2015年6月4日 14:13
くる病に影響する紫外線と「ビタミンD問題」、どう対処したらいい?
ここ数年、ママたちの間で「日光浴をすべきか、すべきでないか」というテーマが話題となっている。その発端は、骨が変形し、重度の場合は歩行困難などの症状が出る「くる病」が、乳幼児の間で増えているというニュースだ。
くる病は、戦後の栄養価が低下した時期などに多くみられた症状。その後は数が減少していたが、再び増えているというのだ。くる病には「ビタミンD」という栄養素が関係している。ビタミンDは骨の成長に欠かせない栄養素で、不足するとカルシウムの沈着が悪くなり、骨が柔らかく変形しやすくなると言われている。
○ビタミンD不足は、日光浴不足が原因?
子どもたちのくる病増加に伴って、ビタミンDにも注目が集まった。このビタミンDは、魚や卵などのたんぱく質や、干しシイタケなどの日光を当てた干物にも多く含まれている。
こういった食品の摂取を促すと共に話題になったのが、「日光浴の重要性」だ。
食物などから摂取されたビタミンDは、そのままではビタミンDとしての機能を持たない。直射日光に当たることによって、皮膚で「活性型ビタミンD」に変換され、これが血液中を循環することで初めて機能するのだ。
紫外線量が強くなっていることなどから、ここ10年ほどは「紫外線を浴びないほうがいい」