俳優の間宮祥太朗が24日に自身のX(Twitter)を更新し、フジテレビ系ドラマ『真夏のシンデレラ』(毎週月曜21:00~)で共演する神尾楓珠とのツーショット写真を投稿した。「今夜は真夏のシンデレラ第3話の放送です。こちらハニカミ楓珠です。宜しくお願い致します。」という言葉とともに投稿した間宮。一方、神尾も「ドラマではバチバチですが、現実では未だに目が合うとどうしたらいいかわからなくなります。」と投稿し、間宮は「笑えばいいと思うよ」と応える。「ドラマと関係性が違いすぎる」「祥太朗くんのお兄ちゃん感」「ふたりして仲良し投稿ラブラブやーん」「間宮くんと楓珠くんコンビ大好き」等とファンからも好評の様子だった。
2023年07月24日白鳥雄介主宰の演劇ユニット「ストスパ」第4回公演『エゴイズムでつくる本当の弟』が、7月19日(水) に下北沢・小劇場B1で初日を迎えた。本作は、白鳥自身の家族の実話をもとにした“家族崩壊阻止型うっちゃりコメディ”。複雑な状況にある一家の再生を目指し、各々が奮闘するさまを描き出す。「青嶋家」として描かれる家族の次男、そして白鳥“本人”役であるユウスケを丸山港都が、血の繋がっていない末弟・ミツオを秦健豪が好演。そして母親・セツコを森下ひさえ(theatre PEOPLE PURPLE)、長男・ダイスケを青地洋、実の父親・ケンスケを大内厚雄(演劇集団キャラメルボックス)が演じる。また、どんどんと新しく繋がっていく家族に賢茂エイジ(円盤ライダー)や小山百代/木村友美(Wキャスト)、飛世早哉香(in the Box / OrgofA)が登場。そしてこの物語の重要なエッセンスとして株元英彰、内田めぐみ(ソラカメ)が出演する。『エゴイズムでつくる本当の弟』は、7月23日(日) まで同所で上演される。■作・演出:白鳥雄介 コメントこれは僕の家族にまつわる実話を元に描いた作品です。素敵なキャストさんたちが個性的な僕の家族となって、この30年余りの記憶を舞台に蘇らせてくれました。切なく、悔しく、理由もわからず、泣くことすらできなかった頃のお話ですが、記憶を辿ってみると、クスッと笑ってしまうシーンも数多く出来ました。そして僕が一番曝け出したくなかった心の内にまで切り込んで、その浅ましさを描きました。なぜこんな人生を曝け出したくなったのか、答えは是非、劇場でご覧ください。まるでジェットコースターのように乱高下する、どうしようもない、愛すべき家族の物語は、きっと皆さんの心に大切な誰かを守る気持ちを宿すと信じています。札幌のまだ少し肌寒い、夏の前の空気を下北沢で感じてもらえたら幸いです。ご来場、心よりお待ちしています。撮影:金子裕美<作品情報>ストスパ 4th『エゴイズムでつくる本当の弟』7月19日(水)~23日(日) 下北沢 小劇場B1ストスパ 4th『エゴイズムでつくる本当の弟』ビジュアル作・演出:白鳥雄介出演:秦健豪、丸山港都(劇団東京夜光)、株元英彰、小山百代 ※ダブルキャスト、木村友美 ※ダブルキャスト、内田めぐみ(ソラカメ)、飛世早哉香(in the Box / OrgofA)、青地洋、賢茂エイジ(円盤ライダー)、森下ひさえ(theatre PEOPLE PURPLE)、大内厚雄(演劇集団キャラメルボックス)チケット情報はこちら:
2023年07月20日白鳥雄介が主宰するストスパの第4回公演「エゴイズムでつくる本当の弟」がまもなく開幕する。“家族崩壊阻止型うっちゃりコメディ”と銘打たれた本作は、白鳥自身が生まれ育った家族の物語をベースに、複雑な状況にある一家の再生を目指し、各々が奮闘するさまを描き出す。白鳥と一家の末弟のミツオを演じる秦健豪に話を聞いた。あくまで、実話をベースにしたフィクションだが、少なくない部分で白鳥の実体験が元になっており、白鳥は「稽古場で見ていると、秦くんが弟にしか見えなくなったり、森下ひさえさんが演じる母を見て、切なすぎて笑ってしまったりしています」と明かす。秦が演じる末弟のミツオは、父の再婚で一家に加わったが、その実父が蒸発したことで、家族の誰とも血の繋がらない存在となり、さらに様々な不運も重なり、引きこもりのような生活を送っている。「僕自身はわりとコミュニケーションを取るのが好きなタイプだし、置かれた状況も自分とは異なる部分が多いので、“演じている”という感覚が強いんですけど、なぜか稽古場で、ものすごく感情移入してしまって、兄を見て『僕は、この人の弟だけど、血の繋がりはなくて…』とか考えて苦しくて泣いてしまったり。感情としては苦しいんですけど(苦笑)、役者・秦健豪としては、本気で挑んでいる感覚で心地よいです」。どの登場人物も個性的で魅力的だが、ひときわ光るのは、何があろうと明るく、そしてパワフルに生きる母親の存在だ。白鳥は「セリフにもある『つらい時こそ笑おう』というのは実際に母が口にした言葉です。つら過ぎてそう言わずにいられなかったのかもしれませんが。時に地獄を見ながら、ジェットコースターのような人生を送ってきた人で、間違いなくこの作品の魅力だと思います」と頷く。白鳥とは2作目となる秦は「脚本から、いざ役者が立って演技する段階になって加えられる“笑い”の演出が白鳥さんの魅力。この作品も、シリアスで生々しい物語ですが、笑いが差し込まれることで、より切なくなっています」と語る。特異な一家に見えて「必ずどこかで観ている方の家族と重なる瞬間があると思います」と白鳥。「苦しいながらも愛おしさみたいなものを失わずに歩んできた家族の姿を見ていただければと思います。稽古場で生まれる、一言では表せないような感情や空気、そこに演劇にしてる意味と手応えを感じています」と言葉に力を込める。「エゴイズムでつくる本当の弟」は小劇場B1(東京・下北沢)にて7月19日(水)より上演。
2023年07月18日ニューヨークを拠点に幅広い表現活動を続けている現代美術家・荒木珠奈(あらき たまな、1970-)。へんてこなかわいらしさとゾクッとする感覚が混ざり合った世界観が魅力だという荒木の、初期作から最新作までを紹介する初の回顧展が、7月22日(土)から10月9日(月・祝)まで、上野の東京都美術館で開催される。荒木のその独特の世界観を育んだきっかけは、20 代でのメキシコ留学だという。「明るさと暗さ」「生と死」が共存する独特のメキシコ文化に魅了された荒木は、昔話や家や舟といった物語を想起させるようなモチーフを用いて、私たちの心の底にある懐かしい感覚や感情、記憶を揺さぶるような作品を発表し、日常を越えた非日常の世界へと観る者を誘う試みを展開してきた。同展は、その荒木がこれまで国内外で発表してきた詩情豊かな版画や立体作品に加え、メキシコの先住民と共同制作したマヤ神話に基づく絵本、光と影が印象的な鑑賞者参加型のインスタレーション、2022 年に東京都美術館のプログラムとして、ウクライナなど様々な国のルーツをもつ子供たちと共同制作したインスタレーションなど、多彩な作品が90点以上並ぶ。また、開催地である「上野の記憶」に着想を得た最新作の大型インスタレーションが展示されるのも楽しみなところだ。今回は、天井高10メートルの地下展示室をひとつの「地下空間」と見立てて、大型のインスタレーションを含む作品群を配することで、ちょっと怖くて懐かしい特別な空間を体感できる展示構成がとられるという。物語性あふれる作品をたどることで、まるで絵本を1ページずつめくっていくように、日常と非日常の境界を行き来するような不思議な「旅」が味わえる仕掛けとなっている。同展は、荒木が近年関心を寄せている「越境」「多様性」「包摂」といった現代社会が抱えるテーマについて、思いをめぐらせる機会をもたらす深みをもった展覧会だ。と同時に、子供から大人まで誰もがみんなで楽しめる展覧会ともなっている。会期中は、作家による造形ワークショップや、アート・コミュニケータとの鑑賞プログラムなども多数開催される。ぜひ、このちょっとこわくて懐かしい空間の「旅」を体験しに訪れたい。<開催情報>『うえののそこから「はじまり、はじまり」荒木珠奈 展』会期:2023年7月22日(土)~10月9日(月・祝)会場:東京都美術館 ギャラリーA・B・C時間:9:30~17:30、金曜は20:00まで(入室は閉室の30分前まで)休室日:月曜日(8月14日、9月18日、10月9日は開室)、9月19日(火)料金:一般1,100円、大学700円、65歳以上800円展覧会公式サイト:
2023年07月18日この記事では、2023年6月に妊娠を発表した芸能人や有名人をご紹介! 妊娠・出産時期が自分と近い芸能人や有名人には、なんとなく親近感がわくものですよね。白鳥久美子さん、本郷杏奈さんなど、多方面でご活躍中の方々からおめでたいニュースが届きました。モデル、タレントなど、5名の妊娠のニュースをお届けします。 妊娠発表白鳥久美子(41歳)お笑いコンビ・たんぽぽ ※夫はチェリー吉武(42)ピン芸人 妊娠発表:2023年6月5日(2人目) 出産予定:10月ごろ ブログ・SNS:「乙女の祈り」美優(35歳)モデル※夫は滝川ロラン(43歳)モデル 妊娠発表:2023年6月13日(2人目) ブログ・SNS:Instagram(@miyu11_20)植村花菜(40歳)シンガー・ソングライター ※夫は清水勇博(40歳)ミュージシャン 妊娠発表:2023年6月16日(2人目) ブログ・SNS:「愛があればそれでいいのだ」高山奈々(28歳)気象キャスター 妊娠発表:2023年6月16日(1人目) ブログ・SNS:Instagram(@chan_nana617)本郷杏奈(31歳)タレント ※夫はりんたろー。(37歳)お笑いコンビ・EXIT 妊娠発表:2023年6月24日(1人目) ブログ・SNS:Twitter(@hnguanan)気になる芸能人や有名人はリストの中にいましたか? 同じくらいの妊娠週数だったり、わが子と近い月齢の赤ちゃんが登場したりする芸能人のブログには、マタニティライフや子育てのヒントがあるかもしれません。家事や子育ての息抜きにチェックしてみてはいかがでしょうか。
2023年07月07日治ったと思ったら、また熱が出て……(※画像は白鳥久美子さんオフィシャルブログより)お笑いコンビ・たんぽぽの白鳥久美子さんは、2018年11月にお笑い芸人のチェリー吉武さんと結婚し、2021年8月に第一子のチェリ子ちゃん(愛称)を出産。現在は第二子の妊娠7ヶ月で、10月に出産予定だといいます。今、特に子どもたちの間で様々な感染症が流行していますが、白鳥さんの長女も例外ではなく、6月にはヘルパンギーナ、気管支炎、夏風邪にかかっていたそうです。まずかかったのはヘルパンギーナで、熱が出て食欲不振になり不機嫌でグズグズ……。ただ、2日ほどで熱が下がったため「体力がついてるんだ!去年より治りが早いよ!良かった~保育園もいけるね!」と安心していたら、夜中に咳が出始め、40度の高熱が出てしまったそう。グズグズ大泣きしながら、咳をしては吐くほどで、病院では「軽い気管支炎からの夏風邪の診断」を受けました。大変な6月を乗り越え、熱が下がって食欲も出てきたチェリ子ちゃんでしたが、先週末にはまた「ぐったりグズグズしちゃって、微熱があるような」状態になってしまったようです。白鳥さんは仕事で前日から不在にしており、チェリーさんがお世話をしていたそう。チェリーさんは家事も育児もすっかり板について頼れるパパですが、「グズグズしてたのはもしかしたら私がいなかったからかも」と、白鳥さん。すると保育園の先生から、「家族が1人増えることをなんとなく察しているのかも。色々分かってきてるのかもしれませんね」と、言われたのだといいます。それを聞いた白鳥さんは「ああ!!そういうことあるかもー!!」「さすが先生ですよね」と、納得。最近はチェリ子ちゃんが「あっこ!あっこ!(抱っこ抱っこ!)」とせがむことも増えているといい、第二子が生まれるまでに「抱っこいっぱいしておこうと思いました」と綴っていました。(※画像はチェリー吉武さんオフィシャルブログより)子どもは環境の変化を敏感に察知する第二子を妊娠してから、上の子の様子がなんだかいつもと違う……感情が不安定になったり、すごく甘えん坊になったり、といった変化を感じる親御さんは多いものです。赤ちゃんが生まれることを理解していなくても、何かを敏感に察知しているのでしょう。二人目を妊娠した際の第一子の変化はよく見られる現象で、これを心理学上では「退行現象」と呼んでいます。一般的には赤ちゃん返りなどと呼ばれ、環境が変わることへの漠然とした不安から生まれる葛藤などが、不安定さとして表れるようです。感情の起伏が激しくなったり、夜泣きをするようになったり、おねしょやおもらしが多くなったり、グズグズがひどくなったり、おっぱいへの執着心が強まったり……赤ちゃん返りは様々な形で見られます。こうしたとき、子どもに何か伝えたいならば「抱きしめながら」話すといいでしょう。おすすめは後ろから抱きしめてあげて耳元や斜めから優しい声で伝えてあげること。そうすると、包まれている感じや、ささやかれている感じが出て、子どもは安心しますし、ちょっと特別感が出ます。ひざまくらでもよいので、お母さんのお腹にいた時のようなリラックスさせる対応をしてあげてください。下の子が生まれたら、上の子だけに構ってあげられる時間は必然的に減ってしまうので、それまでは上の子との時間を大切にして、2人の時間をたくさん持ってあげると良いでしょう。
2023年07月06日新国立劇場バレエ団が、こどものためのバレエ劇場2023「エデュケーショナル・プログラム」を上演する。取り上げる演目は、『白鳥の湖』。同団のレパートリーであるピーター・ライト版『白鳥の湖』を生み出した、イギリスのバーミンガム・ロイヤル・バレエによるプロダクション「First Steps: Swan Lake」の日本語版だ。オーケストラの生演奏に舞台美術、照明、衣裳も全部本公演と同じものが揃う本格的な舞台が気軽に体験できるというこの公演の見どころを、指揮者の冨田実里、主役のオデット/オディール役を演じる木村優里に聞いた。ラフな雰囲気で楽しめるバレエ──まずは吉田都芸術監督の意向で誕生したというこの「エデュケーショナル・プログラム」について教えてください。冨田その名のとおり教育的な意味合いがありまして、チーフプロデューサーの言葉を借りると、目指しているのは「10年後のお客様のことを考えて作る」ということ。小さい子供たちでも楽しんでいただけるのが大きなポイントで、その子たちが大きくなった時に、自分から「バレエを観に行きたい」と思ってもらえるようになれば、というプログラムです。今回上演する『白鳥の湖』はバレエの代名詞といえる作品ですが、何度も観たことがあるという方も、作品の新たな側面を知っていただけるような面白い取り組みだと思いますので、今からとても楽しみにしています。──全幕上演で3時間かかるところを、休憩なし、解説付きで1時間ほどにまとめて上演されるそうですね。冨田3年前にバーミンガム・ロイヤル・バレエに客演した際に、「First Steps」の舞台を観客として観ました。演目は『コッペリア』でしたが、いい意味でラフな雰囲気なんです。子供たちがわーっと騒いでいる中で演奏が始まり、MCの方が出てきて、皆どんどんバレエの世界へと引き込まれて、固くならずに自然に楽しむことができる。日本でもそういった試みができるというのはすごくいいことだと思います。これまでの「こどものためのバレエ劇場」ではなかったことですが、オーケストラが出るということも大きなポイントで、音楽の紹介、オーケストラの紹介もあります。バレエ音楽がいかに舞台と混ざり合いながらひとつの世界が作られていくかということにも触れます。それぞれの専門の人たちがひとつのところに集まってひとつの作品を作られている、というところを感じて頂けると思います。木村いま、はじめて休憩なしと知ってびっくりしています(笑)。台本を見ると、王子の心境にすごく共感できるような仕掛けがあったり、(言葉の代わりに身振り手振りで表現する)マイムの体験や照明の体験があったりと、いろいろな工夫がある。次に『白鳥の湖』を全幕で観る時、より深く作品に入っていけると思いますし、ダンサーとしてこれをどういうふうに見せていけるか、楽しみです。優れたバレエ音楽とは──短時間でさまざまな要素を見せていくとなると、出演者にとっては大変な舞台になりますね。木村王子役の男性ダンサーはハードだと思います。セリフがあったり、俳優さんと一緒にお芝居をしたり──私にも一部、マイムをしながら説明をするところがあって、今からドキドキしています(笑)。──ご自身にとって、『白鳥の湖』はどのような作品といえますか。木村踊れば踊るほど、新しい気づきがある作品です。考えさせられる余地がたくさんある。小さい頃は、身体全体を使って、鳥──白鳥を表現しようというその試みに驚いていました!羽ばたきだけでなく、角度をつけた手首が白鳥の首に見えたり、腕が首のカーブになっていたり、白鳥という生き物を動きに落とし込んでいることが衝撃で。白鳥と黒鳥を同じ人物が踊らなければならないとか、テクニックや表現についても異次元のことのように思われて、憧れましたね。冨田優れたバレエ音楽は譜面を見るだけでその情景が浮かんでくるものですが、こんな作品を書いてくれたチャイコフスキー先生には、本当にどうもありがとうと思っています。その譜面からのエネルギーを音にかえしていくのが私たちの仕事。ストラヴィンスキーは自伝の中で、動きと音楽とが織り混ざったらどんなに面白いことができるか、ということを書いていて、そうした彼らの取り組みを知って、自分も何か音を通して試していける──とても難しいことだけれど、すごくやりがいのある楽しみだと思っています。木村冨田さんはダンサーの思いを汲んでくださるので、いつも音楽に助けられています。その日の舞台の、全体の流れというものがあるのですが、音楽がそれを大きく紡ぎ出し、幕をつないでいってくれる。私たちはそれに身を委ねることもできるし、それがいい化学反応になったりもする。本当にお互いの呼吸、ですよね。冨田呼吸が合うと楽しいですよね。一体感が感じられるというのはまた、幸せな時だなと思います。そこもぜひ皆さんに体感していただきたいです。マイムを知ると、楽しくなる──舞台中、マイムの説明もあるようですが、バレエにおいてはマイムもとても重要な位置を占めている要素ですよね。木村以前踊っていたヴァージョンでは、夜の湖畔で出会った王子とオデットのふたりが手を取り合い、そこから踊りが始まります。でも、いま上演しているピーター・ライト版では、ふたりは踊りでなく、マイムを展開するんです。演劇的というか、イギリスの文化がいかに演劇を大切にしているかということを感じました。実はマイムって結構激しくて、全身運動なんですよね(笑)。本当に心と身体がひとつになっていないと伝わらないし、相手との呼吸も会話のように感じられなくてはならない。例えば、王子が何かを言いかけた呼吸を感じて、「待って」とこちらが出るのですが、そのタイミング次第で、伝わり方は全然違うんです。こどものためのバレエ劇場2023エデュケーショナル・プログラム『白鳥の湖』告知映像冨田バレエのリハーサルを見るようになってからマイムの内容を知って、マイムの場面が楽しいと思うようになりました。タイミングやスピード、間の取り方は各ダンサーで違うんです。それもまた面白いところです。指揮者としては、音楽の流れを尊重しながらマイムの流れを理解することが求められます。私に限らず指揮者の方は、マイムの部分はわりと速く演奏したがることが多くて、「そんなに速いとマイムが入らない!」と言われることも(笑)。ただ、全幕を通してのメリハリを作るために緩急をつけていく必要はあるので、踊りとマイムの力学のバランスというのは、どの指揮者も工夫しながらやっているところだと思います。──作中で、「ここは聴きもらさないで」「こういうところを見逃さないで」というところがあれば教えていただきたいのですが。冨田今回の舞台は、まさに「ここを聴いて!」「これ、面白いよ!」というところを言ってくれるんです!ぜひ、楽しかったら笑い、悲しかったら泣いてもらいたい。少し騒いでいても大丈夫。明るい雰囲気で、ぜひ自然な姿勢で楽しんでいただきたいですね。木村どういう反応をしてくれるのかな、こういう言葉を投げかけられたら何を思うのかなと、ドキドキワクワクしています。以前、こどものためのバレエ劇場として『しらゆき姫』を上演した時も、皆さん物語に没頭してくださって、客席から「しらゆきひめー!」という応援の掛け声があがったり、お手紙も、皆さんが一人ひとりそれぞれの感性で書いてくれたりしたんです。皆さんの純粋なエネルギーを嬉しく思うだけでなく、私ももっと学ばなくてはと思いました。ぜひ、その時にしか感じられない等身大の感性で、観ていただきたいですね。取材・文:加藤智子写真提供:新国立劇場<公演情報>こどものためのバレエ劇場 2023エデュケーショナル・プログラム『白鳥の湖』2023年7月28日(金)~30日(日)会場:東京・新国立劇場オペラパレス公式サイトチケット情報
2023年07月04日「最近は私が帰ってきても『かっか〜!!』と言わず」(※画像はチェリー吉武さんオフィシャルブログより)お笑いコンビ・たんぽぽの白鳥久美子さんは、2018年11月にお笑い芸人のチェリー吉武さんと結婚。不妊治療を経て2021年8月に第一子のチェリ子ちゃん(愛称)を出産し、現在は第二子を妊娠中です。10月に出産予定だといいます。今回の妊娠ではつわりがひどく、しばしば寝込んでいたという白鳥さんですが、このところはすっかり体調も回復し、仕事をこなしているようです。仕事が立て込んだときは「チェリーさんに保育園の送迎からごはんやらお風呂やらのチェリ子のことお願い」しているそうで、チェリーさんも「スイススイ!とできる」とか。育児や家事もお手のもののようです。そんなふうに、チェリーさんと協力しながら仕事と育児を両立している白鳥さん。中には、ママが仕事復帰した後、子どもがママ不在の中でパパと過ごすことに不満を訴えるケースもありますが、現在1歳10ヶ月のチェリ子ちゃんはパパとの時間を大いに楽しんでいるよう。白鳥さんいわく「最近は私が帰ってきても『かっか〜!!』と言わず」「『とっと、ここ!』(訳: 父よ隣に座って、ままごとに付き合え!)と、おっとさんと大の仲良しです」。白鳥さんも安心して仕事ができますね。白鳥さんとチェリーさんのYouTubeでも、チェリ子ちゃんとチェリーさんがおうちで遊ぶ動画が公開されています。家にあるものを床で転がす「コロコロ」遊びの鉄板だそうで、部屋を探索して見つけた缶コーヒーを、コロコロ転がして遊ぶチェリ子ちゃん。缶コーヒーにはアントニオ猪木さんの写真がプリントされており、チェリーさんが「1、2、3」と呼びかけると、チェリ子ちゃんは「だー!」とおなじみのかけ声を披露。少しずつ言葉が出てきて、物事に対する理解も進んでいるようです。1歳10ヶ月の子どもはイヤイヤが激しくなってくることももうすぐ2歳のこのぐらいの時期の子どもは、自己主張やイヤイヤが激しくなってくることがあり、大人の指示や提案に「いや」「だめ」ということが増え、イライラしてかんしゃくを起こすことも。どんどんおしゃべりが上手になる一方で、自我が芽生えて「自分でやりたい」「自分で決めたい」という意思があるけれど、言葉でうまく表現できない……という状態になることもよくあります。かんしゃくがおさまらない時は、好きな遊びに誘うなどして気分を変えるといいでしょう。それでもおさまらなければ、しばらく見守るのも手です。また、「◯◯したかったんだね」「〇〇が嫌だったんだね」と気持ちを代弁してあげると、納得しやすくなるでしょう。
2023年06月28日ハリオ ランプワークファクトリー(HARIO Lampwork Factory)から、新国立劇場のバレエ公演『白鳥の湖』とコラボレーションしたネックレスが登場。2023年7月28日(金)から30日(日)まで販売される。“スワン”が主役のガラスネックレス新国立劇場シアターショップ「PLATZ」から、バレエ公演『白鳥の湖』の公演を記念して、ハリオ ランプワークファクトリーとタッグを組んだオリジナルのガラスアクセサリーが登場。第1弾のピアス・イヤリングに続き、第2弾となる新作ネックレスが、「こどものためのバレエ劇場 2023エデュケーショナル・プログラム 『白鳥の湖』」の日程に合わせて販売される。ネックレスの主役となるのは、演目を連想させるスワンのモチーフ。「ホワイトスワン」「ブラックスワン」の2色を、ハリオ ランプワークファクトリーが手作りで制作した、繊細なガラスで表現しているのが特徴だ。ロマンティックなバックスタイルまたネックレスのバックスタイルは、パールが一粒ゆらりと落ちるロマンティックなデザインに。女性の首元に寄り添う、華奢なチェーンを採用しているのもこだわりのポイントだ。【詳細】ハリオ ランプワークファクトリー×新国立劇場特別企画発売期間:2023年7月28日(金)~7月30日(日)※先行予約は、2023年6月10日(土)〜6月18日(日)展開:新国立劇場シアターショップ「PLATZ」住所:東京都渋谷区本町1丁目1−1アイテム:・ネックレス ホワイトスワン 9,900円・ネックレス ブラックスワン 9,900円※コラボレーションアクセサリーの一部は、公演が終了しても、継続して販売。※ハリオ ランプワークファクトリーの直営店や、オンラインショップでは取り扱いしていない。モデル:木村優里(新国立劇場バレエ団 プリンシパル) / 柴山紗帆(新国立劇場バレエ団 ファースト・ソリスト)
2023年06月15日「お風呂も入らずバタンキュー!」(※画像はチェリー吉武さんオフィシャルブログより)お笑いコンビ・たんぽぽの白鳥久美子さんは、2018年11月にお笑い芸人のチェリー吉武さんと結婚。不妊治療を経て、2021年8月に第一子のチェリ子ちゃん(愛称)を出産しました。現在は第二子を妊娠中で、10月に出産予定とのこと。ただ今回の妊娠ではつわりがひどく、しばしば寝込んでいたといいます。白鳥さんは「ずっと車酔いしてるような感じに今回はひどい頭痛もあってそれはなかなかベビーでございました」と、ブログでその体験を明かしました。白鳥さんは「朝起きると気持ち悪い。頭痛い」と、起床時からすでに具合が悪かったそう。さらに「ごはん用意すると匂いで気持ち悪い」「ごはん食べるとおさまるけど落ち着くと気持ち悪くて吐く」と、食事の用意もつらかったようです。仕事中は気を張っているためか、「なんとか大丈夫」なものの、仕事が終わるとやはり気持ち悪く、17時以降にはもう「完全ダウン」で「お風呂も入らずバタンキュー!」だったといいます。特に苦手で全部だめだったのは「醤油系の煮物っぽい匂い」で、大丈夫だったのは酸っぱいもの。冷やし中華のような「酸っぱい麺」ばかり食べていたといい、その他にはグレープフルーツジュース、梅干し、パイナップルなど、ひたすら酸っぱいものをとってしのぎ、レモン系の酸っぱい味のタブレットを舌の上に置いてじんわり舐めたりもしていたそうです。そのうえで体調が悪いときは基本的には横になり、動いている方が楽に感じるときは掃除などをして気を紛らわしていたという白鳥さん。「ただ、ほんと思うのは耐え忍ぶしか方法がない!!ということ」だと言い、体調が安定するまではとにかく耐える日々だったと振り返り、「現時点でつわりが大変なおっかさんたち。とにかくゆっくり休んでくださいね」と、妊婦さんたちへ労りの言葉を送っていました。妻に叱られ大反省したというチェリーさんつわり中でも食べやすい食品は?つわりの程度や症状は千差万別ですが、早い人では妊娠成立直後の妊娠5~6週ころから始まります。妊娠8~10週ごろにピーク を迎え、12週ごろから楽になり始めて16週ごろ(妊娠5カ月の初め)までには自然に症状がなくなることが多いです。1人目と2人目の妊娠時で症状が違うこともあります。また、ほとんど吐き気を感じない人もいれば、食欲がなく1日中吐き気に悩まされる人もいます。「妊娠するとなぜか酸っぱいものが食べたくなる」とよく言われますが、酸味のあるさっぱりとした味は確かに、つわりの最中でも比較的食べやすい/飲みやすい食品のひとつとして挙げられます。その他にも、個人差はあるもののつわり中に口にしやすいものには傾向があり、下記の食品はその一例となります。① 水分の多いものみかんやグレープフルーツなどの柑橘系の果物、バナナ、桃、スイカ、りんご、 梨、イチゴ、トマト、お粥、お茶漬け、スープ② 口をすっきりさせるもの飴、グミ、ガム、氷、炭酸水(炭酸水やジンジャーエール)③ 冷たいものプリン、ゼリー、アイス、ヨーグルト④ 味が濃いめのものお好み焼き、果汁ジュース、梅干し、乳酸飲料など⑤ 香りが強くないもの水、お茶など「これなら吐き気を感じずに食べられる」「これは絶対受け付けない」という食事は人によって違いますが、妊婦さんは自分なりのつわりを軽減するコツや「これなら大丈夫!」というものを見つけていきましょう。まれに、症状が強くてほとんど飲食ができず、体重が減ってしまうこともあります。その場合は点滴などの治療が必要な「妊娠悪阻(にんしんおそ)」である可能性もあるので、つらいときには、我慢せずに産婦人科に相談してください。
2023年06月12日無理せず仕事も続ける(※画像はチェリー吉武さんオフィシャルブログより)白鳥久美子さんは2018年11月にお笑い芸人のチェリー吉武さんと結婚。2021年8月17日に、第一子のチェリ子ちゃん(愛称)を出産しました。このたび第二子妊娠中で10月に出産予定だと発表した白鳥さん。YouTubeでは家族そろって妊娠を報告し、妊娠初期はつわりがひどく「ゲーゲーしたり頭が痛くなっちゃって、よく寝込んでたりした」と明かしました。すでにつわりはおさまって、安定期に入っているそうですが、二人目の妊娠では上の子のお世話もしなければならず、つわりがひどい場合は本当に大変ですよね。また、前回の出産も高齢出産だったという白鳥さん。以前、安田美沙子さんとのYouTube動画対談で、年齢的にできるだけ早く妊娠したいと考え、不妊治療の第一段階として行われることが多いタイミング法をスキップして人工授精からスタートし、人工授精を4回行った後、体外受精に切り替えて1回目でチェリ子ちゃんを妊娠した……と詳細を話したこともありました。今回は、「さらに高齢出産ということで無理をせず、周りの方々、なにより相方の川村(エミコ)さんに支えられながら」、仕事も引き続きこなしていくとしています。夫のチェリー吉武さんも、第二子誕生に向けて「世界一明るい家庭を築いていきたいと思います」「稼ぎをなんとか増やさないといけません」「がむしゃらにいきますよ!稼いでいきますよ!」と気合い十分です。一方、お姉ちゃんになるチェリ子ちゃんは現在1歳9ヶ月。チェリー吉武さんのブログによれば、「泣いたり、笑ったり、怒ったり、毎日日々成長」している中、「だんだんお喋りもするようになり最近は『トト(父)あっち行って』と言うように」なってきたそう。弟または妹の誕生を控えて「これからも立派なお姉さんになっていくのが楽しみです」とも綴っていました。(※画像はチェリー吉武さんオフィシャルブログより)「二人目の壁」多いのは経済的な問題二人目以降の子どもを持てるかどうか検討するとき、毎日の家事や育児の負担増、仕事との両立、教育費など家計の問題や、年齢、健康状態など、さまざまな要素で悩み、妊娠・出産をためらってしまう「二人目の壁」に悩む人も少なくありません。二人目の壁を感じる理由として、一番多いのはやはり「経済的な問題」のよう。公益財団法人1morebaby応援団が行った調査では、二人目の壁を感じる理由でもっとも多かったのは「経済的な不安」で85.1%に上っていました。単に家計の負担が増えるだけでなく、育休が取りづらく仕事が続けられるか不安という声もあったそうです[*1]。一方で、同団体が行った「2人以上の子どもを持つ人で、2人目を産む際に躊躇した人」を対象にした調査では、6割を超える人が「とても満足している」と回答し、「やや満足している」人と合わせると、いざ2人目以降を出産し育てていく中では98.4%の人が満足しているという結果を報告しています[*2]。家庭がにぎやかになり、兄弟姉妹で遊ぶようになると親の方にも余裕ができて「楽しい」と感じられるようになるのかもしれません。世帯収入がどのくらいかだけでなく、どんな暮らしや子育てがしたいかによっても、必要なお金は変わってきます。経済的な不安がある場合は、家族で冷静に話し合い、現実的な見通しを考えていくことで、また感じ方が変わる可能性はあります。参考文献[*1]公益財団法人1more Baby応援団:“2人目の壁”の“壁”って何?[*2]公益財団法人1more Baby応援団:案ずるより産むが易し?
2023年06月06日2023年6月5日、お笑いコンビ『たんぽぽ』の白鳥久美子さんが、第2子を妊娠中であることを、所属事務所を通じて発表しました。白鳥さんは安定期に入っており、出産は同年10月頃を予定しているといいます。2018年にお笑いタレントのチェリー吉武さんと結婚した白鳥さんは、2021年に第1子となる女の子を出産。今後の仕事の予定に関しては、子育てと体調と相談しながら、できる限り続けていくとしています。また、白鳥さんは夫のチェリー吉武さんと開設したYouTubeチャンネル『たんぽぽ白鳥&チェリー吉武私たち、これで家族やってます!!』に、『チェリ子』と呼ぶ第1子も交えて、家族3人で出演し、現在の最新の状況と心境を語りました。つわりが今回は結構大変で、よく寝込んでたりしたんですけれども、チェリ子とチェリーさんにいろいろ頑張っていただきながら安定期を迎えることができました。チェリ子の時も高齢出産だったんですけれども、更に高齢出産ということで…。無理をせずに周りの方々、何より相方の川村さんに支えられながら、お仕事もさせていただいております。無事出産を迎えられるように頑張っていきます!たんぽぽ白鳥&チェリー吉武私たち、これで家族やってます!!ーより引用2023年6月時点で、白鳥さんは41歳。『たんぽぽ』でコンビを組む、川村エミコさんをはじめ、周囲の支えを受けながら、これからの出産に備えているといいます。白鳥さん、チェリー吉武さん、おめでとうございます![文・構成/grape編集部]
2023年06月05日企画展「うえののそこから『はじまり、はじまり』荒木珠奈 展」が東京都美術館にて、2023年7月22日(土)から10月9日(月・祝)まで開催される。作家・荒木珠奈とは?ニューヨークを拠点に、版画、立体 作品 、インスタレーションなど幅広い表現活動を続けている作家・荒木珠奈。どこかへんてこなのにかわいらしい、ゾクッとする感覚が混在した世界観が魅力だ。光と影、昔話、家や舟といった物語を想起させるようなモチーフを用いて、見る者の心の底にある懐かしい感覚や感情、記憶を揺さぶりながら、非日常の世界へと誘う作品を多く手掛けてきた。20代でメキシコに留学すると、「明るさと暗さ」や「生と死」が共存する独自のメキシコ文化に感化され、作品にも反映されるように。そんな荒木の作品からは、清さと濁さを併せ持った人間そのものを肯定するような眼差しを感じることができる。詩情豊かな版画やインスタレーション約60点以上を展示「うえののそこから『はじまり、はじまり』荒木珠奈 展」は、これまでに国内外で発表した詩情豊かな版画や立体作品など、幅広いジャンルの多様な作品を網羅する荒木初となる回顧展。中でも注目したいのは、ウクライナなど様々な国のルーツを持つ子どもたちと共同制作したインスタレーション、メキシコ先住民との共同制作によるマヤ神話に基づく絵本、鑑賞者参加型のインスタレーションなど。また、初期の作品から本展のための最新作まで約60点以上に加えて、開催地の「上野の記憶」にインスパイアされ、土地の記憶が造形物と化したかのような新作の大型インスタレーションも展示。まるで絵本を1ページずつめくっていくように、日常と非日常の境界を行き来する感覚を味わえる、“ちょっと怖くて懐かしい”不思議な展覧会となっている。展覧会概要企画展「うえののそこから『はじまり、はじまり』荒木珠奈 展」会期:2023年7月22日(土)~10月9日(月・祝)会場:東京都美術館 ギャラリーA・B・C住所:東京都台東区上野公園8-36開室時間:9:30~17:30(金曜日は20:00まで)※入室はいずれも閉室30分前まで休室日:月曜日、9月19日(火)※ただし8月14日(月)、9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開室観覧料:一般 1,100円、大学生・専門学校生 700円、65歳以上 800円※高校生以下は無料※身体障がい者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳・被爆者健康手帳所有者と付き添い者(1名まで)は無料※「マティス展」「永遠の都ローマ展」のチケット提示にて、各料金より300円引き(1名1回限り、他の割引との併用不可)※都内の小学・中学・高校生ならびにこれらに準ずる者とその引率の教員が学校教育活動として観覧する時は無料(事前申請が必要)【問い合わせ先】東京都美術館TEL:03-3823-6921
2023年04月16日新国立劇場バレエ団によるピーター・ライト版『白鳥の湖』が、 6月10日(土) から6月18日(日) にかけて新国立劇場オペラパレスにて再演される。クラシック・バレエのアイコニックな作品として有名な『白鳥の湖』。王子と姫の恋、それを邪魔する悪役、そして情景を美しく表現するコール・ド・バレエというクラシック・バレエの基本要素が凝縮され、白鳥のオデットと黒鳥のオディールという性格の違う二役を一人のダンサーが踊るのが大きな特徴だ。新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』2021年公演より撮影:鹿摩隆司今回のピーター・ライトによるプロダクションでは、英国らしいシェイクスピア劇のような演劇的要素が盛り込まれており、本国でも長年愛され続けている。日本では、新国立劇場バレエ団の2021/2022シーズン最初の演目として上演された。本公演ではプロローグ冒頭、王の葬儀のシーンから物語がスタートし、王子をはじめとするキャラクターたちの置かれた状況や設定が論理的に示され、それぞれの心理描写も緻密に表現。3幕の宮廷の舞踏会、王子の花嫁候補たちの踊りも独特な演出のひとつで、民族舞踊の群舞だけでなく、3人の花嫁候補がヴァリエーションを踊り、各々が国を代表してやってきたというストーリーがしっかりと見える演出に。そのほか、4幕のそれぞれが意思をもった白鳥たちのドラマティックな群舞や衝撃的なラストなど、期待の高まる公演となっている。<公演情報>2022/2023 シーズン新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』Swan Lake2023年6月10日(土)~18日(日) 新国立劇場オペラパレス芸術監督:吉田都振付:マリウス・プティパ、レフ・イワーノフ、ピーター・ライト演出:ピーター・ライト共同演出:ガリーナ・サムソワ音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー美術・衣裳:フィリップ・プロウズ照明:ピーター・タイガン指揮:ポール・マーフィー、冨田実里管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団出演:新国立劇場バレエ団【公演日程】6月10日(土) 14:006月11日(日) 13:00/18:306月13日(火) 13:306月14日(水) 13:306月15日(木) 13:306月17日(土) 13:00/18:306月18日(日) 14:00※ロビー開場は開演60分前、客席開場は開演45分前。開演後のご入場は制限させていただきます。※予定上演時間 約3時間(休憩含む)【チケット料金(税込)】S席:14,300円A席:12,100円B席:8,800円C席:6,600円D席:4,400円Z席:1,650円※Z席は舞台のほとんどが見えないお席です。※Z席は、公演当日10:00から、新国立劇場Webボックスオフィスおよびセブン-イレブンの端末操作により全席先着販売いたします。1人1枚です。※上記の方法での先着販売後、残席がある場合は、公演当日11:00からボックスオフィス窓口でも販売いたします。※電話での予約は承れません。■先行受付3月19日(日) 10:00~■一般発売3月25日(土) 10:00~チケットはこちら:公式サイト:
2023年03月18日人魚のミイラとは一体何だったのか2023年2月7日(火)、約1年かけて実施された「圓珠院所蔵『人魚のミイラ』を科学的に分析するプロジェクトの最終報告を実施しました。図9:人魚上半身の3D再構成画像科学調査によりわかったこと表面観察・頭部、眉、口の周辺に体毛がある。・眼窩は正面を向く。・耳介(外耳)があり外耳道が開口する、鼻および鼻孔がある。・歯はすべて円錐形で先端が後方(口の中側)にややカーブしている。肉食性の魚類の顎で、種類は明らかではない。・両腕があり、指は5本、平爪を有する。・下半身は、背ビレ、腹ビレ、臀ビレ、尾ビレを有し、ウロコに覆われる。・体表に砂や炭の粉を糊状のもので溶いた塗料が塗られている。人魚収蔵状況X線、X線CT撮影によるによる観察・木や金属の心材は無く、内部は布、紙、綿などからなる。・腕、肩、および首から頬にかけてフグ科魚類の皮が使われている。・背ビレ、尻ビレ、腹ビレの鰭条および鰭を支える担鰭骨、尾部骨格を確認することができた。・首の奥と下半身に金属製の針がある。人魚上半身の縦断面、内部は布などの 詰め物でできており、心材は認められない走査電子顕微鏡による観察・体毛には哺乳類の毛で、毛小皮(キューティクル)が観察できる。・爪は動物の角質が使われている。炭素14年代測定剥離したウロコの年代は1800年代後半の可能性が高い。蛍光X線分析特別な防腐処理は施されていない。DNA分析DNAは検出できなかった。科学調査のまとめ圓珠院所蔵の『人魚干物』は、魚体部は、ニベ科の魚類の皮で覆われ、上半身は、布、紙。綿などの詰め物と漆喰様の物質を土台として、積層した紙とフグの皮でできており、1800年台後半ごろのものと推測される。3D上半身回転歴史・民俗の立場から書付について人魚のミイラと一緒に残されている書付から、円珠院の人魚に直接繋がる情報は得られていなかった。書付には、人魚は『元文年間(1736(元文元)年~1740(元文5)年(徳川吉宗の治世で享保のあと)に、高知(土州)沖で漁網にかかったものが漁師によって、大阪に運ばれ、販売されていたものを、備后(備後)福山の小島直叙氏の先祖が買い求め、以後、小島家の家宝とした。明治36(1906)年11月に小島氏から小森豊治郎氏に売り渡した』とある。これらの具体的な人名などについて、確証のある情報は得られなかった。日本に現存する人魚ミイラについて・確認できるのは12体で、円珠院の人魚が13体目、岡山県内でさらに2体が確認された。これらの多くは寺社と博物館が所蔵している。人魚のミイラのポーズについては、大きく2つの系統、ムンクの叫びの様な姿勢のものと、腹ばい型の姿勢のものが認められる。・江戸時代以降、数少ないが人魚のミイラについて記録が存在する。例:天保3年(1832)の『名陽見聞図会』(小田切春江、東洋文庫)の見世物の図・大英博物館・ライデン国立民族学博物館など外国にも日本製と思われる人魚が存在する。→江戸期以降、多くの人魚が作製され、外国や国内に存在(流通)していた。圓珠院所蔵「人魚のミイラ」研究最終報告を終えて健康科学科教授 加藤この研究プロジェクトは、圓珠院様、及びご住職のご協力とご厚意によって実現できました。まずそのことを感謝したいと思います。幼い頃、少年雑誌に掲載されている妖怪や伝説の生き物の話をわくわくしながら読んでいました。それから何十年もたって、自分がそのようなものにふれ、直接研究する機会に恵まれるとは考えてもいませんでした。タイムマシンがあったら、おまえは大人になって人魚のミイラを調べることができるんだぞと昔の自分に教えてあげたいです。この、プロジェクトで多くの情報が得られましたが、まだ、すべてのことが明らかになっているわけではありません。今回の報告で一応の区切りとしますが、今後もこの圓珠院の人魚のミイラについては研究が継続される予定です。プロジェクトの詳細と沿革仏像や宗教絵画を含め、信仰や伝統・文化は芸術と不可分な関係として歴史的にも長く存在してきました。本学はアート(感性)&サイエンス(理性)教育を新ビジョンに定め、知性と感性を兼ね備えた創造力豊かな人材の育成を進めています。このたび県内に唯一その存在が確認されている人魚のミイラについて、ミイラを所蔵している宗教法人 圓珠院のご協力の下、倉敷市立自然史博物館、岡山民俗学会理事木下浩氏とともに、当大学の専門教員たちが、X 線CT 撮影や遺伝子分析など、それぞれの専門分野から徹底的に科学的分析を行ってきました。化石哺乳類の専門家である加藤敬史教授が上半身、魚類学を専門とする山野ひとみ准教授が魚体部の形態分析を、分子生物学を専門とする武光浩史准教授が剥離物のDNA 分析等を行うとともに、木下浩氏が民俗学の視点から調査・分析を担当しておりました。2022 年 2月2日本プロジェクト開始2022年 4月4日研究中間報告としてX 線撮影、X 線 CT 撮影でえられた画像解析結果を発表2022年9月22日高解像度のX線CT撮影を実施し、より詳細な分析のために最終報告延期を発表2023年 2月7日本プロジェクト最終報告関連サイト倉敷芸術科学大学Webサイト 倉敷芸術科学大学最終報告全文掲載ページ 倉敷芸術科学大学 : : お問い合わせ先倉敷芸術科学大学入試広報部所在地:岡山県倉敷市連島町西之浦2640番地電話番号:086−440−1113E-mail: koho@kusa.ac.up 地図 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年02月08日「2022年 Yahoo!ニュース 本屋大賞 ノンフィクション本大賞」を受賞した川内有緒によるノンフィクションを原案としたドキュメンタリー映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』が2月16日(木)より全国順次公開決定。ポスタービジュアルと監督のコメントも到着した。本作は、「全盲の美術鑑賞者」白鳥建二さんの20年を振り返り、その友人たち、美術館で働く人々、新たに白鳥さんと出会った人々を追い、紡ぎ出される豊かな会話を追ったドキュメンタリー。2019年の初頭、本作共同監督でありノンフィクション作家の川内有緒が、友人のアートエデュケーターである佐藤麻衣子の紹介で白鳥さんと出会った。「白鳥さんと一緒に見るとほんとに楽しいよ!一緒に展覧会を見にいかない?」という言葉に誘われて美術館に行くと、想像を超えた体験が待っていた。全盲の白鳥さんとアートを「見る」ということとは?この不思議な体験をきっかけに、2年間をかけて一緒にさまざまな美術館をめぐることとなった川内監督は、映像作家の三好大輔とともに、書籍の執筆と同時並行で本作を作り上げていった。分断の時代を、答えのない問いを胸に抱えながら生きる私たち。アートの力とはなにか。見えないからこそ見えてくるものはあるのか。異なる背景の人々が一緒に作品を見て、語りあう、その意味を問いかける。監督陣よりコメント■川内有緒(共同監督)今からちょうど4年前に全盲の美術鑑賞者・白鳥建二さんと出会いました。目の見えない人がアートを見るって、どういうことなのだろう。なにも見当がつかないまま、待ち合わせした美術館に向かったところ、彼は言葉でアートを見る人でした。白鳥さんと一緒に時間を過ごすうちに、不思議なことが起こりました。美術館がまったく未知の場所に思えてきたのです。そして目に映る彩りが一層鮮やかになったようにも思えました。この感覚は一体なんだろう?言葉でアートを見ること。異なる背景を持った人々が一緒に作品を見ること。扉を開いた先にある世界を追いかけ、私たちは白鳥さんと旅をしました。それは、アートをめぐる旅でもありますが、言葉や会話、対話をめぐる旅でもあり、白鳥さんというひとりの人物を知る旅でもありました。それはだいたいにおいて軽やかで楽しい旅ではありますが、一言では表現しきれない人間の複雑さも映像のなかに託しました。まずは見ていただけたら嬉しいです。■三好大輔(共同監督)白鳥さんはロックな人だ。自分らしさを真ん中に置いて、自分のペースを崩さない。好きなことは好き、嫌なことは嫌、とはっきり言える人。必要以上に誰かに頼ろうとせず、自分の足で歩くことができる人。実際、日本全国どこへでも一人で旅してしまう。ロックフェスのTシャツとベレー帽がよく似合い、お酒をこよなく愛する。この映画は白鳥さんと旅をするように撮っていったドキュメンタリーだ。水戸、新潟、福島、東京。友人たちとアートを見る旅に出かけていきながら、白鳥さんの日常が綴られていく。朝起きてラジオを聴き、散歩をし、買い物に出かけ、生姜をおろして葱を刻み、茹でた素麺を美味しそうにすする。友人たちと美術館でアートを鑑賞し、たわいもない言葉を交わし笑い合い、夜はひとりで飲み屋に繰り出し冷えたビールを飲む。ドラマティックな物語や壮大なスペクタクルは無いけれど、白鳥さんとの時間と、その中で生まれる会話をつぶさに記録していった。その言葉の中に、「アート」や「見る」こと、「幸せ」についての問いが生まれる。この映画を観る人たちにはどのように届くだろうか?白鳥さんがアートを前に自由になるように、この映画もまた自由な気持ちで観てもらえたら嬉しい。『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』は2月16日(木)より全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2023年01月14日冬の寒さが厳しい地域では、野生動物が思わぬ危険にさらされることがあります。アメリカのミネソタ州にあるリプリー湖は、12月になると最低気温がマイナス10度を下回る日もあり、湖の水が凍ってしまうことも。そんな真冬のリプリー湖を訪れていたアンドリューさんと友人たちは、湖面に座っている1羽の白鳥を見つけました。白鳥は彼らが近付いても、その場から逃げようとしません。なぜなら…足が凍り付いて動けなくなっていたのです。かわいそうな白鳥を見て、男性たちはあるアイディアを思い付きます。アンドリューさんは白鳥に近付くと…どうなったのかはこちらをご覧ください。彼は持っていた温かい飲み物を白鳥の足元をめがけて振りまきます。すると、氷が解けて白鳥の足が動きました!大成功です。やっと自由になれた白鳥がその場を去って行く姿を、アンドリューさんたちは笑顔で見送りました。この動画には、彼らの行動を称賛する声が上がっています。・よくやった!きみたちのような親切な人が通りかかってよかったよ。・美しい白鳥の命を救ってくれてありがとう。・心が温かくなった。動画を見ると、夕日が沈もうとしているのが分かります。日が暮れたら気温はさらに下がり、白鳥が自力で氷を溶かして抜け出すのは不可能だったかもしれません。一般的に白鳥は寒さに強いといわれますが、足が凍り付いて動けなくなってしまうと、エサを食べることができなくなるといいます。アンドリューさんがとった行動は一見するとシンプルなものですが、まぎれもなく白鳥の命を救ったといえるでしょう。心優しい男性たちのおかげで、白鳥が自由になれてよかったですね。[文・構成/grape編集部]
2023年01月04日第二次世界大戦の直前の上海のフランス租界を舞台に、実在した日本人ダンサーの姿を描く本作。主人公・マヌエラを演じるのは、宝塚退団後、本作が初の主演舞台となる珠城りょう。彼女に魅了される日本海軍中尉・和田を演じるのは昨年、『魔界転生』で初舞台を踏んだ渡辺大。ふたりに本作への思い、魅力について話を聞いた。「“ひとりの女性としてかわいらしい部分もあるんだな”と思っていただけたら」(珠城)――珠城さんにとって、宝塚退団後、初めての主演舞台となりますが、最初に今回のオファーが届いた時のお気持ちは?珠城主演ということと、1999年に初演された『マヌエラ』の再演ということのふたつの驚きが同時にありました。――渡辺さんは昨年の『魔界転生』に続く舞台出演となります。渡辺ここ20年間ほどずっと映像畑でやってきて、去年の『魔界転生』までなかなか舞台にご縁がなくて、生のお客さんを前に芝居をするという経験がなかったんですね。決してやりたくなかったわけではないんですけど、ご縁がありながらも途中でなくなったりということもあって「やっとできた!」という気持ちでした。その時は一発勝負の55公演だったのでドキドキしましたが、一度、経験してみてその楽しさは感じてしまいまして(笑)、公演後、近いうちにどこかでまたやれたらいいなとは思っていました。そうしたらすぐに次が決まりまして、こういうことって回り始めるとすぐ決まるものなんですね。またみなさんの前で芝居をすることができるのが楽しみです。――やはり映像の世界と生の舞台は異なる経験でしたか?渡辺観に来てくれた知り合いの感想を直後に聞けたというのは楽しかったですし、カンパニーのみんなとも3~4か月、ずっといられたのも楽しかったです。ああやってじっくり作る作業というのも、なかなか映像ではできないので、そういう意味でみんなと仲を深められたし、舞台の魅力ってたくさんあると感じたし、まだまだこれからやっていきたいなという気持ちです。――鎌田敏夫さんの戯曲を読まれての印象、ご自身のシーンで楽しみにしているところや見どころなどについて教えてください。渡辺会話の端々に感じられる感情の動きが繊細に描かれていて、その中で、(稽古前で)まだ見えてきていない魅力――例えばたまちゃん(珠城りょう)がダンサーとして存分に舞台の中を動き回り、僕を含めてそれに魅了されていく者たちの人間模様という部分も楽しみです。上海のフランス租界の雑多な感じ、いろんな人たちが渦巻く中を楽しんでやれたらいいなと思っています。珠城第二次世界大戦直前という時代を取り上げているのでヘビーな印象があるかもしれませんが、その中で様々な人間模様が描かれていて、いろんな人たちの会話の中でクスッと笑っていただけるようなところもあります。マヌエラ自身も芯がある強い女性と捉えられがちですがまだ幼かったり、芯はあれどチャーミングなところのある女性で、そういう部分も描かれているので、「ひとりの女性としてかわいらしい部分もあるんだな」と思っていただけたらと思います。PARCO PRODUCE2023『マヌエラ』ビジュアルあとはダンスがマヌエラの心情を表現する上でどういうふうに使われるのか、お稽古が始まってからわかってくる部分だと思うので、そこも楽しみです。大さんが演じられる海軍中尉との心の距離感をどう縮めていくのか? という部分も実際に稽古で立って、セリフを交わして初めてわかってくると思うので、そこも非常に楽しみにしています。「この不思議なドギマギ、高揚感を舞台でも伝えられたら」(渡辺)――「大さん」「たまちゃん」と呼び合っていますが、既に何度か会ってお話を……?渡辺お会いしたのはまだ3~4回なんです。僕がなぜ「たまちゃん」と呼んでいるかというと、僕の知り合いの娘さんが宝塚にいらして、たまちゃんと同期なんです。香咲蘭さんという方で、2015年くらいかな? 僕が初めて宝塚を観たきっかけがその方なんです。ヅカファンの方は「たまちゃん」と呼んでいて、それで刷り込まれているんですね(笑)。それで初めてお会いしたときに「たまちゃんって呼んでいいですか?」と聞いて、それで「たまちゃん」と呼んでいます。珠城私は事務所が一緒ということで、チーフマネージャーがよく大さんの話をしていて「いま、こういう仕事して……」という話を聞いていて、そのチーフマネージャーは大さんのことを「大」と名前で呼んでいたので、それで勝手に親近感がわいてしまって「大さん」と呼ぶようになりました。――お互いについて、どのような印象を持たれていますか?珠城映像の作品を見ると、大さんは硬派なイメージがあって、現代劇だけでなく時代物もすごく素敵でしたし、地に足の着いたお芝居をされる方だなといつも拝見していました。実際にお会いしてお話したら物腰が柔らかくて、映像のイメージとはまた違って、顔立ちもキリッとしてらっしゃるのでもっとピリッとした方かと思ったら……。渡辺してません(笑)珠城フワーッとした方で親近感が一気に芽生えました(笑)。渡辺僕はたぶん、最初にたまちゃんの舞台を見たのが『1789-バスティーユの恋人たち-』なんですよ。その時から、背も高いしパリッとしててカッコいいなと思ったし、一幕の終わりでみんなで踊るんですけど、あれがすごく印象的で、あれで宝塚にハマった記憶があります。でも最近、会うと(宝塚時代の男役とは異なり)女性なので、ギャップを感じて見慣れないといかんなと(苦笑)。でもこの不思議なドギマギ、高揚感を舞台でも伝えられたらいいなと思っています。――まだ稽古に入っていない段階ですが、現時点で好きなセリフや場面などを教えてください。珠城好きなシーンはたくさんあるんですけど、最後のほうで大さんが演じられる和田中尉とふたりだけのシーンがあって、そこはすごくドラマチックで、そこに来るまでに溜めていた感情が一気にブワーッと流れていくようなシーンだと思うので、あそこをいかに大切に演じられるか、最後に幕が閉まるときに、お客様の心にどういったものが残るのかという点ですごく重要なシーンだなと思っています。また、最後のマヌエラのダンスで物語が完結するので、そこが自分でも頑張りどころなので、大切に演じたいと思います。渡辺大日本帝国の“終わりの始まり”が描かれることになるんですけど、そこに至るまでにもいろいろあるし、そこから始まることもあるので、そのプロセスもすごく楽しみですし、たまちゃんがフランス租界を飛び回るので、その世界観も非常に面白いと思います。稽古場、舞台に行ってどれくらい動き回るのか、この台本の世界がどれくらい大きくなるのか、ダイナミックに描かれていると思うので、そこは楽しみです。――お互いにこの機会に聞いてみたいことはありますか?珠城私が気になったのは、大さんはずっと映像のお仕事をなさってて、舞台はお稽古の形なども違うと思いますけど、映像の現場と舞台の違いって一番にどこに感じますか? セリフも映像であれば(シーンごとに)単発で、舞台は全部覚えないといけないですけど、どうやってセリフを覚えるのかも聞きたいです。渡辺それは僕が聞きたいよ(笑)。(映像と舞台で)違いがあるのはわかってるんだけど、去年の『魔界転生』はコロナ禍の真っ只中ということもあって「(感染防止対策として)台本を持たないでください」と言われてたんです。「ある程度、(最初の段階で)入れておいてください」と。初演組と再演組がいて、僕は初演組で、再演組が1週間くらい遅れて合流だったので、本読みも1回くらいだけだったし、こんなに大変なのか? というのがあって、ある意味で通常の稽古をするのは、今回が初めてなんです。どうやるのか、僕も周りから盗みながらやりたいなと思っています。珠城私もいつも迷うんですよ。セリフを全部覚えていくべきかどうかって。会話劇って本当にその人と対面して、しゃべってみて初めて感情が生まれたりもするわけじゃないですか。「こう動くんだ?」「(相手は)こんなふうに言ってくるのか」というところも大きいので、あんまり最初から固めちゃうのは好きじゃないんです。なので、最初の段階で入れずに、立ち稽古をやりながら相手の出方を見て覚えていくんですよね。だから立ち稽古初日の時に台本を外している方がいると、メチャクチャ焦ります(苦笑)!渡辺大丈夫です(笑)。会話劇と音楽・ダンスの融合で、寒さを忘れるような熱い舞台を――マヌエラはステージで踊るダンサーということで、珠城さんご自身と重なる部分もありますが、共通点や共感する部分はありますか?珠城そうですね、マヌエラは劇中でも「私は踊るために生まれてきたんだ」「国を捨てて踊る」という意味のことを言うんですけど、この上海のフランス租界で日本人の女性がひとりで生きていくには、自分で自分の居場所を見つけるしかなかったと思います。そこで彼女は多分、何にも縛られずに己の感情を表現することができるダンスというものに喜びや幸せを見出して、のめり込んでいったんだと思います。その感情を解放するということだったりステージの上で魂を解放して表現するという部分は、私自身も非常に共感できるところですね。自分じゃない感覚になったり、普段の自分であればそこまでできないのに、ステージで“誰か”の人生を生きている時は、普段とはまた違うエネルギーが生まれてくるような感覚になることもあります。それはマヌエラがダンスで何かを表現するときのエネルギーと共通するかもしれません。ただ彼女は「ダンスが居場所」という思いがあると思いますが、そういう部分はいまの私とは異なるかなと思います。でもなぜ彼女がこんなに頑なに踊りにしがみつくのか? 日本の軍人に対して嫌悪感を抱いているのか? という部分はストレートに言葉に出しているところなので、丁寧に演じていきたいし、ダンスを通して彼女の心情を表現していければと思います。――渡辺さんが演じる和田海軍中尉が、国家を背負った軍人としての使命とマヌエラへの思いのはざまで葛藤するさまも描かれますが、演じる上でどんなところに魅力を感じられていますか?渡辺僕はこれまで軍人を演じることは多くて陸海空と全部やっていて、いろんな精神性みたいな部分は勉強してきたつもりです。ただ今回はどちらかというと、国家というものと彼女に対する気持ちとの“揺らぎ”をすごく感じています。これまでやってきたのが「国のため」「家族のため」という部分が強かったのに対して、ちょっと恋愛模様に移行して、自分の根幹が揺らいでいくというのは初めてで、ベーシックな所作みたいな部分はきちんと押さえつつ、人間っぽさがすごく出てくる役なので、軍服を着ている時と脱いだ時の違いも分けて描かれているので、そこを「なるほど、そういう意味があるんだな」と見ていただけたらと思います。――ダンスの部分に関して、いまの時点でどんなイメージを持たれていますか?珠城この時代のダンスは“スパニッシュダンス”と書かれているんですけど、かなり括りが広いので、どういう表現になるのか? 本間(憲一:振付)さんがどのように解釈して、振りを付けられるか非常に楽しみです。ただ、私はいままで男役で踊ることが多かったので、女性のダンサーとしての表現やアプローチを研究していかないといけないなと思っていて、本間さんにご指導いただきながら、どうやったらマヌエラとして美しい踊りになるか研究したいと思います。――最後に作品を楽しみにしているみなさんにメッセージをお願いします。渡辺日常を忘れるような、寒さを忘れるような熱い公演になると思います。正常なものが何なのか? というのがわからなくなるくらい、いろんなものが入っていて、不安定さが魅力な作品になると思います。ドキドキと胸を躍らせながら、日常や寒さを忘れる作品にしたいと思いますので観に来ていただけたら幸いです。珠城今回の作品は、会話劇がメインですが、その中に音楽とダンスが融合して新しい形で再演されるということで、前回の『マヌエラ』をご覧いただいてる方も、初めての方もきっと新しいメッセージをたくさん受け取っていただけると思います。それぞれの登場人物のキャラが濃く、あの時代にそれぞれの人生を一生懸命に生きていて、その思いが舞台上から客席にほとばしるように伝わっていくと思います。人間の生き様を楽しんで観ていただけたらと思いますし、私も新しい挑戦がたくさんあるので、みなさんと心をひとつに作っていきたいと思います。寒い時期ですが温まりに劇場に足をお運びいただけたらと思います。取材・文:黒豆直樹撮影:源賀津己<公演情報>PARCO PRODUCE2023『マヌエラ』2023年1月15日(日)~1月23日(月)会場:東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)ほか、大阪・福岡公演あり
2022年12月27日Amazon オーディブル(以下、Audible)では、本日10日20日(木)より9人の若手作家によるアンソロジー「絶縁」を配信。三浦透子、蒔田彩珠、古川琴音らが朗読する。「絶縁」は、「オーディオファースト作品」と呼ばれる、Audible発のオリジナル作品第2弾。9作中7作が書き下ろし、2作が世界初翻訳で、現在Audibleでしか楽しめない特別な短編小説集。今回、韓国のチョン・セラン(「保健室のアン・ウニョン先生」)の発案によるこの企画に、「コンビニ人間」の村田沙耶香、「折りたたみ北京」の郝景芳(中国)をはじめ、シンガポール、タイ、香港、チベット、ベトナム、台湾の作家たちが参加。そして、『ドライブ・マイ・カー』で注目を集めた三浦さん、『朝が来る』「妻、小学生になる。」の蒔田さん、「この恋あたためますか」「コントが始まる」『偶然と想像』など話題作に出演する古川さんをはじめ、山田真歩、内田淳子、北浦愛が各作品を朗読する。「絶縁」あらすじ&コメント▼「無」著者:村田沙耶香/朗読:三浦透子突如、若者たちに舞い降りた「無」ブーム。世界各地に「無街」が建設され――。<三浦透子コメント>自分は普通でないと感じている人も、別の誰かからみれば、その誰かにとって、自分よりは普通の側に属している人のようにうつることがある。一見共有できることの多いように感じる3人の女性が、対等にそれぞれをそれぞれの視点から冷静にみつめている、そこが興味深い作品だなと感じました。Audibleは音の作品だから聴くタイミングを探しやすいと思うのですが、あえて、音に集中するという時間の中で作品を聴いてもらえたら嬉しいです。▼「絶縁」著者:チョン・セラン/朗読:古川琴音6人の放送作家に手を出した男への処罰は、不当か否か。激しき議論は親友たちを分かち…。<古川琴音コメント>誰しもが日々感じている他人との違和感はいつどこで掛け違い大きな溝になってしまったのか。そもそもその違和感とは、いつどこで生まれてどう根付いてしまったのか。この作品を読んで深く考えるきっかけになりました。今回アジアの異なる国々の作者による短編集を、異なる6人の役者が朗読しました。聴いてくださる方々にこの物語がきちんと届くことを願っております。▼「妻」著者:アルフィアン・サアット/朗読:内田淳子夫がさりげなく口にした同級生の名前、妻は何かを感じとった。▼「ポジティブレンガ」著者:郝景芳/朗読:北浦愛ポジティブシティでは、人間の感情とともに家具や建物が色を変える。▼「燃える」著者:ウィワット・ルートウィワットウォンサー/朗読:内田淳子先鋭化する民主化運動のかたわらで生きる「あなた」たちの物語。▼「秘密警察」著者:韓麗珠/朗読:山田真歩都市に走った亀裂、浸透する秘密警察、押し黙る人びと、そして猫。▼「穴の中には雪蓮花が咲いている」著者:ラシャムジャ/朗読:蒔田彩珠ブラック職場を去ることにした僕。頭を過るのは死んだ幼なじみの言葉だった。<蒔田彩珠コメント>この物語は、主人公が父から言われた言葉をそれとなく幼なじみに伝え、それを幼なじみが返してくれた時に本当の意味を理解する、とても素敵な温かい作品だと思いました。声だけで気持ちや情景を伝えるのがすごく難しかったのですが、この作品が持つ温かさが聴いている方々にも届くと嬉しいです。▼「逃避」著者:グエン・ゴック・トゥ/朗読:山田真歩家族の「縁」から逃れることを望んできた母が、死を目前にして思うこと──。▼「シェリスおばさんのアフタヌーンティー」著者:連明偉/朗読:北浦愛カリブの島国セントルシア。少年たちには、卓球の練習後に集う秘密の場所がある…。「絶縁」は配信中。(cinemacafe.net)
2022年10月20日俳優の神尾楓珠とお笑い芸人・とにかく明るい安村が出演する、損害保険ジャパンの新WEB CM「かけがえのない人生に、たしかな安心を。」編が、20日から公開される。新WEB CMは、「かけがえのない人生に、たしかな安心を。」をキャッチコピーに、神尾を主人公とした男女4人組のドライブ旅行で生まれる恋模様を描いたストーリー。安村は、若者たちの「安心」をこっそり見つめる「見守り役」として登場する。また、同WEB CMは通常速度に加え複数のテンポで編集し、公式SNS上では、Z世代が最も見やすい1.5倍速含む5種類の速度の動画を公開。各速度に合わせて違った結末が用意されており、通常速度でも、注意しないと見つからない安村が、倍速バージョンではさらに登場時間が短くなっており、どこにいるかわからない仕様になっている。さらに、速度ごとに余った秒数を埋めるため、神尾が安村に無茶ぶりをするシーンが追加されている。■神尾楓珠&とにかく明るい安村インタビュー――お二人は初共演ということですが、互いの印象はいかがですか?安村:まつ毛が長くて男前ですね。神尾:元々テレビで見てたので、高校生くらいのとき。安村:いちばん、裸でテレビ出てたときですね笑神尾:めちゃめちゃ流行ってましたよ!――オファーを受けての感想については?安村:やっと!いつか安心を届けるような仕事が来るんじゃないかと“安心”と言い続けて7年、初の“安心”をキーワードにしたお仕事です。いつも(安心に関連したCMを見て)俺だろ! って思っていました。神尾:2回目のオファーで、前回の反響もあり呼んでいただけました。今回は同世代で人数も多かったので、撮影はわちゃわちゃして楽しめました。――若い世代が動画を倍速視聴していることや、テンポの速い動画が増えていることについてはいかがですか?神尾:短い動画をどんどん視聴することは僕も経験がありますし、世代特有のものだと感じています。今回は、それにCMを合わせるのは新しいなと思いました。安村:僕の裸のネタは1.5倍速ぐらいの方がちょうどいいと思います笑。(若い人の動画視聴については)うちの子どもも小学生なんですけどYouTubeを流し見しながら、同時に他の動画を探していたりしてびっくりしますね。――俳優・お笑い芸人の立場から倍速視聴されることについてはどうお考えですか?神尾:本音ではスタッフさん達がしっかり考えて作ったものなので、僕は映画とかドラマを見るときは早送りにはしないですね。間も大事にしてもらいたいなという思いもあります。安村:僕はネタ時間が短ければ短いほどいいですね笑。■神尾楓珠コメント今回、初めて倍速再生を想定した撮影でした。良い経験になったのはもちろんですが、伝えることを生業としている身としてZ世代がどのような価値観で普段映像を見ているのか、ということに向き合う非常にいい機会でした。「Z世代映像研究課」の課長として、調査を基に撮影を監修させていただきましたが、調査結果に共感したのはもちろん、自分自身も短くテンポの速い動画をたくさん見ることもありますし、世代特有の特徴だと改めて感じました。撮影自体はテンポが速く、各シーンも短かったのですが、その中で恋模様や男女の距離が縮まっていくところを表現できるように意識して演じました。今回のプロジェクトを踏まえて、視聴者のみなさんに伝わりやすい芝居を、これからも探求していきたいと考えています。■とにかく明るい安村コメント7年くらい“安心“を言い続けてやっと、安心を届ける広告に採用していただけました。ただ、撮影した感じガッツリ映っているシーン? が少ない気がしています(笑)。1.5倍速とかで見ると「あれ安村いた?」ってなってしまうかもしれないですね。ゲーム感覚で僕を探して楽しんでいただけると嬉しいです。特に、見てほしいシーンは、CMの最後の「安心してください。見守ってますよ。」の一言ですね。いつもより僕の大人な部分が出た、やさしい「安心してください」になっています。あとは、僕の衣装が、とんでもなく似合っている点ですね。水族館・観覧車の係の人から甚兵衛も、こんな体型なのになんでも似合う僕の素晴らしい部分も見ていただきたいですね。
2022年10月20日映画『僕が愛したすべての君へ』、『君を愛したひとりの僕へ』で声優を務める俳優の宮沢氷魚と女優の蒔田彩珠のコメント動画が、auスマートパスプレミアム公式YouTubeチャンネルで7日、公開された。7日に同時公開されたアニメ映画『僕が愛したすべての君へ』、『君を愛したひとりの僕へ』は、2016年に発売され、累計40万部を突破した乙野四方字氏の同名小説を映画化。“並行世界”を行き来することができる世界でひとりの少年が、 それぞれの世界で別々の少女と恋に落ちるラブストーリーだ。今回公開されたコメント動画には、2作とも主演を務めた宮沢と、『君愛』でヒロインを演じた蒔田が登場したほか、『僕愛』の主題歌「雲を恋う」を歌う須田景凪、『君愛』の主題歌「紫苑」を歌うSaucy Dogも出演し、各映画のストーリーや、 それぞれが考える作品の見どころを語っている。
2022年10月07日ドラマ『マイファミリー』で、濱田岳さん扮する東堂の妻で、娘が失踪し憔悴しきった母親という、これまでにない役を生々しく演じ話題を呼んだ珠城りょうさん。元宝塚歌劇団・月組トップスターの経歴も何のその。ご本人は「役への抵抗も違和感も全然なかった」と語る。綺麗ごとばかりじゃない物語だからこそ興味をそそられる。「昔から映画もドラマも好きでよく見ていましたから、映像の世界では舞台にないリアルさが求められるだろうと想像はしていて、それを体験できたことが楽しかったです。私自身、他人の人生を生きて自分とは違う役の感情を味わう喜びを、お芝居に感じて今までもやってきました。映像はシーンごとに撮りますが、スタートがかかった瞬間、そこに至るまでの感情になったり、濱田さんに夫婦のような愛情を感じてそういう空気感になったり。もちろんそれは濱田さんという素晴らしい俳優さんがいてこそですが。初めての経験にとても刺激を受けました」笑顔で熱っぽく語るその表情からも、充実感が伝わってくるほど。「舞台で真っ暗な客席に向かってお芝居をするとき、実際には見えない景色が目の前に広がっているようにイマジネーションを膨らませることを意識してきたんです。でも映像の現場では、補完しなくても景色は目に見えるし、家には娘の描いた絵日記が実際にあったり、生活の跡があって想像しやすかったです」そんな珠城さんが満を持して、退団後初となる演劇作品に出演する。かつてフランソワ・オゾン監督により映画化もされた『8人の女たち』。雪に閉ざされた大邸宅で起きた殺人事件を巡り、邸宅にいた8人の女たちが互いを探り合うミステリーだ。「ハッピーなミュージカルも好きなんですけれど、在団中から、人間の本質的な部分を描いた結構ヘビーな作品をやるのが好きでした。世の中って綺麗ごとばかりじゃないですよね。だからこそ、そこを描いた作品に人間味を感じるし興味をそそられる。今回の作品でも、8人の女性たちがそれぞれに何かを抱えながら、心理戦で本心を誤魔化したり隠したりしている。そうやって絡まった糸が、ある瞬間にぱぁっと解けて真実が明るみになっていくところも、とても面白いなと思っています」8人の女性キャストは全員が元タカラジェンヌ。ファンの間では配役予想でも盛り上がったが、珠城さんの役どころは邸宅の主人で被害者でもあるマルセルの妹・ピエレット。「私の配役予想はほとんど当たっていなかったとスタッフさんに伺って、演じ甲斐があるなと思いました。いい意味で、皆さんの予想を裏切ったピエレットにしていきたいですね」宝塚退団から約1年。生活環境は変わったが、「想像以上に、私自身は何も変わっていないです」と笑う。「周りからも、芸事に対するスタンスや、関わる人たちへの向かい方も変わらないと言われるんです。何より、男役を卒業してもファンの方が変わらず私を受け入れてくれていて、それが本当にありがたいです」『8人の女たち』雪に閉ざされた大邸宅の主人・マルセルが殺害された。邸宅にいるのは8人の女たちのみ。互いが疑心暗鬼となり犯人を探り合ううち、それぞれが抱えた思わぬ秘密が明るみになっていく。8月27日(土)~9月4日(日)池袋・サンシャイン劇場原作/《HUIT FEMMES》by Robert THOMAS上演台本・演出/板垣恭一出演/湖月わたる、水夏希、珠城りょう、夢咲ねね、蘭乃はな、花乃まりあ、真琴つばさ、久世星佳S席1万1500円A席9000円梅田芸術劇場 TEL:0570・077・039配信あり。大阪公演も。たまき・りょう愛知県出身。2008年に宝塚歌劇団に入団し、早くから注目され大役に次々抜擢。’16年~’21年に月組トップスターを務めた。退団後の舞台出演は『Greatest Moment』に続き本作が2作目となる。トップス¥150,700パンツ¥75,900(共にポールカ/アオイ TEL:03・3239・0341)イヤリング¥11,000(マナ ローザ ジュエル/マナ ローザ TEL:011・616・0106)※『anan』2022年8月31日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・久保コウヘイヘア&メイク・河上智美インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2022年08月28日俳優の神尾楓珠がこのほど、都内で行われたABEMAオリジナル恋愛番組『オオカミ』シリーズの最新作『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』(8月14日22:00配信開始)の合同取材会に出席。「初めて友達の前で泣きました」と明かした。プライベートで涙したエピソードを問われて、フジテレビ系ドラマ『ナンバMG5』に言及。「この間終わったんですけど、クランクアップした後にロスになっちゃった。友達とご飯に行ったんですけど、『いい現場だったんだよ~』としゃべっているうちに涙が出てきた。初めて友達の前で泣きました」と述べた。同じ質問に横澤夏子は「この間私が誕生日だったんですけど、帰ったらうちの夫がカレーを作っていてくれたんですよ。『カレーなんか作れたの~!?』と思って泣けてきました。でも私は朝から麻婆茄子を作っていた。『それなら朝言ってよ~』と思ったけど、『32歳、絶対言わないぞ!』『大人になったぞ……!』と言い聞かせながらそのカレーをおいしくいただきました」と笑った。神尾はまた、夏の思い出を質問されて「近所の子どもたちが皆同世代だったので、何をするわけでもないんですけど、うちの駐車場にテントを張って野宿をする、という遊びをしていました。皆で集まってDSやったり、カードゲームをやったりした記憶があります。外で一泊するワクワクがありましたね」と明かし、会場を和ませた。取材会には、同じスタジオMCのメンバーとして滝沢カレン、飯豊まりえも出席した。『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』は、最高の恋を手にするために集まった男女が、デートや共同作業を通して、“真実の恋”を叶えようと奮闘する恋愛番組。今回は、シリーズ初となる「“嘘つき”オオカミちゃん」が女性側に1人以上、「“嘘つき”オオカミくん」が男性側に1人以上潜んでいる。女性ならではの甘い誘惑や、男性ならではの積極的な行動に惑わされることなく、10人のメンバーたちは最高の恋と真実の相手を見つけられるのか。
2022年08月09日“おいしい” “ワクワク” “ハッピー” をお届けするライフコーポレーションでは、7月27日(水)より葛飾区の「ライフ葛飾白鳥店」で「ライフネットスーパー」のサービスを開始いたしました。「ライフネットスーパー」は、店舗で販売している商品をパソコンやスマートフォンからご注文いただき、お住まいの近隣店舗から商品を配送し、自宅でお受け取りいただけるサービスです。重たい商品、天候の悪い日や、仕事・育児・介護などで店舗に立ち寄る時間がない方にも便利で、大変ご好評をいただいております。「ライフネットスーパー葛飾白鳥店」のほか、同日に「ライフネットスーパー高石店・守口滝井店」がオープンすることにより、当社のネットスーパー導入店舗は、79店舗(近畿圏47店舗・首都圏32店舗)となります。8月31日配達便まで、3,500円以上(税抜)のご注文で配送料が無料となるキャンペーンを開催中!「ライフネットスーパー葛飾白鳥店」サービス概要■利用方法ご利用いただくには、お客様の会員登録が必要です。ライフネットスーパーのページをご覧いただき、お届け先が配達エリア内であれば、ご登録完了後すぐにご注文いただけます。「ライフネットスーパー」サイト( )※Chrome・Edge・Firefoxの最新版に対応しています。(Internet Explorer では表示できません。)■取扱商品食料品、惣菜、日用品等■配達エリア青戸八丁目、お花茶屋、亀有、白鳥二丁目~四丁目、中川一丁目~三丁目、西亀有、東堀切、堀切五丁目~八丁目※詳しくは店頭ポスターもしくはライフネットスーパーのホームページをご確認ください。■お届け時間※()内は注文の締切時間です①11:00~13:00(当日9:00まで) ②13:00~15:00(当日10:00まで)③15:00~18:00(当日12:00まで)④18:00~20:00(当日15:00まで)■注文金額1,500~49,999円(税抜)■決済方法代引き、クレジット払い■配送料金お買上本体価格が、・税抜8,000円以上:無料・税抜5,500円以上:220円(税込)・税抜3,500円以上:330円(税込)・税抜1,500円以上:440円(税込)■お問い合わせ先ライフネットスーパー葛飾白鳥店TEL:03-5680-5831(10時~16時頃まで)便利な「ライフネットスーパーアプリ」!さらに快適にネットスーパーをご利用いただけるよう、2021年3月に「ライフネットスーパーアプリ」のご提供を開始いたしました。ご注文の際は、ぜひ「ライフネットスーパーアプリ」をご使用ください。<「ライフネットスーパーアプリ」概要>正式名称:ライフネットスーパーアプリ開発元:10X, Inc.対応OS:iOS、Android利⽤料:無料ダウンロードURL: 『ライフらしさ』宣言!株式会社ライフコーポレーションは、第六次中期計画において当社が目指す姿を『ライフらしさ』宣言!として明文化いたしました。お客様にとっても従業員にとっても『私の生活に欠かせない存在』『私のお店』になりたいという想いと意志が込められています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年07月27日先ほど第4話が放送された日曜劇場「オールドルーキー」の次週第5話(7月31日放送)に、神尾楓珠がゲスト出演することが分かった。「3年A組-今から皆さんは、人質です-」「左ききのエレン」「いいね!光源氏くん」などに出演し、春ドラマ「ナンバMG5」の伍代役が大きな注目を集めた神尾さん。日曜劇場初出演となる今作では、人気も実力もある日本サッカー界の将来を背負って立つ存在、FC東京所属のJリーガー・伊垣尚人を演じる。第4話は、切羽詰まった表情で主人公・新町(綾野剛)に連絡をしてきたところで終了したが、奇しくも現役時代の新町と同じポジションであり将来有望な伊垣は、新町にどのような影響をもたらすのか。また、サッカー経験者であり、一時はプロを目指そうとしていたという神尾さんのサッカーシーンにも注目だ。神尾さんは「デビュー作がサッカー部員の役だったので、これまでも何度か作品でサッカーを披露したことはあり、僕自身、子どもの頃の夢がサッカー選手でした。現実ではなれなかったのですが、役を通してサッカー選手として生きられることが楽しみです」と話し、「これから徐々に登場していくので是非お楽しみにしていてください!」と視聴者へ呼びかけている。第5話あらすじ城(中川大志)は無名のフェンシング選手・三咲麻有(當真あみ)にスター性を感じ、「ビクトリー」にスカウト。さらに、新町(綾野剛)とも初タッグを組むことになり、気合いが入っていた。しかし、三咲は極度の人見知りのため、テレビ出演やグラビア撮影は嫌だと言い、思うようにマネージメントができずにいた。そんな中、ある化粧品会社から三咲を新商品のイメージキャラクターに起用したいと申し出がある。願ってもないチャンスだったが、CMの絵コンテを見た三咲は、撮影を頑なに拒否。同じ頃、新町はサッカー日本代表候補で人気Jリーガーの伊垣尚人(神尾楓珠)からとある連絡を受けていた――。「オールドルーキー」は毎週日曜日21時~TBSにて放送中。(cinemacafe.net)
2022年07月24日映画『恋は光』(6月17日公開)の感謝御礼舞台挨拶が23日に都内で行われ、神尾楓珠、西野七瀬、小林啓一監督が登場した。同作は秋★枝による同名コミックの実写化作。“恋する女性が光って視える”特異な体質を持つ大学生・西条(平祐奈)。恋愛とは無縁の学生生活を送っていたある日、「恋というものを知りたい」と言う文学少女・東雲(西野七瀬)と出会い一目惚れ、“恋の定義”を語り合う交換日記を始めることに。そんな2人の様子は、西条にずっと片想いをしている幼なじみの北代(神尾楓珠)の心をざわつかせる。さらに、他人の恋人を略奪してばかりの宿木(馬場ふみか)は、西条を北代の彼氏と勘違いし、猛アプローチを開始。いつの間にか4人で”恋とはなんぞや?”を考えはじめ、やがて不思議な四角関係になる。幼馴染役の2人だったが、小林監督は「はじめはしっくり来てない感じがあって……」と明かすと、西野は「だって、インする前の本読みの時点ではちょっともう絶望的でしたもん、正直。自分が思ったのと監督のが結構合わなくて、やばいこれ明日からどうしようって思ってました」と苦笑する。神尾は「(自身が演じる)西条が結構ロートーンで、それに(西野が)引っ張られちゃって、そうなってたみたいな」と振り返った。監督は「おとなしい感じの2人だったんですけど、それはちょっとイメージと違うんだよなみたいなことを話してて。どういう風にそこに行ったらいいかわからなかったんだけど、2人が撮影時間中にずっと距離を縮めることをしてくれてたんで、その感じがよかった」と感謝。「結構自然体な感じで現場にいました」という神尾、「しゃべってると楽しかったので、しゃべってました」という西野に、小林監督は「本番ギリギリまで話してて、撮影して、カットかかったらその続きから話してたよね。テンションが変わらないんですよ。だから見てて面白かったです。そこからは普通にいい感じになりました」と語った。
2022年07月23日映画『カラダ探し』より、橋本環奈と眞栄田郷敦と共に“カラダ探し”に挑む4人のクラスメイトを、山本舞香、神尾楓珠、醍醐虎汰朗、横田真悠が演じることが分かった。今回発表されたキャストが演じるのは、主人公・明日香(橋本さん)と高広(眞栄田さん)と共に、恐怖の同じ日を繰り返すことになるクラスメイト。『暗殺教室』『東京喰種 トーキョーグール【S】』の山本さんが、サバサバした性格だが友達思いのヤンキー系ギャル・柊留美子。「ナンバMG5」の伍代役が話題となった神尾さんが、中学時代のとある事件をきっかけに引きこもりとなってしまった、映画オリジナルのキャラクター・清宮篤史。『天気の子』や舞台「千と千尋の神隠し」に出演した醍醐さんが、クラスの一部生徒からいじめの対象になっているオタク気質で変わった性格の浦西翔太。「世界の果てまでイッテQ!」に出演する横田さんが、クラスの人気者であり、学級委員長を務める優等生・鳴戸理恵を演じる。特別映像では、“カラダ探し”参加者が6つのルールを明かしていく。じっとカメラを見つめ、無表情にルールが語られていく同映像は、緊張感とともに奇妙な雰囲気が漂う。カラダ探しの6つのルールRule.1:それは午前0時から始まるRule.2:それは学校で行われるRule.3:それの最中に「赤い人」は現れるRule.4:それはカラダを全て見つける事Rule.5:それは見つけるまで終わらないRule.6:それで死んだら、永遠に同じ日を繰り返す<原作者/ウェルザードコメント>原作読者の方々の中には、まず真っ先に、「清宮篤史って誰やねん!」と思った方がいると思うんですが、その感覚、間違ってませんよ。安心してください。新キャラです。カラダ探しに関しては、原作も出版社によって話の展開が違うし、漫画も違っているので、当然映画版でも変わっているということですね。「人の想いの数だけ世界が存在する」というのが原作のテーマの一つであるので、原作や漫画とも違う、映画のカラダ探しの世界を楽しんで頂けたら幸いです。間違いなく面白い映画になっているはずなので、原作や漫画を読まれた方も、そうでない方も、一緒に楽しみましょう!『カラダ探し』は10月14日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:カラダ探し 2022年10月14日より全国にて公開©2022「カラダ探し」製作委員会
2022年07月14日パフォーマンスユニット・円神(エンジン)の山田恭が、白鳥雄介の主宰するStokes/Park第3回公演『フゴッペ洞窟の翼をもつ人』で舞台初主演を務める。開幕まで約10日となった稽古場で、山田と作・演出を手がける白鳥の話に耳を傾けた。劇中では、北海道余市町に実在する続縄文時代の遺跡「フゴッペ洞窟」を舞台にした白鳥オリジナルのストーリーが展開される。幼少期から母の介護に明け暮れる26歳の主人公(山田)が、刻画(こくが)として壁に現存する“翼の生えた人間”が実体化した存在と出会って魂と心を通わせていく様子が描かれる。札幌市出身の白鳥が、洞窟の刻画に感銘を受けたのは大学生の頃だったという。「1500年前に描かれた“翼の生えた人間”に勇気づけられた僕自身の体験を芝居のモチーフに散りばめました」「人生ハードモードな“翼がない人間”でも、自ら求めて他者と繋がり信頼関係を育むことで豊かな未来を開拓していけるのではないか、と思いまして」という白鳥の話に、山田は深く頷く。サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』に挑戦し現在円神として活動している山田は、演じるヤングケアラーの誠太に自身の境遇を重ねていた。「最終メンバーに選ばれず挫折感を味わった僕には、思うように人生が運ばない誠太のジレンマがよくわかるんですよね」「周りの人を信じながら自分の力で羽ばたこうとする誠太をまっとうすることで、僕自身が翼を授かって自信に変えていけたら」と期待を込める。キャラクターの履歴書をつくって役理解を促すなど、山田の成長に伴走している白鳥。特に幼い頃から母に尽くしてきた誠太の暮らしぶりを見せる冒頭シーンの稽古がターニングポイントになったらしく、「俳優同士で話し合い、内面の掘り下げを徹底的に行ったことでグッとよくなったんですよ!」と笑顔を見せた。山田自身も「もっと自分の殻を突き破っていいんだと気づいて、感情の幅を大きく見せられるようになりました」と手応えを感じたようだ。そんな劇世界をよりドラマティックに盛り上げるのが、茂呂剛伸による縄文太鼓の生演奏だ。白鳥は「和太鼓やアフリカの楽器とも異なる、神秘的で不思議な音色をぜひ劇場で聴いていただけたら」と呼びかける。また、劇場では物産展「よいちマルシェ」も開催。名産のリンゴをはじめ、ニシンやアンコウといった水産加工品も並ぶという。「北海道余市町の風を、東京・下北沢に起こせたら」と言って、白鳥はインタビューを結んだ。公演は7月13日(水)~17日(日)に、東京・下北沢の小劇場楽園にて上演される。チケット販売中。取材・文=岡山朋代
2022年07月12日神尾楓珠が主演を務める映画『恋は光』より、劇中で各キャラクターが発する名セリフの数々とメイキング写真が公開された。原作は秋★枝による同名人気コミックで“恋する女性が光を放ってキラキラして視える”という特異な体質を持つ男子大学生の初恋を描いた物語。恋愛感情に振り回されながらも“恋って何だろう?”と「恋」の定義について考察する主人公たちに『ウルトラジャンプ』連載時から共感の声が多く寄せられ話題となった。“恋の光”が視える西条はある日「恋というものを知りたい」という文学少女・東雲と出会い一目惚れ、“恋の定義”を語り合う交換日記を始めることに。そんな様子は、西条にずっと片想いをしている幼なじみの北代の心をざわつかせる。さらに他人の恋人を略奪してばかりの宿木は、西条を北代の彼氏と勘違いし、猛アプローチを開始。いつの間にか4人で「恋とはなんぞや?」と考えはじめ、やがて不思議な四角関係に。数千年もの間、人類誰しもが悩んできた「恋」を、果たして彼らは解くことができるのか。そして、それぞれの恋の行方は……?大学生・西条を演じるのは、最も注目を集めている俳優・神尾楓珠。西条にずっと片想いをしながらも「光っていない」と言われてしまう幼なじみの北代を西野七瀬が演じる。共演には平祐奈、馬場ふみかが顔を揃えた。脚本・監督は『ももいろそらを』(2013年)、『殺さない彼と死なない彼女』(2019年)と、美しい画作りが国内外から高く評価されている小林啓一。風光明媚な、情緒に溢れたロケーションは、原作の空気感を捉えている。この度、公開されたのは思わず頷いてしまう、劇中の恋についての各キャラクターの名言たち。「恋とは、誰しもが語れるが、誰しもが正しくれないものである――シーロウ・キーター」「恋が文学を作り上げたと言っても過言ではなかろう。恋は宇宙的な活力である。うむ。夏目漱石」「好きという感情は本能から生まれたものではないかと。」「本当に恋なのか、それとも別のものなのかわからんのだ。」「恋って二人でしたいよね。」「恋というものを知りたくて。」「奪ってこそ恋じゃん。恋は戦いじゃん!」「誠の恋をする者は、みな一目で恋をする。――シェイクスピア」「これが深い嫉妬心なのですね。なるほど、これ程の強い感情ならばミステリの類で殺人の動機となるのも頷けます。」「あ、私、この人好きだわって思えばそれでしょ?それが恋でしょ?」シェイクスピアや夏目漱石など、過去の著名人の言葉を引用したものから、各キャラクターの想いがこもった言葉まで、種類はさまざまだが観ているものが思わず「恋」について考えてしまう、共感してしまう名言が溢れている。特に映画本編冒頭で浮かび上がる、「恋とは、誰しもが語れるが、誰しもが正しくれないものである――」という恋についての名言は、まさに「恋」とは?の答えをひと言で言い表しているといえる。驚きなのは、これらの会話劇が全て小林啓一監督によって演出された会話劇であること。西条役の神尾は「小林監督は、タイミングやテンポを非常に見ていて、独特な感覚を持っている方だな、と感じました。セリフで感情を表現するのではなく、“間”で表現して欲しい、と言われて。」と撮影の様子を明かした。あわせて公開されたメイキング写真は、俳優陣のセリフの掛け合いシーンを捉えており、ストップウォッチで話す秒数を図りながら、それぞれのセリフを言い切る長さやテンポまで監督が細かく演出しながら、見事な会話のシーンを作り上げた様子が窺えるものとなっている。『恋は光』公開中
2022年06月22日映画『恋は光』(6月17日公開)の公開記念舞台挨拶が18日に都内で行われ、神尾楓珠、西野七瀬、平祐奈、馬場ふみか、小林啓一監督が登場した。同作は秋★枝による同名コミックの実写化作。“恋する女性が光って視える”特異な体質を持つ大学生・西条(平祐奈)。恋愛とは無縁の学生生活を送っていたある日、「恋というものを知りたい」と言う文学少女・東雲(西野七瀬)と出会い一目惚れ、“恋の定義”を語り合う交換日記を始めることに。そんな2人の様子は、西条にずっと片想いをしている幼なじみの北代(神尾楓珠)の心をざわつかせる。さらに、他人の恋人を略奪してばかりの宿木(馬場ふみか)は、西条を北代の彼氏と勘違いし、猛アプローチを開始。いつの間にか4人で”恋とはなんぞや?”を考えはじめ、やがて不思議な四角関係になる。映画を通して「恋」についての考え方が変わったり、新たな発見はあったのか?という質問に対して、神尾は「普段恋について考えることってなかなかありませんが、撮影期間中は恋についてずっと考えていました。恋について感覚的に思っていることをこの映画で言語化してもらえたので、こういうことだったんだなという発見はすごくありました。仕事も恋しているとより頑張ろうと思いますし、恋は人生のモチベーションになると思います」と答える。また西野は「劇中の中で出てくる言葉や答えに、なるほどと思いました。恋は人それぞれ。人に限らずモノだったり場所だったり、色んな恋があると思います」、平は「東雲は恋を知りたくて論理的な方向からアプローチしていきます。現場でもみんなと話していましたが、結局宿木が言っている『好きになったらそれが恋』というのがシンプルでしっくりくるなと思いました。恋とは、自分の見ている景色がピンク色になること。景色が変わって彩豊かになることです」、馬場は「ここまで恋について考えたことはありませんでした。宿木が言っているように、『好きになったらそれが恋じゃん』と私も思いました」とそれぞれの恋の定義を披露した。この日は劇中で行われる交換日記にちなみ、キャスト陣の間で実際に劇中で使われた交換日記の項目に沿って「プチ自慢」や「グッドニュース」「バッドニュース」などの質問が飛び交った。「異性の好きな仕草」を聞かれると、神尾は「3位はリップを塗ってる仕草、2位はポケットに手を入れて歩いている人、1位は字が綺麗な人」と回答。2位の仕草は劇中で北代がやっている仕草で、1位も劇中の交換日記で西条と東雲が美しい字を披露しているなど、作品にかけた回答をしていた。
2022年06月18日