早稲田大学ビジネススクール教授の入山 章栄氏がMCを務める『賢者の選択サクセッション』の次回のゲストに井筒まい泉株式会社が登場します。2022年12月31日(土)13:30からBS12にて放送予定です。ゲスト:井筒まい泉株式会社 代表取締役会長 岡本 猛氏番組MC 入山 章栄氏ヒレかつサンド番組 ロゴ■事業承継特化型番組『賢者の選択サクセッション』とは?事業承継に課題を抱える企業の課題解決の一助となればとの想いから、事業を受け継ぐ側に焦点を当てた新しいビジネス情報番組です。真の事業承継とは、今ある事業をそのまま後継者へ継承するだけではなく、先代から連綿と続く経営資源を再評価し、クリエイティブに再構築することであると考え、これを「事業創継」と定義しました。番組では、事業創継を成し遂げた後継者をゲストとしてお招きし、番組MCの入山氏と共に、知られざる苦労や裏話を交えながら、事業創継について真剣に語り合います。■異業種M&Aで事業承継した成功事例に迫る!とんかつでおなじみの井筒まい泉。後継者がいなかったことから、サントリーHDがM&Aという形で事業を承継し、2008年サントリーのグループ会社となった。新社長に就任したサントリー出身の岡本氏は、年間売上高70億円を十数年で120億円超に飛躍させ、事業承継を成功に導いた。岡本氏が買収後に社員の不安を取り除くために行ったこととは?事業承継で大切にしてきたポイントは?会社を継がせる側と継ぐ側の想い、今後事業承継を考えている方々のヒントとなる視点、番組MC 入山氏も注目の事業承継のプロセスに迫ります。■番組詳細番組名:『賢者の選択サクセッション』日時 :2022年12月31日(土)13:30~放送局:BS12番組MC:入山 章栄ゲスト:井筒まい泉株式会社 代表取締役会長 岡本 猛■番組MC 入山 章栄(いりやま あきえ)紹介番組MC 入山 章栄氏早稲田大学大学院経営管理研究科 早稲田大学ビジネススクール教授。慶應義塾大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科修士課程修了。三菱総合研究所で、主に自動車メーカー・国内外政府機関への調査・コンサルティング業務に従事した後、2008年に米ピッツバーグ大学経営大学院よりPh.D.(博士号)を取得。同年より米ニューヨーク州立大学バッファロー校ビジネススクール助教授。2013年より早稲田大学大学院早稲田大学ビジネススクール准教授。2019年より教授。専門は経営学。「Strategic Management Journal」など国際的な主要経営学術誌に論文を多数発表。著書は「世界標準の経営理論」(ダイヤモンド社)、「世界の経営学者はいま何を考えているのか」(英治出版)「ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学」(日経BP社)他。メディアでも活発な情報発信を行っている。予告動画を下記URL又は二次元バーコードよりご覧いただけます。 井筒まい泉 予告動画【賢者の選択サクセッション】 【株式会社矢動丸プロジェクト】所在地 : 東京都中央区銀座6-2-1 Daiwa銀座ビル8F創立 : 1983年10月5日代表者 : 代表取締役 前田 雄大ホームページ: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月23日2017年にパレ・ド・トーキョー(パリ)、2020年にはティンゲリー美術館(バーゼル)で大規模な個展を開催するなど、国内外で活躍する泉太郎の個展『Sit, Down. Sit, Down Please, Sphinx : 泉太郎』が2023年1月18日(水)〜3月26日(日) まで、東京オペラシティ アートギャラリーで開催される。東京の美術館では初の個展となる。1976年奈良県生まれ、東京在住の泉太郎。映像、パフォーマンス、ドローイング、絵画、彫刻など多彩なメディアを交錯させるようなインスタレーションを展開するアーティストだ。常に既存の概念を疑ったり、見方をずらしたりしながら、映像とは何か、絵画とは何か、あるいは世界で起こる不条理な問題に対しても不可思議なユーモアを携えながら、そこで起きていることは何なのかを探り出そうとする。そして「アートとは、常に別の道を実験し、準備し続けること」という泉は、自身も現状の社会のシステムの中で生きていることを自覚しながらも、なんとか別の道を探そうとしてアート作品を作り続けている。そのため、リアルタイムと録画が入れ子になり、延々と続いていく多層的な映像作品を制作したり、時には自らパフォーマーとなって「見られる」立場になってみたり、時には観客を巻き込んでその作品の行方を委ねたりと、さまざまな制作方法から模索している。それは終わりのない旅のようだ。今回の展覧会では、古墳や陵墓、ストライキ、再野生化、仮病、鷹狩りにおけるマニング(懐かせる)やフィーディング(目隠し)など、数々のキーワードが絡みあう思考のプロセスや、コスプレ、キャンプ、被葬のような体験を織り交ぜ、「不可知」に向き合い、助け続けるための永久機関を立ち上げるという。と、文字を読んでも、実際に泉が作りだす劇場のような空間の中に入り込んでみないとわからないことも多い。映像機器をつなぐコードのように、作品を体験してみて初めて頭の中に新しい回路が生まれるからだ。ぜひ展覧会場に2度、3度と足を運んでほしい。Cloud (pillow / raised-floor storehouse), 2020©︎2020, Museum TinguelyPhoto by Taro IzumEveryday Life, Another SpaceKanagawa Prefectural Gallery, Yokohama, 2009© Taro IzumiCourtesy of Take Ninagawa, Tokyo Photo by Ken KatoInstallation view of “Kodoku Experiment” at Take Ninagawa, Tokyo, 2022©︎ Taro IzumiCourtesy of Take Ninagawa, TokyoPhoto by Kei OkanoInstallation view of Taro Izumi “My eyes are not in the centre” at White Rainbow, London, 2018© Taro Izumi Courtesy of White Rainbow, London, and Take Ninagawa, TokyoPhoto by Yukitaka Amemiya「泉太郎 突然の子供」展示風景金沢21世紀美術館撮影:表恒匡画像提供:金沢21世紀美術館新作のためのスタディ画像撮影地:石舞台古墳(奈良県)、畝傍山東北陵(神武天皇陵)付近の森(奈良県)、日ノ出町(横浜市)、ほか撮影:泉太郎<開催情報>『Sit, Down. Sit Down Please, Sphinx.:泉太郎』会期:2023年1月18日(水)~3月26日(日)会場:東京オペラシティ アートギャラリー時間:11:00~19:00(入場は18:30まで)休館日:月曜(祝日の場合開館、翌日休)、2月12日(日・全館休館日)料金:一般 1,200円/大高 800円公式サイト:※同時開催『収蔵品展075 彫刻家の素描・版画』、『project N 89 川人綾』
2022年12月21日トレードマークともいえる大胆なハネ上げラインでカメラの前に立ってくれた、水曜日のカンパネラ・詩羽さん。彼女がメイクをする上で大事にしているのは、自分を客観的に見ながら盛ることなのだそう。詩羽さん(水曜日のカンパネラ)×ラインコンシャスメイクなりたい自分を実現できる。メイクには夢があふれています!「自分のパーツに足りないものや似合うものを探りながら組み立てると、どんどんなりたい自分に近づけるのがメイクの魅力だと思うんです。お姉ちゃんに教わってメイクを始めた中学生の頃から、自分なりに可愛くなる方法を少しずつ見つけていったんですが、このアイラインの描き方も自分なりのアンサー。もともとの目の主張が弱いからインパクトが欲しいと思って模索するうちにこのダブルラインにたどり着いたんです」透明感あふれるピカピカの肌はファンデレス!「ベースメイクは『SKIN AQUA』のトーンアップUVだけで完結。透明感が出るしほっぺの血色が浮き上がるから、チークも塗らなくて済みます」一度ハマったら来る日も来る日も同じメイク。「ポーチの中にそのときに好きなコスメをキュッと詰め込んで、飽きるまでひたすらそのセットでメイクします。コスメはだいたいドラッグストアをパトロールしてゲットするんですけど“落ちない”とかキャッチーなポップに弱くて(笑)」仕事も約90%はセルフメイクの詩羽さん。「365日好きな顔で過ごせるって、幸せです!」Makeup Point「私のメイクの主役は、大胆にハネ上げたダブルライン。黒のリキッドライナーを黒目の外側から二重の幅をなぞるように引いて、目尻の少し外側から急カーブでハネ上げます。その先端とドッキングするように目尻からもう1本ハネ上げラインを描いたらできあがり。左右がシンメトリーになるように、毎朝、真剣に向き合っています」A、「落ちなくて好きすぎる。2本目です」。ケイト リップモンスター 06¥1,540*編集部調べ(カネボウ化粧品 TEL:0120・518・520)B、「グロスみたいな唇用美容液。撮影前に唇をぷるっぷるにしたいときに重ねます」。リップセラム¥3,080(セルヴォーク TEL:03・3261・2892)C、「突然のニキビも落ち着く」。メラノCC 薬用 しみ 集中対策 美容液[医薬部外品]20ml¥1,298*編集部調べ(ロート製薬 TEL:06・6758・1272)Utaha’s Beauty Rules1、大事な撮影前はポテチを我慢!「ポテチが大好きで最近はセブン‐イレブンの『ポテトチップス うま辛チリ味』にどハマり中。だけど、食べると翌日ニキビができがち…(笑)。コスメやお薬でフォローしてもさすがに追いつかないから、MVやCDのジャケット撮影の前の日は食べたい気持ちをグッと堪えるって決めています」2、18時までにごはんを食べる。「おいしいものを食べるのが生きがいだから、ストレスを溜めないという意味でも毎日の食事を楽しんでます。でも太りやすい体質なので、18時までに済ませることを意識。特にダイエットを頑張るときは、10~18時の8時間以内に食事を完結させるオートファジーを取り入れています」3、自分に合うコスメを見つけて愛用。「コスメの情報って世の中にあふれていると思うんですけど、いろいろ使ってみた結果、自分にフィットするものが一番だと確信。今はAQUALABELの化粧水、メラノCCのジェル、ニベアの青缶のクリームの3ステップを愛用中。ほぼ毎日ファンデレスで過ごせるくらい調子がいいです」うたは2001年生まれ、東京都出身。’21年9月、水曜日のカンパネラの2代目・主演&歌唱担当として加入。アーティスト、モデルとしても自己表現を行う。Instagram(@utaha.89)では、音楽と言葉と時間と私をテーマに発信を続けている。衣装はすべてスタイリスト私物※『anan』2022年11月23日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・Yuri Nosho取材、文・石橋里奈
2022年11月20日1990年代の終わりから画家として本格的にキャリアをスタートし、現在国際的に活躍する加藤泉の個展『加藤泉―寄生するプラモデル』が2023年3月12日(日)まで、ワタリウム美術館で開催される。子供が描くようなシンプルで記号的な顔の形から始まり、「ひとがた」を手がかりとして制作し続けてきた加藤。絵画だけでなく、木や石などの自然物、ソフトビニールやプラスチックといった人工物を素材とする彫刻も手がける。今夏は、宮城県石巻市で開催された『リボーンアート・フェスティバル2022』に参加し、石巻で採れた稲井石を組んで直接ペイントした、ひとのような像を3体展示した。石を使い始めたのは、2015年に香港で趣味の釣りをしている際に、足元にあった石に惹かれたことがきっかけだという。自然の情報が蓄積された石と対話しながら、その素地に絵を描き、絵画とも彫刻ともつかない不思議な存在感のある立体作品を作りあげてきた。今回は、コロナ禍でスタジオにいる時間が長くなり、子供の頃から好きだったプラモデルを作るうちに展開した新作などを発表する。自身が手がけた木彫に、動物や昆虫のプラモデルをコラージュして(組み合わせて)みると「プラモデルが作品に寄生して、面白いことになった」という。また、フィギュアやプラモデルの制作会社『ゴモラキック』の神藤政勝と意気投合し、石のプラモデルを制作。デカール(表面に転写する)の絵や箱、組立て説明書もすべて加藤が作っている。そのほか、フランスのル・アーブル市内広場に展示され、一部が恒久展示となったブロンズ彫刻の拡大画像の壁面展示、ペインティングや木版画なども紹介する。また、1月15日(日)まで、ワタリウム美術館地階のライトシード・ギャラリーでは、加藤が設立した、美術と音楽が交差するレーベル『Potziland Records』にフォーカス。加藤が参加するアーティスト・バンド「THE TETORAPOTZ」の活動も紹介する。さまざまな表現が生きることと直結している加藤の世界を楽しみたい。オリジナル・プラスチックモデルphoto by Kei Okano〈無題〉2022photo by Kei Okano〈無題〉2022photo by Kei Okano「加藤泉ー寄生するプラモデル」展覧会限定スペシャル ポスターリトグラフ、2022photo by Kei Okano【開催概要】『加藤泉一寄生するプラモデル』会期:2022年11月6日(日)〜 2023年3月12日(日)会場:ワタリウム美術館時間:11:00~19:00休館日:月曜日(1月9日は開館)、12月31日(土)~1月3日(火)料金:一般1,200円、大人ペア 2,000円、大学(25歳以下)・高校・70歳以上1,000円、中小500円美術館公式サイト:
2022年11月07日仙台・泉パークタウンのイルミネーションイベント「2022 SENDAI 光のページェント in 泉パークタウン」が、2022年10月30日(日)から2023年2月28日(火)まで開催される。仙台・泉パークタウンを照らすイルミネーション「SENDAI 光のページェント in 泉パークタウン」は、仙台の冬の風物詩として例年まちを彩るイベント「SENDAI 光のページェント」から派生して誕生したイベント。パークタウンの商業施設・宿泊施設が集まるメインストリートの街路樹や各施設内をオリジナル LED等の光で華やかに彩る他、マルシェイベント等も開催する。泉パークタウン タピオ、仙台ロイヤルパークホテル、仙台泉プレミアム・アウトレット周辺を温かなイルミネーションで照らし、幻想的な空間を演出。会期中18:00、19:00、20:00のタイミングではイルミネーションが一斉に消え、再点灯する「スターライト・ウインク」も実施し、より一層ロマンチックなムードを作り出す。仙台ロイヤルパークホテルの中庭で「ガーデンイルミネーション」もまた、仙台ロイヤルパークホテルのガーデンをランタンとイルミネーションで飾る「ガーデンイルミネーション」も開催。併せて要チェックだ。尚、仙台・定禅寺通で例年開催されている「2022 SENDAI 光のページェント」については、2022年11月上旬ごろに発表される予定だ。【詳細】2022 SENDAI 光のページェント in 泉パークタウン実施期間:2022年10月30日(日)~2023年2月28日(火)※2023年2月16日(木)を除く場所:泉パークタウン タピオ、仙台ロイヤルパークホテル、仙台泉プレミアム・アウトレット周辺点灯時間:・10月30日(日)~2023年1月31日(火) 16:30~21:00・2023年2月1日(水)~2月28日(火) 17:00~21:00■仙台ロイヤルパークホテル「ガーデンイルミネーション」実施期間:2022年10月30日(日)~2023年3月31日(金)※2023年2月16日(木)を除く場所:仙台ロイヤルパークホテル ガーデン(中庭)住所:宮城県仙台市泉区寺岡6-2-1
2022年10月31日博多華丸が主演を務める『羽世保スウィングボーイズ』が、10月23日に東京・明治座で初日を迎えた。本作は、九州のとある架空の港湾都市・羽世保を舞台に、ジャズの盛んなこの町の造船会社で巻き起こる様々な逆境と、それに真っすぐ立ち向かう社員たちの姿、そして揺るぎない家族愛を笑いと涙で描く完全オリジナルの物語で、博多華丸は本格タップダンスと和太鼓に挑戦。国内でも有数のタップダンサーやジャズの生バンドも登場し、音楽的な要素もふんだんに盛り込まれている。昨年7月には福岡・博多座、8月に大阪新歌舞伎座で上演され、好評を博していた。出演者は博多華丸のほかに、南沢奈央、大場美奈、中村浩大(Jr.SP / ジャニーズJr.)、財木琢磨、斉藤優(パラシュート部隊)、椿鬼奴、幸田尚子、天津木村、松岡裕哉、坂本あきら、天宮良、大空ゆうひ、長谷川初範が名を連ねた。作・演出はG2が手がけている。また、初日公演後には合同取材会が行われ、博多華丸が登壇。なお『羽世保スウィングボーイズ』は10月28日まで同所で上演される。合同取材会レポート――「明治座初日の冒険」とおっしゃっていましたが、その冒険を終えられた感想は。博多華丸(以下、博多)何とか転覆せずに出航できたかなという感じです。去年博多座、新歌舞伎座でやらせていただき1年以上経って最後の最後に明治座です。みんな、なんとなくできるのではないかという空気感が蔓延していたところ、演出のG2さんがピシャッっと「1からやるつもりだから」と。博多座でご覧になった方からするとだいぶ変わっていると思います。役者さんだけでなくてダンサーさんも太鼓の皆さんもいろいろな仕事をされて経験を積んで、さらにパワーアップした集合体になったので、いい作品になったのではと思っています。――1年2カ月ぶりの和太鼓とタップダンスの練習の方はいかがでしたか。博多自主トレはやっていたのですが、演奏と一緒にというともう一度やり直しなので。バンドさんが入ったのが1週間ぐらい前なので、今日の点数は60点ぐらいですかね。意外と自分に厳しいところがあるんです(笑)。伸びしろがあるということで、この6日間でさらに成長したいと思います。――自主練はどのようにされていたのですか。博多NHKで朝ドラを 見ながら、こんなふうに(タップの仕草をして)していました(笑)。和太鼓はさすがに家にはないので、それなりに自分でリズムを刻んだりですけど。そのほか演技もありますのでなにもかもやるのって大変だな、大谷はすごいなと思いますね。――福岡とはお客さんの反応は違いますか。博多たぶん違うと思います。まず博多弁がどこまで通じるか。博多座ではナチュラルな博多弁でやるので、全国の方が聞いたら分からない会話もあると思います。東京の方にも伝わりやすい博多弁を探り探りやっていますが、東京のお客様もとてもいい雰囲気で、助けていただきました。――カンパニーのみなさんの雰囲気もすごくいいように感じました、座長としていかがですか。博多本当に頼りになります。タップダンサーの方も去年は台詞が初めてなのでぎごちなかったのですが、稽古するたびにメキメキ成長して、ダンスに限らず、歩いたり普通の立ち姿の稽古なども自主的にやってまとめてくださった。すごいいい仲間に恵まれたなと思います。――千穐楽に向けての意気込みをお願いします。博多誠心誠意、この舞台にぶつけたいと思いますので、少しだけ「あさイチ」の方は大吉さんにお任せして私の方は座っているだけという可能性もありますが、その分、明治座に力を注ぎたいと思います(笑)。――まだご覧になっていないお客様へ、ここをぜひ見てほしいというところがありましたらお願いします。博多どれも素敵なシーンだと思いますが、後半のジャズとタップのセッションは毎回素敵だなと思いますね。200点を目指していきたいと思いますので、ご期待ください。<公演情報>『羽世保スウィングボーイズ』10月23日(日)~28日(金) 東京・明治座作・演出:G2【出演】博多華丸南沢奈央 大場美奈 中村浩大(Jr.SP / ジャニーズJr.) 財木琢磨 斉藤優(パラシュート部隊) 椿鬼奴 幸田尚子 天津木村 松岡裕哉 坂本あきら 天宮良大空ゆうひ 長谷川初範【チケット料金】S席:12,500円A席:9,000円B席:6,500円U25チケット(25歳以下・当日引換券):4,500円チケット購入リンク:公式サイト:
2022年10月25日「役に立ちたい」という想いは、誰しも抱いているものです。ですが、自分の知識や技術などが不足していると、想いに反して役に立てないことも。鳥の創作漫画を描いている、初丸うげべそ(@ugebes0)さんは、ハト先輩に憧れる、スズメくんのエピソードをTwitterに投稿しました。スズメくんは、憧れのハト先輩に対し、羽を整える『羽づくろい』をしようと自ら申し出たのですが…。『スズメくんの羽づくろい』スズメくんの羽づくろい pic.twitter.com/hDeq3aSoZD — 初丸うげべそ (@ugebes0) October 13, 2022 力の加減ができず、ハト先輩をただ痛がらせてしまったスズメくん。技術を磨くために帰宅し、練習台に選んだのは、まだ幼い妹スズメの『バブチュン』です!修練に励もうとする、スズメくんの意思は偉いのですが、明らかに人選ならぬ『鳥選』ミスですね…。どんな事態になるか、想像がついた母親は、身をていして『バブチュン』を庇うのでした。漫画には、「お兄チュン、ドンマイ」「お母様の覚悟、見させていただきました!」などの反響が上がっています。子を想えばこそ、いろいろなことの練習台になっている親は、人間でも多いでしょう。子育て中のみなさま、お疲れ様です![文・構成/grape編集部]
2022年10月23日恵泉女学園大学(東京・多摩市)では11月6日(日)に学園祭「恵泉祭」を開催いたします。今年は在校生と招待卒業生以外は高校生や受験生のみの来校受付となります。恵泉祭主なプログラム・ハローキティSDGsスペシャルステージ・インターナショナルファッションショー・ハンドベルクワイヤ演奏・クラブ・サークル活動発表、展示・メイポールダンスメイポールダンスオープンキャンパス同時開催!恵泉祭同日に高校生や受験生対象にオープンキャンパスを開催いたします。オープンキャンパスプログラム・2023年度入試概要説明・SDGs講座~指定校&公募推薦対策講座・一般・特別スカラシップ入試対策講座(国語・英語)・キャンパスツアー・教育農場ツアー・授業体験「東アジアの中の日本語・日本文化」「韓国若者の兵役問題と東アジアの平和ーB.T.Sの兵役免除、あなたは賛成ですか反対ですか?」★注目プログラム★特別企画!プロのマンガ家から学ぶキャラクター講座講座内容:形が与える印象というものは、無意識に私たちの脳にインプットしてきます。私達がかわいいと感じたり、カッコいい、面白いと感じるキャラクターは、いったいどういう形をしているのでしょう?また、このまる・さんかく・しかくという図形を用いて、さまざまなキャラクターを作ってみましょう。【詳しい説明とご予約はこちら】 アクセス京王多摩センター、小田急多摩センター、多摩都市モノレール多摩センター駅よりスクールバス(無料)で約10分 地図 : 特典来場者全員に恵泉女学園大学オリジナルグッズ(消毒スプレー、スケッチブック、ワイルドストロベリー栽培キット等)をプレゼントオープンキャンパスに参加し、アンケートに回答した方は入学検定料が通常3万円のところが1万円に割引にさらに、個別相談に参加した方はAO入試前期の入学検定料が無料恵泉女学園大学について東京都多摩市にある女子大学人文学部(日本語日本文化学科・英語コミュニケーション学科)人間社会学部(国際社会学科・社会園芸学科)の2学部4学科がある。学園創立当初から、他の学校では見られない「聖書」「国際」「園芸」を正課に取り入れてきた恵泉女学園。人間の基本的なあり方を学び、広い視野をもつ自立した女性の育成を願った創立者・河井 道の信念は、恵泉女学園の誕生から90年近くたった今日でも、脈々と受け継がれている。お問い合わせ先恵泉女学園大学入試広報室TEL:042-376-8217FAX:042-376-8604email: nyushi@keisen.ac.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年10月22日博多華丸が本格タップダンスと和太鼓に挑戦し、2021年7月に福岡・博多座、8月に大阪新歌舞伎座で上演され好評を博した舞台『羽世保スウィングボーイズ』がいよいよ明治座で上演される。『めんたいぴりり 未来永劫編』(2019年)以来、3年ぶりに明治座の舞台に立つ主演の博多華丸に意気込みを聞いた。来るべき日が来たなと言う感じ――博多座公演、新歌舞伎座公演を経て、また同じメンバーでの明治座公演。今のお気持ちをお聞かせください。そうですね。来るべき日が来たなという感じですね。博多座公演のときから明治座公演の話はあったのですが、「1年後」なんて永遠に来ない感覚じゃないですか(笑)。でも、ちゃんと時間は経つもんだなと感じています。――今だから言える初演のときに起こったハプニングなどを教えていただけますか?初日の公演で(天津)木村くんがマスクをしたまま舞台に現れたことですかね。袖ではマスクをしていたのですが、取るのを忘れてしまったようです(笑)。それから千秋楽では(椿)鬼奴が途中から号泣していました。何で泣いているのか分からないですけど、こみ上げてくるものがあったんですかね。全然そんなセリフじゃないのに号泣していました(笑)。『羽世保スウィングボーイズ』より、左から)大場美奈、博多華丸、椿鬼奴――本作のお気に入りのシーンをあげるとしたら?大空(ゆうひ)さんの2曲目のシーンですかね。大空さんの素晴らしい歌に合わせて、タップの先生たちがソロで踊って、そこでも物語が進行していて......。僕は最後に偉そうに出てくるんですけど、ほとんどの出演者が出るあのシーンが好きですね。この舞台のメインイベントのような場面だと思います。左から)博多華丸、大空ゆうひ――明治座公演に向けて、共演者の方とやり取りはされましたか?タップのレッスンはまだ続けているので、タップの先生らにはたまに会って、ご飯を一緒に食べに行ったり、練習したりしてきました。――タップは続けていらっしゃるのですね。はい。朝ドラを見ながら毎日やっています(笑)。レッスンは月1、2回ですけどね。ちょっと違うステップを教えてもらったりしています。まだ演出家の先生に見せていないので、本番でそのステップをするかどうかは分かりませんが、ひょっとしたら初演とは違うことも少しだけするかもしれません。――改めてタップダンスの面白さや魅力はどのあたりに感じますか?魅力は......一番は飛沫が飛ばないことでしょう。コロナ禍にもってこいですよ。ひとりで黙々とできるし、手ぶらでやれますしね。それに、ある程度年齢を重ねてもできるところがいいですよね。脳のいいトレーニングになっていますし、いいものを教えていただいたなと思っています。――公演が終わった後も継続していらっしゃるのはすごいです。見る人から見たら足踏み程度なんですけど、毎日積み重ねることしかないと最初にタップの先生に言われたのでね、毎日やっています。継続は力なりなので。何かしら形になって明治座公演で発揮できればいいなと思います。博多座公演・新歌舞伎座公演で築いた連帯感――前回の蓄積がある分、今回はよりブラッシュアップされるのではないですか?そうですね。そうだといいですね。和太鼓はしばらく離れていたので......覚えてたらいいですね。ただ、初演のときは五十肩だったんですよ。それが治ったので、動きは軽やかになっていると思います。――え、五十肩だったんですか⁉︎舞台はそれを感じさせないパフォーマンスでしたが......。めちゃくちゃ痛かったです。もう作り笑顔で乗り切りました(笑)。和太鼓はやはり生バンドの音と合わせることが一番大事。最初の頃はぎこちなかったと思うんですけど、博多座で18回、それに新歌舞伎座で3回、本番を計21回やっているので、今回の明治座公演でも、その辺の「絆」みたいなものは発揮できるのではないかなと思っています。本作で和太鼓に初挑戦した博多華丸左から)博多華丸、斉藤優――初演のときは、五十肩以外で(笑)、和太鼓のどんなところに苦労されたのですか?裏拍で入るとか、同じリズムでも交互でバチを叩くとか、そういうところは難しかったですね。稽古のときは何回か成功したんですけど、21回の本番のうち完璧に成功したことは1回もなかったですね。どこかしら「何か違うな」と思う場面がありました。――和太鼓とタップダンス以外にも、ここはパワーアップさせたい、ブラッシュアップさせたいというポイントはありますか?やっぱり連帯感ですかね。初演のときは、初めましての状態で皆さんと1カ月稽古していました。ずっとマスクをつけたままの稽古で、顔もよく分からないまま本番が始まった感じだったんですよ。でも今はもう皆さんのことが分かっている。だからこそ、醸し出される連帯感がブラッシュアップされているのではないかなと思っています。左から)博多華丸、南沢奈央、斉藤優、松岡裕哉、大場美奈――華丸さんご自身、座長として、座組みの連帯感を高めるために工夫されたことなどはありますか?いやぁ、もうそんな余裕はなかったかな。自分のことで必死で、まず自分がミスをしないことに全力投球でした。コロナ禍ではありますけど、いろいろ我慢しながら戦友として走り抜けてきたのでね。それだけで連帯感は自ずと出ますよ。今回、皆さんとは久々に会うので、楽しみですね。――ちなみに、脚本の変更のご予定はありますか?脚本は内容は変わらずですが、セリフの言い回しを多少変えます。特に若い人がもう使わないような古い博多弁を標準語に寄せようと思います。『めんたいぴりり』のときにも思ったんですけど、やはり伝えてなんぼなのでね。『あさイチ』とセットで観に来て――明治座の舞台は『めんたいぴりり 未来永劫編』(2019年)以来、3年ぶりです。明治座に対する思い出などはございますか?明治座でやらせてもらえるのは、嬉しいですよ。福岡でやっていたことが認められた感じがして。でもあまり明治座のことを意識すると、緊張してしまいます。あんまり歴史は紐解かないようにして、事の重大さに気づかないまま(笑)、最後まで走り抜けたいです。――え、華丸さんでも緊張されるんですか!?します、します。セリ(※舞台にある昇降装置)があがってきたときは特に。博多座は地元なので、何をやっても許されるかなと思っているんですけど、明治座は全国からお客様がいらっしゃるでしょうから、緊張しますね。――改めて舞台の魅力は何だと思いますか?1回こっきりなことですかね。今回は全10回公演ですけど、全部ちょっとずつ違うはず。花火みたいなもんですよ。――やはり漫才とは違いますか?漫才もそういう気持ちでやってはいるんですけどね。ネタは同じでも、1回1回違うんだという気持ちでね。でも漫才はふたりだけど、この舞台は三十何人いるから。そこが危なっかしいところでもあり、魅力でもある。儚いもんですよ。千秋楽が終わったら「さようなら!はい!解散!」ですからね。それまで稽古で家族より一緒に長い時間を過ごしていたのに。まぁそういうところもいいですよね。『羽世保スウィングボーイズ』ビジュアル――本作を初めてご覧になる方もたくさんいると思うので、最後にぜひ見どころをお願いします!すごく分かりやすい内容で、何の予習もなしに観られる舞台だと思います。所どころ歌もあって、ダンスもあって、飽きることがない。眠たくならないと思いますね。すごく楽しいです。袖で観ていても本当に良い舞台なので、正面から観たらもっといい舞台だと思います! ちなみに、公演期間中もNHK『あさイチ』には出演します。みなさん『あさイチ』を観てからでも間に合うのでね、ぜひセットで楽しんでください(笑)。取材・文=五月女菜穂<公演情報>明治座創業150周年記念『羽世保スウィングボーイズ』2022年10月23日(日) ~2022年10月28日(金)会場:東京・明治座チケットはこちら:
2022年10月17日10月7日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)で、MCの谷原章介(50)が前日の放送で立憲民主党の泉健太代表(48)に関する発言を謝罪した。番組序盤で永島優美アナウンサー(30)が「ここで訂正があります」と切り出し、「昨日の放送で、臨時国会の代表質問について取り上げた際、立憲民主党・泉健太代表が、生活にかかわることを一切質問していなかったとお伝えしましたが、泉代表はコロナ対策、エネルギー問題、物価高対策など生活にかかわる事柄についても質問されていました。お詫びして訂正いたします。失礼いたしました」と陳謝。すると谷原は、神妙な面持ちで「これはすべてですね、私の確認不足、認識不足です。立憲民主党・泉代表、そして視聴者の皆さま、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪。続けて、「ここからですね、あらためて気を引き締め直しまして、公平公正な情報を皆さまにお伝えできるように頑張ってまいります。どうか今後ともよろしくお願いいたします」と頭を下げたのだった。同党の蓮舫議員(54)は、谷原が謝罪した直後にTwitterを更新し、《「生活に関わることを一切していない」 昨日の朝のワイドショーで司会者がコメント。我が党代表はコロナ対策、物価高対策等の対案も示しながら岸田総理に質問していました。先ほど、番組で認識の間違いとお詫びコメントがありました》と言及。自らの誤った発言を謝罪した谷原に、ネット上では《きちんと謝罪したことは、良かったと思います》《谷原さんはきっと聡明で真摯な人だから、これ以降きっちり自分でも確認されるんじゃないかな?》とフォローの声が。だが、朝の情報番組をめぐっては、つい先日もテレビ朝日社員でコメンテーターの玉川徹氏(59)が“失言”によって出勤停止10日間の謹慎処分が下されたばかり。玉川氏はレギュラー出演する『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、9月27日に執り行われた安倍晋三元首相(享年67)の国葬で菅義偉前首相(73)が読んだ弔辞についてこう発言。「演出側の人間として、テレビのディレクターをやってきましたから、それはそういうふうに作りますよ。政治的意図がにおわないように、制作者としては考えますよ。当然これ、電通が入ってますからね」すると、瞬く間に各方面から批判が相次ぐ事態となったのだ。玉川氏はテレビ朝日の社員、谷原はタレントという立場の違いこそあれ、誤った発言をしたことは同じだけに、谷原と玉川氏に対する扱いの“差”に疑問の声が上がっている。《玉川徹さんが電通発言で処分を受けるなら、谷原章介さんも処分を受けるべき》《谷原章介さんも玉川徹さん同様に謹慎処分ですよね》《谷原章介の発言は謝罪だけで済んだのはなぜ?玉川さんの発言とどう違うの?》《あれっ?確認せずに物申した点では、テレビ朝日モーニングショーの玉川氏と同じでは?しかも、谷原氏はMCという重責ですが…》《謝罪で済むなら玉川さんは??局の人か芸能人かで対応変わるのか?》
2022年10月08日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年7月スタートのテレビドラマ『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。「真面目に生きる人々の暮らしを守る『傘』になろう」石子(有村架純)と羽男(中村倫也)、街の弁護士事務所『潮法律事務所』の最終決戦が幕を開ける。『石子と羽男』最終話底力を見せる『潮法律事務所』不動産投資詐欺に遭った日向理一郎(平田広明)が殺害された事件。何者かが理一郎に『青いライター』で火をつけたという大庭拓(望月歩)の証言をもとに、捜査は続けられていた。一方、綿郎(さだまさし)が受け持つ不動産詐欺と共通点が多いことから、石子と羽男は理一郎の妻・綾(山本未來)と綿郎の依頼者・高岡(森下能幸)に共同で仲介業者グリーンエステートを訴えることを提案する。今回のことでまた職を失うことになった大庭だったが、その表情は晴れやかで、綾に声を上げるよう背中を押すなど人一倍張り切っていた。「いまこそ底力を見せる時」と、事務所を上げて皆で訴訟の準備を進めていく。しかし綾は、自業自得などとネットで非難され、訴訟を続けることへ恐怖心が芽生えていた。ネットの興味は刹那的なものだ。だが、大きな声を上げて批判する者たちが作る影に、多くの声が隠れてしまうのが現実だ。弱気になる綾に、この裁判は続けるべきだと石子は訴えた。自分を守るためには、声を上げることがまず大事である。綾を救うのは、批判する者じゃなく、「笑っていてほしい」という夫の切なる願いなのだ。そんな中、何日か連絡がつかなかった綿郎が帰ってくる。綿郎は詐欺につながる証拠を見つけるため、榊原(森本のぶ)が経営するバーの常連となっていた。そして綿郎が得た情報から、グリーンエステート社長・刀根(坪倉由幸/我が家)と四つ葉ハウジング社長・榊原、さらには投資家の御子神慶次(田中哲司)にも繋がりがあったことが判明。法律の抜け穴を見事に通った巧妙な不動産投資詐欺の実態が見えてきた。そして口頭弁論当日。裁判官はまさかの羽男の父・泰助(イッセー尾形)だった。泰助のプレッシャーもあり、羽男は指摘に対して言い返すことができず、手の震えも再発してしまう。そこにいつも見守ってくれる石子の姿はなかった。実は石子は、下請けの施工業者と刀根の会話の証拠を持って、法廷に駆け付けるはずだったが、御子神のお付きに証拠を取られ、その際に手を負傷していた。「あなたにも守りたいものがあるならば」と、必死に説得を試みた末に得た証拠を、石子は簡単に手放さなかった。違法カジノへの潜入の時にも感じた、危険な状況の中でも貫かれる石子の芯の強さの現れだ。自分のルールを守ることには妥協せず、人に寄り添うためにできる努力を惜しまない石子の姿勢をずっと見てきた羽男。そんな石子の強い意志を継ぐ思いで、記憶力を駆使し、証拠を見つけることに奮闘していく。第1話とは大きく異なる、石子と羽男の2人そして羽男は御子神の居場所をSNSから突き止め、石子と共に会いに行く。蒸した煙草を車窓から投げ捨て、悠々と車から降りてきた御子神の言葉は『強者』の語り口だった。詐欺への加担や証拠を持ち去ったことは全て受け流し、法律は自分を含めた強い人間のために存在し、力の弱い人間が勝つようにはできてないと鼻で笑われる始末。ついには施工業者も口を閉ざし、打つ手無しとなった羽男達。手がかりの糸を掴めばすぐ切られ、見つければ遮られ…の繰り返しだ。しかし直ぐ後退りしていた頃の羽男は、もういない。石子も大庭も同じだ。ちょっとした出会いで、遭遇で、彼らの人生は良い方向に大きく変化した。ここから潮法律事務所の反撃が始まる。大庭は、拓が書き続けていた『蒼』の文字は、『蒼色』のライターということを伝えるものだったと気づく。その色のライターを持つのは、刀根だ。そして羽男の姉の検事・優乃(MEGUMI)の巧妙な話術にまんまと乗せられた刀根が、犯行を自白。あの日理一郎を尾行していた刀根は、自ら命を絶とうとする理一郎に手持ちのライターで火を放ったのだ。そして不動産投資は御子神が計画したものだということも判明する。綾と高岡の裁判は無事に勝訴。残るは御子神を追い詰める方法。そのヒントは、塩崎(おいでやす小田)が連れてきたご近所さんが訴えた『ポイ捨て』だった。羽男が思い出したのは、御子神が煙草をポイ捨てしている瞬間。それから1ヶ月、大庭と石子と共に、全ての証拠を回収し、自分の真顔と共に写真で収めた。法の隙間を掻い潜るのならば、強い者が無下にした小さな穴から攻めれば良いのだ。御子神は廃棄物処理法違反で現行犯逮捕される。たかがポイ捨てだけで自分は負けないと笑う御子神に、石子は物申す。「力が弱い者も、強い者も、同じ世界で平等に生きてくために必要なルール。法律はそのためにできていくんだと思うんです」しかし「弱い人間は所詮その程度だ」と御子神に強く返され、後退りする石子。代わりに一歩前に出たのは、羽男だった。「あなたが弱者と呼ぶ人たちは、強くなりたいって思ってないんじゃないですかね?」初めての依頼の時、フリーズした羽男に代わり一歩前に出たのは石子だった。それとは逆の構図である。支え合った時間を思い、胸が熱くなる瞬間だ。弁護士資格のないパラリーガルの石子。臨機応変さに欠ける頼りない弁護士の羽男。そんな相棒コンビはこれまでお互いの『足りない』を補い合ってきた。弱い者が群れることは情けないことではない。誰かに頼ることは素敵なことだ。そして御子神は世間の批判の声を浴び、理事を退任させられる。たかがポイ捨てだと笑い、切り捨てた小さな中ある、捨てられるべきではない、沢山の人の訴えだった。羽男が言う通り、権力とは無縁に、ただ普通の日常を送りたいと願う者たちの救いとなるのが法律である。最終話、特殊詐欺に立ち向かう手立てに、『ポイ捨て』は弱いのかもしれない。同じように、法律には限界が存在することも、綺麗事だけでは上手くいかないことも描かれてきた。しかし法律は力の弱い人々が声を上げ、寄り添ってできた歴史だ。未来を変えるため、まず知ろうとする者、そして一歩踏み出そうとした者に、これからも寄り添いながら変化していくのだ。簡単に変わらないものもある。だからこそ初めから100%とはいかなくて、変わり始めようとしたその瞬間に価値があることもこの作品が描いたことだ。暮らしの近くにある問題に直向きに寄り添ってきた作品の最後だからこそ納得する落とし所なのだ。そして今作で何度も映し出される『足』は、暮らしを守るために歩み出す人の足だろう。誰かに歩み出すきっかけを与えられるのは、きっと法律だけではない。そして歩み出すきっかけを与え合った、石子と羽男。羽男は、父親に重圧をかけられ続けた過去から、自分らしく一歩踏み出すために、ありのままの自分を告白する。「君は優秀ではない」と厳しい言葉をかけられたが、羽男はその言葉が何よりも嬉しかった。泰助の「頑張りなさい」は、本当の羽男を認めた暖かい言葉なのだ。ふつうの親子の姿が、確かにそこにあった。そして石子も。大庭との交際も順調。そして羽男には「これからも俺の隣にいてください」と相棒としてプロポーズされたが、綿郎の後押しも受け、司法試験を受けることを決めていた。二人前、『爆盛り』以上の相棒弁護士としてこれからも羽男の横にいるために。迎えた試験当日、交差点で足がすくむ。石子の心に、雨雲がかかる。そんな石子にそっと傘を差し出したのは、羽男だ。また柱の影に隠れて待ってたように、絶妙なタイミングで表れた相棒は、その雨雲を、その過去が見えないように傘を差し出す。石子は一歩、また一歩背中を押され、過去を乗り越えていくのだ。思えばオープニングで石子と羽男が持つ黒い傘の内側は光っていた。それはきっと真面目に生きる人に訪れる、日々の暮らしの幸せなのかもしれない。確かにずっと晴れていれば傘はいらない。だが、他人には見えずとも、雨に降られている人がいる。小さなトラブルの裏に、大切な暮らしがある。そしてその傘を使うのは、この作品を見た私たちである。自分が持つ『傘』を誰に差し出しますか?『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』過去のドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年09月22日有村架純&中村倫也W主演「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」が9月16日放送回でフィナーレを迎えた。石子、羽男それぞれが踏み出した新たな道に「良かった」の声が殺到、SNSには早くも続編を希望する声が寄せられている。「MIU404」「着飾る恋には理由があって」「最愛」などを手がけてきたスタッフによる異色リーガル・エンターテインメントとして話題を振りまいてきた本作。司法試験当日に事故を目撃したトラウマから試験を受けられなくなった石田硝子を有村さんが。父親の過剰な期待を苦痛に感じてきた羽根岡佳男を中村さんがそれぞれ演じ、また不動産投資詐欺に巻き込まれた大庭蒼生役で赤楚衛二。石子の父で潮法律事務所の所長の弁護士・潮綿郎役でさだまさしも共演した。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。石子と羽男は、綾(山本未來)と高岡(森下能幸)が巻き込まれた不動産投資詐欺と、綿郎が追っていた不動産投資詐欺事件に共通点が多いと気が付き、同一グループの犯行ではないかと考えた石子と羽男は、共同で訴えることを高岡と綾に提案する。そして口頭弁論当日、羽男は裁判所のトイレで裁判官の父・泰助(イッセー尾形)と顔を合わせる。なんと泰助が裁判官をすることになったという。不十分な証拠と泰助を前にした羽男はしどろもどろになってしまう…というのが最終回の展開。その後、大庭が名義貸しした刀根(坪倉由幸)が綾の夫・日向が被ったガソリンに火を放ったことが判明、詐欺事件についても認めたことで裁判に勝利する。裁判が終わったあと、羽男は泰助に“自分は頼りない弁護士。動揺もするし気丈にも振る舞えない。記憶力も1人じゃ使いこなせない”と話す。泰助は「君は優秀ではないね」と答え、1回目の公判は見るに堪えず、事務所も紹介できないと告げるが、羽男は涙を浮かべ「やっと本当の俺を見てくれた。それが嬉しいです」と返答する…。本当の自分の姿を父に認めてもらえた羽男に、SNS上では「羽男が父に自分を見せられたこと。サイコー」「漸くありのままの自分を受け入れて貰えたね」「羽男も一歩踏み出せて本当に良かった」「羽男さんの父との向き合い方、素敵だった」などの声が送られる。そして石子は綿郎に後押しされる形ながら、再び司法試験を受けることを決める。試験当日、事故を目撃した横断歩道で当時の様子を思い出してしまう石子だが、そこに羽男が現れ水色の傘で石子の視界を遮る。「とっとと受かってこい」と笑顔を見せる羽男…石子は横断歩道に歩みを進め、試験会場へと向かう…。このラストシーンにも「最後の石子ちゃんに傘をさしてあげるところ本当によかった」「石子ちゃん,トラウマを克服出来て良かった」「羽男のおかげでいつもの自分を取り戻した石子 大切な相棒だね」「石子さんが、トラウマで立ち止まった時、そっと差し出した傘のシーンが、このドラマの象徴だなぁと思った…」といった声が多数。このラストの前に、羽男が石子に“相棒”として「これからも俺の隣にいてください」と想いを伝え、その言葉を受けた石子が司法試験に再挑戦することを告白するとともに、相棒弁護士として羽男とのコンビを続けていきたいと答えるシーンがあり、2人が弁護士としてコンビを続けることを示唆する終わり方に「司法試験に合格した石子さんが見たいです。これなら続編、必ずありますね」「石子さん、司法試験合格してたらいいなぁ相棒弁護士として石羽コンビ続行して欲しい!」など、早速続編を希望する声も寄せられている。(笠緒)
2022年09月17日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年7月スタートのテレビドラマ『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。感情を持つことは悪なのだろうか。誰かのために力を尽くし、悩み、苦しむことは無駄なのだろうか?そして、放火事件をきっかけに『石子と羽男』の最終章が幕を開ける。トイレの放火容疑で逮捕された大庭燃え盛る炎の前に立ちすくみ、そして防犯カメラに映った男の姿…。公園のトイレの放火容疑で逮捕されたのは大庭(赤楚衛二)だった。羽男(中村倫也)が石子(有村架純)からの連絡を受け接見に行くと、大庭は「自分がやった」と自供する。だが理由を聞いても何も答えず、「話すことはない」と去ってしまう。羽男からその報告を受けた石子は気が気じゃなかった。直接言葉を交わすことができる羽男と違い、石子は接見ができないパラリーガルだ。いつものように石子の口癖を茶化したり、冗談を交えながら元気付ける羽男も、予想外の自供に動揺していた。大庭を信じたい気持ちは皆、同じだ。だが、会えない石子の思いを背負うという責任も強く感じている羽男は、何度も会いに行くことを約束する。そして二度目の接見。羽男は黙秘を続ける大庭に、石子からの手紙を読み上げる。「共に時間を過ごす中で、あなたの姿を見てきました」石子や羽男が見てきた、大庭蒼生という人間の姿。これは私たちも同じように見てきた。普通なら回想が流れそうな場面に、石子と羽男が紡ぐ言葉だけで語られた。だが、そんな大庭の姿はすぐ思い浮かんだだろう。大庭を信じたいという気持ちは、見ている私たちもにもあることを実感させてくれるのである。思いはみな、同じだ。「今度は私が傘を差し出す番です。ずぶ濡れの私を助けてくれたように、私たちが、大庭さんを雨から守ります」三人が過ごしてきた時間に間違いはなかった。大庭は、自分信じてくれる二人を信じ、声を上げる。「弟を…守りたかったんです」大庭の弟・拓(望月歩)は人との関わりが苦手であり、日中は外を出歩けず、夜に散歩することが多かった。そして偶然実家に帰った夜も、大庭のジャンパーを持って散歩に出かけていたのだが、戻ってきた時はひどく怯え、怪我した状態だったという。その後、事件を知った大庭は、弟を信じたいという気持ちはありつつも、拓の関与を疑った。そして取り調べの対応が難しい拓に代わり、犯行を自白することで、矛先が拓に向かないようにしたのだ。身内の案件だとしてもフラットな立場を守り、拓の無実を証明する証拠を探すことを決める羽男。そして外で心配して待っていた石子に羽男はグーサインを送る。安堵する石子から感じられたのは、信頼する羽男と大庭、二人への特別な愛だった。石子と羽男は大庭の実家を訪れ、拓に話を聞きに行くが、ひたすら『蒼』を墨で書き続けるだけで口を閉ざし、真相はわからず。二人にも人と関わることを避けてきた拓がやったとは思えなかったが、現場にいたであろう拓の話無しに事実に迫ることはできない。大庭の思いを受け止めた今、石子は道の開けない状況にまた追い詰められそうになっていた。しかしそんな時、支えになるのはたった一人の相棒だ。羽男は、石子に手が震える原因を語り出す。父・泰助(イッセー尾形)から言われ続けた、「心の揺れを他人に見せるな」という言葉。逃げ場のない法廷ではそれがプレッシャーとなった。しかしそれとは真逆に、どんな状況においても解決の糸口を見つけることを諦めず、依頼者に寄り添う石子や綿郎と出会った。久しぶりに手が震えた時、羽男が感じたのは、そんな石子の存在の大きさだった。羽男は石子のその心こそが、拓を動かすと信じたいのだ。石子は自分が誰かに傘を差し出した影で、自分が濡れていることに気づかない。むしろ厭わない性格だ。そんな石子に傘を差し出してきたのは、羽男なのである。その目に涙を溜めた石子を見て、後ろの窓からお茶を手渡す。石子はそれからも拓の閉ざされた扉が開くまで諦めず、会い続けるのだった。不動産投資の詐欺事件との関連が浮上そんな中、焼死体の身元が会社員・日向理一郎(平田広明)と判明し、ガソリンの成分が検出されたと報道される。早速二人は、被害者の妻・綾(山本未來)に話を聞くことに。その中で夫の理一郎はあの日、不動産仲介業者のグリーンエステートの『大庭社長』に会いに行ったと話していたことが判明する。何も知らない二人は驚愕するが、登記簿にははっきりそう書かれていた。大庭に事情を聞くと、転職先のナカマルの社長・刀根(坪倉由幸)から期待を寄せられ、喜んで名義を貸してしまったのだという。大庭が自分の手で掴んだ再出発の芽を利用されてしまった。一方事務所は、石子が綿郎(さだまさし)の案件である不動産投資の詐欺事件の手口が、今回の詐欺と同様であることに気づく。そして羽男は、防犯カメラ映像から、理一郎がトラックからガソリンを抜き取っている姿を見つけ出す。綾にそのことを問うと、とある手紙を読み出す。夫から妻への、最期の手紙だ。理一郎は保険金をもらうため、自らガソリンを被り、大庭の前で自殺するということが綴られていた。そして死ぬ直前、最愛の人に遺す言葉は、「これからは笑って生きて」。しかしその遺書だけでは自殺とは断定できず、目撃証言が必要になった。全てを託されたのは、拓だ。弟のためにしたことが結局責任を負わせることになり、大庭は自分を責めた。その様子に羽男は、反省すべき点は意識させつつも、大庭の潰れそうな心をそっと戻す言葉をかける。期待されて嬉しい気持ちは間違いではない。弟を思う気持ちに嘘はない。「本当に悪いのは、人を騙す奴だ」そして拓は兄が罪を被っていることを知り、証言するため一人、歩き出した。人と関わることを避けてきた拓が、今度は自分が兄のためにと勇気を出せたのは、単に石子の寄り添いがあったからだ。拓は手に力をいれ、その指を開く。心を開き、何かを訴えるそのサインを石子は見逃さなかった。石子は何度も拓の元に通い続けた。彼が大切にする書道や『蒼』に寄り添い、生まれたのは『大庭蒼生』を大切に思う二人の心の繋がり。「兄ちゃんは僕を庇っただけです」拓はその日の状況を話し出す。自らガソリンを被った理一郎。そしてライターの火が燃え移るその先に「もう一人、いた」と明かす。最愛の妻のために、弟のためを思った結果、拗れてしまったこの事件は、まだ終わっていなかった。そのライターを持つ投資家の御子神慶(田中哲司)が現場にいたもう一人なのか。御子神と会う綿郎の姿の真相とは…。感情は何のためにあるのか『心の揺れ』は悪なのだろうか。誰かのために力を尽くし、悩み苦しむことは無駄なのだろうか。確かに感情論だけでは上手く生きられないし、御子神は「感情こそ判断を見誤らせるもの」だと言う。人は感情に揺さぶられ、過ちを繰り返し、信じる心が利用されていくのが現実だ。しかし、その苦しみの連鎖を止めるのも感情だ。第9話に特に大切にされていたのが『感情』だった。人は感情の伝え方を自然に身につけていく。言葉にしたり、行動で示したり。そして今話では、石子と理一郎は手紙で伝え、拓は兄への思いを一文字で伝えた。そして不起訴処分となり出所した大庭と石子の感動の再会を、してやったり顔で邪魔する羽男に、皆で笑う。そして強く抱きしめた大庭の表情が語るのは、何よりの二人への信頼だ。感情は何のためにあるのか。9話を見終え、そう考えた時、ふと、最愛のだれかのため。という答えが浮かぶのである。『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年09月15日「テッパチ!」、「純愛ディソナンス」、「ユニコーンに乗って」、「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」、「オールドルーキー」といったオリジナル作品が目立つ夏ドラマ。シネマカフェでは、「好きな夏ドラマ&キャラクターは?」と題し、読者アンケートを実施。今回は、好きな夏ドラマの上位10作品をランキング形式で発表。まずは、<第1位~第3位>をご紹介。第1位/距離感にキュン…“ひと聞き惚れ”から始まるラブストーリー「NICE FLIGHT!」見事1位となったのは、「Kis-My-Ft2」玉森裕太が主演する「NICE FLIGHT!」。本作は、空と空港を舞台に、パイロットや航空管制官たちを描く“ひと聞き惚れ”ラブストーリー。玉森さん演じる“ツイてるコーパイ”倉田粋が、ある悪天候フライトで耳にした航空管制官・渋谷真夢(中村アン)の冷静かつ的確な管制に助けられたことから物語は始まる。仕事はできるが恋愛には不器用な真夢と、人との距離が近い副操縦士・粋。そんな2人の恋の進展にドキドキしながらも、恋愛だけでなく、パイロットや航空管制官、整備士、キャビンアテンダントなど、空港に携わる人たちの仕事の様子もしっかり描かれているのも本作の見どころ。また、吉瀬美智子演じる機長・喜多見七海、尾上右近演じる航空整備士・酒木ジェームス、黒川智花演じるチーフパーサー・飯塚理香子、阿部亮平(Snow Man)演じる航空管制官・夏目幸大、玉城ティナ演じる管制官訓練生・河原かすみといった、2人を取り巻く人物たちとのやりとりも話題となっている。アンケートでは「穏やかなお話だけどキュンキュンが止まらない! 安心してみていられるドラマ!」、「大人のお仕事ラブストーリーで今時珍しい爽やかな恋愛と航空会社の細かい仕事が色々分かって面白い」、「金曜日のご褒美癒やしドラマ。航空業務が、リアルに丁寧に描かれているのも良い」、「航空関係の仕事がリアリティに描かれていて面白い。パイロット以外のいろんな職種にもスポットライトがあたり、飛行機の凄さを知りました。また、爽やかなキュンもたくさんあるし、メインの2人がとにかく応援したくなる素敵なキャラクター」と、放送が金曜日ということもあって、1週間の疲れを癒やす時間になっている視聴者も。第2位/陸上自衛隊を舞台に描く熱血青春ドラマ「テッパチ!」続いて第2位は、陸上自衛隊を舞台に青年たちの成長と熱き思いをコミカルに描く、町田啓太主演の「テッパチ!」。町田さんがやけっパチな自衛官候補生・国生宙を、そのバディである馬場良成を佐野勇斗が演じ、自衛官候補生パートの第一部、最後の難関となる総合訓練を経て、晴れて陸上自衛官となった宙や馬場らを描く第二部へと物語は続き、日々壁にぶつかりながらも少しずつ成長していく姿が描かれる。ほかにも、北村一輝、白石麻衣、佐藤寛太、坂口涼太郎、工藤阿須加、桐山漣らが出演している。行ったアンケートでは、「心に傷をおったり、自分の居場所がない人間が、何かを探して前向きに生きて行こうとする姿に胸を打たれました」、「毎回グッと来るストーリーで、自然と涙腺が緩んでしまう」、「人間模様が熱い!入り組んだ伏線のあるお話ではないけれど、その分真っ直ぐな心情に思わず心を揺さぶられます」、「第一班の群像劇がよかったから」などと、友情や恋といった熱きドラマに、多くの視聴者の心が揺さぶられた様子。「テッパチ!」最終話(9月14日放送)あらすじ宙(町田啓太)たちのことを心配していた八女(北村一輝)は、馬場(佐野勇斗)がいまも病気休暇ということになっていると冬美(白石麻衣)から教えられ、それを宙に伝える。それから数日後、宙たちは出動要請を受け、土砂災害の現場に向かうが…。第3位/“石羽コンビ”の掛け合いが好評「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」そして第3位は、有村架純と中村倫也がW主演する「石子と羽男」。本作は、有村さん演じる東大卒の崖っぷちパラリーガル・石子と、中村さん演じる高卒の弁護士・羽男のコンビが、誰にでも起こりうる珍トラブルに挑む、西田征史のオリジナル脚本で描く異色のリーガル・エンターテインメント。キーパーソンとして赤楚衛二が出演するほか、石子の父で律事務所の所長をさだまさし、羽男の姉である検事をMEGUMI、よく事務所に出入りするご近所さんをおいでやす小田が演じている。また本作は、ゲストにも注目。小関裕太、木村佳乃、宮野真守、趣里らが出演し、視聴者を楽しませた。アンケートでは「考えさらせられる内容なのに軽やかに話が進むので見ていて重くなりすぎず心地よい」、「身近な訴訟案件をわかりやすくコミカルに描いているし、キャラが皆可愛いところが好き」、「石子さんと羽男くんのコンビ感が素敵! なかなか考えさせられるドラマかなと思います」、「とにかく面白い。テンポもよく飽きさせない。毎回様々な演出の工夫も見られ、石子と羽男の軽妙なやり取りがどこかホッとする」といった感想が寄せられた。「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」最終話(9月16日放送)あらすじ大庭(赤楚衛二)が放火容疑で逮捕された。羽男(中村倫也)が接見に行くと、大庭は罪を認めた。さらに、放火のあった公園トイレの焼け跡から、一人の遺体が見つかる。大庭の無罪を信じつつも動揺する石子(有村架純)と羽男。二人は放火のあった現場を訪れ、さらに大庭の家族にも会いに行くのだが…。第4位~第10位は以下の通り。第4位「六本木クラス」パク・ソジュン主演で大ヒットした韓国ドラマ「梨泰院クラス」を、竹内涼真主演で六本木を舞台に描く日韓共同プロジェクト、ジャパン・オリジナル版の「六本木クラス」。新木優子、平手友梨奈、早乙女太一、中尾明慶らが競演している。▽読者の声・「ストーリーはもちろん演者たちの熱い演技が本当に光ってる。楽しくて毎週楽しみです」・「リメイクもので展開が分かっていても、ワクワクが止まらない!」・「音楽もストーリーも最高に素敵 キャラクターがみんな生きている」第5位「初恋の悪魔」林遣都と仲野太賀がW主演し、「Mother」『花束みたいな恋をした』の脚本家・坂元裕二が贈る小洒落てこじれたミステリアスコメディ。林さんや仲野さん、松岡茉優、柄本佑が演じる、警察署に勤めているが捜査権のない訳ありの4人をを描く。▽読者の声・「坂元裕二さんの予測のつかない、名台詞の詰まった物語。キャストの演技力が凄すぎ。物語の世界をこれでもかと魅力的に演じている」・「先の読めないストーリー展開と実力派キャスト陣の演技合戦が見事で、各話何回もリピートするほどこの作品の世界にどっぷりハマっています」・「回を重ねる毎にとても面白い。1時間がいつもあっという間に感じる」第6位「魔法のリノベ」“住宅リノベーション”をテーマに、依頼人が奥底に抱えている家や家族に対する問題という魔物に立ち向かう主人公たちを描くお仕事ドラマ。主演を波瑠が務め、間宮祥太朗、遠藤憲一、原田泰造(ネプチューン)、金子大地、吉野北人(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)らバラエティ豊かな面々が共演。▽読者の声・「リノベのビフォーを描いたエンディングがとても素敵です」・「リノベをすることで家族の生活も変わる。リノベ前後の部屋の変化がエンディングでながれるのが毎回楽しみです。 リズミカルで明るく月曜日から元気をもらえる!」・「梅玄コンビが良い。美男美女でスタイルも抜群で見映えの相性良いのに、セリフのやり取りも素晴らしいし、過去一最高のバディだと思う」第7位「ユニコーンに乗って」永野芽郁主演の本作は、教育系スタートアップ企業の若きCEOのもとに、ある日突然、自分の会社の雰囲気とは全く異なるおじさんサラリーマンが部下として転職してきたことから始まる物語。仕事に恋に奮闘しながら、夢に向かって真っすぐ生きる主人公たちの成長を描く、大人の青春ドラマ。教育系スタートアップ企業「ドリームポニー」のメンバーを、西島秀俊、杉野遥亮、坂東龍汰、前原滉、青山テルマが演じている。▽読者の声・「逆境におちいっても、立ち向かっていく主人公に惹かれる」・「前向きになれます。若い人たちと人生経験のある人の関わり方がそれぞれいいところが出ていてとても参考になります」・「成長する様、仲間愛、小鳥さんの気の使い方、ステキです」第8位「新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~」「King & Prince」永瀬廉が主演する本作は、誰もが知る戦国武将のクローン高校生たちが大集結した、とんでもない学校を舞台に、英雄たちが学園のてっぺんを目指して大暴れする学園天下獲りエンターテインメント。永瀬さんが織田信長を演じるほか、山田杏奈、西畑大吾(なにわ男子)、萩原利久、犬飼貴丈、三浦翔平、満島真之介らがクラスメイトを演じている。▽読者の声・「戦国武将のキャラがそれぞれ濃くて見ていて面白く、感動もあり、歴史も学べるし毎回楽しみです」・「キャストが豪華で、他とは被らない作風が面白い」・「今を輝く役者さんが大勢出演していて内容も面白くて観るのが楽しみ」第9位「みなと商事コインランドリー」缶爪さわ・椿ゆずの同名漫画のドラマ化。草川拓弥、西垣匠、奥智哉、豊嶋花ら注目の若手が出演している。▽読者の声・「心情を丁寧に描いていて、観ていてきゅんきゅんしたり胸が苦しくなったりします」・「夏にぴったりの爽やかで美しい映像と切ないストーリーで、演者も皆素晴らしいから」・「BLだけではない人の心の深さ。誰かを本気で好きになる気持ちが伝わる作品。出てくる人が皆さん、魅力的で内容もキュンキュンや切なさがある」第10位「家庭教師のトラコ」「家政婦のミタ」「過保護のカホコ」の脚本家・遊川和彦が手掛ける本作は、橋本愛が合格率100%の伝説の家庭教師を演じ、3人の母親と3人の子どもを救う、個別指導式ヒューマンドラマ。美村里江、板谷由夏、鈴木保奈美がそんな母親を演じるほか、中村蒼、細田佳央太も出演。▽読者の声・「毎回心に響くセリフがあってみてるだけで学べるようなドラマで見応えがある」・「正しいお金の使い方に、考えさせられる」・「お金と人との関係性について勉強になる」次回は、好きな夏ドラマのキャラクター編ランキングを発表。こちらもお楽しみに。【シネマカフェ読者アンケート/好きな夏ドラマTOP10】1位:NICE FLIGHT!2位:テッパチ!3位:石子と羽男-そんなコトで訴えます?-4位:六本木クラス5位:初恋の悪魔6位:魔法のリノベ7位:ユニコーンに乗って8位:新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~9位:みなと商事コインランドリー10位:家庭教師のトラコ※【9月10日 更新】:一部順位に誤りがありましたので修正しました。※投票期間:8月31日(水)~9月7日(水)※2022年7月期に放送されている“夏ドラマ”が対象となります。※本アンケートは、読者の皆様の「今のドラマ作品・キャラクターへの関心・注目」にまつわる意識調査の一環です。結果に関しては、どのキャラクター・作品についても優劣を決する意図ではございません。本記事にて、新たに作品やキャラクターを知るきっかけや、さらに理解・興味を深めていただく一翼を担えれば幸いです。(cinemacafe.net)
2022年09月10日有村架純&中村倫也W主演「石子と羽男」。その9話が9月9日放送。石子と羽男、大庭の“3人ハグ”に「このバランス最高」「いいトリオだな」などの声が殺到している。西田征史が脚本を担当し、プロデュースを新井順子が手がけ、演出には塚原あゆ子という「MIU404」「着飾る恋には理由があって」「最愛」など話題作を送り出してきたスタッフが再集結した本作。パラリーガルとして父親が営むマチベン「潮法律事務所」で働いている石田硝子を有村さんが。弁護士で写真のように見たモノを記憶する「フォトグラフィックメモリー」の持ち主・羽根岡佳男を中村さんがそれぞれ演じ、前回のラストで警察に連行された大庭蒼生には赤楚衛二。石子の父で「潮法律事務所」を経営しているがいつも赤字状態という石子の父・潮綿郎にさだまさしといったキャストが共演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。大庭が放火容疑で逮捕され、羽男が接見に行くと「自分がやった」と言うが理由については黙秘する。さらに放火のあった公園のトイレの焼け跡から一人の遺体が見つかる。石子から手紙を託された羽男が大庭の前で手紙を読み上げると、「俺、弟を守りたかったんです」と罪を認めた理由について話し始める。大庭によれば、事件の日たまたま実家に帰っていたという。大庭のジャンパーを持って散歩に行った弟の拓(望月歩)が帰ってくると、怯えてケガをしていたといい、翌日警察が自分のもとに来て防犯カメラの画像を見せた際、それが自分のジャンパーを着た弟だと気づき、かばうために「自分がやった」と供述。遺体はタクシー運転手の日向という男性で、彼は「グリーンエステート」という会社に騙され、社長の前で焼身自殺しようと考え、登記簿を調べたところ大庭が社長だったことから彼のもとに出向き、同じ服装をした弟の前で自らに火を放った。大庭は入社したナカマルの刀根(坪倉由幸)に名義貸しし、グリーンエステートの社長となっていた…というのが9話のストーリー。拓が警察に証言したことで大庭は不起訴となり釈放される。警察署から出てくる大庭を出迎える石子。その姿を見た大庭は腕を広げ石子のもとに駆け寄るのだが…羽男が石子の横から現れ、大庭を抱きしめてしまう…。その様子を見ていた石子は「それ、私のやつ全部やっちゃってるんですよ!」と羽男に注意するのだが、羽男は大庭が自分に向かって手を広げたと主張し…そんな2人をみていた大庭は、石子と羽男両方抱きしめる…。この“3人ハグ”に「3人のハグ、こっちまで笑顔になる」「石子と羽男と大庭の3人でのハグが最高によかった。このバランス最高」「羽男さんがハグの邪魔したのに、にっこにこの笑顔で石子と羽男両方ハグする大庭くん優しすぎ!笑」「3人でハグの流れ、いいトリオだなーって思った」などの声が殺到。その後、田中哲司演じる投資家の御子神と綿郎が談笑する姿が映し出されると、視聴者からは「ん!!??え、どゆこと!!??石子パパ!!??」「お父さん、ワザと近づいてるの?」「おっ!父ちゃんが本丸に乗り込んでいる」などの声が上がる。同時に「どゆこと!?!?黒幕じゃないよね!?違うよね!?」「お父さんが黒幕なんて絶対思わねぇからな!」といった反応も巻き起こっている。【第10話あらすじ】綿郎が「何日か出かけてくる」とメッセージを残し連絡が取れなくなる。綿郎が御子神と一緒にいた目論見とは?一方、警察は拓が殺人事件の現場で見たという「もう一人」の人物を捜すが手掛かりがつかめない。綾(山本未來)と高岡(森下能幸)が巻き込まれた不動産投資詐欺と、綿郎が追っていた不動産投資詐欺事件が同一グループの犯行ではないかと考えた石子と羽男は、共同で訴えることを高岡と綾に提案する…。「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」は毎週金曜22:00~TBS系で放送。(笠緒)
2022年09月10日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年7月スタートのテレビドラマ『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。何かを守り、理解するためには『知る』ことが絶対なのだろうか。8話のウェブサイト情報削除請求の物語から見えるのは、『知られない権利』について。グルメレビューサイトをめぐる事件うちの店がグルメサイトに載ったんだよ…。石子(有村架純)と羽男(中村倫也)ら潮法律事務所に、創作料理店『インサイド』の店主・香山信彦(梶原善)から依頼が入る。店はいわゆる『隠れ家』で、これまで取材を断り秘密保持に努めてきたものの、大手グルメサイト『うまレポ』にレビューが掲載され、運営会社に削除申請したが受け入れてもらえなかったという。その会社の顧問弁護士は羽男の因縁の相手・丹澤(宮野真守)だった。羽男は営業権の侵害を訴えるが、丹澤は投稿者の表現の自由とユーザーの知る権利を主張。対抗心を燃やす羽男のやる気そのまま、裁判のため店側に有益な情報を集め始めることに。まずは店の仕入れなどに携わっていた常連客・沙月(橘美緒)に証言をお願いしようと考えるも、レビューを投稿した『おかわり名人』は沙月だと判明する。「閲覧数を増やすために投稿した」と話し、削除依頼には応じない姿勢を見せた。みな誰にも知られていないものにはかなり敏感であり、その特別感に魅力を見出す人が多い。だから今回も大衆に注目されたのだが、これは常連にベストなものを提供したいという店側の気持ちとは大きく異なっている。しかし、このレビューが威力業務妨害に当たる可能性があるにしても、誰にも知られたくないというのは店主の気持ちの部分であり、法で取り締まることは難しい。裁判での勝ち目は、隠れ家の良いアピールを見つけることだった。石子が父・綿郎に敬語を使う理由そんな中、3年前に香山と大喧嘩したまま、疎遠になっていた息子夫婦・洋(堀井新太)と蘭(小池里奈)に事務所で会うが、洋は店の情報がオープンになることに賛成すると話す。採算度外視のやり方に疑念を持っていた洋は、3年前、家庭のためダブルワークを続けた母親が死去したのをきっかけに、父に意見した。しかし、父親に反論されて口論になり、それから会っていないのだという。その時、隠れ家を貫く思いの裏にある、母親の犠牲を訴える洋が父に意見するも反論され、口論になり、それから会っていないのだという。なぜアドバイスに耳を傾けようとしないのかが気になる石子に、綿郎(さだまさし)は「お客さん第一にっていうのは、僕もよくわかる」と反応する。それに対し、石子が続ける。ここから描かれるのが石子と綿郎、家族の過去だ。「ずぶ濡れの人に傘を差し出すことで、他の誰かが濡れることになってもいいんですか?」石子には、綿郎の言葉を聞き流すことができなかった。依頼者家族の関係と、通ずる部分があるのだ。綿郎が採算度外視で依頼を引き受けてきても、母は何も言わず、事務員とダブルワークで働いたが、その生活も限界を迎え、離婚。誰かを助けるために綿郎が傘を差し出した後ろで、一人ずぶ濡れになりながら、亡くなるまで石子を支えた。だが石子も、法に携わる人間として、多くの人を助けてきた。綿郎の背中を見て、依頼者のお手伝いができる弁護士になることを決めたのも事実である。しかし苦しんだ母親のことを思うと、綿郎への尊敬の気持ちがすぐには戻ってこないのだ。ずっと敬語なのもそれが理由だった。その夜、階段に腰をかけ一人寂しい背中を見た羽男が夜食を持って来て、わざと話題を避けるよう、声をかける。石子はその気遣いに謝るが、羽男は「別に?」と優しく答える。相手が知られたくないと思う一線は超えることなく、気持ちに寄り添い、羽男は言葉をかけるのだ。そして羽男が、インサイドが情報発信をおこなった証拠が出て弱気になったとき、その尻を叩いてやる気を出させるのは、代わって石子だ。バディとしてお互いの性格をよく知る信頼関係からつくられる二人の距離感がいつも心地良く思える。忘れてはいけない、石子と大庭の恋の行方一方でその関係とは違った石子と大庭(赤楚衛二)の交際も順調そうだ。事務所を訪れた塩崎(おいでやす小田)に、交際報告という特大パンチをお見舞いし絶句させた後、羽男も交えて三人で『うまレポ』の評価が高いお店へご飯に。その店のレビューの中に偶然おかわり名人を見つける石子。そして羽男は他のレビューの記憶から、記事によって書き癖などが違うことに気づく。事情を聞くと、元々沙月と蘭で共同で書いてたレビュー垢で、情報が広がることで売上が増えれば洋の言い分が伝わると考えた蘭が沙月に依頼したのだという。良い店だからこそ皆に知ってもらいたいという思いと、隠れ家でありたいという思い。それぞれが店を思う結果のすれ違いだった。しかし知ってもらうのはそう容易いものではなかった。店に来たのに入れなかったと悪評レビューする人が増え、沙月達は後悔していた。そして沙月が投稿削除を受け入れ、レビューは削除される運びとなったが、店舗情報自体の削除はできないと言われてしまう。ここからの巻き返しの糸口…。石子が目をつけたのは世間の注目度の高さだった。いざ法廷。全ての弁論が終わった後、羽男がこう切り出す。「私は知る権利があるように、知られない権利もあるのではないかと思っています」一人ひとりに合った料理とお酒をつくり、喜ばせたい。そして客を守るために、情報が広がらないでほしいという香山の思いを代弁する羽男。「目の前のお客様を、幸せにしたいということはいけないことなのでしょうか?」3話と同じように、石子と羽男の掛け合いが重なり合う。見物人だった視聴者を、当事者にする。今一度、皆様に考えてほしいという『皆』は情報社会にいる『私たち』だ。今回は、世間の知りたいを上手く利用し、企業相手に負けそうになることで世論を味方につける狙いだった。知られない権利は守られないでいいのか。ネットは同情のコメントで溢れた。そして同様の立場にいる店が声を上げる。大きな存在に勝つために、小さな力が集まる。そして判決が出る前に、丹澤から全情報を削除すると一報が入る。世の中勝ち続ければ良いわけではない。ときには負けることが勝ちへの大きな一歩となり得るのである。知りたいと思う気持ちは間違いではないしかし…そして、香山が隠れ家に拘っていた理由。妻に背中を押され夢だった店をはじめたが、店が忙しくなるといけないからと隠れ家を勧めたのだ。知られないことで守りたかったのは、お客様と妻の思いだったのだ。そして香山はこれからは洋の考えも取り入れ、新しいやり方で妻の思いを守っていくと決めていた。知らせるも、知らせないも、どちらも間違ってないのだ。お互いが歩み寄って、譲り合っていくことが何より大事だ。そして、この親子も。綿郎は苦労させてきたことを謝る。石子は弁護士である憧れ、そしてこれからも綿郎らしくいてほしいという願いを伝える。「和菓子買ってきたんだ、食べるか?」いつもの綿郎の気遣いに、石子はこう返す。「お父さん、座ってて。私が出すよ」この瞬間、弁護士として石子の憧れだった綿郎の背は、間違いなく石子のたった一人の父親だった。依頼者の息子夫婦も石子も、母親の思いや理由を知らなかったから、わだかまりができてしまった。このように、何かを知ることで、自分が思っていた世界とは違った見え方になることもある。知りたいと思う気持ちは間違いではない、知ることで相手の心を理解することができる。だがそれが全てで構築されるわけではない。羽男や石子のように、知られたくないという自由を尊重しつつ、紡がれる信頼関係だってあるのだ。8話から見えてきたのは、情報を手に入れ知ることが容易くなった時代における、知られない権利や自由への訴えだ。そして物語は最終章。最後に放火事件の件で…警察に連行される大庭の姿が。次回も見逃せない。『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年09月08日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年7月スタートのテレビドラマ『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。人生は些細なきっかけで大きく変化する。悪い方にも、良い方向にも…。そして法で守ることができないことは山ほどある。7話はそんな法律の壁を現代の若者の問題から紐解いていく。『東横キッズ』を連想させる『山ヨコキッズ』羽男(中村倫也)は、自転車をぶつけて、キッチンカーを破損させた人物を探して欲しいという相談を受ける。依頼として引き受けた羽男は石子(有村架純)と繁華街の『山ヨコキッズ(以下、山ヨコ)』が集う場所で聞き込みを行うことに。多くは様々な事情で家には帰らない未成年で、案件と呼ばれる援助交際を行う少女も多い。皆が居場所を求め、日々を必死に生きているのだ。彼らは社会や大人を自ら切り離すように、全く二人の話に耳を貸さなかった。その後、ドラレコの映像から破損させたのが山ヨコのリーダー的存在『K』であるということが判明したが、連絡を取る手段が見つからないでいた。そんな時、羽男のもとに山ヨコキッズの1人、川瀬ひな(片岡凛) から、「Kの情報を渡すから今すぐ来てほしい」と電話を受ける。友人の美冬(小林星蘭)が父親・東(野間口徹)から暴行を受け、追われているというのだ。美冬は母親の再婚相手である現在の東から暴力で支配されていた。1ヶ月前に暴行を受けた日に家を飛び出し山ヨコに来てからは、二人は唯一心を許し合える存在となった。暫くして石子と羽男が現場に到着するが、美冬は途中の歩道橋の階段で足を踏み外し、集中治療室へ運ばれる事態となる。こんな時、真っ先に連絡すべきは警察だ。しかし、彼女らが警察に頼れば、また居場所を失うことになる。山ヨコにいる若者は皆、大人を信用も期待もしていないのだ。だが、ひなは美冬のため、偶然知り得た大人の電話番号に全てを託した。そして意識を無くした美冬の代わりに「父親を虐待で訴える」というが、本人の意思は不明であり、疑わしいというだけで裁くことはできない。この『推定無罪』というきまりは冤罪を防ぐためにある一方で、時に裁かれるべき罪を守ってしまう。弁護士は法律の範疇でしか動けないし、法には限界点が存在するのは確かなのだ。それでも、石子は繋がりができた以上見捨てることはできないと、自分のルールを破り、ひなを家に泊まらせることにした。石子が美冬に肩入れする理由とは…そんな中、Kが権力争いの末に殺害される事件が報道される。事件発生は9月9日。10日のドライブレコーダーにKが映るはずがないことに、羽男が気づく。ドラレコに映った人物は美冬だった。Kと客の紹介料で揉めた腹いせに、隠し撮りされたデータを奪い取るため、店に忍び込んだという。咄嗟に逃げた時、車体に傘をぶつけてしまったのだ。「車を傷つけたのが美冬さんなら…」とひらめく羽男たち。修理代の賠償について父親に話を聞くのを利用して、暴行の証拠を掴む糸口を見つけたのだ。しかし、父親の元に訪れ、話を聞き出そうとするも、石子が過度に詰め寄ってしまい、そのまま門前払いされてしまう。石子がここまで肩入れするのには理由があった。ひながわずかでも心を開いてくれた瞬間は、二人の人生の希望だと強く感じていた。「人生って、些細なことで変わると思うんです」石子は自分自身がそれを一番良く理解っていたのだ。目の前で突然起きた交通事故、その日は最初の司法試験の朝だった。それから毎年、試験を受けるたびにフラッシュバックし続けた。今もパラリーガルのままなのはこれが原因だった。美冬の出血を見て顔を覆っていたのも、過去のこの記憶が脳内に過ぎっていたのだ。事故が無関係であるはずの目撃者の人生さえ狂わせる。石子は山ヨコの若者も同じだと感じていた。望まない環境に今いるのは、決して本人だけの問題ではない。人生は、望まぬ方向に一瞬で変わってしまうのだ。しかし、石子は続ける。「逆に、私たちとの遭遇で、彼女たちの人生を少しでも変えられる」石子の頑固な性格でありながら、諦めずに何か方法を探る、この柔軟な考えはいつも調査に風を吹かす。石子は大庭の自宅を訪れ、協力のもと二週間前のドラレコ映像の美冬にアザを発見する。その映像と美冬がKに隠し撮りされた動画をもとに、法廷で東に見せ迫ると、責任を取ると証言し、キッチンカーの件は解決目前となった。残るは虐待の証拠…。二人はとある秘策を思いついていた。東の酒癖の悪さを聞き、塩崎(おいでやす小田)と大庭(赤楚衛二)がお酒の席で悪事を吐かせようという作戦だ。まずはさりげない世間話から始め、調子に乗ってきたら一気に核心に迫る。石子が用意したシナリオをコミカルに演じる二人が東を饒舌にさせていく。殴れば言いなりになる。子供が世間に出た時に恥をかかないようにするために必要な『しつけ』。「虐待はしていない」と主張する大人は、これを『しつけ』と言う。だが、これはれっきとした暴行罪だ。でも、しつけと履き違える親は一向に減らないし、近所や親族との繋がりが弱くなった現代においてはより虐待の事実は見えにくくなった。虐待や家庭問題で苦しむ子供を全員救うことは難しく、大人一人で救えることなんて、高が知れている。だが街を賑わせる沢山の音の中に、居場所を求め彷徨う若者の声は響き続ける。私たちはその声一つにひとつにこれから続く尊い人生があることを忘れてはならない。確かに期待しても叶わないことの方がずっと多い。それでも選択と偶然の繰り返しの中で、希望のための一瞬のきっかけだって存在する。それを逃さないためにも、法律が存在する。ひなと美冬は、石子と羽男という大人に偶然出会い、そして正しい法との向き合い方を知った。「もう逃げないで戦います」暴行傷害で声を上げたのは、意識を取り戻した美冬自身だった。そしてキッチンカーの賠償も、綿郎(さだまさし)の援助を受け、ひなも一緒に働いて返すことを決めた。前話の「変わろうとしたその瞬間が未来を変えていく」というメッセージの後に、法律には限界があり、人生は時に悪い方向へと変化するというのを描くのは少し酷だったのかもしれない。だが、何でもしてあげられるスーパーマンになれなくても、居場所を探し、良い方向に変化を求める者に、逃げ道は用意できる。誰かに歩み出すきっかけを与えられるのはきっと、この物語を見た私たちだ。『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年09月01日有村架純&中村倫也がW主演する「石子と羽男」の7話が8月26日放送。有村さんとゲスト出演した若林時英との共演に「九重と聖ちゃん再会じゃん」など「中学聖日記」を思い出す視聴者が続出。インスタグラムに投稿されたツーショットも話題を呼んでいる。4回司法試験に落ち、次で受からないと後がない崖っぷち東大卒パラリーガル。驚異的な記憶力で司法試験に一発合格、自分のブランディングを気にする高卒弁護士。このコンビが誰にでも起こりうる珍トラブルに挑む異色リーガル・エンターテインメントとなる本作。学生時代から真面目で石のように頭が固い性格のため「石子」と呼ばれてきたパラリーガル・石田硝子を有村さんが、米国の大学へ進学したものが自主退学、フォトグラフィックメモリーを駆使して司法試験もクリアした弁護士の羽根岡佳男=羽男を中村さんがそれぞれ演じている。また石子に告白しOKをもらった高校時代の後輩・大庭蒼生には赤楚衛二。石子の父で「潮法律事務所」を経営している潮綿郎にさだまさしといった面々も共演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。石子と羽男は停車中のキッチンカーを破損させた人物を捜してほしいという依頼を受け、丸来町の繁華街へ。ここは居場所を求める少年少女が集まる場所で、石子と羽男は川瀬ひな(片岡凜)と東美冬(小林星蘭)に話を聞こうとしても無視されてしまう。ドライブレコーダーの映像をもとに聞き込みをした結果、車を破損したのは少年少女たちのカリスマ的存在で「K」と呼ばれている人物だとわかる。そんな中、羽男に「助けて!」とひなから電話が。向かうと父親から逃げていた美冬が階段から転落し救急車で搬送されるところだった。美冬が父親から虐待を受けていたというひなは、美冬の父親を訴えたいという…というのが今回のおはなし。石子と羽男は「K」が経営するカフェを訪ねるが、その際2人に対応した木崎成貴を演じたのが若林さん。若林さんは有村さんが以前主演した「中学聖日記」に生徒役で出演しており、SNSでは「九重と聖ちゃん再会じゃん」「やっぱり!中学聖日記の男の子だ!」「若林時英くん出てきて、中学聖日記じゃん!!ってなった」などの声が続出。若林さんのインスタグラムには有村さんとのツーショットも掲載されており「また聖先生と共演出来たらいいですね」「九重くん!随分成長したなぁ」などのコメントも投稿されている。また今回のエピソードでは石子が司法試験に落ち続ける理由も明らかに。最初の試験に向かう途中目の前で交通事故を目撃し、その後も試験のたびにその光景がフラッシュバックしてしまうのだという…。そんな理由を知った視聴者からは「石子の心が救われて、心の傷が癒えます様に」「石子は羽男に話すことによって、少し前に進めたのかな?」「事件を解決していく中で、何かを感じとれて試験に合格出来るといいな」など、石子への“応援”コメントも多数寄せられている。【第8話あらすじ】潮法律事務所に“隠れ家”を売りにしている創作料理店の店主・香山信彦(梶原善)から、店が知らぬ間にグルメサイトに掲載されてしまい、掲載の取り消しを求めてサイトの運営会社を訴えたいと相談が。羽男と石子が運営会社の顧問弁護士を訪ねると、そこには丹澤(宮野真守)の姿が。羽男は掲載の取り消しを求めるが丹澤はそれを拒否。交渉は決裂する…。「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」は毎週金曜22:00~TBS系で放送。(笠緒)
2022年08月27日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年7月スタートのテレビドラマ『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。何事も初めから100%変えようとするのは難しい。そして人は変化することを諦めていくのだ。6話では『幽霊マンション』を舞台に現代の『育休問題』に迫り、現状を変えていく上で大切な視点が描かれた。夫婦に届いた怪文書様々な案件を経て石子(有村架純)とようやくパートナーらしくなってきた羽男(中村倫也)のもとにツイッターDMで依頼が届く。依頼人は、中小企業の共同経営者・高梨拓真(ウエンツ瑛士)。数ヶ月前に分譲賃貸マンションに越してきたが、衝撃の怪文書が匿名の手紙で届いたようだった。この506室は呪われている。不慮の事故以外の理由で死を遂げている場合には、不動産屋は契約者へ告知しなければならない。双子の息子を抱え育児ノイローゼ気味だった拓真の妻の文香(西原亜希)が最近、幻覚や幻聴を訴え始めており、早急な解決が必要だった。さっそく石子と羽男は、引っ越し費用の請求と契約解除の違約金無効化を不動産屋社長・六車(佐藤仁美)に交渉しに行くも、前の住人に告知したとして告知義務違反はないと主張。そして、「幽霊が出ると言って裁判を起こしてみては」とけん制され、二人は突っ返されてしまう。だがこの結果次第で、拓真が立ち上げた会社の顧問弁護士になり得るかもしれない羽男と、なにより収入が大切な石子。『決まったらデカい』案件をここで投げ出すわけにはいかなかった。二人は怪文書を送った犯人へ慰謝料請求のために動き出す。しかし手紙を出した人物について皆心当たりはなく、元住民が出て行った理由も不明だった。何も手がかりをつかめない二人は、まず拓真から生活事情を詳しく聞くことに。ここから今回の案件の大きなテーマに切り込んでいく。石子は法律に携わる身として、拓真が正当な権利である『育休制度』を利用していないことを不思議に思っていた。だが実は、社員が既に産休中で、拓真は自分も育休を取ることが現実的に厳しかったと話す。「法律としてはそうでも、綺麗事だけじゃ生きていけませんから」『声を上げること』を軸とした今作で描かれる、声を上げたくても上げられない人のリアルな声である。石子の胸に拓真の言葉が重くのしかかる。元々は子供は保育園に預け、妻も仕事に復帰する予定だったが、待機児童となり今は『保活中』なのだ。待機児童問題解消のため、多くの自治体において世帯状況指数『保活ポイント』で入園の可否を決める制度がある。親の労働環境や収入、兄弟姉妹や親族の有無、障がいや健康状態などを点数化し、各家庭における保育園の必要性の指標としている。保護者の間で、高い点数を得るために家庭の状況を無理矢理にでも調節する者も現れ、熾烈な競争が繰り広げられているのだ。高いポイントが、家庭環境の恵まれなさの証拠として評価されている。待機児童問題という不幸を解消するための『保活』が、いつの間にか不幸の背比べの指標に変わってきたように思えてくる。拓真もそんな問題と仕事で板挟み状態だった。心身共に限界が来ていた妻の文香も、料理中にボヤ騒ぎを起こし、入院する事態となる。加えて、芳香剤や柔軟剤の匂いで吐き気を催すなど、文香の体調は悪化していった。怪文書の犯人は…一方、手紙の調査を進めていた石子と羽男は、石子を手伝いにきた大庭(赤楚衛二)の協力のもと、住民の証言と、エントランスの防犯カメラの映像の犯人の様子から、同じマンションに住む女性・熊切(向里祐香)が怪文書の犯人だということを突き止める。熊切が手紙で高梨夫妻を退居させたかった理由、それは『保活』のためだった。熊切も待機児童を抱え、経済的に厳しい状況で保活を続けている中、自分よりポイントの高い高梨家が越してきたため、苦肉の策を打ったのだという。他人を蹴落としてまで掴み取った幸せが招いたのは、誰かの幸せを曇らせる結末だった。拓真はその苦しさを痛いほど理解していた。そんな中でも、妻を助けてくれた熊切を思い、慰謝料を断るのだった。残るは、不動産屋の過失を裏付ける証拠。羽男達は、住人が持ってきた元住人の映像をヒントに、その人物に接触することに成功し、ルームロンダリングの証言を掴む。そしてここから石羽コンビのいつものショータイム。告知義務違反に加え、詐欺罪、文香の幻覚や幻聴の症状の原因となった化学物質過敏症を引き起こしたリフォームのシックハウス規制違反。高梨夫妻の訴えを伝える羽男の圧力に負け、ついに六車は数々の違反を認め始める。石子の完璧なシナリオを、羽男が完璧に喋り倒し、これでもかと畳み掛ける。羽男の「これ以上の要求は致しません」という言葉に合わせ、石子の口が動く場面に相棒としての信頼関係を強くを感じた。その後、待機児童が少ないところに引っ越すことができた高梨家のもとを石子と羽男が訪れていた。拓真は育休は取ることができなかったが、小さな努力を積み重ね、文香の負担を減らせるように奮闘中だという。そしてそれを聞き安心した様子の石子は、「綺麗事だけでは生きていけない」という拓真の言葉がずっと胸を締め付けていたことを語り出す。2022年10月に『産後パパ育休制度』がスタートする。しかし法律という受け皿が用意されるとしても、利用したくても思い留まる人は多い。育休取得を諦めさせるためのハラスメントも存在するし、育休を取っても周りにしわ寄せがいく現状だ。綺麗事を言う暇はないほど、人間自分の生活でいっぱいいっぱいだ。しかし、こうした法整備が、誰もが育児と仕事を両立しやすい環境に近づく大きなステップとなるのは確かだ。石子はこう続ける。「考える方が増えるだけでも、社会が変わっていく気がしました」どんな時でも、不測の事態が起こる。育児休暇だけを差別化するのではなく、社員の不在に対応できる体制を会社としても、個人としても整えられるようになれば、残された人も安心できるだろう。高梨夫妻のように、イヤイヤ期を迎えた我が子に成長を感じ微笑む親が少しでも増えるように…。何よりスモールステップを積み重ねていくことが大事だということを教えてくれた。『石子と羽男』第6話で大庭の恋の行方が描かれるそして大庭の恋の行方も描かれた6話。石子に告白はしたものの、お付き合いは保留になっていると大庭から伝えられた羽男は、嘘をついて大庭と石子をわざと二人きりにするなど、厚かましく応援する。曖昧な気持ちを真剣な大庭に返しても良いのか、そして事務所との両立で悩む石子に対して、「心配いらないよ」と優しく伝える羽男。背中を押され、大庭への思いを確認する石子。誰でも変わることは怖い。積み上げてきた大切なものがあるからこそ、そう簡単には変われない。その中でも石子は自分なりに大庭告白を受ける。「一緒に過ごす中で、思いを積み重ねて、ゆくゆく100%になれれば、それはそれでいいのかなぁって」初めから完璧なものなど存在しない。人や世界は変わりゆくもの。明日を変えるのは、いつだって変わろうとしたその瞬間なのだ。説教臭くないまま、日々の大切な視点に導いてくれる作品だということを、より強く実感する6話だった。『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年08月25日仲のいい友達には、ちょっかいをかけたくなる時がありますよね。相手が怒ると分かっていても、イタズラ心は抑えきれないものです。コザクラインコのピピくんと、オカメインコのポポくんと暮らす、飼い主(@UgcpRnLV6mjKGfO)さん。ピピくんがポポくんにちょっかいをかける瞬間を撮影し、Twitterに投稿しました。その映像がこちら!冠羽チャーンス! #コザクラインコ #オカメインコ pic.twitter.com/4CAxUeCmxM — ポポピピ (@UgcpRnLV6mjKGfO) August 23, 2022 ポポくんの頭部にある冠羽を、キラキラした目で見つめるピピくん。次の瞬間、イタズラ心を抑えきれなかったのか、冠羽にかじりつきました!すると、ポポくんは「うわぁー!!」と、勢いよく頭を振ります。その後「やめてよ!」といわんばかりに、ピピくんを威嚇(いかく)しました。しかし、ピピくんの表情からは反省の色が見られません…。むしろ、「そう、その反応が見たかった…!」といわんばかりの、満足気な表情です。【ネットの声】・それは怒られちゃうよね。でも、ピピくんの、ちょっかいをかけたくなる気持ちは分かるなー!・2羽のやり取りがかわいすぎて、お腹を抱えて笑っちゃった。・「何すんじゃー!こらぁぁ!!!」っていう声が聞こえてきそう。爆笑!・イタズラ前の、ピピくんの表情がたまらない。ちょっかいをかける前って、わくわくする!まるでコントのような2羽のやり取りに笑ってしまいますね。[文・構成/grape編集部]
2022年08月25日有村架純と中村倫也が演じる“石羽コンビ”が、身近な珍トラブルに挑むリーガルエンターテインメンドラマ「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」が放送中。この度、8月26日(金)放送の第7話に小林星蘭と片岡凜がゲスト出演することが分かった。第7話は、石子と羽男がキッチンカーを破損させた人物を捜してほしいという依頼を受けやってきた、居場所を求める若者たちが集まる繁華街で、ある少女たちと出会う。小林さんが演じるのは、そこで石子と羽男が話を聞こうとする家出少女・東美冬。今回のオファーに「すごく驚きましたし、すごくうれしかったです」と喜んだ小林さんは、「美冬は地雷系のお洋服を着るのですが、今まで着たことがなかったのでちょっとワクワクしました。家出少女という設定なのですが、彼女の一人で決断していくところは自分にもちょっと似ているなと思いました。セリフ自体は決して多くないですが、心に秘めているものがすごく大きいんだろうなと、そういう面でも共感するところがありました。美冬は言えないことが多いので、ぜひ放送を見て楽しんでいただけたらと思います!」と役柄について語っている。また、同じく繁華街に集まり、美冬とひょんなことから意気投合し、行動を共にする川瀬ひな役で、片岡凜がドラマデビュー。昨春に開設したTikTokとInstagramが注目され、昨年末に芸能事務所に所属したばかりの片岡さんは、コミック誌の表紙やアーティストのMVへの出演経験はあるものの、ドラマへの出演は今回が初めて。「初めての地上波のドラマということでうれしくて、この役でいろんな方に私の名前を知っていただけるように、100%の気持ちで臨みたいと思いました」とコメントしている。第7話は、石子と羽男が2人に出会ったことで、思わぬ方向にストーリーが展開していく。「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」は毎週金曜日22時~TBSにて放送中。(cinemacafe.net)
2022年08月20日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年7月スタートのテレビドラマ『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。人間はいつかこの世にさようならを言う日がやってくる。大切な人に想いを伝えられないまま、朝日を出迎え、夜を受け入れることを繰り返し、老いていく。きっと今日もどこかで誰かが、自分には「もう遅い」と夢を諦めていくのだ。第5話では『相隣紛争』の裏に隠された想いを描くと共に、この時代を生きる全ての年代の人へのエールが送られた。今回の依頼人は行きつけのそば店で働く塩崎(おいでやす小田)。綿郎(さだまさし)のおしゃべり仲間だが、今回は重大な相談事を抱えているようだった。話を聞くと、塩崎の叔父・重野義行(中村梅雀)が、隣の家の木が自宅にまで伸び、毛虫が大量発生して困っているという。早速、石子(有村架純)と羽男(中村倫也)はその隣人・有森万寿江(風吹ジュン)に枝を切除することをお願いしに行くも、有森はすんなり了承し、この案件は一件落着かと思えた。しかし後日、塩崎が事務所に駆け込むなり叫んだ。「おじさん、裏の人に訴えられたって!」なんと万寿江から、重野のピアノの騒音に悩まされたことへの謝罪と慰謝料を要求する書類が届いたのだ。確かに騒音問題はよくある相隣紛争の事案で、普通の生活音ですら訴えられることもある。だがこれは、自らの穏やかな暮らしを守るための訴えだと考えると、決して見過ごせない問題だ。しかし今回は、虫への苦情が来たことへの腹いせのように思えてくる。石子は、万寿江に相当なプレッシャーを与えた代償ではないかと、頭を抱え悩んでいた。そんな時、羽男からまさかの言葉をかけられる。「君、もういいよ。マジで。出しゃばりすぎじゃない?」石子は弁護士の方針に従うべきパラリーガル。だが、ようやく息が合ってきたと思い始めたときに告げられ、ショックを受ける。相棒となった石羽コンビにまさかの『相棒紛争』の危機が訪れるのだった。しかし、羽男に「事務所で経理をやれ」と言われて大人しくしていられる石子ではない。お金をもらう以上は依頼者のために尽くす、それが『私のルール』なのである。石子は早急に事務を済ませ、大庭(赤楚衛二)が頼まれた調査に同行したが、その帰り石子が突然腹痛を訴える。大庭に担がれ向かった病院で、卵巣のう腫の疑いがあると診断される。しかし、人に余計な心配はかけたくないという石子の優しさと頑固さで、冷房の当たりすぎと嘘をついてしまう。それを聞いて安心する大庭は、カイロを持つタイプと貼るタイプの両方を買ってきたり、レンタカーを借りたり、石子を目に見える優しさで包み込む。石子は笑みを浮かべ、素直に感謝を伝えた。そんな大庭の逆の優しさを見せるのが、羽男だ。言いつけを守らず調査に出る姿を見て、呆れた顔をする羽男だったが、石子が体調を悪くしていることにとっくに気づいていた。出勤が遅れるという置き手紙で病院に行ってきたことも察するくらいだった。そんな不器用な優しさに気づくことができるはずもなく、石子は同行を認めようとしない羽男を言葉でまくし立てる。初めは「やだ」と駄々をこねる子どものように断る羽男だったが、嘘をつき続けるのも限界だった。「休め」と言っても絶対に聞かない石子に無理させないため、わざと厳しい言葉をかけていたのだ。羽男が心配してくれていたことを知って、石子は溢れ出す涙を拭う。相手のことを考えた優しさは目に見えるものだけじゃない。大丈夫じゃないのに、大丈夫だという遠慮によって、相手にかえって申し訳ない気持ちさせないための気遣いだって、優しさだ。そして、検査の結果、良性の腫瘍だとわかった石子はいつも通りのやる気満々な姿を見せる。それに「元気なら元気で面倒くさいなぁ」と笑う羽男だったが、石子の言う通り、天才を象っていた髪も服もいつの間にかラフに変わっていた。お互いの足りない部分を補い合い、傷ついた心も癒す二人は、誰がなんと言おうと『相棒』だろう。いつも罵り合いつつも、二人らしく解決するのが最強の石羽コンビなのだ。そして今回の訴えは、司法書士だった町内会長が内容証明を作成したことが判明。これには法的な拘束力はないものの、重野は、万寿江が話す気がないなら満額を払うと言い出す。実は二人には面識はないと言っていたが、一緒に映画を見に行くほどの仲だったのだが、疎遠になり、数ヶ月会っていない状態だったのだ。重野が敷地に侵入する枝葉や虫をずっと放置していたのは、今更会わす顔がないと思っていたからなのであろう。一方の万寿江は違った。万寿江は、何も口に出さない重野の優しさを誰よりも知り、心惹かれていた。だがたとえ疎遠になったとしても、弁護士を介してではなく、直接伝えに来て欲しかったのだ。今回の訴えも、会長に不本意に進められていただけだった。こうして無事に内容証明は取り下げられたのだが、石子と大庭は、想い合う二人がこのまま疎遠でいることを心残りに思っていた。そして羽男も巻き込み、3人は重野が万寿江に会わなくなった理由を探り当てたのだった。重野は慢性腎不全を患っていた。万寿江に会わなくなったのも、これから衰えていくだけの自分が迷惑になると感じていたからだ。「高齢者が恋なんてみっともないでしょう?」重野はそう言い、寂しそうに笑う。そこで一番に声をかけたのが、今、全力で石子に恋をする大庭だ。「好きな人には好きって言っていきましょうよ。何歳だろうがいいじゃないですか!」誰にだって健康診断の結果を知るのが怖くなる日がやってくる。お酒に弱くなり、朝の目覚めが謎に良くなって、物忘れが多くなるのを感じる日が来る。そういった歳を重ねることへの恐怖が、いつの日か、愛おしく思えるようになれたら。そう願う人々が、いくつになっても自分らしく楽しく生きている人を素敵だと感じるのは、自分の未来こそ、年老いた者達の今だからなのだろう。大人のはずの羽男が、大庭の恋の行方を中学生の修学旅行の夜みたいに思いっきり楽しんでいたように。子供のようにはしゃぐのも、恋を楽しむのも、新しい日々を受け入れ、新たな気持ちと出会うのに、遅すぎるということはないのだ。「高齢者の方々は人生を楽しむ義務があるんじゃないですかね?」羽男の言葉に、重野は生前整理を進める事を決意する。重野は一歩踏み出す。何度も練習した、万寿江が大好きな曲を奏で、やってくる素敵な未来を想像するのだ。救いの手はそこにある、何歳でも遅くはない。歩む道や時代、一歩を踏み出す歩幅が違くても、エンドロールはまだまだ先だ。そして大庭も、石子に想いを伝える。第5話で描かれた、大切な誰かに、今、想いを伝えること、何も言わない優しさ。依頼人と主人公達の関係性がこのテーマで上手く交差し、私達へささやかな希望を与えてくれただろう。『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年08月19日有村架純&中村倫也W主演「石子と羽男」の5話が8月12日放送。大庭の“告白宣言”からの“告白の告白”に「なんてフェアでピュア」などの声が相次ぐなか、告白の結果を知りたがる羽男にも「やり取りサイコーカワイイ」など“可愛い”の声が続出している。4回司法試験に落ちた崖っぷち東大卒パラリーガルと、司法試験に一発合格した高卒弁護士のコンビが、誰にでも起こりうる珍トラブルに挑む異色リーガル・エンターテインメントとなる本作。キャストは学生時代から真面目でコツコツ積み上げていく、石のように頭が固い性格で「石子」と呼ばれてきた倹約家の東大卒パラリーガル・石田硝子に有村さん。高校卒業後米国の大学へ進学したものの自主退学、フォトグラフィックメモリーを駆使して司法試験も一発合格した弁護士・羽根岡佳男=羽男に中村さん。石子の高校時代の後輩で彼女に想いがある大庭蒼生に赤楚衛二。根っからのお人好し&人情派なためお金にならないトラブルを格安で請け負い、事務所の経営を逼迫させている石子の父・潮綿郎にさだまさしといった顔ぶれが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。そば店の塩崎(おいでやす小田)が相談にやって来る。叔父の重野(中村梅雀)の隣家の木が自宅まで伸びてきて、毛虫が大量発生して困っていると言う。石子と羽男が重野家の隣人・万寿江(風吹ジュン)を訪ね、伸びた枝を切ることをお願いすると万寿江はすんなり了承するが、後日、逆に万寿江から重野へピアノの騒音による慰謝料を要求する書類が届く…というのが今回のストーリー。事務所からの帰り道、大庭は羽男に「俺、石子先輩のことが好きです」と伝える。「なんでそれ俺に教えてくれたの?」と聞く羽男に、大庭は「告白の結果が良くても悪くても気まずい空気になるのがあれなんで…」と答え、いつ告白するのかと問う羽男に、時期はまだ決めてないと返す大庭。「言ったら教えて」と言う羽男に大庭は「結果はどうであれ、告白したら…鼻を触ってサイン出します」と伝える。「ライバル(かもしれない人) に告白を宣言するなんてなんてフェアでピュアな子なんでしょ」「まっすぐで不器用で若くて可愛い」「大庭くん一途で可愛いな告白がんばれ~」などの声が上がるなか、大庭は石子を呼び止め「ちょっと先輩に話があって…」と切り出す。察した羽男が先に帰ると、大庭は就職の面接で手ごたえがあったことを明かし「就職決まったら石子先輩に告白します。今はしませんけど…」と“告白の告白”。視聴者からは「それはもう告ってるのと同意では?笑」「告白しますって告白したら告白やん」などのツッコミが続出する。その後、大庭は羽男の前でつい鼻を触ってしまうのだが、それを見た羽男は立ち上がり小声で「いまのこれ、そういうこと!?」と興奮状態に。「かゆかったんで」と答える大庭だが、羽男は「隠すなよ(笑)、それならそれでいいんですけど」とニヤニヤ。「違うとも言い切れないんですけど」と思わせぶりな答えを返す大庭に「意味深~どっちどっちどっち!」と、告白の結果について迫る…。そんな羽男と大庭のやり取りに「羽男と大庭っち乙女」「ちょーっと!なにこのふたりのやり取りサイコーカワイイ」「羽男女子な反応、可愛すぎる」「どっちどっちどっち?!って盛り上がってるの可愛い」など、SNSは羽男に対する“可愛い”の声が溢れる状態となっている。【第6話あらすじ】幽霊物件と知らずに家族で分譲賃貸マンションに越して来た高梨拓真(ウエンツ瑛士)。幼い双子の息子を抱え育児ノイローゼ気味だった妻の文香(西原亜希)だが、匿名の手紙で「孤独死があった部屋だ」と知らされたことで幻覚や幻聴を訴えるように。拓真は潮法律事務所を訪ね、不動産会社に引っ越し費用の請求と違約金発生の契約を無効にしてほしいと申し出るが、不動産会社社長の六車瑞穂(佐藤仁美)にも言い分があり…。「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」は毎週金曜22:00~TBS系で放送。(笠緒)
2022年08月13日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年7月スタートのテレビドラマ『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。「ひき逃げなんてやってない!」例えば事故を起こしたとき、そう訴えたとしても目に見える証拠が無ければ、あらぬ罪を着せられることがある。第4話は誰にでも起こり得る、そんな我々の生活のすぐそばにある事案について描かれた。『石子と羽男』第4話は電動キックボードの事故とある夜中、潮法律事務所の所長・綿郎(さだまさし)、弁護士・羽男(中村倫也)とパラリーガル・石子(有村架純)のもとに、依頼の連絡が舞い込む。依頼者は、以前綿郎が依頼を請け負ったことがある堂前絵実(趣里)。その妹の一奈(生見愛瑠)が、電動キックボードで走行中に新庄隆信(じろう/シソンヌ)と衝突してしまった事故の弁護依頼だった。一奈は新庄に声をかけるも、「怪我はない、何もしなくていい」と言われ、そのまま帰宅。しかし、気になって交番を訪れた際に、新庄が帰宅後に意識不明になったと聞かされ、一奈はそのまま逮捕されたという。一奈からは「すぐ被害者に駆け寄った」と聞き、羽男は「今回も示談で片付けられるだろう」と思っていたが、状況は一転。被害者である新庄の妻に話によると、目を覚ました新庄が一奈が自分を置いて逃げたと証言したという。加害者と被害者で証言が明らかに食い違っていた。事故の瞬間を映す防犯カメラの映像はなく、救護をしたという証拠は見つからない。結局、争いは裁判に持ち込まれ、羽男は姉で検事の優乃(MEGUMI)とやりあう羽目に…。まず羽男は法廷で、「一奈が事故を起こしたことはない」と確認する。実は2年前に事故で親を亡くし、姉の絵実が視力を失っていた。だからこそ、被害者側の気持ちを十分理解し、安全運転を心がけていたことを羽男は主張する。しかし優乃の尋問で、一奈は二人乗りをして、歩行者に衝突、通報することなく立ち去るという非行歴があったことを明かされるのだ。羽男にとってはまた予想外の事態。そして、新庄から1000万の高額の示談金を要求されてしまう。そんな中、事故の際、新庄から甘酸っぱい匂いがしたと一奈が証言する。しかし、匂いという形のないものは証拠にはならず、決め手には欠ける。前話のインターネットで一度削除しても完全には消去できず証拠として残るという話もそうであるが、ドライブレコーダーを始め、現代は様々な証拠が残り易い。だが今回は、たまたま死角の場所での出来事。新庄があの日、あの場所で何をしていたのか、本人の口から明かされない限り、真実に迫ることが難しいのである。しかも、一度嘘をつかれている羽男は一奈を信じることができなかった。ついでに姉からは、弁護士をやめた方がいいと言われ、弱気になるばかり。そんな羽男を励ますのは、石子と綿郎だ。羽男は地道な聞き込みを続け、ついに有力な証言を得る。あの日、新庄が事故の直前に訪れていた場所、そこは違法カジノの現場だった。その店にある水タバコの香りこそ、りんごの甘酸っぱい匂いだった。そして石子と羽男が潜入を試みるも、直ぐにバレてしまい、店員と取っ組み合う事態に…。その時、面接終わりの大庭(赤楚衛二)が助けに入り、通報を受けた警察も駆けつけ、違法カジノ現場は摘発されて一件落着。垣間見える、石子の芯の強さしかしこの急な乱闘シーンの中で一番驚くのが、誰もが怯んでしまうような時までも冷静に対応を試みる石子の芯の強さだ。曲者の羽男に振り回されるだけの石子ではないのである。だがそんな凸凹コンビにも、ようやくバディ感が出てきた。不器用な二人は呑みの誘い方もクセがすごいのだが、そんな二人らしく、夜明けの都会の空を背にして、非常階段でひっそりと打ち上げをするのだ。羽男は記憶力という才能と、想定外のことに対応しきれない無力の狭間で、弁護士としての覚悟が自分にはあるのか何度も悩んできたことを石子に伝える。そのことは、父である綿郎からとっくに聞いていた石子は、羽男の天才キャラを茶化しながらも、優しく励ました。朝の光が柔らかく二人に差す中、羽男は髪を手で崩す。天才を演じるためのオールバックは、羽男にとって「できる子」と言われ続けた呪いそのものだ。そんな自分を着飾ってきたストッパーを外す姿に胸が熱くなった。法廷の外で得た『勝利』迎える第二回公判。羽男は、新庄が違法カジノに訪れていることに迫り、虚偽の証言をしていることを主張。そして羽男の『相棒であるパラリーガル』石子が証拠を持って、法廷のドアを開ける。その証拠は、絵実が毎日目撃者探しのビラ配りを続けたことでSNSで話題となり、それを偶然目にした運転手が提供してくれた、事件当日のドライブレコーダーの映像だった。そのドライブレコーダーに映っていたのは、事故後、新庄に駆け寄り、救急車を呼ぼうとしている一奈の姿だった。その様子を傍聴席で一奈を見守る盲目の絵実に、石子は言葉で伝える。一奈と絵美は涙を流す。たとえ目には見えなくとも、姉妹の揺るぎない信じ合う気持ちが勝ったのだ。そしてもう一つのきょうだいの勝利。それは羽男と優乃だ。優乃の「身内に甘すぎるっていうのも、考えもんだよね」という言葉が気になる羽男だったが、その後の大庭の調べで、新庄の妻が検察の身内であることが判明。そして石子は優乃が初めから違法カジノの存在を知っており、上層部にもみ消されずに摘発させるために、羽男に内情を暴かせたことを見抜く。優乃は権力に屈することなく、弟である羽男の力を信じたのだ。「弟をよろしくね」と言う優乃から感じるのは、確かな羽男への愛情だ。しかし、執行猶予の判決で釈放され、姉妹が抱き合うという感動だけで終わらせないのが今作だ。「人を殺す可能性があることに無自覚だった」この一奈の言葉は、法改正により電動キックボードが無免許で自由に乗れるようになる現代を生きる私たちへ向けた注意喚起。電動キックボードは重大な事故を引き起こし、人を殺める可能性を秘めた乗り物だ。多くの人が普段使う自転車もそうである。手軽だからこそ、自分は起こさない、生涯関与することがないという気の緩みが生まれてしまう。この問題は、人ごとではない。今この車を通り抜けた時、この角を曲がった時…そうなる可能性があるのだと、普段から意識づけることはできるはずだ。そしてこれは自分を守ることにも繋がる。自分に過失はないという主張が通るわけではない。その事故の詳細を知る自分と相手、その意見が食い違えば、その瞬間、目に見えなくなった真実は不確かな証言でしかなくなる。しかも目撃者の証言、ドライブレコーダーの記録だって、必ずしも得られるとは限らない。この気の緩みが事故を引き起こし、目に見える物理的な被害を受け、最悪の場合、冤罪という被害者に自分がなり得るのだ。目に見えない大切な繋がりを、大切に思う誰かを傷つけるかもしれないということを、私たちは忘れてはならないのだ。『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年08月12日有村架純と中村倫也が共演する「石子と羽男」第4話が8月5日オンエア。第2回公判での羽男の“アドリブ”に「がっつり心掴まれてしまった」などの声が続出。ゲスト出演した生見愛瑠の演技に驚きの声も寄せられている。本作は4回司法試験に落ちた崖っぷち東大卒パラリーガルと、驚異的な記憶力で司法試験予備試験と司法試験に一発合格した高卒弁護士のコンビが、誰にでも起こりうる珍トラブルに挑むストーリー。パラリーガルとして父親が営むマチベン「潮法律事務所」に勤めているパラリーガル・石田硝子役を有村さんが。写真のように見たモノを記憶する「フォトグラフィックメモリー」の持ち主である弁護士・羽根岡佳男(羽男)役を中村さんがそれぞれ演じる。また潮法律事務所でアルバイトしている大庭蒼生役に赤楚衛二、お金にならない案件ばかり請け負って石子に呆れられている潮綿郎役にさだまさし、羽男の姉で東京地検の若手エースとして期待されている検事の羽根岡優乃役にMEGUMIが演じている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。潮法律事務所に堂前絵実(趣里)から弁護の依頼が舞い込む。妹の一奈(生見愛瑠)が運転する電動キックボードにぶつかり転んだ新庄隆信(じろう)が帰宅後、容体が急変。警察がひき逃げ事件として捜査し、一奈が逮捕されてしまったという。一奈から「すぐに男性に駆け寄った」と聞いた石子と羽男は示談の可能性を探るが、新庄の妻はひき逃げを主張。裁判で羽男は優乃と争うことに…というのが今回のおはなし。石子たちは新庄が事故の日、ひどく酔っていたという証言を得る。さらに事故の前に新庄がいた店が違法カジノだった事も判明。一奈に通報されると自分が違法カジノに出入りしてることも発覚してしまうと考えた新庄は、彼女に通報させないようにした…。証人探しのため絵実は綿郎らの力を借りてビラ配りをする。それが身を結び当日現場近くにいたトラックのドライブレコーダー映像が手に入り、それを裁判所に提出するにあたり石子が書いたシナリオに合わせ、石子と羽男は一芝居打つのだが、その際、石子の台本には「私のパラリーガル」と書かれていた部分を、羽男は「私の相棒のパラリーガル」と言い換える…。アドリブが苦手なはずの羽男が見せた石子への感謝と敬意に「相棒のパラリーガルです。」と言った羽男の揺るがない眼差しも全てが、温かくて身に染みる」「法廷のシーンで石子が作った台本に無かった[相棒のパラリーガル]って羽男が言ったとこグッと来た」「羽男が相棒のパラリーガルと言ったの良かった。石子も嬉しそうだったね」「パラリーガルが…というはずのとこで“相棒の”パラリーガルが、って言い直すの、なんかもうがっつり心掴まれてしまった」など感動の声が続出。またゲスト出演した生見さんに「めるるっぽさも見えない完全な堂前一奈を演じてた」「姿勢もいつものめるると違うし、一奈になりきってたね」「バラエティで観る時とはまた別の顔をもっていて驚いている」などの感想が多数寄せられている。【第5話あらすじ】そば店の塩崎(おいでやす小田)が相談にやって来る。叔父の重野(中村梅雀)が、隣の家の木が自宅にまで伸びて毛虫が大量発生して困っていると言うのだ。石子と羽男が重野家の隣人・万寿江(風吹ジュン)を訪ね、伸びた枝を切ることをお願いすると万寿江は了承。問題は解決したかに思えたが後日、逆に万寿江から重野へピアノの騒音による慰謝料を要求する書類が届く…。「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」は毎週金曜22:00~TBS系で放送。(笠緒)
2022年08月06日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年7月スタートのテレビドラマ『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。空を見上げる時間すら曖昧で無駄なひとときと感じてしまうぐらい、誰もが生き急ぐ現代。最近は、その作品の中身ではなく、表面が重視されることが多くなってきたように思う。そして『ファスト映画』もその一種だ。反省の色が見えない依頼人パラリーガル・石子(有村架純)と弁護士・羽男(中村倫也)のコンビに『国選弁護』の依頼が舞い込む。国選弁護とは、資金不足などで弁護士を雇えない人に対して、国が代わりに指定するという制度である。羽男は名を売るチャンスだと意気込み、早速接見に向かうが依頼人の口から飛び出したのは衝撃の言葉だった。「ファスト映画の何が問題なんですか?」今回の依頼は、映画を10分に短く編集した『ファスト映画』を動画サイトに無断アップロードし、著作権法違反で映画会社から告訴、逮捕された、映画監督を目指す大学生・山田遼平(井之脇海)の弁護。初めは周りに映画を共有するために投稿していたが、誤って通常公開すると再生回数がぐんぐん伸びた。その後、次々ファスト映画を投稿し、著作権法違反の罪で逮捕されたのだ。しかし、後悔していると思われた遼平は、少しも反省していなかった。金儲けのためではないし、映画離れが進む中で、見た人が「映画を好きになった」「時間がないとき助かった」と感想が寄せられると、自らの罪を正当化する。確かに今はコンテンツの大量生産、大量消費の時代であるが、娯楽に割ける時間はそう多くはない。それは大人だけではなく、子どもも同様だ。しかも話題の移り変わりは激しく、流行に置いてかれまいと、物事のあらすじだけ理解できればそれで満足してしまう人もいる。度々話題に上がる作品の『倍速視聴』もその例で、じっくり誠実に作品と向き合う時間は重視されない傾向にある。しかし、ファスト映画は断固として許されるべきものではない。羽男は少しも反省しない遼平の言い訳や法廷での態度に手も足も出なかった。事件が思わぬ場所に飛び火そんな中、新たな事件が巻き起こる。名前が似ているため、ファスト映画を投稿したと誤解された山田恭兵監督(でんでん)がSNSで炎上していた。丁度、新作映画公開前というタイミングだ。そんな山田監督のファンである大庭(赤楚衛二)は、石子を誘って最新作『穢れし曳航』の舞台挨拶を見に行く。しかし、炎上の影響を受けたのか、客足は乏しかった。そしてさらにひどい事態へと発展し、最新作のファスト映画がネットに出回った。「売名行為」「自作自演」、書き込みは根拠のない誹謗中傷で溢れた。ネットは話題性があり、一度燃えたものが何よりの好物だ。事実を知らず、袋叩きにする者ばかりだ。この状況を知った石子は、「山田監督を手助けすることで、監督のファンである遼平との関係の潤滑剤になり得るのではないか」という父・綿郎(さだまさし)の助言を受け、監督に弁護士を紹介することにした。そして石子はその夜、遼平にそのことを相談してほしいと羽男にお願いするため、電話をかける。すると、いつもは他人に一切の興味もなさそうな羽男が突然、石子に弁護士を目指す理由を尋ねてきた。「父親の影響?」と聞く訳には、羽男が法曹一家生まれであることが関係しているように思える。姉・優乃(MEGUMI)は検事、父は名高い裁判官。羽男は記憶力の才能を買われ、昔から「できる子」と言われ続けた。父の目の輝きはいつも才能への期待だけで溢れ、羽男は弁護士にならざるを得なかったのだ。それとは反対に石子は、自分から父の姿に興味を抱いた。依頼者の心の棘を抜き、再出発のお手伝いができる弁護士に憧れたのだ。それもあり、人の些細な変化に気づける石子は、羽男の普段とは違う振る舞いを心配する。二人は顔を見合わせれば言い合いばかりする凸凹コンビだが、電話越しには和やかな雰囲気だ。「人に物を頼むときはなんていうのかな?」という、いつも通りの上から目線な感じと、優しく笑う羽男のギャップも垣間見えた。そして「おやすみなさい」という石子の言葉に少し驚いた表情をする羽男。『才能』としてではなく、『一人の弁護士』として必要とされている実感が、羽男の中で形づき始めていた。そして依頼を諦めかけていた羽男だったが、フォトグラフィックメモリーの能力で、ファスト映画内で制作陣しか知り得ない未使用のカットが使われていることに気づく。石子はそれを山田監督に伝えに行くと、監督は既に制作スタッフ・諸星(今井隆文)であることに気づいていた。炎上した原因でもあるファスト映画という罪に手を出してしまったのだ。監督は、諸星の再出発の芽を摘まないよう、訴えは起こさないことを決めた。見物人だった『私たち』が『当事者』へと変わる瞬間そして残るは遼平だ。何も聞き入れない遼平に、石子は罪と向き合ってもらうための秘策を思いつく。それは、山田監督の最新作のファスト映画を見せることだった。接見に訪れた羽男に、動画を予告なしに見せられた遼平は、「こんな編集をされたら、よさが伝わらない」「本編を見る楽しみを奪われたも同然」と激怒する。そんな遼平に、羽男は一言。「それがあなたのやっていたことなんですよ」最新作は上映打ち切りとなったが、映画を見ずに誹謗中傷する人、ファスト映画だけ見て評価する人で溢れた。たった10分の動画だけで映画を『見た気になる』のだ。これは中身までは知ろうとしないまま、記事の見出しだけで意見し、判断することと同じ、現代の悪き風潮だ。罪とは知らずに、これは誰かのためになっているという自己中な正義感。ゼロから長い時間かけて創り上げた作品を一瞬で潰し、関わる全ての人を苦しめる行いに知らぬ間に加担しているのだ。「あなたが加担した、ファストの世界が、どれほど罪深いものか。少しはわかっていただけましたか」いつもの石子と羽男の掛け合いが、この台詞で重なり合う。その声は右から、左から、視聴者を包み込む。今この一人の少年の物語に触れるただの『見物人』だった私たちが『当事者』だったみたいに…。『石子と羽男』第3話が描いた『許されざる罪』裁判の結果、執行猶予がつき、出所した遼平は、その日、山田監督に土下座し、謝罪する。「また映画に関わって生きたい」と思う遼平。彼が映画を愛する心に嘘はないだろうし、切った豆苗もまた伸び始めるように、一度ゼロになったとしても、人は何度だってやり直せる。今作は、そうしたやり直したいと願う人の声にも寄り添ってきたのだ。山田監督に肩をたたかれ、赦しの言葉が返ってくると期待した表情で顔を上げた遼平に告げられたのは、尊敬する監督からの、何よりの制裁の言葉。「未熟で申し訳ない、どんなに謝罪をされても、受け入れることはできません」一度間違えてしまったことを無しにはできない。今は法律以外にも社会的制裁を受け、そしてデジタルタトゥーとして一生治らない傷を負う。だがその背景には、それ以上に傷ついた者たちがいる。大きな声を上げる者たちに隠れた、声を上げられない多くの者たち。今作の『声をあげることが大切だ』というテーマの中で、今話が描いたのは『許されざる罪』。一人の青年の悲しい結末は残酷でもあった。だが、ファスト映画が、縮めた時間に詰まった誰かの大切な時間を奪う行為という揺るがない姿勢を貫いたことに大きな意味がある。誰もが忙しなく生きる時代。無駄や曖昧な時間が淘汰される時代。「最近、空見上げる余裕もなかったな」羽男のひとことが、今、どう響いて聴こえるだろうか。『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年08月04日【中編】泉ピン子語ったえなりかずきの“共演拒否”騒動への思い「悪口を言われても気にしない」から続く「ママ」と慕う恩人である橋田壽賀子さん(享年95)を昨年看取ったことで自身の終活についても考え始めたという泉ピン子(74)。夫婦の間に実子のいないピン子は、当然の備えとして、自分の死後に夫が残されたときのことまで考えている、と打ち明ける。「熱海のマンションは私の名義で、私がいなくなって死後離婚もあるかもしれないけど(笑)、夫は住まわせてあげるし、お墓にも入れてあげる。でも、彼が死んで、私の財産が向こうの親族に行くのは、皿1枚だってイヤ。それは、最初から結婚に猛反対されたってことがある。だから今、私の財産を信託にすることも考えて、誰か引き継ぐのにふさわしい人を探しているというのも本当です。でも、この気持ちは、日本中の奥さんたちが同意してくれるんじゃないかしら。だから、次世代の子供たちの育英基金への寄付なども真剣に考えてます。私の親族へ?これもお断り。私が売れなくてひもじい思いをしてたとき、誰か一人でも『小夜ちゃん、そばでも食べていきな』って言ってくれた人がいますか?」終活の一環として、自宅から車で10分という場所に墓を購入したのは一昨年。淡いピンク色の御影石は、彼女の希望で取り寄せた。「『建立泉ピン子』になっているのはなぜかというと、自分が建てたのに、私の名前ではお墓に入らないわけでしょう。どこかに『泉ピン子』の名前を残したかった。でも、裏に小さく入るとは思わなかった。前面に大きく、と指定すればよかったかしら(笑)。主人の九州の墓に入るのは、これも遠慮したい。死んだ後なのに、墓の中のご先祖たちに『東京から来ました。武本の嫁です』って挨拶していくだけで10年もかかっちゃいそう(笑)」とはいえ、ご主人とは、ほどよい距離感のまま、変わらずに「いい関係」を保っているようだ。「夫も、コロナもあって通勤が大変で、去年からは、都内にある自分のクリニック近くのマンションから熱海に帰るのは週末だけ。えっ、明日は土曜?まだ金曜か。よかった、もう1日ラクできる。だって、頭に来るわよ。丸1日かけて食事を準備しても、たった10分で食いやがる(笑)。九州の人間だから、酒ばっかり飲んでるし。でもね、もう腹も立てない。74と71。この年になったら楽しさとか明るさって、自分から見つけるもんじゃないかと思ってる。今回、仕事の関係で今日まで4日間、私も東京に泊まってたの。昨夜、彼と夜ごはんを一緒にとなって、珍しく手なんかつないで、銀座界隈の若い人が行くようなイタメシ屋に入った。『小夜ちゃん、ピザでも頼めば』って夫が言って、私は、『そんなに、入んないよ』で、1千980円のパスタを半分コして食べながら、ふと思う。この人が死んだら、私、泣くかな、泣かないだろうな……。今ね、橋田先生ご夫妻をまねてじゃないけど、うちも夫婦の終活で、予行演習している感じです。先生んちも東京と熱海で別居生活が長かったから、ご主人を亡くしたあとに、よく言ってました。『またフッと帰ってきそうで、夫が死んだ実感がないのよ』もともと私と先生とのご縁が始まるのは、最初にお父ちゃん(TBSプロデューサーだった岩崎嘉一さん)が私を気に入ってかわいがってくれたから。だから、私は『夫の三十三回忌をしたかった』というママの生前の気持ちを継いで、お父ちゃんの三十三回忌も富士霊園で、私なりに心を贈りました」ご主人にも、すでに「私は葬儀も戒名もいらない」という気持ちを伝えているというが、驚いたのは、芸能界の仲間たちにも同様に手を打っていること。「TBSアナウンサーの安住(紳一郎)に言ってある。葬式はしないから、お気に入りのそば屋を貸し切りにして、好きな人間だけを呼んで、と。すると、せいぜい十数人かな。嫌いなヤツは絶対に入れるな、とも。意地悪ですよ、私(笑)。でも、相手も義理で来ることを考えると、実は親切でしょ。そしたら安住、『その名前をご自分で書いておいてください。その人が来たとき、僕から“入らないでください”とはとても言えませんから』ですって(笑)。理想の死に方については、橋田先生ともよく話しました。『ねえ、あの人、最近、見ないけど、どうしてる?』『こないだ死んだんじゃない』『いや、まだ生きてるよ』『いやいや、もう死んだよ』そんな感じで、芸能界からも社会からも自然にフェードアウトして、いつのまにか忘れられてるというのが、いいかなあ。ただ、近しい人との最後のお別れは、やっぱり自宅で。いつもテレビを見てるお気に入りの場所があるから、そこの椅子をどけて棺桶を置いてほしい。そう、お手伝いさんにもすでに伝えてます」■夢がかなった朗読劇は、芸能人生の集大成。感謝を伝えるために、日本全国どこへでも!「岩造に愛人がいた。その愛人は68。その子がもう36になる。妾との間にできた子供が36。少なくとも40年、騙された……」7月半ばの都内のスタジオ。ピン子は、8月4日から主演する朗読劇『すぐ死ぬんだから』の稽古の最中で、共演の村田雄浩(62)を相手に、『渡鬼』にも負けない長い台詞を披露していた。長年連れ添った夫に、まさかの愛人と隠し子がいたという、どこかで聞いたようなストーリーだ。「この朗読劇の話が決まって、うちの夫に原作を読ませたら、『おもしろい』ですって。つい、心の中で『おまえのことだろ!』って、突っ込んでたわよ(笑)。でもね、言いたいのは、夢ってかなうのね。私、ずっと朗読劇をやりたいと思って、これまで頑張ってきたら、74になって、芸の神様が、「最後にこれをやらせてやるよ」と、プレゼントしてくれた。だから、これが集大成、芸能人生の終活です。稽古場では、汗だくになりながら何度も台詞を繰り返す姿があった。同作は、東京公演後には全国で「感謝の行脚」をする予定。「北海道でも九州でも、ナマ泉ピン子を見たいという人がいれば、私は行くわよ。だって、その人たちが、私を作ってくれたんだから。特に地震や災害で大変な思いをした人たちのところには行きたいわね。少しでも元気になってもらえる役に立つなら、地方の公民館だって行く、そんな心意気よ」ピン子節健在。たとえ迷いながらでも、自分らしい終活は、人をまた元気にするようだ。
2022年07月31日有村架純と中村倫也W主演の「石子と羽男」の3話が7月29日オンエア。視聴者からは羽男と父親の関係に「前向きなプレッシャーが強い」「辛過ぎる」などの声が寄せられるとともに、羽男の「よろしくお願いします」の言い方も話題となっている。4回司法試験に落ちた崖っぷち東大卒パラリーガルと、司法試験予備試験も司法試験も一発合格した高卒弁護士コンビが、誰にでも起こりうる生活の中にあるトラブルに挑む本作。パラリーガルとして父親のマチベン「潮法律事務所」に勤めている石田硝子を有村さんが、写真のように見たモノを記憶するフォトグラフィックメモリーの持ち主である羽根岡佳男(羽男)を中村さんがそれぞれ演じ、石子の高校時代の後輩で潮法律事務所でアルバイトしている大庭蒼生に赤楚衛二。お金にならないトラブルを格安で請け負って石子に呆れられている、石子の父で弁護士の潮綿郎にさだまさしといったキャストも共演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回は羽男に国選弁護の依頼が舞い込む。案件は映画を短く編集した“ファスト映画”を動画サイトに無断でアップロードし、 著作権法違反で映画会社から告訴、逮捕されたという大学生・山田遼平(井之脇海)の弁護。しかし国選弁護は資金不足などが理由で弁護士を雇えない人に対して国が弁護人を立てる制度であり、石子はあまりお金にならない国選弁護の依頼に乗り気ではない。一方羽男は「注目されている事件だ」とやる気満々。しかし接見してみると遼平は、全く反省しておらず、想定問答を用意するも公判で自らの主張を繰り広げる。裁判所で羽男は検事をしている姉の優乃(MEGUMI)と遭遇。そこで石子は羽男の父親が裁判官であることを知り、以前「受験は親のためにした」と羽男が口にしたことを思い出す…というストーリーが展開。その後羽男の父・泰助(イッセー尾形)の誕生会で、羽男がマチベンで働いていることが話題に上る。自分が前の事務所をクビになったことを話す羽男だが、泰助は「君は誰にも負けない。小さい頃から君の才能を目の当たりにしてきたんだよ。君は天才だよ」と聞く耳を持たない…。「身内からの前向きなプレッシャーが強いパターンか…つらいな…」「貶すタイプじゃなくてひたすらに期待してくるタイプか…本当に信じ込んでるぶんタチ悪いな」「これ辛過ぎるな、お父さんからの期待と、お姉ちゃんからの悪意のない弄り」など、羽男の辛さに共感するコメントが寄せられる。そして遼平を反省させる良い方法を思いついた石子は「聞きたいですか?」と羽男に迫る。無言で小さくうなづく羽男に「人にものを訊ねる時は、なんて言うんですか~?」と問いかける石子。それに対し羽男は小声で「よろしくお願いします…」と口にして頭を下げる…。「よろしくお願いしますの声wwwwwwwwちっちゃ」「よろしくお願いしますって言い方が小さすぎる笑」「世界一かわいい「よろしくお願いします」「弱気のよろしくお願いしますかわいい」など、羽男の「よろしくお願いします」の言い方にも多くのコメントが投稿されている。【第4話あらすじ】潮法律事務所に堂前絵実(趣里)から弁護の依頼が。妹の一奈(生見愛瑠)が電動キックボードで新庄隆信(じろう)と衝突。その後、新庄の容体が急変。警察がひき逃げ事件として捜査し一奈が逮捕されてしまったという。「すぐに男性に駆け寄った」という一奈に、新庄の妻はひき逃げを主張。裁判となり羽男は姉で検事の優乃(MEGUMI)と争うことに…。「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」は毎週金曜22:00~TBS系で放送。(笠緒)
2022年07月29日現在放送中のドラマ「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」第4話(8月5日放送)に、趣里、生見愛瑠、じろう(シソンヌ)がゲスト出演することが分かった。本作は、有村架純と中村倫也が演じる“石羽コンビ”が、身近な珍トラブルに挑む異色のリーガルエンターテインメントドラマ。第4話は、昨今話題のモビリティ・電動キックボードでの事故が発端となるストーリー。電動キックボードにぶつかって転んだ男性が、帰宅後に容体が急変。警察はひき逃げ事件として捜査し、妹が逮捕されてしまった、として潮法律事務所に堂前絵実から弁護の依頼が舞い込む。石子(有村さん)と羽男(中村さん)は、示談の可能性を探るが、男の妻はひき逃げを主張し、裁判に持ち込まれ、羽男は姉で検事の優乃(MEGUMI)と争うことになってしまう――というあらすじ。今回、潮法律事務所に連絡してくる依頼人・堂前絵実を演じるのは、「レッドアイズ 監視捜査班」「DCU~手錠を持ったダイバー~」などに出演した趣里さん。交通事故で両親を亡くし、一緒にいた自身の命は助かったものの視力を失っている絵実。その際、親身になって支えたのが綿郎(さだまさし)だった。そして、絵実の妹で、事故の加害者である一奈を演じるのは、現在公開中の映画『モエカレはオレンジ色』ではヒロイン役を務めた生見さん。警察に逮捕されてしまうが、一奈は事故直後に相手の男性を救護し、「ケガはない」と言われたと主張。勝気で少々荒っぽいが、お姉ちゃん子で素直な性格だ。趣里さんは「(プロデュースの)新井順子さんと(演出の)塚原あゆ子さんとご一緒させていただくのはすごく久しぶりで、もう一度お仕事したいなと思ったのですごくうれしかったです。身が引き締まる思いで、頑張ろうって思いました」と明かし、「目が不自由な役というのは初めてだったので取材させていただきましたが、前向きにポジティブに人生を生きるという印象を受けました。絵実にもいろいろな過去があるんですが、大切な妹のために頑張るっていうのは思っていました。石子と羽男のコンビがいてくれると助かる人はたくさんいるだろうなって思いました。歩くときとか気をつけようと。ぶつからないように人に優しく生きようと思わせてくれるお話です」と今回のストーリーについてコメント。生見さんは「今回の撮影で電動キックボードに乗るために原付免許をとりましたが、(運転が)結構難しくて、これを無免許で乗るのは怖いって思います。身近な事件を題材にしたお話で、誰にでも起こり得ることなので、改めて私も気をつけなきゃなと思いました。そして家族の大切さとか、あったかさを感じる作品になっているので、そういうところも見ていただけるとうれしいなと思います」とアピールした。なお、一奈が運転する電動キックボードと接触事故に遭う新庄隆信役で「シソンヌ」じろうさんが出演。「ドラマにレギュラーで呼ばれることはありません。大体1話ゲストで役柄は、変なやつ、嫌なやつ、気持ち悪いやつ、変で嫌なやつ、変で気持ち悪いやつ、変で気持ち悪くて嫌なやつ、の6択です。今回はどの役柄でしょうか。6択以外かもしれませんよ」と意味深なコメントを残している。「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」は毎週金曜日22時~TBSにて放送中。(cinemacafe.net)
2022年07月29日本日7月17日本多劇場にて『鎌塚氏、羽を伸ばす』が開幕し、二階堂ふみや西田尚美、マキタスポーツら出演者の初日コメントと舞台写真が公開された。本作は三宅弘城が主演を務め、2011年から定期的に上演している人気シリーズ『鎌塚氏シリーズ』の第6弾。今回はヒロインに『鎌塚氏、腹におさめる』で登場した推理好きの令嬢・綿小路チタルが再登場し、豪華列車を舞台に鎌塚アカシとともに難事件に挑戦する。左から)三宅、二階堂ヒロインの綿小路公爵家当主・綿小路チタルを演じるのは二階堂ふみ。綿小路家庭師見習い・真鍋リョウスケ役には櫻井海音。ノギクの従者・宇佐スミキチ役に玉置孝匡。裏の顔は詐欺師、実業家・柳平トクジ役にマキタスポーツ。そしてクイズ好きの侯爵夫人、諏訪ノギク役として西田尚美が出演する。左から)マキタスポーツ、玉置、三宅左から)櫻井、二階堂『鎌塚氏、羽を伸ばす』は東京公演終了後、富山・愛知・島根・岩手・新潟・大阪と全国へ巡演する。■作・演出 倉持裕 コメント鎌塚氏シリーズもとうとうパート6。こうして歴史が長くなるにつれ、鎌塚アカシのキャラクターも厚みを増し、彼を取り巻く登場人物の数もかなり増えてきました。今回の二階堂ふみさん演じる綿小路チタルはパート4のヒロインで、5年ぶりの再登場。物語の舞台は念願の寝台特急。シリーズものとはいえ過去作を観ていなくても楽しめる作りになっていますので、初めてのお客様もどうぞ安心して観にいらして下さい。お待ちしています。■三宅弘城 コメントついに6本目を迎えた鎌塚氏シリーズ。今までになかったような演出もあり、新たなフェーズに入りました!5年ぶりの二階堂ふみさん、さらに頼もしい存在になってこの世界に戻ってきてくれました。また鎌塚アカシを演じられる幸せを嚙み締めつつ、櫻井君、玉置さん、マキタさん、西田さん、個性的なキャスト達と共に劇場でお待ちしております。■二階堂ふみ コメント鎌塚氏、羽を伸ばすいよいよ開幕です! 稽古では鎌塚さんの新しい一面に、終始笑いっぱなしでした。早く皆様に観て頂きたいです。舞台の醍醐味であるライブ感を、お客様と感じ合える作品となっております。ぜひ劇場へ来て頂けると嬉しいです!■櫻井海音 コメント非常にワクワクしています。舞台自体僕自身は初めてなのですが、稽古を重ねていくに連れて、緊張よりも早くお客さんの前で芝居をしたいという気持ちがとても強くなっています。共演者の皆様や倉持さんから沢山のアドバイスを頂き、それを自分なりに解釈しながら表現していくというのが日々の充実でした。今度はその充実を劇場に足を運んでくださった皆様に還元することが出来れば、役者としてとても幸いに思います。全力で真鍋リョウスケを演じるので是非楽しんでいただきたいです。■玉置孝匡 コメント出演者の数が少ないのですぐに打ち解けて、芝居の内容やアイデアなどを提案、相談しやすかったです。スタッフの皆さんとも気兼ねなく意見交換が出来たりして、長く続くシリーズならではの雰囲気で稽古が進み、とても豊かで幸せな時間でした。幕が開きましたら、いよいよお客様との時間です。我々が体感した幸せな時間を是非お客様にも味わっていただきたいです!そしてお楽しみいただけましたら、是非お友達にも宣伝よろしくお願い申し上げます!■マキタスポーツ コメント演劇に関しては今作で2回目。慣れない身ですが、限られた時間の中で稽古を重ね、こうして初日が開くことに、自分でも関心しています。それはひとえに、三宅さんを始めとする皆さんがいてくれてなせる技。そして、スタッフの皆さんの手際の良さ、チームワークにすごく感動しております。あとはお客様が最後のピースです。ご来場頂いて、喜んでもらえれば完成となります。どうぞ皆さん、楽しんでください。■西田尚美 コメント鎌塚さん、羽を伸ばすことなんて出来るのでしょうか。列車っていろんな車両があっていろんな人がいて、本当楽しいですよね。鎌塚さんとスミキチと柳平がちょっとしたことに巻き込まれるシーンがあるのですが、毎回観ては笑ってしまいます。舞台転換にも色んな仕掛けが施されていて……あぁ早くお客様に観ていただきたいです! そしてやはりなんといっても鎌塚アカシはじめ、登場人物のチャーミングなこと! お稽古しながら、至福な時を過ごしています。<公演情報>M&Oplays プロデュース 『鎌塚氏、羽を伸ばす』2022年7月17日(日) ~8月7日(日) 本多劇場作・演出:倉持裕【登場人物】鎌塚アカシ(北三条家執事長):三宅弘城綿小路チタル(綿小路公爵家当主):二階堂ふみ真鍋リョウスケ(綿小路家庭師見習い):櫻井海音宇佐スミキチ(ノギクの従者):玉置孝匡柳平トクジ(実業家。その正体は詐欺師):マキタスポーツ諏訪ノギク(諏訪公爵夫人):西田尚美【地方公演】■富山公演8月11日(木・祝) 富山県民館ホール■愛知公演8月13日(土)・14日(日) 東海市芸術場大ホール■島根公演8月16日(火) 島根県民会館 大ホール■岩手公演8月21日(日) 北上市文化交流センター さくらホール 大ホール■新潟公演8月24日(水) りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館・劇場■大阪公演8月27日(土)・28 日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
2022年07月17日