佐賀県産の食材をグリルダイニングで堪能「グランドニッコー東京 台場」30Fにお店を構えるグリルダイニング「The Grill on 30th(ザ・グリル・オン・サーティース)」と「鉄板焼 浜木綿(はまゆう)」にて、佐賀県産の食材を堪能できる「佐賀・伊万里フェア」が、2018年6月1日(金)~8月31日(金)の期間限定で開催されます。東京のきらめく景色とともに、佐賀県の食材をいただく本イベントには、柔らかい赤身に甘くてコクのある脂が特徴の佐賀牛をはじめ、天然真鯛や伊万里梨など、佐賀の美食が大集合。山海の幸に恵まれた佐賀県ならではの逸品が楽しめるコース内容となっています。食材の美味しさを最大限に引き出す、匠の技で仕上がる華麗なコース料理たちは、ここでしか味わえません。肉・魚・野菜が充実した2コースをご紹介The Grill on 30th大都会、東京らしい景色を一望できる「The Grill on 30th」では、大人な時間が流れるラグジュアリーな空間で、佐賀が誇る食材を楽しめるコース「Chefs’ Selection(シェフズ・セレクション)」をご用意。甘くてコクのある最高級佐賀牛のヒレ肉ステーキや、佐賀産の旬魚を帆立でダシを取ったカレー風味のソースでいただく「玄界灘(げんかいなだ)天然真鯛とグリーンアスパラのパートフィロコキヤージュカリーのエッセンス」など、趣向を凝らした料理たちを楽しめます。鉄板焼 浜木綿2018年4月1日(日)にリニューアルオープンした、洋風で高級感を感じさせる「鉄板焼 浜木綿」では、上品な旨みを持つ伊万里牛サーロインを中心に、「玄界灘の天然真鯛と伊万里梨のマリネ」など、素材の味をストレートに届けるコース料理が充実。繊細なおもてなしと、伊万里牛と佐賀の食材を華やかな絵付けが美しい 伊万里焼のお皿で味わってみてはいかがでしょうか。先着300名様に伊万里焼小皿プレゼントキャンペーン同時開催さらに、本フェア開催期間中「The Grill on 30th」または「鉄板焼 浜木綿」にて、各コースの「Chefs’ Selection」又は「佐賀・伊万里ディナーコース」をご注文いただいた先着300名様に、伊万里焼の小皿をプレゼントするキャンペーンも同時開催します。職人の手により、丁寧に作られた伊万里焼の器やお皿は、料理をより華やかに美しく仕上げてくれますよ。「グランドニッコー東京 台場」のレストランにて開かれる「佐賀・伊万里フェア」で、佐賀県の魅力を思う存分、味わってみませんか。イベント情報イベント名:佐賀・伊万里フェア催行期間:2018年06月01日 〜 2018年08月31日住所:東京都港区台場2-6-1電話番号:The Grill on 30th:03-5500-6605 鉄板焼 浜木綿:03-5500-6606
2018年06月08日田代珈琲のコーヒースタンド「TASHIRO COFFEE ROASTERS」が、2018年6月1日(金)、阪神梅田本店1階サウステラスにオープンする。田代珈琲は、創業85周年を迎える大阪のコーヒーショップ。コーヒーを飲む人がコーヒーの風味に"美味しい"と感動し、また次もコーヒーが飲みたくなるような「スペシャルティコーヒー」の提供にこだわっており、コーヒーの種子からカップに至るまで、一貫した体制・工程で徹底した品質管理を行っている。阪神梅田本店1階サウステラスにオープンするコーヒースタンド「TASHIRO COFFEE ROASTERS」では、"香りの体験"をコンセプトに、香りと鮮度にこだわったハンドドリップの本格的なコーヒーや、大阪初登場となるソフトクリーム「エスプレッソソフト・マデューロ・ブーケ」などのスイーツを販売する。また、国際品評会で優勝した「ペルーラ・フロール農園」や、阪神梅田本店オリジナルブレンドコーヒー「Early Bird」のコーヒー豆も販売。コーヒーの専門知識を持ったバリスタとの会話と共に、"香りの体験"を楽しむことができる。【詳細】田代珈琲「TASHIRO COFFEE ROASTERS」オープン日:2018年6月1日(金)住所:大阪市北区梅田1-13-13阪神梅田本店1階サウステラス時間:10:00~20:00ただし地下1階から3階は(金)・(土)21:00までTEL:06-6345-1096メニュー例:エスプレッソ350円、ラテ500円、アメリカーノ350円、ハンドドリップ500円、エスプレッソソフト・マデューロ・ブーケ500円 ※価格は全て税込。
2018年06月01日オペラ界の最前線で活躍するテノール歌手たちが一堂に会する、輝く声の競演「藤原歌劇団トップ・テナーズ」が、昨年に続いて東日本大震災遺児支援チャリティ・コンサートとして3月20日(火)東京・新宿文化センターで開催される。村上敏明、笛田博昭、藤田卓也、西村悟、4人の出演者のうち、西村に意気込みを聞いた。【チケット情報はこちら】「この4人の共演はまれ。僕もダブルキャストで組んだ以外には経験がありません」。通常、オペラの主役級テノールは1演目にひとりなので、彼らがそこで共演することはまずありえない。「でも、お互いにライバル心をむき出しにして、ということはないんです。テノールって実は医学的にも無理があると言われるぐらい過酷なパートで、最後に高音をピタッと決めないとお客様に満足していただけない。だからこそ聴き手の心を掴むことができるのだとも思いますが、精神的にも追い込まれることが多いので、互いの演奏を聴いていても手に汗握るというか(笑)。他人事ではないんですよ。笛田さんがドラマティコ、村上さんがスピント、藤田さんがリリコ・スピント、僕がテノール・リリコ。このコンサートだけで、四者四様のテノールをお聴きいただけます」歌うのはひとり3~4曲前後。西村自身は、マイヤベーヤの歌劇《アフリカの女》より〈おお、パラダイス〉、フロトーの歌劇《マルタ》より〈夢のように〉、福島民謡〈会津磐梯山〉、ミュージカル《回転木馬》より〈ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン(人生ひとりではない)〉を歌う。「復興支援のテーマに沿って選曲しました。〈おお、パラダイス〉はヴァスコ・ダ・ガマが新航路を発見して辿り着いたインドの美しさを歌うアリア。震災で失われた景色を、時間がかかってもいいから取り戻してほしい。そこに少しでも協力できればという思いを込めて。《回転木馬》は最近好きなんです。嵐のあとには必ず黄金の空が見える。君はひとりじゃない。コンサートの趣旨にもぴったりです」両親が仙台と福島の出身。7年前の3月11日は、イタリアから一時帰国中だった。「最初は、音楽家ってなんて無力なのだろうと感じていました。でも、音楽を通して安らぎや元気を届けることはできる。心の問題はこれから何十年ずっと続いていくことなので、僕らもまだまだこれから必要なんだなと思い始めています。しっかり準備してベストを尽くして歌うことが、お客様に対しての感謝でもありますし、被災地への思いにもつながると思っています」終演後には出演者ら自身も募金活動に協力する。テノールたちの熱い歌声と志に、われわれ聴衆もぜひ、それぞれに善意で応えたい。共演は田中祐子指揮の東京シティ・フィル。司会にミュージカル俳優の田代万里生。取材・文:宮本 明
2018年03月05日2001年に日本初演の幕が開き、今回で7度目の上演を数える大ヒットミュージカル『ジキル&ハイド』。その製作発表が1月25日、都内某所で開かれ、主演の石丸幹二ほか計22名のキャストと、演出の山田和也が登壇した。ミュージカル『ジキル&ハイド』チケット情報約200名の一般オーディエンスも見守る中、まずはカンパニーキャスト18名が登場。ミュージカルナンバー「嘘の仮面」が披露されると、会場は一気にダイナミズム溢れる『ジキル&ハイド』の世界に。続いて演出の山田、石丸のほか、メインキャストの笹本玲奈、宮澤エマ、田代万里生、畠中洋、花王おさむ、福井貴一が壇上に現れ、それぞれ舞台にかける抱負を語った。初演から演出を手がける山田は、本作について「やっぱり面白い」と切り出し、「人間のネガティブな部分がとてもドラマティックに描かれた作品です。しかもフランク・ワイルドホーンさんの実に見事で、魅力的な音楽が、作品全体を妖しく、セクシーなものにしている」とその魅力を分析する。今回で3度目のジキルとハイド役に挑む石丸は、「個人的にハイドを演じることが快感になってきました」と笑い、「まだまだいろんなところで工夫出来ると思っていて。ぺろっと剥がれた時にハイドが出てくるような、そんなジキルを今回はつくっていきたいです」と、新たな試みに意欲を燃やした。2012年、2016年とエマを演じてきた笹本は、今回娼婦のルーシー役に初挑戦するということで、「いつかやりたいとずっと思っていた役なので、今回お話をいただいた時は舞い上がってしまって、エマをやっていた自分のことはすっかり忘れました!」ときっぱり。出産を経ての約1年ぶりのミュージカル復帰作で、いかなるルーシーを見せてくれるのか。期待は高まる。またこてこての関西弁とそのマイペースぶりで笑いを誘ったのは、宮澤演じるエマの父、ダンヴァース・カルー卿役の福井貴一。劇中の好きなナンバーを聞かれた福井は、「まだ聞いたことないんやけど、これはええ歌詞やなと。あれなんて曲?」と石丸に質問。「『知りたい』。これから歌うから聞いてください」と石丸が返すと、「あっ、このあと歌うの?結構いい振りになったんちゃう?」と笑い、ドッと会場を沸かせた。その流れでまずはルーシーのソロナンバー「あんなひとが」を笹本が熱唱。さらに福井イチ押しの「知りたい」を石丸が圧巻の歌声で披露すると、会場は大きな拍手に包まれ、オーディエンスの中には目頭をおさえる者までいた。ミュージカル『ジキル&ハイド』は3月3日(土)から18日(日)まで東京・東京国際フォーラム ホールCにて上演。また3月24日(土)・25日(日)愛知・愛知県芸術劇場 大ホール、3月30日(金)から4月1日(日)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。チケットは現在発売中。取材・文:野上瑠美子
2018年01月31日女優・安蘭けいのソロ・コンサート『安蘭けい ドラマティック・コンサート GOLDEN AGE』が12月19日(火)、昼夜2公演限りで新国立劇場 中劇場にて上演される。昨年、渋谷オーチャードホールで開催され、好評を博したコンサートの第2弾だ。「自分の好きな曲を歌って、それを聴いてもらえる喜びは格別。そんな贅沢な時間です」と語る安蘭に、今年を締めくくるコンサートへの思いを聞いた。安蘭けい ドラマティック・コンサート GOLDEN AGE チケット情報「昨年はたった一回きりだったので、やり切った感はありましたけれど、それ以上にもっとやりたい!という思いが沸き上がってきて。今年は昼と夜で2回できるから嬉しいです。やっぱり前回できなかったものに挑戦したいという欲が出てきますよね」昨年は、“愛の讃歌”の副題のもとにシャンソン&ミュージカル・ナンバーで彩られた舞台だったが、今年の“GOLDEN AGE”はすなわちジャズ・エイジと呼ばれた1920~30年代のジャズをフィーチャー。安蘭がビリー・ホリディに扮した2014年の一人芝居『レディ・デイ』からの楽曲「Strange Fruit(奇妙な果実)」など、ジャズ・ナンバーに挑む第1幕とミュージカル・ナンバーを揃えた第2幕で構成される。「ジャズは、演出の原田諒先生が提案してくれました。敷居が高くて手を出しにくいと感じていた世界だけど、いつか歌ってみたいと思っていたので、いい機会だなと。この挑戦を乗り越えれば、きっと得るものは大きいと思うんです」この楽しき挑戦にゲストとして伴走してくれるのは、日本ミュージカル界を支える頼もしい実力派、石川禅と田代万里生のふたりだ。「歌に関しては絶対的な信頼を置いているおふたりです。禅さんと万里生くんがいてくれるからこの曲を選べた、というナンバーをデュエットしますし、3人で歌うのもすごく楽しみ。なかなか聴き応えがあると思いますよ」ミュージカル・ナンバーのリストの中で気になるのは『ジキル&ハイド』からの名曲「時が来た」である。男性主人公が壮大に歌い上げるこの楽曲をどう表現するのか、注目せずにいられない。「最初は禅さん、万里生くんと3人で歌うのはどうかと提案されたんですが、私がひとりで歌いたいと言っちゃった(笑)。以前、姿月あさとさんが歌っているのを聴いて、とても歌い甲斐がありそうだなと思ったんですよね。そして私の“持ち歌”といった感のある楽曲の数々も歌いたいと思います」役を脱ぎ、安蘭けい本人として思い入れのある楽曲に向かう。ファンにとっても贅沢このうえない時間となるのは間違いない。「好きな歌をたくさん歌える幸せに浸って、すごく楽しんでいる私の姿を観に来てください(笑)。お客様にもその幸せが届けばいいなと思っています」『安蘭けい ドラマティック・コンサート GOLDEN AGE』は12月19日(火)、新国立劇場 中劇場にて。チケットは現在発売中。取材・文上野紀子
2017年12月11日ミュージカル『グレート・ギャツビー』の製作発表会見が1月30日に都内で行われ、井上芳雄、夢咲ねね、広瀬友祐、畠中洋、蒼乃夕妃、AKANE LIV、田代万里生、脚本・演出の小池修一郎が登壇した。原作は、スコット・フィッツジェラルドにより1925年に出版された小説で、20世紀の文学史における最高傑作の一つと言われている。宝塚歌劇団によって1991年に上演され、脚本・演出を務めた小池は第17回菊田一夫演劇賞の演劇賞を受賞した。1920年代のアメリカを舞台に、謎の富豪・ギャツビーと彼を取り巻く人間関係を描く。小池版『ギャツビー』はすでに存在していたものの、今回は楽曲も全て書き下ろしとなり、ほとんど新作といえる作品になることが会見で明かされた。主演の井上は「ギャツビーという役は誰もがやりたいというような素晴らしい役だと思うんですけど、全部受け止めながらこのメンバーで新しい作品を作れればいいと思います」と意気込みを語る。小池の代表作であるミュージカル『エリザベート』の皇太子ルドルフ役でデビューした井上。小池との付き合いも長いが、「新作をご一緒するのは初めて」だという。「噂は聞くんです。全然稽古が終わらないとか」と笑いながら「まだ誰も見たことのないグレートギャツビーをみなさんにお見せすることができれば」と展望を示した。同作を最初に見た時の印象については、井上は「(ギャツビー役の)杜けあきさんの背中がでけーなという」と語り、客席を笑わせた。「多分パットを入れていると思うんですけど、パットも関係ないくらいににじみ出る、背中で語るみたいな印象がすごく強くて」と振り返った。同作も男性のロマンチックな部分が詰まっているというが、「男の人自体がロマンチックだと思うんですよ。あとバカ」とバッサリ。自身が演じるギャツビーについては「バカだけど、一個嘘をつくと決めた時のエネルギーがすごい」「男性のある種の理想、すごくロマンチックな人だなと思う」と、印象を表した。デイジー・ブキャナン役の夢咲は、ずっと同作に出てみたかったという。自身が演じるデイジーを「最近では芯の強いヒロインが多いなか、すごく弱い、誰かがそばにいて助けてくれないとダメな精神的にちょっと弱い女性」とキャラクターを捉えた。一方、デイジーの夫であるトム・ブキャナン役の広瀬は「本当に傲慢でふてぶてしい、好色でやなやつ」と捉えながらも、「僕自身がすごく真面目ですごくいい人なので、共通点は見つからない」と、語っている間に笑いがこらえられなくなった様子。すかさず井上が「ごめん、つっこんだ方がよかったね! そういうムードかわかんなかったから!」とフォローする一幕もあった。また、物語の語り手とも言える位置にいるニック・キャラウェイを演じる田代は、自己紹介時から「にっきゅ……」と名前を噛んでしまい会見を和ませた。作品の印象を語る時も一人立ち上がり、情熱的な姿勢を垣間見せた田代は、改めて「制約から開放されたいという思いが強い印象を受けました」と作品について表現する。「勢いのあるアメリカと衰退していくアメリカの両方が混ざったような年代」であり、「ジャズの音楽もいろんな変化をしていた」と背景を説明し、「ミュージカルにうってつけじゃないかなという気持ちです」と自信を見せた。音楽を担当したブロードウェイの新鋭・リチャード・オベラッカーも、同作のミュージカル化を熱望していたという。関係者の思いが強く詰まったミュージカル『グレート・ギャツビー』、東京公演は日生劇場で5月8日~29日、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールで7月4日~16日、愛知公演は中日劇場で6月3日~15日、福岡公演は博多座で7月20日~25日を予定している。
2017年02月04日井上芳雄が主演するミュージカル『グレート・ギャツビー』の製作発表会見が1月30日に都内にて行われた。1991年に本作の“世界初のミュージカル化”を宝塚歌劇団で成功させた小池修一郎が、キャストのみならず脚本・演出・音楽を一新して再び名作に挑むというのも話題。井上が「『エリザベート』や『レ・ミゼラブル』のように、日本のミュージカル界を支える大きな作品になれば」と語る大作が誕生する。ミュージカル『グレート・ギャツビー』チケット情報20世紀文学史における最高傑作のひとつと言われるF・スコット・フィッツジェラルドの名作小説『グレート・ギャツビー』。1920年代のNYで、毎夜豪華絢爛なパーティを開く謎の大富豪、ジェイ・ギャツビーを中心に、様々な愛や思いが錯綜する物語だ。映画ではロバート・レッドフォードやレオナルド・ディカプリオが演じたギャツビーを演じるのは、ミュージカル界きってのスター井上芳雄。「ギャツビーという役は、男優ならば誰もがやりたいと思う、素晴らしい役。もうプレッシャーしかない」と話しつつも、「僕がこの作品を最初に観たのは、小池先生が演出した宝塚の初演版。(ギャツビーを演じた)杜けあきさんの背中が大きかった印象で、“背中で語る”役だと思いました。ギャツビーはただ自分のロマンスのために嘘をつく、ロマンチックな人。自分がどう演じられるかわからないが、まだ誰も観たことのない『グレート・ギャツビー』を皆さんにお見せすることが楽しみでなりません」と心境を語った。その井上は、2000年に小池演出の『エリザベート』で俳優デビューしたのは有名な話。小池演出で井上主演、という形は“黄金タッグ”のように思えるが、小池は「ある意味一番私がプレッシャーを感じるのは井上芳雄という存在」と意外な告白を。「(再演作はあるが)2002年の『モーツァルト!』以来、彼とは新作を作っていない。その間彼は俳優として、確固たる地位を築いている。着実に歩みを進め、成功している彼が演じるギャツビーはどう見せれば成立するか、構築を考えているところ」と話した。また音楽はアメリカの作曲家を起用し、全曲書き下ろしになることも注目。作曲を担当するリチャード・オベラッカー氏はシルク・ドゥ・ソレイユの『KA(カー)』ラスベガス公演のミュージカル・ディレクターで、今春『バンドスタンド』でブロードウェイ・デビューを果たす気鋭の音楽家。演出の小池によると「アメリカを代表する物語なので、音楽はアメリカの方にお願いしようということになった。何人かの立候補がありましたが、彼は一番オーソドックスなタイプの音楽を書いてくれて、いい意味でノスタルジック」とのこと。この日は井上による楽曲披露もあったが、井上も「綺麗なメロディでとても心地いい。でも一方的に出来上がった音楽を頂くのではなく、気持ち的には“一緒に作っていく”ということが重要で、日本ミュージカル界にとってもエポックになる」と話していた。共演は夢咲ねね、田代万里生ほか。公演は5月8日(月)から29日(月)まで東京・日生劇場で上演。チケットは2月11日(土・祝)に一般発売開始。その後、愛知、大阪、福岡でも上演。
2017年01月31日マット・デイモンがアジアを代表する巨匠チャン・イーモウのもと、人類史上最大の建造物「万里の長城」を舞台に贈る超大作『グレートウォール』。このほど、大迫力アクションと華麗なる映像美に圧倒される、初の映像となる日本オリジナル版予告編と新場面写真がついに解禁となった。建造に約1700年、長さ21196.18kmを誇る、人類史上最大の建造物「万里の長城」。これまで貿易の拠点としてだけでなく、異民族の侵攻など多くの危機を防いできた長城の建造の“目的”については、史実とともに数々の伝説も伝えられている。世界最大の偉業である万里の長城を舞台に、ハリウッドの最新技術を駆使した映像により、その伝説がアクション超大作となってスクリーンに登場するのが本作だ。監督は、『HERO』『LOVERS』でアクションに洗練されたビジュアルスタイルを取り入れて数々の賞を受賞しただけでなく、2008年の北京オリンピック開会式の演出も手がけた巨匠チャン・イーモウ。『ジェイソン・ボーン』のマット・デイモンが主演を務め、「ゲーム・オブ・スローンズ」「ナルコス」のペドロ・パスカル、ベテランのウィレム・デフォー、2014年にハリウッド映画賞国際賞を受賞し、『キングコング:髑髏島の巨神』も控える女優ジン・ティエン、アジアのトップスターであるアンディ・ラウ、中国のイケメン俳優エディ・ポンやケニー・リンなど、世界を代表する豪華キャストが集結していることでも話題。今回解禁された予告映像では、城壁の外から圧倒的な力で攻撃を仕掛けてくる謎の敵と、ウィリアム(マット・デイモン)が命懸けで戦う壮絶なアクションシーンが展開。本作の壮大なスケールを感じさせる万里の長城の威風堂々たる姿や、“ビジュアルの魔術師”とも名高い、イーモウ監督の華麗なる映像美にも圧倒される映像となっている。それまで金や名声のために、より強力な武器を求め戦ってきたウィリアムが「いままで自分のために戦ってきた。だが、ようやく分かった。戦う意味を」と新たに見出す戦う理由、そして仲間たちとのドラマについてもクローズアップされている。併せて到着した場面写真には、戦士たちと共に決意固めた表情でどこかへ向かうウィリアムたちの姿が映し出されており、彼らの行く先には壮絶な戦いが待ち受けていることを予感させている。本作に関わるスタッフの中には、アカデミー賞受賞&ノミネート経験者も数多く、撮影に使用するために制作された武器の数は約5,000個以上、小道具は約2万個以上にものぼるという本作。壮絶な戦いが繰り広げられる万里の長城に秘められた伝説、そして、その敵の正体も気になる初映像を、ここから確かめてみて。『グレートウォール』は4月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年01月24日●田代万里生×大貫勇輔×桑山哲也、互いの"プロ"な姿に驚き!? 異色ステージへの思い音楽、演劇、ダンス……様々な分野のトップが集まり、異色のステージを作り上げる公演『Clementia クレメンティア:~相受け入れること、寛容~』(以下、『クレメンティア』)。田代万里生(テノール・ピアノ)、大貫勇輔(ダンサー)、ホリ・ヒロシ(人形舞)、桑山哲也(アコーディオン奏者)、浅野祥(三味線プレーヤー)、クリヤ・マコト(ジャズピアニスト)の6人が出演するこのステージで一体何が生まれようとしているのか? 今回は田代、大貫、桑山の3名に話を聞いた。○"寛容"をテーマに集まった6人――『クレメンティア』は3回目ということですが、もともとどういうきっかけで始まったものなのでしょうか?大貫:3年前に、僕とプロデューサーによって「何か挑戦的なことやりたいよね」というざっくりしたところから始まりました。その頃たまたま本を読んだ時に、「クレメンティア」という文字が飛び込んできて。これはラテン語で「相受け入れること、寛容」という意味だったんです。この言葉をテーマにして、異業種の人とステージを作ろうと思いつきました。最初は2014年にマリンバ奏者のSINSKEさんと公演を行い、次の機会につながって2015年は5人の公演に。そして今回は6人にまでなりました。――どういった基準でこの6人になったのか、理由はあるんですか?桑山:選ばれし者達ですね(笑)。普段のそれぞれの現場ではおそらく交わらないであろう職種の人たちを、あえて選んで一緒にさせてみようという考えはあったと思います。田代:メンバー6人の中で、桑山さんとは唯一共演の経験はあるんですが、大貫君とはすれ違いで、やっとできるというところですね。他の方も濃いので、話には聞いていたけど、会ってみたらもっとびっくりです(笑)。桑山:出演者はみんなそうだと思うんですけど、こういう職業ですから、新しいことに挑戦することが好きなんですよね。話を聞いた時にも「へえ~、試されてるの?」みたいな高揚はあります。新しくプラスになるような出会いへの期待で、呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンと(笑)。――稽古中とのことですが、感触はいかがですか?大貫:最初は万里生さんと2人で稽古していて、次に桑山さんが入ってくださったんですけど、1人入るだけで大きく変わるんですよね。歌手、ダンサー、アコーディオン奏者が集まって芝居もしているので、異様な感じがすごく心地よいというか。面白いです。桑山:今まではある程度台本・構成・演出が決まった上で演奏することが多かったのですが、今回はみんなで作り上げていくので。本当に初めての経験で戸惑いはあるんですけど、良い化学反応が起こせると思います。田代:桑山さんが稽古に来て、アコーディオンを置いて体一つで芝居の稽古しているのを見て、新鮮で感動しましたね。「楽器を置いた!」って(笑)。桑山:大変だったんですよ! うちの嫁が女優(藤田朋子)なんですけど、稽古へ挨拶に来て、僕の演奏じゃない部分を見て、「芝居のところ、皆さんに迷惑かけないように本当に頑張ってね」と言われて。僕は枕を涙で濡らしましたから。大貫:嘘だ!(笑)桑山:「2人は台本を持ってなかったのにあなたは……」と、ぶたれるくらいの勢いで(笑)。田代:すごく嬉しそうにご覧になってましたよ(笑)。2人の時はリハの音源を鳴らしたりしていたんですけど、桑山さんが入ると生の音量も全然違います。お互いが高め合っていく感じは、ただ再生した音に合わせているのではなく一緒になっている感覚で、パワーが全然違うと思いました。●プロがプロを見るときに注目するポイントは?○稽古で目撃した"プロ"の姿――みなさんは、それぞれ別の分野のプロだと思いますが、一緒にステージを作り上げていく中で、お互いに「プロだな」と思ったできごとを教えてください。大貫:僕は楽譜が読めないので、楽譜を広げて音楽が出来上がっていくスピードの速さにびっくりしました。万里生さんに関しては、ピアノもめっちゃ弾けて。「そんなに歌うのに、そんなに弾けるの!?」という点にもびっくりして、感動しました。桑山:僕はこれまで、ダンサーの方とご一緒する機会はほとんどなかったので、初めて稽古場に入った時に、大貫さんが稽古前にアップしている姿を見て驚きました。平気な顔して、マサイの戦士くらい跳ぶんですよ。そして、着地するときに音がしないんですよ。「ヒタッ」くらい。さらに、平気な顔して呼吸も乱れない。身体も大きいし、筋肉もしっかりしているのに「ピョン!」って。しかもその「ピョン」が長いんです。「ピョーン、ヒタッ、ピョーン」ですね。一同:笑桑山:ダンサーというのは跳んだだけで全然違うというのに驚きました。万里生さんとは、舞台でご一緒したことはあったんですけど、その時は音楽家バンドの中のアコーディオン奏者という立場だったので、袖からお芝居を見ている状態だったんですね。今回は僕もお芝居にちょっとだけ参加させていただいて、万里生さんが僕の顔を見てお芝居する場面があるんですけど、あがりました。大貫:あがるって、テンションですか? 緊張ですか?桑山:緊張ですね! 僕の奥さんも役者だけど、セリフを読むのに付き合ったりしたことは一度もなかったんですよ。だから稽古でセリフを言われただけで「えっ!?」って緊張しました。「お芝居ってこんなに自然なんだ!」と。田代:僕は、お二人のクオリティにやっぱり驚きましたね。二人とも本当にトップのダンサー、アコーディオニストだと思うんですよ。だから打ち合わせをしていても、試しに弾いてくださったものが1回目からすごいし、軽く流して振り付けをやってみたダンスがもう、すごい。僕が今からやっても、絶対にその景色を見られないだろうなというところにいると思います。こんな6人が集まるなら、僕も客席から普通に見に行きたいなと思いました(笑)。○アコーディオン、どこに注目?――トップのアコーディオン奏者とは、どのようなところが優れているのだと思いますか? 例えば桑山さんが他のアコーディオン奏者を見るとしたら、どこに注目されるのでしょうか。桑山:一般的には指が良く動けば良い、音が大きければ良いといったイメージがあると思うんですけど、アコーディオンは蛇腹で空気を使って演奏するのが最大の特徴。いかに音をなめらかに出すか、歯切れよく出すかが、全て蛇腹の操作にかかっているので、優れたアコーディオン奏者は蛇腹の使い方が上手な方なんです。自分が表現したいものに臨機応変に対応した蛇腹の操作ができる方は、いいアコーディオン奏者だと思います。――じゃあ桑山さんが他の方を見るときは「あの人の蛇腹使いはすごい!」といった目線が。桑山:一番大きいですね。指のミスタッチは練習すればすぐに治るんですよ。でも呼吸感、空気感はなかなか身につかないので、長年その人が経験してきたことや、どう感じているかが現れます。田代:シャンソンだと、コードで譜面が来るんですか?桑山:そうですね、メロディ譜にコードが乗っかっているだけです。田代:じゃあ、リズムとコードの中で、どういうフレージングを打ち込んでいくかはもうセンスの問題なんですね。人によって変わってくるので、大きいですよね。――大貫さん、田代さんもそういった、同業の方を見るときに注目するポイントはありますか?大貫:僕は足先・手先・軸と、首の使い方をついつい見てしまいます。音の感じ方と、その時に表現したいであろう心情がどれだけ身体に乗るのか。良いなと思うのは、音と心情がマッチしているときが多いですね。踊りってすごく原始的なものだから、言葉よりも嘘がつけない。もちろん好みはありますけど、「この人は良いダンサーだな」とすぐにわかります。ダイレクトに伝わってくるので、誰が見ても「この人素敵だよね」と伝わるダンスがしたいし、そういうダンサーを見ていると、心地良いなと思います。田代:僕もダンスと似ているかもしれません。音色や技術は当たり前と考えたら、音楽性を見ちゃいますね。音楽性って、絶対ストーリーになっているじゃないですか。ストーリーが伴った音楽性がちゃんと出て、自然な発声がされているといいなと思います。歌に限らず楽器でもピアノでもバイオリンでもそうですね。○公演の見どころ――それでは、最後に公演の見どころを教えてください。田代:いろいろなジャンルからお客さんが集まってくると思うんですが、初めて見る光景が絶対あると思います。他の作品では絶対ないことがステージで起きますし、選曲に関しても、ここ以外では歌うことのないだろう曲も入ってきます。みんなでお芝居をする場面にしても、ただ挑戦するだけでなく、プラスアルファで何を乗せてくるか、見ていただければと思います。桑山:稽古もまだ途中で、我々自身も完成形を完全には把握してないんですけど、本番4回の中で、回を重ねるごとにいろいろな変更点が出てくると思うんです。もしかすると、4回目のステージを見たら、随分変わっているかもしれないので、できれば全公演観ていただきたいなと(笑)。田代:何が起きるかわからないですからね(笑)。桑山:4回ワンセットで(笑)。クレメンティアのテーマ曲も作りました。うちの嫁が自分のコンサートでたくさん詞を作っているので、台本を見せて音楽を聴かせて、作ってもらって、みんなで歌う場面もあります。夫婦であることを置いておいても、今回の舞台によくあった詩ができたなと思っていまして、実際に歌っていただいた時に、「これはいいじゃないか」とハッとするような良いものができました。大貫:オリジナルソングができたことは、やっぱりすごく嬉しかったですね。見所、いっぱいありすぎるんですが、例えば浅野祥さんが三味線でリベルタンゴを弾いて、そこにホリ・ヒロシさんの人形が舞って、その中で僕が一緒に踊るなんて、もうないでしょ!? みたいな(笑)。アコーディオンで踊るのも人生で初めてですし、万里生さんも、歌い慣れていない曲を歌うと言ってましたよね。田代:ポップス、それも今風ではない感じの曲を歌います。大貫:そういった曲を歌う万里生さんだったりとか、それを良い意味でかき乱す、クリヤさんのジャズ演奏だったりとか、本当にここでしか見られないですよね。田代:2度と同じ演奏はしないですからね!(笑)大貫:奇跡が起きる瞬間がたくさんあるだろう舞台なので、一瞬一瞬見逃さないようにしていただければと思います。■公演情報『Clementia クレメンティア:~相受け入れること、寛容~』2016年12月9日(金) 19:00開演10日(土) 14:00開演/18:00開演11日(日) 13:00開演会場:天王洲銀河劇場
2016年12月07日多彩なアーティストが集う音楽とダンスの舞台、『クレメンティア~相受け入れること、寛容~』の稽古が進行中だ。2014年の初回から数えて3回目となる本公演。出演者のアコーディオン奏者、桑山哲也とダンサーの大貫勇輔が、公演への思いを語った。Clementia(クレメンティア)Vol.3 チケット情報僕だけ『クレメンティア』経験者なんです」と話すのは、初回から出演を続ける大貫。「今回はダンサーが僕ひとりと、人形舞のホリ・ヒロシさん、そしてミュージシャンが4人ですが、まずは音楽チームの皆さんがいろいろと意見を出されていて、これはどういうふうになるんだろう、と楽しみにしているんです」と話す。音楽チームのメンバーは桑山のほか、ジャズ・ピアニストのクリヤ・マコト、歌手の田代万里生、三味線の浅野祥と異色の組み合わせだ。「僕は田代さんを除いて初めて共演する方ばかり。どうコラボしていくか──、面白くなると思います」と桑山も期待する。「(構成・演出・振付を手がける)川崎悦子さんとは前回に続いて2回目。その大きな器をお借りして、新しいことを生み出させてもらいました」と大貫は語るが、この舞台でもっとも特徴的なのは、前半の第一部がストーリー仕立てであること。台詞のあるお芝居は初挑戦の桑山は、「“ついに来たか!”と(笑)。僕の役はテツヤという、犬好きのアコーディオン奏者。ペットと一緒に住める部屋を探して、とあるアパートに辿り着いたという設定なんです。半分は現実と被るので、演じるといっても安心です(笑)」。同じアパートに住む指揮者の役を演じるという大貫も、「演奏家の方々が台詞って、なかなかないですよね」と笑うが、「大人たちが本気で遊んでいる感じでやれるのではないかと思います」と自信をのぞかせる。皆が強く希望したというタンゴの名曲「リベルタンゴ」、映画『道』の主題歌「ジェルソミーナ」ほか、既存の名曲も次々登場するほか、「嬉しかったのは、桑山さんが『クレメンティア』のテーマ曲を書いてくださったこと」(大貫)。その歌詞を手がけたのは、桑山の妻で女優の藤田朋子だ。「この舞台によく合った詩ができたのではないか」と、桑山も笑顔を見せる。「予め作られたものをやるのではなく、皆で一緒に作っていく経験は初めて。将来、これに出ていたと胸をはって言えるような舞台にしたい」と抱負を語る桑山。「1回1回の舞台におこるであろう奇跡を、ぜひ観ていただきたいと思います」と、大貫も意欲的だ。公演は12月9日(金)から11日(日)まで、東京・天王洲 銀河劇場にて。チケット発売中。取材・文:加藤智子
2016年12月05日『オデッセイ』『ジェイソン・ボーン』のマット・デイモンが巨匠チャン・イーモウとタッグを組み、万里の長城での壮絶な戦いを描く『グレートウォール』(原題:The Great Wall)の日本公開日が、2017年4月14日(金)に決定。迫力が垣間見られる場面写真が解禁となった。建造に約1700年、長さ2万1196.18キロmを誇る、人類史上最大の建造物「万里の長城」。この長城はこれまで貿易の拠点としてだけでなく、異民族の侵攻など多くの危機を防いできたが、その建造の“目的”については、史実とともに数々の伝説も伝えられてきた。本作では、世界最大の偉業である万里の長城を舞台にした戦いが、アクション超大作として描かれる。監督を務めるのは、『紅いコーリャン』『秋菊の物語』『妻への旅路』など多くの作品で女優コン・リーとタッグを組み、『初恋のきた道』ではチャン・ツィイーを見いだし、新境地となった『HERO』(’02)、『LOVERS』(’04)でも、洗練されたビジュアルスタイルをアクションに取り入れ数々の賞を受賞したチャン・イーモウ。2008年の北京オリンピック開会式・閉会式の演出を手がけたことも話題となった。彼のもとには、ハリウッドのスター、マット・デイモンをはじめ、ハリウッド映画賞国際賞を受賞し『キングコング:髑髏島の巨神』にも参加する女優ジン・ティエン、『キングスマン』続編にも出演するペドロ・パスカル、ベテランのウィレム・デフォー、元「EXO」のルハン、アジアを代表する俳優アンディ・ラウなど、世界を代表する豪華キャストが集結。今回解禁された場面写真で、マット演じる傭兵のウィリアムが、赤羽根の弓を背に担いだ精悍な姿がとらえられている。また、険しい山々に悠然と長くそびえ建つ万里の長城は、壮大なスケールで描かれており、その上をひしめき歩く大勢の軍隊や、備え付けられた数々の武器からは、これまで誰一人として知ることがなかった壮絶な戦いが繰り広げられることを予感させている。万里の長城に秘められた壮大な伝説、その物語の行方に期待していて。『グレートウォール』は2017年4月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月01日様々なジャンルのアーティストが集い、踊りと音楽のコラボレーションを繰り広げる舞台『クレメンティア~相受け入れること、寛容~』が上演される。ここで初共演を果たすふたり、ミュージカル俳優の田代万里生、津軽三味線の浅野祥が、意気込みを語った。Clementia(クレメンティア)Vol.3 チケット情報初対面の際には、「三味線の方、と構えていたら、いきなり『ポケモンGO』やっていますかとゲームの話題に(笑)。癒されました」と話す田代。当の浅野も、「三味線という楽器で皆さんの中に入っていけるのがとても嬉しく、ワクワクしています」と、この出会いを楽しんでいるようだ。2014年にダンサーの大貫勇輔、マリンバ奏者SINSKEのコラボ公演としてスタートした『クレメンティア』。翌2015年にはバレエ、日舞、尺八というさらに多彩な分野から才能が集結、第3弾となる今回も、大貫に加え人形舞のホリ・ヒロシ、アコーディオン奏者の桑山哲也、ジャズピアニストのクリヤ・マコトらが集う。ジャンルを超えての共演は「三味線、民謡の世界でだけやっていたら思いつかないようなことが、どんどん出てくる」と、最年少の浅野も意欲的だ。しかもこの舞台、単純なコラボレーション・コンサートとはひと味もふた味も違う。前半の第一部は、お芝居の要素を取り入れたストーリー仕立てなのだ。舞台は彼らアーティストたちが住まうアパート。田代の役柄は、「ヒット曲が出せず葛藤する作曲家、マリオ。半分は役を演じながら、半分はアーティストとしてそのまま存在し、本来の性格も少し反映させる。音楽的なコラボレーションであることに変わりはないけれど、そこにちょっとした味付け、色付けをしてお届けします。いい意味で、型にはまっていないものになると思います」。いっぽうの浅野が演じるのは、「ゆとり世代の象徴のような役(笑)。他に行きたいところがなかったからというだけでそのアパートに住むことにしたロック好き」なのだそう。構成・演出・振付の川崎悦子のもと、皆がアイデアを出し合い、作品づくりを担う。「皆それぞれのアプローチがありますから、いろいろと出し合っています。実は、僕が最初に歌う楽曲を選んだのは祥君なんです。まさか、三味線プレイヤーからイタリア語の曲が出てくるなんて!」と田代。浅野も「こうして舞台を創り上げていくのは初めての経験。衣裳も決して自分では選ばないような服装で(笑)、すごく楽しんでいます。きっと、誰も見たことのないような景色が生まれると思います」と、笑顔で充実の舞台を予感させた。公演は12月9日(金)から11日(日)まで、東京・天王洲 銀河劇場にて。チケット発売中。取材・文:加藤智子
2016年11月04日●Wキャストの落とし穴大学時代より演劇活動を開始し、2008年には平成20年度文化庁芸術祭演劇部門新人賞受賞、2011年に『BLUE/ORANGE』および『春琴』の演技により第18回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞、そして先日はミュージカル『エリザベート』ルキーニ役で第24回読売演劇大賞上半期ベスト5に選ばれるなど、その実力が多方面から高く認められている俳優・成河(そんは)。現在は『エリザベート』東京公演を終え、福岡・博多座公演の真っ最中だが、帝国劇場での公演を振り返り、作品への思いを語る合同取材会が博多座主催で行われた。○会場に感じる違い今回、同作は東京・帝国劇場、福岡・博多座、大阪・梅田芸術劇場での公演が行われるが、帝国劇場での公演を振り返った成河は「1,800人のお客さんはすごい」と振り返る。成河:1,800人のお客さんって重たいんだなって、初めて知りました。特にルキーニは狂言回しの役だったので、バスガイドみたいな役割ですよね。バスツアーで1,800人連れているんですよ。一言発するだけでものすごく疲弊するというか、汗だくになる経験がすごく新しかったです。痛烈に感じたのは、最初の一週間でしたね。「これじゃもたないかもしれない」と思ったくらいでした。ただ、公演を重ねるうちに少しずつ、変わっては行きました。腹がすわっていくということだと思うんですよ。香川照之さんが、はじめて歌舞伎の公演に出るときに「できるかできないか、じゃないんだよ。やるからやないかなんだよ」とおっしゃったのですが、まさしくその言葉を感じました。帝国劇場1,800人へストーリーを届ける時に、小手先ではなくて「やるんだ」と、腹がすわっていくことが大事なんだなと。帝劇はびっくりしました。(帝劇にむかって)帝劇はびっくりしたぞー! ここはやっぱり歌で伝えるべき場所、朗々と歌って初めて伝わるというところもある、大変な劇場ではありました。そういう意味では、博多座では1,500人にどれだけ、すみずみまで行き渡らせることができるかというのがチャレンジですね。あと、博多座は誰に聞いても評判が良いし、みんな大好きですよね(笑)。すごく期待値が上がっています。一番楽しみなのはやはり距離感で、どこまで客席と舞台が一体化できるか。井上芳雄さんの実家も泊まりにいきますよ。なんの約束もしてないけど、僕の中では決まっています(笑)。いっぱい教えてくれるんですよ、歌のこと。○Wキャストの功罪現在、ミュージカル界では当たり前にもなった「Wキャスト」。成河は今回、山崎育三郎とWキャストでルキーニを演じる。組み合わせの妙、また演者の負担軽減、興行的なメリットなどがあげられる制度だが、本格的なWキャストが初めてという成河は「正直慣れない」と言葉を濁す。そして、Wキャストが陥りがちな思考についても指摘する。成河:自分の出ているシーンを俯瞰的に観られる、Wキャストの相手と役について話す戦友になれる、というのはとてもいいことだと思いますが、どうしたって稽古時間が半分になるので……相手がどうとかではなく、僕にとっては稽古が全てなんだなと改めて感じました。稽古の時間がなくなるということは、とても深刻です。そして、どうもこれは落とし穴になるんだろうなと思うのは「もう一人はああやっているから、あえて違うことをしてやろう」という気持ちです。そうすると、どんどん作品と役の本質から離れていってしまいます。あくまでも劇の構造と自分の役割を理解すればいいのであって、もし同じことをしても、違う人間が演じれば違うものが出来上がります。小手先上のことで、違うアイディアを盛り込もうとは考えないようにしましたし、おそらくそれが正解だろうなと思います。●演劇界には"中の人"同士の混ざり合いが必要○『エリザベート』という作品の魅力『エリザベート』という作品を最初に見たとき、ファンタジーな世界観に驚いたという成河。自身が演じるにあたり、実は「唐十郎などのアングラ演劇が好き」だった小池修一郎と話が合い、多くの質問を投げかけながら作品についての理解を深めた。成河:小池先生は芸術としての本質を突き詰める点と、ショービジネスの上に立つ点と、水と油の二面性を抱えていて、その中で常に葛藤している方なんだなと、ものすごく愛せました。何よりもあの膨大な知識量、見てきたもの、考えてきたことを、尊敬することができました。『エリザベート』という作品は懐が深くて、いろいろな国で上演される際に振り付けや演出を自由に任せてくれていたんですよね。いろんな文化を取り込んで成長していくところが凄みなんだなと思いました。僕も勉強して日が浅いですけど、日本でのエリザベートは、すごくハイブリッドに進化しているんだと思います。本来、シニカルで退廃的な歴史劇であった作品に、日本人の持つ情緒と言いますか、少女漫画的、アニメ・コミック的、ファンタジー的な要素を加えて観客を引き付けた。そうすることで生まれた多面性が、何よりも魅力なのではないでしょうか。お姫様の話としてうっとりもできるし、見方を変えれば「もしかして私たちのお話?」と考えることもできる。自分の観たい場所から観られるように作られているんだと思うんです。さらに言えば、公演ごとにいろんな葛藤とパワーバランスがあり、今回は、少しずつ歴史劇としての要素を取り戻そうとしているのかなと思います。○ミュージカルとストレートプレイつかこうへい作品から始まり、多くの舞台に出演してきたが、『グランドホテル』『エリザベート』と、2016年はミュージカル作品への出演が続いた成河。しかし、他の音楽系大学出身などの俳優とは譜面と向き合ってきた年数が違うため、自分のことを「歌唱表現ができる俳優とは思っていない」と語る。成河:僕は今までの延長で演技をしていますし、ルキーニじゃなかったら、僕に話がくるわけないですから! フランツとか、合わないことこの上ないですよ(笑)。田代万里生くんやシュガーくん(佐藤隆紀)のような歌唱は、1年2年訓練してできるものではありません。ただ、ずっと羨ましいなとは思っていました。せりふ劇では2時間積み上げて積み上げて最後に泣かせようとしたりしますが、歌なら5秒くらいで泣けてしまう。僕だって、袖で泣いちゃいますよ(笑)。ついつい僕は言葉を捉えてしまうんですけど、言葉と理屈ではないものが、メロディーにはどうもあるらしいぞ、というのがブームです。これは井上芳雄先生から教えてもらいましたけど、歌はどんなに暗い深刻なものでもどこか陽の部分があり、浄化作用によって頭でっかちにならないですむというか。小池先生も「お芝居しながら歌になってくのもいいけど、最終的には音楽にどんどん乗ってくことで、もっともっと楽に表現できるようになっていくよ」と言ってくれました。ただ、観てくださっている方からは、ミュージカルと、ストレートプレイといわれる芝居の垣根はなくなっているように見えるかもしれませんが、中はまだまだ混ざっていないようにも感じます。もっと中の人間同士が関わらなければいけないし、やるべきことかなと思っています。
2016年08月12日古味直志氏による漫画で、2014年1月~5月に放送されたTVアニメ『ニセコイ』に登場するヒロインのひとり「橘万里花」が、2.5頭身のデフォルメフィギュア「ねんどろいど」シリーズで立体化され、「GOOD SMILE ONLINESHOP」にて予約受注がスタートしている。2015年5月発売で、価格は3,889円(税別)。橘万里花は、『ニセコイ』に登場するメインヒロインの4人目で警視総監の娘。普段は「~ですわ」というお嬢様風の口調だが、感情が高ぶった時などは九州弁に変化し、主人公の一条楽に好意を寄せている。『ニセコイ』のねんどろいどシリーズとしては、すでに『桐崎千棘』『小野寺小咲』『鶫誠士郎』がラインナップされており、これでメインヒロイン4人が出揃ったことになる。原型制作は七兵衛が担当。『ねんどろいど 橘万里花』では、表情パーツにはイメージの異なる2種類の「笑顔」のほか、女の子らしい「恥ずかし顔」に「ウインク顔」を用意。束になった髪の毛パーツは軟質素材が採用され、左右に首をふったポージングでも干渉しにくい構造に。そして、物語の鍵となる「約束の鍵」も付属し、挑発的なシーンや主人公の優しい言葉に照れるシーンなど、劇中のさまざまなシーンを再現できる。商品価格は3,889円(税別)で、「GOOD SMILE ONLINESHOP」の受注締切は、2015年1月14日21:00。商品の発売および発送は、2015年5月を予定している。(C)古味直志/集英社・アニプレックス・シャフト・MBS
2014年12月19日ベンジャミン・ウォーカーが、万里の長城をテーマにした新作『The Great Wall』(原題)に出演するようだ。『ラスト サムライ』のエドワード・ズウィック監督が脚本兼監督を手がける本作には、2013年公開予定の『マン・オブ・スティール』(原題)でスーパーマン役に抜擢されたヘンリー・カヴィルの主演が既に決定しているが、今回ベンジャミンもキャストの一員に加わったという。先日、その総延長がこれまで発表されていたものよりも長かったという報道がなされたばかりの世界文化遺産、万里の長城。映画のストーリーは、15世紀、イギリスの戦士たちが中国の地に現れ、モンゴル軍やそれ以上に恐ろしい“何か”が襲ってくるのに備えるべく万里の長城の建設を急ぐというもの。ベンジャミンとヘンリーのほかに、チャン・ツィイーを始めとした中国の大スターも出演を検討中だという。同作は本来今秋にクランクイン予定だったものの、撮影地の中国とニュージーランドの天候不順により、撮影は来年春までずれ込む見込み。ベンジャミンは、第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンに扮した『リンカーン/秘密の書』の日本公開を11月1日(木)に控えている。■関連作品:マン・オブ・スティール (原題) 2013年夏、全国にて公開© Warner Bros. Ent. All Rights Reservedリンカーン/秘密の書 2012年秋、TOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開
2012年06月12日ハリウッドの光と闇をリアリティ豊かに、かつスタイリッシュに描いた名作映画『サンセット大通り』(1950年)。その哀愁はそのままに、ブロードウェイのヒットメーカー、アンドリュー・ロイド=ウェバーが1993年に舞台化、作品賞などトニー賞で7部門を受賞したのが、この同名ミュージカルだ。待望の日本版初演に際し、安蘭けい、田代万里生、鈴木綜馬、彩吹真央ら華も実力も備えたキャストが集結。演出は、人間ドラマを深い視点で描き、多くの演劇賞を受賞している鈴木裕美が担当する。今回、“日本ミュージカル界のプリンス”と称されながら、成功を求めてあがく脚本家ジョーという“汚れ役”に挑む田代万里生にその胸中を訊いた。『サンセット大通り』チケット情報本作についての印象をこう話す。「ドラマや映画のミュージカル化は『××のリメイク』という風にとらえられがちですが、この舞台は原作の映画がもつテーマを、クラシックをベースにした多彩な楽曲で表現しているから単体で完成されているんですね。コントラバスの不気味な音が響く中での会話や、音がシン……と止んでいる空白ですら、作曲家ロイド=ウェバーの計算のうち。そんな細かなスコアからも芝居のヒントを得ながら、ジョーという役を作っていきたいです」。4月25日に行われた制作発表で初披露された楽曲『サンセット大通り』は、酔ったジョーが芸能界に魅入られた身の上を自嘲気味に歌うソロナンバー。その内容からか多くの俳優が好きな曲として挙げるが、田代はすでにジョーの憤りを自分のものとして歌っているように見受けられた。幾多の挫折を経てボロボロになっているジョーと、田代は正反対なのでは?と問うと、「ある、ありますよ!挫折はいっぱい」と勢い込んだ答えが返ってきた。「確かに芸大卒とかミュージカルデビューとか、それだけを見たら順調に思われるかもしれないけれど、苦労や挫折なんかはいちいち言葉にする必要がないから言わないだけで。毎日の舞台だって、毎公演がオーディションと思いながら立っているくらいです。でも俳優なら誰だってそういう気持ちを持ってやっていると思うし、だからこそもがきながらも夢を捨てきれないジョーに、俳優も観客も惹かれてしまうんだと思いますね」。稽古に先立ち、鈴木裕美のワークショップに参加したという田代。「一番前で話を聞いて、われ先にと手を挙げてました(笑)。(ワークショップでは)“ラーメン屋のミノル役”を演じたり、本当に楽しかった!ミュージカル俳優でない、素の役者としてのあり方を学べました」と手応えを感じた様子。デビュー4年目にして体当たりで挑む新境地。本番では、新しい田代の表情が見られるはずだ。公演は6月16日(土)から7月1日(日)まで東京・赤坂ACTシアターにて上演。その後7月6日(金)から8日(日)まで大阪・イオン化粧品シアターBRAVA!にて開催する。チケットはいずれも発売中。取材・文:佐藤さくら
2012年05月08日日本に猫島は数あれど、猫を神様として祀るほど猫を大切にしている島はそうはないだろう。今回紹介するのは、猫の聖地ともいうべき宮城県石巻市の田代島。東日本大震災の影響を受けつつもノラ猫たちは元気に暮らしていた。猫好きの方ならご存知、田代島。石巻から船で1時間あまり。面積わずか約3平方キロメートルの小さな島には人口100人に対してノラ猫100匹がいるとも言われている。ただこの島が猫島と呼ばれるゆえんは、単に猫が多いからではない。猫を祀る猫神社があるからだ。昔から大網漁が盛んだったこの島では、猫の動作により天候や漁の具合を予測していたという。猫は漁師にとって良きパートナーだった。猫は”大漁をまねく”招き猫として島では大切にされてきた。ところが不幸な出来事が起きてしまう。網の錨に使う岩を取る作業をしていた際、崩れ落ちた岩が猫にぶつかり、瀕死の重傷を負わせてしまった。これに心を痛めた島民が、猫の安全と大漁を祈願し、小さな祠を設置。以来、猫を神様としてお供え物をするなどして信仰を深めていった。こうして世にも珍しい猫神社ができたのである。ちなみに猫を大切にするため、天敵である犬は島内持込禁止という徹底ぶりだ。この猫島も、2011年3月11日の東日本大震災で被害を受けた。津波により、漁具や小屋などが流されたり破壊されたりしてしまった。船乗り場は地震による地盤沈下のため水没するなど、大きな被害を受けた。しかし幸いにして多くのノラ猫は無事だったという。震災後に田代島を訪れると、相変わらず猫が多く、島を縦横無尽に闊歩していた。港がガレキ置き場になっていて、震災被害の痛ましさを物語っているのだが、そんなガレキ置き場も猫にとっては遊び場。ガレキの山を駆け上ったりするなど、楽しげに暮らしているようだった。子猫も多く、猫の生命力の強さ、たくましさを目の当たりにした。全国の猫好きの方から猫のエサなどの救援物資も届き、今は十分足りているという。島には売店や食堂、トイレの施設がない状況だが、船は運航しているので猫が神様の島に行ってみてはいかがだろうか。かさこ1975年生まれ。執筆と撮影もこなすカメライター(カメラ+ライター)。トラベル系、金融分野を特意とする。25歳から編集・ライターの仕事をはじめ、27歳からカメラマンの仕事も担当。世界各国、日本各地を飛び回り、取材・撮影したストックを生かし、記事の提供、執筆、写真貸出などを行う。これまでの渡航回数は42回で渡航先は29カ国。合計滞在日数は455日に及ぶ(2011年2月現在)。著書は、写真集10冊、一般書籍5冊、合計15冊(2011年2月現在)。オフィシャルサイト「かさこワールド」も立ち上げている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月23日濱田めぐみと田代万里生が主演するミュージカル『ボニー&クライド』が1月8日、東京・青山劇場で開幕した。劇団四季で活躍していた濱田はこれが退団後、初の舞台出演。初日前日に行われたインタビューで「舞台上が自分の生きる場所だとすごく思った。新しい出発、新しい風が吹いています。このスタッフとキャストと一緒に新しいスタートが切れたら、という期待感でいっぱい」と約1年ぶりの舞台復帰への思いを語った濱田が、今までにない等身大の女の子の役に挑戦している。『ボニー&クライド』チケット情報はこちら作品は、映画『俺たちに明日はない』のモデルとなったことでも知られる実在のギャング・カップル、ボニーとクライドを主人公にした物語。世界恐慌などもあり閉塞した状況下の1930年代アメリカの空気を舞台上に再現、そこに“暴走する若者たち”の姿を痛快さと悲劇的な両面から描いていく。今まで自己主張のはっきりした、自立した女性の役が多かった濱田が、恋のために道を踏み外していきながらも、ふと「ママに会いたい」と呟くような普通の女の子を熱演。一方クライドも、育ちの良い役が多かった田代が生き生きと演じ、ふたりとも新境地を見せている。強盗と殺人を繰り返しアンチ・ヒーローとされるボニーとクライドだが、思いがけず悪い方向へと転がっていってしまう運命の中、「死んだように生きたくはない」と目に見えない何かと戦っているかのようなふたりの懸命な生き方が切なく映る。昨年12月にブロードウェイでも開幕したばかりのこのミュージカル、音楽はフランク・ワイルドホーンが手がける。インパクトの強い壮大な楽曲で日本でも人気が高い作曲家だが、本作はジャジーなナンバーが多用され、今までのワイルドホーン作品とは一線を画しクールな風合いに。「日本にはなかなかない香りがする音楽がたくさんあって、アメリカらしいノリのいい曲もいっぱい。でもすごく役柄によって求められる歌の力が必要になってきます」と田代。濱田も「聴くと気持ちがいいのですが、実際歌うとなると、基本どおりに歌ってもその曲の良さが出ない。手ごわいです」と苦労を語る。だがともに抜群の歌唱力を持つふたり、迫力満点、聴き応え充分。特に濱田が後半歌う『死ぬのもそれほど悪くない』は情感たっぷりのバラードナンバーで濱田めぐみここに健在、といわんばかりの熱唱、劇場空間を圧倒していた。悲劇的なシーンでもカッコよくスウィング・ジャズ調の楽曲がかかるなど、作劇的にも面白い。また幼なじみで彼女を愛するテッド役の藤岡正明(中河内雅貴とのWキャスト)や牧師役のつのだ☆ひろ等、ふたりを取り囲むキャストも個性的で力強い歌声を響かせ、非常に充実した舞台になっている。「ストーリーはボニーとクライドの恋愛ものですが、拳銃や保安官が出てきたりとあの時代のアメリカの空気感がすごく出ている。男の子たちが昔憧れてた世界じゃないかな。たぶんイメージなさってるものよりもっとハードですよ」と濱田。公演は1月22日(日)まで。1月28日(土)・29日(日)には大阪・新歌舞伎座でも上演される。チケットはともに発売中。
2012年01月10日仕事帰りの一杯!「生ビール」が堂々の1位生卵、生野菜、生ビール、生ハム、生中継……。普段何気なく使っていますが、考えてみると身の回りにいろいろな“生”がありますよね。“生”の持つイメージも、新鮮さや柔らかさ、高級感、臨場感など、モノによってかなり違います。今回は20代男性209名に、好きな“生”のものとその理由を聞いてみました。>>女性編も見るQ. あなたの好きな“生”のものを教えてください(複数回答)1位生ビール40.7%2位生チョコ31.6%3位生ハム23.0%4位生クリーム20.6%5位生演奏13.9%■生ビールと答えた人は……・「最初の一杯が特においしい」(27歳/IT/SE)・「仕事終わりのこれが最高」(28歳/金融/金融専門職)・「宴会や打ち上げの生ビールは格別においしいから」(26歳/学校/その他)・「とりあえず『生ビール』。毎週飲みに行っているような気がするから」(26歳/商社/営業)・「仕事終わりの一杯はおいしい」(27歳/医薬品/その他)■生チョコと答えた人は……・「いくつ食べても飽きないから」(26歳/卸/総務)・「食感が良くて仕事で疲れたときに食べると疲れが癒えます」(29歳/IT/SE)・「とろける感じがおいしくて好きだから」(28歳/医薬品/研究開発)■生ハムと答えた人は……・「生ハムとワインが、ちょっと頑張った自分へのご褒美な感じがする」(28歳/マスコミ/システム)・「めちゃくちゃおいしいから」(28歳/教育関連/営業)・「先輩に連れて行ってもらったお店の生ハムのおいしさが忘れられないから。自分ではちょっとまだ手が出ません」(27歳/繊維/研究開発)■生クリームと答えた人は……・「生クリームオンリーでも食べたい」(28歳/ソフトウェア/プログラマー)・「これだけでも生きていけそうな気がします!」(26歳/繊維/営業)・「甘いもの大好き」(24歳/小売/販売)■生演奏と答えた人は……・「音楽が、直接、心臓に届く気がするから」(23歳/学校/その他)・「ミュージシャンのライブに行くのが好きで、CDで聴くのとは異なり、プロの演奏を聴くと非常に気分が盛り上がる」(28歳/精密機器/営業)・「音源で聞くよりも多くのものを感じられる」(23歳/ガス/営業)総評1位は「生ビール」。季節・場所に関係なく、お酒を飲みに行ったらまずはこれですよね。休日に友だちや恋人とゆっくり飲むのもいいものですが、仕事帰りの一杯はまた格別です。そんな魅力は女性からも寄せられたものの、「生ビール」は女性編のランクには入っていませんでした。2位は「生チョコ」がランクインし、「至高の食べ物」と表現する甘党男性も。引かれるポイントとして挙がったのは第一に食感ですが、口溶けの良さを評価する人も少なくありません。一方、同じように口溶けが良いスイーツで、女性編にはランクインしている「生キャラメル」は、男性編ではランク外。チョコとキャラメルの微妙な食感の違いが支持を分けたのかも知れません。調査時期:2010年10月21日~11月5日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:男性209名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング男性編】居酒屋でつい頼んでしまう食べ物【ランキング男性編】大人になっておいしいと思えるようになった珍味【ランキング男性編】好きなチョコレート菓子完全版(画像などあり)を見る
2010年12月21日