広汎性発達障害(PDD)とはUpload By 発達障害のキホン広汎性発達障害(Pervasive Developmental Disorders:略称PDD)は、コミュニケーションと社会性に障害があり、限定的・反復的および常同的な行動があることを特徴として分類される発達障害のグループ です。世界保健機関(WHO)の『ICD-10』(『国際疾病分類』第10版)の診断カテゴリでは、このグループには自閉症、アスペルガー症候群のほか、レット症候群、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害という5つの障害が含まれています。広汎性発達障害の中でも特に自閉症やアスペルガー症候群がよく知られていますが、自閉症の半数以上が知的障害を伴うのに対して、アスペルガー症候群は言葉の発達の遅れが伴わない「知的障害のない自閉症」と言われています。また、知的障害のない自閉症は「高機能自閉症」とも呼ばれますが、アスペルガー症候群との定義の違いが曖昧で、専門家によって異なります。さらに、広汎性発達障害は、最新の診断基準であるアメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神障害のための診断と統計のマニュアル』第5版テキスト改訂版)では自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害というカテゴリに変更されています。広汎性発達障害の障害名、症状の中には自閉症スペクトラム障害の概念では除外されたものも含まれています。ですが、行政や医療機関で広汎性発達障害の名称を使用している場合も多いこと、すでにこの名称で診断を受けた人も多いことから、本記事では『ICD-10』の診断カテゴリに準拠して広汎性発達障害の名称でご説明します。広汎性発達障害の子どもの生活での4つの困難と対処法出典 : 広汎性発達障害の主な症状は・対人関係・社会性の障害・コミュニケーションの障害・特徴的なこだわりや興味の3つが挙げられます。その他、広汎性発達障害のある人の多くに「視覚」「聴覚」「味覚」「触覚」などの感覚に対して特定の刺激に苦痛や不快感を感じる「感覚過敏」や感覚の鈍い「感覚鈍麻」という症状が見られると言われています。このような特徴を持つ広汎性発達障害の人は、どのようなことを困難に感じるのでしょうか。以下に4つの困難と対処法を述べたいと思います。広汎性発達障害のある子どもは、人の感情を読み取って人の気持ちに共感したり、想像したりすることが難しい傾向にあります。また、比喩やたとえ話も理解しにくい傾向があります。そのため相手の気持ちを考えずに、思ったことをストレートに口に出してしまって相手を傷つけたり怒らせたりしてしまうこともあります。対人関係を築くのが苦手でコミュニケーション障害もあることから、広汎性発達障害の子どもにとって友達を作ることは困難な作業です。例えば、一緒に遊びたいなと本人が思ったとしても、友達を誘う方法自体が分からないこともあります。【対処法】「君太ってる」「あのひと臭い」など、相手を傷つけるような発言をした場合は「そんなこと言っちゃダメ!」と抽象的に叱らずに「太ってると言われると○○さんは悲しいと思うから言わないで」と相手の気持ちを推測できるように促し、具体的に何を言ってはいけないかを提示してあげましょう。相手の気持ちを理解する練習をすることで、言っていいことと悪いことの区別をつけさせるのが大切です。他人とのコミュニケーションをとるのが難しい場合、具体的に友達の誘い方を教えてあげたり、親が遊びの場を作ってあげることも大切です。例えば療育機関などで、社会的スキル訓練や、集団療育を行うことも有効です。広汎性発達障害のある子どもの多くは感覚の過敏性や鈍さを抱えています。電車の音や騒音などにとても強く反応してしまうことがあります。赤ちゃんの泣き声などにも強い拒否反応を示し、自分が癇癪を起したりパニックになったりする子もいます。また、体に触れられることを嫌ったり、温度に敏感でお風呂に入りたがらなかったりなど、少しの刺激でも本人のストレスに繋がってしまい、パニック状態を起こしてしまうこともあります。【対処法】無理に触ろうとはせず、機嫌がいい時や心の準備ができているような時に声かけをしてあげましょう。「今からお風呂にはいろうね、お風呂で○○して遊ぼうか」「今から背中を触るね」など、いきなり体を触らずに声かけしてあげると心積もりができるようになります。にぎやかな場所へいく場合はイヤーマフを使用してみたり、なぜその音が鳴るのか、どうして賑やかなのかを落ち着いているときに説明してあげるとよいでしょう。それでも嫌がる場合は無理をせず、苦手なものを避けてあげるのも一つの手です。広汎性発達障害のある子どもは、こだわりが強く、変化が苦手な場合が多いです。規則や法則など、一定の安定したルーティーンを好むため、少しでも自分のマイルールが侵されることを嫌がることがあります。よって、イレギュラーな対応や予定の変更についていくことができず、癇癪やパニックを起こしてしまうこともあります。【対処法】「○時になったら○○するよ。約束ね」と一緒に時計をみて確認し、一つひとつ理解を促すようにスケジュール管理を行うようにしましょう。言葉で言っても理解しづらそうなときはイラストや写真などを使うのも有効です。見通しが立つと安心することが多いので、予定をあらかじめ把握し、お子さんに伝えてあげるようにしましょう。広汎性発達障害のある子どもは、集団内で暗黙に共有されている「常識」や"空気"を理解するのが難しい傾向にあります。人との距離感や場に合った振る舞いなど、抽象的で境界線がはっきりしないことについて理解が難しく、友達が表情で悲しさや怒りを伝えてきても、感情を読み取れないこともあります。【対処法】指示は分かりやすく伝えるようにしましょう。例えば静かにしなければいけない場面の場合、具体的にルールを短い言葉や文字で示してあげることが大切です。また、「会場内は静かにしましょう」というアナウンスだけでは、何をすべきかがわからないので、「お絵描きしながら静かに待ちましょう」など具体的にどうすればいいかを指示の中にいれると良いです。広汎性発達障害の子どもへの日常の接し方のコツ9選これまで、広汎性発達障害の子の困難とそれらの対処法をご紹介してきました。以下では、広汎性発達障害の子の日常生活の子育てにおいて、どのようなことに気をつければ良いかを紹介します。出典 : 広汎性発達障害のある子どもは聴覚刺激よりも視覚刺激を利用すると効果的な場合もあります。紙に文字を書いて説明するのもよいですが、言語能力の発達に遅れが見られる場合は絵や写真、図表にして説明すると理解しやすくなります。例えば、時間管理をする際はタブレット上に大きいタイマーを表示して、視覚的に「あと何分あるか」を提示しながら取り組んだりするといいと思います。耳よりも目から入った情報の方が記憶にも残りやすいと言われているので、遊びやスポーツのルールを伝える際も紙に書いて説明するとよいでしょう。曖昧な表現を理解することが難しいため、できるだけ具体的な表現や手順を使うことが大切です。例えば、「ちょっと」ではなく「何分、何個」という具体的な数を使って話したり、片付けの際も「ちゃんと片付けて」「キレイにして」ではなく「おもちゃ箱におもちゃを入れる」といった具体的にやるべきことを伝えます。ついつい曖昧な表現を使いがちですが、どうすれば伝わりやすくなるかを常に頭に入れて指示するようにしましょう。その際、上記で挙げた絵や写真を使うのも効果的です。広汎性発達障害の子どもを持つ保護者は、できないことや、やめさせたい行動が多く目につき子育てが不安になってしまうこともあるかもしれません。ですが否定的な言葉を使ったり、大声で叱ることは控え、できるだけ褒めることを心がけることも子育てのコツの1つです。褒めることで「褒められた→嬉しい→またやろう」とやる気を促すことにも繋がります。また、子どもによっては大げさに褒められることを嫌う子もいますので、その子にあった褒め方をしていきましょう。広汎性発達障害のある子どもは、他人と比べて自分ができていないと感じて自信を失ったり、自暴自棄になってしまうケースもあります。子どもの得意分野を見つけて、できることをさらに増やし、成功体験を積むことが大切です。例えば食べ物が好きな子であれば調理やお菓子作りを教えたり、家事を手伝ってもらったりすることも今後の生活に役立ちます。広汎性発達障害のある子どもは、人の気持ちを理解するのが苦手な傾向があります。そのため、嬉しいことは嬉しい、嫌なことは嫌と、気持ちをはっきり言葉にして伝えることも大切です。友達とケンカした際も相手がどう思っていたかを伝え、どう対処すれば良かったかなどを、絵や文字にして具体的に教えることが大切です。頭ごなしに否定してしまうと、やる気をなくしたり、物事自体を拒否するようになってしまいます。まずは子どもの気持ちに寄り添い、なぜそういうことをしてしまったのか子どもの考えを聞いたり、どうすればよかったのかを一緒に考えることが大切です。子どもが興奮したり、泣きわめいてしまった場合、落ち着いてから話をするようにします。広汎性発達障害のある子どもは、急な予定の変更や初めての場所が苦手です。場合によってはパニックとなってしまう可能性もあります。こういった状況を避けるため、できるだけ予定を早めに伝えておき、初めての場所でも子どもが安心できるように、事前に写真やビデオを見せるなど、工夫をしてみましょう。広汎性発達障害のある子どもは、推測することが苦手な場合が多いです。そのため遊びの中でルールを自然に理解することが難しいこともあります。あらかじめ、絵や図にしてルールを予習をしておくと、子どもが理解しやすくなります。また、自由時間といった何をすればよいか曖昧な時間も不安になってしまうことが多いので、何をするとよいか、選択肢を提示したり、選ばせてあげるとよいでしょう。自分ひとりだと子育てのコツが掴みづらい場合は、ペアレントトレーニングのような子育てトレーニングや療育相談を受けることも有効です。専門的なトレーニングを受けた講師から、子どもにあった子育て方法を学ぶことができます。これらのプログラムでは、子どもが危険な行動をとったときに上手に止める方法や褒め方のコツなどを知ることができます。広汎性発達障害の子どもに接する際に注意するべきこと普通の子には当たり前にとる対応や反応でも、広汎性発達障害の子だとパニックを起こしてしまうこともあります。以下のポイントを頭に入れておいて、広汎性発達障害の子とよりよいコミュニケーションがとれるようにしましょう。出典 : ついつい大声で叱りたくなる気持ちも分かりますが、大声は広汎性発達障害のある子どもにとってトラウマとなる可能性があります。怒られるという恐怖心で何もできなくなってしまうこともあります。一度深呼吸をして落ち着く、感情的になったら一度その場を離れるなどして、冷静になってから具体的に悪いことを伝えて、どうすればいいかを指示するようにしましょう。手をひらひらさせたり、ぴょんぴょん飛び跳ね続けたりするなど、広汎性発達障害のある子どもの中には同じ行動を長時間続ける常同行動が見られる場合があります。これらは視覚支援によって見通しを持てる環境を作ったり、コミュニケーションスキルを学んだり、適切な遊びにかえることなどで改善することが多いです。無理に止めさせようとするとパニックに陥ることもあるため、何回やったら終わりと決めたり、何か違うことに集中するための課題などを与えてあげたりするとよいでしょう。何度伝えても伝えたことができない場合、「どうしてできないんだろうか」と悩んでしまう人もいますが、「今日はできなかったな」ぐらいの気持ちで受け止めてみることも大切です。また、自分では上手く伝えていると思っていても、子どもにとっては理解しづらい可能性があります。絵や図などを使い、伝え方を変えてみるなど工夫してみましょう。他の子にとっては当たり前でも、広汎性発達障害のある子どもにとって困難なことは多々あります。親としてはつい他の子と比較したり、同じことができないことに悩んだりすることもあると思います。しかし大切なのは、子どものできることや、頑張っていることに目を向けることです。それらのことを褒めたり認めていくことは、子どもの成長に繋がっていきます。まとめ出典 : 広汎性発達障害のある子どもの子育ては、その子の特性を理解し、視覚的な情報の活用や事前の予告など、工夫を学んでいく必要があります。一人で悩まずに、療育機関や支援センターなど周りの環境を上手く利用しましょう。ペアレントトレーニングや療育相談など、様々なサービスがありますので、地域の情報を探してみましょう。参考文献: 田中康雄 (2014) 『発達障害の子どもの心と行動がわかる本』 西東社
2016年08月18日東京大学(東大)と分子科学研究所(分子研)は3月1日、細胞内輸送に関わる分子モーター「キネシン」が二足歩行運動する際の片足の動きを、従来よりも100倍以上高い時間分解能で一分子観察することに成功したと発表した。同成果は、東京大学大学院 工学系研究科 物理工学専攻の大学院生(研究当時) 磯島広氏、分子科学研究所 岡崎統合バイオサイエンスセンター 飯野亮太 教授、東京大学大学院 工学系研究科 物理工学専攻・量子相エレクトロニクス研究センター 新谷大和 特任助教、東京大学大学院 工学系研究科 応用化学専攻 野地博行 教授、 東京大学大学院 工学系研究科 物理工学専攻 富重道雄 准教授らの研究グループによるもので、2月29日付けの英科学誌「Nature Chemical Biology」に掲載された。キネシンは二つの足を交互に動かして、歩くようにして運動する分子モーターと呼ばれるタンパク質で、これまでに一分子計測法によってキネシンがステップ状に運動することが示されてきた。しかし、従来の手法では時間分解能が低いため、ステップの途中の動きを直接観察することは困難だった。今回、同研究グループは直径40nmの金ナノ粒子を観察用の目印としてキネシンの片足に結合させ、その動きを全反射照明型の暗視野顕微鏡を用いて観察し、従来より100倍以上高い55μ秒という時間分解能と1nmの位置決定精度で、片足の動きを可視化することに成功した。観察の結果、キネシンの片足がレールである微小管から離れた後、浮いた足はブラウン運動で激しく揺らいでいることが示されたが、予想外なことに、揺らぎは前後左右に等方的ではなく進行方向に対し右側に偏っていたという。この右側への偏りは、キネシンの両足を繋ぐ「脚」(リンカー)が足の右側から生えているため、そこから伸びたリンカーは自由に揺らぐのではなく、足にぶつかって右に押し出されるということを示している。また、この片足を浮かせた状態は2つのステップからなり、微小管に結合した足へエネルギー源であるATPが結合するのを待つステップと、ATPが結合した後その足の形が変化して浮いた足が前に着地するステップからなることがわかった。さらに、両足を繋ぐリンカーを人工的に長くすると、ATPが結合するまで片足を浮かせた状態を維持することができなくなり、後ろ足が浮いた後すぐに後ろや前に着地するようになった。また後ろに戻るだけでなく左右にも頻繁に移動し、酔っ払いの千鳥足のような無駄な動きをするようになったという。この結果は、リンカーが最適な長さであることが、エネルギーを無駄に消費することなく効率的に二足歩行するために重要であるということを示している。今回の観察手法について同研究グループは、今後さまざまな分子モータータンパク質に応用されることで、多様な生体分子機械の動作機構の解明に役立つと説明している。
2016年03月01日産業技術総合研究所(産総研)は1月26日、有機デバイスに特有のばらつきを利用して偽造を困難にするセキュリティタグ回路を開発したと発表した。同成果は産総研フレキシブルエレクトロニクス研究センター印刷デバイスチームの吉田学 研究チーム長、栗原一徳 研究員、ナノエレクトロニクス研究部門エレクトロインフォマティクスグループの堀洋平 主任研究員、小笠原泰弘 研究員、片下敏宏 主任研究員によるもの。特許庁の報告によれば、2013年度の模倣品による国内総被害額は1100億円にも上る。一部の製品では、個々の製品に固有の番号を付加して、トレーサービリティーを向上させ真贋判定に役立てているが、バーコードやQRコードなどの印刷された情報や、集積回路に電気的に記録された情報は複製が可能であるため、偽造品や海賊版が正規品として流通してしまうリスクがある。そのため、偽造困難なIDタグなどを利用した、真贋を区別できる製品の需要増加が予想されている。研究グループが開発したセキュリティタグは、作製時に有機デバイスに生じるわずかな素子間のばらつきを利用して、同じ設計の回路それぞれが異なった固有の番号を生成する。今回、大気中での安定性が高い有機半導体と、有機材料と無機材料を用いたハイブリット絶縁膜を用いて、わずか2Vで動作するエラー率の低い回路の開発に成功した。この回路はフレキシブル基板上に作成でき、商品パッケージなどにIDタグとして張り付けることで偽造品などの流通防止や回路自体の改ざん困難性の向上への貢献が期待される。なお、同技術の詳細は1月27日~29日に東京ビッグサイトで開催される「プリンタブルエレクトロニクス2016」で発表される。
2016年01月27日国立がん研究センターは1月21日、「歩行時間と糖尿病との関連」についての研究結果を発表。1日の歩行時間が2時間以上である人に比べて、30分未満の人は、糖尿病であるリスクが1.23倍高いことがわかった。同研究は、1998年~2000年の期間に男女あわせて2万6,488名を対象に行ったもの。参加者を1日の歩行時間別に「30分未満」「30分以上~1時間未満」「1時間以上~2時間未満」「2時間以上」に分けて、糖尿病(本人が認知していないもの)の有無を調べた。すると、歩行時間が2時間以上の群では糖尿病の有病率が3.8%であったのに対し、30分未満の群では4.7%となった。この結果をもとに、居住地域や年齢、性別、BMI、糖尿病の家族歴などが結果に影響しないよう配慮して分析したところ、1日の歩行時間が2時間以上の群と比較して、30分未満の群の糖尿病であるリスクは1.23倍高いことがわかったという。国立がん研究センターは研究成果について、「歩行時間の少ない人における糖尿病のリスク上昇が示唆された」とコメント。さらに、「BMIを調整した上でも有意な関連が認められており、身体活動による体重への影響とは独立して、歩行時間が糖尿病リスクと関連することが示唆されました」と評価している。※写真と本文は関係ありません
2016年01月22日本田技研工業(ホンダ)は10月14日、同社の歩行訓練機器「Honda歩行アシスト」が、生活支援ロボットの国際安全規格「ISO13482」の認証を日本品質保証機構(JQA)から取得したと発表した。認証取得には、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「生活支援ロボット実用化プロジェクト」の成果として得られた安全設計、および認証取得に必要なデータ整備などの知見が活用されたという。「Honda歩行アシスト」は、歩行訓練の補助を目的に開発されたもので、装着者の歩行パターンに合わせて歩行動作を誘導する「追従モード」、歩行パターンをもとに左右の脚の屈曲、伸展のタイミングが対称になるように誘導する「対称モード」、歩行中のスムーズな重心移動動作が回復できるよう繰り返しステップを誘導する「ステップモード」という3種類も訓練モードが設定可能となっている。重量は約2.7kg(バッテリー含む)で、1回の充電で約60分使用することができる。11月からリース販売を開始する予定で、リース価格は3年間の契約で月額4万5000円となる。
2015年10月14日シャープは10月6日、二足歩行や対話が可能な電話機能付きロボット「RoBoHoN」を発表した。発売は2016年の前半を予定している。RoBoHoNは、ロボットクリエイター高橋智隆氏と共同開発した電話機能付き人型ロボット。LTEや3Gのモバイル通信機能や、Wi-Fi機能(IEEE 802.11b/g/n)を内蔵し、通話やメールなどが行える。また、2型のQVGAタッチ対応ディスプレイやカメラのほか、小型プロジェクターを搭載。写真や地図を壁や机などに投影できる。各機能はRoBoHoNへの音声呼びかけにより操作可能。RoBoHoNとは、コミュニケーション動作やキャラクター性による対話も可能だという。高さは19.5cmで、重量は約390g。
2015年10月06日フランスベッドは9月10日、名古屋工業大学と今仙技術研究所が共同開発した歩行支援機「ACSIVE」の販売およびレンタルを9月中旬より開始すると発表した。「ACSIVE」はモーターなど動力を使用していない点が特徴で、バネの力と振り子の力を利用し脚の振り出しをサポートする。シンプルな構造で取り付けが容易であるほか、モーターやバッテリーを使用していないため、音や充電を気にすることなく使用することが可能だ。販売価格は19万4000円で、レンタル価格は月額1万800円となっている。
2015年09月10日ホンダは7月21日、歩行のリハビリテーションを支援する歩行訓練機器「Honda歩行アシスト」を全国の病院やリハビリテーション施設などに向けてリース販売すると発表した。リース販売は11月開始予定。「Honda歩行アシスト」は、二足歩行理論である倒立振子モデルに基づく効率的な歩行を誘導する機能を備えており、医師・療法士の指導の下で歩行訓練に利用できる機器。同社はヒューマノイドロボット「ASIMO」で培った歩行理論をもとに1999年より歩行アシストの研究を開始、2013年から台数限定で全国約50の病院や施設で歩行アシストを先行使用してもらい、機能の最適化を進めてきた。今回、より多くの病院・施設で利用できるよう、リース販売を開始する。主な特徴としては、「独自開発の薄型モーターと制御システムで小型軽量化を実現」「シンプルなベルト機構の採用で、より簡単に装脱着が可能」「タブレット端末(コントローラ)で、利用者ごとの歩行の特徴、訓練状況を可視化できる計測機能付き」などがある。また、装着者の歩行パターンに合わせて歩行動作を誘導する「追従モード」、装着者の歩行パターンを基に左右の脚の屈曲、伸展のタイミングが対称になるように誘導する「対称モード」、歩行中の重心移動をスムーズに行うロッカーファンクションの機能回復ができるよう繰り返しステップを誘導する「ステップモード」が設定可能。
2015年07月22日本田技研工業(ホンダ)は7月21日、歩行のリハビリテーションを支援する「Honda歩行アシスト」のリース販売を、全国の病院やリハビリテーション施設に向け11月より開始すると発表した。「Honda歩行アシスト」は医師および療法士の指導のもとで使用する歩行訓練機器。タブレット端末で使用者ごとの歩行の特徴や訓練状況を可視化できる計測機能を備えるほか、装着者の歩行パターンに合わせて歩行動作を誘導する「追従モード」、歩行パターンをもとに左右の脚の屈曲、伸展のタイミングが対称になるように誘導する「対称モード」、歩行中のスムーズな重心移動動作が回復できるよう繰り返しステップを誘導する「ステップモード」という3種類も訓練モードが設定可能となっている。重量は約2.7kg(バッテリー含む)で、1回の充電で約60分使用することができる。リース価格は3年間のリース契約で月額4万5000円となっており、同社は初年度で450台の販売を計画している。
2015年07月21日ここ数年、ママたちの間で「日光浴をすべきか、すべきでないか」というテーマが話題となっている。その発端は、骨が変形し、重度の場合は歩行困難などの症状が出る「くる病」が、乳幼児の間で増えているというニュースだ。くる病は、戦後の栄養価が低下した時期などに多くみられた症状。その後は数が減少していたが、再び増えているというのだ。くる病には「ビタミンD」という栄養素が関係している。ビタミンDは骨の成長に欠かせない栄養素で、不足するとカルシウムの沈着が悪くなり、骨が柔らかく変形しやすくなると言われている。○ビタミンD不足は、日光浴不足が原因?子どもたちのくる病増加に伴って、ビタミンDにも注目が集まった。このビタミンDは、魚や卵などのたんぱく質や、干しシイタケなどの日光を当てた干物にも多く含まれている。こういった食品の摂取を促すと共に話題になったのが、「日光浴の重要性」だ。食物などから摂取されたビタミンDは、そのままではビタミンDとしての機能を持たない。直射日光に当たることによって、皮膚で「活性型ビタミンD」に変換され、これが血液中を循環することで初めて機能するのだ。紫外線量が強くなっていることなどから、ここ10年ほどは「紫外線を浴びないほうがいい」「子供にもきちんと紫外線予防をさせ、日光浴の必要はない」という意見が多くなっていた。だが、この「ビタミンD問題」によって、「日光浴をさせるべきなのでは? 」という意見も多くなり、ママたちの間では「日光浴させるべき? させないべき? 」と悩む声が増えている。子どもに起こる「くる病」に由来するビタミンD不足を問題視しがちだが、ビタミンD不足は子どもだけの問題ではない。厚生労働省の「平成21年度国民健康・栄養調査報告」によると、大人も慢性的にビタミンD不足に陥っているという現状がある。特に女性の場合は、閉経後に骨がもろくなる骨粗しょう症のリスクが高まる。ビタミンD不足状態をずっと続けていると、将来、骨折などを起こして寝たきりになってしまう可能性も否定できない。○日光は長時間浴びるべきではないビタミンDを体内で増やすため、日光浴をすべきか否かの結論としては、「長時間浴びる必要はない」が当てはまると言える。あえて日光浴の時間を作らずとも、外で活動する時間で十分浴びているという意見もある。時間にして、トータルで10分程度。それ以上の日光浴は、逆に皮膚がんなど別のリスクを高めてしまう可能性もあるからだ。では、不足しがちなビタミンDはどう取り入れるべきなのか。以下の4つの対策を参考にしてほしい。対策1 魚や卵を意識して食べよう不足しがちなビタミンDは、食事で摂(と)るのが理想的。魚や卵に多く含まれているので、そういった食材をきちんと摂取するようにしよう。対策2 ダイエット志向を強く持ちすぎないビタミンD不足の背景の一つに、ママ世代の無理なダイエットがあると言われている。特に「妊娠中に体重を必要以上に増やしたくない」と、ダイエットしてしまう人にビタミンD不足が多い傾向がある。結果としてママ自身の骨を弱くするだけでなく、子どもの骨も弱くすることになるので、無理なダイエットは避けるように。きちんと栄養を摂(と)ることが大事なのだ。対策3 野菜中心の食事になりすぎない健康志向が強い人ほど、肉よりも野菜中心という食事を選びがちだが、野菜だけだとビタミンDは不足気味になってしまう。肉や魚をあまり食べないという人は、卵を加えるなどして食生活を一度見直してみるといいだろう。どうしても不足しがちな人は、サプリメントで補うという選択もありだ。対策4 外出時はしっかり紫外線をプロテクトする「日光浴が大事」と、外出時に素肌のまま出るのは肌にダメージを与える原因になる。日焼け止めなど、紫外線から守るケアは忘れずに。からだエイジング
2015年06月04日RT.ワークスは、伊勢丹 新宿店6階「時の場」にて4月21日までの期間限定で、電動歩行アシストカート「ロボットアシストウォーカー RT.1」の体験会を行っている。同アシストカートは、随所にロボット技術を活用した椅子付き折り畳みショッピングカートで、リチウムイオンバッテリによるモータ制御により、重さを感じることなく上り坂や下り坂、傾いた道などを手軽に歩行することを可能としている。また、静電センサ、磁気センサ、6軸モーションセンサなど各種センサを搭載。ハンドルを握っているのか、前進しているのか、後退しているのか、旋回しているのか、加速しているのか、転倒しかかっているのか、といった状況をリアルタイムで認識し、歩行者に最適な状況を常に維持するインテリジェンスを持ち合わせている。荷物カゴには最大10kgまでの荷物を搭載可能なほか、休憩椅子を用いれば最大100kgまでの人間が腰かけて体を休めることも可能。また、ワンタッチで折り畳みができ、自動車の後部座席や荷台に積みこむことも可能となっている。ハンドルの高さは75cm~95cmまで調整可能で、対応身長は140cm~180cmとしている。またカラーはレッドとブラックの2色を用意。IPX3規格に準拠しているため、多少の雨でも利用できる。さらにNTTドコモの3G網と内蔵しているGPSを活用することで、位置情報を得ることも可能(ネットワーク機能を活用する場合は別途契約が必要)。位置情報を活用した異常状態通知サービスや活動量の記録などといったWebサービスの提供も予定しているほか、RT.ワークスではAPIをオープンプラットフォームとして公開して、Webサービスの活性化も図っていきたいとしている。気になる値段はオープンプライスとしているが、2015年6月末までの期間限定として、伊勢丹にて先行予約を行った場合、ネットワーク利用料1年間分を含めて19万8000円(税別)としている。また、RT.1の出荷は7月初旬以降を予定しているという。なお、伊勢丹 新宿店で実施されている「ロボットアシストウォーカーRT.1」先行体験会の概要は以下のとおり。展示日程:2015年4月8日~2015年4月21日会場:伊勢丹 新宿店 6F 「時の場」住所:東京都新宿区新宿3-14-1
2015年04月13日JAFは16日、歩行中や自転車乗車中のスマートフォン操作、通称「ながらスマホ」による危険性を検証した動画をホームページに公開し注意喚起している。検証は、愛知工科大学工学部の小塚一宏教授監修のもと行われ、20代から30代の男女4人に視線計測装置を装着させ、スマートフォンの「あり」「なし」で視線の違いや特徴を比較した。歩行者編では、4人中1人が対抗してくる歩行者と衝突し、4人中4人が前を横切った親子に衝突しそうになった。自転車編では、4人中4人が子どものマネキンに衝突したほか、4人中3人が赤信号を見落とした。小塚教授は、検証の結果から歩行中、自転車乗車中にスマートフォンを操作することで、周辺の認識が困難となり、衝突の危険性や加害度合が高くなると指摘。JAFは、「ながらスマホ」は事故につながる大変危険な行為としたうえで、「ながらスマホ」をしている歩行者や自転車の動きに、注意を呼びかけている。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年02月17日東芝は11月13日、次世代画像認識用プロセッサ「Viscont 4シリーズ」を開発し、第1弾としてカメラからの入力映像を処理し、自動車周辺の車線、車両、歩行者、標識などを認識する車載向けの画像認識用プロセッサ「TMPV7608XBG」を2015年1月からサンプル出荷し、2016年12月から量産を開始すると発表した。同製品は、2018年に欧州で施行予定の新車安全性能評価「Euro NCAP(New Car Assessment Programme)」で要求される昼夜での歩行者衝突回避などの次世代先進運転支援システム(ADAS:Advanced Driver Assistance System)への採用を目指したもので、夜間の歩行者などの認識において、従来方式の輝度情報に加え、色情報での識別が可能な独自の新認識装置「Enhanced CoHOGアクセラレータ」を搭載することで、従来機種の昼間の認識性能と同等レベルの認識を可能にしたという。また、従来機種から実現していた歩行者や車両など事前登録した障害物の認識に加え、単眼カメラの時系列の画像情報から静止物の距離、高さ・幅の3次元情報の推定が可能となり、事前登録のない落下物・落石・土砂崩れなどの予期せぬ障害物も検知することができるようになりったという。さらに、倍精度浮動小数点演算処理に対応した8個の画像処理エンジン「Media Processing Engine」と14個の各種画像処理アクセラレータを搭載することで、最大8つの画像認識アプリケーションの同時実行が可能となったほか、画像処理エンジンとアクセラレータは、最大266.7MHzの動作周波数で駆動するため、歩行者、車両などの同時認識を50ms以内に実行することが可能だという。なお同社では、Visconti 4の使用条件で最大効率が得られるよう電圧および電流を最適化したシステム電源IC「TC9580FTG」も合わせて製品化し、2014年11月末からサンプル出荷し、2015年11月に量産を開始する予定だとしている。
2014年11月13日米ブラウン大学は、今から3万年ほど前までに生息していた「Sthenurine」というカンガルーの一種は、移動の際に跳ねずに2足歩行で移動していたと発表した。同成果は同大学のChristine Janis教授を中心として研究グループによるもので、米科学誌「PLOS ONE」に掲載された。「Sthenurine」は、最大で体重が約250kgにもなるカンガルー。同研究チームが「Sthenurine」を含む、さまざまな種類と時代のカンガルーやワラビーの骨格140体を入念に調査したところ、骨盤の大きさから判断して、現代のカンガルーよりはるかに筋肉量が多かったと推測され、足首とひざの関節は、片足ずつ体重を乗せて移動するのに適した構造をしていた。これらの研究成果から「Sthenurine」はその巨体と体の構造上、飛び跳ねて移動することが難しかったと結論付けられた。Janis教授は「2足歩行は、跳ねて移動するよりスピードが遅いし、長い距離の移動に適していない。彼らが歩いてしか移動でなかったため、人間のハンターから逃れることができなかったことも、絶滅した理由のひとつと考えられる」とコメントしている。
2014年10月20日アールオーエヌが運営する老犬用品専門通販サイト「ペットベリー」は11日、事故や加齢により歩行困難となった犬の移動を介助する車椅子型老犬歩行介助機器「わんだふるウォーカー」を発売する。同社によれば、現在も同様の機能を備えた商品は国内に少数流通しているものの、犬の高齢化の進行速度に比べて普及はかなり遅れている現状にある。同社はこの商品の普及を促進するため、日本の福祉政策にある介助用具の購入助成金がもたらす効果に着目、助成価格として既製品の同サイズ価格帯より、平均して約3万円程度安価な2万9,800円~6万9,800円(税別・予価)に設定した。さらに個体別の体形・歩行困難度に合わせて一台一台受注生産することにしたという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月08日ヒット商品“食べるラー油”の火付け役となった“辺銀食堂の石垣島ラー油”の生みの親である辺銀夫婦を題材にした映画『ペンギン夫婦の作りかた』の前売券に、入手困難とも言われる石垣島ラー油が特典になることが決定した。本作は、著書『ペンギン夫婦がつくった石垣島ラー油のはなし』をもとに、東京から石垣島に移住した国際結婚夫婦の心温まる物語や、ラー油が誕生するまでを描いた作品。辺銀夫婦を演じるのは、小池栄子と台湾の俳優、ワン・チュアンイー。島唐辛子、ウコン、黒糖など、石垣島の具材を使用し、すべて手作りで大量生産ができないため、手に入るのが半年先だという辺銀食堂のラー油。本作では誕生までの秘話が描かれており、人気商品だけに話題が集まっている。今回、前売券の特典になったことでさらなる注目を浴びそうだ。辺銀夫婦の石垣島ラー油付きペア前売券は、7月7日(土)より全国のユナイテッド・シネマ他上映劇場にて発売される。一般ペア券とラー油1本のセットで価格は3400円(税込)、全国で1000セットの数量限定となっている。『ペンギン夫婦の作りかた』10月20日(土)ユナイテッド・シネマほか全国公開
2012年06月22日障がい者における障害年金請求代行業者であるステラコンサルティングは5日、精神疾患や身体障がい等で通常就労が困難な人の社会復帰を促進させることを目的とした在宅ワークのマッチングサイト、「Handwork CAFE」の本格運用を開始した。同社は民間企業や一般顧客から、主に在宅で行うことのできる業務(Web関連制作、名刺やチラシなどPOPデザイン、点字刻印、ブログカスタマイズ、データ入力等)を同サイトを通じて受託し、その業務を登録者に委託する。委託する業務は、直接の就労よりも負荷の軽いものとし、専属の担当が登録者の業務進捗を管理することで、社会復帰の足がかりにしていくとのこと。また、登録者に対し、日常生活に関する助言なども提供するという。その一環として、同社のグループ会社である、社会保険労務士事務所ステラコンサルティングの社会保障制度活用に関する助言相談・情報提供サービスを無料で提供することが決定している。業務を発注する企業に対しては、助成金情報など、障がい者就労に関する支援策の提案や、手続きの代行サービス、ホームページ等での「Handwork CAFE」ロゴの利用許可などの、付加価値を提供する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月14日ボルボ・カーズ・ジャパンはこのほど、新型V40に採用される世界初の「歩行者用エアバッグ」のしくみを公表した。独自のエアバッグシステムにより、ボンネットやフロントガラス、Aピラーによる頭部の損傷を軽減する。交通事故死亡者のうち、歩行者事故の割合はヨーロッパで14%、アメリカで12%、中国で25%。対する日本は36%と、高い比率になっている。歩行者の受ける深刻な頭部外傷は、ボンネットの下にあるエンジンなどの部品や、フロントガラス、Aピラーに頭部が衝突することによって引き起こされる。ボルボの「歩行者用エアバッグ」は、展開するとボンネットを10cm押し上げてフロントガラスの下1/3とAピラーを覆う。頭部がフロントガラスやAピラーに衝突するのを防ぐのはもちろん、ボンネットに頭部が衝突した場合でも、エンジンなどの硬いパーツとの間に大きな間隔があることから、ボンネットの変形で衝撃を吸収し、致命傷を防ぐしくみだ。エアバッグは7つのセンサーで制御されており、システムが起動してから完全に膨らむまで1/200~1/300秒となっている。また、このシステムは磁束20~50kmで走行しているときに作動する。歩行者が関係する事故のうち、75%が時速40km以下で発生しているという。このシステムは3月に行われたジュネーブショーで発表された。また、このシステムを搭載した新型V40は、日本では来春の発売が予定されている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月29日