LIMIAのCMにご出演いただいた安めぐみさん。連載2回目では、タレントとしてはもちろん、妻として母としても活躍している安さんのスペシャルインタビューをお届けします。今回は、建てられてからもうすぐ2年になるというご自宅についてお話くださいました。ご主人の東貴博さんのセンス満載という噂のご自宅ですが、さて住み心地やいかに?ご自宅のインテリアは、ご主人こだわりのゴールド使いがポイントに——ご自宅について教えてください。インテリアはどのような感じですか?安めぐみさん(以下、安さん):我が家は、主人の好みがちょっと強いインテリアなのですが(笑)。ポイントにゴールドが使われていたり、シャンデリアがあったり、キラキラしていたりと“王子様系”でしょうか……。——(一同笑)プリンステイスト!でも、ゴールド使いはトレンドでもありますよね。安さん:玄関を入ってすぐ目の前がゴールドの壁なんです。ゴールド自体は運気があがる色ですよね。ただ、私としてはピカピカしすぎかなって……(笑)。インテリア好きの主人にはこだわりがあるようで、ドアは淡いトーンなのに、ドアノブだけ金になっていたりします。お気に入りはリビングの白いソファとキッズソファ——安さんは、どのようなインテリアがお好きですか?安さん:基本、白が好きです。白をベースにした、やさしいナチュラルな感じがいいですね。我が家の外観は真っ白なので、主人的にはそこに私の好みを取り入れてくれているのかも?インテリアに関しては、好きな人の好きなものなので、まぁいいかなと(笑)。——あまり気にしない安さんとこだわりのある東さん。バランスがいいと言えるかもしれませんね。ご自宅で、安さんのお気に入りスペースはどちらですか?安さん:そうですね。リビングのソファは白で、私の好きなクッションを置かせてもらっているのでくつろげる場所です。あと、娘用のキッズソファがあるのですが、産まれる前に主人と一緒に購入したんです。娘がいつか座ることを想像しながら選んだもので、娘もとても気に入ってくれているので、私も大好きなものの一つです。——キッチンはいかがでしょうか。安さん:キッチンは私のテリトリーで、白を基調としたシンプルな空間。リビングを見渡せるようになっています。私が使いやすいようにしてくれたので、とても気に入っています。——ご自宅のインテリアに関して、大切にしているポイントはありますか?安さん:私自身はシンプルが好きですし、スッキリするように気をつけています。主人好みのテイストの強いものもありますし(笑)、バランスを考えて、ゴテゴテとならないように。——今、こんなインテリアにしたいなと想像しているスペースはありますか?安さん:娘の成長にあわせて子ども部屋をかわいくしていきたいですね。今、娘は同じ寝室に寝ているのですが、実は壁紙が薄ムラサキで。さらに小さく王冠柄が入っているんです。——王冠!まさに王子系ですね(笑)。それは輸入壁紙なのか、東さんがどこで入手されたのかが気になります。安さん:私としては、なんでムラサキに王冠?と不思議で(笑)。子ども部屋は娘の好みも取り入れながらかわいらしくしたいですね。でも、主人にも考えがあるかもしれないので相談しながら作っていければと思います。第3回目は、ご自宅の整理整頓について。子育て中のママ、誰しもが悩むあの収納問題について、リアルに語っていただきます。(つづく)【安めぐみ(やすめぐみ)】1981年12月22日生まれ。東京都出身。2011年にお笑い芸人の東貴博さんと結婚。2015年3月、第一子となる女児を出産。タレント・女優・ナレーターとして幅広く活躍中。ペットはうさぎ。最新情報はオフィシャルブログでチェック!●Photographer:KenichiSugimori●Stylist:NatsukoKawabe(KiKiinc.)●HairandMake-up:AKICO●Director:ShunsukeNakagawa(CROSSRING)●Casting:HiroSuzuki(Hybiscus)●Editor:AyaKanaizumi,YukiFujishima(LIMIA)【特集・安めぐみさん】LIMIA(リミア)のCMに出演中。撮影の裏話を聞かせてください!
2017年10月01日6月20日(火)今夜オンエアされる「火曜サプライズ」は、映画『いつまた、君と ~何日君再来~』に出演している女優の尾野真千子と俳優の向井理が「池上」へアポなしロケに繰り出すほか、タレントの岡田結実もゲストで登場する。本番組は旅とグルメをテーマにしたロケバラエティでメインMCのウエンツ瑛士がゲストとともに各地をロケする「アポなし旅」をはじめ、山瀬まみ、石塚英彦、DAIGO、「オリエンタルラジオ」、江原啓之ら様々な出演者によるコーナーも魅力だ。今回、尾野さんと向井さんは、尾野さんが上京後の下積み時代に住んでいたという東京の「池上」へ。尾野さんは当時、商店街のスナックでバイトしていたそうだが、池上に着いて聞き込みを始めると、向井さんの昔のバイト仲間にバッタリ遭遇する“サプライズ”が。自分で釣った魚を提供する人気のお店に案内してもらい、その後、尾野さんが働いていたスナックや当時通っていた店を訪ねるもののまだ開店前で誰もいない。今回の「アポなし旅」は一体どうなるのか!?もう1組のゲストである岡田さんは江原さんと「オリエンタルラジオ」が女性ゲストの悩みに答える企画「隠れ家で待つ怪しい女」に登場。これからの自分の仕事の方向性について悩んでいるという岡田さんに対して江原さんはなんと答えるのか。彼女の心に突き刺さった江原さんの言葉にも注目。今回のゲスト、尾野さんと向井さんが共演している映画『いつまた、君と ~何日君再来~』は、向井さんが祖母の卒寿のお祝いに家族や親戚と自費出版して贈った祖母の手記を、向井さん自ら7年の歳月をかけて企画した作品。戦中・戦後の困難な時代を、不器用だが明るく生きる芦村朋子(尾野さん、野際陽子)と吾郎(向井さん)夫婦や家族を通して、日本人のたくましさ、誠実に生きる姿を描いた愛の物語で、尾野さんと向井さんが夫婦役を演じ、岸本加世子、駿河太郎、イッセー尾形らが出演。主題歌を高畑充希が担当するほか、尾野さん演じる朋子の現代での姿を演じた野際陽子さんの遺作映画となる。『いつまた、君と ~何日君再来~』は6月24日(土)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。「火曜サプライズ」は6月20日(火)19時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2017年06月20日俳優・向井理自らが7年前から映画化を熱望し、企画にも携わった意欲作『いつまた、君と ~何日君再来~』。この度、本作で夫婦役を演じる尾野真千子と向井理の2ショットほか、劇中の展開を予感させる場面写真が到着した。芦村朋子は不慣れな手つきでパソコ俳優・向井理自らが7年前から映画化を熱望し、企画にも携わった意欲作『いつまた、君と ~何日君再来~』。この度、本作で夫婦役を演じる尾野真千子と向井理の仲睦まじい2ショットほか、劇中の展開を予感させる場面写真が到着した。芦村朋子は不慣れな手つきでパソコンに向かい、亡くなった夫・吾郎との思い出を手記として記録していた。しかし、朋子は突然倒れてしまう。そんな朋子の代わりに、孫の理が手記をまとめていくことに。そこに綴られていたのは、いままで知ることの無かった、戦中・戦後の困難な時代を生きてきた祖父・吾郎と祖母・朋子の波乱の歴史と、深い絆で結ばれた夫婦と家族の愛の物語だった――。原作は、向井さんの祖母・芦村朋子の半生記を綴った「何日君再来」。向井さんが大学生のときに、祖母の手記をパソコンで打ち直し、家族や親戚と共に自費出版をして、卒寿を迎えた祖母へお祝いとしてプレゼントしたもの。映像化にあたり、監督には『神様のカルテ』シリーズの深川栄洋、脚本は連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の山本むつみが参加。主演の尾野さんが芦村朋子役を、夫・吾郎役を向井さんが演じるほか、岸本加世子、駿河太郎、イッセー尾形、成田偉心、野際陽子がキャスティング。また本作の主題歌で、朋子と吾郎の思い出の曲「何日君再来」を、高畑充希が歌い上げる。そしてこのほど到着したのは、戦後の混乱期を懸命に生き抜いた朋子と吾郎の仲睦まじい2ショットなど、劇中の展開を予感させる場面写真。たき火を前に、草笛を吹く吾郎と寄り添う朋子の仲睦まじい写真は、困難にぶつかっても笑顔を絶やさず乗り越えようとする象徴的な一枚。また、理がまとめた朋子の手記をきっかけに、過去の思い出が蘇る感動的な“現代パート”のワンシーン、81歳の朋子(野際陽子)と娘・真美(岸本加世子)が会話する場面のほか、困難な場面で度々夫婦を救う、吾郎の先輩・高杉(駿河太郎)と吾郎が固く手を結ぶ場面や、息子2人を両手に笑顔で天を仰ぎ見る朋子、松葉杖をつく吾郎、朋子の父(イッセー尾形)に小包を渡しながら沈痛な面持ちで頭を下げる朋子の姿といった、2人の周囲の人物が切り取られている。『いつまた、君と ~何日君再来~』は6月24日(土)よりTOHOシネマズ 新宿ほか全国にて公開。ンに向かい、亡くなった夫・吾郎との思い出を手記として記録していた。しかし、朋子は突然倒れてしまう。そんな朋子の代わりに、孫の理が手記をまとめていくことに。そこに綴られていたのは、いままで知ることの無かった、戦中・戦後の困難な時代を生きてきた祖父・吾郎と祖母・朋子の波乱の歴史と、深い絆で結ばれた夫婦と家族の愛の物語だった――。原作は、向井さんの祖母・芦村朋子の半生記を綴った「何日君再来」。向井さんが大学生のときに、祖母の手記をパソコンで打ち直し、家族や親戚と共に自費出版をして、卒寿を迎えた祖母へお祝いとしてプレゼントしたもの。監督には、『神様のカルテ』シリーズの深川栄洋、脚本は連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の山本むつみ。主演の尾野さんが芦村朋子役を、夫・吾郎役を向井さんが演じるほか、岸本加世子、駿河太郎、イッセー尾形、成田偉心、野際陽子がキャスティング。また本作の主題歌で、朋子と吾郎の思い出の曲「何日君再来」を、高畑充希が歌い上げる。そしてこのほど到着したのは、戦後の混乱期を懸命に生き抜いた朋子と吾郎の仲睦まじい2ショットなど、劇中の展開を予感させる場面写真。たき火を前に、草笛を吹く吾郎と寄り添う朋子の仲睦まじい写真は、困難にぶつかっても笑顔を絶やさず乗り越えようとする象徴的な一枚。また、理がまとめた朋子の手記をきっかけに、過去の思い出が蘇る感動的な“現代パート”のワンシーン、81歳の朋子(野際陽子)と娘・真美(岸本加世子)が会話する場面のほか、困難な場面で度々夫婦を救う、吾郎の先輩・高杉(駿河太郎)と吾郎が固く手を結ぶ場面や、息子2人を両手に笑顔で天を仰ぎ見る朋子、松葉杖をつく吾郎、朋子の父(イッセー尾形)に小包を渡しながら沈痛な面持ちで頭を下げる朋子の姿といった、2人の周囲の人物が切り取られている。『いつまた、君と ~何日君再来~』は6月24日(土)よりTOHOシネマズ 新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:いつまた、君と ~何日君再来(ホーリージュンザイライ)~ 2017年6月24日より全国にて公開(C) 2017「いつまた、君と ~何日君再来~」製作委員会
2017年03月31日俳優の向井理が、きょう12日(19:00~20:54)に放送されるフジテレビ系バラエティ番組『ネプリーグSP』に出演し、新クイズに「あれ?あれ?」とパニックに陥る。向井は、過去の正解率89%と同番組が得意。ホラン千秋に「昔と変わったな…」と放ち、意外な関係性が明らかになる。そんな中、小・中学校の教科書から出題される穴埋め問題を音読して解答するという新クイズに挑戦。向井は「小・中学校時代はずっと外で遊んでいた。家の中でゲームをしたことがない」と当時のエピソードを披露しながら、肝心の回答では「え?なんだっけ?あれ?あれ?」とパニックに陥ってしまう。また、今年都知事選に立候補して話題を集めた鳥越俊太郎が初参戦。「数あるクイズ番組の中でネプリーグだけは出たくなかった!」と弱気で、最終ステージ挑戦を前に「いつもテレビで見ているんだけどまさか自分がここに立つとは…」とプレッシャーを語る。
2016年12月12日注目のイットガールが登場する連載。今回のゲストは、長年のバレエ経験で培った精神力と抜群のスタイルが武器だという、女優デビューを果たしたばかりの和田安佳莉さんです。7月12日(火)夜10時から始まる『せいせいするほど、愛してる』(TBS)で女優デビューを果たす和田さん。「武井咲さんが演じる主人公・栗原未亜の後輩・遠藤多佳子役です。初のドラマで緊張するかと思いきや、撮影が始まったら楽しくて。3歳からバレエをやっているので、人前で演じることに抵抗がないのかも」。性格は、好奇心旺盛な行動派。「私、裸一貫で上京してきたんですよ。今思えば、無謀ですよね(笑)。趣味は一人旅。ドラマの撮影が終わったら、またどこかに出かけたいな」◇わだ・あかり1991年生まれ。モデルとしてショーや広告で活躍し、2015年「ミスアジアファッションモデル」受賞。最新情報は公式ブログにて。◇広島出身なので、やっぱり好物はコレ。広島焼きが大好き!東京にもおいしいお店が多くてよかったです…♪◇バレリーナを目指し留学していたことも。ハンガリーとアメリカに留学していました。今もレッスンを受けています。◇家で愛猫たちとくつろぐのが至福。2匹が仲良しなのが微笑ましいんです。もう一匹飼いたいくらい猫ラブ。※『anan』2016年7月6日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子
2016年07月02日女優・安蘭けいによるソロ・コンサート『安蘭けいドラマティック・コンサート 愛の讃歌』が7月14日、Bunkamuraオーチャードホールにて開催される。ミュージカルを中心に、ジャズ、シャンソンなどの名曲を揃えて、ショーアップしたステージをお届けする豪華一回公演だ。堂々のタイトルに、当の本人は「かなり重みを感じる、ハードルの高い題名ですよね」と朗らかに一笑。およそ二千席のホールでの特別な一夜を、気負うことなく心から楽しみにしている様子がうかがえる。「この題名に負けないようなコンサートにしないといけないなと思っています。だんだんと気持ちが盛り上がって、やり終えた時には『私の人生、変わりました!』ってくらいの手応えを得られたらいいですね」【チケット情報はこちら】予定されているセットリストは、『サンセット大通り』など過去に演じた作品からのナンバーだけでなく、『エニシング・ゴーズ』『RENT』『エビータ』などの未体験の作品から、初めて挑む楽曲も多数含まれている。「構成・演出の原田諒さんから『こんな曲はどう?』と提案していただきました。私が意見を言い過ぎると、自分のやりたい曲ばかりに偏ってしまうので。宝塚時代から私のことを理解してくださっている原田さんに勧めてもらったほうが、いろんな自分を発見できていいのでは、と思ったんですね」また女性曲だけでなく、男装して歌うナンバーがあることも話題の的だ。さらに「全員、初共演です」という魅力の男性キャスト4人、良知真次、中河内雅貴、青柳塁斗、原田優一とのセッションにも期待がかかる。そしてスペシャルゲストには、今年の10、11月の舞台『スカーレット・ピンパーネル』で共演する石丸幹二が登場。贅沢この上ない布陣が、安蘭を強力にバックアップする。「石丸さんは王子様のようなイメージがあると思いますが、実は関西弁のとても気さくな方です(笑)。トークもお上手なので空気を一気に和やかにしてくれると思うし、何よりあの甘い歌声で、より重厚なコンサートにしてもらえそうです」宝塚歌劇団退団から7年。「歌声も音域もかなり変わってきている」ことを自覚し、女優としての成長、変化を「女性を演じることが、より自然になってきた」と受けとめている。安蘭けいのこれまでの歩みと、今後の飛躍の予感、その両方を感じ取れる貴重な時間となるに違いない。「退団後に出演したミュージカルは、女性の半生を描いたものなどメッセージ性の強い作品が多かったんですね。でも『エニシング・ゴーズ』みたいな底抜けに明るいイメージも、私の中には確実にあるんです(笑)。こんなカラーもあるのよ~ってところをお見せできたらいいな。一回だけのコンサートなので失敗は許されません(笑)。完全燃焼したいと思います」取材・文:上野紀子
2016年06月29日演劇集団キャラメルボックス『また逢おうと竜馬は言った』が、5月28日、東京・サンシャイン劇場にて開幕した。キャラメルボックスのレパートリーの中でも屈指の人気作である本作。6年ぶり5度目の再演となる今回は「キャラメルボックスfeaturing D-BOYS」と銘打たれ、俳優集団D-BOYSから陳内将、三津谷亮、山田悠介、前山剛久の4人が参加する。今作は主演がダブルキャストでの上演。陳内・岡田ペアのBLACK CASTと、三津谷・大内ペアのWHITECASTという2バージョンがあるだけでなく、主演コンビが別のバージョンではまた異なる役を演じる「クロスキャスト」となっている。主人公は、坂本竜馬(岡田達也/大内厚雄)に憧れるツアーコンダクター・岡本(陳内/三津谷)。ツアコンなのに乗り物酔いがひどく、その醜態で恋愛においては玉砕を繰り返しているという情けない男だ。いつも同僚・本郷(山田)に助けられてばかりだが、そのことが原因で本郷の妻・ケイコ(渡邊安理)との離婚危機を招いてしまう。さらに、ツアー客がらみで絵画密輸事件に巻き込まれてしまった岡本は竜馬に叱咤されながらそれらに立ち向かうが……というストーリー。劇中の設定では、岡本は26歳というまだまだ社会に出たての若者。そんな岡本を20代のD-BOYSのふたりが演じることで、ひたむきに困難に立ち向かい、そして成長を遂げてゆく姿がリアリティを持って迫ってくる。また、セリフとアクションシーンの量が膨大であるがゆえ、キャラメル作品の中でも主人公役が過酷なことで知られる今作だが、大量の汗をかきながら全身全霊で挑む彼らの姿が舞台上の岡本とどこか重なる。キャラメルボックスのベテラン俳優ふたりが竜馬役として彼らを温かく見守り、しっかりと舞台を支えているのも大きいだろう。もちろん、キャストが変わることでのカラーの違いも楽しみのひとつ。初日前に行われた囲み取材で語った作・演出の成井豊によれば、陳内と三津谷は俳優として正反対のタイプ。「劇団公演のダブルキャストでもここまで違うことはない。好対照ですごく面白い」と成井。一方、陳内と三津谷は「成井さんの演出作品は3作目。自分の中でなんとなく掴みかけたものがあったのが、みっちゃん(三津谷)が参加することで改めて発見することが多く、化学反応というのをすごく体験しました」(陳内)「(陳内は)稽古終わってから反省会をしたり、悩みとかを聞いてもらえたりと、心強いパートナーでした。この作品はWHITEとBLACK、ふたつあって初めて完成するものだったんだなと実感します」(三津谷)と語る。ぜひ両バージョン観劇して、それぞれの魅力を堪能して欲しい。公演は6月12日(日)まで東京・サンシャイン劇場、6月16日(木)から20日(月)まで兵庫・新神戸オリエンタル劇場にて上演。チケットは発売中。取材・文:川口有紀
2016年05月30日旗揚げから31年目を迎えた演劇集団キャラメルボックスが、劇団史上初の「2時間の作品を2作品、同一キャストで上演する」という企画にチャレンジ。8年ぶりの再演となる『きみがいた時間 ぼくのいく時間』が2月20日、新作『フォーゲット・ミー・ノット』が22日、大阪・サンケイホールブリーゼにて幕を開けた。キャラメルボックス チケット情報両演目は、SF作家・梶尾真治の短編小説シリーズ『クロノス・ジョウンターの伝説』を原作に作られた物語で、どちらも、物質を39年前の過去に飛ばすことができるマシン“クロノス・スパイラル”を使ったタイムリープものだ。『フォーゲット~』は、『きみがいた時間~』ともリンクする設定で描かれ、両作で同一人物を演じる役者がいるなど、2作を同一キャストで上演することの意味や、キャラメルボックスだからこそできることを追求しているのがひしひしと伝わってきた。『きみがいた~』は、クロノス・スパイラルの研究員・秋沢里志(阿部丈二)が、交通事故で亡くした妻・紘未(林貴子)を助けるべく、クロノス・スパイラルで39年前にタイムリープする物語。何よりも研究が一番大事だった里志が、紘未を亡くした後はただ紘未を救うために生きていく。里志を演じる阿部の演技は、時に胸が苦しくなるほど真に迫るものがあり、その切なさをまとった姿や、老け役にもリアリティを持たせて多くの観客の涙を誘う。また、里志の妹・真帆役の渡邊安理が狂言回し的な役どころを担い、心地良いテンポ感で物語を運んでいく他、里志を囲む人間たちが笑いどころもたっぷりに、緩急のある展開で観る者の心を揺さぶっていく。一方、新作の『フォーゲット~』は、記憶を失った男・春山恵太(筒井俊作)を中心に、過去と現代を交錯させながら物語が展開。登場人物たちの服装や話す内容が観客のヒントになり、春山が何者なのか、なぜその場所にいるのか、それが明確になるまでは観る側も推測していく面白さがあり、引き込まれていく。本作で描かれているのは、親が子を、子が親を思う気持ち。それぞれにいろんな葛藤、苦悩、後悔を抱えながら、それでも前向きに生きていこうとする様が胸に響く。さまざまな年代、さまざまな目線で感情移入ができる物語だ。『きみがいた~』ではコミカルな役で笑わせた筒井は、本作では真っ直ぐな主人公。また、『きみがいた~』で頭の固い研究員を演じた阿部が、本作では同役を演じると共に、笑いを誘う役どころも担うなど、キャラクターの違いが楽しめるのもこの企画の面白いところ。「人が人を思う気持ち」をブレずに描き続ける同劇団の物語に心動かされると共に、若手からベテランまでが躍動する劇団員の層の厚さを、改めて感じさせられた。大阪公演は2月24日(水)まで、東京公演はサンシャイン劇場にて3月11日(金)から27日(日)まで上演。チケットは発売中。取材・文:黒石悦子
2016年02月22日ジャパネットたかたは2月1日、タイムセール拡大版の「鬼安・鬼得セール」を開始した。期間は2月21日24時まで。鬼安・鬼得セールでは、超目玉商品として、ダイソンのコードレス掃除機やシャープのプラズマクラスター搭載エアコンを10,000円引きで販売。このほか、JVCケンウッドのビデオカメラ、パナソニックのブルーレイディスクレコーダー、フジ医療器のマッサージチェアなどを特価で用意する。数量限定の商品についてはなくなり次第終了する。
2016年02月01日コンバース トウキョウがファセッタズムの落合宏理を起用したメンズのニューライン「CONVERSE TOKYO ONE」を16SSよりスタートする。コンバースを代表する“一つ星”ワンスターをシンボルマークに、スタジアムジャンパー、ベースボールジャケット、トレーナー、デニムなどデビューコレクションは、ファセッタズムの得意とするストリートテイストを生かした、本人のワードローブを思わせるアイテムが中心。東京の“儚さ”や“ノイズ感”、“歪み”“孤独感”などがテーマとなっており、渋谷から撮影された東京の街のフォトプリントを全体に施したジャケットや、星をあしらったシャツ、ダメージ加工のデニムやレザーなど、凝ったミクスチャー感は落合ワールド全開。以前からコンバースを愛用し、コレクションではシューズのコラボの実績もあるだけに、全体のコレクションのなかで存在感を見せた。また、東京を代表するアーティストやクリエイターとコラボした雑貨のコレクション「コンバース トウキョウ コラボレーション」でもファセッタズムとのコラボは展開されており、それ以外にイラストレーターのチョコムー、シンガー/DJのユリヤ、ミルクボーイ、面ファスナーを使ったバッグでブレイクしたニュウニュウ、アクセサリーのナナナナを起用して、iPhoneケースやバッグ、ポーチなどを展開。今年9月にオープンした青山店などで販売される。
2015年12月10日フラスコやビーカー、試験管など、理科学系の実験グッズをインテリアに取り入れるのが今の流行。とはいっても、ナチュラルで温かみのある北欧インテリアとの相性はどうでしょう? ここでは、様々なテイストのガラス小物を上手に取り入れた参考例を紹介します!○科学系の実験グッズやアンティークのガラス小物でオシャレに!最近は雑貨屋さんでも手に入るフラスコやビーカー。花を飾ったり日用雑貨を入れたり、使い道はいろいろ。スタイリッシュな雰囲気になるので、ぜひ試したいもの。まずはRoomClipの人気ユーザー Igako7121さんの小物使いを見せてもらいましょう。ゴージャス&シックなドライフラワーをフラスコに入れて、今っぽさを出す。フラスコやビーカーは東急ハンズで購入したとか。「食器洗いブラシをビーカーに入れたら、期待以上にカッコよかったので気に入っています」(Igako7121さん)。洗剤もオシャレなパッケージのものを選んでいるとか。ビンテージっぽい計量付きボトルにコーヒー豆を詰め替え。「見た目がオシャレで、口が狭くなっているからドバッと豆が出なくて、使い勝手もいいです」とIgako7121さん。アンティークの薬ビンやボトルにドライフラワーを入れて、遊び心をプラス。ビンは蚤の市で購入したもの。古道具屋さんやフリーマーケットなどで空き瓶を探してみるのもいいですね。使用後のビンもオシャレに再利用してみて。○お伺いしたお宅は……Igako7121 さん部屋のインテリア実例共有サイト「RoomClip」フォロワー数2,000を超え、数々の雑誌でも紹介されている人気ユーザー。東京都在住。蚤の市や雑貨ショップをチェックし、お気に入りの雑貨を集めています。ナチュラルな北欧のインテリアに興味を持つようになってから、洗剤や掃除用のスプレーなど日用品まで自然素材にこだわるようになったとか。執筆:ウチダモモコ雑誌やムック、サイトでインテリアや美容、料理など女性のライフスタイル全般について記事を執筆。本稿の内容を実行したことによる損害や障害などのトラブルについて、執筆者および編集部は責任を負うことができません。記載内容を行う場合は、その有効性、安全性など十分に考慮いただくようお願い致します。記載内容は記事掲載日時点の法令や情報に基づいたものです。また紹介されている商品やサービスは、すでに提供が終了していることもあるほか、入手先など記事に掲載されている情報のみとなり、お問い合わせに応じることができません。記載内容を参考にしていただき、ご自身の暮らしにお役立ていただけますと幸いです。
2015年10月05日アーティスト・藤田理麻の新作絵画展「Maya~幻想と魔法~」が、10月28日から11月3日まで伊勢丹新宿店本館5階のアートギャラリーにて開催される。藤田理麻は、ニューヨークと東京を中心に個展活動を行うアメリカ在住のアーティスト。01年には貧しい国々の子どもたちのために、絵本を制作して贈る機関「Books for Children」を設立するなどの活動も行っている。今回、開催される絵画展「Maya~幻想と魔法~」にある“マヤ”は、サンスクリット語で“魔法”や“幻想”を意味する言葉。同展では、すべての人間の心にある“他者への思いやり”という魔法のような力を信じたいと語る藤田理麻が生み出す、“マヤ”をじっくりと体感することが出来る。なお、会期中は毎日14時より、藤田理麻本人が来場。10月31日の14時から14時半まではサイン会を、11月1日、3日の14時から15時まではスライドトーク&サイン会を開催する。【イベント情報】「Maya~幻想と魔法~」会場:伊勢丹新宿店本館5階のアートギャラリー住所:東京都新宿区新宿3-14-1会期:10月28日~11月3日新宿店営業時間:10:30~20:00(最終日の絵画展は18:00終了)
2015年10月02日公開初日を迎えた映画『Sエス―最後の警官―奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』の舞台あいさつが29日、東京・有楽町のTOHOシネマズ日劇で行われ、向井理、綾野剛、新垣結衣、吹石一恵、青木崇高、大森南朋、平野俊一監督が出席した。小森陽一の同名漫画を実写化して話題を集めた2014年放送のTBS系ドラマ『S-最後の警官-』。その映画版となる本作は、犯人を殺さずに捕えるNPS隊員の神御蔵一號(向井)、天才スナイパーのSAT隊員・蘇我伊織(綾野)などが、日本壊滅を狙う国際テロリスト・正木圭吾(オダギリジョー)に立ち向かうストーリーとなっている。主演の向井は「本当に長い長い戦いでした。テレビから数えれば、撮影は2年ぐらい掛かってますし、たくさんの人と時間を費やしてここまで来れました。皆さんと共有できて本当に幸せです」とあいさつ。公開初日を迎えて「素直に言うとホッとしています。あとは『S』と関わるのが最後になるので、寂しい気持ちというか複雑な気持ちですね」と話し、綾野も「素直に感謝の気持ちで一杯です。ここに立てることに感謝していますし、本当に走り抜いた作品ですね」とやり切った様子だった。そんな向井と綾野はプライベートでも大の仲良し。それについて向井は「共演シーンは多くありませんでしたが、少ないシーンの中で色んな関係性を出していければと思っていました」と話し始めると、新垣が「よく触り合ってましたよね。とにかく触り合っていましたよ」と横槍を入れる場面も。新垣に応じた綾野は「本番中に尻とか触ってきて対応できませんでしたよ」と観客を笑わせつつ、「ドラマから映画にかけての1年間、身体を作りながら精神的にも保っていた。走り抜いた向井に感謝申し上げたいし、色んな意味で向井理が立ち続けたのがこの作品の本質。向井理! お疲れ!」と労いの言葉。思わず照れ笑いを浮かべた向井は「みんなが同じ目標に走ったことがチームワークにつながりました」と謙遜しながらも「良いチームワークを(次回作以降の)現場で発揮できればと思います」とシリーズ化に意欲を見せていた。
2015年08月30日向井理は自ら出演作品を選ぶということをしない。マネージャーが持ってきた仕事をこなす。そして、そこに強いこだわりや哲学を持っているわけでもない。「それが事務所の方針なので。マネジメントをするのがマネージャーの仕事。そこで『なんで?』と思ったこともない。仕事ですから。僕は台本と向き合うだけ」。「仕事だから」という素っ気なくも感じられる言葉に、この男の強い責任感と誇りが込められている。「自分で強く望んで選んだ作品だったとしても、与えられたものだったとしても、仕事を一生懸命やることは変わらないです。もし、自分で選んだ作品だから一生懸命やりますというのは、逆に失礼な話で、こちらは選んでいただいたからにはやりますという気持ちです」。そんな変わらぬ思いを胸に、向井さんが文字通り、命懸けで挑んだのが『S-最後の警官 -奪還 RECOVERY_OF OUR FUTURE-』である。「海猿」でも知られる小森陽一の原作による人気漫画の実写化作品として昨年放送された連続ドラマ「S-最後の警官-」の劇場版となる本作。「SAT(警視庁特殊部隊)」、「SIT(警視庁特殊犯捜査係)」に続く“第3のS”として発足し、犯人を生かしたまま捉える“確保”を主眼にした部隊「NPS(警察庁特殊急襲捜査班)」が国際テロリストによる核燃料を積んだ巨大タンカー乗っ取り事件に立ち向かう。連ドラの放送開始時には映画化が決まっているという、これまでの連続ドラマの映画化とはやや異なる流れで製作された本作だが、実は「連ドラの放送が終了した時点(※昨年3月)でも、(原作のエピソードの中で)何を映画にするのか、まだ決まってなかった」という。「キャストもスタッフも当初から『プルトニウム編』(原作10巻~12巻)をやりたいという思いはあったんですけど、とはいえ内容的には非常にタイムリーなテーマであり、世相に関わってくるので、どうなるか…?とは聞かされていたんですが、実際に台本が上がってきたら、こういう話になっていて、非常にありがたいなと思いました」。連ドラ時から映画のような映像や激しいアクションが魅力であったが、今回の劇場版ではそれをさらに上回るスケールで物語が展開する。「台本を読んでも正直、壮大過ぎて想像がつかない部分も多かったです。タンカーの上を走るといっても、どれくらいの大きさのタンカーなのか分からないし…。台本はすごくシンプルで、2~3行の説明しかないんですよ(苦笑)。そこは台本を全く信用してなかったです(笑)」。「今回、アクションに関してはほとんど吹き替えを使ってないんです。アクション用の防具は普段つけているものと比べて軽く片方で3キロ程度なので、そんなに重くなかったですね。オダギリさんとのアクションシーンは朝の9時に撮影を始めて、終わったのは翌朝の4時くらい。正直、もっと掛かると思ってたので早く終わってラッキーでした」。……。淡々と発せられる言葉の数々から本作のアクションの凄まじさ、そしてそれを当然の“仕事”として受け止めてしまう向井さんの覚悟、プロ意識の高さがうかがえる。実際、本作のために特殊部隊の動きなどを学んだことで、単に役柄のためというだけ以上に多くのものを得たと感じている。「怖さというのをすごく感じたし、実際に人々のために命を張っている人がいるということも強く感じるようになりました。そこからニュースを見る目がガラリと変わったと思います。マンションに男が立てこもり、特殊部隊が突入するという事件が実際にありましたが、おそらくは陽動のためなんでしょうが、本当に僕らが映画の中でやらせてもらったように、隊員たちがロープで降りていくのを見て、『自分たちがドラマでやってることは本当のことだったんだ…』と実感しました。パリの出版社襲撃事件の時も、現地のテロ制圧の特殊部隊の装備を見て、つけている肘あて、ヒザあてなどの装備が僕らのと変わらないもので、そこに生々しさと恐怖を強く感じました」。画面を通してリアリティを見る者に伝える。そこに俳優という仕事の面白さを感じている。「いろんなことを伝えられると思うし、その分、責任もある、NPSは架空の存在ですがSATやSITは実在するし、そういう人たちが陰にいて、活動してくれているということを知ってもらえる。そこに僕らの仕事の意味はあるのかなと思ってます」。冒頭の作品を自分では「選ばない」ということとも繋がるが、常に目の前の作品に全力で没頭し、ディティールを積み重ねてきた。だからだろうか?世間ではNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で一気にブレイクし、その後、スター街道をひた走ってきたというイメージが強いが、当人はそんな意識は全くないという。「作品が『当たった』と思ったことはないんですよね。それはあくまでも周りが言うことで、僕としては常に変わらずモチベーションを保ってやってきたつもり。だから正直『この作品でこうなりましたね』と言われても、正直、ピンときたことがないんです。それまでに積み重ねたものがあって、その作品に呼ばれているわけで『ゲゲゲの女房』で言うなら、プロデューサーがそれ以前の僕の作品を見て、キャスティングしてくださった。いきなりあれでデビューしたのでもないし、あの役をいきなり任されてもできなかっただろうと思うくらい難しい役でしたし。あまりひとつの役や作品でターニングポイントを迎えたという感覚はないんです」。今年で33歳を迎えたが、年齢に関しても「俳優という仕事に実年齢はあまり関係ないと思っている」とも。「与えられた役の年齢がその俳優の年齢なんだと思います。それさえも、極端なことを言えば周りが決めることなのかなと思います。この年齢になったからこういう役を…とかこんなイメージで…とかそこも結局、自分ではなく周りが決める事であって、それでいいんじゃないかと思ってます。さすがに最近は学生役はぱったり来なくなりましたし、まあ当然ですが(笑)、それも周りが決めることで、お話をいただけるのであればやりますよ」。淡々と飄々と。それでも向井理は常に全力なのだ。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE 2015年8月29日より全国東宝系にて公開(C) 2015「S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」製作委員会 (C) 小森陽一、藤堂 裕/小学館
2015年08月28日映画『S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』の完成披露試写会が8月11日(火)に開催され、主演の向井理をはじめ、綾野剛、新垣結衣、吹石一恵、青木崇高、池内博之、平山浩行、高橋努、大森南朋、平野俊一監督が舞台挨拶に登壇した。『海猿』シリーズの原案を務める小森陽一による人気漫画(作画:藤堂裕)を原作に製作された人気連続ドラマの劇場版。巨大な輸送船が海上で乗っ取られるという事態に一號(向井さん)をはじめ、それぞれに国や家族、仲間の命を背負った者たちが解決に向けて奔走する。この日の会場にはレッドカーペットが敷かれ、舞台からせり出した花道を一人ずつ歩いて登場したが、最初に向井さんが姿を見せると、会場のボルテージは一気に上がる。続いて、綾野さんが登壇し、花道中央で向井さんとガッチリと男の抱擁を交わし、会場は大歓声に包まれた。途中、吹石さんが履いていたサンダルの留め金が、歩いている最中に外れてしまうハプニングがあったが、すぐに綾野さんが機転を利かせ、落ちた金具を拾い上げた。向井さんは、連ドラ放送の段階で発表されていた劇場版のお披露目に「やっとこの日を迎えました」と感慨深げ。ドラマ放送時にはケガで撮影が中断することもあったそうで「命を削りながら作っていた作品」と強い思いを口にした。向井さんと綾野さんは同い年。綾野さんは向井さんについて「共演者を超えて、友人関係でもある」と語る。プライベートで一緒に飲みに行くこともあるそうだが「映画の話はほとんどしないです」と笑う。本作を通じて長い時間を過ごし「素直に長い付き合いにあると思った」とも語り、本作の今後にも言及。NPS(警察庁特殊急襲捜査班)の一號(向井さん)とSAT(警視庁特殊部隊)の蘇我(綾野さん)について「10年後に隊長になってたらいいですね」とさらなる続編への意欲をのぞかせた。向井さんも同じ気持ちを持っているようで、会場に詰めかけた観客に「もう一度『S』を作れるように…みなさんの頑張りにかかってます!」と呼びかけ、会場は期待を込めた熱い拍手に包まれた。『S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』は8月29日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE 2015年8月29日より全国東宝系にて公開(C) 2015「S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」製作委員会 (C) 小森陽一、藤堂 裕/小学館
2015年08月11日俳優の向井理が8月11日に、都内で行われた主演作『S -最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』の完成披露試写会に出席し、「命を削りながら作った作品を、皆さんにご覧いただけるのは感無量。成長した一號(いちご)を見てもらえるはず」と感激しきり。「あわよくば、皆さんのお力を借りて、また新しい『S』を作れれば」と続編にも意欲を燃やした。その他の画像向井演じる主人公・神御蔵一號(かみくら・いちご)をはじめ、犯人の“確保”を目的とした警察特殊急襲捜査班(通称:NPS)の隊員たちが、凶悪犯罪に立ち向かうテレビドラマの劇場版。要求なきバスジャック事件、核燃料を積んだ巨大貨物船の乗っ取りという重大事件に立ち向かう彼らの奮闘を軸に、新たな“S”にあたる海上保安庁の特殊部隊との共闘、国際テロリスト・傷をもつ因縁の男“M”の暗躍を描く。完成披露試写会には向井をはじめ、綾野剛、新垣結衣、吹石一恵、青木崇高、池内博之、平山浩行、高橋努、大森南朋、平野俊一監督が出席。一號のライバルで警視庁特殊部隊(通称:SAT)の天才スナイパー、蘇我伊織(そが・いおり)を演じる綾野は、「映画をきっかけに、理との関係性もより深まったし、役柄としても作品としても、素直に長い付き合いになりそう」と向井同様、さらなる本作の広がりに期待を寄せた。ドラマから引き続きメガホンをとる平野監督は、「向井くんの気合い、迫力、オーラに圧倒された。シビレましたね。話しかけられないほどの気迫で、周りを引っ張ってくれた」と謝意を述べ、「ここにいる皆さんが最高のパフォーマンスを見せてくれて、熱量の高い映画になっている」と胸を張った。『S -最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』8月29日(土)全国東宝系にてロードショー取材・文・写真:内田 涼
2015年08月11日日経平均株価が27年ぶりの連騰で株式市場は大賑わい。あわせて為替相場も、1ドル125円台と円安基調が続いていましたが、このところ調整局面に。それでも円安傾向に変わりはありません。円安基調だと注目なのが実は「金」です。金価格と円安、どんな関係があるのでしょうか?○世界市場の金価格と日本の金価格には差異があるまずは、グラフをご覧ください。過去5年の金価格の推移です。世界市場はドル/トロイオンスで取引されており、2010年初めは1トロイオンスあたり1119ドルだったのが、2011年に1776ドルを付けて以降、下落。いったんは持ち直したものの、再び下落。2015年5月平均で1200ドルを割り込みました。一方、日本での金価格の推移をみると、ギャップはありますが、世界市場の金価格同様に右肩上がりで上昇し、2013年初めに1gあたり5000円近くまで上昇。その後いったんは下落するものの、2014年後半から、一転して上昇基調になり、2015年5月平均で1g=4600円台に戻しています。6月19日現在の小売価格では、1g=5169円。5000円台を超えてきました。世界市場で金価格が低迷するなか、なぜ日本の金価格は上昇を続けるのでしょうか。次のグラフは、同時期のドル円相場(TTS)の推移です。アベノミクス開始とともに、長く続いた円高から急激に円安へと向かっているのが、見て取れます。2015年6月19日現在で、1ドル123円台と円安傾向は続いています。日本の金価格の上昇要因には、ひとつには、この円安が関わっているのです。(※グラフは、田中貴金属工業の月次平均データより作成)○金の実力以上に、為替の影響が大きい金取引は、「有事の金」と言われるように、世界的な政治不安や金融危機が起こると、金取引が活発になり、価格は上昇します。また各中央銀行が金の保有量を増やすため、価格は上昇します。逆に、株式市場が活発になると資金は株式へと流れ、また中央銀行が金を放出するなど、大きな動きがあれば、金価格は下落するのです。もっとも金の需要が高い中国の動きによっても金価格は変動します。日本の取引も基本的には世界市場の動きと連動するのですが、日本の場合は、そこに為替が関係してきます。世界市場はドル建ての取引ですが、日本での売買ではドルを円に換えて取引されるからです。そのため、現在のような円安傾向が続くと、世界の金価格の実体とは別に、ドル円相場によって日本の金価格が変動するというわけです。では、こうしたなか、一般投資家は金取引をするメリットはあるのでしょうか。○少額からできる純金積立でリスク軽減ひとくちに「金」といっても取引方法は、さまざま。金の現物、つまりゴールドバーの取引もあれば、純金を使ってデザインされたコインも取引の対象です。さらには金の現物ではなく、ETF(上場投資信託)や金などの貴金属に投資する投資信託まで、「金」をめぐる取引は多岐にわたります。初心者であれば、純金積立が手軽でリスクを抑えた運用が可能です。純金積立は、その名のとおり、金を毎月積み立てて購入していくものです。毎月1万円などと決まった額でその時に買える量を取扱会社に購入してもらうのです。この仕組みは、基本的には投資信託の積み立てなどと同じで、価格変動がある投資商品の積み立てでは、その価格変動リスクを抑えることができます。たとえば、この1年、純金積立をしていたら、どうなっていたでしょう。毎月購入額:1万円年間購入額:12万円購入g数 : 26.6811g6月19日現在の買取価格5084円6月19日現在の買取価格で売却したとしたら、13万5647円で約1万5000円の利益です(手数料、年会費などは考慮せず)。これは現在、右肩上がりで金価格が推移しているため、1万円で購入できる金の量は2.3g程度ですが、売却のタイミング次第では利益が出やすくなっているのです。しかし、価格変動があるものは、いつ下落局面に向かってもおかしくありません。そうしたときに積立は効力を発揮します。金価格が下がれば、購入する金の量が増えるのです。2013年は年初4800円台だったのが急落し、年末には4120円台にまで落ち込みました。このとき同じように毎月1万円で積み立てをしていたとしたら、購入g数は27.0185g。その後積み立てを中止し、現在まで保有していて、同じように6月19日に売却していたら、約1万7000円の利益が出ているのです。価格が下落したときに、金を多く買えていたために、価格が回復したときに、利益となって返ってくるわけです。これは投資商品の積み立てなら、同じ理屈になります。ただ注意しないといけないのは、価格の上下動を繰り返しながらも右肩上がりの商品でなくては、最終的な利益は得にくいという点です。その意味において、金は、世界での需要がゼロにはならないこと、直近では為替は円安傾向であること、ということが、純金積立を、今から始めても妙味があると言える点でしょう。純金積立は、貴金属商、商社、証券会社などで取り扱っており、年会費や買付手数料などに違いがあります。また毎月1000円や3000円程度の少額から積み立てが可能なので、大きなリスクをとりたくに人にとっても始めやすい投資商品と言えるでしょう。<著者プロフィール>伊藤加奈子マネーエディター&ライター。法政大学卒。1987年リクルート(現リクルートホールディングス)入社。不動産・住宅系雑誌の編集を経て、マネー誌『あるじゃん』副編集長、『あるじゃんMOOK』編集長を歴任。2003年独立後、ライフスタイル誌の創刊、マネー誌の編集アドバイザーとして活動。2013年沖縄移住を機にWEBメディアを中心にマネー記事の執筆活動をメインに行う。2級FP技能士。
2015年07月29日その後6月16日、黒田総裁は「円安を望んでいないと言ったわけではない」と釈明をしており、やはり実質的な円高を望んだわけではなさそうです。それを受け、一旦は円高に振れた米ドル・円相場も再び円安(米ドル高)に戻しています。米国の利上げに注目が集まるなか、今後も要人の発言には要注意です。ドル・円為替レートの推移(日次、期間:2015年4月30日~2015年6月17日)●ピクテ投信投資顧問が提供する、「ボンジュール」からの転載です。
2015年06月18日○円安トレンドへの転換?年内に米利上げの可能性が高まったことを受け、日米の金利差拡大が予想されることから、125円台まで円安が進みました。この水準は12年ぶりの安値圏になります。これにより米ドル・円レートは長期のトレンドラインを上抜け、長期的な円安局面に転換した可能性があります。米ドル・円の為替レート推移(日次、期間:1982年1月1日~2015年5月29日)○ポイントは貿易収支短期的には、当局からの円安けん制発言などでスピード調整も考えられますが、中長期では今後も円安が進む可能性があります。その背景のひとつが貿易収支の悪化です。過去、貿易収支の黒字が増加している間は円高傾向となり、黒字が減少している間は円安傾向でした。この関係は2008年のリーマン・ショック時の欧米の大規模な金融緩和で崩れ、両者は大きく乖離しています。今後も貿易収支の大幅な黒字化が期待できないため、この乖離は円安の進行で解消されることが考えられます。他にも日銀の金融緩和など、様々な円安要因があり、今後も為替レートの動きから目が離せません。米ドル・円と日本の貿易収支の推移(月次、期間:[貿易収支]1986年3月~2015年3月、[為替]1987年3月~2015年5月)●ピクテ投信投資顧問が提供する、「ボンジュール」からの転載です。
2015年06月09日為替市場では円安・米ドル高が進んでおり、足元では2007年6月の安値を抜けて、約12年半ぶりの水準となりました。プラザ合意後、約30年にわたり続いてきた円高トレンドに変化の兆しが生じています。足元で円安が急速に進んでいる背景として、4月以降、米国の景気指標に改善が見られたことや、米国のコア・インフレ率が高い伸びとなったこと、5月下旬にイエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長が年内の利上げを示唆する発言を行なったことなどが挙げられます。米国経済については、今年1-3月期にマイナス成長となったものの、4月以降は住宅や自動車販売などが好調だったことで、減速は港湾ストや悪天候などの一時的な要因によるものとの見方が広がっています。そのため、米国の利上げ時期については、今年9月との予想が一部市場関係者で出ており、金利の先高観につながっています。複数の主要通貨に対する米ドルの相場を指数化したドルインデックスを見ると、2014年後半以降、大きく上昇しており、日本円以外の主要通貨に対しても米ドルが相対的に強い動きとなっています。これは、リーマン・ショック後、米国が主要先進国の中で景気回復で先行し、利上げが視野に入っている一方で、他の主要先進国では低金利が続く見通しであることが背景にあると見られます。短期的には、市場がリスクオフ(高リスクの資産から国債など低リスクの資産に資金を移す動き)になると、円キャリートレードの解消などから円高になる傾向があることから、今後、ギリシャ情勢の緊迫化や米国景気の軟化などが見られる場合、市場がリスクオフとなって円高となる可能性はあります。しかし、引き続き、米国の利上げ観測と金利先高観に支えられ、円安基調はしばらく続くと考えられます。(※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。)(2015年6月5日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」※1 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。※2 投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
2015年06月05日ロジテックの直販サイト「Logitec Direct」は、恒例の超特価アウトレットセールとして、「台風一過爽やか皐月晴なのに激安ハリケーン発生中!ロジテックアウトレット!」を実施する。期間限定、在庫限定の完全先着順にて、ロジテック製品を多数放出。期間は2015年5月15日(金)0時~同年5月17日(日)23時59分。さらに、Logitec Directのメルマガ会員になってログインすると、アウトレット対象の全品を1,000円安く購入できる。今回の目玉は、PCの自動ロック解除を実現するBluetooth 4.0対応セキュリティカード「LBT-PCSCU01WH」がログイン価格200円(税別)、出張・旅行ホテル向けのUSB小型Wi-Fi(無線LAN)子機&親機「LAN-W150NU2HT」がログイン価格400円(税別)など。
2015年05月14日創立30周年を迎えたキャラメルボックスの記念公演第2弾『カレッジ・オブ・ザ・ウィンド』が、5月9日、新神戸オリエンタル劇場で初日の幕を開けた。1992年の初演が開幕したのもこの劇場。劇団屈指の人気作の4回目、8年ぶりの上演とあって、場内は幅広い年代の観客たちの熱で溢れていた。脚本・演出の成井豊が「初期の代表作であると同時に、その後のキャラメルボックスの方向性を決めた記念碑的な作品」と言う通り、劇団が大切にする“人が人を想う気持ち”を真正面から捉えた、清々しくも深みのある快作だ。キャラメルボックス『カレッジ・オブ・ザ・ウィンド』チケット情報大学生の高梨ほしみは、家族6人でキャンプに向かう途中交通事故に遭い、祖母や両親、妹と弟を一瞬で失う。病院でほしみは、幽霊となってついてきた家族5人と明るく会話。コメディの要素も交じった丁々発止のやり取りの中に、実はバラバラだった家族の事情が見えてくる。ほしみの父・ギンペイ役の福本伸一(ラッパ屋)と、ほしみの母・ナミコ役の西牟田恵の頼もしい客演で、複雑だけどシリアスになり過ぎないラインが保たれ、ほのぼのとしたムードも。趣向を凝らした“ゴースト・ダンス”も目に楽しい。さらにほしみの叔父・鉄平が、ほしみの病院に逃げ込んでくる。新聞記者の鉄平はあるメモリーカードを手に入れたことから、事件に巻き込まれていた。彼を追う刑事たちの言動さえあやしく見えてくる二重構造で、謎は深まるばかり。この謎がほしみの家族の物語と巧く絡み合い、同時進行しながら怒濤のクライマックスへと突入してゆく。ほしみ役を演じたのは入団7年目の原田樹里。自然と家族をひとつにする屈託のない笑顔と確かな演技力で期待に応えた。ときに全身を振り絞るかのように訴える一途な想い。交通事故だけでなく彼女に降りかかる苦難は相当なものだが、可愛くも屈強なこのヒロインが放つ台詞に、観客は本当の優しさ、本当の強さを教えられる。きっと誰もが愛する家族を思い出さずにいられないのではないか。魂が浄化されるような瞬間が確かに存在し、客席からはすすり泣きが聞こえた。また菊川(多田直人)という存在ゆえに生まれる鉄平の心の闇も、男女を問わず引きつけるはずだ。鉄平を熱演した畑中智行が、肩をふるわせながら妻・あやめ(渡邊安理)への想いを打ち明けるとき、そしてふたりがある奇跡を起こすとき、夫婦という矛盾だらけな関係の先にある尊さに感動を覚える。舞台上を占める病院のセットは、蜘蛛の巣などでところどころ覆われどこかの廃墟のようだ。ここにテーマ曲である小田和正の『風のように』が流れ、白いライトが照らされると、まるで天国のようにも見える。「あの風のようにやわらかく生きる君がはじめて会った時から誰れよりも好きだった」という歌詞が、いつまでも頭から離れない。神戸公演は5月14日(木)まで。その後、5月30日(土)から6月14日(日)まで東京・サンシャイン劇場で公演。東京公演の終演後イベントの実施も決定。詳細は5月12日(火)発表予定。取材・文:小野寺亜紀
2015年05月11日日本人の若者は貧困化しています。前回の記事では円安がキーワードだと伝えました。円安は海外に旅行すると実感できますが、日本での生活にも大きな影響を与えています。どんな影響があり、どう生活を守ればよいのでしょうか?○円安貧乏から生活防衛する術前回、20代の日本人平均月収は22万円。アジアでシンガポール・韓国に次いで三位という調査結果について書きましたが、今回はその「傾向と対策」について考えてみましょう。まず、調査中の平均月収は円換算になっていることに注目。そこで、円安が大きく影響していると考えられます。円相場は76円まで円高になったあと、いまや120円前後まで円安になっています。アジア各国の通貨に対しても円は非常に安くなっています。その結果、アジアを中心に外国人観光客がどっと日本に押し寄せていますね。春節を過ぎた今でも、お花見に来た中国人たちの「爆買い」第二波が続いています。円安で、日本はアジア人から見ると「安い国」になりました。アジア人が日本に来て一万円札で買えるモノは確実に増えています。逆に、日本人がアジア旅行して、一万円札で買えるモノはかなり減ってしまいました。この事実は、なにも、旅行に限ったことではありません。○円安ではどう考え・行動するべき?日本は油や穀物など「資源」を輸入に依存する国です。そのため、円安の結果、輸入品の物価が上がっています。4月になり、急に値上げが増えていますよね。一時安値競争に走っていた牛丼チェーン店も今や値上げに転じています。では、円安で日本人が相対的に貧乏になってゆく現実に対して、個人として、なにか生活を防衛する術(すべ)はないのでしょうか。それは、ずばり、円以外の資産を持つこと。これだけ、日本人の生活が衣食住ともに輸入品に依存する時代に、お財布の中味が全部「円」では、貧乏になるばかりです。円安の時代に資産を全部「円」で持つことのリスクも考えるべきでしょう。「円」以外の資産といえば、具体的には、まずドルなどの外貨預金ですね。そして「輸入品の資産」という発想にたてば「金」という選択肢もあります。輸入される日用品の値上りは困りますが、輸入資産の値上りは歓迎ですよね。とはいえ、読者の皆さんの多くは「ドル」とか「金」とかいわれても、抵抗感があると思います。そこで、まず、ドルでも金でも、居酒屋・女子会一回分くらいから積み立ててみることから始めるのが無理がない方法でしょう。FXや先物で「儲ける」のではなく、円安から自己防衛するために「コツコツ貯める」という発想が大事です。○日本円以外の資産を作る意味は?なお、ドルも金も、そして円も短期的には値が上がったり下がったりするリスクがあります。円だけ持っていては世界の中で貧乏になるだけ、という発想で、すこしずつ円を減らし、ドルや金をちょっぴり増やしてみることで、まずは"円以外の資産"を持つことを体感してみましょう。蓄えを円だけで持つことは、ルーレットで、円だけにチップの全てを置くようなもの。これから国際化の時代を生きなければならない20代の若者は、「円を持っていれば安心」という錯覚を、まずは自覚することが大切だと思います。○著者プロフィール●豊島逸夫豊島逸夫事務所(2011年10月3日設立)代表。2011年9月末までワールド ゴールド カウンシル(WGC)日本代表を務めた。1948年東京生まれ。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され外国為替貴金属ディーラーとなる。豊富な相場体験をもとに金の第一人者として素人にも分かりやすく独立系の立場からポジショントーク無しで金市場に限らず国際金融、マクロ経済動向についても説く。またツイッターでも情報発信している。
2015年04月09日為替市場で円安が急速に進み、あらゆる業界で物価の上昇が相次いでいる。ほとんどが海外で製造され、日本に輸入されるiPhoneケースも例外ではない。そんな中、円安にも関わらず逆に価格を下げてiPhoneケースを販売するメーカーがある。株式会社KODAWARIだ。同社が価格を下げて販売することにしたのは、安価でシンプルなデザインが好評のiPhoneケースブランド「CAZE」。これまでは量販店などでも販売していたが、現在はAmazon.co.jpや同社が運営する「SHOWCASE秋葉原」とそのオンラインショップ「SHOWCASE online」のみで販売している。円安にも関わらず、なぜ商品価格を下げることができたのか。その狙いとカラクリについて、同社代表取締役・田村洋祐氏を取材した。――「SHOWCASE online」で販売中の「CAZE」ブランドのiPhoneケースが、以前よりもかなり安くなりました。たとえばこれまで2,600円で販売していた商品は、1,900円に。3,000円の商品は2,100円と、かなりの値下げになっています。海外から輸入する以上、円安では価格が上がるのが普通ですが、なぜこのようなことが可能なのでしょうか。田村 「CAZE」ブランドの輸入代理店として価格を下げることができた理由は、ずばり販路を限定したからです。これまでは量販店やその他のショップでも販売していたのですが、現在はAmazonや自社で運営するSHOWCASEを通して弊社から直接ユーザー様に販売しています。販路を絞ることでコストを抑え、値下げを実現することができました。――しかし、なぜ値下げする必要があったのですか? CAZEの特にThinEdgeシリーズなんかは十分に売れている人気商品ですよね田村 円安になってインフレ2%とか言われていますが、僕らがそのままの形で販売を続けていこうとすると、2%どころでは済みません。価格を50%くらい上げないと利益が出ないんです。しかし50%も値上げすることは現実的ではありませんよね。輸入品の原価が上がるのはこっちの都合ですから、それにお客様はなんの関係もありません。経費を削減したり、粗利益率を削って価格をキープする手も考えられますが、僕らに関してはすでにギリギリの利益率でやっていたので、それも難しかったのです。残る手段として、販路を限定することにせざるをえなかったというところも正直あります。販路を絞ることはお客様にとって直接的なマイナスにはなりませんし、商品やカスタマーサポートの質を落とさなくても済みますから。――なるほど。とはいえ、良質な商品に関しては多少値上げしてもユーザーは納得するのではないかとも思うのですが。田村 いえ、そうではないのです。CAZEは価格帯のレンジでいうと、高くても2,000円前後でした。このくらいのiPhoneケースを買うとき、クオリティについてはどう考えますか?――それくらいであれば、そこまでは期待しないかもしれませんね。探せばCAZEのように良い商品が見つかるのかもしれませんが……。田村 そうですよね。この金額ですと、極端な話クオリティが悪くてもユーザーは納得します。その中で良いものに出会えたらラッキーといったところだと思います。CAZEはまさにその「低価格帯の中で出会える質の良い商品」なのです。決して最高級品でもなければ特別な機能があるわけでもない。でも同価格帯の競合製品と比べると質が良い。だからこそiPhone 4Sが出た当初のCAZEのThinEdgeシリーズはAmazonのiPhoneケースカテゴリーでは長い間ランキングで1位をとっていました。iPhone 5シリーズでもそこそこ売れました。固定ファンもいます。ところがこれまで2,000円前後だった商品が、今の為替レートで考えると3,000円くらいになってしまいます。3,000円を超えると、ちょっと印象が変わりませんか?――たしかに、買い手の意識としてもワンランク上のものを求めますね。田村 そうなんです。2,500円~3,000円前後になると、一気に割高感がしてきてしまうんですね。これではいくら使い勝手がいいからって、お客様が本当の意味で満足できなくなってしまうんです。「円安でいろんなものの物価が上がってるからこんなもんかな。ちょっと高いな。」って思ってしまうんですね。CAZEはたしかに競合製品と比べて質が良いのですが、今はどこのメーカーも昔と違って良質なものを作っています。プロのバイヤーレベルだと「これは良いケースだね」と納得して頂けるのですが、一般の方ではそこまでの差は感じないかもしれません。CAZEは、そういった繊細な違いで勝負してきたケースです。僕は常にユーザーの立場で商品を見ることにしているのですが、少しだけ作りが精巧なプラスチックのiPhoneケースに対し余分に1,000円以上を払うかと言われると……たぶん、僕なら2,000円しない安い方を買うと思うんです(笑)。――しかし、その競合製品も同じように値上げしているのであれば、CAZEの優位性は揺るがないのでは?田村 全ての製品が値上げしているわけではありません。そもそも競合製品がすべて値上げされたところで、一般のお客様に「高いな」って少しでも思われてしまったらお客様を裏切ることになってしまいます。――なるほど、よくわかりました。しかし、それほどまでに為替の影響は大きいものなのですね。田村 大きいですね。最近いろいろな店舗を回って商品を見ていたりすると、「これがこんなにするの?」と感じてしまうこともあります。たぶんそれはみなさんも思っていることだと思います。――今回、値下げすることについて社内からは反対意見は出なかったのでしょうか。田村 というよりも僕自身が大丈夫なのか?と思っていますよ(笑)。でも他と同じことをしていても埒があかないし、購入するお客様の立場で考えたら、絶対にこっちの方が良いわけですからね。僕らとしては苦肉の策でもありますが、お客様の満足度を考えるとこれがベストだという考えです。そしてそれが長期の目線で考えると利益にもつながると思っています。物価の上昇が著しい中、輸入品でありながら逆に価格を下げるという決断をした株式会社KODAWARI。理由を聞いて納得はしたが、だからといって営利企業においてこの決断をするのは並大抵のことではなかったはずだ。消費者にとって、このような販売戦略を取っている商品を探すことが、本当の意味での買い物上手なのかもしれない。ユーザーメリットを第一に追求する同社の挑戦は、今後も続いていく。
2015年02月17日りそな銀行はこのたび、2月2日より大阪府と連携し「りそな『円安対策資金』融資制度」の取扱いを開始すると発表した。昨今の急激な円安の進行により、輸出の増加や原材料価格の高騰に伴う運転資金など、中小企業等の取引先の資金需要は増加しているという。りそな銀行は引続き円安の影響を受けている中小企業に対する積極的なサポートを行っていくとしている。○りそな『円安対策資金』融資制度の主な特徴総額50億円の新設ファンド同制度融資は大阪府内で事業を営む中小企業を対象に、大阪府が2011年度から実施している「金融機関提案型融資」制度を利用し、新たにファンドを組成したものスピーディな融資審査を実現専用の事業計画書などを利用し、中小企業などの取引先の資金需要をいち早く把握、スピーディな融資審査と提案につなげる円安に関する様々な資金需要に対応輸出増加や売上の増加に伴う運転資金のほか、原材料の高騰や輸入品の価格競争力低下を背景とした資金繰り対応資金など、利用できる要件を幅広く設定、円安に関する様々な資金需要に応える審査の結果、希望の融資・条件などに添えない場合がある。
2015年01月29日向井理が1月28日(水)、自身がイメージキャラクターを務める「全労済」の新商品「住まいる共済」の新CM発表会に出席した。3年前から「全労済」のイメージキャラクターを務めてきた向井さん。今回、従来の主力商品であった「自然災害保障付火災共済」の制度改定が行われ、「全労済の住まいる共済」としてリニューアルされることに伴い、新CMが制作され、向井さんが出演している。災害や火災に対し、向井さんもここ数年で高い意識を持つようになったようで「大きな震災があったとき、仕事で地方に行ってて、帰ったときに家がどうなってるんだろう?と思ってました。そのときは大丈夫だったんですが、自然災害も多いし、家のことはちゃんとしないとと思います」と語る。先日、女優の国仲涼子と入籍したばかりの新婚ほやほやの向井さん。住まいや暮らしなどはタイムリーなテーマであり、新婚生活についての話が出るかと報道陣の期待も高まったが、司会者との間での質疑応答でも、そうした言及はなかなか出てこない。それでも「向井さんが住まいに関して大切にしていることは?」という問いに「体重をコントロールしなくてはならなくて自炊することがあるので、なるべく使い勝手のいいキッチンがあるといいですね。あとは、公園など周りの環境も大事。走ったりもするので」と私生活の一端をのぞかせる。さらに「向井さんにとっての“住まい”とは?」という問いには「仕事柄、空けることが多いし、帰ってくるのが明け方や夜中のこともあるんですが、なるべくリラックスできる空間にしたい。大変なことも多いけど、それでも頑張れるのは家に帰る楽しみがあり、ゆっくりできるから。オフの部分は静かに生活したい」と仕事を離れての家での時間の重要性を口にした。まもなく2月7日には33歳の誕生日を迎える。「あまり意識してなかった…」と笑うが、改めて今後について「仕事を精一杯やることが目の前の目標。いろんな人に助けていただいているので恩返しして行ければと思います。日々、全力を注いでいきたいです」と抱負を明かした。(text:cinemacafe.net)
2015年01月28日りそなグループのりそな銀行はこのたび、近時の急激な円安への対応に苦慮する中小企業等の取引先への支援として、『りそな円安対策緊急プログラム』を開始した。急激な円安進行は、中小企業等の取引先にとって、仕入れコストや原材料高騰など、新たな経営課題の発生につながっているという。りそな銀行では、同社のサポート機能を活用しこの課題解決の手伝いをするという。りそな円安対策緊急プログラムの概要りそな銀行の各営業店が相談の窓口となる専用ヒアリングシートを活用し、経営課題の認識を顧客と共有する資金繰りへの対応、販路開拓の為のビジネスマッチングなど、幅広く対応する開始日:12月11日(木)相談受付:円安進行により発生した経営課題の共有。課題解決への対応策の相談サポート策の検討:各種資金ニーズへの対応。仕入コスト等安定化策。販路、仕入先拡大の手伝いなど各種サポートの検討にあたっては、決算書等の資料が必要。また、同社所定の審査の結果、希望に応えることができない場合があるとしている。相談の窓口:最寄りのりそな銀行各営業店(電話での相談も承る)りそな銀行コーポレートビジネス部(東京)『りそな円安対策緊急プログラム』担当受付時間:銀行営業日9:00-17:00
2014年12月15日キャラメルボックス 2014 クリスマスツアー『ブリザード・ミュージック』が、11月22日、新神戸オリエンタル劇場で開幕した。1991年の初演以来4度目の再演となる人気作。心温まるファンタジーながら初日の舞台では、来年30周年を迎える劇団の“決意”のようなものを感じた。それは“一本の芝居を作る”という物語の中に詰め込まれた演劇人の率直な思い、そして4年ぶりに主役を演じる西川浩幸の役者魂ゆえだろう。キャラメルボックス『ブリザード・ミュージック』チケット情報西川は初演よりずっと梅原清吉役を演じている。13年ぶりの再演となった今回も自らの強い意志でこの役に挑んだ。「若人よ来たれ!君もクリスマスに芝居をやらないか!」という新聞広告を出した90歳の清吉。彼はなぜ、宮沢賢治の未発表童話『ペンネンノルデの伝記』を基にした脚本を書き、自ら主演すると言い出したのか。70年前の彼の秘めた想いが次第に明らかになっていく。物語は清吉の芝居を、クリスマスまでの1週間で作り上げるのを軸に展開していくが、いくつもの波乱が巻き起こる。まず大金をはたいた清吉に対して家族たちが大反対。特に息巻く息子の清一郎を演じた阿部丈二の、顔芸とも言える演技に笑いが起きる。3人の孫や清一郎の妻・妙子(坂口理恵)らは、いつの間にかサポート側に転じているのが微笑ましい。家族に向けた成井豊(脚本・演出)の温かい目線、さらに宮沢賢治へのリスペクトが作品を普遍的なものにしている。一方泥臭いぐらい熱いのが役者チーム。頼もしい筋トレを披露する釜石(三浦剛)、元タカラヅカ男役だと言う水沢(前田綾)、ジャッキー・チェーンに憧れる久慈(畑中智行)ら演技スタイルも様々な5人が、エチュードで芝居を作り上げるから支離滅裂でオカシイ。5人は宮沢賢治が生きた時代の若者を演じるうちに絆を深めていく。さらにキーパーソンとなるのが、清吉がつれてきた24歳の看護師・ミハル。彼女は清吉にとっての“ミューズ”なのだが、渡邊安理演じるミハルは現代的で明るくちょっと勝気な女性。だからこそ終盤、彼女が着物で演じ切ったもうひとりのミハルの意外な行動と台詞が心に響く。舞台は劇場という空間のみ。無造作に置かれた大道具を役者自らの手で動かし、命が吹き込まれる。物語は特に後半、ZABADAKの音楽と共に時空の壁を一気に超えるような爽快感と緊張感で加速していく。学生服を着た90歳の清吉じいさん。頑固な中にあるくもりなき純粋さ、死生観にまでたどり着くような台詞を、西川は強い目力で伝え切った。初日のカーテンコールでは、「今日のことは一生忘れないと思います」(西川)と感無量な表情。まさに劇団にとっても観客にとっても、忘れられない再演となるはずだ。神戸公演は11月27日(木)まで。その後東京・サンシャイン劇場で12月5日(金)から25日(木)まで上演。なお、東京公演では10日(水)から24日(水)まで、ほさかよう作、成井演出の新作『太陽の棘彼はなぜ彼女を残して旅立ったのだろう』を同時上演する。取材・文:小野寺亜紀
2014年11月25日俳優の向井理と女優の片桐はいりが30日、都内で行われた映画『小野寺の弟・小野寺の姉』(公開中)の大ヒット御礼舞台あいさつに出席した。『小野寺の弟・小野寺の姉』は、両親を亡くしてから、一軒家で暮らす不器用な姉弟の恋を描く、温かい人間ドラマ。向井、片桐の他、山本美月、及川光博、ムロツヨシ、寿美菜子、麻生久美子、大森南朋ら豪華キャストが出演。実写映画『怪物くん』(2011年)や、アニメ「TIGER&BUNNY」などの脚本を手掛けた西田征史監督がメガホンをとった。ぴあの出口調査で満足度ナンバー1になったことについて向井は「すごくうれしいです。満足度ってバロメーターなので」と大喜び。姉弟役ということで、似ている部分を尋ねられると、片桐は「体温が同じでした。体温というか、作品に対するモチベーションの温度が、同じでした。それは奇跡的なこと」と言うと、向井もうなずき「気負いがなかった。だらけているわけじゃないけど、西田さんがメガホンをとっていたからだと思います。一軒家で撮影していて、昭和のノスタルジーみたいな感じ。今回は脱力系のお芝居が必要とされていたので、そこの調節が似ていたかなと思います」と、撮影を振り返った。続いて、向井と片桐の仲良しぶりがわかるエピソードを、西田監督が披露。「一軒家に控室があり、呼びに行ったら、ふたりが横で寝てるんです。男と女じゃないですか!主演女優と、主演男優でしょ!?2人が無防備に寝てるのを見て、姉弟みたいだなと思いました」と感心。2人は覚えてないようだったが、片桐は「でも、これだけいっしょにいて、何の噂もなかった(苦笑)。悔しいな」と恨み節を口にし、会場は爆笑の渦に。3人とも続編についても前向きで、向井が「何でもできると思うんです。西田さん次第で」と言うと、片桐も「寅さん映画みたいに46作!」と西田監督にラブコールし、会場からも拍手が上がる。また、クロストークの後、向井たちから、感謝の気持ちを込めて、スペシャル映画グッズが当たる抽選も行われ、大盛況のまま、幕を閉じた。
2014年10月31日「今回ほど、自分自身と役の境目がなかったことはないですね」。映画『小野寺の弟・小野寺の姉』で演じた進という役柄について、向井理はそう語る。朝ドラから漫画原作の映画までタイプの異なる幅広い役をこなし、自然に役に溶け込むがゆえ、どの役からもなかなか彼自身の“素”が見えないが、本人の言葉を信じるなら、本作で見せている姿が、まさにプライベートでの向井理そのものということになる。その他の写真両親の死後、2人で生きてきた姉のより子と弟の進が反発し合いながらも互いの幸せを願い奔走する姿、各々の不器用な恋愛模様を絡めつつ描き出す本作。向井にとって特別な作品となったようだ。原作は本作で長編初監督を務めた西田征史自身による小説。映画に先立ち昨年、映画と同じく向井と片桐はいり主演、西田演出による舞台版が上演されたが、5年ほど前から映画化を含めた企画が決定していたとあって「やっと来た、という思いだった」と明かす。舞台版が姉弟に降りかかる非日常的な事件を描いたのに対し、映画で描かれるのは他愛のない日常。それを踏まえ、向井が意識したのは「より子との距離感」だった。「2人が一緒にいて話しているシーンはもちろんですが、セリフなしでより子を見ている進の表情からより子の人物像が見えてきたり、一人でいる時でも何となく互いへの愛情が見えてくる、そんな雰囲気を出せればと思ってました」。とはいえ冒頭の発言でも分かるように、役を作りこむといった作業は一切なく、西田からも細かい注文も片桐と姉弟関係について話し込むということも全くなかった。「何も考えてなかったというのが正直なところです(笑)。舞台の上で少し緊張してスタンバイしている僕らの姿や、撮影の合間にベラベラと話している様子を見て、西田さんには僕らが本当に姉弟に見えたそうです。作りこんで役に寄せるのではなく、自然に築いてきた関係をそのまま映像に乗せたという感じでした」。2010年の『ゲゲゲの女房』への出演と前後して巻き起こった“熱狂”から数年。いまなお人気は衰えることを知らないが、周囲の喧騒をよそに当人は「僕自身はデビューしてから何も変わってないというのが正直な思い」と冷静そのもの。ただ、本作の西田然り、同じ監督・演出家と2度目、3度目となる仕事が増えてきたことに喜びと責任を感じている。「一度呼ばれて、次もまたその次の作品でも呼ばれるものを常に提示していきたいです」。『小野寺の弟・小野寺の姉』10月25日(土)新宿ピカデリーほか全国公開取材・文・写真:黒豆直樹
2014年10月23日