安井謙太郎、真田佑馬、諸星翔希、森田美勇人、萩谷慧悟、阿部顕嵐、長妻怜央の7人が、7ORDER projectを始動、第1弾として舞台『7ORDER』を上演することが22日、明らかになった。同プロジェクトでは、「Happy をみんなで作りあげていく」をモットーに、7人が活動を通してファンとかけがえのない瞬間を共有する。第1弾として、2019年8月22日より東京・神戸にて、舞台『7ORDER』を上演。1人1人が音楽、演劇、アート、ファッションなどジャンルレスに挑戦していき、その経験を混ぜ合わせ、自分たちなりのエンターテインメントを作りあげていくという。東京公演は天王洲 銀河劇場にて8月22日〜9月1日、神戸公演はAiiA 2.5 Theater Kobeにて9月5日〜8日。○プロジェクトメンバー コメント第一弾は、舞台として、令和元年にプロジェクトの1つとして掲げた演劇に挑戦できることをありが たく思います。自分たちの第一歩目として自信を持って届けられる作品になるよう精一杯演じさせて いただきます。
2019年05月22日東京ドームシティプリズムホールで3月31日、元ジャニーズJr.の真田佑馬さん、阿部顕嵐さんによる事務所退所後初のファンイベント「真田佑馬と阿部顕嵐のつなげるつなげるつなげる」が開催されました。こちらはTOKYO MXが主催する『TOKYO MX FES.2019』内でのイベントで、局公式アプリの『Mキャス』でも中盤まで生中継されました。会場ファンの大歓声の中、登場した真田佑馬さんと阿部顕嵐さん。まずは先日『ひるキュン』(TOKYO MX、昼12時~)に出演した際のVTR振り返りや、お互いのSNSに関して解説。【こちらもおすすめ】阿部顕嵐、真田佑馬、ジャニーズ事務所退所後初のテレビ出演&3月にイベント登場真田さんは自身のツイッターに関して「自由に投稿している」とし、愛犬・サスケの写真などを紹介しました。またイベント中に実際につぶやく演出も。なんと、ハッシュタグを“つなげる”ではなく、“つながる”に間違えてしまうおちゃめなミス。阿部顕嵐さんは自身のインスタグラムのアカウントについて、「好きなもの、きれいなものを載せている」とし、美術が好きなことを語りました。【こちらもおすすめ】阿部顕嵐(元Love-tune)がインスタグラムを開設?そして、ここで阿部さんのインスタグラムに載っている絵を描いたという、ある人物が登場することに……。サプライズで元Love-tuneの長妻怜央さんが会場に現れたのです!最近「絵を描き始めた」という長妻さん。「長妻怜央のつなげるつなげるつなげる美術館」と題したコーナーを展開しました。そこでは長妻さんが最近描いたという絵が紹介され、その中で阿部さんのアカウントにアップされていた絵も、実は長妻さんが描いていたことが判明。絵が得意という知られざる才能を開花させていた長妻さん。最後に紹介されたのは、ステージの上で黄色い服を着て踊る男性を描いた「足長兄さん」と題された絵。“ダンス”、“足長”、さらには“黄色“という内容から、元Love-tuneのメンバーカラーが黄色で、ダンスが得意な森田美勇人さんではないか、と視聴者の誰もが思った矢先、“モデルの方”ということで、なんと森田美勇人さんも会場に駆けつけました。会場が熱気にあふれる中、「森田美勇人のつなげるつなげるつなげる写真展」と題したコーナーがスタート。海外旅行が好きという森田さんが、アメリカ、ドイツ、フランスなど世界各地で撮ったプライベート写真が紹介されました。そして、このタイミングで森田さんはインスタグラムを開設することに。開設からわずか1時間足らずでフォロワー19万人を突破し、森田さんの人気が伺えます(3月31日11時30分時点)。ここでエムキャスでの生中継は終了しましたが、イベントはまだまだ続き、森田さんのインスタグラムの初投稿写真を撮影する流れに。なんと撮影するスタッフに扮して、元Love-tuneメンバーの諸星翔希さんも登場。諸星さんからは舞台出演の発表がありました。その後、京都で舞台中の元Love-tuneメンバーの萩谷慧悟さんとFacetimeを使った生ビデオ通話も行われ、まさかの元Love-tuneのサプライズ集結に会場もネット上も大騒ぎに。3月31日は元Love-tuneリーダー、安井謙太郎さんのジャニーズ事務所退所日でもあります。このあと6人との合流はあるのか、目が離せません!文/エミチャンカパーナ画像/Shutterstock
2019年03月31日ロックバンド・Mr.Childrenの桜井和寿とラッパーのGAKU-MCによるユニット・ウカスカジーの新曲「言葉」が、8日より新CMソングとして起用されることが明らかになった。菅田将暉と小松菜奈が出演し、アートディレクションを森本千絵氏が務める、ライフブランド・「niko and …」によるムービー『あ、ハル』を公開され、「言葉」が使用される。また、3 パターンあるテレビCMも同日より放送される。「言葉」はウカスカジーのライブで披露されたことがあるものの、発売は未定となっている。ムービー内で菅田と小松が演じる2人は、何でも話せる同志。そんな2人は小さなころ、秘密基地にしていた丘で、宝物を小さなカプセルに入れたりと楽しい時間を過ごしていた。大人になりそんな日々のことも忘れかけていましたが、何かに呼ばれたかのように、小さなカプセルを握り締めた2人は秘密基地にたどり着く。そこには自分たちと同じように、時を経て成長した巨大なカプセルマシーン『Space Time Capsule』があった、というストーリーだ。タイムカプセルをやったことがないと話す菅田に、小松は「え!?小学生のころとかやったことないの?」と驚き、「(私は学校でやったことがあって)成人式のときに開けてみたら、手紙とかが入っていて、書いてあったことがちょっと恥ずかしかったです。(その恥ずかしい手紙の内容は)好きな人のこととか…。結構楽しいですよ」と語っていた。
2019年03月08日錦戸亮(34)が主演を務める月9ドラマ『トレース 科捜研の男』(フジテレビ系)の第2話が、1月14日に15分拡大版で放送された。平均視聴率12.3%(ビデオリサーチ調べ)を記録した初回に続き、第2話も11.8%と2桁台をキープするなど好調だ。科捜研の法医研究員・真野礼二(錦戸)と新人研究員・沢口ノンナ(新木優子・25)が、捜査一課の虎丸良平(船越英一郎・58)と共に事件の“トレース”(痕跡)から真相を追求するドラマ。第2話では東凛大学病院の外科医・真田和寿(名高達男・67)の教授就任パーティーで、真田が殺害されるという事件が発生。発見したのは真田の一人娘・有里(関めぐみ・33)。有里の証言や防犯カメラ映像から、被疑者として宮永渉(篠原篤・35)が浮上する。「俺の勘に間違いはない」と断言する虎丸は、宮永が犯人だと目星をつける。そのため真田の衣服についた血痕と宮永のDNA鑑定を科捜研に依頼したが、一致せず釈放される結果となった。虎丸はマスコミに誤認逮捕を疑われ、警察上層部から1週間以内に真犯人を見つけない場合はチームの解散を命じられる事態になってしまう。焦る虎丸をサポートすべく、奔走する真野とノンナ。犯行現場の痕跡から、真田と宮永の間に面識があったことを疑う真野。だが、なかなか証拠が見つからない。そんな矢先に虎丸が入手した証拠により、宮永と真田の繋がりが明らかになる。実は15年前、骨髄の病気で入院していた宮永。その恋人であった中原さちえが見舞いの途中で事故に遭い、意識不明の重体に。その手術を担当したのが真田だった。手術もむなしく、さちえは脳死状態に。だが実際は心臓移植を待っていた娘・有里の容態が急変し、すぐにでも移植が必要な状況に。そこで真田は宮永のためドナー登録をしていたさちえに目をつけ、筋弛緩剤を投与して脳死状態にさせていたのだ。結果、有里にさちえの心臓を移植することに成功。また宮永は別の男性から骨髄移植を受けたため、身体に2人のDNAが流れる特異体質となっていた。そのため最初のDNA鑑定は一致しなかった。当時手術を担当していた女医師から、事件の真相を聞いた宮永。病院で有里を絞殺しようとするが、さちえの心臓が移植されていることから手をくだしきれず逮捕。そうして事件は静かに幕を閉じた。結局、事件を解決したのは「裏付ける証拠がなければ、あなたの勘は何の意味もない」と虎丸に言い放った真野の“緻密な鑑定”によるものだった。事件後、すべての真相を有里に告げるノンナ。激しく動揺する有里を見て、焦るノンナに錦戸は「どんな真実であったとしても知らないほうがいいことなんてない。進むべき方向がわからない家の中で、立ち止まっているのは何よりも辛い。遺族は真実を知ることではじめて前に進むことができるんだ。それを手助けするのも科捜研の大事な仕事の1つだ」と優しく背中を押す。このシーンには、思わず涙を見せた視聴者も多数いたようだ。新人研究員のノンナがメンバーとの信頼関係を築き、成長していくという期待を感じさせた2話。怒鳴り散らす虎丸の“パワハラ演技”に対して批判が集まった1話とは対照的に、丁寧に心の変化を描く人間ドラマの厚みに心を奪われた。次回の事件は9歳の少女が絞殺されるという凄惨なもの。錦戸が抱える過去の事件との関連性も予感させる展開など、今から期待が膨らむ。
2019年01月15日錦戸亮が“科捜研の男”に扮し、新木優子、船越英一郎らが共演する月9「トレース~科捜研の男~」の2話が1月14日放送。錦戸さんに「演技が素晴らしすぎ」などの声が多数寄せられているほか、今回着用した衣装にも多数の反応が集まっている。元・科捜研の原作者が描くリアルな描写が人気のコミックをドラマ化した本作。陰惨な過去を持ち影のある科捜研法医研究員・真野礼二を錦戸さんが演じ月9ドラマ初主演。大学院を辞め科捜研の研究員となった沢口ノンナを新木さんが、経験則と勘で突っ走る“昔ながら”の刑事・虎丸良平を船越さんが演じるほか、科捜研科長・海塚律子を小雪が、虎丸の部下・猪瀬祐人を矢本悠馬がそれぞれ演じる。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。東凛大学病院の外科医・真田和寿(名高達男)が転落死、現場から包帯を巻いた宮永渉(篠原篤)が逃げ出すのを真田の娘・有里(関めぐみ)が目撃。監視カメラの映像などから宮永は拘束されるが、現場から採取された血液と宮永のDNAは一致せず自白も取れないため釈放される。誤認逮捕ということで虎丸は捜査一課長・江波清志(篠井英介)から、1週間以内に犯人を逮捕できなければ班を解散させると告げられ焦る。“ホンボシ”は宮永だと主張する虎丸は真野やノンナらを連れて事件現場のレストランを徹底的に調べ直すが、そこで仕事へのプレッシャーから眠れない日々を過ごしていたノンナが意識を失って倒れてしまう。病院に運ばれたノンナと付添の真野は有里が心臓を患っていることを知る。もう1度現場を調べる真野は古い折鶴を発見、それは血にまみれた答案用紙だった…という展開。実は宮永は高校時代骨髄移植を受けるため真田の病院に入院しており、恋人だった少女がお見舞いに行く途中事故に遭い同じ病院に搬送され、少女がドナー登録しているのを知った真田は瀕死の少女に筋弛緩剤を投入、脳死状態にして心臓を自分の娘に移植していたという“真実”が明かされる。真実を知った宮永は復讐のため真田のもとに乗り込むのだが、真田は謝罪の言葉を口にし自ら飛び降りた…というラスト。「胸糞悪い話だったな…」「誰も救われない…」「今日の話は悲しい話」など、アンハッピーともいえるラストに様々な声が寄せられるなか、1話と違いふと笑顔を見せた真野に「錦戸くんの不意に見せる笑顔にやられる」「亮ちゃんかっこよすぎる」「錦戸くんの演技が素晴らしすぎたよ…見入ってしまった」などの感想が多数。また今回の錦戸さんの衣装に「錦戸さんのお召し物、牛丼フライデーされたときの」「フライデーで牛丼食べてた服装」「牛丼の時の服やん」などの反応も数多く投稿されている。(笠緒)
2019年01月14日●あまり語られてこなかったMr.Children昨年発売された書籍『日本代表とMr.Children』(2018年11月28日発売/ソル・メディア)。この本は、1998年のワールドカップ初出場を機に国民的コンテンツとなったサッカー日本代表と、モンスターバンドとして90年代から席巻し桜井和寿が大のサッカー好きでもあるMr.Childrenの関係性を、音楽・映画ジャーナリストの宇野維正氏と音楽ブロガー・ライターのレジー氏が読み解くという内容だ。共著者の1人であるレジー氏に、桜井和寿とサッカーとの出会いや、ミスチルの楽曲がサッカー選手に支持される理由などについて聞いた。○■『日本代表とMr.Children』書籍化の経緯は――まず、書籍化の経緯をお聞かせください。『日本代表とMr.Children』というタイトル通り、サッカー日本代表とMr.Childrenの関係性を分析する内容となっています。ロシアワールドカップのベルギー戦が終わり、キャプテンを務めてきた長谷部(誠)が代表引退を表明して、あの世代の日本代表が一区切りついた感がありました。そして、大のミスチルファンでもある長谷部がキャプテンに就任した2010年くらいから「自分たちのサッカー」というのが日本代表を取り巻くキーワードになっていて、それがミスチルの歌ってきた「自分らしさ」とつながる部分があるなと。そんな話をツイッターでつぶやいたところ、共著者の宇野(維正)さんと話が広がり、そのやり取りを見ていたソル・メディアの方からお声がけがあって、結果的に書籍化に至りました。――本書では、長谷部キャプテンを中心とした日本代表を「ミスチル世代」と呼んでいますね。レジーさんご自身もミスチルがお好きとのことですが、ミスチル好きになったきっかけをお聞かせください。最初は小学生のときに聴いた「CROSS ROAD」ですね。今まで自分が聴いてきた音楽とは雰囲気の違うことをやっているバンドが出てきたなと思いました。決定的だったのは、「innocent world」です。中学校のクラスの友達もみんな聞いていましたね。それに関連して言うと、今回の本を書く上でのモチベーションとして、90年代に世間の人が最も接しているコンテンツのひとつとしてミスチルがあるはずなのに語られることが少ない、そういう状況に風穴をあけたいという思いが個人的にはありました。――確かに「小室ファミリー」などについてはよく語られていますが、ミスチルについてはあまり語られてこなかった印象です。人気が落ちておらず、いまだに"現役"であるがゆえに、振り返られないんでしょうね。今回の本の大きなテーマでもある「自分探し」に関連する文脈だと、『エヴァンゲリオン』が90年代の精神性を語るうえでよく話題に挙がるじゃないですか。でも僕の体感としては、『エヴァ』を見ていた人より、ミスチルを聴いて影響を受けていた人の方がたくさんいるような気がするんです。○■重要だった桜井和寿とサッカーの出会い――書籍化にあたり、過去のインタビューなども多く調べたそうですが、なにか発見はありましたか。桜井(和寿)さんがサッカー好きであることはもちろん知っていましたが、こんなにいろんなところでサッカーの話をしてるんだ!というのは改めて驚きました。本の作業を始めた当初は長谷部や名波(浩)といった代表選手がミスチルから影響を受けている、いう話が中心になるのかなと思っていたんです。でも、今まで思っていた以上に桜井さんのサッカーへの思い入れは強烈でしたね。桜井さんのインタビューでは、「サッカーをやっているときは色んなことから解放され、普通の人になれる」という話題がたびたび出ていました。周りが考えるよりもずっと、ご本人の中ではサッカーが大事なものなんだなと。アルバム『深海』『BOLERO』を経て、ミスチルが活動休止したタイミング、ある意味で1人の人間としての"桜井和寿"をやり直そうというタイミングでサッカーと出会ったのは、すごく重要だったんだろうなと思います。――その一方で、サッカー選手をはじめとしたアスリートには、ミスチル好きが多い印象です。レジーさんはその理由をどのように分析されますか。いろいろ理由はあると思いますが、特にアスリートがよく好きな曲に挙げる「終わりなき旅」の「高ければ高い壁の方が登ったとき気持ちいいもんな」という歌詞への共感が強いんだろうなと思います。実際はミスチルはあの時点で高い壁に登った後であり、上に上に目指していこうという歌ではないのですが、アスリートの多くが競技を極めるうえで必要な上昇志向に読み替えて受け取っているのではないでしょうか。また、「終わりなき旅」の本来のメッセージは上昇志向というよりも「自分の中にあるものに対して打ち勝っていく」という話だと思うんですが、それもアスリートの「最大の敵は自分」という考え方とリンクして鼓舞されるんでしょうね。――特にサッカー選手はミスチル好きが多いですよね。これまでの日本代表選手のなかで、桜井さんと似ている面があると感じる方はいますか。やはり長谷部じゃないですかね。一見すると、良い人そうで真面目そうだけど、強烈なエゴのようなものがあり、どちらも天才的というよりはバランスの良さを感じます。桜井さんもすごいソングライターであり、ボーカリストですけど、たとえば宇多田ヒカルのようなアーティストと比べると“天才”というよりも“普通感”があるなと。長谷部も天才肌のプレーヤーというよりは「バランス」「努力」といった言葉が似合うと思うので、そういう部分が共通しているかなと思います。○■2010年以降のMr.Children――確かに桜井さんは、『モヤモヤさまぁ~ず』や『ゴッドタン』を見ていることを明かしたりと、“普通感”がありますよね。そんな長谷部選手は2010年から日本代表キャプテンを務めていましたが、レジーさんは2010年以降のミスチルをどうとらえていますか。桜井さんはあるインタビューで、「『彩り』はあの歌詞があるからあの曲になるけど、『エソラ』はあの歌詞じゃなくても曲のメッセージが伝わるはずだ」というようなことを言っていました。この発言が象徴的だと思いますが、2010年代のミスチルは言葉と音楽の融合について試行錯誤していたフェーズだと思うんです。歌われるテーマについても、「自分探し」は終わり、大量消費されるスーパーマーケットであっても良い(=アルバム『SUPERMARKET FANTASY』)というレベルまでいった後に震災があったりして、ミスチルとして何を歌うかというピントが定まり切らない時期だったんだろうなと。――桜井さんも雑誌『MUSICA 2015年1月号』のインタビューでは「(曲を)当てにはいっているが、難しい」「投げてもすり抜けていく感覚がある」と告白していましたね。そうですね。ただ、10年代の後半の楽曲、「ヒカリノアトリエ」や「himawari」からは何かを掴んだのかなという印象も受けました。今はバンドとして過渡期だと思うので、まだまだもっとすごいのが来るんじゃないかなと期待しています。――最近、Mr.ChildrenはRADWIMPSやくるりなどと対バンをやったり、ホールツアーを行ったりしましたよね。そういった活動でなにか掴んだものがあったんでしょうね。きっとそうなんでしょうね。「大会場で弾けるミスチルが見たいのに何で今さらホールツアーなんてやるんだろう?」とか文句を言ったりもしたんですけど(笑)、ミスチルにとって必要なプロセスだったんだなと思います。●批評することの難しさと重要性○■プロデューサー・小林武史から離れたMr.Children――そして2010年以降のミスチルで大きな出来事といえば、ブレイク前からの関係であるプロデューサー・小林武史から離れたことだったと思います。その点についてはいかがでしょうか。もちろん良し悪しあるんでしょうけど、バンドとして新しい一歩を踏み出すきっかけにはなったんだと思います。個人的には、今のような状況だからこそ「小林武史っぽい曲」をセルフプロデュースでやってみてほしいなと。ちょっと話が逸れますが、最近サザンオールスターズのアルバムをすべて聴いたんですけど、世の中の人が「サザンっぽい」と思っている音の多くは80年代後半~90年代前半に作られていて、それらの楽曲をプロデュースしていたのが小林武史なんですよね。つまり、世の中の人が「サザンっぽい」と思っている音は「小林武史っぽい音」でもあると言えると思います。――「真夏の果実」「希望の轍」「涙のキッス」などは小林武史プロデュースですね。歌謡曲からJ-POPに時代が移り変わるタイミングを小林武史と乗り切ったのは、サザンとしても本当に大きかったんだなと実感しました。小林武史は、桑田佳祐のブルース的というか、土着的な感覚を華やかなものに落とし込むのが得意だったんだと思います。それと同じように、浜田省吾や甲斐バンドに影響を受けていた桜井さんの音楽性をよりポップな方向に開花させたのが小林武史と言えるのかなと。――確かに小林武史はミスチルの初期には、桜井さんに楽曲制作のイロハをマンツーマンで教えていたそうですしね。はい。今のミスチルはそういう「小林武史的なもの」ではない、より生々しいバンドサウンドをやりたいんだと思うんですけど、桜井さんの根底には小林武史とともに培ってきた「ポップソングを作るセンス」みたいなものが今もあると思います。バンドとして身軽になった今だからこそ、僕としては「エソラ」とか「Marshmallow day」のような、ストリングスやホーンががっつり入ってメロディも派手な曲、いわゆる「小林武史っぽい曲」であり「ミスチルっぽい曲」をやったらどうなるのか聴いてみたいです。――色んな経験を積んだ今、改めての「ミスチルっぽい」ですね。そうですね。きっとまたこれまでのミスチルとは違う、でもミスチルらしい、素晴らしい曲ができるんじゃないかなと。桜井さんは『MUSICA』(2018年11月号)のインタビューで、「2020年の東京オリンピックの時に日本を代表するミュージシャンとしてもし僕らの名前が挙がった時に…」と、東京オリンピックに関する話をしていました。五輪のことを挙げるということは、時代の真ん中で色んなものを背負うことに対して自覚的なはずなので、またそういうモードが前面に出てきたときにミスチルがどういう曲を生み出すのか楽しみです。○■ワールドカップ直前に監督交代したサッカー日本代表――2月にミスチルは台湾で初の海外単独公演も予定していますし、新たなステージに進もうとしているのではという感じはありますよね。そして本書のもう1つのテーマ、日本代表の話題でいいますと、今年はワールドカップ直前で監督が交代するというゴタゴタがありました。しかし決勝トーナメント進出を果たしたことで「結果良ければすべて良し」となっている感もありますが、こちらについてはいかがでしょうか。一言でいうと、ちゃんと引き継いでほしいなと思っています。ポジティブな面では、森保一監督は西野ジャパンでコーチをしていた人なので、ワールドカップ後の監督人事としては今までで一番継続性がある人選になっていると思います。ロシアワールドカップでは結果を残して、日本はこういうサッカーをやれば良いんだと見えたものもあったので、それを森保監督がさらに発展させてくれるといいなと思っています。その一方で、大会直前という意味の分からないタイミングでハリルホジッチをクビにして、本来は監督を評価すべき西野(朗)技術委員長が監督になるというおかしなことが起きました。にもかかわらず、16強に進出したことで、そういった経緯が不問になってしまっているようにも思います。その点については、「森保ジャパンいいよね」という話とは別に、引き続きウォッチして何かあれば声をあげなければ、また同じことが起きてもおかしくないなと思います。――「声をあげる」ということはすなわち、「批評する」ということだと思います。しかし、レジーさんは宇野さんとの対談で、「(世の中が)批評が機能しない構造にどんどんなっている」と話していました。「批評が機能しない構造」というのをもう少しかみ砕くと、「本人の発言以外は興味ない」というような風潮、そして何かについて掘り下げて語ること自体への忌避感ということになると思います。前者については、当事者がSNS等で直接発信できるから、当事者の言葉が教典化してしまう。後者は脊髄反射的に反応しがちなツイッターと考察という行為の相性の悪さを感じます。「何難しいこと言ってるの、感じることが一番だよね」とか「本人が話してないから考えても仕方ないよね」というような意見はよく目にしますし、一方でそういうことを言う人たちのことを考察する側の人たちがバカにするような構造もあると思います。そういった分断を少しでもつなぐことはできないものか、というのは文章を書くうえでいつも考えていることです。テーマがメジャーで多くの人にとって自分ごと化しやすい本書を通して、いくつかの出来事を結びつけて考察を深めることって面白いんだなと感じてくれる人が1人でもいればいいなと思っています。いわゆる「批評」を読んだことがなかった人が、論じるって楽しいと思ってくれたらうれしいですね。■レジー1981年生まれ。会社員兼音楽ブロガー・ライター。2012年に立ち上げた「レジーのブログ」での音楽シーン分析が話題となり、その後は一般企業勤めと並行して複数の雑誌やウェブメディアに寄稿。著書に『夏フェス革命 ー音楽が変わる、社会が変わるー』。
2019年01月09日歌手のナオト・インティライミが、17日に自身のインスタグラムを更新し、事務所の大先輩でもあるMr.Childrenの桜井和寿に感謝の気持ちを述べた。ナオトが12月12日にリリースするアルバム『「7」』では、桜井とのコラボ曲 「Amor y sol with 桜井和寿」が収録される。過去には「ap bank fes ’08」より、Mr.Childrenのライブにコーラスとして参加していたナオト。インスタで「10年越しの夢が叶ったの。いや、コーラスをやらせていただいてた時からは10年だが、 Mr.Childrenを聴き始めてからって考えたら、 25年だ。。 ⠀」と喜びを語った。さらに、コラボの経緯を「誰かが一緒にやったらいいのでは?でもなんでもなく、 ご飯を初めて一緒に食べたお寿司屋さんのときの話しから、 二人の間で自然と進んでいったもの」と明かした。そして桜井を「音楽の大先輩であり心優しい兄貴であり、日本のレジェンドであり」と評し、「光栄すぎます」と振り返った。さらに曲についても、「めちゃいい感じに仕上がったかと。ww」と明かしていた。
2018年11月18日TVドラマも映画もイケメンなしには楽しめない!今回、ご紹介するのは、海外ドラマ『ウエストワールド』シーズン2でストーリーの鍵を握る重要な役どころを演じた真田広之さん。ロサンゼルスに拠点を置き、国際派俳優として活躍する真田さんにお話をうかがいました。文・田嶋真理【イケメンで観る海外ドラマ&映画】vol. 8世界を舞台に進化し続けるスター・真田広之『ウエストワールド』の原案は、『ジュラシック・パーク』の原作者・マイケル・クライトンが1973年に手掛けた同名タイトルの映画。西部劇の世界を再現した近未来のテーマパークを舞台に、人工知能(AI)の反乱を描き、現在もなお根強いファンを持つSFスリラーです。その遺伝子を引き継いだドラマ『ウエストワールド』の製作総指揮を務めるのは、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『LOST』のJ・J・エイブラムズと『ダークナイト』シリーズや『パーソン・オブ・インタレスト』のジョナサン・ノーラン。100億円という巨額な製作費を投じ、壮大な物語を紡いでいきます。シーズン2では、人類の快楽を満たすためだけの人工知能を持つアンドロイドたちが自我に目覚めて反乱を開始。日本の江戸時代をモデルにした “ショーグン・ワールド” に代表される新たな世界で、波乱に満ちた物語が展開されます。ーー真田さんは出演シーンで華麗な殺陣を披露されています。スタントはすべてご自身で行ったそうですね。真田さん ファイティング・シーンの撮影のとき、僕の代わりにアングル・チェックをするスタンドインの方はいましたが、本番のテイクは乗馬も立ち回りのシーンもすべて自分でやりました。ーースタントをすべて自分で行うハリウッド・スターは珍しいのでは?真田さん そう思います。僕も最初にハリウッドへ来たとき、自分でスタントをやらせてもらえませんでした。危険だから、スタントマンの仕事がなくなるなど、さまざまな理由でしたが、自分でスタントをやっているうちに「あいつなら大丈夫」と信頼してもらえるようになりました。今は逆にスタントを求められるようになり、「あいつならやってくれる」と思っていただける状況になりましたね。ーー真田さん演じるムサシの、二刀流の殺陣にしびれました。真田さん ムサシは、名前こそ宮本武蔵にちなんでいますが、宮本武蔵とは関連性のない、架空のキャラクターです。しかし、アメリカのサムライ好きの方々は、武蔵と言えば二刀流というイメージを持っていらっしゃる。それで、テーマパークのサービスという意味合いで、私が出演した第5話と第6話では、二刀流の殺陣を入れました。自分も楽しみながら演じることができました。ーームサシが初めて登場するエピソードで、袖搦(そでがらみ・江戸時代に使用された長柄の捕り物道具)を使用されています。ハリウッドではなかなかお目にかかれない小道具だと思います。真田さん 脚本を読んだとき、「よく調べたな」と思いました。袖搦は、獲り方が犯人を捕まえるとき、衣服を絡ませて使う道具です。シーズン1から登場しているキャラクターのヘクターは、ムサシと鏡のように対の存在なんです。ヘクターはシーズン1で保安官の銃と馬を奪うシーンがあったので、それに合わせて江戸時代の捕り物道具を登場させたのだと思います。小道具チームが懸命に調べて、袖搦を作り上げてくれたことが嬉しかったですね。ーーもし、本作のような体験型テーマパークが実在したら、どこに行きたいですか?真田さん 日本の大昔をさかのぼって、神話の世界を見てみたいですね。それと、もしかしたら、今後の『ウエストワールド』に出てくるかもしれませんが、ローマ帝国を訪ねてみたいです。映画のなかでそういった世界を知ることはできますが、実際に目の前で観ることができたら良いですね。ーー本作の撮影中に57歳のお誕生日を迎えたそうですね。真田さん その日は、朝から立ち回りのシーンを撮影していました。撮影現場で誕生日を迎えるのは、いつでもどこの国に行っても幸せなことだと思っています。しかも『ウエストワールド』という作品の素晴らしい環境に身を置いて、そこで汗をかいて演じる中で誕生日を迎えられたことがとても自分らしく思えて、微笑ましい気持ちになりました。午前の撮影の休憩時間が終わり、午後の撮影を再開するとき、スタッフが特大のケーキを用意してくれて。その場にいた全員がハッピー・バースデーの歌を歌ってくれました。僕は衣装の着物姿でロウソクを吹き消し、スタッフ全員でケーキをわけ合って食べました。ウルウルしてしまうくらい、感動しました。日が暮れて撮影ができなくなった後は、キャストやスタッフたちが近くのパブに誘ってくれ、ハッピー・バースデーの掛け声とともに乾杯をしてくれました。本当にすべてが完璧な日だったので、個人的に誕生日を祝うことはせず、翌日の撮影に備えて帰りました。ーー長年、若い頃のスタイルをキープし続けている真田さんのイメージにケーキが結びつかないのですが……(笑)。真田さん 甘いものは大好きです。普段は体調維持のために甘いものを控えて、ここぞというときにだけ食べます。この日は、スタッフがキープしてくれたケーキの上のプレートも含めて、完食しました(笑)。ーー国際派スターとして躍進し続ける真田さんの情熱の源は?真田さん 10歳から12歳の間、子役をやめた途端にスクリーンが恋しくなって。どうやったら、再びスクリーンに戻れるだろうと思い、毎週のように映画をたくさん観ました。そのとき観た映画で、歌う、踊る、アクションのすべてを出演者がやっている姿を目の当たりにし、自分も役者に戻れたらこうありたいなと思いました。武道のトレーニングを始めた13歳の頃から、いつの日か世界中の優れた監督や俳優たちと一緒に仕事をしたいという目標を持っていました。ーー真田さんは今、その目標を超えた位置にいらっしゃるように感じます。歩みを止めない理由は?真田さん 新たな課題にチャレンジしていく、ドキドキ感を求めているのかもしれません。やったらやったぶんだけ認めてもらえる。そして、『ウエストワールド』のように優秀なチームと仕事ができる。俳優として少しでも上に行くためには未知なものに挑戦していかなければならないと思います。挑戦しているときは、常に学生のころのような気分になれますね。今あるものだけで勝負できる仕事だけをし始めたら、どこか緩んだり、つまらないパフォーマンスしかできなくなる自分を想像できてしまうんです。新しいものに飛び込んでいけば、いつもドキドキしていられます。それが、僕の情熱と好奇心が失せない理由かなと思います。こうして、挑戦できる対象に運良く出会えているので、すべては縁が支えているとは思います。ぜひ日本の方々に、『ウエストワールド』を観ていただきたいですね。インタビューのこぼれ話2019年に公開される映画『アベンジャーズ』シリーズの第4作には日本を舞台にしたシーンがあり、真田さんが出演するとのウワサ。ハリウッドで確固たる地位を築いた真田さん。今後の出演作にも注目です!Information『ウエストワールド』シーズン28月6日(月)より毎週月曜よる10時ほか二カ国語版(吹替版)を日本初放送©Shutterstock/AFLO(真田広之)©2018 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.
2018年08月04日音楽プロデューサー・小林武史とMr.Childrenの櫻井和寿を中心に結成されたBank Bandが、新曲「MESSAGE -メッセージ-」を13日より各主要サイトにて配信リリースすることが6日、決定した。また本日より、リリックビデオがYouTubeにて公開される。この曲はSalyuをゲストボーカルを迎え、「to U」の続編ともいえる作品。小林は「今年の曲は『to U』と繋がっていくものにならないかなと思っていた」と明かす。さらに「楽曲にも音楽というか音楽シーンとのつながりや循環を取り入れたいと思っていた」と言い、「蔦谷好位置くんといしわたり淳治くんに最初のアレンジと作詞の相談をした」と楽曲制作の裏側を告白する。また櫻井も、「新しい歌は『あれから少しでも 変わってこれたでしょうか?』という言葉ではじまる。 タイトルは『MESSAGE -メッセージ-』。なんだけど、この曲に僕自身が込めたメッセージはないと言っていい」と告白し、「暑中見舞いのハガキの片隅に書き添えたような、そんな歌です」と表現する。また開催を来週に控える、Bank BandやMr.Childrenらが出演する音楽フェスイベント「ap bank fes’18」(静岡県掛川市つま恋/7月14日~7月16日)のタイムテーブルと会場マップも発表された。さらにはWOWOWにて、ライブの模様が9月に放送されることも決定した。小林武史 「制作ノートに近いコメント」「to U」の他に何曲かap bankのためにオリジナル曲を作ってきたけど、今年の曲は「to U」と繋がっていくものにならないかなと思っていた。例えば色んな事が、違う意見や捉え方まで、ただ反発し合うだけじゃなく、繋がっていたり循環していたり、、そんな曲。もう一つ、ap bankも設立して15年にもなるので、この楽曲にも音楽というか音楽シーンとのつながりや循環を取り入れたいと思っていたということがある。(これは櫻井くんも当初から賛成してくれていた)なので僕よりも随分若く、最近これからの日本の音楽や音楽の未来についてよく話している仲間(僕らはMUSIC CIRCLEと呼んでいる)のうちの2人でもある蔦谷好位置くんといしわたり淳治くんに最初のアレンジと作詞の相談をした。(結果、Salyuが歌うパートに彼等が作ったメロディや詞が反映されている)当初、この曲は僕はもう少しスペーシー?なものになるかな、と想像していたのだが、楽曲制作としては途中からの参加になった櫻井くんの生活者に近い視点が、だんだん不思議な深度を持つようになっていって、結果なんだか不思議な縁をもったような曲になったと個人的に思っている。今回、制作過程で僕を含めた何人かのプロデューサーのアイディアが加わっていったので、プロデュース表記をMUSIC CIRCLEとしたのは僕の想いからだが、つながりや循環を大切にして来たap bankの代表である僕としても、音楽の中で世代やジャンルを時には超えながら循環を作っていくということに向かって、この楽曲が小さな波紋の始まりの1つになればさらに良いなと思っている。勿論、何よりも今年のフェスでBank Bandとして演奏出来ることが最高に楽しみだ。そこでの演奏が来年のリボーンアート・フェスティバルで生まれるであろう無数のメッセージとも繋がっていくと思っている。櫻井和寿コメント「to U」という歌が出来てから、もう13年が経つ。時間は流れ、僕らを取り巻く環境も、常識も、価値観も、少しずつだけど大きく変わっているように思う。久しぶりに行われるつま恋開催のap bank fes。そこに向けた新しい歌は「あれから少しでも 変わってこれたでしょうか?」という言葉ではじまる。タイトルは「MESSAGE -メッセージ-」。なんだけど、この曲に僕自身が込めたメッセージはないと言っていい。暑中見舞いのハガキの片隅に「P.S. あなたの生活の中のあらゆる場所にメッセージは潜んでいて、だから、ちっぽけに思えちゃいがちなあなたの生活を大事に大事に見つめて下さい。僕もそうしますね。」って暑中見舞いのハガキの片隅に書き添えたような、そんな歌です。ある意味、本当の意味での「to you」と言えるかな(^^)
2018年07月06日NHK大河ドラマ「真田丸」のメインテーマでも知られるヴァイオリニストの三浦文彰が、8月27日(日)今夜放送のTBS系「情熱大陸」に出演。「天才少年」と呼ばれた若き孤高のヴァイオリニストに秘められた“家族の絆”を番組が追った。三浦さんは1993年東京都生まれ。両親はヴァイオリニスト、妹はピアニストという音楽一家で育ち、3歳からヴァイオリンを始め6歳より徳永二男に師事し、その後ウィーン私立音楽大学に入学、パヴェル・ヴェルニコフ、ジュリアン・ラクリンのもとでさらに腕に磨きをかけた。2009年に世界最難関といわれるドイツのハノーファー国際ヴァイオリンコンクールに、16歳という若さで史上最年少優勝。使用するのはストラディヴァリウス1704年製作Viottiという若き天才ヴァイオリニストだ。ハンブルク北ドイツ放送交響楽団、ミルウォーキー響、プラハ・フィルなど世界の名だたるオーケストラや音楽家たちと数多く共演。日本でも「AAA」や辻井伸行とのコラボ、さらに2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」での、ヴァイオリンの印象的な音色ではじまるメインテーマを弾き話題になるなど多方面で活躍している。朝から晩まで「ずーっとずーっと音楽のことを考えてしまう」という几帳面な性格で、唯一の息抜きは「お笑い動画を見て笑うこと」だという三浦さん。繊細かつ骨太な音色とその甘い顔立ちで女性ファンも数多い彼だが、その家庭環境から「天才少年」「サラブレッド」と世間から呼ばれるも、裏では家族の問題に苦しみ父親に反抗し続けた苦しい過去があったという。今回番組では三浦さんの海外での音楽活動とともに、次世代の才能を生み出そうと子どもたちに直接レッスンをする風景なども取材。さらに自らがヴァイオリンを演奏しながらオーケストラの指揮もするという「弾き振り」に挑む過程にも密着した。この「弾き振り」で共演したオーケストラのコンサートマスターはなんと父親。父との関係に苦しみ屈折した思いを抱えながら大人になった過去を持つ三浦さんと、その息子の成長を影で見守る父親、お互いを想いながら音を奏でる音楽家親子の“絆”を追う。「情熱大陸」は8月27日(日)23時~TBS系で放送。(笠緒)
2017年08月27日宇宙船で未知なる生命体と向き合う恐怖を描いた映画『ライフ』プレミア試写会が6月12日(月)、都内にて行われ、出演する真田広之が登壇した。半年ぶりに日本の地を踏んだという真田さんは、集まった観客にサインをしたり握手をするなど、心のこもった対応をした。その様子に、「格好いい!」、「素敵」と熱視線を浴びせられると、「(視線が)グサグサきてます。うれしい痛みですけど(笑)」と、変わらぬ紳士的な姿でファンを魅了していた。『ライフ』は『デッドプール』の脚本チームが仕掛けるSFホラー。火星で発見した未知なる生命体は、筋肉と脳だけでできており、相手に合わせて進化しどんな状況でも生き続ける。医師デビッド(ジェイク・ギレンホール)、航宙エンジニアのローリー(ライアン・レイノルズ)、システムエンジニアのショウ・ムラカミ(真田さん)ら6名の宇宙飛行士は、生命体を地球に行かせないため、壮絶な死闘を繰り広げる。フライトエンジニアの役をやるにあたって、「一番ベテラン宇宙飛行士役で、4度目のミッションという設定でした。僕は過去に3つ宇宙ものをやっているので、僕にとっても4度目のミッションで、最初にフライトしてから40年飛び続けているという(笑)」と、さすがの経歴を披露。主演のジェイクやライアンも、ダニエル・エスピノーサ監督から、真田さんの飛行シーンを見せられて「参考にしろ」と言われるほど、全幅の信頼を寄せられていたそう。真田さんは「長老に敬意を表してくれただけなんですけど」と恐縮の表情を見せつつも、「監督は『50(代)半ばでまだ飛んでいるよ』とほかの若い人たちにはっぱをかけていて(笑)、僕のことを『マエストロ』と呼んでくださるようになりました」と公表すると、場内からは拍手が送られた。「現実味のある話」と真田さんが脚本を読んだ第一印象を語る通り、劇中で対峙する地球外生命体の存在がいることは、現実に報道などでも伝わっている。実際、地球外生命体にもし会ってしまったら…と話が及ぶと、真田さんは「この作品で学んだんですけど、最初にどう対処するかで敵になるか、味方になるかが決まります。会ってみたい興味は非常にありますけど、どのくらい危険なのかはわからないので、できれば遠目で…」と少々及び腰。しかし、「少しずつ相手のことがわかってきたら、ご挨拶したい。あ、握手できるのかわからないですけど(笑)」と、チャーミングに微笑んだ。『ライフ』は7月8日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(cinamacafe.net)
2017年06月12日NHK大河ドラマ「真田丸」で真田信繁(堺雅人)の側室“たか”役を務めて注目を集め、映画・ドラマ・演劇などでめざましい活躍を続ける実力派若手女優・岸井ゆきの。彼女が満を持して初主演を務める映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』の豪華追加キャストが発表され、さらに主題歌をシティポップバンド「Yogee New Waves」が手がけることが分かった。とある夏の地方都市。鳴り続ける電話、吉子(岸井ゆきの)が彼氏とのセックスを中断して出てみると、それは、祖父の訃報だった。2階から、草むしりをする父・清二に声をかける――「おじいちゃん、死んじゃったって。」。祖父の葬儀のために、久々に集合した祖父の3人の子とその家族は、その死を悲しむひまなく準備に追われていく。そんな中、それぞれのやっかいな事情が表面化し、とある事件をきっかけに、みっともないほどの本音をさらけ出す。そんな親族に呆れながらも、流れに身を任せていた吉子は…。「真田丸」や映画『ピンクとグレー』『森山中教習所』などで知られる実力派女優・岸井さんを映画初主演に迎え、「ソフトバンク」「Microsoft」「JRA」など話題のCM演出で業界若手No1といわれる監督・森ガキ脩大との注目のタッグで贈る本作。祖父の葬儀をきっかけに、それぞれの事情を抱えた家族が久々に集合し、やがて、みっともないほどの本音をさらけ出すうちに、やっかいだけど愛すべき“本当の家族”へと踏み出していく珠玉の物語。このたび明らかとなったキャストで、祖父の長男・昭夫を演じるのは、劇作家・俳優・演出家・監督など多岐にわたり活躍する岩松了。失業したことを親戚や近所にひた隠しにし、父親の威厳をすっかり失っている、という役どころ。また、次男で吉子の父親・清二には、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」やNTV「フランケンシュタインの恋」に出演中の光石研。一番の常識人に見えるが、どこか滑稽な父を演じる。長女・薫には、“ドロキュン”ドラマ「奪い愛、冬」も記憶に新しく、近年は脚本家、演出家としても活躍する水野美紀。東京で成功し、真っ赤なフェラーリに乗って登場する自由気ままに生きる独身の女性だ。昭夫の元妻・ふみ江には、NHK「ごごナマ」レギュラー出演中の美保純。昭夫との離婚後、祖父の葬儀で久々に昭夫と気まずい再会を果たすことになるという…。さらに、昭夫の息子・洋平には、ドラマ「貴族探偵」や「ひよっこ」、主演映画『ポエトリーエンジェル』の公開など話題作に立て続けに出演する若手実力派の岡山天音。父親を影で馬鹿にしながら、自らは大学浪人中、かつ引きこもり中というキャラクター。そして主題歌として本作を彩るのは、「FUJI ROCK FESTIVAL’17」を始め、数々の人気フェスにも出演や新アルバム「WAVES」リリースで話題の「Yogee New Waves(ヨギーニューウェーブス)」が書き下ろした「SAYONARAMATA」。初めて映画に楽曲提供した彼らのメロディは、さまざまな想いや心象を抱えながらも、前に向かう人を後押しするような1曲となっている。初主演を務める岸井さんは、「炎天下の熊本をともに過ごし、闘った、心強すぎる皆さんです。毎日全員野球で、一緒に、物語を紡いでいきました。ある1日、田んぼの真ん中で『主題歌はこの人に歌って欲しいんだ』と監督がかけたのが『Yogee New Waves』の曲でした。そのまま、この映画のエンディングのような時間が流れたのを覚えています。まさか書き下ろしていただけるなんて。夢みたいだ!」と、喜びをコメント。一方、本作が長編映画デビュー作となる森ガキ監督も、「描きたかったキャラクターにぴったりの配役で、演出している間もずっと笑いをこらえるのに大変でした。こんな群像劇みたことないぞって自信をもって言えるのも、岸井さんを中心に個性あふれる素晴らしすぎる役者の方々が臨機応変に1つのゴールにむかって、笑いながらかけづり回ってくれたおかげです。あの夏の熊本での撮影は一生忘れません」と撮影をふり返ってコメント。「僕も初長編作品、岸井さんも初主演というので主題歌も絶対に初のアーティストって漠然と決めていて、一緒に大きくて新しい波を作っていけるアーティストを探していたときに『ヨギー』と出会いました。映画完成まで本当にいろんなことがあったんで、曲が上がった瞬間にようやくここまできたんだなって、涙がこみ上げてきました。多くの方にヨギーとこの映画の化学反応を皆さんにみてもらいたい」と感激もひとしおの様子。「Yogee New Waves」の角舘健悟もまた、「かんかん照りの日射降り注ぐ、無情なまでの晴天。温度の隙間を縫うようにするりと風の糸がほどけては、心もまたほどけてゆく。祖父に会いにいこう!」と本作のタイトルにひっかけ、粋なコメントを寄せている。『おじいちゃん、死んじゃったって。』は11月よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年06月08日長澤まさみ、松田龍平、長谷川博己、さらに高杉真宙が出演する黒沢清監督の最新作『散歩する侵略者』。本作に、先のNHK大河ドラマ「真田丸」で話題を呼び、今後も話題作が多数控える恒松祐里の出演が決定。黒沢監督からも絶賛のコメントが到着した。数日間の行方不明の後、不仲だった夫がまるで別人のようになって帰ってきた。急に穏やかで優しくなった夫に戸惑う加瀬鳴海(長澤まさみ)。夫・加瀬真治(松田龍平)は毎日散歩に出かけて行く。同じころ、町では一家惨殺事件が発生し、奇妙な現象が頻発する。ジャーナリストの桜井(長谷川博己)は取材中に1人、ある事実に気づく。やがて町は急速に不穏な世界へと姿を変え、事態は思わぬ方向に。「地球を侵略しに来た」と、真治から衝撃の告白を受ける鳴海。混乱に巻き込まれていく桜井。当たり前の日常がある日突然、様相を変える…。本作は、国内外で圧倒的な支持を集める黒沢監督が、気鋭の劇作家・前川知大率いる「劇団イキウメ」の人気舞台を長澤さん、松田さん、長谷川さんら日本映画界を代表する豪華キャスト陣で映画化。そこに今回、加わることになった恒松さんは、NHK連続テレビ小説「まれ」、映画『くちびるに歌を』などで注目を浴び、「真田丸」で主人公・真田信繁(堺雅人)の娘すえを好演して話題に。今年は公開中の『ハルチカ』、間もなく3月25日からは『サクラダリセット』の公開が控える、ネクストブレイクの1人として注目の逸材だ。演じるのは、外見はどこにでもいるあどけない普通の女子高生、しかし、その正体は“侵略者”という立花あきら役だ。恒松さんは、10年以上のバレエで培った身体能力を発揮し、本格アクションシーンに初挑戦。クランクイン前からハードなトレーニングを重ね、撮影現場ではすさまじい殺陣アクションを披露。想像を超える恒松さんの身体能力に、スタッフ・キャスト一同が感嘆するひと幕もあったという。また、アクションだけでなく、微妙な表情や芝居を求められる“侵略者”という難役を軽々と演じてみせる彼女に、黒沢監督も「末恐ろしい女優」とその才能を絶賛。どこか狂気を感じさせながら、楽しげに男たちを叩きのめすという“笑顔×狂気×ハードアクション”のニューヒロインを演じる恒松さんに、期待していて。■恒松祐里立花あきらは、外見は女子高生で中身や考え方は“侵略者”という設定なので、電車の中などで人間観察をしながら、「人間ってこういうものなのかな」って面白がる感覚があきらっぽいのではないか、と思って役作りをしました。一番苦労したのはアクションシーンですが、どう見せたらかっこいいか、というだけではなく、黒沢監督から「“人間ってこういう感じなんだ、へえー”みたいな感じのアクションで」と言われ、そういうあきらの「度を超えた」無邪気な好奇心を表現しながらアクションをするというのが、とても難しかったです。■黒沢清監督まだ若いのに、もう芸歴10年以上になるんでしょうか。まったく躊躇せず、この難役をスラスラと演じていました。しかも、そこにいるだけでパッと華がある。大女優の素質があるんでしょう。将来が楽しみです。『散歩する侵略者』は9月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年03月21日仙台真田家13代当主の真田徹氏が2月27日、都内で開催されたイベント「朝日新聞ReライフFESTIVAL」で講演会を行った。真田幸村の末裔として、各地で講演活動を行っている徹氏。この日は「真田幸村 虚像と実像 ~幸村の子女達~」をテーマに、プロジェクターに映し出した資料をもとに一族の歴史を紐解いていった。「みなさんこんにちは。真田でございます。こんな格好してますけど、上着を忘れたんですよ。60過ぎるとダメですなぁ」とあいさつし、場内に詰めかけた観客を和ませる徹氏。「幸村から数えると14代になります。数え方が大変でございまして。昌幸さんから数えると15代、幸隆さんから数えると16代」と自己紹介しながら、「1時間でどこまでお話できるのかな。申し訳ないですが、ちょっと端折っていきます」と詫びながら話を進めた。その中で、俳優・堺雅人が幸村を演じたNHK大河ドラマ『真田丸』(16年)の話題にたびたび脱線する場面も。「幸村さんはなかなか分からない人なんですよ。『大阪の陣』以前は、ほとんど記録として残っていない」と言い、「『真田丸』の3分の2は昌幸さんでしょ? 作りようがない」とその背景を説明する。さらに、「(大河ドラマが放送されるために)私も署名活動をしましてね。平成21年ぐらいからですかね? 足掛け5年ぐらい、NHKさんの方にお願いしに行きました」という告白も。その上で、「非常に良い脚本でした。大河ドラマは『それって本当?』ということになることもあるんですが、あのドラマは大筋で(史実と)変わらない。本当に良い脚本だったと私は思います」と三谷幸喜氏の脚本を絶賛した。ドラマでは第36回「勝負」で、「関ヶ原の戦い」がわずか数分で描かれたことが"超高速関ヶ原"と話題に。徹氏は講演を1時間以内にまとめることに苦労しつつ、「あっという間に関ヶ原を越しちゃいます。もういいでしょ、関ヶ原はね」とドラマさながら大胆にカットし、会場の笑いを誘っていた。
2017年03月02日『デットプール』の脚本家コンビが手がけた、ジェイク・ギレンホールやライアン・レイノルズ、レベッカ・ファーガソン、真田広之ら豪華競演のSFスリラー『ライフ』(原題:LIFE)が、7月8日(土)より日本公開されることが決定した。火星で採取した“地球外生命体”の細胞を国際宇宙ステーション内で極秘調査するため、世界各国から集められた6人の宇宙飛行士たち。しかし、次第に進化・成長し、高い頭脳を持つ“それ”を前に、宇宙飛行士たちの関係も狂い始め、命を奪われていく。最後に生き残る“ライフ”とは――。本作は、無重力の宇宙船内で、未知なる知的生命体の調査を依頼された宇宙飛行士6名が直面する恐怖と死闘を描くSFスリラー。宇宙飛行士のメンバーには、『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』など2017年は出演作目白押しのジェイク・ギレンホール、『デッドプール』で世界的人気を博したライアン・レイノルズ、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネーション』『マダム・フローレンス!夢見るふたり』で妖艶な魅力を披露したレベッカ・ファーガソン、そして日本が誇るハリウッド・スター、真田広之ら実力派の豪華キャストが顔を揃える。「まるでTVのニュースを見ているような感覚で、“いま”起こり得るリアルさを徹底的に追及した」と製作陣が語る通り、実際に実現可能な技術と舞台設定で作りあげられたという本作。“極限の密室”ともいえる無重力の宇宙船内で巻き起こるスリラーの脚本を手がけたのは、『デッドプール』の名コンビ、ポール・ワーニックとレット・リース。監督は『デンジャラス・ラン』でもレイノルズとタッグを組んだダニエル・エスピノーサ。未知なる恐怖と極限のプレッシャーに直面する、彼らの“ライフ”の行方を、ハラハラしながら見守って。『ライフ』は7月8日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年02月06日●なぜ最近のドラマに舞台役者が求められるのか?2016年のNHK大河ドラマ『真田丸』で、堺雅人演じる主人公・真田幸村の叔父・真田信尹を演じ注目された俳優・栗原英雄。1984年に劇団四季に入団し、ミュージカル『ライオン・キング』など名だたる作品で活躍を続け、2009年に退団してからも様々な作品に出続けている。舞台・映画で幅広く活躍していたなかで、脚本家・三谷幸喜から指名を受けて大河ドラマに出演すると、視聴者から一躍注目を浴びた。2017年3月に、ふたたびの指名を受け、新作舞台『不信』で三谷舞台初参加となる。今回は大河ドラマに出ての変化、役者として指名を受ける魅力の源など、話を伺った。○『真田丸』と同じことが起こった――今回はまた三谷さんのご指名だということですが、どういった経緯があったんですか?三谷さん演出の『ショーガール』という舞台作品に女優のシルビア・グラブさんが出ていたので、観に行ったんです。久しぶりにお会いしたので、三谷さんにご挨拶をして「お久しぶりです。『真田丸』、評判いいじゃないですか」といった話をして、「気をつけて、またいつか」とお別れして3日くらいに「新作舞台に出ませんか」と連絡がありました(笑)。『真田丸』のときも、シルビアさんと夫婦役をしていた舞台『タイタニック』を三谷さんがご覧になって、シルビアさんつてに「栗原さん、TV興味ないかな」と聞かれて、正式にオファーが来たんですよね。本当に、丸1年後くらいに同じようなことがあったので「うわあ、すごいな」と思いました(笑)。――もともと映像で活躍されている役者さんも、大河ドラマ出演はかなり大きいと思うのですが、舞台を中心に活躍されていた栗原さんは、『真田丸』に出たことで何か環境が変わったことはありましたか?Twitterのフォロワーが急激に増えました(笑)。今まであまり表に出てこなかった真田信尹公がクローズアップされて、さらに「信尹を演じている栗原という人間がいるんだ。誰なんだろう?」と、視聴者の方が敏感に感じてくれるんだと思いました。ただ出演しているときは基本的に、メイクとかつらでしたので、街で気付かれたりしないのは少し寂しいところですね(笑)。――『真田丸』撮影の中で、苦労したこと、また楽しかったことを教えてください。苦労したこと、ないですよ! すべて楽しかったです(笑)。こんな機会なんてなかなかないですから、みんなができない経験をさせてもらいました。楽しかったのは、このスタッフ・キャストで1年間できたことですね。今でも会合をやってまして、みなさん口々に「こんなに仲の良い座組はない」と言われるくらい。真田家がそういう自由な家柄なんでしょうね。○芝居の”言語”が一緒の役者たち――『真田丸』には新納慎也さんと舞台、それもミュージカル方面で活躍される俳優さんが多く、最近では月9に山崎育三郎さんも出演されます。栗原さんご自身も四季出身ですが、そういった流れはどう感じられていますか?嬉しいことですよね。なにか、真新しい印象を持ってもらえているんじゃないでしょうか? あとは今、制作をされる側も重厚なドラマを作りたいというのはあるかもしれないですよね。例えば細かくカット割りするのではなくて、長回しに撮りたいという監督さんも増えているのかな。舞台役者はそれが苦手ではないかも。何しろ、ふだんから2時間ずっと長回しで芝居をしているんですから(笑)。メインではなくても、そういう人を入れてやりたいことをやる、というのはあるんでしょうね。役者にとってはチャンスですし、どんどん増えてほしいです。――堺雅人さん、大泉洋さんなど、舞台も積極的にされている方が『真田丸』には多かったのかなという印象もありましたが、何かやりやすい空気などはありましたか?舞台の方法が体に染みついている役者さんたちがそろっていると、良い意味で楽です。自分発信だけで作っていかない、相手役と呼吸を合わせる空気があるというか。現場に入って、いざお手合わせとなった時に、相手の芝居の中で自分も変わっていける、あ・うんの呼吸はあると思います。きっと、芝居に対する言語が一緒なんでしょうね。堺さんからは「叔父上、四季には独特の台詞訓練がありますよね?僕も母音で練習をやっているんですよ」と聞かれたことがあって、そのときはどうしたら自然にできるかとか、練習方法についての技術的な話をしましたね。堺さんとは自分自身の相談もしました。疲れていて”出かける”芝居をしてしまったかもしれないときに確認したりとか。これは、本当はやってはいけない”プッシュ芝居”というもので、自分の演技がお客さんにわからないと思って、動きなどの”説明”を多くしてしまうことなんです。そんなとき堺さんに「今、俺、出かけてなかったかな?」と聞いていたりしました。●三谷幸喜とのメールは思春期のカップルみたいなやりとり○固定観念は持たずに人と接する――今度の舞台『不信』では、キャストの中で唯一、舞台の三谷作品初登場ということですが、三谷さんとはいろいろお話はされたんですか?実はまだ全然ないんですよね(※取材は12月下旬)。『真田丸』のときも、三谷さんとはメール交換もしていないし、ドラマが始まってからも、お会いしたのは2~3回。舞台でごあいさつしたときも、お互いシャイなので「どう話を転がしていこうか」みたいなところはありました(笑)。三谷さんはよく役者さんへメールをされているらしいのですが、僕は『真田丸』のときに連絡先を交換していなかったんですよ。1回お会いした時に、「(信尹は)有能なビジネスマンでやってほしい」ということはお聞きしていたのですが。だから、今回の舞台をやるにあたって、初めて交換しました。でも、メールの内容が「今日はありがとうございました。よろしくお願いします」「こちらこそありがとうございます」と、それだけですからね。思春期のカップルみたいなやりとりをしました(笑)。――周りの方からのアドバイスや、「三谷さんってこんな人だよ」という情報はありましたか?シャイな方というのはお聞きしました。ただ、僕はあまり人の評判は聞かないようにしているんです。他人から聞いた話で固定観念を持って入ってしまうのが嫌で。「この人はこうなんだな」という先入観を持たずに行こうと思っています。なるべくフラットな状態で接したいというのは、ずっとそうですね。役者にとって、何が大切かというと、「聞く力」なんですよね。相手役のセリフもそうですし、スタッフの言葉も演出家の言葉も、いかに聞けるかというのが大切だと思います。○大切なのは自分自身を認めること――もともと大きな劇団に所属されていて、今は個人として活動されていますが、一番の違いはどこにありますか?全責任を自分で負うという点です。大海原を小舟で渡りながら、スキルを磨いて、小舟のパーツを良くしていくイメージです。一方、劇団は大きな船という感覚ですが、自分もすごく大事な部分を担っていて、ちょっとでも甘さがあったら船が沈んでしまう、というイメージです。いくら船にのっていても、そこは変わりませんね。――船を進めていくコツはどんなところにあるのでしょうか。そうですね、真面目に生きることでしょうか。覚悟を決めて、腹を据えて、やると決めたらどんなこと理不尽なことでも受け入れます。事務所がだめだとか、俺の方ができるのにとか言う人もいて、実際にそういったことはあるのかもしれませんが、そこにいることを認めないと、自分自身を否定していることになってしまいます。自分で自分を信じてあげないと、乗り越えられないでしょう。――それは役者を初められたときからそういった信念があったのでしょうか?少しずつですね。劇団時代はやっぱり自分を否定したこともありました。「自分はダメだ、ダメだからやるんだ」という感じで。日本人って、一歩下がって謙虚に生きるのが美徳とされるじゃないですか。でもどんなに不安だろうが幕はあくし、自分を自分が信じてあげなくて誰が信じられるのか。「俺はやってきたんだ」と、自分を信じてあげなくてどうするの、という気持ちです。信じられないのは逆に、自分の理想像を膨らませすぎている人が多いのかもしれないですね。「こんな自分じゃない」と、過大評価している。ありのままを認めると一番楽なんですけどね。「俺ってカッコよくないんだな、たいしたことないな」と見つめながら、たいしたことのない自分を認めて自信を持つということが大切だと思いますよ。――それでは、改めて今度の舞台への意気込みを教えてください。『真田丸』を経験した三谷さんが、新たなものを書き起こしたい、ブラックな人間の機微やサスペンスの中で、先が全然見えないものを表現したいという時に、お客さんと一緒にその時間を過ごせたらなと思うんですよね。緻密に稽古をして行って、演じる自分自身も「ええ、そんなことになるの!?」と驚けたらと思っています。■舞台『不信~彼女が嘘をつく理由』三谷幸喜書き下ろしの新作サスペンス。一つの嘘がさらなる嘘を引き起こす悲喜劇を描く。出演は段田安則、優香、栗原英雄、戸田恵子。公演は東京芸術劇場 シアターイーストで3月7日~4月30日(プレビュー公演は3月4日~6日)。
2017年02月02日ひときわ目をひく美しい大きな山門の「傳通院」文京区の閑静な住宅街・小石川でひときわ目をひく美しい大きな山門があります。1415年の開山から約200年後に家康の生母である於大の方がこの寺を菩提寺としたことから、その法名「傳通院殿蓉誉光岳智光大禅定尼」にちなんで傳通院と呼ばれるようになりました。政略結婚により家康を産んだ於大の方ですが、その後またもや政治力により離縁され、再婚を余儀なくされます。ですが、終生家康を案じたとされ、その恩を忘れなかった家康は於大の方をとても大事にしたそう。そんな女性の悲劇を今に伝える傳通院には、文豪・佐藤春夫や、柴田錬三郎などの墓もあり、歴女だけでなく、文学ガールなどの参拝が絶えません。春には桜が美しいので、散歩がてらに立ち寄るのもおすすめです。永井荷風がノートルダム寺院と重ねた美しい本堂と山門本堂は戦争で消失しましたが、1988年に昔の姿そのままに再建立されました。その姿の美しさは、永井荷風がエッセイでパリのノートルダム寺院に例えたとも言われています。また、夏目漱石も小説「こころ」で伝通院を描いています。春には桜が美しい境内には、大晦日のみに参拝客がつくことのできる大鐘も。江戸幕府から続く歴史が感じられる名所徳川家ゆかりの方々だけでなく、文豪佐藤春夫や、柴田錬三郎も眠っています。そしてこの地は、のちの新撰組のメンバーとなった沖田総司、近藤勇、土方歳三などが集い、浪士隊を結成した場所としても知られています。歴女ならずとも、イケメン好きには興味の尽きないお寺です。取材・文/伊集院尚子スポット情報スポット名:傳通院住所:東京都文京区小石川3-14-6電話番号:03-3814-3701
2017年01月07日今月18日に終了したNHK大河ドラマ『真田丸』最終回の総合視聴率が21.3%を記録したことが27日、明らかになった。従来のリアルタイム視聴率は14.7%だったが、タイムシフト(録画)視聴率は7.2%となり、この2つを合算して重複分を差し引いた総合視聴率は21.3%だった。タイムシフト・総合視聴率は、ビデオリサーチが今年10月3日から計測を開始しており、最初の対象となった10月9日放送分は、リアルタイム15.0%、タイムシフト6.7%で、総合20.9%だった。同番組は、BSプレミアムで地上波より2時間早い18時から放送されており、こちらの視聴率は毎回4~5%で推移していたことから、こちらも合算するとさらに高い数字となっていることが推測される。なお、地上波リアルタイムの50話全平均視聴率は16.6%で、前年の『花燃ゆ』の12.0%を大きく上回った。視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区。○過去10年のNHK大河ドラマ視聴率2016年『真田丸』(主演:堺雅人)初回19.9/最高20.1/平均16.62015年『花燃ゆ』(井上真央)初回16.7/最高16.7/平均12.02014年『軍師官兵衛』(岡田准一)初回18.9/最高19.4/平均15.82013年『八重の桜』(綾瀬はるか)初回21.4/最高21.4/平均14.62012年『平清盛』(松山ケンイチ)初回17.3/最高/17.8/平均12.02011年『江・姫たちの戦国』(上野樹里)初回21.7/最高22.6/平均17.72010年『龍馬伝』(福山雅治)初回23.2/最高24.4/平均18.72009年『天地人』(妻夫木聡)初回24.7/最高26.0/平均21.22008年『篤姫』(宮崎あおい)初回20.3/最高29.2/平均24.52007年『風林火山』(内野聖陽)初回21.0/最高22.9/平均18.7※単位は%
2016年12月27日歌手で俳優の星野源が18日、自身のツイッターを更新。この日最終回を迎えたNHK大河ドラマ『真田丸』への出演について、感謝の思いをつづった。徳川秀忠役を務めた星野は、「初めての大河ドラマ『真田丸』で過ごした時間は、本当に夢のようでした。徳川秀忠としてのファーストシーンからアップまでの約7ヶ月間、様々なことを学ばせて頂きました」と振り返り、「スタッフの皆様。共演者の皆様。そして観てくださった多くの皆様。本当にありがとうございました!」と感謝の思いを記した。星野は、20日に最終回を迎えるTBSの大人気ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(毎週火曜22:00~)でも、新垣結衣演じる主人公・森山みくりと"契約結婚"をした独身サラリーマン・津崎平匡役を好演。星野が歌う主題歌「恋」に乗せて踊る"恋ダンス"も社会現象になるなど、大きな話題となっている。
2016年12月19日堺雅人が混沌の戦国時代を駆け抜けた真田信繁(幸村)を演じ、大泉洋、長澤まさみ、星野源ら豪華キャストが共演した2016年の大河ドラマ「真田丸」が12月18日(日)の第50話で最終回を迎えた。三谷幸喜が2004年放送の「新選組!」以来2度目となる大河ドラマの脚本を手がけたことも話題となった本作。史実をベースにしながらもユーモアあふれるシーンなどを織り交ぜながら、信濃の一領主だった真田家の次男として生まれた信繁の迷い、悩み、苦しみながら成長する姿と家族への愛が描かれた。最終回は、豊臣と徳川の決戦が始まり、圧倒的に不利な形成のなか信繁は大阪城を出て野戦を繰り広げる。信繁は茶々に家康を打ち損じたら千姫を和睦の使者として秀忠の元へ向かわせるよう告げる。一方、家康側は秀頼を出陣させないため幸村が寝返ったといううわさを流す。徳川軍が大混乱のなか怒涛の如く進撃する幸村。戦いは豊臣軍が有利に進むが、兵たちが秀頼が城に逃げ帰ったと誤解、隙を見て徳川軍が反撃に転じ、信繁は家康を追い詰めるも秀忠に撃たれ敗北するというストーリー。「TwitterJP」アカウントによれば18日夕方5時からの「#真田丸」または「真田」ツイートは37万件以上に上ったとのこと。放送終了後には「一年間、ありがとうございました。」など“真田丸ロス”に陥った視聴者の声がネットに続々と投稿されはじめた。秀頼や茶々、きり、毛利らのその後が描かれないラストに対しては「三谷さんは信繁が見ていないことは描かないと言ったから最後までそうだった」「それは左衛門佐様が見ていないから。最後まで貫いてたな、真田目線の大河ドラマ」「いかに生きたかが大事だから、最期は語らないんだね」などのあくまで“真田目線”で綴られた三谷脚本を評価するツイートが数多く投稿されていた。また、信繁が自決するシーンでは年齢を聞かれた藤井隆演じる佐助が「55でございます」と答え、自らより年上だったことを知った信繁が思わず固まってしまうという場面には「なぜここで笑わせにくる三谷」「ちょいちょいギャグ要素混ぜるのやめてください(もっとやれ)」「何か愛がありすぎて感動した」など、爆笑したという声が多数寄せられていた。そのほか「真田丸最終回のタイトルは『逃げるは恥だが役に立つ』しか考えられないなあ…」「逃げる姿はかなり恥だったけど戦況が変わった後は役に立つ」「ガッキーといちゃついとるから遅れるんじゃ!」など、今作で徳川秀忠を演じた星野さんが出演しているドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」と、最終回での秀忠の行動をかけたツイートも多数見られた。そして何よりも「三谷幸喜さん、俳優の皆さん、制作に関わった全ての皆さん。ありがとうございました!」「よい1年を有難うございました」など、多くの視聴者が1年間にわたる“真田丸”の航海に感謝のねぎらいの言葉を送っていた。なお「真田丸」は総集編が12月30日(金)12時15分~NHK総合で放送される。改めて1年にわたる“真田丸”の歩みを振り返ってみてはいかが。(笠緒)
2016年12月19日堺雅人主演、大泉洋、草刈正雄、木村佳乃らが共演し、三谷幸喜が04年の『新選組!』以来2度目の脚本を手がけた2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」が12月18日(日)今夜の放送でついに最終回を迎える。混沌の戦国時代を「ひらめき」「知力」「体力」「統率力」そして「運」を持って駆け抜けた真田信繁(幸村)の人生を描いた55作目となる大河ドラマ。堺さんが主人公の真田信繁(幸村)を演じるほか、信繁の兄・真田信幸(信之)に大泉さん、信繁の幼なじみで生涯のパートナーとなるきりに長澤まさみ、大阪の陣で信繁が討ち取ろうとする徳川家康に内野聖陽、信繁が仕える豊臣家の嫡男・秀頼に中川大志、秀吉の側室・茶々に竹内結子、また、信繁と共に大阪の陣を戦う毛利勝永に岡本健一、後藤又兵衛に哀川翔、明石全登に小林顕作、長宗我部盛親に阿南健治といった面々が共演。これまでの物語で信繁の父・昌幸役で草刈さん、信繁の母・薫役で高畑淳子、信繁の姉・松役で木村さん、織田信長役で吉田鋼太郎といったキャストも登場している。また本作では三谷氏が『新選組!』以来となる大河脚本を手がけたことも話題となった。「真田丸」とは大阪冬の陣で信繁が築いた出城の名称だが、本作では信濃の一領主で大きな力を持たなかった真田家に生まれた信繁の歩んだ人生を航海に見立て、出城の名をタイトルに冠したという。2016年1月10日より放送開始した「真田丸」だが、今夜の最終回は時間を55分拡大しての放送となる。大阪夏の陣で豊臣と徳川の決戦が始まり、大坂城を出て野戦に持ち込む幸村だが圧倒的に不利な状況。死を覚悟する茶々に「望みを捨てなかった者にのみ、道は開ける」と諭す幸村。勝永らの活躍により徳川軍を次々と倒す豊臣勢だが秀頼のもとに幸村が寝返ったといううわさが広がる…。幸村は家康ただ一人に狙いを定め単騎で突き進む…というストーリー。大河ドラマ「真田丸」最終回は、12月18日(日)20時~NHK総合にて、18時~BSプレミアムにて“55分拡大版”で放送。(笠緒)
2016年12月18日現在放送中のNHK大河ドラマ第55作「真田丸」が、10月27日の収録をもってクランクアップを迎えたことが発表された。「真田丸」は2016年1月10日より放送開始、三谷幸喜が2004年放送の「新選組!」以来2度目に脚本を手がけ、主人公の真田信繁(幸村)役を堺雅人が、信繁の兄・真田信幸(信之)役に大泉洋、ヒロインのきり役に長澤まさみら豪華俳優陣が集結した。10月28日(金)にNHKは、「去年9月1日に長野県でクランクインして以来、約1年2か月。大河ドラマ『真田丸』は、10月27日の収録をもちまして、すべての撮影を終了しましたことをご報告いたします」と発表。さらに、主演の堺さんからコメントが到着した。「“真田丸”が一そうの船をイメージしていると最初に聞いたとき、本当に船旅に出るようなつもりでこの撮影を楽しもうと思いました。真田家が乗組員ならば、共演者の方々が我々を温かく迎えてくれる港、スタッフの皆さんが乗せてくれる船でした。乗り心地が決していいとは言えませんでしたし、どこに連れて行かれるかわかりませんでしたが、誰も見たことのない景色をたくさん見せてもらいました。そして、この旅のプランを作ってくれたのが三谷さんでした。風まかせ、潮まかせで動いてきた私に、1年2か月という長い旅でしか見えない景色を見せてくれた三谷さんには感謝しています。本当に楽しい船旅を過ごすことができました」。放送は、第50回の12月18日(日)まで続く。大河ドラマ「真田丸」は、毎週日曜20時~NHK総合にて、18時~BSプレミアムにて放送。再放送は毎週土曜13時5分~NHK総合にて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年10月28日ジャニーズJr.の真田佑馬が25日、舞台『ダニー・ボーイズ~いつも笑顔で歌を~』公開フォトコール&囲み取材に、共演の水田航生、柄本時生、悠未ひろ、AKANE LIV、ベンガル、剣幸とともに登場した。同作は2008年に手塚治虫文化賞を受賞した島田虎之介による漫画『ダニー・ボーイ』を舞台化した音楽劇。ニューヨーク・ブロードウェイのウィンター・ガーデン・シアターに、日本人俳優として初めて出演した実在の人物「サトウ・イサオ」の活躍をモチーフに、主人公を「伊藤幸男」として、周囲の人物との絆を描いていく。W主演となる真田と水田は、共演者から「兄弟みたい」と言われるも苦笑。真田が「2年前にも『オーシャンズ11』という作品で共演してるんですけど、思ったことないし、そのときは言われたことなかったよね」と語ると、水田も頷いていた。水田は真田について「すごく大人になった」と振り返り、「稽古場でがむしゃらに本気でぶつかっている姿を改めて見て、素敵だなと思いながら稽古して。ね?」と話しかけると真田は照れた様子に。また、柄本も真田を「めっちゃ真面目」と表現し、「(自分は)こんなに作品を良くしようと思って、意見をいったことない。俺も見習わなきゃな、なんて」と賞賛した。音楽劇というジャンルに、真田は「ふだん、グループとかでもワンフレーズくらいしか歌ってないのに、今回7曲くらい歌っている」と不安を見せつつ、「歌って楽しいものだよと伝えたい」と意気込みを語った。また稽古中、柄本の「ベース弾きたい」という一言から、ギター・真田、ドラム・水田の一夜限定バンドを結成したというエピソードを披露。真田は「音を楽しむという意味で、3人でプライベートでスタジオに入って、一夜限りのダニー・ボーイズバンドを……」と経緯を説明すると、柄本も「真田音楽教室。優しく教えてくれて」と、和気藹々とした様子を見せた。東京公演は東京国際フォーラム ホールCで10月26日~29日、大阪公演は新歌舞伎座で11月5~6日。
2016年10月25日NHKは24日、今月3~9日の主な番組のタイムシフト視聴率を発表。朝ドラ『べっぴんさん』は3~8日の平均で6.3%、9日の大河ドラマ『真田丸』は6.7%に達した。視聴率調査を行うビデオリサーチでは3日分から、従来のリアルタイム視聴率と、録画した番組を再生したタイムシフト視聴率、この2つを合算して重複分を差し引いた総合視聴率を発表。それによると、同週の『べっぴんさん』(3~8日8:00~)は、リアルタイム20.0%、タイムシフト6.3%で、総合視聴率は25.2%。『真田丸』(9日20:00~)は、リアルタイム15.0%、タイムシフト6.7%で、総合20.9%だった。このほか、主な番組の数値は、『ドラマ10・運命に、似た恋』(7日22:00~)は、リアルタイム5.2%・タイムシフト4.0%・総合9.0%。『土曜ドラマ・夏目漱石の妻』(8日21:00~)は、リアルタイム8.5%・タイムシフト2.9%・総合11.2%。『NHKスペシャル・血糖値スパイクが危ない』(8日19:30~)は、リアルタイム10.4%・タイムシフト2.1%・総合12.2%。『ガッテン!』(5日19:30~)は、リアルタイム11.8%・タイムシフト1.1%・総合12.9%となっている。同日会見を行った、NHKの木田幸紀放送総局長は「比較的若い人の方が年配の方よりもタイムシフトで見ているようだが、もっと細かい分析が必要だ」と述べた上で、「データが増えれば傾向も分析も、より確かなものになってくると思うので、効果的な編成などについて研究を重ね、よりよい番組をよりたくさんの人に見ていただけるようにしたい」との考えを示している。視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区。
2016年10月25日映画『真田十勇士』のヒット御礼舞台挨拶が10月5日(水)、都内で開催され、中村勘九郎、加藤雅也、堤幸彦監督が登壇。主人公・猿飛佐助にちなんで、日光猿軍団が祝福に駆け付けた。好評を得た舞台版に続き、ほぼ同じキャストで映画化された本作。あの真田幸村が実は、ヘタレだったという設定で、彼を本物の勇士にすべく猿飛佐助をはじめとする面々が奮闘するさまを壮大に描き出す。既に公開から2週間がたったが、家族や周囲の反応について聞かれ、勘九郎さんは「子どもたちは特に真田十勇士のファンで、舞台版では佐助は一刀流なんですが、映画では二刀流で、家でも二刀流で“ごっこ”で遊んでます」と明かす。加藤さんは「外国人の友達から『なんで(英語の)字幕版がないんだ?』とよく言われます」と明かし、海外における日本の忍者・忍術人気の高さをうかがわせた。2014年に舞台の初演があり、映画、そして舞台の再演と数年にわたり、文字通り苦楽を共にしてきたが、勘九郎さんは加藤さんについて「初めてお会いしたときは、こういう感じで(笑)、私服も黒が多くてめちゃくちゃカッコいいけど、近寄りがたさもあって怖い人かと思ったんですが、実は…こんなに天然な人はいない(笑)!あて書きかと思うくらい“幸村さま”ですよ」と証言する。これに対し、加藤さんは「役作りですよ(笑)。普段から一生懸命役作りを…」と天然な部分はあくまでも本作に合わせたものだと強調!しかし、勘九郎さんのすごさについて語る際に「舞台で、僕が何をしてもフォローしてくれるので、僕は適当に言ってればいいので…」と“テキトー”発言でその天然ぶりをポロリと垣間見せていた。勘九郎さんは、本作にちなんで、自身にとってのヒーローの存在を聞かれると「いつも言っていますが父ですね」と亡き父・中村勘三郎を挙げ「背中を見て、父のようになりたいとずっと思ってきた」と語り、本作について「喜んでくれると思います」とうなずいていた。この日は、申年、そして猿飛佐助にちなんで日光猿軍団のサルたちが、劇中の佐助や幸村の衣装で登場。ステージ上で、華麗なパフォーマンスを見せ会場をわかせた。『真田十勇士』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年10月05日ネイキッドが、夜景と映像のコラボレーションにより、 真田幸村の合戦の舞台を再現した「一望! 真田幸村と真田丸 ~日本一の展望台から眺める、 日本一の兵の戦い~」を上映。2016年10月8日(土)から11月30日(水)まで、あべのハルカスの展望台「ハルカス300」にて開催される。日本一高いビル「あべのハルカス」。その展望台からは、真田丸の跡地や大阪城など、かつて「大坂 夏の陣」の舞台となった場所を一望できる。本企画は、実際に合戦が行われた歴史ある大阪の夜景の中に、真田丸の「幸村の戦い」の映像が浮かび上がる、新しい夜景体験イベントだ。窓面に投影された映像は、ガラス越しに見える夜景と融合し、まるで、大阪の夜空に兵士たちや馬が飛び回っているような、幻想的な感覚が楽しめる。3Dプロジェクションマッピング技術を使った最先端の映像は、圧倒的な迫力と美しさを誇る。さらに、展望台の入り口には真田幸村のポスターが展示してあり、 夜にはまるで幸村が炎に包まれているかのように見えるポスターアート『出陣』も展示される。【詳細】「一望! 真田幸村と真田丸 ~日本一の展望台から眺める、 日本一の兵の戦い~」期間:2016年10月8日(土)~11月30日(水)場所:あべのハルカス 展望台「ハルカス300」60F住所:大阪府大阪市 阿倍野区阿倍野筋1-1-43実施時間:18:30~21:40 (繰り返し上映)上映場所:・『大坂 天空の陣』天上回廊北側中央・『出陣』天上回廊北東角イベント料金:観覧料等無料。 ただし別途展望台入場料が必要。
2016年09月30日俳優の草刈正雄が26日、自身のブログを更新。NHK大河ドラマ『真田丸』で演じた真田昌幸が25日放送回で最後を迎え、ブログに多くのコメントが寄せられたことに感謝した。草刈は25日の放送直後にブログを更新し、「真田丸を楽しんでくれてる皆さん!! ありがとう!!」と感謝。「昌幸は天に昇ってしまいましたが、これからもずっと応援して下さい!!」「これからも真田丸宜しく!!」と呼びかけた。この投稿に300以上のコメントが寄せられ、「本当に素晴らしい昌幸でした!」「草刈正雄さんの真田昌幸、本当に本当にほんとーに良かったです!!!」「愛すべき最高の昌幸を世に出してくださりありがとうございました!!」という絶賛の声や、「すっかり昌幸ロスです…」「昌幸ロス……しばらく胸が空洞化です」「昌幸ロスです。昌幸がいないなんて考えられません」と昌幸の死を嘆く声があがった。この反響を受け、草刈は26日に「皆さん。沢山のコメントをありがとう!!」というタイトルでブログを更新。「真田丸38話昌幸、皆さんの感想ありがとう!!」と感謝し、「あまりにも沢山の方が書き込みしてくれたのでゆっくりと読ませてもらいます。本当にありがとう!!」とコメントの数に驚きを示しつつ、感謝の言葉を重ねた。
2016年09月26日佳境を迎えた大河ドラマ「真田丸」とともに、先週9月22日(木・祝)より全国公開され、話題を集める『真田十勇士』。本作で印象的な衣装の数々を手がけた、黒澤明監督の長女である黒澤和子によるデザイン画の数々が、いち早くシネマカフェに到着した。本作は、“天下一の名将・真田幸村の伝説は、実は猿飛佐助に仕組まれたものだった!”という大胆な発想をもとに、壮大な世界観とアクション、濃密な人間ドラマを描ききる新たな時代劇エンターテインメント。関ヶ原の戦いから14年。天下統一を目前にした徳川家康と、復権を狙う豊臣家の対立を背景に、“天下に並ぶ者なし”の名将・真田幸村の実像(?)と猿飛佐助や霧隠才蔵ら“十勇士”の活躍を描き出す。総勢500名以上のエキストラが参加した広大な土地での大規模ロケや、大阪城、出城・真田丸の巨大なセット。そして、役者が体当たりで挑んだアクションは、ハリウッド大作も負けず劣らずの臨場感で早くも話題を呼んでいる。そんな本作で、縦横無尽に動き回る猿飛佐助役の中村勘九郎ら超豪華キャスト陣を華やかに彩るのが、黒澤和子が手掛けた色鮮やかな衣装たち。黒澤さんは、1988年から“黒澤組”の衣装を担当するようになり、90年『夢』で衣装手伝い、『八月の狂詩曲』(’91)、『まあだだよ』(’93)、さらに山田洋次監督『たそがれ清兵衛』(’02)、フランソワ・ジラール監督『シルク』(’07)、北野武監督『アウトレイジビヨンド』(’12)、三谷幸喜監督『清須会議』(’13)、是枝裕和監督『そして父になる』(’13)などの衣装を手がけ、世界的にも高い評価を集めてきた。最近では、大人気連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の衣装監修も担当している。本作では、真田の家紋としてお馴染み「六文銭」が入った佐助の真っ赤な甲冑をはじめ、くノ一の火垂(大島優子)が身に着けている青い衣装や、淀殿(大竹しのぶ)の絢爛豪華な着物など、彼女の手掛けた衣装の数々は、身にまとった個性的なキャラクターたちをより魅力あるものにしている。目にも楽しい衣装の数々にもぜひ注目してみて。『真田十勇士』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年09月26日2014年に初演され、映画版公開と併せての再演が話題を呼んでいる、マキノノゾミ脚本・堤幸彦演出『真田十勇士』が、11日に開幕。公演に先立ち、10日にゲネプロが行われた。【そのほかの画像はこちら】その場しのぎの生活をしていた抜け忍びの猿飛佐助(中村勘九郎)はひょんなことから、世評とは裏腹に、知謀も自信もなさそうな真田幸村(加藤雅也)と出会い、自らの才智で彼を立派な武将に仕立てることを思いつく。そのために必要なのは、幸村を盛り立てる十人の家臣、真田十勇士。こうして、佐助のかつての忍び仲間・霧隠才蔵(加藤和樹)、才蔵の手下である三好清海(駿河太郎)と三好伊三(荒井敦史)、関ヶ原の合戦も経験した由利鎌之助(丸山敦史)、仕官先を探して流浪していた筧十蔵(高橋光臣)、幸村のかねてよりの家臣である海野六郎(栗山航)、幸村の長男・大助(望月歩)とその家来・望月六郎(青木健)、お調子者の根津甚八(村井良大)の十人が集結する。しかし、徳川方の忍び集団の首領・久々津壮介(山口馬木也)や彼の部下・仙九郎(石垣佑磨)や彼の娘の火垂(篠田麻里子)らが佐助と才蔵に襲いかかる。折しも、大坂夏の陣、開戦前夜。豊臣秀頼(村井良大/2役)を守ろうとする淀殿(浅野ゆう子)に頼まれ、幸村らは豊臣方に加勢するがーー。幕開きから力強い太鼓の打音が響くこの舞台は終始、とにかくダイナミック。カラフルな照明、盆の回転と共に変幻自在に形を変える美術、ワイヤーアクション、そして、多彩で細密なプロジェクションマッピング。まるでCG映画かゲームを見るような躍動感と爽快感いっぱいの大スペクタクルになっている。とはいえ、このプロダクションに迫力と説得力を与えているのは、何より、ハイテクに負けないエネルギーを投入する、俳優たちの生の身体。彼らが客席通路を走れば、観客はその風を肌で感じることができる。次から次へと飛び出す時事ネタも、生の舞台ならでは。特筆すべきは、普段は愛すべき三枚目ながら、神出鬼没ぶりを体現し、圧倒的な存在感で舞台をまとめ上げる佐助役・勘九郎。驚いてあごがはずれる、といったマンガ的表現もこなしながら、ふとした瞬間、とてつもないカッコよさを放つ。一方、歳蔵役の加藤は、冷静沈着な二枚目ぶりだが、ここぞというところで友情に厚く情熱的な素顔を見せる。個性あふれる十勇士が、夏の陣を前に杯を交わすシーンには心躍らずにはいられない。戦場での、勘九郎と山口が崖の上で見せる歌舞伎風の立ち回りや、加藤と石垣とのワイヤーでの戦闘場面は圧巻だ。歴史を知る観客にとって、豊臣方の末路は一目瞭然だ。しかし、力強い彼らの姿は、不可能を可能にし、嘘を真にしそうな勢い。果たして、彼らは絶体絶命のピンチを脱し、”奇跡”を起こすことができるのか??東京公演は10月3日(月)まで東京・新国立劇場 中劇場にて。その後、神奈川、兵庫を周る。チケットは発売中。取材・文:高橋彩子
2016年09月15日2008年に手塚治虫文化賞を受賞した島田虎之介による漫画「ダニー・ボーイ」を初の舞台化。主演にミュージカル主演初挑戦のジャニーズJr.真田佑馬、共演には数々の舞台で注目を集めている水田航生を迎え、10月26日(水)より東京国際フォーラムホールCにて上演。都内で同作の製作発表記者会見が行われ、真田、水田のほか、柄本時生、悠未ひろ、AKANE LIV、ベンガル、剣幸が出席した。【チケット情報はこちら】1976年1月11日、ニューヨーク・ブロードウェイのウィンター・ガーデン・シアターに初めて日本人俳優として出演した実在の人物、「サトウ・イサオ」をモデルにした「伊藤幸男」が主人公。デューク・エリントンの名曲「極東組曲」や当時のブロードウェイ・ミュージカル作品の珠玉のナンバーの数々を散りばめ、幸男とその周りとの音楽を通じての絆を深めていく生き様を描く。本作への出演決定をポスター撮影前日に知ったという真田は「出演が決まってから、ずっとプレッシャーで眠れない日々が続いています。幸男はすごいポジティブで明るく楽しくハッピーに生きてる人で、普段の僕とは真逆ですが、幸男のように前向きにハッピーに演じていきたいです」と語った。水田は、自身が演じる幸男の親友の田上英喜を「笑顔が絶えず“スマイリー”と呼ばれている役で、僕にぴったりな役だと思います」と笑顔で説明。真田と水田は『オーシャンズ11』以来2年振りの共演となるが、真田は「これほど心強い味方はいない。航生くんはお兄ちゃんっぽいので甘えたいと思います」と話すと、水田は真田の印象を「熱くなったり悔しがったりと感情あらわにするタイプ」と語り、久々の再会に真田に対して「大人っぽくなった」と話した直後に「あ、髪型がオールバックだからかな」と言葉を付け加え、会場の笑いを誘った。今回、女優の湖島みちる役を演じる悠未は「お芝居で(女性役を)演じるのは初めてでハードルは高いです。男役の時は作りこんで演じていたので、女性として自然に話したりする演技を今回教わりながらやっていきたいです」と語った。最後に座長としての意気込みを聞かれた真田は、「ジャニーズJr.の中でのLove-tuneというグループを組んでいるのですが、そこで仲間と歌う喜びや一緒に何かをやる喜びは一生ものだということを知りました。『ダニー・ボーイズ』でも仲間と歌うシーンがたくさん出てくるので、その瞬間を大切にし、観に来てくださったお客様に伝えられれば」と締めくくった。公演は10月26日(水)より10月29日(土)まで東京国際フォーラムホールCにて。その後11月5日(土)・6日(日)に新歌舞伎座にて上演。なお、チケットぴあでは東京公演・大阪公演ともに電話抽選先行予約を9月19日(月)午後11時59分まで受付中。一般発売は10月9日(日)より。
2016年09月14日