村上虹郎主演で贈る映画『二度めの夏、二度と会えない君』。この度、10月2日(日)にクランクインしたばかりの本作から、写真が初公開された。篠原智(村上虹郎)は、もう2か月も塞ぎ込んでいた。突然現れてどうしようもなく惹かれてしまった森山燐(吉田円佳)が死んだのだ。死の直前、思いを抑えきれず「好きだ」と智が告げたとき、燐が見せた苦しそうな表情が頭から離れない。幼なじみで生徒会長の菅野瑛子(加藤玲奈)の説得も全く耳に入らず、ふらふらと歩いていると、気付けば燐との思い出の場所に来ていた。そこで起こったのが“タイムリープ”。半年前の夏、燐と出会った夏に戻ってきてしまっていた。燐は「バンドやろう!」と、記憶の中と同じく積極的に智を誘ってくる。戸惑う智だったが、前と変わらぬ燐のパワーと一緒に演奏できる嬉しさに抗えず、ドラムの花京院姫子(金城茉奈)、ベースの石田六郎(山田裕貴)を巻き込み、バンド活動を始める。バンド禁止の学校で、遂には会長を味方につけるほどの活躍を見せるが、刻々とあの瞬間が近付いていた…。智がやるべきことは決まっていた。2度めの夏に、大好きな燐が最期まで笑顔でいるために。原作は、「ガガガ文庫」(小学館)が10周年企画として満を持して送り出した赤城大空の同名ライトノベル。キャストには主演の村上さんを始め、演技初挑戦となる新星・吉田円佳、「AKB48」の加藤玲奈、金城茉奈、山田裕貴ら若い才能が集結する。今回到着したのは、クランクイン日に撮影されたメインキャスト5人の集合カット。この日5人が揃ったのは、貼りだされた実力テストの結果を各々が見に行くという場面。学園を舞台にした作品でよく見られるシーンではあるが、主人公の心情が表れており本作では物語を大きく動かす重要な場面となっている。撮影時は初日らしい緊張感がありながらも、キャスト同士の会話で笑顔を見せるなど良い雰囲気。爽やかな制服姿で登場した5人は、それぞれが役柄に合わせて外見が変化。特に髪色を変更したキャストは、これまでと大きく印象が変わっており、黒髪にチェンジした加藤さん、そして原作キャラクターを尊重し思い切って髪を銀に染めた山田さんが異彩を放っている。まだまだ撮影は始まったばかりの本作。この初日の撮影シーンが、一体どのように物語に結びついていくのだろうか。『二度めの夏、二度と会えない君』は2017年秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年10月05日シュウ ウエムラ(shu uemura)は、村上隆を迎え、コラボレーションコレクション「コスミック ブロッサム(cosmic blossom)」をクリスマスシーズンに向けて展開する。第1弾は2016年11月1日(火)より発売され、続く第2弾は11月16日(水)より限定発売される。村上隆を象徴する作品「フラワー」。愛、希望、平和、そして世界の詩と魔法のパルスを表すモチーフとして、多くの人々に愛されている。今回は、この「フラワー」が夜空で咲き乱れる姿をイメージし、女性の美しさを引き立てるアイテムが提案される。第1弾「クリスマス パレット キット」「フラワー」をあしらった特別なパレットには、色とりどりのアイシャドウを詰め込んだ。さらに、パレットと相性のよい「ドローイング ペンシル」とクレンジング オイルのサンプルサイズが付属する。ブルートーンをメインにした「コスミクール」とオレンジベースの「コスミカワイイ」2種類が揃うので、‟なりたい顔”に合わせてセレクトして。第1弾「クリスマス ファンデーション キットメイクを楽しむ土台となるベースメイク。今年はカスタマイズできる限定キットが登場する。ファンデーションに加えて、下地、ファンデーション ケースなどフェイスカテゴリー製品から好みのものをセレクト。さらに限定ポーチ、リキッド ルージュ「ラック シュプリア」のミニサイズ、クレンジング オイルのトライアル サイズもセットになって展開される。第2弾「ルージュ アンリミテッド シアー シャイン」シアーに輝くルージュ アンリミテッド シアー シャイン」からは3つの限定色がラインナップ。パール入りのルージュ ブルームをはじめ、優しい色合いのピンキー ブルームとセクシーなレッドが仲間入りする第2弾「A/O+ P.M.クリア ユース ラディアント クレンジング オイル」人気のクレンジング オイルシリーズに、2016年新たに加わった「A/O+ P.M.クリア ユース ラディアント クレンジング オイル」が限定パッケージで登場。青パパイヤやモリンガ成分を配合し、大気中の微粒子までをすっきり落とし透明感のある肌へと導いてくれる。村上隆に会える!表参道ヒルズ発売記念イベント10月28日(金)に、東京・表参道ヒルズで発売記念イベントが開催。会場では、「フラワーワンダーランド」をテーマに、アトリエアーティストによるメイクアップショーや、新作コレクションの展示を行う。さらに、当日は村上隆もスペシャルゲストとして登場予定。来場者が楽しめるゲームなど、様々な企画が催される予定だ。アイテム詳細2016 ホリデー コレクション「コスミック ブロッサム(cosmic blossom)」発売日:■第1弾 2016年11月1日(火)・クリスマス パレット キット 限定2種 各8,300円+税・クリスマス ファンデーション キット 8,400円+税~・ステージ パフォーマー ブロック:ブースター SPF50 PA+++ 限定2種 各4,500円+税・ブルーム グロー コンパクト ケース 限定1種 1,000円+税・ブランクロマ ブロッサム イン クッション ファンデーション コンパクト ケース 限定1種 1,300円+税■第2弾 11月16日(水)<限定発売>・ブロッサムノヴァ アイ トリオ 限定2種 各4,000円+税・ブルーム ユア ウェイ カスタム ケース 700円+税・ドローイング ペンシル 限定4色 各2,400円+税・ルージュ アンリミテッド シアーシャイン 限定3色 3,200円+税・ルージュ アンリミテッド 限定2色 3,200円+税・ディプシー ハイドラビリティ リップバーム 限定1種 2,000円+税・コスミック ブラック プレミアム カーラー 2,000円+税・コスミック ブロッサム プレミアム ブラシ セット 6,500円+税・ビューティー スペース ステーション メイクアップ ボックス 限定1種 20,000円+税・A/O+ P.M.クリア ユースラディアント クレンジング オイル 限定2種 3,700円+税/9,600円+税■shu uemura 2016 holiday collection発売記念イベント開催日時:2016年10月28日(金) 19:30~21:30会場:表参道ヒルズスペースオー住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10入場料:無料【問い合わせ先】シュウ ウエムラTEL:03-6911-8560
2016年08月30日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店がオススメする1冊をご紹介。今回は愛知・名古屋の支店・ナディッフ愛知(愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター地下2階)です。■『イラストレーター 安西水丸』安西水丸(1942-2014)は、書籍の装丁、雑誌やポスター、絵本や漫画の制作、小説やエッセイの執筆等、多岐にわたり活動したイラストレーター。電通、ADA(NYのデザインスタジオ)、平凡社を経て、80年代からは長年フリーのイラストレーターとして活躍していたが、惜しくも2014年に急逝。雑誌やムックで追悼特集等は度々組まれてきたものの、意外にも“作品集”は初の刊行となる。本書は、「小さい頃からずっと絵を描くことが好きだった」と語る氏の手がけた仕事と作品約600点を通観でき、巻末には年譜が付された永久保存版と呼ぶに相応しい充実のボリューム。全体を通じて、要素がそぎ落とされた画面にシンプルな線、肩の力が抜けた柔らかな描画、ユーモラスで洒落の効いた視点等が相俟って、どこまでも安西水丸的なヘタウマ感が貫かれている。数多の作品の間を縫うように随所に挿し込まれた本人の言葉や、生前の思い出を共有する安西カオリ・嵐山光三郎・村上春樹のテキストからは、安西水丸という人物の姿勢や駆け抜けた時代のエッセンスを窺い知ることができる、ファン必携の1冊。京都の美術館「えき」KYOTO(JR京都伊勢丹内)にて、7月10日まで同名展覧会が開催中。特別展示として「身の回りの宝物(愛用品)」も公開されており、本書にも載録。【書籍情報】『イラストレーター 安西水丸』著者:安西水丸、安西カオリ、嵐山光三郎、村上春樹出版:クレヴィス言語:日本語B5判/240ページ/オールカラー発刊:2016年6月価格:2,500円【展覧会情報】「イラストレーター 安西水丸」展会場:美術館「えき」KYOTO住所:京都駅ビル内ジェイアール京都伊勢丹7階隣接会期:6月17日から7月10日時間:10:00~20:00料金:一般800円、高・大学生600円、小・中学生400円会期中無休
2016年06月30日村上隆率いるカイカイキキは、秋田の共同醸造ユニットNEXT5とコラボレーションし、純米大吟醸「Takashi Murakami×NEXT5」を発売。江戸後期に確立された日本酒の製造方法「生酛(きもと)造り」よりさらに古い、江戸初期の仕込み法に挑戦した。「ゆきの美人」を手掛ける秋田醸造の小林忠彦や、「一白水成」を世に送り出す福禄寿酒造の渡邉康衛など、NEXT5の面々が知恵と技術を集結し、新しい日本酒を造り出した。オリジナルボトルには、村上隆を代表するキャラクター「お花」をあしらい、ボックスには色とりどりの「お花」を添えて華やかに。さらに、陶器でできたオリジナルボトルも並ぶ予定だ。【詳細】Takashi Murakami×NEXT5オリジナルボトル720ml 3,500円+税<5,000本限定>発売日:2016年6月18日(土)オリジナル陶器ボトル720ml 価格未定 <ED各150>発売日:2016年7月2日(土)取扱い店舗:各特約店、Bar Zingaro※Bar Zingaroでは7月2日(土)発売。
2016年06月25日内村光良を中心に個性的なメンバーたちが毎週オムニバスコントを届ける「LIFE!~人生に捧げるコント~」。このほど、注目度上昇中の村上虹郎が番組に参戦し初めてのコントに挑戦する。「LIFE!~人生に捧げるコント~」は、内村さんを座長にムロツヨシ、田中直樹(ココリコ)、塚地武雅(ドランクドラゴン)、星野源、西田尚美、石橋杏奈、臼田あさ美という多彩な旬のキャストがコントを行う人気番組で、この4月からスタートした新シリーズには吉田羊も参加。それぞれが個性的すぎる強烈キャラになりきり、話題を呼んでいる。そして今回は、若手俳優の注目株・村上さんがゲストとして登場、自身にとって初めてのコント収録に挑戦した。初共演となる内村さんやムロさんと、スポ根モノ(?)の「歯を食いしばれ」で息のあったコントを披露する。河瀬直美監督の『2つ目の窓』で主演を務め、鮮烈な映画デビューを飾った村上さんは、柳楽優弥の弟役を好演する『ディストラクション・ベイビーズ』やNTT DoCoMoのCMほか、現在次々と話題の映画やドラマへの出演を果たしており、次世代スターのひとりとして期待を集めている。村上さんは「コントの収録は初めてでしたが、新鮮で、楽しかったです!内村さんは優しかったですし、ムロさんは、最初から『虹郎!』と呼んでくれて、僕が出演した作品を見た話などをしてくれました。あまり緊張もせず、楽しむことができました」とコメント。個性的なメンバーに村上さんがどのようなスパイスを効かせるのか、放送が楽しみだ。「LIFE!~人生に捧げるコント~」村上虹郎のゲスト出演は6月23日(木)22時25分~NHK総合にて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年06月16日親子デュオのファッションブランド・RYOTA MURAKAMIによる企画展「村上千明の絵画展」が、6月10日から19日まで東京・阿佐ヶ谷のTAV GALLERYにて開催される。RYOTA MURAKAMIは、リトゥンアフターワーズにてアシスタントを経験した村上亮太と実の母親である村上千明による親子デュオのファッションブランド。デザインの制作に行き詰まった息子・村上良太の誘いにより、親子でのデザイン活動がはじまった。15SSコレクションより、RYOTA MURAKAMIとして活動をスタートしている。同展では、専業主婦でありながらファッションデザイナーとして活動する“おかんアーティスト”村上千明による新作絵画をはじめ、これまでに描かれたデザイン画や、RYOTA MURAKAMIのアーカイブ作品(服)などを展示。また、「オカン(村上千明)と電話」をすることができるスペースも設けられる。村上亮太の師であるリトゥンアフターワーズ代表の山縣良和は、村上千明の絵を初めて見たときの感想について、「村上亮太がまだ学生だった頃、自分らしさとは何かを必死にもがきながら探し求めていたときです。ある日彼は自分のルーツを探るべく、苦し紛れに、母が描いた絵を持ってきました。初めてそれらの絵を見たとき、とても感動したのを覚えています。純粋でユーモアがあり、可愛らしい。見ている私達の心もポジティブになります。そして、その瞬間から続く亮太とオカンの壮大なコラボレーションは、ファッション世界の中で忘れかけられていた優しさを、ひょっとしたら取り戻すきっかけをもたらしてくれるのではないでしょうか」と語っている。【イベント情報】「村上千明の絵画展」会場:TAV GALLERY住所:東京都杉並区阿佐谷北1-31-2会期:6月10日~19日時間:11:00~20:00休廊日:木曜日
2016年06月06日企画展「村上春樹とイラストレーター ―佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸―」が、5月25日から8月7日まで、ちひろ美術館・東京で開催される。同展は、村上春樹とイラストレーターをテーマにした初の展覧会。小説、エッセイ、翻訳、絵本など多岐のジャンルにわたって書かれた村上の文章と、画材や技法を変えながら独自の画風で対峙する4人のイラストレーター、佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸の作品との相互関係が紹介される。会場では、村上のデビュー作『風の歌を聴け』と、続く『1973年のピンホール』、『羊をめぐる冒険』の初期3部作の表紙や、『羊男のクリスマス』の絵を手掛けた佐々木マキの作品が初公開されるほか、2000年から2012年まで断続的に雑誌『anan』に連載されたエッセイ「村上ラヂオ」の銅版画を担当した大橋歩の作品が展示される。また、村上が翻訳した文学作品の表紙絵や装丁を手掛け、音楽をテーマにした共作に取り組んでいる和田誠の作品や、「村上朝日堂」シリーズを始めとするエッセイや短編小説、紀行文など、村上と数多くの共作に取り組んできた安西水丸の作品も公開される。【イベント情報】企画展「村上春樹とイラストレーター ―佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸―」会場:ちひろ美術館・東京住所:東京都練馬区下石神井4-7-2会期:5月25日~8月7日時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)料金:大人800円、高校生以下無料(要年齢等確認証)休館日:月曜日(但し7月18日、8月1日は開館、7月19日は臨時休館)
2016年05月24日村上春樹の装丁などを手掛けた、イラストレーター安西水丸の展覧会「イラストレーター 安西水丸」展が、ジェイアール京都伊勢丹で開催される。期間は、2016年6月17日(金)から7月10日(日)まで。イラストレーターとして1970年代より活躍を続けた安西は、漫画、絵本、小説やエッセイの執筆、翻訳など、枠にとらわれることなく、多様な活動を行っていた。その作品は、どれも柔らかくユーモアに溢れ、ときに優しく、ときに鋭く、みる者を魅了する。また生前親交の深かった村上春樹とは、公私に渡り関係を深め、書籍の装丁なども手掛けた。本展では、4つの章にわけて「小さい頃よりずっと絵を描くことが好きだった」と語る安西の幼少期から晩年に至るまでの軌跡をたどる。イラストレーションの作品を中心に、約600点の作品を展示。さらに、村上春樹をはじめ、親しい間柄だった嵐山光三郎、和田誠との仕事も同時に紹介する。また、特別展示として「身の回りの宝物(愛用品)」も公開。ひとつの時代を風のように駆け抜けた安西の大規模作品展となる。なお、6月下旬には、初の作品集『イラストレーター 安西水丸』(クレヴィス刊)も発売を予定している。【イベント詳細】「イラストレーター 安西水丸」展開催期間:2016年6月17日(金)~7月10日(日)会場:美術館「えき」KYOTO(京都駅内ジェイアール京都伊勢丹7F)住所:京都府京都市下京区東塩小路町657入館料:一般 800円(税込)、高・大学生 600円(税込)、小・中学生 400円(税込) ※展覧会はほか巡回予定。■作品集『イラストレーター 安西水丸』価格:2,500円(予定)発売時期:2016年6月下旬仕様:240ページ、オールカラー、B5判
2016年05月14日駒沢公園から程近い、世田谷区深沢にひっそりと佇む隠れ家的書店がある。有名なスイーツ店が立ち並び、高級住宅街としても知られるこのエリアに店を構えるのは、2012年にオープンした「SNOW SHOVELING」。雑居ビルの2階にある入口は、まるで海外の書店へと繋がる魔法の扉。優しい光に包まる店内は都会の喧騒とはかけ離れた、非現実的な世界へと誘ってくれる。「本を売るというより、空間を含めて“体験”をして欲しい」と語る店主の中村秀一さん。他の書店にはない「SNOW SHOVELING」で味わえる体験や空間作りへのこだわりとは。■思い思いの自由な過ごし方を店主の独断と偏見で選別された本たちは、小説、洋書、カルチャー本、アートブックなど大型書店では手に入らないような、インディペンデント系のディープなものも多い。インテリアとしても使えそうな古本や雑誌、文房具なども取り扱っている。海外で買い付けたという雑貨や店主手作りのインテリアたちは、初めて見るのにどこか懐かしい、ノスタルジックな雰囲気だ。リビングのように寛げる、と言うよりもはや自宅以上にリラックスしてしまいそうな、アットホームな空間が広がる。店の片隅に置かれたサーバーから自由に(寄付制)飲めるコーヒーを片手に、読書に浸るも良し。Wifiを拾ってPCで仕事をしても、食べ物を持ち込んで食事を楽しむも、楽器を持ち込み演奏しても、とにかくなんでもOK。本棚はジャンル分けされ、所狭しと並べられている。その中で最も存在感があるのは作家村上春樹の本を揃えた棚。「中学から高校時代、村上春樹さんの本に出会って世界が変わった」と語る中村さん。60年代の音楽を好んでいた当時、まるでタイムスリップして憧れの人物を目の当たりにしたような感覚を覚えたそうだ。店名「SNOW SHOVELING」も村上春樹著『ダンス・ダンス・ダンス』に出てくる“文化的雪かき”という言葉を拝借した。「穴を埋める為の文章を提供しているだけのことです。何でもいいんです。字が書いてあればいいんです。でも誰かが書かなくてはならない。で、僕が書いているんです。雪かきと同じです。文化的雪かき」---『ダンス・ダンス・ダンス』より抜粋。ファッションに関する本もセレクトされている■村上春樹の本で開かれた世界への扉村上春樹の本に強く魅了された理由は「外来語が多く、知らない言葉や知識を得られることで刺激された」から。自然と興味は海外へと向き、高校卒業後は海外旅行に出ては旅先で本屋を訪れたという。「当時は何も目標がなくて。“自分探し”なんて無理矢理でっち上げて赴くままに旅に出ました。当初はHelloも通じないほど英語もままならなかったけれど、勇気を振り絞って外に出れば、未知との遭遇だらけだった。ゼロからのスタートでも、徐々に覚えて慣れて、経験値を上げていく過程がまるでロールプレイングゲームのようで楽しかったんです」。ビザやお金が許す限り旅を続けているうちに、やがて本屋へ行くことが旅の目的になっていった。グラフィックデザインなどを生業に、旅に明け暮れた20代を過ぎ、将来を見始めた30代。「それまでは仕事を請け負う側だったけれど、先10年楽しくやっていけるのか分からなくなった。自己発信で何かしなければと思った時、本屋を営んでいる自分が一番イメージできたんです」。ちょうどその頃、六本木TSUTAYA書店ができ、世間では一大ブームとなっていた。デジタル化が進む中で“本・雑誌が売れない”と言われて久しいが、カフェサービスやトークイベントなど、独自でテーマを持ち新しい本の楽しみ方を提案する書店が生まれている。規模や趣旨は違えど、それまでの経験を踏まえて自分なりの本屋を始めることに。30代後半で異業種転職となると相当な覚悟が必要だが、持ち前の好奇心の強さと行動力で、2012年「SNOW SHOVELING」をオープン。■“出会い系本屋”から生まれるラブストーリー世界中の書店を知る中村さんは、サンフランシスコの「City Lights」、ロンドンの古本屋街(地価が上がり現在は無い)、パリの「shakespeare and company」など惹かれる場所は数多くあったが、最もインスピレーションを受けたのはニューヨークの書店だという。それもブルックリンの奥地にある、地元民しか知り得ないような個人経営の小さな店。気さくに語らう店主やお客を見て、その距離感や気負いのなさ、心も体も解放される自由な空気にインパクトを受け、こんな店がしたい!と想像を膨らませ具現化させた。「僕は「SNOW SHOVELING」を “出会い系本屋”と称しています。その由縁はまず第一に、本というのは著者との出会い。次に、いつか昔、雑誌NEW YORKERで男女が出会いたい場所ナンバーワンに書店が選ばれていたのを読んだのです。キザではあるけれど、それってすごく素敵だなと思って。例えば電車の中で、自分が好きな本を向かいに座っている人が読んでいても声を掛けられないけれど、ここだったら出来る。下心もあっていいんです(笑)。「SNOW SHOVELING」では常連さん同士、自然と顔見知りになり会話を始めたり、僕もお客さんに意図的に話し掛けますよ。不確定要素がもたらすハプニングの面白さや思わぬ巡り合わせが生まれれば嬉しい。そして実際にここで人と人とが出会い繋がっていく、コミュニティを大切にしたい」と教えてくれた。実際、毎年開いているクリスマスパーティでは男女が出会い、3年連続カップルが誕生しているそう。書店から始めるラブストーリー、なんともロマンティックな物語。■人生にスパイスを「知らないことが増えていく喜びは、人生のスパイス。「SNOW SHOVELING」で好奇心を駆り立てられるような出会いを見つけて欲しいですね。情報として消化されるものではなく、心に留めておきたくなるような慈しむべき物を提供できるようにしたい。とはいえ、仰々しい存在でありたいとは思いませんが」と優しく微笑む。出会いは財産。時にそれは人であり、本を通して見える時代、国、文化、知恵と様々だ。心の琴線に触れる衝撃的な出会いもあれば、見ず知らずの人と他愛もない会話で盛り上がる、何気ない幸福との出会いもあるだろう。“何か起こるかも”と期待を胸に「SNOW SHOVELING」に足を運んでみてはいかがだろう。SNOW SHOVELING BOOKS & GALLERY東京都世田谷区深沢4-35-7 2F
2016年05月09日企画展「村上春樹とイラストレーター-佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸-」が、ちひろ美術館・東京で開催される。会期は、2016年5月25日(水)から8月7日(日)まで。これまで、様々なイラストレーターと共作をしてきた小説家の村上春樹。本展では、それぞれの文脈で語られてきた文学とイラストレーションの相互関係に焦点を当て、村上春樹と佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸とのコラボレーションを紹介する。小説やエッセイ、翻訳、絵本など多岐にわたるジャンルで書かれた村上の文章は、しっかりとした文体が礎にしながら、それぞれ異なる表情をまとう。4人のイラストレーターも作品に合わせ画材や技法を変え、独自の画法で世界観に対峙している。佐々木マキは、村上のデビュー作『風の歌を聴け』と、続く『1973年のピンボール』、『羊をめぐる冒険』の初期3部作の表紙を飾った。表紙の絵は、かつて村上が経営していたジャズ・バーに飾られていたこともあるが、展覧会に出展されるのは今回が初めてだ。村上が翻訳した文学作品の表紙絵や装丁を手がけている和田誠。彼は、20世紀のアメリカ文学や映画、音楽に造詣が深く、意気投合した2人が音楽をテーマにした共作に取り組んでいることも。また和田は、村上の全集の絵とデザインも手がけ、友人でもある村上の小説に対して、深い洞察に基づいた明快な視覚化で応えている。その他のイラストレーターの作品展示に加え、関連イベントとしてスライドトークや読書会、絵本カフェの限定メニューなど様々な催しを展開。展示関連書籍『村上春樹とイラストレーター -佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸-』も発売される。【概要】村上春樹とイラストレーター -佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸-会期:2016年5月25日(水)〜8月7日(日)場所:ちひろ美術館・東京住所:東京都練馬区下石神井4-7-2開館時間:10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜日(祝休日は開館、翌平日休館。※8/1(月)は開館)入館料:大人800円、高校生以下 無料※10名以上の団体、65歳以上、学生証の提示者は100円引き※障害者手帳所持者は半額、その付添者1名まで無料、視覚障害者 無料■関連イベント・「村上春樹とイラストレーター」スライドトーク日時:2016年5月28日(土) 15:00〜講師:ナカムラクニオ定員:35名参加費:1,000円※要申し込み、4月28日(木)〜・読書会「村上春樹を読もう」日時:6月11日(土) 17:10〜進行:ナカムラクニオ定員:20名参加費:2,000円(カフェのドリンク+スイーツ付き)※要申し込み、5月11日(水)〜など■展示関連書籍『村上春樹とイラストレーター -佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸-』予価:2,200円+税監修:ちひろ美術館発行:ナナロク社発売時期:5月下旬予定仕様:A6上製、320ページ
2016年04月17日プロダクトブランドのアマブロ(amabro)を展開する村上美術が手掛ける中目黒のライフスタイルショップ・ブリック アンド モルタル(BRICK&MORTAR)中目黒本店が、2周年を記念してSMALL GALLERYをオープンする。同ギャラリーのコンセプトは“ART OF LIFE -生活の中にアートを取り入れる-”。オリジナルアイテムやライフスタイルショップを展開してきたアーティストの村上周によるキュレーションにより枠にとらわれない様々な作品を紹介していく。3月29日から4月10日まではオープニングエキシビションとして、村上周と、刺繍やペインティングなど様々な技法で動物を描く高木耕一郎、雑誌や書籍へのイラストレーションの他空間演出や、壁画を手掛ける田中健太郎による三人展「PUBLIC THREE」を開催。手法も表現も異なる三者三様の世界を堪能することができる。【展覧会情報】「PUBLIC THREE」会場:BRICK & MORTAR 中目黒本店 SMALL GALLERY住所:東京都目黒区中目黒1-4-4 1階会期:3月29日~4月10日時間:12:00~20:00(日曜日は19:00まで)
2016年03月28日村上隆の最新作となるポスターが世界に先駆けて、2月17日、伊勢丹新宿店本館5階=パーソナルルーム/プロモーションにて発売される。村上隆は、3月6日まで森美術館で「村上隆の五百羅漢図展」を開催中。日本国内では14年振りの大規模な個展とあり国内外で大きな注目を集め、開催から3ヶ月余りで来場者20万人を突破した。今回、限定発売される新作ポスターは全11種(※商品の受け渡しは半年後)。販売方法の詳細については、 伊勢丹新宿店オフィシャルサイト()に掲載中。またポスターの販売に合わせ、村上隆が率いるカイカイキキがプロデュースするカフェ「Bar Zingaro」のオリジナルグッズも先行販売される。ラインアップは、「オリジナルマスキングテープ」(全3種 各600円)、「MOLESKINE ノート」(3,500円)、「BIC ボールペン」(全2種 各350円)、「LIFE ノーブルメモ」(700円)の全4種で、現在開催中の展覧会でも手に入らない、貴重なコレクションとなっている。更に、2月17日から3月1日までの期間限定で、伊勢丹新宿店本館5階=キッチンダイニングデコールには「Bar Zingaro」がオープン。同カフェでは、“コーヒーとアートのある暮らし”をテーマに、バリスタの挽きたてコーヒー(1杯 667円)が提供される他、「Bar Zingaro×Kalita ロゴ入りコーヒードリッパー」(3,000円)や「Tim Wendelboe コーヒー豆」(3,241円)も販売される。
2016年02月16日バレンタインデーは、日ごろの感謝の気持ちや、いつもは言えない気持ちを伝えやすい日。でもせっかくなら、相手の心をぐっとつかむプレゼントや伝え方で、「気配りができる、大人の女性」と思ってもらいたい。そこで、ライフスタイルプロデューサーの村上萌さんに、ほんの少しの心遣いと工夫をプラスして、さりげなく“気配り上手”になる秘訣を教えていただきました!■片思いの彼に仕事仲間。相手によって「伝わるギフト」はどう選ぶべき?まずは、「この子、気がきくな」と思わせるギフト選びについて。立場や距離感が違う相手にたいして、もっと的確に愛情や感謝のきもちを表現するためには、どうしたらいいのでしょうか?「気になる彼には、アピールはしたいけれど“重い”とは感じてほしくないものですよね。そんな絶妙な距離感の相手には、本当に喜ぶものを贈るのが理想です。高価なものでなくてもいいので、彼との会話にでてきた“好きなもの”を、あらためてリサーチできるといいですね。仕事仲間や上司、男友だちにはつい大量に買ったものですませてしまいがちですが、できれば相手に合わせたちょっとしたカスタマイズがおすすめです。たとえば、よく目を使っている同僚にはブルーベリーの入ったものを、コーヒー好きの上司にはビター系を、など。チョコにかぎらず、和菓子やお酒などもよさそう。自分のために選んでもらった、ということが伝われば、それだけで相手はうれしくなっちゃうものです。彼氏や夫は、唯一さまざまな思惑なしに贈れる相手です。かっこつける必要がないぶん、安心感からかサービス精神も薄くなってしまいやすいかもしれません。あらためて気持ちをつづった手紙を添えたり、せっかくなので手作りに挑戦したりして、いつもより特別感を出してあげると、より気持ちが伝わりそうです」(村上さん)■大人になった今だからこそ、相手のことを想って一生懸命考えるでは、長くつきあっている彼とは、どんな風に過ごしたら、自分の良さをあらためてアピールできるでしょうか?「ただチョコレートをプレゼントしておしまい、ではつまらないかもしれませんね。今年は休日ですし、せっかくなら“一日、まるごと彼に愛を伝える日”と決めてしまうと、楽しいと思いますよ。チョコにこだわらず、彼の好物ばかりを集めたメニューでスペシャルディナーを作ったり、今までの会話で出てきた彼の趣味に合わせたデートプランを考えたり。大人になった今だからこそ、相手のことを想って一生懸命考えたプランは、きっと喜ばれるはずです」と村上さん。ちなみに、村上さんご自身の今年のバレンタインデーの過ごし方は?「沖縄でキャンプ中の夫のもと(だんなさまはサッカー選手)へ遊びに行って、ひさびさの手料理をふるまいます。彼の好きなものをたくさん作って、チョコを使ったデザートを用意するつもりです」とのこと。愛するだんなさまとの、とびっきりのバレンタインデーを過ごされるようです。■“面倒だな”を“せっかくなら”にする 「さりげない気配り」の秘訣バレンタインデーにかかわらず、日ごろから周囲の人との会話に出てくるちょっとしたワードを覚えておき、その人がちょっとお疲れ気味なときには「翌朝が楽しみになるパン」や、「デスクに飾れる花」など、小さなハッピーを感じられるきっかけをつくれるようにしている、と村上さん。そんな周囲へのさりげない心配りは、自分自身の心に余裕がないと、なかなかできないように思えます。心身がすこやかでハッピーな自分でいられるコツはあるのでしょうか。「面倒だな、と思ったときには、“せっかくなら”という言葉に置き換えるようにしているんです。そうすると、どんな瞬間も自分次第でチャンスに変えられます。どんなときでも自分次第、と考えるクセをつけられると、誰かをうらやむ気持ちや、周囲の評価が気になることも少なくなってきますから」そうやって村上さんは「ネガティブな言葉は使わない」と、日ごろから心がけているそうです。たしかに、自己肯定感が高まるほど、心に余裕がうまれて、周囲への心配りも自然にできるようになりそう。それがひいては自分のところにかえってくると考えると、すてきな循環ですね。「まずは、自分の目の前にある“いまできること”に気づくことが大切です。そこからは、チャンスが訪れるスピードが格段と早くなりますよ」と村上さん。忙しいとつい忘れがちですが、「もっと楽しい自分」をセルフブランディングしていくことが、伝え上手、気配り上手な女性への近道なのかもしれません。<編集部まとめ>贈る相手はそれぞれでも、ベースには「どうしたら、よろこんでくれるかな」と思いをめぐらせることがなにより大切なんだと、村上さんへのインタビューでしみじみ感じました。どうしても目の前にある「タスク」にばかり追われてしまいがちですが、ちょっぴり心にゆとりをもって、「できること」を意識しながら、愛すべき周囲の人々と接することができたら、すてきですね。たまには打算なし(笑)でストレートに、大切な人に「いつもありがとう!」を伝えようと思いました。みなさんもステキなバレンタインをお過ごしください!ライフスタイルプロデューサー村上萌 プロフィールライフスタイルプロデューサーとして、ウェブサイト「 NEXTWEEKEND 」や、サンドイッチ屋「 GARTEN 」の運営など、“次の週末に取り入れたい理想のライフスタイル”の提案を軸に、さまざまな分野で活躍。企業とコラボレーションし、商品企画などにも携わる。2015年には雑誌「 NEXTWEEKEND 」も創刊され、感度の高い女性のあいだではお手本的存在として支持されている。instagram: moemurakami_
2016年02月02日「関ジャニ∞」の村上信五と「ブラックマヨネーズ」が、一流の“男”を目指し、さまざまな角度から“男”を磨くためにツッコみまくるトークバラエティー番組「村上マヨネーズのツッコませて頂きます!」が、1月10日(日)の放送回で記念すべき100回目を迎えることがわかった。日曜深夜に関西テレビにて放送されていた同番組だが、現在はフジテレビを含む全国19局まで拡大。記念すべき100回目は「全国ネット版の反響が良かったから未公開SPやっちゃうよ」と題し、昨年末に全国ネットで放送した「今年のグチは今年のうちに!キッチリ解決しますSP」のスペシャル未公開部分が放送される。様々なグチを持ったお客さんを乗せて“解決”という目的地に送り届けるブラマヨ・吉田敬の「吉田タカシー」には、ほかにもまだまだグチを持った乗客が登場するよう。中でも、大阪での爆笑ロケは必見だという。さらに、村上さんの「レンタル信五」企画が新ネタで登場!今度はどんな女子のもとへ派遣され、どのような夢を叶える手伝いをするのかも気になるところだ。放送100回を迎えて、ブラマヨの小杉さんと吉田さんはそれぞれ「ほんまに初回から気の合う人やなーっていうのを村上君には感じさせてもらっていたんですけど、それが間違いじゃなかったなっていうぐらい楽しくやらしてもらえて、それが100回迎えて最高です!」(小杉さん)、「まぁ僕は、生意気ですけど『そりゃそうなるわな。100回いくわな』って感じですかね。最初から3人で楽しくできてたので。でもまだ伸びシロあると思うんで(笑)」(吉田さん)とそれぞれ喜びのコメント。村上さんが、「あっという間の100回でしたから。初めての1回目の時はドキドキしながらやらせて頂きましたけど、なんか不思議と、僕が言うのもおこがましいですけど初めてという感覚がなくやらせて頂けましたので、どっぷり100回の収録ともにブラマヨさんに甘えさせ頂いたなという感じですけど」と話すと、小杉さんが「嘘つけよ(笑)!!甘えさせてって、ウソつけよ(笑)!!そんなかわいらしいこと思ってないやろ!」とツッコみ、番組同様に抜群のコンビネーションを見せた。「村上マヨネーズのツッコませて頂きます!」は毎週日曜深夜0時45分~放送。(text:cinemacafe.net)
2016年01月09日現代音楽家のフィリップ・グラスとパンクの女王パティ・スミスによる来日公演「THE POET SPEAKS ギンズバーグへのオマージュ」が2016年6月に開催されることがこのたび決定。当日朗読されるギンズバーグの詩の翻訳を、村上春樹と柴田元幸が務めることが明らかとなった。現代音楽最高の巨匠であり、ミニマル・ミュージックの旗手として知られるフィリップ・グラス。これまで、ミック・ジャガーやデヴィッド・ボウイ、「クラフトワーク」に至るまでの数多くのアーティストがグラスの楽曲を演奏し、BECKやコーネリアスらがリミックス・アルバムを製作するなど、若い世代にも熱狂的なファンを持つ比類なき音楽家としての地位を確立している。『めぐりあう時間たち』『ウディ・アレンの夢と犯罪』などの映画音楽を手がけるほか、近年は高松宮殿下記念世界文化賞(’12)や、「芸術のノーベル賞」と言われるグレン・グールド賞(’15)の受賞をはじめ、79歳を迎え、その活動は円熟の極みに達している。今回決定した来日は、2005年以来の11年ぶりとなり、「ニューヨーク・パンクの女王」とも称されるパティ・スミスとの共演を果たす。音楽家、詩人、小説家、画家など様々な顔を持つパティは、ポエトリー・リーディングからアーティストとしてのキャリアをスタートし、1975年、アルバム「ホーセス」で衝撃的なデビューを飾った。2011年の来日時には、「Fuji-san」と名付けられた楽曲を演奏し、ツアーを通じて集めた義援金を東北へ寄付するなど、被災地の復興支援に尽力した姿も記憶に新しい。今回決定した二人の共演による来日公演「THE POET SPEAKS ギンズバーグへのオマージュ」は、世界三大演劇祭のひとつエジンバラ・インターナショナル・フェスティバルなど、各国の有名フェスティバルや劇場で、限られた機会にのみ上演されてきた希少な公演。二人の共通点である、ビート文学を代表する詩人にして、カウンター・カルチャーの強力なアイコン、アレン・ギンズバーグの詩作品が、フィリップ・グラスの代表曲にのせてパティによって朗読される。さらに、このほど公演が決定した2016年はギンズバーグの生誕90周年であり、日本公演での特別コラボレーションとして、ギンズバーグの詩の翻訳を村上春樹と柴田元幸が手がけることが決定。本公演のために完全新訳され、ステージ上の大スクリーンに翻訳が投射される。尚、パティは村上氏の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」英語版刊行の際にニューヨーク・タイムズに書評を寄稿し、ギターケースに彼の小説を入れて持ち歩くほどのファンとしても知られる。ボブ・ディラン、ジョン・レノン、ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオなどから敬愛され、『キル・ユア・ダーリン』で『ハリー・ポッター』シリーズのダニエル・ラドクリフが演じたことでも話題を集めたアレン・ギンズバーグの詩が、国籍を超えたコラボレーションによってどのように生まれ変わるのか、大いに期待したい。「THE POET SPEAKS ギンズバーグへのオマージュ」は、2016年6月4日(土)すみだトリフォニーホールにて開催。(text:cinemacafe.net)
2015年12月24日世界で活躍する現代美術家、村上隆(1962~)が集めたコレクションの全貌を初公開!2016年1月30日から横浜美術館で『村上隆のスーパーフラット・コレクション ―蕭白、魯山人からキーファーまで―』展がはじまります。天才アーティストって、どんな作品を集めるの?ちょっと気になりますよね。今回、お宝コレクションを披露してくれる村上隆は、東京藝術大学で日本画初の博士号を取得。現代美術と日本の伝統絵画、ハイカルチャーとポップカルチャー、東洋と西洋を交差させた作品で高く評価され、海外の名だたる美術館でも数多く個展を開いている人気アーティストです。そんな芸術家が集めたコレクションは、古美術から現代アート、ヨーロッパのアンティーク、家具や骨とう品など、実にさまざま。創作活動だけでなく、キュレーターやギャラリスト、プロデューサー、映画監督としても活躍している村上は、独自のセンスで国内外の美術品を収集し、一大コレクションを築きました。本展では、フリードリッヒ・クナスやアンゼルム・キーファーなどの現代アートや、曾我蕭白(そが しょうはく)、北大路魯山人の古美術など、多ジャンルの美術品を一挙に紹介。どれも美術館で見るような質の高い作品ばかりです。なかでもオススメは、村上と同じく日本を代表する現代美術家として知られる奈良美智の作品《ハートに火をつけて》。奈良作品でおなじみの、すねたような顔をした女の子の木彫で、独特のかわいさがあります。企業や財団が集めた美術コレクション展は時おり開催されていますが、芸術家が収集した美術品を見る機会はなかなかありません。本展では、展示作品とあわせてアーティスト・村上隆の壮大な芸術観をも楽しむことができます。人気アーティストの名品コレクションを見られるこのチャンス、どうぞお見逃しなく!イベントデータ:『村上隆のスーパーフラット・コレクション―蕭白、魯山人からキーファーまで―』会期:2016年1月30日(土)~ 4月3日(日)※休館日は木曜日※2016年2月11日(木・祝)は開館時間:10:00 ~ 18:00※入館は閉館の30分前まで会場:横浜美術館料金:一般 1,500円/大学生・高校生 900円/中学生 400円/小学生以下無料/65歳以上1,400円(要証明書)画像クレジット:村上隆とスーパーフラット・コレクション撮影:平尾健太郎※画像無断転載禁止
2015年12月16日村上隆の現代美術作品を中心としたコレクションを展示する大規模展覧会「村上隆のスーパーフラット・コレクション―蕭白、魯山人からキーファーまで―」が、16年1月30日から4月3日まで横浜美術館にて開催される。村上隆は、平面性や装飾性といった造形的な意味のみに限定されるものではなく、時代やジャンル、既存のヒエラルキーから解放された個々の作品の並列性、枠組みを越えた活動を示す「スーパーフラット」という理念のもとに芸術活動を行い、世界のアート界に新たな概念をもたらした現代美術家。また、アーティストとしての精力的な創作活動の一方で、キュレーター、ギャラリスト、プロデューサーなどの活動も展開している。同展では、村上が独自の価値観で厳選し、収集した5,000点を超える村上隆のコレクションの中から、約400作品を展示。地域や流派といった既存のカテゴリーに分けて作品を展示するのではなく、感覚的、または機械的に並列することで、「スーパーフラット・コレクション」の意味について考えていく。中でも「村上隆の脳内世界」のセクションでは、グラフィティー絵画からアンティーク家具、陶製のビールジョッキ、ペタンクの玉などがカオティックに展示され、まるで村上隆の脳内を覗いたような不思議な体験をすることが出来る。「彫刻の庭」セクションのグランドギャラリーでは、大型彫刻やインスタレーションを展示。アンゼルム・キーファーや、奈良美智の作品も登場する。日本を始めとした東洋陶磁や近代陶芸、江戸期の書画や資料類が陳列される「日本・用・美」セクションでは、北大路魯山人や、曾我蕭白らの作品から村上隆の美の根源を探索する眼差しをたどる。「1950-2015」セクションでは、村上隆のコレクションの中でも主要とされる1950年代から現在までの国内外のアート作品を披露。アンディ・ウォーホルや、荒木経惟、篠山紀信、ホルスト・ヤンセン、ダミアン・ハースト、フリードリッヒ・クナス、畠山直哉らの作品がほぼ制作年に沿って淡々と展示される。その他、「スタディルーム&ファクトリー」セクションの参加型作品や映像インスタレーション作品は、価値の創造や成立、労働と対価などについて考察することが出来る。【イベント情報】「村上隆のスーパーフラット・コレクション―蕭白、魯山人からキーファーまで―」会場:横浜美術館住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1会期:16年1月30日~4月3日時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)休館日:木曜日(※16年2月11日は開館)
2015年12月13日横浜美術館では、現代アーティスト・村上隆氏の現代美術を中心とするコレクションを大規模に紹介する初の展覧会「村上隆のスーパーフラット・コレクション―蕭白、魯山人からキーファーまで―」を開催する。会期は2016年1月30日~4月3日(木曜休館、ただし2016年2月11日は開館)。開館時間は10:00~18:00(入館は17:30まで)。入場料は一般1,500円、大学・高校生900円、中学生400円、小学生以下無料(前売り券あり)。村上隆氏は、展覧会名にもある「スーパーフラット」という芸術活動/概念をかかげ、現代美術と日本の伝統絵画、ハイカルチャーとポップカルチャー、東洋と西洋を交差させた一連の作品で世界的に評価されている日本人現代アーティスト。アーティストとしての精力的な創作の一方で、キュレーター、ギャラリスト、プロデューサーなど多岐にわたる活動も展開している。同展では、村上氏が近年収集している国内外の美術品約5,000点以上からなる美術コレクションを展示。その内容は現代美術を中心に日本をはじめとするアジアの骨董やヨーロッパのアンティーク、現代陶芸や民俗資料にまで及ぶという。既存の基準やヒエラルキーを超えて、村上氏の美意識と価値観で選ばれた作品・オブジェ群の一部約400点を、地域や流派といった既存のカテゴリーをとりはらい、感覚的あるいは機械的に並列することで、「スーパーフラット・コレクション」の意味について考察する内容が予定されている。○予定されている展示内容■彫刻の庭美術館エントランスの大空間、グランドギャラリーでは、大型彫刻やインスタレーションが林立。資本主義と芸術の拮抗、欲望と芸術の関係が不確定なものに金銭を出すという行為について問いかける。<展示作家>アンゼルム・キーファー/マウリツィオ・カテラン/ウォルフガング・ライプ/奈良美智ほか。■日本・用・美日本を中心とする東洋陶磁や近代陶芸の優品、江戸期の絵画や史料類を整然と陳列。生活の中の日本美、その淵源のひとつとしてのヨーロッパの雑器まで、美の根源を探索する村上隆の眼差しをたどる。<展示作家>曾我蕭白/白隠慧鶴/仙厓義梵/北大路魯山人/川喜多半泥子/縄文土器/李朝陶磁器/スリップウェアほか。■村上隆の脳内世界グラフィティ絵画からアンティーク家具、陶製のビールジョッキやペタンクの玉まで、ありとあらゆるものが展示された「玉石混交」かつ「ノーロジック」な体験空間。<展示内容>アンティーク家具/雑貨/絵画/オブジェほか。■スタディルーム&ファクトリー美術教育、歴史、価値の創造(あるいは捏造)、価値の成立(メカニズム)、労働と対価について、参加型の作品や映像インスタレーション作品を通して考察。<展示作家>デイヴィッド・シュリグリー/ミカ・ロッテンバーグ。■1950-2015コレクションの主要な柱である1950年代から現在までの国内外のアート作品を、ほぼ制作年に沿って機械的に展示。戦後から今日にいたるこの時間枠は、1962年生まれの村上隆の生きてきた時間でもある。これらの作品を通じ、村上隆の幼少時代の原体験や若き日に受けた影響だけでなく、既存の美術の流れとは異なる村上独自の美術史の文脈を考察する。<展示作家>ヘンリー・ダーガー/アンディ・ウォーホル/荒木経惟/篠山紀信/ホルスト・ヤンセン/李禹煥/川俣正/ダグ&マイク・スターン/ホルト・ケンテル/大竹伸朗/スティーヴン・パリーノ/アンゼルム・ライル/ガブリエル・オロスコ/グレイソン・ペリー/マルティン・ホナート/マーク・グロッチャン/ダミアン・ハースト/フリードリッヒ・クナス/ヒュー・スコット=ダグラス/菊畑茂久馬/谷口真人/吉村大星/畠山直哉/竹内公太/ワリード・ベシュティ/ジャン=リュック・ムーレーヌ/フランク・ベンソン/ゾーイ&ベルベットほか(2015年12月8日現在。出品作家・作品は変更の可能性がある)
2015年12月08日六本木ヒルズでは、森美術館で開催されている「村上隆の五百羅漢図展」と連動した特別企画として、12月28日(月)から2016年1月31日(日)の間、村上隆の代表作「お花」をモチーフにした「村上隆のお花カフェ」を期間限定オープンする。日本を代表する現代美術アーティスト村上隆。花の中央にスマイルが描かれている代表的キャラクター「お花」のほか、アニメのキャラクターの等身大フィギュアといった、オタク、サブカルチャー系の題材を用いた作品が有名。2010年にはフランス・パリ郊外のヴェルサイユ宮殿で個展を開き、2013年4月26日には、自身が監督を担当した映画作品『めめめのくらげ』が公開されるなど、幅広いフィールドで常に話題をさらっている。今回の六本木ヒルズで開かれる「村上隆のお花カフェ」は、店内の床、壁一面に村上隆の「お花」が咲き、六本木ヒルズのために村上氏が制作したオリジナルキャラクター「ロクロク星人」のバルーンが空に舞う演出も。またカフェのメニューでは、特別コラボレーション”お花”メニューが登場。お花をモチーフにしたラテアートが施されたカフェラテや、バンズにフラワーの焼印が施されたクラシックチーズバーガー、オムライスのまわりをビーツのソースとハムでアレンジし、お花を模ったオリジナルオムライス、ラズベリークリームで可愛らしいお花をあしらったロールケーキなど、ドリンクにフード、スイーツまで、食べてしまうのがもったいなくなる「お花」尽くしのラインナップとなっている。さらに、ロクロク星人やお花のグッズも多数販売される。A/D ギャラリーでも、1月1日(金)から2月14日(日)の間、大きなフラワーボールやソファなどが展示販売される「村上隆のOHANA-OHANA-OHANA」が開催される。国内では14年ぶりの待望の個展「村上隆の五百羅漢図展」の開催とともに、“村上隆一色”の35日間となる。(text:Miwa Ogata)
2015年12月07日六本木ヒルズのヒルズ カフェ/スペースで12月28日から、森美術館で開催されている「村上隆の五百羅漢図展」と連動した「村上隆のお花カフェ」がオープンする。同店では店内の床や壁に村上隆の代表作である「お花」が咲き誇り、村上が六本木ヒルズのために制作したオリジナルキャラクター「ロクロク星人」のバルーンが空を舞う。また、特別コラボレーションメニューとして限定20食の「お花オムライス」(1,200円)のほか、チーズバーガーにお花の焼印が押された「お花バーガー」(1,250円)、限定20食の「お花ムース」(700円)、限定50食の「お花ロール」(700円)、「お花ラテ」(650円)が用意される。さらに同店では「お花クッション レインボー(1m)」(6万2,370円)や、「66 星人しゃちょう」、「66星人ピーちゃん」のぬいぐるみも販売される予定。六本木ヒルズでは、国内では14年ぶりとなる村上隆の個展「村上隆の五百羅漢図展」が現在開催中のほか、1月1日からはA/Dギャラリーで、大きなフラワーボールやソファ等が展示販売される「村上隆のOHANA-OHANA-OHANA」も開催される。六本木ヒルズのWINTER SALE2016 のクリエイティブにも「お花」が起用されることが予定されており、六本木ヒルズはこの期間、街中が村上隆一色となる。【イベント情報】「村上隆のお花カフェ」会場:六本木ヒルズ カフェ/スペース住所:東京都港区六本木6-10-1会期:12月28日~1月31日時間:11:00~23:00
2015年12月04日六本木ヒルズは、村上隆氏の代表作「お花」が店内全体にあふれる「村上隆のお花カフェ」をオープンすることを発表した。期間は12月28日~2016年1月31日。営業時間は11:00~23:00。場所は、東京都・六本木ヒルズのヒルズ カフェ/スペース。また、A/Dギャラリーでは1月1日~2月14日の間、大きなフラワーボールやソファ等が展示販売される「村上隆のOHANA-OHANA-OHANA」が開催される。「村上隆のお花カフェ」は、村上氏の代表作である「お花」が壁や床、テーブルなど店内にあふれる期間限定カフェ。森美術館で 2016年3月6日まで開催されている「村上隆の五百羅漢図展」と連動してオープンするものだ。提供メニューは、オムライスのまわりをビーツのソースとハムでアレンジし、お花を模った「お花オムライス」(1,200円/限定20食)をはじめ、ヒルズカフェで人気のチーズバーガーのバンズにお花の焼印を押した「お花バーガー」(1,250円)、甘酸っぱいベリームースをチョコレートと合わせてお花仕立てにしたデザート「お花ムース」(700円/限定20食)、ラズベリークリームで可愛らしいお花をあしらったロールケーキ「お花ロール」(700円/限定50食)、可愛らしいお花をモチーフにしたオリジナルのカフェラテ「お花ラテ」など、見て楽しく食べて美味しいばかりだという。さらに、直径1mものカラフルな「お花クッション レインボー」や、村上氏がデザインした六本木ヒルズの公式キャラクター「ロクロク星人」といったグッズの販売も予定されている(ロクロク星人の販売は1月20日以降)。また、六本木ヒルズ A/D ギャラリー(ウエストウォーク3階 六本木ヒルズアート &デザインストア内)で1月1日~2月14日に開催される「村上隆のOHANA-OHANA-OHANA」では、村上氏の作品の中でも象徴的な直径2mの大きなフラワーボール"Gigantic Plush Flower"をはじめ、花を一面にちりばめたソファが展示されるということだ。なお、村上隆は1962年、東京生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。アートの総合商社 カイカイキキ代表。2008年には「タイム」誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」に選出。ルイ・ヴィトン、VANS、シュウウエムラ、六本木ヒルズ等の企業ブランディングのプロジェクトや、カニエ・ウェスト、ファレル・ウィリアムス、ゆず等、ミュージシャンとのコラボレーションでも知られる。近年は映画、映像制作も手掛け、2013年には初の実写映画監督作品「めめめのくらげ」を公開。2016年にはTVアニメシリーズ「6HP」(Six Hearts Princess)の公開を控えている。(c)Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.
2015年12月02日日本国内において14年ぶりとなる村上隆の大型個展「村上隆の五百羅漢図展」が、10月31日から3月6日まで森美術館で開催される。同展の見どころとなるのが、世界の絵画史上最大級の作品である、全長100mに及ぶ超大作《五百羅漢図》。日本初公開となる同作は、東日本大震災でいち早く支援の手を差し伸べてくれたカタールへの感謝を込めて12年にドーハで発表されたものだ。日本中の美術大学から200人を超える学生を集め、短期間で一気に完成させるという難業に取り組んだ。この《五百羅漢図》は、中国の古代思想で東西南北を司る四神“青竜”、“白虎”、“朱雀”、“玄武”の名を冠した4面で構成されており、宗教と芸術、人間の死や限界などが表現されている。また、村上隆が《五百羅漢図》を制作する大きなきっかけとなった、江戸時代の絵師・長沢芦雪の《方寸五百羅漢図》と、狩野一信が約10年かけて描きあげた《五百羅漢図》も展示。村上隆の「五百羅漢図」と合わせて鑑賞することで、江戸時代の絵師と村上隆の対話を感じることが出来るものとなっている。その他、村上隆が約10年の歳月をかけて今なお制作し続けているという大型彫刻作品《宇宙の産声》や《欲望の炎-金》から、同展のために制作された代表的シリーズの最新作「727」や「Tan Tan Bo」まで、日本初公開作品の数々が展示される。なお、同展に合わせてアカデミーヒルズや森美術館オーディトリアムでは、「機動戦士ガンダム」などを手掛けてきたアニメーション監督の富野由悠季、日本美術ブームの立役者のひとりでもある美術史家の辻惟雄、芥川賞作家で福聚寺住職の玄侑宗久などによるトークショーを実施。11月4日には、森美術館オーディトリアムにて村上隆の初監督映画『めめめのくらげ』も上映される。上映後には、村上隆と、同作の出演者であり同展の音声ナビゲーターを務める斎藤工によるトークショーも開催される予定だ。【イベント情報】村上隆の五百羅漢図展会場:森美術館住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階会期:15年10月31日~16年3月6日時間:10:00~22:00(火曜日は17:00まで、11月3日は22:00まで)料金:一般1,600円、学生(高校生・大学生)1,100円、子供(4歳~中学生)600円
2015年09月30日東京都・港区の六本木ヒルズ 森美術館では、現代美術作家・村上隆の大型個展「村上隆の五百羅漢図展」が開催される。会期は10月31日~2016年3月6日。開館時間は10:00~22:00(火曜日は17:00まで、ただし11月3日は22:00まで/入館は閉館時間の30分前まで)。関連プログラムとして、アニメーション監督の富野由悠季氏とのトークセッションなども予定されている。展覧会の入館料は、一般1,600円、学生(高校・大学生)1,100円、子供(4歳~中学生)600円(展望台 東京シティビュー、屋上スカイデッキへは別途料金が必要)。同展は、日本国内では2001年以来14年ぶりとなる現代美術作家・村上隆の大型個展。世界の絵画史上最大級の作品と推定される、全長100メートルにおよぶ超巨大絵画「五百羅漢図」が最大のみどころとなっている。また、同作品の制作に大きなきっかけを与えたという長沢芦雪筆の「方寸五百羅漢図」と狩野一信筆の「五百羅漢図」もあわせて展示されるということだ。ほかにも、村上隆が既に10年近い歳月をかけ、今なお制作に取り組んでいる「宇宙の産声」や「欲望の炎-金」などの大型彫刻作品や、同展のために手掛けた「727」や「TanTan Bo」といった代表的シリーズの最新作、円相図や金銀の唐獅子図など、日本初公開となる作品が展示されるという。また、同展の「音声ガイド」のナビゲーターには、TVドラマや映画、CMなどで活躍中の俳優・斎藤工氏が務めるという。ガイド件数は約20件、解説時間は約30分という音声ガイドの料金は550円。展覧会公式サイトおよび各種プレイガイドでは、開幕前日(10月30日)までの期間限定で、割安価格で購入できる「前売り音声ガイドセット券」が販売されている。料金は一般1,800円、学生(高校・大学生)1,400円、子供(4歳~中学生)900円。なお、展覧会関連パブリックプログラムとして、11月1日 15:00~17:00(開場は14:30)には、「機動戦士ガンダム」や「ガンダムGのレコンギスタ」などのガンダムシリーズ、「伝説巨神イデオン」などのアニメーション作品を手掛けてきたアニメーション監督・富野由悠季氏が、さまざまなキーワードをもとに村上隆と語り合うトークセッション「日本、物語、リアリズム」が開催される。会場はアカデミーヒルズ(六本木ヒルズ森タワー49階)。定員は150名(要予約)。料金は一般1,000円(MAMCメンバー無料)。日英同時通訳付き。さらに、11月14日 19:00~22:00(開場は18:30)には、2013年に公開された村上隆の初監督映画「めめめのくらげ」が特別上映が行われたのち、同映画の出演者であり、展覧会の音声ガイドのナビゲーターを務める俳優・斎藤工氏が、村上隆と映画制作などについて語り合うトークセッションが予定されている。会場は森美術館オーディトリアム。定員は100名(要予約)。料金は無料(展覧会チケットが必要)。日本語のみ。そして、11月15日 14:00~16:00(開場は13:30)には、現在の日本美術ブームの立役者のひとりである美術史家・辻惟雄氏を対談相手に迎え、村上隆の作品世界や日本美術の魅力とその未来について語り合うトークセッション「痛快、日本美術談議」が開催される。会場はアカデミーヒルズ(六本木ヒルズ森タワー49階)。定員は150名(要予約)。料金は一般1,000円(MAMCメンバー無料)。日英同時通訳/手話同時通訳付き。このほか、12月12日には村上隆の作品の彫刻制作をになう海洋堂、黒谷美術、ラッキーワイド各社の代表者が一堂に会し語り合うトークセッション「日本ものづくり再考」、2016年1月10日には美術評論家の椹木野衣氏が、現代アート界での村上隆作品の位置付けとその意味を独自の視点で語るトーク「大震災、五百羅漢図と村上隆」、そして2月20日には芥川賞作家で福聚寺住職の玄侑宗久氏が、日本文化と村上作品について語るトーク「Japanese Dual Standard」が予定されている。なお、関連パブリックプログラムについての詳細は、後日、森美術館ウェブサイトにて発表されるとのことだ。
2015年09月16日村上春樹といえば、知らない人はまずいないと言ってよいほど有名な小説家である。人気も非常に高い。僕の友人の中には、普段は本をまったく読まないのに、村上春樹の新作が出た時には必ず読むようにしているという人が何人もいる。実は小説家だけでなく、翻訳家としても有名だ。J・D・サリンジャーやレイモンド・チャンドラー、スコット・フィッツジェラルドなどの名作を精力的に翻訳し、いずれも原文の雰囲気を損なわない名訳である。我が家の本棚には"The Catcher in the Rye"の村上春樹訳(邦題『キャッチャー・イン・ザ・ライ』)と野崎孝訳(邦題は『ライ麦畑でつかまえて』)が2冊並んでおり、暇ができるとよく読み比べて楽しんでいる(余談だが、野崎孝訳も名訳なので村上訳しか読んだことがない人はそちらもぜひどうぞ)。村上春樹が人気なのは、日本だけではない。むしろ、売上の面では今はもう海外のほうが多いらしい。フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞といった国際的な文学賞も多数受賞し、近年はノーベル賞受賞の最有力候補であるという声もある。村上春樹についての評論や研究本も多数出版され、台湾の淡江大学には「村上春樹研究センター」なるものまで設立されたらしい。果たして、世界に存命の個人作家の研究施設がいくつあるのだろうかと考えると、村上春樹のすごさがわかる。今回取り上げる『村上さんのところ』(村上春樹/新潮社/2015年7月/1,300円+税)は、そんな世界的小説家である村上春樹が、読者から寄せられた質問に次々と答えていくという形式の本である。元々はネット上に期間限定で公開されていたウェブサイトを書籍化したもので、サイト公開中に実際に質問を送ったことがあるという人もいるかもしれない。僕もサイトが掲載されていたころは質問こそ送らなかったが、作業の合間によくこのサイトを読んでいた。気づくと1時間ぐらい経過していて焦ったことが何度もある。その中毒性は、書籍化されても変わらない。○ネットを介して定期的に行われる読者との交流実は、本書のようなインターネット上でのやりとりを通じて村上春樹が読者の質問に答えるという試みは、過去に何度か行われている。1996年には「村上朝日堂」というホームページで、2002年には『海辺のカフカ』の公式サイトで、2005年には「村上モトクラシ」とう交流サイトで、今とほぼ同じ形式で村上春樹は読者の質問に答えている。これらのサイトでのやりとりはやはり同じように書籍化もされており、そういう意味では今回の『村上さんのところ』は新しい試みというよりは、おなじみの試みということになるだろう。村上春樹という大作家に質問をしたいという人は山ほどいるわけで、この手の試みをやるたびにいつもとんでもない数の質問が寄せられる。今回は17日間で3万7,465通ものメールが寄せられ、そのうち3,716通のメールについて村上春樹が返事を書いている。これだけの量のメールに目を通し、返事を書くために村上春樹は3カ月以上もの期間を費やしたそうだが、そんなに大変な思いをしてまでなぜ村上春樹はこういう形での読者との交流を行うのだろうか。本書のまえがきを読む限りでは、これが村上春樹流の「世界との結びつきを確認する方法」だからなのではないかと思う。村上春樹の読者は世界中にたくさんいるのだけど、「たくさんいる」と言っただけでは観念としては理解できても実感として理解することはできない。そこで実際にインターネットという世界中の人が結び付けられているツールを使い、生の質問を募集し、そしてそれを読むことで観念ではなく実感として読者の存在を認知できる。まえがきで村上春樹は「世の中にはバルク(嵩)が大事な意味を持つものごとがある」ということを書いていたが、それはきっとそういうことを意味しているのではないだろうか。もちろん、本当の理由は村上春樹本人にしかわからないのだが。○すぐには役に立たないけど、長いあいだにじわじわ役に立ってくる本書は村上春樹が淡々と質問に答えるという形式の本なので、そういう意味ではよくある人生相談本に似ていると言えなくもない。しかしやはり、僕はこの本をよくある人生相談本のひとつと考えることには抵抗がある。本書に掲載されている質問の多くは「人生相談」というより「村上さんに聞きたいこと」という意味合いが圧倒的に強く、やはり主眼は「読者と作家の交流」にあるからだ。質問についても、必ずしも正面から回答されるものばかりではなく、村上春樹流のユーモアでひらりとかわされることも少なくない。それでも、本書はきっと多くの人の人生にプラスに作用するはずである。体系的にまとめられた人生相談本とは違って、本書の質問と回答は見方によっては冗長に見えるが、それにはちょうど小説と同じよさがある。本書で村上春樹は小説について「すぐには役に立たないけど、長いあいだにじわじわ役に立ってくる」と言っているが、それはきっと本書自体についても言えるのではないだろうか。皆さんの人生に、本書がじわじわと効いてくることを祈っている。
2015年08月14日ピース・又吉直樹さんの小説『火花』の芥川賞受賞が話題ですね。発行部数は200万部を突破!発行元としては村上春樹さん以来の快挙だそうです。これほどメディアで騒がれていると、普段あまり本を読まない人も興味が沸いてくるのではないでしょうか。暑い日はまだまだ続きますし、たまには部屋にこもって読書…なんて過ごし方も◎。≪おすすめ!官能的な作品たち≫といっても、こう暑いと、硬めの小説はなかなか頭に入って来ないかもしれませんね。せっかくならセクシーな気分に浸れる作品を読んだりするといいかも…。ということで今回は、賞そのものが注目を浴びている芥川賞・直木賞受賞作家の作品の中から、官能的な世界に浸れる小説を厳選してご紹介します!≪ある意味“純愛”≫■村山由佳・著『ダブル・ファンタジー』『星々の舟』で2003年に直木賞を受賞した村山由佳さんは、いわずと知れた恋愛小説の名手。2009年刊行の『ダブル・ファンタジー』は、中央公論文芸賞をはじめ三冠を受賞し話題になりましたが、文壇に衝撃を与えたのはむしろその内容のほうでした。主人公である脚本家の奈津は、自身のマネージャーを務める夫から逃れ、次々と男と体を重ねていく…レビューからは“淫乱”で“自分勝手”という言葉も散見されますが、心と体の結びついた官能を求める奈津の様子は、“純愛”とも取れそうです。自分の行動の結果は自分で引き受ける、そんな生きる強さももらえるはず。『ダブル・ファンタジー』〈上〉 (文春文庫)≪耽美な官能世界に浸れる≫■小池真理子・著『欲望』1995年に『恋』で直木賞を受賞した小池真理子さんが、次に発表した長編小説『欲望』。単行本の刊行が1997年と少し古い作品ですが、2005年にはR-18指定で映画化もされています図書館司書の女性・青田類子、美しく性的不能者の正巳、“存在そのものが性器”と言われる阿佐緒の3人は中学時代の同級生。阿佐緒の夫である袴田亮介を加えた4人の男女の物語です。3人が偶然再会したことで各人の感情は大きく揺れ動き、様々な形の性、愛、そして死が描かれます。ドラマチックでリアリティに欠ける点はあるものの、だからこそ日常を忘れ、耽美な官能世界に浸ることができるでしょう。『欲望』 (新潮文庫)≪ラブホテルにまつわる人間模様≫■桜木紫乃・著『ホテルローヤル』“新官能派”と呼ばれ注目を集める桜木紫乃さんが、直木賞を受賞したのが『ホテルローヤル』。道東にある、タイトルと同じ名称のラブホテルが舞台となる連作短編集です。最初の1編は、ケガでアイスホッケー選手を引退した恋人に請われ、廃墟となった“ホテルローヤル”で投稿ヌード写真撮影を行う女性店員の物語。そこから時間は遡り、性の欲望が行きつくラブホテルという場所に関わる、様々な人たちの人間模様が描かれます。セックスシーンは控えめですが、まずは直木賞受賞作を読んでから、その他の作品に手を伸ばしてみても。『ホテルローヤル』 (集英社文庫)≪生が絡み合うストーリー≫■石田衣良・著『sex』石田衣良さんといえば、『池袋ウエストゲートパーク』シリーズや直木賞受賞作『4TEEN フォーティーン』のように、男性同士の友情をテーマにした作品が有名ですが、恋愛小説も多数発表しています。その中のひとつ、どストレートなタイトルの『sex』は、様々な男女の性をテーマにした12編から成ります。最初は、夜道を歩きながら、お互いの体を刺激し合う夫婦の話。ポルノ的な小説とは一線を画する、“生”が絡み合うセックスストーリーをぜひ。『sex』 (講談社文庫)≪ほのかな性のエッセンス≫■三浦しをん・著『小暮荘物語』三浦しをんさんというと、直木賞を受賞した『まほろ駅前多田便利軒』を思い出す人も多いのでは。同作を彷彿とさせる人間ドラマ小説『小暮荘物語』は、安普請のぼろアパートを舞台に、住人たちの哀しみ、それを癒す心地よい繋がりを描いた7編の連作短編集…なのですが、随所に“セックス”という言葉が登場します。“セックスがしたい”と思春期の男の子のように願う大家の老人、刹那的な恋にのめり込む女子大生、覗きが趣味のサラリーマン、消えた恋人を思いながら別の男性を受け入れる女性…。セックスの直接的な描写は多くありませんが、個性的な人々の“人生”に没頭しながら、ほのかな性のエッセンスを楽しんでみて。『木暮荘物語』(祥伝社文庫)≪番外編:青春時代の恋を思い出す≫■窪美澄・著『よるのふくらみ』芥川賞・直木賞の受賞歴はありませんが、R-18文学賞でデビューした背景もあってか、官能的な作品を多く発表している窪美澄さん。その中でも、マイルドな部類に入るのがこちら、『よるのふくらみ』です。あらすじだけをざっとご紹介すると、同じ商店街で育った文房具屋の娘・みひろと、酒屋の兄弟・圭祐と裕太、3人の物語。セックスレスからの三角関係…と言ってしまうと陳腐な印象を受けるかもしれませんが、どうにもならない複雑な気持ちが丁寧に書き込まれ、不思議と爽やか。デビュー作で映画化もされた『ふがない僕は空を見た』より官能シーンは控えめですが、胸がちくりと痛むような、青春時代の恋愛を思い出させてくれるはず。『よるのふくらみ』(新潮社)いずれも、いわゆるポルノのような露骨なものではなく、物語の一要素としてセックスが描かれているので、気軽に手に取れるのも魅力。日本を代表する文学賞を射止めた、実力作家たちが紡ぐ官能の世界を、ぜひお楽しみください。(文=橘いつき)誕生日で占うふたりの体の相性【無料占い】
2015年08月12日森美術館は、現代美術作家・村上隆の個展「村上隆の五百羅漢図展」を開催する。会期は10月31日~2016年3月6日。開館時間は10:00~22:00(火曜日は17:00まで、ただし11月3日は22:00まで。入館は閉館時間の30分前まで)。会場は東京都・六本木の森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)。入館料は一般1,600円/学生(高校・大学生)1,100円/子供(4歳~中学生)600円(割引価格となる前売り券/早割ペア前売り券あり)。同展は、日本国内では2001年以来14年ぶりとなる現代美術作家・村上隆の大型個展。最大のみどころは、世界の絵画史上最大級の作品と推定される全長100メートルにおよぶ超巨大絵画「五百羅漢図」。同作品は、美術史家の辻惟雄との雑誌連載対話や江戸時代の安政大地震(1855年)の最中に危険と隣り合わせの環境で、一人で百幅もの「五百羅漢図」の制作に挑んだ狩野一信や、約3cm四方の超細密五百羅漢図を描いた長沢芦雪などに触発され、日本中の美術大学から大勢のスタッフを集めてこの巨大絵画を短期間で完成させたという。東日本大震災後にいち早く支援の手を差し延べてくれたカタールへの感謝を込めて、震災の翌年2012年にドーハで発表され、日本での公開は今回が初めてとなる。このほか、村上隆が既に10年近い歳月をかけて今なお制作に取り組んでいる「宇宙の産声」や「欲望の炎-金」などの大型彫刻作品や、同展のために手掛けた「727」や「TanTan Bo」といった代表的シリーズの最新作、円相図や金銀の唐獅子図など、すべての展示作品が日本初公開ということだ。また、入館料は当日券が一般1,600円/学生(高校・大学生)1,100円/子供(4歳~中学生)600円。また、前売り券(10月30日まで販売)は一般1,400円、学生(高校・大学生)1,000円、子供(4歳~中学生)500円。早割ペア前売り券(8月31日まで販売)は、一般2,500円(2枚1組)。さらに、9月1日からは音声ガイド(550円)がセットになった前売り券や村上隆とのコラボレーション商品もしくは展覧会オリジナルグッズがセットになった前売り券も販売されるということだ。これらのチケットは、展覧会公式サイト、セブン-イレブン(セブンチケット)、ローソンチケット(Lコード:36500)などで販売される。なお、村上隆は1962年、東京生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。アートの総合商社 カイカイキキ代表。2008年には「タイム」誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」に選出。ルイ・ヴィトン、VANS、シュウウエムラ、六本木ヒルズ等の企業ブランディングのプロジェクトや、カニエ・ウェスト、ファレル・ウィリアムス、ゆず等、ミュージシャンとのコラボレーションでも知られる。近年は映画、映像制作も手掛け、2013年には初の実写映画監督作品「めめめのくらげ」を公開。2016年にはTVアニメシリーズ「6HP」(Six Hearts Princess)の公開を控えている。(c)2012 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.
2015年07月24日ポール・マッカートニー、山下達郎、村上春樹も絶賛するポピュラー・ミュージックの伝説的バンド「ザ・ビーチ・ボーイズ」。その中心的存在であるブライアン・ウィルソンの知られざる半生を、本人公認のもと二人一役で描く『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』から、待望の日本オリジナル版予告編が解禁された。舞台は1960年代のカリフォルニア。人気の頂点にいた「ザ・ビーチ・ボーイズ」のメンバーのブライアン(ポール・ダノ)は、新たな音を求めてスタジオで曲作りに専念していた。だが、新作へのプレッシャーから心が完全に折れてしまう。それから20年余、ブライアン(ジョン・キューザック)に再び希望の光をもたらしたのは、美しく聡明な女性メリンダとの出会いだった――。60年代と80年代のブライアンを『リトル・ミス・サンシャイン』のポール・ダノ、『ハイ・フィデリティ』から『シャンハイ』『グランドピアノ~狙われた黒鍵~』などまで、数々の名作に出演している名優ジョン・キューザックが、それぞれ演じている本作。『それでも夜は明ける』の製作を務めたビル・ポーラッドがメガホンを取った。60年代のブライアンは、史上不朽の名盤「ペット・サウンズ」制作に没頭する。「ビートルズに人気を奪われる」と焦りを感じたブライアンが、楽器演奏にこだわらず斬新なサウンドを生みだそうと奮闘する姿や、研ぎすまされた感覚ゆえ次第に精神的に追い込まれていく様子が描かれる。ブライアンが「神のみぞ知る」を歌うシーンは、撮影前に入念なボイストレーニングを行ったダノ本人の生歌というから、要注目。一方、長い年月が過ぎ、精神科医ユージン(ポール・ジアマッティ)の支配下に置かれていた80年代のブライアンは、現在の妻であるメリンダ(エリザベス・バンクス)との出会い、そして彼女の愛の力で闇の中から再び光を見出していく様子を描いている。「天才とは何か、天才を愛するとはどういうことか…」というナレーションが印象的で、その世界観に惹かれる予告編からも、天才と呼ばれたひとりの男が孤独の果てに希望を見つけていく姿が見える本作。時代を超えて愛され続けている名曲を生みだしたブライアンの半生を、この予告編から覗いてみて。『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』は8月1日(土)より角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ラブ&マーシー 終わらないメロディー 2015年8月1日より角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開(C) 2015 Malibu Road, LLC. All rights reserved.
2015年06月29日新潮社は7月下旬に、人気ウェブサイト「村上さんのところ」を単行本化した「村上さんのところ(仮題)」を発売する。ウェブサイト「村上さんのところ」は、作家の村上春樹さんが読者の質問や相談に答える内容で、1月から期間限定でオープンしていた。寄せられたメールは3万7,465通で、内容は音楽や映画についての質問から、身につまされる悩みまで千差万別だったという。村上さんはメールすべてに目を通し、これまでに約3,300通の質問や相談に回答していた。オープンからわずか3カ月半で「1億PV」に迫るアクセス数を記録した同サイトだったが、4月30日をもって村上さんの回答の更新は終了。5月13日の午後にはサイトの公開もクローズとなる。そこでこれまでの質問や回答の中から、選りすぐりをピックアップした書籍「村上さんのところ」を発売する。同書には、書籍だけに掲載する描き下ろしを含め、イラストはサイトでも好評だったイラストレーター、フジモトマサルさんが担当する。価格は1,300円(税別)を予定している。また、原稿用紙数千枚に及ぶ村上さんの回答をすべて収録した"コンプリート版"となる電子書籍版(2,000円・税別)の販売も決定した。同書は村上さんにとって初めての電子書籍となる。「紙の本のかたちで出すと、たぶん電話帳二冊ぶんくらいの厚さ」(本人談)とのこと。同書は7月下旬~8月に配信予定。
2015年05月03日クラシエフーズは、現代美術家・村上隆とコラボレーションした「FRISK Neo」の新フレーバー「FRISK Neo フライトニングミント」「FRISK Neo ブルーミングチェリー」を、3月16日より数量限定で発売開始する。価格は369円(税抜)。同商品は、ルイ・ヴィトン、ファレル・ウィリアムス、カニエ・ウェストやゆず、六本木ヒルズ、シュウ ウエムラ等とのコラボレーションで知られる村上隆がパッケージデザインを担当した限定品。「FRISK Neo フライトニングミント」は唐辛子成分が入った新しい刺激のフレーバー、「FRISK Neo ブルーミングチェリー」はチェリー風味のライトなフレーバーとなっているという。また、パッケージのほかにも、タブレットの形状が「ドクロ」(フライトニングミント)、「お花」(ブルーミングチェリー)と凝ったつくりになっている。
2015年03月13日クラシエフーズは16日、従来のフリスクよりも粒が大きく「美味しさ」と「味長持ち」が特徴の「FRISK Neo(フリスク ネオ)」より、村上隆氏とのコラボした「FRISK Neo フライトニングミント」「FRISK Neo ブルーミングチェリー」を、コンビニエンスストアにて数量限定で発売する。○世界的アーティスト、村上隆氏との限定コラボ同商品は、世界的に有名なアーティストの村上隆氏とのコラボレーションにより生まれた新フレーバー。ケースやタブレットのデザインにもこだわり、ビジュアル面でも楽しめる仕上がりとなっている。「FRISK Neo フライトニングミント」は唐辛子成分が入った新しい刺激のフレーバー、「FRISK Neo ブルーミングチェリー」はチェリー風味のライトなすっきりフレーバー。フレーバーに合わせ、「フライトニングミント」はドクロ、「ブルーミングチェリー」は花の形状となる。パッケージは村上氏のデザインにより、インパクトがあり色鮮やかに仕上げたメタルケースとなっている。容量はともに42gで、希望小売価格は各369円(税別)。
2015年03月12日