大ヒット中のディズニー/ピクサー最新作『ファインディング・ドリー』は、忘れんぼうのドリーが自身の過去を探して大冒険を繰り広げる作品だが、ドリーたちが暮らす“海”ではなく“人間の世界”が物語の中で重要な役割を果たしている。『ファインディング・ドリー』/その他の画像アンドリュー・スタントン監督は『…ドリー』を構想する際に、まずは前作の調査で訪れたけど、映画には使用しなかった場所について想いをめぐらせることからはじめ、やがて“ある場所”に目を留めた。「最初はちょっとズルをした気分だった。というのは、近くだし、この場所のことをよく知っているから」そこは、ピクサーのあるサンフランシコから南へ250キロ行ったところにある“モントレーベイ”だ。以前から「モントレーの水族館のことをよく知っているし、(アメリカ)北西部の海のこともよくわかっていた」というスタントン監督は、自然な流れで『…ドリー』の舞台のモデルをこのエリアに決定。劇中に登場する架空の施設“海洋生物研究所(Marine Life Institute)”を描くため、ピクサーのメンバーは準備段階で何度も何度もモントレーベイ水族館に足を運んだ。この施設の名前は“水族館=Monterey Bay Aquarium”だが、映画に登場する海洋生物研究所と同じく、海の生き物たちを助けて、治して、海に帰す活動も行っており、この考えは、本作のストーリーにも大きな影響を与えることになった。本作でドリーやニモたちが直接、人間と関わったり、会話をすることはないが、ドリーは長い海を旅してアメリカ北西部の海にたどり着き、アクシデントで人間たちに“助けられ”て、海洋生物研究所を訪れ、過去を発見し、自分自身を“回復”して、海へと再び“戻る”ことになる。ピクサー・アニメーション・スタジオの壁に“Story is Research(物語とは調査・研究である)”というフレーズが書かれている通り、彼らは徹底的に調査し、キャラクターの気持ちになってその光景を見て、想像力をふくらませていく。その結果、モントレーベイ水族館は、『ファインディング・ドリー』にとって、単なる“舞台のモデル”にとどまらない役割を果たしたようだ。『ファインディング・ドリー』公開中
2016年07月25日8頭身どころか9頭身以上ありそうな、縦長のシルエット。スウェーデン出身のアレクサンダー・スカルスガルドは、従来のターザンのイメージとは、かなり違う。そう思ったのは彼の父でベテラン俳優のステラン・スカルスガルドも同じ。息子から、『ターザン:REBORN』の主役に決まったという知らせを聞いた時は、まさかと笑ったそうだ。しかし、その次には、相当に興奮したと、アレクサンダーは振り返る。『ターザン:REBORN』/その他の画像「ターザンは、父の子供時代のアイドルなんだ。幼い頃、父は、毎週土曜日に近くの映画館に『ターザン』を見に行っていたんだよ。ジョニー・ワイズミラーの『ターザン』さ。僕も、父と一緒に家のカウチに座って、『ターザン』をビデオテープを見たものだ。だから、今作の場合、一番怖い批評家は父だね」役を得られたことがあまりにもうれしくて「その時は、肉体作りが大変かどうかなんて、考えなかった」と笑う。実際、食事制限とトレーニングは非常に厳しかったが、アレクサンダーは、指導をきっちり守るだけでなく、たまになら許されたかもしれないことも、やらないで通した。「外食は絶対だめというわけじゃなかったし、たまにならズルをしてもよかった。でも、僕はこの役に全力を注ぎ込みたかったんだよ。この映画のために8か月ロンドンで過ごしたが、サッカーを見に行ったのは一度だけ。トレーニングと撮影でとにかく疲れていたから、休みがあるなら寝たかった。父とも撮影中、2回ランチをしたけれど、実際のところ、父が食べるのを見ていただけだよ。僕は、栄養士が計算して作り、届けてくる食べ物を食べるだけ。トレーニングは、ウェイトリフティング、ピラテス、ヨガなどを組み合わせたものだった。ターザンがしなやかにジャングルの中を動き回れるように、柔軟性が求められたのさ」この役のおかげで、フィットネスや栄養についてずいぶん詳しくなったかと聞くと、「そうでもない」のひとこと。「もともとそういうことに興味はなかったし、今も同じだね。言われることをやっただけさ。撮影が終わった時、ちょうど父が仕事でロンドンにいたので、僕はまっすぐ父の家に行って、その週末は父が作るものを思いきり食べた。モッツァレラのフライとか、スパゲティボロネーゼとか。そういうのは長い間食べていなかったから、天国にいる気分だったよ」『ターザン:REBORN』7月30日(土)全国ロードショー取材・文:猿渡由紀
2016年07月25日ニューヨークを舞台に“幽霊退治”に挑む女性たちの活躍を描く『ゴーストバスターズ』が来月公開になる。本作は4人の主人公がチームを組んで、幽霊退治をしながら終始、ジョークを飛ばしあい、ドタバタ劇を繰り広げる作品で、撮影現場では映画を盛り上げようと出演者たちの“アドリブ合戦”がエスカレート。そのどれもが面白く、編集の段階で監督を悩ませたようだ。その他のニュース本作は、大学を追われたエリン、彼女の旧友で心霊現象を研究するアビー、謎のマシンを次々に発明するジリアン、地下鉄の駅員から仲間入りしたパティの4人が“ゴーストバスターズ”を結成し、大騒ぎしながら幽霊を捕獲するべく右往左往するドラマで、監督を務めたポール・フェイグは、俳優の“アドリブ”を盛り込みながら撮影を行ったという。その結果、クリステン・ウィグ、メリッサ・マッカーシーら会話術が巧みな俳優たちのトークが炸裂し、撮影はアドリブ合戦に。監督は「僕の映画はだいたいいつも2時間くらいなんだけど、今回は最初の段階で4時間50分もあったんだ(笑)。アドリブをたくさん撮ったんだけど、どれも面白すぎて映画をぎゅっと短くするのはとても大変な作業だった」と振り返る。さらにバスターズの受付ケヴィン役のクリス・ヘムズワーズもここに参戦。彼は「撮影中、監督が何か思いつくと僕たちにアイデアを投げかけてくれて、みんなでアドリブを始めるんだ。カメラを回しっぱなしにして、40分くらいの長いテイクを撮ったこともあったよ。とても面白い撮影方法で、僕が今までに経験した中で最も楽しい撮影だった」と語る。フェイグ監督は、“面白すぎる”ことに悩みながら、約5時間の映像を編集し、最終的に約2時間の完成版を作り上げた。監督が悩みに悩んで厳選したバスターズのトークは一体、どんな内容なのか? 公開が楽しみだ。『ゴーストバスターズ』8月11日(木・祝)~14日(日) 先行公開8月19日(金)公開
2016年07月23日スティーヴン・スピルバーグ監督の最新作『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』の本編映像が公開になった。本作は、少女ソフィーと心優しい巨人(BFG)の交流を描いた作品で、BFGは“夢の配達人”をしているようだ。公開された本編映像映画の主人公ソフィーは、英国の孤児院で暮らし、夜になって周囲が寝静まってから建物中を冒険する好奇心旺盛な女の子だ。ある日、彼女は街を歩く巨人を窓から発見したことをきっかけに、心優しい巨人=BFGの暮らす世界に誘われる。このほど公開されたのは、BFGの家で、ソフィーがBFGに“彼の秘密”を教えてほしいと頼むシーン。彼の家には美しい光を放つビンがあちこちに置かれているが、このビンにつまっているのは“夢”で、BFGはこれを集め、調合し、子どもたちが眠っている間に吹き込んで、素敵な夢を見せてあげる役割を務めているらしい。この夢はある場所で捕まえているようで、ソフィーは一緒にいきたいと頼むが、BFGは外が危険なので、ソフィーにとどまるよう説得する。BFGはソフィーが手に乗ってしまうほど大きいが、その笑顔はどこまでも穏やかで優しく、人間の話し方に慣れていないのか、ところどころ“言いまつがい”をしてしまう微笑ましい面も持っている。BFGを演じるのは、舞台俳優として絶大な地位を築き、先ごろ、オスカーも受賞した名優のマーク・ライランス。彼の繊細な演技にも注目だ。『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』9月17日(土) 全国ロードショー
2016年07月22日クリント・イーストウッド監督がトム・ハンクスを主演に迎えた最新作『ハドソン川の奇跡』のポスター画像が公開になった。本作は、2009年にニューヨークのハドソン川で起こった奇跡的な事件を基に描く感動作だが、ポスターでは乗客の命を救った機長の表情は曇り、その上には“155人の命を救い、容疑者になった男”というコピーが掲載されている。その他の画像本作は、C.サレンバーガーの著書『機長、究極の決断 「ハドソン川」の奇跡』(静山社文庫)が原作。マンハッタン上空でエンジンが完全に停止してしまい、制御不能になった航空機に乗っていたサリー機長は、ハドソン川に機を不時着させ、乗客全員の命を救うが、彼の判断が問題になり、彼は乗客の命を危険にさらした“容疑者”になってしまう。イーストウッド監督は、第二次世界大戦の英雄の苦悩を描く『父親たちの星条旗』や、人気ヴォーカル・グループの波乱の半生を描いた『ジャージー・ボーイズ』など、輝かしい歴史の裏側にある“闇のドラマ”を重厚に描き、観客の絶賛を集めてきた。本作についてイーストウッド監督は「映画作りにはいつも違うチャレンジがある。今回はフィクションではなく真実の物語なんだ。だから登場人物すべての人を再現することに力を尽くした。サリー機長の人間性をしっかりと描きたかったんだ」と語っている。『ハドソン川の奇跡』9月24日(土) 新宿ピカデリー 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2016年07月22日全世界で大ヒットを記録し続けている人気シリーズの最新作『X-MEN:アポカリプス』の特別映像が公開になった。映画のタイトルにもなっているシリーズ最強の敵“アポカリプス”の魅力に迫った内容だ。公開された特別映像本シリーズは、手をつかわずに金属を動かしたり、人の気持ちが読めたりする特殊能力をもつ“ミュータント”のX-MENが活躍する作品。アポカリプスは、ミュータントたちの始祖と呼ぶべき存在で、古代エジプトでは“神”として人間を統治していた。映画は、長い眠りから覚めたアポカリプスが、人間の誤った選択によって作られた世界をすべて壊し、正しい世界を再び築こうとする。その力はシリーズに登場したどのキャラクターよりも強大で、アポカリプスを演じたオスカー・アイザックは「アポカリプスは堕落した世界を破壊しようとする。人間が作り上げたものはすべて破壊する。恐ろしい力を持っている」と語り、映像では圧倒的なパワーで世界を破壊していくアポカリプスと、彼にまったく歯が立たないX-MENの姿が描かれる。本シリーズは、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』でシリーズを新たに語りなおし、続く『X-MEN:フューチャー&パスト』でこれまでのシリーズのキャラクターが時を超えて共演した。そして新作『…アポカリプス』はこれまでの集大成的な内容になっており、力、精神、頭脳すべてが優れた“アポカリプス”の存在は、重要な役割を果たすことになりそうだ。なお、先の3作をいっきに上映するイベントが8月10日(水)に、東京のTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催される。また、『…アポカリプス』の入場者に、前作『…フューチャー&パスト』がデジタル配信で観られるプレミアムカードが全国先着30万人にプレゼントされる。『X-MEN:アポカリプス』8月11日(木・祝) TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー
2016年07月22日今年もまた世界最大級のポップカルチャーイベント“サンディエゴ・コミコン(SDCC)”が7月20日(現地時間)のプレビューナイト(前夜祭)で幕を開けた。昨年は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』まわりの発表が話題を呼んだが、今年はホールHと呼ばれる大会場でのパネル(発表会)イベントにマーベルが戻ってくることが注目される。その他の写真昨年、マーベルは、ホールHはスキップしただけに期待大。メインの発表は『ドクター・ストレンジ』と『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.2(原題)』になるが、ソニーピクチャーズとコラボする『スパイダーマン/ホームカミング(原題)』についてもここで何らかの発表があるのでは? と噂されている。一方DCは、もうすぐ『スーサイド・スクワッド』の公開もあり、さらに『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』で幕を開けたDC映画路線を定着させたい狙いもあり、ブース展開も派手。まず会場外に『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』に登場した巨大なスーパーマンの彫像とバットモービルの実物大を展示。さらに会場内ではDCのブースに『スーサイド・スクワッド』そして来夏公開の『ワンダーウーマン』の衣装をドーンと展示し圧倒的な迫力! 特にワンダーウーマンは75周年ということもあり、一推しでフィーチャーされている。レゴのブースでもレゴで組み立てたワンダーウーマンが人気だ。またDCは、『アロー』を起点にTVドラマにも力を入れているが、TV『アロー』『フラッシュ』『スーパーガール』の展示がワーナーのブースに展示されており、コミック、映画、TV、グッズで“DCユニバース”を多面的にPRしている。今回は土曜日にホールHで午前中にDC、夜にマーベルのパネルがあり、そこで何が発表されるか期待。その他感じたのは、日本の“戦隊もの”を加工してアメリカで人気の『パワーレンジャー』の新作が作られること。『スタートレック』が放送開始50周年であり、もうすぐ新作『スター・トレック BEYOND』が封切られること。また、『ポケモンGO!』が好調でゲームの新作も出ることから、ポケモンがまた注目されていることもあり、パワーレンジャー、スタートレック、ポケモン色も強まっている。これがらみのグッズが多く売られていたり、コスプレやそれらのTシャツを着ている人が多かった。コミコン20167月20日(水) 前夜祭7月21日(木)から24日(日)まで※いずれも現地時間取材・写真 BY 杉山すぴ豊
2016年07月22日『スター・ウォーズ』の公式ファンイベント“スター・ウォーズ・セレブレーション”が17日に閉幕。期間中は小さな子供から大人まで、家族で来場しているファンたちの姿も。世代を超えて受け入れられるその魅力は何なのか? 親子でファンというファミリーたちに直撃インタビューした。その他の写真『スター・ウォーズ』は、遠い昔、はるか彼方の銀河系で繰り広げられる冒険と、家族にまつわる壮大なドラマが描かれるシリーズで、細部まで作り込まれた世界観、魅力的なキャラクター、ダイナミックなアクションが多くのファンを熱狂させてきた。1977年のシリーズ第1作『…エピソード4/新たなる希望』を幼い頃に初めて観た親世代たちは、これまでに観たことのない世界観に圧倒されたという。「子供の頃に初めて観た時はインパクトがすごくて感動した。すべてが新しく、他にこんな映画ってないと思う!」「3歳の頃から観ている。想像力が掻き立てられるし、ストーリー、最新技術やキャラクター、コスチュームや武器、すべてが本当にすごかったわ!」とそれぞれ当時の衝撃を振り返る。そんな『スター・ウォーズ』との衝撃的な出会いを経て、大人になり家族を持った人たちは、自身の子供にも幼い頃から『スター・ウォーズ』を見せているそうだ。事実、今回取材をしたほとんどの子供たちが「生まれた時からファン!」と回答。「世代とか国籍を越えた魅力があると思う」「老若男女に受け入れられる作品だと思うわ」など、世代や性別を問わず親子揃って楽しめるのも魅力のひとつとなっているようだ。また、「倫理感や道徳感がある」「勧善懲悪の物語だから自分の子供にも小さい時から見せていて、子供たちを巻き込んだって感じだね(笑)」など、物語の内容も子供と一緒に楽しむ作品として支持されている理由のようだ。最新作『…フォースの覚醒』は、“強い女性像”としてシリーズ初となるヒロイン・レイの活躍が描かれる現代的な作品であると同時に、これまでのシリーズの世界観はしっかりと継承。本編には往年のファンの心をくすぐる様々な名シーンが用意されており、親世代が幼い頃に観て慣れ親しんだ“あの世界観”に戻ったような感覚になれるのもその魅力といえよう。ちなみに、今回子供世代のコスプレで特に多かったのが、『…フォースの覚醒』に出てくるキャラクターたち。「スター・ウォーズは想像力が掻き立てられるし、心が大きくなる感じがする。特にポーが大好き!」「レイが特に大好き! 『…フォースの覚醒』はDVDで5回も見たわ」など、憧れのヒーロー&ヒロインになりきる子供たちの姿が目立っていた。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』MovieNEX発売中デジタル配信中
2016年07月22日『ハリー・ポッター』の新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の公開を記念して、7月23日(土)から東京・汐留で魔法の世界を堪能できる“魔法の世界展~ハリポタからファンタビへ~”が開催されることが決定した。『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』/その他の情報“魔法の世界展…”は、日本テレビが開催するイベント“超汐留パラダイス!-2016 SUMMER-”の中の企画展示で、『ハリポタ』の衣装や小道具の展示、『ファンタビ』のパネル展やスタンプラリーを実施する。さらにJ・K・ローリングとハリーの誕生日である7月31日(日)には特別ゲストが登壇するイベントや、豪華商品が当たるプレゼント大会などが実施される。映画『ファンタスティック・ビースト…』は、ハリー・ポッターやハーマイオニーたちがホグワーツ魔法学校の授業で使っていた教科書“幻の動物とその生息地”を編纂した魔法使いのドラマで、1926年のニューヨークを舞台に、英国人で魔法動物学者のニュート・スキャマンダーの運んでいたトランクに入っていた“魔法動物”がカバンの外へ逃げ出したことから、大混乱が起こる様を描く。“魔法の世界展~ハリポタからファンタビへ~”7月23日(土)~8月28日(日)まで汐留にて開催『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』11月23日(水・祝) 全国ロードショー(C)2015 WARNER BROS ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED
2016年07月21日ベン・スティラー、ナオミ・ワッツ、アダム・ドライバー、アマンダ・セイフライドが共演する『ヤング・アダルト・ニューヨーク』が7月22日(金)より公開される。ブルックリンで暮らすふた組のカップルを通してモラルや価値観、夢や野心をリアルかつユーモラスに描いたロマンチック・コメディだ。公開前にメガホンを執ったノア・バームバック監督のインタビュー映像が届いた。インタビュー映像本作でスティラーとワッツが演じるのは、いつの間にか人生にも夫婦間にも何かが欠けてしまったと感じている若いつもりの40代夫婦。対してドライバーとセイフライドは、レコードやタイプライターなどレトロな文化を好む成功したい20代カップルを演じている。ひょんなことから知り合い意気投合した彼らは、共に行動していくうちに、互いに刺激を受けそれぞれの内面に変化が生じてくる。バームバック監督の作品といえば、アカデミー賞脚本賞にノミネートされた『イカとクジラ』や、ウェス・アンダーソン監督と組んだ『ライフ・アクアティック』『ファンタスティック Mr.FOX』など、人間観察力の高さとシニカルな語り口が特徴。同時に登場人物たちへの眼差しには温かさがあり、日本でも人気のある映画監督のひとりだ。バームバック監督は、1969年に本作の舞台になったブルックリンで生まれた。インタビュー映像では、どのようなきっかけでアイデアやテーマが生まれたのか、自分の経験を通して感じた世代による価値観のズレや、スティラーやワッツ、ドライバーをキャスティングした理由などを明かしている。「結婚について、夫婦について、お互いがどう影響し合っているかについて描きたかった」と話すバームバック監督が手がけた本作は、クスッと笑えて、少しほろ苦く、最後には胸が熱くなる“迷子の大人たち”の成長物語になっている。『ヤング・アダルト・ニューヨーク』7月22日(金)TOHO シネマズ みゆき座ほか全国ロードショー
2016年07月21日30日(土)から公開になる映画『めぐりあう日』の本編映像の一部が公開になった。本作は、日本でも人気を集めた『冬の小鳥』のウニー・ルコント監督の新作で、生みの親を知らずに育った女性が、出生の秘密を求めて港町で暮らす中で、自身の進むべき道を見つけ出していく様を描いた感動作だ。本編映像の一部本作の主人公は、産みの親を知らずに育ち、自身の出生の秘密を求めて、息子と港町ダンケルクにやってきた理学療法士の女性エリザ。彼女は息子の通う学校で働く中年女性アネットに出会ったことをきっかけに、これまでの人生や、母に対する想いを見つめなおしていく。このほど公開になったのは、自身の過去について“あること”を知ってしまったエリザが、感情の行き場を失って、クラブで気分を紛らわせようとする場面。セルジュ・ゲンズブールの楽曲『エリザ』が鳴り響き、周囲の人々の顔は笑顔だが、エリザは自分の中にある想いや、事実を受け止めきれずにさらに孤独を募らせていく。本作の主人公エリザは、生みの母親の所在を探して港町を奔走するが、自身も子を持つ母であり、“母を探す子”であるのと同時に“子を持つ母”としても様々な問題に直面し、その度に迷い、傷つきながら、事実を受け止めて前へと進んでいく。このほど公開になった映像は、そんなエリザの完璧ではない面を描いたシーンで、本作の繊細で重層的な人物描写の一端を垣間見ることができる。『めぐりあう日』7月30日(土)より 岩波ホールほかにて全国順次ロードショー
2016年07月21日映画監督ゲイリー・マーシャルが、米西海岸時間19日に亡くなった。81歳だった。マーシャルは最近、発作を起こし肺炎をこじらせて入退院を繰り返していたらしい。その他の写真マーシャルはニューヨーク生まれ。ノース・ウェスタン大学でジャーナリズムを専攻し、卒業後、コメディライターとしてエンタテインメント業界でのキャリアを始める。70年代には『Happy Days』『The Odd Couple』などTVのコメディ番組を大ヒットさせる。『Mork and Mindy』ではロビン・ウィリアムズを大ブレイクさせた。そして90年の映画『プリティ・ウーマン』では、ジュリア・ロバーツを世界的大スターにする。ロバーツとはこの後も『プリティ・ブライド』(1999年)、『バレンタインデー』(2010年)、『ニューイヤーズ・イブ』(2011年)、最近北米公開された『Mother’s Day』(2016年)で組んだ。マーシャルのその他の代表監督作には、『恋のためらい/フランキーとジョニー』(1991年)、『プリティ・プリンセス』(2001年)などがある。『プリティ・プリンセス』では、アン・ハサウェイにブレイクを与えた。舞台の世界でも活躍し、娘とともに、L.A.にファルコン・シアターを設立したほか、時折、オペラの演出も手がけた。1963年に結婚した妻との間に3人の子供をもち、6人の孫のおじいちゃんだった。文:猿渡由紀
2016年07月21日先週末から公開になったディズニー/ピクサーの新作映画『ファインディング・ドリー』は名作『ファインディング・ニモ』に登場したキャラクターが再登場するが、ピクサーのフィルムメイカーたちは観客が愛し、親しんできたキャラクターを、観客のイメージや親しみを損なわずに、最新のテクノロジーで描こうとしたようだ。その他の画像ピクサーは続編を製作するたびに“前作では技術的に不可能だったが、ファンが違和感を感じない程度に進化した描写”を探っている。本作でキャラクター・アート・デザインを手がけたジェイソン・ディーマーは、本作を製作するにあたって「ドリー、マーリン、ニモのデザインや動きを変えることはしなかった」という。「ゴールは、彼らを1作目とまったく同じものにすることだった。彼らをほんの少しでも変えた途端、みんなすぐにそれがドリーじゃないってわかるんだよ」しかし、スタントン監督は「でも目の前に、以前より20倍のことができるコンピューターがあれば、20倍のことをしたくなる」という。そこで彼らは、前作の製作時では絶対に実現不可能な新キャラクターを登場させることにした。7本(!)の足をもつタコのハンクだ。7本の足はすべて別々のタイミングで動き、全部で350個ある吸盤が何かに触れるたびに変化し、シーンによって大きさも薄さも変化する。なぜピクサーのフィルムメイカーたちはここまで時間と労力をかけて、調査を重ね、リアルな表現を目指すのだろうか?この疑問に明快な答えを出してくれたのは、キャラクター・アニメーターを務めた原島朋幸だ。彼は「キャラクターが演技をしているだけのアニメーションはいっぱいあるんですけど、ニモやドリーが魚であることを、観客が改めて認識しなくても“無意識”でわかってくれて、疑いの余地がないようにしたい。そこにすごくこだわりがあるんです」と語る。ピクサー作品は物語が始まった瞬間に、作品の世界に入り込み、キャラクターの感情の変化や成長を存分に楽しむことができるが、それを支えているのは、徹底的に作りこまれたアニメーションと細部の表現だ。フィルムメイカーたちが細部を精緻に描きこむことで、観客は“無意識”に作品の世界観を受け入れ、キャラクターとストーリーに集中することができる。『…ドリー』でも多くの観客が、物語が始まった瞬間に、長年に渡って親しんだ『…ニモ』の世界に帰ってきたと思うだろう。その感情は進化した技術と、フィルムメイカーの妥協を許さない精緻な描写によって支えられているのだ。『ファインディング・ドリー』公開中
2016年07月21日J.J.エイブラムスが、今後作られる『スター・トレック』で、チェーコフの役を別の俳優にやらせるつもりではないと語った。Toronto Sun紙に対してコメントしたもの。その他の情報エイブラムスがリブートした『スター・トレック』3作でチェコフを演じたアントン・イェルチンは、先月、事故で亡くなった。今週22日に北米公開される『スター・トレック BEYOND』は、彼の遺作となる。3作目の公開を待たずしてパラマウントは、昨日、『スター・トレック』4作目を製作することを発表した。次の映画までに、チェーコフがなんらかの理由で死んだか、どこかに行ってしまったことになるのかはわからない。エイブラムスは「そこまでまだ決めていない。まだ考えているところだ」と語っている。『スター・トレック BEYOND』10月21日(金)公開文:猿渡由紀
2016年07月20日来年3月公開のディズニー・アニメーション・スタジオの新作『モアナと伝説の海』の特報映像が公開になった。ディズニーの新たなヒロイン“モアナ”の幼少期が描かれる愛らしい内容だ。公開された特報映像本作は『リトル・マーメイド』や『アラジン』などの作品で魅力的な女性キャラクターを数多く誕生させてきたロン・クレメンツ&ジョン・マスカー監督の最新作で、新作は美しい南の島で暮らす16歳の女性モアナが主人公だ。このほど公開になった映像に登場するのは、幼いモアナで、美しい海を前にはしゃぐモアナと神秘的な海が“交流”する様が描かれる。そこで暮らす生き物たちの表情まで見える透き通った水と、感情まで読み取れるように動く水面と波、それに応えて歓声をあげるモアナの姿に思わず笑みがこぼれる内容だ。映画は16歳に成長したモアナが、海を舞台に大冒険を繰り広げるストーリーで、海に選ばれ、海と共に歩む主人公は日本でも人気を集めそうだ。『モアナと伝説の海』2017年3月10日(金) 全国ロードショー
2016年07月20日2016年7月16日、17日の全国映画動員ランキングは、ディズニー/ピクサーの新作映画『ファインディング・ドリー』(全国362館)が初登場で首位に立った。その他の画像本作は『ファインディング・ニモ』のアンドリュー・スタントンが監督を務めた、忘れんぼうのドリーを主人公にした物語。ドリーの家族を探すため、マーリン&ニモ親子らのおなじみの仲間が再結集する。『HiGH&LOW THE MOVIE』(全国312館)は初登場2位。『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」』(全国360館)は初登場3位に入った。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『ファインディング・ドリー』2位『HiGH&LOW THE MOVIE』3位『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」』4位『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』5位『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』6位『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』7位『それいけ!アンパンマンおもちゃの星のナンダとルンダ』8位『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』9位『貞子vs伽椰子』10位『64-ロクヨン- 後編』
2016年07月19日全世界の“スター・ウォーズ好き”が集まる公式ファンイベント“スター・ウォーズ・セレブレーション2016”がロンドンで開催され、初日にルーク・スカイウォーカーを演じるマーク・ハミルの登壇イベントが行われた。その他の写真ハミルが登場すると、会場は大きな歓声に包まれ、「自分よりみんなの方が『スター・ウォーズ』については詳しいだろうね。いろいろ聞きたいことがあるかと思うけど、契約があって喋れないこともあるんだよ(笑)」と前置きした上で、Q&Aが行われた。会場は満席で、前日の夜9時から並んでいるという熱狂的なファンの姿も! 『スター・ウォーズ』の話以外にも、マークのフィギュアのコレクションについてや子供の時のエピソードなど様々な質問が飛び交った。ハミルは、ルーク役に決まった時について「最初はハリソン・フォードが主役だと思ってた。彼は格好いいし、俺はこんな感じだし(笑)。それで自分はどの役のオーディションを受けたのかと聞いたら『君はルークだよ』と言われて、信じられなかったよ」と当時を振り返る。『スター・ウォーズ』の守秘義務について話が及ぶと、「撮影現場で『今日は誰が来ているのかな?』と言うと、『22番』って言ったりキャラクターも名前ではなく、ナンバーだった。守秘義務はイライラするけど、お客さんにはネットとかではなく劇場に来てビックリして欲しいからやっぱり大事なことだね」とコメントした。また、昨年公開された『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』について聞かれると「体重を落とさないといけなかったから週に2回ジムに通ってと言われたり厳しかった。それで準備して挑んだのに、結局フードを下ろして振り返るだけじゃん! それだけ? もっと最初からディテールを話してほしかったな(笑)」と自身の登場シーンを皮肉交じりに語り、会場の笑いを誘っていた。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』MovieNEX発売中デジタル配信中『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』12月16日(金) 全国ロードショー『スター・ウォーズ/エピソード8(仮題)』2017年12月15日(金) 全国公開
2016年07月19日J.J.エイブラムスでリブートされた『スター・トレック』の4作目の製作が決まった。カーク(クリス・パイン)の心にずっと影を投げかけてきた父の存在をテーマにした話になるようだ。カークの父は1作目で、『マイティ・ソー』でブレイクする前だったクリス・ヘムズワースが短いシーンで演じている。4作目にはヘムズワースも出演するということだ。その他の情報シリーズ3作目『スター・トレック BEYOND』は、今週22日に北米公開される。『…BEYOND』では、ヒカル・スールーのキャラクターがゲイだったとして描かれることがわかり、話題を呼んだ。今作では『ワイルド・スピード』シリーズのジャスティン・リンがエイブラムスから監督を引き継いでいる。4作目の監督は決まっていない。文:猿渡由紀
2016年07月19日オスカー・アイザックが、スティーヴン・スピルバーグの新作に主演することがわかった。タイトルは『The Kidnapping of Edgardo Mortana』。物語の舞台は1858年のイタリア。洗礼を受け、キリスト教徒として育てられたユダヤ人の少年が、政治的争いに巻き込まれていくという物語らしい。アイザックの役柄はわかっていない。共演はマーク・ライランス。小説の映画化作品で、脚本はトニー・クシュナーが手がけた。その他の情報スピルバーグの次回作は、SFスリラー『Ready Play One』で、今作はその次に作られることになる。撮影は来年最初の四半期にスタートする予定だ。『Ready Play One』には、ライランス、サイモン・ペッグなどが出演する。アイザックは最近、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『エクス・マキナ』などに出演。『エクス・マキナ』のアレックス・ガーランドの新作『Annihilation』を撮り終えたところだ。文:猿渡由紀
2016年07月19日ディズニーの超大作映画『ジャングル・ブック』が8月に公開になる。本作は、圧倒的な映像美と魅力的なキャラクターが高い評価を集め、すでに公開されている国と地域で大成功をおさめているが、本作のスタッフは名作を数多く手がけるピクサー・アニメーション・スタジオを訪ねて、彼らの創作手法や技術を本作に取り入れたという。その他の写真『ジャングル・ブック』は、ジャングルで黒ヒョウとオオカミに育てられた人間の少年モーグリが、人間への復讐に燃えるトラに出会い、ジャングルの脅威だといわれたことから、壮大な冒険に出かけ、自身の進むべき道を見つけ出していくまでを描いたアドベンチャー大作で、『アイアンマン』を手がけたジョン・ファヴロー監督がメガホンをとった。本作は壮大な自然、ジャングルを舞台にしたアクション、様々な動物たちの軽妙な掛け合い、愉快な歌など様々な要素がギッシリとつまっており、一歩間違えば“詰め込み過ぎて失敗”の可能性もあった。しかし、完成した映画はすべてが“観客の心に響く”ように構成されており、アクションシーンも観客が少年モーグリの気持ちになって共にドキドキできるように描かれている。これだけの要素を的確にまとめ、観客が入り込めるストーリーを描く秘訣はどこにあるのか? その答えは『トイ・ストーリー』や『ファインディング・ドリー』など人気作を数多く手がけるピクサーにあったという。「長年にわたってピクサーを訪ねて、ジョン・ラセターとも知り合いになっていたし、彼らが映画を作る際の綿密なプランニングは、実写とはかなり違っていてとても気に入っていた」というファヴロー監督は、本作を手がける際に、ピクサーの方法を導入して、撮影前に“鉛筆描きの絵で作ったストーリー検証映像”を作成した。この手法は、“文字”だけの脚本ではなく、鉛筆でシーンの絵を描き、仮のセリフや音楽を入れた“映像”を作成して、映画の内容を何度も何度も検証するもので、作り手が納得いくまで試行錯誤できるのが大きな特徴だ。さらに本作のスタッフは、ピクサーが使用しているCGソフトを使用して、リアルな映像を描き出した。監督は「登場する動物たちの毛並みや、ジャングルの水を表現するために、彼らの技術でシュミレーションを行い、結果としてシーンに説得力が生まれた」という。公開中のピクサーの新作映画『ファインディング・ドリー』に登場するタコのハンクの足の動きは、ディズニーの傑作アニメーション『ジャングル・ブック』に登場する“ヘビ”の動きを参考にしているが、『ジャングル・ブック』のスタッフもピクサー作品や彼らの創作手法から多くのヒントを得たようだ。『ジャングル・ブック』8月11日(木・祝) ロードショー
2016年07月19日ディズニー/ピクサーの新作映画『ファインディング・ドリー』が公開されている。これまでにピクサーは数々の名作を発表してきたが、一貫して“ストーリーづくり”に並々ならぬ労力とアイデアを注いできた。本作は『ファインディング・ニモ』の続編だが、彼らは前作を観ていなくても楽しめる“新たな物語”づくりを目指したようだ。その他の写真本作ではドリーを中心に物語を進めていく上で、常に大きな問題があった。それは“水のない場所にはドリーは存在できない”という当たり前だが、かなり面倒な問題だ。『ファインディング・ニモ』は物語のほとんどが海の中で展開するため、このような問題は発生しなかったが、『…ドリー』では、両親の行方を追うドリーとマーリン、ニモたちが人間の世界“水族館を併設する海洋生物研究所”を捜索する部分が大きなウェイトを占めるため、フォルムメイカーたちは海や水槽ではない場所にドリーがいる時も、彼女に“水”を用意しなければならなかった。しかし、共同監督のアンガス・マクレーンは「そういった制限があるからこそ僕らはワクワクする」と笑顔を見せる。フィルムメイカーたちの大きな助けになったのは、新キャラクター、タコのハンクだ。ハンクは水がなくても行動できるため、ドリーを様々な容器に入れて、目的地へ進んでいく。「とは言え、いろんな飲み物の入れ物や、液体を入れる物を見つけていくのは、チャレンジだったね。それは、僕らが取り組まないといけない“限界”だった。でも面白かったよ。僕らが前作でやらなかったことを、この映画の中で僕らはやることができたんだ」さらにストーリー・スーパーヴァイザーを務めたマックス・ブレイスは前作を観ていても、観ていなくても『…ドリー』が楽しめるように全力を注いだという。「続編をやる場合に僕らが話すのは、“誰も1作目の映画を観ていなかったとして、どうすれば正しい情報を伝えることが出来るか?”ということなんだ。それと“もし彼らが1作目を観ていたら、どうやって彼らにキャラクターや人間関係がもっと深くなっていると感じさせるストーリーを語ることが出来るか?”ということだ。それもまた、僕らのチャレンジなんだ」前作を観ていなくても楽しめて、前作の観客が満足できる内容で、さらに忘れんぼうのドリーの変化と成長を描く……どれかひとつを描くだけでも難題なのに、彼らは3つの難題に挑んだ。映画館ではこの3つのポイントに注意すると、ドリーの冒険をさらに深く楽しめるのではないだろうか。『ファインディング・ドリー』公開中
2016年07月19日ブレイク・ライブリーが主演を務めるサバイバル・アクション映画『ロスト・バケーション』が23日(土)から公開になる。本作の監督を務めたのは『ラン・オールナイト』『フライト・ゲーム』のジャウマ・コレット=セラで「この映画では次から次へと恐怖が襲ってくる完璧な状況を描くことができた」という。その他の写真本作は、秘密のビーチで休暇を楽しんでいた医学生のナンシー(ブレイク・ライブリー)が突然、凶暴なサメに襲われ。足を負傷するところから物語がはじまる。ナンシーは何とか近くの岩場にたどり着くが、周囲に人はおらず、岸は目の前に見えているのに、海ではサメが旋回している。映画は、彼女が不屈の精神と知識を駆使して、生き延びようとする姿を緊迫感あふれる描写で描いていく。しかし、セラ監督は「この映画におけるサメは“比喩”のようなもので、私は、人間が恐怖に立ち向かうときに、どのようにして自分自身を強くしていくのかを描きたかった」という。そのため、監督は映画の冒頭で主人公ナンシーのキャラクターをしっかりと描いたという。「彼女が岩場にたどり着いた後は彼女には対話する相手はいない。その中で彼女の変化を見せていくわけだから、冒頭にナンシーがどんな女性でどんな状況にいるか描くことが必要だったんだ」。そこで、監督は撮影を進める中で『ゼロ・グラビティ』のことを意識していたようだ。「サバイバル映画としてあの映画は完璧だ。単純な比較はできないけど、どちらの映画も、頭のいい強い女性が主人公で、リアルな描写、現実的なリアクション、不可能に思える状況を描いている点は共通しているんだ」「ヒッチコックやポランスキーの映画が好きだから、いつも、不可能なものをいかにして可能にしていくのか? という題材に惹かれる」というセラ監督は「極限状態だったり、タイムリミットが迫っていたり、とても危険な状況になったりすることに惹かれるし、そういうものを描くことが自分の得意分野なんです」と笑う。「サスペンスばかりだと観客は飽きてしまうのでは? と思うかもしれませんが、実際の観客はもっと怖さがほしい! もっと新しい苦境を描いてほしい! と思っているものなんです。その点、この映画では、次から次へと恐怖が襲ってくる完璧な状況を描くことができました。そんな状況で人間はどのように振舞うのか? それが私の最も描きたいことです」『ロスト・バケーション』7月23日(土) 全国ロードショー
2016年07月19日『バットマン』や『スーパーマン』のDCコミックスの作品に登場する悪役たちがチームを組んで活躍する『スーサイド・スクワッド』の予告映像と新ポスターが公開された。ジョーカーを始めとした悪党たちが戦う姿が印象的な映像だ。公開された予告映像映画は死刑や終身刑を宣告された悪役たちが、減刑と引き換えに、自殺に等しい任務を遂行するため“スーサイド・スクワッド(自殺団)”を結成し、“悪人にしか倒せない敵”に挑む様を描く。映像には、悪党たちがそれぞれの個性を発揮して、イキイキと暴れまくる姿が映し出される。世界崩壊の危機に悪党たちを採用した政府は「失敗したら捨てればいい」と投げやりな考えだが、悪党たちも、決して世界のため、正義のために戦っているわけではなく、減刑される上に暴れまわることができる、といった個人の利益が目的だ。またとない機会に、ジョーカーは楽しくてたまらないといった様子で“お仕置きタイム”を宣言し、デッドショットは銃をぶっ放し、ディアブロは手から炎を出しまくる。愛らしいルックスのハーレイ・クインはバットでショーウィンドウを破壊し、堂々と商品を盗み出し、「だって悪党だもん」とどこまでも強気だ。あわせて公開されたポスターも、世界の危機など微塵も感じさせないカラフルでポップな色合いに仕上がっており、これまで正義のヒーローの影になり塀の中でくすぶっていた悪党たちが、能力を存分に発散するイキイキとした姿を楽しめる作品になりそうだ。『スーサイド・スクワッド』9月10日(土)全国ロードショー(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC
2016年07月15日ブルース・ウィリスがアクションスリラー『First Kill』に主演することになった。その他の情報ウィリスの役は、誘拐事件を捜査する刑事。ある親子が銀行強盗を目撃するが、強盗犯はその男の子を人質に取り、自分が盗んだお金を要求するという物語らしい。監督は、ウィリスが『エクストラクション』でも組んだスティーブン・C・ミラー。撮影は8月にオハイオ州シンシナティでスタートする。ウィリスは現在、中国映画『The Bombing』を撮影中。第二次大戦中、日本の空軍と戦った中国人たちを描く戦争ドラマ。ほかに、インディーズのコメディ映画『Going Under』を撮り終えている。共演はジョン・グッドマン、ファムケ・ヤンセンら。文:猿渡由紀
2016年07月15日明日から公開になるディズニー/ピクサーの最新作『ファインディング・ドリー』と同時上映されるピクサーの新作短編『ひな鳥の冒険』の映像の一部が公開になった。幼いひな鳥が海辺で大冒険を繰り広げる愛らしい映像だ。公開された映像『ひな鳥の冒険』は、生まれて間もないシギが、初めて巣を出て冒険に出る姿を描いた短編映画。迫ってくる波、初めての海岸線におびえながら、小鳥は少しずつ環境に慣れ、成長を遂げていく。ピクサーが最新技術を投じて描いた主人公のヒナ鳥の毛並み、愛らしい表情、たどたどしい動きが最大の見どころだ。監督を務めたのは、『トイ・ストーリー2』や『ファインディング・ニモ』など数々の作品でアニメーターを務めてきたアラン・バリラーロで「この映画のストーリーは、3人の子どもを持つ親である、僕自身のとても個人的な物語でもあるんだ。いい親とはどういうものなのか、どうやって子どもに恐怖を乗り越えさせるのか。そういったものを伝えたかった」と語っている。ピクサーの長編映画と同時上映される短編映画は『ブルー・アンブレラ』や『月と少年』など人気作が多く、本作も好評を集めそうだ。『ファインディング・ドリー』は、ニモの親友で、忘れんぼうのドリーが、自身の両親と自分自身の過去を探るために“人間の世界”で冒険を繰り広げる姿を描いた感動作。アメリカでは2016年最高の興行収入を記録している。『ファインディング・ドリー』同時上映『ひな鳥の冒険』7月16日(土) 全国ロードショー
2016年07月15日冒険スペクタクル映画『キング・オブ・エジプト』の公開を記念して、ビックリマンとコラボした3色激レア限定ビックリマンシール“スフィンクス・ヘラクライスト”があたるプレゼントキャンペーンが実施されることが発表になった。その他の画像映画は、神と人間が共存する古代エジプトを舞台に、主人公ベックが王座に君臨する重要なアイテム“神の眼”を探し出し、恋人を助けるため、天空の神・王子ホルスを相棒に壮大な冒険の旅に出るアトラクション・ムービー。コラボキャラ“スフィンクス・ヘラクライスト”は、天聖界の英雄神ヘラクライストが砂の化身スフィンクスと融合した姿で、王子ホルスの持っていた剣をイメージしたタイアップだけのオリジナル武器を持ち、右目が世界パワーの源“神の眼”になっている。激レア限定ビックリマンシールは、7月16日(土)から発売になる映画前売券(ムビチケ)を購入し、ムビチケHPのキャンペーンページから応募すると、9月9日(金)の公開日にあわせ限定99枚のシールが抽選でプレゼントされる。(33枚×3色/一人1枚に限り。色は選べません/シールサイズ70mm×70mm)。さらにムビチケオンライン券を購入すると全員にスフィンクス・ヘラクライストのスマホ用壁紙がプレゼントされる。『キング・オブ・エジプト』9月9日(金) TOHOシネマズスカラ座ほか全国公開
2016年07月14日ベン・スティラーが『Brad’s Status』に主演の交渉をしているようだ。監督は『スクール・オブ・ロック』『ナチョ・リブレ/覆面の神様』の脚本を手がけたマイク・ホワイトで、脚本も書き下ろした。その他の写真主人公ブラッド(スティラー)は、仕事も家庭も順調だが、学生時代の同級生のように成功しなかったという劣等感をもっている。大学進学を控える息子を、志望校の見学に連れて行くべく東海岸を旅行したブラッドは、その劣等感と立ち向かうことになるという物語らしい。撮影は9月にスタートする。スティラーの最新作は、監督と主演を兼任した『ズーランダー2』。最近、ノア・バームバックの次回作『The Meyerowitz Stories』を撮り終えたところ。共演はアダム・サンドラー、ダスティン・ホフマン。文:猿渡由紀
2016年07月14日ピクサー・アニメーション・スタジオの新作映画『ファインディング・ドリー』が16日(土)から公開になる。本作は前作『ファインディング・ニモ』のキャラクターたちの新たな物語で、忘れんぼうのドリーが主人公だ。前作に続いて監督を務めたアンドリュー・スタントンは、長い時間をかけて、ドリーのための新たなドラマを紡ぎ、ピクサーが長年に渡って描き続けてきた“家族”のドラマにたどりついた。その他の写真前作は父親マーリンが愛する息子ニモを探す冒険が描かれた。だからタイトルは『ファインディング・ニモ(ニモを探して)』だった。そして新作ではドリーが家族を探す冒険が描かれる。しかしタイトルは『ファインディング・ドリーの両親』……ではなく『ファインディング・ドリー』だ。なぜ? ここに本作の最大のポイントがある。前作の公開後、ピクサーのフィルムメイカーの多くが『…ニモ』に続編があるとは考えていなかった。しかし、スタントン監督は『…ニモ』3D版の作業をする過程でドリーのことを再発見し、何でもすぐに忘れてしまい、周囲に謝ってばかりいるドリーに「自分自身のことを好きになってほしかった」と振り返る。「最終的に僕が見つけたテーマは“他のみんなとは違っても、世界は君を受け入れてくれるよ”というものだ。短所は実は長所なんだ」さらに本作は、これまでピクサーが描いてきた“家族”に関するドラマでもある。彼らは様々な舞台やキャラクターを扱いながら、様々な角度で繰り返し“家族”の物語を描き続けている。スタントン監督はその理由を「僕らはみんな家族を持っている。そして、僕らはみんな、お互い家族のように生きている」からだと説明する。「僕らはみんな、人々が結婚し、子供が出来て、子供たちが成長するのを見て来た。僕の子供たちはもう出て行った。他の人たちの子供が去って行ったり、成長するのを見てきた。それは、ここでの生活の一部だよ。だから、たとえそういうことをしないでおこうと思っている時でも、家族のことが、ストーリーの中に入り込んでくるんだ」ピクサー作品は、人間が暮らしていく上で、自然に存在する“家族”の関係を描くことで、幅広い年齢の観客を魅了し、観客が年齢を重ね、経験を積むことで同じ作品の違うポイントに共感できるようなストーリーを描いてきた。それは『ファインディング・ドリー』も同様で、この夏、多くの観客の共感を集めるだろう。ちなみに、新作ではドリーが“血のつながった家族”を探して冒険する中で、もうひとつの家族を見つけるドラマも描かれている。『ファインディング・ドリー』7月16日(土) 全国ロードショー
2016年07月14日8月に公開されるディズニーの大作映画『ジャングル・ブック』のキャンペーンソングを6人組み高校生ボーカルグループLittle Glee Monsterが担当することが発表になり、メンバーがコメントを寄せた。その他の情報『ジャングル・ブック』は、ジャングルの奥深くで動物と育った人間の少年モーグリが、様々な経験や出会いを通じて自身の生き方を模索していく姿を描く壮大な物語。Little Glee Monster(通称リトグリ)が歌うのは、ディズニー・アニメーション『ジャングル・ブック』で巨大なサルのキング・ルーイが歌う『君のようになりたい』。数々のディズニー作品音楽を手がけてきたシャーマン兄弟が作詞作曲し、長年にわたり多くのアーティストによってカバーされてきた。本作では、現代版にアレンジされたリトグリによる新たな『君のようになりたい』としてTVスポットの映像などに使用される。この名曲についてメンバーの芹奈は、「オファーを受け、嬉しい反面、緊張した」と明かし、「モーグリに語りかけるようにレコーディングしました」と収録を振り返る。manakaは「映画を観て、気持ちが楽しくなりました。深いメッセージもあったので、『楽しい気持ちを忘れずに、でも芯はブレずに伝えたいね。そして、“君になりたい”というメッセージをしっかり歌おう』と6人で心掛けました」と明かす。さらに、MAYUは「この曲は楽しんで歌うのが、一番です。ひとりでももちろん楽しいですが、お友達とかと大勢で歌ってもらえたら楽しいと思います」といい、アサヒは「笑顔で歌うと楽しいので、みんな笑顔で歌ったら楽しいと思います」とアピール。作品について麻珠は「自然と涙が出てくるシーンがたくさんあって、自分に自信が無かったり、不安や悩みを抱えている方が作品を観たら、自分はどう生きれば良いのか、改めて考えさせられる作品だと思いました」と話し、かれんは「何回も観たくなる映画だなと思いました」とPRした。『ジャングル・ブック』8月11日(木・祝) ロードショー
2016年07月14日『6才のボクが、大人になるまで。』のリチャード・リンクレイター監督の新作映画『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』が秋に日本公開されることが決定した。その他の情報ある家族の物語を、同じキャストで12年に渡り撮り続けて完成させた『6才の…』で数々の映画賞に輝いたリンクレイター監督が「あの12年間の続きになるような、大人の扉を開けるひと時を描いている」というのが新作『『エブリバディ・ウォンツ・サム…』だ。1980年の夏を舞台に、野球推薦で大学に入学することになったジェイクの新学期直前の3日間を描いた作品で、ブレイク・ジェナー、ゾーイ・ドゥイッチ、グレン・パウエル、タイラー・ホークリンらが出演する。『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか今秋ロードショー
2016年07月14日