木彫りの人物像の作品で知られる舟越桂の展覧会『舟越 桂 私の中にある泉』が、12月5日(土)より1月31日(日)まで、渋谷区立松濤美術館で開催されている。1980年代から現代の作品に至るまで、一貫して人物像を作り続けていた舟越の内なる源泉に迫っていく展覧会だ。舟越桂は1951年生まれ、《原の城》や《病醜のダミアン》などの作品で知られる彫刻家の舟越保武、詩人の舟越道子の間に次男として誕生、彫刻の道を志した。2017年に逝去した弟の舟越直木もまた彫刻家として活躍していた。本展は、舟越の足跡を初期作品から丁寧に追っていくものだ。舟越の彫刻作品は楠に彩色をほどこし、大理石の目を入れていることが特徴とされている。しかし、本展では《妻の肖像》のように、まだ目に大理石が入れられていない初期作品も展示。作家の作風の変遷をしっかりと辿ることができる。舟越桂《妻の肖像》1979-80地下1階の展示室には、舟越の初期から2000年前後までの作品が並ぶ。白井晟一が設計した重厚な建物のなかで、動きを抑制し、直立した人物像は強い存在感を醸し出ている。ガラスの衝立もなく、人体とほぼ同じ高さで配置されているため、遠目から見ると鑑賞者と作品が区別できないほど溶け合っていることも。展示風景より展示風景より展示風景よりしかし、そんな写実的な作風で知られた舟越の人物像は1990年代より「異形化」が始まる。通常の人体ではありえないほどの長い首や、ねじれた位置にある腕を持つ人物像が出現しはじめたのだ。2階展示室では、この傾向がさらに強まる2000年代以降の作品を主に展示している。奥 《戦争をみるスフィンクス》2006年 手前《海にとどく手》2016年《言葉をつかむ手》2004年身体という枠組みを自由に拡張して表現を行うようになった舟越は作品に施す着彩も自由になっていく。2003年には、《妻の肖像》以来、約20年ぶりに裸婦像《水に映る月蝕》を制作した。《水に映る月食》2003年そして、2004年より、舟越は半人半獣・両性具有のスフィンクスをモチーフにした「スフィンクス・シリーズ」を制作開始。《スフィンクスには何を問うか?》は、この展覧会が初の披露となる新作だ。《スフィンクスには何を問うか?》2020年ダイナミックに変遷する作品とともに、同展では舟越の思考のプロセスや、人となりを伺わせるものも展示している。彼がノートやボール紙の切れ端に書き留めた言葉やスケッチ、彫刻制作の際に出た木っ端を使って作った木の玩具などは、使う相手を思いやる気持ちにあふれたものだ。舟越が描いたメモ《板きれの人形》1985頃アトリエの再現舟越が社会は人物だけでなく、社会や人々のありかたそのものを真摯に見つめていることは、これらのような、日常の細やかな制作物などからも十分に伺える。展覧会に展示された静謐な作品、そして温かみのあるメモや手作りおもちゃなどをしっかり見ていけば、舟越桂自身に迫ることができるはずだ。取材・文:浦島茂世【開催情報】『舟越 桂 私の中にある泉』12月5日(土)~1月31日(日)、渋谷区立松濤美術館にて開催
2020年12月12日【音楽通信】第61回目に登場するのは、ミュージカルはもちろん、ドラマやラジオなど多岐にわたり大活躍中のアーティスト、山崎育三郎さん!【音楽通信】vol.61『エール』の佐藤久志役は自分自身にも重なる役2007年に『レ・ミゼラブル』のマリウス役に抜擢され、その後も数々の名作に出演している山崎育三郎さん。2015年にはドラマ『下町ロケット』(TBS系)で一躍脚光を浴び、2020年のNHK連続テレビ小説『エール』(NHK総合 3〜11月放送)では、窪田正孝さん演じる主人公・古山裕一の幼なじみ、佐藤久志役として出演。ほかにもミュージカルはもちろん、ドラマや映画、吹き替え、ラジオなど、さまざまなフィールドで活躍しています。アーティストとしては、2018年7月にオリジナルアルバム『I LAND』をリリース。そんな山崎さんが、2020年12月2日に、ニューシングル「君に伝えたいこと」をリリースされるということで、お話をうかがいました。ーー12歳のときにミュージカルでデビューされましたが、小さい頃からミュージカルや音楽にふれる環境だったのですか。子どもの頃から、家族でよくミュージカルを観に行く機会がありました。その頃の僕は、ものすごくシャイで人前が苦手だったのですが、そのことを母が心配していたんです。お気に入りのミュージカルの主題歌を僕が歌っていると、その歌声を聴いた母が「音程もしっかりしているしきれいな声だな」と、「このまま音楽をやらせるといいんじゃないか」となって、小学校3年生のときに、近所の音楽教室に通うようになりました。小学校3年生から歌を歌い始めて、当時はミュージカルや童謡などを歌っていたんですが、歌っているときはとても開放的になれました。学校でも、先生から「育三郎くんは歌が上手らしいね。みんなの前でこれ歌ってみて」と言われて、本当はシャイなんですが、歌うときだけは自信を持ってできたんですよね。そうやって少しずつ、歌うことが特別なことになっていきました。あるとき、音楽教室の方から「オーディションがあるからチャレンジしてみない?」と言われて、オーディションを受けたら合格したのがきっかけで、ミュージカル俳優としてデビューすることにつながっていきましたね。ーー子どもの頃に、舞台のどこに魅力を感じたのでしょうか。もともと人見知りだったけれど、舞台では役を通して歌を歌ったり踊ったりして自分を表現することでより開放的になれる瞬間があって“自分らしくいられる場所”だと感じられたことが、魅力だったんだと思います。歌と同時に、小学校から野球もやっていて、舞台は野球と同じような“チーム戦”というか。ひとつの作品をチーム全体で挑んでいく感覚が、子どもながらにすごく好きだったことを覚えていますね。楽しかった思い出があります。ーー“ミュージカル界のプリンス”と名高い山崎さんですが、『エール』では、窪田正孝さん演じる主人公の幼なじみで、歌手になって歌声を披露する佐藤久志役を演じていますね。今回の役は、ご自身とも重なる部分はあるのでしょうか。佐藤久志という役は、子どもの頃にお母さんとの別れがあってすごく傷ついているときに、森山直太朗さん演じる恩師・藤堂清晴先生と出会い、「君には歌がある」という励ましの言葉をもらったことによって、また一歩踏み出せる自信が持てるようになったんです。そんな歌によって自分に自信を持てたというところは、とても自分自身にも重なりますね。久志は音大でクラシックを歌ったりピアノを弾いたりするのですが、そういった青春時代を僕自身も過ごしていたので、その面でも重なる部分があって、楽しんでやらせていただきました。ト書きに「ウインクをする」など、台本にいろいろと書いてあって、なのでキザなお芝居は僕のアドリブでやっているわけではないんです。台本を見たときに「何を求められているだろう?」と考えて、前半はとくにコミカルに楽しんで振り切ったほうがいいと思ってやってみました。久志は後半、挫折してボロボロになって家族まで巻き込んでしまって、戦争時代には戦時歌謡を歌った自分のことを思うところがあり、いろいろなことが重なった状態になっていきます。きっと、もともと彼は繊細なものを持っていて、それを隠すように明るく振る舞うところがあると思うんですよ。華やかに見える人ほど、ひとりのときはすごく悩んだり、考え込んでしまうところがあると思うんです。ひとつの役で「プリンスだ」と言われてキラキラしたり、面白いコミカルなお芝居をしてみたり、あそこまでボロボロになって髭を生やして泥臭くなって、そして最終的に復活するんですが、ここまで振り幅のある役をやらせてもらうことはなかなかありません。これまでは、たとえばプリンスだったら、キラキラしたまま、終わることが多かったから。シングルの2曲は全然違うものとして聴いてほしいーー2020年12月2日に、ニューシングル「君に伝えたいこと」をリリースされましたが、森山直太朗さんが作詞作曲されていますね。きっかけはなんだったのでしょうか。以前、直太朗さんに、僕のラジオ番組のゲストに来ていただいたことがあって。その際、ギターを持ってきてくださっていたので、直太朗さんの「さくら」を一緒に歌ったんです。初めて一緒に合わせたのに、すごくいいハーモニーが作れて、直太朗さんもそのときのことをよく覚えてくださっていました。今回『エール』で共演したときに、いろいろなお話をする機会が撮影の合間にあって、メイク室で直太朗さんに「育三郎くんはオリジナル曲は歌わないの? 機会があったら曲を書いてみたいな」と言ってくださって。僕も「直太朗さんに書いていただけるならぜひ書いていただきたいです」という話から、とんとん拍子に話が本格的になっていった感じですね。ーー山崎さんから曲についてのリクエストはなさいましたか。いえ、まずは直太朗さんが僕をイメージした曲を待ちました。それこそ今回のこの曲だけではなくて、実は一気に10曲ほど書いてきてくれたんですよ。直太朗さんは「育三郎くんのことを思っていたら、どんどん楽曲が浮かぶんだ」なんて言ってくださって。次から次へと曲を仕上げてくださって聴かせていただくなかで、この楽曲が一番自分に響いたので、リリースすることにしました。ーーしっとりと聴かせるバラードで、ピアノの音色も印象的です。以前、直太朗さんの劇場公演『森の人』(2005年)の書籍の編集を担当させていただいたのですが、その劇場公演ではピアノを紺野紗衣さんが担当されていて、今回「君に伝えたいこと」でも紺野さんがピアノで参加されています。今回組まれてみて、いかがでしたか。実は紺野さんは、僕が12歳のときに初めて主演をやらせてもらったときのミュージカルの音楽監督助手だったんですよ。20数年前から彼女と出会っていて、僕にとっては、お姉ちゃんのような存在。ピアノの技術もお人柄もすてきな方で、当時からかわいがっていただいていて。最後に稽古場でお別れするときも、子役のみんなで、寄せ書きもして、彼女に歌をプレゼントしたんですよ。印象的な出会いでした。でも今回はそことは関係なく、直太朗さんと楽曲の話をしたときに、ピアノをどの方に弾いていただくかとなった際、お互いに「紺野さんがいいね」と名前が出たんです。僕が彼女と20数年前に出会った直後くらいに、直太朗さんも出会っていて。偶然が重なって弾いていただくことになって、もちろんピアノは間違いないですし、子どもの頃からの付き合いもあるので、あうんの呼吸じゃないですけども、ふたりきりで一発録りしたレコーディングもうまくいきました。そして今回、僕がこの曲を選んだ理由はもうひとつあります。僕はミュージカルで育ってミュージカルの世界で生きてきたので、自分自身ではなく、役として、作品のなかでの表現をずっとやってきたんですね。でも、もっと「等身大な自分の楽曲を歌ってみたい」という思いもあったんです。今回はミュージカルで歌っているときとはまったく違う歌い方で、山崎育三郎としての歌声で「自分の思いを届けたい」と、チャレンジさせていただきました。ーーいまのリアルな山崎さんが詰まっている曲ともいえるのですね。そうですね。レコーディングの頃、『エール』でちょうど直太朗さん演じる藤堂先生が戦争で亡くなるエピソードがあり、歌詞の内容については藤堂先生から久志へのエピソードだととらえてグッときながら歌ったことを覚えています。僕もここまで生きるなかでいろいろな別れがあったり、学生時代に祖父母と3人で暮らしていた時期もあったりして、おじいちゃんおばあちゃんへの思いが重なったり。聴く人にとっても、自分の大切な人を思い浮かべて聴いてほしいという思いをこめて、より自分の心で歌えるような楽曲としてとらえました。あえて歌詞も、どの方の思い出にも寄り添えるように、言葉選びは意識しています。ーーカップリング曲は、佐藤久志として『エール』でも歌われていた古関裕而さん作曲の(劇中では古山裕一作曲の)「栄冠は君に輝く」です。劇中では、一升瓶をラッパ飲みしていた久志が立ち直って、伝統ある甲子園球場で同曲を歌唱するシーンはジンときました。あのシーンはどのような思いで歌っていらっしゃいましたか。あの瞬間は、『エール』の久志としてみんなへの感謝の気持ちをこめて、さらに全国の学生のみなさんやいろいろな人たちにエールを届けたいと思って、この歌を歌っていました。僕は小学校から高校まで野球をやっていて、甲子園というものが子どもの頃からの夢の舞台なんです。この曲は高校野球の歌ですから、子どもの頃から当たり前に聴いていた楽曲だったんですが、今年はコロナの影響で甲子園で開催する予定だった全国高等学校野球選手権大会が100年の歴史のなかで初めて中止になってしまいました。学生にとっては甲子園がすべてだったわけじゃないですか、全国の高校球児たちの悔しい思いもすごくわかるんです。それとは別に、古関さんの母校の福島県立福島商業高等学校の吹奏楽部のみなさんとコラボをする企画がNHKさんであって、コンサートをする予定もあったんですが、それもコロナの影響でなくなってしまいました。でも、企画がなくなっても、子どもたちが自発的に「山崎さんに送ろう」と、この曲をリモートで演奏して僕に送ってくださったんです。そのことにすごく感動して、「みんなとの演奏を形にしたい」と思ったとき、ちょうど「君に伝えたいこと」のシングルリリースを考えていたので、ここに収録しようと。そしてコーラスは、福島大学付属小学校の合唱部のみなさんなんですよ。直太朗さんもコーラスに参加しています。この曲は古関さんの母校の高校と、小学校のみんなに参加してもらってできた楽曲なんです。だからこれは、カップリングというよりも、特別な思いのある曲なんです。「君に伝えたいこと」も朝ドラをやっていたからできた楽曲ですが、「栄冠は君に輝く」は今年だからこそ生まれた楽曲で、この2曲は全然違うものとして聴いていただきたいですね。ーー『エール』のオフィシャルサイトで、主演の窪田さんとのオフショットも公開されていました。撮影の合間は、基本的には窪田くんもそうですが、みんなリラックスしていますね。本番までは、甲子園のシーンを撮る合間もふたりでキャッチボールしていました。本番になって「栄冠は君に輝く」を歌っていたシーンは、視聴者のみなさんには、久志がボロボロになってからやがて最終的に、あの歌のシーンになっていく流れだったじゃないですか。でも、実際は、あの「栄冠は君に輝く」を歌うシーンから撮影したんですよ。ドラマでは物語の順番通りに撮影しないことはよくあるんです。そこが一番のプレッシャーでしたね。台本を読み込んで「こういうことがあって、こういう感情で歌うだろうな」と自分で自分を追い込んでいったんです。そんななか、先ほどお話させていただいたような思いで歌わせていただいて、こみあげてくる思いがありました。誰もいない、無観客の球場のピッチャーマウンドにひとりで立ったときに、なんとも言えない気持ちになったんですよね。本当だったらここに、たくさんのお客さまがいて、野球も行われていたんだろうなと思ったり。僕もコロナの影響で、ミュージカル『エリザベート』が全公演中止になって、通常では考えられないことが起こった年。芝居を超える瞬間が自分のなかにあったので、いろいろな思いであのシーンに挑んでいけた。最終的には、ちゃんとお芝居がつながっていたので、良かったなと思いました。この瞬間を必死に生きると未来につながっていくーーオフの日はどのように過ごしていらっしゃいますか。実は、オフがまず、ほぼないんです。時間があったら分厚い台本や歌を覚えたり、どういうパフォーマンスをするかを考える時間になっていて、やることがいっぱい(笑)。あとは家族と過ごすだけですね。ずっとこんな感じで過ごしていて、基本的に仕事の現場に行くときは、もう全部できあがった状態にしています。ーー息抜きはされないのでしょうか。これが不思議なんですがしないんです。どこか仕事を仕事とも思っていないというか、どれも好きでやっているので、好きなことが息抜きでもあり、仕事でもあり。だから、毎日24時間ずっと仕事なんです。きっと、これを仕事と思ったらできないですね、好きでやっているから。どうやったらお客さまに喜んでいただけるかだけをずっと考えているんですが、それって、すごくワクワクするじゃないですか、学生の文化祭の前のような気持ち(笑)。それに近いんですよ。ずっとそんな感じで、なるべく楽しみながら、自由な心でいられるように意識して生活していますね。ーー11月には「山崎育三郎 THIS IS IKU 日本武道館」 が開催されましたね。これは僕のラジオ番組から生まれたコラボ企画のショーで、今年で3年目になります。僕自身がドラマ、映画、声優、バラエティ、コンサート、歌手とさまざまな仕事をしているなかでのいろいろな出会いが僕を成長させてくれています。「ジャンルを超えたい」といつも思っていて、僕はヒュー・ジャックマンさんが大好きなんですが、彼はブロードウェイの舞台に立ち、映画ではハリウッドスターでもあり、司会もやって、コンサートもやってCDも出しているんです。彼は自分がパフォーマンスできる場所ならどこへ行こうが表現できる人だからこそ、そこで求められている。それと一緒で、もうジャンルで区切る時代ではない気がしていて、ジャンルを超えたエンターテインメントを作りたいという思いがあって、毎年自分が出会った人たちとの、ここでしか見られないショーというのを作らせていただいています。これだけジャンルがバラバラな人たちと出会う機会があるのは、ミュージカル俳優をやりながら、いろいろな活動をさせてもらっている自分だからこそ、できていることだと思っています。ーー最後に、今後の抱負をお聞かせください。基本的に、明日が来ると思っていないんです。いまこの瞬間、何ができるか以外、何もできないと思っていて。たとえば今年、誰もコロナ禍になるとは思っていなかったわけじゃないですか。ですから、先を見るよりは、どれだけ与えられたこの瞬間を必死に生きるか、それが結果未来につながっていくだけだと思っています。目の前にあることに必死に挑むだけで、それが知らない間に、自分でも想像していなかった未来につながっていくから。数年前の自分にとっても、いまのように朝ドラに出て、武道館のステージに立つなんてことをやっているかといったら、そんなことは全然想像していませんでした。でもそれは、これまでの積み重ねでしかなくて、抱負と言ったら、「どれだけ目の前のことに集中して、本気でできるか」ということですね。あとはコロナの影響で、ミュージカルも公演中止になるなど、お客さまが客席にいない空間をたくさん経験しました。目の前にお客さまがいて、舞台に立てることが当たり前じゃないとすごく実感しています。僕たちの仕事は、お客さまがチケットを手にして、時間を作って、観に来てくださるということで成立しているので、あらためて応援してくださる方や劇場などに足を運んでくださる方々への感謝の気持ちはより強くなっています。また、お客さまがいる前で、パフォーマンスができる状態が戻ってくることを祈っていますね。取材後記先日放送を終えた『エール』では、全国のお茶の間へ楽しい時間を届けてくれた山崎育三郎さん。ミュージカルにドラマにラジオ、そして音楽活動と忙しいなかでも、自由な心でジャンルレスにご活躍される山崎さんからは、元気をもらえる人たちも多いのではないでしょうか。そんな山崎さんのニューシングルをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね。写真・宮﨑健太郎取材、文・かわむらあみり山崎育三郎PROFILE1986年1月18日、東京都出身。2007年、ミュージカル『レ・ミゼラブル』マリウス役に抜擢され、その後も数々の名作に出演。2015年、ドラマ『下町ロケット』(TBS系)で一躍脚光を浴び、以降もドラマや映画、吹き替え、ラジオではニッポン放送『山崎育三郎のI AM 1936』(毎週土曜 午後9時30分)のパーソナリティも担当するなど、さまざまなフィールドで活躍中。アーティストとしては、2018年7月にオリジナルアルバム『I LAND』をリリース。2020年3月より放送中のNHK連続テレビ小説『エール』(NHK総合 3月〜11月放送)に、佐藤久志役として出演。12月2日、ニューシングル「君に伝えたいこと」をリリース。InformationNew Release「君に伝えたいこと」(収録曲)01.君に伝えたいこと02.栄冠は君に輝く03.君に伝えたいこと [Instrumental]04.栄冠は君に輝く[Instrumental]2020年12月2日発売(通常盤)UPCH-5975(CD)¥1,200(税別)(初回盤)UPCH-7570(CD+DVD)¥1,700(税別)
2020年12月05日菅野美穂と山崎育三郎が出演するドライブ企画動画が、所属事務所・研音の公式YouTubeチャンネル「Ken Net Channel -研音official-」にて配信がスタートした。今回、ノープランで集合した2人。車内では、ここでしか聞けない話が満載。菅野さんのリクエストで山崎さんが鼻歌を歌ったり、アポ無しで帝国劇場を訪れたり、運転中の山崎さんの様子を菅野さんが自撮り棒で撮影したりと、リラックスした雰囲気の2人のドライブ模様が映し出されていく。収録をふり返り、菅野さんは「なかなか機会のない、同業の方とのお話は、とても興味深く勉強になりましたし、テレビの時とかだとおしゃべりではなく、トーク、という感じがあるのですが、今回のYouTubeでは、ぐっとおしゃべりに近い感覚で新鮮でした」と大いに楽しんだ様子。山崎さんも「2人きりでお話しするのは初めてでしたが、いざ始まると、カメラを忘れてリラックスしながら普通にドライブを楽しんでいました」と話し、「一緒に帝国劇場に行けたのも思い出になりました。そしてまさか歌を一緒に歌えるとは。YouTubeならではの、新しい一面を見て頂けると思います」とコメントしている。(cinemacafe.net)
2020年11月18日11月7日、日本武道館にて「山崎育三郎THIS IS IKU 日本武道館」が開催され、山崎育三郎と明日海りお、千鳥、森山直太朗、山口太幹らゲスト出演者による一夜限りのコラボレーションが実現した。「THIS IS IKU」は山崎がパーソナリティーを務めるニッポン放送『山崎育三郎のI AM 1936』から生まれた“究極のエンタテインメントショー”。2018年、2019年と2年連続で開催され、3度目の開催となる今回は新型コロナウイルス対策を万全の上、日本武道館にて有観客で行われた。本公演では、山崎がこれまで出会ったエンターテイナーの中から「自分の人生」に影響を与えてくれた方の偉業に感謝を込めて、独自の目線で“賞”を授与する「IKU AWARDS 2020」が発表されるため、観客もフォーマルな服装で参加。メインとなる山崎は金のジャケットを羽織ったタキシードに身を包み、真っ白な高級リムジンで会場に登場した。大きな歓声が上がると、山崎は1曲目に『TOKYO』を披露。会場では吹き上げ花火が上がり、色とりどりの照明が飛び交うなど、豪華な仕様で幕を上げた。2曲目『Get yourself』が始まると、山崎の呼びかけで観客は振り付けを一緒に踊る。ダンサーがタップダンスを披露した3曲目『I LAND』が終わると、山崎は「この後のステージも楽しんで!」と観客にメッセージを送った。授賞式では、まず「最優秀音楽賞」の発表へ。選ばれたのは、NHK連続テレビ小説『エール』で山崎と共演を果たした森山だ。山崎とのトークではふたりの共演を振り返ったり、『山崎育三郎のI AM 1936』出演時の思い出話に花を咲かせたりと、ふたりの仲の良さが垣間見えた。そして、森山は『愛し君へ』をギター弾き語りでしっとりと披露。さらに、山崎と森山ふたりラジオで初共演時に歌唱した『さくら』や、『エール』内でもそれぞれ歌うシーンがある『故郷』を熱唱すると、観客はうっとりとした表情を浮かべる。また、山崎演じる佐藤久志の子ども時代を演じた山口太幹もサプライズで登場。山口が特技とする「ビートボックス」を披露すると、クオリティの高さに山崎と森山は驚きの声を挙げた。続いて、「最優秀お笑い賞」を受賞したお笑い芸人の千鳥が登場。豪華なコラボレーションの後だけに、ノブも大悟も「直太朗さんの次って......」と苦い顔を見せた。千鳥のお馴染み“クセがすごい”漫才には山崎が混ざり、ビブラートを活かした『もりのくまさん』を披露すると、ノブのツッコミが炸裂。後半はは山崎のアドバイスを受けながら、3人揃ってMr.Childrenの『Tomorrow never knows』を歌う場面も。ノブと大悟もかなりの上達を見せたが、最後はミュージカル調に染まっていき、「ミュージカルのクセがすごい!」というノブのツッコミで締めくくられた。「最優秀トップスター賞」は元宝塚歌劇団花組トップスターの明日海りおが受賞。宝塚時代に演じ、来年も主演を務めるミュージカル『ポーの一族』の楽曲『哀しみのバンパネラ』を華麗に披露したかと思えば、今年流行の『香水』を軽快なJ-POPのリズムに乗せ、山崎とコラボで歌唱した。さらに、ミュージカル『エリザベート』の楽曲『闇が広がる』を明日海と山崎で披露。明日海は宝塚でトート役を演じたが、山崎も新型コロナウイルスにより全公演が中止したミュージカルでトート役を演じる予定だった。そんな奇跡のコラボ実現後、最後の受賞者としてステージに登場したのは、なんとこの賞を設立した山崎自身。山崎に代わり、プレゼンテーターを務めた千鳥のふたりは山崎の紹介VTRを見て「自分の時だけたいそう(な演出)やなぁ!」とのツッコミを入れる。当の本人は「まさかこんな賞を受賞できるとは......!」という白々しくコメント。会場が笑いに包まれる中、山崎は『僕こそ音楽』と『最後のダンス』をムードたっぷりに披露した。本編後、会場からのアンコールに答えるように、この日の出演者全員が再びステージに登場。全員揃って、『エール』で山崎演じる久志が甲子園のマインドで歌った夏の全国高等学校野球選手権大会の歌『栄冠は君に輝く』を大合唱した。アンコール2曲目は『Wonderland』。今度は山崎一人で観客の手拍子に合わせて、ステージの端から端までを動き回りながら歌声を届ける。さらに、Wアンコールとして12月2日(水)に発売される新曲『君に伝えたいこと』を最後に初披露。この曲は『エール』のメイク室で森山と山崎が意気投合し、出来上がった楽曲で、作詞・作曲を森山が手がけている。大切なものへの決別と感謝の旋律を紡いだ森山の詩を、山崎が甘く切ない歌声で情緒たっぷりに歌い上げ、まさに“究極のエンターテインメントショー”は幕を閉じた。【リリース情報】◆山崎育三郎 New Single『君に伝えたいこと』12月2日(水)発売<形態>・初回盤(CD+DVD)・通常盤(CDのみ)【イベント情報】◆山崎育三郎 New Single『君に伝えたいこと』発売記念プレミアムイベント「君に伝えたいこと」-オンライン-日時:12月6日(日)<第1部>12:00/<第2部>14:00/<第3部>16:00※各回、限定300名様イベント内容:ミニライブ&プレミアムイベントならではのトークショーほか、『君に伝えたいこと』MVのアザーテイクを特別公開、参加者限定企画であなたが“ありがとう”と伝えたい大切な人へのメッセージを紹介するなど、目白押しの企画を開催予定▼イベントや参加方法などの詳細はオフィシャルホームページまでオフィシャルサイト: ユニバーサルミュージックサイト:
2020年11月09日2020年10月31日、バラエティ番組『アナザースカイⅡ』(日本テレビ系)では『世界の学校スペシャル』を放送。これまで放送した、留学経験のある数人の著名人のエピソードをまとめ、VTRとともに振り返りました。その中で、ミュージカル俳優や歌手として活躍している山崎育三郎さんのエピソードを紹介。山崎さんのVTRが始まると、同番組のMCを務めるお笑いタレントの今田耕司さんは「あーこれ!本当に映画みたいな話!」と印象に残っていることを明かしました。映画のような展開!山崎育三郎の留学エピソードとは?山崎さんは2017年2月に、同番組の企画で、16歳の頃に語学留学していたアメリカのミズーリ州にあるノース・カウンティ・ハイスクールを訪問。山崎さんはこの学校に約1年間通っていたそうです。「当時、ほとんど英語が話せなかった」と振り返る山崎さん。山崎さんの留学先であるボン・テア市の人口は2017年時点で、人口が約7千人。その内、アジア人はたったの約0.2%しかおらず、日本人どころかアジア人自体がほとんどいないという街でした。そのため山崎さんは、留学先の高校でとても珍しがられたといいます。みんながジロジロ見るんすよ。「うわ!留学生だ!」っていう感じで。アジア人が、2千人の生徒がいる中で僕1人だったんで。それで、初めの頃は友達もいないし。だいたいトイレに隠れてました。アナザースカイⅡーより引用その後、トイレに逃げ込む生活が3か月ほど続いたといいます。ダンスパーティで大胆な行動に!人生が変わった瞬間とは?山崎さんが人目を避けながら学校生活を送っていたある日、学校主催のダンスパーティが食堂で行われました。それを柱の陰から見ていたという山崎さん。山崎さんは小学生の頃からミュージカルの主演を務めるなど、ダンスや歌には自信がありました。そこで、みんなが楽しそうに躍る姿を見ながら、ある思いが頭をよぎったといいます。それ(みんなが躍っている姿を)見ながら、「もし今俺が、あそこの真ん中で1人で踊ったら、明日から何か変わるんじゃないか」と思って。「よし!子役でミュージカルやってた」と。「ここで行ってやろう!」と思って。「うわー!」っていいながらみんなをかき分けて、センターにドンッて立ったんです。そしたらみんな、あ然として。「あいつ、何やってるんだ?」みたいな。一瞬、間があって。その瞬間、僕がこうやって踊ったら「うわぁーっ!」って盛り上がったんです!みんながテンションが上がって!やったこともないブレイクダンスもして、地面でぐるぐるーって回って…。こっからですね。この次の日から。学校に来て、廊下歩いてたらみんなが「オー!イク!昨日なんだよあれ!最高だぜ!」みたいな。「僕とランチしようよ!」とか「今度アフタースクール一緒にごはん行こうよ!」とか、みんなに声かけてもらって。アナザースカイⅡーより引用この話に、MCを務める俳優の広瀬アリスさんは「すごい、一瞬で人生って変わるんですね!」と感動の声を上げました。今田さんは広瀬さんの言葉に「本当に映画みたいな話よね!」と興奮気味に答えています。視聴者からは、さまざまな声が上がりました。・山崎さんの話、感動して泣いてしまった。勇気を出して人生を変えた瞬間。本当に映画みたいな話!・山崎さんの留学先でのエピソードをミュージカル化してほしい!・すごい。鳥肌立った。「僕も一歩踏み出さないと!」って勇気をもらいました!山崎さんは、この留学を経験して「自分でしか変われないんだって思いましたね。怖いところにしか、成長はない」とコメントしています。山崎さんのエピソードと言葉は、多くの人を勇気づけたことでしょう![文・構成/grape編集部]
2020年10月31日女流プロ雀士でグラビアアイドルの高宮まりが、最新イメージDVD『九蓮宝燈(ちゅうれんぽうとう)』(発売中 4,180円税込 発売元:ラインコミュニケーションズ)をリリースした。人気女流プロ雀士ながらもグラドル顔負けのGカップバストにクビレたウエストラインというプロポーションを誇る高宮まり。その彼女が約2年ぶりにグラビアDVDをリリースした。30代になって初めてのグラビアDVDということもあり、全体的にセクシーさを感じさせる1枚となっている。プロ雀士ながらも大人の色気と最高級の美貌、そして抜群のスタイルで人気を博している高宮。31歳になった現在も無駄な肉が削ぎ落とされ、水着姿でなくても究極のスタイルだと容易に想像がつく。水着姿になれば、豊かなGカップの膨らみと深みのある谷間をアピール。相変わらず存在感のあるバストで、バスルームや岩場のシーンなど随所で高宮のスタイルを満喫することができる。なお、同DVDの発売を記念したイベントが10月17日に東京・秋葉原の書泉ブックタワー9F(13:00~、15:00~)で開催予定(中止・延期の可能性あり)。
2020年10月12日俳優で歌手の山崎育三郎(やまざき・いくさぶろう)さんが、2020年9月23日にインスタグラムを更新。出演していたドラマ『私たちはどうかしている』(日本テレビ系)のオフショットを公開しました。 この投稿をInstagramで見る . ようこそ、花がすみへ。 七桜への想いが溢れ出す多喜川さん。 最終回、怒涛の展開が続くから絶対見てくれよな。 #私たちはどうかしている #わたどう #最終回も #みてくれよな!!! #流星のまね 笑 huluオリジナルストーリー 女将の部屋 も見てね。 山崎 育三郎 Ikusaburo Yamazaki (@ikusaburo_yamazaki)がシェアした投稿 - 2020年 9月月23日午前7時13分PDT同作では浜辺美波(はまべ・みなみ)さん演じるヒロイン・花岡七桜(はなおか・なお)を陰ながら支える多喜川薫役を演じている山崎育三郎さん。投稿では「七桜への想いが溢れ出す多喜川さん。最終回、怒涛の展開が続くから絶対に見てくれよな」とつづり、同月30日に放送された最終回をPRしています。投稿を見たファンは「多喜川さん、かっこいい」「着物姿、最高です」とメロメロに。「リアルタイムで絶対に観ますね」といった声も寄せています。・多喜川さんがかっこよすぎて動悸と息切れがとまりません。・和服姿に惚れちゃいました。最終回、さみしいです。・相変わらず素敵です…。どんな結末になるのかを見守りたいです!山崎育三郎のインスタには魅力的な写真が満載!山崎育三郎さんはインスタグラムに撮影オフショットをたくさんアップ。投稿されるたびに「イケメン!」「もっと見たい!」と絶賛する声が殺到しています。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 View this post on Instagram A post shared by 山崎 育三郎 Ikusaburo Yamazaki (@ikusaburo_yamazaki) on Jun 27, 2020 at 3:34am PDT この投稿をInstagramで見る . #笑ってコラえて 本日19:00~。 そして、22時からは #わたどう。 第4話。 お見逃しなく!! 山崎 育三郎 Ikusaburo Yamazaki (@ikusaburo_yamazaki)がシェアした投稿 - 2020年 9月月1日午後11時31分PDT この投稿をInstagramで見る . 強者揃いでした。 受かりたい、、、 ホットケーキ、ホイップ付き最高だったなぁ #エール #佐藤久志 #プリンス久志 山崎 育三郎 Ikusaburo Yamazaki (@ikusaburo_yamazaki)がシェアした投稿 - 2020年 6月月24日午後4時56分PDT この投稿をInstagramで見る 昨夜は、ミュージックフェア2800回記念コンサート。 国際フォーラムAにて。 久しぶりなせいか、朝ドラモードのせいか、なんだか少し着るのが恥ずかしかった。笑 ゆずさんと「サヨナラバス」秦基博さんと「ひまわりの約束」をコラボさせて頂きました^^ スーパースペシャルな1日。 オンエアお楽しみに。 #MF #美女と野獣 山崎 育三郎 Ikusaburo Yamazaki (@ikusaburo_yamazaki)がシェアした投稿 - 2020年 2月月22日午前1時46分PST山崎育三郎ってどんな人?1998年、小・中学生主体のミュージカル『フラワー』で主演を務めた山崎育三郎さんは、音楽大学の付属高校に入学し、勉学に励んだ後、音楽大学へと進学。2007年にミュージカル『レ・ミゼラブル』のマリウス役で本格的にデビューしました。2008年には映画『夏休みのような1ヵ月』で主演に抜擢。2010年には、アルバム『愛の五線譜』をリリースし、ソロデビューを果たすなど活躍の幅を広げます。同年に行われたミュージカル『モーツァルト!』に出演するとその演技が高く評価され、『第36回菊田一夫演劇賞』で演劇賞を受賞。ミュージカル俳優として確固たる地位を築きました。2015年には、俳優の阿部寛さんが主演を務めるドラマ『下町ロケット』(TBS系)に出演。2020年現在は『私たちはどうかしている』でキーパーソンとなる役どころを演じ、多方面で活躍を見せています。これからも山崎育三郎さんから目が離せません!山崎育三郎が子供の教育について熱弁!安倍なつみが語った夫のイクメンぶりは?[文・構成/grape編集部]
2020年10月01日山崎育三郎、尾上松也、城田優による「IMY歌謡祭」が、Streaming+とPIA LIVE STREAMにてライブ配信されることが決定した。日本のミュージカル・演劇シーンをリードする山崎育三郎(I)、尾上松也(M)、城田優(Y)の3名が、日本初の新しいエンターテインメントを生み出すべく昨年立ち上げたプロジェクト「IMY」(アイマイ)。昨年4月には、第1弾公演として「IMY 旗揚げコンサート~まだ色々曖昧なトリオの明確な門出~」を開催。今回の歌謡祭は、第2弾公演となる。ライブ配信するのは、夜公演。昼公演とは少し企画内容が異なっている。なお、チケットは10月2日(金)10時~11日(日)20時まで販売される。「IMY歌謡祭 ライブ配信」は10月10日(土)Streaming+、PIA LIVE STREAMにて配信(19時開演)。※アーカイブ配信期間(見逃し配信)10月11日(日)0時~23時59分(cinemacafe.net)
2020年09月28日コンテンポラリーダンスという言葉が流通する遙か以前から、勅使川原三郎は、どのジャンルやスタイルにも属さないオリジナルな身体表現を確立し、日本はもとより、世界中のダンス・バレエ界から注目を集めてきた。錯覚かと見紛うほどの高速ステップから、時間の堆積を感じさせるスタティックな動きまで。空間の質量を自在にコントロールするシャープな身体は、大ベテランであり、愛知芸術劇場の芸術監督となった(2020年4月に就任)現在も、まったく衰えとは無縁。むしろ、より研ぎ澄まされ、パフォーマーとして最強のフェーズに入った感さえある。制約の多いコロナ禍による自粛期間の前後も、自身が主宰するKARASのスタジオで、次々と新作やリニューアル作を精力的に上演し、絶好調ぶりをキープしている。そんな勅使川原メソッドの最高の体現者である佐東利穂子も、重力を感じさせない軽みとしなやかさに加え、求心的かつ気品漂う佇まいで魅了する、類い稀な優れたダンサーだ。この二人が、それぞれ圧巻のソロと、絶妙な距離とタイミングによるデュエットを繰り広げる舞台空間は、さらに勅使川原自身による、光と影の変化やオブジェの質感を活かしたソリッドな美術・照明を得ることで、完璧なアートとなる。古今東西の文学作品からインスパイアされた作品も多い勅使川原だが、なかでも宮沢賢治については、その詩作をイメージの源泉とする『DAH-DAH-SKO-DAH-DAH』『春と修羅』を発表しており、「言葉やイメージは勿論、自然や時空について考える新たな機会を得た」と、その影響の大きさに言及している。『銀河鉄道の夜』の詩的世界は、きっと勅使川原を、さらなる自由な高みに導くことだろう。夜空の天の川に遊ぶジョバンニとカンパネラに、二人の天才ダンサーの姿を重ねるのが楽しみだ。勅使川原三郎ダンス公演『銀河鉄道の夜』原作:宮沢賢治構成・振付・演出・美術・照明・衣装:勅使川原三郎出演:勅使川原三郎 / 佐東利穂子9月19 日(土)19:309月20 日(日)19:309月21 日(月・祝)16:009月22 日(火・祝)16:00会場:シアターX(カイ)文:伊達なつめ
2020年09月19日元女子サッカー選手であり、『なでしこジャパン』の一員として活躍し国民栄誉賞にも輝いた、丸山桂里奈さん。現役引退後はタレントとして活動し、明るい人柄で人気を博しています。元『なでしこジャパン』丸山桂里奈が結婚を発表2020年9月5日、丸山さんは埼玉県の『さいたまスーパーアリーナ』で行われたイベント『第31回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2020 AUTUMN/WINTER ONLINE』に出演。新型コロナウイルス感染症の影響でオンライン配信となった今回のイベントで、丸山さんは純白のウエディングドレスをまといステージに登場しました。タキシード姿で共に現れた、元サッカー日本代表で解説者である、本並健治さんと結婚したことを発表!同じく元サッカー日本代表の前園真聖さんが神父役になり、オンラインで公開結婚式を行いました。サンケイスポーツによると、丸山さんは2人のなれそめについて、このようにコメントしたそうです。壇上でなれそめを聞かれた丸山は「きっかけは私が好きになったこと。もともと人間として大好きでしたが、今年に入ってから唇をもってかれたいなと思うようになりました」と告白。本並氏のタキシード姿を見て「顔も黒だし、黒い服ばっかりだから全然違う人に見えた」と大喜び。本並氏も「いつもジャージかユニホームしか見ていないのできれい。新鮮ですね」と笑みがはじけた。サンケイスポーツーより引用丸山さんと本並さんの公開結婚式にネットを通して多くの人が驚き、祝福しました。「丸山さんの性格なら熱い妻になりそう!」「日本代表カップル誕生!めでたい!」「いい意味でビックリ!幸せなニュースで嬉しい」といった声が上がっています。きっと、笑顔あふれる素敵な家庭になることでしょう。ご結婚おめでとうございます![文・構成/grape編集部]
2020年09月05日元サッカー女子日本代表でタレントの丸山桂里奈が18日、都内で開催されたDCTVシリーズ「BATWOMAN/バットウーマン〈シーズン1〉」のDVD&デジタル配信を記念したメディア向け撮影&取材会に登壇。“日本版”バットウーマンとして、同シリーズをアピールした。本作は、バットマンが突如消え、3年が経ったゴッサム・シティを舞台に、新時代のヒロイン“バットウーマン”が立ち上がるという物語。DCTVシリーズ初のLGBTヒロインであるバットウーマンが、愛する人や家族、ゴッサム・シティを守るため、数奇な運命に翻弄されながらも、自らの運命を切り開いていく。なでしこジャパンの一員として世界を相手に戦った“ヒーロー”経験があるということで、PRアンバサダーに起用された丸山。赤いウィッグとオーダーメイドの“バットウーマンスーツ”に身を包み、作品の舞台をイメージした摩天楼がそびえる背景の前で、強くてセクシーなバットウーマンになりきってポージングをした。丸山は「このスーツはオーダーメイドで作っていただいたので、すごい着心地が良くて、普段から着たいくらいです。このままサッカーの試合ができるくらい」とスーツのクオリティーに感心する。また、アンバサダーとしてのオファーについて「本当に偶然ですが、最近、演技の仕事がすごく増えたんです。それで、もしかしたら、実写版に選ばれたのかなと思ったら、アンバサダーでした。うれしいことには変わりないんですが」と言って、笑いをとった。さらに、丸山は「イメージトレーニングで、夜中、緑道を歩くようにしてました。なるだけ夜の街をパトロールしようかと。もちろん距離を取りながら。こういう感じで」とポーズを決める。「人からすごく見られてるなとは思ったんですが、バットウーマンになりきろうと。やはりイメージトレーニングが大切なので」と丸山節を炸裂させ、マスコミ陣は爆笑。「バットウーマンとして守りたい人は?」という質問に対して、「やっぱり地元の大田区大森シティを守りたいです。下町って言われてるんですが、どんどん上に上がっていって、下の町がなくなってきているので、下町を大事にしていきたいです」と地元愛を炸裂させた。また、やっつけてみたい人については、元WBA世界ライトフライ級王者でタレントの具志堅用高の名前を挙げた。「世界チャンピオンで強い方ですが、よく一緒にロケへ行くと、本当に強いのかな? と思うことがあるので、バットウーマンになって、戦ってみたい。いつも素振り(シャドー)をされてますが、こぶしの速さは尋常じゃないです」と笑顔で語った。「BATWOMAN/バットウーマン〈シーズン1〉」のVol.1~Vol.5は、8月19日よりDVDレンタルとデジタル配信がスタート。10月14日には、シリーズのブルーレイも発売され、Vol.6~Vol.10のDVDレンタルが開始となる。
2020年08月18日2020年7月21日に、俳優の横浜流星さんが新型コロナウイルス感染症に感染したことを発表。横浜さんは、同年8月から始まる予定の連続ドラマ『私たちはどうかしている』(日本テレビ系)の主演を務めています。そのため、ドラマの撮影は一時中断し、共演者やスタッフらはPCR検査を受けるなど、対応に追われました。山崎育三郎が横浜流星にエール同年7月28日に、同ドラマに出演している俳優の山崎育三郎さんが、Instagramを更新。休止していたドラマの撮影再開を報告し、現場で撮影した写真を公開しました。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 山崎 育三郎 Ikusaburo Yamazaki(@ikusaburo_yamazaki)がシェアした投稿 - 2020年 7月月27日午後11時54分PDT山崎さんが投稿したのは、手のひらの上に紫色の折り鶴を置いた写真。実は同日現在、横浜さんのファンがネット上で紫色の折り鶴を用意し、彼の回復を願う活動を行っています。そういった活動を知り、山崎さんは紫色の折り鶴の写真を投稿したのでしょう。山崎さんは、投稿の最後で横浜さんへエールを送りました。ご心配おかけしました。今日から撮影が再開します。前に進みます。多喜川さん頑張ります!流星まってるよー!ikusaburo_yamazakiーより引用投稿に対し、ネット上ではさまざまな反響が上がっています。・紫色の折り鶴を見て、涙が出るほど嬉しかったです。ありがとうございます。・素晴らしいスタッフと共演者に恵まれて、流星くんは幸せだと思います。・撮影再開したんですね、嬉しいです!早く流星くんの体調が回復しますように。心身ともに大変な思いをしているであろう横浜さんにとって、こういった周囲の反応には救われることでしょう。感染対策予防をしていても、誰しもが感染してしまう可能性があります。もしも周囲の人が感染した場合は、必要以上に恐れず、正しい知識を持って対応したいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年07月30日俳優の山崎育三郎が、ストリーミングサービスを利用した生配信ライブ『山崎育三郎 Special Live “YOU & I” 〜 ねぇ、僕だよ? みんなのプリンス 〜』を開催することが26日、明らかになった。現在放送中の連続テレビ小説『エール』(NHK総合 月曜~土曜8:00〜)では、オペラ「ドン・ジョバンニ」や「故郷」を美声で披露するプリンス・佐藤久志役を熱演、今夏スタートのドラマ『私たちはどうかしている』(日本テレビ系 毎週水曜22:00〜)では、ミステリアスな多喜川薫役を演じる山崎。新型コロナウイルスの影響により、主演予定だったミュージカル『エリザベート』公演も中止となってしまったが、7月18日日に初の生配信ライブを開催する。マチネ(15:00〜)とソワレ(19:00〜)で内容を変え、“エール”を込めたライブを届けるという。チケット代は各2,500円(税込)で、オフィシャルファンクラブ会員限定で撮りおろしの「特典ライブフォト」と「動画メッセージ」が見れる特設ページも公開される。○山崎育三郎 コメント今回の新型コロナウイルスの影響で、僕自身もミュージカル、コンサート、ディナーショー、イベント、様々なエンターテインメントが次々と中止になり、ステージ上で歌を歌う機会を多く失いました。どうにか今の状況の中で歌を届けたいという思いから、初めて生配信でのライブをやらせて頂くことになりました。ピアニストには多彩なアレンジと繊細かつドラマティックな演奏スタイルを持つ、宗本康兵さんによるグランドピアノでの生演奏。セットリストには、出演ミュージカル作品の楽曲、ディズニー楽曲、オリジナル楽曲、更に今回は朝ドラ『エール』が放送休止期間に入ってしまうため、佐藤久志がドラマで歌っている楽曲など、幅広い音楽を届けたいと思います。オンライン上で、皆さんからのコメントを読み上げ、リクエストに応えて即興で歌うシーンも考えています。
2020年06月26日5月16日、ドラマ『古畑任三郎』3rd season「最も危険なゲーム 前編・後編」(フジテレビ系)が関東地区で再放送された。警部補・古畑任三郎の久々の登場に、喜びの声が上がっている。同番組は、1994年から2006年にかけて放送された三谷幸喜氏脚本の刑事ドラマ。田村正和(76)演じる警部補・古畑任三郎がゲスト俳優演じる犯人の完璧なアリバイやトリックを巧みな話術と卓越した推理力で崩し、真相を解明していく人気シリーズだ。ツイッターなどでは再放送を喜ぶ声が多数あがったことはもちろん、関東地区のみの再放送であったことを残念がるツイートも。またネット上では自身の「古畑最強回」を紹介するコメントなども相次いた。《古畑任三郎トレンド入りしてたのでめっちゃテンション上がった。名シーンは数えきれないから全話再放送してほしい、、》《東京で古畑任三郎再放送されてたの!?ズルいズルいズルい!!!関西でもやってw》《私が一番好きなのは“古畑任三郎vs SMAP”あれは半端なく面白かった!!皆がリアタイで古畑最強回を紹介してる笑!やっぱり皆の心に残る作品なんだなぁ…》また三谷氏が朝日新聞に連載している「三谷幸喜のありふれた生活」の特別版で、全4回の小説「一瞬の過ち」内でも、古畑任三郎が刑事役そのままで登場している。これは“新型コロナウイルスの影響で家でじっとしている人達に楽しい話題を提供しよう“という三谷氏の強い想いから発案された企画で、三谷氏自身も犯人役として登場。小説内で古畑警部補と対決する構造となっている。この企画にも、読者を中心に大きな反響が上がっている。そんななかで再放送されたことで、三谷氏に続編の脚本を期待する声が高まっているのだ。《今日古畑任三郎やってたね!ちなみにいま三谷幸喜さんが新聞のエッセイで(普段は直近の舞台について書いてるんだけど)コロナのタイミングもあって、三谷さん本人が犯人役で古畑任三郎書いてて面白い!これそのままテレビで放送して欲しいんだけどww》《お昼にフジテレビで古畑任三郎の再放送2時間分もやってくれて、大事に録画して今見た。やっぱり古畑任三郎大好きだわー。ほんと色あせない。基本的に田村正和も三谷幸喜も好きだけど、その中でも古畑任三郎は秀逸。永遠に放送し続けてほしいなー》不朽の名作『古畑任三郎』は果たして、復活となるのだろうか。
2020年05月17日2020年4月14日現在、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で行動の自粛が求められています。緊急事態宣言が出された地域では、娯楽施設や百貨店などの多くの店が自粛要請に従って営業を取りやめ。しかし、生活に必要な食料品売り場やコンビニエンスストアはほぼ通常通りの営業を行っています。ネット上には自粛によって家から出る機会が減ったことから、営業しているスーパーに家族全員で買い物に来る人たちがいるという声が上がっていました。一般社団法人全国スーパーマーケット協会(以下、全国スーパーマーケット協会)は、「スーパーは遊び場、レジャーランドではありません」と、一家総出での買い物を控えるよう訴えています。感染症流行中も休業しないスーパー「家族で出かけられる!」と思っている人に協会が注意丸山桂里奈「自粛も何もないじゃん」元サッカー日本女子代表で、タレントの丸山桂里奈さんが街で見た光景へについて苦言を呈し、共感の声が寄せられました。全国スーパーマーケット協会の呼びかけもむなしく、丸山さんが街で見たのはスーパーに人がたくさんいる光景でした。緊急事態宣言や自粛要請といいつつも、外出は禁止されていません。しかし、スーパーには家族総出で買い物に来ていたり、マスクもしないで外出している人がいたり、感染防止の意識が足りない人が多くいたのです。丸山さんは「『自粛』っていったって、結局難しい気がする」と苦言を呈しました。自粛て言ったって、結局難しい気がする。諦めてるわけじゃないけど、あれだけスーパーに人がいて、普通に行列に並び、家族揃って律儀にスーパーに行くひとたち。みんな我慢してるし、逆に我慢出来ずにマスクもせずに出かける人達がいたら、自粛もなにもないぢゃん。— karina maruyama丸山桂里奈 (@marukarichan11) 2020年4月13日 また、仕事で買い物になかなか行けない人や、買い物することで経済が回ることを考えながらも、自粛の意識が足りないと指摘。仕事柄だったり、経済的にてなったり色々あるかもしれないけど、でも自分がまずならないことで、なったとしたらまず人にうつさないことで、なおかつ大切な人の為と考えたら普通はしっかり自粛するよね。それにはまず人混みに行かない、行くなら最低限の数で行かなきゃだし、一人一人が考えなきゃだよ。— karina maruyama丸山桂里奈 (@marukarichan11) 2020年4月13日 投稿を読んだ人たちからはさまざまな声が寄せられていました。・本当にその通りだと思います。・小さい子供がいるとそうはいかないんだよね…。なるべく気を付けます。・大切な人を守りたいなら、今は我慢する時。・スーパーで働いているけど、本当に家族で来る人が多い。家族で買い物に来ている人の中には、小さな子供がいて留守番ができなかったり、荷物を運ぶ人手が必要だったりといった理由がある人もいるかもしれません。ですが、できるだけ感染拡大に繋がらないよう一人ひとりの意識を高めていきたいものです。[文・構成/grape編集部]
2020年04月14日ダンサー、振付家、演出家として唯一無二の存在感を放ち続ける勅使川原三郎。1996年より勅使川原振付の全グループ作品に出演しているダンサー、佐東利穂子。そして日本を代表するバイオリニストのひとり、庄司紗矢香。2012年の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」(勅使川原と庄司)、2014年のイタリア「ヴェネチア・ビエンナーレ」、2017年のフランス「ラ・フォル・ジュルネ」と共演を重ねてきた3人が、本日3月6日に開幕する新作『三つ折りの夜』で待望の日本初共演を果たす。演出・振付・照明・美術を手がける勅使川原によれば、本作は「3人の芸術家による詩、音楽、ダンスの三要素からなる創作」であり、「フランスの詩人ステファヌ・マラルメの詩『三つ折りのソネ(ソネット)』から着想を得た、『日没の夜』『深夜』『有明の月』の三夜の空気歌曲」。3人のコラボレーションに期待が高まる。『三つ折りの夜』は、3月6日から8日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウスにて上演。文:町田麻子
2020年03月06日ダンサーで振付家の勅使川原三郎が今年の4月より愛知県芸術劇場の芸術監督に就任することになり、1月30日に都内で記者会見が行われた。就任に際し勅使川原は「責任の明確化」と「継続性」の重要性を説き「自分が退任後も存在する価値のあるプロジェクトを始めることができれば」と意気込みを口にした。【チケット情報はこちら】同劇場が芸術監督を設置するのは今回が初めてのこと。任期は2024年3月までの4年間となる。今回の芸術監督就任を「誇りに感じている」と語る勅使川原。2年ほど前に就任の打診があったそうで、当初は「戸惑いがありました」と明かしたが、それまでも自身の創作だけでなく、教育的なプロジェクトや企画の立案などに携わってきた経験もあり「創作者、アーティストとしての立場ではないところに身を置いて、自分に何ができるのか? どんな考えを持つことができるのか? ということに興味を抱き、面白い機会になりうるかもしれない」と考え、引き受けることを決意したと説明した。勅使川原は「“劇場“の主役は実はスタッフであり、優秀なスタッフがいるところには、必ずいい結果が生まれる」と持論を述べ、これまでに何度か公演を行なってきた同劇場の印象について「東京の劇場でも二の足を踏むような激しい作品をやらせてもらいました。様々な発想を引き受ける精神を持っている劇場であり、スタッフの熱気を感じました」と語る。自身が芸術監督に就任しても「責任の所在をはっきりさせた上で」これまでと同様にプロデューサー陣、スタッフを尊重していくと明言。「自分の趣味、自分の色に染めるためにこの仕事を引き受けたわけではなく、プロデューサー陣のこれまでの仕事を継続的に発展させるのが私の役割」と語る。今後の具体的なプロジェクトについては「劇場は“使いこなす”ということが大事」と語り、地元・愛知県内のバレエ団による合同プロジェクトを形にしたいと意欲を燃やす。一方、自身の海外での知名度を活かし「既にヨーロッパの複数のアーティストとも話し合いを進めています」と海外アーティストとの企画が進行中であることも明かした。なお、芸術監督就任記念プレ事業として、勅使川原とダンサーの佐東利穂子、バイオリニストの庄司紗矢香のコラボレーションによるダンス・コンサート『三つ折りの夜』が同劇場コンサートホールにて3月12日(木)に上演される。
2020年02月05日上方落語の巨星としてはもちろん、関西のバラエティ番組などでも朗らかな笑顔と聴き心地良い語り口で笑いを提供し、老若男女問わず親しまれた桂米朝。その五年祭を前に、米朝、そして彼とともに数々の弟子を育てあげた絹子夫人の人生模様を描く舞台『喜劇 なにわ夫婦八景 米朝・絹子とおもろい弟子たち』が2月1日(土)から16日(日)まで大阪松竹座で上演される。時は昭和29年。元OSSK(大阪松竹少女歌劇団)のスター・駒ひかること桑田絹子と、まるで事務員のような無名の落語家・桂米朝こと中川清は、時代の運命に導かれるように巡業中に出会う。ほどなく結婚し、3人の子宝に恵まれ、穏やかで順風満帆な夫婦生活……とは夢のまた夢。待っていたのは、一筋縄ではいかない超個性派な内弟子たちとの、てんやわんやな共同生活だった。さらには愛息子の明も、賑やかな弟子たちに後押しされて落語家になりたいと言い出し……。廓正子著『なにわ華がたり』を堤泰之の脚本・演出により舞台化する本作。米朝の背中を追い続けた息子・中川明の語りを軸に、花札のようにめくるめく季節を共に駆け抜けた夫婦と、“弟子”という名の息子たちとの愉快な家族物語が展開。平成8年、米朝の人間国宝認定式に共に向かうまでの夫婦の軌跡が描かれる。歌劇のスターとして一世を風靡した時代から、桂米朝を支える妻となるまでの中川絹子を演じるのは、宝塚歌劇団退団以降、ボーダレスな活躍を続ける真琴つばさ。そして物語の要となる桂米朝役には、ミュージカルから時代劇まで幅広い作品での演技が光る筧利夫。米朝夫婦の長男として生まれ、後に弟子となって父親と同じ道を進む中川明役には内博貴という豪華な顔ぶれが揃った。さらに、米朝の師匠である四代目米團治役には、弟子として長年米朝夫妻と共に暮らした桂ざこばが出演し、物語により深みを持たせる。ほか、松竹新喜劇出身の曽我廼家文童、元OSKトップスターの桜花昇ぼる、NHK連続テレビ小説『スカーレット』の“大久保さん”こと三林京子に、池乃めだか、西川忠志、今野浩喜、野田晋市とバラエティ豊かな面々が集結。上方落語を語る上で欠かせない桂米朝を、陰日向となり支え続けた絹子夫人の人生から、賑やかな米朝一門の日々を綴る舞台。これまで明かされることのなかった米朝の素顔や夫婦愛、親子愛を描くアナザーストーリーを堪能して、和やかな笑顔で劇場を後にしてほしい。文:伊藤由紀子
2020年01月31日グラビアアイドルでプロ雀士の岡田紗佳が、最新イメージDVD『secret trip』(4,180円税込 発売元:エスデジタル)をリリースした。プロ雀士として活躍しながらもファッションモデルやグラビア、タレント活動など様々なフィールドで活躍している岡田紗佳。上からB85・W58・H83の3サイズにGカップのバストで人気を博している。そんな彼女の4年半ぶりとなる最新作は、写真集『secret trip』と連動したもの。写真集の撮影に密着しながら、撮影外のオフショットやインタビューなどが収録されており、岡田の魅力が凝縮された1枚となっている。2015年4月に発売した前作のDVD『紗-Silk-』に比べ、髪の毛もショートにして一段と大人っぽさが増した岡田。年齢も25歳となり、女性として成長した姿が垣間見える。4年半ぶりとはいえ、これまでグラドルファンを沸かせてきた圧倒的なスタイルは健在で存在感を放っている。なお、同DVDの発売を記念したイベントが1月26日に東京・秋葉原のソフマップAKIBA1号店 サブカル・モバイル館6F(16:00~)で開催される。
2020年01月24日航空業界を舞台に展開していく新たなシリーズ「おっさんずラブ-in the sky-」。この度、12月7日(土)放送の第6話に、ミュージカル界のプリンス・山崎育三郎が登場することが分かった。新人CA・春田創一(田中圭)、機長・黒澤武蔵(吉田鋼太郎)、副操縦士・成瀬竜(千葉雄大)、整備士・四宮要(戸次重幸)らおっさんたちがピュアなラブバトルを展開中の本作。4人がそれぞれに複雑な思いを抱え、恋のバトルが激化の一途をたどりつつあるいま、この四角関係をさらに複雑化させてしまいそうな新たなおっさんが登場する。「レ・ミゼラブル」をはじめ、多くの有名ミュージカル作品に出演し、「下町ロケット」などTVドラマにも登場し人気を博す山崎さんが今回演じるのは、「天空ピーチエアライン」のCA・獅子丸怜二。突如天空ピーチに現れし謎の新人CAで、2か月前まで外資系のドバイ航空にいたという35歳独身。非の打ちどころのないナイスすぎる様相に、男女共に人気が沸騰し、さながらバチェラー状態に(!?)そして、そんな彼の教育係を同い年のCA・春田が担当することに。親友のような、ライバルのような存在になっていく2人だが…。前作も見ていたという山崎さんは「不思議な感覚です。すでに出来上がっているチームに後から入っていくということで、緊張していたんですけど、圭さんのもっている空気で現場にいい雰囲気が流れていて、すごく温かかったので、すっと入っていけました」と撮影に入った感想を明かす。また、主演の田中圭とは今回が初共演。「“はるたん”そのものでしたね。春田のまんまというか、いい意味でずっとマイペースというか。今ものすごく忙しいと思うんですけど、変わらない。普段から本当に穏やかな方なんだなぁと思いました」と印象を語り、「圭さんはなんでも受け止めてくれる、どんな球を投げてもキャッチしてくださる安心感のある役者さんだと思いますので、芝居で遊びたいですね、はるたんと一緒に。歌ったり踊ったりするシーンがあればいいんですけど(笑)」と意気込み。一方、田中さんは「バラエティーなど人となりが出てしまう番組を見ていて、ノリがよくてマジメで、振られたら一生懸命やる、すごくバランスのいい人なんだろうなと思っていました」と山崎さんの印象を明かし、「年も近いし、今回この『おっさんずラブ』に6話から参戦してくれるのが楽しみでした。もうちょっと芝居場で遊びたいなと思っているんですけど、今のところまだできていないので、仕掛けていこうかなとチャンスを狙っています」とコメント。また、春田と獅子丸の関係についても2人が言及。「春田と獅子丸は全然タイプの違う二人なんだけどウマが合うというか、見ている人に“なんかこの二人いいな”っていうふうに感じてもらえるペアになれればいいな」と言う田中さんは、「獅子丸はすごく難しいキャラクターというか、すごく難しいタイミングで登場してきて、いきなり負担のかかるセリフがあったりするんです。まだ詳しくは言えないですが、“これ急に出てきた育さまにやらせんの!?”みたいな部分は正直あるんですけど、でもそれを言うために出てきたキャラクターには絶対させたくないんです。今後、春田と獅子丸が急接近するシーンもあるのですが…どんなスキンシップがあるのかは、内緒です(笑)!」と気になる内容について触れる。さらに山崎さんも「春田と獅子丸は、直感的に“合うな”とか“好きだな”という思いは初めの段階から感じていると思う」と言い、「今後、急接近するようなシーンもあるんですけど、詳しくは…内緒です(笑)」とコメントした。「おっさんずラブ-in the sky-」は毎週土曜日23時15分~テレビ朝日系にて放送中。(cinemacafe.net)
2019年11月22日今年は初の全国ツアーを成功させ、来年1月にはドラマ『贋作男はつらいよ』(NHKBSプレミアム)で主役の寅さんも務めるという、脂の乗った落語家・桂雀々が独自の「スーパー落語」を引っ提げて地元・大阪で還暦公演を開く。そこで意気込みを聞いた。「桂雀々独演会 熱血の還暦公演」チケット情報51歳から本拠を東京に移して丸8年。当初は不安もあったと明かすが、ターニングポイントは2年前の落語家生活40周年公演だったと言う。シークレットゲストで登場したのは、なんとミュージシャンの桑田佳祐。落語を通した日々の付き合いからゲスト出演が実現した。他にもさまざまな畑違いの人達との交流が大きな財産になっている。一方、落語に関しては「江戸の噺とはネタもつかない(重ならない)し、キャラクターもかぶらない」と無二の存在感で活躍。今では稽古をつけて欲しいと東京の落語家から請われることも多く「上方の噺に興味のある人が多くなりましたね」と語る。今回の還暦公演で目玉となるのは、芝居さながらの照明や舞台装置に工夫を凝らす「スーパー落語」だ。「新歌舞伎座という大きな舞台で映えるものはないかな?」と昼の部に選んだ演目が『夢八』。いねむりで夢ばかりみている男が空き家の番を頼まれると…。「僕の中では“見せる”落語の代表作。表情、仕草、目線、棒を叩くところの描写と、この噺に出合えてから他の噺に応用できるようになったんです。間が持てるようになったというか、お客さんにうまく伝えられた初めての落語やと思いますね。落語作家の小佐田定雄さんの前振りの脚色が秀逸で、これでようやく落語の面白さが分かったんとちゃうかな」と話す。落語家としての転機と断言する一席。夜の部で披露される『景清』は、腕の良い目貫師・定次郎が目の病を患い…。情味のある噺で「誰かに薦められて、こんなネタは持ってないなと思い、(桂)米朝師匠のところにお稽古に行ったんですよ。師匠はマクラから教えてくださったんですが、中でも『ここは足取りが軽いはずや』とか定次郎の心情も言うてくれはって。そういう意味では“気持ち”の稽古でしたね」。さらに雀々の『景清』を聞いた師匠の桂枝雀からは、描写のアドバイスをもらったとか。まさに、米朝、枝雀というふたりの偉大なる先人の魂がこもった演目だ。桂雀々が自信を持って届ける還暦公演で、渾身の芸を堪能してほしい。公演は2月16日(日)大阪・新歌舞伎座にて。チケットは11月16日(土)一般発売。取材・文:松尾美矢子
2019年11月15日タレントの丸山桂里奈が14日、東京駅地下ののぞみ広場で行われた「東京ばな奈 キットカット ゴールド」PRイベントに出席した。ネスレ日本とグレープストーンは、コラボレーション商品第3弾として11月14日より『東京ばな奈 キットカット ゴールド「見ぃつけたっ」(キットカット ミニ 東京ばな奈味)バナナキャラメル味』の先行販売を東京駅一番街「東京おかしランド」で開始。その発売記念イベントに、同商品のテーマでもある「頑張るみんなを全力応援」にちなんで、全身ゴールドのチアリーダーの衣装を身にまとった丸山桂里奈がスペシャルゲストとして登場した。冒頭から衣装について問われた丸山は「ゴールドのチアリーダーの衣装を用意してもらいましたが、こんなに金はないので、今日はすごいことを成し遂げる気がします」とご満悦で、2011年に行われたドイツ女子ワールドカップで日本初の金メダルを獲得したことにも触れて「たくさん応援してもらって選手たちも走らせてもらいました。応援の力がたくさんあったからだと思います」と観客の声援に感謝した。この日はその時に獲得した金メダルを報道陣や行き交う一般客に披露したが「最初は家の中に保管していましたが、衣替えの時に出てきたので、車のドリンクホルダーに入れています。でも冬になると温かい飲み物や冷たい飲み物が飲みたいからドリンクホルダーが混み合うので、今はダッシュボードに入っています。忘れないですからね」と明かした。また、残り1カ月半となった2019年を振り返り、「あっという間でしたし、テレビのお仕事はスタジオもあればイベントやロケもあって、共演する方が同じでもやることが違います。毎日が刺激的でハッピーな1年でした」と充実した表情で、「いただくお仕事は私に期待してオファーすると思うので、その期待には全て応えたいですね」と来年の抱負を。また、この日はめていた指輪について問われると「令和になって自分で買いました。もうそろそろちゃんとした指輪が欲しいですね」と恋愛や結婚に意欲を見せて「いい人はいないっていうか、スタッフさんを好きになるんです。毎日恋しているんですけど発展がないですね。2020年は語呂もいいし結婚したいです! 2020年は結婚が目標!」と宣言していた。
2019年11月14日ミュージカル『エリザベート』の制作発表が12日に都内で行われ、小池修一郎(演出/訳詞)、花總まり、愛希れいか、井上芳雄、山崎育三郎、古川雄大、池田篤郎(東宝 取締役演劇担当)が登場した。同作は1992年にウィーンで初演をむかえて以来、世界中で上演されているミュージカル。日本では1996年から宝塚歌劇団、2002年からは東宝版の上演が行われている。オーストリア=ハンガリー帝国の皇后・エリザベート(花總、愛希)の生涯を描き、ハプスブルク家の崩壊の物語に、"死"の概念である黄泉の帝王・トート(井上、山崎、古川)を絡めた。2015年よりルキーニ役として何度も同舞台に立ってきた山崎が、今回初のトート役に挑戦。山崎は「ルキーニという役に出会ったことで役者としての新しい扉が開いたと思っており、本当に感謝しています。そんな中で来年、20周年という大きな節目の年にトートという役で帝国劇場に立てることを嬉しく思いますし、誰よりも近くでトートを見てきましたので、ルキーニを演じた自分を演じた自分だからこそできるトートができるんじゃないかなと思っております。トートとルキーニの関係性が大事だと思って演じてきたので、ルキーニ役とも相談しながら演じていきたい」と意気込んだ。山崎は「恐怖心を与える、氷のように冷たく触ったら火傷しそうなというイメージ」とトートを表しつつ、「今回小池先生のこだわりで、"真ん中分け"のトートなんですね。東宝版でも宝塚版でも、今までのトートにいないということで、視覚的にも注目していただきたい」と意外な観点からアピール。小池が「70年代のロックのイメージ」と説明すると、山崎は「ちょっとどういうことか……」と戸惑い、井上は「僕たちも真ん中分けでいこうねって話をしてる。オールバックかもしれないし」と古川と顔を見合わせた。制作発表後の囲み取材でも、センター分けは話題に。山崎は「トートが決まって、今年の公演のルキーニも真ん中分けにしたんですよ。6:4くらいだったのが、5:5に」と明かす。2019年の公演開始よりも前にトート役が決まっていたために「トートの動きとか動線をずっと見てました」と言うと、井上も「見られてるというのは、僕たちも感じてました」とニヤリとした。真ん中分けのこだわりについては「完全に小池先生です。いくつかあったカツラの中で、初めから先生は『育はセンター分けだ』って。真ん中分けで紫、という先生のこだわりが最初から最後までありました」と振り返った山崎。「ルキーニの前に帝国劇場で扮装をやったんですけど、すっぴんの状態で紫の真ん中分けのカツラをかぶったので『これはまずいことになる』と思ったんです。全然似合ってなくて。でも先生はそのときからメイクしたところまで見えていた」と苦笑する。出演者陣も山崎のトート就任について「なんとなく知っていた」という状態で、井上は「この前のS帝劇のの千秋楽時に、カーテンコールで『次やるんだってね』って、初めて言った」と振り返る。「なんかアドバイスください」という山崎に、井上は「企業秘密なんで……」と交わしつつ、「『ちょっと歌い方変えました?』と聞きにきてくれたりとか。『自分だったらどうしよう』と考えてるんだろうなと、感じてはいました」と明かす。井上は「僕が真ん中分けにしてるかもしれないですね」と再度真ん中分けに触れつつ、「でも、全然違うトートになると思うんですよ。やればやるほど形が捉えられないので」と心境を語った。東京公演は帝国劇場にて2020年4月9日〜5月4日、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールにて5月11日〜6月2日、名古屋公演は御園座にて6月10日〜28日、福岡公演は博多座にて7月6日〜8月3日。○キャストエリザベート(Wキャスト):花總まり、愛希れいかトート(トリプルキャスト):井上芳雄(大阪、名古屋、福岡公演)、山崎育三郎(東京公演)、古川雄大フランツ・ヨーゼフ(Wキャスト):田代万里生、佐藤隆起ルドルフ:三浦涼介ルドヴィカ/マダム・ヴォルフ:未来優希ゾフィー(トリプルキャスト):剣幸、涼風真世、香寿たつき(東京、大阪公演)ルイジ・ルキーニ(トリプルキャスト):尾上松也(東京、大阪公演)、上山竜治、黒羽麻璃央
2019年11月12日昨年“助六ロス”を巻き起こしたNHKドラマ『昭和元禄落語心中』での天才落語家役も記憶に新しい、俳優の山崎育三郎。今春には尾上松也、城田優とエンタテインメント集団「IMY」を旗揚げするなど舞台を主軸に、近年は映像界にも進出。その他、番組MC、声優を務めるなど多方面で存在感を発揮中だ。2020年は、最新カバーアルバム『MIRROR BALL ’19』を携え、全国ツアーで幕を開ける。「山崎育三郎」チケット情報アルバムは、50年代から90年代までのヒットソング全13曲を収録した名作選。各時代の名曲をミラーボールミュージックとして令和に蘇らせるというコンセプトのもと、音楽プロデューサーにヒャダインを迎えた。例えば、舟木一夫『高校三年生』はヒップホップ調に、ミュージカル映画でお馴染み『雨に唄えば』では山崎の声を男女2役に加工し、ユーロビート調に仕上げるなど、異色の仕上がりとなっている。「ミュージカルではバラードを朗々と歌い上げるイメージが強いと思いますが、コンサートを重ねる中で、次はアップテンポの盛り上がる楽曲を作りたいとの思いがずっとありました。どの曲も1度聴いただけで忘れられないフレーズがあるのは、名曲の強み。僕が選んだのは、祖母や母の影響で大好きになった、美空ひばりさんの『お祭りマンボ』。ヒャダインさんには、令和の若者に響くカッコいいアレンジをとリクエストしました」。ヒャダインの一押しは、70年代女子プロレス界のアイドル、ビューティ・ペアの名曲『かけめぐる青春』。城田優とのデュエットを強くすすめられた。「最初の打ち合わせの段階から、“もうふたりで歌っている姿が見えているから”と言われて。優も『やる!』とすぐに返事をくれました。僕らは普段からハモって遊んでるので、レコーディングも一発でキレイに録れて、ヒャダインさんも『いいね、これこれ!』という感じ(笑)。毎回そんな風に誉めていただけるので、僕もだんだん解放されて、新たな一面を引き出してもらえました」。コンサート当日は、ミュージカル俳優ならではの演出にも期待してほしいと話す。「『お祭りマンボ』のミュージックビデオでは、僕がエルヴィス・プレスリー風に登場し、バブル時代の肩パットスーツから、ヒップホッパー、ギャル男を経て、現代の高校生のTikTokまで、時代を象徴する衣裳やダンスを使い、アルバムのコンセプトを表現しました。コンサートでも時空を超えて旅するような、ストーリー性のある構成でお届けできるのが僕の強みかなと。ミュージカル俳優の仲間をダンサーに迎え、弾き語りや、タップダンスも踊ります。『お祭りマンボ』ではお客様と一緒にワッショイ!コールで盛り上がりたいですね」。大阪公演は2020年1月12日(日)にフェスティバルホールにて開催。チケットは11月2日(土)一般発売開始。取材・文:石橋法子
2019年11月01日東京バレエ団が、世界的に活躍する振付家、勅使川原三郎に委嘱した『雲のなごり』を世界初演する。約2週間後に初日を控え、勅使川原によるリハーサルが公開された。この作品には、東京バレエ団から5人のダンサーたちが出演、演出助手で共演もする佐東利穂子とともに、勅使川原との創作に取り組んでいる。リハーサルの冒頭、「いま私たちは、音楽に対しての理解を、誤差のないように、ともに同じ身体言語で捉えようと稽古しています」と語った勅使川原。音楽は、武満徹の『地平線のドーリア』(1966年)と『ノスタルジア-アンドレイ・タルコフスキーの追憶に-』(1987年)、本番ではオーケストラの生演奏が実現する。その独特のサウンドがスタジオに響くと、ダンサーたちはたちまち身体を反応させる。2016年の勅使川原演出のオペラ『魔笛』に出演し、彼の世界は経験済みというダンサーもいるが、皆一様に手探りの状態でのスタート。そんな中にも時折、目を見張るほど美しい瞬間が立ち現れる。創作のプロセスは順調に進んでいるようだ。【チケット情報はこちら】リハーサル後の記者懇親会で、「このような機会をいただき、とても嬉しい。悩むことなく武満さんの音楽でいきたいと思った。『地平線のドーリア』には、独特の、直観的な、身体的な感じを受けていた」と話す勅使川原。藤原定家の歌「夕暮れはいずれの雲のなごりとてはなたちばなに風の吹くらむ」に着想し、「はじまりもおわりもないことがありうるのではないか」と、創作にのぞむ。佐東も、「武満さんの音楽を初めて聴いた瞬間、身体が衝撃を受けたことを思い出します。あらためてこの音楽を捉えなおし、向き合いたい」という。同席した東京バレエ団の斎藤友佳理芸術監督は、「東京バレエ団での新作の初演は、ノイマイヤー振付『時節の色』以来19年ぶり。創立55年でようやく日本人振付家の方に振付をお願いできることになった」と感無量の様子。ダンサーたちも、「どれだけ新しい世界に自分が入ることができるか、挑戦です」(沖香菜子)、「苦戦と模索の日々だが、作品ができる場にいられることは、ダンサーにとっていい経験」(柄本弾)、「稽古場で勅使川原さんが言われる言葉を素直に受け取り、自然と作品になっていくことを目指したい」(秋元康臣)と意欲的。勅使川原も「私が上から色を塗るのではなく、皆の中から何かを引き出すことがこの作品の第一の目的」と、彼らの可能性に賭ける。同時上演は、バランシン振付『セレナーデ』とベジャール振付『春の祭典』。勅使川原の新作とともに、趣の異なる現代の傑作がずらりと並ぶ。公演は10月26日(土)、27日(日)、東京文化会館にて。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2019年10月15日歌手で俳優の山崎育三郎が11日、東京国際フォーラムで番組イベント「ニッポン放送 『山崎育三郎の I AM 1936』presents THIS IS IKU 2019~ 男祭 ~」を開催した。山崎がパーソナリティを務めるラジオ番組『山崎育三郎のI AM 1936』(ニッポン放送/毎週土曜21:30~22:00)から誕生した同イベントは、今年で2年連続の開催となる。今回は「男祭」と題し、ホストを務める山崎と多彩な男性ゲストが一夜限りのコラボレーションを実現した。1組目のゲストとして登場したのは、ダンス&ボーカルユニットの超特急。11月20日リリース予定の最新曲「Revival Love」を歌い上げると、5,000人が詰めかけた満員の会場は大歓声に包まれた。超特急は、山崎が出演した2016年のドラマ『お義父さんと呼ばせて』(フジテレビ系)のエンディングテーマを担当。メンバーのリョウガはドラマにウェイター役として登場し、山崎と共演も果たしている。その時のことを振り返って山崎が「どんなセリフだったっけ?」と質問すると、リョウガは「おまたせしました……」とくぐもった声で演技を披露。これを見た他のメンバーからは「なんでテンション低いの?」と突っ込まれ、山崎も「あまりうまくなってないね」と言って笑っていた。トークのあとは、山崎のカバーアルバム『MIRROR BALL’19』の中から、「お祭りマンボ」と「フレンド・ライク・ミー」を、山崎&超特急のメンバーがコラボで披露。歌い終えると山崎は「最後は超特急の楽曲を一緒に歌って踊ろうかなと思います」と言い、「やっぱり僕らの出会いの『お義父さんと呼ばせて』の主題歌を」として同ドラマのエンディングテーマ「Yell」を歌い上げた。2組目のゲストは、お笑いコンビ・ロバートの秋山竜次。音楽デュオ・CHAGE and ASKAの代表曲「YAH YAH YAH」を2人で歌ったほか、山崎のムチャ振りによって、「天才子役・上杉みちくん」「グローバルTPS物語」「赤ちゃんの泣き方」「雰囲気で北欧の酒場」など秋山の十八番ネタが次々と披露され、会場の笑いを誘っていた。3組目のゲストとしてステージに上がったのは、昨年も同イベントに登場した歌手の龍玄とし(Toshl)。昨年は、山崎とのデュエットで楽曲『美女と野獣』のベル・パート(女性パート)を歌い上げた龍玄としだが、今年はディズニー映画『アラジン』の楽曲「ホール・ニュー・ワールド」のジャスミン・パート(女性パート)を熱唱。山崎と美しいハーモニーを披露し、会場を魅了した。また、10日が54歳の誕生日だった龍玄としへ、山崎からサプライズでバースデーケーキが贈られる場面も。山崎が「お友達のケーキ屋さんに電話して用意してもらいました」と説明すると、龍玄としは「えっ、ほんとですか!?」と喜びをあらわに。実際にケーキが登場すると、大のスイーツ好きとして知られる龍玄としは「わぁ、すごいうれしい! ちょっと変になってしまう!」と喜んだ。最後には、超特急と秋山が再登場し、全員で「お祭りマンボ」を披露。イベントの最後に山崎は「大型の台風が来ている大変な時にお集まりいただき、本当に感謝しています」とあいさつ。「今日帰るまでが『THIS IS IKU』なので、皆さま気を付けてお帰りください!」と観客を気遣いつつ、「また皆さまと再会できることを楽しみにしています。本日はありがとうございました!」とお礼を言って締めくくった。
2019年10月12日『桂 雀々、はじめての全国ツアー にっぽん、まるごと笑わせまっせ!2019』と題し、3月から全国8都市をめぐるツアーを行っている桂雀々。大阪は8月18日(日)、NHK大阪ホールに登場する。「桂雀々」チケット情報若手時代、師匠の桂枝雀が全国で独演会を開いている姿に憧れていたという。今年、「還暦を前にいつかはやりたかった」という夢がかなった。しかも、大阪公演は59歳になったばかり。この年齢にも特別な思いがある。「師匠は59歳で他界しましたので、ちょうど師匠の年齢に追いつきました。これからがスタートかなと思います」と改めて気を引き締める。オーバーなリアクションにマシンガントーク、賑やかな上方落語でもって更に客席にまで飛び出しそうな勢いで沸かせる。その爆発的な笑いに師匠の面影を見るファンも少なくない。「“俺流”じゃないですけど、誰にも真似できない雀々の形を作り上げることができたらと思いますが、師匠にはまだまだ、まったく追い付きません。ただ、師匠の年齢に近づくにつれ、“あの時、師匠はこう言うてはったな”という思いとか、苦労してはったことが分かるようになりました」。東京に拠点を移して8年、上方落語を知らない観客の心を瞬時に掴むため、マクラにも力を入れている。「1分、2分で“おっ!”と思わせるため、目線に気を配りながら。内容は世情なども多いですが、なにより自分で足を運んで得た情報を取り入れています。しょっぱなにドン!とウケたら“来てる来てる!って思いますね(笑)」とうれしそうに話す。生まれ故郷でもある大阪はホームだけあって、「お帰りなさいという空気感がある」と幕開けを楽しみにしている。そして、NHK大阪ホールという大きな会場だからこそ、1席1席をたっぷりできると意気込む。「大きなホールでの独演会は半年に1回ぐらいなので、ぜひ足を運んでいただいて、まったく異なる空気感、世界観を感じてください!女道楽の内海英華先生にもゲストで出ていただきます」。落語は三席、演目は当日、会場の雰囲気を見て決めるという。「お客さんの空気感で違ってくるので、その時に合ったものをと考えていますが、主に夏の大阪の噺になると思います。夏の大阪を舞台にした噺はたくさんあるので、何をやるか、お楽しみに!」。公演は8月18日(日)NHK大阪ホールにて。チケット発売中。取材・文:岩本
2019年08月09日8月10日(土)にサンケイホールブリーゼで行われる『米朝一門会 令和夏の陣 「昭和入門軍」vs「平成入門軍」』。昼の部は、桂南光、桂雀三郎、桂千朝、桂塩鯛、桂米團治、桂団朝らが出演する「昭和入門軍」が、夜の部は桂南天、桂米紫、桂吉弥、桂しん吉、桂ちょうば、桂二葉らが出演する「平成入門軍」がそれぞれ、落語会を開く。米朝一門会 令和夏の陣 「昭和入門軍」VS「平成入門軍」チケット情報昭和入門軍、平成入門軍を代表して、南光、団朝、南天、二葉が取材会に登場し、意気込みを語った。「米朝一門でサンケイホールブリーゼには何度も出させていただいておりますが、こういう企画は初めてです。噺家は年を重ねていたほうがいいに決まっているのですが、ひとつだけひっかかることがあります。細かいことですが、入場料金が我々は5000円で、平成入門の若い人たちが4500円。500円の差しかないんですわ。私が一般のお客様なら平成入門の方に行きますね。1コインでも安いほうがいい!」と昭和入門軍の南光、冒頭から沸かせた。同じく昭和入門軍の団朝「お盆なので、天国でうちの師匠(桂米朝)が?お、こんなことをやっているのか“と喜んでくれるような一日になったらいいなと思います」と笑みを浮かべ、平成入門軍の南天とは同い年であることから「同じ年齢の人間が昼と夜に出ているというところも面白いのではないかと思います」と見どころを語った。平成入門軍の南天は「平成と昭和と別れた落語会は面白いと思います。まさかサンケイホールブリーゼでの米朝一門会でトリなんて。吉弥さんも米紫さんもみんな面白いので、彼らに負けないようにできたら」と気合を入れた。サンケイホールブリーゼでの米朝一門会に初出演という二葉は「出させていただいてめちゃくちゃうれしいです」と声を弾ませ、「私は平成入門軍のトップで、昭和入門軍のトップは米團治師匠ということで、米團治師匠に負けないようにできたらと思います!」と意外なところでのライバル心を燃やした。昼夜とも、大喜利も開催。「大喜利は苦手」と話した南光、当日はどう魅せるか、こちらも注目だ。取材・文:岩本
2019年08月07日山崎育三郎、尾上松也、城田優の3人によるプロジェクト「IMY」お披露目公演『IMY旗揚げコンサート~まだ色々曖昧なトリオの明確な門出~』が20日、東京・Bunkamuraオーチャードホールで行われた。公私ともに仲の良い3人は、1月に「常識に囚われず、今までにない新しい日本のミュージカルや演劇を作り出し、常にチャレンジ精神を持って取り組んでいき、更にはこれからの日本のエンターテインメント界を支える新しい人材との出会いにも積極的に取り組み、演劇界の底上げに少しでも尽力出来たらと思っております」と、「IMY」プロジェクト立ち上げと今回の公演を発表した。オープニングでは、城田が台本を担当し、3人で演出を考えた「IMY」がこの日に向けた企画を練っているシーンをミュージカル調に表現する場面からスタート。尾上が歌舞伎の見得を披露したり、城田がコミカルな演技で客席を笑わせたり、山崎が"プリンス"ぶりを発揮したりと、3人のキャラクターを活かした演出で魅了した。このシーンが終了すると、フォーマルな衣装に着替えた3人が客席から登場。黄色い歓声が上がり、3人が出演したミュージカル『エリザべート』から「キッチュ」「最後のダンス」の2曲を力強く歌い上げた。MCでは、客席にどこから来たのか問いかけ、コミュニケーションを取る場面も。年齢を聞く城田と松也に対し、山崎が「女性に対して年齢を聞くのは良くないよ」と語りかけ、プリンスぶりに会場が沸いた。笑いを取りつつ和やかな雰囲気の中、「これまでの成り立ち」や「今後への展望」を熱弁。「いつか日本のオリジナルミュージカルとして世界にも発信していければ」と意気込み、「今日はそんなIMYの第一歩です」と語ると、客席から拍手が湧き上がった。後半では3人がディズニーメドレーを披露し、その後は3人とも出演経験がある作品『ロミオ&ジュリエット』から「世界の王/ロミオ&ジュリエット」を熱唱した。クライマックスには、城田が作詞作曲した「数多の未来と愛」を披露。尾上と城田はこの日のためにギターとドラムに初挑戦し、山崎もピアノに挑み、見事な演奏で魅了。「これからIMYで作り上げるものを楽しみにしていてください」とステージを後にした。エンドロールでは、2020年2月28日に東京国際フォーラム・ホールAで第2弾のイベントを開催すると発表された。
2019年04月23日サッカー女子元日本代表でタレントの丸山桂里奈が16日、都内で行われた「SOMPO パラリンアートカップ2019」開催発表会に、元乃木坂46の若月佑美とサッカー解説者の北澤豪氏とともに出席した。スペシャルゲストとして登場した丸山は、チームパラリンアートプロジェクトの第1段として「将来の夢」をテーマにした得意の絵を披露。「本当に好きで描いているだけなので上手いとかは……」と謙そんしながらも、同プロジェクトについて「初めて見させていただきましたが、素敵な絵ばかりでした。サッカーで心臓を鷲掴みされた衝撃はなかったんですけど、今回の絵を見て衝撃を受けました」と絶賛した。丸山は現在、バラエティー番組などで活躍中。現役時代に一緒にトレーニングをしたという北澤は「非常に重要なポジションを担っていますよ。スポーツ部門の芸能部門といえばちょっと前は武田修宏さんでしたが、いいポジショニングです」と褒めちぎり、それに照れ笑いを浮かべた丸山は「北澤さんみたいにサッカーの人が頑張っているからこそ私たちがバラエティーに出させてもらっているんです」と北澤を立てた。一般社団法人 障がい者自立推進機構は、スポーツをテーマに絵画アート作品を募集し、受賞作を表彰式や展示会などで企業、団体、個人に広め、障がい者の自立支援を目的とする「SOMPO パラリンアートカップ2019」を開催。審査員をを務める若月は、障がい者の絵画について「構成の斬新さに驚かされました。スポーツの絵を描いてと言われたら、私は何かの競技をしている絵を描きますが、虫とかロボットが一緒になってスポーツを描いている作品があり、自分の視野の狭さというか自由に描いて良いだなと思いました」と感想を。若月は、乃木坂46在籍時にオリジナルグッズのデザインを担当するなど、デザインやアートが得意。「今、乃木坂46では美術系の子がみんな卒業しちゃったんです。伊藤万理華ちゃんや西野七瀬ちゃんが乃木坂46内でグッズを担当してましたが、みんな卒業しちゃったので新しい人を発掘しなければと話し合っていると聞いています」と明かした。また、乃木坂46の元メンバーである衛藤美彩がプロ野球の西武ライオンズに所属する源田壮亮選手との交際を宣言したこともあり、イベント後の囲み会見では関連する質問が飛び出し、「私の後に卒業したので、本人とちゃんと話す機会がなく、今も会えていません」としつつ、「卒業しているので、女性としての幸せを大切にして欲しいですね」とエールを送っていた。
2019年04月17日