ジブラルタ生命保険株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 兼 CEO:添田 毅司)は、本年も特別支援学校向け出前授業「パラフットボール教室」に協賛します。当社は、「Magic of the Dream」という名称のもと、未来を担う子どもたちの夢や希望を応援する活動に取り組んでおり、昨年から新たな取り組みとして、特別支援学校を対象とした出前授業「パラフットボール*教室」に協賛しています。この授業は、誰でもスポーツの楽しさを知ってもらうことができる内容となっており、特別支援学校の児童・生徒の状況に応じて授業内容を組み立てることが可能です。*パラフットボール:パラスポーツ(障がい者スポーツ)の中でも、サッカーに関する競技校庭での様子室内での様子体育館での様子<2023年実施校参加者の声>●生徒の実態に合わせた内容で、全員で楽しめました。●実施前は不安がありましたが、実際に取り組んでみると「楽しかった!」と笑顔がたくさん見られました。●スタッフが一緒に参加してくれたので、新しいことに対する苦手意識が減り、とても盛り上がりました。●準備体操のダンス、授業でも楽しんでいます。当社は、今後もさまざまな社会貢献活動を通じて“未来を担う子どもたち”を応援してまいります。■講師プロフィール■講師(左:中山氏、右:瀬戸脇氏)中山 剛・一般社団法人パラフットボール 代表理事・日本ろう者サッカー協会 元男子代表監督・日本パラスポーツ協会 上級スポーツ指導員・日本知的障がい者サッカー連盟 公認B級コーチ・JIFF インクルーシブフットボールコーチ瀬戸脇 正勝・静岡FIDサッカー連盟 理事長・2013年公益財団法人日本障害者スポーツ協会(現日本パラスポーツ協会)功労賞受賞・2023年第3回アジアフットボール連盟(AFC)グラスルーツリーダー賞受賞(障がい者サッカーの活動を評価)■プログラム構成のイメージ■※当選校と打合せのうえ、児童・生徒に合わせた内容にカスタマイズ20分:アイスブレーク(ゲーム)やキャリア教育の講義10分:ダンスでウォーミングアップ40分:パラフットボール(サッカー)体験10分:振り返り■応募要項等について■対象 :全国の特別支援学校(国公立・私立)応募締切 :2024年5月31日(金)開催校決定:2024年6月中旬予定(抽選にて10校を選定)開催期間 :2024年6月下旬~12月(詳細は運営事務局と当選校が協議のうえ決定)応募方法 :専用応募用紙によるメール応募主催 :一般社団法人パラフットボール後援 :公益財団法人 日本教育公務員弘済会<応募における備考>(1) 当社ライフプラン・コンサルタント(LC)が全国の特別支援学校に専用応募用紙を配布します。(2) 出前授業の概要・開催にご興味をお持ちの方は、各学校担当のLCまでお問い合わせください。(3) 応募の際は、専用応募用紙に必要事項を記入し、各学校長の承認の上、メールでお申し込みください。(4) 個人(児童もしくは保護者等)からの申し込みは受け付けていません。(参考)2023年度実施校9月 :長崎大学教育学部附属特別支援学校(知的)長崎県立長崎特別支援学校(肢体不自由)富山大学教育学部附属特別支援学校(知的)10月:愛媛県立今治特別支援学校(知的)北海道七飯養護学校 おしま学園分校(知的)11月:岡山県立岡山聾学校(聴覚)大阪府立大阪北視覚支援学校中学部(視覚)東京都立清瀬特別支援学校(知的)12月:群馬県立聾学校(聴覚)■ジブラルタ生命の社会貢献活動に対する考え■当社の親会社である米国プルデンシャル・ファイナンシャルは、本業を通じて「経済的な保障と心の平和」を社会に提供すると同時に、「会社が地域とともに成長し、社員一人ひとりが地域コミュニティに貢献し支援すること」を大切にしています。当社は、このプルデンシャル・ファイナンシャルが大切にする“想い”と、当社企業理念に沿った社会貢献活動に積極的に取り組んでいくことで、企業の社会的責任を果たしていきたいと考えており、なかでも「子ども」と「地域」をテーマにした活動を行っています。【出前授業に関するお問い合わせ】一般社団法人パラフットボールMail: school@parafootball.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月30日まずは2つの放課後等デイサービスを見学Upload By カタバミ私はまちゃが年長の6月あたりから、インターネットで放課後等デイサービスを探して電話をかけてみました。1社で何ヶ所も運営している大手の「A」には「早く連絡されても来年空きが出るかは分かりませんが、今利用者が増えてもう1つ新しく開く予定ですから1度見学に来てください」と言われました。次に息子が入学しそうな小学校の近くにある「B」に連絡をすると、同じように「来年空きが出るか分からないけれど待機者の1番初めに入れておきます」と言われました。見学すると「A」は新しいマンションの1階で、きれいだけれどまちゃが好きそうなおもちゃや絵本などは何も出ておらず、言語聴覚士が常駐しているとのことでしたが、個別でみてもらうには長い順番待ちになると言われました。「B」には何度か連絡をしてやっと年末に見学に行けました。小学校近くの年季の入った一軒家で、入ってすぐまちゃの好きそうな大きなトランポリンや絵本がたくさんありましたが、天井が高く薄暗い気がしましたし、利用している方の年齢層も高くまちゃに合うのか心配でした。年末にもう2つの放課後等デイサービスを見学Upload By カタバミA、Bどちらの放課後等デイサービスも「空きが出るか分からない」と言われたのでどうしようかと考えていた12月に、同じ療育園に通うママ友が、ポストに入っていたという新しくできた放課後等デイサービス「C」のチラシを見せてくれました。早速電話をして見学の予約を取りました。同じ頃、ほかのママ友がわが家のすぐ近くに放課後等デイサービス「D」ができたので良かったらと教えてくれました。こちらもすぐに見学の予約を取りました。「C」は早い時期からしっかりと就労を目指していて、学校と同じように机と椅子が並べてあり、内容もパソコンでブラインドタッチの練習をさせたりしていて、正直まちゃには高度かなと思いました。「D」は本当に家の近所で、できたばかりということで遊具も何もなく未知数でしたが、説明してくださった方が児童発達支援事業所や放課後等デイサービスで長く働いていて、まちゃの特性についてとても理解がある気がしました。CもDもどちらもできたばかりで空きがあり、まちゃがすぐにでも通い出せるような反応でした。2つに決定!現在通ってみてUpload By カタバミ家から近い位置にあり印象も良かったので、私は「D」が気になりました。「まずは週に1日だけいかがですか?」と言っていただいたので、契約して療育園の後に週1で通わせることにしました。その頃、通うことに決まった小学校の近くにある「B」から「週1ですがある曜日だけ空いたのでいかがですか?」と連絡がきました。1つの放課後等デイサービスに週5で通わせて、もしそこがまちゃに合わなかったらどうしようと心配だった私は、そちらもお願いすることにしました。週1だけならと気軽に考えたのかもしれません。現在、まちゃは「D」に週4で行き渋りなく通っていますし、入学してから初めて利用した「B」にも週1ですんなりと通うことができています。「B」の職員さんからは「学校から近いので、初登室のとき手を繋いで連れて行きましたが、全く問題ありませんでした!」と驚かれました。室内がまちゃの好きそうな物だらけだったのが良かったのかなと思います。年が明けてから、最初に見学した「A」から「空きができたので入れます」と言われましたが、もうBとDに決めようと考えていたのでお断りしました。振り返って思うこと……1ヶ所に絞らなくてよかった!Upload By カタバミ今まちゃは2ヶ所の放課後等デイサービスを毎日機嫌良く利用しています。年長時に通っていた療育園の先生から「複数の放課後等デイサービスに通わせるとどちらかを嫌って行き渋りが出るかもしれない」と言われ、1ヶ所に絞ったほうが良いのか迷いましたが今は2つで良いと感じています。週1利用の「B」は一軒家なので遊具も大きくダイナミックに遊ぶことができます。老舗ですから遠くの公園も良くご存知で、あちこち連れて行ってくれます。見学した時には年齢層が高く合わないかもしれないと思いましたが、今は年上の子どもたちがいることを頼もしく感じています。まちゃはこちらではとてもマイペースに過ごしているそうで、まちゃの特性的には合っているのではないかと思います。週4利用の「D」は新しい施設で見学した時は何もなかったのに、その後ハンモックなどまちゃの大好きな遊具が増えました。ビルの1フロアにまちゃと歳の近いお子さんがたくさん一緒にいるので、人気のあるおもちゃはタイマーをかけて順番で使ったりしているそうです。こちらのほうが人との刺激はありそうです。何よりも近いので助かっています。2つ通っているのでそれぞれの違いも感じますが、私はどちらも良い放課後等デイサービスだなと感じています。執筆/カタバミ(監修:新美先生)放課後等デイサービスは、数がとても増えており、タイプや力を入れていることも施設によってさまざまです。いざ選ぶとなると何を基準に選んでいいのか迷ってしまうことも多いですね。まちゃくんの場合は、年長の6月から動かれたとのこと。さすがのスピード感です。放課後等デイサービスは増えていると言われながら、かなり混んでいることも多く希望のところが空いているとは限りません。前の年度のうちから探して年度替わりの空きを待たないと選ぶ余地がないという地域も多いようです。学校でそれなりに頑張った後に行く放課後等デイサービスなので、お子さんが無理なく安心して楽しく通える場所であることは大切です。保護者が見学してお子さんに合いそうか見極めたり、可能なら本人も一緒に行って活動を体験したりするなどして相性を探るのもいいですね。家庭でも学校でもない第三の居場所=サードプレイスとしての放課後等デイサービスで、安心して他者と関われたり、さまざまな活動を経験できたりするといいですね。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年04月16日特別支援学校高等部卒業後の進路特別支援学校高等部卒業後の進路としては、大きく4つあると思います。1、障害者雇用枠での「企業就労」2、企業への就職を目標に訓練を行う「就労移行支援事業所」3、一般雇用が困難な人への訓練や就労の機会を提供する「就労継続支援A型・B型」4、障害者支援施設で過ごす「生活介護」息子が通っていた特別支援学校高等部は、生徒に合わせてクラスが分かれていました。「教育課程の類型」といい、生徒の特性や目指す進路に応じて適切な教科や科目の履修ができるというものです。まず、企業就労を目指すクラスがあります。また、就労移行支援事業所や就労継続支援A型・B型を目指すクラスがあり、こちらは食品加工班、接客班、事務班、清掃班などに分かれて授業に取り組んでいました。そして、生活介護を目指すクラスは、紙漉きや園芸、陶芸の作業を主にしていました。さて、当時このクラス分けは特別支援学校高等部入学後3年間、類型の移動などの変更はありませんでした。また就労移行支援事業所や就労継続支援A型・B型を目指すクラスのメンバーは高等部1年のときに接客班、食品加工班、清掃班、事務班の体験をし、高等部2年でこの中で適性を見極めて1つに絞り、卒業後の進路を決める形がとられていました。就労移行支援事業所や就労継続支援A型・B型を目指すクラスに所属していた息子、進路はどうする?息子は就労移行支援事業所や就労継続支援A型・B型を目指すクラスに所属していましたが、同じクラス内での何人かは最終的に企業への就労が決まったり、また企業就労を目指すクラスでも最終的には企業就労ではなく、福祉的就労に進んだ生徒もいましたので、必ずしも属しているクラスで進路が決定されるわけではありませんでした。息子にはどのような進路がいいのか、私は思いを巡らせていました。3年生の2学期頃から生徒たちの進路が決まり始め、企業への正式内定をもらう子も出てきました。定型発達でも受験期の保護者あるある話だと思いますが、保護者同士が親しくても進路先や結果はお互いに秘密にするという暗黙の了解を感じました。親しい友達でも「どこの企業に決まったの?」と聞いても「まだ決まっていない」と決まっていてもごまかされたり、「学校から口止めされているから企業名は言えないのよ」といった返事が戻ってくることもありました。そんな中、高等部に通っていた頃の息子の状態ではすぐに企業就労することは難しいと考え、就労移行支援事業所で高等部卒業後もスキルを学ぶことを希望し、活動を始めました。息子にあった就労移行支援事業所はどこ?私たちは居住区内にある事業所を何件か見学しました。ですが、私も息子もここならと思うところが見つかりませんでした。例えばとある事業所、そこはB型と就労移行支援事業所を併設していたのですが、袋詰めの作業をB型は座って行い、就労移行メンバーは立って行っていました。不思議に思った私が「違いは何ですか?」と質問すると「企業就労を目指すメンバーは身体を鍛えるため立って作業をしてもらいますが、B型のメンバーは着席で行ってもらっています」との返答でした。このようなこともあったので、私たちは居住区以外へも範囲を広め、探すことにしました。そして別の区のとある事業所へ見学にいきました。そこはパソコンに特化した訓練をしてくれ、支援員さんの雰囲気がとても良く、息子も私もここだ!とすぐに気に入りました。就労移行支援事業所の利用期間は原則2年間なのですが、コロナ禍で就職活動ができない期間があったため、息子はここに丸まる3年通うことになりました。そして、希望通り障害者雇用で内定をもらい、現在は一般企業で契約社員として働くことができています。就労定着支援制度できめの細かいフォローをしてもらっています現在の息子は就労定着支援制度を利用していて、月1度、就労移行支援事業所の職員さんが会社訪問をしてくれます。特別支援学校高等部卒業後に就労する場合、学校の先生が定期訪問にしてくれるのは最初のほうだけのようですが、就労移行支援事業所に通い就労定着支援制度を利用すれば約数千円の利用料で(所得により変動します)きめの細かいフォローをしてくれるので、とても助かっています。遠回りしましたが、いきなり企業就労せず就労移行支援事業所へ通って良かったなと今は思っています。進路を選択するということはとても大変なことですが、私たちの経験が参考になったら幸いです。執筆/立石美津子(監修:鈴木先生より)知的発達の程度にもよりますが、何ができるかに注目して、できるところを伸ばしてくれる職場が一番望ましいと考えています。神経発達症に理解のある職場だといじめやパワハラなどがなく、ストレスは少ないと思われます。知的発達に遅れのない神経発達症の患者さんの中には、会社に告知しないで頑張って働いている人も多くいます。そのため仕事量が多くなったり、指導を任されたり、ストレスが多くなることもしばしば聞かれます。教育も職場も自分に合ったところがいいのです。前の記事はこちらUpload By 立石美津子Upload By 立石美津子Upload By 立石美津子Upload By 立石美津子(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年04月13日2024年4月2日(火)13時~15時半、長野県中野市「児童発達支援センターみらいく」では、特別なゲストをお招きして新たな施設の開所を記念するイベント「ぼくらの未来基地~スペシャルゲストと共に地域を彩る~」を開催します。イベントチラシ■開催概要日時 :2024年4月2日(火)13時~15時半場所 :児童発達支援センターみらいく長野県中野市吉田963-5定員 :50名参加方法:事前登録が必要です。以下の申込フォームよりお申し込みください。 《プログラム内容》13:00 中野市長からのあいさつ13:10 ブレイクスルー佐々木さんによる企画:自己紹介、質問コーナーなど13:25 パネルディスカッションコーディネーター:山岸裕始パネラー:中野市長、はるな愛さん、ブレイクスルー佐々木さん、いよちゃんが登壇14:10 いよちゃん企画:じゃんけん大会、プレゼント企画《参加特典》本イベントでは、タレント・歌手のはるな愛さん、教育系YouTuberのブレイクスルー佐々木、そしてTikTokクリエイターのいよちゃんを特別ゲストとしてお招きします。これらの著名なゲストと共に、子どもたちが地域の誇りを感じ、未来を創造する特別な一日を提供します。この記念イベントは、児童発達支援センターみらいくが提供する、医療的ケアと教育的支援が一体となった包括的な発達支援の精神を象徴しています。私たちは、特別な支援が必要な子どもたちが健全な成長と発達を促進できるよう支援することを目指しています。どなたでもご参加いただけますので、ぜひこの機会に参加し、子どもたちが地域と共に成長していく姿をご覧ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月21日新しい地図と日本財団が共同で運営する「LOVE POCKET FUND」(愛のポケット基金)の「令和6年能登半島地震支援プロジェクト」に関して、新たな支援先およびプロジェクト期間の延長が決定した。今年1月1日、石川県能登地方で発生した令和6年能登半島地震は、強力な揺れとその後の余震により、広範囲にわたる被害をもたらした。家屋の倒壊や道路の損傷、ライフラインの途絶など、被災地域の住民の方々の生活基盤に重大な影響が出た。これを受け、LOVE POCKET FUNDではまず被災者の衛生環境を改善し、感染症などによる二次的な被害を抑えるため、WOTA社の循環式手洗機「WOSH」の配備を実施した。手洗機配備の支援のように、災害直後は命を救う緊急支援が優先されたが、時間の経過と共に、避難所や仮設住宅での新たな生活に直面している被災者への心のケアや生活の質の向上を目指した継続的な支援の重要性が高まっている。これを受け、LOVE POCKET FUNDでは、被災した地域の復興支援の第2弾として3団体3事業へ合計287万5000円の支援を決定し、また2024年3月31日に終了予定だったプロジェクト期間を2024年9月30日まで延長することとした。これによって寄付金の受け入れ期間も同日まで延長される。新たな第2弾の支援においては、被災地域の復旧・復興に向けて、特に影響の大きかった奥能登地域を中心に、避難所生活を送る人々や医療的ケアが必要な障害児者の人々を含む、よりサポートを必要とする層への手厚い支援を目的とした専門組織への資金提供を実施し、地域に寄り添った支援を行っていく。今回支援先に決定した3団体と選定理由は以下の通り。◆(一社)日本災害看護学会:本基金の目的の一つである「生きにくさを抱える方々への支援」として、避難所生活を送る方々の生活環境の改善を図る事業であるため。◆(一社)医療的ケア児等コーディネーター支援協会:本基金の目的の一つである「子どもの支援」として、医療的ケアを必要とする障害児者の皆さんを対象としているため。◆北陸学院大学よりそいの花プロジェクト:本基金の目的の一つである「生きにくさを抱える方々への支援」として、避難所生活を送る方々を元気づける様々なサポートを行う事業であるため。【編集部MEMO】「LOVE POCKET FUND」は、「“あなたのため”が“自分のため”になる」の言葉を胸に、「誰かにやさしくすることで自分も幸せになれる」をコンセプトに2020年4月27日、新しい地図と日本財団により開始された。新型コロナウイルスの感染拡大の中、コロナ対策に取り組むことを決意、第1弾プロジェクトとして「新型コロナプロジェクト」が開始し、2022年3月31日をもって、同プロジェクトについての寄付受付のみ終了。その後も寄付の受付を継続し、ウクライナ避難民支援、各災害被災地への支援などを行うなど寄付を実施している。
2024年03月13日次女の場合、場面緘黙について知らない担任の先生がほとんどだった場面緘黙疑いの1年生、診断された2年生から6年生の今まで、5名の担任の先生にお世話になってきた次女。その中で、場面緘黙について知っていた先生は、1年生の時の担任の先生だけでした。この先生に、次女が学校で、クラスメイトと話せなかったり、動けなくなったりしてしまうこともあると教えていただき、スクールカウンセラーと面談をすることになりました。そこで次女は場面緘黙疑いとなり、その後の支援を始めていくきっかけになったので、その時の担任の先生にはとても感謝しています。その後次女は転校し、現在の学校では、場面緘黙について知っている先生はいませんでした。進級時の引き継ぎは……?次女が場面緘黙と診断された2年生の時、場面緘黙のことは担任の先生にお伝えし、進級時に学校へ提出する書類にも記載していました。しかし、3年生になって新しい担任の先生とお話ししたところ、場面緘黙についてご存じではありませんでした。たまたまかな……?と思いましたが、4年生への進級時も新しい担任の先生は次女の場面緘黙について知らず、ここでやっと、「私のほうでなにかアクションを起こさないと、特性などについて自動でうまいこと引き継がれるわけじゃないのか……!」ということに気がついたのでした。Upload By まりまりUpload By まりまりその都度、担任の先生に私のほうから説明していたこの頃は通級指導教室(ことばの教室)なども利用していなかったので、学校とのやり取りは、ほぼ担任の先生のみと行うといった感じでした。そのため、進級時には、場面緘黙についての説明や、前年はどう配慮していただいていたか、今後どうしていきたいかなど、私のほうから担任の先生に直接お伝えし、相談する必要がありました。……が、これがなかなか気をつかうものでした。どの程度お願いして良いのか、無理なことを言っていないか、先生はどのくらい理解があるのか、どう思っているのか、うるさい親と思われていないか……。Upload By まりまりなんとか、継続した支援にできないものかな……と思っていました。引き継ぎ問題、解決の糸口は……この引き継ぎ問題が、通級指導教室(ことばの教室)を利用し始めたことで、一気に解決しました!ことばの教室の利用時に、学校側で(保護者と相談のもと)個別指導計画を作成してくれました。そこには本人・保護者・担任の願いや年間指導目標、目標達成のための学習活動、その達成の状況や所見などが記載され、共有されます。最初見た時に、個別指導計画の存在を知らなかったので、こんなことしてくれるんだ!と驚きました(と同時に、もっと早くこれに出合えていれば……!とも思いました……)。さらに、ことばの教室の担当の先生からは「進級時、新しい担任の先生に、保護者の方から特別伝えておきたいことはありますか?」と聞いていただいて、今まで自分でやっていたことを考えると、本当に助かるな~とありがたさしかなかったです。Upload By まりまり通級指導教室(ことばの教室)に通い始めてからの進級次女が4年生の終わりから通級指導教室に通い始めて、5年生の進級時。新しい担任の先生も、次女の担任になるまでは場面緘黙について知らなかったそうですが、個別指導計画による引き継ぎだけでなく、事前に通級指導教室の先生と直接話してくださっていて、場面緘黙に関する知識がある状態でお話できたのでとてもやりやすかったです。Upload By まりまり毎年進級の時には、「またいろいろ言わなくちゃいけない……」「かなり気をつかうな……」と負担を感じていましたが、進級時に連携をしていただけるようになったおかげで、このストレスから解放されました。また、今までの担任の先生がやってきてくださったことや、次女の状態を正確に次の担任の先生へ伝えられるようになったので、私にとっては良いことしかありませんでした。その後、5年生から6年生時の進級は、担任の先生が変わらなかったので、さらに助かる状況でした……!このように切れ目のない支援を積み重ねてこられたおかげで、中学進学時にもとても役立ちそうで良かったです。執筆/まりまり(監修:藤井先生より)年度変わりの今の時期、来年度の先生にどのようにお子さんのことを引き継いだら良いのか、と悩まれている親御さんのヒントになるコラムをありがとうございます。就学前には、教育委員会に就学相談を受け、その際に就学支援シートを提出されてお子さんの様子を引き継がれる方もいます。次女さんの場合は、通級指導の先生作成の個別指導計画と、通級指導の先生と担任の先生が直接話されたのが良かったのですね。通級指導教室(東京都など一部の自治体では特別支援教室)・特別支援学級の先生、スクールカウンセラー、支援コーディネーターの先生と連携をとるのも良い方法です。また、医学的な配慮が必要な場合には、主治医意見書を学校に提出し、それを通じて学校と対話をするのも良いと思います。環境が変わっても、切れ目ないサポートがあるとお子さんも安心して過ごせますね。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
2024年02月29日Hondaの自動車大学校「ホンダ テクニカル カレッジ 関西」は、高校生の春休み期間に実施する特別なオープンキャンパス『春の体験授業2024』を2024年3月29日(金)、30日(土)の2日間で開催します。『春の体験授業2024』では、この日のために先生と在校生が考えた多数の体験プログラムをご用意しています。春の体験授業2024オープンキャンパス参加者は、バイク・クルマの整備体験に加え、一級自動車整備士が実施する高度な車両整備に、クルマの開発につながるモノづくり体験を受講することができます。また、Hondaのスポーツカー『NSX』や『CIVIC TYPE R』へのエンジン始動や、『ASIMO(人型ロボット)』研究から生まれた、バランス制御技術を活かしたパーソナルモビリティー『UNI-CUB β』、『オリジナル制作の電動バイク』の試乗等、参加者の皆様が楽しめる体験プログラムです。また、今回だけの特別企画として、国内最高峰のレースで四輪市販車を大幅に改造したSUPER GTに参戦したレース車『Modulo NAKAJIMA Racing NSX-GT 2019』を特別展示します。『春の体験授業2024』が自動車やモノづくり業界への進学を検討している高校生と保護者様の一助となれば幸いです。Modulo NAKAJIMA Racing NSX-GT 2019(特別展示)■春の体験授業2024の概要開催日時:2024年3月29日(金)、30日(土)※両日ともに10:30~15:30 ランチ付体験内容:バイク・クルマの整備体験、モノづくり体験、電動バイクへの試乗体験、NSXのエンジン始動 等バイクとクルマの整備体験特別展示 :Modulo NAKAJIMA Racing NSX-GT 2019、CIVIC TYPE R、NSX、UNI-CUB β 等参加者特典:ホンダ テクニカル カレッジ 関西 オリジナルTシャツをプレゼント参加者の枠:1日あたり55名まで ※ご予約はHPからお申し込みできます。 UNI-CUB β(展示試乗)■学校法人 ホンダ学園 ホンダ テクニカル カレッジ 関西創立年: 1976年校長 : 五月女 浩所在地: 〒589-0012 大阪府大阪狭山市東くみの木2丁目1937番地1号URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月27日株式会社AOが運営する海鮮居酒屋“俺の魚を食ってみろ!!”では2024年2月2日(金)より能登半島地震復興支援プロジェクトをスタートいたします。2つの支援コース支援コース その(1)【日本酒ほぼ原価販売】売上金の50%を日本赤十字社を通じて能登半島地震義援金として寄付させていただきます。支援コース その(2)【北陸の食材を存分に楽しんでいただく天然氷見ブリの海苔しゃぶコース】売上金の10%を日本赤十字社を通じて能登半島地震義援金として寄付させていただきます。■実施期間2024年2月2日(金)~2024年2月29日(木)予定仕入の状況により終了日が変更となる可能性がございます。■実施店舗(2店舗同時開催中)<俺の魚を食ってみろ!!神田本店>電話: 03-6206-9680営業時間: 11:30~23:00<俺の魚を食ってみろ!!西新宿店>電話: 03-6908-7481営業時間: 11:30~23:00■提供価格【日本酒ほぼ原価販売】※金額は全て税込価格です。【天然氷見ブリの海苔しゃぶコース】(税込5,000円)■コース内容加賀野菜のバーニャカウダ北陸珍味盛り合わせ天然氷見ブリの海苔しゃぶ茶碗豆腐のどぐろの一夜干し北陸鮮魚の天ぷら氷見うどん石川県郷土料理 押しずしデザート※プラス(税込1,980円)で飲み放題付に変更可能※メニューの内容は予告なく変更する可能性があります。(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)※出典:プレスリリース
2024年02月09日里親やグループホーム、特別支援学校など、どこに行っても問題を起こしてしまい、社会のどこにも居場所のなくなってしまった9歳の少女を繊細かつ強烈な描写で描いたノラ・フィングシャイト監督の長編初監督映画『システム・クラッシャー』。この度、主人公の少女が睨みつける姿が印象的な日本版ポスタービジュアルと予告編映像が解禁された。第69回べルリン国際映画祭のワールドプレミア上映で10分間のスタンディング・オベーションを受け、銀熊賞(アルフレード・バウアー賞)など2冠、ドイツ映画賞では作品賞を含む8部門を受賞し、世界各国で37冠に輝いた本作。今回解禁となった日本版ポスターは、子どもも大人も関係なく悪態をつきまくる嵐のような9歳の少女ベニーを真正面から捉えたカット。キャンディを頬張りながら、その怒りとは裏腹な愛の渇望を訴える視線が、作品と同様に人々を射抜く1枚だ。予告編でも、中指を突き立て捲し立て、ベニーは絶叫する。でも本当はただ、ママと一緒にいたいだけ…。そんな願いも社会の理不尽にぶち当たると再びキレてしまう。家族もお手上げの状態で、このままではどこにも居場所がなくなってしまう。見知らぬおじさんに悪態をつくベニー、学校に行きたくないと刃物を振り回すベニー、鎮静剤を打たれ動けなくなったベニー。それでも、隔離療法中の森のなかではママを呼び続けるベニーのやまびこが切なく響く。バックで流れるニーナ・シモンの名曲「Ain't Got No, I Got Life」は、なにも持ちえない自分という絶望と、それでも命と自由だけはあるという不屈の希望を歌った、映画本編でも流れる屈指の名曲だ。ニーナ・シモン自身もアメリカが持っていた様々な矛盾や問題、そして自身の置かれた環境や家族や自分自身への怒りをストレートにぶつけ、一時は音楽業界からも忌避された過去を持つ伝説のアーティスト。本作の主人公ベニーと重ね合わせることで、より胸に響く映像となっている。『システム・クラッシャー』は4月27日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:システム・クラッシャー 2024年4月27日よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて公開
2024年02月09日小学校は通常学級と特別支援学級どちらが良い?特別支援教育を受けるメリットやデメリットは?Q:4歳(年中)の子どもがおり、未診断ですが境界知能で現在療育に通っています。小学校は通常学級と特別支援学級どちらが良いのか迷っています。特別支援教育を受けるメリットやデメリットを教えてください。A:来年度まで情報を集めながら、体験入級などを活用して判断するとよいと思います。通常学級か特別支援学級の二択ではなく、通常学級に在籍して通級指導教室(東京都や一部地域は特別支援教室)を利用する選択肢もあります。Upload By 発達障害のキホンもう一年の猶予があるので、現時点で判断するというよりは情報を集めて来年度本格的に体験入級などしていくことになると思います。通常学級か特別支援学級の二択ではなく、通常学級に籍を置きながら通級指導教室(東京都や一部地域は特別支援教室)を利用することも考えられます。通常学級でも子どもに合わせた合理的配慮を受けることが可能ですが、集団が基本となるので、一対一での指導機会を持つことは物理的に制限されます。特別支援学級の場合は、少人数で学習するので個別的な指導もしやすくなります。しかし、これは通常学級でも同じことが言えますが、少人数の中でも互いの個性や特性が合わないお子さんがいる場合、困難が生じる場合があります。通級指導教室はその中間的な存在ですが、入学時から通級が確約されないこともあります。学級選択は就学前の子どもの親御さんにとって大きな悩みですが、各地域ごとに就学決定のルールが異なっていますので、学校や教育委員会の相談窓口に直接問い合わせることや、体験入級などを活用していくこと、先輩の保護者から情報を得ることなどが大切だと思います。
2024年02月03日息子の困った行動と、ある日の夕方の出来事Upload By べっこうあめアマミある日の夕方のことです。その日は子どもたちが持ち帰った汚れ物が大量で、私は大量の汚れ物の予洗いをしていました。すると、居間から娘が私を呼ぶ声がしたので急いで見に行くと、居間は大惨事となっていたのです。息子には感覚刺激を求めて遊ぶくせがあり、私が居間に駆けつけた時も、ちょうど夢中になって遊んでいるところでした。この行動自体は息子の自己刺激の一種で、日頃からよくあることではありました。しかし、その日は帰ってから息子がなかなか玄関から動かないなど、いろいろと続いており、さらに、疲労に加え体調不良もあって頭が全く回らない状態だった私。思わずカッとなって、息子にひどい叱り方をしてしまったのです。自分の育児に自信がなくなって……あふれる涙息子を激しく叱って泣かせてしまうと、過去のいろんな出来事や今の自分の状況が頭を巡り、私も涙がとめどなくこぼれました。自分がこれまでしてきたことは正しかったのか……何も現状が変わっていないように思えて、虚しく思えたのです。そして同時に、自分があまりにいっぱいいっぱいであることにも気がつきました。夫の帰りはいつも深夜が当たり前で、私の実家は遠方です。ワンオペ育児の疲労からか、頻繁に吐き気や頭痛に襲われる状態で、さらに自分自身の持病の不安も加わり、精神的にも不安定でした。相談しようと思えばできる人がいたと思うのですが、自分の弱さをさらけ出す勇気が出ず、誰にも言えない悩みやつらさだらけで、 追い詰められていました。次の日の朝、息子の反応はUpload By べっこうあめアマミ次の日の朝、ひどい頭痛で起きられずにいると、夫が息子の支度をすべて完了してくれていました。私は昨夜のことが気まずくて、息子にどう接していいか分からずにいました。すると息子は、家を出る時に私にぺこっと頭を下げ、手を挙げて「いってきます」のポーズをしてくれたのです。その姿に、激しい罪悪感に苛まれていた私は、勝手ながら少し救われた気がしました。息子は話すことができず、本心を知ることはできませんが、いつも通りの一日を始めることができました。ただ、また夕方が近づいてくると、息子にどう接していいのか不安になると共に、また昨日のようなことが起きないかと不安がどんどんふくれあがっていきました。息子の担任の先生に電話、先生の言葉に救われてUpload By べっこうあめアマミ夕方、私は散々迷ったあげく、昨日の出来事を誰かに話さなくてはならないような気がして、息子の学校の担任の先生に電話をしました。その日の息子の様子が気になって、このまま息子と顔を合わせるのが怖かったからというのもあります。電話口に先生が出ると、何から話していいか分からなくなりましたが、最近あったことをポツポツと話し始めました。先生はその話に一緒に驚き、共感してくれました。孤独感を強く抱いていた私でしたが、先生とは一番近い感覚で、息子の現状を共有し合えている気がしました。先生こそが、息子に対して私と一番近い認識を持ってくれている相手だと確信したのです。そして、話の流れから昨日の出来事を話しました。先生は私の話を聞いて、まず、「話してくれてうれしい」と言ってくれました。「お母さんが話してくれたから、助けようとすることができる、だから話してくれる存在になれたことがうれしいんです」と。続けて「親だってそうなってしまうことはある」と、気持ちに寄り添ってくれました。私のことを一切責めず、否定せず、共感し、労わってくれたのです。「すでにお母さんはこの電話をするまで、いっぱい反省したと思う。この電話をかけることもすごく勇気がいったと思う。だから、もう昨日起きてしまったことは、難しいかもしれないけど一旦考えないようにしましょう。もう自分を責めないで。」先生の言葉に、私は涙が止まらなくなりました。特別支援学校は、特別な支援を必要とする子どもだけを支援する場ではないUpload By べっこうあめアマミ先生は、息子の気持ちについても言及してくれました。今朝の出かける時の反応がすべてだと思うと。「気にしてないよ、大丈夫だよ」ということだと思うと。たぶん、何を言ってもやってもヘラヘラしているように見えるのは、息子本人もなんで怒られているのか分かっていないからで、まだ理解が難しいんだと思うとも話してくれました。そしてその上で、学校でどんな対策をしているかなども教えてくれました。先生は、こうも言ってくれました。「特別支援学校は、特別な支援を必要とする子どものためだけに支援をする場ではないと思っています。そうしたお子さんのご家族の支援もしていきたいから、これからも、何かあったらどんどん電話してほしいし、連絡帳にも書いてほしい。夜も寝られず悩むことがあったら、長文の手紙にして連絡帳に挟んでくれてもいい。学校に話しに来てくれてもいい。だから、いっぱい話しましょう。」そして、「お母さんって本当にすごいと思います、だって朝から夜寝るまで、ずっとですもんね」と言ってくれました。先生は、家で障害児をみる親の大変さを理解してくれていたのです。その上で、息子だけでなく、私や家族も支援したいと言ってくれました。学校は子どものためのもの、担任の先生は息子の担任であって、あまりご迷惑をかけてはいけないと思っていましたが、このときの先生の言葉に、私は心底救われたのです。私が欲しかった言葉をくれた先生、息子だけでなく、私にとっても頼れる存在娘のお迎えの時間がせまっていて、さらに泣きすぎてうまく受け答えができずにグズグズな情けない姿をさらしてしまいましたが、先生と話したことで、私の気持ちは落ち着きました。先生は、私が欲しい言葉を全てくれた気がしました。こうして私は、先生と話したおかげで、ずっと落ち込んでいた気持ちがすっきりし、「いつもの自分」で子どもたちのお迎えに出発することができたのです。次の日、なんとまた先生が電話をくれました。私の様子を心配しての電話でした。「何かあったら積み重なる前に、どんどん相談してください」と、また心強い言葉を言ってくれたのです。先生との電話を終えて連絡帳を見ると、そこにも心遣いのメッセージがありました。「迷うこと、不安になること、ママにしか分からないことがあっても、絶対に一緒に戦います。味方はいっぱいいます、頼ってください。」先生からの一つひとつの言葉に支えられて、今の私がいます。息子だけでなく、親である私のケアまでしてくれて、明日への力をくれる、そんな特別支援学校って最強だなと感じた思い出です。執筆/べっこうあめアマミ(監修:初川先生より)担任の先生の言葉に救われたエピソードのシェアをありがとうございます。特別支援学校だからこそ障害についての理解や障害のあるお子さんを育てる大変さをよくご存知で、少人数で支援が行き届きやすいといった側面はありますが、おそらく読者の方の中には、特別支援学級や通級指導教室、通常学級であっても担任の先生の言葉に救われたことに思い当たる節のある方もいらっしゃるかもしれませんね。家庭と学校はお子さんが長く過ごす場です。お子さんの難しさやずっと一緒にいることでそばにいる大人にかかる負担など、先生方と保護者の方とでは共有できるものがたくさんあります。アマミさんはずっとこれまで親だから自分で頑張らなければ、担任の先生は子にとっての先生であって自分が頼る相手ではないとかなりご自身を律してこられたのだな、とこのエピソードを読んで思いました。ただ、どんな人にも気持ちやコンディションはあって、いつもいつも頑張れるわけではないです。そして、お子さんに障害などの難しさがあったらなおのこと、負荷がかかっている面があるのも当然だろうと感じます。保護者の方がいっぱいいっぱいになられた際に、弱音を吐いたり、つらいと言えたりする相手や場があるといいなと心から思います。アマミさんのように担任の先生がそのお相手となることもありますし、場合によっては養護の先生や特別支援コーディネーターの先生であることもあるかもしれません。スクールカウンセラーや地域の子育て相談窓口がそこを担うこともあると思います。「何かあったら積み重なる前に」「相談してほしい」と思っている支援者は探してみると近くにいるのではと思います。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年12月23日発達グレーゾーン息子の就学問題。発達検査を受けてみたけれどしのくんは発達障害グレーゾーンの男の子です。現在は年長クラスで、来年から小学生になります。しのくんは言葉が遅く、集団行動が苦手だったこともあり、ことばの教室や療育に通っています。来年小学生になるにあたって、就学先の参考にするために、発達検査を受けることにしました。そして検査の結果……。Upload By keikoUpload By keiko「通常学級でやっていけるのか、それとも特別支援学級のほうが良いのか」については、療育の先生方も判断がつかないようで……。どちらがしのくんにとって良いのかが分からないので、集団生活の様子を一番よく見ている保育園の先生に相談して決めましょう!ということになりました。保育園での面談日。思いがけない先生の言葉に固まってしまい…保育園での面談の日がやってきました。就学先希望の提出期限は7月末、そして面談も7月末……ということで、「いよいよしのくんの就学先が決まる!」と私はドキドキしていました。発達検査の結果を見せて、ことばの教室の先生と療育センターの先生から言われたことを保育園の担任の先生へ伝えました。すると担任の先生から……Upload By keikoUpload By keiko「お母さんはどうしたいですか?」と聞かれ、私は思わず固まってしまいました……。私はその時まで、わが子の進路を親が決めるとは思っていませんでした。先生に特別支援学級と言われたら、その通りにしようと当然のように思っていたのです。私の願いは、しのくんにとって一番良い道に進むことです。だからこそ、専門家に判断してもらいたくて、病院で発達検査したり、療育や保育園の先生に相談したりしていたのですが……急に私の意見を求められて「プロが判断できないことを私が判断できるわけがない」と思ってしまいました。なので、私は正直に「分かりません……。先生の答えに従います!」と担任の先生に丸投げしてしまいました。担任の先生は、そんな私の気持ちを受け取ってくださり、園長先生と話し合って答えを出してみると言ってくれました。面談を終えた日の夜、「ある事実」に気づいた私そして、担任の先生との面談を終えた日の夜、私はふと気づきました。しのくんの就学先について、夫の気持ちを一度も聞いていないということに……!!保育園の先生に決めてもらおうとばかり思っていたので、夫の意見を聞くという発想がなかったのです。Upload By keikoもうすでにウトウトと眠りかけている夫に急いで「通常学級と特別支援学級選べるならどっちを選ぶ!?」と聞いてみると「通常学級」と返事が返ってきました。(その選択の理由については語らないまま、夫は眠りに落ちていきました(笑))そして、ついに就学先決定!翌日、「通常学級が良い」という夫の意見をないがしろにしないためにも、私は朝一番に保育園へ電話しました。すると、もうすでに担任の先生と園長先生との話合いは終わっており、保育園の先生方の意見は「しのくんは通常学級がいいと思います」ということでした。図らずも夫の意見と先生方の意見が一致したので、私の心も決まりました。小学校に入学するまであと数ヶ月あるし、低学年には補助の先生もいるし、まずは通常学級に入ってみて、しんどそうだったら2年生から変更しようということで話がまとまりました!「子どもの就学先」という責任重大な決断をどうするか、とても悩んだ数ヶ月間でしたが、周りの先生方に恵まれたこともあり、また一つ大きな壁を乗り越えることができました!悩みや心配事はつきないけれど、これからも支援者の方々に(そして夫にも……)その都度相談しながら、しのくんにとって一番良いと思える道を進んでいこうと思います。執筆/keiko(監修:新美先生より)就学についてのエピソードをきかせてくださりありがとうございます。検査を受けたり、療育の先生へ相談に行ったりして、就学後の学びの場について検討されたのですね。学びの場については、誰が決めるというのではなく、保護者の方の希望をなにより優先しながら、関わる人たちの意見を参考に総合的に判断されることが多いと思います。とはいえ、いきなり保護者の希望と言われても、未経験なだけに迷ってしまうこともありますよね。お話を伺うと、関わっている先生方も、みんな迷っていたようなので、誰もが迷う微妙なゾーンだったのかもしれません。こうだったらこっちというような、絶対の基準があるわけでもなく、実際先生やクラスメイトの相性などもあり、どっちがいいか迷うことはしばしばあるものです。しのくんについては、ふだんの集団生活を支えて下さっている園の先生のご意見と、お父さんの意見が一致したということもあって、Keikoさんの心も決まったのですね。どちらに決めても、実際入ってみての試行錯誤や先々の変更はあるかもしれませんが、その都度相談しながら進んでいくと決めたKeikoさんとしのくんを、心から応援したい気持ちです。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
2023年11月13日どうしたら特別な存在になれる?彼の特別な女性になるためのアドバイス誰でも憧れるような人とお付き合いできたとしても「もっと彼の特別な存在になりたい」と考えてしまうこと、ありますよね?だけど、その「特別さ」って、いったいどうやって手に入れるんでしょう?彼の特別になるために、一緒に考えてみましょう。定番アドバイスよく聞くのは「彼に自分の思いを伝える」そして「彼の言いなりになりすぎず、彼の話を聞くこと」とはいえ、両極端なこのアドバイス。この2つのアドバイスに共通するのは「適度に行うこと」です。その場の雰囲気で適宜合わせて応じ方を変えるというもの。これをうまく駆使して彼の特別な存在になりましょう。特別とは何か?特別というのは、その人がこの世に存在することの奇跡という気持ちから生まれます。あなたがこの地球に生まれたことはまさに奇跡といえますよね。「特別」とはあなただけというもので、決して比べたり選んだりできないものなのです。具体性をもって考えてみる彼に夢中になって依存してしまう女性がいます。彼から認められることで、何かを得て救われたように感じ、幸せを感じる女性。しかし、そんな女性は自分の特別さを失ってしまいます。そのため、どれだけ彼に自分の思いを伝えようとしても、依存しすぎてしまっては、最終的には彼にとって特別な存在になることはできず、突然彼から見捨てられてしまうのです。自分が特別な存在であるという自覚つまり、彼にとって特別な存在になりたければ、まずは自分自分を特別な存在と認識しなければならないということ。自分がこの世に生まれた偶然性と奇跡性を考えてみましょう。あえて言いますが、これはとてもシンプルなことです。自分は唯一無二の特別なんだと自覚するだけなのです。自分を大切にすれば特別な存在になれる自分の大切さに気付くと他の人にもその輝きは伝わります。その瞬間、あなたは彼にとって、まさに特別な存在になるのです。まずは自分を大切にすること。そこに気づいてこそ、彼を特別に思えるのでしょう。(愛カツ編集部)
2023年11月10日発達障害のある次男の中学校生活がいよいよスタート!Upload By スガカズ発達障害(ADHD、LD)のある次男はこの春から中学校の通常学級に通っています。希望していた週一回の特別支援教室(通級指導教室)にも無事に通えることになりました。次男は昔から、環境の変化が苦手です。環境の変化があるときに対人関係のトラブルが起こりやすくなります。小学校に入学してからは大人(今回の場合は学校の先生など)とのトラブルが大半で、小学校低学年の頃はかんしゃく(暴言、物にあたる)や脱走がときどきありました。そのため、「次男の特性をあらかじめ知ってもらっていたほうがトラブルを未然に防げる」と思い、次男の特性などを中学校に事前に共有しています。学校生活スタート。本人の気持ちは……?次男は小6の秋におこなった、特別支援教室(通級指導教室)の体験での自己紹介で「中学校に入ったら怒るのをなおしたい」と言っていたり、入学直前には「中学校に入ったら新しい友達をつくる」「どんな学校なのか楽しみ」と話していました。小学校卒業前から本人の情緒は比較的安定していて、中学校に通ってからも不安定になることはありませんでした。知らない人も多く小学校とは違った環境でしたが、よい緊張感をもって中学校に通い始めました。入学から1ヶ月ほど経つと、クラスにも徐々になじめるようになり、新しい友達も増えました。また、クラス担任は次男との関わり方が上手く、次男自身も担任を好意的に思っているようで、大きなトラブルもなく毎日学校に通うことができています。Upload By スガカズただ、昔から朝は苦手で、緊張感がなくなった現在は、遅刻が目立つようになりましたが……。部活動はソフトテニス部に入部しました。体を動かすことは昔から得意だったので、テニスは未経験でしたが、どんどんできることが増えていきました。週5日の練習や、休日の試合など熱心に活動しています(平日の朝は遅刻が目立ちますが試合の朝は不思議と遅刻しません)。一度だけ、体育の先生と意思の疎通がうまくいかず、泣いて授業を抜け出したことがありましたが、その際には担任が次男に事情を聞き、学校で話し合って解決することができました。授業は前向きに参加しており、小学校の頃と比べると大きな成長を感じています。初めての定期テストと、課題提出7月、次男にとって人生で初めての定期テストがありました。次男は書字障害があり、文字を書くことが困難なため、書字を含めた勉強が苦手です。ただ、小6の頃から毎月療育に通っており、そのお陰で、文字を書く困難さは改善されました。小学校の頃はノートが真っ白だったのですが、中学校では、困難さを抱えつつも努力して書こうとしているようです。次男の中学校は、普段は課題が出ないのですが、定期テストの日に、課題の提出を求められます。小学校に通っていた時は、宿題の内容を担任の先生と話し合って調整してもらっていました。ですが、中学校では課題の範囲が学年で決まっており、次男だけ調整することは難しいということでした。また、この時期の子どもは友達との時間を優先しがちなので、本人が家にいない時間が増えました。そのため、課題に取り組める時間の確保が難しかったです。Upload By スガカズ【1週間の間にこなす課題】・国語漢字20ページ・数学50ページ・英語20ページ全ての問題を解いて丸つけ間違ったところはノートにやり直して提出結局、締め切りが1週間という限られた時間で次男が課題をこなすことはできませんでした。数学、英語はなんとか提出できましたが、国語の課題は手をつけられなかったので、未提出です。また、テストに向けた復習をする時間はまったくありませんでした。そもそも私は「次男は中学校でテストを受けてくれるのだろうか?」といった疑問がありました。中学校のテストは小学校の時よりも長時間の集中力や、見通しが求められます。もともと小学校でのテストが、書字の困難さを含めさまざまな理由から、白紙のままで0点で返ってくることも珍しくなかったのです。そのため、数日間、みんなと同じようにテストを受け続けることは難しいのでは?と、私は思っていました。Upload By スガカズ期末テストは3日間あったのですが、本人は3日間乗り越えることができました。国語は白紙に近い状態でしたが、受けてくれただけで、十分だと思いました。はじめての定期テストを終えて気付いたこと・漢字にルビがふられていた→ルビふりのお願いはしていませんでしたが、学校側で学習障害(LD)の生徒向けの対応をしてくれていました。・テスト時間の延長は個別で対応ができる→後日、テスト結果を持参して療育に相談しに行った際に、テスト時間の延長ができるかもしれないという話になりました。実際に学校に質問したところ、別室に移動して受けることができるということでした。今のところ本人の当日の意向から、延長の対応はしないでテストを受けています。・プリントをホチキス留めしてプリントの順番がバラバラにならないようにする。→国語のプリントが右とじのスクラム製本だった(ホチキス留めされていなかった)。テスト中にプリントを落としてしまい、順番が分からなくなったので、問題の意味が理解できなかったから白紙に近かったのだそう。学校には、ホチキスを持参する旨を共有した。ホチキス留めをしただけで2学期の国語の中間テストは解いた問題の数が増えた。初めての課題提出で気づいたこと・課題の範囲は先に知ることはできないが、どのワークを使うのかは分かったので、得意な教科は、時間がある時に少しずつ進められるとよい→とは言っても次男の特性から、声かけが重要ですが、「先生から言われてないからやらなくてもよい」と自己判断する場面があったので、先生から「中学生は自主的にやらないといけない」と次男に伝えてもらいました。Upload By スガカズ本当によかったと思うことは、「クラス担任との相性がよい」ということです。次男が通うソフトテニス部の顧問をしているので、テスト後の部活に参加する条件が「数学の提出を完了させること」だったそうです。好意をもっている先生に言われてしまったこと、部活に早く参加したい気持ちが、本人を動かしているんだろうと思います。テストの結果にはあまりこだわりませんが、提出できる課題を少しずつ増やせればいいなと思います。執筆/スガカズ(監修:井上先生より)中学生活で初めての定期テスト、親御さんもお子さんもかなり不安だったと思います。スガカズさんも触れておられましたが、書字障害や感覚過敏など医師や専門機関の診断、所見や意見書があれば、話し合いによって解答欄の拡大や別室受検など症状に応じた合理的配慮が可能になる場合があります。また、提出物に関しても手書きではなく、パソコンやタブレット端末の活用で代替するなども考慮されるかもしれません。合理的配慮の際には、実施前に本人が納得すること、実施したあとに本人の意見を取り入れながら改善していくことが大切です。周囲の生徒と異なる支援を受けることが本人の心理的な不安につながる場合もありますので、お子さんの思いを尊重しながら本人のペースで進めていかれるとよいと思います。スガカズさんも書いておられるように教師との信頼関係も何より大切ですね。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年11月01日結論から言うと…特別支援学校は必ずしもランドセルがNGというわけではない特別支援学校への通学かばんは、一般的な学校に比べてかさばる持ち物が多いこと、子どもの扱いやすさを考えて、リュックが適していると思われることが多いです。しかし、必ずしもランドセル通学がNGというわけではありません。私の息子は知的障害を伴う自閉スペクトラム症があり、特別支援学校に通っていますが、息子の学校でもランドセル通学は問題なく許可されています。そして、何より息子自身がランドセルで通学しているのです。ただし、学校によってはランドセルが許可されていなかったり、指定のかばんがある場合もあるかもしれません。そのあたりはぜひ、個々の学校に直接問い合わせてみてください。そして、もしランドセルが許可されているのなら、はじめからリュック一択とせず、ランドセルを検討する余地もあるのではないかと私は考えています。リュックに決めていたけれど…背負わせてみたかったランドセルUpload By べっこうあめアマミ息子の進路が特別支援学校に決まり、入学準備を考えはじめた時、私は通学かばんはリュックでと考えていました。深い意味もなく、特別支援学校とはそういうものだと思っていたからです。特別支援学校では教科書を使った学習はほとんどなく、持ち物の大半は衣類や給食グッズなどの雑貨類。ランドセルのような角ばった形である必要はないし、「大容量のリュックであるべきだ」という固定観念にとらわれていたのです。しかし、入学が近づくにつれ、店頭やテレビCMなどでランドセルが目につくと、私はなんともいえない胸のザワザワ感に襲われるようになりました。当時、両親や義両親からランドセルの話をふられても「うちは特別支援学校だから必要ない」と言い切っていた私は、心のどこかで強がっていたのかもしれません。「ランドセルを選ぶなんて、”普通”にこだわっている親に見られるんじゃないか」「特別支援学校に通うと決めたのに割り切れていないみたいに思われそう」そんな、ほかの保護者に対する謎の見栄があったように思います。そうやって、心の奥底には「息子のランドセル姿を一目見てみたかった」という本心があったのに、無理やり蓋をしていたのでした。「うちは両方買いました」説明会で聞いた第三のアイデアUpload By べっこうあめアマミ年が明け、特別支援学校の入学説明会に行った時のことです。通学用品の説明の中で、「通学はリュックでもランドセルでもどちらでも大丈夫ですよ」という話がありました。特に保護者から質問があったわけではなかったのですが、在学中のお子さんにもランドセルを使っている方はいて、荷物が多い日だけリュックを使うなどして対応していると教えてくれました。私はその話が気になり、たまたま近くに座っていた方に、通学かばんについて話をふってみました。すると、その方から思いもよらない答えが返ってきたのです。その方は、すでに両親に子どものランドセルを買ってもらったと言うのです。そして何の迷いもなく、普段はリュックで、荷物が少ない日だけランドセルを使うつもりだと言いました。「もし使わなくても、入学式の日だけでもいいから、やっぱりランドセルを背負わせたくて」私はその言葉を聞いて、ずっと胸の内を支配していたザワザワがパァッと晴れていくように感じました。「どちらかに決めなくていい、両方使えばいいんだ」「特別支援学校に決まってもランドセルを背負わせたいっていう気持ち、私だけじゃなかったんだ」そう思うと、一気に気持ちが楽になりました。狙い目は値下げ後のランドセル、息子のうれしそうな顔に、購入を即決!Upload By べっこうあめアマミ次の休みの日、私たち家族は量販店にランドセルを見に行きました。するとそこで、うれしい誤算がありました。時は2月。すでに次年度入学者向けのランドセル商戦はほぼ終わっています。そうなると、型落ちとなった次年度入学者向けのランドセルが軒並み値下げしていたのです。結局、息子のランドセルは2万円程度で買えました。すでに買っていた大容量のリュックも2万円程度。あわせても4万円。近年のランドセルの相場を考えると、決して高すぎる出費というわけでもありません。そして、何よりも喜ばしかったのが息子の反応でした。ランドセルを初めて背負った息子は、うれしそうな笑みを浮かべ、ずっと手放そうとしなかったのです。「やっぱりランドセルってうれしいよね、一生に一度のことだもの、買ってあげたいよね」そう思った私と夫は、その場で即決でランドセルを購入したのでした。入学後、ランドセルって実際どうだった?Upload By べっこうあめアマミ4月になり、息子は無事、特別支援学校の入学式の日を迎えました。あの日買った、ピカピカのランドセルを背負う息子を見て、私たちはやっぱり「買ってよかった」と思ったのです。そして、意外にも同じようにランドセルを背負っているお子さんは何人もいました。「入学式だけかもしれないから」そう言いながら、うれしそうにはにかむ保護者の方。入学式だけだとしても、一生にたった一度の機会、ランドセルを背負わせたっていいじゃない、と思うのです。入学後も、うれしい誤算がありました。実は、意外とランドセルの出番が多かったのです。あくまで息子の場合ですが、小学1、2年生の間は、一年のうちで学期末と学期始め、夏のプールの日、1ヶ月に1回あるかどうかの特別な持ち物がある日以外は、全てランドセルで通学できました。つまり、リュックの出番のほうが少なかったのです。その後、本人の体格が大きくなったことにより着替えのかさが増えると、徐々にランドセルではきつくなってきましたが、もともとの値段を考えたらこれだけ使えれば充分かなという気もします。息子が利用している放課後等デイサービスが、施設に着替えなどの持ち物を置いておける施設だったことも、荷物が多くなりにくかった要因かと思います。このように、通う学校や利用する施設、子どもの体格などによって差は出ますが、特別支援学校でもランドセルで長く通える例もあります。来年度、お子さんの特別支援学校入学を考えている方も、いずれ特別支援学校へ入学することを視野に入れている方も、ランドセルをあきらめるのは早いかもしれません。このコラムで、かつての私のようなザワザワ感を感じていた方の気持ちが少しでも晴れれば、うれしく思います。執筆/べっこうあめアマミ(監修:初川先生より)特別支援学校に就学するにあたってランドセルを使用するかどうかについての迷いや決断についてのシェアをありがとうございます。ランドセルには小学生になったこと、これからは学校に通って勉学にも励む年齢になったことなどさまざまな象徴的な意味合いが含まれますね。お子さんからしても、あの独特な形や風合いがかっこいい、憧れのように感じる場合もあるでしょう。本人、保護者や家族の心理的な意味合い、そして、実用的な面からの意味合い。だいぶ軽くなったとはいえ、ランドセルは何も入っていなくてもある程度の重さがあり、固さもあります。窮屈に感じるお子さんもいるかもしれません。そうした、それぞれを考えて決断された“両方使う”。そこに至るまでの悩み、逡巡含めて、とても共感的に読ませていただきました。きっと同じく心がざわざわしながら入学準備されている方にもご参考になると感じました。ありがとうございます。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年10月23日特別支援学校へ入学した次男P。「副籍交流」を申し込み利用してみることにわが家の次男Pは特別支援学校へ入学後、「副籍交流」を申し込み利用してみることにしました。副籍交流とは、特別支援学校の小中学部に在籍する児童・生徒が、居住する地域の小中学校に副次的に籍を持ち、交流を通じて、居住する地域とのつながりを維持、継続するための制度です(制度の有無や名称はお住まいの自治体によって異なります)。障害のあるPが地域の小学校で定型発達の児童たちと一緒に授業を受けることができるのか?と、最初は不安と心配がたくさんありました。でも地域の通常学級、特別支援学級へ実際に行って過ごせることはPにとっても私にとっても大きな経験となり、意味のあることだと思い交流を申し込むことにしました。Pが通う特別支援学校では、交流希望者が行きたいと思う地域の小学校へ、担任の先生が連絡を取り、受け入れ可能な場合は日時の調整をしてくれます。Pは希望通り、わが家の長男が通う地域の小学校へ交流に行けることになりました。Upload By みん初めての交流にドキドキ!地域の小学校の児童たちの反応は?交流では、体育・図工・音楽は通常学級で、算数・国語は特別支援学級で過ごすことになりました。初めて教室に入った時、地域の小学校の児童たちは「あの子は誰?転校生?」とPに注目してくれました。私は挨拶ができないPの代わりにPの自己紹介をしました。同じ地域に住んでいる同級生だけど普段は特別支援学校という学校へ通っていること、そして自閉スペクトラム症という障害があって、みんなと会話をするのは難しいことなど、Pの障害のことをできるだけ伝わりやすいよう、絵や文字を交えて準備した自己紹介表を見せながら説明しました。子どもたちは、難しいことは分からなくても、同級生のお友達としてすんなりPを受け入れてくれ、気づけばPの名前を呼んで「荷物はここに置くんだよ!」「トイレはこっちにあるよ!」などと、一生懸命話しかけてくれていました。でも、Pはみんなが話しかけてくれても、自分に言ってくれていることだとは分かっていなかったので、その度私が対応していました。しかし、特別支援学校ではお友達に話しかけてもらえる経験がほとんどないので、Pにとって良い刺激になっていたかもしれません。Upload By みん授業に参加すると思わぬところでハプニングが!まず初めに、通常学級で体育の授業に参加しました。体育なら問題ないかな?と思っていたのですが、体育館に入って準備体操が始まると、子どもたちの大きなかけ声が体育館に反響し、それにびっくりしたPが耳を塞いでパニックになってしまいました。地域の小学校の先生や子どもたちが心配そうに見ている中、私は念のために持ってきていたイヤーマフを慌ててPに着けさせました。すると体育館の隅で少しずつ落ち着きをとり戻し、その後何とか体育の授業に参加することができました。特別支援学校は少人数で、今まで大きな体育館で体育をする機会がなく、体育館で30人以上の児童が一斉に大声を出すと、こんなに声が反響するなんて想像もしていなかったので、イヤーマフを持ってきていて本当に良かったと思いました。それにイヤーマフを見たことのない子どもたちが、それは何?なんで着けているの?と興味津々に質問してくれたので、イヤーマフの説明をすることができたのも良かったと思います。Upload By みん次に算数は特別支援学級で受けたのですが、特別支援学級では、子どもたちは個別で課題に取り組んでいました。課題が終わったあとにはリラックスタイムもあったので、Pは自分ができることをし、教室にある玩具で遊ばせてもらって過ごしました。こうやって地域の同級生の児童たちと交流している中、休み時間には長男が友達を連れてPの様子を見にきてくれました。上級生のお兄ちゃんたちは、Pが自分たちの学校で過ごしているのを見て「P来てたんだ!P頑張ってな!」と応援してくれました。交流を通して感じたことや分かったことは?地域の小学校へ交流しに行ってみて思ったのは、授業のペースも内容もやはりPには難しく、大人の手が必ず必要となるので、6年間通うとなると本人も周りも大変だろうなと思うことがたくさんありました。でも、お友達が優しく声をかけてくれ、兄弟と同じ学校へ行って弟としてのPの存在を知ってもらえるなど、特別支援学校では経験できないことができました。副籍交流へ行けるのは年に数回だけですが、できるだけ交流へ行き、同じ地域に住んでいる小学生の1人として地域の子どもたちにPのことを少しでも知ってもらえたらうれしいなと思います。Upload By みん執筆/みん(監修:藤井先生より)副籍交流の体験を読ませていただきありがとうございます。学校では、通常学級、特別支援学級、特別支援学校などと分かれていますが、共生社会の実現に向け、接し関わりあう中で、共に知り合うことがとても大切とされています。今回の体験が、Pさんにとってだけでなく、地域の小学校の子どもたち、先生方にとっても、良い体験だったと思いました。大きい音でパニックになっても、イヤーマフを着け少し時間が経てば落ち着いて過ごすことができたこと、などの具体的な体験が、相互の理解のきっかけになると思いました。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年10月15日全国の専門学校と連携し、キャリア教育・就職支援企画を展開する株式会社ビーアライブ(所在地:東京都港区、代表取締役:米澤 豊)は、IT分野を学ぶ専門学校生の就職をサポートする就職情報サイト「IT系専門学校生のための業界・企業研究2025」を開始いたしました。Webサイトイメージ■サイト開始の背景IT系専門学校生の就職先として以前は中小IT企業が中心でしたが、IT系専門学校生の新卒採用実績がなかった大手SIer、製造業・サービス業等のユーザ系企業の専門卒求人が急増しています。しかし専門学校生が専門学校生の採用実績のない企業情報にたどり着くのはとても困難であり、求める情報になかなかたどり着けない状況があります。そこで、IT系専門学校生と企業を結びつける取り組みとして「IT系専門学校生のための業界・企業研究2025」を開始し、IT系専門学校生の就職活動の幅を広げることに貢献いたします。■サイトの特徴【IT系専門学校、3,000名以上(2025年卒)が利用】本サイトは、ビーアライブとキャリア教育協定を締結しているIT系専門学校43校の在校生を中心にご利用いただきます。【専門卒採用企業の求人のみを掲載】学生は豊富にある学校求人に加え、専門卒採用実績のある企業情報を知ることができます。独自で探すのが難しいユーザ系企業の社内SE職の求人、新たに募集を行う企業の求人情報なども把握できるため、就職活動の選択肢が広がります。■サイトの概要・URL : ・掲載内容 : (1) 企業情報(2) 募集要項(IT系職種のみ)・利用学校数: IT系専門学校43校(2023年9月現在)・利用学生数: IT系専門学校生3,000名以上(2025年卒)■利用予定校(キャリア教育協定締結校37校+連携校6校)(2023年9月現在)キャリア教育協定締結校一覧■企業概要名称 : 株式会社ビーアライブ所在地 : 東京都港区東新橋2-18-3 ルネパルティーレ汐留906事業内容: ・産学連携サイト【専門学校と経営】の運営(一般財団法人職業教育・キャリア教育財団サイト内)・専門学校と企業の連携促進事業の企画、運営・専門学校生を対象とした企業コンテストの企画、実施・専門学校新卒の採用支援サービス・文教営業の販促支援サービス・有料職業紹介事業URL : 【「IT系専門学校生のための業界・企業研究2025」サイトに関するお問い合わせ】株式会社ビーアライブe-mail: event@b-arrive.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月13日中学生になった自閉スペクトラム症の太郎自閉スペクトラム症の太郎が通う中学校の特別支援学級では、授業は基本的に交流学級にて行い、小学生の時のような個別の指導がほぼなくなる。Upload By まゆん中学校に進学するにあたって、私はそこに不安を抱いていた。学習面の遅れは元々あり、ギリギリで追いついている感じだった。個別指導だったからこそ追いつけている部分があったと思う。いざ、中学生になり太郎の学習面の遅れは著しかった。テストも個別の部屋ではなく交流学級で受けることになり、ますます点数は下がった。しかし、提出物と宿題だけは放課後等デイサービスや祖母の支えもあり、ほぼクリアできていた。太郎自身は交流学級での生活は楽しんでいる様子であり、特別支援学級での友達関係や担任の先生との関わりも楽しそうだった。しかし、中学校生活が半年も経つ頃には、宿題の多さに不満を漏らすことが増えてきた。ただ、不満を漏らすものの提出期限には間に合わせることができていた。しかし、宿題と提出物でいっぱいいっぱいで、ほかの学習に手をつけることはできなかった。私は、「勉強をするように」というような声かけはしなかった。怠けて勉強をしてないから点数を取れないわけではないと理解していたからだ。太郎は学習したことをすぐに忘れてしまう。指導されたその時は理解したと思っていても時間が経つともう忘れてしまう。そんなところも、今後の生活にどう影響するのかと心配があった。太郎が感情を出せる場所小学生の頃から太郎は、放課後等デイサービスの先生たちに心を開いている。中学校に進学後、太郎は週に4日から5日、放課後等デイサービスへ通っている。私に話さないこと、見せない面を、スタッフの人たちが知っていることもある。特に宿題や学習について不満を漏らすことが多かったようで、「宿題が多すぎる……」とつぶやいていたと先生たちから聞いた。Upload By まゆん太郎は普段1人で行動をすることが少ない。家にいるか、放課後等デイサービスか学校だ。太郎が感情を出せる場所が家庭だけでなくて良かったと思う。放課後等デイサービスという場所があって本当に良かった。Upload By まゆんそう思うと同時に、そろそろ本当に限界なのではないだろうか……そう気づき始めた。私の予感が、その後どうなったかはまた時間を置いてつづりたいと思う。あとがき中学生になり、学習もより複雑になってきました。小学生まではなんとかついていけていましたが、中学生になり周りとの差は明らかなものになっています。お話しがあったのがワーキングメモリー、知的の部分でした。今、かかりつけ医に相談し、より詳しい検査をすすめている段階です。これから高校進学、就労の話も出てくると思うので重要なポイントになると思っています。執筆/まゆん(監修:森先生より)成長するにつれて、保護者の方だけで支えることのできる範囲にも限界が出てきますよね。学校の勉強はどんどん複雑になりますし、提出物や宿題のサポートを受けられると心強いですね。また、思春期に入ったお子さんは保護者の方にはなかなか相談できない部分も出てくるものです。放課後等デイサービスのように、お子さんにとって、学校とも家庭とも違う自分を出せる場所があると、心の平穏につながりますね。保護者には見せられない感情を出してリラックスできる場があると、日常で生じるストレスともうまく付き合えるようになるのではないでしょうか。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年10月03日理学療法士が訪問支援で先生や保護者に伝えたこと発達障害の専門家が出会った発達が気になる子どもたちや、その保護者の抱えていたリアルな「困った!」をもとに、対応策などをドキュメントタッチで解説します。今回は、自閉スペクトラム症の高校生のエピソードです。特別支援学校の訪問支援をしていた理学療法士が、担任の先生から相談された内容とは……。Upload By 専門家体験談Upload By 専門家体験談Upload By 専門家体験談解説:生徒だけでなく先生を支援する大切さーー理学療法士今回は、特別支援学校で訪問支援を行った際のエピソードをご紹介しました。特別支援学校の担当教員は、自閉スペクトラム症の生徒の姿勢動作課題に対して、指導をしてもすぐに元に戻ってしまうことに悩まれていました。また、保護者の方からは、頭髪・まつげの抜毛や爪噛みについて相談がありました。アセスメント基本的に生徒の観察と、担任教員や保護者の方からの情報収集を行いました。ゴール設定高等部1年生のうちに、体育の授業や集会などで一定の位置に立って話を聞くことができるようになるということを担任教員と共に確認しました。頭髪・まつげの抜毛や爪噛みについては、この生徒のように指導が多くなる場合、口頭指導や友達からの注意や叱責などで、自分がうまくでていないと感じる状況がストレスを生じさせることもあり、それを軽減することがポイントになると整理しました。具体的な取り組み例コアトレーニングの一環として、清掃時の雑巾がけや机吊りを、先生や同級生と一緒に行いました。雑巾がけについては、5mぐらいの教室を毎日5往復を行いました。はじめは四つ這いでの雑巾がけで、3、4歩で膝をついてしまう状態でしたが、高這いで5mやりきることを目標にしました。そのほか、授業中に寝転がってしまうなどの行動があった際は、先生から問いかけを行い、生徒自身が正しい行動を言葉にして行動を正すようなアプローチを行いました。また、授業中に姿勢が気になる際は、先生が口頭で注意するのではなく、背中にそっと触れて、そこを視点に背中を伸ばしやすいようにしました。口頭でたびたび注意されるストレスが軽減されると共に、行動を自分で変えることができたということが自信にもつながり、生徒が落ち着いていく様子が見てとれました。年齢が上がることで口頭指示による指導は増えますが、生徒によってはそれがかえってストレスになることもあります。今回は、担任教員も生徒がストレスと感じる状況を理解することで、本人発信の言葉を増やしながら口頭指示を適度に減らして、生徒自身に気づきを促す指導が多く見られるようになりました。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年10月01日学校法人工学院大学(理事長:後藤 治、所在地:東京都新宿区/八王子市)は、工学院大学附属中学校・高等学校の次期校長に、現職の中野 由章校長を再任しました。任期は2024年4月1日から2027年3月31日です。次期校長(再任)が決定した、中野 由章 工学院大学附属中学校・高等学校校長<再任にあたって・中野 由章からのコメント>工学院大学附属中学校・高等学校は、工学院大学八王子キャンパスに隣接し、生徒達は大学の充実した施設・設備を利用しています。加えて、中学生・高校生が大学生・大学院生と一緒にモノづくりに取り組み、大学の教授陣から直接ご指導いただく機会にも恵まれています。このように中高大院が連携する環境で、生徒のポテンシャルを最大限発揮する学校づくりを引き続き任じられたことは、光栄の極みです。「最新の工学院が 最高の工学院」であり続けるよう、学校での生活を楽しみながら職務に邁進したいと決意を新たにしています。<略歴>中野 由章(なかの よしあき)1965年12月15日生(57歳)1990年 3月 芝浦工業大学大学院修了1990年 4月 日本アイ・ビー・エム株式会社大和研究所(1993年4月まで)1993年 4月 三重県立高等学校(2004年3月まで)2004年 4月 千里金蘭大学(2011年3月まで)2011年 4月 大阪電気通信大学(2013年3月まで)2013年 4月 神戸市立高等学校(2021年3月まで)2021年 4月 工学院大学附属中学校・高等学校 校長就任(現在に至る)2022年 4月 学校法人工学院大学 理事就任(現在に至る)<社会的活動>・情報処理学会 初等中等教育委員会 委員長、情報科教員・研修委員会 幹事、情報入試委員会 委員・情報オリンピック日本委員会 理事・JABEE 審査員工学院大学附属中学校・高等学校ホームページ: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月29日ほんのわずかな期待長男は年長になってから療育センターに通う日数が月1回から月2回になり、小学校入学のためのトレーニングがプラスされました(発達が同程度の子どもたちが10人ほど集まって、2時間くらい遊んだり工作したりして過ごす)。長男は自分の興味が乗らない活動を拒否したり、私の膝の上で丸くなったりしていましたが、療育センターに通い始めてから1年半ほど経っていたので、私はもしかしたら小学校では通常学級でいけるのではとほんのわずかな期待をしていました。Upload By 星河ばよ市の教育委員会による就学相談は年長の秋ごろにありました。私たち夫婦と長男を含め、集まった保護者とその子どもたちは15~20組ほど。そのうち子どもたちだけが別の部屋に移動し、保護者はそのまま待機しました。教育委員会の人たちは集められた子どもたちがおのおの過ごす様子を見て、それぞれの子どもにどのような支援が必要なのか、特別支援学級が望ましいのかそうでないかを判断するようです。子どもたちがその間どんなふうに過ごしていたのか私には分かりませんでしたが、賑やかな声はずっと聞こえていました。就学相談は小1時間ほどで終了しました。就学相談といっても何も相談はしていません。保護者はただ子どもの様子を見てもらっただけでした(※就学相談の内容や時期は自治体によって異なります)。Upload By 星河ばよ淡々と記された報告書……母の心は揺さぶられてそれから教育委員会より結果が届いたのは1ヶ月後のことでした。私は読み進めるのが怖い気持ちでした。第一、あんなに大勢の子どもたちを一斉に見て教育委員会の人たちは分かるんだろうかとも思いました。ところが報告書を読み進めると、長男のことが驚くほど見抜かれていました。(一部編集して抜粋)・身の回りのことは、ほぼ自立している・体の動きは良好である・気分や相手によって態度が変化したり、呼びかけに応じないことがある・興味・関心のある話は集中して聞くことができるが、興味のないことに対しての指示・理解は難しい・片づけや集合の声かけに対しては即座に行動できないため、個別の対応が必要である報告書に記された活字が、淡々と事実を伝えてきます。最後に書かれたこの文章が、まだ長男の発達特性を完全には受け入れられていなかった私にとどめを刺したように感じられました。「特別支援学級の就学が望ましい」Upload By 星河ばよおわりに私は、長男がいつか定型発達の子どもに追いつくと思っていました。長男の「今」を見ようとしていませんでした。発達障害グレーゾーンということが当時どうしても受け入れられなかったのです。だけど「特別支援学級の就学が望ましい」という教育委員会の言葉は、この現実を受け入れる1つのきっかけになりました。就学相談がなければ、私はもしかしたら長男を通常学級に入れていたかもしれません。今では長男にとって特別支援学級は落ち着いて過ごすことのできる、大切な居場所になっています。通常学級のみの在籍だったら、登校渋りがもっと強く出ていたかもしれません。教育委員会の客観的な視点とアドバイスがあったのは、私にとって本当に幸いなことでした。執筆/星河ばよ(監修:初川先生より)就学にあたっての逡巡する思いについてシェアしてくださりありがとうございます。就学相談で何をするかも自治体によって異なりますが、お子さんたちを複数名いっしょに集めて行う場合には、ミニ授業のようなことをしたり(着席する、先生の指示を聞く、指示に従って何らか作業をする)、担当の方が声かけしてそれへの反応を見たり、運動へと誘い、その際の身体の使い方を見たり……と内容(観察すべき観点)が決まっていることもあります。また、そうした集団での観察より前に、保護者の方から生育歴を聞いたり、お子さんに知能検査を実施したりといったことを行う場合もあるでしょう。療育機関や医療機関にかかっている場合は、そちらからの情報提供書を提出していただくこともあります。さまざまな情報を集めて、総合的にどのような就学形態がよさそうかという判断をし、「提案」という形でお伝えするものです。通常学級か、特別支援学級かに関して言えば、まずは1クラスあたりの子どもの数が違うこと、対応できる大人の数も違うこと(特別支援学級の場合、担任のほかに支援にあたる先生が複数入る場合もあります)が大きな違いです。また、学習内容についても、通常学級だと大半の子が理解できるペースで一斉に進んでいくことが基本なのに対し、特別支援学級だと個に合わせた学習内容を設定しやすかったり、着席して机上で行うものと活動を伴うものとの配分がより活動的なものであったりという違いもあります。知的にゆっくりなお子さん向けの特別支援学級だと学習そのものがじっくり進みます。情緒障害・自閉スペクトラム症のお子さん向けの特別支援学級ですと、学習の進みはそこまでゆっくりではないですが、環境調整や本人の興味関心に合わせることを少人数ゆえに重点的に行うことができます。星河さんの長男くんは、特別支援学級に就学され、さまざま葛藤はあったとのことですが、今となっては、長男くん本人が学級に安心感を感じて通うことができているとのこと、何よりです。就学にあたって、通常学級で大丈夫かなと信じたい気持ちの保護者の方にとっては、こうした教育委員会からの提案はなかなかに抵抗や葛藤を生むものかもしれません。ただ、就学前相談会では地域の専門家や長く就学相談を務めている方など、その道のプロがさまざま検討した結果としてお伝えしている場合が多いです。その提案は提案として聞いてみて、まだ入学まで時間もあると思うので、特別支援学級や通常学級の見学に行ったり、特別支援学級の先生とお話をしてみたり、あるいは療育の先生、園の先生などのお話も聞いて、家庭で検討していただければと思います。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
2023年09月12日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校のほか、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしている花雲(かうん)先生は「僕が発達検査して、紹介状を書きます」と提案してくれました。発達検査を数回に分けておこないながら、タクくんは少しずつ前進。後日、発達検査の結果を聞くため、もっつんさんは小学校を訪れました。 検査の結果、的確な指示は理解できるものの、論理的思考が苦手という凸凹があることが明らかに。そして、タクくんにとってより過ごしやすい環境を整えるためにも、学習補助の支援員をつけたり、特別支援クラスを検討したりすることを提案されたのです。 スクールカウンセラーの花雲先生から丁寧な説明を受け、担任の先生や支援クラスの先生と面談をしたり、支援クラスの見学をしたりするうちに、理解が深まってきたもっつんさん。「ここならタクも授業に集中できそう」と思えたようです。 夫もスクールカウンセリングに参加してタクくんのことを理解してくれ、支援を受けるために病院で発達障害の診断を受けることを決意しました。花雲先生の紹介状を持って、タクくんと一緒に大きい病院へ行くと……。 高圧的な医師に否定され続け…※「WISC検査」:ウェクスラー式知能検査の1つ。子どもの知能を測定するための検査。 これまで多くの人に関わってもらい、いっぱい泣いて悩んで、ようやく診断を受けるために勇気を出して病院を訪れたのに、そこで待ち受けていたのはとんでもない医師でした。 ちょうどこのころ、いろいろと悩み事が重なり精神的に参っていたもっつんさんにとって、この経験はトラウマになってしまいました。初対面の男性医師に何度も肩を叩かれ、怒鳴られ、否定され……、目の前が真っ白になったそうです。 医師は長年の経験をもとに、タクくんともっつんさんの状況について見解を述べたのかもしれません。しかし、高圧的な態度で自分の考えを押し付けるような発言をされては、悩める母親は救われないのではないでしょうか。もっつんさんは心に深い傷を負ってしまいました。 その後、もっつんさんは帰宅してから病院で起きたことのメモを取り、すぐに花雲先生と市役所の社会福祉の窓口に相談に行ったそうです。何かトラブルに巻き込まれてしまったときには、しかるべき場所に相談に行けるよう、記録を残しておくことも大切ですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年09月11日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校のほか、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしている花雲(かうん)先生は「僕が発達検査して、紹介状を書きます」と提案してくれました。発達検査を数回に分けておこないながら、タクくんは少しずつ前進。一方でもっつんさん夫婦は不妊治療をステップアップしました。 慌ただしい日々の中、タクくんが学校で他の生徒にケガをさせてしまうことが立て続けに発生。もっつんさんの負担を減らすために、夫もタクくんを叱ってくれるようにはなったものの、り方が厳しすぎてもっつんさんの心は疲弊する一方でした。 そんな中、以前に受けた発達検査の結果を聞くため、小学校を訪れたもっつんさん。スクールカウンセラーの花雲先生は、タクくんの発達検査の結果について、数値をもとに理路整然と説明してくれました。 検査の結果、的確な指示は理解できるものの、論理的思考が苦手という凸凹があることが明らかに。そして、タクくんにとってより過ごしやすい環境を整えるためにも、学習補助の支援員をつけたり、支援クラスを検討したりすることを提案されて……。 難ゲーのほうが楽しいでしょ! ※訂正:(誤)検診→(正)健診 花雲先生は、特別支援クラスの概要やメリット・デメリットを丁寧に説明してくれました。担任の先生や支援クラスの先生と面談をしたり、支援クラスの見学をしたりするうちに理解が深まってきたもっつんさん。「ここならタクも授業に集中できそう」と思えたようです。 夫もスクールカウンセリングに参加してタクくんのことを理解してくれました。自分を責めてしまいがちになるもっさんに、「苦労するのが嫌なら、そもそも一緒になろうと思わない」「もっつんがタクを守り、俺がもっつんとタクを守る」「やんちゃなのは大変だけど、嫌じゃない」と明るく話してくれたのです。 もっつんさんは「夫はポジティブなので、私を無理やり明るいほうへと引っ張っていってくれてます。悩みがちな育児ですが、夫のおかげでなんとかなりました」と振り返ります。 こんなふうにあたたかく、そして安心する言葉をかけてもらえると、これから何があっても夫婦で話し合いながら乗り越えていこうと思えますよね。タクくんへの叱り方が厳しくなってしまいがちだったのも、夫ならではの覚悟の表れだったのかもしれません。一緒に暮らして毎日顔を合わせていても、密にコミュニケーションをとることは大切ですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年09月10日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校のほか、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしている花雲(かうん)先生は「僕が発達検査して、紹介状を書きます」と提案してくれました。発達検査を数回に分けておこないながら、タクくんは少しずつ前進。一方でもっつんさん夫婦は不妊治療をステップアップしました。 慌ただしい日々の中、タクくんが学校で他の生徒にケガをさせてしまうことが立て続けに発生。もっつんさんの負担を減らすために、夫もタクくんを叱ってくれるようにはなったものの、り方が厳しすぎてもっつんさんの心は疲弊する一方です。 タクくんの他害行為・義実家同居・不妊治療などのストレスが重なり、もっつんさんの心は限界に……。ついに入眠困難に陥ってしまいました。 そんな中、以前に受けた発達検査の結果を聞く日がやってきて……。 学校生活に苦痛を感じていたのかも…※「WISC検査」:ウェクスラー式知能検査の1つ。子どもの知能を測定するための検査。 スクールカウンセラーの花雲先生は、タクくんの発達検査の結果について、数値をもとに理路整然と説明してくれました。検査の結果、的確な指示は理解できるものの、論理的思考が苦手という凸凹があることが明らかに。 タクくんは小学校で大人数で授業を受けるようになり、たくさんのストレスを感じていたのかもしれないと推察できました。そして、タクくんにとってより過ごしやすい環境を整えるためにも、学習補助の支援員をつけたり、支援クラスを検討したりすることを提案されたのです。 花雲先生の話を受けて、「困った子だと思って厳しく接するより、良い行動に誘導するほうが良いと思えた」と言うもっつんさん。特性に対する理解への第一歩になったそう。 もっつんさんのように専門家に相談してみることで、いろいろな選択肢を教えてもらえることも。物事の背景には、目に見えない多くの要因が影響していることもあります。何か悩み事があったときは、思い切って専門家に相談することも重要ですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年09月09日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校のほか、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしている花雲(かうん)先生は「僕が発達検査して、紹介状を書きます」と提案してくれました。発達検査を数回に分けておこないながら、タクくんは少しずつ前進。一方でもっつんさん夫婦は不妊治療をステップアップしました。 そんな慌ただしい日々を繰り返していたある日、学校で事件が発生。タクくんが振り回していた水筒が他の生徒の顔面にぶつかってしまい、相手の子の唇は切れ、歯が欠けてしまったとのこと。そして、やり返されたタクくんも頭をぶつけてしまったそうです。 担任の先生から連絡を受けたもっつんさんが、慌てて職場を飛び出し、小学校に駆けつけると、タクくんはお母さんのお迎えがうれしいからかニコニコして待っていました。 もっつんさんは、タクくんに反省の色が見られず笑っていることに怒りが抑えられず、思わず手が出てしまいました。そして、周囲の視線から逃げるように帰宅し……。 夫に叱ってもらったけれど、後悔… もっつんさんの負担を減らすため、夫もタクくんを叱ってくれるようにはなったものの、叱り方が厳しすぎてもっつんさんの心は疲弊する一方。 タクくんの他害行為・義実家同居・不妊治療などのストレスが重なり、ついに義家族の前でも爆発。そして、このころからもっつんさんの寝つきが悪くなっていきました。 この時期を振り返って、もっつんさんは「ストレスはためすぎちゃダメ。いろいろな人に弱音吐いて、使えるものは何でも使って、つらい時期を乗り越えたほうがいい」と感じたそうです。 子育てや家庭の問題に向き合う中で、自分でも知らず知らずのうちにストレスをため込んでいたり、無意識のうちに強がってしまうこともあるでしょう。自分を守れるのは自分。頑張りすぎないよう、時間を見つけて少しずつでもストレスを発散し、時には自分を甘やかすことが大切なのかもしれませんね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年09月08日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校のほか、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしている花雲(かうん)先生は「僕が発達検査して、紹介状を書きます」と提案してくれました。発達検査を数回に分けておこないながら、タクくんは少しずつ前進。一方でもっつんさん夫婦は不妊治療をステップアップしました。そんな慌ただしい日々を繰り返していたある日、学校で事件が発生。タクくんが振り回していた水筒が他の生徒の顔面にぶつかってしまい、相手の子の唇は切れ、歯が欠けてしまったとのこと。そして、やり返されたタクくんも頭をぶつけてしまったそうです。担任の先生から連絡を受けたもっつんさんが、慌てて職場を飛び出し、小学校に駆けつけると、タクくんはお母さんのお迎えがうれしいからかニコニコして待っていました。 もっつんさんは、タクくんに反省の色が見られず笑っていることに、怒りの気持ちが湧いてきて……。 言葉は通じるのに、気持ちが通じない… もっつんさんがタクくんの育児で一番悩んだのは、意図せず加害者側になってしまうことだったそうです。 「本当はもっと優しく、穏やかなお母さんでいたかった。もっとかわいがりたいのに……」と振り返るもっつんさん。 大泣きするタクくんの前でうずくまってしまうもっつんさんの心境を考えるだけで、胸が締め付けられてしまいそうです。 SNSのコメント欄にも、 「なんでわからないの!? なんで私の言葉が響かないの?って、毎日、毎日思います」 「私も『絶対に繰り返さないでほしい』と思うときほど空回りして、叱る時間は長くなるのに、子どもに伝わるようにうまく説明できないです」 など、子どもへのり方に悩んでいる方の声がありました。子育ては一筋縄ではいかないものだと頭ではわかっていても、気持ちがついていかないこともありますよね。子どものことを思うあまり、不安や怒りなどのさまざまな感情に押しつぶされてしまいそうになったときには、ひとりで抱え込まずに、学校の先生やスクールカウンセラー、専門機関などに相談することも一手です。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年09月07日高まる特別支援学校のニーズ編集部(以下、――)まずは特別支援学校の現状について教えてください。濱辺清先生(以下濱辺先生):東京都には現在、58校の都立の特別支援学校があります。来春に開校する南多摩地区特別支援学校(仮称)は、59校目の学校ということですね。都の推計では、中学校に設置されている特別支援学級の生徒は、年々増えています。とくに情緒障害などの特別支援学級の生徒は急増しています。本校開設の背景にも、中学卒業後の進路としてさらなる学びの場が必要とされている、ということが挙げられます。――南多摩地区特別支援学校(仮称)は、どんな学校ですか?濱辺先生:本校は知的障害のあるお子さんのための高等部で、普通科と職能開発科の2つの科を併設します。普通科は、町田市(一部)、八王子市(一部)、多摩市(一部)のエリア内にお住まいの知的障害のあるお子さんなら、希望すればすべての方が入学できます。もうひとつの職能開発科は、都内全域から募集し、調査書と適性検査、面接で選考を行います。――職能開発科では、どのようなことを学ぶのですか?濱辺先生:専門的な職業教育を受けられる東京都立の知的障害特別支援学校は、永福学園をはじめとして複数設置されており、本校は12校目です。他校の同様の科では、卒業生の就職率は約95%、卒業後3年の定着率も9割を超えます。本校でも卒業生全員の企業就労を目指したプログラムを準備しています。もちろん職業トレーニングだけでなく、国語や数学などの教科学習、部活動などの課外活動もしっかりありますよ!さまざまな活動を経験しながら、3年間で社会に出て働くスキルを身につけていきます。仕事を学ぶための専門的な機材、環境も完備Upload By 発達ナビ編集部――これまでの職業訓練と違う特徴はありますか?濱辺先生:職場に近い環境で実習ができるのは、大きな特徴です。あいさつや身だしなみ、報告・連絡・相談の習慣づくりなど、社会人としてのマナーやルールを学ぶだけでなく、OA機器の使い方、飲食業における衛生管理など、専門的なスキルの習得が期待できます。カフェさながらの実習室なども計画していて、在学中から実際の職場に近い雰囲気を感じながら学ぶことができますよ。また、教員が教えるだけでなく、実際にお仕事されている方を講師として招き、授業をしていただく計画もあります。プロの技に触れることで、将来の具体的なイメージを持ちながら、緊張感をもって真剣に学んでいただけたらと考えています。――卒業生の就職先としては、どのような仕事を想定されていますか?濱辺先生:東京都の特別支援学校卒業生の就職先として最も多いのは事務系の職種で、3割強を占めます。東京都には、本社機能、総務機能を置く企業が多いことが関係しています。本校でも、事務系の仕事に必須のパソコン入力、印刷機器の活用法、社内メールの仕分けや郵便物の封入、発送作業などは3年間を通して、継続的に学んでいきます。――就職先となる企業との連携は、どのように進められるのでしょうか?濱辺先生:まずは教員が窓口となって関係性をつくっていきます。ただ、私のこれまでの経験から強く感じるのは、最終的に学校と企業との絆を強く結んでくれるのは、生徒同士の力だということです。卒業生が就職した企業に、翌年、在学生がインターンシップで実習に行く。そこで先輩の働く姿を見て、実際に指導をしてもらう。卒業生が社会に出るにつれ、こうした輪がいくつもできます。学校を発展させていくのは、生徒の力、社会でひたむきに頑張る卒業生の力なのだと実感しています。リアルな職業体験を積んで社会へ――すばらしいですね!2024年入学の1期生もインターンシップの予定はありますか?濱辺先生:現在の計画では、1年生では半日程度の職場見学で、食品、物流、事務、清掃など、さまざまな現場をまわろうと考えています。2年生からは5日~10日ほどの実習を年に2回ほど予定しています。学校で行った模擬実習を、実際の職場で応用実践していく。大きく成長する機会になるだろうと考えています。――在学中から会社の雰囲気や働く人の様子を見ることができると、将来のイメージを持ちやすいですね。濱辺先生:そうですね。職業経験はもちろん、行き帰りの通勤体験も、子どもたちにとっては学びです。例えば電車が事故で遅延したときは、どう対応したらいいか?咄嗟の場面への対応力は、机上の勉強だけではなかなか身につきません。うまくいかないことがあっても、高校生の実習ですから当たり前、気にすることはありません。失敗したり迷ったりしながら経験を積むことが、将来の糧になります。一人ひとりに合った仕事、職場を見つけるために――卒業後の就職先は、どのように選定していくのでしょうか?濱辺先生:一番大切なのは、お子さん本人の希望です。ただ、「やりたい!」という気持ちだけでは、うまくいかないことがあるのも仕事ですね。普段の授業や実習、インターンシップでの様子などを総合的にアセスメントし、学校からも特性とマッチするような職種、職場を提案していきます。――職場に定着し、長く働き続けるためには適性も大事ですね。心強いです!濱辺先生:長く高等部の特別支援教育に関わってきて思うのは、当たり前のことですが、この年代のお子さんは「青年」で「高校生」なんです。障害の有無に関わらず、自分のアイデンティティがしっかり確立される時期です。障害があるからといって子ども扱いしたり、よかれと思うことでも周囲の人が上から押しつけるようなやり方では、反発して当然です。「この通りにやってください」というだけでは反発してやらない生徒も、「この方法でAをBの状態にすると、早くきれいにできます」と伝えると、理解が深まってスムーズにできるようになることも。一面だけで適性がない、特性に合わないと決めつけず、生徒たちのプライドと意思を尊重しながら育てていきたいですね。豊かな高校生生活が人生の宝物にUpload By 発達ナビ編集部――部活動なども楽しみですね。濱辺先生:初年度は人数の関係で、サッカー部、バレー部などの個別の部活を編成するのは難しいため、開校後3年くらいは運動部、文化部という大きなくくりを考えています。運動部なら、シーズンごとに陸上やサッカー、バスケットなど、さまざまなスポーツを楽しみます。文化部でも絵画、調理、音楽演奏など、多様な活動を構想中です。部活動は、学年を超えた縦の学びができる機会でもあります。大事にしていきたいですね。――職能開発科には、どんな生徒に入学してもらえたらと考えていますか?濱辺先生:職能開発科は専門的な職業教育を行う科ではありますが、中学生では、将来の仕事像はまだ漠然としているかもしれません。高校卒業後は就職したいという気持ちがあれば、十分です。――現在、開校準備の真っ只中ですが、新しい取り組みがありましたら教えてください。濱辺先生:校章デザインを、地域の高校生から公募しています。地域との連携や同世代の子どもたちとのつながりも、共生社会を創るうえでの大事なポイントです。校章デザインの公募はおそらく都立学校でも初めての試み、私たちも楽しみにしています。子どもの可能性を信じてUpload By 発達ナビ編集部――開校にあたっての思いをお聞かせください。濱辺先生:本校のモットーは、信頼(Confidence)、協働(Collaboration)、挑戦(Challenge)の3つのCです。この3つのCをもとに、一人ひとりを大切にした学校をつくっていきたいと考えています。生徒はもちろん、保護者、教員、子どもを中心とした学校を取り囲むすべての人の声に耳を傾け、「この学校があってよかった!」と思ってもらえる場所にしていきたいですね。――発達ナビは、障害や発達に特性があるお子さんの保護者の方が多く利用してくださっているサイトです。最後にそのような保護者のみなさまへのメッセージをお願いします!濱辺先生:子育ての中では、苦労すること、不安なこと、大変なこともたくさんあると思います。同時に、お子さんの未来に期待し、応援するあふれるばかりの熱い思いもお持ちでしょう。これまでの教員生活で、私は保護者のみなさまの熱い思いに何度も触れ、育てていただいてきました。お子さんの未来を支えるのは、その熱い思いと、ときに客観的な視点から冷静に見守る視点だと思います。親の立場からみると、お子さんの苦手や不得意ばかりが目について、不安になることもあるかもしれません。でも、学校という環境に入ると、「苦手」「興味がない」と思っていたことにも意外な積極性で取り組めたり、面白さを発見できることもあります。お子さんの可能性を信じて、学校に任せるところは任せてください。手を取り合い、お子さんの未来をいっしょに考えていけたらと思います。南多摩地区特別支援学校(仮称)開発準備担当校長濱辺 清先生大学卒業後、青鳥養護学校、永福学園等で教鞭をとり、長らく進路指導に携わる。教育庁都立学校教育部特別支援教育課指導主事、教育庁指導部特別支援教育指導課指導主事、中部学校経営支援センター統括学校経営支援主事、教育庁指導部特別支援教育指導課統括指導主事を経て、現職。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
2023年08月17日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校のほか、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしている花雲(かうん)先生によるスクールカウンセリングを受ける中で、タクくんは『聴覚過敏』の症状に苦しんでいたかもしれないことが判明しました。タクくんの発達に違和感を抱えているもっつんさんに、花雲先生は「僕が発達検査して、紹介状を書きます」と提案してくれました。 発達検査を数回に分けておこないながら、タクくんは少しずつ前進。一方でもっつんさん夫婦は不妊治療をステップアップしました。 そんな慌ただしい日々を繰り返していたある日、学校で事件が発生。タクくんが振り回していた水筒が他の生徒の顔面にぶつかってしまい、相手の子の唇は切れ、歯が欠けてしまったとのこと。そして、やり返されたタクくんも頭をぶつけてしまったそうです。 担任の先生からの連絡を受け、慌てて職場を飛び出し、小学校に駆けつけたもっつんさんは……。 息子は職員室の有名人になっていた… ※訂正:(誤)務めた→(正)努めた ※訂正:(誤)わざとやつた→(正)わざとやった 保健室で休んでいるタクくんに会いにいくと、お母さんのお迎えがうれしいからか、ニコニコしているタクくん。相手を傷つけてしまったことと、お母さんが迎えに来てくれたことが結びついていないのかもしれません。もっつんさんは、タクくんに反省の色が見られず笑っていることに、怒りの気持ちが湧いてきます。 「校内でキレるわけにもいかず、怒りを抑えるのに必死でした。子育ては大変なことが多いけど、特に怒りの収め方を教えてほしいです……」と振り返るほど、心の中では激怒していたもっつんさん。 子育ては思い通りにいかないものと言いますが、頭では理解しているつもりでも、怒りの気持ちをコントロールするのが難しいときもありますよね。今回のように、傷つけてしまった相手がいる場合はなおさらです。 怒りの感情をコントロールするためには、深呼吸をしてみたり、その場から離れてみたりする『アンガーマネジメント』が有効だと言われています。子どもに対する怒りが抑えられなくなってしまいそうなときに、まずはひと呼吸置くことを意識して、気持ちを落ち着かせるための方法を試してみるのもいいかもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月13日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校内だけでなく、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、小学校の担任の先生から案内があった、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしているスクールカウンセラーの花雲(かうん)先生のアドバイスにより、改めてタクくんに教室を脱走してしまう理由を聞いてみると、「教室がうるさいから」という思わぬ言葉が返ってきました。タクくんは『聴覚過敏』の症状に苦しんでいたかもしれないことが判明。 タクくんの発達に違和感を抱えているもっつんさんに、花雲先生は「僕が発達検査して、紹介状を書きます」と提案してくれました。 発達検査を数回に分けておこないながら、タクくんは少しずつ前進。一方でもっつんさん夫婦は不妊治療をステップアップしました。 そんな慌ただしい日々を繰り返していたある日、学校で事件が発生。タクくんが振り回していた水筒が、他の生徒の顔面にぶつかってしまい……。 ストレスと罪悪感で押しつぶされそう…! 小学校からの連絡は、「タクくんが振り回していた水筒が他の子の顔面に当たって、ケガを負わせてしまった」ということでした。相手の子の唇は切れ、歯が欠けてしまったとのこと。そして、やり返されたタクくんも頭をぶつけてしまったそうです。 タクくんの行動の中で、もっつんさんが一番悩んだのは、他害行動。「こういう行動をしたら、こうなる。だから危ない」という一連の流れを想像することが、タクくんには難しく、トラブルがあとを絶ちませんでした。 「わざとではない」と頭ではわかっていても、他の子をケガさせてしまうと、親としては申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまいますよね。さらに仕事を急きょ切り上げて、駆けつけなければならない場合は、なおさら罪悪感を抱いてしまうものです。 もっつんさんのようにさまざまな感情が爆発して涙が止まらなくなる気持ち、共感できるという方も多いのではないでしょうか。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月12日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校内だけでなく、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、小学校の担任の先生から案内があった、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしているスクールカウンセラーの花雲(かうん)先生のアドバイスにより、改めてタクくんに教室を脱走してしまう理由を聞いてみると、「教室がうるさいから」という思わぬ言葉が返ってきました。タクくんは『聴覚過敏』の症状に苦しんでいたかもしれないことが判明。 花雲先生とのカウンセリングを通して、少しずつタクくんの行動は落ち着いてきましたが、それでもまだタクくんの発達に違和感を抱えているもっつんさん。すると花雲先生は、「僕が発達検査して、紹介状を書きます」と提案してくれました。 そんなある日、事件は起きたのです。 これは神様からの警告…?※「WISC検査」:ウェクスラー式知能検査の1つ。子どもの知能を測定するための検査。※訂正:(誤)WISC検査は→(正)WISC検査を タクくんは発達検査を数回に分けておこないながら、少しずつ前進していました。 そんなタクくんに対し、体力と気力の限りを尽くし真剣に向き合いつつも、まだ見ぬ子どもに会うために不妊治療をステップアップしたもっつんさん夫婦。 ところがある日、タクくんは学校で再びトラブルを起こしてしまったのでした。 「この時期は、とにかく学校からの電話が怖くて……。仕事も度々早退し、タクに振り回されている気持ちになってしまっていました。改善する方法もわからず、疲れていました」と振り返るもっつんさん。 SNSのコメント欄にも、 「学校からの電話は怖い……。仕事も早退となると、職場への迷惑とか考えてしまうし。読んでいるだけで、なんだか苦しくなります」 「学校からの電話って、めちゃくちゃ焦りますよね。全然慣れません!」 と、学校からの電話にドキドキしてしまうという共感の声が。 幼稚園や保育園とは違い、担任の先生と顔を合わせる機会が少なくなる小学校。小学校から電話がかかってくると、「何があったの!?」と焦ってしまう保護者の方も多いのではないでしょうか。 どんなに準備をしていても、保護者の目が届かない学校では、予想外のことが起こる可能性があります。すべてをひとりで抱え込まず、職場の人にも事前に相談しておくなどして、いざというときにサポートしてもらえる環境を作れると安心ですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月11日