三谷幸喜と戸田恵子。一人芝居『なにわバタフライ』(2004年初演)でミヤコ蝶々をモデルとした喜劇女王の生涯を描ききり、喝采を浴びた黄金コンビだ。そんなふたりが手を組む舞台『虹のかけら ~もうひとりのジュディ』が、全国ツアーを経て、東京・スパイラルホールにて12月19日(木)から25日(水)まで上演される。この作品で描かれるのは、ジュディ・シルバーマンという名の女性の生涯。映画『オズの魔法使』をはじめとする作品群で子役時代から世界中に知られたジュディ・ガーランドの影となって生き抜いた人物だ。ある時は、付き人として。またある時は、専属の代役として。ジュディ・ガーランドの女優人生とは切っても切れないパートナーである。ガーランドが輝けば輝くほど、誇らしい。そして、それと同じくらい、憎らしい。そんな筆舌に尽くしがたい“もうひとりのジュディ”の心理を、もはや円熟の域に達した三谷の構成・演出、戸田の出演で描いていく。本作は昨年5月、「Keiko Toda 60years Anniversary」として初演されたもの。ピアノやコントラバスの生演奏にのせて、少女のときめきから大人の屈折まで、自在に行き来する戸田の熱演に拍手がはじけた。1年半ぶりとなる今回の再演では、さらに磨きをかけたステージになること必至。私たちがうっとりと見惚れる名作の影には、たくさんの人たちの知られざる心理がうごめいている。それを踏まえて、年末年始、改めてジュディ・ガーランドの出演作を観なおすのも一興かもしれない。文:小川志津子
2019年12月17日10月1日、女優の戸田恵子(62)が「ノンストップ」(フジテレビ系)の「行きつけの店教えます!」コーナーに出演した。コーナー冒頭では、戸田の声優担当したアニメや映画などが紹介された。16歳で演歌歌手デビューした戸田は、女優や声優として幅広く活躍。Twitterでは、好きな戸田の作品を挙げる声が続々。「戸田恵子」がトレンド入りしている。そんなマルチに活躍する戸田の「行きつけの店」として、戸田が通い続けて約20年になるという理髪店が紹介された。戸田は顔そりをしてもらうために月1で通っていると告白。母親に影響を受けて通うようになったという。スタジオでは戸田の美肌が絶賛された。Twitterでも戸田の美しさを称賛する声が上がった。《戸田恵子さん肌めっちゃ綺麗!!って思ったら月一でお顔そりいってるらしく、行きたくなった。いこかな》《戸田恵子さん綺麗な理由シェービングって言ってくれてシェービングを職業にして1年目の私にとってすごい励みの言葉》《戸田恵子さん62歳なの?見えない!お綺麗~》《戸田恵子さん見た目が若過ぎて62に見えないんですが》戸田は16年9月に本誌に登場し、「美の秘訣」についてこう明かしていた。「私は9割が外食かお弁当という食生活なので、野菜をなるべく取るようにしています。大好きな味噌煮込みうどんを食べる前には、特製野菜ドリンクを飲んだり、時間があれば野菜でピクルスを作ったりして」演技面だけでなく、還暦を過ぎた戸田の年の重ね方に憧れるファンも増えそうだ。
2019年10月02日女優の仲里依紗と戸田恵子が出演するインターネット総合ショッピングモール「Qoo10」の新テレビCMが、3月16日より放送される。また、同日よりサイト内特設ページでもCMの映像が公開される。仲里依紗と戸田恵子3月16日~29日に放送される「買杉家 出会い」編では、仲演じる新人家政婦“家政婦のナカ”が新たに働き出した豪邸には、各々のスマホ片手に狂ったようにネットショッピングに興じる「買杉家」の人々が。はじめは戸惑う“ナカ”も、(でも私は知っている、めっちゃ安いサイトを・・・)と、ほくそ笑む。それに気づいた先輩家政婦・戸田恵子は、苦々しく「チッ」と舌打ちする。今回が初共演となり、お揃いのメイド服を着て、新人家政婦と古株の先輩という間柄をコミカルに演じた2人。「Qoo10」のお得なタイムセールをつい教えたくなってしまう“ナカ”が、先輩家政婦・戸田に「おやめなさい!」と止められる、「買杉家 タイムセール」編も3月23日~4月5日に放送される。仲は「メイド服を着られるということで、すごく楽しみにしていました。クラシカルなメイド服なので、衣装を合わせたときもすごく可愛いなあと、テンションが上がりました。セットがすごくかわいくて、コミカルなシチュエーションだったので、楽しく撮影できました」とコメント。戸田は「非常に楽しい家族の中にメイドさんがいるという。結構いい家なんだなあって、そこに潜んでいる2人という独特の世界観がすごく面白かったです。メイド服は、着てすぐにその気になれる服だと思うんですよね。仲さんとっても似合ってるなと思いましたし、私も似合っていると思いました(笑)」と話した。また、仲は「私はいつか共演してみたいなとずっと思っていました。ずっと見ていた側なので。今回、先輩メイドさんで、厳しく言われるんですけど、(今後)お芝居でも共演できたらうれしいなと思いました」と戸田との共演は念願だったと告白。戸田は「私はいつも仲さんをTVとかで拝見していて、いちごちゃんのイメージがあったんですよね。直接お会いしたら、よりフレッシュなストロベリーという印象になりました。インスタもこれを機会に見させていただいて、ものすごいいろんな顔をお持ちだなと思いました。おしゃれでかっこいいなぁと思いました」と仲の印象を語った。
2019年03月13日公演初日を迎えた舞台『GIRLS REVUE』の囲み取材が10日、東京・有楽町のオルタナティブシアターで行われ、乃木坂46の樋口日奈、伊藤純奈、鈴木絢音、元乃木坂46の能條愛未が舞台への意気込みなどを語った。この日からスタートした同舞台は、乃木坂46の樋口日奈、伊藤純奈、鈴木絢音、そして同グループの卒業生でもある能條愛未ら女性のみで構成されるレビューショー。耳馴染みのある曲や一緒に盛り上がれる曲をキャスト陣が披露するなど、2019年のはじまりにふさわしいステージとなっている。そんな同公演の初日を控え、4人は報道陣の取材に応じた。現在の心境を問われた樋口は「1カ月ぐらい前からキャストの皆さんと稽古が始まり、今日まであっという間過ぎて、今日始まるのがまだ怖いなというところがあります。ですが、勢いのまま初日を迎え、どんどん良いものをみんなで作っていければと思っています」と意欲を見せ、伊藤も「各々不安はあると思いますが、チームワークがいいですし、この雰囲気なら本番は乗り切れると思います。そこは安心してやりたいなと思っています」と自信を見せた。また、乃木坂46を卒業してから初めての舞台となる能條は「気持ちや覚悟だったり意思みたいなものを皆さんに伝わったらいいと思っています」と覚悟をにじませて、「とにかく仲の良いメンバーなので、この4人で足並み揃えて最後まで駆け抜けられたらと思っています」とかつての同僚とともに共闘を誓っていた。今年成人を迎える伊藤と鈴木。昨年11月に20歳となった伊藤は「あまり実感が沸かないんですが、成人式は一生に一度のもの。思い出に残るものにしたいなと思います」と成人式を楽しみにしている様子。一方の鈴木は「私はまだ19歳なので、20歳になったというのはありませんが、可愛い振り袖が着れるならいいなと思うぐらいですかね」と話していた。舞台『GIRLS REVUE』は、1月10~27日(14・20日は休演)に東京・有楽町のオルタナティブシアター、2月1・2日に大阪・サンケイホールブリーゼでそれぞれ公演される。
2019年01月11日6月21日(木)今夜の日本テレビ系バラエティ「ぐるぐるナインティナイン」は「ゴチになります!」をオンエア。ゲストには女優の戸田恵子と杏が参戦。ゴチメンバーの中島健人が不在、橋本環奈がモニター参戦する異例の「ゴチ」、果たしてどうなることやら…!?「機動戦士ガンダム」のマチルダ役や「キャッツ・アイ」の来生瞳役、「ゲゲゲの鬼太郎」の鬼太郎役など声優としての活躍のほか、日本アカデミー賞助演女優賞を受賞した『ラヂオの時間』や『THE 有頂天ホテル』『ザ・マジックアワー』『清須会議』といった三谷幸喜作品をはじめ「ショムニ」シリーズ、「美咲ナンバーワン!!」「探偵・日暮旅人」などのドラマや舞台での女優としての活躍など、多彩な活動で知られる戸田さん。世界で活躍するモデルとしての顔と同時に、連続テレビ小説「ごちそうさん」でヒロインに抜擢され、ドラマ「花咲舞が黙ってない」や月9「デート~恋とはどんなものかしら~」での主演、『プラチナデータ』『オケ老人!』など映画作品への出演と、女優としての活動の場も広げてきた杏さん。今月末公開の『それいけ!アンパンマンかがやけ!クルンといのちの星』で声優として共演する2人を迎えた今夜の「ゴチ」だが、なんと今回はゴチメンバーから中島さんが不在ということで、代わりにジャニーズから“助っ人”が登場…するのだが、どうもこの助っ人「F」がアホな子の様子。果たして中島さんの代わりは務まるのか。さらに橋本さんもモニター参戦とゴチ始まって以来の“異例事態”に。そんななかで戸田さんと杏さんはどう戦うのか!?戸田さんの代表作ともいえる「アンパンマン」劇場最新作となる『それいけ!アンパンマンかがやけ!クルンといのちの星』は、アンパンマン誕生のきっかけとなる“いのちの星”が映画のストーリーに大きく関与するストーリー。杏さんが主人公・クルン役を担当し、クルンの視点でアンパンマンとばいきんまんの関係性を描くという。『それいけ!アンパンマンかがやけ!クルンといのちの星』は6月30日(土)より全国にて公開。「ぐるぐるナインティナイン」は6月21日(木)今夜19時56分~日本テレビ系でオンエア。(笠緒)
2018年06月21日女優の戸田恵子がパーソナリティを務める3日放送のニッポン放送『三菱電機プレゼンツ 戸田恵子 オトナクオリティ』(毎週日曜 14:00~)にて、先月に亡くなった歌手の西城秀樹さんとの思い出を語った。西城秀樹さん西城さんとは付き合いが長いという戸田。自身の舞台『虹のかけら ~もうひとりのジュディ』と重なったため、通夜や葬儀には出席できなかったが、西城さんの自宅を訪れて最後の別れを惜しんだことを明かした。その時の様子を「こんな言い方、不謹慎かもしれないけど、秀樹さんの顔がすごくきれいだったんです」と振り返る。また西城さんと戸田が知り合ったのは、まだ戸田が「あゆ朱美」名義で歌手活動をしていた頃。ちょうど当時所属していた事務所の社長が亡くなり落ち込んでいた戸田を見かねて、西城さんは声を掛け、「元気出してね」と話してくれたという。以降は家を訪れるなど、交流が深くなり、戸田の元夫・井上純一も交えて一緒に海外にも行く仲に。戸田は「秀樹さんは兄貴分というか親分肌。直接の知り合いでもないのに、私たちの友達でも仲良くしてくれた」とその人柄を明かす。またその後も、戸田は「西城さんに子供ができたときはアンパンマンの話を聞かせてさしあげたりとか、トークショーに呼んでいただいたりとか、その後も色んなことがありました」など、西城さんとの様々なエピソードを話していた。
2018年06月04日アイドルグループ・乃木坂46の樋口日奈が9日、ミュージカル『恋する・ヴァンパイア』(・はハート)の公開ゲネプロに登場し、共演の戸塚祥太(A.B.C-Z)、京本大我(SixTONES/ジャニーズJr.)とともに取材に応じた。同作は2015年に上映された同名映画の連動展開として、ストーリーを刷新。ヴァンパイアの哲(戸塚)、人間の女の子・キイラ(樋口)との恋心を描く。戸塚によるギターの弾き語りや、男性陣のヴァンパイア対決も行われる。ヒロイン・キイラ役の樋口は、ヴァンパイアの学校の理事長・デレック(東山義久)から狙われる役で、戸塚との恋のシーンだけでなく、血を吸われそうになるピンチや、東山とのペアダンスのシーンも。囲み取材では「稽古を重ねてきて、皆さんとより絆が深まったんじゃないかなと思ったので、千秋楽まで楽しんでいければ」と意気込んだ。また、劇中では戸塚だけでなく樋口もギターの弾き語りを披露。戸塚が「日奈ちゃんもギター、この期間で覚えたんですよ」と紹介すると、樋口は「大変でした。こんなに難しいんだと思って、教えていただきました」と苦笑する。「初めは弦を押さえるのが痛いし、思うように音が鳴らなくて難しいなって。改めて、弾ける人ってすごいと思いました」と印象を表した。特に難しかったところを聞かれると、「あの……なんていいたらいいんだろう?」と言葉につまり、戸塚が「ストローク?」と助け船を出す。樋口は「用語がわからないんですけど、(戸塚と京本に)こっちの音がいいよって教えてもらったり、ギターの難しい単語を教えてもらったり」と練習を振り返り、「せっかくこういう機会をいただけたので、続けたいな」と意欲を見せた。
2018年03月09日ミュージカル界のスター達が名ナンバーを歌い、昨年好評を博した「THE BEST OF MUSICAL CONCERT」の第2弾が行われる。今回新たに参加するのは、樋口麻美。劇団四季を退団して以来の本格的な舞台だ。THE BEST OF MUSICAL CONCERT 2017 チケット情報「この数年、李涛さんや木村花代さんのライブに出演する以外、舞台に携わることなくのんびり過ごしていました」と言う樋口。「演劇人としてまだまだ登るべきところがあったと思いますが、私自身はひとつの時代が終わった感覚があり、引退したつもりでした。主体性がないので(笑)置かれた場所で咲けたらと思っていたところ、今回、有難いお誘いをいただいたんです」待望久しい登場にふさわしく、コンサートには樋口自身「思い入れが強い」と語る四季時代の代表作がずらり。『ライオンキング』の「シャドウランド」、『マンマ・ミーア!』の「手をすり抜けて」「ダンシング・クイーン」、『夢から醒めた夢』の「二人の世界」、『ウィキッド』の「自由を求めて」……。さらに『アイーダ』や『コーラスライン』の名曲も予定している。「声にも歴史があり、最初はソプラノ系だったのが『ライオンキング』辺りから地声に挑戦し、『壁抜け男』ではファルセットを、『ウィキッド』では高いFまで出すなど、その都度歌い方を開拓していったものを、ひとつの舞台で調整するのは挑戦ですね。今の私の声を楽しんでいただけるのか、不安もあります」同じ劇団出身の頼もしい共演者たちの存在も、大きな支えだ。「鈴木壮麻さんは私が観客として『美女と野獣』などの舞台を拝見していた“天上人”のような方。同じ板の上に立たせていただくなんて光栄でしかないです。今回もリハーサルで鈴木さんの『オペラ座の怪人』を聴くだけで『やったー!』と幸せで(笑)。福井晶一さんとは『アイーダ』のアイーダとラダメスをペアで演じた間柄。私の長所も短所も、音のピッチ感も、全部わかってアジャストしてくれます。(木村)花代は同期で、唯一無二の親友。ふたりで『夢から醒めた夢』のピコとマコを演じた、『阿吽』の『阿』の字すら要らない相手なんです。彼女のライブでデュエットした時も自分の体の一部がみつかったような感覚でしたね。やはり皆さん、方法論が同じところで育っているだけに、歌詞の立て方、音の伸ばし方や切り方、リズムの取り方などが自然に合う。楽しいし、心強いです」久々の大舞台で、樋口がどのような表現者の顔を見せるのか、気になるところ。「歌を通してミュージカルの素晴らしい世界が広がり、お客様に届けばいいなと。そこに私が少しでも力添えでき、応援してくださる皆様に恩返しできたらと願っています」「THE BEST OF MUSICAL CONCERT 2017」は12月20日(水)・21日(木)、新国立劇場 中劇場にて。チケット発売中。取材・文:高橋彩子
2017年12月12日樋口真嗣(『シン・ゴジラ』)が総監督を務める最新作「ひそねとまそたん」の発表会見が12月3日(日)、「東京コミックコンベンション2017」が開催中の千葉県・幕張メッセで行われた。オリジナルのテレビアニメーションとして2018年に放送される予定だ。『ローレライ』『日本沈没』、そして『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』といった話題作を手がけ、昨年、社会現象を巻き起こした『シン・ゴジラ』では、庵野秀明総監督とともに第40回日本アカデミー賞の最優秀監督賞に輝いた樋口監督。その最新作発表の場に選ばれたのが、アメリカから上陸したポップカルチャーの祭典“東京コミコン2017”だ。ドラゴンがコスプレをしたら?奇想天外なオリジナルストーリー主人公は航空自衛隊の岐阜基地に勤務を始めた新人、甘粕ひそね。彼女の仕事は、基地に秘匿された戦闘機に擬態するドラゴン「OTF(変態飛翔生体)」に乗り込み、ドラゴンを大空高く舞い上げる飛行要員…という設定だ。国家的な命運を左右するとも言われるドラゴンには、 はたしてどんな秘密が隠されているのか?そんな本作の奇想天外な発想について、樋口監督は「昔から日本にいる不老不死のドラゴンが、戦闘機のコスプレをして、空を飛んだらどうなるか考えていた」と誕生秘話を明かした。ちなみに、タイトルにある“まそたん”はドラゴンの名前だという。脚本は「あの花」の岡田麿里!さらに豪華スタッフが結集!“あま絵”の青木俊直がキャラクター原案シリーズ構成(脚本)を手がけるのは、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の岡田麿里。「以前、岡田さんと別の企画を開発していて、それは流れてしまったが、お互い『このまま、さようならは嫌ですね』って思いがあって。岡田さんにも温めていた話があって、(会話の)キャッチボールをするなかで、岡田さんとならできるかなと。岡田さんにアニメというフィールドに引きずり込まれたのが最大の理由」(樋口監督)。この日の会見には樋口監督をはじめ、キャラクター原案の青木俊直氏、モンスターコンセプトデザインを手がけるコヤマシゲト氏、アニメーション制作を担当する「ボンズ」の代表取締役である南雅彦氏が出席した。樋口監督は、青木氏がウェブで公開した「連続テレビ小説 あまちゃん」モチーフの“あま絵”に「惚れた」そうで、「この絵が動き、物語性が付いたら、すごいだろうなと。それなら、手描きのアニメーションがいいなと思った」と映像面での構想について語った。『シン・ゴジラ』の次、なぜテレビアニメ?樋口総監督は、会見の締めくくりとして、新たな挑戦としてテレビアニメを選んだ理由を以下のように語った。「昨年の『シン・ゴジラ』で、劇映画については突き詰めてしまった感があり、同じことをしても縮小再生産にしかならないと思った。今の自分が何をしたいか、何ができるか…。その可能性として、いちばんやりたいのがアニメーションという形態だった」今後、声優陣の発表も待たれるが「無理を言って、声を先に録るプレスコを採用し、すでに3~4話分、収録している。もちろん、絵も作っています」とファンの期待をあおっていた。「ひそねとまそたん」は2018年放送決定。(text:cinemacafe.net)
2017年12月03日女優の樋口可南子、杉咲花、俳優の竹内涼真が7日、都内で行われたソフトバンクの新テレビCM発表会に出席した。ソフトバンクは、白戸家シリーズの新たなCM「古田の説明」編を11月8日から、「父の職業」編を11月15日から全国で放映開始。樋口可南子や上戸彩といった白戸家の面々に、今回から新たに白戸家の一員となった古田新太、竹内涼真、杉咲花に加え、プロレスラーの長州力や真壁刀義がゲストで出演し、古田が上戸彩の婚約者役、そして竹内と杉咲が子供役という設定となって新たな展開が繰り広げられる。白戸家がどうなるのかはっきりしなかった同CMシリーズ。上戸と臨んだ直近のCMについて樋口は「メイキングと聞いていたんですが、スタジオに入ったら花束贈呈で、私も彩ちゃんもうろたえて涙目になるし、スタジオを出たら彩ちゃんは涙が出ていて、私も久しぶりの泣きました」と白戸家がなくなると思ったらしいが、白戸家が継続されることを聞かされて「やっと周りの人に白戸家はこのまま続けますと言える日が来てホッとしています」と安堵した様子。新たに加わった竹内と杉咲について「白戸家の爆弾ですね。竹内くんは緊張しないので、いつか緊張させたいと思います(笑)」と笑わせながら、「新しい白戸家が展開されるので楽しみです」と期待を寄せた。今後のCMでは、古田が上戸彩の婚約者役となって新たな家族になるという設定だが、それにちなみ「将来プロポーズするとしたらどんなプロポーズをしたい?」という質問に竹内は「ものすごい指輪を用意したいと思います。これを受け取ったら断れないぐらいの、キラキラした大きなダイヤモンドを。それと周りの人を巻き込みたくないので、2人っきりの場所がいいですね。2人っきりの時にひざまずきたいです」と回答。それを聞いた樋口は「気持ち悪い! そういうの嫌だわ」と拒否反応を示し、杉咲も「ちょっとギョッとするかもしれないです」と樋口に同意見で、それを聞いた竹内は「じゃあやめます」と簡単に翻す場面も。そんな竹内に対して樋口が「指輪が大きいとか、そういうことじゃないと思うの。気持ちを伝えた方がいいですよ」と優しくアドバイス。杉咲も「ひざまずきは却下で(笑)。やっぱり結婚して下さいっていうはっきりとした言葉が聞きたいですね」と理想のプロポーズを明かしていた。
2017年11月07日日本のドラマや映画に欠かせない女優であり、三谷幸喜や永井愛ら名だたる演出家の舞台に立つ舞台役者でもある戸田恵子。50歳の折りには10代の時以来の歌手デビューを果たすなど活躍の場を広げている戸田が、“還暦記念ライブショー“と題して戸田恵子60th Anniversary Live Show「Happy Birthday Sweet 60」を上演する。「謹んで、赤いプレゼントはお断りさせていただきます」と記されたチラシを手に、戸田に聞いた。【チケット情報はこちら】稽古場に入ると、演出・振付を担当する戸田の盟友・植木豪が、冒頭〈子供時代〉の振付を確認中。書道やピアノ、体操など、お稽古事に明け暮れた戸田の幼少時代が、物語仕立てのダンスで綴られてゆく。共演ダンサーのHILOMUとTAKAHIROは、ある時はお稽古事の先生、ある時はスカウトマンに扮して当時の戸田の様子を再現。ひとたび動き出せばガラリと空気を変える戸田の傍らで、演出に細かな微調整を加えてゆく植木の姿が印象的だ。舞台は〈演歌歌手時代〉〈声優時代〉、さらに〈女優時代〉と進んでゆくなか、幻の歌手デビュー曲「ギターをひいてよ」や、カリスマ的人気を誇ったアニメ『伝説巨神イデオン』のエンディングテーマ曲「コスモスに君と」も披露するというから見逃せない。「60歳になろうとしている今も、何にも変わってないなぁと思うんですけどね」と戸田は笑いながら、「ただ、還暦といわれる年までやってこられたのは、本当にお客様や周りの方々のおかげ。“日頃のご愛顧に感謝して”(笑)、楽しいショーにしたいと思っています」と話す。その言葉通り、お祝いに駆けつける日替わりゲストは春風亭昇太やナイツ、ロバート、ずん、ニッチェといった人気芸人の面々。「DJも、やついいちろうさん(エレキコミック)にお願いしました。たとえばお正月に“お笑い”を見て1年がハッピーに過ごせるように、この舞台を観て、これまでの苦労も笑い飛ばせるような気持ちになっていただけたら」と戸田は語る。歌手再デビューのほか、近年は映画祭のディレクターや番組MC、講演会など、新たな仕事にも意欲的に取り組んでいる戸田。その理由を問うと、「50歳になる直前に母を亡くして“命は限りがある”ということを痛切に感じたことですね」という答えが返ってきた。「それで、いただいたご依頼は臆せずトライしていこうと気持ちが切り替わりました。(戸田がタイトルロールを務める)アニメ『それいけ!アンパンマン』の作者やなせたかし先生に、『人生は喜ばせごっこ。戸田さんは人が喜ぶことをやりなさい』と言っていただいたことも大きいです」と戸田は言う。年齢を重ねてますます輝きを放つその姿を、本作で存分に楽しみたい。戸田恵子60th Anniversary Live Show「Happy Birthday Sweet 60」は9月8日(金) ・9日(土)・10(日)、東京・品川プリンスホテルクラブeXにて開催。チケットは発売中。取材・文佐藤さくら
2017年08月31日トレーニングとは心身を整えること。明日からのきれいと健康を作ること。しなやかに生きる美しい人に、「きれいと健康のためにしているトレーニング」を聞きました。■毎晩5分ずつ。ストレッチとヨガで体を調整3年くらい前からヨガが習慣になりました。4年前、香港に駐在していたときに、毎日ヨガをしていたルームメイトから影響を受けたんです。今は、ヨガインストラクターkiela_beautyさんがインスタグラムで紹介している「#寝る前にできる3分ヨガ」を見て、毎晩2〜3ポーズとっています。必ずすると決めているポーズはダウンドッグ、プランクなど。毎日会社で8〜10時間デスクワークすることもあって、夜はふくらはぎを中心に、下半身全体がむくんでいます。それを解消してから眠りにつきたくて。ヨガがルーティンになってから、自分の体の変化に対し、敏感になったと感じています。例えば、「今日はけっこうむくんでるな」とか「ちょっとお肉がついてきた?」とか、気づきやすくなりました。早めに察知すると、すぐに何らかの対処ができます。ストレッチも毎晩5分ほどしています。後でお話しするマラソンで使うおしりの裏の筋肉や筋を中心にしっかり伸ばします。中高大の間ミュージカルをしていたので、当時の基礎運動の中から今の自分に必要なものを取り入れることも。「今日は面倒だな」と感じたら、ヨガもストレッチもをせずに寝る日もあります。例えば、若干酔っ払って帰宅して、もう動きたくない……なんてとき(笑)。やる気がないときにポーズをとっても、体に効いていないと思うので、そういうときはスキップしてもいい。習慣として長く続けるコツは「サステナブル(持続可能)であること」だと思うんです。無理をしすぎて、途中で嫌になってやめてしまうともったいない。自分の心に素直に従うのが一番です。■週2回の筋トレで、マラソンのために下半身を鍛える会社の隣のビルにトレーニングジムが入っています。昼休みに30分だけ抜けて、パワープレートを使ってプランクしたり、ボスボール(バランスボールを半分に切ったような形状のもの)の上でスクワットをしたり、ゴムバンドでおしり周りの筋トレをしたり……と、走るのに必要な下半身を中心にトレーニングしています。昨年、パーソナルトレーナーをつけていたときに、作ってもらったメニューを実践しています。筋トレで言えば、友人で以前「きれいな人のトレーニング #1」に登場していた井戸本結実さんが、インスタグラムで紹介している動作を真似することもありますね。筋トレは仕事でストレスが溜まったときなど、良い気分転換になります。最初は「あの資料まとめなきゃ」「あのメールまだ返してない」など、仕事絡みの雑念が次々と浮かんできますが(笑)、いつの間にか頭の中が空っぽになり、筋トレが終わったときは、心身がすっきり。筋肉とメンタルは似ています。使わないと弱くなって、使うと強くなるんです。筋肉は変化がわかりやすいですよ。仕事で忙しいときは予定通り通えない週もありますが、月曜日に1回、週半ばに1回行くことに決めています。■土日どちらかに5キロ走るランニングを始めたのは約4年前です。夫と付き合い始めたのをきっかけに走り始めました。昔は「運動なんてできればしたくない」と考えるタイプだったので、彼と出会っていなければ、ランニングはしていなかったでしょうし、食べることは好きなので、今頃すごく太っていたと思います(笑)。当時は運動不足だったこともあって、1キロすら走り切れませんでした。750メートルくらいでダウンして、「先は長いぞ……」と感じた記憶が残っています(笑)。その後、ランニングが習慣化したのは、今から2年前、2015年頃です。当時は週3回、4キロずつくらい走っていましたが、今はそこまでハードには走っていません。「土日のどちらかに5キロ走ろう」と、ゆるやかな決まりごとを設けています。無理はしすぎず、天候を見て走る日を決めていますね。日中の日差しが強いなかで屋外を走るときは、日焼け止めを塗るなど、準備が少し面倒……。そんなときは、マンション内に併設されたジムのランニングマシンで走ったり、日が落ちた夕方〜夜間に走ったりします。■月1回、会社から走って帰宅会社から自宅までの約6.5キロの区間をランニングしながら帰る日もあります。今は月1回くらいの頻度ですが、以前はそれにハマって週1回くらい実践することもありました。勤め先が外資系企業なので、夜7時をすぎるとランウェアに着替えて、走って帰る人もけっこう見かけます。私も彼らと同じようにランウェアに着替えて、Suicaとお金だけポケットに入れた身軽な格好で会社のゲートを出て、そのまま自宅まで走り続けます。他の荷物は同じ会社に勤めている夫に「持って帰って」とお願い(笑)。20分以上走ると、幸せのホルモンとされる「エンドルフィン」が分泌され、うつ状態などが解消されると言われます。私のペースでは20分=約3キロで、それくらい走っていると「嫌だな」と気分が落ちていても、「なんとかなるかも!」とポジティブな気持ちになります。4年前の私のように、運動とは縁のない生活を送っているけれど、ランニングを始めたい方がいらっしゃったら、まずは2キロ、3キロ……と少しずつ距離を上げていって、走り切ったら「あの洋服を買いに行く」とか「あの店のケーキを食べる」など、気分が上がる目標を掲げてみるのをおすすめします。だんだん走れるようになったら、マラソンの予定を入れてみてください。本番の日程が決まったら逆算して、「1週間前には10キロ走らないと」など、自分で調整できるようになるはずです。ときには自分を追い込んで備えることも大事です。■まとめ約2年前からランニングが日々の習慣となり、2015年にはフルマラソンを初完走した松本さん。翌年2016年には5回のフルマラソンに出場、今年も2月に東京マラソンを走り切りました。フルマラソンへ備えるため、ハーフマラソンの予定も定期的に入れています。走ることが「日常」になって、嬉しい変化がたくさんあった、と話す姿が印象的でした。例えば、体が丈夫になって、風邪をほとんど引かなくなったこと。「美味しいものを食べたら運動する」と決めているから、食でストレスがたまらなくなったこと。「旅行がてらマラソンに出ることも多く、夫と一緒にご当時グルメを楽しんだり、美味しいレストランを予約したり、マラソンの前後に食べたいものを思いっきり食べられるのは幸せ」。そんな言葉も飛び出しました。「美味しいものを食べたら走る」「美味しいものを食べたらトレーニングする」――そういった習慣ができていれば、食べることに罪悪感も持たずに済み、かつ走ったりトレーニングしたりするときのことを考えて、食べすぎることもなくなりそうです。結果的に、好循環が生まれるのではないでしょうか。松本恵子さんプロフィール2015年の香港マラソンをきっかけにランニングが生活の一部に。旅行ラン、美味しいものを食べること、無理をしないトレーニングを続けて、physically & mentallyが健康でいることを心がけている。Instagram(ID: hapyton)Text/池田園子
2017年08月30日舞台版『ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)』のプレスコール及び囲み取材が26日、行われた。会見にはのび太役の小越勇輝、しずかちゃん役の樋口日奈(乃木坂46)、ジャイアン役の皇希、スネ夫役の陳内将、チッポ役の佃井皆美、脚本・演出の鴻上尚史が出席した。同作は藤子・F・不二雄作『ドラえもん』大長編シリーズの同名映画が原作。のび太がピンクのモヤをくぐると動物が人間の言葉を話すアニマル惑星にたどり着き、惑星を守るために立ち上がる。鴻上尚史作・演出で2008年に上演され、今回が9年ぶりの再演となる。世の中に様々な作品を送り出してきた鴻上だが、今回『ドラえもん』9年ぶりの再演に「キャストが若々しくなりました。みんな若いのにキャリアがあるので、とても真面目に役作りに取り組んでもらいました」と違いを語る。そして「ドラえもんの舞台化……? と思われるかもしれませんが、しっかりとドラマがあって物語を楽しんでいただける作品です」と太鼓判を押した。イケメンすぎるのび太として話題になった小越は、「こうして衣裳・ヘアメイクを身につけて照明・音響に助けられると、演じる『のび太』のキャラクターが濃くなってくるのを感じています」と自信を見せる。「のび太が、チッポをはじめとするアニマル惑星のみんなと出会って成長する物語でもあるので、その様子を伝えられればと思っています」と意気込んだ。「ワクワクしかない」という樋口は、「舞台上でドラえもんの道具もいくつか出てきますが、夢の詰まったシーンでとても気に入っています」とアピール。ジャイアン役の皇希は「精一杯、のび太をいじめたいと思います(笑)」と役について語った。また、チッポ役の佃井は犬の衣装に挑戦し、「見た目だけでも楽しんでいただける作品です」を自信を見せた。原作のスネ夫の個性的な髪型に悩んだという陳内は、「ヘアメイクさんにとても素敵に作っていただきました」と感謝の気持ちを表す。「裏で早替えやスタッフワークなど、様々な技を目の当たりにして、改めて『演劇ってすごい!』と思いました」としみじみしながらも、「僕にできることは、作り上げてきたものを板の上で全力で出すのみ」と気合いを入れた。東京公演は2017年3月26日~4月2日、サンシャイン劇場にて行われる。また、福岡公演はキャナルシティ劇場にて4月7日~9日、愛知公演は刈谷市総合文化センター 大ホールにて4月14日~16日、宮城公演は多賀城市民会館にて4月21日~23日、大阪公演は森ノ宮ピロティホールにて4月29日~30日。(c)Fujiko-Pro
2017年03月26日マーベル・スタジオ最新作『ドクター・ストレンジ』スペシャルイベントが1月19日(木)、歌舞伎町シネシティ広場にて行われ、ゲストに日本語版声の吹き替えを務めた樋口可南子、松下奈緒、三上哲が登壇した。思い思いのマーベルキャラクターのコスチュームに身を包んだ大勢のファンを前に、樋口さんは、「上から見ていると、扮装している方がたくさんいて楽しーい!」と、コスプレを“扮装”と独特の表現に言い換え、ウキウキとした表情だった。『ドクター・ストレンジ』は『アベンジャーズ』、『アイアンマン』などで知られるマーベル・スタジオ作品で、累計興収1兆円を突破した話題作。突然の交通事故により、神の手と呼ばれる両手を失った天才外科医ドクター・ストレンジが、指導者エンシェント・ワンのもと人智を超えた力を手にし、壮絶な魔術の戦いに巻き込まれていく運命を描く。ドクター・ストレンジの魅力について、演じたベネディクト・カンバーバッチの声優を務める三上さんは、「最初は普通の人で、だんだんヒーローになっていくのがすごく共感できるっていうか」と話すと、ストレンジの元恋人であるクリスティーン役の松下さんも「格好いいだけではなく上品さもあって、とても人間味がある。そこがいままでのヒーローとは違いますよね」と夢中になった様子。魔術の師として導くエンシェント・ワン役の樋口さんは、実は吹き替え初挑戦だそう。樋口さんは、「最初にお話をいただいたとき、予告編を観てとっても面白いと思いました。この年で吹き替え初挑戦ですけど(笑)、今回は“この人、好き!”と思ってやりました。吹き替え1年生なので技術はないですが、気持ちはたっぷりと込めたつもりです!」と気持ちを込めた。さらに「ベネさまのこういうヒーロー役は初めてで、戸惑い、修行しながらヒーローという過程をたっぷりと描いているので、何とも人間らしく、かわいいし魅力的だと思います」と、ベネディクトの思い入れも明かした。この日はドクター・ストレンジの時間を操る魔術にちなみ、「マネキンチャレンジ」ならぬ「ドクター・ストレンジチャレンジ」を開催。極寒の中、観客と樋口さん、松下さん、三上さんも1分近く動きをストップした。瞬きさえしなかった樋口さんの女優魂に称賛が集まる中、樋口さんは「皆さん、すごいですね!役者さんみたい」とテンション高くチャレンジを楽しんでいた。『ドクター・ストレンジ』は1月27日(金)より全国にて公開。(cinamacafe.net)■関連作品:ドクター・ストレンジ 2017年1月27日より全国にて公開(C) 2016MARVEL
2017年01月19日先日全米公開され、初登場1位を獲得したマーベル・スタジオ最新作『ドクター・ストレンジ』。この度、実力派女優の樋口可南子と松下奈緒が本作で声優デビューを果たすことが決定。さらに、これまで多くの作品でカンバーバッチの吹き替えを担当している三上哲と、人気声優・小野大輔ら実力派声優の参加も明らかとなった。上から目線の天才外科医ドクター・ストレンジ。突然の交通事故で神の手を失った彼を甦らせたのは──魔術。厳しい修行により人智を超えた力を手に入れ魔術師となった彼は、“闇の魔術”の存在を知り、世界を滅亡から救う戦いに巻き込まれていく。だが、たとえ敵であっても、医者である彼に命を奪うことができるのか?大いなる葛藤を抱えたまま、いまドクター・ストレンジの本当の戦いが始まる――!11月4日に全米で公開された本作は、公開3日間で興行収入約8,500万ドル(約88億4千万円)の大ヒットスタートとなり、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品としては、14作連続の第1位を記録。公開2週目の週末も、約4,300万ドル(約46億円)で2週連続No.1を獲得している。そして今回、日本語吹き替え声優が決定!上から目線の天才外科医、ドクター・ストレンジが唯一心を許す元恋人、女医のクリスティーンを、女優だけでなくピアニスト、歌手としても活躍する松下さん。交通事故で外科医としての道を断たれたドクター・ストレンジを「魔術」の師として導くエンシェント・ワンを、CM「白戸家」シリーズの母親役でもお馴染みの樋口さんが、それぞれ吹き替え声優に初挑戦する。ドクター・ストレンジがヒーローへと目覚めていく過程を描くストーリーにおいて、唯一の理解者であるクリスティーンと、魔術の師であるエンシェント・ワンは欠かせない存在。樋口さんは「設定自体がもう数百歳という理解できない!」と話すも、「エンシェント・ワンの剃髪は美しくて、それが神秘的であの世界にぴったりはまっているなと見ていて…あ、私も剃髪したことがある!と思いました。なんとなく画面を見ていてエンシェント・ワンの後ろ姿というか腕を組んだりする姿を見て、私も腕を組む癖があるので、声を合わせながら自然と後ろで手を組んだりして『あ、これちょっと似てる』と思ったりしました」と役柄との思わぬ共通点を語った。また、難しいことだらけだったと感想を述べた松下さん。作品については「迫力ある映像というのも勿論ですが、今回私がやらせていただいたクリスティーンと、ドクター・ストレンジの2人の会話劇だったり、2人にしかわからないこと、2人の世界観というのがすごく魅力的に描かれています」と話し、「“どこかツンデレだけど放っておけない魅力”があるドクター・ストレンジ。自信家で、ちょっと自意識過剰なところは私もすごく好き」とコメントした。さらに女優陣に加え、ベテラン声優陣の参加も決定。主人公のドクター・ストレンジ役には、日本でのベネディクト・カンバーバッチ人気を不動のものとした「SHERLOCK(シャーロック)」を始め、多くの作品でカンバーバッチの吹き替えを担当している三上哲。ドクター・ストレンジの兄弟子で、共に闇の魔術との戦いに挑むモルド役には、「涼宮ハルヒの憂鬱」「黒執事」などのアニメ作品はもちろん、「glee/グリー」「GOTHAM/ゴッサム」といった海外ドラマの吹き替えも務める小野大輔が担当。数々の吹き替えを担当してきた三上さんも、本作は大変だったとふり返り、「アクションの要素もありながら、ストレンジの成長の物語にもなっているところが魅力」と本作の見どころを述べ、「上から目線の傲慢なキャラクターは、言葉で聞くとあまりいい役には聞こえないかもしれませんが、何故かカンバーバッチさんが演じると品があるというか、悪くみえないのが不思議です。事故で全てを失い、壮絶な修行を経て変わっていく姿に思わず応援したくなるキャラクターです」と役どころを説明した。また小野さんも「最初から力があるわけではなく、挫折を乗り越え精神を鍛えてヒーローになるというストレンジの姿に勇気をもらいました。ちゃんと弱さを持ったヒーローなので共感も出来ますし、それを克服するストレンジは男から見ても純粋に格好良い男だなと思います」とコメントを寄せた。『ドクター・ストレンジ』は2017月1月27日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年11月16日女優の松下奈緒と樋口可南子が、マーベル・スタジオ最新作『ドクター・ストレンジ』(2017年1月27日)で吹き替え声優に初挑戦することが15日、明らかになった。11月4日に公開された全米で2週連続1位を獲得した本作は、傲慢な天才的な外科医でありながら、不慮の事故で両手の機能を損なわれ、全てをうしなったスティーヴン・ストレンジが、魔術の力と出会い、壮絶な修行と強大な敵との死闘を経てドクター・ストレンジへと生まれ変わる様を描いた作品。主人公ドクター・ストレンジをベネディクト・カンバーバッチが演じる。このたび、松下と樋口の声優参加が決定。上から目線の天才外科医ドクター・ストレンジが唯一心を許す元恋人、女医のクリスティーンを松下が、交通事故で外科医としての道を断たれたドクター・ストレンジを「魔術」の師として導くエンシェント・ワンを樋口が、それぞれ演じる。松下は、初の吹き替えは「難しいことだらけでした」と振り返り、「普段、日本語吹き替え版の映画を観ているのと、いざ自分でやってみるのでは全然違っていて、ひとつひとつのシーンに対して本当に大事に命を吹き込むかのように、声をちゃんと入れていかなければいけないな、という事を感じました」と説明。主人公のドクター・ストレンジについても、「自信家で、ちょっと自意識過剰なところは私もすごく好きなんです。でも、そういう人が『実はすごく動物好き』とか『枕が変わったら寝られない』とか、『あ、こういう人でもそういう一面があるんだなぁ』って思ってキュンとしますね」とコメントしている。樋口は、「エンシェント・ワンは設定自体がもう数百歳という理解できない!という設定な上、魔術を使う設定」「演じるティルダ・スウィントンさんのお芝居も抑えたお芝居で、魔術が使えるからといってすごく大げさなお芝居があるわけではなくて、淡々と時々笑みを浮かべながら静かにお芝居をするという…そういうお芝居は本当に難しくて」などと演じる難しさを告白。「私も剃髪したことがある!」「私も腕を組む癖がある」とエンシェント・ワンとの共通点も明かした。また、主役のドクター・ストレンジ役には、『SHERLOCK(シャーロック)』をはじめ、多くの作品でカンバーバッチの吹き替えを担当している三上哲。そして、ドクター・ストレンジの兄弟子で、共に闇の魔術との戦いに挑むモルド役は、数多くの人気キャラクターを演じている小野大輔に決定した。(C)2016MARVEL
2016年11月16日女優の戸田恵子が14日夜、ブログを更新し、SMAPの解散発表を受けて「今は言葉が見つからない」と心境をつづった。戸田は、SMAP全員が犯人役として出演したフジテレビ系スペシャルドラマ『古畑任三郎 VS SMAP』(1999年)で共演しており、そこで演じたのは、本人役のメンバー5人を育ててきたマネージャー。フィクションとはいえ、実在するSMAPの女性チーフマネージャー(現在は退社)をほうふつとさせる役柄で、今年1月に発覚した"解散騒動"の渦中の人物だったことから、戸田の役を思い出すファンも多かった。『古畑―』以降も、『HERO』『スタアの恋』『HR』『太閤記 サルと呼ばれた男』『徳川綱吉 イヌと呼ばれた男』『MR.BRAIN』『新選組!』など、SMAPのメンバーと共演歴が多い女優の1人だ。それだけに「SMAPのことは私自身も思い入れがいっぱいいっぱいあってね。今は言葉が見つからない」と心境を吐露。それでも、「何があってもSMAPが大好きなことに変わりはない」と前向きな姿勢を示し、「SMAPの楽曲で一番好きなのは『夜空のムコウ』 今度、ライブでも歌いたいです」と締めくくっている。
2016年08月15日小説家・樋口一葉(1872~1896)の井上ひさし評伝劇『頭痛肩こり樋口一葉』が、8月5日に開幕した。舞台『頭痛肩こり樋口一葉』チケット情報1984年の初演以来、上演回数は755回を数える井上の名戯曲を、今回は樋口一葉没後120年記念として上演。樋口一葉を永作博美が演じ、一葉を取り巻く女性たちとして三田和代、熊谷真実、愛華みれ、深谷美歩、若村麻由美が2013年に続いて出演する。5000円札にまでなった偉大な小説家・樋口一葉だが、道のりは真っ直ぐではなかった。舞台で描かれるのは、父や兄に先立たれ、樋口家の戸主となり、小説で身をたてる以外に道はないと奮闘する一葉19歳から24歳の死後2年まで。盆の樋口家の様子を通してみせていく。「♪ぼんぼん盆の16日に地獄の釜の蓋があく」と、軽快な歌で幕が開いた。6人の女性がお盆のたびに樋口家に集い、近況を報告であーだこーだと笑って泣いて、不幸もあれど毎年賑やか。舞台の上では、幽霊役の若村がワイヤーで吊られているかのようにスーッと動き、三田や愛華は下ネタで大笑い。以前、永作が本作について「女は生きてても死んでも元気」と話したが、本当に観ているだけで元気が出てくる賑やかさで楽しい。しかし、三田演じる一葉の母は明るく社交的だが「世が世であれば」「まさかこんな時代になるとは」という言葉を度々口にし、過ぎ去った時代への無意識な執着が、娘の恋を妨げ、借金を増やしてしまう。熊谷演じる小学校の先生も、愛華演じる“世が世ならお姫様”も、夫により身分を落とすが、そこに抵抗する術がない。そんな時代の話なのだ。永作演じる一葉も、戸主として、貧しさに苦しみ、恋を捨て、家族のために七転八倒している。盆にその愚痴を話す様には愛らしさがあり、話を聞く女性たちも明るく受け流す。だが、ふと一葉が舞台上に一人になると、そのたびに突然ポカッと暗闇が開いたように世の中への憤りや絶望が見えるのだ。その暗闇がこの作品をただの楽しい作品にはせず、“それでもたくましく生きる美しさ”を感じさせてくれる。深谷のみせるラストシーンは本当に美しく、もともとは井上ひさしが「女性が活躍する時代のために」と書き下ろした戯曲だそうだが、今の時代、すべての人に届く作品だと感じた。8月25日(木)まで東京・シアタークリエにて。9月に兵庫、新潟、宮城、山形、滋賀、長崎、愛知で上演。取材・文:中川實穗
2016年08月10日映画シリーズ第28弾『それいけ!アンパンマンおもちゃの星のナンダとルンダ』の初日舞台挨拶が7月2日(土)、ユナイテッド・シネマ豊洲で行われ、声優を務めた戸田恵子、波瑠、中川剛・中川礼二(中川家)らも登壇し盛り上げた。なお、イベント取材にきていた芸人の永野さんに、戸田さんが「スポットライト当たっていないけど、ありがとね」と声をかける場面があり、永野さんもうれしそうにお辞儀をしていた。『それいけ!アンパンマンおもちゃの星のナンダとルンダ』は、やなせたかし先生の楽曲「勇気のルンダ」をモチーフにした作品。誰もが自分のために何かをしてくれることが当たり前だと考えているおもちゃの星のお姫さま・ルンダが、新しく出会う仲間たちと行動を共にし、アンパンマンの強さとやさしさに触れることで、心の変化が起きていくという物語。ヒロインとなるおもちゃの星のお姫様・ルンダ役を務めた波瑠さんは声優初挑戦となった。「とっても難しかったんですけど、とても楽しくて、素敵なお仕事をやらせていただきました」と、ふり返った。波瑠さんは、子どもが多い舞台挨拶の経験も初めてとのことで、「すごく小さいお友達がたくさんで、こちらもリラックスできますね。私も『アンパンマン』大好きです。特に好きなのは、どんぶりまんトリオの三人。誰がというか、トリオが好きなんです」と、ビデオも持っていたほど好きだったと告白した。今回ゲスト声優として登場したやさしいロボット・ナンダ役の中川礼二さんと海の主・ヌラ役の中川剛さんは、同じ作品に出演するも、アフレコにかかった時間が全然違ったという。礼二さんの「大体2~3時間かけてやりました」という報告に対して、剛さんが「僕、10分くらいで終わりました。お弁当も食べれましたし…」と、半分申し訳なさそう、半分うれしそうに言うと、礼二さんが「同じコンビでおかしいでしょ」と即座に突っ込んでいた。舞台挨拶には、そのほか、ばいきんまんの声優で知られる中尾隆聖、主題歌と劇中歌を担当した「ドリーミング」が登壇した。『それいけ!アンパンマンおもちゃの星のナンダとルンダ』は全国にて公開中。(cinamacafe.net)
2016年07月02日井上ひさしの傑作戯曲『頭痛肩こり樋口一葉』(東宝・こまつ座提携特別公演)が、新たに永作博美を主演に迎え今夏、上演される。5月25日、永作をはじめ出演者が舞台扮装姿で登壇した製作発表会見が行われた。舞台『頭痛肩こり樋口一葉』チケット情報『たけくらべ』『大つごもり』等の作品を残し、24歳の若さで亡くなった女流作家・樋口一葉。本作は男性中心だった明治という時代に、貧しさに苦しみ、恋を捨て、一家の主として筆一本で母と妹を守った一葉と、彼女をとりまく女性たちのたくましい姿を、井上ならではのユニークな視線で描いた評伝劇だ。井上の娘である井上麻矢こまつ座代表は「こまつ座にとっては、1984年の旗揚げ作品であり、その後何回も再演を重ねている大切な作品です。今回もこれ以上ないほど素敵な女優陣が集まった。女性のみならず、男性にも見ていただいて、生きる勇気を受け取ってほしい」と話す。永作のほか、三田和代、熊谷真実、愛華みれ、深谷美歩、若村麻由美は2013年公演に続いての出演となるが、「今日、楽屋で初めて皆さんとお会いしましたが、皆さん本当にずっと喋っている(笑)。賑やかでびっくりしました。私は新入りとして参加しますが、安心して楽しくできそう」と永作。一葉と言えば五千円札でもおなじみだが「(この作品が決まってから)五千円札は使いたくなくなりました(笑)。身近に感じてしまって…。最近、財布の中に五千円札がたまりがちです。でも一葉の人生をぞごんじない方も多いので、彼女が右往左往しながら必死に生きる姿を感じて欲しい」とも語った。なお会見では、一葉の母・多喜役の三田が今年芸能生活50周年を迎えたことを、共演者が祝うサプライズも。ケーキと花束を贈られた三田は、喜びつつ「気がついたら50年経っていました(笑)。とにかく井上ひさし先生に出会えたことが私の中で大きな宝。そして長く所属した劇団(四季)を離れて初めて出た舞台が、(樋口一葉の原作で)蜷川幸雄さん演出の『にごり江』でした。井上先生とも一葉とも、長い付き合いです」と、本作との縁を語り、「まだ舞台に立てていることを、本当に嬉しく思います」と感謝の言葉を話していた。公演は8月5日(金)から25日(木)まで、東京・シアタークリエにて。チケットは6月4日(土)に一般発売を開始する。東京公演ののち、9月に兵庫、新潟、宮城、山形、滋賀、長崎、愛知でも上演される。
2016年05月26日渡辺えりと戸田恵子が出演するミュージカル『わがまま』東京公演が4月20日(水)より東京・世田谷パブリックシアターで上演。開幕に先駆けて渡辺と戸田が囲み取材に出席した。【チケット情報はこちら】同公演は渡辺えり率いる「オフィス3○○(さんじゅうまる)」の最新作。作・演出を渡辺えりが務めるふたり芝居。渡辺はミュージカル初挑戦、また、戸田との共演も今回が初めてとなる。舞台はとある劇場の本番中の楽屋。渡辺と戸田演じる中年のミュージカル女優ふたりが、自分の人生を本音で愚痴り合ううちに、なぜ演劇をやりたいと思ったのか、今は一体なんのために続けているのかなどの疑問にぶち当たるが…。会見に舞台でも着用する派手な紫のスパンコールの衣装で出席した渡辺と戸田。渡辺は衣装について「今回は衣装のプランも私が考えたんですが、このスパンコールの衣装は見つけた時にこれだ!と思いました。戸田さんはそのまま使えたんですが、私は2着分の素材を使わないといけなくて(笑)。それでも、稽古、公演で少し痩せました(笑)」と話した。また戸田は「この衣装ばかりが独り歩きしているみたいですが、ずっとこの衣装でいるわけではありません(笑)。この衣装で出ている時はお互いの感情が一番爆発しているシーン。私の役は母親を介護している、えりさんの役は親しい友人が亡くなって、その友人が飼っていた犬の面倒をみなければいけないという、それぞれの境遇があって、それでも舞台に立たないといけない。それはどんな時でも舞台に立たなければいけない、普段の我々にも通ずるところですね」と語った。また、見どころについて戸田は「えりさんがやられている所は全て見どころですね。舞台上で化粧も落としますし、気ぐるみも着る、男装もする。そのほかにも見どころはたくさんありますが、普通、ミュージカルではアンサンブルといって、今回演じている役のような、何役もやられる方がいらっしゃって、その方々がいないとお芝居は成立しないんですね。なので、そういう方々の“私たちがいないとやっていけないんだよ”という心の声を代弁している所は見どころです」と話した。ミュージカル『わがまま』は東京・世田谷パブリックシアターで4月25日(月)まで上演。その後、兵庫、福岡、鹿児島、北海道、福井を周る。チケットは発売中。
2016年04月20日国内の海外ドラマブームの火付け役となった『X-ファイル』が6話限定の新シリーズとして、13年ぶりに復活。俳優の風間杜夫と女優の戸田恵子が、モルダー捜査官(デビッド・ドゥカブニー)、スカリー捜査官(ジリアン・アンダーソン)の声優として復帰を遂げた。その他の画像「あのテーマ曲が流れた瞬間、変わらぬ世界観に一気に引き込まれ、私自身も何の戸惑いもなくスカリーを演じることができた。13年というブランクはまったく感じませんでしたね」と声を弾ませる戸田が新作、その名も『X-ファイル 2016』(読み:エックスファイル ニー・ゼロ・イチ・ロク)への思いと期待を語る。超常現象をテーマに、1993年から2002年まで放送され、映画化もされた『X-ファイル』の新シリーズ。今年1月24日(現地)に米FOXで放送され、約2000万人が視聴。過去10年間で1時間もののドラマとしてナンバーワンの記録となり、人気の根強さを証明した。「ファンとして新作が見られるのはもちろん、再びスカリーを演じられるのが純粋にワクワクしました。風間さんはモルダーを見て『老けたな』って笑っていましたけど、ジリアンさんの姿はさほど変化がなくて、それもうれしかったです。何より思わぬ展開とスケール感、そして真実味がある描写という、X-ファイル本来の魅力が失われずにいてホッとしました」(戸田)モルダー&スカリーのコンビネーションも健在で「ご存じのとおり、最初は正反対だった彼らが、さまざまな事件を追う過程で信頼関係を築いていった。今回は13年という歳月を経て、政府の陰謀がより根深いものになった分、絆が強くなっていますね」。スカリーの人物像も掘り下げられており「母親や兄弟も登場し、私も知らなかったことがたくさん描かれていますよ」と新たな発見に胸を踊らせる。今回、おなじみのキャッチフレーズ“The truth is out there”(真実はそこにある)に“still”という単語が加えられた。「そう、真実は“まだ”あるんですよ。そうでなければ、ふたりが再会することもないですから。本当に驚く真実が待っているので、じっくり堪能してほしいですね」(戸田)『X-ファイル2016』6月1日(水)よりデジタル配信7月2日(土)ブルーレイ&DVDリリース『X-ファイル』コレクターズブルーレイBOX(57枚組)発売中取材・文・写真:内田 涼
2016年04月08日13年ぶりに6話限定の新シリーズが製作された海外ドラマ『X-ファイル』の公開アフレコが2月23日に、都内で行われ、俳優の風間杜夫と女優の戸田恵子が出席。ふたりがモルダー捜査官(デビッド・ドゥカブニー)、スカリー捜査官(ジリアン・アンダーソン)を演じるのは、シリーズ復帰と同じく13年ぶり。「すごくバージョンアップされた内容。僕自身、ウキウキしている」(風間)、「アンダーソンさんがツイッターで『撮影終了』と報告していて、ワクワクしていた」(戸田)と胸を踊らせた。その他の画像超常現象をテーマに、1993年から2002年まで放送され、映画化もされた『X-ファイル』の新シリーズ。今年1月24日(現地)に米FOXで放送され、約2000万人が視聴。過去10年間で1時間もののドラマとしてナンバーワンの記録となり、人気の高さを証明されたばかりだ。また、邦題が『X-ファイル 2016』(読み:エックスファイル ニー・ゼロ・イチ・ロク)に決定した。久しぶりにモルダーと“再会”した風間は、開口一番「老けたなって。おれも老けたけど(笑)。今や孫に囲まれた人生だから」としみじみ。モルダー役は、風間にとって初の声優業だったといい「ここにいる大先輩に助けていただいた」と戸田に感謝を示し、「モルダー役のおかげで、ファンの皆さんに声をかけてもらう機会も増えた」と話した。一方、スカリー役の戸田は「風間さんはいつまでもお若く、お変わりない。まさに超常現象」と笑いを誘い、「驚くような出来事が次々と起こるが、今は言えないことも多くて…。でも、ファンの皆さんの期待に応える内容になっている」と新シリーズをアピールした。『X-ファイル』コレクターズブルーレイBOX(57枚組)3月11日(金)発売初回生産限定『X-ファイル 2016』今夏、デジタル配信・ブルーレイ&DVDリリース予定取材・文・写真:内田 涼
2016年02月23日日本における海外ドラマブームの草分け的な作品である「X-ファイル」が13年ぶりに復活!旧シリーズから日本語吹き替えを担当している風間杜夫と戸田恵子が2月23日(火)、アフレコの模様を公開した。FBI捜査官のモルダーとスカリーのコンビが、UFOや宇宙人の存在、超常現象について調査するというサスペンスで、日本では1995年から2003年まで放送された。13年ぶりにモルダーの声を吹き込んだ風間さんは「またモルダーができるということで嬉しくて、十数年ぶりにウキウキしてます」と笑顔。戸田さんは当初、完全な新シリーズ制作であるということを知らず、旧シリーズの録り直しかと思っていたそうで「DVDと台本が届いて、新シリーズか!と知り、(スカリー役の)ジリアン・アンダーソンがTwitterで『撮影終了しました!』と言ってるのを見てワクワクしました」と振り返った。風間さんにとっては、1995年の本シリーズが「初めての吹き替えの仕事だった」とのことで、当初は誰が演じているのかがクイズ企画になっていた。「『X-ファイル』のファンに囲まれて、サインを書くとき『モルダー役』と書いてくれと頼まれました」と笑顔で述懐する。風間さんは、モルダー役のデイヴィッド・ドゥカヴニーについて「老けたな…と思いました。おれも老けたけどキミも…」としみじみと歳月の流れを口にするが、戸田さんは「風間さんは変わらない。超常現象です」とニヤリ。戸田さんは、放送開始当時、すでに声優としての地位を確立していたが、その後、ドラマや映画、舞台で女優としても躍進を遂げた。戸田さんは「超常現象が私にも起きました(笑)」とおどけ笑いを誘っていた。この日、公開されたアフレコ収録では「ホントなんだ。僕を信じろ」と突っ走り気味のモルダーと「モルダー、何をする気なの?」「危険よ」とたしなめるスカリーというおなじみのやり取りも!風間さんは「バージョンアップしてすごい展開が繰り広げられます」と語り、戸田さんも「言えないことばかりですが、『この先どうなるの?』と思っちゃいます」と期待をあおった。「X-ファイル 新シリーズ(仮)」は今夏、デジタル配信開始&ブルーレイ&DVDリリースの予定。(text:cinemacafe.net)
2016年02月23日2016年4月より放送開始予定のTVアニメ『文豪ストレイドッグス』より、梶井基次郎(cv. 羽多野渉)、樋口一葉(cv. 瀬戸麻沙美)、泉鏡花(cv. 諸星すみれ)のキャラクターアニメ立ち絵ビジュアルが公開された。○TVアニメ『文豪ストレイドッグス』登場キャラクター紹介■梶井基次郎 (cv. 羽多野渉) 能力名:檸檬爆弾(レモネード)ポート・マフィアの構成員。丸善ビル爆破事件で指名手配されている爆弾魔。「死」を「究極の科学」と豪語する狂科学者である。■樋口一葉 (cv. 瀬戸麻沙美)利発で、パンツスタイルの美しい女性。ポート・マフィアの首領直轄の遊撃隊に属し、武闘組織「黒蜥蜴」を動かす権限を持つ。上司である芥川を「先輩」と呼び、慕っている。■泉鏡花 (cv. 諸星すみれ) 能力名:夜叉白雪おとなしい和装の少女。だが、その正体はポート・マフィアの構成員。殺戮の異能を持ち、組織に拾われて暗殺者として育てられた。なお、12月25日には中原中也のビジュアルが公開予定となっている。○「Anime Japan 2016」内にて『文豪ストレイドッグス』のスペシャルステージが決定2016年3月26日(土)、27日(日)に東京ビッグサイトにて開催される「Anime Japan 2016」のイベント会場内にて、『文豪ストレイドッグス』のステージイベントが決定。開催日は27日(日)で、中島敦役の上村祐翔や太宰治役の宮野真守らが出演予定となっている。ステージ観覧などの詳細は、「AnimeJapan2016」公式サイトをチェックしてほしい。○『文豪ストレイドッグス』×「FITS」のコラボフレグランスが12月22日より世界最速先行受注開始『文豪ストレイドッグス』×「FITS」の完全限定生産コラボフレグランスが12月22日(火)よりAmazonにて世界最速受注を開始しているので、こちらも注目しておきたい。■コラボフレグランス第1弾「中島敦」フレッシュなグリーンアップルとペア、キウイがみずみずしく、ミドルの花々が広がる華やかで柔らかいフルーティー調の香り。それと同時に中島敦のようなしっかりとした骨格も併せ持ち、お人好しで優しくも、意志を感じる一面を表現した香り。■コラボフレグランス第1弾「太宰治」アップルやレモンがはじけ、トップノートからは明るい印象を受けるが、次第に落ち着きある甘さが広がり、ラストの印象を残したままいつの間にか消えている。太宰治のようなつかみどころのないミステリアスな一面を表現した香り。(C)2016 朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA/文豪ストレイドッグス製作委員会
2015年12月22日女優の樋口可南子(56)が、ベルギーで開催された「第40回ブリュッセル国際映画祭」で、"最優秀女優賞(Prix de la meilleure ACTRICE)"を受賞した。ブリュッセル国際映画祭は1976年に創設された。これまではインディペンデント映画を中心に上映する映画祭として知られたが、40回目となる2015年からはチームやテーマを一新。規模が拡大され、17日のオープニングには、先のパリ同時多発テロの影響を受けて厳戒態勢となっていた中、劇場・Grand Eldoradoに600人以上もの観客が集まった。同映画祭には、樋口が佐藤浩市と夫婦役で共演した映画『愛を積むひと』(公開中)がコンペティション部門に出品された。メガホンを取った朝原雄三監督の作品で同部門に出品されたのは本作が初。さらに、今年唯一のコンペティション部門に選ばれた日本映画ともなった。最優秀女優賞を受けた理由としては、樋口演じる良子の全てを許して包み込む演技が素晴らしかったこと、テーマが人間関係の構成を使って表現されていたこと、監督の演出の繊細さ、希望があるメッセージ性など。なお会期中はテロの余波から、渡航の最高警戒レベル4に引き上げられていたが、上映および授賞式には、日本からプロデューサーの1人が出席した。21日に予定されていたクロージングセレモニーは中止。関係者のみの夕食会の場で、各賞の発表と授与式が行われた。樋口は、「思いがけない受賞に、ただただ驚いています」「この心優しい映画が海外へ渡ってくれたことが本当にうれしい」としながらも、当日を「受賞の喜びと同時に警戒厳しい国からプロデューサーが無事に帰国してくれることを祈った一日でした」とも回顧。「ベルギーからプロデューサーがトロフィーを抱えた写真が届いて初めて知りました」とも明かしつつ、ねぎらいの気持ちも強いようで「今は、スタッフと一緒にお祝いしたい気持ちでいっぱい」と話す。一方の朝原監督は「難しい役をためらいやおじけを振り払って演じてくれた勇気が、結果として演技を超えた存在感をもって登場人物として映画に実を結びました」とし、樋口に対して「これからも時々で構いません、その芯の通った凛とした姿をスクリーンに現してください」と大きな期待を寄せた。また、樋口同様に海を越えて評価されたことにも感動。「ややこしい政治情勢のただ中にあるブリュッセルで寛容をテーマにしたこの映画が上映されたことに深い感慨を覚えます」と語った。『愛を積むひと』は、長年連れ添ってきた夫婦が連れ合いを亡くした時、どのように立ち直り、一歩前に進んでいくのか、お互いを思いやる夫婦の絆を描く。(C)2015「愛を積むひと」製作委員会
2015年11月26日岸恵子が、朗読劇に挑戦している。朗読するのは、2年前、自身が上梓した小説『わりなき恋』。人生の終盤に差し掛かった女と男がどうしようもなく落ちてしまった恋の物語は、自身の姿と声で、どのように立ち上がるのか。脚色と衣装も務めて臨んだその舞台の初日、明治座での公演に足を運んだ。岸惠子朗読劇『わりなき恋』 チケット情報駅の雑踏音のなか、小説冒頭のシーンを読む声に合わせて岸恵子が登場し、舞台の真ん中に立った。そのまま朗読の世界に入るのかと思いきや、「みなさまようこそ」と客席に声をかける。ファンにとって嬉しく心憎い演出である。と同時に、「心を開いてお聞きくださいませ」という言葉に、上品な恥じらいも感じさせる。何しろ、朗読とはいえ、自分が生み出した人物たちを演じるのである。面映ゆさがあるのは当然だろう。しかしながら、一度作品世界に入ると、岸の女優魂は一気にスパークした。主人公は、国際的に活躍するドキュメンタリー作家の伊奈笙子、69歳。パリ行きのファーストクラスで隣り合った58歳の男・九鬼の間に生まれた道ならぬ恋に、心が揺らぎはじめる。原作では、世界を駆けめぐる笙子の目線で世界情勢が語られたりもするが、劇化するにあたって岸は大幅にカット。笙子と九鬼の心情に焦点を絞った脚色が功を奏し、いくつになろうが恋とは苦しく切ないものなのだと訴えかけてくる。それでも恋に溺れることが見苦しくないのは、笙子が凛と自立しているからだ。そして、その生き方に説得力があるのは、笙子そのものにしか見えない岸が、その台詞を声にしてくれているからにほかならない。老いの性愛にまで踏み込んで今の高齢者の扱いに一石を投じた原作同様、舞台でも岸は、笙子に託した自らの思いをそのまま自由に、全身から放出する。ピアノ・バーのシーンに、音楽家の細井豊が奏でる生演奏が響くなど、音楽が印象的。そのときどきで笙子のいる場所をイメージした映像が映し出されるのも効果的だった。なかでも、人生の悲哀と愛しさにあふれたラストシーンは、舞台でしか味わえない余韻に浸れるだろう。また、上演後に行われる「岸恵子トークショー」もぜひ聞いてほしい。これまでの女優人生を振り返りながら語られる、この小説と朗読劇への思いを知ることで、今観た世界がより深く豊かになるのは間違いない。公演は7月に大阪、北海道、福岡の各地で上演。9月に上演する東京、神奈川、埼玉の各公演は6月20日(土)午前10時よりチケット一般発売開始。取材・文:大内弓子
2015年06月19日5月31日(日)、佐藤浩市と樋口可南子が夫婦役として初めて共演を果たした『愛を積むひと』のロケ地である北海道・美瑛町に、佐藤さん、樋口さん、朝原雄三監督が再訪。記念セレモニーおよび舞台挨拶つき町民限定試写会が行われた。第二の人生を大自然に包まれた美しい土地で過ごそうと、北海道に移り住むことにした夫婦、篤史と良子は、かつて外国人が暮らしていた家で暮らし始める。良子は篤史に家を囲む石塀作りを頼んだが、以前から患っていた心臓の病を悪化させて、この世を去ってしまう。悲しみにくれる篤史のもとに、ある日良子より手紙が届いた。驚く篤史。そして、次々と見つかる手紙に導かれるように、篤史は周囲の人々の人生に関わっていく。そして長年疎遠となっていた娘、聡子と再会し…。「日本で最も美しい村」と称される北海道・美瑛町を舞台に撮影が行われた本作。記念セレモニーでは、佐藤さん、樋口さん、朝原監督が劇中で二人が暮らす家に再訪。イベントでは、劇中で良子(樋口さん)の思いを聞き入れて篤史(佐藤さん)が積み上げた石塀に、この日のために用意された“ハート型に作られた石”がはめ込まれ、夫婦の絆の象徴としての“愛の石塀”が完成された。その後、佐藤さん、樋口さん、朝原監督の3人は、美瑛町町民センターで実施された美瑛町民のための特別試写会の舞台挨拶に登場。映画を観終わった直後には、美瑛町民430名で超満席となった場内からは割れんばかりの大きな拍手が沸き起こった。劇中の白髪とはうってかわって黒髪で登場した佐藤さんは「劇中とはちょっと見た目が変わりましたが…」と笑いを交えて挨拶。続いて樋口さんが、「この映画のために家を一軒建てていただき、本当に贅沢な撮影ができたことを感謝しています」と町民へ改めて感謝の気持ちを伝えた。一方の朝原監督はその十勝岳をロケハンで登頂し、本当にキツかった思い出を披露。「撮影で佐藤さんにも本当に登らせようとしたけれど、『俺は嫌だ』とはっきり断られた(笑)」とのエピソードで会場に笑いを誘っていた。美瑛町を代表して、浜田哲町長が3人へ「丘のまち美瑛を舞台に素晴らしい作品を作ってくださって心からお礼を申し上げます」と感謝の言葉が述べられ、ついで町民から美瑛の特産品である「アスパラガス」が贈呈。樋口さんは大のアスパラ好きのようで、「昨日も一昨日もいただきました!」と喜んでいた。『愛を積むひと』は6月20日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:愛を積むひと 2015年6月20日より全国にて公開(C) 映画「愛を積むひと」製作委員会
2015年06月01日2016年夏に公開が予定されている特撮怪獣映画『ゴジラ』の脚本・総監督を庵野秀明氏、監督・特技監督を樋口真嗣氏が務めることが明らかになった。『ゴジラ FINAL WARS』(2004年)以来、約12年ぶりの日本版ゴジラとなる本作。2人の起用について、東宝は「ハリウッド版以降、世界中から熱い期待のまなざしを向けられている。日本版ゴジラを製作するにあたり、怪獣映画、ゴジラ映画に対する造詣の深さ、深い愛情。展覧会『館長 庵野秀明 特撮博物館』や『巨神兵東京に現わる』でのタッグ感。そして何より、常に新しいことをやり続けているおふたりであること。12年ぶりのジャパンゴジラにこれほどふさわしい人はいない」とコメントしている。アニメーション作品『エヴァンゲリオン』シリーズの生みの親にして、日本のみならず世界中でその名をとどろかせている庵野氏。そして、高校卒業後に『ゴジラ』(1984年公開、橋本幸治監督)のスタッフとして映画界入りし、監督を務めた2015年8月、9月公開の実写版『進撃の巨人』2部作の公開も控えている樋口氏。両氏は30年来の盟友であり、2012年には庵野氏が企画・脚本を担当し、樋口氏が監督を務めた『巨神兵東京に現わる』が高い評価を獲得。日本のエンターテインメント界をリードするふたりが全く新しいゴジラに挑戦する。一度は辞退したものの、樋口監督の熱意に心が動かされ総監督を引き受けたという庵野氏は「過去の継続等だけでなく空想科学映像再生の祈り、特撮博物館に込めた願い、思想を具現化してこそ先達の制作者や過去作品への恩返しであり、その意思と責任の完結である、という想いに至り、引き受ける事にしました」とオファーの経緯を説明。「今しかできない、今だからできる、新たな、一度きりの挑戦」と『ゴジラ』を位置づけ、製作に臨むという。一方の樋口氏は「その復活に胸躍らせて映画制作の現場に忍び込んで三十年がたち、その現場で目の当たりにした理想と現実の差を自由なアマチュア映画の世界の第一線を走っていたヒーローにブチまけてからも三十年。ついに時がきました」と、庵野氏と思い入れの深い作品『ゴジラ』を共作するにいたる感慨を吐露。「この偉大なる神を生んだこの国に生まれたこと、特撮という仕事に巡り合え、続けてこれたこと、そしてこの機会が巡ってきた運命に感謝しつつ、来年、最高で最悪の悪夢を皆さまにお届けします」と呼びかけている。最新作『ゴジラ』の舞台は日本。今回のゴジラの"足型"も公開され、体長は、これまでで最大とされるハリウッド版『GODZILLA』(2014年公開、ギャレス・エドワーズ監督)の108メートルをはるかに上回る過去最大になると想定されている。撮影は2015年秋よりスタートする予定。(c)TOHO CO.,LTD.
2015年04月01日日本マイクロソフトが現在の代表執行役 社長、"樋口体制"となったのは、2008年4月。前代表執行役 社長であるDarren Huston氏から引き継ぎ、そのまま8年目を迎えると誰もが想像していただろう。だが、本日2015年3月2日、社長の交代が発表された。現代表執行役 社長の樋口泰行氏は、2015年7月1日付けで代表執行役 会長に就任する。その後を引き継ぐのは、本日から代表執行役 副社長に就任し、7月1日付けで代表執行役 社長となる平野拓也氏だ。本稿では日本マイクロソフトが行った記者会見のレポートをお送りする。○本社に続いて企業変革を加速させる日本マイクロソフト日本マイクロソフト代表執行役社長である樋口泰行氏のキャリアは、松下電器産業(現・パナソニック)から始まった。その後の経歴を見ても、アップルコンピュータやコンパックコンピュータ(現・日本ヒューレット・パッカード)と、名だたる企業名が並ぶ。日本マイクロソフトへは代表執行役兼COOとして2007年3月に入社し、翌年の2008年4月からは同社の"顔"を担ってきた。その樋口氏が今年7月1日から会長職に就任し、その後を平野拓也氏が担う。樋口氏は「2015年3月末で(社長に就任して)8年目を迎えるが、Microsoft本社が企業変革を急ピッチで進めているなか、我々もリーダーをリフレッシュし、変革を加速させるよいタイミングだ」と、今回の社長交代について感想を述べた。また、「古川享氏(1986年から1991年まで社長職。その後2005年に退職)以来の会長職を新設した」と7月1日以降の会長職就任までの流れを説明し、「外資系企業では突然責任者を解任するケースも少なくない。それを反面教師にしながら、数年前から引き継ぎを考えていた。顧客やパートナーに迷惑をかけないシームレスな(社長職の)移行が我が社の使命である」と、コミカルな樋口節を交えながら、今回の社長交代にあたる意気込みを表した。まずは平野氏のプロフィールを確認したい。マイクロソフトのWebサイトから確認できるように、平野氏は2005年8月入社、翌年の2006年から5年間はエンタープライズ向け事業を率いてきた。2011年からドイツのMicrosoft Central Eastern Europeのジェネラルマネージャーとして、ヨーロッパからモンゴルまで25カ国のビジネスを担当し、昨年(2014年)から日本マイクロソフトに復帰。執行役専務マーケティング&オペレーションズを担当していた。筆者が寄稿したOffice系の発表会レポートでも何度か姿を見せていたため、見覚えのある読者も少なくないだろう。平野氏は「樋口が社長に就任してから社外内に多くの企業変革があり、その後を引き継ぐ重責を感じている」と述べつつも、「よく名前と外見が合わないという質問を受けるが、私は日本人の父親とアメリカ人の母親を持つ、北海道生まれの『道産子』。あくまでもベースは日本人であると言い切っている」と、自己のアイデンティティと日本市場にコミットする日本マイクロソフトの"顔"になる所感を述べた。あくまでも本日時点で平野氏は代表執行役 副社長のため、「詳細は7月1日の就任時に改めて述べたい」と前置きしつつも、樋口氏が常日頃から語っていた「日本に根付いて信頼される会社」を引き継ぎ、「顧客が使いたくなる製品と愛される会社、そして(IT業界に対して)先手を打てる会社を目指す」 という。樋口氏は自身が後継に選んだ平野氏を「能力や経験、熱意とあらゆる面で新リーダーとしてもっともふさわしい人材」と評していた。Microsoftには、米国とカナダを除いた世界240カ国以上の海外拠点(100カ所)におけるビジネスを統括するMicrosoft Internationalという部署があり、今回の記者会見にあたっては、MS Internationalのプレジデントを努めるJean-Philippe Courtois氏も登壇。Courtois氏は「樋口は(日本マイクロソフトを)先進国6カ国の成長率で過去3年間トップを飾る企業に育てた」と評価しつつ、平野氏を「日本のビジネスの部門において全てを経験し、グローバルな経験も得てきたからこそ、今後も(日本マイクロソフトは)高い実績と成功を続けられると信じている」と期待の弁を述べた。疑問が残るのは、このタイミングで社長職という大きな人事異動を行う点だ。各発表会で提示する日本マイクロソフトの利益は上向き傾向にあるため、現行の樋口体制でも問題はない様に見える。だが、樋口氏が「数年前から(引き継ぎを)考えていた」と述べているように、社長交代案は樋口氏とCourtois氏の間で以前から暖めていたようだ。次期社長という話題が平野氏に明かされたのは、約3週間前にMicrosoftが開催した全世界リーダー会議の場。本来、執行役専務である平野氏は出席しない会議だったが、樋口氏は「後学のため」という理由で同行させたという。その後、今回登壇した3人が食事をしながら、社長交代をCourtois氏の口から平野氏に告げたとのことだ。平野氏は「普段は参加しない場面に出席し、ビジネスのことで頭がいっぱいで不意を突かれた」とその時の焦りを正直に述べつつも、「一瞬、理解できなかったが、その直後に(社長就任を)深呼吸しながら快諾した」という。個人的な意見を述べれば、平野氏のアドバンテージはその年齢にある。1970年生まれと壮年に数えられるが、その体格のよさは同世代の筆者から見ても若々しく、経歴を鑑みても十分だ。7月1日までの4カ月間。シームレスな移行を実現するため、日本マイクロソフトの意思決定や今後の戦略的な計画に平野氏が加わり、新たな組織作りや来期の予算策定を行う。さらに会長職に就任する樋口氏は「1人で社内と社外の仕事をするのは大変だった。平野をサポートすべく、トップ営業、財界や政府との交流、日本の顧客が求める品質向上、オリンピックを始めとする社会貢献。これらを担いつつ平野をサポートしていく」と会長職に向けた意気込みを述べた。筆者個人としては樋口節が聞けなくなるのは残念だが、企業変革を実践しているMicrosoftに次いで自社も変わろうとしている日本マイクロソフト、そして7月1日以降の平野氏に注目したい。阿久津良和(Cactus)
2015年03月02日