演歌歌手の小林幸子が17日に自身のアメブロを更新。ウイルス性気管支炎になり沢山届いた品を公開した。7日のブログで、小林は自身について「10日ほど前から、ウイルス性気管支炎になり」と明かし「声が全然出ない状況でした」と告白。「喉は完全復活していませんが。体はとっても元気なんです!!」と述べつつ「60年歌ってきて初めてのこと」だといい「しっかり直してきますので、もうちょっと待っててね!!」(原文ママ)とつづっていた。この日は、ウイルス性気管支炎になったことを公表してすぐにファン達から沢山ののど飴が届いたことを写真とともに報告。「ありがとうね」と感謝を述べ「ずっと毎日舐めてたので、もうかなり少なくなっちゃってる」と明かした。続けて、前日に病院を訪れたことを報告し、医師から「95%治ってます!!」と言われたことを説明。「安心した」と安堵した様子で述べ「これからもケアしながら、過ごします!さあ今日は、DJのレッスン」とつづり、ブログを締めくくった。
2024年04月18日演歌歌手の小林幸子が7日に自身のアメブロを更新。ウイルス性気管支炎で声が全然出なかったことを明かした。この日、小林は自身について「10日ほど前から、ウイルス性気管支炎になり」と明かし「声が全然出ない状況でした」と告白。「ここ数日で少しずつ復活して」と述べ、同日に開催されたものまねタレントのコロッケ主催の能登半島地震復興チャリティーイベント『コロッケ遊園地 in 熊本!! 笑顔ある未来へ』に出演したことを報告し「約2週間ぶりになんとか歌うことができました」とつづった。続けて「喉は完全復活していませんが。体はとっても元気なんです!!」と述べつつ「明日のクリスタもお休みさせて頂きます。ごめんなさい」と謝罪。「60年歌ってきて初めてのこと」だといい「しっかり直してきますので、もうちょっと待っててね!!」(原文ママ)と呼びかけた。最後に「今日のイベントは、コロッケちゃんの故郷熊本、そして能登を応援するイベントで」と説明し「なんとか2曲だけど、歌えてよかった」と安堵した様子でコメント。「コロッケちゃん、そしてくまモン、ありがとう」と感謝を述べ「今度は、もっと沢山歌いに行きますね」とつづり、ブログを締めくくった。
2024年04月08日公益財団法人 日本アレルギー協会(所在地:東京都千代田区、理事長:東田 有智、以下「当協会」)は、アレルギー疾患の患者の方々に向けての「重症/難治性喘息患者医療費一部助成事業」が内閣府より10月17日(火)付で認可され、同日付で事業を開始しましたのでお知らせします。日本アレルギー協会が「重症/難治性喘息患者医療費一部助成事業」を開始公益財団法人 日本アレルギー協会 公式サイト: ■「重症/難治性喘息」とは難治性喘息とは、気管支喘息のうち一般的な治療を行っても効果が不十分なもののことで、重症喘息とも呼びます。気管支喘息は空気の通り道である気道に炎症が起こり、咳や呼吸困難などの喘息発作を繰り返す病気です。■「重症/難治性喘息患者医療費一部助成事業」を開始アレルギー疾患の「重症/難治性喘息患者」に対する生物学的製剤は有効な治療法で、徐々に使用され始めていますが、従来の薬と比べて高額なことから治療を躊躇する患者も多く存在しているのが実情です。本事業は「療養費摘要区分エ」に相当する、世帯所得200万円以内で、且つ70歳未満の「重症/難治性喘息患者」に対する医療費の一部助成を行うことによって、「喘息患者の治療及び延命に寄与できる」事業として公益財団法人日本アレルギー協会が内閣府公益認定等委員会の認可を受けて開始する新しい事業となります。■助成金額について助成認定有効期間内(6ヶ月)に月額20,000円を最大4ヶ月(16週)、合計80,000円まで助成をいたします。■助成応募要項について1 助成対象者(1) 重症/難治性喘息患者(2) 高額療養費適用区分エに相当する世帯所得200万円以内の患者(3) 初めて生物学的製剤の投与を受ける患者もしくは生物学的製剤の投与経験がある患者で最終の投与から1年以上経過している患者(4) (1)、(2)、(3)を満たす患者で、主治医からの治療申請が出された患者(5) 70歳未満であること(6) 助成申請は、やむを得ない事情での治療中断等をした場合を除き、原則1回とします。有効判定期間内(※)に有効性が認められない患者には生物学的薬剤を変えて、更に4ヶ月投与します。その期間においても追加助成を行います。※有効判定期間内とは、生物学的製剤の有効性を判定する期間(4ヶ月)2 応募方法助成条件を満たす患者は日本アレルギー協会内の「重症/難治性喘息患者医療費助成基金事務局」に助成申請を郵送にて行っていただきます。この申請は、主治医のアドバイスを受け、患者自身が主治医とともに応募いただくものです。申請に必要な書類など詳しくは「重症/難治性喘息患者医療費一部助成事業」の公式サイトをご確認ください。「応募要項」、「審査選考等規程」、「申請書(患者用、主治医用)」の応募書類がダウンロードできます。公式サイト: ■新規事業設立の背景国内の喘息患者は約300万人存在し、喘息死は抑えられつつありますが「重症/難治性喘息患者」は喘息患者の5%を占める15万人存在し、そのうち年間世帯所得200万円以内の患者が15%の22,500人存在しています(協会調べ)。一方、喘息は指定難病とされていないため医療費助成の対象外となっています。そうした背景から当協会では、生物学的製剤による治療が必要にもかかわらず経済的理由や自身への効果の懸念から治療の開始を躊躇する患者に対して、基金を設立し医療費助成を行うことで、「重症/難治性喘息患者」に対する生物学的製剤の適正使用を推進してまいります。資金は、本基金に賛同する企業及び個人からの寄付を原資として、寄付額に見合う患者数を設定します。本事業では当初の4年間で1,000人の助成を目指しています。■日本アレルギー協会について当協会は経団連の援助を受け、昭和42年(1967年)12月に当時の厚生省(現在は厚生労働省)所管の財団法人として設立され、以来今日まで国民の保健と福祉に寄与するためアレルギーについての知識の普及、啓発活動、アレルギー研究の助成などを行ってまいりました。アレルギー疾患は年々増加の傾向を示していますが、この傾向は先進国ほどより著明です。わが国では現在、何らかのアレルギーを持っている国民は全人口の50%を超えるような状況にあり、今や国民病と言っても過言ではありません。日本アレルギー協会の究極の目的はアレルギー疾患の克服にあります。当協会は平成22年(2010年)9月、内閣府より公益財団法人としての認定を受けました。それに伴い日本アレルギー協会は決意を新たに、更なるアレルギー疾患の啓発に努力し、アレルギー患者さんの立場に立った疾患病態や治療についての知識の普及を通じてアレルギー疾患の克服に向かって尽力しております。■協会概要名称 : 公益財団法人 日本アレルギー協会所在地 : 東京都千代田区九段南4-1-8 第二小磯ビル2F代表者 : 理事長 東田 有智設立 : 昭和42年(1967年)12月公益法人認定: 平成22年(2010年)9月公益目的事業: アレルギーに関する研究助成、研修会・講演会、市民公開講座の開催、出版物の刊行、医療費の一部助成収益事業等 : 抗原輸入代行協会サイト : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月01日小児喘息とは?症状、特徴、原因など。「アレルギーアンケート」結果も喘息は、ある種の刺激によって気道に炎症が起こり、狭くなることで呼吸が苦しくなる状態を繰り返す病気です。気道とは、気管や気管支と呼ばれる、鼻や口から吸いこんだ空気を肺まで送る空気の通り道のことを言います。喘息がある人の気道は、慢性的な炎症があり過敏になっているため、ちょっとした刺激でも発作を起こしてしまいます。小児期に発症するケースを小児喘息と呼びます。2~3歳までの発症が約60~70%、6歳までが約80%といわれており、小児喘息がある患者さんの大部分は、小児期で治癒します。喘息の症状はさまざまですが、発作が起こると「呼吸困難」「ゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴」「咳き込む」などの症状が表れます。発作は夜間から早朝にかけて生じやすいのが特徴です。喘息の診断は「症状の特徴や出現時期、頻度」「喘息の家族歴」「生活環境」などを聞いたりするほか、血液検査や呼吸機能検査などを行うことがあります。本人が症状を伝えるのが難しい場合などは、発作の様子を動画で撮影しておくと医師にも伝えやすく、おすすめです。喘息の重症度は、症状の頻度と強さで分類します。治療方法を決めるため、重症度の評価はとても大切です。・軽症間欠型頻度は週1回未満で夜間の発作は月2回未満。症状は軽度で持続しない。・軽症持続型頻度は週1回以上だが毎日ではなく、夜間の発作は月2回以上。月1回以上、日常生活や睡眠が妨げられるぐらいの発作がある。・中等症持続型頻度は毎日で、夜間の発作は週1回以上。週1回以上、日常生活や睡眠が妨げられるぐらいの発作があり、短時間作用性吸入β2刺激薬がほとんど毎日必要。・重症持続型頻度は毎日で、夜間発作もしばしばある。日々の生活に制限が生じるぐらい症状が強い。・最重症持続型重症持続型のうち、さらに治療を強化する必要があるものをいう。参考: 成人喘息の疫学、診断、治療と保健指導、患者教育|厚生労働省小児喘息の原因は完全には解明されていませんが、主な原因として「遺伝」「アレルギー」「ウイルス感染症」「食事」などが考えられます。両親のどちらかに喘息がある場合、発症リスクは25%、両親ともに喘息がある場合は50%になります。また、妊娠中の母親の喫煙や栄養不良、未熟児、低出生体重、母乳不足なども小児喘息の発症にかかわると言われています。ダニやほこり、犬猫の毛に対するアレルギー、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎なども小児喘息に影響します。幼少期のRSウイルスやライノウイルスの感染も危険因子です。また、ビタミンC、E、オメガ3脂肪酸の摂取不足や肥満もリスクがあります。喘息発作を引き起こす原因としては、風邪などの呼吸器感染症、ダニやほこりなどのアレルゲンとの接触、気温や気圧の変化、香りや煙の吸入、ストレスなどが考えられます。参考:小児の喘息|MSDマニュアルUpload By 発達障害のキホン発達ナビでは「わが家の「アレルギー事情」アンケート&エピソード募集!」としてアレルギーについてのアンケートを募集致しました。今回はその結果をご紹介致します。(2023年9月5日~9月7日までに実施/発達ナビ会員65名が回答)Upload By 発達障害のキホン「子どもに発達障害があり、なんらかのアレルギーがある」と答えた方が77%と一番多い結果となりました。多くのご家庭が発達障害とアレルギーに関して悩んでいるようです。また、小児喘息とアレルギー性鼻炎については併存することも多く、約7割の方が喘息とアレルギー性鼻炎を併存していると言われています。参考:わが家の「アレルギー事情」アンケート&エピソード募集!小児喘息の治療とは喘息の治療には、2種類あります。1つは喘息の発作が起きないようにするための治療、もう1つは発作が起きたときの治療です。発作が軽かったり、まれに発作を起こしたりするぐらいの症状であれば、発作が出たときにだけ薬を用いますが、たいていの場合は発作を予防するための治療を行います。喘息発作を起こさないためには、気道の炎症を鎮めることが大切です。そのために、吸入コルチコステロイド薬やロイコトリエン修飾薬という薬を用います。発作がないときにも治療を続けることで、発作が起こりにくくなるので、自己判断で中止するのはやめましょう。喘息の治療は、発作が出ることなく、呼吸の検査で問題がなくなることがゴールです。発作を予防するための吸入コルチコステロイド薬は、主に吸入薬として使用します。発作の重症度によって、薬の用量や吸入回数を増やします。吸入コルチコステロイド薬の副作用を心配する方がいらっしゃいますが、全身への副作用はほとんどありません。ただし、口内に残ると、のどの違和感やカンジタ症につながることがあるので、吸入後はうがいが必須です。うがいができないお子さんは吸入後に水を飲みましょう。ロイコトリエン修飾薬は、アレルギーに関わるロイコトリエンという物質の働きを阻害し、気道の炎症をおさえて気管支を広げる効果があります。内服薬として使用します。発作が起きたときは、気管支を広げて呼吸をスムーズにする短時間作用性気管支拡張剤を中心とした治療をします。発作が軽いうちに吸入することで、重症化を防ぐことができます。また、吸入や飲み薬が苦手なお子さまには、ホクナリンテープという皮膚に貼るタイプの薬を用いることがあります。発作が起こったときにどうすればいいか、薬の正しい使用法など、日ごろから主治医と相談しておきましょう。呼吸や咳が苦しくて眠れない、話せない、呼吸するとのどやろっ骨の間がはっきりへこむなどの症状があるときは、急いで医療機関を受診してください。救急車を要請してもいいでしょう。受診するまで、手持ちの短時間作用性気管支拡張剤を吸入します。小児喘息は、アレルギーの関与が強いことが分かっています。アレルギーを引き起こす原因=アレルゲンには、ダニやほこり、カビ、犬や猫の毛やふけ、花粉などがあります。喘息を引き起こすアレルゲンを調べるため、血液検査によるアレルギー検査を行うことがあります。ただし、検査で陰性だったとしても、実際にはアレルゲンになっていることもあるので注意が必要です。一方、検査で陽性になったものは、実際に喘息症状の要因になっていることが多くあります。小児喘息を悪化させないためにできること小児喘息の発作を起こさないためには、予防としての治療のほか、アレルゲンの排除も重要です。家庭では特に、ダニやほこり、ペットの毛などを避けましょう。喘息発作を起こさないために、できること・じゅうたんや畳ではなく、フローリングにする・床掃除を毎日する・布張りのソファはやめる・クッションや座布団を使わない・羽毛の枕は使わない・布団や枕は天日干しをして、掃除機をかける・ぬいぐるみを置かない・犬や猫などを飼わない(すでに飼っている場合には、過ごす部屋を分ける)・同居者に喫煙者がいれば、禁煙する・こまめに換気する喘息を悪化させないためには、気管支の状態を把握することも大切です。めいっぱい息を吐いたときの息の速さを測るピークフローメーターという器具を使うと、気管支の状態が数値で分かります。お子さんの場合、息切れの症状や発作について、自分ではうまく伝えられないことがあるので、ピークフローメーターを使用すれば、喘息の状態を客観的に判断することができます。数値が高いときは今の治療を続け、低いときは主治医と相談するといいでしょう。ピークフローメーターは、保険が適用され、比較的安価で購入することができます。入手方法については、主治医に相談をしましょう。小児喘息は、上手にコントロールして発作を防ぐ小児喘息の治療は、発作を防ぐために毎日行うことが不可欠です。発作がないからといって、自己判断で治療を中止するのはやめましょう。また、発作が起きたときの治療について、主治医と日ごろから相談しておきましょう 。喘息の状態をコントロールするために、ピークフローメーターで息の速さを測定したり、アレルゲンを除去したりすることも重要です。
2023年09月30日5歳の息子は、熱は下がっても咳だけ残るということがしばしば。特に運動後や就寝中などに咳が悪化し、あまりにひどいときは嘔吐してしまうこともありました。喘息の診断を受けていたのですが、薬をのんでも全然よくならなくて――!? セカンドオピニオンで「喘息」の診断を受けたが…この状況に耐えられなかった私は、かかりつけ医の小児科からセカンドオピニオンで呼吸器内科に息子を連れて行きました。 そこでは医師に「この子は喘息だよ」と診断されました。吸入や喘息の薬を処方してもらって息子の咳は、何とか完治。しかし、風邪を引くたびに咳だけが長引く状況は変わりませんでした。 そして冬の寒い時季に、またもや息子は発熱。数日で解熱はしましたが、咳だけはいつもの通り治りません。「吸入や喘息の薬で治るかな」と私は考えていました。しかし、今回はどれだけ喘息の薬を飲んでもまったく咳が良くなる気配がありません。 再びかかりつけ医へ相談咳で苦しむ息子に何もできずに私は涙が出てきました。しかし、一番つらいのは息子です。私はすがるような思いで再びかかりつけ医の小児科へ息子を連れて行き、今までの流れをすべて話しました。 私の話を聞いたかかりつけ医は「喘息じゃないから薬が効いてないんだよ」と。そのひと言がとても腑に落ちました。 かかりつけ医は「この症状だけじゃ喘息と判断できない」と漢方薬を処方。すると、息子の咳は次第に落ち着き、運動も就寝も問題なく過ごせるように! その後、風邪の際は咳止めの漢方薬をはじめから処方してもらうことで、息子の咳は以前のように悪化しなくなりました。咳だからまた喘息か、と思っていましたが、漢方が効いてよかったです。息子がつらい中、あちこちの病院に連れていくことに迷いもありましたが、再度かかりつけ医を受診してよかったと思った出来事でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/ふくふく ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:都 うめこ
2023年06月29日「スギ花粉の飛散は落ち着きましたが、ヒノキ花粉は5月中旬ぐらいまで警戒が必要です。それ以降も黄砂などによる影響で、花粉症の症状に加え、気管支炎の発症が増える危険性もあり、まだまだ油断はできません」そう警鐘を鳴らすのは、花粉症原因物質研究の第一人者である、埼玉大学大学院理工学研究科の王青躍教授だ。4月14日、岸田文雄首相は、花粉症対策に関する関係閣僚会議の初会合の席上で、「6月までに、来年の飛散期や今後10年を視野に入れた対策の全体像を取りまとめる」と発言。ようやく政府も本腰を入れて対策に動きだした。そんな折、4月中旬に大量の黄砂が日本列島を襲来。目のかゆみ、鼻水、くしゃみのほか、喉の痛みやせきなど、花粉症ではない人まで花粉症と同様の症状に苦しめられる事態が起きた。その大きな要因の1つが、「花粉爆発」だった。黄砂などが引き起こすこの現象を発見した王教授が解説する。「黄砂や自動車の排ガスなどの大気汚染物質が空気中の花粉に触れると、表面が傷つき、そこから水分を取り込んだ花粉が膨張、破裂します。破裂後、花粉のアレルギー物質が細かく砕け、1㍃メートル以下の微小粒子となって空気中を漂います。これを吸い込むと、鼻や喉を通りすぎて、気管支や肺にまで侵入してしまうのです。すると、花粉症の症状だけではなく、深刻なぜんそくなどを引き起こすリスクもあります」(王教授、以下同)王教授の研究によると、花粉が黄砂や大気汚染物質に触れると、その6~8割が爆発を起こすという。さらに、花粉が水分によって膨張し、破裂する現象を引き起こす最も危険な因子となるのが“雨”だと王教授は話す。「降水量5mm以下程度の雨だと、花粉本体の飛散量は減っても、水分によって破裂した微小粒子のアレルギー物質の飛散量は爆発的に増えてしまいます。また、アレルギー物質は湿度が高い環境でも空気中で長く浮遊することがわかっています」例年、黄砂の飛来は5月いっぱいまで注意が必要とされている。特に、今年は例年以上に花粉と黄砂の量が多いだけに、花粉爆発による健康被害には、いっそうの警戒が必要なのだ。コロナ禍が落ち着き、花粉のピークも過ぎて「やっとマスクが外せる」と安心している人もいるだろう。だが……。「飛散した微小粒子のアレルギー物質を吸引しないためには、マスク着用は有効な対策となります」花粉爆発から身を守るために、マスク着用のほかにどんなことに気を配ればよいのか、王教授にアドバイスしてもらった。「天気予報などの情報を注視し、黄砂やPM2.5(微小粒子状物質)、大気汚染などが激しい日にはできるだけ外出を控えることが基本です。特に幹線道路のような自動車の排ガスなどの大気汚染物質が多いエリアは花粉爆発が起きやすくなるので、避けるようにしましょう」過ごしやすい気候になり、屋外での運動も気持ちがよい季節だが、息が上がるような激しい運動には注意が必要。アレルギー物質を吸い込むリスクが高まってしまうためだ。外出から帰宅した際は、アレルギー物質を部屋に持ち込まない心がけを。「家に入る前に、必ず洋服類に付いた花粉を払い落としましょう。脱いだ外出着はすぐに専用の洗濯カゴに入れて、室内着とは分けて洗濯するのも大事です」手洗いとうがいに加えて、鼻うがいも習慣にしたい。そして、部屋着に着替える前に入浴し、髪を洗うと安心だ。新型コロナ対策で、換気の徹底が習慣になった人もいるだろう。「それとは逆行するのですが、外気を室内に入れないために、窓は開けない。できれば、PM2.5対応の空気清浄機を各部屋に設置して、家にいる間は常時稼働させるようにしましょう」少しずつではあるが新型コロナ感染拡大前の日常が戻りつつあるなか、花粉爆発で不調をきたすことのないよう、できる対策を講じていくようにしたい。
2023年05月08日40歳で第二子を出産した私のもとには、かわいい子どもだけでなく自分が気管支喘息になっていまうというオマケもついてきました。今回は、40代女性で発症する人が少なくないといわれる「気管支喘息」について体験談を紹介します。咳が止まらない!ただの風邪じゃないの!?40代を目前に控えて待望の第二子を授かった私は、うれしさとは裏腹に40歳という年齢での出産にビビッていました。同じ時期に第二子を授かった同世代のママたちが、相次いで妊娠中に糖尿病や高血圧を発症してしまったと聞く中、40歳での出産で心配なのは胎児の成長だけでなく、母体もなんだなと実感する日々を過ごしていました。元気な子を無事に出産するために、自分も十分に気を付けなくては……と思っていた矢先に、私は風邪をひきこじらせてしまいます。それは、妊娠後期に近づいていたときでした。私の場合、発熱もありましたが産婦人科で処方してもらった薬で熱はすぐに下がり、鼻水や鼻詰まりも1週間ほどで治まりました。ただ、込み上げてくる咳だけがずっと止まらずに長引き、咳をするたびにおなかに力がかかってしまっている状態が続きます。定期健診時に担当医に相談すると、咳でおなかに力がかかると切迫流産を引き起こす原因にもなり得るので、なるべく早く呼吸器内科を受診することをすすめられました。「早くこの咳をなんとかしなければ!」と少々焦りを感じながら、私は聞きなれない初めての呼吸器内科を探して受診することにしました。ショッキング!私は気管支喘息だった「呼吸器内科って内科と何が違うの?」と思いながら、近所の呼吸器内科をネットで検索してみると、呼吸器内科はそれほど多くないことに気付きます。良さそうな呼吸器専門のクリニックを見つけたので受診すると、まず呼吸機能検査やアレルギーを調べるための血液検査などをおこないました。呼吸機能検査をおこなうための専門的な機器がそろっていることが、内科との大きな違いだと思いました。肺活量を測定したり、1秒間に一気に吐くことのできる息の量を測定する機器で検査をおこないました。その結果、医師からは「気管支喘息です」と告げられました。私の場合、1秒間に一気に吐くことのできる息の数値が極端に低くなっていたみたいです。特に息苦しさなどは実感していなかったし、単なる風邪だと思っていたので、恐る恐る「喘息は治りますか?」と医師に聞いてみると「小児喘息は落ち着くこともありますが、大人になってから発症した喘息の完治は難しいです」とのこと。どんよりとしていると、「喘息はじょうずに付き合って発作が起こらないようにコントロールすれば怖い病気ではありません」と励まされました。妊娠中でも使用可能な薬を処方してもらい、この日から産婦人科とは別に呼吸器内科への定期的な通院と朝晩の吸入が欠かせない生活がスタートしました。気管支喘息とのじょうずなつき合い方突然、気管支喘息と診断された上に不治の病と知り一瞬落ち込みましたが、医師の指示のもと薬を常用すると咳も徐々に落ち着き、ほぼ予定日どおりに元気な赤ちゃんを出産しました。気管支喘息は、なんらかの原因で気道が炎症を起こし狭くなることで、息苦しさや咳が起こるみたいです。私の場合は、以前から花粉アレルギーがありそれも要因のひとつでした。あとは加齢によるものだとも言われました。特に女性の場合は男性と比べ、気管支が細い上に加齢によってさらに気管支が細くなることで喘息を発症する人が多いそうです。私は、治療として気道が炎症することを抑えるために気管支拡張剤と抗炎症作用を持つステロイドの吸入薬を処方され、朝晩吸入しています。季節やそのときの症状の度合いによって抗アレルギー剤を併用することもあります。吸入薬を使っていると咳もほぼ出ないので、喘息であること自体を忘れてしまい、吸入することも忘れがちになります。しかし、しばらく吸入を怠ると喉の奥にいがらっぽさを感じるので、やっぱり吸入薬は欠かせません。運動も普通にできますし、医師にも「心肺機能を衰えさせないためにも適度な運動をしたほうが良い」と言われています。薬をさぼらずにウォーキングを楽しむことで、今も喘息発作を起こすこともなく元気に過ごしています。まとめ40歳を目前にして突然発症してしまった気管支喘息。「世の中、無知ほど怖いものはない」とはよく言ったもので、私も喘息という病気のメカニズムを詳しく知るまでは、何が原因で咳が出たり息苦しくなるかをわからずにいました。喘息のメカニズムを正しく理解し、正しく薬を常用することで以前とほぼ変わらない生活を送れています。喘息でない人と比べたら、風邪をひいたときなど悪化しやすい傾向があるので十分に注意しないといけませんが、これからも喘息という病とうまく付き合いながら、なるべく悪化させることなく元気に過ごしたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)イラスト/sawawa★関連記事:「え? 血尿!?」脇腹が痛く、頭痛に吐き気、悪寒まで… #43歳で腎がんになった話 1★関連記事:「半端ないだるさ…これって更年期?」私がつらい症状を克服できた理由【体験談】★関連記事:「夜中に何度も目覚めてしまう…」睡眠不足の改善に効果があったこと3つ【体験談】著者/みほきち(48歳)30代半ばで第一子、40歳で第二子を出産した主婦ライター。現在は自分の更年期と上の娘の思春期というダブルの厄介ゾーンに突入し、大好きな音楽と適度な運動で心をフラットに保ちながらやり過ごす日々。
2021年11月04日わが家の2人の子どもたちは気管支が弱く、咳が続いて小児科にかかることが度々ありました。重症化したことはなかったのですが、できる限り予防をしたい。そこで、何か咳を防ぐ方法はないか、かかりつけの小児科の先生に相談しました。 「“ある遊び場”に気を付けて」小児科の先生からは、「“ある遊び場”に気を付けて」とのアドバイスがありました。 その遊び場とは「ボールプール」。カラフルなボールがたくさんあって、見ただけでもウキウキしますよね。ボールを投げたり、たくさんのボールの中を泳ぐようにして遊んだりと、子どもたちが思いっきり楽しめるスポットです。わが家の子どもたちも、2人ともボールプールが大好きだったのでちょっとショックでした。 ボールプールに注意が必要な理由ボールプールのボールは材質的にどうしてもホコリを引き寄せやすく、そのボールを投げたり、ボールの中をかき分けるようにして動き回ったりすることで、どうしてもホコリを吸い込みやすいのだそうです。 いつもたくさんの子どもたちで賑わっている場所とあって、目には見えないけれど、思った以上にホコリが多い場所なのかもしれません。子どもたちが大好きな遊び場なので思いもよらないことでした。 利用するのは体調がいいときに週末によく行くショッピングモールにもボールプールで遊べる場所があり、買い物帰りによく子どもたちを遊ばせていました。 ただ、小児科の先生に「気管支が弱い子はボールプールに注意」と聞いてからは、遊ばせるのは体調がいいときに限定し、なるべく短時間にするなど、今までよりも子どもたちの体調を考慮して利用するようにしています。 また、以前は買い物帰りに寄ることが多かったボールプールですが、午前中のほうが空いているので、ホコリも少ないのではないかと考え、先に遊ばせてから買い物に行くことも。思いっきり楽しんだあとは子どもたちも機嫌よく買い物に付き合ってくれるようになり一石二鳥でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:奥田美紀二児の母。IT企業にてSE・プログラマーとしてシステム開発やWEBサイト運用等をおこなう。夫の転勤や子育てのために退職し、現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年09月09日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。今回は喘息をもっている妊婦さんからのご相談です。 Q.喘息持ちだと帝王切開でしか出産できませんか?私は喘息をもっている初産婦です。10月に出産予定ですが、ちょうどその時期だと喘息の症状が出やすい時期です。シムビコートを吸引していますが、喘息持ちの妊婦は何か出産のときに対処してもらえないのでしょうか? 帝王切開でしか産めませんか? 高塚あきこ助産師からの回答喘息の症状が出やすい時期でのご出産がご心配なのですね。喘息の症状や程度にもよりますが、喘息がある方でも、経腟分娩は可能ですよ。確かに、喘息の方には使えないお薬もありますが、違うお薬で対応することも可能ですし、喘息があるからということでの大きな制限はあまりないように思います。病院の方針によっても、多少異なることがあると思いますので、詳しくはおかかりつけの産婦人科でご相談なさってくださいね。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 喘息合併妊娠 妊娠中はどうなる?・妊娠中の喘息治療は、基本的に妊娠前と同じようにおこないます。通常、妊娠して子宮が大きくなるとともに肺が圧迫され、呼吸機能は低下するため、特に喘息の女性は妊娠中に発作が起こらないように適切な薬物治療を続けることが重要です。 ・妊娠中に喘息の状態が不安定になると、母親の低酸素状態が胎児への酸素供給だけでなく、子宮や胎盤への血流を阻害して、胎児の発育や母体血圧などに悪影響を及ぼします。それにより、周産期死亡・妊娠高血圧症候群・流産・早産・胎児発育不全(FGR)・出生時低体重を起こすリスクが高くなることがわかっています。出血や下腹部痛、胎動の減少(胎動が自覚できるようになった以降)などの症状があれば、次の妊婦健診を待たずに早めに産婦人科を受診しましょう。 ・喘息を診る呼吸器やアレルギーの専門医、妊娠中から産後の経過を診る産婦人科医、生まれる赤ちゃんを診る新生児科医や小児科医の連携は必要不可欠です。各々の病院や地域の連携体制によって多少異なりますが、かかりつけの診療科が小規模のクリニックの場合、母体や赤ちゃんが早急に高度な医療を受けられように、規模の大きい病院へ転院をすすめられることもあります。 ・妊娠中は、喘息の治療を継続して、一般的な妊婦さんと同じような妊娠生活を送ること、発作が起こらないように対策することが重要です。アレルゲンとなる物質を最小限にするための環境整備、禁煙・分煙、心身の安静など、薬物治療と同じように取り組みましょう。 ・喘息のある人がインフルエンザにかかると、喘息を悪化あるいは重症化させることがあります。妊娠期間がインフルエンザの流行期と重なる場合は、妊婦さんおよび妊婦さんと同居する家族はインフルエンザワクチンの予防接種を受けましょう。妊婦さん用のワクチン接種については、かかりつけの産婦人科へ相談してください。 ・妊娠中に薬を使うことへ抵抗感をもつ妊婦さんがいますが、喘息の治療に使用する吸入ステロイド薬やβ2刺激薬などは、妊娠中も継続して使用可能な治療薬です。特にステロイドに対する偏見や誤解をもつ妊婦さんとそのパートナー、家族もいますが、胎児への影響の少ないステロイドを使用することで発作を予防すること、重症化を招かないことが母子の生命を守ります。喘息の治療や産婦人科の診療を専門としない者による情報やウワサに惑わされないように気をつけましょう。 ・妊娠初期に薬を使ってはいけないと思い治療を自己中断した妊婦さんや、妊娠中期以降に発作が起こらないことを理由に自己判断で減薬した妊婦さんに、発作が起きることがあります。使用する治療薬について心配なことや不安なことがあれば、自己中断はしないで担当医へ相談しましょう。 【妊娠中の喘息患者さんに使用できると考えられている薬剤と注意点】(引用改変:日本アレルギー学会喘息ガイドライン専門部会監修:喘息予防・管理ガイドライン2018)吸入薬1.吸入ステロイド薬(パルミコート®キュバール®オルベスコ®)注12.吸入β2刺激薬SABA(メプチンエアー®)LABA(セレベント®)注23.吸入抗コリン薬(アトロベント®)注34.クロモグリク酸ナトリウム(インタール®)経口薬1.経口ステロイド薬(プレドニン®)注42.ロイコトリエン受容体拮抗薬(シングレア®キプレス®)注53.テオフィリン除放製剤(テオドール®)注64.経口β2刺激薬(ベネトリン®スピロペント®)5.抗ヒスタミン薬注5注射薬1.ステロイド薬(水溶性プレドニン®ソル・メドロール®)2.アミノフィリン(ネオフィリン®)3.アドレナリン(ボスミン®)注7その他貼付β2刺激薬ツロブテロール(ホクナリン®)注8 注1:ヒトに対する安全性のエビデンスはブデソニドが最も高い。注2:短時間作用性吸入β2刺激薬(SABA)に比べると長時間作用性吸入β2刺激薬(LABA)の安全性に関するエビデンスはまだ少ないが、妊娠中の投与の安全性はほぼ同等と考えられている。注3:長期管理薬として用いた場合の妊娠に対する安全性のエビデンスはなく、発作治療薬としてのみ安全性が認められている。注4:プレドニゾロン、メチルプレドニゾロンは胎盤通過性が小さいことが知られている。注5:妊娠中の投与は有益性が上回る場合のみに限定するべきであるが、妊娠を知らずに服用していたとしても危険性は少ないと考えられている。ロラタジン、セチリジン、レボセチリジンの使用は比較的安全とされている。注6:中毒域の血清レベルのモニターが必要。血中濃度を5~12μg/mLを目標にする。注7:子宮動脈の収縮を惹起するためアナフィラキシーなどの場合のみ使用する。注8:吸入薬、経口薬に準じて安全と考えられているが、今後のエビデンスの集積が必要である。 喘息合併妊娠 出産はどうなる?基本的に、経腟分娩で出産することが可能です。妊娠中の喘息のコントールが良ければ、陣痛が来てから出産までの間に発作が起こることは稀です。一般的な妊婦さんと同じように、逆子や前置胎盤などの合併症を理由に帝王切開で出産することはあります。※参考:基礎知識(妊娠中)「【医師監修】気管支喘息のある女性の妊娠・出産について気をつけること」【監修:医師 太田 篤之 先生 産婦人科 | おおたレディースクリニック院長】
2019年08月30日息子は、軽い喘息持ちです。常に治療が必要なわけではなく、ときに冷気や風邪などを引き金にして発作がでる程度です。5歳くらいになると、呼吸器官の機能を計測して喘息なのかの判定が可能になるようですが、まだできない年齢の息子は「喘息の傾向あり」ということになっています。じつは私の妹も子どものころは喘息持ちでした。いまは普段の生活を送っている分には発作がでることはないのですが、アルコールを摂取すると発作がでるそうなのでお酒は一滴も飲みません。妹が小学校低学年のころが一番ひどく、夜に発作がでて、母と妹で夜間診療に駆け込んでいたのを、いつも父と家で心配しながら待っていた記憶があります。発作を起こした妹は、病院で吸入をしてもらうと落ち着くようでした。■妹が教えてくれた喘息の重宝アイテムそして妹の息子も喘息持ち。一緒に子連れで祖母の家に遊びに行ったときも、発作がでて慣れない土地で夜間診療に行ったりと大変そうでした。その後に生まれたわが息子も「喘息の傾向あり」と診断され、発作のたびに吸入に通う日々が始まりました。私も気管が弱いし、私の父も喘息傾向ありだったから、もしかしたら遺伝的なものもあるのかも…と思ったりもしています。「吸入大変だよね」ある日妹に漏らしたところ…私の勝手な思い込みで、吸入器は業務用の医療機器のイメージがあったので驚きました。その場で検索してみると、案外リーズナブルな価格で吸入器のネット通販がたくさん出てきて…。■「息が止まってしまったら…」眠れぬ夜を過ごす日々に変化が!うちの息子は発作はそんなに頻繁にはでないものの、風邪をひいているときなんかはずっと息苦しそうにしています。また、咳がひどく、しょっちゅうのように嘔吐してしまい、夜間は本当に心配。そうなってしまうと、ずっと様子を見守り、眠れぬ夜を過ごすことがよくありました。夜間診療に吸入してもらいにいくにも、寝ている長女を起こし、真夜中にたった1人でぐずる子ども2人を病院へ連れていくのは至難の業でした。というわけで、わが家も昨年、小児科に相談して吸入器を購入しました!しょっちゅう風邪をひいている冬場はすごくすごーく重宝しています。また、小児科の先生からは「眠っている間の吸入もOK」と言っていただいたので、お布団の中で半分まどろみながらサクッと吸入できるのは思いのほか便利です。薬剤は定期的にかかりつけ医に処方していただき、親子ともに体力的にも精神的にもとても楽になりました。喘息の子どもを持つ身としては、息苦しそうに呼吸する姿を見ていると、こっちも苦しくなりますよね。いつか息がとまってしまうんじゃないかって不安でいっぱいになるものです。子どもの喘息で悩んでいらっしゃる方には、こんな方法もあるよって知っていただきたくて、今回記事にいたしました。治療の一つの選択肢として覚えておいてもらえると嬉しいです。■アレルギー体質の息子に母ができることは?またうちの息子、アレルギー持ちでもあります。7ヶ月になった頃にパンを与えると途端に体中に発疹が!そのときにアレルギー検査をしてもらったのですが、パン以外にも卵とハウスダスト、ダニにもアレルギー反応が!そうかそうか、うちの部屋が汚いのも息子の喘息の原因になっていたのかも…反省。というわけで、できる限りアレルギー物質が少ない部屋にしたいと私が心がけていることをご紹介いたします。掃除の仕方は、まだ試行錯誤が必要かもしれません。でもズボラな私は毎日掃除できていなかったので、いまは少しでも子どもにとって良い環境を作っていきたいと思っています。小児喘息は、思春期ごろになると体力もついて治ることも多いと聞きますが、それまでの期間も不安ですし、そもそも治るかどうかも定かでない…。少しでも症状が楽になるように、できることはしながら、気長に付き合っていこうと思います。※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。喘息の吸入器使用についてはかかりつけの医師にご相談ください。
2018年12月28日咳は子どもには頻繁に起こる症状で、咳込んだり眠れなかったりして見ていてつらいものです。子どもが咳込むとき、家でしてあげられることは? 受診のタイミングは? と悩むことも多いのではないでしょうか。今回はそんな咳の症状や改善方法について解説します。咳をする仕組みって何??まず咳の仕組みはどのようなものでしょうか。息を吸うと空気が口や鼻から入って、のど、気管を通って肺にいきます。この通り道を「気道」といいます。この気道に細菌やウイルス、タバコの煙やアレルギー物質、食べ物などの「異物」が入ってくると、それらを外に出そうとして「咳反射」が起こります。食事中にむせると咳が出ますが、これは異物としての食べ物が気道に入ってくることで反射的に咳が出ているのです。このように咳は異物を外に出すための生理的な反応といえます。咳の原因って何??では、咳の原因にはどんなものがあるでしょうか?基本的には、気道を通る異物すべてということになります。主な原因は以下です。感染症による咳いわゆる風邪(上気道炎)は気道にウイルスや細菌が侵入して咳を引き起こします。また鼻水がでてきて、のどに垂れ込んでくることでも咳を起こします(=後鼻漏:コウビロウ)。自分で鼻をかむことができない子どもたちにとって、後鼻漏は咳の原因として大きなものです。また風邪により痰がからんでくると、それを出すために生理的な反応として咳がでます。誤嚥(ごえん)による咳食べ物や唾液が気管に入ってしまうことで咳を引き起こし、ときに肺炎を起こすこともあります。胃食道逆流(いしょくどうぎゃくりゅう)による咳胃液の逆流により胃液が気道に入って咳を引き起こします。食後や、仰向けの態勢で逆流は起こりやすくなります。気管支喘息による咳もともと気道が過敏な状態であるために、アレルギー物質やタバコの煙などの気道に入ってきた刺激に対して咳が出やすい状態になっています。受診のタイミングは? 咳で困ったときの判断基準ではこのような場合受診のタイミングはどうすればよいでしょうか? 緊急性のあるものとそうでないものがありますが、以下のような呼吸困難を伴うものは緊急性があり、早く受診したほうがいいでしょう。百日咳とくに3ヶ月未満の赤ちゃんはまだ予防接種をうけていないため重症になりやすいです。コンコンコンコンと連続的に咳をして、顔を真っ赤にして苦しそうにヒューっとうなります。※1 動画参照仮性クループのどの奥のほうにある声門の下が腫れるもので、犬が吠えるようなケンケンした咳を特徴として、呼吸困難を認めます。※2 動画参照一方、風邪の咳は1~2週間ほどで落ち着くことが一般的で、緊急性はないのですが、それ以上続く場合は肺炎や喘息など他の原因が隠れている場合があり、受診したほうがいいでしょう。肺炎の有無の確認にはレントゲン撮影が必要です。咳の特徴としては気管支喘息の場合、日中はそれほどでなくても朝や早朝、運動後などに咳き込むことが多く、肺炎など感染症によるものは、日中と夜の咳のギャップは少ない傾向です。…では治療はどのようなものがあるでしょうか。気管支喘息や百日咳、クループなどは病気ごと個別の治療があり受診が必須ですが、一般的な風邪の咳の治療であれば、ご家庭でできるものもあります。風邪の場合、咳をして異物を出すことで自然に治っていきますから、必ずしも病院で咳止めをもらわなくていいと考えます。咳にはさまざまな治療がなされますが、医学的には「一定の効果があるもの」と「効果が乏しいもの」とが混在しているというのが現状です。以下にまとめてみました。■咳の改善に一定の効果が期待できるもの(1)鼻水吸引:鼻を吸引することが後鼻漏に効果的です。小児科や耳鼻科でもできますが、電動鼻吸引器を購入して自宅で何度も吸うとより効果的です。寝ているときに垂れ込みやすいので、寝る前に吸うとよいでしょう。下記の通り、書籍「小児の咳嗽診療ガイドライン」(日本小児呼吸器学会)にも鼻水吸引が効果的だと記載されています。乳児の後鼻漏は咳嗽のみならず喘鳴や吸気性呼吸困難、無呼吸などの随伴症状をきたしたり、哺乳力低下や不機嫌などの全身症状を合併することもある。鼻汁吸引はこれらの症状の改善にも有用である出典: 小児の咳嗽診療ガイドライン / 日本小児呼吸器学会 P85 (2)ヴィックスヴェポラッブ®:ドラッグストアでも購入できる塗り薬のヴィックスヴェポラッヴは夜間の咳を鎮める効果があるというデータがあります。※3(3)ハチミツ:ハチミツにも咳を鎮める効果があるというデータがあります。ただし、ボツリヌス症の危険性があるため1歳未満の子どもには与えないでください。※4痰切りのお薬も一定の効果があるというデータがあるため使用を考慮していいかもしれません。また乾燥した空気は気道への刺激となる可能性があり、部屋は加湿したほうがいいでしょう。■咳の改善に効果が乏しいもの(1)鼻水のお薬:よく鼻水のお薬として抗ヒスタミン薬が処方されていますが、これはアレルギー性鼻炎のお薬ですので風邪の鼻水への効果は期待できません。後鼻漏の咳には抗ヒスタミン薬より鼻吸引がいいでしょう。(2)気管支拡張薬のテープ:ホクナリン®やツロブテロール®などのテープは気管支喘息のお薬ですので、咳を鎮める効果は乏しいです。咳の時は、わが子にも患者さんにもこのような対策をしています。ちなみにわが子は風邪の時咳き込んで嘔吐しやすいので、寝床にタオルやゴミ袋を用意しています。だんだんと寒くなり風邪が流行する季節になってきました。咳の時にはこれらのポイントを参考にしてくださいね。参考資料※1 Whooping Cough/Indian Health Service ※2 KidMed/Croup: What Parents Need to Know to Breathe Easier ※3 NCBI/Vapor rub, petrolatum, and no treatment for children with nocturnal cough and cold symptoms. ※4 NCBI/Honey for acute cough in children.
2018年12月06日タバコを吸うことや、受動喫煙が体に悪いということは多くの人が知っていることです。では、子どもにとっては具体的にどのような影響があるのでしょうか。これまでにたくさんの研究があります。(1) 乳幼児突然死症候群のリスクの上昇 (2) 咳や痰の症状の増加 (3) 気管支喘息を発症しやすい (4)肺がんの原因となる(5) 中耳炎になりやすくなる 参照サイト:National Center for Biotechnology Information上記のように、さまざまなリスクが科学的に証明されています。肺がんや気管支喘息など呼吸器系に関するものはご存じの方が多いと思いますが、乳児突然死症候群や中耳炎のリスクも上昇させるものです。気管支喘息は発症だけでなく、家にタバコを吸う人がいると発作のコントロールが難しくなります。受動喫煙だけでなく、誤飲事故の危険もあり、子どもの異物誤飲で最も多いのはタバコです。※1 ジュースの缶を灰皿がわりに使用することで、タバコの成分が溶け出し、それを誤って飲んでしまうと大量のニコチン摂取となり危険です。また、最近流通している加熱式タバコはスティックが2.5cmほどと小さく、子どもがちょうど口に入れやすい大きさのため、誤飲事故が増えています。※2受動喫煙や誤飲事故など、タバコは子どもにとって危険が多いものですので、ご自身の子ども、またはお孫さんができたら、子どものためにも禁煙が大切です。「外でタバコを吸ってるから大丈夫」は本当なのかしかし小児科医が、喫煙している保護者に禁煙をお勧めしても「外で吸ってるから大丈夫です」などの理由で断られることも多いのが現状です。本当に大丈夫なのでしょうか?Q1 外で吸っているから大丈夫?外で吸ったとしても喫煙者の服や髪の毛に有害物質が付着しているため、家の中に運んでしまっています。家で吸わなくとも、喫煙者の肺の中には有害物質が残存し、呼気の中には有害物質が含まれているため、外で喫煙したとしても、受動喫煙をしていると言えます。Q2 換気扇の下で吸っているから大丈夫?換気扇の下で吸ったとしても、その煙が全て室外に排出されるわけではありませんから、受動喫煙を防ぐことはできません。※3Q3 空気清浄機を使ってるから大丈夫?タバコの有害物質をすべて除去することはできません。このことは空気清浄機の商品ページなどにも記されています。有害物質の多くは気体成分であり、粒子成分にのみ有効な空気清浄機では効果は乏しいと考えられます。Q4 加熱式タバコは煙が出ないから大丈夫?現在のところ安全であるという科学的根拠はありません。まだ加熱式タバコは使用されてから日が浅く、受動喫煙についての十分なデータがありません。ゆえに多くの国でまだ加熱式タバコは販売されていませんし、WHO(世界保健機構)も加熱式タバコは規制すべきもとのとしています。※4タバコを吸ってすぐに肺がんになるわけではありません。10年、20年と吸い続けて発症するので、時間がたたないとはっきりしたデータはとれないと考えられます。現状では加熱式タバコの健康への影響はよくわからないものとしてとらえるほうがいいでしょう。ただ、煙は出ないとしてもタバコを吸って吐いた息の中には有害物質は含まれています。煙がでないからこそ、傍で吸っていても気づかず避けることが難しいという面もあるため、健康に影響がないというデータが出る可能性は極めて低いと考えます。やめられない理由はコカインやヘロインに次ぐ依存性禁煙することは健康面のほか金銭面などでもメリットが大きいため、タバコを吸う人のうちおよそ3割が禁煙したいと考えていますが※5、それでもなお禁煙できないのはなぜでしょうか?それはタバコ(ニコチン)には「依存性」があるからです。依存性とはタバコがなくなるとイライラしたり落ち着かないなど離脱症状の出やすさのことで、麻薬であるコカインやヘロインに次ぐ強力なものです。※6そのため、自力で禁煙することは極めて難しく、たとえ禁煙できなくても必ずしも本人がだらしないからというわけではありません。子どものため、自分のため、どうしたら禁煙できる?タバコの害がどれだけ子どもにとっても悪いものか分かったとしても、禁煙できない方たちがいるのは確かです。紙巻きタバコから加熱式タバコに変更したら、少なくともそこには受動喫煙を気にしている「芽」のようなものあるという見方もあります。責め立てて芽を潰してしまうよりは、その芽に水を与えて育て、加熱式タバコもいずれやめることができるようにサポートが必要です。周囲のサポートを得るには、医療機関で開設されている禁煙外来を受診するのが一番の近道です。家族より第三者の意見のほうが受け入れやすい場合もあり、専門家のアドバイスや治療を受けることができます。ニコチンを急に切ると離脱症状がでますから、段階的に減量するために禁煙治療薬が用いられます。禁煙外来は全国で1万6000施設以上にあり治療が可能で、中には土日に受診できる禁煙外来やオンライン診療もあります。※7 家族に喫煙者がいると、子どもがタバコを吸い始める可能性が上がります。家族の喫煙は連鎖するため、禁煙をすることはいま子どもへの健康への悪影響を減らすことができるだけでなく、将来的に子どもや孫の世代がタバコを吸う可能性を減らすこともできます。以前、私が医学生のころ出会った、タバコが原因となる慢性の肺障害の肺気腫であろう男性のことを コラム に書いたのですが、この方も病気を患っているであろうにも関わらず、タバコがやめられない様子でした。喫煙の連鎖を断ち切るという財産を子ども達や孫、その次の世代にまで残す、この記事を一つのきっかけにしていただけたら幸いです。参考資料※1 命を落とすこともある!子どもの誤飲事故 <独立行政法人国民生活センター> ※2 日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会 ※3 How should parents protect their children from environmental tobacco-smoke exposure in the home? <家庭内の環境たばこ煙曝露から両親を守るにはどうすればよいですか?> ※4 Heated tobacco products (HTPs) information sheet<加熱タバコ製品(HTP)インフォメーションシート> ※5 平成 28 年 国民健康・栄養調査結果の概要 <3.禁煙意思の有無の状況> ※6 タバコは薬物である<日本禁煙学会> ※7 禁煙治療に保険が使える医療機関情報最新版
2018年10月08日歌手の浜崎あゆみ(38)が、急性気管支炎と急性咽喉頭炎のため、きょう26日に予定していた「TA LIMITED LIVE TOUR 2016」Zepp Nagoya公演を中止することを、公式サイトを通じて発表した。公式サイトでは、「10月25日(火)の公演終了後、医師の診察を受けた結果、急性気管支炎、急性咽喉頭炎という診断結果でした」と報告し、「スタッフ一同協議のすえ、やむを得ず急遽公演を中止させていただくことにいたしました」と経緯を説明。「公演を楽しみにして頂いていた皆様には多大なご心配・ご迷惑をお掛けしますことを、心よりお詫び申し上げると共に、この度の公演中止に関しましてご理解いただけますようお願い申し上げます」と呼びかけている。なお、振替公演の有無、およびチケットの払い戻しに関する詳細は、現在調整中とのこと。「決定次第改めて、オフィシャルホームページにてご案内させていただきます」としている。
2016年10月26日睡眠中に呼吸が止まってしまう病気、睡眠時無呼吸症候群。ひどくなると身の危険にもかかわるといわれているこの睡眠障害が、成人の気管支喘息と関係があるということが明らかにされました。その研究結果をご紹介します。睡眠障害と喘息の関係睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が止まってしまう病気のことです。ひどい場合は、心筋梗塞や動脈硬化を引き起こすこともあると言われています。また、睡眠中に呼吸が止まってしまうため、息苦しくなって夜、目が覚めることが多くなり、その結果、深く眠ることができず、日中の行動に支障が出てくる場合もあります。今年1月に睡眠時無呼吸症候群と気管支ぜんそくの間に、なんらかの関係があるという研究結果が発表されました。調査を行ったアメリカの研究者によると、「喘息にかかることが睡眠時無呼吸症候群を引き起こす危険因子になる」のだそうです。喘息は危険因子になるその研究によると、喘息にかかっている被験者のほうが健常者よりも数年後に睡眠時無呼吸症候群になる確率が高かったいうのです。ただ、「その原因が何か?」というところまではまだわかっていないようで、今後の研究でそのメカニズムが明らかになることに期待が集まっています。睡眠時無呼吸症候群は、寝ているときに症状がみられる病気なので、自分では気がつきにくいと言われています。そのため、家族など、自分以外の人に「寝ているときの呼吸がおかしい」「いびきが突然止まる」などと言われて、初めて病院にかかり睡眠時無呼吸症候群と診断されたという人も多いようです。睡眠時無呼吸症候群がもたらす危険睡眠時無呼吸症候群の人には下記のような症状が見られるそうなので、自分は大丈夫と思っている人も一度チェックしてみましょう。・睡眠中に呼吸が止まる・いつもいびきをかいている・よく夜中に目が覚める・よく寝汗をかく・起床時に熟睡感がない・日中に眠気やだるさを感じる睡眠時無呼吸症候群で怖いのは、本人に「熟睡できていない」という自覚がないことです。特に自覚のないまま日中を過ごしていることがあるので、昼間に眠気に襲われたり、集中力をかいて思わぬ事故を起こす可能性があります。実際に、睡眠時無呼吸症候群の患者は交通事故を起こす率が高いという報告もあるようです。周囲から指摘されたり、上の項目で当てはまる点が多い場合は、一度、お医者さんに相談してみたほうがよいかもしれません。photo by Lisa Marie Cannon
2015年08月09日とめたくてもとめられない――それが咳の厄介なところですよね。明日は朝が早いからしっかり寝ないと、と思っても咳がずーっとでていて眠れないなんてこともよく聞く話です。この厄介な咳にはどんな種類があるのでしょうか?睡眠を妨げる厄介な咳就寝時や睡眠中に突然出る咳というのは厄介で、辛いものですよね。せっかく気持ちよく寝ていたのに、目が覚めてしまって、翌日の寝不足につながったり……。ただ、「咳」と一言でいっても、咳にはいろいろな種類があるということをご存知ですか? 何が原因で起こっている咳なのかをしっかりつきとめることで、改善につながります。逆に、「何となく風邪かな」など、勝手な自己判断をしてしまうといつまでたっても症状はよくなりません。代表的な咳の疾患を以下にあげます。ご自身の症状にあてはまるものがないか一度、チェックしてみてください。代表的な3種類を紹介咳には主に、(1)咳喘息、(2)気管支喘息、(3)アトピー咳嗽の3種類があります。それぞれどのような症状がでるものか、解説したいと思います。(1)咳喘息・風邪の後にではじめることが多い。・痰はほとんどでない。・数カ月から数年など、長期間続く。・冷気を吸い込むなど、体温変化に伴い、咳が増悪する。(2)気管支喘息・ゼーゼー、ヒューヒューといった呼吸困難を伴う。・咳喘息から1~4割の人が気管支喘息に移行する。(3)アトピー咳嗽・咳喘息と似ているが、夜間や朝方ではなく、日中の温度変化で咳が誘発されることが多い。咳喘息のチェック項目とは?まず、大切なことは咳が長引くようであれば、自己判断をせず、まずお医者さんに相談しましょう。病院での治療や診査がどのように行われるのか簡単にご紹介します。咳喘息の診断基準は、7つのチェック項目があると言われています。咳が8週間以上持続しているか、胸部レントゲン写真で異常がみられないかなどをチェックします。7項目すべてを満たす場合は、咳喘息と診断されます。治療は、一般の咳止めや風邪薬は有効ではないと考えられているので、気管支拡張剤や吸入ステロイド剤が使われるようです。睡眠の妨げにもなる厄介な咳。悩まされている方はすぐに病院でチェックしてもらい、快眠ライフを手に入れましょう!Photo by Ryan Boren
2014年12月23日(画像はイメージです Fernando de Sousa)テルアビブ大学が発見2014年10月28日、テルアビブ大学は、喘息患者あるいは喘息発作を繰り返す人はそうでない人に比べて25%以上の割合でビタミンD欠乏症が見られたことを明らかにしました。研究成果はAllergy誌に2014年10月3日からオンライン版で公開されています。喘息とビタミンD炎症と気道の狭窄を主症状とする喘息は最近増加傾向にあります。喘息は治ることはありませんが、アレルゲンやその他の喘息発作の引き金になるものを避けることと薬物治療で管理することは可能になっています。ビタミンDは免疫調整作用を持つことから、喘息などの免疫に関連する疾患に有効であると信じられています。今まではビタミンDと喘息の関連を調べた研究はほとんどありませんでした。研究内容研究者はイスラエルのクラリス健康サービスにある約400万人分のカルテを分析しました。2008年から2012年までにビタミンDの測定が行われている308,000人のデータを抽出。その中で、喘息である人は21,237人(6.9%)でした。ビタミンDの測定率は全体の測定率5.7%と差はありません。分析の結果、ビタミンD不足は喘息の増悪のリスク比が25%上昇することが明らかになりました。喘息の増悪のない人では健常人とビタミンDの状態と違いはありませんでした。考察ビタミンDは太陽を浴びることで身体の中で合成されます。皮膚科の医師たちは紫外線の問題から他の方法でビタミンDを増やすことを勧めています。ビタミンDを増やす方法としては魚、卵、肝油、強化牛乳があります。またサプリメントも選択肢の一つです。今回の研究からはビタミンDが不足すると喘息が増悪することが示唆されました。薬剤でコントロールできないような喘息患者に遭遇した場合は血中ビタミンDを測定することを勧めています。【参考】・テルアビブ大学プレスリリース・Allergy掲載文献
2014年11月03日アステラス製薬とアストラゼネカは9月29日、タレントの乙葉さんと書道家の武田双雲さんを招き、喘息(ぜんそく)疾患啓発活動「チェンジ喘息! Voiceプロジェクト」発表会を都内にて行った。トークショーではおのおのが体験を交え、喘息への理解を呼びかけた。○喘息症状が出やすくなる秋10月、11月と季節の変わり目を迎え、日中の気温の差が大きくなってくる秋。この季節は喘息症状が悪化しやすく、患者にとってはつらい季節の到来となる。喘息は慢性的な気道の炎症が原因で起こり、気温差のほかにも花粉や風邪など、さまざまな原因で症状が悪くなってしまう。主な治療としては、気道炎症を抑制することが重要とされている。同プロジェクトは、喘息の症状が悪化しやすい秋に合わせてこれまでにも定期的に実施。喘息患者がその症状や不安をなくし、適切な治療を受けるために、医師に症状や不安を「声」にしてしっかりと伝える大切さを啓発していくことを目的としている。主催社を代表してあいさつしたアストラゼネカ マーケティング本部の太田篤氏は「喘息患者は近年、増加傾向にある」と、患者数の現状を話した。その上で「タバコの煙やお香など、普通の人にとって何気ないものが発作のきっかけになる。症状が出るかもしれないという不安などから、喘息によって生活の質が低下してしまっている。発作が起こらない、症状ゼロを達成するために、正しい情報を多くの人に理解してもらいたい」とプロジェクトの趣旨を語った。続いて、アステラス製薬 プロダクトマーケティング部の藤田英一氏がプロジェクトの概要を説明。「喘息患者さんの思いや声を集めて共有することで、患者さん一人ひとりが医師に症状を相談しやすくなる」ようにと、患者さんのQOL(クオリティー・オブ・ライフ)向上を目的に特設のウェブサイトを開設した。サイトでは、患者さんの体験をもとにしたショートムービーが見られるほか、喘息患者さんが抱えるさまざまな声や思いなどを「五-七-五」のリズムで自由に表現し、投稿する「みんなの喘息川柳コンテスト」を開催。12月1日17時まで同サイト内で募集し、来年1月に発表を予定している。○大体の患者さんはシャイトークショーには、8歳で喘息を発症したという乙葉さんと、妻と娘が喘息だという武田双雲さん、喘息治療の第一人者で国際医療福祉大学 教授 山王病院 アレルギー内科の足立満医師が登壇した。乙葉さんは、「以前は季節の変わり目や風邪をひいたりすると、すごく不安になっていた」と、喘息との長い付き合いを振り返った。「前は症状が出てから病院に行っていたけれど、今は症状が出る前に相談をするようになった。朝と夜の吸入治療が毎日の日課になっていて、それでこの季節も安心して過ごせる」と、治療が変わったことで気持ちも変わったと話した。家族が喘息だという武田さんは、「初めて妻の症状を目の当たりにしたとき、妻よりも不安になってしまった」と、自分に症状がないだけに不安が大きかったという。台風が喘息症状の悪化につながるケースもあるが「今日も妻が『台風来てるよ』と(体の状態から)教えてくれた。天気予報よりも敏感かも」と驚きつつも、「夫や父として、いろんなストレスを取り除いてあげるような存在でありたい」と、家族を思いやる胸の内を明かした。「大体の患者さんはシャイ」という足立先生は、「喘息の治療は、対処から予防に変わってきている」と治療方法の変化を説明。「限られた診療時間ではあるが、忙しそうだから……などと医師に遠慮することなく、予兆などの症状や不安をしっかり伝えてほしい。それが、患者さんにあった治療法につながる」と、不安を「声」に出して伝えることの大切さを訴えた。トークの最後には、「みんなの喘息川柳コンテスト」にちなみ、3人それぞれが考えた喘息川柳も披露された。トークの後は、武田さんが特別に書のパフォーマンスを披露。したためられた書「チェンジ喘息!」は、「喘」の「口」がハート型になっているユニークなものとなった。武田さんは「喘息という言葉をポジティブなものにしようと思った。ハートは大好きですよ」と語り、書の自己採点を聞かれると「満点です! 」と、笑顔を見せた。乙葉さんも「ハッピーな気持ちになれる書だったので、すごくステキ」と絶賛していた。
2014年09月30日5月30日、気管支喘息とCOPDの専門医団体である日本喘息・COPDフォーラム(以下JASCOM/ジャスコム)と、外資系製薬メーカーのグラクソ・スミスクライン株式会社の共催で、「肺がん検診を生かしたCOPDの早期診断」と題されたセミナーが開催された。「がん」「心疾患」「脳血管疾患」が数十年以上も日本人の死因の上位を占める一方、年々増加中なのが「COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease/慢性閉塞性肺疾患)」という疾患だ。同疾患の死亡者数は、2010年で約16,000人。日本人の死因の第9位へと上昇している。同セミナー内で公演を行った、JASCOM COPD領域代表である東京女子医科大学統括病院長の永井厚志氏によると、COPDとは、慢性気管支炎や肺気腫など、気道や肺胞などに炎症が発生し、長期にわたって気道が閉塞状態になる病気の総称のこと。徐々に呼吸機能が低下していき、進行度合いによっては呼吸不全に陥り、死にいたるという。厚生労働省の調査などによれば、2010年の時点で死亡者数は約1.6万人と年々増加傾向にある。推定患者数530万人に対し、治療中の患者はわずか17.3万人。治療していない患者の多さがあげられる。これは、COPDの主な症状が「せき、たん、息切れ」などのため、単なるかぜと片付けられたり、ごくありふれた症状で見過ごされがちなため、疾患発見の遅れにつながっているからだ。厚生労働省の専門委員会がまとめた「健康日本21」では、2022年度までに、COPDの認知率を現状の17%から80%まで引き上げることを目標としている。また、COPDは肺がんをはじめ、さまざまな併存・合併疾患の誘発リスクがあるという。COPD患者は、患者でない人に比べて5倍も肺がんに罹患しやすいことがわかっているとのこと。軽症であっても肺がん罹患率は高く、若年齢でも無視すべきで疾患ではない。さらに、COPDと肺がんが併存しているケースでは、肺がんのみの患者の7倍も死亡率が高くなるそうだ。特に「長期の喫煙暦がある人は、COPDを疑うことが重要です」と永井先生。現実的に見て、日本におけるCOPD患者の9割は喫煙者であることからも、肺がんの罹患・死亡リスク軽減のためには、COPDの主原因である喫煙をやめるための治療・啓蒙活動などの取り組みが重要となる。さらには、「いかにCOPDを早期発見・治療するか」といった医療システムづくりも大きなカギを握っているといえる。現在の肺がん検診は簡易なこともあって、受診率は比較的高いものの、発見率はきわめて低い。この問題に対し、東京女子医科大学八千代医療センター呼吸器外科教授の関根康雄氏は、主因のひとつに胸部レントゲンの精度の低さがあるとした上で、それを補うことが可能な、問診票のCOPDを示唆する質問項目があるにもかかわらず、有効活用されていない点を指摘する。こうした現状に対し、関根氏は、「肺がん検診の問診票を利用したCOPDスクリーニングによる患者発見の新たな仕組みづくり」への取り組み例として、「千葉モデル」を紹介。これは、千葉市医師会、千葉市、ちば県民保健予防財団が共同で立ち上げた「千葉COPD肺癌スクリーニング研究会」による、「全国初の体系的なCOPD患者抽出とフォローアップシステム」である。具体的には、千葉市における住民・企業の肺がん検診において、COPD患者発見に適した形の検診表を作成。年齢や喫煙暦、呼吸器の症状など、4つの問診項目すべてにあてはまる人については、CTなどの精密検査を行うことで、COPD患者の絞込みを行うというものだ。これにより、COPD患者の早期発見および治療が促進されるとともに、患者に対する定期的な検診も可能となることから、肺がん患者の早期発見および治療にも有効な手段といえる。実際、取り組み開始から3年目となる平成22年度には、肺がん検診を受けた89,100人のうち、問診内容から要精密検査となったリスク患者が1,170人(1.3%)、さらに実際に精密検査を受診した551人のうち、138人がCOPD/肺気腫と診断されているとのこと。今後の展望については、「まずは千葉市で実績をつくり、呼吸器学会などの後押しを受けながら全国へ広めていきたい」と関根先生。早期の実現を願うとともに、一般レベルでも、セルフメディケーションの観点からCOPDへの認識を深めていくことが大切だといえる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月31日メドピア株式会社は、同社が運営する医師コミュニティサイトMedPeerにて、「小児喘息治療のステロイド製剤使用状況」について調査を実施。約半数の医師がコルチゾールを選択することがわかった。日本アレルギー学会によって発表されている「小児気管支喘息の薬物療法における適正使用ガイドライン」では、経静脈的ステロイド投与の選択肢としてコルチゾール(ヒドロコルチゾン)、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロンが併記されている。それを受けて同社では、医師の所属する施設における、ステロイド製剤の選択、使用状況を調査した。その結果、「まずはコルチゾールを使用しプレドニゾロンに変える」が20%、「コルチゾールを使用する」が18%、「まずはコルチゾールを使用しメチルプレドニゾロンに変える」が8%となり、第一選択としてコルチゾールを挙げた医師は計46%となった。コルチゾールを選んだ理由として、「即効性がある程度期待できるコルチゾールをまず使用する」、「内因性副腎皮質ステロイドへの影響が少ないコルチゾールを利用」といったコメントが見られる。また、「継続的に使用する場合はプレドニゾロンを使用する」といったコメントもあり、小児へのステロイド投与については、副作用の観点から慎重な意見が多いようだ。同調査は、一般内科、総合診療、呼吸器内科、アレルギー科、感染症科、小児科、小児外科、耳鼻咽喉科、救急医療科、家庭医療の医師を対象に実施。調査期間は2012年3月21日~3月27日。有効回答数は 1,079件。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月04日