アイドルグループ・V6の森田剛が、舞台『すべての四月のために』に主演することが23日、わかった。同作には他、臼田あさ美、西田尚美、村川絵梨、伊藤沙莉、小柳友、稲葉友、池田努、津村知与支、山本亨、麻実れいが出演する。同作は舞台『焼肉ドラゴン』作・演出を務め演劇賞を総舐めにし、映画『月はどっちに出ている』『愛を乞うひと』で数々の賞に輝いた、鄭義信が新たに書き下ろす。第二次世界大戦時の朝鮮半島近くに浮かぶ日本植民地の島で、理髪店を営む朝鮮人一家と、家族を取り巻く朝鮮人、日本人軍人たちを描く。森田が演じるのは、麻美と山本が営む理髪店の次女・秋子(臼田)と結婚する新郎・萬石。実は理髪店一家の長女・冬子(西田)への思いを捨てきれずにいた。それぞれ思いを秘める結婚式の場に日本人軍人の篠田(近藤公園)が、理髪店を日本軍専用とするとの辞令を持ってやってくる。戦時下でもがくひと人の姿から、人間存在の本質をあぶり出し、人生、民族、時代を照射していくという。東京公演は東京芸術劇場 プレイハウスにて、11月11日~29日。また京都公演はロームシアター京都 サウスホールにて12月8日~13日、北九州公演は北九州芸術劇場 大ホールにて12月22日~24日に行われる。○森田剛コメント約1年半ぶりの舞台に、以前からご一緒したかった鄭義信さん作品に出演させていただくということで今から楽しみです。鄭さんが描かれる人々は、辛い状況下でも明るく、生きていくことの逞しさや強さを持っていてとても魅かれます。今回は戦時下の朝鮮半島の小島に住んでいる家族の話ということですが、いつの時代も変わらない家族というものをテーマにしっかり演じていければと思っています。○鄭義信コメント森田君(君などとは失礼かもしれないけれど、やっぱり君って感じなのです)の舞台でのたたずまいを見ていると、僕は木蓮を思いおこします。あの高い梢に白い大きな花を咲かせる木蓮です。僕が描こうとしているのは、歴史の波の中で翻弄されながらも、必死で生きようとする、ささやかな家族の物語です。その中で、彼がどんな花を咲かせてくれるのか、今から楽しみにしています。
2017年06月23日6月13日(火)、81歳でこの世を去った女優・野際陽子。この度、テレビ朝日では、6月18日(日)に野際さんを偲んで出演作品を放送することが分かった。ドラマ「必殺仕事人」シリーズでは東山紀之演じる主人公の姑・渡辺こう役や、「浅見光彦シリーズ」で浅見光彦の母役、「TRICKシリーズ」で仲間由紀恵演じる山田の母役などを長年務めるほか数多くの作品に出演し、お茶の間に愛され続けてきた野際さん。今回放送されるのは、野際さんが出演していた「旅の香り 時の遊び」と「DOCTORS3 最強の名医」最終話の2部構成。「旅の香り 時の遊び」は、野際さんがレギュラー出演していた旅番組で、花の都・京都を訪れ春の“旬”を求め歩いた2002年4月の初回放送や、黒柳徹子との旅を始め、数々の名場面をふり返っていく。そして「DOCTORS3 最強の名医」からは、2015年3月5日放送の最終話を放送。「DOCTORS 最強の名医」は、沢村一樹が主演を務める医療ドラマシリーズ。2011年に第1シリーズが放送され、これまでシリーズ3本、スペシャルは2本が放送された人気シリーズ。野際さんは、本シリーズに堂上たまき役として第1シリーズから登場した。放送される最終話は、北海道快栄病院の外科医で大学の先輩でもある青柳順平(升毅)からの要請で、生体ドミノ肝移植のオペを手伝いに北海道へと旅立った相良浩介(沢村一樹)。複数の移植を連続して行い、一度にふたりを助けるという難易度の高い手術だったが、手術の準備に入った矢先、執刀医のひとり・犬丸健也(山崎潤)が手に怪我を負ってしまう。相良はドミノ肝移植を堂上総合病院で引き受けたいと提案。一生に1回できるかわからない貴重なオペである上に、この手術が成功すれば堂上総合病院に患者が戻ってきてくれるのではないかという期待も重なり、佐々井圭(正名僕蔵)や千住義郎(斉藤陽一郎)らは手術を行なうことに賛成する。院長の堂上たまき(野際陽子)も手術の成功を機に、病院の発展をと願う中、ただひとり、森山卓(高嶋政伸)だけは反対。「俺はもう相良の作った舞台で踊らされるのはまっぴらだ」と参加を放棄してしまう。満潤会から50億での買収の打診を受けている森山としては、生体ドミノ肝移植で病院の評判が上がってしまうことは好ましくない。そのため手術の決行に反対していたのだが、手術を行なうといううわさは早くも満堂潤三郎(大和田伸也)の耳に入り、森山の立場はますます追い詰められていく…。病院の中でも孤立しつつある森山は、その心の拠り所を入院患者の淵森拓郎(金井勇太)に求め始める。自分と同じように家族から認められず生きてきた淵森に似た者同士のような感覚を抱いていたのだ。だがそんな森山に淵森はある言葉をぶつけ…?一方の相良は、森山にドミノ肝移植のチームに参加してもらいたいと思い続けていた。刻々と近づく手術の日を前に相良は最後の策略を…。果たして、森山の心を動かすことはできるのか?そして堂上総合病院での生体ドミノ肝移植手術は成功するのか…というストーリーになっている。「日曜ワイド特別編 追悼特別番組 野際陽子さんを偲んで」は6月18日(日)10時~テレビ朝日系列全国ネットにて放送。(cinemacafe.net)
2017年06月16日女優の藤原紀香が16日、「大好きな先輩」というタイトルでブログを更新し、肺腺がんのため81歳で亡くなった女優の野際陽子さんへの思いをつづった。紀香は「またお一人、素晴らしい先輩が旅立ってしまわれました」と書き出し、「野際陽子さん...本当に優しい方で、聡明で、エレガントで、おしゃれで、立ち振る舞い全てが素敵な方でした女性としても 役者としても 尊敬している方でした」と思いを告白。「ご体調がすぐれないとお聞きしたときは、どうぞ早く良くなっていだき、またご共演させていただきたいと願っておりましたがそれは叶わぬ夢となり、残念な知らせに胸がしめつけられました」と胸中を明かした。また、2000年に放送されたTBS系ドラマ『金曜日の恋人たちへ』での共演を振り返り、「撮影現場でも、声の出し方や、立ち振舞いなどいろいろなアドバイスを笑いを交え、教えてくださいましたこと、本当に感謝しております」と感謝。「現場の方々への気遣いを忘れず、凛としたカッコ良さの中に、とても可愛らしいお茶目な一面なあり、ユーモアたっぷりに笑わせてくれた野際さんの笑顔が忘れられません」とつづった。さらに、「近付きがたいイメージなのに、本当は気さくで愛情深い。女性が歳を重ねて老いる事のネガティヴさすら覆すようなパワーを持ち、楽しんで上手な生き方をされている方でした。あんな風に歳を重ねたいという女性の目標でした」と紀香。「大好きだった先輩 野際陽子さん。どうぞ 安らかに...心よりご冥福をお祈り申し上げます」と追悼した。
2017年06月16日俳優の高橋克典が15日、自身のブログを更新。女優の野際陽子さんの訃報を受けて、コメントを発表した。高橋は「野際陽子さん」というタイトルで更新。「ショックすぎて言葉もありません」とつらい心境を吐露し、「ドラマ初主演だった『サラリーマン金太郎』の時、本当に支えていただき、本当にお世話になりました」と感謝の思いを記した。さらに、「最近はお会いすることも、連絡もとる機会もありませんでしたが、本当にタフで、理知的で、若さ溢れる素敵野際さんとは、当然またお会いすることもあるだろうと思っていましたので、信じられない気持ちでもあり、本当にショックで、悲しいです」とつづり、「野際さん、ご冥福をお祈りします」と追悼した。
2017年06月16日俳優の佐野史郎が15日、自身のブログを更新し、13日に死去した女優の野際陽子さんを追悼した。2人はTBS系ドラマ『すっとあなたが好きだった』(1992年)で共演し、マザコンの息子・冬彦(佐野)と過保護な母親(野際さん)という強烈な親子を演じていた。佐野は「野際さん…ていうか、野際ママ。第二のお母さん」と表現。「四半世紀前…いや、もうちょっと前にドラマで共演させていただいてから、何本もの思い出いっぱいの作品でご一緒させていただいた」と振り返った。そして、「プライベートでも、かつてのドラマの共演者たちとたまには食事した。こないだ会ったばかりな気がするのに」と吐露。「インテリジェンスあふれる会話から、下ネタまで、楽しかったなあ。辛いそぶりなんかカケラも見せず…。なんだか実感がない」と心境をつづった。さらに、「さっき坂井真紀ちゃんと電話で話しして、事実を受け止めた」と明かし、「野際ママ…身体はなくなっても、作品の中ではまだ生きてるよ」とメッセージ。「そういや、ドラマの中とはいえ、人生で最後にキスしたのが僕でゴメンなさい」と謝り、「野際陽子さん、本当にありがとうございました。安らかにお眠りください」と結んだ。
2017年06月15日女優の野際陽子さんが13日に亡くなったと報じられたことを受け、芸能界から追悼コメントが相次いでいる。俳優の伊原剛志はツイッターで「18歳の時に、最初にオーディションで俺の演技を見てくれた。それからJAC(ジャパンアクションクラブ)に入っても気にかけてくれてた。JACを辞めて共演した時も、頑張ってるわね!と讃えてくれた」と野際さんとのエピソードを明かし、「具合が悪いと聞いていたが、とてもショックです!心よりご冥福をお祈りします!」と追悼。俳優の升毅はブログで「色々なドラマで共演させて頂きました。TBSの笑顔の法則というドラマで1番多くお芝居させて頂きました。どんどんチャーミングになっていく野際さんに釘付けでした」と共演を振り返り、「ご冥福をお祈りします悲しい」とつづった。また、女優の西田尚美はツイッターで「野際さんの訃報にただただ驚いています…心よりお悔やみ申し上げます」と追悼。タレントの野呂佳代もツイッターで「野際陽子さん好きだった、、ショックですね、、、。特に スイートホームが大好きだった」と偲んだ。
2017年06月15日女優・野際陽子(81)と俳優・千葉真一(78)の娘で女優の真瀬樹里(42)が、6日に放送されるフジテレビ系バラエティ番組『痛快TVスカッとジャパン』(毎週月曜19:57~20:54)に初出演する。同番組は、視聴者が体験した"スカッとする話"をショートドラマで再現し、木下ほうかの"イヤミ課長"をはじめ、名優たちの怪演が話題になっている。真瀬が出演するのは、"ムカッ"とする身近な人を撃退するコーナー「ムカッとモンスター」。言いがかりをつけて治療費を逃れようとする、非常識マダムを演じる。真瀬はこれまで、女優として映画やドラマなどに出演。殺陣を得意とし、2004年には映画『キル・ビル』でユマ・サーマンとの共演を果たしている。母の野際といえば、TBS系ドラマ『ずっとあなたが好きだった』(92年)で息子の冬彦(佐野史郎)を溺愛する役を演じて以来、強烈な姑役などで人気を博してきた。母親譲りの"ムカッ"とさせる演技に、司会の内村光良も「やっぱ、遺伝がハンパない」と絶賛。一方の真瀬は、自身のツイッターで「こういった仕事は初めてだったのでドキドキでした」と控えめに感想をつづっている。
2017年02月06日森田療法とは?出典 : 森田療法とは精神科の医師であり研究者でもあった森田正馬(まさたけ)により創始され、1919年に確立された日本独自の精神療法です。森田療法が対象とするのは、主に神経症の症状のある人です。神経症は森田療法の開発当時の症状の呼び名であり、現在の精神医学の領域では不安障害という疾患名で呼ばれています。開発の当初は不安障害のみを対象としていましたが、現在では対人恐怖や広場恐怖などの恐怖症、強迫神経症、パニック障害、全般性不安障害などの不安神経症のある人や、最近ではアトピー性皮膚炎などの皮膚の疾患や摂食障害に対して森田療法を導入している病院もあります。森田療法は考え方の転換による治療法です。森田療法では主に、不安を持つ人がとらわれている意識などに焦点をあて、不安の悪循環から脱却することを目指します。悩みを持つ人が縛られている考え方に対して、異なる考え方の枠組みを提供することによって症状を緩和していきます。症状の時期によっては薬物療法と併用しながら治療を進めていきます。現在の一般的な医療においては「症状を取り除く」治療が行われています。つまり原因を探求し、取り除く、または修正していくことです。現代医学の原因を「取り除く」治療に対して、森田療法では症状である不安や恐怖などを受け入れることにより、症状を治療していきます。現代医学の「取り除く」医療は西欧由来の考え方ですが、森田療法の「受け入れ、生かす」という考え方は、東洋で発展してきた医学の考え方です。森田療法の治療の考え方出典 : 森田療法では「自然」であることが治療の大変重要な概念とされています。森田療法では、人間のあり方を「正常か異常」というとらえ方ではなく、「自然か反自然か」という考え方から捉えています。例えば、ペットが亡くなった時などに悲しみの感情が起こること自体は「自然」です。「反自然」とは、悲しみの感情を感じてはいけないと無理に取り除こうとする姿勢です。「直接症状を治そうとするとかえって治らない」という考え方が森田療法の前提です。生活で生じる心身の感情などの反応は本来自然なものです。神経症の患者の人は、自然なあり方を「このようにあらねばならない」と知性で捉え、本来自然なはずの自分のあり方を否定することにより苦しんでいると解釈されます。森田療法では、不安と闘うのではなく受け入れる態度を醸成していきます。森田療法が対象とする症状出典 : 森田療法が対象とするのは主に神経症(不安障害)の症状をもつ人です。開発者の森田正馬によると、もともと神経質な性質をもった人が日常生活の中での不快な感覚を気にすることから神経症が始まるといいます。そして徐々に不快な感覚が増幅して感じられることで、重い苦悩にかられ症状が進行すると考えられています。Upload By 発達障害のキホン森田神経質|公益財団法人メンタルヘルス岡本記念財団森田療法が対象とするのは以下のような症状のある人です。これらの症状をもつ人は森田神経質という独自の呼び方がついています。神経症(不安障害)のある人の大半は、自然に経験する症状を重大な病であると思い込み、あってはならないと強く排除しようとする特徴をもっているといいます。森田神経質の症状レベルとしてA,Bの基準を満たすと共に,Cの5つの基準のうち,2項目を満たすこと。A.症状(悩み)に対して違和感を持ち, 苦悩,苦痛,病感を伴う(自我異質性)。B.自己の今の状態(性格,症状,悩み)をもって環境に適応し得ないという不安がある(適応不安)。C.症状内容,症状への認知,関わり合い方などの項目のうち,2項目以上を満たすこと。1.症状(悩み)が起るのではないかという持続的予期不安を持つ(予期不安)。2.症状(悩み)の焦点が明らか(主に1つのことについて悩んでいる防衛単純化)3.自分の症状(悩み)は特別,特殊であると考える(自己の悩みの特別視)。4.症状(悩み)を取り除きたいという強い意欲を持つ(症状克己の姿勢)。5.症状の内容が,通常の生活感情から連続的で,了解可能(了解可能性)。北西憲二/編『森田療法を学ぶ―最近技法と治療の進め方』2014年 金剛出版/刊森田神経質になりやすい人出典 : 森田神経質になりやすい人として、森田は「内省的」「執着性」「心配性」「完全主義」という4つの性格特徴をもつ人を挙げています。■内省的である反省心が強く、真面目で責任感が強いが、わずかの弱点・欠点も過大視し、劣等感を抱きやすい。■執着性が強いねばり強く忍耐強いが、物事にこだわりやすく、融通がきかない。■感受性が強く心配性な人細かいことによく気が付き、人の気持ちを思いやることができるが、不安や苦痛に過敏となり、取り越し苦労をする。■完全を目指しがちである向上心、完全欲が強く、努力を惜しまないが、完全主義に陥りやすく、不完全であることを許すことができない。以上のような4つの性格特徴の人が森田神経質になりやすいといわれてます。森田によると、このような性格特徴のある人は、不快な感覚を気にすることを発端として、症状から脱却しようと強く願うがあまりに結果として悪循環に陥り、さらに不安定になりやすいとされます。森田療法における神経症のメカニズム出典 : ここまでは森田神経質の症状の特徴と、森田神経質になりやすい人の性格特徴について見てきました。森田は独自の理論により、神経症(不安障害)の症状のメカニズムがあるといいました。ここでは、森田療法における神経症(不安障害)の起こるメカニズムについてご紹介します。森田は、神経症(不安障害)の症状は「理想の自己の肥大」と「悪循環」により起こっているといいます。森田療法では、自己に対する意識のあり方を見直すことにより症状を和らげていきます。自己には、「理想の自己」と「現実の自己」という二つの種類があります。「理想の自己」とは「このようになりたい」と望む自分です。「現実の自己」とは、「このようにある」今の自分です。人は、「このようにありたい」と理想の自己の目標を掲げることにより、現実の自己を理想に近づけようとしていきます。Upload By 発達障害のキホンしかし、神経症(不安障害)の症状で起こっているのは、「このようになりたい」という思いが大きくなったがゆえに起こる、理想の自己が大きくなりすぎている状態です。この大きくなりすぎた理想の自己を、「肥大した理想の自己」といいます。ここで生まれた、理想の自己と現実の自己とのギャップは、「このようにあらねばならない」という義務的な思いへと転換し強い葛藤が起こります。この状態の時の特徴として持たれがちなのは、不安や恐怖の全くない状態を望んだり、「症状さえなかったら自分は望む自分に必ずなることができる」という意識です。現在の自分の状態を受け入れられず、なんとか理想の自己に近づけたいと思うことでさらに悪循環が起こります。例えば、就職試験の面接を例にして考えてみましょう。重要な就職試験の前には、緊張をしてうまくいかなかったらどうしようと不安になります。うまくやりたいという欲求が強ければ強いほど、不安や恐怖も大きくなります。不安や恐怖の感情が起こることは当然であるので、感情や欲求を受け入れられればよいのですが、理想の自己が肥大した場合には、「緊張することはだめなことだ」と考えてしまいます。そして、緊張してしまう自然な心の動きを受け入れられずに緊張する気持ちをどうにかしようと、何度も練習を行ったり、瞑想をしたりして緊張をなくそうと対処します。本当は自分の気持ちを面接官に伝えることが目的であるはずなのに、緊張を取り去って堂々と話すことに心が向かってしまいます。こうしてうまくいかなかったときには、「緊張する自分が弱いから」「だめだから」と悩み、現実の自己を追い詰めてしまいます。このように理想の自己が過度に大きくなり「こうあらねばならない」と意識をするあまり、現実の自己を縛り、問題から逃げようとするほど悪循環にはまる、これが神経症で起こっていることの一つです。Upload By 発達障害のキホン森田療法を理解するための5つのポイント出典 : 森田療法は、開発の当初には治療方法がはっきりと示されていませんでした。それぞれの医師が自らの解釈で治療を行うため、実施する医師により治療の方法にはバラつきがありました。しかし、森田療法が普及するにつれて画一的な治療の基準が求められ、その結果として2009年に森田療法のガイドラインが査定されました。そこには森田療法の治療方針の5つが定めらています。さまざまな神経症状の根底には不安や恐れ、恥、怒りなどがあります。森田療法ではまず、それらのさまざまな感情に気付いていくことを目指します。治療者からは、症状が出たときの体験について「どんな気持ちだったのですか?」「どのように感じていたのですか?」という質問を繰り返し質問を受けることによって、自分の感情を自覚していきます。また、森田療法では「感情は流れていくもの」とされています。パニック障害を例として挙げると、アメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)によると、数分以内に頂点に達すると書かれています。頂点を過ぎると不安が鎮まっていきます。このような「感情はそのままに放任すれば自然に消えていく」という法則に気がつけば、感情をなくそうと処理することなくそのままでいることができるようになっていきます。森田療法においては、恐怖や落ち込みなどの感情に圧倒されている患者はそれだけエネルギーがあると考えられています。それらのエネルギーは「生きる欲望」といわれ、恐怖や落ちこみなど負の感情の裏側に隠れています。治療では、そのエネルギーである「生きる欲望」を見つけ、自分を追い詰めるためにそのエネルギーを使うのではなく、自分を生かし現実に働きかけるものとしてそのエネルギーを使っていきます。普段の生活の様子をふり返り、自身が何に関心をもっているのかを考えることが「生きる欲望」の発見に繋がります。「これからどのようになりたいのか」「治ったらどのような生活をしたいのか」という問いについて考えることによって自分の欲望を発見していきます。そして発見をしたあとには、「心が動いたらすーっとそれに乗る」というように、気持ちの動きを実際の行動に繋げていきます。神経症の症状では、先ほども説明したように感情の「悪循環」が起こっています。つまり、ある感覚に対して過度に注意が集中すると、その感覚がますます過敏になり注意が固着してしまうことです。森田療法では、症状におけるこのような「注意と感覚の悪循環」のからくりを患者自身が理解することが大切です。治療者は、症状が出たときの体験に対して、「どんなことをそのときに考えていましたか」などと問い、「もっと●●でなければならない」といった考えに拘泥していることに自覚を促していきます。上でご紹介したように、悪循環に気付いたり、感情を自覚したりと心や頭の動きに着目したあとには、行動に踏み出していきます。大抵は症状が改善したあとに行動に踏み出せばいいと考える場合が多いですが、森田療法では不安や症状を行動にも踏み込んでいくことが大切とされています。なぜ積極的に行動を行っていくことが大切なのでしょうか。行動していくことのねらいは、「症状中心のあり方から生活中心のあり方」へと意識を転換させることです。最初は症状を気にするばかりであった意識のあり方は、小さい目標を決め、行動を重ねていくことで、結果的に活動的な生活態度へと繋がっていきます。行動にあたっては、治療者が指示をするのではなく、患者と治療者が相談をして行動の課題を見つけ目標を決めていきます。注意点としては、行動する際に出てきた不安などの症状よりも、目標を達成できたかどうかを第一に考える姿勢が大切だということです。この目的を達成できたかと評価の基準にすることを森田療法では「目的本位」といいます。神経症の症状による行動のパターンを明確にすることにより、「●●のようにあるべき」という考え方による「肥大した理想の自己」を見つめなおします。個々の行動に表れる神経症のパターンを見直すことは、最終的にはその患者の生き方を問い直すということになるといいます。例えば、強迫性障害の患者は症状の出る前から、完璧主義や心配性などの性格の特徴があったために、「不完全となってしまったら怖いのでやらない」など自らの行動を制限している場合が大いにあります。森田療法を進めるにつれて、不完全が気になるというのは、「そもそも完璧主義や心配性という考えすぎる性格スタイルが問題なのではないか」と自ら気がついていくようになります。森田療法では、症状のみではなくその根底に横たわる自分のあり方さえも見つめなおしていきます。北西憲二/編『森田療法を学ぶ―最近技法と治療の進め方』2014年 金剛出版/刊森田療法の治療は認定医により行われる出典 : さきほどの章でご紹介したガイドラインの5つのポイントを中心として神経症の治療は行われます。では、具体的にはどのように治療は行われていくのでしょうか。森田療法には、入院療法と通院療法があります。森田療法が確立された当時は入院による治療が主でしたが、現在では一般的には通院によって症状の改善を行います。ここでは、現代の森田療法で主流とされる通院療法を中心に森田療法の治療の具体的な進め方についてご紹介していきます。通院療法の他に入院療法についてもご紹介します。通院療法の基本は治療者との面接です。病院との距離が遠い場合には面接はメールやスカイプで行われることもあります。治療者は、精神科医や森田療法学会による認定医です。通院療法では、治療者が患者に対して行動や考え方について助言を加えていくというスタイルがとられています。まず、症状が発症するに至った経過を見ながら、問題点を絞り込んでいきます。症状や絶望や苦しみ、恐れの感情に治療者に語り、苦悩に追い込まれている今の自分のあり方をそのままつかむ作業から治療を開始していきます。初回の面接では、森田療法における「とらわれ」「はからい」などの森田療法独自の視点を使いながら、治療者から投げかけられる問いに患者が答え問題の読み換えを行っていきます。例えば、体のふるえが気になって仕方がない患者について考えてみましょう。患者が症状が出たときの体験をについて話すと、治療者からは「そのときにはどこに注意が向かっていましたか?」などと問いかけられます。そして、問われることにより自分を見つめなおしていくうちに、「もっと堂々としていなければならない」という思考や、「ふるえたらみっともない」という意識がかえってふるえを助長しているのではという思考の「とらわれ」「はからい」に気づくことになります。森田療法では、面接と並行して日記を書くことも治療の一環として行われています。「書くこと」「言葉にすること」が森田療法においては大きな特徴となっています。日記療法は開発者の森田が1919年に入院森田療法を確立した時から行われていたものです。日記には、生活の中での取り組みや実践を書いていきます。「こうあらねばならない」と自分を縛っている頭の中の思考を紙に書いて、客観的に自分の感情や考えを見つめることにより、自分の感情をありのままに受け止め、自分を理解することにつながります。面接ではなかなか内面を素直に表現できない人にとって日記はありのままの自分を表現できる場となります。症状からの回復とは、悩む以前の状態に戻ることではなく、自ら自分の感情に気づき、行動を変容させることができるようになったときであり、これが治療の完了です。入院療法は、森田療法が確立された当初主流だった伝統的なスタイルです。施設や患者の学校や仕事の関係上、現在は外来による森田療法がメインですが、入院による森田療法を行う施設もあります。対象は、通院によって森田療法を受けてきたけれど今一つ行動を広げることができなかった場合や、症状のために日常生活に支障をきたしている状態の場合などです。通院療法と同じく、医師や臨床心理士、森田療法学会による認定医によって治療は行われます。治療の期間は、大体2ヶ月~半年程と治療の期間には大きな幅があります。入院療法は4つの時期に分けて回復までの道のりを考えます。◇第1期第1期は、終日横になったまま過ごします。横になったまま、一定期間を過ごすことにより疲れた体と神経を休めます。この時期のポイントは、恐れや不安などの症状に対して何の手も加えず起こるままにします。この約5~10日の期間は、食事、風呂、トイレ以外の行為は禁止されており、人と会うこともできません。この期間は、絶対臥辱(がじょく)期と呼ばれています。絶対臥辱期に始終寝て過ごすことのねらいは、もちろん心と体を休めることです。しかし、後半2,3日に感じる退屈な気持ち、そして「活動したい」という欲求を高めることが最大のねらいです。この状態に至ることがその後の治療の足がかりとなります。◇第2期第2期は軽作業の時期です。寝たきりから起床した最初は、大きく活動をすることはしません。屋外に出て散歩や草花の観察をすることから始め、部屋の整理や陶芸など軽い作業を行います。治療者が作業を課すのではなく、入院者自身が気がついたことを行っていくスタイルをとります。気分や症状にとらわれることなく、できることからやっていくということが基本となります。この時期から、個人面談と日記の指導を行います。夕方から夜に不安が再燃しやすくなることから、入院者は夕方・夜に日記を記載し、次の日の朝に治療者に提出します。◇第3期第3期は、日常的な作業を行っていきます。第2期までは、治療者以外の人とふれあうことはありませんでしたが、第3期においては、人との共同作業も行います。具体的には、植物の水やりや犬の散歩などの作業、園芸、木工や料理などを行います。作業の内容や担当はグループの中でミーティングを行い話し合いを行いながら決めていきます。どんな作業が必要となるのか観察をして、グループ内で話し合いをしていくことに大切な意味があります。この時期のポイントは、達成感の体験と、現実に即して臨機応変な態度をとることです。大体1~2ヶ月くらいの期間を費やしてこのような態度を身につけます。作業期には、不安や症状を抱えながらも、目の前の必要な行動に積極的に関わっていく行動が大切となります。それらを体験することにより、不快な症状に対する執着から解放されていきます。◇第4期第4期は社会生活への復帰の準備期であり、1週間~1ヶ月程度です。外出、外泊を含めて社会復帰への準備をします。場合によっては院内から通学・通勤も認められます。入院療法について|公益財団法人メンタルヘルス岡本記念財団認定医制度について|森田療法学会森田療法は自分でもできる?出典 : もちろん、病院へ通って専門家により治療をしてもらえればよいのですが、時間などの都合により病院に通うことができないこともあるかもしれません。森田療法は自分で行うこともできるのでしょうか。メリットとしては通院費がかからない、病院まで行く必要がないことですが、デメリットとしては、どのように実践していくのか治療の方法が見えづらいことや、森田療法を継続していくためには根気が必要であることなどがあります。森田療法では「知識を身につけることでも楽になる」と言われており、神経症の症状の仕組みを理解することが治療へのもっとも近道だといわれています。自助グループに入ったり、ネット上の掲示版である体験フォーラムに参加したりすることで森田療法理論を勉強することにより、生活の中に森田療法を取り入れていき、症状の軽減を行っていきます。森田療法を実践し症状を克服した人から自らの経験や意見、アドバイスを貰うことで、実際に症状に悩み、克服した経験に根ざした意見を参考にすることもできるでしょう。自助グループに参加をすることにより、森田療法の実践の方法を学んだり、他の会員と情報を交換することができます。入会金と年会費が必要ですが、1ヶ月に1回全国で集談会という集まりがあり、世話役といわれる人や、同じく神経症のある参加者から話を聞くことができるなど、回復までを後押ししてくれます。3ヶ月にわたる基準型学習会やオンライン学習会などが定期的に開催されています。2007年に発足され、全国に集談会は120か所以上あります。生活の発見会その他にも、ネット上の会員限定の掲示板があり、神経症の症状を現在、あるいは過去にあった人がコミュニケーションをとり森田療法について学ぶことができます。この掲示板では月に1度の割合で、医療現場で活躍されている医師からアドバイスをもらうことができます。体験フォーラム|公益財団法人メンタルヘルス岡本記念財団森田療法を受けるまでの流れは?費用は保険が適用されるの?出典 : 森田療法を病院で受けたい場合には、森田療法が対象とする症状に合うかどうか医師が判断し、条件に見合った場合には森田療法を受けることができます。患者の状態に応じて、入院療法か通院療法かを相談を行います。通院治療と医師から判断された場合には、日記の記載や面談についてなどを医師が指示します。入院希望の方には病棟見学は、条件に見合った場合には病棟の見学を行ってもらいます。費用は、健康保険が適用されますので3割負担で受けることができます。入院を希望される場合も同様に保険適用になります。所得に応じた医療費の自己負担額の上限が定められます。入院の場合には、治療費用に加えて、食事代と宿泊代などが必要となります。森田療法を行っている医療機関については、以下のウェブサイトにまとまっているので参考にしてください。森田療法医療機関|公益財団法人メンタルヘルス岡本記念財団まとめ出典 : 森田療法とは、森田正馬によって確立された日本生まれの精神療法です。神経症(不安障害)を対象とした療法である森田療法は、不安や恐怖を消そうとするのではなく自然な状態であると受け入れ、行動を行うことにより神経症の症状を軽減させていきます。この記事では森田療法の考え方、治療が適応される人、ポイントや実際の具体的な治療や費用についてご紹介してきました。1919年に開発がされてから約100年ほどの時間が経ち、時代の流れに即して治療方法がアレンジされている部分もありますが、「ありのままに生きる」という価値観は当初から変わらず治療の軸となっています。症状が起こっているメカニズムを理解し、自分の感情についてそのまま受容していくという姿勢をもつことにより、症状だけに意識が向いている状態から、日常生活での自身のあり方へと視点を広げていくことができます。現代では、認知行動療法や薬物療法など他の治療行為とともに併用されることが多いです。医師と相談をしながらご自身に合う方法で治療を行っていけるといいですね。青木薫久/著『森田療法のいま―進化する森田療法の理論と臨床』2011年 批評社/刊北西憲二/著『はじめての森田療法』2016年 講談社/刊
2017年01月19日元参院議員の田嶋陽子氏が21日、TBS系情報番組『白熱ライブ ビビット』(毎週月~金8:00~9:55)に生出演。20日に最終回を迎えた同局系ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』について批判的なコメントをし、『逃げ恥』を愛するファンから怒りの声が上がった。最終回を見たという田嶋氏は、第一声で「退屈だったね」とバッサリ。「ずっと最初の方見てないから、最後の方見たら、何でこんな人工知能みたいな男の人に惚れるのかよくわかんない」と、星野源演じた津崎平匡に惚れるのが理解できないと語り、MCの国分太一が「最後だけ見たからだよ!」とツッコんだ。田嶋氏は「しかも、問題何も解決してない」と不満を述べ、「主婦の家事労働代も30年前に25万円って厚生労働省から出ているのに、その間政府は何にもしてなくて、まだこんなことやってんのって」と意見。これに対し、テリーは「続編あると思う」と予想し、『逃げ恥』ファンの井上貴博アナウンサーは「最後に答えが出ないのもまたよかったんです」と話した。田嶋氏の勢いは止まらず、「ああいう結論にもっていったから、女たちを物欲しげにしちゃった。非常によくない」と批判。真矢ミキは「かつて田嶋さんが絡んでくるドラマがあったでそうかっていうことですよ」とフォローし、テリーも「こういう意見の人もいていい」と笑っていた。ツイッター上では、「知らないなら黙っとけ!」「逃げ恥を汚すな!」「田嶋さんが批判的で何か気分が悪い。」「逃げ恥の余韻に浸らせてー」「最終回しか見てないくせにグダグダいう田嶋陽子、嫌い」と『逃げ恥』ファンから怒りの声が。また、「賛否あるのが良いドラマの条件なんかもな、多分」という意見もあった。
2016年12月21日インテリアデザイナーの森田恭通が11月10日より、パリで2回目となる個展『Porcelaine Nude』を開催した。場所は、MOF(フランス国家最高職人)の栄誉に輝いたこともあるフランスを代表するショコラティエ、パトリック・ロジェの店舗の2階ギャラリースペース。壁一面グレーに染まった会場内にモノクロームの写真が展示され、まるで色のない静かな世界の中に導かれるような空間。20年以上写真を撮り続けている森田は今回も、“光と影のアングルを切り取る”というコンセプトを貫き、無限の陰影をモノクロームの写真で表現して見せた。本業のインテリアデザイナーという職業柄、常に美しい曲線を切り取っている。美しい曲線を探し、追いかけていくと、必然的に女性の身体に辿りついたという。昨年の作品で柔らかさを湛えたアジア人女性に対し、今回はフランスの黒人女性を被写体に選んだ。弾力はあるが固すぎず、柔らかさと直線的な強さが、平面の写真の中でも明と暗の階調の異なりによって鮮明に写し出されている。しかし、一見ではそれが身体なのか、陶器なのか、植物なのか、あるいはランドスケープなのか、分からない。見る者の想像力を掻き立て、頭の中に“?”を与える、それこそが森田の写真。「立体(身体)を平面(写真)へと落とし込む際に意識したのは、ミニマリズムが芳醇な妄想へと反転する瞬間を捉えることでした。緊張か官能か、欲望か美か。相反する価値観は、見る側に委ねています」。同時期にGrand Palais(グラン・パレ)で開催中の、世界最大の写真見本市『パリフォト』のTaka Ishii Galleryにも、作品が一部取り扱われた。世界中から写真やアート関係者が集まる大規模なイベントだけに、写真家として森田の名前を広めるのには最高の機会といえるだろう。森田は過去にはBaccarat(バカラ)との商品開発、Joel Robuchon(ジョエル・ロブション)のインテリアを手掛けるなど、偶然にもフランスの企業との縁が多く、そこには互いに通ずる美意識があるようだ。個展の地をパリにこだわった理由を訊くと「フランス人のライフスタイルには写真やアートが自然と溶け込んでいます。僕が誰なのかも知らない彼等が、先入観なく僕の写真を見る。そこでインテリアデザイナーとは全く違う人格の自分を作り上げてみたくて」と語ってくれた。写真家、森田恭通としての今後の活躍にますます注目していきたい。
2016年11月12日女優の山本陽子が、きょう12日スタートのテレビ朝日系ドラマ『相棒 season15』(毎週水曜21:00~21:54 ※初回20:00~)の第1話に登場。主演の水谷豊とのドラマ共演は44年ぶりとなる。第1話は、「呪いで人を殺した」という女性の告白から事件が展開し、小野ゆり子が、水谷演じる杉下右京の興味をくすぐる自称殺人犯役として登場。山本は、青森に住む彼女の祖母役で出演する。山本演じる来栖トヨは、自分の影響で孫娘が人を呪い殺す力を持つことになったと主張。事件の真相に深く関わる重要な役どころで、津軽弁で演じる。また、大杉漣が警視庁の副総監役で出演。一時の力を失っている石坂浩二演じる警察庁長官官房付・甲斐峯秋と対立する人物として、警察組織の権力図が描かれる。
2016年10月12日国分太一と真矢ミキがMCを務めるTBS系情報番組『白熱ライブ ビビット』(毎週月~金8:00~9:54)に10月3日より新たな曜日レギュラーが加わり、田嶋陽子・眞鍋かをり・倉田真由美らが出演することが30日、わかった。火曜には『だめんず・うぉ~か~』の著者として知られる漫画家の倉田真由美、水曜には食育インストラクターで料理研究家の和田明日香が加入。木曜には隔週で"元祖ブログの女王"こと眞鍋かをりと、モデル業と主婦業を両立し、アラフィー対象女性誌の表紙キャラクターを務めるカリスマモデルの富岡佳子の参加が決定し、金曜には元参議院議員の田嶋陽子が加わる。TBSは、「新たなビビットファミリーとして、"発信力"の強い面々がラインアップ。より強靭なプレゼン&トークを展開、"物申すスタジオ"にします!」と狙いを説明。「各曜日の女性出演者には、主婦目線を持ちつつ強烈な個性がある面々がそろった」としている。10月3日以降の『白熱ライブ ビビット』曜日レギュラー月曜:カンニング竹山、岸博幸、雪野智世火曜:テリー伊藤、千原ジュニア、倉田真由美水曜:テリー伊藤、中田敦彦(オリエンタルラジオ)、和田明日香木曜:水谷修、南美希子、眞鍋かをり/富岡佳子金曜:田嶋陽子、加藤シゲアキ(NEWS)、金慶珠
2016年09月30日フジテレビの生野陽子アナウンサーが16日、東京・台場の同局本社屋・周辺エリアで開幕した夏イベント「お台場みんなの夢大陸2016」(8月31日まで)のオープニングセレモニーに登場。夫・中村光宏アナの太鼓パフォーマンスに「特にカッコ良かったですね」とノロケてみせた。このセレモニーでは、同局男性アナで結成した「オマツリ男アナ9人衆」が、太鼓の演奏を披露。約3分間の熱演を終え、みな息も絶え絶えの状況で、谷岡慎一アナは「死ぬほど練習しました」と苦労を振り返った。そんな姿を見て、司会の佐野瑞樹アナから「誰が一番カッコよかったですか?」と振られた生野アナは「みんなカッコよかったです」と一旦交わしたものの、「そんな回答ありますか?」と追求され、「特に中村アナがカッコ良かったですね」と恥ずかしながら返答。会場は大歓声となったが、佐野アナに「朝からイチャイチャしております」と、まとめられてしまった。同セレモニーには、生野アナとともに「みんなの夢大陸PR隊」に就任した山崎夕貴、三田友梨佳、永島優美アナも登場。山崎アナは真夏に雪が楽しめる「アクアスノーガーデン」、三田アナは巨大デジタルアートが体感できる「DMM.プラネッツ Art by teamLab」、永島アナは「居酒屋えぐざいるPARK」をそれぞれアピールした。なお、男性アナたちによる太鼓パフォーマンスは、今後も週1回のペースで、同イベントで披露される。
2016年07月16日「自由になれる瞬間があるんですよね」――。森田剛は静かに、ポツリとつぶやくようにそう語った。こちらが投げかけた質問の内容は「いま、どんなところに役者という仕事、役を演じることに対する楽しさを感じているのか?」というもの。脚本に書かれている他人の人生を生きる。そこには当然、セリフだけでなく動きなども含め、約束事や縛りが存在する。そうした状況で“自由”を体感するというのは逆説的である。「そうなんですよね(笑)。特に舞台となると、立ち位置とか決まってることが多いんですけど…その中で、いろんなものを解放して自由になる感覚があるんです。それが楽しい」。ここ数年、V6での活動に加え、役者として舞台での経験を地道に積み重ねてきた森田さん。2010年の『人間失格』以来の映画出演となった『ヒメアノ~ル』では、自身と同じ森田という名の、連続殺人鬼の役を演じ、恐ろしいまでの存在感を放っている。今年度の映画賞レース…いや、日本の映画史にも名を刻むであろう稀有なる凶器の男をどのような思いで演じたのか?演じることで自由の翼を手に入れる男の胸の内に迫る。原作は「行け!稲中卓球部」で知られる人気漫画家・古谷実の“問題作”。清掃会社で働く青年・岡田(濱田岳)は、ひょんなきっかけで高校の同級生だった森田と再会する。岡田の知る森田は、高校で壮絶なイジメを受けていたが、いまでは欲望のままに人を殺める快楽殺人者となっており、あることがきっかけでその狂気が再び暴走し始め…。映画は、ごく平凡な青年・岡田の不器用な恋愛模様と殺人者・森田の凶行という2つの物語が展開し、徐々に絡み合っていく。自身が出演していないパートも含め、完成した作品を見て森田さんは「2つの両極端な世界が森田の色に徐々に染まっていく過程はすごくドキドキしたし、気持ち悪さを感じました」と明かす。森田が醸し出すこの気持ち悪さとは何なのか?決して『ダークナイト』のジョーカーのような、見た目からして“いかにも”な悪役ではない。「殺人鬼役だけど強烈なキャラでもないし、どこにでもいそうなヤツなんですよね。でもそういう“普通”の男に普通の人々が染まっていく…それがすごく怖いなと思います」。演じる上で意識したのは、まさに「いかにも『僕、殺人鬼やってます』という感じを出さないこと」だった。「監督(吉田恵輔)から言われたのが『人間、何考えてるかわかんないし、さっき考えていたことも忘れちゃうくらい、集中力なんて長続きしない。さっきまで人を殺してた人間が、普通に飯を食べていたりする』ということ。アパートで人を殺すシーンがあっても、それをなるべく引きずらないように、後ろに控えてる撮影のことなども考えずに、その瞬間を生きることに集中しました。通常であれば、その人物に起きたひとつの出来事は、その後に何かしら影響していくものだけど、この役に関してはなるべく影響されないように気をつけましたし、それは初めての経験で難しかったです」。近年、主戦としていた舞台では「金閣寺」、「祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~」、「鉈切り丸」、「夜中に犬に起こった奇妙な事件」、「ブエノスアイレス午前零時」と様々な葛藤や苦悩、欲望を胸に抱えた主人公を見事に体現してきた。およそ6年もの間、映画から遠ざかっていたことについて、特に理由はないとしつつ「舞台でお芝居を勉強したいという気持ちはずっとあって、それをいつか映像の世界でチャレンジできたらと思ってました」とも。「これ!」と具体的にハッキリと、舞台での経験が今回の森田役に活かされたかを説明することはできないかもしれないが、その佇まいや向き合う過程の中に刻み込まれているはずだ。「蜷川(幸雄)さんの舞台で、首吊り自殺をした人間と会話をするシーンがあったんです。蜷川さんはその時『ハエが見える』って言うんですよ(笑)。『頭の中をハエが通って、それを振り払いながら会話をするんだ』って。森田を演じている時、なぜかそのことを思い出しましたね。こういう役に関しては、これまでも多かったので免疫はついてました(笑)」。とはいえ、殺人者を演じていく中で、自分なりに気持ちをコントロールすることも必要だった。ロケではこんな工夫も。「空き時間にペットショップに行って気持ちを落ち着かせるのが毎日のリズムになってました。最初は平気だと思ってたんですよ。でもひとり殺して、2人殺して…3人目、4人目を殺すシーンを撮影したくらいからだんだん重い気持ちになってきて。何かないか?と考えて、ペットショップは必ずどこかにあるので、事前にロケ地の近くのお店を探しておいて、動物たちを見て、また現場に戻るという。さっきも言ってた、シーンごとに忘れるという意味でもちょうどよかったです。『ちょっと重たいなぁ』という時は行ってました」。現場の雰囲気や共演者との関係性は?「現場は普通でした。ただ、やはりバカ騒ぎはできないし、(共演者と)一緒に並んで座っていても、黙る時間、集中する時間は多かったですが、監督の人柄もあって明るい現場でしたよ。そこでも、なるべくひとりの世界にグーッと入り込み過ぎないようにはしてました。なるべく人と目を合わせて…だんだん、合わせたくなくなっちゃうんですよ(苦笑)。どうしても下を向きたくなっちゃって」。ためらいも葛藤も、「なぜ殺すのか?」という理由もなく他人の命を奪っていく森田。行動原理が全く理解できないが、森田さんは「わからないことをやる方が楽しい」とも。いや、そもそも、世間の目からしたら、ジャニーズアイドルが、映画で連続快楽殺人者を演じるということ自体、大きなニュースだが、そこにためらいや、自身のイメージに対する心配などはなかったのだろうか?「それは全くなかったです。むしろ、こういう取材でそうやって聞かれることが多くて、だんだんそう思えてきたくらいで(笑)。語弊があるかもしれないけど、舞台をやっていても、正直、お客さんがどう思うか?という部分はあまり興味がないんですよね。ある意味、無責任に自分たちや演出家が『これが面白い』と思えるものをやれればという気持ちです。だから今回の映画に関しても、原作のファンの方に対しても『映画はこうなりました』と自信をもって言えます」。ジャニーズの俳優の中でも異彩を放つ37歳。「お芝居がどんどん好きになっていくし、楽しいなって思います。それは20代のころはあまり感じなかったことですね」。40代、さらに先とどんな姿を見せてくれるのか?その時、森田剛はどんな自由を手にしているのだろうか――?(text:Naoki Kurozu)
2016年05月30日「V6」の森田剛の初の単独主演映画『ヒメアノ~ル』が5月28日(土)に公開を迎え、森田さんをはじめ、共演の濱田岳、佐津川愛美、ムロツヨシ、吉田恵輔監督が舞台挨拶に登壇した。「行け!稲中卓球部」「ヒミズ」の古谷実の人気漫画を実写化。平凡な生活を送っていた岡田は、かつての同級生の森田と再会するが、徐々に彼の本性が明らかになり、森田の起こす連続殺人事件に巻き込まれていくことに…。森田さんら登壇陣は、客席通路を通って壇上へ。映画を観終えたばかりの観客からは拍手と歓声が上がる。この日、登壇陣はそれぞれ、本作における“初体験”を告白!森田さんはこの映画で“初”の単独主演を果たしたが「監督と地方を回ったり、イタリアの映画祭に行ったのも初めてで、映画っていいなぁと思いました」と充実の表情。作品に関しても「自信をもって『観てください』と言えます。いろんな角度から、いろんな感情がわく作品だと思います」と自信のほどをうかがわせる。連続殺人犯役とあって撮影は「緊張の連続でした」とも明かす。撮影の合間に、現場の近くにあるペットショップをたびたび訪れていたそうで「今日は一人、やっつけて、2人、3人と増えていくと、猫背になってきて、重い気持ちになる…(苦笑)。ペットショップに行って(動物たちに)癒されてました」と意外なテンションアップ術を明かしてくれた。濱田さんと佐津川さんは、全裸での激しいラブシーンを“初体験”に挙げる。濱田さんは「はだかんぼうになって、ああいうシーンに挑むのは初めて。服を着たままはあったけど…。誰が得するんだ?と思いましたが(笑)。佐津川さんの方が男前でおれの方が恥ずかしがってました」と告白。佐津川さんは、のちの展開にもつながる大事なシーンということで「いい角度でセクシーに映れたら…と思って密かに研究してました」と明かし「(濱田さんと比べて)私の方がパッと脱いでました!」とニッコリ。吉田監督は「エロかったよ!男らしかったです」と佐津川さんの肝の据わりっぷりを称賛していた。ムロさんは銃で撃たれる経験が初めてだったと述懐。撃たれる部位には“弾着”と呼ばれる仕掛けを服の中に仕込むが、ムロさんの場合、撃たれるのが「“ティンコ”だった(笑)」ということもあり、いろいろな難しさや恐怖があったよう。「スタッフさんも、この部分に着けるのは初めてで『どうなるか分からない』と言ってた」と、場合によっては大事な部分が吹っ飛ぶ(!)危険性もあったと匂わせる。「“ツヨシ”、ガーゼ、ガーゼ、弾着という感じで(装着し)、テストなしで本番に挑みましたが、ツヨシは無事でした!」と語り、会場は爆笑に包まれていた。『ヒメアノ~ル』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月28日森田剛の圧倒的な狂気の演技が絶賛を受けている、5月28日(土)公開の『ヒメアノ~ル』。このほど、「行け!稲中卓球部」「ヒミズ」の人気漫画家・古谷実による原作とは違う映画のラストに、涙する人が続出していることが分かった。平凡な毎日に焦りを感じながら、ビル清掃会社のパートタイマーとして働いている青年・岡田(濱田岳)。ある日、同僚の先輩である安藤(ムロツヨシ)から、密かに思いを寄せるカフェ店員・ユカとの恋のキューピッド役を頼まれた彼は、ユカのカフェで高校時代の同級生・森田と再会する。その後、ユカの口から、彼女が森田らしき人物からストーキングされていることを知らされ、不穏な気持ちを抱き始める岡田。やがて物語は、岡田と安藤とユカの三角関係から、現在では快楽殺人者となった森田によって、変化のなかった日常が狂気に満ちていく――。蜷川幸雄、宮本亜門、いのうえひでのりなど、錚々たる演出家の舞台作品で培い、演技力を高く評価されている森田さんが、人間をターゲット(餌)としか思わない連続殺人犯・森田を怪演し、マスコミ関係者や先行上映でいち早く本作をみた観客の間では、「森田剛が恐すぎる!」と、とにかく話題となっている本作。だが、そんな声に反して、SNSでは「怖いよりも感動で泣いてしまった」「手のひらの中で手汗拭くために握られたハンドタオルが、まさか涙を拭くためのタオルになるとは」といった感想もあがっているという。もちろん「森田剛が恐すぎて泣いた」という声もあるが、その“泣き”の真相は、原作とは違うラストにあることが明らかになった。原作のラストといえば、森田が警察官に声をかけられるシーンで終わる。だが、本作の脚本も手掛けた吉田恵輔監督は、「クライマックスなど、個人的には映画には何かしらエンターテインメントな要素を入れなきゃいけない」と自論を述べ、「だから、原作のシュールな終わり方も好きだったのですが、あえて原作にはなかった森田と岡田が対峙するクライマックスを作ることにしました」と、大胆に脚色した理由を語る。さらに、「原作では森田の内面部分をかなり描いているのですが、それは映画的ではないと思ったし、それを中途半端に語ってしまうと、殺人犯を擁護してしまうものになってしまう恐れもある。分からないものは分からないし、共感できないものは共感できない。つまり、原作との大きな違いは、森田を突き放して、ある程度の距離感をとったこと」とも明かしている。そんな監督の見事な脚色と演出は、どうやら功をなしたようだ。「見終わってみたら、とっても切なく悲しいなと思った。まさか泣ける映画だとは思ってなかった」「狂気で意味不明でこんな奴、絶対許せない!って思ってたのに、最後自分の中に森田が入ってきた感じがしたぐらい、森田の気持ちが伝わってきた。最後、涙止まらなかった!」と、それまでの恐怖に反して、森田に心を寄り添わずにはいられないラストに心を動かされる人が続出。『その「おこだわり」、私にもくれよ!!』「山田孝之の東京都北区赤羽」などを手がけるドキュメンタリー監督の松江哲明も、「笑いと恐怖を交差する原作とは異なり、初々しい恋愛と凄惨な殺人とを分割する演出に驚愕。しかも、地獄の果てに感動が待っているとは。マジでビビった」とコメントを寄せている。『ヒメアノ~ル』は5月28日(土)よりTOHOシネマズ 新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月27日アイドルグループ・V6で俳優の森田剛が27日、NHKの情報番組『あさイチ』に出演し、生放送で涙を見せた。メンバーの井ノ原快彦が様々なトークテーマを振るなか、番組では森田の舞台活動の話に。12日に亡くなった演出家・蜷川幸雄さんが、森田出演の舞台『血は立ったまま眠っている』(2010年)の会見で、「森田くんって、ひねくれて隅っこにいるような感じがすごく良かったの。一を言えば百くらい答えが返ってくる」と語る映像が放送された。映像終了後、アップになった森田の目尻からは涙が流れた。森田は涙をおさえながら「実感がわかないですよね、まだ。まだ稽古場行ったら会える気がするし」と心情を吐露。「次ちょうど蜷川さんの演出の舞台(『ビニールの城』)が決まってたんですけど。きっと見ててくれてると思うので、恥ずかしくないような芝居をしなきゃなと思います」と決意を述べた。井ノ原は森田の涙には触れず、そっとしておきながら「僕は、外に出て戦ってきたメンバーが、外の人に本当に愛されているのは嬉しいなと思いますね」と声をかけた。また、16日放送の日本テレビ系バラエティ番組『しゃべくり007』に出演した森田が、井ノ原を「嫌い」と発言した件について、番組に質問が殺到。森田は「僕だって、嫌いだったら(『あさイチ』に)来ませんよ」とフォローし、井ノ原は、放送当日に森田から「今日、テレビ見ないでね!」と言われたエピソードを明かした。森田は真意を聞かれると「好き嫌いじゃないから、尊敬する人って感じ」と井ノ原の印象を語った。
2016年05月27日●一か八か…攻めにいったタイトル俳優の伊藤英明と、女優の木村佳乃が夫婦役で共演する関西テレビ・フジテレビ系ドラマ『僕のヤバイ妻』(毎週火曜22:00~22:54)。主演の伊藤演じる幸平への仕返しのために、木村演じる真理亜が次々に繰り出していく壮絶な復讐(ふくしゅう)に、多くの視聴者がくぎ付けとなり、話題を集めている心理サスペンスだ。この復讐劇を裏で仕掛けるのが、関西テレビの豊福陽子プロデューサー。これまで『チーム・バチスタ』シリーズ、『美しい隣人』など、数々のサスペンス作品を手がけてきた同氏に、画面からは見えない"ヤバイ"裏話を聞いた――。――真理亜の計画の緻密さ、毎回のどんでん返しに引きこまれています。オリジナル作品ですが、シナリオを考えるのに、相当練られているのではないですか?脚本の黒岩勉さん(『ストロベリーナイト』『ようこそ、わが家へ』など)がいろいろアイデアを出してくださって、そこにプロデューサー、ディレクターが入り、みんなでああでもないこうでもないと言いながら、毎回やってますね。でも、企画自体の構想期間はめっちゃ短いです(笑)――そうなんですか!?昨年の12月くらいに「これだ!」というものになりました。ただ、そこから初期設定を決めなければいけない第1話を作る時、どれくらいのテンポで進むドラマにするかというのは、結構紆余(うよ)曲折があって、最初に黒岩さんに書いていただいた1話と放送された1話は、全然違うテンポになりました。思い描いていた夫婦の雰囲気も、当初は夫が真綿で首を絞められる…というようなジワジワ迫ってくる、もう少し分かりやすいドロドロのサスペンスが頭にあったんですけど、黒岩さんと話している中で、日本のドラマではあまりやったことがないようなテンポ感で、ある種展開を楽しみながら見ていくタイプのものにするのが面白そうだなとなって、今のようなテンポ感になったんですね。その中で、全体的なトーンも、幸平という主人公が苦しんで追いつめられていくはずなんだけど、どこか滑稽に見えたり、間が抜けているところがあったりして、見ていてつらくなるようなサスペンスではない形になったんです。――視聴者側もちょうどいい息抜きになっています。そうですね。気楽に見られるところもあるエンタメ性が、独特の飄々とした感じを生み出していて、いわゆる連ドラのサスペンスとは少し違う、今の『ヤバ妻』のカラーを作っていると思いますね。――当初の仮タイトルに『僕の殺したい妻』という案もありましたが、そうした背景もあって『僕のヤバイ妻』に決まったんですね。『僕の殺したい妻』は、ちょっとネガティブなインパクトが強すぎるかなというのもあって、他にいいタイトルがないかと考えていた時に『僕の完璧な妻』という案もあったんですけど、今までにないことをやりたい、楽しんでもらいたいと思っていた流れの中で、「"ヤバイ"って今までドラマで使われてないタイトルだよね」という話になりまして。どうせやるなら、一か八か攻めにいこうというところから生まれたタイトルです。結果として、まさに今、木村佳乃さんがやってくれている真理亜は、"ヤバイ"としか表現できないキャラクターになっていて、ぴったりのタイトルになったなと思います。――怖すぎて危険な意味での"ヤバイ"に加え、いい女という肯定的な意味での"ヤバイ"も込められていると伺いました。それぞれの"ヤバイ"は、見る回によって変わるかもしれないし、徐々に変わっていくのかもしれない…実はどちらの要素も併せ持っているからこそ、ひと言で"ヤバイ"としか言い様がないんです。――先ほど、黒岩さん、プロデューサー、ディレクターの皆さんでシナリオを練っているというお話を伺いましたが、どんな雰囲気で考えているんですか? 真理亜の気持ちになって、幸平をいかに苦しめていくかを、ワクワクしながら楽しんでいるような感じとか…?最初はこちらで作り出しているんですけど、やっぱり役者さんが演じて動くのを目の当たりにした時に、なんとなく勝手にストーリーが動き出す感じが生まれてきました。次に幸平はこんなことしそうだなと思ったら、そしたら真理亜はこういう先の手を打つだろうなとか、皆さんが演じているのを見て、それを自ずと受け取って作っていく感じになっていますね。考えるのは大変ですが楽しいところでもあって、放送を見た視聴者の皆さんが「なるほど! そうきたか!」って思ってくださっていたら、これは本望ですね。●幸平&真理亜を形作る伊藤&木村のアイデア――伊藤さんと木村さんが、役にすごくハマっている印象です。それぞれの起用の決め手はどこだったのでしょうか?伊藤さんは『悪の教典』しかり『海猿』しかり『WOOD JOB!』しかり、どの作品を見ても全く別人に見えます。役者さんって、演じると普通はその方の個性がどこかに出てくるのに、伊藤さんは見事なまでに別人になれる数少ない俳優さんの1人だと思ってたんですね。で、今回、夫が追いつめられていくというストーリーなのですが、いかにも追いつめられそうな人だと面白くないし、ダメな奴なんだけど憎めないし、やっぱり主人公なのでみんなが見ていたくなるという魅力がないといけない。実は非常に難しいキャラクターだと思った時に、伊藤さん以外思いつかなかったんです。伊藤さんに「NO」と言われたらどうしようっていうくらい、他の方が思い浮かばなかった。キャスティングが決まる前から黒岩さんと、伊藤さんを頭に浮かべながらストーリーをずっと作っているという感じでしたので、「よくぞ受けてくださいました!」という気持ちです。――木村さんはいかがですか?伊藤さんが作品を面白いと言ってくださって、OKをいただいた後で、夫婦のバランスを考えた時に、ガタイも存在も大きい伊藤さんに負けない女性を…と浮かんだのが木村佳乃さんでした。木村さんもバラエティに出る姿と、ほかの映像作品で見せるシリアスな演技のギャップがすごいなと思っていたんですけれど、もともと木村さんにはすごく知性を感じていたんです。女らしい柔らかさと、しなやかさがあるのだけど、芯の強さも持っていて、さらに知性があるという、伊藤さんと対峙して負けない要素があるんです。そうしてオファーをしたら、木村さんも面白いと言って受けてくださいました。――木村さんは大河ドラマ『真田丸』にも出演していますが、子育て中なので、その1本だけと決めていたにもかかわらず、脚本の面白さと、信頼できる伊藤さんとの共演ということで、お受けされたそうですね。伊藤さんも、妻役が決まる前から、木村さんをイメージしていたとおっしゃっていました。そうなんです。お二人は15年来の友達でいて、信頼関係があると後で聞いて、これは素晴らしいなと思いました。撮影では伊藤さんも木村さんも、本当にたくさんのディテールまでアイデアを出してくださってるんです。そのおかげで、今の幸平と真理亜ができあがっているというのを、すごく実感していますね。――お二人が出された印象的なアイデアは、どんなシーンですか?伊藤さんの場合は、救出された真理亜が病院のベッドで寝ている時に、幸平が介抱し疲れて自分も寝てしまうシーンがあるんですが、そこで伊藤さんが「こういう感じもいいんじゃない?」と言って、最初はベッドに寄りかかってるけど、きっと寝ている間に転げ落ちて、床に大の字になって寝てしまうという案を出されました。最終的には採用されなかったんですが、「すごい幸平っぽい!」と思いましたね。サスペンスの中に、パッとリアリティを入れていく部分が、すごく面白いセンスだと思っていて、そういったアイデアをいくつも提案してくださるんです。――幸平の憎めない性格が出ていますね(笑)。木村さんの方は?5話で幸平が真理亜をスタンガンで気絶させ、最後に毛布をかけて家を出て行きましたが、6話で、その後に目が覚めた真理亜が、かけてくれた毛布に対して「スタンガンの一撃の代わりにくれた、毛布一枚の愛情か…」と心の中でつぶやくシーンがありました。そこで木村さんが「これって川柳にしたらどうかなと思うんですけど…」とおっしゃったんです。一瞬「えーっ!?」と驚いたんですけど、よくよく読んでみると確かに読み始めが、五・七・五になっているかのような入りなんですよ。真理亜が普通の人の予想を上回るところにいる感じが出ていて「めっちゃ面白いですね!」となって、脚本にも監督にも言って採用されました。――まさに"知性"の部分ですね。どんな一句ですか?「スタンガン お詫びの毛布に 心は癒えず」。これを一句詠んだ後に「全然字余り」って言ってフッと笑うんです(笑)■プロフィール豊福陽子(とよふく・ようこ)1994年関西テレビ放送入社、制作部に所属。バラエティ、情報番組を制作したのち、東京支社の制作部に異動。同局が制作する火曜22時の連続ドラマ『がんばっていきまっしょい』ではアシスタントプロデューサーを務め、『明日の喜多善男~世界一不幸な男の、奇跡の11日間~』で連続ドラマプロデューサーデビュー。『チーム・バチスタ』シリーズ、『美しい隣人』、『素敵な選TAXI』、映画『アンフェアthe answer』、『アンフェアthe end』などのヒット作に携わる。
2016年05月24日アイドルグループ・V6のメンバーで俳優の森田剛が主演する映画『ヒメアノ~ル』(5月28日公開)で、森田の演技に注目が集まっている。同作は、『行け! 稲中卓球部』作者として知られる古谷実氏の漫画『ヒメアノ~ル』を映画化した作品。ビル清掃会社のパートタイマー・岡田(濱田岳)とカフェ店員・ユカ(佐津川愛美)の恋愛物語と並行して、サイコキラー・森田正一(森田)の心の闇を描いていく。いのうえひでのり、宮本亜門、行定勲、鈴木裕美など多くの演出家の元で主演を務め、今月12日に他界した蜷川幸雄さんからも「得難い才能」と評された森田。映画初主演にして、連続殺人犯という難役に挑戦した。この森田の演技に、試写を見た各界のクリエイターからも森田のコメントが多く寄せられている。過去に森田の主演作品を手がけた劇団☆新感線主宰の演出家・いのうえひでのり氏は「それにしても森田剛は凄い。闇が演じられる稀有な俳優だ」と、改めてその才能を認めた。ダウンタウンのブレーンとして知られる放送作家・倉本美津留氏も「原作、監督、役者が三位一体となったことで、フィクションがノンフィクションになったのだ!」と、役者と作品の力を賞賛する。また、『タモリ論』『さよなら小沢健二』などの芸能人論、サブカルコラムも手がける作家・樋口毅宏氏も試写に参加。自身のTwitterで「映画『ヒメアノ~ル』観た。森田剛!森田剛!森田剛!森田剛!森田剛!森田剛!最高っっっ!!!次の映画賞で彼が総ナメしなかったら嘘だろうと言いたい」と森田の名前を連呼し、「濱田岳も巧いけど森田剛!最高っっっ!!!!!」と、ほぼ140字いっぱいになるまで字数を使って興奮を表した。メガホンをとった吉田恵輔監督は「(森田くんは)もともと芝居が巧いのは知っていたので、期待というか、安心感を持ってご一緒したんですが、とてもやりやすかったです」と撮影を振り返る。また、生々しさを追求するために森田というキャラを「どこにでもいそうなお兄ちゃん」に見せる必要があったが、森田の身体能力が高かったため、「セーブしてくれ」と頼んだことを明かした。共演のムロツヨシは「森田くんは大袈裟じゃなく、淡々と狂気めいた演技をしていて、無神経な安藤でもゾッとさせられるぐらい怖かったですし、相手役ができて光栄でした」と語り、濱田も「とにかく森田さんが理解しがたい役柄をここまでやり通したところが、この映画のみどころだと思います」と絶賛。これらの声に、SNSでも「演技派なのがお茶の間にバレる」「怖いけど見てみたい」「映画化は気になる」と映画公開への期待が高まっている。
2016年05月19日アイドルグループ・V6の森田剛(37)が、16日に放送された日本テレビ系バラエティ番組『しゃべくり007 2時間スペシャル』に出演し、自分の中での俳優とアイドルの割合について「10:0」と明かした。番組では、森田はアイドルらしくないという話になり、くりぃむしちゅーの有田哲平は「ある時期からアイドルじゃない。ヒゲを生やした時点でアイドルじゃない」と言い切り、上田晋也は「ベテランの俳優さんという感じ」とコメント。森田自身も、自分の中での俳優とアイドルの割合は「10:0」だと言い、上田が「もうちょっと(アイドルとしての)自覚を持ちなさい」とツッコんだ。森田は、コンサートでファンに手を振るなどアイドルらしい振る舞いが苦手だそうで、「近くには行きたいと思うけど手は振れない」と告白。ファンの人が手を振ってきたら「ジロリですね」と見るだけだと説明した。そして、「ザ・アイドルといったNEWSの手越祐也をどう思う?」と聞かれると、「うらやましい」と答えた。スタジオの観客を相手に、アイドルらしい振る舞いの練習も実施。1回目は手を振る観客をジロリと見るだけで終わり、2回目の挑戦で「イエ~イ!」と手を振るなどアイドルらしく振る舞ったが、顔を手で覆って恥ずかしがり「頭痛くなっちゃった」と吐露した。
2016年05月17日「V6」の森田剛主演の映画『ヒメアノ~ル』のジャパンプレミアが5月9日(月)に開催。森田さんに加え、共演の濱田岳、佐津川愛美、ムロツヨシ、吉田恵輔監督が舞台挨拶に登壇した。「行け!稲中卓球部」などで知られる漫画家・古谷実の人気コミックの実写化。清掃会社でバイトをして暮らす岡田は、高校時代、いじめられっ子だった森田と再会するが、実は森田は冷酷な殺人犯になっており、しかも岡田が付き合い始めたばかりの彼女を次の獲物に狙っていた…。久々の映画出演で、冷酷な殺人鬼を演じた森田さんだが「このタイミングでやれて良かったです。もう少し前でもできなかったし、少し後でも無理でした。このタイミングは運が良かったと思います」とふり返る。ジャパンプレミアを前に、イタリア北部のウディネで開催された「ウディネ・ファーイースト映画祭」で本作が公式上映され、森田さんと監督が現地を訪れたが、観客の反応はかなり熱烈だったよう。特に森田さんに関して、監督は「森田さんのことをよく知らない現地の人は『あいつは本当に日本でアイドルやってるのか?メチャクチャ怖かったぞ』と驚いてました」と明かす。一方で監督は映画祭で垣間見た森田さんの意外な素顔についても暴露!「現地でチヤホヤされて嬉しかったのか、(映画祭公式グッズの)マグカップとかを買ってました(笑)」と語り、森田さんは「ベルトやTシャツまで買いました(笑)」と明かしてくれた。現場では森田さんは完全に役になり切っていたよう。濱田さんは森田さんについて「現場で森田さんに『(連続殺人犯役で)気が滅入ったりしないですか?』と聞いたら、(役柄の)森田のままの空気で『(暗いトーンで)そりゃ滅入りますよ…』と返ってきて、飛んだ軽口叩いちまった!とビビりました」と苦笑交じりに明かし、笑いを誘っていた。ムロさんは、自身が演じた“キモイ先輩の安藤”について、「濱田くんと森田くんが『安藤役はどうしてもムロさんじゃないとイヤだと言っていた』とマネージャーから聞いたんですが…」と嬉しそうに明かし、その発言の真偽を直接2人に確認!だが濱田さんは「え?言いました?」と驚いた表情を見せ、森田さんにいたっては冷たく「おれは全然、誰でも良かったんで」と言い放ち、この仕打ちにムロさんも「誰でもいいわけないでしょ!」と怒り心頭!コミカルな壇上での掛け合いに会場は爆笑に包まれていた。『ヒメアノ~ル』は5月28日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月09日V6の森田剛が9日、都内で行われた主演映画『ヒメアノ~ル』ジャパンプレミア舞台挨拶に、共演の濱田岳、ムロツヨシ、佐津川愛美、吉田恵輔監督とともに登場した。同作は、『行け! 稲中卓球部』作者として知られる古谷実の漫画『ヒメアノ~ル』を映画化した作品。ビル清掃会社のパートタイマー・岡田(濱田)とカフェ店員・ユカ(佐津川)の恋愛物語と並行して、サイコキラー・森田正一(森田)の心の闇を描いていく。イタリアで4月25日(現地時間)に行われたウディネ・ファーイースト映画祭に正式出品され、ワールド・プレミアを終えたばかりだが、吉田監督は現地での森田の行動に「萌えっとした」と発言。撮影中もストイックなキャラクターだった森田だが、吉田は「イタリアの映画祭では俺たち、すごくちやほやされたんですよね。それでうれしくなっちゃったのか、物販コーナーに行ってマグカップみたいなのを買ったりしてた」と森田の行動を明かした。森田が購入したのは映画祭の名前の入ったグッズ。吉田監督が「『いらなくない?』みたいな空気あるじゃない。でも買いに行ってるから、かわいい」、「うれしかったんだね~と思って。ギャップに萌えっとしましたね」と話すと、森田は「Tシャツとか、ベルトも買ったかな。いろいろ」と照れ笑いを浮かべた。また、ムロは脚本を渡された際のエピソードを披露した。マネージャーから「森田さんと濱田さんが『絶対この役はムロさんじゃなきゃやだって』と言って、あの2人がムロさんじゃなきゃ降りるかもしれない」と言われたことを明かすと、森田は目を丸くして「ええ!?」と驚き、「誰が!? 誰から聞いたの!?」と初耳の様子。濱田は「大人の嘘ってやつじゃないの?」と怪訝そうに答えた。さらにムロが「気持ちはどっちだったの? 『ムロさんが出る』って聞いた時は」と聞くと、森田は「俺は全然誰でもよかったですよ」とバッサリ切り捨て、ムロが「馬鹿じゃねえの!? 誰でもいいわけないじゃん! 口を慎みなさいよ!」と抗議を入れるなど、仲の良い姿を見せていた。
2016年05月09日現在、開催中の第6回北京映画祭で、2011年にこの世を去った森田芳光監督の特集が行われる。劇場デビュー作『の・ようなもの』や遺作『僕達急行 A列車で行こう』など7作品が上映され、プロデューサーとして森田作品に携わってきた三沢和子氏が現地でトークを行う。その他の情報森田監督は、1978年に現在のPFFの前進にあたる“第2回自主製作映画展”に『ライブイン茅ヶ崎』が入選して注目を集め、1981年に劇場デビュー。その後は文芸大作やコメディ、ミステリーなど幅広いジャンルの作品を発表した。今回、北京で行われる特集では『の・ようなもの』『家族ゲーム』『それから』『(ハル)』『失楽園』『阿修羅のごとく』『僕達急行 A列車で行こう』の7作品と、森田監督がこの世を去った後に監督に縁のあるスタッフ・キャストが集結して製作された『の・ようなもの のようなもの』が上映される。
2016年04月20日フジテレビ入社2年目の小澤陽子アナウンサーが18日、東京・台場の同局で行われたニュースバラエティ番組『全力!脱力タイムズ』(毎週金曜23:00~23:30)の収録後に取材に応じ、アナウンサーの大先輩である元TBSの吉川美代子からのイジりにについて「ごもっともなこと」と真摯(しんし)に受け止めていることを語った。この番組は、くりぃむしちゅーの有田哲平をメインキャスターに、国内外のニュースや話題を、吉川、岸博幸、出口保行、五箇公一ら"全力解説員"たちが、独自すぎる視点で深掘りしていくもの。あくまで"報道番組"という体で放送しているため、突っ込みを入れる芸人ゲスト以外は、常に真顔でいるのが決まりで、スタッフからも、打ち合わせで「報道だから」と念を押されている。今月から、初のバラエティレギュラーである同番組のキャスターに就任した小澤アナは、この日が2回目の収録で、「真顔でいることと、有田さんに話しかけるっていうことは達成できたので、良かったのかなと思います」とホッとした様子。普段は笑い上戸であるのに加え、「泣いたり笑ったりが激しいタイプ」。そのため、本番中は、報道番組に出演している先輩の秋元優里アナや、斉藤舞子アナの顔を思い出しながら、笑いを我慢していることを明かした。前回の初登場の放送では、アナウンサーの大先輩である吉川から、ミス慶応やクラリネットという特技について、「良いアナウンサーになれることと関係ありません」と一刀両断されていたが、小澤アナは「ごもっともなこと」と真摯に受け止め。本番以外の吉川について「ほんっとに優しい方なんです! メイク室とか前室とかでも本当に良くしてくださるので、怖いとか全く無いです」と強調していた。憧れのアナウンサーは、来月からフリーになる加藤綾子アナ。情報番組からバラエティまで、幅広いジャンル担当するのが希望だったそうで、『めざましテレビ』『みんなのKEIBA』に加え、今回の『脱力タイムズ』で、「夢がかなっている。本当にありがたいことで、1つ1つ大切にして頑張っていきたいなと思います」と意気込みを示した。報道陣からの囲み取材を受けるのは今回が初めてで、取材が終わると「慣れてなくてすみません…」と謝りながら去っていった小澤アナ。今後の同番組では「有田さんの指揮するオーケストラの一員であるというイメージでやっていきたい」と、アシスタント役に徹する謙虚な姿勢を見せた。
2016年04月18日フジテレビ入社2年目の小澤陽子アナウンサーが、同局系ニュースバラエティ番組『全力!脱力タイムズ』(毎週金曜23:00~23:30)のキャスターを務めることが15日、明らかになった。小澤アナは、バラエティ初レギュラーとなる。この番組は、くりぃむしちゅーの有田哲平をメインキャスターに、国内外のニュースや話題を、吉川美代子、岸博幸、出口保行、五箇公一ら"全力解説員"たちが、独自すぎる視点で深掘りしていくもの。3月25日に放送された前回のスペシャルで、これまでキャスターを務めていた春日由実アナウンサーが、イリュージョンで消失してしまったことを受け、きょう15日の放送で、新たに小澤アナが登場した。早速、小澤アナが、身長167センチの長身でミス慶応という経歴であることを紹介されると、元TBSアナウンサーの吉川解説員が「良いアナウンサーになれることと関係ありません」とバッサリ。今後の2人の対決を予感させる展開となっている。小澤アナは、今回の起用が決まった際「びっくりしました。シュールで面白くて、いつもテレビで見ていた番組なので、自分が携われると思うと感激でした」という心境だったそうで、初回の収録を終え、「ちゃんとできたか不安でした。表情一つ、声のトーン一つも、深いなあと思いました」とバラエティの現場に感心。コンビを組む有田については「この番組では大物ニュースキャスターの雰囲気が漂っていて有田さんはすごいなと思いました(笑)。そしてしっかりと目を見てお話してくださるので、緊張して思わずカメラを忘れてしまいました!」と印象を語り、「これからはアシスタントとして有田さん率いるこのチームの一助になれるように頑張ります」と意気込みを示している。
2016年04月15日古谷実の人気コミックを森田剛主演で実写化した映画『ヒメアノ~ル』の予告編映像が公開になった。映像には人をターゲット=餌としか思わない連続殺人鬼・森田正一が登場。緊迫感のある内容になっている。その他の画像/予告編が公開映画は、冴えないビル清掃員の岡田、その先輩の安藤、カフェ店員のユカ、そしてかつて過酷ないじめを受け、現在は快楽殺人者になっている森田を登場人物に、日常と狂気あふれる時間を交錯させながら描くもの。このほど公開された予告編では、前半に岡田、安藤、ユカの三角関係が軽快なタッチで描かれるが、森田正一が登場すると映像のトーンやカメラワークが大きく変化。脚本も手がけた吉田恵輔監督は「現場も編集も、まるで2本の作品を撮っているような感覚」と制作過程を振り返っている。『ヒメアノ~ル』5月28日(土)、TOHOシネマズ 新宿ほか全国公開
2016年03月22日日立製作所(日立)は3月15日、米国の大手総合病院 メイヨー・クリニックのアリゾナ州フェニックスの病院に陽子線がん治療システム「PROBEAT-V」を納入し、3月14日から治療を開始したと発表した。近年、副作用の少ないがん治療法のひとつとして、世界中の病院や治療センターで陽子線がん治療に対する関心が高まっている。陽子線がん治療は、放射線によるがん治療法のひとつで、陽子を加速器で光の70%のスピードに加速させ、がん細胞に集中して照射することでがんを治療するもの。「PROBEAT-V」では、照射と一時停止を高速で繰り返しながら順次位置を変えて細い陽子線のビームを照射するという同社の「スポットスキャニング照射技術」を複数の治療室すべてに適用している。同社はこれまでに、同病院のロチェスターキャンパス(ミネソタ州ロチェスター)においても今回と同じシステムを納入し2015年6月に治療を開始しており、米国内で稼働する同社のシステムは今回で4つ目。現在、1施設が新たに建設中となっている。
2016年03月15日松山ケンイチ主演が主演する『の・ようなもの のようなもの』の公開を記念し、その“原点”である森田芳光監督のデビュー作『の・ようなもの』の1週間限定上映が1月23日(土)、東京・ 角川シネマ新宿が始まり、好調な滑り出しを見せている。同日、本編上映後に、同作の主演を務めた秋吉久美子、 伊藤克信、杉山泰一監督がトークイベントを実施。日本映画界の若き旗手として、熱い視線を集めていた森田監督の下、俳優として、助監督として、現場に立った35年前の思い出をしみじみと語った。秋吉さんが演じたのは、主人公である駆け出しの落語家が恋に落ちるソープ嬢という役どころ。「当時、森田監督が天才だと気づかなくて…」と笑いを誘ったほか、撮影中に森田監督から呼び出されたエピソードも披露。「正直、当時はワンシーン、ワンシーン考えながら、カメラの位置もコロコロ変えるし、面倒くさいなって(笑)。そしたら、ある日、森田監督に『監督への尊敬のまなざしが欠けている』って言われてしまって」と屈託なくふり返った。また、共演した伊藤さんについては、「35年ぶりに見ると、才能があって演技もうまいなって思う」と再びぶっちゃけ。「青春の輝きや不安定さ、悲しさが自然と表現されていて、まるでアル・パチーノみたい」と“時空を超えた”絶賛で、当の伊藤さんも「それがうれしいですね」と笑顔を見せていた。現在公開されている『の・ようなもの のようなもの』は、30歳で脱サラし、落語家になった主人公・出船亭志ん田(松山さん)をはじめ、彼を取り巻く個性豊かな面々が不器用ながらも懸命に生きる姿を軽やかに描いている。伊藤さんが兄弟子を演じ、当時助監督だった杉山監督がメガホンをとっている。杉山監督は「当時は、台本を読んでもよくわからなくて…。でもよくわからないのに、いざ映画になるとジーンときてしまう。僕のなかで、映画の価値観が大きく変わった」とふり返り、改めて“森田マジック”に敬意を表していた。『の・ようなもの のようなもの』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:の・ようなもの のようなもの 2016年1月16日より新宿ピカデリーほか全国にて公開2016,日本,松竹
2016年01月24日理化学研究所(理研)は1月8日、米国ブルックヘブン国立研究所(BNL)の偏極陽子衝突型加速器「RHIC」を使って、これまでで最高の衝突エネルギーとなる510 GeVで陽子内部のグルーオンの向きを精密測定することに成功したと発表した。同成果は理研仁科加速器研究センター理研BNL研究センター実験研究グループの秋葉康之 グループリーダー、後藤雄二 理研BNL研究センター研究員、尹寅碩 国際プログラム・アソシエイトらが参画する国際共同研究グループによるもの。米国の科学雑誌「Physical Review D Rapid Communications」に掲載された。陽子には内部構造があり、クォークとグルーオンと呼ばれる素粒子によって構成されている。同研究グループが精密測定に成功したグルーオンはクォークを結びつける「のり」の役割を果たしている。全ての粒子は地球の自転に似た「スピン」と呼ばれる「向き」を表す固有の性質を持っており、陽子の向きは"陽子内部のクォークの向きの合計で決まっている"と考えられていた。しかし1980年代に光を用いて陽子内部のクォークを調べたところ、それだけでは陽子の向きを説明できないことがわかった。この「陽子の向き(スピン)の謎」を解明するためには、陽子の内部にあり光とは直接反応しないグルーオンを調べることが必要となる。同研究グループが用いたRHICは、向きを揃えた陽子(偏極陽子)同士を高エネルギーで衝突させるができ、陽子内部のグルーオンの衝突が起こるときに生成される中性π中間子(原子核内で陽子と中性子を強く結びつける力を仲介する素粒子)を用いることで内部のグルーオンを調べることができる。今回の研究では、2012年~2013年にかけてRHICの最高衝突エネルギーである510 GeV、55%以上の陽子偏極度(陽子の向きが揃っている割合)による衝突実験を実施し、極めて高い精度のデータを収集することに成功した。衝突エネルギーを高くすると、陽子内部の低いエネルギーのグルーオンに対する感度が高くるため、この測定結果はこれまでで最も低いエネルギーの陽子内部のグルーオンの向きを測定したことになる。同実験の結果、生成された中性π中間子はグルーオンの向きを反映して正の非対称度を持っていることがわかった。摂動QCDと呼ばれる理論による計算では、衝突エネルギー510 GeVでの非対称度の測定は、実験研究グループがこれまで測定した200 GeV以下での測定よりも大きな非対称度となることが示されており、これを支持する実験結果が得られたことになる。この結果について研究グループは「低いグルーオンのエネルギー領域でも摂動QCDが有効な理論であり、グルーオンの向きの精密測定に利用できることを示しました。これは、陽子の向きの謎の全容解明に向けた大きな一歩です。」とコメントしている。
2016年01月08日2016年の年頭にあたり、さまざまな企業の代表者による挨拶が発表された。本稿では、ミクシィ代表取締役社長 森田仁基氏の年頭所感を紹介しよう。あけましておめでとうございます。2015 年は、ミクシィグループが躍進を遂げた年となりました。エンターテイメント事業においては、「エックスフラッグスタジオ」を設立し、仲間とワイワイ楽しめるバトルコンテンツの提供の強化を図りました。中でも、「モンスターストライク」は世界利用者数3,000万人を突破し、台湾、北米、韓国に続いて、香港・マカオにも進出しました。さらに、YouTubeでのアニメ配信、ニンテンドー3DS版の発売などメディアミックス領域でも大きな発展を遂げることができました。メディアプラットフォーム事業においては、ミクシィグループに女性向けファッションコマースサービスのミューズコー株式会社やチケットフリマサービス「チケットキャンプ」を扱う株式会社フンザが加わり、ミクシィグループとして扱う事業領域の幅が広がりました。さらに、「家族アルバム みてね」や「きみだけ LIVE」とった新規事業も生まれ、ユーザーの皆さまに新たな価値を提供しています。昨年、このような成果を残す事ができたのも、サービスを利用していただいているユーザーのみなさま、株主のみなさま、パートナー企業のみなさま、そして社員ひとりひとりの努力のおかげであり、本当に感謝しております。ミクシィグループにとって2016年は、挑戦の年となります。「新しい文化を創る」というミッションのもと、新しい価値の提供に加え、新たな市場の創造に挑戦します。「エックスフラッグスタジオ」からは、新たなバトルコンテンツとして「ブラックナイトストライカーズ」と「マーベルツムツム」の提供開始を予定しております。また、「モンスターストライク」においては、国内はもちろんのこと、北米におきましても積極的なプロモーションを展開し、仲間とワイワイ楽しめるコミュニケーションツールとして、より多くのみなさまに愛されるサービスとなるよう、挑戦を続けます。さらに、「チケットキャンプ」では、チケットフリマサービスが文化として定着するよう、さらにプロモーションを強化し、根付かせていきます。加えて、世の中に新しい価値を提供するために、ミクシィグループ全体で新しい事業へのチャレンジも積極的に推進します。ミクシィは今年創業 19 年目を迎えます。「新しい文化を創る」というミッションの実現に向け、人々の生活に新たな"当り前"をもたらすために、挑戦し続けます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。なお、2015年に弊誌にて掲載したミクシィに関する記事は下記の通り。モンスト、世界のゲームアプリ収益ランキングで1位に - 米App Annie若き起業家たちの夢とその戦略【9】元コンサル ミューズコー久保代表が考える - 資金調達を成功へ導く鍵何年も、何十年も使ってもらえるように - ミクシィ 笠原氏が語る「家族アルバム みてね」
2016年01月04日