公益財団法人稲盛財団(理事長:金澤 しのぶ)は、第38回(2023)京都賞の受賞者を以下の3名に決定しました。京都賞は、科学や文明の発展、また人類の精神的深化・高揚に著しく貢献した方々を讃える国際賞です。2019年以来4年ぶりの開催となる授賞式は11月10日、国立京都国際会館で行われ、受賞者にはそれぞれディプロマ、京都賞メダル、賞金1億円が贈られます。第38回(2023)京都賞受賞者の3名■先端技術部門 授賞対象分野:バイオテクノロジー及びメディカルテクノロジー柳町 隆造/生殖生物学者ハワイ大学 名誉教授【受精メカニズムの解明と顕微授精技術確立への貢献】哺乳動物において、体外受精の方法を確立して受精現象の詳細な解析を進め、さらに精子を卵細胞質に直接顕微注入する卵細胞質内精子注入法の開発と技術革新を行って顕微授精技術を確立し、現代社会において重要な生殖補助技術の展開に基礎研究と技術開発の両面で大きく貢献した。■基礎科学部門 授賞対象分野:数理科学(純粋数学を含む)エリオット・H・リーブ/数学者・物理学者プリンストン大学 名誉教授【多体系の物理学をベースにした、物理学・化学・量子情報科学における先駆的な数学的研究】量子物理学を中心とした数多くの業績を通して、物理学、化学、量子情報科学など広範な分野における数理的な研究の基盤を確立し、さらに、数学の解析学の分野でも大きな貢献をした。現代の数理科学における巨人の一人である。■思想・芸術部門 授賞対象分野:美術(絵画・彫刻・工芸・建築・写真・デザイン等)ナリニ・マラニ/美術家【揺れ動く歴史を生きる経験に基づき、声なき者の声を届ける表現を開拓し、美術の「脱中心化」に非欧米圏から貢献した美術家】親しみやすい形式と多様な媒体を用いた夢幻的な空間を創出し、抑圧に苦しむ「声なき者の声」を多くの人々に届ける表現を開拓してきた。非欧米圏の美術家として、世界的に活動し続け、欧米を中心に作られた従来の美術観を見直す潮流に大きく貢献した。■稲盛財団・京都賞公式ウェブサイトおよびSNSアカウント稲盛財団公式サイト : 京都賞公式サイト : 京都賞公式Facebook : 京都賞公式Twitter : 京都賞公式Instagram: @kyoto.prize 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月16日阪急交通社(大阪市北区梅田 代表取締役社長 酒井淳)は、第1回「JATA SDGsアワード」地球環境部門において、「環境保全型トイレの寄贈」が特別賞を受賞したことをお知らせします。このアワードは、旅行業界における「持続可能な開発目標(SDGs)」達成に向けた取組みの推進を目的とするもので、地球環境部門は海洋資源、森林資源、生物多様性および気候問題等における積極的な活動やイノベーションが対象となります。当社の「環境保全型トイレ」の取組みは、阪急阪神ホールディングスグループの社会貢献活動「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト」の一環として行う環境保全活動です。世界自然遺産や国立公園を中心に、環境保全とオーバーユースの防止を考慮しながら、適正な環境で大自然をゆっくり観賞いただけるよう、地域の自治体の協力を得て推進してまいりました。2007年12月に初めて屋久島に「環境保全型トイレ」を設置して以来、熊野古道、知床、礼文島、小笠原諸島・父島、釧路に設置を行い、2023年6月の奄美大島・金作原で7例目となりました。設置する「環境保全型トイレ」は、処理槽内の微生物の働きで分解・処理を行うもので、最終的には堆肥として資源化も可能となる環境に優しい機能を有しています。6月の奄美大島においては、ソーラーパネル併設型のバイオトイレの設置が実現しました。今回の受賞を契機として、地域の豊かな自然を守りながら、より一層訪問する方々に快適な環境を提供していけるように取組みます。阪急交通社は、日本の豊かな美しい自然を永く後世に残すために、これからも環境保全活動をはじめとする社会貢献活動を継続してまいります。■該当するSDGグローバル指標6.1、6.2 適切なトイレへのアクセス6.3 適切な汚水処理15.1 山地の持続可能な利用15.4 山地生態系の保全参考資料: 阪急交通社 リリース 発行元:阪急阪神ホールディングス大阪市北区芝田1-16-1 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月15日公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団 岡本太郎記念館・川崎市岡本太郎美術館は、第27回岡本太郎現代芸術賞への応募作品を2023年7月15日(土)から9月15日(金)まで募集いたします。第27回岡本太郎現代芸術賞1954年、岡本太郎43歳のときに出版された『今日の芸術』。この本には、「時代を創造する者は誰か」というサブタイトルがつけられていました。1996年、岡本太郎没、享年84歳。その直後、岡本太郎記念現代芸術大賞(2006年 岡本太郎現代芸術賞に改称)、通称「TARO賞」が創設されました。彼の遺志を継ぎ、まさに「時代を創造する者は誰か」を問うための賞。今年は第27回をむかえます。「時代を創造する者は誰か」――この半世紀前の太郎の真摯な問いかけを胸に刻んで、創作活動に邁進する方々の、幅広い応募を呼びかけたいと思います。応募規程に沿う作品であれば、その形状、技法等はまったく自由。美術のジャンル意識を超え、審査員を驚かす「ベラボーな」(太郎がよく使った言葉です)作品の応募を期待しています。◆賞及び賞金◆・岡本太郎賞 200万円 1名・岡本敏子賞 100万円 1名(上記受賞者2名には岡本太郎記念館にて作品展示の機会が与えられます)・特別賞 総額50万円 若干名今年度より入選作品が決定した時点で入選者全員に賞金10万円を授与します。岡本太郎賞、岡本敏子賞、特別賞の賞金はこれに上乗せして支給いたします。◆入選作品の公開◆入選並びに入賞作品は、様々な機会をとらえて公表するとともに、2024年2月中旬~4月中旬(予定)に川崎市岡本太郎美術館で開催予定の「第27回岡本太郎現代芸術賞展」に展示されます。なお会期中には、来館者による入選作品の人気投票も行います。上位の方には記念品を贈呈いたします。詳細は、川崎市岡本太郎美術館ホームページをご確認ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月15日東京都福生市では、7月8日(土)・9日(日)の2日間で東京・西多摩地域最大級のイベントである「第73回福生七夕まつり」が4年ぶりに開催されます。今年で18回目となる「七夕織姫コンテスト」や西多摩地域で初開催の「スポGOMI大会」など、さまざまなイベントが開催されます。今年は、「復活 福生七夕まつり 祝70回目 そして新時代へ」をコンセプトに、コロナ禍における3年間の中止を経て昭和26年に始まった福生七夕まつりの『70回目の開催』を祝した七夕まつりの形を実現します。令和を祝う「たっけー☆☆」の七夕飾り■東京・西多摩地域最大級のイベント!来場者は約40万人!昭和26年に仙台七夕まつりをモデルとして開催された福生七夕まつりは、今年で73年目を迎える西多摩地域を代表するお祭りであり、新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響で3年連続中止となる以前は、市内外から約40万人が来場し賑わいました。今年は、3年間の中止を経て、昭和26年に始まった福生七夕まつりが『70回目の開催』となることから、「復活 福生七夕まつり 祝70回目 そして新時代へ」をコンセプトに商店街の各店舗などが工夫を凝らして作成した豪華で色とりどりの竹飾りが飾られ、街中が七夕一色になります。また、米軍横田基地が隣接している特色から、七夕まつりではアメリカンなイベントや装飾も多くみられ、伝統的な日本文化と異文化の交わりを表現した「福生らしい」七夕まつりとして毎年賑わいを見せています。■七夕まつりならではのイベントが盛りだくさんの2日間!主なイベントは、初日となる8日(土)のオープニングセレモニー前に行なわれるオープニングアクトとして「アップアップガールズ(2)」が登場し、祭りのスタートを盛り上げます。また、七夕まつり初日の恒例イベント「七夕織姫コンテスト」は、今回初めて市役所丘の広場特設ステージにて公開審査を行い、18代目の織姫を決定します。なお、HIKAKIN氏のそっくりさん「ニセキン」が司会者として登場し、会場を盛り上げます。2日目となる9日(日)は、お笑い芸人の「レギュラー」と「バンビーノ」によるステージショーや仮面ライダーギーツショー、迫力満点のサンバダンスなど、老若男女が楽しめるイベントが盛りだくさんです。さらに、新イベントとして、スポGOMI大会を開催します。スポGOMI大会とは、チームで力を合わせ制限時間内に定められたエリア内でゴミを拾い、その質と量をポイントで競い合う地球に最もやさしいスポーツで、4年ぶりとなる七夕まつり開催に合わせ、スポーツ感覚でゴミ拾いを楽しみながら、福生七夕まつりへの参加を促進し、会場内一帯のゴミ問題を解決することを目的に行います。また、福生のご当地グルメ「福生ドッグ」をはじめとする、45店舗におよぶ市民による模擬店や、15台ものケータリングカーが会場中心部に連なっており、お祭りに欠かせない屋台グルメを堪能できます。■開催期間【期間】7月8日(土)・9日(日)午後1時~9時まで ※雨天中止●主なイベント一覧〈8日(土)〉・「オープニングセレモニー」午後2時~2時30分・「七夕織姫コンテスト」午後2時30分~5時00分・アメリカ空軍太平洋音楽隊「ファイナル・アプローチ」午後7時20分~8時00分〈9日(日)〉・お笑い芸人「レギュラー」「バンビーノ」によるステージ(1)午後2時00分~3時00分 (2)午後5時00分~6時00分・仮面ライダーギーツショー(1)午後1時10分~1時40分 (2)午後4時10分~4時40分・サンバダンス(1)午後3時10分~3時25分 (2)午後6時10分~6時25分・福生七夕まつり×スポGOMI大会午後6時00分~9時00分頃〈8日(土)・9日(日)〉70回目記念 オリジナルミニタオルの配布(1)午後3時00分(2,000枚)~ (2)午後6時00分(3,000枚)~※先着順 各日5,000枚ずつ■アクセス【電車でお越しの場合】JR青梅線「福生駅」または「牛浜駅」下車すぐ・JR新宿駅より中央線「青梅特快」43分・JR立川駅より青梅線(青梅・奥多摩方面)17分【車でお越しの場合】・中央自動車道、八王子I.C.より国道16号線沿いに約10km・圏央道、日の出I.C.より福生方面へ約5km■市公式キャラクター、「たっけー☆☆」の紹介2004年(平成16年)に市民公募により七夕祭りのマスコットキャラクターとして「たっけー☆☆」が誕生。たけかざりの妖精で、ちょっとやんちゃで活動的。「たっけー☆☆」は2013年3月21日、市公式キャラクターへ就任し、特別住民票を授与されました。「たっけー☆☆」とハイタッチすると願いが叶うと言われており、子どもたちに大人気のキャラクターです。今年の七夕まつりも「たっけー☆☆」が全力で盛り上げます。■その他【福生七夕まつり公式ホームページ】 【福生市観光協会webサイト】 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月14日日本時間6月12日(月)、アメリカ演劇界で最も権威のあるアワードとして知られる「第76回トニー賞授賞式」が開催された。日本でもWOWOWで生中継・ライブ配信され、世界のトップスターたちの歌とダンスのパフォーマンスを含め、華やかな授賞式の模様が伝えられた。受賞結果のオフィシャルレポートを紹介する。今年は全米脚本家組合のストライキにより台本がない異例の事態に。そして会場もミュージカル『イン・ザ・ハイツ』の舞台となったニューヨーク市マンハッタン区ワシントンハイツのユナイテッド・パレスで初めて開催された。ミュージカル作品賞を受賞した『キンバリー・アキンボ』の面々写真:AP/アフロミュージカル主演女優賞を受賞したヴィクトリア・クラーク(『キンバリー・アキンボ』)写真:AP/アフロミュージカル助演女優賞を受賞したボニー・ミリガン(『キンバリー・アキンボ』)ミュージカル部門では、常人の数倍の早さで老いていく16歳になる女子高生を描いた『キンバリー・アキンボ』がミュージカル作品賞、ミュージカル主演女優賞(ヴィクトリア・クラーク)、ミュージカル助演女優賞(ボニー・ミリガン)など最多5冠を獲得。最多12部門13ノミネートの『お熱いのがお好き』は、ミュージカル主演男優賞(J・ハリソン・ジー)など4冠で続いた。演劇助演男優賞を受賞したブランドン・ウラノヴィッツ(『レオポルトシュタット』)写真:AP/アフロ演劇作品賞を受賞した『レオポルトシュタット』の面々。中央がトム・ストッパード写真:AP/アフロ演劇部門ではトム・ストッパード作、ユダヤ人一族の四世代にわたる物語を描いた『レオポルトシュタット』が演劇作品賞、演劇演出賞、演劇助演男優賞(ブランドン・ウラノヴィッツ)、衣装デザイン賞(ブリジット・ライフェンシュトゥール)の4冠に輝いた。なおストッパードの作品が作品賞に輝くのは5度目となり、85歳にて自らのもつ最多記録を更新し、壇上で喜びのコメントをした。演劇主演女優賞を受賞したジョディ・カマー(『プライマ・フェイシィ』)写真:AP/アフロ演劇主演女優賞はドラマ『キリング・イヴ/Killing Eve』や映画『最後の決闘裁判』のジョディ・カマーが一人舞台の『プライマ・フェイシィ』でブロードウェイデビューにして見事授賞。法律と社会が抱える矛盾に直面する若き弁護士を演じ、オスカー女優のジェシカ・チャステインを退けた。そしてJ・ハリソン・ジー(『お熱いのがお好き』)とアレックス・ニューウェル(『シャックト』)が、性自認を明言していないノンバイナリーを公言している俳優として初めてノミネートされていたが、それぞれJ・ハリソン・ジーがミュージカル主演男優賞、アレックス・ニューウェルがミュージカル助演男優賞に輝き歴史的な回となった。ジェイ・ハリソン・ジー(『お熱いのがお好き』)写真:AP/アフロアレックス・ニューウェル(『シャックト』)写真:AP/アフロ鮮やかな青いドレスで登壇したJ・ハリソン・ジーはトロフィーを手に「“見られてはいけない”と言われてきたみなさん、これはあなたたちへの贈り物です」とマイノリティのコミュニティに向け呼びかけた。アレックス・ニューウェルも「私は、ノンバイナリーの、太ったマサチューセッツ出身の人間としてここにいます。『無理だ』と思うみなさんに目を見て伝えたいと思います。心を込めれば何でもできます!」と力強く呼びかけ、喝采を浴びた。昨年に続き司会を務めたアリアナ・デボーズ(中央)オープニングパフォーマンスより(c)Getty Images今年は全米脚本家組合(WGA)によるストライキが行なわれていることを受け、ショーを支える脚本家への敬意を表する形で、授賞式は台本なしという異例の形式で進行した。昨年に続き、アリアナ・デボーズが司会を務めたが、オープニングの映像では、台本を開いたアリアナが、その中身が白紙であることに呆然とするという演出で始まり、1930年代に建てられた絢爛豪華なユナイテッド・パレスを存分に使ったオープニング・パフォーマンスは音楽とダンスのみでセリフや歌詞は一切なし! それでもアリアナらが圧巻のパフォーマンスを見せ、会場はスタンディングオベーションで称えた。功労賞を受賞したジョエル・グレイ&ジョン・カンダー写真:AP/アフロまた功労賞は『ニューヨーク・ニューヨーク』『キャバレー』『シカゴ』など数々の傑作で知られる作曲家ジョン・カンダー、そして『キャバレー』のMC役で舞台ではトニー賞、映画ではオスカーを受賞した俳優ジョエル・グレイが受賞。96歳と91歳のふたりが健在な姿を見せ、アリアナ・デボーズとジュリアン・ハフが『シカゴ』の「Hot Honey Rag」の華麗なパフォーマンスで祝福した。『シカゴ』パフォーマンスより、アリアナ・デボーズ(右)写真:AP/アフロ台本がないことで今年はノミネート作品以外のパフォーマンスも多く、歌手ニール・ダイアモンドの伝記的ミュージカル『ビューティフル・ノイズ』から大ヒットナンバー「Sweet Caroline」が披露され会場が一丸となり大合唱。リン=マニュエル・ミランダがノリノリで歌う姿も印象的だった。そしてリア・ミシェルは『ファニー・ガール』から「Don’t Rain on My Parade」を熱唱。名古屋市出身の岩井麻純、ハワイ出身のキャンディス・ハタケヤマもパフォーマンスを行った。『ファニー・ガール』パフォーマンスより、一番左が岩井麻純写真:AP/アフロ『ファニー・ガール』パフォーマンスより、中央リア・ミシェルの右後ろがキャンディス・ハタケヤマ写真:AP/アフロ日本のスタジオは昨年に続き、井上芳雄、宮澤エマがナビゲーターを務め、スタジオゲストとして俳優の市村正親、平方元基、三浦宏規、影山雄成(演劇ジャーナリスト)、柏木しょうこ(映像翻訳者)が出演。オープニングでは井上と宮澤がスタジオで「New York, New York」を生で熱唱し、三浦がダンスパフォーマンスを披露。授賞式終了後のスタジオでは、平方がミュージカル『生きる』より、自身が演じる小説家の楽曲「⼈⽣の主⼈になれ」を生歌唱した。第76回トニー賞受賞結果一覧『パレード』より写真:AP/アフロ★演劇作品賞『レオポルトシュタット』★ミュージカル作品賞『キンバリー・アキンボ』★演劇リバイバル作品賞『トップドッグ/アンダードッグ』★ミュージカル・リバイバル作品賞『パレード』★演劇演出賞パトリック・マーバー『レオポルトシュタット』★ミュージカル演出賞マイケル・アーデン『パレード』★演劇主演男優賞ショーン・ヘイズ 『グッドナイト、オスカー』★演劇主演女優賞ジョディ・カマー『プライマ・フェイシィ』★演劇助演男優賞ブランドン・ウラノヴィッツ『レオポルトシュタット』★演劇助演女優賞ミリアム・シルヴァーマン『ザ・サイン・イン・シドニー・ブルースティーンズ・ウィンドウ』ショーン・ヘイズ『グッドナイト、オスカ ー』写真:AP/アフロミリアム・シルヴァーマン『ザ・サイン・ イン・シドニー・ブルースティーンズ・ウ ィンドウ』写真:AP/アフロ★ミュージカル主演男優賞J・ハリソン・ジー『お熱いのがお好き』★ミュージカル主演女優賞ヴィクトリア・クラーク 『キンバリー・アキンボ』★ミュージカル助演男優賞アレックス・ニューウェル『シャックト』★ミュージカル助演女優賞ボニー・ミリガン『キンバリー・アキンボ』★ミュージカル脚本賞デヴィッド・リンゼイ=アベアー(『キンバリー・アキンボ』)★ミュージカル装置デザイン賞ベオウルフ・ボリット(『ニューヨーク・ニューヨーク』)★演劇装置デザイン賞ティム・ハトリー & アンジェイ・ゴールディング(『ライフ・オブ・パイ』)★ミュージカル衣装デザイン賞グレッグ・バーンズ(『お熱いのがお好き』)★演劇衣装デザイン賞ブリジット・ライフェンシュトゥール(『レオポルトシュタット』)★ミュージカル照明デザイン賞ナターシャ・カッツ(『スウィーニー・トッド』)★演劇照明デザイン賞ティム・ラトキン(『ライフ・オブ・パイ』)★ミュージカル音響デザイン賞ネヴィン・スタインバーグ(『スウィーニー・トッド』)★演劇音響デザイン賞キャロリン・ダウニング(『ライフ・オブ・パイ』)【ミュージカル・演劇 共通部門】★オリジナル楽曲賞「キンバリー・アキンボ」(作曲:ジャニーン・テソリ作詞:デヴィッド・リンゼイ=アベアー)★振付賞ケイシー・ニコロウ(『お熱いのがお好き』)★オーケストラ編曲賞チャーリー・ローゼン & ブライアン・カーター(『お熱いのがお好き』)(事前発表受賞者)★功労賞ジュエル・グレイ/ジョン・カンダー★地方劇場賞パサディナ・プレイハウス★イザベル・スティーヴンソン賞ジェリー・ミッチェル★名誉賞リサ・ドーン・ケイヴ/ヴィクトリア・ベイリー/ロバート・フリード★演劇教育活動賞ジェイソン・ゼンバック・ヤング<番組情報>『第76回トニー賞授賞式』[字幕版]2023年6月17日(土) 21:00〜 [WOWOWライブ] [WOWOWオンデマンド]※「第76回トニー賞授賞式 プレショー」を含む。※WOWOWスタジオパートは編集版として一部含む。※視聴方法等の詳細は下記番組公式サイトにてご確認下さい。番組公式URL:『第76回トニー賞授賞式』[同時通訳]※スタジオパートも全て含む。WOWOWオンデマンドにて配信中 ※6月17日(土) 20:59迄
2023年06月13日いよいよ6月11日(日本時間6月12日)に開催される米演劇・ミュージカル界の最高峰、第76回トニー賞受賞式。「ミュージカル部門」「演劇部門」「ミュージカル・演劇共通部門」の26部門のうち、ぴあアプリでは『お熱いのがお好き』が今年最多の13ノミネート、『&ジュリエット』『ニューヨーク・ニューヨーク』『シャックト』が9ノミネートで肩を並べるなど話題が集まる「ミュージカル部門」に注目。当アプリの「水先案内人」としてもお馴染み、WOWOW『はじめてのトニー賞』(2022)にもコメンテーターとして出演したミュージカル文筆家・町田麻子さんに、賞の行方について独自の視点から予想と希望を綴っていただきました。堅いのはやはり『お熱いのがお好き』個人的希望は『&ジュリエット』ブロードウェイにはトニー賞の“前哨戦”と目される演劇賞がいくつかあり、その結果を見る限り、今年のミュージカル部門は『お熱いのがお好き』がめっぽう強い。言わずと知れたマリリン・モンロー主演映画の、名匠ケイシー・ニコロウ(『アラジン』『ブック・オブ・モルモン』)演出・振付、『ヘアスプレー』コンビ(マーク・シャイマンとスコット・ウィットマン)の音楽による舞台化で、ほとんどの前哨戦を制しているほか、当のトニー賞でも今年最多の13ノミネートを受けている。そのうち何賞かは、ホリプロが出資している抱腹絶倒のとうもろこしコメディ『シャックト』にも行くだろうが、『お熱い~』の新作作品賞は堅いと言っていいだろう。前哨戦に基づくこの予想を覆して作品賞を獲る可能性があるとしたら、オフ・ブロードウェイでの高評価を引っ提げてオンに進出した『キンバリー・アキンボ』。今年の前哨戦で名前が挙がっていないのは、オン作品のみを対象とするトニー賞と違ってオン・オフを問わない各賞では、オフでの上演時に既に受賞済であるからに過ぎず、『お熱い~』との直接対決はトニー賞が初めてなのだ。小ぢんまりとした佳作ゆえ、大作『お熱い~』がやはり強そうな気はするが、個人的にはぜひ日本で上演されてほしいので、番狂わせで話題をさらって弾みをつけてほしいところ。少なくとも主演女優賞は、早老症の女子高生を見事に演じたベテラン女優、ヴィクトリア・クラークにぜひ獲ってほしい。ヴィクトリア・クラーク写真:REX/アフロただ「個人的に」で言ったら、じつは最も応援しているのは『&ジュリエット』。ブロードウェイでは観ていないのだが、2019年にロンドンで観た際、その展開のあまりの面白さに文字通り口をあんぐりと開けた状態で幕間を迎え、クライマックス・ナンバーではセットと照明と音楽と振付のあまりの融合ぶりに爆上がりした記憶がある。トニー賞は“現在、此処(ニューヨーク)で上演される意義”が問われる賞でもあるため、コロナ前のロンドンで生まれた本作の勝機が少ないのは承知の上で、脚本賞と振付賞、なんなら作品賞も獲ってほしいのが本音。まあ何を隠そう、今年は大本命の『お熱い~』を観られていないため、観ていたら個人的にも『お熱い~』を推している可能性は十分にあるのだが。『パレード』より、ベン・プラット(右)(C)Getty Imagesさらっと白状したついでに言うと、リバイバル作品賞に関しては、前哨戦から三つ巴が予想される3作のうち『スウィーニー・トッド』も『イントゥ・ザ・ウッズ』も観られていない。だがここで『パレード』を推す理由は、単に「唯一観られた作品だから」というだけでなく、昨年の今頃は日本で『ガイズ&ドールズ』を手掛けていたマイケル・アーデンの演出と、主人公レオ役のベン・プラットの演技が実際に衝撃的だったから。以下ネタバレになるのでこれから観劇予定のある方には次の段落まで読み飛ばしていただきたいのだが、なんとベン・プラット、15分の休憩時間中ずっと板付きなのである。冤罪で収監されたレオの精神状態のまま、衆人環視のもと舞台上に居続ける姿には、自身も役と同じユダヤ系の俳優としての凄まじい覚悟を感じた。主演男優賞は激戦の様相だが、個人的にはぜひ彼に。『スウィーニー・トッド』(C)Matthew Murphy and Evan Zimmermanそんなわけで、今年はノミネートを6以上受けた8作品のうち半分しか観られていないなかでの心許ない予想&希望となったが、観ていないということは、受賞後に観られる可能性があるということ。ブロードウェイ作品はじつは、トニー賞の行方を占いながら観るのも楽しいが、受賞直後の最も盛り上がっている時に観るのはもっと楽しい。次なる訪問に思いを馳せながら、今年の結果を見守るとしよう。文:町田麻子第76回トニー賞「ミュージカル部門」ノミネーション一覧ミュージカル作品賞■『&ジュリエット』■『キンバリー・アキンボ』■『ニューヨーク・ニューヨーク』■『シャックト』■『お熱いのがお好き』ミュージカル・リバイバル作品賞■『イントゥ・ザ・ウッズ』■『キャメロット』■『パレード』■『スウィーニー・トッド』ミュージカル主演男優賞■クリスチャン・ボール(『お熱いのがお好き』)■J.ハリソン・ジー(『お熱いのがお好き』)■ジョシュ・グローバン(『スウィーニー・トッド』)■ブライアン・ダーシー・ジェームズ(『イントゥ・ザ・ウッズ』)■ベン・プラット(『パレード』)■コルトン・ライアン(『ニューヨーク・ニューヨーク』)ミュージカル主演女優賞■アナリー・アシュフォード(『スウィーニー・トッド』)■サラ・バレリス(『イントゥ・ザ・ウッズ』)■ヴィクトリア・クラーク(『キンバリー・アキンボ』)■ローナ・コートニー(『&ジュリエット』)■ミカエラ・ダイアモンド(『パレード』)ミュージカル助演男優賞■ケヴィン・デル・アギーラ(『お熱いのがお好き』)■ケヴィン・カフーン(『シャックト』)■ジャスティン・クーリー(『キンバリー・アキンボ』)■ジョーダン・ドニカ(『キャメロット』)■アレックス・ニューウェル(『シャックト』)ミュージカル助演女優賞■ジュリア・レスター(『イントゥ・ザ・ウッズ』)■ルーシー・アン・マイルズ(『スウィーニー・トッド』)■ボニー・ミリガン(『キンバリー・アキンボ』)■ナターシャ・イヴェット・ウィリアムズ(『お熱いのがお好き』)■ベッツィ・ウルフ(『&ジュリエット』)ミュージカル演出賞■マイケル・アーデン(『パレード』)■リア・ディブソネ(イントゥ・ザ・ウッズ)■ケイシー・ニコロウ(『お熱いのがお好き』)■ジャック・オブライエン(『シャックト』)■ジェシカ・ストーン(『キンバリー・アキンボ』)ミュージカル脚本賞■デヴィッド・ウエスト・リード(『&ジュリエット』)■デヴィッド・リンゼイ=アベアー(『キンバリー・アキンボ』)■デヴィッド・トンプソン & シャロン・ワシントン(『ニューヨーク・ニューヨーク』)■ロバート・ホーン(『シャックト』)■マシュー・ロペス & アンバー・ラフィン(『お熱いのがお好き』)ミュージカル装置デザイン賞■ベオウルフ・ボリット(『ニューヨーク・ニューヨーク』)■ミミ・リエン(『スウィーニー・トッド』)■スコット・パスク(『シャックト』『お熱いのがお好き』)■マイケル・イヤーガン & 59プロダクションズ(『キャメロット』)ミュージカル衣装デザイン賞■グレッグ・バーンズ(『お熱いのがお好き』)■クリント・ラモス & ソフィア・チョイ(『KPOP』)■スーザン・ヒルファーティ(『パレード』)■ジェニファー・モーラー(『キャメロット』)■パロマ・ヤング(『&ジュリエット』)■ドナ・ザコウスカ(『ニューヨーク・ニューヨーク』)ミュージカル照明デザイン賞■ケン・ビリントン(『ニューヨーク・ニューヨーク』)■ラップ・チー・チュー(『キャメロット』)■ヘザー・ギルバート(『パレード』)■ハワード・ハドソン(『&ジュリエット』)■ナターシャ・カッツ(『お熱いのがお好き』『スウィーニー・トッド』)ミュージカル音響デザイン賞■カイ・ハラダ(『ニューヨーク・ニューヨーク』)■スコット・レーラー & アレックス・ニューマン(『イントゥ・ザ・ウッズ』)■ギャレス・オーウェン(『&ジュリエット』)■ジョン・シヴァース(『シャックト』)■ネヴィン・スタインバーグ(『スウィーニー・トッド』)<番組情報>生中継!第76回トニー賞授賞式6月12日(月) 8:00(※日本時間)放送・配信(同時通訳)[WOWOWプライム][WOWOWオンデマンド]字幕版は6月17日(土) 21:00放送・配信 [WOWOWライブ][WOWOWオンデマンド]※放送終了後WOWOWオンデマンドでアーカイブ配信あり配信期間:生中継版6月17日(土) 20:59まで/字幕版7月2日(日) 23:59までナビゲーター:井上芳雄、宮澤エマゲスト:市村正親、平方元基、三浦宏規詳細はこちら:
2023年06月11日昨年の第75回カンヌ国際映画祭にてグランプリを獲得、第95回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた『CLOSE/クロース』から、色鮮やかな花畑を駆けるレオとレミが、2人だけの世界に没頭する冒頭シーンが解禁された。本作の主人公は、花き農家の息子で活発なレオと少し引っ込み思案だが音楽の才能豊かな幼なじみのレミ。性格は違えど、24時間365日ともに過ごしてきた2人は兄弟のような関係だ。13歳になり中学校に入学すると、親密過ぎる関係をクラスメイトに指摘され、周囲を気にしたレオはレミと距離を置くようになっていく。今回解禁となった映像は、そんな2人が仲違いをする以前、お互いを唯一無二の存在と認め、2人だけの世界にいた頃のこと。画面いっぱいに広がる、鮮やかなピンク、白、黄色、赤のダリアの花畑に目を奪われるこの冒頭のシーンは、ルーカス・ドン監督の出身地ベルギーにあるウェッテレンと画家ゴッホの生誕の地で有名なオランダのズンデルトで撮影が行われ、監督自身が生まれ育った村にあった花畑がアイディアの基になっている。心地よい春の日差しのもと、互いを気にかけながら眩い笑顔を振りまき駆ける2人の姿からは生命力や希望が感じられる1シーン。だが、この美しい時間は長くは続かない。夏、秋、冬と季節が巡るように、2人の環境も変化し、映画冒頭に色鮮やかだった風景も次第に暗くなっていく。美的手段として“色彩”を取り入れたかったと監督が語るほど、本作では色にこだわりを見せており、映画前半と後半での色彩のコントラストは見どころの1つとなっている。さらに監督は「子供の悲しみの過程を伝えるために、季節の色彩のコントラストを強調したかったのです。暗かった冬が過ぎると、花が再び植えられ、色が戻り、希望と生命が続いていくことを告げてくれます」と話し、映画に季節を取り入れることで、言葉ではうまく伝えることのできないレオとレミの心の機微を描いている。そんなルーカス・ドン監督が生み出した繊細な物語を一足先に鑑賞した『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督は、「大切なものが奪われていく。それは体の一部を剥がされるような痛みに近い。少年の日の喪失ーその痛切を描いた、永遠の記憶に残る一篇」とレオとレミが思春期への旅で出会う変化と悲しい痛みに共感を寄せ、映画パーソナリティの伊藤さとりは「早くも本年度No.1になってしまった大傑作」とコメント。映画文筆家の児玉美月は、「どうしてぼくたちは、ただただ一緒にいるだけではいられないのだろう。ふたりきりの秘密の花園を、ずっと君と駆けていたかった」と、この冒頭のシーンに思いを馳せ、さらに映画ライターのよしひろまさみちは「是枝裕和監督の『怪物』でも描かれた少年時代の友愛とセクシュアリティのゆらぎ。そこから一歩踏み込んで、子どもの感情をあからさまに爆発させた。ステップ・バイ・ステップが通用しない少年時代の、美しくも残酷な1ページ」と今年のカンヌ国際映画祭でクィア・パルム賞を受賞した是枝裕和監督の『怪物』にも言及した。『CLOSE/クロース』は7月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:CLOSE/クロース 7月14日(金)より全国公開© Menuet / Diaphana Films / Topkapi Films / Versus Production 2022
2023年06月08日6月12日(月) にWOWOWで生中継・ライブ配信される『生中継!第76回トニー賞授賞式』に、三浦宏規がゲスト出演することが発表された。三浦は今年5月にプライベートでニューヨークを訪れ、ブロードウェイで今年のノミネート作品を含め話題作を観劇したばかり。トニー賞直前のブロードウェイから大いに刺激を受けた、三浦の熱冷めやらぬトークに期待ができそうだ。なお番組には市村正親と平方元基のゲスト出演も予定されている。また、番組オープニングでナビゲーターの井上芳雄と宮澤エマが、今年度のミュージカル作品賞にノミネートされている『ニューヨーク・ニューヨーク』のタイトル曲を歌唱披露することが決定。『ニューヨーク・ニューヨーク』は、マーティン・スコセッシが監督を務め、作曲をジョン・カンダー、作詞を故フレッド・エッブが手がけた1977年の同名映画をもとに作られた新作ミュージカル。既存の名曲ナンバーの上に新しい楽曲も加わり、リン=マニュエル・ミランダ(『ハミルトン』)が歌詞を書きおろしたことも話題になっている。さらに、今年4月に井上がおよそ3年ぶりにニューヨークのブロードウェイに渡り、ロケを行った番組がWOWOW公式YouTubeチャンネルで公開中。本番組は、WOWOWオンデマンドでアーカイブ配信中の『トニー賞がやってくる!』の再編集版。活気あるブロードウェイの近況を現地からリポートするとともに、昨年11月にオープンした演劇に特化した体験型ミュージアム「ブロードウェイ博物館」を訪れ、トニー賞やブロードウェイの歴史を井上自身の現地からのリポートで巡っていく。なお今回の映像は、7月2日(日) 23:59までの期間限定公開となる。井上芳雄inニューヨーク!トニー賞って?ブロードウェイの今と昔を巡る!※7月2日(日) 23:59までの期間限定公開<番組情報>生中継!第76回トニー賞授賞式6月12日(月) 8:00(※日本時間)放送・配信(同時通訳)[WOWOWプライム][WOWOWオンデマンド]字幕版は6月17日(土) 21:00放送・配信 [WOWOWライブ][WOWOWオンデマンド]※放送終了後WOWOWオンデマンドでアーカイブ配信あり配信期間:生中継版6月17日(土) 20:59まで/字幕版7月2日(日) 23:59までナビゲーター:井上芳雄、宮澤エマゲスト:市村正親、平方元基、三浦宏規詳細はこちら:
2023年06月08日第48回菊田一夫演劇賞の授賞式が7日に東京・東京會舘にて行われ、TBSテレビ 代表取締役社長 佐々木卓、ホリプログループ会長 堀義貴、天海祐希、パルコ エンタテインメント事業部 演劇事業担当ゼネラルプロデューサー 佐藤玄(坂本昌行代理)、ワタナベエンターテインメント代表取締役社長 渡辺ミキ(望海風斗代理)、瀬戸山美咲、渥美博が登場した。同賞は、演劇界の巨星・菊田一夫氏の名を冠し、大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家(作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフ)を表彰する賞。演劇賞を受賞した天海は関係者への感謝を表し、さらに「劇場に足を運んでくださったたくさんの皆さん、色々と難しい時期でありましたけれども、皆様足を運び下さったことを心から感謝しています」と観客に対してのメッセージも。「演劇って生ものですから、生の人間が演じ、そして生の人間が客席で観てくださるというものになります。大変な時期もございました。今も色々と大変なこともまだまだあると思います。何もできない自分に対しての絶望感はもちろん感じました。しかし、人間の可能性、そして舞台の可能性を、たくさん感じることもできました。そこに希望を持って千秋楽まで走ることができました。その舞台二つでこのような素晴らしい賞をいただけたこと、心から感謝しています。そして、まだまだ自分でも精進して行きたいと思いますし、たくさんの方に楽しんでいただける舞台を作っていきたいなと心から思います」と思いを表した。この日スケジュールの都合により欠席だった坂本からは「この度はとても名誉ある賞をいただき、喜びと驚きで胸がいっぱいです。大先輩の東山(紀之)さんからいただいた『頑張っていれば、人は必ず見てくれている』という言葉を胸に、作品づくりをしてきました。まさにまさに今、現実となりました。この賞に恥じぬよう、これからもお客様に、より良い作品をお届けできるよう邁進してまいります」とコメントが届く。また、新型コロナウイルス罹患により欠席となった望海も「この度は素晴らしい賞をいただきましたこと、心から感謝申し上げます。授賞式に出席したら実感が湧くのだろうと、この日を楽しみにしておりましたが、残念ながら出席が叶わずとても悔しいですし、申し訳ない気持ちでいっぱいです。『ネクスト・トゥ・ノーマル』のダイアナ、『ガイズ&ドールズ』のアデレード、『ドリームガールズ』のディーナ、どの役も1人で作りあげたのではなく、カンパニーのみなさんのおかげでそれぞれの人物を息付かせることができたのだと思います。皆様に感謝申し上げたいです」とコメントが代読される。そして「ここからは個人的な話になりますが、私は小学生の頃に初めて宝塚歌劇を見に行って、天海祐希さんに一瞬で恋に落ちました。天海祐希さんみたいな男役になりたいと夢見て、今から20年前に宝塚で初舞台を踏みました」という言葉に、会場にいた天海も照れ笑い。「私をこの世界に導いてくださった憧れの方と、今日同じ場所に出させていただけるなんて信じられない、という思いが強すぎたのかもしれません。こんな大事な時に健康管理ができない自分がとても情けないのですが、この悔しさをバネに、そしていただいた賞を支えに、これからも一つ一つの作品、役に真摯に向き合い続けたいです。ありがとうございました」と締めくくられた。○受賞者一覧・菊田一夫演劇大賞舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」上演関係者一同・演劇賞天海祐希(『広島ジャンゴ2022』ジャンゴ役、『薔薇とサムライ2−海賊女王の帰還−』アンヌ役)坂本昌行(『THE BOY FROM OZ』ピーター・アレン役、『凍える FROZEN』ラルフ役)望海風斗(『ネクスト・トゥ・ノーマル』ダイアナ役、『ガイズ&ドールズ』ミス・アデレイド役、『ドリームガールズ』ディーナ・ジョーンズ役)瀬戸山美咲(『スラムドッグ$ミリオネア』『ザ・ビューティフル・ゲーム』上演台本、演出)・特別賞渥美博
2023年06月07日是枝裕和監督×脚本・坂元裕二×音楽・坂本龍一による映画『怪物』。豪華タッグが実現し、第76回カンヌ国際映画祭では脚本賞、クィア・パルム賞を受賞した。大きな湖のある郊外の町に住む、息子を愛するシングルマザー・早織(安藤サクラ)、生徒思いの学校教師・保利(永山瑛太)、そして早織の息子・湊(黒川想矢)と同級生・依里(柊木陽太)……よくある子供同士のケンカに見えた事件は次第に社会やメディアを巻き込んで大事になり、ある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した。今回は是枝監督にインタビュー。脚本を担当した坂元氏とのタッグは前々から熱望していたというが、実際に組んでみてどうだったのか。また、同作に出演する実力派俳優、そしてオーディションで選ばれた子役のすごさについて、話を聞いた。○■カンヌ脚本賞受賞、坂元裕二には「いろいろ勉強になりました」――今回念願の坂元さんとのタッグとのことでしたが、改めてどのような印象でしたか?いろいろ勉強になりました。特に前半40分、描写自体は「何かが起きそうだ」という不穏な感じだけでずっと引っ張る力があるんです。僕は基本的には「スライス・オブ・ライフ」という、人生のある瞬間を切り取って描写していくタイプが好きで、ストーリーがない作品を作っているつもりはないけれども、今回はやっぱり坂元さんの物語の推進力が強い。そこが勉強になりました。――是枝監督でもまだ「勉強になる」ということがあるんですね。話し合いの中で変化していったことはありますか?僕がプロットをいただいた段階で構成自体はもうこの形でした。ただ、校長先生の存在はこんなに大きくなくて、田中裕子さんという名前が挙がった点で膨らんできたし、保利先生もやっぱり瑛太さんに決まってからディテールが書き込まれて、面白かったなあ。「どこまで見せるのか」みたいなことは意見を交換していきました。○■子役を探すのはとても大変――子役のお二人はオーディションとのことで、どのようにして選ばれているんですか?直感なんですよね、キャスティングって。2人はお芝居が抜群だったんです。いろんな組み合わせがあって、時々別の役をやってもらったり逆転させたりと試してみたら、あの2人の依里と湊の組み合わせが一番しっくりきました。柊木くんはほっとくとずっとひとりでお喋りしている子で、直感で役をつかんでしまうタイプ。黒川くんは非常にナイーブで、ひとつひとつ言葉を選んで話すタイプでした。役者としては全く真逆のタイプですけど、そこがまた良かったかもしれないです。――観ていても真逆の雰囲気は感じていました。黒川くんは感情で作っていき、柊木くんは理知的で「はいはいはい、そういうことですね。わかりました〜」って、人生4周目ぐらいかな?(笑) いろんな状況を俯瞰して見てますよね。自分が置かれてるつらい状況も含めて、俯瞰して見られるタイプ。今回の2人を見ると、本当に役とぴったりでした。自分が映画を撮り始めた時と比べて、あの年齢の子供たちの演技力というのは、相対的に上がっていると思います。ただ、男の子は小学校高学年から中学生の年齢層が薄いんですよ。部活が始まってサッカーとか野球がしたくなって一度辞めてしまう。女の子は4〜5歳で「女優さんになる」と言ったらそのまま維持されることが多いんですけど、男の子はいったん減って、高校生くらいで多分戻ってくると思うんです。ですから、探すのがとても大変なんです。――大人の方達もすごい方ばかりでした。監督から見て、安藤さんと永山さんはどのようなところがすごいと思いますか?サクラさんは役に入りながら完全に俯瞰でも作品を見ている、両方の目を持った役者です。コントロールの能力がすごく高い。あと、あんまりそう見えてないかもしれないけど、身体能力が高い方なんです。いろんな意味で筋肉が柔らかくて、軽やかで、女優さんとしての才能だと思います。瞬間瞬間のつかみが素晴らしい方です。それからお二人とも、いろんな意味で脚本の理解力が高いです。特に今回は瑛太さんの坂元脚本に対する理解力の高さを目の当たりにして、「瑛太さんじゃなかったらこのセリフは成立しないかもしれない」というギリギリのところを、坂元さんが攻めてたんじゃないかと思います。例えば母親との面談の途中で飴を食べ始めるようなシーンも「瑛太さんだったら、ここまで書いても成立させるだろう」という気持ちを感じて、おそらくお互いが攻めているんじゃないかと。こういう役者を持った脚本家と、ああいう脚本家持った役者、その中に僕も参加させていただきまして、幸せですよね。――やっぱり演技において、作品を俯瞰で見ることは重要でしょうか?必ずしも全員が俯瞰して見なくてもいいと思います。役者さんによって、設計図を持ってお芝居を組み立ててくる方もいますし、瞬発力がいい方もいますし、色々な方がいて面白いです。■是枝裕和監督1962年6月6日、東京都生まれ。早稲田大学卒業後、テレビマンユニオンに参加。2014年に独立し制作者集団「分福」を立ち上げる。1995年に『幻の光』で監督デビューし、その後も『誰も知らない』(04)、『そして父になる』(13)、『海街diary』(15)等、数々の作品を世に送り出す。2018年の『万引き家族』は、第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドールを受賞し、第91回アカデミー賞外国語映画賞にノミネート、そのほか多くの映画賞を受賞した。2019年の『真実』は国際共同製作作品として海外の映画人とのセッションを本格化させ、2022年には初の韓国映画となる『ベイビー・ブローカー』で、第75回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品、エキュメニカル審査員賞を受賞。また主演のソン・ガンホが韓国人俳優初となる最優秀男優賞を受賞した。(C)2023「怪物」製作委員会
2023年06月07日5月16日から27日にかけて開催された第76回カンヌ国際映画祭は、実力派監督たちの新作が期待に応え、日本映画も受賞するなど、今年も多くの話題を提供した。有名監督作が多いカンヌだが、実は若手監督の発掘にも余念が無い。有名監督を称揚しつつも、若手監督の応援にこそ映画の未来がかかっていることは自明だからだ。そして今年はアジアの若手が目覚ましい結果を残しており、そのいくつかを紹介してみたい。カンヌ映画祭には、「コンペティション」を始め、「ある視点」、「監督週間」、「批評家週間」といった並行部門が存在し、作品賞や監督賞などの各賞はその部門内で行われるのが通常である。例外となるのが新人賞の「カメラドール」で、各部門の新人監督作品が横串で対象となる。言い換えれば、新人監督作品(長編1本目)は、どの部門に入っても「カメラドール」候補となる。そして2023年の「カメラドール」を受賞したのが、「監督週間」に出品されたベトナムの『Inside the Yellow Cocoon Shell』という作品である。ティエン・アン・ファム監督は1989年生の男性で、ホーチミン市で情報工学の学位を取得した後に映画作りに転じたとのことだが、長編第1作は抒情と詩情と謎に満ち、特異な美しさに溢れている。ティエン・アン・ファム監督 Photo by Kristy Sparow/Getty Images義姉の事故死を知った青年が、彼女の棺を故郷の村に届けに行くことになる。その旅は、義姉の失踪した元夫である青年の兄を探す旅でもあった…。という物語。青年が都会からベトナムの辺境地へと入っていく過程を描くロードムービーであり、荘厳な景観にしばしば息を飲む。しかし、息を飲むのは景観の美しさだけでなく、義姉の故郷の村に根付くキリスト教信仰を描く際の繊細さであり、摩訶不思議な登場をする動物たちの描写であり、そして兄や昔の恋人など、失われた者たちとその理由を掴もうとする青年の心象風景を映し出すキャメラの見事な動きである。『Inside the Yellow Cocoon Shell』(C) APOLLO非常にゆっくりとした進行のリズムが、本作の大きな特徴となっている。ワン・ビン監督やラヴ・ディアス監督など、一般的な映画の上映時間を超越した「スローシネマ」を手掛ける監督がアジアで強い存在感を放っているが、3時間超の本作はそれら監督たちの影響下にあると見てもいいかもしれない。物語はある程度リニアな形で進行するものの、途中でベトナム戦争を戦った老兵士の語りが入ったり、主人公青年の過去の経験のフラッシュバックが一瞬それとは分からない形で挿入されたり、ドキュメンタリー的なパートや神秘的なパートなどを交えながら作品は自在に脱線する。確固たる現実と揺れる魂とが拮抗し、静かで緩やかな大河のようなスケールを備えた作品だ。豊かな詩情や、アジアの森の奥に漂う神秘性や、純度の高いアート性などから、アピチャッポンやラヴ・ディアスの後継となり得る存在がベトナムから出現したという印象を強く抱かせる。納得の「カメラドール」受賞である。カンヌの「批評家週間」は、長編2本目までの監督を対象とする若手の登竜門的部門であるが、この部門内の長編コンペで作品賞を受賞したのが、『Tiger Stripes』というマレーシアの作品。アマンダ・ネル・エウ監督は1985年クアラルンプール生まれの女性で、ロンドンで映画を学び、短編で経験を積んでから初めて手掛けた長編が本作であるとのこと。アマンダ・ネル・エウ監督Photo by David M. Benett/Jed Cullen/Dave Benett/Getty Imagesマレーシアの田舎に暮らす12歳の少女が初めての生理を経験し、そこから体に異変が起きてくる。しかしそれは第二次性徴のそれとは異なっており、剛毛が生えたり爪が剥がれたりするなど、どうやら獣化しているらしいのだ。学校の友人関係も悪化し、やがて生徒間では謎の集団ヒステリーが発生し、その「呪い」を鎮めるための専門家が連れて来られる…という物語。『Tiger Stripes』(C) APOLLOかなりユニークな内容なので、要約は難しいというか、野暮だろう。ダンス動画を撮るなど現代的で活発だった少女に異変が起きていく様子は、学園ものとホラーと少しコミカルな要素も交じり、映画がどこに向かうのか安易な予想を許さない面白さがある。そして、本作には現在の映画が最も重視する数々の主題が隠喩として込められていることが明白だ。12歳という自我が芽生える時期を背景に、女性の体と意思を巡るアイデンティティの問題が語られ、様々な抑圧からの叫びが獣化を通じて発せられる。この重要なイシューをエンタメ要素もあるユニークな寓話に盛り込んだ監督の技量は実に頼もしい。女性の監督による作品を積極的に紹介しようという動きは、ここ数年の世界の映画祭において顕著である。1960年代から活動するジェーン・フォンダは、カンヌのクロージング・セレモニーに登場し、今年の最高賞「パルムドール」が女性のジュスティーヌ・トリエ監督作品『Anatomy of a Fall』に授与されたことを祝福し、女性の監督による作品がカンヌで増えてきた事実を(60年代からは考えられない)喜ばしい変化だとスピーチで強調した。ジュスティーヌ・トリエ監督Photo by Kristy Sparow/Getty Imagesアジアでもその動きは活発となるべきだろうし、マレーシアのアマンダ・ネル・エウ監督の受賞は刺激になるだろう。そして「監督週間」部門では、中国から女性の新人監督作がエントリーを果たしている。96年生のカン・ジハン(Zihan Geng)監督による『A Song Sung Blue』は、受賞こそならなかったものの、15歳の少女を主人公とする苦くも普遍的な思春期の終わりを鮮やかに描き、アジア映画の若き勢いがここでもはじけていた。『A Song Sung Blue』(C) APOLLOベトナム出身のフランス人、トラン・アン・ユン監督が『青いパパイヤの香り』で「カメラドール」を受賞したのが1993年。その30年後となる2023年、トラン・アン・ユン監督はコンペで監督賞を受賞した。その同じ年にベトナムの監督が「カメラドール」を受賞したことに不思議な巡り合わせを感じてしまう。Photo by Pascal Le Segretain/Getty Imagesアジア映画のプレゼンスが必ずしも高いわけではないカンヌにおいて、今後も若いアジア映画人の台頭が続くことを期待せずにいられない。(矢田部吉彦)
2023年06月06日ヘレン・ミレンが第37回アメリカン・シネマテーク・アワードを受賞することが分かった。同賞は非営利文化芸術団体アメリカン・シネマテークが1986年から毎年、映画芸術に多大な貢献が認められる特別なアーティストに贈る賞。昨年はライアン・レイノルズ、過去にはスティーブン・スピルバーグ、マーティン・スコセッシ、トム・クルーズ、スカーレット・ヨハンソンらが受賞している。同団体の会長ニック・リシータは、ヘレンについて「オスカー、トニー、エミーと演技賞三冠を達成し、俳優たちの中でも比類なきアイコンとして存在しています。彼女は女王役から誘う女の役まで、並外れた技術で新鮮さと魅力を失うことなく演じてきました」「ヘレンに第37回アメリカン・シネマテーク・アワードを贈ることを誇りに、光栄に思います」とコメントした。俳優として50年以上活躍してきたヘレン。150以上の映画・テレビ作品に出演し、2007年にエリザベス女王2世を演じた『クィーン』でアカデミー主演女優賞を獲得した。最近では『ワイルド・スピード』シリーズや『シャザム!~神々の怒り~』でアクションシーンを披露。公開待機作には『バービー』などがある。第37回アメリカン・シネマテーク・アワード授賞式は11月4日、ロサンゼルスのザ・ビバリー・ヒルトンにて開催される。(賀来比呂美)
2023年06月06日そごう大宮店では、2023年5月31日(水)から6月7日(水)までの期間で「第8回 パンフェスタ」を開催する。そごう大宮店「第8回 パンフェスタ」全国各地から人気ベーカリーが出店する、そごう大宮店恒例の人気企画「パンフェスタ」。「ほおばる幸せ、アップデート。」をテーマに掲げる今回は、初出店11ブランドを含む約36ブランドが出店。気分に合わせて選べる多彩なパンが販売される。「<シュシュズベーカリー(福岡)>小雪あんバター」たとえば、福岡の「シュシュズベーカリー」からは、看板商品のキューブ型生食パンをアレンジしたスイーツパン「小雪あんバター」が登場。まろやかで優しい甘みのこしあん、風味豊かなバター、しっとりとした生食パンが織りなす、絶妙なハーモニーが魅力だ。「<アンドアールグレイ(兵庫)>ハワイアンスコーン」また、兵庫のアールグレイ専門店「アンドアールグレイ」は、コクのあるクリームチーズや多彩なフルーツを合わせたハワイアンスコーンを提案。アールグレイ&オレンジや抹茶&あんこ、ブルーベリーなど多彩なフレーバーが楽しめる。熟成肉のステーキサンド、イタリア人パティシエが作るアップルパイこのほか、多くの世界大会で優勝しているイタリア人シェフパティシエが手がける「<IGATTI(神奈川)>アップルパイ」、金沢発の新感覚フレンチトースト「<パパンガパン(石川)>フレンチトースト」、熟成和牛のステーキを豪快にサンドした「<旬熟成(東京)>熟成和牛の贅沢ステーキサンド」など、各店自慢の一品が用意されている。開催概要そごう大宮店「第8回 パンフェスタ」開催期間:2023年5月31日(水)〜6月7日(水)会場:そごう大宮店 7階=催事場※最終日6月7日(水)は当会場のみ17:00にて閉場。イートイン営業時間:10:30~19:30※最終日は16:30まで。※ラストオーダーは各日閉場の30分前。出店数:約36ブランド(内、初出店11ブランド)
2023年06月01日現地時間5月27日夜、フランスで開催されていた第76回カンヌ国際映画祭の授賞式にて、映画『Perfect Days』で主演を務めた役所広司が男優賞に輝いた。日本の俳優の受賞は、2004年の『誰も知らない』の柳楽優弥以来2人目で、さらにエキュメニカル審査員賞も受賞し、作品としてはW受賞となった。エキュメニカル審査員賞は、キリスト教徒の映画製作者、映画批評家らによって1974年に創設されたもので、日本人の監督作では過去に青山真治監督の『EUREKA(ユリイカ)』が2000年、河瀬直美監督の『光』が2014年、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が2021年に受賞しており、邦画としては4作品目となる。併せて、役所広司本人、さらに会場で感動の表情を浮かべていた監督のヴィム・ヴェンダース、そしてカンヌで一緒にプレミア上映に立ち会ったキャストからコメントが到着した。■役所広司日々を丁寧に静かに重ねるように生きる。この平山という男を演じるのは、大きな挑戦でした。ヴィム・ヴェンダースという偉大な監督には、フィクションの存在であるこの男にとても大きなリスペクトがありました。それが私を導き、平山という男をこの世界に生み出した気がします。このような賞をいただいてとても光栄です。日本の、世界の、映画が少しでも、もっと素晴らしいものになるようにこれからも努力を重ねていきたいと思います。日本でもみなさんに、「平山」という男をご紹介できる日が楽しみです。■ヴィム・ヴェンダースこれ以上の言葉を私は見つけることができない。“役所広司は、監督をする者にとって最高の俳優である”彼こそが俳優である。それも最高の俳優だ。彼こそが平山であり、『PERFECT DAYS』というこの映画の心臓であり、魂なのだ。この映画を通じて私たちはゆっくりと平山の視線や生き方を受け入れていく。彼の目を通してこの世界をみつめる。そうすることで彼が選びとった人のために生きるというその姿に癒しを感じるようになる。他の俳優でも平山を「演じる」ことはできるだろう。けれど役所広司は平山そのものになった。穏やかさ、謙虚さ、大きな心。同じようなひとに対してだけでなくすべてのひとに対しても。自然に対してもそれをもつ。とくに木々には静かで美しい感情を抱いている。カンヌの劇場から泣いて帰る人がいるとしたら、それはこの偉大な俳優が彼らを旅に連れ出したのだ。彼らの魂に、より良く生きることとは何か。満たされた生き方はどういうものか。そういう考えに火をともしたのだ。こんなことを成し遂げる俳優は世界にそうはいない。私は彼と一緒に映画をつくれたことをとても幸せに思う。この賞は、私と、そしてカンヌに集まったチームの全員が待ち望み、そして夢にみたものである。■中野有紗受賞、本当におめでとうございます。役所さんの演技、作品に取り組む姿勢は私の心に強く響きました。役所さんの存在の素晴らしさが更に世界に伝わったような気がして、自分の事のように嬉しく感じています。その様な受賞作品に、私も出演させて頂けた事を心より光栄に思って居ります。本当におめでとうございました。■アオイヤマダ受賞おめでとうございます。人それぞれの日常や居場所が主人公であり、それこそが平和ということ。与えられた時間を精一杯生きること。そして、決して一人では生きられないこと。私はこの作品に携わらせて頂き、改めて意識することができました。ヴィムさんがみつめる日本には、私たちが気がつくことができない、新芽のような美しさがあります。素晴らしい機会を下さったこと、本当に感謝しております。■田中泯嬉しい!役所さんの受賞が自分のことのように嬉しい。そうして『PERFECT DAYS』を受け入れたフランス、カンヌにヤッホーだ。この作品に関わった全ての人の心の内に秘められていたことがこの結果だった、と僕は信じます。ヴェンダース監督がそんな人々の先頭で喜びに浸っているに違いない。役所さんが体現した平山さんは、自分のテンポとメロディーで生きたい人々の本当の例題となるでしょう。言葉少ない役所さんは、ずっと踊っていた!<作品情報>『PERFECT DAYS』原題:『PERFECT DAYS』/上映時間:124分/製作:日本/日本配給予定【スタッフ】監督:ヴィム・ヴェンダース脚本:ヴィム・ヴェンダース、高崎卓馬エグゼクティブ・プロデューサー:役所広司プロデュース:ヴィム・ヴェンダース、高崎卓馬【キャスト】役所広司、柄本時生、中野有紗アオイヤマダ、麻生祐未、石川さゆり田中泯、三浦友和 ほか(C)2023 MASTER MIND Ltd.『PERFECT DAYS』トレーラー
2023年05月29日横浜・八景島シーパラダイスは、「第23回八景島あじさい祭」を2023年6月3日(土)から6月25日(日)まで開催する。“県内最大級”2万株のあじさいが見頃に初夏になると神奈川県内最大級を誇る2万株のあじさいが咲き誇る八景島。「セイヨウアジサイ」や「ガクアジサイ」、八景島のオリジナルあじさい「八景ブルー」など、色とりどりのあじさいを鑑賞できる。そんなあじさいが見頃になる時期に行われる「第23回八景島あじさい祭」期間中は、あじさいの見どころスポットを散策できる「あじさい八景めぐり」を開催。あじさい坂や、あじさいとバラのコラボレーションを楽しめる丘の広場・ブルーパラダイスなど、見どころスポット全8か所を巡ることができる。横浜・八景島シーパラダイスのあじさいイベント横浜・八景島シーパラダイス館内でも、あじさいにちなんだ多種多様なイベントを実施する。たとえば、国内最多飼育数5万尾のイワシが音楽や照明に合わせ乱舞する演出「スーパーイワシイリュージョン」は、梅雨やあじさいなどをイメージした期間限定のライティングに。降りそそぐ雨のようにイワシがキラキラと輝く、幻想的でダイナミックなパフォーマンスを楽しめる。水族館・ふれあいラグーンでは、「ケープペンギンのお花見パレード」を開催。あじさいに彩られたパレードロードを、ケープペンギンたちが“ぺたぺたよちよち”と歩く。詳細「第23回八景島あじさい祭」期間:2023年6月3日(土)~6月25日(日)場所:八景島内丘の広場周辺時間:平日8:30~21:30、土日8:30~22:30■横浜・八景島シーパラダイス館内イベント住所:神奈川県横浜市金沢区八景島・「スーパーイワシイリュージョン~RAIN~」場所:アクアミュージアム1、3階時間:1日3~4回・「ケープペンギンのお花見パレード」場所:ふれあいラグーン内パレードルート時間:1)13:30~、2)16:30~(約5分間)
2023年05月29日映画『怪物』(6月2日公開)が、第76回カンヌ国際映画祭にて脚本賞を受賞したことが27日(日本時間28日)、明らかになった。同作は是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二によるオリジナル作。大きな湖のある郊外の町に存在する、息子を愛するシングルマザー(安藤サクラ)、生徒思いの学校教師(永山瑛太)、そして無邪気な子供たち(黒川想矢、柊木陽太)。そこで起こったのはよくある子供同士のケンカに見えたが、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した。第76回カンヌ国際映画祭にて、フランス時間5月17日(水)コンペティション部門の公式上映を無事に終え、9分半ものスタンディングオベーションで称えられた『怪物』(インターナショナルタイトル:MONSTER)。独立部門「クィア・パルム賞」の受賞に続き、現地時間5月27日20時30分(日本時間28日3時30分)から開催された授賞式で、脚本賞を受賞した。授賞式では、審査員長のリューベン・オストルンド監督をはじめ、ジュリア・デュクルノー監督、ポール・ダノ、ブリー・ラーソンらが選ぶ脚本賞を受賞。是枝監督が壇上で「ありがとうございます。一足早く日本に帰った坂元裕二さんに、すぐ報告します。僕がこの脚本の基になったプロットを頂いたのが2018年の12月なので、もう4年半前になります。そこに描かれた2人の少年たちの姿をどのように映像にするか、少年2人を受け入れない世界にいる大人の1人として、自分自身が少年の目に見返される、そういう存在でしかこの作品に関わる誠実なスタンスというのを見つけられませんでした。なので、頂いた脚本の1ページ目に、それだけは僕の言葉なんですけども、『世界は、生まれ変われるか』という1行を書きました。常に、自分にそのことを問いながら、この作品に関わりました。一緒に脚本を開発した川村さん、山田さん、作品に関わっていただいたスタッフ、キャストの皆さん、みんなの力でこの賞を頂けたと思っております。ありがとうございました」とスピーチした。また、現地メディアの中継で是枝監督は、受賞後すぐに坂元に報告したところ、「夢かと思った」と返事が来て、そのあと続けて「たった一人の孤独な人のために書きました。それが評価されて感無量です」と喜びを寄せたことを伝えた。カンヌ国際映画祭において日本映画の脚本賞の受賞は、2021年の第74回カンヌ国際映画祭にて濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が受賞して以来2年振り、是枝監督作品のカンヌ映画祭でのコンペ部門での受賞は2022年の『ベイビー・ブローカー』に続き2年連続となる。授賞式後の日本メディア用囲み取材では、「最初にいただいたプロットからこの三部構成の形でした。読み進めても読み進めても、一体何が起きているのかわからない、という本がとてもわくわくしました。これをどういう風に映像にしていくんだろうというのを、演出を任される前提でプロットを読ませていただいて、相当チャレンジをしている、方法論的にも、題材的にもかなり攻めてるなと感じたので、これはちゃんと色んなものと向き合ってちゃんと勝負しようという風に考えました。それぐらいやっぱり自分には書けない本でしたし、ストーリーテリングというものがとても無駄がなくて、とても面白かったと僕は思いました。カンヌがどう評価したかはわかりません」と脚本についてコメント。受賞後の坂元の「たった一人の孤独な人のために書きました」という言葉については、「今回はそのことについて僕と坂元さんで、これは誰に向かって書いたとかみたいなやりとりとかは一切してないんです。多分、川村さんも山田さんも聞いていなくて。完成披露試写会の舞台挨拶で初めて坂元さんが子供の時に出会った男の子のことを書きましたという話が出て『そうだったんだ』と驚きだったんですけど、僕は僕であまり特定はしたくないんですけど、1人の男の子のためにこれは作ろうと思いました」と明かす。また、映画『PERFECT DAYS』で最優秀男優賞を受賞した役所広司については「本当に嬉しいですよね、役所広司さんが……。もっと早く獲ってても良かった、絶対に」と語る。「もっと世界的な評価があっていい役者さんだと思っていました。それが、ここでこういう形で結実してとても良かったと思います。なんだろうな、ずっと一緒に、日本映画界をどうしていくみたいな話も、とても応援していただいて、会うと大体、本当は次の作品の話がしたいんですけど、『どうなってる?』って心配して声をかけていただいて、少しでも若い役者、若いスタッフがどうやってこの後、日本の映画界でちゃんと映画が撮れるようになるのかというのを気にかけていただいているので、そんな話を裏でして、写真を撮って、西川美和に送りました(笑) 喜んでました」と説明した。受賞した盾を持っての撮影には「僕がもっちゃって……。本当は坂元さんにお渡ししたいですね」と苦笑しつつも、「さっき役所さんがここで評価されてとてもうれしいと言いましたけれど、坂元裕二という名前も、もちろんドラマの作家としては、アジアではもう相当名前は浸透していると思うのですが、映画ファンにはまだ発見されていない脚本家なのではないのかなと思いますので、これを機に彼の書くものとか、彼の過去作とか、いろんな形で注目が集まるといいなと思っています。それは僕が別に企んでいるわけではないですが、いいきっかけになるといいなと思います」と期待を寄せた。(C)2023「怪物」製作委員会
2023年05月28日俳優の役所広司が27日(日本時間28日未明)、第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した。役所は、ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースが新たに手がけた東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた長編映画『PERFECT DAYS』に主演。インタビューでは「平山の暮らしぶりをイメージさせる様な環境を監督が整えてくださった」と明かしており、25日の公式上映では約10分間のスタンディングオベーションにつつまれ、観客からも本作への大きな評価を得ていたという。最優秀男優賞に選ばれた役所は、壇上にて「こうやってこんな華々しいカンヌ映画祭でスピーチをするのはあんまり好きじゃない」と微笑み、製作の柳井康治をはじめ、監督のヴィム・ヴェンダース、脚本の高崎卓馬、そして製作スタッフ、キャスト、事務所のスタッフ等、一人一人に心のこもった感謝の意を表した。また、直後に行われた日本の記者向け取材で役所は「この賞に恥じないように頑張らなきゃな」と心情を明かし、海外へ出演について話が及ぶと「自分の表現が役に立つような良い作品があれば参加したいとは思っています。基本的には、自分たちの国の映画で、世界中の人たちに楽しんでもらえるのが、一番の早道かな」と語った。第50回カンヌ国際映画祭にて、主演作『うなぎ』(今村昌平監督作)がパルムドールを受賞していた役所だが、最優秀男優賞は初の受賞となる。『PERFECT DAYS』はエキュメニカル審査員賞も受賞した。(c)Kazuko Wakayama
2023年05月28日第76回カンヌ国際映画祭の授賞式が現地時間5月27日(土)夜に行われ、ヴィム・ヴェンダース監督『PERFECT DAYS』(原題)の役所広司が、日本人としては柳楽優弥以来19年ぶり2度目となる男優賞を受賞。また、坂元裕二が是枝裕和監督『怪物』で脚本賞を受賞した。カンヌでパルム・ドール受賞経験もあるヴェンダース監督のもと、役所さんが演じたのは、東京・渋谷の公共トイレ清掃員という仕事を淡々とこなし、日々の小さな歓びに満足している無口な平山という男。「平山の暮らしぶりをイメージさせる様な環境を監督が整えてくださった」と明かしており、5月25日(木)の公式上映では約10分間のスタンディングオベーションにつつまれ、観客からも大きな評価を得ていた。授賞式の壇上は、1997年に故・今村昌平監督『うなぎ』のパルム・ドールを代理で受け取って以来という役所さんは、感激の面持ちで「こんな華々しいカンヌ映画祭でスピーチをするのはあんまり好きじゃない」と微笑みつつ、審査員、ヴェンダース監督やスタッフ、そして観客に対して感謝をコメント。日本人のカンヌ男優賞受賞は、2004年の是枝裕和監督作『誰も知らない』で当時14歳だった柳楽さん以来、19年ぶり。昨年は是枝監督作『ベイビー・ブローカー』でソン・ガンホが同賞を受賞しており、2年続けてアジア人が男優賞に選ばれた。授賞式を終えた役所さんは日本のメディアに対し、「やっと柳楽くんに追いついたかなと(笑)。彼は本当にすばらしい俳優になったし、(自分も)いろんな男優賞をいただきましたけれど、これからこの賞に恥じないように頑張らなきゃなと改めて思いました」と心情を語った。海外作品への出演について話が及ぶと「自分の表現が役に立つような良い作品があれば参加したいとは思っています。基本的には、自分たちの国の映画で、世界中の人たちに楽しんでもらえるのが、一番の早道かな」と語った。なお、『PERFECT DAYS』はエキュメニカル審査員賞も受賞した。また、是枝監督の最新作『怪物』(6月2日公開)で、『花束みたいな恋をした』や数々のヒットドラマの脚本を手がけてきた坂元さんが脚本賞に。『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督以来、日本人としては2人目。独立賞であるクィア・パルム賞と合わせて2冠となった。『怪物』最高賞にあたるパルム・ドールは、ジュスティーヌ・トリエによる『ANATOMY OF A FALL』(英題)が受賞。女性監督のパルム・ドールは、ジェーン・カンピオン監督『ピアノ・レッスン』、ジュリア・デュクルノー監督『TITANE/チタン』に続く史上3人目の快挙となった。コンペティション部門主な受賞結果パルム・ドール(最高賞)ジュスティーヌ・トリエ『ANATOMY OF A FALL』グランプリ(次点)ジョナサン・グレイザー『THE ZONE OF INTEREST』監督賞トラン・アン・ユン 『THE POT AU FEU』審査員賞アキ・カウリスマキ『FALLEN LEAVES』脚本賞坂元裕二『怪物』女優賞メルベ・ディズダル『ABOUT DRY GRASSES』男優賞役所広司『PERFECT DAYS』カメラ・ドール(新人監督賞)ファム・ティエン・アン『INSIDE THE YELLOW COCOON SHELL』(text:cinemacafe.net)■関連作品:怪物 2023年6月2日より全国にて公開©2023「怪物」製作委員会
2023年05月28日第75回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞し、第95回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた『CLOSE/クロース』。監督を務めるルーカス・ドンが、長編2作目となった本作について語った。前作『Girl/ガール』で第71回カンヌ国際映画祭カメラ・ドール(新人監督賞)を受賞し、長編2作目となった本作では第75回のグランプリを受賞するという“カンヌに愛される”俊英ルーカス・ドンだが、実は幼いころの夢は全く違うものであったという。『Girl/ガール』より「実は、私は映画監督になりたかったわけではなく、ダンサーになるのが夢でした。でもその夢が恥ずかしくて、13歳の時には諦めてしまったのです」と明かし、続けて「昔踊っていた時に批判されているように感じてしまい、人目を気にしない強さが私にはありませんでした」とも打ち明ける。だが、やがてルーカスは再び夢中になれるものと出会うことになる。それは偶然母親が観ていた映画。「私は映画『タイタニック』が大好きだった母を通して映画を知り、その後映画の勉強をするようになりました」と、ルーカスは意外な作品が出会いだったと当時をふり返る。ルーカス・ドン監督第75回カンヌ国際映画祭にてそして個人の内面的な部分を描いた映画を作りたいと思うようになるまで、それほど時間はかからなかったそうで、前作『Girl/ガール』や本作『CLOSE/クロース』のアイディアの欠片はすでに幼いころに持っていたようだ。さらに自身の映画作りについて「幼少期や10代前半の頃に自分にとって不安だったことを探求してみたいと思ったのです」と語り、「『Girl/ガール』では社会的規範やレッテル、固定観念にまみれた社会で、自分らしく生きることの難しさとアイデンティティについて描いています。また身体的で、外面と内面の葛藤に焦点を当てた映画でもありました。私はそのアイデンティティの問題と、他人やグループからどう見られているかに起因する葛藤について探求し続けたいと思っていました。何よりも、私は個人的な深いテーマについて話したかったのです」と、テーマは常に身近にあることを明かした。本作『CLOSE/クロース』も、自身が10代の頃の経験を基にしたオリジナルストーリー。自身にとって身近な出来事をテーマに選ぶからこそ、世界中で共感を得て、観客の胸を打つ作品が生まれるのかもしれない。第75回カンヌ国際映画祭にて『CLOSE/クロース』は7月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:CLOSE/クロース 7月14日(金)より全国公開© Menuet / Diaphana Films / Topkapi Films / Versus Production 2022
2023年05月27日映画『怪物』(6月2日公開)が、第76回カンヌ国際映画祭にて「クィア・パルム賞」を受賞したことが27日、明らかになった。同作は是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二によるオリジナル作。大きな湖のある郊外の町に存在する、息子を愛するシングルマザー(安藤サクラ)、生徒思いの学校教師(永山瑛太)、そして無邪気な子供たち(黒川想矢、柊木陽太)。そこで起こったのはよくある子供同士のケンカに見えたが、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した。今回受賞したのは、主要部門の授賞式前に発表される独立賞の「クィア・パルム賞」。カンヌ国際映画祭の独立賞のひとつで、LGBTやクィアを扱った映画に与えられる賞で、2010年に創設され、第63回カンヌ国際映画祭から授与されている。公式部門とは別に独立した審査員が組織され、映画監督や俳優、ジャーナリストや大学教授、各国のクィア映画祭のプロデューサーなど、毎年5~8人が審査員となる。カンヌ国際映画祭のコンペティション部門、国際批評家週間、監督週間、ある視点部門に出品されたすべての作品が対象で、日本映画としては初の受賞を果たした。本賞の授与にあたり、審査員長のジョン・キャメロン・ミッチェル(『ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ』『パーティで女の子に話しかけるには』等監督)は「私たち審査員は、10日間で12本の映画を観ました。1本を選ぶのは大変な作業でしたが、ある作品が満場一致で選ばれました。その物語の中心にいるのは、他の子供たちと同じように振る舞うことができず、またそうしようともしない、とても繊細で、驚くほど強い2人の少年です。世間の期待に適合できない2人の少年が織りなす、この美しく構成された物語は、クィアの人々、馴染むことができない人々、あるいは世界に拒まれている全ての人々に力強い慰めを与え、そしてこの映画は命を救うことになるでしょう。登場人物のあらゆる面を、繊細な詩、深い思いやり、そして見事な技術で表現した是枝裕和監督の『怪物』に、私たち審査員は満場一致でクィア・パルム賞を授与します」と述べている。それを受け、是枝監督は「ありがとうございます。まずこの作品を満場一致で選んで頂いたジョン・キャメロン・ミッチェルさん、審査員の皆さまありがとうございます。そしてこの喜びをここで分かち合って頂いている皆様にもお礼申し上げます。ありがとうございます。(ジョン・キャメロン・ミッチェルさんが)お話してくださった映画の紹介の中に、この映画を通して僕が描きたかったことが全て語られていて、ここで僕が何か言葉を重ねることは何も必要ないような気がしています。僕がこの映画のプロットを手にしたのは4年半ほど前なのですけども、その瞬間からこの主人公2人の少年が抱えている葛藤とどういう風に、それを演じる少年と同じように作り手であるプロデューサー、監督、脚本家がその葛藤と向き合うべきなのか、どうしたら向き合えるのかをとてもとても時間をかけてやってきました。映画がすべてを語っていると思うので、監督がここでなにかをいうのは、おまけのような、いらない蛇足なのですが本当に、この映画を愛していただいて感謝いたします。ありがとうございました」と語った。
2023年05月27日優れた脚本作家に贈られる「向田邦子賞」の第41回贈賞式が、昨日5月23日、帝国ホテルにて行われた。今回の受賞者は4月4日に行われた選考会で、三谷幸喜に決定。受賞作は、2022年に放送された大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。式では、三谷さんが「選考委員の方々と一緒に僕が並んでいると、誰が受賞者かわからないような雰囲気で申し訳ないというか、フレッシュな感じが一切ないこの雰囲気…。本当にすみません。本当にうれしいです。ありがとうございます。向田邦子さんは、僕にとって憧れであり目標です。毎回本を書くときは、必ず向田さんのシナリオを読み返して、どうすれば向田さんに近づくことができるのかということを考えながらいつも書いてます」と受賞の喜びを語った。さらに、選考経過の説明や、大石静選考委員より賞状の授与などが行われた。そして、「鎌倉殿の13人」で主演を務めた小栗旬がお祝いのスピーチを行った。「とにかく毎週新しい台本が上がってくるのが楽しみで、どんなお話になっていくんだろう、僕が演じる義時という役はどんな行動をとらせてもらえるんだろうと、本当に楽しみにできる約1年4ヶ月の撮影期間でした」とふり返った小栗さんは、「役者としてこんなに役者冥利に尽きる現場はないなと思いましたし、それも本当に一人でひたすら折れることなくここまで書き続けてくださった三谷さんのお仕事というのは、素晴らしいものだなと思っております。そんなすてきな『鎌倉殿の13人』を作っていただきまして、どうもありがとうございました。そして本日は受賞おめでとうございます」と締めくくった。また、出演者の新垣結衣、菅田将暉、小池栄子、生田斗真、佐藤浩市、大泉洋ら豪華ドラマキャスト陣が集結。「三谷さんの描く世界に関わることができて、本当にうれしく思います。このたびはおめでとうございます」(新垣さん)、「また、呼んでもらえるように頑張ります。本当におめでとうございます」(菅田さん)、「三谷さん、このたびは本当におめでとうございます。三谷さんのおかげで1年半、とても楽しい時間を過ごせました」(小池さん)、「三谷さんおめでとうございます。源仲章というとてもイヤミな役をいただきました。おかげさまで、日本国中で『うっとうしかったです』『イライラしました』という声をたくさんいただきました。これほど冥利に尽きることはございません」(生田さん)、「やっぱり三谷さんの物の見方、感じ方、大河でこれをやりたいと思ったということ、すごいなと思いました。本当におめでとうございます」(佐藤さん)、「三谷さんと一緒にお仕事できると思っていなかったので、今、何本も仕事させてもらえるようになって、夢のような出来事ではあります」(大泉さん)と受賞を称えた。贈賞式にはほかにも、坂口健太郎、瀬戸康史、梶原善、菊地凛子、山本耕史、中川大志、佐藤B作、草笛光子が登壇した。(cinemacafe.net)
2023年05月24日フランスの南東部、地中海沿岸のコートダジュールに面した高級リゾート地カンヌで、5月16日から27日まで開催している第76回カンヌ国際映画祭。ショーメのジュエリーを纏ったセレブリティがレッドカーペットを賑わせました。Courtesy of CHAUMET俳優のブランドン・フリン(Brandon Flynn)は「トルサード ドゥ ショーメ」コレクションのブローチを纏い、登場。Courtesy of CHAUMET「トルサード ドゥ ショーメ」コレクションブローチ490万6,000円(税込)Courtesy of CHAUMETモデルのロレナ・レイ(Lorena Rae)はハイジュエリー「オンドゥ ゼ メルヴェイユ ドゥ ショーメ」コレクションの「ス ル ソレイユ」ネックレスを纏い、マーティン・スコセッシ監督の映画「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」のプレミアに登場。Courtesy of CHAUMET「オンドゥ ゼ メルヴェイユ ドゥ ショーメ」コレクション「ス ル ソレイユ」ネックレス10,989万円(税込・参考価格)お問い合わせ:ショーメTEL:03-5635-7057WEBサイト : : : : @chaumetofficial
2023年05月24日フランスの南東部、地中海沿岸のコートダジュールに面した高級リゾート地カンヌで、今年も5月16日から27日まで開催している第76回カンヌ国際映画祭。バレンシアガを纏った多くのセレブリティがレッドカーペットを賑わせました。イスルト(Yseult)イスルトはバレンシアガ 2023年冬コレクションの LOOK 52 のカスタムメイドを着用Courtesy of BalenciagaCourtesy of Balenciagaヘレナ クリステンセン(Helena Christensen)ヘレナ クリステンセンは、バレンシアガ 23年春コレクションの LOOK 7 を着用Courtesy of BalenciagaCourtesy of BalenciagaCourtesy of Balenciagaミシェル・ヨー(Michelle Yeoh)バレンシアガのカスタム クチュール ドレスを着用Courtesy of BalenciagaCourtesy of BalenciagaCourtesy of Balenciagaイザベル・ユペール(Isabelle Huppert )バレンシアガ2023年冬コレクションの LOOK 51 を着用Courtesy of BalenciagaCourtesy of BalenciagaCourtesy of Balenciagaノ・ユンソ(Roh Yunseo)バレンシアガの51st クチュールコレクションのLOOK 15を着用Courtesy of Balenciagaレナータ・リトヴィノヴァ(Renata Litvinova)バレンシアガの51st クチュール コレクションの LOOK 50 を着用Courtesy of BalenciagaCourtesy of Balenciagaフランソワ=アンリ・ピノー(François-Henri Pinault)バレンシアガのカスタムメイド・トゥ・メジャーのタキシードスーツを着用Courtesy of BalenciagaCourtesy of BalenciagaCourtesy of Balenciagaアルトン・メイソン(Alton Mason)バレンシアガの51st クチュール・コレクションのLOOK 47を着用Courtesy of BalenciagaCourtesy of BalenciagaCourtesy of Balenciagaお問い合わせ:バレンシアガ クライアントサービスTEL:0120-992-136URL:balenciaga.com(※5月27日更新)
2023年05月23日第76回カンヌ国際映画祭の記念式典開会式にカトリーヌ·ドヌーヴ(Catherine Deneuve)が、ルイ・ヴィトンを着用して出席しました。©LOUIS VUITTONドレープスリーブのディテールとネックラインのクリスタル刺繍が特徴的なネイビーブルーダブルシルクジョーゼットのカスタムドレス、同じくネイビーブルーのパンプスと、シルバーのエピレザークラッチを着用しました。ルイ·ヴィトンについて1854年の創業以来、ルイ·ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを常に最高級な品質で提供し続けています。現在もトラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながらエレガントで実用的という、創業者ルイ・ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」の精神を忠実に受け継いでいます。ルイ·ヴィトンというストーリーを作り上げたのは「大胆さ」でした。伝統を重んじ、歴史の中で建築家、アーティスト、デザイナーに門戸を開き、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ、ファインジュエリー、フレグランスなどの分野を開拓してきたのです。これらの丁寧に製作された製品は、ルイ·ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。
2023年05月21日映画『PERFECT DAYS(パーフェクト・デイズ)』が2023年12月22日(金)より公開される。本作は第96回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされており、監督はヴィム・ヴェンダース、主演は本作で第76回カンヌ国際映画祭最優秀男優賞に輝いた役所広司が務める。ヴィム・ヴェンダースが渋谷の“公共トイレ”を題材に『PERFECT DAYS』は、東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた長編映画。清掃員の平山という男を主人公に、日々の小さな揺らぎを丁寧に追った作品だ。監督を務めるヴィム・ヴェンダースは、『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』など、数々の傑作映画を手掛けてきたドイツの名匠。日本の公共トイレのなかに“平穏と高貴さをあわせもった、ささやかで神聖な場所(small sanctuaries of peace and dignity)”を見出したというヴィム・ヴェンダースが、『PERFECT DAYS』ではフィクションの存在をドキュメントのように映し出した。その瞬間、その瞬間にしかないものたちの美しさに注目だ。主演は役所広司、トイレ清掃員に主演を務めたのは、ヴィム・ヴェンダースが長年リスペクトしてやまないと話す役所広司。静かに淡々とした日々を過ごしていたある日、思いがけない出来事がおきるトイレ清掃員・平山を演じる。主人公・平山…役所広司渋谷の公共トイレ清掃員。いくつもの風変わりなトイレを清掃してまわる。平山の姪…中野有紗平山のもとに突然訪れる姪。平山の妹…麻生祐未ホームレス…田中泯平山と奇妙なつながりをもつホームレス。平山の同僚清掃員…柄本時生平山の同僚清掃員のガールフレンド…アオイヤマダ居酒屋のママ…石川さゆり平山が休日に訪れる居酒屋のママ。居酒屋のママの元夫…三浦友和カンヌ映画祭で役所広司が最優秀男優賞なお、映画『PERFECT DAYS』は、2023年に開催された第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された。主演の役所広司は最優秀男優賞に輝き、監督・是枝裕和の『誰も知らない』で男優賞を受賞した柳楽優弥以来の快挙を達成した。役所広司はカンヌ国際映画祭・男優賞の受賞に際して次のようにスピーチしている。「僕は賞が大好きです。でも、こうやって華々しいカンヌ映画祭でスピーチするのは、あまり好きではない。でもカンヌ映画祭と審査員の皆様、本当にありがとうございました。パーフェクト・デイズを見てくださったお客様もここにいらっしゃると思いますが、本当にありがとうございました。この映画を製作した柳井康治さんに心から感謝したいと思います。彼がいなければ、映画は世に出ることはなかったと思います」また、第36回東京国際映画祭では、審査委員長としてヴィム・ヴェンダースが来日することを記念し、『PERFECT DAYS』を特別先行上映。第96回⽶国アカデミー賞国際⻑編映画賞の⽇本代表にも選出されている。映画『PERFECT DAYS』あらすじ東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山。彼は淡々と過ぎていく日々に満足している。毎日を同じように繰り返しているように見えるが、彼にとってはそうではなかった。毎日はつねに新鮮な小さな歓びに満ちていた。まるで風に揺れる木のような人生である。昔から聴き続けている音楽と、休日のたびに買う古本の文庫を読み耽るのが、歓びである。いつも持ち歩く小さなフィルムのカメラで木々を撮る。彼は木が好きだった。自分を重ねているのかもしれない。あるとき彼は、思いがけない再会をする。それが彼の過去にすこしづつ光をあてていく。【作品詳細】映画『PERFECT DAYS』公開日:2023年12月22日(金)~TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー※10月24日(火)~30日(月) TOHOシネマズ日比谷にて特別先行上映監督:ヴィム・ヴェンダース脚本 :ヴィム・ヴェンダース、高崎卓馬出演:役所広司、柄本時生、中野有紗、アオイヤマダ、麻生祐未、石川さゆり、田中泯、三浦友和製作:柳井康治エグゼクティブ・プロデューサー :役所広司プロデュース:ヴィム・ヴェンダース、高崎卓馬、國枝礼子、矢花宏太、ケイコ・オリビア・トミナガ、大桑仁、小林祐介製作:MASTER MIND配給:ビターズ・エンド
2023年05月19日第76回カンヌ国際映画祭に、イギリスの女優、ジェンマ·チャン(Gemma Chan)が特別に制作されたケープ付きの刺繍入りホワイトシルクオーガンザドレスを纏い出席しました。また、ルイ·ヴィトンのハイジュエリーコレクションから、ホワイトゴールド、サファイア、ダイヤモンドのイヤリングとブレスレット、ホワイトゴールドとダイヤモンドのリングを着用しました。©LOUIS VUITTONさまざまなサイズのマットで光沢のあるスパンコールが全体に刺繍された、ホルターネックドレスは、20,000個以上のスパンコールを刺繍し、約400 時間をかけて制作されました。スカートとケープ全体にスパンコールが刺繍され、背中を覆うケープはスカートと一体化したデザインになっており、フィットしたトップと、ボリュームのあるスカートの裾は同素材を使用しています。©LOUIS VUITTON©LOUIS VUITTON©LOUIS VUITTONルイ·ヴィトンについて1854年の創業以来、ルイ·ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを常に最高級な品質で提供し続けています。現在もトラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながらエレガントで実用的という、創業者ルイ・ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」の精神を忠実に受け継いでいます。ルイ·ヴィトンというストーリーを作り上げたのは「大胆さ」でした。伝統を重んじ、歴史の中で建築家、アーティスト、デザイナーに門戸を開き、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ、ファインジュエリー、フレグランスなどの分野を開拓してきたのです。これらの丁寧に製作された製品は、ルイ·ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。
2023年05月19日62歳でデビューした宮崎県出身のシンガーソングライター×ビジネスマン(外資系会社員)「Sho Oshikawa」(本名:押川昌一郎/2022年1月“FLASHBACK 1984年の忘れ物”がApple Music(ブラジル)の“J-Pop トップアルバム”の46位に新規ランクイン/東京都目黒区)は、デビュー30曲目となる新曲「春風に吹かれて」(作詞・作曲:押川昌一郎・依田和夫プロデュース)を父の日に向けて5月15日にリリースしました。新曲「春風に吹かれて」今回の新曲は、「人生100年時代。家族や友達との絆を支えに、何歳からでも夢をあきらめず、チャレンジできる」ことをテーマとしています。通常、父の日は子どもなど家族から父へ感謝の気持ちを送る日ですが、父から子どもたちや家族へエールを送る、お返しとしての曲となっています。「Sho Oshikawa」は、20代の夢をあきらめず、62歳でCDデビューを果たしました。65歳になった今でも「武道館でコンサートを開催する」という夢を実現するために、日々を楽しみながら、夢を追い求めながら未来に向かう姿を曲のテーマとし、新曲を出し続けています。■春風に吹かれて 概要発売日:2023年5月15日(月)各音楽配信サイトにてダウンロードFLASHBACK 1984年の忘れ物 CDジャケット■世代間の違いが消えていく「消齢化社会」のひとつ。世代を超えた共感を獲得「Sho Oshikawa」の生き方やライフスタイルが、「消齢化社会」現象のひとつとして世代を超えた共感を生むものとなっています。例えば、20代の息子と60代父親の親子で応援してくれる北海道のファン、また、40代女性のフリーランスの方から「60代でこんな方がいることに、勇気をもらえました。」など、Instagramを通じたファンからの応援DMが日々送られてくるなど世代を超えたファンを獲得しています。そのライフスタイルとは、食事制限による健康で活躍できるからだのメンテナンス、筋トレによるスタイルキープや歌声の維持、週末の家族とのゴルフや旅行といった楽しみ、外資系会社員として今も活躍できるスキルアップ等、65歳になっても未来を見据えて今を楽しく全力で活き活きと生きる、年齢が生き方を決めるのではなく、幾つになっても未来を描き続けるライフスタイルが男女を問わず、幅広い年代に指示される要因となっています。【参考】■消齢化社会とは2022年の博報堂生活定点(調査:博報堂)の調査では、20年前や30年前に比べると、かつては年代や年齢によって大きかった価値観や思考の違いが年々小さくなってきている所謂「消齢化現象」が進んでいることがわかります。●例:「将来に備えるよりは現在をエンジョイするタイプ」の場合1992年:20代 49.7%、60代 25.5%2022年:20代 45.4%、60代 39.9%へと30年間で変化しています。(出典:博報堂生活総合研究所「生活定点」) ■デビュー経緯62歳でデビューした経緯は、2020年の還暦を機に、人生でやり残したことを考えていた時、1984年ミュージシャンになる夢を諦めた時の楽曲の一部が、奇跡的に自宅の倉庫から見つかり、世の中に出したいという夢が強くなりました。偶然知り合いを通して、音楽家の依田さん(音楽プロデューサー)と知り合い、その日に意気投合し、音楽活動をスタートする事が出来たのです。楽曲が奇跡的に見つかった事と、依田さんという才能に溢れた素晴らしいパートナーとの奇跡的に出逢い、都内で同じ駅を利用していたという、まさに2つの奇跡が重なって夢の後押しをしてくれた。というものです。今回も依田プロデュ―サーとのコンビで■「Sho Oshikawa」1958年4月 宮崎県生まれ(65歳)2020年5月 友人の紹介で音楽家・依田氏と出会う2020年11月 学生時代に制作した楽曲を集めた、“FLASHBACK 1984年の忘れ物”1stアルバムCD(全13曲)をリリース2022年1月 “FLASHBACK 1984年の忘れ物”がApple Music(ブラジル)の“J-Pop トップアルバム”の46位に新規ランクイン2022年12月 “6月の雨”がApple Music(モルドバ)の“J-Pop トップソング”の59位に新規ランクイン2022年5月 30曲目のシングル、“春風に吹かれて”をリリース2023年現在 外資系製薬会社勤務■依田和夫 作詞・作曲・編曲・声優・音楽プロデューサー プロフィール依田和夫1971年岡山県玉野市生まれ、B型。小学一年生の頃よりバイオリンを始める。中学に入りYMOに触発されピアノに転向、その頃から作曲を始める。高校時代は寮生活のため音楽は断念。大学在学中、AXIAアーティストオーディション最終選考に選ばれる1997年2月 第3回NEC ムジカノーヴァ音楽祭、最優秀賞(大賞)を受賞2000年4月 インプレスMusic Watch ダウンロードランキング1位「さくら」2001年3月 USEN440 FRESH MUSICIAN 最優秀曲「さくら」2003年11月20日 1stアルバム「曖昧生活向上計画」発売2013年 FM世田谷 開局15周年記念ジングル・うたコンテスト グランプリ受賞受賞曲「ニンジン色した背高のっぽ」2015年10月21日 2ndアルバム「旅行かばん」発売iTunes・Amazon・レコチョク・music.jpにて1st・2nd 両アルバム全曲配信スタート2017年5月25日 フジパシフィック・ミュージックライブラリー「World Ethnic -南国編-」2018年11月21日 広野ゆき sg c/w 「今夜も歌わナイト」作曲・編曲2019年3月3日 BEAT ON BEAT Music Library「BOB210 TOKYO 2020 by Kazuo Yoda」2019年6月17日 フジパシフィック・ミュージックライブラリー「ザ・ワイドショー Vol.3」現在、楽曲提供・BGM・CM ナレーション等幅広く活動中。●楽曲情報タイトル:TOKYO 2020作曲 :Kazuo Yoda品番 :BOB210レーベル:BBML MUSIC 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年05月19日平日の午後に行われるサントリーホールの人気公演「日本フィル&サントリーホール にじクラ」の第2回公演が9月26日(火)に開催される。先ごろ開催された第1回公演は完売しており、最新回も多くの観客を集めることになりそうだ。本公演は、サントリーホールと日本フィルハーモニー交響楽団が手がける新シリーズで、親しみやすいトークと共に、上質な演奏で名曲を楽しめる。平日午後の開催ということもあり、贅沢な時間を過ごせると好評だ。俳優の高橋克典がシリーズの顔となるナビゲーターを務め、毎公演、人気と実力を兼ね備えた指揮者やソリストが揃う。また、また各回13時40分からは約10分間のオルガン・プレコンサートが開催され、サントリーホールの世界最大級のオルガンの壮大な響きも堪能できる。第2回のソリストはヴァイオリンを成田達輝、ピアノを萩原麻未が務める。成田達輝はロン゠ティボー国際コンクール(2010)、エリザベート王妃国際音楽コンクール(12)、仙台国際音楽コンクール(13)でそれぞれ第2位を受賞し、著名指揮者および国内外のオーケストラと多数共演している演奏家。萩原麻未は2010年の第65回ジュネーヴ国際コンクールにおいて、日本人として初めて優勝し、これまでに国内外の主要オーケストラと多数共演を重ねている。成田と萩原は夫婦で、ふたりが揃ってオーケストラと共演するのはこの公演が初となる。日本フィル&サントリーホールにじクラトークと笑顔と、音楽と第2回9月26日(火) 14:00開演(13:20開場)※オルガン・プレコンサート 13:40~サントリーホール 大ホール指揮:広上淳一ヴァイオリン:成田達輝ピアノ:萩原麻未ナビゲーター:高橋克典オルガン:清水奏花サン゠サーンス(イザイ 編曲):ワルツ形式の練習曲によるカプリースモーツァルト:ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K. 467 より 第2楽章メンデルスゾーン:ヴァイオリン、ピアノと弦楽のための協奏曲 ニ短調 より 第3楽章チャイコフスキー:幻想序曲『ロメオとジュリエット』■チケット情報
2023年05月18日16日(現地時間)、第76回カンヌ国際映画祭が開幕した。最高賞のパルムドールを争うコンペティション部門には、ウェス・アンダーソン監督の『アステロイド・シティ』、ケン・ローチ監督の『The Old Oak(原題)』、是枝裕和監督の『怪物』などの作品がラインアップ。オープニング作品にはジョニー・デップがアンバー・ハードとの裁判後、初めて出演したマイウェン監督の『Jeanne du Barry(原題)』が上映された。ルイ15世を演じたジョニーは上映後に観客から約7分のスタンディングオベーションを受け、目に涙をにじませた。開幕日のレッドカーペットには多くのセレブが来場した。ユマ・サーマンは元夫イーサン・ホークとの間にもうけた21歳の息子レヴォンを同伴し、貴重な親子ショットを披露。また、マイケル・ダグラスは妻キャサリン・ゼタ=ジョーンズと20歳の娘キャリスと腕を組み注目を集めた。色やデザインは異なるが、母娘そろって「エリー・サーブ(Elie Saab)」のドレス、「サラ・フリント(Sarah Flint)」のシューズ、「ショパール(Chopard)」のジュエリーを身に着けるという仲良しコーデも見せた。ほかにもエル・ファニング、ポム・クレメンティエフ、ファン・ビン・ビン、審査員の一人を務めるブリー・ラーソンらのドレスが話題になった。(賀来比呂美)
2023年05月17日昨年、第一回目が開催された『LOVE SUPREME JAZZ FESTIVAL JAPAN 2023』(以下『ラブシュプ』)が、今年も5月13日・14日、秩父ミューズパークで行われた。新世代ジャズフェスティバルと謳ったこのフェスは、ジャズ、ソウル、ファンクを横断する上質で洗練された音楽を奏でる“今見るべき”アーティストが集結。2日間で8千人のファンが、緑の中で繰り広げられた極上セッションの数々を楽しんだ。今年は、初日のヘッドライナーにファンク界のキングと最強軍団GEORGE CLINTON&PARLIAMENT FUNKADELICを、2日目にジャズ/ソウル/ヒップホップシーンのスーパースターTERRACE MARTIN、ROBERT GLASPER、KAMASI WASHINGTONがタッグを組んだ超豪華プロジェクト・DINNER PARTYという、超大物アーティストを迎えたことでも大きな注目を集めた。そして今年のグラミー賞最優秀新人賞にノミネートされたDOMi&JD BECKの出演も大きなトピックスになった。さらに2月に公開され大ヒットを記録したジャズをテーマにしたアニメ映画『BLUE GIANT』の劇中で、バンドのライブシーンの演奏を担当したサックス奏者・馬場智章と、ドラマー石若駿という現在のジャズシーンを牽引する二人が、自身のリーダーセッションで出演することでも話題を集めていた。ラブシュプはドーム型の屋根が特徴的な「THEATRE STAGE」と芝生エリアの「GREEN STAGE」という2つのステージと、「DJ TENT」でアーティストとDJが一日中素晴らしい音楽を響かせた。初日の「THEATRE STAGE」のトップバッターは馬場智章も参加している、石若駿率いるAnswer to Remember with HIMI / Juaだ。石若とMarty Holoubekの強力なリズム隊と、各パートのアグレッシブでパワフルなソロでたっぷりとストレートなジャズで攻めた前半。そしてボーカリストを迎えた後半は、まずJuaが加わり熱いラップが跳ね、強力な音と融合する。millennium paradeにも参加しているermhoiは、繊細かつ力強い歌で「Tokyo」などを披露。「Tokyo」では石若とTaikimen (Perc) のせめぎ合うようなプレイに歓声が上がる。HIMIが「Down Hill」を歌い始めるとチルな空気が流れ、美しいファルセットの「ゆめからさめるまで」「抱きしめたいよ」とメロウなダブ、ソウルが続く。演奏と歌、それぞれが立体的に交差しどこまで気持ちいい空気が生まれていた。Answer to Remember世界を虜にするZ世代のデュオDOMi&JD BECKがステージに登場すると大きな歓声が上がる。この日出演している多くのアーティストも客席後方から見守り、注目度の高さがわかる。ドラムのJD BECKとピアノのDOMiが向き合うセット。便器を模した、トイレットペーパーも付いたDOMiのイスに目がいってしまう。DOMiは鍵盤を左手でベースラインを弾き、右手で旋律を奏でる。JD BECKの超絶技巧のドラムと重なり、二人だけのミニマムな空間から超高速グルーヴが放たれる。演奏のスピードが増しエネルギッシュになればなるほどその音の渦に巻き込まれた客席の興奮が伝わってくる。ハービー・ハンコックとの共作「MOON」やジョージ・デュークに捧げた「DUKE」とディズニーランドへのトリビュートである「SPACE MOUNTAiN」のメドレーなどを披露し、ウェイン・ショーターの「Endangered Species」やジャコ・パストリアス作曲の「Havona」などレジェンド達のカバーも独自の解釈で投下。「BOWLiNG」では、演奏だけではなく繊細なボーカルで魅了した。全ての人の音楽的好奇心をくすぐる二人の圧巻の世界だった。DOMI&JD BECKこの日は「THEATRE STAGE」にAI, bird, 家入レオ with SOIL&“PIMP”SESSIONS、ALI、「GREEN STAGE」に海野雅威 with Special Guest 藤原さくら、4 Aces with kiki vivi lily、MoMo(OPENING ACT)が出演し、セッションを繰り広げた。初日のヘッドライナーはGeorge Clinton&PARLIAMENT FUNKADELIC。「THEATER STAGE」に“総帥”ジョージ・クリントンが、スパンコールのロングジャケットを纏い登場すると、伝説を目撃しに来た客席から大歓声があがる。オープニングナンバーは『Jump Around (House Of Pain)』。70分ノンストップのファンクの響宴の幕開けだ。ステージ上から煽られ、早速客席は総立ちでジャンプ。「Pole Power」「Meow Meow」とめくるめくグルーヴの洪水に、老若男女がハンズアップし、飛び跳ね、ただただ音楽を楽しむ“自由”な空間ができあがる。ラッパーたちが煽るハードファンク「Get Low」に続いて「FlashLight」が投下されると.ENDRECHERI.こと堂本剛が“ギタリスト”として登場。ジョージ・クリントンへのリスペクトを日頃から語っている.ENDRECHERI.が、総帥と同じくスパンコールのパンツスタイルで長尺のギターソロを披露すると、完全にバンドの音になっているその音色に、客席から大きな歓声が沸く。「(Not Just) Knee Deep」では、バンドのドラマー・ベンゼル・ボルチモアと親交がある天才中学生ドラマー・CHITTAが登場し、.ENDRECHERI.と共に体を揺らし、この瞬間を客席と共に体全体で楽しんでいた。CHITTAはラストの名曲「Give Up the Funk」でドラムソロを披露し、メンバー、客席から歓声が飛び交っていた。終始“Keep the bottom”、ヘヴィな低音のリズムとタフなサウンドが続き、ファンクの深い世界に全ての人を連れ出してくれた。バンドも客席も自由を謳歌する祝祭感と多幸感あふれるステージだった。George Clinton&PARLIAMENT FUNKADELIC2日目、14日の「GREEN STAGE」に馬場智章がバンドを率いて登場。馬場がこのステージの前に出演した「THEATRE STAGE」でのPenthouseとのライヴを観終えた多くのリスナーが、そのまま移動してくる。佐瀬悠輔(Tp) 、ermhoi(Vo)、Marty Holoubek(B)、David Bryant(Key)、松下マサナオ(D)という強力メンバーと緑に囲まれたステージで「過去から未来へとつながる」(馬場)楽曲を次々と披露。タイトなリズムと躍動するピアノが印象的な「Voyage」では、コーラスと共に歌うようなサックスで魅了し、「Circus」でのトランペットとの掛け合いに客席が盛り上がる。ermhoiが歌った「Pine Tree」はその浮遊感を感じる声をバンドの音がさらに際立たせる。馬場のサックスがまさに森に響き渡る「Still Remember」、そして「The Roots of Blood」で極上の“空間”を作り上げていた。馬場智章SOIL&“PIMP”SESSIONSは今年はレジデンシャルバンドとして出演し、2日目の「THEATRE STAGE」では、SKY-HI&BMSG POSSE with SOIL&“PIMP”SESSIONSとして熱狂を作り出していた。まずはSOILが「Meiji-Jingumae ‘Harajuku’」を披露。それぞれのソロプレイに客席は引きつけられる。そしてSOILの“社長”が“社長(SKY-HI)”を呼び込み、SKY-HI率いるBMSG POSSEが登場すると大歓声が沸き起こる。ジャズアレンジされた「何様」からセッションがスタート。SKY-HIの切れ味鋭いラップが会場中に襲い掛かる。そこにREIKOのソウルフルで美しいボーカルが加わる。Debra Lawsの「Very Special」を、MANATOとREIKOでカバーし、さらにSOILの楽曲「comrade」をMANATOがカバーした。SOILの演奏と歌が交差し、心地いいグルーヴを生み出す。SKY-HIは「今日は誰が一番楽しむかが勝負」と自身もステージ上でワインを楽しみ、メンバーも自由にステップを踏み楽しんでいる。Aile The Shotaは「DEEP」とSOILの楽曲「ユメマカセ」を披露するなど、昨年「GREEN STAGE」に出演してから一年、進化したその歌を聴かせてくれた。また、ShowMinorSavage - Aile The Shota, MANATO&SOTA from BE:FIRSTとしてはSOILの生演奏で「Thinkin’ bout you」を披露するなどこの日だけのセッションは続き、ラストの「オプティミスティック」では打合せなしのフリースタイルセッションで、とことん自由にそしてクールにステージを楽しみ、楽しませてくれた。この日はBlue Lab Beats featuring 黒田卓也、西口明宏 with 鈴木真海子(chelmico)、ARIWA(ASOUND)、Penthouse with 馬場智章、Kroi、BREIMEN、soraya(OPENING ACT)といった、様々な音楽を奏でる注目アーティスト達が、素晴らしい演奏で、客席を沸かせた。2日目のヘッドライナーは、DINNER PARTY FEATURING TERRACE MARTIN, ROBERT GLASPER, KAMASI WASHINGTONという、待ちに待ったステージが実現。客席はすでに総立ちで、大きな歓声と拍手がスタートの合図だ。Jahi Lake のDJプレイの後、まずはゲストボーカルのArin Rayを迎えた「Sleepless Nights」からスタート。Justin Tyson(Dr)、Burniss Travis(B)という強力リズム隊が生むドープなリズムに、早くも客席は酔っている。「Breathe」ではカマシとテラスのWサックスで、気持ちいいグルーヴが生まれる。「Need U Still」はグラスパーがエネルギッシュなキーボードソロを披露し、徐々に熱を帯び、強固で熱いリズムと絡み、熱狂が生まれる。この日はそれぞれのソロもたっぷりと披露し、レジェンドそれぞれが持つエネルギーが音になって放たれ、客席を熱くさせる。永遠に聴いていたい、そう思わせる演奏の数々だった。ラストは再びArin Rayが参加した「Freeze Tag」。カマシとテラスが曲の印象的なラインを一緒に演奏し、カマシの色気とパワーを感じさせてくれるソロに、客席の熱量が高くなる。まさに夢のような約80分のステージだった。DINNER PARTY出演者もリスナーも、自由なスタンスとスタイルで音楽を楽しむ。それがこのフェスの醍醐味だ。開催前にSOILの社長が語っていた「世界の最前線で今のジャズを牽引するバンドと、JAZZの歴史を作ってきたレジェンドと、それらをミックスしてグルーヴを繋ぐDJという、JAZZの進化に欠かせない3つの要素が全て楽しめるのは『LOVE SUPREME JAZZ FESTIVAL』しかありません」という言葉が実感できた2日間だった。文=田中久勝<イベント情報>『LOVE SUPREME JAZZ FESTIVAL JAPAN 2023』5月13日(土)・14日(日) 埼玉・秩父ミューズパーク開場12:00 / 開演13:00 / 終演20:00(予定)【出演】■5月13日(土)・THEATRE STAGEGEORGE CLINTON & PARLIAMENT FUNKADELIC with Special Surprise Guest .ENDRECHERI. / DOMi & JD BECK / AI, bird, 家入レオ with SOIL&"PIMP"SESSIONS / Answer to Remember with HIMI, Jua・GREEN STAGEALI / 海野雅威 with Special Guest 藤原さくら / 4 Aces with kiki vivi lily / OPENING ACT:MoMo・DJ TENT荒田洸(WONK)/ SHACHO (SOIL&"PIMP"SESSIONS) / 柳樂光隆(Jazz The New Chapter)/ Chloé Juliette■5月14日(日)・THEATRE STAGEDINNER PARTY FEATURING TERRACE MARTIN, ROBERT GLASPER, KAMASI WASHINGTON / SKY-HI & BMSG POSSE (ShowMinorSavage - Aile The Shota, MANATO&SOTA from BE:FIRST / REIKO) with SOIL&"PIMP"SESSIONS / Blue Lab Beats featuring 黒田卓也, 西口明宏 with 鈴木真海子(Chelmico), ARIWA (ASOUND) / Penthouse with 馬場智章・GREEN STAGEKroi / BREIMEN / 馬場智章 / OPENING ACT:soraya・DJ TENT荒田洸(WONK)/ SHACHO (SOIL&"PIMP"SESSIONS) / 柳樂光隆(Jazz The New Chapter)/ Chloé Juliette※モノンクルはボーカル吉田沙良の体調不良に伴い、出演キャンセルとなりました。関連リンク公式サイト::::
2023年05月16日