ドクターマーチン(Dr. Martens)がメトロポリタン美術館と初コラボレーション。葛飾北斎の浮世絵「冨嶽三十六景」を落とし込んだブーツ&シューズなどが、2022年11月26日(土)より、全国のドクターマーチンショップなどで発売される。葛飾北斎「冨嶽三十六景」のコラボブーツ&シューズなどドクターマーチンとメトロポリタン美術館のコラボレーションに採用されたのは、葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景」。8ホールブーツ、3ホールシューズ、バックパックの3型に、この浮世絵を落とし込み、葛飾北斎のアート作品が持つエネルギーを表現した。「神奈川沖浪裏」の8ホールブーツ「1460 THE MET」8ホールブーツには、「冨嶽三十六景」の中でも最も有名で、海外でも“The Great Wave”として知られている「神奈川沖浪裏」をプリント。ドクターマーチンのアイコンである「1460」8ホールブーツに、力強い大波の浮世絵を大胆にあしらった。「東海道品川御殿山ノ不二」の3ホールシューズ「1461 THE MET」3ホールシューズに配したのは、「冨嶽三十六景」の「東海道品川御殿山ノ不二」。御殿山の桜の下で、宴に興じる人々までも、繊細に描かれている。ブーツ&シューズにはいずれも、アンティークゴールドのディテールを施した同系色のシューレースが付属。「神奈川沖浪裏」のバックパックもフットウェアだけでなく、ブーツと同じ「神奈川沖浪裏」をモチーフにしたバックパックも要チェック。色鮮やかな浮世絵プリントに、アンティークゴールドの金具を組み合わせ、より一層華やかなムードを演出した。【詳細】ドクターマーチン × THE MET(メトロポリタン美術館:葛飾北斎)コラボレーション発売日:2022年11月26日(土)販売店舗:全国のドクターマーチンショップ、公式オンラインショップ(オンラインショップは8:00〜)アイテム例:・1460 THE MET(神奈川沖浪裏) 27,500円サイズ:UK3-11(約22cm~30cm)・1461 THE MET(東海道品川御殿山ノ不二) 24,200円サイズ:UK3-11(約22cm~30cm)・BACKPACK THE MET(神奈川沖浪裏) 35,200円サイズ:横30.5cm 縦39.5cm 奥行12.5cm【問い合わせ先】ドクターマーチン・エアウエア ジャパンTEL:0120-66-1460
2022年11月25日すみだ北斎美術館(東京・墨田区)は、2022年12月15日(木)から2023年2月26日(日)まで、企画展『北斎かける百人一首』を開催いたします。企画展《北斎かける百人一首》■展覧会タイトル北斎かける百人一首■会期2022年12月15日(木)~2023年2月26日(日) ※前期・後期で一部展示替えあり。前期:2022年12月15日(木)~2023年1月22日(日)後期:2023年1月24日(火)~2月26日(日)■開館時間9時30分~17時30分(入館は17時まで)■休館日毎週月曜日、年末年始(12月29日~1月1日)※開館:1月2日(月・休)、1月3日(火)、1月9日(月・祝)休館:1月4日(水)、1月10日(火)■主催墨田区・すみだ北斎美術館葛飾北斎「百人一首うばがゑとき 僧正遍照」すみだ北斎美術館蔵(前期)『百人一首』は、江戸時代中期頃までに一般教養として広く浸透し、次第に狂歌や見立ての形でも流通するようになったことで、より存在感を増していきます。そのような中、誰もが知る『百人一首』の歌を絵にして内容を解説する趣旨により、北斎最後の大判錦絵シリーズ「百人一首乳母かゑとき(ひゃくにんいっしゅうばがえとき)」は企画され、27図が出版されました。北斎は歌や歌人の一般的な伝承やイメージに独自の発想を盛り込み、北斎ならではの世界観を表現しています。本展では「百人一首乳母かゑとき」シリーズから当館が所蔵する23図を展示するほか、江戸時代の『百人一首』事情なども紹介しながら、『百人一首』に関する作品約105点を幅広く展観。『百人一首』と北斎の力が掛け合わされた作品をご紹介します。葛飾北斎「百人一首乳母か絵説 在原業平」すみだ北斎美術館蔵(後期)■本展の見どころ<見どころ(1)>すみだ北斎美術館が所蔵する「百人一首乳母かゑとき」シリーズを前期・後期あわせて23図展示します。北斎によって色鮮やかに表現された『百人一首』をお楽しみください。<見どころ(2)>江戸時代には広く浸透していた『百人一首』。歌仙絵や狂歌のモチーフなど、様々な形で浮世絵にも登場しています。当時の『百人一首』事情を北斎や門人の浮世絵作品からご紹介します。<見どころ(3)>ご来館いただいた方限定!『百人一首』の一覧や歌人の関係性を紹介する補助資料を配布します。『百人一首』と展示作品を照らし合わせながらご鑑賞ください。■主な展示作品葛飾北斎「百人一首うばがゑとき 僧正遍照」、「百人一首うはかゑとき 小野の小町」、「百人一首乳母か絵説 在原業平」、「百人一首宇破か縁説 貞信公」、「五歌仙 月」、「美人カルタ」、「風流源氏うたがるた」、抱亭五清「美人と花籠図」 いずれもすみだ北斎美術館蔵※各作品の展示期間はホームページをご確認ください。■観覧料 ※AURORA(常設展示室)、常設展プラス観覧料含む一般1,000円、高校生・大学生700円、65歳以上700円、中学生300円、障がい者300円、小学生以下無料※団体でのご来館は、当面の間、受付を行いません。※小学生以下は無料。※中学生・高校生・大学生(高専、専門学校、専修学校生含む)は生徒手帳または学生証をご提示ください。※65歳以上の方は年齢を証明できるものをご提示ください。※身体障がい者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳、被爆者健康手帳などをお持ちの方及びその付添の方1名まで障がい者料金でご覧いただけます。(入館の際は、身体障がい者手帳などの提示をお願いいたします)。※観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)をはじめ全ての展示をご覧になれます。葛飾北斎「五歌仙 月」すみだ北斎美術館蔵(作品を替えて通期展示)●開館状況及び関連イベントにつきましては、すみだ北斎美術館公式ホームページにて、最新情報をご確認ください。【「百人一首乳母かゑとき」の表記について】・シリーズ名としての「百人一首乳母かゑとき」は、本展では「百人一首乳母かゑとき」の表記で統一しています。・「百人一首乳母かゑとき」シリーズに属する個別の作品名は、画中に書き込まれている表記を優先しているため、シリーズ名や通例の和歌・歌人名の表記と異なる場合があります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月11日9月21日(水)より、すみだ北斎美術館では、浮世絵師・葛飾北斎(1760-1849)やその門人たちが絵を描いた板本に注目した『北斎ブックワールドー知られざる板本の世界―』が開催される。浮世絵というと《冨嶽三十六景》のように、多色刷りの一枚絵が思い浮かぶが、そうした木版画は、実は板本に描かれた絵が独立したものと言われている。北斎自身も一枚絵のほかに、読本や絵手本など、様々な板本を手掛けている。なかでも滝沢馬琴の小説に北斎が絵をつけた《椿説弓張月》などは代表的だ。彼の挿絵は、板本という大きさの決まった画面に、躍動的な絵を入れるための様々な工夫が凝らされており、時には枠線からはみ出すモチーフなど、現代の漫画にも似た斬新な構図も多用されていて、見ているこちらまで引き込まれてしまう。また同じ絵柄でも、手間をかけて作った初摺と制作工程を省いた後摺では、印象がどのように違うのか?下流から上流へと遡る隅田川の両岸の景色を見せるために、どんな工夫がされているのか?といった板本に関するトピックスも紹介。本の所蔵者や読者たちが板本にほどこした書き込みや落書きなどにも焦点を当て、江戸時代後期の、出版や読書をめぐる文化についても浮き彫りにする。そのほか、北斎が狂歌本に描いた『さむたらかすみ』のうち1冊を同館初公開。数点しか残っていない希少な板本なので、ぜひこの機会に見ておきたい。葛飾北斎『橋供養』巻之一、巻之二 すみだ北斎美術館蔵(通期)左:北斎による口絵、右:読者による落書き上:葛飾北斎『飛騨匠物語』下、下:葛飾北斎『新板 飛騨匠物語』四 いずれもすみだ北斎美術館蔵(通期)葛飾北斎『北斎漫画』八編 すみだ北斎美術館蔵(通期)葛飾北斎『略画早指南』初編 すみだ北斎美術館蔵(通期)【開催概要】『北斎ブックワールド ―知られざる板本の世界―』会期:2022年9月21日(水)~11月27日(日)※会期中展示替えあり会場:すみだ北斎美術館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)休館日:月曜(10月10日は開館)、10 月 11 日(火)料金:一般1,000円、大高・65歳以上700円、中学300円美術館公式サイト:
2022年09月08日すみだ北斎美術館では2022年9月21日(水)から11月27日(日)まで企画展「北斎ブックワールド」を開催いたします。企画展《北斎ブックワールド》浮世絵と聞くと、「冨嶽三十六景」のような一枚の紙に摺られた木版画がイメージされます。もともとそうした一枚摺の木版画は、板木に文字や挿絵を彫って摺ったものを本に仕立てた「板本(はんぽん)」から、次第に絵のみが独立したともいわれます。浮世絵師・葛飾北斎(1760-1849)は、板本にも絵を描いており、物語の挿絵であったり、自らの絵を集めた絵手本(えでほん)であったりと、たくさんの板本を出版しました。北斎絵手本の代表作として知られる『北斎漫画』には、江戸時代の板本を読む人々が描かれています。人々がくつろぎながら読みふけって楽しむ様子は現在と変わりません。本展では、このような板本に注目し、その魅力をお伝えします。葛飾北斎『北斎漫画』八編 すみだ北斎美術館蔵(通期)※摺られた本は版本とも表記しますが、北斎が活躍した江戸時代後期の本は、一枚の板を彫った板木を摺ってつくる本が主流であったため、本展では板本の表記を使用します。■展示構成序章 板本の中の板本をよむ人々/1章 板本の基礎知識/2章 板本に関するトピックス/3章 所蔵者・読者の痕跡/4章 板本の優品■本展の見どころ◎展示室にずらりと並ぶ板本、約110点!北斎や門人によって挿絵が描かれた板本は、絵画表現が工夫されているため、内容に惹きこまれます。本展では北斎や門人が描いた板本、前後期あわせて約110点を展示。出版文化が花開いた江戸時代に、読者が感じていた「読む」楽しさをご紹介します。◎知れば知るほど奥が深い!【ここに注目】パネルで解説。板本に関する用語のほか、作品の注目すべき点や、端々に残る読者・所蔵者の痕跡をパネルで解説。ポイントをおさえながら鑑賞していくと、見終わる頃には板本の世界に夢中!?■1章 板本の基礎知識北斎が浮世絵師として活躍する頃には、板本の大きさや形式などが定まっていました。本章では、板本を鑑賞するための予備知識として、本を学問の対象としている書誌学の成果に基づき、板本の形態や、板木や包み紙、内容(ジャンル)による分類など、板本に関する基礎的な知識を紹介します。◎キーワード:読本(よみほん)読本(よみほん)とは、歴史に題材をとり、勧善懲悪、因果応報を伝える趣旨で書かれた小説です。絵を中心とする黄表紙などに対して文章を読む本という意味で、読本と呼ばれています。江戸時代では最も知的で格調高いとされる小説でした。挿絵は本文とは別の頁にあり、内容に即した刺激的な挿絵が入れられています。葛飾北斎『椿説弓張月』続編 巻四 すみだ北斎美術館蔵(通期)『椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)』は、伊豆大島に配流された平安末期の武士・源為朝が琉球にわたり活躍する読本で、江戸時代のベストセラーとも評されます。本図は物語の一場面で、琉球王朝の忠臣、陶松寿(とうしょうじゅ)が一太刀で毒蛇を倒す様子が描かれています。◎キーワード:絵手本(えでほん)絵手本(えでほん)は、狭義では絵を習うための手本のことですが、実際には北斎の絵を鑑賞したい人が購入したり、職人が下図として利用したりもしていました。葛飾北斎『略画早指南』初編 すみだ北斎美術館蔵(通期)『略画早指南(りゃくがはやおしえ)』は、コンパスと定規による円と線で、描く対象物のおおまかな形を描けることを解説した北斎の絵手本です。このページでは、松坂踊という踊りと、川で魚を取る川狩の描き方が解説されています。■2章 板本に関するトピックス板本をみていると、北斎や門人が板本のために工夫した絵画表現などが目にとまります。また、板本は手作りのため全く同じものはありません。同じ書名でも見比べてみると、薄墨(うすずみ)や濃墨(こずみ)が省略されていたり、細かな部分が変わっていたりする例もあります。2章では、板本の挿絵にみられる絵画表現や、現在から考えると少し変わった事例などの紹介、初摺(しょずり)と後摺(あとずり)などの比較など、板本の奥深さをご覧いただきます。◎注目!後摺では濃墨(こずみ)が省略!?上:葛飾北斎『飛騨匠物語』下、下:葛飾北斎『新板 飛騨匠物語』四 いずれもすみだ北斎美術館蔵(通期)読本『飛騨匠物語(ひだのたくみのものがたり)』は、飛騨の名工・猪名部墨縄が、様々な機関(からくり)を作って活躍し、仙人の世界を追われた男女を結婚させるという物語です。『新板 飛騨匠物語』はその後摺にあたります。後摺とは、初摺の板木を再び使用して摺られたものを指します。両書の挿絵を比較してみると、姫君が将来の夫たちを夢にみる場面で、初摺(上)は夢の中の夫たちの背景を濃墨にすることで、寝ている現実の姫君と対比させています。後摺(下)では濃墨が省かれ、夢と現実の境目がわからなくなっています。◎注目!まるで絵巻物のような板本葛飾北斎『絵本隅田川 両岸一覧』上 すみだ北斎美術館蔵(頁を替えて通期展示)『絵本隅田川 両岸一覧』は、隅田川を下流から上流へと遡った両岸の景色が描かれた板本です。前の見開きの図柄と次の見開きの絵柄がつながるように仕立てられており、ページをめくりながら絵巻物のように鑑賞することができる点が特徴です。本展では見開き3ページ分の絵柄がつながった状態で鑑賞いただけるように展示します。■3章 所蔵者・読者の痕跡すみだ北斎美術館が所蔵している板本は、江戸時代に作られた後、数人の手を経て伝えられてきたものです。板本には蔵書印や、所蔵者や読者による書き込みなどがみられます。大事に伝えられてきた証、ときには心無くいたずら書きされてしまったものなど、北斎が生きた時代から現在までの150年以上の間にのこされた、所蔵者・読者の痕跡を紹介します。◎注目!入手の嬉しさの書き込み左:北尾政演『百人一首 古今狂歌袋』すみだ北斎美術館蔵(頁を替えて通期展示)『百人一首 古今狂歌袋』は、紀州徳川家15代当主・徳川頼倫、浮世絵研究者・楢崎宗重が旧蔵していたものです。本書に付属している帙(ちつ、本を保護するために包むもの)の内側には、楢崎宗重による手書きのコメント(昭和壬寅之年首夏 偶然ニこの美本を入手し 嬉しさのあまり座右ニ備えて玩賞 これを恒とす)が記されており、本書を入手した喜びが伝わってきます。※「楢崎宗重」の名前について、機種依存文字に該当するため通常の「崎」で代用しておりますが、「立崎」が正式です。◎注目!北斎の絵をまねた落書き葛飾北斎『橋供養』巻之一、巻之二 すみだ北斎美術館蔵(通期) 左:北斎による口絵、右:読者による落書き葛飾北斎『橋供養』巻之二には、巻之一の北斎の口絵の人物をまねた拙い絵(落書き)が書き込まれています。落書きをした人は、教科書へ落書きをする現代の私たちと同じ気持ちだったかもしれません。本書は料金を取って本を貸し出すことを商売とする貸本屋(かしほんや)が所蔵していたものです。貸本屋に所蔵されていた本は、多くの利用者に読まれたため、読者の感想などのコメントが書き込まれていたり、逆に貸本屋から利用者に宛てて落書きをしないように記している事例も見られます。■4章 板本の優品板本には墨一色で摺られた本が多いですが、錦絵のような多色摺の本もあります。本の形のため、閉じた状態で保存されてきたことで、褪色が少なく非常に鮮明な色のまま伝えられている板本もあります。4章ではそのような優品や遺存数の少ない希少本、また北斎のターニングポイントになった板本を展示します。◎必見!すみだ北斎美術館初公開の希少本葛飾北斎『さむたらかすみ』すみだ北斎美術館蔵(前期)寛政から享和(1789-1804)の頃には、狂歌をたしなむ人々の間で豪華な狂歌本が盛んに出版されました。『さむたらかすみ』もその一つです。北斎による挿絵は、近景に長閑な田舎の風景が画面全体に描かれ、子どもを負んぶする女性や、小川で鎌を研ぐ農夫、行楽に訪れた娘と婦人などが描かれます。遠景には社の鳥居や鶴などを小さく配置し、奥行きが表現されています。遺存数も数点しか知られていない希少な板本で、当館初公開です。◎必見!美しく鮮やかな銀色の波魚屋北溪『三都廼友会』すみだ北斎美術館蔵(前期)本図は、魚屋北溪(ととやほっけい)が狂歌本『三都廼友会(みつのともえ)』に寄せた挿絵です。北溪は北斎門人の中でも優れた浮世絵師として知られています。隅田川の渡し船の情景が描かれ、月が照らす波の表現には銀摺(ぎんずり)が用いられています。収載された狂歌師のなかには、狂歌堂島人(人吉藩主・相良頼徳)や歌垣綾麿(綾部藩主・九鬼隆度)などの大名も含まれており、出版の助力をした可能性も考えられ、大変美麗な本となっています。■企画展「北斎ブックワールド」開催概要展覧会名 : 北斎ブックワールド ― 知られざる板本の世界 ―会期 : 2022年9月21日(水)~11月27日(日)※前後期で一部展示替えを予定前期 9月21日(水)~10月23日(日)後期 10月25日(火)~11月27日(日)休館日 : 毎週月曜日※開館:10月10日(月・祝)、休館:10月11日(火)開館時間 : 9:30~17:30 (入館は17:00まで)主催 : 墨田区・すみだ北斎美術館お問い合わせ : 03-6658-8936 (9:30~17:30 ※休館日を除く)公式ホームページ : 観覧料 : AURORA(常設展示室)、常設展プラス観覧料含む通常料金 一般1,000円、高校生・大学生700円、65歳以上700円、中学生300円、障がい者300円、小学生以下無料・本展のチケットは、会期中観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)、常設展プラスもご覧になれます。・団体でのご来館は、当面の間、受付を行いません。本展観覧券の販売について詳細はこちら ◎前売券 2022年9月20日(火)まで販売中。前売料金:一般800円、高校生・大学生560円、65歳以上560円、中学生240円、障がい者240円、小学生以下無料◎関連イベント・スライドトーク「北斎ブックワールド」展の見どころ講師:本展担当学芸員日時:10月1日(土)、11月19日(土) 各日14:00~14:30(開場13:30)会場:MARUGEN100(講座室)定員:未定。最新情報は公式ホームページをご確認ください。料金:無料(ただし、企画展観覧券または、年間パスポートが必要です)・講演会「板本を見る、板本に触れる」講師:堀川 貴司 慶應義塾大学附属研究所斯道文庫教授日時:11月5日(土)14:00~15:30(開場13:30)会場:MARUGEN100(講座室)定員:未定。最新情報は公式ホームページをご確認ください。料金:無料(ただし、企画展観覧券または、年間パスポートが必要です)・新型コロナウイルス感染予防・拡大防止のため、会期・開館時間・観覧料・イベント・講演会の開催など変更、中止の可能性がございます。・最新の状況は、すみだ北斎美術館公式ホームページにて最新情報をご確認ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月24日葛飾北斎「冨嶽三十六景」を背景に小唄を味わう浮世絵、時代劇、歴史、落語ファンも楽しめる演奏会明暮れ小唄『北斎小唄 其の弍 冨嶽三十六景』が下記の通り東京・岐阜の二会場で上演されます。【東京公演】2022年9月18日 (日)/すみだリバーサイドホール(東京都墨田区吾妻橋1丁目23-20)【高山公演】2022年9月25日 (日)/飛騨高山まちの博物館酒蔵ホール(岐阜県高山市上一之町75番地)チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中【東京公演】 【高山公演】 「北斎小唄2021」より邦楽ユニット 明暮れ小唄「北斎小唄」第二弾上演決定!葛飾北斎の最高傑作として名高い「冨嶽三十六景」の高画質映像をスクリーンに映写しながら、江戸情緒あふれる「小唄」をお楽しみいただく演奏会。噺家の柳家緑太さんの落語仕立てによる愉快な進行。お囃子の演奏で浮かび上がる波や風の音、街道の賑わいをお楽しみ下さい。北斎作品の中に入り込み、一緒に江戸の旅に出かけませんか。邦楽ファンだけでなく、浮世絵、時代劇、歴史、落語が好きな方にもお楽しみいただける公演です。さらにプレイベントとして、8月7日(日)に、子供(5歳〜15歳)向けの無料イベント「北斎さんとお江戸の歌を歌おう」を開催します。会場は、すみだ北斎美術館MARUGEN100(講座室)。すみだ北斎美術館で開催中の企画展「百鬼見参」にちなむ「鬼」を題材にした小唄も演奏します。参加ご希望の方は、 akekurekouta@icloud.com までお知らせ頂けましたら、応募要綱を返信致します。【予定曲目】花のお江戸、舟に船頭、浮世も義理も、春霞浮世は、峠々など、約30曲(左から)映像監督:渡邊いち、明暮れ小唄、噺家:柳家緑太明暮れ小唄とは江戸情緒あふれる「小唄」+日本美術・伝統建築という、三味線音楽、邦楽の新たな楽しみ方を発信しているユニットです。岐阜県高山市の重要文化財「日下部民藝館」での映像制作(2020年)、葛飾北斎の浮世絵をスクリーンに映写しながら隅田川にまつわる小唄を次々と演奏していく「北斎小唄」(2021年)の上演を通し、小唄という芸能の可能性を広げています。【公式YouTube】 公演概要明暮れ小唄『北斎小唄 其の弍 冨嶽三十六景』【東京公演】公演日時:2022年9月18日 (日)15:00~16:30(※開場は、開演の30分前)会場:すみだリバーサイドホール(東京都墨田区吾妻橋1丁目23-20)チケット料金:4,000円(全席自由・税込)<カンフェティ限定>4,000円 → カンフェティ席3,000円!【高山公演】公演日時:2022年9月25日 (日)13:30~15:00、16:00~17:30(※開場は、開演の30分前)会場:飛騨高山まちの博物館酒蔵ホール(岐阜県高山市上一之町75番地)チケット料金:3,000円(全席自由・税込)■出演者小唄演奏: 明暮れ小唄(千紫巳恵佳・小唄幸三希)進行: 柳家緑太囃子: 福原千鶴社中■スタッフ映像監督:渡邉いち舞台制作:明治座舞台アートディレクション:関本明子宣伝写真撮影:渡邉肇画像協力:すみだ北斎美術館文化庁ARTS of the future! 2採択公演隅田川森羅万象墨に夢ネットワーク企画後援(東京):墨田区後援(高山):高山市/高山市教育委員会/一般社団法人飛騨高山コンベンション協会/一般社団法人高山市文化協会 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年07月22日ジャガー・ルクルト(Jaeger-LeCoultre)は、新作腕時計「レベルソ・トリビュート・エナメル - 葛飾北斎『木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧』」を、2022年7月12日(火)まで伊勢丹新宿店にて開催される期間限定ショップで先行販売。葛飾北斎の木版画をエナメル細密画で複製した限定腕時計“反転式ケース”を備えたジャガー・ルクルトのウォッチ「レベルソ」に、19世紀の日本の巨匠である葛飾北斎の作品にオマージュを捧げた限定モデルが仲間入り。特徴的なのは、ケースの裏側に施された、葛飾北斎の作品「木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧」だ。葛飾北斎が70代の頃に制作した史上最高の風景画と称えられる8枚組の木版画「諸国瀧廻り」の中で、最も有名な作品として知られる「木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧」。流れ落ちる水の力強さや雄大な地形が表現されている。そんな「木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧」を、オリジナルの10分の1サイズよりも小さい「レベルソ」の3平方センチメートルの面に忠実に再現。北斎作品の特徴的な鮮やかなブルーとイエローの色味、紙に刷ったオリジナル作品に見られる微妙なニュアンスと徐々に変化する色の独特なぼかしなど、熟練の職人による特殊なエナメルによって、原画同様力強く描かれている。半透明グリーンの鮮やかダイヤル鮮やかなカラーが目を引く表側は、ギョーシェ彫りのひし形パターンを装飾した後に、半透明なグリーンのエナメルを6層重ねて構成されている。シンプルながら力強さを感じるダイヤルは、葛飾北斎の作品をより一層引き立てている。ケースはホワイトゴールド製。ブラックアリゲーターストラップを組み合わせ、上品なビジュアルに仕上げた。なお、本ウォッチには、42時間のパワーリザーブを誇るジャガー・ルクルト製キャリバー822/2が搭載されている。詳細レベルソ・トリビュート・エナメル - 葛飾北斎「木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧」発売日:2022年7月6日(水)販売店舗:新宿伊勢丹 期間限定ショップにて先行発売。その後は問い合わせ。参考価格:14,608,000円 ※価格は2週間ごとに見直し。限定数:10本<仕様>リファレンス:Q39334T3キャリバー:ジャガー・ルクルト製キャリバー822/2ケース:ホワイトゴールドサイズ:45.5mm×27.4mm×9.73mm機能:時、分パワーリザーブ:42時間防水性:3mダイヤル:ひし形パターンのギョーシェ彫りに半透明なグラン・フー・エナメルケースバック:クローズド – 細密画グラン・フー・エナメルストラップ:ブラックアリゲーター■期間限定ショップ「レベルソ ストーリー since 1931」情報期間:2022年7月6日(水)~12日(火)場所:伊勢丹新宿店 ザ・ステージ住所:東京都新宿区新宿3丁目14−1
2022年07月10日森羅万象、ありとあらゆるものを精力的に描いた絵師・葛飾北斎。彼が「鬼」をどのように捉え、表現してきたかに迫る展覧会『北斎 百鬼見参』がすみだ北斎美術館で開催されている。北斎の肉筆画《道成寺図》も初公開される展覧会だ。途中、展示替えをはさみ、8月28日(日)まで開催される。日本では古来より鬼の存在が信じられてきた。現在でも鬼を打ち払うために節分には豆を撒き、まんがやアニメ、ゲームなどさまざまな創作物に鬼が登場する。鬼は私達の心のなかにしっかりと住みついているのだ。展示風景より現代の私たち以上に、古来の人々は鬼を身近に感じながら暮らしていた。江戸時代に起こった読本や浮世絵のなかにも鬼は頻繁に登場している。同展では、葛飾北斎や、北斎の門人たちがそのような鬼たちをどのように捉え、表現したかに迫っていく。展覧会は4部構成。第1章「鬼とはなにか」では、江戸時代の人々が持っていた鬼のイメージを北斎の作品を通して紐解いていく。天下泰平とうたわれていた江戸時代、人々はスリルを求めて怪談話を好んで求めていた。人々が集まり、それぞれが知る怪談話を語り合うイベント「百物語」では、100の物語を語り終わったときに怪奇現象が起こると信じられていた。北斎の《百物語》シリーズはこの百物語を絵画化したもので、現在5図が確認されている。位牌や供物を抱え込むように這う蛇は、死者が持つ現世への執念や執着を図像としたものだ。葛飾北斎 《百物語 しうねん》天保2~3年(1831-32)頃 すみだ北斎美術館蔵江戸の人々が好んだ読本にも、異形のものや恐ろしいもの、そして鬼が登場した。『釈迦御一代記図会』は釈迦の一生を描いた物語。若き日の釈迦や鬼たち、冒頭で紹介した天雷流離王が大胆な構図で描写されている。葛飾北斎『釈迦御一代記図会』四 《仏威魔軍を懲す図》弘化2年(1845)すみだ北斎美術館蔵第2章は「鬼となった人、鬼にあった人」。太宰府に左遷され、恨みを抱いた菅原道真のように「鬼になった」とされる人は古来より少なくない。逆に、遣唐使の吉備真備のように鬼に助けられたり、修験者の役小角や陰陽道の安倍晴明のように鬼を自分たちの手下にしたりする人物もいる。この章では、人と密接に結びついた鬼について紹介していく。葛飾北斎『画本武蔵鐙』上《悪源太義平の霊 難波の六郎を引割く》天保7年(1836)すみだ北斎美術館蔵平治の乱で源義朝とともに戦い、破れてしまった悪源太義平こと源義平は、六条河原で処刑された後、雷となって処刑役の難波三郎経房を殺したとの伝承がある。本作は義平の怨霊が雷神の姿となり、憎き相手を撃ち抜こうとする躍動感あふれる瞬間を描いたものだ。蹄斎北馬は北斎の門人。《角大師と蝸牛図》の角大師とは、平安前期の僧侶で延暦寺中興の祖でもある良源が鬼に化身した姿。この異形の姿を弟子に描かせ、版木で刷り護符として配ったところ、護符を戸口に張った家には一切の災厄が降りかからなくなったとされる。鋭いツノを持つ角大師と、かたつむりの2本の触覚が呼応したユーモラスな作品だ蹄斎北馬《角大師と蝸牛図》享和~嘉永年間 (1801-54)頃すみだ北斎美術館蔵前期(6月21日~7月24日)展示第3章「神話・物語のなかの鬼」は、日本の神話や物語に登場する鬼を紹介する。世界的ベストセラー『北斎漫画』のなかにはさまざまな能面を紹介するページがある。左ページ2段目、左端の「生成(なまなり)」は、鬼になりかけの状態を表す面。右ページ2段目左端には「外道」、その隣には「鬼」もいる。葛飾北斎『北斎漫画』二編 《はんにや なまなり》文化12年(1815)すみだ北斎美術館蔵《道成寺図》は、この展覧会のメインとされる北斎の肉筆画。本作は能の「道成寺」における後半のクライマックス「柱巻き」を描いた物。鬼女の面をつけ、蛇体に扮したシテが柱に絡みつく姿は、文字通り鬼気迫るものだ。なお、本作は修復後の初公開となる.葛飾北斎《着衣鬼図》嘉永元年(1848)佐野美術館蔵前期(6月21日~7月24日)展示そして、第4章「親しまれる鬼」では、人々に親しまれていた鬼を紹介する。金太郎や桃太郎などの昔話に登場する鬼、豆で追い払われる節分の鬼など、その姿はとてもユーモラスだ。《豆まきをする金太郎》は、北斎が20代の頃の作品。なぜか必死で豆をかき集める子鬼たちの姿が愛らしい。《五十三次江都の往かい 大津》は、当時から土産物として人気のあった大津絵の制作風景が描かれている。画中画の大津絵のなかには、人気の絵柄だった「鬼の寒念仏」の絵柄も見られる。葛飾北斎《豆まきをする金太郎》天明年間(1781-89)年すみだ北斎美術館蔵前期(6月21日~7月24日)展示葛飾北斎《五十三次江都の往かい 大津》文化(1804-18) 初・中期頃すみだ北斎美術館蔵前期(6月21日~7月24日)展示『北斎略画手ほどき』は大正時代の再販本。大津絵で親しまれていた「鬼の寒念仏」を絵描き歌に合わせて描く方法が説明されている。《着衣鬼図》は、徳利と刺し身を前にした鬼が目をとろんとさせて佇む肉筆画。恐ろしい鬼もユーモラスな鬼も自在に描けるのは北斎だからこそだろう。葛飾北斎『北斎略画手ほどき』大正8年(1919)すみだ北斎美術館蔵葛飾北斎《着衣鬼図》嘉永元年(1848)佐野美術館蔵前期(6月21日~7月24日)展示恐ろしい鬼、かわいらしい鬼、ときには笑いを誘う鬼など、北斎が描いた鬼はバラエティに富んでいる。前期・後期あわせて145点の鬼が揃う同展で、鬼三昧なひとときを楽しもう。取材・文:浦島茂世【開催情報】『北斎 百鬼見参』6月21日(火) ~8月28日(日)、すみだ北斎美術館にて開催※会期中展示替えあり
2022年07月06日お笑いコンビ『アンガールズ』の田中卓志さんが、2022年6月12日に自身のInstagramを更新。島根県を訪れていた時に、珍しいタクシーに出会ったそうです。その写真がコチラ。 この投稿をInstagramで見る アンガールズ田中卓志(@ungirls_tanaka)がシェアした投稿 お嫁さんが角隠しつけた時に、天井に当たらないようにタクシーに乗れるようになってる数少ないタクシー。島根県に走ってます。ungirls_tanakaーより引用タクシーの後部座席に座る、田中さんの頭上をご覧ください。頭がぶつからないよう、上部が開く構造になっています!実は、白無垢を着た花嫁が被る、角隠しがぶつからないように作られた『花嫁タクシー』なのだとか。※写真はイメージ田中さんは、身長が188cmあるため、タクシーに乗りこむ時には頭をぶつけないよう、気を付けなければならないでしょう。しかし、この日は身体をかがめることなく、楽々乗り込めたようです。【ネットの声】・そんな素敵なタクシーがあるとは知りませんでした!優しいタクシーだな。・すごい!花嫁だけじゃなく、身長が高い人にもありがたい構造。・田中さん専用のタクシーかと思ってびっくりしました!見てみたい!花嫁のために作られた、特別なタクシー。街中で偶然乗車できた時には、ラッキーな気持ちになれそうですね。[文・構成/grape編集部]
2022年06月19日この度、すみだ北斎美術館(東京都墨田区)において開催する特別展「北斎 百鬼見参」(2022年6月21日~8月28日)にて、鬼が描かれた北斎の肉筆画3点を展示いたします。作品数が多いことで知られる北斎ですが、鬼を描いた肉筆画は作例が少なく、3点はいずれも稀少な作品といえます。肉筆画は、修復後初公開となる「道成寺図」(すみだ北斎美術館蔵)を本展前期(6月21日~7月24日)に展示するほか、「着衣鬼図」(佐野美術館蔵)を前期、「念仏鬼図」(すみだ北斎美術館蔵)を後期(7月26日~8月28日)に展示いたします。さらに、後期には「道成寺図」の高精細複製画を展示いたします。開催日間近のため、本展必見の肉筆画3点の展示予定とあわせ、改めてお知らせいたします。■北斎肉筆画3点の展示予定・葛飾北斎「着衣鬼図」(佐野美術館蔵):前期(6月21日~7月24日)・葛飾北斎「念仏鬼図」(すみだ北斎美術館蔵):後期(7月26日~8月28日)・葛飾北斎「道成寺図」(すみだ北斎美術館蔵):前期(6月21日~7月24日)は原画、後期(7月26日~8月28日)高精細複製画を展示●葛飾北斎「着衣鬼図」佐野美術館蔵 前期展示葛飾北斎「着衣鬼図」佐野美術館蔵(前期展示)[年代]嘉永元年(1848)、[材質技法・形態]紙本着色一幅僧衣の赤鬼が、刺身の皿と徳利、数珠を前に座っています。煩悩を意味する生臭物に酒と、煩悩を打ち消す数珠のどちらをとるか悩んでいるようにも見えます。大津絵のイメージが根底にあると考えられますが、詳細な意味は不明です。右下の落款から、北斎が数え89歳のとき、門人の本間北曜(ほんまほくよう)に与えたものとわかります。数少ない北斎の鬼を描いた肉筆画の貴重な1点であるとともに、最晩年の北斎の動静を知る上でも重要な作品です。●葛飾北斎「念仏鬼図」すみだ北斎美術館蔵 後期展示葛飾北斎「念仏鬼図」すみだ北斎美術館蔵(後期展示)[年代]天保14年(1843)、[材質技法・形態]紙本着色一幅僧衣をまとった赤鬼が、「藤娘」の大津絵を前に座っています。大津絵の定番の画題である「鬼の寒念仏」と「藤娘」を巧みに組み合わせた、北斎のユーモアが光る作品です。赤鬼は、煩悩を象徴する美しい藤娘の絵姿と、仏教の法具の鉦を前に、赤い顔をさらに赤らめつつ迷っているようにも見えます。紙上の紹介および展覧会における一般公開は久々であり、数少ない北斎の鬼を描いた肉筆画としても注目すべき一点です。●葛飾北斎「道成寺図」すみだ北斎美術館蔵 高精細複製画(プリマグラフィ) 後期展示本展の目玉作品「道成寺図」を会期中いつでもお楽しみいただけるよう、今回新たに同作品の高精細複製画(プリマグラフィ)を制作、後期展示(7月26日~8月28日)にて展示いたします。浮世絵作品は光に弱く劣化してしまいます。作品を公開しつつ後世に保存していくため、年間の展示日数を適切に管理しながら展示替えを行っています。企画:墨田区・すみだ北斎美術館 機材協力:富士フイルム株式会社 撮影・プリマグラフィ:凸版印刷株式会社なお、修復を終えた「道成寺図」原画は、前期展示(6月21日~7月24日)にて当館において初公開となります。[PV]葛飾北斎「道成寺図」修復後、初公開。動画へのリンク: ■特別展「北斎 百鬼見参」開催概要特別展「北斎 百鬼見参」チラシ展覧会名 : 特別展「北斎 百鬼見参」会期 : 2022年6月21日(火)~8月28日(日)※前後期で一部展示替えを予定前期 6月21日(火)~7月24日(日)、後期 7月26日(火)~8月28日(日)休館日 : 毎週月曜日 ※開館:7月18日(月・祝)、休館:7月19日(火)開館時間 : 9:30~17:30(入館は17:00まで)主催 : 墨田区・すみだ北斎美術館お問い合わせ: 03-6658-8936(9:30~17:30 ※休館日を除く)公式サイト : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月09日人気の錦絵「百物語」や版本などから鬼に関連する作品を紹介し、葛飾北斎がどのように鬼をとらえ、表現してきたかに迫る特別展『北斎百鬼見参』が、6月21日(火)よりすみだ北斎美術館にて開催される。古来より、日本人は鬼の存在を信じ、現在にも伝わる神話や伝説、また芸能、小説、マンガ、アニメ、ゲームに至るまで、鬼はあらゆる創作物に登場する。江戸時代の浮世絵も然り。それだけ、鬼は日本人の心に深く根ざし、その精神世界の形成に大きな影響を与えているといえるだろう。同展では、北斎や門人が描いた鬼にまつわる浮世絵を前期・後期あわせて約145点を展示。地獄の鬼をはじめ、雷神のような鬼から金太郎や桃太郎などの昔話に登場する鬼、ユーモラスな鬼まで、日本における多様な鬼の姿を紹介するほか、同展のために修復された北斎としては珍しい能を題材にした肉筆画《「道成寺図》が初公開される。江戸時代の人々がどのように鬼をイメージし、どのような存在と考えていたかを浮世絵を通して紐解いていく。葛飾北斎『絵本和漢誉』大江山の鬼賊酒顛童子を退治す 源頼光朝臣すみだ北斎美術館蔵(通期)葛飾北斎『北斎略画手ほどき』すみだ北斎美術館蔵(通期)卍楼北鵞《為朝と鬼ヶ島図》すみだ北斎美術館蔵(後期)【開催概要】特別展『北斎百鬼見参』会期:2022年6月21日(火)~8月28日(日)会場:すみだ北斎美術館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)休館日:月曜(7月18日は開館)、7月19日(火)料金:一般1,200円、大学生・高校生900円、中学生400円美術館公式サイト:
2022年05月26日すみだ北斎美術館では2022年6月21日(火)から8月28日(日)まで特別展《北斎 百鬼見参》を開催いたします。特別展《北斎 百鬼見参》古来、日本人は鬼の存在を信じ、暮らしにも取り入れ、ともに生きてきました。神話・伝説、芸能、小説、マンガ、アニメ、ゲームに至るまで、鬼が登場する創作物は数多く、それだけ、鬼は日本人の心に深く根ざし、その精神世界の形成に大きな影響を与えています。そして、古典や芸能、また新たに江戸時代に起こった読本などを題材とする浮世絵にも、鬼は多く登場します。本展覧会では、人気の錦絵「百物語」や版本などから鬼に関連する作品を紹介し、鬼才・北斎がどのように鬼を捉え、表現してきたかに迫ります。また、当館初公開の貴重な北斎の肉筆画も展示します。北斎が描くさまざまな鬼が展覧会に集結する迫力ある様をぜひお楽しみください。■本展の見どころ◎北斎や門人が描いた鬼にまつわる浮世絵を前期・後期あわせて約145点展示!作品を通して、鬼才・北斎が鬼をどのように捉え、表現してきたかに迫ります。◎怖い鬼、哀しい鬼、愛すべき鬼…。日本における多様な鬼の姿を描き出す、北斎の発想力と筆力をご覧ください。◎北斎として珍しい能を題材にした肉筆画、葛飾北斎「道成寺図」を当館初公開!「道成寺図」は本展のために修復を行いました。(PDF参照。)■展示構成1章 鬼とは何か/2章 鬼となった人、鬼にあった人/3章 神話・物語のなかの鬼/4章 親しまれる鬼●1章 鬼とは何か日本における「鬼」は、「幽鬼」のように死霊に対して鬼の字を用いることもありますが、鬼といえば思い起こす地獄の鬼をはじめとして、雷神のような鬼の様態を示す派生的な存在まで、幅広く鬼として捉えられています。森羅万象を描いた北斎の作品から、これら日本における広範な鬼の語の使用例や捉え方をうかがうことができます。本章では北斎の作品を通して、江戸時代の人々がどのように鬼をイメージし、どのような存在を鬼と考えていたかを紐解いていきます。<釈迦の伝記に登場する雷神>葛飾北斎『釈迦御一代記図会』六 暴悪を罰して天雷流離王が王宮を焼君臣を撃殺す図 すみだ北斎美術館蔵(通期)読本『釈迦御一代記図会』に登場する釈迦の伝記の一場面です。左に武器を振り上げて天罰の雷撃を落とす雷神、右に爆風渦巻く中に破壊される王宮を対比させるという、画面構成の大胆さが目を惹きつけます。北斎は、古来描き継がれてきた雷神にのっとり、雷神の背後に雷太鼓を描いていますが、乗り物は雲でなく雷獣に、顔は険しく恐ろしい形相とするなど、独自性を出しています。*1 読本(よみほん):江戸時代後期に流行した小説の一種で、挿絵とともに楽しまれました。●2章 鬼となった人、鬼にあった人日本の歴史において、鬼となった人、鬼にあった人の存在が数多く伝えられています。本章では実在した歴史上の人物のうち、鬼となった人、鬼にあったとされる人々の事績やエピソードをもとに制作された北斎の作品を紹介します。壮絶な恨みを抱いて鬼となった人、鬼に助けられた人、強力な呪術で鬼を使役した人など、鬼にまつわる多彩なエピソードを通して、古来日本人が、不幸のうちに亡くなった人々を鬼としておそれ、不思議な出来事を鬼と結びつけて考えてきたことを感じていただけるでしょう。<平家一門>葛飾北為「摂州大物浦平家怨霊顕る図」すみだ北斎美術館蔵(後期)源頼朝から刺客を放たれた源義経は、文治元年(1185)に大物浦(兵庫県尼崎市)から西国に逃亡しようとし遭難してしまいます。その史実が『平家物語』などで語り継がれるうちに、平家の怨霊の祟りによるとされ、能や歌舞伎の演目「船弁慶」などに戯曲化され広く知られるようになりました。北斎門人の葛飾北為(かつしか ほくい)による本図も、この事件を描いています。三枚続きの大画面に、嵐に翻弄される義経の船、長刀(なぎなた)を手に鬼神のごとく襲いかかる平知盛と平家一門の怨霊があらわされています。<角大師(良源)>蹄斎北馬「角大師と蝸牛図」すみだ北斎美術館蔵(前期)角大師とは、平安前期の天台宗の僧、良源が鬼に化身した姿を指します。良源は自らにとりついた疫病神を法力で退散させましたが、疫病に苦しむ民を救うため一心に念じて2本角の痩せた鬼の姿となり、それを弟子に写させ護符としたといいます。本作は北斎門人の蹄斎北馬(ていさい ほくば)が、蝸牛(かたつむり)を眺める角大師を洒脱な筆づかいで描いた肉筆画(*2)です。*2 肉筆画:浮世絵の中でも版画とは異なり、絵師が絵筆で直接紙や絹に描いた作品のこと。●3章 神話・物語のなかの鬼日本の神話・物語には、数多くの鬼が登場します。それらの鬼は、江戸時代において、錦絵や版本など江戸のメディアでも広く知られ、北斎も作品としています。本章では日本神話や伝説、章節・演劇などの物語に登場する恐ろしい鬼、哀しい鬼、強者のイメージとしての鬼などを集め、さまざまな鬼の様相を紹介します。また、本章の目玉となる北斎の肉筆画「道成寺図」は、修復後初公開となります。<酒呑童子>葛飾北斎『絵本和漢誉』大江山の鬼賊酒顛童子を退治す 源頼光朝臣 すみだ北斎美術館蔵(通期)武勇で名高い平安中期の武将・源頼光が、鬼の頭領・酒呑童子を退治する様子を、見開きのページを縦に使い、両者を上下に対峙させて描いています。頼光によって切断された酒呑童子の首が、不敵な笑みを浮かべて中空に舞う様子が黒い闇の背景とともにあらわされ、底知れない不気味さを漂わせています。<鬼夜叉>卍楼北鵞「為朝と鬼ヶ島図」すみだ北斎美術館蔵(後期)北斎の門人ないし孫弟子ともいわれる卍楼北鵞(まんじろう ほくが)の新出の肉筆画です。力強く緻密な筆づかいは、北斎を彷彿とさせ、北鵞の作品の中でも優品に位置づけられます。本作は、江戸時代のベストセラーとも評される、北斎が挿絵を担当した読本『椿説弓張月』の話をもとに、伊豆大島に流された源為朝が、弓矢で岩を打ち砕く場面が描かれています。画面中央から少し右に描かれている赤鬼のような風貌の人物は、七郎三郎(しっちょうさぼり、通称:鬼夜叉)です。七郎三郎は、海の潮風に焼けた赤肌で角のような2つの瘤があり、その風貌から為朝によって鬼夜叉と名づけられました。本作では鬼そのものの姿で描かれています。●4章 親しまれる鬼鬼は恐れられるだけではなく、暮らしのなかで親しまれる存在でもありました。例えば金太郎や桃太郎などの昔話に登場する鬼は、多くの人々が子どもの頃から慣れ親しんだ存在です。鬼瓦は、恐ろしい表情の鬼の顔で瓦を装飾することで魔除けとし、建物を守ります。本章では暮らしの中での身近な鬼とともに、ユーモラスな鬼の姿を集め、北斎の軽妙な筆が捉えた愛すべき鬼たちを紹介します。<鬼の寒念仏>葛飾北斎『北斎略画手ほどき』すみだ北斎美術館蔵(通期)大津絵の「鬼の寒念仏」は、江戸時代、東海道の旅人たちが魔除けや大津宿の土産物として買い求めた人気キャラクターでもありました。『北斎略画手ほどき』は、北斎の文字絵の教本を大正時代に再版したものです。本ページでは、絵描き歌に詠み込んだ文字を組み合わせて、大津絵の「鬼の寒念仏」の描き方が説明されています。単純な運筆で表された鬼の表情は不満げで、親しみやすさも感じさせます。■特別展《北斎 百鬼見参》開催概要展覧会名 : 北斎 百鬼見参会期 : 2022年6月21日(火)~8月28日(日)※前後期で一部展示替えを予定前期 6月21日(火)~7月24日(日)、後期 7月26日(火)~8月28日(日)休館日 : 毎週月曜日 ※開館:7月18日(月・祝)、休館:7月19日(火)開館時間 : 9:30~17:30(入館は17:00まで)主催 : 墨田区・すみだ北斎美術館お問い合わせ: 03-6658-8936(9:30~17:30 ※休館日を除く)公式サイト : ■観覧料通常料金(個人)一般 1,200円、高校生/大学生 900円、65歳以上 900円中学生 400円、障がい者 400円、小学生以下 無料●本展のチケットは、会期中観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)もご覧になれます。●団体でのご来館は、当面の間、受付を行いません。■前売券通常料金(当日券)の20%引きになる前売券を1階エントランス受付で販売しています。販売期間:2022年6月19日(日)まで販売中。販売場所:すみだ北斎美術館 1階エントランス受付(開館日の9:30~17:00)<通常料金の20%引き!>前売料金(個人)一般 960円、高校生/大学生 720円、65歳以上 720円中学生 320円、障がい者 320円、小学生以下 無料●中学生、高校生、大学生(高専、専門学校、専修学校生含む)は生徒手帳または学生証をご提示ください。●65歳以上の方は年齢を証明できるものをご提示ください。●身体障がい者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳、被爆者健康手帳などをお持ちの方及びその付添の方1名まで、障がい者料金でご覧いただけます。入館の際は、身体障がい者手帳などの提示をお願いします。●団体販売はございません。●他の割引サービスは併用できません。●支払い方法は、現金またはPayPayとなります。●当前売券でのご観覧当日に限り、AURORA(常設展示室)もご覧いただけます。●この前売券は、特別に印刷されたものではなく、当館受付で通常の発券システムを使用して発券するものとなりますので、予めご了承ください。■本展公式図録を発売します!すみだ北斎美術館「北斎 百鬼見参」展(2022年6月21日~8月28日)公式図録をすみだ北斎美術館ミュージアムショップをはじめ、全国書店で発売します。本展で当館初公開の肉筆画「道成寺図」のほか、「百物語」シリーズから「笑ひはんにや」「しうねん」「さらやしき」、『椿説弓張月』『北斎漫画』等の版本、摺物の作品など、出品作品の図版と解説を網羅した図録です。タイトル :北斎 百鬼見参著者 :すみだ北斎美術館出版社 :講談社価格 :2,640円(税込)発売日 :2022年6月20日(月)形態/ページ数:単行本192ページISBN :ISBN978-4-06528083-6 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月18日サントリー美術館で『大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともに―』が4月16日(土)よりスタートした。世界屈指の質とされる大英博物館の北斎コレクションを中心に、葛飾北斎の、特に還暦を迎えた60歳から90歳で亡くなるまでの30年間に焦点を当てる注目の展覧会。6月12日(日)までの開催となる。江戸時代後期を代表する浮世絵師、そして世界でもっとも有名な日本人芸術家、葛飾北斎。「冨嶽三十六景」や『北斎漫画』の強いインパクトは国境を越えてヨーロッパの人々も魅了し、印象派やポスト印象派の画家たちに大きな影響を与えた。イギリスでも北斎の魅力に惹き付けられた多くのコレクターや研究者が誕生。大英博物館には複数のコレクターによる北斎の優品が収蔵されるようになり、時を経て世界有数の北斎コレクションが形成された。この展覧会は、その大英博物館が所蔵する北斎作品を中心に、国内の肉筆画の名品をあわせて北斎の画業の変遷を追っていくもの。特に代表作の多くが描かれている60歳から90歳にかけての北斎の作品を紹介していく。展覧会エントランス展覧会は6章構成。第1章の「画壇への登場から還暦」では60歳までの北斎の画業をコンパクトにまとめている。勝川春章に入門し「春朗」と名乗っていた北斎は役者絵で頭角を表していたものの、師の没後は勝川派から離れ「宗理」の名前で活動を開始。琳派に接近しつつ、日本や中国、さらにはヨーロッパの技法を学び、精力的な活動を行っていた。その後、今日最も知られている「北斎」を筆頭に名前を変えながら独自の芸術を追求していく。《市川鰕蔵の山賤実は文覚上人》は、春朗時代の作品。後の五代目市川團十郎となる市川鰕蔵が演じていた文覚上人を描いている。文覚上人は、現在の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では四代目市川猿之助が演じている。葛飾北斎《市川鰕蔵の山賤実は文覚上人》寛政3年(1791)大英博物館《為朝図》は、版元の平林庄五郎が、北斎と曲亭馬琴とのタッグで制作した読本『椿説弓張月』の完成を祝って注文した肉筆画。画中に馬琴が漢詩を寄せている。葛飾北斎《為朝図》一幅江戸時代文化8年(1811)大英博物館第2章「富士と大波」では、北斎の世界的な代表作「冨嶽三十六景」など、北斎が富士山をモチーフにした作品を取り上げる。当時、輸入されたばかりの藍色の色料「ベロ藍(プルシアンブルー)」を用いた「冨嶽三十六景」や、版本『富嶽百景』など、北斎は富士山の姿をさまざまな構図で描き、日本はもちろんのこと、海の向こうの人々までをも熱狂させている。展示風景よりまた、富士山と同じく北斎は水の造形に興味・関心を持ち、丹念に描いている。《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》の波のうねり、しぶきはその研究のあらわれのひとつだ。葛飾北斎《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》江戸時代天保元~4年(1830~33)頃大英博物館蔵第3章「目に見える世界」、続く第4章「想像の世界」は、では、北斎の卓越した描写力と想像力に着目する。北斎はたぐい稀なる画力で、名所絵や花鳥画を描き、やがては現実を凌駕した世界も描き出すようになる。奇抜な橋が多数登場する《諸國名橋奇覧》は北斎が好んで描いた水、そして橋がさまざまな形で登場する。《百物語》は当時江戸の町でブームになっていた怪談をテーマにしたシリーズ。現在展示されている2作品を含め5作品が確認されている。葛飾北斎《諸國名橋奇覧 三河の八つ橋の古圖》天保5年(1834)頃大英博物館蔵葛飾北斎 左:《百物語 こはだ小平二》右:《百物語 笑ひはんにや》天保4年(1833)頃 いずれも大英博物館蔵第5章「北斎の周辺」は、葛飾北斎を取り巻く人々にも焦点を当てる。《女重宝記》は北斎の娘で絵師の葛飾応為が挿絵を描いた、女性に日常的に必要となる知識ををまとめた本。そして《漁師図》は、北斎と応為との共作。画中には北斎と応為のそれぞれが書いた句が書かれている。葛飾応為《女重宝記》 弘化4年(1847) 大英博物館蔵葛飾北斎《漁師図》 文政年間(1818~30)頃 大英博物館蔵最晩年の北斎は肉筆画に制作の中心を移していった。最終章となる第6章「神の領域―肉筆画の名品―」では、肉筆画の名品を取り上げる。80代にしてなお画力の向上を願い、長生きを願った北斎の探究心が作品から垣間見える。葛飾北斎《白拍子図》 文化3年(1820)頃北斎館所蔵※5月16日までの展示葛飾北斎《肉筆画帖》天保5~7年(1834~36)頃 北斎館蔵※5月16日まで展示、5月18日より場面替年齢を重ねれば重ねるほど、画力が研ぎ澄まされていった葛飾北斎。日本でこれだけの良質な作品をまとめて鑑賞できるこの機会を逃さず、しっかりと楽しもう。【開催情報】『大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともに―』4月16日(土)~6月12日(日)、サントリー美術館にて開催取材・文:浦島茂世
2022年05月02日東京・六本木のサントリー美術館で『大英博物館北斎』がはじまりました。本展では、大英博物館が所蔵するクオリティの高い北斎作品が集結。さらに、北斎を愛したイギリスのコレクターたち6名にもフォーカス。アートの目利きである彼らが絶賛&狂喜した、日本人が気づいていない“北斎のスゴさ”もご紹介!イギリスでも大人気…スゴい北斎!【女子的アートナビ】vol. 240『大英博物館北斎―国内の肉筆画の名品とともに―』では、大英博物館が所蔵する北斎作品を中心に、国内にある肉筆画も展示。イギリス人コレクターたちの“北斎愛”にも触れながら、彼の画業、特に数多くの代表作が生み出された後半生の作品群を一覧できます。葛飾北斎(1760-1849)は、江戸時代後期に活躍した浮世絵師。彼の作品は、日本だけでなく世界でも有名で、例えばモネやドガなどフランス印象派の画家たちや、ゴッホにも影響を与えています。フランスで人気があったというイメージが強い北斎ですが、実はイギリスでも大人気。すでに1870年代から北斎コレクターや研究者がいて、特に大英博物館には多くの作品が所蔵されています。本展のプレス説明会では、アルフレッド・ハフト氏(大英博物館アジア部日本セクション学芸員)のビデオメッセージが流れ、100年以上前に大英博物館の学芸員だったローレンス・ビニョン(1869-1943)の言葉が紹介されました。とても印象的でしたので、以下に抜粋します。「1908年、ローレンス・ビニョンは、北斎の風景画を見たときの体験を『美と驚きがひとつになった衝撃』と表現し、『世界は我々の想像を上回る驚きに満ち、我々を狂喜させる力の源であることを北斎は明らかにした。それは、これから我々自身で発見していくことができるものでもあるのだ』と語っています」これほどの衝撃をイギリス人に与えていた北斎、すごいです!「芸術家として北斎こそ正真正銘の日本人」では、展覧会のおもな見どころをご紹介していきます。第1章「画壇の登場から還暦」では、貴重な初期作から還暦近くの年齢で描いた作品が登場。ここでの見どころは、北斎が直接筆をとった「肉筆画」の名品《為朝図》。曲亭馬琴の読本『椿説弓張月(ちんせつ ゆみはりづき)』の主人公・源為朝を描いたもので、絵のなかには作者馬琴の祝詞も書かれています。本作品を購入したのは、イギリスの医師、ウィリアム・アンダーソン(1842-1900)。彼は解剖学と外科の教授として明治期に来日し、東京の海軍軍医学校の校長を務めました。さまざまな美術品も入手し、そのうち約2100点が大英博物館の所蔵品になっています。また、アンダーソンは、日本美術についての本も執筆。著書の中で、「芸術家として北斎こそが正真正銘の日本人」と絶賛しています。代表作が次々と…!第2章「富士と大波」では、《富嶽百景》や《冨嶽三十六景》シリーズの作品群などを紹介。大波が印象的な北斎の代表作《冨嶽三十六景神奈川沖浪裏》や、「赤富士」として親しまれている《冨嶽三十六景凱風快晴》もここで見ることができます。また、第4章「想像の世界」では、偉大な歌人や詩に読まれた景色、さらに目に見えない妖怪を描いた作品などが登場。不気味な見た目でも、どこかユーモラスさが感じられる人気作品《百物語こはだ小平二》も展示されています。「これが一人の画家の作品だとは信じがたい」最後の第6章「神の領域―肉筆画の名品―」では、晩年に描かれた肉筆画が登場。特に、88歳のときの作品《流水に鴨図》は必見です。2羽の鴨と水面に落ちた紅葉が描かれた作品で、鴨の描写が本当に細かいのです!近くで見ると、その精緻な美しさに圧倒されます。あの時代の88歳、大家の北斎先生でも老眼になっていると思いますし、集中力や持続力も若いころに比べれば低下しているはず。でも、線のブレもムラもなく、まさに“神の領域”に達した作品です。本作品を所蔵していたのは、イギリスの小説家アーサー・モリソン(1863-1945)。彼は2000以上の浮世絵版画を入手したほか、日本絵画も約600点購入。また、日本美術の研究書も出版し、その中で北斎について「複数の優れた絵師による作品でなく、すべて北斎一人によるものだということが、実に信じがたい」と語っています。究極の“推し活”展覧会本展では、北斎の名品を堪能できるだけでなく、日本美術好き・北斎大好きイギリス人コレクターたちによる究極の“推し活”も楽しめます。彼らが書いた北斎の推しポイントを読むと、今まで気づかなかった作品の魅力も発見でき、改めて北斎の偉大さを実感しました。100年以上前に北斎担当のファンたちが熱心に集めたコレクションを、現代の日本人が見るなんて、考えてみたらステキなこと。推し活をしていたコレクターたちも、きっと喜んでいると思います。究極の“推し活”展覧会、ぜひ足を運んでみてください!Information会期:~6月12日(日)※会期中展示替を行います。※会期は変更の場合があります。休館日:火曜日(5月3日、6月7日は開館)会場:サントリー美術館開室時間:10時~18時※金・土および4月28日(木)、5月2日(月)~4日(水・祝)は20時まで開館※いずれも入館は閉館の30分前まで観覧料:一般¥1,700、大学・高校生¥1,200、中学生以下無料※最新情報は公式サイトでご確認ください
2022年04月30日葛飾北斎の作品と同時代・次世代に活躍した絵師たちの作品を並べ、北斎とライバルたちがどのような関係にあったのかを紹介する『北斎とライバルたち』が、4月22日(金)より太田記念美術館にて開催される。北斎は70年におよぶ画業のなかで、《冨嶽三十六景》に代表される風景画のほか、さまざまなジャンルの作品を手掛け、高い名声を得ていた。だがもちろん、当時活躍していた絵師は北斎だけではなく、数多くの浮世絵師たちが、時には北斎と覇権を争い、時には影響を受けたり与えたりしていた。同展では、そんな北斎とライバルたちとの交流や北斎が手掛けたさまざまなジャンルの作品を幅広く展観。歌川広重、東洲斎写楽、溪斎英泉、歌川国芳など、同時代に活躍した絵師たちとの交友関係や、晩年の代表作である《冨嶽三十六景》、役者絵や武者絵、風景画や美人画など、北斎の幅広い画業をほかの絵師たちの作品を交えながら紹介するほか、北斎の影響を受けた歌川広景、落合芳幾といった次世代の絵師たちの作品も公開。なぜ北斎は世界的に人気が高いのか?たくさんのライバルたちと対比から北斎の新たな魅力に気付くことができそうだ。歌川広重「不二三十六景 相模七里か浜風波」(後期)歌川広景「江戸名所道戯尽四御茶の水の釣人」(後期)葛飾北斎「冨嶽三十六景 登戸浦」(前期)歌川広重「冨士三十六景 相模江之島入口」(前期)『北斎とライバルたち』会期:2022年4月22日(金)~6月26日(日)会場:太田記念美術館時間:10:30~17:30(入館は17:00まで)休館日:月曜、5月24日(火)~-26日(木)料金:一般1,000円、大高700円※会期中全点展示替え公式サイト:
2022年04月11日特別展「北斎」が、福岡の九州国立博物館にて2022年4月16日(土)から6月12日(日)まで開催される。葛飾北斎の「日新除魔図」日本初公開特別展「北斎」は、世界でもっとも有名な日本の画家、葛飾北斎の想像力あふれる世界観を紹介する展覧会。2017年に九州国立博物館へ寄贈された、北斎の重要文化財「日新除魔図(宮本家本)」を、日本で初めて一般公開する。「日新除魔図」は、北斎が病や火災、借金苦などの災難を経て、毎朝魔除けのために描き続けた獅子たちを集めた圧巻の連作。九州国立博物館に寄贈される前は個人蔵であったためほぼ非公開状態であったが、寄贈後は九州国立博物館でのみ公開が可能に。80歳を過ぎた北斎による、門外不出の大作に注目だ。「冨嶽三十六景」や晩年の肉筆画「龍図・鳳凰図」もまた、「日新除魔図」と年代の近い浮世絵版画シリーズ「冨嶽三十六景」も登場する。さらに、長野・小布施から、北斎晩年の最重要作品である祭屋台の天井絵「龍図・鳳凰図」を九州初公開。躍動感あふれる肉筆画を、会期中通期で展示する。【詳細】特別展「北斎」会期:2022年4月16日(土)~6月12日(日)前期 4月16日(土)~5月15日(日)/後期 5月17日(火)~6月12日(日)※会期中、展示替えあり。場所:九州国立博物館住所:福岡県太宰府市石坂4-7-2休館日:月曜日(5月2日(月)は開館)開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)観覧料:一般 1,800円(1,600円)、高大生 1,000円(800円)、小中生 600円(400円)※( )内は前売料金※チケットはARTNEチケットオンライン、 ローソンチケット(Lコード:84527)、 チケットぴあ(Pコード:686-008)等で販売。※開催予定・内容に変更が生じる場合は、展覧会ホームページ等にて随時告知。【問い合わせ先】九州国立博物館 ハローダイヤルTEL:050-5542-8600(9:00~20:00/年中無休)
2022年03月13日企画展『北斎花らんまん』が3月15日(火)から5月22日(日)まで、すみだ北斎美術館で開催される。花は古くから人々に愛され、絵画の主題としても数多く取り上げられてきた。本展では、葛飾北斎やその門人たちの作品から、桜をはじめとした様々な花の作品約100点が展示される。花見の対象とされる花、物語に登場する花、意匠として着物や道具に施される花等、生活のあらゆる場面で愛でられてきた花に関する作品を紹介。描かれた花々を通じて、花を愛でる文化に親しみを感じてほしい。<見どころ>描かれた花のユートピア:現実では一度に楽しむことが難しい四季の花々。本展では北斎や門人の筆により、桜をはじめ、梅、朝顔、桔梗、椿など前期・後期あわせて約35種の描かれた花を紹介。展示室に花のユートピアが広がる。北斎や弟子の観察眼:北斎や門人の作品では、花弁や葉の質感の表現や、花脈や葉脈までも緻密に描き込まれています。ディテールの描写や、一瞬を捉える観察眼に注目だ。<展示構成>1章春の到来早春の花々:厳しい冬が過ぎ、植物が芽吹く頃に咲き出す花々は、おめでたいものの象徴として喜ばれた。1章では、辛夷(こぶし)や梅、木蓮など、春の訪れを告げ、人々に喜びをもたらす早春の花々が描かれた作品を紹介する。2章桜花爛漫:古くから人気があった桜は数ある花の中でもとりわけ多く、絵の題材になっている。江戸時代には、様々な花見の名所が新たに作られ、北斎の作品にも桜を楽しむ人々の様子が多く描かれてきた。2章では、浮世絵版画や肉筆画から、花見の名所や物語を紹介する。3章色とりどりの四季の花:3章では、現代の四季感に基づき、春(3月~5月)、夏(6月~8月)、秋(9月~11月)、冬(12月~2月)に区分し、季節の花々が描かれた作品を紹介していく。4章暮らしを彩る花の意匠:古くから花は意匠化され、着物や道具など、生活の中の身近なものの柄や装飾にもよく見られる。4章では、北斎と弟子が様々な花を意匠化して描いた作品を紹介。■展示情報「北斎花らんまん」3月15日(火)~5月22日(日)※前後期で一部展示替えを予定会場:すみだ北斎美術館前期:3月15日(火)~4月17日(日)後期:4月19日(火)~5月22日(日)開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)休館日:毎週月曜日※開館:3月21日(月・祝)、休館:3月22日(火)観覧料:一般1,000円 / 高校生・大学生700円 / 65歳以上700円 / 中学生300円 / 障がい者300円 / 小学生以下無料※本展のチケットは、会期中観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)、常設展プラスも観覧可能。※団体の来館は当面の間、受付を行わない。
2022年03月10日企画展「北斎花らんまん」が、東京・すみだ北斎美術館にて2022年3月15日(火)から5月22日(日)まで開催される。“花”を描いた北斎&門人たちの作品約100点が集結企画展「北斎花らんまん」は、葛飾北斎やその門人たちの作品から、様々な“花”をテーマにした作品約100点を紹介する展覧会。桜をはじめ、梅、朝顔、桔梗、椿など、前期・後期あわせて約35種の花を題材とした作品の数々が一堂に集結する。緻密に表現された花弁や葉の質感や、細かく描き込まれた花脈や葉脈など、北斎をはじめとする浮世絵師たちによるディテールの描写や、一瞬をとらえる観察眼の鋭さに注目だ。“桜”の浮世絵版画や肉筆画数ある花の中でも、古くから人気のある“桜”は、とりわけ多く絵の題材になっている。浮世絵版画や肉筆画にも、花見の名所や、人々が花見をする様子を描いた作品が多く残された。北斎の代表作「冨嶽三十六景」からは、江戸屈指の花見の名所であった「御殿山」を描いた作品が登場。色を転写せずに凸凹のみで表現する“空摺”の技法によって摺られた、枝いっぱいに咲く桜が目を引く作品だ。ござを広げて酒宴に興じる人々や、子供を背負って歩く人々など、様々な花見の楽しみかたも見て取ることができる。早春に咲く“梅”の花咲か爺さんまた、厳しい冬を越え早春に咲き出す梅や辛夷(こぶし)、木蓮などは、春の訪れを告げるおめでたい象徴として喜ばれた花々。存斎光一の「花咲か爺さん」には、桜ではなく梅の花を咲かせる様子とともに、梅の香りや春の訪れへの期待を込めた狂歌が記されている。牡丹や桔梗を描いた花鳥画も加えて、4月から6月にかけて開花する牡丹を北斎が描いた大判花鳥画「牡丹に胡蝶」や、夏から秋にかけて咲く桔梗を3種類織り交ぜて描いた「桔梗にとんぼ」、冬の花・椿を描いた柳々居辰斎の「五色之内 赤絵南京」など、季節ごとの花々の作品も登場する。意匠化された花さらに、絵画作品に加え、モチーフとして日用品の装飾に落とし込まれた“花”についても紹介。北斎がデザインした小紋染の模様を収めた図案集『新形小紋帳』をはじめ、着物や道具などを彩る“意匠化された花”の作品を展示する。【詳細】企画展「北斎花らんまん」会期:2022年3月15日(火)~5月22日(日) ※前後期で一部展示替えを予定前期 3月15日(火)~4月17日(日)/後期 4月19日(火)~5月22日(日)場所:すみだ北斎美術館住所:東京都墨田区亀沢2-7-2休館日:毎週月曜日 ※3月21日(月・祝)は開館、3月22日(火)休館開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)料金:一般 1,000円、高校生・大学生 700円、65歳以上 700円、中学生 300円、障がい者 300円、小学生以下 無料※本展のチケットは、会期中観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)をはじめ全ての展示を観覧可能。※団体での来館は、当面の間、受付なし。※会期・開館時間・観覧料・イベント・講演会の開催など変更、中止の可能性あり。 最新情報は、すみだ北斎美術館公式ホームページにて告知。【問い合わせ先】すみだ北斎美術館TEL:03-6658-8936(9:30~17:30 ※休館日を除く)
2022年02月20日すみだ北斎美術館では2022年3月15日(火)から5月22日(日)まで「北斎花らんまん」展を開催いたします。企画展「北斎花らんまん」花は古くから人々に愛され、絵画の主題としても数多く取り上げられてきました。本展では、北斎やその門人たちの作品から、桜をはじめとした様々な花の作品約100点を展観します。花見の対象とされる花、物語に登場する花、意匠として着物や道具に施される花等、生活のあらゆる場面で愛でられてきた花に関する作品をご紹介します。描かれた花々を通じて、花を愛でる文化に親しみを感じていただけましたら幸いです。■展示構成1章 春の到来 早春の花々/2章 桜 春爛漫/3章 色とりどりの四季の花/4章 暮らしを彩る花の意匠■本展の見どころ◎描かれた花のユートピア現実では一度に楽しむことが難しい四季の花々。本展では北斎や門人の筆により、桜をはじめ、梅、朝顔、桔梗、椿など前期・後期あわせて約35種の描かれた花を紹介。展示室に花のユートピアが広がります。◎北斎や弟子の観察眼北斎や門人の作品では、花弁や葉の質感の表現や、花脈や葉脈までも緻密に描き込まれています。ディテールの描写や、一瞬を捉える観察眼にご注目ください。●1章 春の到来 早春の花々厳しい冬が過ぎ、植物が芽吹く頃に咲き出す花々は、おめでたいものの象徴として喜ばれました。1章では、辛夷(こぶし)や梅、木蓮など、春の訪れを告げ、人々に喜びをもたらす早春の花々が描かれた作品をご紹介します。<梅 開花時期:1月~3月>存斎光一「花咲か爺さん」すみだ北斎美術館蔵(前期)灰を撒く花咲か爺さんの姿が描かれた作品です。花咲か爺さんといえば桜を想像しますが、本図は梅の花が描かれ、灰を撒かれた下側の枝から徐々に開花しています。画面左上には、梅の香りや春の訪れへの期待が詠まれた狂歌が添えられています。●2章 桜 春爛漫古くから人気があった桜は、数ある花の中でもとりわけ多く、絵の題材になっています。江戸時代には、様々な花見の名所が新たに作られ、北斎の作品にも桜を楽しむ人々の様子が多く描かれています。2章では、浮世絵版画や肉筆画から、花見の名所や物語を紹介いたします。<桜 開花時期:3月~5月>葛飾北斎「冨嶽三十六景 東海道品川御殿山ノ不二」すみだ北斎美術館蔵(前期)現在の品川区北品川に位置した御殿山は、享保年間(1716~36)以降、江戸屈指の花見の名所でした。北斎の代表作「冨嶽三十六景」にも、花見シーズンの御殿山が描かれています。枝いっぱいに咲く桜は、薄い紅をぼかして摺った後に、凸凹をつけることのみで表す空摺(からずり)という技法で沢山の丸い点が施されています。蹄斎北馬「朝妻舟」すみだ北斎美術館蔵(前期)本図は浮世絵の中でも版画と異なり、絵師が絵筆で直接紙や絹に描いた肉筆画(にくひつが)です。北斎の弟子の一人・蹄斎北馬(ていさいほくば)によって描かれました。「朝妻舟」と名のつく作品に決まって描かれる柳や白拍子姿の遊女のほかに、満開の山桜が描かれています。花弁が舞い落ちる中、水面に映る遊女の顔は、目のまわりに化粧をしているようです。山桜は日本では古くから自生し、開花とともに葉をつけることで知られ、絵画にも描かれてきました。本図は花弁や葉の一枚一枚、蕾が繊細に描写されています。●3章 色とりどりの四季の花3章では、現代の四季感に基づき、春(3月~5月)、夏(6月~8月)、秋(9月~11月)、冬(12月~2月)に区分し、季節の花々が描かれた作品をご紹介いたします。<牡丹 開花時期:4月~6月>葛飾北斎「牡丹に胡蝶」すみだ北斎美術館蔵(前期)「冨嶽三十六景」や「諸国瀧廻り」と同じ版元である西村屋与八から出版された、北斎の大判花鳥画シリーズの一図です。強い風に揺られる牡丹と蝶の一瞬が見事に描写されています。ピンク色の牡丹は、花弁の付け根から網目状に広がる花脈が精緻に描き込まれています。<桔梗 開花時期:6月~10月>葛飾北斎「桔梗にとんぼ」すみだ北斎美術館蔵(後期)こちらも北斎の大判花鳥画シリーズの一図です。赤みがかった色の一重の桔梗、多重咲きの桔梗、青い斑入りの桔梗の3種類が描かれてます。咲いている花のほか、まだ固く閉じている蕾、ほころぶ蕾も描かれています。桔梗の上を飛ぶトンボは、翅の脈や翅の先の黒い模様の縁紋まで細やかに描写されています。●4章 暮らしを彩る花の意匠古くから花は意匠化され、着物や道具など、生活の中の身近なものの柄や装飾にもよく見られます。4章では、北斎と弟子が様々な花を意匠化して描いた作品をご紹介します。<意匠化された花>葛飾北斎『新形小紋帳』すみだ北斎美術館蔵(通期)『新形小紋帳』は、北斎がデザインした小紋染の模様を収めた図案集です。このページでは、花が鶴の形にデザインされおり、それぞれ名前や説明が記されています。右上から藤の舞鶴、花橘の舞鶴(右中)、舞鶴の桜(右下)、舞鶴菊の折枝(左上)、舞鶴牡丹の折枝(左中)、水仙の舞鶴(左下)です。■開催概要展覧会名 : 北斎花らんまん会期 : 2022年3月15日(火)~5月22日(日)※前後期で一部展示替えを予定前期 : 3月15日(火)~4月17日(日)後期 : 4月19日(火)~5月22日(日)休館日 : 毎週月曜日 ※開館:3月21日(月・祝)、休館:3月22日(火)開館時間 : 9:30~17:30(入館は17:00まで)主催 : 墨田区・すみだ北斎美術館お問い合わせ: 03-6658-8936(9:30~17:30 ※休館日を除く)公式サイト : 観覧料 : 一般 1,000円高校生・大学生 700円65歳以上 700円中学生 300円障がい者 300円小学生以下 無料・本展のチケットは、会期中観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)、常設展プラスもご覧になれます。・団体でのご来館は、当面の間、受付を行いません。・新型コロナウイルス感染予防・拡大防止のため、会期・開館時間・観覧料・イベント・講演会の開催など変更、中止の可能性がございます。・最新の状況は、すみだ北斎美術館公式ホームページにて最新情報をご確認ください。■すみだ北斎美術館 概要開館時間 : 9:30~17:30(入館は17:00まで)休館日 : 毎週月曜日(月曜が祝日または振替休日の場合はその翌平日)、年末年始(12月29日~1月1日)所在地 : 〒130-0014 東京都墨田区亀沢2-7-2お問い合わせ: 03-6658-8936(9:30~17:30 ※休館日を除く)公式サイト : Twitter : Facebook : YouTube : アクセス : 都営地下鉄大江戸線「両国駅」A3出口より徒歩5分JR総武線「両国駅」東口より徒歩9分JR総武線「錦糸町駅」北口より墨田区内循環バスで5分 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月16日葛飾北斎やその弟子などが描いた日本の歴史上の人物や事件を展観する『北斎で日本史 ―あの人をどう描いたか―』展が、12月21日(火)よりすみだ北斎美術館にて開催される。『富嶽百景』の最初のページに描かれた神・コノハナノサクヤビメ、上杉謙信と武田信玄による戦国大名の一騎打ちを描いた『画本武蔵鐙』下、二代葛飾北斎が徳川家康を描いた≪徳川家康束帯座像≫など、当時の歴史観に基づき、神話の時代から安土・桃山時代、そして北斎の生きた江戸時代の歴史的事象を描いた作品、弟子の描いた明治時代の錦絵までを展示。主に高校の日本史の授業で習う人物や事件が描かれた作品を紹介する。また、日本史で習う歴史用語や、北斎や弟子の作品に描かれているポイントを解説。いままでイメージしていた人物像と比べながら、歴史小説や物語などでも有名な歴史的場面を楽しむことができる。葛飾北斎≪浮絵一ノ谷合戦坂落之図≫すみだ北斎美術館蔵(作品を替えて通期で展示)葛飾北斎『画本武蔵鐙』下上杉輝虎入道兼信 武田晴信入道信玄すみだ北斎美術館蔵(通期)葛飾北斎≪畠山重忠≫すみだ北斎美術館蔵(後期)二代葛飾北斎≪徳川家康束帯座像≫すみだ北斎美術館蔵(前期)【開催概要】企画展『北斎で日本史 ―あの人をどう描いたか―』会期:2021年12月21日(火)~2022年2月27日(日)※前後期で一部展示替えあり(前期は1月23日まで、後期は1月25日から)休館日:月曜(1月3日、10日は開館)、12月29日(水)~1月1日(土)、 1月4日(火)、1月11日(火)時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)料金:一般1,000円、大高・65歳以上700円 、中学生300円●公式サイト:
2021年12月06日企画展「北斎で日本史 ―あの人をどう描いたか―」が、東京のすみだ北斎美術館にて2021年12月21日(火)から2022年2月27日(日)まで開催される。葛飾北斎や弟子たちが描く“日本の歴史”「北斎で日本史 ―あの人をどう描いたか―」展は、“日本の歴史”に着目し、葛飾北斎やその弟子が歴史上の人物・事件の様子を描いた作品を集めて展示する展覧会。高校日本史の授業で登場する人物や事件を主軸に、神話の時代から安土・桃山時代、そして北斎の生きた江戸時代に至るまでの歴史的事象を描いた北斎の作品や、弟子が手がけた明治時代の錦絵を紹介する。北斎やその弟子たちの視点を通して見た歴史的な場面を一挙に楽しめる展覧会だ。神話時代の神や“川中島の戦い”例えば、北斎の代表作の1つである版本『富嶽百景』最初のページに描かれた「コノハナノサクヤビメ」は、『日本書紀』や『古事記』に記された神話に登場する神。チリチリとした線で表現された衣服など、北斎の描く美人画の特徴が見てとれる。また、仏教伝来の場面を描いた『三国伝来記』をはじめとする、古墳・飛鳥時代に関する人物や出来事を描いた作品や、平家物語にも登場する「一の谷の戦い」を題材にした「浮絵一ノ谷合戦坂落之図」、川中島の戦いの名場面として伝わる上杉謙信と武田信玄の一騎打ちを描いた『画本武蔵鐙』など、象徴的な日本史のシーンを捉えた作品が揃う。本能寺の変&徳川家康を描く作品もさらに、北斎の弟子たちによる作品も目を引くラインナップ。織田信長が明智光秀に討ち入りされた「本能寺の変」をはじめ、様々な逸話を描いた二代柳川重信の『日本百将伝一夕話』や、同じく北斎の弟子であった二代葛飾北斎が徳川家康を描いた肉筆画「徳川家康束帯座像」も登場。尚、「徳川家康束帯座像」のように浮世絵師が江戸幕府の将軍を描いた作品は珍しい。作品を通して、同時代の幕府に対する人々の見方を窺い知ることができる。【詳細】北斎で日本史 ―あの人をどう描いたか―会期:2021年12月21日(火)~2022年2月27日(日) ※前後期で一部展示替えを予定前期 12月21日(火)~1月23日(日)/後期 1月25日(火)~2月27日(日)会場:すみだ北斎美術館住所:東京都墨田区亀沢2-7-2休館日:毎週月曜日、年末年始(12月29日~1月1日)※開館:1月3日(月)、1月10日(月・祝)/休館:1月4日(火)、1月11日(火)開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)観覧料:一般 1,000円、高校生・大学生 700円、65歳以上 700円、中学生 300円、障がい者 300円、小学生以下無料※当面の間、団体受付不可。※中学生・高校生・大学生(高専、専門学校、専修学校生含む)は生徒手帳または学生証を提示。※65歳以上は年齢を証明できるものを提示。※身体障がい者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳、被爆者健康手帳など持参者および、その付添1名まで障がい者料金で観覧可能。入館の際は、身体障がい者手帳などの提示が必要。※観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)をはじめ全ての展示を観覧可能。※会期・開館時間・観覧料・イベント・講演会の開催などは変更、中止の可能性あり。【問い合わせ先】TEL:03-6658-8936(9:30~17:30 ※休館日を除く)
2021年12月03日すみだ北斎美術館では2021年12月21日(火)から2022年2月27日(日)まで「北斎で日本史 ―あの人をどう描いたか―」展を開催いたします。北斎で日本史 ―あの人をどう描いたか―本展では日本の歴史に焦点をあて、葛飾北斎やその弟子などが歴史上の人物や事件を描いた作品を集めます。主に高等学校の日本史の授業で取り上げられる人物や事件を軸とし、当時の歴史観に基づき神話の時代から安土・桃山時代、そして北斎の生きた江戸時代の歴史的事象が描かれた作品、弟子の描いた明治時代の錦絵までを展示いたします。■本展の見どころ見どころ(1)北斎や弟子が描いた作品とともに、歴史小説や物語等でも有名な歴史的場面を楽しめます。見どころ(2)北斎や弟子が描いたイメージから、作品が描かれた江戸時代当時の歴史の見方をうかがい知ることができます。見どころ(3)高校日本史で習う歴史用語の解説や、北斎や弟子の作品に描かれているポイントも一部解説しています。■展覧会構成<神話の時代>、<古墳・飛鳥時代>、<奈良時代>、<平安時代>、<鎌倉時代>、<室町時代>、<安土・桃山時代>、<江戸時代>、<明治時代>■本展のハイライト【コノハナノサクヤビメ】『富嶽百景』の最初のページに描かれた神葛飾北斎『富嶽百景』初編 木花開耶姫命 すみだ北斎美術館『富嶽百景』は北斎の富士図を約100図収載した版本で、本図はその最初のページに描かれたコノハナノサクヤビメです。衣服をチリチリとした線で表現するなど、北斎の描く美人画の特徴がみられます。コノハナノサクヤビメは『日本書紀』や『古事記』に登場する神で、富士山麓にある浅間神社の御神体としてまつられています。『古事記』や『日本書紀』などに記される神話は、江戸時代には日本の歴史の起源として考えられていました。<神話の時代>では、アマテラス、スサノオノミコトなど、神話に登場する神々などを紹介します。【仏教伝来】北斎が描いた仏教伝来の歴史的場面葛飾北斎『三国伝来記』第一図 すみだ北斎美術館『三国伝来記』は善光寺(長野県)本尊の由来記の挿絵を北斎が描いたものです。本尊は百済(くだら)の聖明王(せいめいおう)から伝えられた仏像としています。本図は御簾の奥の欽明(きんめい)天皇へ、二人の百済の僧が鳳輦(ほうれん)を捧げている場面です。本尊の仏像は描かれていませんが、鳳輦の中にあると考えられます。日本史の教科書で習う「仏教伝来」は、公式には百済の聖明王が欽明天皇に仏像や経典を伝えたといわれていることから、本図はまさに日本に仏教が伝わった歴史的場面といえます。<古墳・飛鳥時代>仏教伝来や、聖徳太子、大化の改新など、古墳・飛鳥時代(3世紀中頃~645年頃)に関する人物や出来事が描かれた作品を展示します。【畠山重忠】一の谷の戦いで、馬を担いで断崖を降りたと伝わる大力・剛勇の鎌倉武士葛飾北斎「畠山重忠」すみだ北斎美術館本図は軍記物語『源平盛衰記』に記された話に基づいて描かれたものと考えられます。畠山重忠(1164~1205)は、平安・鎌倉時代初期の武士です。当初平氏軍でしたが、後に源頼朝に従い、源義仲追討などで活躍しました。北条義時と畠山重忠が登場する版本『星月夜顕晦録』も通期で展示します。<鎌倉時代>では、源平の合戦も含め、執権となる北条氏などの人物、武家の争いによる社会不安の中で生まれた鎌倉仏教の開祖など、鎌倉幕府の時代(12世紀末~1333年)を描いた作品を紹介します。【上杉謙信と武田信玄】北斎が描いた戦国大名の一騎打ち葛飾北斎『画本武蔵鐙』下 上杉輝虎入道兼信 武田晴信入道信玄 すみだ北斎美術館本図には、川中島の戦いの名場面として伝わる、上杉謙信と武田信玄の一騎打ちが描かれています。軍学書『甲陽軍鑑』には、“混戦のなか、白手ぬぐいで頭を包んだ武者が馬に乗って刀を抜き、突進して切りつけてきたので、信玄は立って軍配で受けた”と記されています。本図も、騎乗で切りつける上杉謙信と、刀を軍配で受ける構図など、この記述に近い描き方がされています。<安土・桃山時代>では、戦国大名を描いた作品を中心に集めて紹介します。【徳川家康】浮世絵師が江戸幕府将軍を描いた珍しい作品二代葛飾北斎「徳川家康束帯座像」すみだ北斎美術館北斎の弟子・二代葛飾北斎が徳川家康を描いた肉筆画です。浮世絵師が江戸幕府の将軍を描いた作品は珍しく、「恐惶頓首百拝 北斎拝写」の落款からは、敬意をもって描いたことがわかり、当時の人々の幕府への見方を示しています。<江戸時代>では、現在からみると歴史的事象である朝鮮通信使など、北斎が実際に見たと思われる事柄も登場します。担当学芸員のコメント:「このほか、紫式部や源頼朝、楠木正成など、どこかで名前を聞いたことがある、“あの人”も作品に登場します。今までイメージしていた人物像と比べて、北斎を身近に感じていただけると幸いです。」■開催概要・展覧会名 : 北斎で日本史 ―あの人をどう描いたか―・会期 : 2021年12月21日(火)~2022年2月27日(日)※前後期で一部展示替えあり前期 : 2021年12月21日(火)~2022年1月23日(日)後期 : 2022年1月25日(火)~2月27日(日)・休館日 : 毎週月曜日、年末年始(12月29日~1月1日)※開館:1月2日(日)、1月3日(月)、1月10日(月・祝)、休館:1月4日(火)、1月11日(火)・開館時間 : 9:30~17:30(入館は17:00まで)・主催 : 墨田区・すみだ北斎美術館・お問い合わせ: 03-6658-8936(9:30~17:30 ※休館日を除く)・公式サイト : ・観覧料 : 一般 1,000円高校生・大学生 700円65歳以上 700円中学生 300円障がい者 300円小学生以下 無料●AURORA(常設展示室)、常設展プラス観覧料含む●団体でのご来館は、当面の間、受付を行いません 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月26日すみだ北斎美術館は、2021年11月22日に開館5周年を迎えます。2016年11月22日に開館したすみだ北斎美術館(墨田区亀沢)は、浮世絵師・葛飾北斎(1760~1849)が生まれ、生涯のほとんどを過ごしたゆかりの地に位置しています。開館以来、展覧会事業や教育普及事業を通して北斎の生涯や作品を発信してきました。北斎の生涯と代表作を常設の展示において紹介するとともに、北斎及び門人の作品を中心に、その魅力を深掘りするテーマや、現代アーティストと北斎作品のコラボレーションをテーマにした展覧会を開催しました。総入館者数は10月31日時点で850,305人、85万人に到達しました。これからも美術館の活動を通して、すみだと北斎作品の魅力を多角的に発信していきます。開館記念展「北斎の帰還」展(2016年)、「THE北斎」展(2021年)■開館5周年を記念した企画を実施します。【開館5周年記念イベント情報】※詳細は開館5周年記念特設サイトにてお知らせします。<墨田区民感謝デー> 11月21日(日)11月21日(日)を開館5周年を記念した墨田区民感謝デーとし、墨田区在住、在勤、在学の方の観覧料を無料といたします。新型コロナウイルス感染予防・拡大防止のため、混雑の際は入館制限を行います。無料となる企画展:「学者の愛したコレクション ―ピーター・モースと楢崎宗重―」 ※AURORA(常設展示室)含む※免許証、保険証、学生証、社員証、身体障がい者手帳などのご提示をお願いいたします。※一般の方は通常どおりご入館いただけます。<開館5周年記念期間> 11月21日(日)から11月28日(日)まで ※11月22日(月)は休館・「チラシで振り返る すみだ北斎美術館の企画展2016-2021」これまでの企画展を、各展覧会のメインビジュアルで振り返る動画を作りました。オンラインでご覧いただけるほか、館内でも上映します。・すみだ北斎美術館の「冨嶽三十六景」解説動画を館内上映当館所蔵「冨嶽三十六景」について、高精細カメラによる約5分の映像とともに学芸員が解説。オンラインでも公開します。(4K対応、制作:NHKエンタープライズ)・すみだ北斎美術館1/100スケール立体模型が登場建築家・妹島和世氏の設計による、すみだ北斎美術館全景の1/100スケール模型を展示します。・ご来館の方へ、「冨嶽三十六景」のリーフレットを数量限定プレゼント対象:当日観覧券をご購入の方。年間パスポートまたは招待券をお持ちの方。1名につき1冊プレゼントいたします。(配布数に限りがあります。)※11/21の墨田区民感謝デーで無料でご観覧の方も対象すみだ北斎美術館開館5周年特設サイトすみだ北斎美術館 開館5周年記念特設サイト 新型コロナウイルス感染予防・拡大防止のため、会期・開館時間・観覧料・イベント・講演会の開催など変更、中止の可能性がございます。最新の状況は、すみだ北斎美術館公式ホームページにて最新情報をご確認ください。【「開館5周年記念 オリジナル手ぬぐい」を発売】当館所蔵の『北斎漫画』三編より雀踊りと、北斎がデザインした小紋を集めた『新形小紋帳』の、2種類のデザインで制作しています。1階ミュージアムショップにて11月21日(日)発売予定。※画像はイメージです。発売時には色味や絵柄が変更になる場合があります。開館5周年記念 オリジナル手ぬぐい■すみだ北斎美術館について【コレクション】すみだ北斎美術館は、ピーター・モースコレクション、楢崎宗重コレクション、墨田区が収集したコレクションの3つのコレクションを有し、北斎や門人の作品を中心に、約1900点(2021年4月時点)の作品を所蔵しています。【美術館建築】美術館の建物は、建築家・妹島和世氏により「街に開き、地域住民の方々に親しまれる美術館」をコンセプトに設計されました。空模様や周辺の風景が淡く映り込む外壁は、鏡面アルミパネルを使用しており、街に溶け込んでいます。また、どこからでもアクセスできる構造が人々に開かれた美術館を表現しており、隣接する公園と一体となったデザインです。すみだ北斎美術館 施設写真(建築)【AURORA(常設展示室)】AURORA(常設展示室)は、すみだと北斎のつながりにはじまり、北斎の画業を、代表作の実物大高精細レプリカやタッチパネルを活用した展示で紹介しています。常設の展示は、一部の展示を除き写真撮影が可能です。多言語(英語、繁体中国語、簡体中国語、韓国語、日本語)の解説に対応しているタッチパネルのほか、コマ送りの『北斎漫画』や一筆書きに挑戦できるゲーム、「北斎アトリエ」再現模型などがあり、楽しみながら北斎について知ることができます。<AURORA(常設展示室)「1章 すみだと北斎」より「須佐之男命厄神退治之図」(推定復元図)>かつて牛嶋神社(墨田区向島)に奉納され、関東大震災で焼失した北斎肉筆画の大絵馬「須佐之男命厄神退治之図」の推定復元図は、すみだと北斎のかかわりを表わす重要な展示です。すみだ北斎美術館 施設写真 AURORA(常設展示室)【企画展】コレクションは、3階、4階の企画展示室で開催する企画展にて、テーマに合わせて展示しています。これまでにすみだ北斎美術館の代表作品を特集したテーマのほか、「北斎の橋 すみだの橋」、「北斎師弟対決!」など北斎研究に特化した学芸員による、北斎や門人の魅力を深掘りするテーマの企画展も行いました。【次回の企画展】北斎で日本史 ―あの人をどう描いたか―会期2021年12月21日(火)~2022年2月27日(日) 本展では日本の歴史に焦点をあて、葛飾北斎やその弟子などが歴史上の人物や事件を描いた作品を集めます。紫式部や武田信玄など、どこかで名前をきいたことがある、あの人も登場しますので、今までイメージしていた人物像と比べながら、北斎を身近に感じていただけると幸いです。企画展「北斎で日本史」【2022年度企画展予定】「北斎花らんまん」 2022年3月15日~5月22日予定「鬼 北斎その表現に迫る(仮)」 2022年6月21日~8月28日予定「江戸の本に親しむ(仮)」 2022年9月21日~11月27日予定「百人一首の世界(仮)」 2022年12月13日~令和5年2月26日予定新型コロナウイルス感染予防・拡大防止のため、会期・開館時間・観覧料・イベント・講演会の開催など変更、中止の可能性がございます。最新の状況は、すみだ北斎美術館公式ホームページにて最新情報をご確認ください。※「楢崎宗重」の名前について、機種依存文字に該当するため通常の「崎」で代用しておりますが、「立崎」が正式です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月04日「田中圭チャレンジしよ!」ほにゃぴ(@honyaoO)さんは、弟さんからこのように誘われたといいます。『田中圭』とは、もちろん俳優の田中圭さんのこと。では、『田中圭チャレンジ』とは何を指すかというと…。弟が田中圭チャレンジしよ!って言ってきて何かと思ったらあみじゃがで田中圭の文字に合わせてかじってくらしいwwwww pic.twitter.com/2epY89HFmG — ほにゃぴ (@honyaoO) October 20, 2021 すごい!でも『田中圭』…じゃなくて『田中主』…!ほにゃぴさんが弟さんに聞くと、お菓子の『あみじゃが』を、『田中圭』の文字に合わせてかじったのだとか。もともとのお菓子の形は、網模様をした円形。それを、文字に合わせてかじった…器用でないとなせない技といえます。しかし、『圭』になるには、一画足りていません。弟さんが鍛錬を重ねた結果、成功した『田中圭』がこちら!やっと!田中圭チャレンジ成功しました #田中圭チャレンジ #あみじゃが pic.twitter.com/K3cXUZHNO8 — ほにゃぴ (@honyaoO) October 21, 2021 これで『田中圭』の完成ですね!器用にかじりながら、田中圭さんのことを想う弟さんの姿が目に浮かぶことでしょう。『田中圭チャレンジ』に、「天才の発想ですね」「ほほえましい…。このお菓子を買ってやってみようと思います」と、多くの人が反応してました。田中圭さん本人がこのチャレンジを知ったら、どのような反応をするか…楽しみにしておきたいですね![文・構成/grape編集部]
2021年10月21日7月21日から9月17日までの55日間、東京ミッドタウン・ホールで開催された生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」が、特設バーチャル会場にて期間限定・無料公開される。「北斎づくし」は全期間が緊急事態宣言下という異例な状況だったが臨時休館をすることなく、無事会期を終了した。今回のバーチャル会場の公開は会場に来れなかった人や、もう1度楽しみたいという国内外の声に応え、展示を最先端の3Dカメラで空間を記録したもの。展示された作品を鑑賞することができるとともに、北斎の作品で埋め尽くされた空間を追体験することが可能だ。コンセプトにも携わった日本美術を主な領域とするライター・エディターの橋本麻里による、ユーモアあふれるキャプションも。これによって作品の鑑賞ポイントをしっかり押さえながらも日英2カ国語対応で楽しむことができる。また好評を博した体感型映像作品「DIGITAL HOKUSAI」にも注目。壁3面に映し出された映像と高さ2メートルの和紙スクリーンに投影した映像を組合せて、『北斎漫画』や「冨嶽三十六景」をはじめとする展示作品をふんだんに活用したこの作品も、特設バーチャル会場内では映像として鑑賞できる。そして特設バーチャル会場では会期中に好評だった展覧会公式アンバサダーの俳優・町田啓太がナビゲーターを担当する音声ガイド(監修:橋本麻里)が販売される。世界⼀の『北斎漫画』コレクター・浦上満、会場デザイン担当の建築家・田根剛、アートディレクター・祖父江慎による豪華クリエイター陣のボーナストラックも収録されるという。さらに特設バーチャル会場の公開期間に合わせ、展覧会公式オンラインショップの開設期間も延長。引き続き、本展オリジナルグッズを購入することもできる。■展示情報特別展「北斎づくし」特設バーチャル会場9月23日(木・祝)0:00〜 10月10日(日)23:59会場URL: 料金:無料音声ガイド:600円(税込)公式サイト:
2021年09月22日展覧会「学者の愛したコレクション ―ピーター・モースと楢﨑宗重―」が、すみだ北斎美術館にて2021年10月12日(火)から12月5日(日)まで開催される。北斎の研究者ピーター・モースと浮世絵研究者の楢﨑宗重「学者の愛したコレクション ―ピーター・モースと楢﨑宗重―」では、北斎の研究者であり、世界有数の北斎作品コレクターでもあったピーター・モースと、葛飾派作品をはじめ貴重で多種多様な資料を収集した浮世絵研究の第一人者・楢﨑宗重、それぞれのコレクションから、珠玉の名品約140点を紹介。希少な北斎作品や、高名な絵師・画家たちの作品を通して、ピーター・モースと楢﨑宗重、各々の作品に対するこだわりや、研究業績を辿っていく。北斎の技巧が感じられる浮絵や空摺の作品ピーター・モースは、北斎の「諸国瀧廻り」シリーズに関する論文の執筆や、単著『Hokusai: One Hundred Poets』の刊行、また、北斎の全作品目録を試みるなど、北斎の研究者・そして収集家として総数約600点にも及ぶコレクションを収集。希少価値の高い作品も多く、欧米における個人収集としては最高・最大の内容といわれているピーター・モースコレクションから、95点が会場に展示される。保存状態が極めて良いことからピーター・モースが最も大切にしたとみられる北斎の「新板浮絵」シリーズより、参詣に向かう人々の賑わいを細かな風俗描写とともに描いた「新板浮絵三囲牛御前両社之図」を展示。遠近法によって奥行きを強調した、浮絵ならではの立体感のある描写が特徴だ。加えて、空摺(からずり)による凹凸をつけることで表現された川面の波紋がくっきりと確認できる「冨嶽三十六景 武州玉川」など、北斎や摺り師の技巧までも感じられる作品の数々を目にすることができる。北斎の画法を継承した“葛飾派”作品や新版画も昭和から平成にかけて活動した美術史家・楢﨑宗重のコレクションからは、北斎の画法を継承しつつ独自の画風を確立した葛飾派の絵師、蹄斎北馬(ていさいほくば)の「夕立図」が登場。大きな画面に、夕立に見舞われる峠の茶屋の様子を細かく描き込んだ肉筆画で、風俗描写に秀でた北馬の画風を象徴する作品の1つだ。また、顔料を厚く塗るなど、西洋の油彩画を強く意識して描かれた長沢蘆雪の作品「洋風母子犬図」や、版画家・川瀬巴水が叙情的に風景を表現した新版画「雪の寺」なども展示。一部展示作品は、楢﨑宗重の著した作品解説とともに紹介する。【詳細】学者の愛したコレクション ―ピーター・モースと楢﨑宗重―会期:2021年10月12日(火)~12月5日(日) ※前後期で一部展示替えあり前期 10月12日(火)~11月7日(日)/後期 11月9日(火)~12月5日(日)会場:すみだ北斎美術館住所:東京都墨田区亀沢2-7-2休館日:毎週月曜日開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)料金:一般 1,000円、高校生・大学生 700円、65歳以上 700円、中学生 300円、障がい者 300円、小学生以下無料※本展のチケットは、会期中観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)も観覧可能。※団体での来館は、当面の間、受付不可。【問い合わせ先】TEL:03-6658-8936(9:30~17:30 ※休館日を除く)
2021年09月19日俳優・田中圭は、愛される天才だと思う。9月17日から配信がスタートする痛快ミステリードラマHuluオリジナル『死神さん』。そこで田中圭が演じたのは、「死神」と呼ばれる曲者刑事・儀藤堅忍。誰とも群れず、誰からも愛されない孤高のダークヒーローだ。けれど、田中圭自身は、儀藤とは正反対。人なつっこくて、あっという間に距離を縮め、周囲の心を掴んでいく。どうして田中圭は愛されるのか。彼自身の信条から、その理由が見えてきた――。台詞覚えは地獄です(笑)ウェーブのかかった髪に、大きなホクロ。そして、独特の喋り口調。これまでたくさんの役を生きてきた田中圭だが、その多数のフィルモグラフィの中でも儀藤堅忍は極めて独特だ。特徴的な台詞回しや前のめりの姿勢など、外側の部分に関しては、監督の堤幸彦からもらったアイデアをベースにつくり上げていったという。「息継ぎのポイントや抑揚のつけ方が独特で、完成したものを家で観ているときに、『これ、どうやって練習したの?』って聞かれました。それぐらい特殊なキャラクターではありますが、僕自身は全然何も意識していなかったというか。難しいと感じることもあまりなく、自然に、何も考えずにやっていたら、ああなりました」唯一苦戦したのは、長台詞。思えば、8月に上演された舞台『もしも命が描けたら』でも、前半はほぼ一人芝居と言ってもいいくらい膨大な台詞量だった。忙しい毎日の中でどうやって覚えているのかと聞いてみたら、コツは「ない!」ときっぱり言い切った。「特別なことはやってないです。本当に1文字ずつ覚えているだけ。基本は黙読です。黙読で覚えて確認で声を出すという感じ。でもひとりでやっていても覚えているかどうかわからないので、現場に入るまでいつも不安なんです」と言いつつ、今作でも台詞が飛んでNGを出すことはほぼなかったそう。「自分でもわかりませんが、なんとかできているみたいで。でも台詞覚えは苦行です。地獄です(笑)。台詞を言うということは、それを覚える作業が必要ですけど、その覚える時間を事務所もスタッフも考えてくれていない。そこはどうにかしてくれと思っています(笑)」こんな人いそうだな、と思いました。これまで多くの作品で多くの役を生きてきた。どちらかと言うと、日常の延長線上にある題材が多く、その役がどこかで本当に生きていると感じさせる人物造形を得意としてきた田中圭にとって、儀藤堅忍というキャラクター性の強い役は新鮮な印象もある。「新鮮は新鮮ですけど、やっぱりどこまで行っても僕だなと。良くも悪くもキャラクターが立ちすぎていないというのは、自分で見て感じました。僕がやるとフィクションになりきらないというか、実際こんな人いそうだなってなるんですよね」そう答えてから、付け加えるようにこう続けた。「それは日頃から自分の武器だと捉えてはいますが、ここまで強烈な役をやってもそうなるのかと。だったらもっと大げさにやってみても良かったかなと思ったので、できれば続編というか、もう1回、儀藤をやりたいです」自分に対するジャッジは常に厳しめ。簡単に及第点をつけないから、俳優・田中圭の進化は止まらないのだ。ペットボトルの分別をしない人は許しません芝居に対しては一切妥協を許さないが、素の人柄はどこまでも親しみやすい。「逃げ得は許しません」が儀藤の決め台詞。では、田中圭が許せないことと言えば何だろうか。「結構ありますよ。ペットボトルのラベルを、明らかにみんな外して捨ててあるところに、取らずに捨てる人を見ると腹立ちます。見たらわかる!っていう(笑)。別にそんなに分別にうるさい方とかではないですけどね。ちゃんとキャップもラベルも分けているところに、そのまま捨てていく人を見ると、『いやいやどうして?気づかなかった?』ってなります(笑)」また、今作は各話ごとに儀藤の相棒が替わるのも見どころのひとつだ。「毎話相棒が替わるからこそ感じる刹那的なものがある。短い時間の中でもお互いの間に一瞬でも生まれる何かが確実にあって、演じていてもすごく楽しいです。お芝居の達者な方々が勝負しに来てくれているので、僕自身、迎える立場として、来てくれている人に儀藤を楽しんでもらえるようにいようとは毎回思っていました」ちなみに、田中圭自身の相棒を聞いてみると…?「嫁です。嫁しかいないです(笑)。物で言ったら、結構いろいろあるかも。ケータイとか財布とか、あとは目薬とか、今だったら蜂蜜味ののど飴も。カバンの中には、これは手放せないっていうものがいつも入っています」“楽しんでいるやつが一番強い”と思うんです堤幸彦監督とは、2007年に公開された映画『包帯クラブ』以来のタッグ。こうした再会が、田中圭の原動力のひとつとなっている。「お互い違う現場で吸収したり修行したりして、またどこか別の現場で再会する。それが、僕がこの仕事が好きな理由のひとつです。仲が良いからつながっていくのではなくて。何て言うんだろう。久々に再会したときに、そこで『この会っていない何年間の間に何をしてきた?』っていうのをやり合えることがうれしいんです。それはスタッフもそうだし、俳優同士もそうだし」そう語る言葉の温度がぐっと上がる。好きなことを話しているときの田中圭は、ものすごく素直な顔をしている。「堤さんとも、さすがに14年も空くと、ほぼ初めましてと変わらないみたいなところもありましたが。それでも懐かしさみたいなところもあったし、自分自身もあのときとは違いますよと。いい意味で新鮮で、刺激的で、チャレンジな毎日を過ごすことができました」今から約14年前。あの頃の田中圭はどんなことを考えながら日々現場に立っていたのだろうか。「何を考えていたんですかね、あの頃の自分は。みんなすごいなあと思いながらやっていました。それこそ石原さとみちゃんが監督から急に今までと違うオーダーをもらって、でもそこですぐに芝居を切り替えて涙を流しているのを見て、『すごい、こうやって泣けるんだ女優さんって』って思ったりとか。基本的に過去のことを覚えていない人なので、14年も前となるとより覚えていないですけど、考え方も、蓄積しているものも、全然違うんだろうなとは思います」積み重ねた時間の分だけ俳優として成長した。久々の再会でそれを感じると同時に、あの頃と変わっていないものも見つけることができた。「堤さんの、監督自ら第一線で楽しそうに現場にいてくれるところが僕はすごく好きで。何だろうな、合うんですよ、自分とベースの部分が」そう言って、田中圭が話しはじめた信条は、彼自身の魅力がたっぷりつまったものだった。「そもそも自分の考え方で、“楽しんでいるやつがいちばん強い”というものがあるので。撮影中ってしんどいことが押し寄せてくると思うんです。というか、生きているだけでしんどいこととか山ほどあるし。でもその中で、まずは楽しむ。その姿勢が、周りの士気を上げてくれる。堤さんはそういう人で。そんな堤さんを見て、僕も楽しもうと思ったし、もっと監督を楽しませたいなって思いました」ここ数年、ドラマ、映画、舞台と出演作が切れ目なく続く。傍目から見ていても、時々心配になるほど多忙な日々を送っている田中圭が、それでもまるで色褪せないのは、どんな状況でも楽しむ気持ちを忘れないから。ハードなスケジュールも、膨大な台詞量も、「まじか…」と言いつつ、最後は楽しんで乗り切ってしまう。そんな姿に人は惹かれていく。「そう考えたら、『包帯クラブ』をやっているときも、監督から無茶振りをいっぱいされて、それに応えると監督がケラケラ喜んでくれて。監督が喜んでくれるから頑張ろうと思っていたなって、今思い出しました。そこは今もあの頃も変わらないかも。ただ、あの頃とはっきり違うのは、無茶振りされるたびにイヤ~なプレッシャーはあるけど(笑)、当時はただのイヤなプレッシャーだったのが、今は監督の無茶振りに乗った上で、そう来るならこう動いていいですよねって自然な流れでそこから派生する動きや感情を出せるようになった。この『死神さん』は、そうやって『あのときの自分とは違うぞ!』って自分を鼓舞しながらやれた現場でした」この取材が行われたのは、9月7日に生配信された記念イベントの後。ひっきりなしに続く取材の最後で、時間はすでに22時をまわっていた。それでも田中圭は疲れなんて感じさせないように、カメラの前でおどけたポーズをとる。それを受けたカメラマンが「元気ですね」と声をかけると、「空元気っす」と笑った。これもまた楽しむことを大切にする田中圭らしい一コマだ。ピンチも、プレッシャーも、疲労すら、楽しむ。だから、田中圭は愛されるのだ。ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント田中圭さんのサイン入りポラを1名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!Huluオリジナル『死神さん』は9月17日(金)より配信スタート撮影/奥田耕平、取材・文/横川良明
2021年09月17日すみだ北斎美術館では2021年10月12日(火)から12月5日(日)まで「学者の愛したコレクション ―ピーター・モースと楢崎宗重―」展を開催いたします。※「楢崎宗重」の名前について、機種依存文字に該当するため通常の「崎」で代用しておりますが、「立崎」が正式です。「学者の愛したコレクション ―ピーター・モースと楢崎宗重―」当館では、北斎の研究者であり、世界有数の北斎作品コレクターであったピーター・モース氏と、葛飾派作品以外にも貴重で多種多様な資料を収集した浮世絵研究の第一人者・楢崎宗重氏の二大コレクションを有しています。本展ではピーター・モースコレクションより江戸時代の風俗・流行が窺える作品、楢崎宗重コレクションより江戸から昭和期にかけて特に人気や評価が高かったとされる絵師・画家の作品を厳選し、約140点を展観します。希少な北斎作品や、高名な絵師・画家たちによる貴重な作品の数々を展示し、両氏が生涯をかけて収集、研究した珠玉の名品に対するこだわりと研究業績を紹介します。第1章 ピーター・モースコレクションピーター・モース(1935-93)氏は、北斎の「諸国瀧廻り」シリーズに関する論文を執筆、「百人一首乳母かゑとき」(ひゃくにんいっしゅうばがえとき)シリーズに関する単著『Hokusai:One Hundred Poets』を刊行し、また、北斎のカタログレゾネ(全作品目録)の作成を試みるなど、北斎の研究者であり、北斎作品の収集家でした。北斎作品や研究資料など総数約600点に及ぶピーター・モースコレクションは、欧米における北斎の個人収集としては最高・最大の内容といわれており、研究者の眼で収集された希少価値の高い作品が多く含まれていることが特徴です。本章ではピーター・モースコレクションから95点の作品を展示します。◆ピーター・モース氏が最も愛したシリーズ作品から「新板浮絵三囲牛御前両社之図(しんぱんうきえみめぐりうしごぜりょうしゃのず)」葛飾北斎「新板浮絵三囲牛御前両社之図」すみだ北斎美術館蔵(後期)江戸の名所が描かれた本浮世絵版画シリーズは、赤いすやり霞が印象的な作品で、現在13図が確認されています。ピーター・モースコレクションでは12図が収集され、保存状態が極めて良く、ピーター・モース氏が最も大切にした作品群と伝わります。「新板浮絵三囲牛御前両社之図」は、画面の左側に牛御前(現:牛嶋神社・墨田区向島)、右側に三囲稲荷(現:三囲神社・同)が配され、それぞれ参詣に向かう人々の賑わいが細かな風俗描写とともに表されています。◆鮮明な空摺(からずり)が白眉 ピーター・モースコレクションの「冨嶽三十六景 武州玉川」葛飾北斎「冨嶽三十六景 武州玉川」すみだ北斎美術館蔵(前期)「冨嶽三十六景 武州玉川」は、川面の波に凹凸だけで表す空摺(からずり)が使われた作品です。空摺は後摺(あとずり)では省略されることの多い手の混んだ技法です。現存する同じ構図の作品は、版木の摩耗により空摺がはっきりとしないものや、波形を藍色の線で摺った後摺が多いことから、空摺が鮮明に見える本図は、初摺か初摺に極めて近い稀少性の高い逸品といえます。◆ピーター・モース氏が単著にまとめたシリーズ作品「百人一首乳母かゑとき」より「猿丸太夫」葛飾北斎「百人一首乳母かゑとき 猿丸太夫」すみだ北斎美術館蔵(前期)「百人一首乳母かゑとき」は、北斎の大判錦絵(*1)のシリーズの中で最後に制作されたものにあたり、現在27図が確認されています。それまでの北斎の大判錦絵シリーズと比較すると、色数が多いことや細部にわたって凝らされた表現が特徴です。本図は百人一首のうち猿丸太夫(さるまるだゆう)の「奥山に紅葉ふみわけ啼(な)く鹿の 声きく時ぞ秋はかなしき」の絵解きとして描かれています。画面全体では秋の夕暮れの風景が描かれ、手前を横切る女性が指さす先(左上の丘の上)に、鹿がシルエットで表現されています。ピーター・モース氏はこうした構図の工夫などから、著書『Hokusai:One Hundred Poets』で「この作品は多くの点から見てまったく完璧な絵である。」と評しています。(*1) 大判錦絵約39cm×26~27cmの錦絵(浮世絵の多色刷り木版画)のこと。大判は天明年間(1781-89)以降に標準サイズになった判型で、北斎の錦絵では「冨嶽三十六景」、「諸国瀧廻り」、「諸国名橋奇覧」や「百人一首乳母かゑとき」が大判錦絵で制作されました。第2章 楢崎宗重コレクション楢崎宗重(1904-2001)氏は、昭和から平成にかけて活動した美術史家です。戦前より浮世絵雑誌の発行に携わり、国際浮世絵学会の前身である日本浮世絵協会(第二次・第三次)を設立し、会長などをつとめました。また、戦後間もない時期に『北斎論』を刊行し北斎研究の分野でも活躍し続け、浮世絵を美術史の中で学問的に位置づけることに尽力しました。これらの研究活動の中で収集された楢崎コレクションは、美術史研究上、貴重な美術資料・歴史資料を含んでおり、すみだ北斎美術館では約480点を所蔵しています。本章では、楢崎コレクション作品の中から北斎をはじめ様々な絵師、時代、形態のものを、一部楢崎氏が著した作品解説とともに紹介します。◆北斎の画法を受け継いだ葛飾派の絵師の作品 蹄斎北馬「夕立図」蹄斎北馬「夕立図」すみだ北斎美術館蔵(前期)蹄斎北馬(ていさいほくば)は、北斎の門人の中でも優れた浮世絵師として知られ、北斎の画法を継承しながら独自の画風を確立、文政年間(1818-30)からは肉筆画に注力し、美人画を多くのこした浮世絵師です。楢崎宗重コレクションの本作は、縦54.3cm、横86.0cmの大きな画面に、夕立に見舞われる峠の茶屋の様子が描かれた肉筆画です。茶屋でくつろぐ人や、商いをする人々、雨宿りする人など様々な人物の様子が詳細に描き込まれており、風俗描写に秀でた北馬の特徴をよく表す作品です。◆蘆雪がこだわった犬の毛の質感 長沢蘆雪「洋風母子犬図」長沢蘆雪「洋風母子犬図」すみだ北斎美術館蔵(後期)長沢蘆雪(ながさわろせつ)は、円山応挙に学んだ江戸時代中期の画家です。母犬と乳を飲む子犬が描かれた本作は、毛並みの1本1本がわかるほど描きこまれていることから、熱心な写生や質感の追及がうかがえます。胡粉をはじめ日本の伝統的な画材が使われていますが、顔料を厚く塗るなど西洋の油彩画を強く意識して描かれた作品です。◆楢崎氏と直接交流があった版画家・川瀬巴水の作品川瀬巴水「雪の寺」すみだ北斎美術館蔵(前期)川瀬巴水(かわせはすい)は、大正から昭和時代に活動した版画家です。巴水の生前から交流があった楢崎氏は、巴水に取材を重ねて論考を発表するなど、早くから巴水の版画芸術の評価を試みました。楢崎コレクションの「雪の寺」は、小品(17.8cm×12.9cm)ながらも、「旅情詩人」とも称される巴水の作風をよく表しています。◆開催概要展覧会名 : 学者の愛したコレクション ―ピーター・モースと楢崎宗重―会期 : 2021年10月12日(火)~12月5日(日)※前後期で一部展示替えあり前期|2021年10月12日(火)~11月7日(日)後期|2021年11月9日(火)~12月5日(日)休館日 : 毎週月曜日開館時間 : 9:30~17:30(入館は17:00まで)主催 : 墨田区・すみだ北斎美術館お問い合わせ: 03-6658-8936(9:30~17:30 ※休館日を除く)公式サイト : ●新型コロナウイルス感染予防・拡大防止のため、会期・開館時間・観覧料・イベント・講演会の開催など変更、中止の可能性がございます。●最新の状況は、すみだ北斎美術館公式ホームページにて最新情報をご確認ください。◆企画展観覧料 ※AURORA(常設展示室)観覧料含む<個人>一般 :1,000円高校生、大学生:700円65歳以上 :700円中学生 :300円障がい者 :300円小学生以下 :無料●本展のチケットは、会期中観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)をはじめ全ての展示をご覧になれます。●団体でのご来館は、当面の間、受付を行いません。◆すみだ北斎美術館 美術館概要美術館名 : すみだ北斎美術館(英|The Sumida Hokusai Museum)開館時間 : 9:30~17:30(入館は17:00まで)休館日 : 毎週月曜日(月曜が祝日または振替休日の場合はその翌平日)、年末年始(12月29日~1月1日)所在地 : 〒130-0014 東京都墨田区亀沢2-7-2お問い合わせ: 03-6658-8936(9:30~17:30 ※休館日を除く)公式サイト : Twitter : Facebook : YouTube : アクセス : 都営地下鉄大江戸線「両国駅」A3出口より徒歩5分JR総武線「両国駅」東口より徒歩9分JR総武線「錦糸町駅」北口より墨田区内循環バスで5分 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月16日江戸時代より世界にその名を轟かせ、現在も人気の高い絵師・葛飾北斎。彼の生誕260年を記念し、東京ミッドタウン・ホールにて特別展『北斎づくし』が9月17日(金)まで開催されている。代表作である《北斎漫画》や《冨嶽三十六景》、《富嶽百景》は全ページ、全点、全図展示されるという画期的な展覧会だ。江戸後期に活躍した絵師、葛飾北斎(1760〜1849)。平均寿命約40歳の江戸時代で90歳まで生き、名前を約30回変え、約90回以上引っ越したという、すべてが過剰な人生を送ったことでも知られている。本展はそんな北斎の代表作である《北斎漫画》、《冨嶽三十六景》、『富嶽百景』を全ページ、全点、通期で展示するという、画期的なものだ。展示風景より。《北斎漫画》のすべてのページを読むことができる。最初の空間で展示されるのは《北斎漫画》。入って驚くのは、空間の広さと開放感、そしておびただしい展示の量。約500冊をならべ《北斎漫画》初編~15編、全883頁をひとつの空間にまとめて展示しているのだ。通常の展覧会で《北斎漫画》を展示する場合、1冊の《北斎漫画》を見開きで2ページ展示するのが基本なので、ここまで大量の展示は非常にまれなこと。この展示が実現したのは、1500冊以上の《北斎漫画》を所有する浦上蒼穹堂代表・浦上満の全面協力によるもの。また、濃密な北斎の世界に耽溺できるよう設計された、世界的に活躍する建築家・田根剛による斬新な展示空間も見どころのひとつだ。《北斎漫画》に描かれたユーモラスなふりつけ「踊独稽古」《北斎漫画》北斎による風神雷神《北斎漫画》北斎が描く可憐な植物ユーモラスな人物描写から、迫力ある神々、繊細な植物など《北斎漫画》にはありとあらゆるものが描かれ、日本はもちろん世界でも大人気となっていたのだ。濃密な《北斎漫画》の展示室を抜けると、《冨嶽三十六景》の全46点を一気に展示。《冨嶽三十六景》はその名の通り当初は三十六点のシリーズものだった。しかし、当時から非常に人気が高く、追加で10点が追加され46点となっている。明るい《北斎漫画》の世界から、色調、空間ともに落ち着いており空間のメリハリも興味深い。葛飾北斎《冨嶽三十六景》シリーズがずらり展示風景より《冨嶽三十六景》展示風景より《冨嶽三十六景》北斎は浮世絵だけでなく、江戸時代の市民たちに流行したエンターテイメント小説「読本」の挿絵も手掛けていた。読本のセクションでは曲亭馬琴とタッグを組んだ『椿説弓張月』や『新編水滸画伝』を展示。北斎の力強く躍動的な表現は、現代の漫画にも通じるものを感じさせる。展示風景より。読本のセクション《椿説弓張月》より突然の爆発シーン《新編水滸画伝》より水軍頭領の張順の活躍シーン《富嶽百景》は《冨嶽三十六景》の制作直後より刊行された、富士を主題とした版本。こちらも全ページを公開している。《富嶽百景》より《富嶽百景》より奥付奥付の名は「画狂老人卍」。頻繁に名前を変えていた北斎の画号の一つ。本展は全ページを公開しているため、巻末の奥付なども鑑賞することができる。頻繁に変わる北斎の画号や、版元の名前、版元のあった江戸の住所なども読み込むと、よりいっそう楽しめるはずだ。「超没入シアター」そして、北斎作品の高精細アーカイブデータをあますことなく活用した「超没入シアター」では、北斎の世界から飛び出してきた登場人物たちがダイナミックに、ときにはコミカルに動き回る。圧倒的な量で鑑賞者の心を掴む、その名に違わず「北斎づくし」の展覧会。北斎の描き込みをしっかりと見て行くと、あっという間に数時間経ってしまうので、時間に余裕をもって鑑賞しよう。この夏、忘れられない展覧会になるはずだ。取材・文:浦島茂世【開催概要】『生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」』7月22日(木・祝)~9月17日(金)、東京ミッドタウン・ホールにて開催
2021年08月12日劇団EXILEの町田啓太が21日、東京ミッドタウン・ホールにて行われた生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」(7月22日〜9月17日)アンバサダー取材会に登場した。同展は葛飾北斎の生誕260年を記念して開催されるもので、北斎の代表作である『北斎漫画』、「冨嶽三十六景」『富嶽百景』の全ページ・全点・全図が一同に会する。町田はアンバサダーを務め、音声ガイドにも登場した。"北斎ブルー"のスーツで表れた町田は「着飾ってきました」と照れた様子。北斎については「富士山と波だったり、北斎ブルーのイメージがあったんですけど、展示を見ると、そこに一緒に描かれている人物達が魅力的。絵の中では富士山を見ている人々だったりが描かれているんですけど、同じような気持ちになりながら見れる美術展だなと思いながら見させていただきました」と感想を述べた。音声ガイドには初挑戦となったが、自身も美術展などで聞くことは「けっこう好き」と明かし、「いつか挑戦させてもらいたいなと思っていたら、こんな素敵な北斎展で初挑戦。お話聞いたときに心躍って、『ぜひやらせてください』と言いました」と快諾したという。「通常だと感情を入れたりはないんじゃないかなと思うんですけど、要所要所に少しだけ、北斎さんの絵にある遊び心と同じような感覚で、セリフ調のところもある」とポイントを説明した。好きな展示について聞かれると「『富嶽百景』だったかな、波が鳥に変わってる作品があるんです」と紹介したが、実は町田の背後にあったのが、まさにその絵。町田は「これ、狙ってなかったです、本当に!」と驚き、「ぱっと見全くわからなかったんですけど、すごいなあと思って。よく見たら『え、鳥!?』しかも本当に一羽一羽表情がある」と絶賛。北斎について「ずっと向上心を持ってやられていた。僕も生涯できるかと考えると、やりたいけどできるか……!? と考えてしまう。だからこそ多くの人の心に残る作品ばかりなんだなと思いました」と感心していた。
2021年07月21日グラニフ(graniph)から、葛飾北斎・すみだ北斎美術館とコラボレーションしたTシャツが登場。2021年6月25日(金)より、グラニフ一部国内店舗などで販売される。「冨嶽三十六景」「諸国瀧廻り」を配したコラボTシャツ葛飾北斎は、江戸時代後期に活躍した日本を代表する浮世絵師。浮世絵に風景画のジャンルを確立させたほか、読本挿絵の芸術性を高めるなど、いくつもの功績を残した。グラニフとのコラボレーションTシャツには、すみだ北斎美術館に所蔵されている作品「冨嶽三十六景」と「諸国瀧廻り」シリーズから3作品のグラフィックを採用。「冨嶽三十六景神奈川沖浪裏」は、巨大な浪が水飛沫をあげながら力強く立ち上がる様子を描いた作品。大自然の猛威に翻弄される人間と、超然とたたずむ富士山を、対照的に表現している。世界的にも「Great Wave」の名で親しまれている、葛飾北斎を象徴する浮世絵だ。「冨嶽三十六景凱風快晴」は、「赤富士」と呼ばれる現象を描いたもの。夏から秋にかけての早朝、富士山が朝日を浴びて山肌を赤く染めるわずかな瞬間を巧みに表現している。「諸国瀧廻り」シリーズの中でも珍しい表現手法を取り入れている作品が、「諸国瀧廻り木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧」。上部の丸く描かれた滝口は真上から捉え、滝の流れは正面から捉えたとされている。二か所の描き方の違いに着目して、鑑賞を楽しみたい。なお、上記3作品は、7月20日(火)から開催されるすみだ北斎美術館の展覧会「THE北斎 ―冨嶽三十六景と幻の絵巻―」で展示される。【詳細】グラニフ 葛飾北斎(すみだ北斎美術館)コラボレーションTシャツ発売日:2021年6月25日(金)販売店舗:グラニフ一部国内店舗、グラニフ公式オンラインストア価格:Tシャツ 全3種類 2,750円サイズ:SS/S/M/Lアイテム:・冨嶽三十六景神奈川沖浪裏・冨嶽三十六景凱風快晴・諸国瀧廻り木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧※販売店舗により入荷状況・販売開始時間が異なる。※グラニフ国内店舗では、一度の会計でTシャツを2点以上の購入、またはTシャツと1,078円のアイテムとの買い合せでお得になるセットプライスサービスを実施。(一部商品対象外)※グラニフ公式オンラインストアではセットプライスサービス適用後の価格。
2021年06月28日