幼稚園に貼り出された絵を見てビックリ!出典 : まだ娘に発達障害があることなど微塵も考えていなかった頃のことです。幼稚園に入園して間もなく、園児たちの絵が壁一面に貼り出されました。愛らしい子供たちの絵を楽しく眺めながら、わが子の絵はどこかしら?とわくわく探していた私の目に飛び込んできたのは、なにやら乱暴にぐちゃりと描かれた落書きのような作品でした。まさかと思いつつ名前を確認すると、それはやはりわが子の作品だったのです。家でもあまりお絵描きをすることはなかったので、幼稚園で経験を重ねれば、そのうち自由に描きたいものが描けるようになるかな?無理に描かせる必要はないかな?と思っていたのですが、半年経っても娘の絵は変わらぬままでした。そのうち、担任の先生から「描くこと自体を嫌がっているのか、白紙のまま座っている時間が長いです」「家でも少し練習してください」と言われるようになりました。できれば絵を描くことを嫌いにならないで欲しい。いつか楽しく自分が思い描くものを描けるようになって欲しい。そんな私の願いから、娘と私のお絵描きへの取り組みが始まったのです。「嫌いじゃないけど、描けないの」娘の手を止めてしまう理由は一体…?出典 : 白紙のままだと、どのスペースに描けばいいのかわからなくて描けない子もいるから、四角く枠をつけてあげるといいよ!お友達からそんな風に聞いて、早速白い紙に外枠をつけて一緒にお絵描きをしてみました。おかげで白紙を前にしたまま固まることはなくなりましたが、少し描くとすぐに「私はもういいから、ママが描いて〜」とクレヨンを放り投げてしまうのです。「お絵描きが嫌いなの?」と聞いてみると、「嫌いじゃないけど、描けないの」という返事が返ってきます。この娘の言葉を聞いて私は「嫌いじゃないのになぜ描けないの?」と疑問に思うばかりでした。市販のお絵描きドリルを試す嫌いではないのなら、と市販の子供向けのお絵かきドリルを何冊か買ってみました。ていねいに描く順番も載せてくれているので取り組みやすいと思ったのですが、結果はすべて撃沈。始めの2、3ページだけ取り組んだドリルが山のように残りました。あれこれ検討して次に試したのが「空想画」を描く通信教育でした。簡単なストーリーに沿って、小さな画用紙いっぱいに自分が作った世界・キャラクター・模様などを描いていくというものです。これは今までのどの方法よりも娘に合っていたようで、始めは「本当に自分が考えたものだけ描けばいいの?」と躊躇していた娘が、次第に画用紙を埋められるようになりました。少しずつ描く楽しみを知った娘ですが、幼稚園では相変わらず筆が進まず、担任の先生と一緒に頭を悩ませていました。大人向けの本で大変化!娘が本当に書きたかった絵とは出典 : そうこうしている間に空想画も幼稚園も卒業した娘は、小学2年生になっていました。相変わらず、学校のお絵描きの時間は苦痛なようで、教室に貼り出された絵をいくら褒めても「どうせ私の絵は下手だから」とそっぽを向くばかりでした。ところがある日、なにか習い事をしてみない?と声を掛けると思いがけず「お絵描きを教えてくれるところに行きたい」と言い出したのです。驚く私に向かって「遠近法とか物の描き方をちゃんと教えてくれる先生のところに行きたい」と娘は続けました。その時になってようやく、幼かった娘が言った「嫌いじゃないけど、描けないの」という言葉の意図を理解することができました。娘は幼稚園の先生や私が想像していたような、いわゆる“子供らしい絵”が描きたかったのではなく、猫なら猫、犬なら犬、家なら家、それぞれをそのままの姿で画用紙に写し出すことを望んでいたのです。いくら子供向けのドリルに取り組んでも興味を示さなかったのは、それが娘の描きたい絵ではなかったから。あとから娘に聞いてみると、描きたいと頭に思い描いていたものを表現するにはまったく技術が足りず、いくら描いても思い通りにならなくて嫌になっていたのだそうです。そこで、お絵かき教室に通う前に一冊の本を手渡してみました。それは大人向けの『図解・いきなり絵がうまくなる本』という新書本でした。遠近法を学びたいと言っていた娘の希望通り、どう描けば立体的に見え、リアルな絵になるのかという説明が丁寧に解説されている内容でした。この本のおかげで、娘は机を描き、机の上に乗っているパソコンや文房具を描き、やっと満足そうに微笑んだのです。Upload By GreenDays図解・いきなり絵がうまくなる本 (メディアファクトリー新書)好きなことが増えると人生が豊かになる!それ以来、娘は絵を描くことをいとわなくなったどころか、進んでお絵描きを楽しむようになりました。私も本屋さんで子供向けのお絵描きコーナーをのぞくのをやめ、大人向けの塗り絵やなぞり絵の本を娘にプレゼントすることにしています。なかでも『なぞり猫』などは、リアルな絵を描きたいと望む娘にピッタリの教材でした。また、子供向けの塗り絵には興味を抱かなかった娘ですが、大人の塗り絵を渡すと何時間も集中して塗り続けています。Upload By GreenDays描いて楽しい なぞり猫 (成美堂出版)発達障害のある子どもたちは、娘のようにさまざまなこだわりを持っています。その理由も多岐にわたっているので、何が嫌なのか、どうして受け入れてくれないのかわからないまま、トライすることをあきらめている保護者の方も多いと思います。私も娘の絵に関しては、描く楽しみを知って欲しいというのは親のエゴかも知れないと、半ばあきらめていました。しかし、小学4年生になった娘が毎日絵を描いたり、嬉しそうにお絵描き教室に通っている姿を見ると、「見たままの絵が描きたい」という娘のこだわりポイントを理解することができて本当に良かったと思えます。子供たちは年齢が上がるとともに、少しずつ自分の気持ちを表現できる方法を学んでいっています。親も子もリラックスした状態の時に、「どうしてあれが嫌だったのか教えてほしいな」「もっとあなたの考えてることを知りたいな」と話し合ってみるのも良いかも知れません。思わぬところでこだわりを理解するポイントが見つかって、好きだと思えることが増えるかもしれませんよ。なかなか周囲の理解が得られず、さまざまな刺激と戦いながら毎日がんばっている子供たち。楽しんでできることが一つ増えれば、そこから少しずつ世界は広がって行くかもしれません。子どもたちが豊かな人生を送るために私たちにできることは、“好き”を一緒に発見していくことかも知れませんね。
2017年06月06日激動の時代を生きた絵師・河鍋暁斎の作品を一挙に公開する展覧会「ゴールドマン コレクション これぞ暁斎! 世界が認めたその画力」。本展では展示作品をモチーフにした、会場限定のオリジナルグッズを販売。粋なアイテムをゲットして、美とユーモアにあふれた独特の世界観を展覧会後も楽しみましょう!扇いでも飾っても素敵な扇子展示作品がプリントされた全2種の「扇子(2,500円)」。扇いで使うだけでなく、和モダンなインテリアとしてお部屋に飾るのもおすすめです。マイスマホを暁斎色に染め上げよう「iPhoneケース3種(2,500円)」でスマホも暁斎ワールドに浸っちゃいましょう! 躍動感あふれる作品を持ち歩いてみませんか?展覧会の思い出をスマートに保管チケットの半券を大切に収納できる「チケットファイル(300円)」。チケットだけでなく、縦長の書類の整理にもお役立ちです。粋な枡で暁斎のような呑んべぇに!無類の酒好きとしても知られる暁斎にちなんだ全3種の「枡(1,000円)」。粋な枡を片手に飲めば、お酒もどんどん進んじゃいそうです。取材・文/五十嵐綾子イベント情報イベント名:ゴールドマン コレクション これぞ暁斎!世界が認めたその画力催行期間:2017年02月23日 〜 2017年04月16日住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1Bunkamura ザ・ミュージアム電話番号:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2017年03月07日2017年はナチュラルな「アーチ眉」がトレンドです!ペンシルを使ったアーチ眉の描き方をご紹介しますこのメイク動画の詳しい情報と使用コスメ詳細を見る
2017年02月28日ジェニー ファックス(Jennyfax)は、少女絵画家の高橋真琴とのコラボレーションアイテム「MACOTO WITH JENNY」を発表。2017年2月18日(土)より、ヴィレッジヴァンガード(Village Vanguard)一部店舗・ウォール(WALL)全店舗で販売する。ジェニーファックスのデザイナー、シュェ・ジェンファン(Shueh Jen-Fang)は昔から高橋真琴の作品の大ファンであったこともあり、念願叶ってのコラボレーションとなった。アイテムは、高橋真琴のアーカイブ作品からシュェ・ジェンファンが自らイラストをピックアップ。スウェット、バッグ、ペンポーチなど、ポップなアイテムがラインナップした。スウェットは、中央に高橋真琴の少女画が大きくプリントされたデザインで、カラーは白・水色・赤・黒の4色展開。なお、ヴィレッジヴァンガードのみでの販売となる。バッグ、ペンポーチは、赤のビニール素材にそれぞれ少女、猫のイラストがプリントされたレトロなアイテム。注目は、ウォール限定で販売される“WALL スペシャルセット”だ。バッグとペンポーチに加え、シュェ・ジェンファンがセレクトしたノベルティをラッピングした豪華なセットとなっている。なお、ヴィレッジヴァンガードでは、バッグ、ペンポーチは個別で販売される。■高橋真琴(たかはしまこと)1934年、大阪に生まれる。貸本漫画でデビュー後、 雑誌『少女』にカラー連載「あらしをこえて」などを発表する。以後、雑誌の表紙、口絵、挿絵を描くほか、スケッチブックや筆箱 といった文具類などで、数多くの少女画を手がける。1992年から現在まで定期的に新作個展を開催し、精力的に作品を発表している。■シュエ・ジェンファン1979 年、台湾生まれ。台湾の服飾専門高等学校で3年間服飾のテクニック全般を学んだ後、渡仏。パリの「エスモード インターナショナル パリ」にて、ファッションデザインとパターンを学んだ後、ベルギーへ。ベルギー・ブリュッセルにあるアートスクール「ラ・カンプル国立高等視覚芸術学校」でファッション科を専攻。その後、MIKIO SAKABE 立ち上げにともない、2006 年日本へ活動拠点を移し、坂部三樹郎氏と共に、デザインやパターンを手掛ける。【アイテム詳細】MACOTO WITH JENNY発売日:2017年2月18日(土)■スウェット(ヴィレッジヴァンガード限定販売)価格:7,500円(税込)サイズ:M/Lカラー:4色展開■WALL スペシャルセット(ウォール限定販売)価格:12,960円(税込)内容:バッグ、ペンポーチ、ノベルティ■バッグ価格:8,000円(税込)■ペンポーチ価格:1,800円(税込)
2017年02月14日和菓子の老舗とコラボ! 個包装だからお土産にもぴったり◎江戸時代から続く老舗の和菓子店「榮太樓總本鋪」とのコラボ商品「ひとくち羊羹」(800円)。北海道産小豆の風味を活かした食べ切りサイズの羊羹は1つずつ小分けにされているから配りやすく、お土産におすすめ。パッケージはモネの「グラジオラス」とゴッホの「オワーズ川の岸辺、オーヴェールにて」の2種類です。ヨーロッパ絵画×えびせん!?ヨーロッパ絵画×海老せんべいという意外なマッチングが目を引く「海老せんべい」(800円)は、もちろん日本での展覧会ならでは。マヨネーズ風味の海老せんべいは老若男女問わず人気の一品です。こちらも個包装されていて日持ちがするので、ちょっとしたお土産にも◎。集めて飾りたい 名作モチーフのマグカップルノワールとモネの作品をそれぞれあしらった「マグカップ」(各1890円)は内側が鮮やかなピンクやブルーになっていて、両方揃えたくなる可愛さです。マグを使うたびに憧れの名画を鑑賞したら、センスアップも期待できるかも?! 他にも、ゴッホのマグカップもあるのでじっくり選んでみて。取材・文/藤井ちひろ店舗情報店名:デトロイト美術館展~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~TEL・予約:03-5777-8600(ハローダイヤル)住所:東京都台東区上野公園1-2上野の森美術館アクセス:JR上野駅公園口より徒歩3分営業時間:9:30~16:30(但し、毎週金曜日9:30-20:00)※入館は閉館の30分前まで)2016年10月7日(金)~1月21日(土)
2016年12月30日日本初上陸の作品15点を含んだ選りすぐりの作品たち1885年に創立されたデトロイト美術館はアメリカの公共美術館として初めてゴッホ、マティスの作品を取り入れた美術館で、コレクションは約6万5千点、年間の70万人以上の来訪客を誇る、アメリカを代表する美術館の1つです。今回はその中から選び抜かれた52点が展示されています。また、今回の展覧会の大きな特徴がカメラ撮影OKということ(月曜火曜のみ。フラッシュは禁止、一部SNS投稿禁止作品もあります)。美術展は撮影禁止のことが多いので、この機会に巨匠の名作をカメラに収めちゃいましょう!目玉作品のゴッホの「自画像」は一生に一度は見ておきたい!麦わら帽子をかぶり明るい色彩で描かれたゴッホの自画像は一番人気の作品だけあって撮影可能日と週末は特に混雑するそう。それもそのはず、この「自画像」はなんと100億円の価値があると言われている作品! 並んででも間近で写真をおきたくなります。他にも息子をモデルにしたルノワールの「白い服の道化師」やモネが妻カミーユを描いた「グラジオラス」など、有名作品が目白押しです。ヨーロッパ近代絵画の顔とも言える珠玉の作品を間近で見られて、カメラ撮影までできちゃう今回の展覧会。年末年始も開館しているのでお休み中にぜひ立ち寄って「奇跡のコレクション」に触れてみては?取材・文/藤井ちひろ店舗情報店名:デトロイト美術館展~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~TEL・予約:03-5777-8600(ハローダイヤル)住所:東京都台東区上野公園1-2上野の森美術館アクセス:JR上野駅公園口より徒歩3分営業時間:9:30~16:30(但し、毎週金曜日9:30-20:00)※入館は閉館の30分前まで)2016年10月7日(金)~1月21日(土)
2016年12月29日リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)、リトゥン バイ(written by)のデザイナー山縣良和が、初の絵画展「Fashion Illustrations by Yoshikazu Yamagata」を12月16日から25日、表参道ROCKETにて開催する。山縣良和は2005年、セントラルセントマーチンズ美術学校を卒業し、ジョンガリアーノのデザインアシスタントを務めたのち帰国。2007年にリトゥンアフターワーズを設立して、2014年にベーシックラインであるリトゥン バイを発表。昨年はファッションコンテスト「LVMHプライズ」に日本人初のノミネートを果たした。絵画展では、山縣良和が学生時代から現在までに描いたデザイン画、ラフ画、イラストレーション作品、ファブリックデザインに用いた原画等を展示・販売。コレクション発表時に使用されたビジュアルの原画も見ることが出来る。【イベント情報】「Fashion Illustrations by Yoshikazu Yamagata」 会場:表参道ROCKET住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ同潤館3F 会期:12月16日~25日時間:11:00~21:00 (12月18日は20:00まで、22日~24日は22:00まで)入場無料会期中無休
2016年12月04日リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)やリトゥン バイ(written by)のデザイナー山縣良和による初の絵画展「Fashion Illustrations by Yoshikazu Yamagata」が表参道ヒルズにある、表参道ROCKETで開催される。期間は、2016年12月16日(金)から12月25日(日)まで。山縣が、学生時代から現代に至るまでに描いたデザインがやラフ画、イラストレーション作品、ファブリックデザインに用いられた原画等を展示・販売する本展。コレクション発表時などに使用されたビジュアルの原画を実際に見ることができる貴重な機会となる。ファッションやアートが好きな人はもちろん、これからのクリスマスシーズンに向けて、アーティスティックなプレゼントを探している人にもおすすめ。入場も無料となっているので、表参道の美しいイルミネーションを楽しみつつ、日本のデザイナーによるアートの世界にも触れてみてはいかがだろう。【概要】Fashion Illustrations by Yoshikazu Yamagata会期:2016年12月16日(金)〜12月25日(日)時間:11:00〜21:00(12月18日(日)〜20:00、12月22日(水)〜24日(土) 〜22:00)場所:表参道ROCKET住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ同潤館3FTEL:03-6434-9059※一部展示・販売されない作品有り。
2016年12月03日2017年3月8日(水)~6月5日(月)の期間中、「ミュシャ展」が開催されます。会場は東京都港区の国立新美術館。アール・ヌーヴォーを代表する芸術家、アルフォンス・ミュシャの作品がかつてない規模で展示されます。注目は連作『スラヴ叙事詩』。20作すべてがチェコ国外で一度に公開されるのは世界初です。この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。アルフォンス・ミュシャとは?1860年に当時のオーストリア領モラヴィア(現在のチェコ東部)に生まれたアルフォンス・ミュシャは、グラフィックデザイナー、宝飾デザイナー、画家など幅広く活躍した芸術家です。アール・ヌーヴォーに華々しく現れ、1939年に没するまで多くの作品を制作しました。流麗で洗練された女性像を描いたほか、故郷のチェコやスラヴ民族を題材にした作品でも知られます。特に晩年の17年間を制作に費やした『スラヴ叙事詩』は、スラヴ民族のアイデンティティをテーマに、民族の栄光と歴史をめぐる壮大なスペクタクルを全20作にわたって描いた傑作です。●初日は講演会を開催ミュシャの生涯や作品の背景をより深く知るなら「ミュシャ展」初日、3月8日(水)の講演会に参加するのがおすすめです。今回の「チェコ展」の監修も行った美術評論家のヴラスタ・チハーコヴァー氏を迎え、講演会「ミュシャとムハ、アール・ヌーヴォーから《スラヴ叙事詩》への道」がおこなわれます。聴講無料、展覧会の半券で入場可能です。講演会「ミュシャとムハ、アール・ヌーヴォーから《スラヴ叙事詩》への道」講師:ヴラスタ・チハーコヴァー(美術評論家・「ミュシャ展」監修者)開催日時:2017年3月8日(水)14:00~15:30(13:30開場)会場:会場:国立新美術館3階講堂※定員は先着260名。内容や日時は都合により変更となる場合があります。「ミュシャ展」のポイントはここ!3つの見どころをチェック●圧巻!最大6m×8mサイズの超大作連作『スラヴ叙事詩』は「時間と空間を体験するかのような絵画」、「まるで演劇を見ているかのような作品」と称されます。その理由の1つが作品の大きさです。カンヴァスいっぱいに描かれた風景や人物に、鑑賞者は引き込まれずにいられません。大きなものでは6m×8mのサイズにもなります。ときに繊細でときに荒々しいタッチ、アール・ヌーヴォー時代には見られなかった写実的な描写など、1つひとつの表現に目を奪われるでしょう。●チェコ国外では世界初!全20作を一挙公開ミュシャが17年かけて制作した『スラヴ叙事詩』は全部で20作。チェコ国外で20作すべてが一度に公開されるのは、本展が世界ではじめてです。スラヴ民族の祖先を描いた「原故郷のスラヴ民族」を皮切りに作品を順に鑑賞すれば、スラヴ民族の歩みを追体験することができます。『スラヴ叙事詩』は、2012年5月にプラハ国立美術館ヴェレトゥルジュニー宮殿(見本市宮殿)で全作品が公開されるまで、ほとんど人目に触れることがありませんでした。20作が一挙に公開される、貴重な機会は見逃せません。●華麗にして妖艶!アール・ヌーヴォーの逸品も必見縦長の画面に描かれた女性像は、ほぼ等身大。茶色と黄金色を主とした柔らかな色調の衣をまとった、威厳ある姿です。神々しさすらただよう数々の女性像は、華麗にして妖艶。作品を通じて女性美の極致に触れることができます。本展ではミュシャを一躍時代の寵児に押し上げたアール・ヌーヴォーの舞台ポスターや商業ポスター、装飾パネルも公開されます。至宝と称えられたミュシャデザインの「蛇のブレスレットと指輪」も展示。『スラヴ叙事詩』に至るまでのミュシャを、100点あまりの展示でたどりましょう。本展の前売りチケットの販売期間は、2016年11月2日(水)~2017年3月7日(火)です(国立新美術館での販売は3月6日まで)。ミュシャの最高傑作を間近で堪能できるチャンスです。■イベント概要名称:国立新美術館開館10周年チェコ文化事業「ミュシャ展」開催期間:2017年3月8日(水)~6月5日(月)時間:10:00~18:00※毎週金曜日は20:00まで。入場は閉館の30分前まで。休館日:毎週火曜日 ※5月2日(火)は開館。会場:国立新美術館 企画展示室2F所在地:東京都港区六本木7-22-2料金:※中学生以下は無料【前売り券】大人1,400円、大学生1,000円、高校生600円【当日券】大人1,600円、大学生1,200円、高校生800円【チケット取り扱いサイト】展覧会公式チケットサイト:チケットぴあ(Pコード:767-931):ローソンチケット(Lコード:38800):セブンチケット(セブンコード:049-880):イープラス:公式サイト:
2016年11月20日パジャマメーカーのノウハウ(NOWHAW)が10月12日から25日まで、伊勢丹新宿店本館5階 ベッドバスデコールにポップアップストアをオープンする。カルチャーやアートを“寝床地最優先”という信念のもとパジャマに落とし込むパジャマメーカーのノウハウ。今回伊勢丹新宿店にオープンするポップアップストアでは、ブランドを代表する定番アイテムの「デニムパジャマ」や「yes no 枕」などのアイテムを展開する。さらに、“泊まれる本屋”がコンセプトの宿泊施設・BOOK AND BED TOKYOとのコラボレーションパジャマを数量限定販売。同パジャマは今年6月に数量限定で受注販売を行い即日完売となった人気商品で、今回は伊勢丹バイヤーの熱烈なリクエストにより再販売が決定した。また、ノウハウが不定期にリリースしている、“アートを着て眠る”がテーマのパジャマシリーズ「Art of pajama」の第4弾を先行販売。今回は髪型とポートレートや文字を表現手法としているアーティストのYuki MIKAMIとのコラボレーションによるもので、このパジャマを購入すると同ポップアップストア向けに製作されたYuki MIKAMIのZINEも手に入れることができる。さらに、10月15日にはYuki MIKAMI本人を迎え、「Art of pajama」シリーズの購入者にサイン、及び髪型をドローイングするサービスも開催される。
2016年10月12日今年で結成20周年を迎えるDELAWAREによる“デジタル絵画”と“デジタル彫刻”が、伊勢丹新宿店3階のデザイナーズイースト・ウエストに展示されている。DELAWAREは、音楽アルバムや展覧会、映像、ビットマップグラフィック、文章、ウェブ、携帯電話、クロスステッチ、ライブショー、TVCM、ファッションなど幅広い分野で活動を行っている。現在のメンバーは、サマタマサト、岡村浩志、奥村建、山口崇司の4人。今回伊勢丹新宿店で展示される作品は、歴史に残る名作に現代のアレンジを加えて制作したデジタル絵画「Four Frames」とデジタル彫刻「Ballerina」。ウエストに展示される「Four Frames」は、モナリザや真珠の耳飾りの少女などの名作が現代版にアレンジされた作品となっている。一方、イーストに展示される「Ballerina」は、動かないブロンズ彫刻にアレンジを加え、動くデジタル彫刻を完成させた。モナリザまた、作品はインターナショナルデザイナーズイースト・ウエストが発信するトレンドカラーをキーカラーに使用するなど、伊勢丹新宿限定のオリジナル仕様にカスタマイズされており、大迫力の90インチモニターで鑑賞することができる。
2016年09月19日左右均等に描くことが難しい眉毛。急いでいる朝は特にめんどくさくなってしまうパーツです…。今回は、そんな時間のない時でも均等に描くことができる眉毛の描き方についてご紹介します。均等な眉を描く方法用意するものはこちら(左から順に)・ルースパウダー(ジバンシイ/プリズム・リーブル)・アイブロウペンシル(シャネル/クレイヨンスルスィル)→芯がやわらかいものがおすすめです。・アイブロウパウダー(インテグレード/アイブロー&ノーズシャドー)この3点だけでOK。特別なアイテムは必要なく誰でもすぐに始められます。1.ルースパウダーで余分な油分を抑えるファンデーションなどの油分が多く残っているとヨレやすくなってしまうので、ルースパウダーを軽くはたきサラサラな状態にしてあげます。(油分が多く残っている時は、軽くティッシュで押さえてからパウダーをのせてあげるのがおすすめです。)2.ペンシルで眉の下ラインを描くアイブロウペンシルで描きたい理想眉の下ラインのみを、眉毛の流れに沿ってふんわりと描いていきます。1本の線を徐々に描くだけなので、簡単に左右均等なラインをつくることができます。ポイントは1度で1本の線を描こうとせずに、眉頭から毛の流れに合わせて1本ずつ植えるようなイメージで線を描きましょう。3.パウダーで下ラインをぼかしながら上ラインを描く先程のペンシルで描いた下ラインをパウダーでぼかしながら、上ラインを描いていきます。この時眉尻からパウダーをのせていき、眉頭にかけて徐々に薄くなるようなイメージでカラーを調節します。4.均等なふんわり眉の完成ペンシルで下ラインを決めてからパウダーで上ラインを徐々に書き足すことによって、全体のバランス調整がしやすいので簡単に均等な眉を描くことができます。いかがでしたか?いつもとほんの少し描き方を変えるだけで、とっても簡単に均等な眉をつくることができちゃいます。なかなかうまく眉が描けないと悩んでいた方は是非チャレンジしてみてくださいね。
2016年06月08日親子デュオのファッションブランド・RYOTA MURAKAMIによる企画展「村上千明の絵画展」が、6月10日から19日まで東京・阿佐ヶ谷のTAV GALLERYにて開催される。RYOTA MURAKAMIは、リトゥンアフターワーズにてアシスタントを経験した村上亮太と実の母親である村上千明による親子デュオのファッションブランド。デザインの制作に行き詰まった息子・村上良太の誘いにより、親子でのデザイン活動がはじまった。15SSコレクションより、RYOTA MURAKAMIとして活動をスタートしている。同展では、専業主婦でありながらファッションデザイナーとして活動する“おかんアーティスト”村上千明による新作絵画をはじめ、これまでに描かれたデザイン画や、RYOTA MURAKAMIのアーカイブ作品(服)などを展示。また、「オカン(村上千明)と電話」をすることができるスペースも設けられる。村上亮太の師であるリトゥンアフターワーズ代表の山縣良和は、村上千明の絵を初めて見たときの感想について、「村上亮太がまだ学生だった頃、自分らしさとは何かを必死にもがきながら探し求めていたときです。ある日彼は自分のルーツを探るべく、苦し紛れに、母が描いた絵を持ってきました。初めてそれらの絵を見たとき、とても感動したのを覚えています。純粋でユーモアがあり、可愛らしい。見ている私達の心もポジティブになります。そして、その瞬間から続く亮太とオカンの壮大なコラボレーションは、ファッション世界の中で忘れかけられていた優しさを、ひょっとしたら取り戻すきっかけをもたらしてくれるのではないでしょうか」と語っている。【イベント情報】「村上千明の絵画展」会場:TAV GALLERY住所:東京都杉並区阿佐谷北1-31-2会期:6月10日~19日時間:11:00~20:00休廊日:木曜日
2016年06月06日大好きな本はたくさんあるのですが、いつも身近なところに置いて、パッと目に入るようにしておきたい本というと、やはりビジュアルも大事! 内容の素晴らしさはもちろんのこと、センスがものを言うブックデザイン含め、挿画の美しさが加わると、本はたった一冊で何冊分もの魅力を感じさせてくれる宝物になります。枕元といい、リビングルームのサイドテーブルといい、どこかしら常に手元にないと落ち着かない。表紙を目にするだけで気持ちが明るく華やいでくる、優しくも頼もしい親友のような本たち。人生をともに暮らしていく彼らを、3冊ご紹介させてください。「Paradise 花と生き物いっぱいのぬりえブック」がくれるカラフルな癒し塗り絵の本が女性を中心に大人気で、自律神経を整え、不眠にも効果的という事実を、この本と出会うまで知りませんでした。本書はその名の通り、まさにパラダイス! 色彩かなキノコや花々が躍る表紙のゴールドに、まず視線を奪われました。金子みすゞの詩とともに動植物、雪の結晶などが描かれているのですが、あまりに繊細なラインは、ぬりえというよりもはやアート。作者のタカヤママキコさんに、お話を伺いたくなりました。タカヤママキコ/イラストレーター。1983年広島県生まれ。多摩美術大学卒業。書籍、雑誌、ファッション、Web、スマホアプリなど、幅広い分野で活躍。ビームス、アーバンリサーチ、リーバイスなど、企業とのコラボレーションも多数。HPから、彼女のデザインしたTシャツやスマホケースが入手できます。―― 最初は大変かも…と思ったのですが、いざ塗ってみると本当に癒されますね。「ありがとうございます。インスタグラムでタグを付けて、写真をアップしてくださってる方がたくさんいらっしゃるんですけど、時々見てみると、みなさん、想像を絶する上手さで、私には無理だなと(笑)。色鉛筆だけでなく、パステルでふわ~っとぼかしたり、サインペンでクリアに塗ったり、いろんな画材で自由自在。すごく刺激を受けてます」―― 苦労した点、大事にされた点は?「私が育った広島の野山で触れあった自然や動植物を描いているのですが、中には虫とかミジンコも。女子に嫌われがちな虫も、可愛く描いたら好きになってくれるかな…と思って描きました。実家の近くに馬もいたし、道端や林にいるものを描きたかったんです」子供の頃は、山を探検したり、枝で編んだ釣竿で川魚を釣ったり、レンゲ畑で駆けっこしたり、虫を捕まえて観察していた、というタカヤマさん。本書には、彼女の日常を彩った景色やワンダーランドがつまっているからこそ、ホッと安らいで癒されるのですね。「好きな色、好きな塗り方で自由に塗って、植物や生き物たちに命を吹き込んであげてください。そして、あなただけのパラダイスを完成させてください」。彼女自身のふんわりピュアな雰囲気に、可愛いだけでなく、ちょっぴりポイズン(毒)な魅力も混じったオリジナリティあふれるマキコワールド。日々の忙しさや喧噪を忘れて、あなたもParadiseの世界で遊んでみませんか? 「ビロードのうさぎ」のせつなさに胸がキュンキュンある日、小さい男の子のもとに、ピンクサテンの耳が愛らしいビロードでできたおもちゃのうさぎがやってきます。うさぎは、子供部屋のおもちゃの棚で暮らし始めますが、ある時、「長い間に、子供の本当の友達になったおもちゃは“本物”になれる」という魔法のような話を耳にします。うさぎは男の子と、寝る時も庭で遊ぶ時もずっと一緒に過ごすようになり、男の子にとってかけがえのない存在となりますが、だんだん汚れていき…。1881年、ロンドン生まれの作家、マージェリィ・W・ビアンコの名作が、日本を代表する絵本作家の一人、酒井駒子さんの絵と抄訳で甦りました。酒井駒子/絵本作家。1966年兵庫県生まれ。東京芸術大学卒業。海外でも高い評価を得ている。「きつねのかみさま」(あまんきみこ/文、ポプラ社/刊)で2004年日本絵本賞、「金曜日の砂糖ちゃん」(偕成社/刊)で、2005年ブラチスラバ世界絵本原画展で金牌、「ぼく おかあさんのこと…」(文溪堂/刊)で2006年フランスのPITCHOU賞、オランダの銀の石筆賞など、受賞歴多数。ブロンズ新社HP 年、本書の発売イベントの一環で、憧れの酒井駒子さんのサイン会が、たまたま当時住んでいた六本木の青山ブックセンターであると知り、事前に購入しようと手に取り最後までパラパラと繰っていて、その場から動けなくなってしまったことがありました。童話とはいえ、心を揺さぶる衝撃の大きさと、とっくに大人になっているのにこんなにも動揺してしまう自分に驚き、本書を入手したのはそれからしばらく経ってから。というと何だか恐いみたいですが、そうではなく、どこかノスタルジーと憂いが漂う、絵の具の筆致が感じられる絵の魅力に、完全に惹き込まれてしまったからなのです。今ではお気に入りの毛布みたいに、身近にないと落ち着きません。一生見ていたい大切な絵本です。 「本と店主」の表紙の絵から清冽なイマジネーションが湧きあがる銀座の片隅にある“一冊の本を売る書店”というコンセプトの森岡書店の店主、森岡督行さんは文章の名手でもあり、今まで彼の著した「写真集 誰かに贈りたくなる108冊」(平凡社刊)や「東京旧市街地を歩く」(エクスナレッジ刊)を愛読してきました。新著「本と店主」は、森岡さんが人気のカフェや雑貨店などの店主12人に、彼らの“人生にかかわった本”について聞き出す対談インタビュー集。森岡さんらしい地に足の着いた日常感覚とメタフィジカルな魅力が交錯する内容も素敵ですが、本を描いた表紙の絵に一目惚れ。2015年12月、この絵を描いた画家の平松麻さんの個展が森岡書店で催されたので、お邪魔して、後日お話も伺いました。もともと本が大好きで、本の表紙に作品を使ってもらうことが夢だったとか。ブックデザインを担当したsmbetsmbの新保慶太さん、新保美沙子さんと相談しながら、表紙だけでなく、裏にも続く絵にしたかったので、新たに描き下ろしたそうです。平松麻/画家。1982年東京生まれ。この写真は、写真家・Eric(エリック)が、「麻ちゃんは中性的なところがあるから、半分は光、半分は影に」といって撮影したものだそう。―― 本が並ぶだけの静謐な絵なのにインパクトが強いです。麻さんにとって絵とは?「暮らしの中でいうと、野菜やパンのように生活必需品です。暮らしの中になくてはならない存在。絵の具の物質感、運筆を追う高揚感、作者が過ごした時間の積層、そういったものを近く感じていたいと思っています。種をまいて野菜や果実が育っていく過程と、わたしが経る絵の制作過程も重ねて考えることが多いです。芽が出て水をやったら茎が枝になって、枝分かれして実ができてくる。実が大きくなったら収穫して、展覧会という場所で観てもらう。実がなくなったら、次はまた、種植えから…。そんな制作姿勢が理想です」―― きれいに飾っておくものというより、生活の中で一緒に暮らしてほしい?「はい。だから、本の表紙に使われてすごく嬉しいのは、本はカバンの中に入れて持ち歩かれて、生活の一部になるでしょう? もちろん美しく飾って対峙する絵との時間も濃密だし、この本のように持ち運んだりする絵の在り方も濃密だと思っています。作品を求めてくださった方の中には、出張に絵を持っていってくださる方もいらっしゃって、本当に嬉しかったです」そんな平松さんの絵を起用した森岡さんにも、彼女の絵を選んだ理由を伺ってみました。「麻さんの絵は、キャンバスとか伝統的な画材でなく、フローリングの板とか、より生活に近い素材を用いているため、雑貨とか古物に近い趣があって、それは自分にとってとても魅力があります。自分の周りにもそういうものが多いので、調和しますし。それに、絵というのは普通、経年変化を嫌うものだと思うのですが、彼女の絵はともに時間を経ていくというか、それを楽しめる作品だと思います」お二人の感性がスパークした本書を手元に置いて、イマジネーションの幅を広げてみませんか? 生き生きとした絵がいつも語りかけてくれるので、前向きでいられますよ。・ 「Paradise 花と生き物いっぱいのぬりえブック」 ・ 「ビロードのうさぎ」 ・ 「本と店主」
2016年03月01日故マイケル・ジャクソンによる絵画コレクションが販売されるようだ。ジョセフ・ブラトニー氏が個人的に集めたという100点以上におよぶマイケルの絵画には、ビートルズやダイアナ妃、エイブラハム・リンカーン、チャーリー・チャップリン、バート・シンプソン、ピーター・パン、ミッキー・マウス、スヌーピー、ガーフィールドなどをモデルにした多岐に及ぶ作品が含まれているそうで、マクブラトニー氏はこの絵画による収益を恵まれない子供たちに寄付する意向だそうだ。マクブラトニー氏はニューヨーク・ポスト紙のページ・シックス欄で「これは大きな責任を伴うものです。私はこのコレクションを個人的に集めました」「子供たちを助ける非営利組織を立ち上げたいと思っています」「回復する機会や治療のチャンスを得られない子供や大人たちのためにこの素晴らしい癒やしの作品の数々を利用しない手はないと思います」と語っている。マクブラトニー氏はイーベイでマイケルの記念品の一部を購入したことがきっかけでこれらの絵画を集めるに至ったそうで、あるディーラーによってソニーで働いていた当時に数々のスケッチ画を手に入れたというメキシコ人女性を紹介されたことで、マイケルの絵画を手に入れたそうだ。すべての絵画にはマイケルによる署名が入っており、それが本物であるという鑑定も受けたという。マクブラトニー氏の代理人は「マイケル・ジャクソンがポップの王様であるというほかに才能あるアーテイストであったことは多くの人に知られていません。彼のアート界での指南役はジャクソン・ストロング・アライアンスを監修したブレット・リビングストン・ストロングだったのです」と説明している。またマクブラトニー氏は、この絵画の数々のエキシビションも開きたいと考えているようだ。(C)BANG Media International
2016年01月19日日立製作所と日立コンサルティングは11月30日、日立グループの構造改革「Hitachi Smart Transformation Project」で培ったノウハウを活用し、グローバルにビジネス展開する日本企業の抜本的な構造改革を支援する「Transformation支援サービス」を12月1日より販売開始すると発表した。同サービスは、構造改革を実行する製造企業に対し、プロジェクト体制や改革の進め方に関する上流コンサルティングから、SCM(Supply Chain Management)ソリューション、グローバル調達ロジスティクスサービスなどのバリューチェーンに関わる各種ソリューション・サービスを提供する。発表会では初めに、日立製作所 Smart Transformation Project強化本部 プロジェクト・マネジメント推進室 室長の村山昌史氏が、「Hitachi Smart Transformation Project」について説明した。同社はリーマンショック後、過去最大の赤字を計上したことから、事業構造の改革を着手。改善活動を進めてきたが、もっと革新的な変革が必要だとして、同プロジェクトに着手したという。同プロジェクトの基本コンセプトは「グループ全体での最適化を実現する」「しごとのやり方を見直し、コスト構造などを変革することで、『最適な品質を低コストで実現する』を体現できる体質に作り変える」だ。村山氏は、同プロジェクトの位置づけについて、「社会イノベーションの事業強化に向けた成長投資の資金を創出するため、コスト構造を抜本的に見直し、キャッシュの創出力を強化するもの」と説明した。実際、同プロジェクトはコスト削減の目標額である4200億円を達成する見込みだという。また、Cash Conversation Cycleに新たなKPIを設定し、キャッシュフローの改善を推進している。同サービスについては、日立製作所 社会イノベーション事業推進本部 ソリューション・ビジネス推進本部 インダストリープロジェクト本部 本部長の権守直彦氏が説明を行った。権守氏は、「Transformation支援サービスでは、当社がHitachi Smart Transformation Projectにおいて試行錯誤を続ける中で培ったノウハウや効果を創出したソリューションを提供する。すでに実績を出している試作は80種類以上に及ぶ」と、同サービスの特徴を語った。同サービスを利用すれば、Hitachi Smart Transformation Projectで活用した各種テンプレートやアプローチを活用できるので、プロジェクトを短期間で推進できるという。同サービスは、「全体改革計画策定フェーズ」「改革構想具体化フェーズ」「改革実行フェーズ」の3つのフェーズに基づいて具体的なサービスが提供される。「全体改革計画策定フェーズ」は日立コンサルが中心になって進め、「改革構想具体化フェーズ」はテーマによって2社で分担し、「改革実行フェーズ」は日立のカンパニーまで広げて連携して進めていく。全体改革計画策定フェーズで提供される「全体改革計画策定支援コンサルティングサービス」については、日立コンサルティング 取締役の久保年弘氏が説明を行った。久保氏は、「全体改革計画策定支援コンサルティングサービス」のポイントについて、「製造業のお客さまは他社のことを尋ねることが多く、日立を例に紹介することも多い。そうしたことから、効果が実証された80以上の施策群を提供できる点は有意義」とした。これまでのコンサルティングサービスとの違いについては、「ノウハウの活用により、インプットとリファレンスが増えるため、プロジェクトのスピードが上がること」と述べた。改革実行フェーズでは、ソリューション・サービスとして、「Hitachi Total Supply Chain Management Solution/IoT」「グローバル調達ロジスティクスサービス」「グローバル会計ソリューション」などが提供される。Hitachi Smart Transformation Projectでは、グループ全体で物流を最適化する輸送サービスが構築されたが、このサービスにより、製品の量がまとまることで輸送の頻度が上がり、在庫を減らすことができたという。Transformation支援サービスでは、このサービスもノウハウとして、も提供することができる。計画策定に関するサービスは大規模企業が想定されているが、テーマを絞った形で日立が提供するソリューションやプラットフォームを活用することで、中規模企業でも効果を得ることが可能だという。同社としては、売上1000億円を目安としているとのことだ。
2015年12月01日東京都・表参道の根津美術館は、王朝文学から平家物語、曾我物語、西行物語、お伽草子まで、さまざまな物語を描いた絵画作品のコレクション展「物語をえがく -王朝文学からお伽草子まで-」を開催している。会期は12月23日まで(月曜休館、ただし11月23日は開館し、翌24日休館)。開館時間は10:00~17:00。入館料は一般1,000円、学生800円、中学生以下無料。同展は、伊勢や源氏の王朝文学から平家物語、曾我物語、西行物語、そして酒吞童子をはじめとするお伽草子まで、さまざまな物語を描いた多彩な形式の絵画作品を集め、展示するもの。古くから絵に描かれ、楽しまれてきた物語だが、たとえば、最古の歌物語である伊勢物語の存在が文献上に知られるのは、源氏物語のなかに絵巻のかたちで登場するのがはじめてとなる。ほかにも、源氏物語の作中で行われた「絵合」というイベントでは、ほかにもさまざまな物語絵が競いあわされているという。また、源氏物語には、物語を音読させながら絵を眺めるといった鑑賞方法も記されており、やはり物語の楽しみが絵とともにあったことがうかがえる。源氏物語も、成立後まもなく絵に描かれ始めたと考えられているということだ。物語絵は、中世まではもっぱら絵巻や冊子、色紙といった小画面に描かれており、絵巻ではストーリー展開や情景の移り変わりが横長の画面に巧みにあらわされ、色紙でも複数の画面をアルバムに仕立てる画帖が人気を集めていた。やがて、近世になると屏風にも描かれるようになり、物語のダイジェストを大画面に散りばめるタイプがある一方、一場面のみを大きく印象的に描く作例もあったということだ。なお、関連プログラムとして、学芸員がスライドを用いて説明するスライドレクチャー「物語をえがく」(11月25日・12月11日)、「扇面絵意画巻」(12月4日)が開催される。開催時間は各日13:30~約45分間。予約不要、聴講は無料だが入館料が必要となる。また、会期中同館庭園の紅葉が見ごろを迎えるため「南青山で紅葉狩り」キャンペーンが開催される。開催期間は11月25日~11月29日。キャンペーン期間中は茶庭開放が行われ、11月26日15:00~16:00には茶室「一樹庵・披錦斎」に入ることができる(入室のみ、お茶の用意はなし)。
2015年11月25日カゴヤジャパンは10月15日、東京・渋谷で「初心者大歓迎!webノウハウ一挙公開セミナー」と題したセミナーを開催する。このセミナーでは、「webを自社でもっと活用したい!」という人向けに、webの概要、サイクル、Googleに好まれるSEO対策、リスティング広告・ディスプレイ広告、webサイトから売上をあげる黄金式、クラウドサービスを活用したコンバージョンアップ施策などを紹介する。参加料は無料。○セミナー概要■日時 :2015年10月15日(木)13時00分~15時00分 ※受付開始時間:12時50分■会場 :渋谷クロスタワー32Fカンファレンスルーム(渋谷区渋谷2-15-1)■参加料:無料■定員 :50名■詳細・申込 : こちら
2015年10月08日Nginxは10月5日(米国時間)、「10 Tips for 10x Performance - NGINX」において、Webサーバを高速化するためのノウハウを紹介した。高速化は対象となるシステムがどのような特性であるかを加味するとともに、状況に応じて実施する必要がある。予算の関係もあり実施できる高速化にも限界があるが、さまざまな側面から高速化する方法が紹介されており、チューニングのための導入資料として役に立つはずだ。紹介されている主なノウハウは次のとおり。ロードバランシングとリバース・プロキシサーバの導入ダイナミック・キャッシュの導入とスタティック・コンテンツの活用適切なメディアファイルの使用(写真にはJPEG、グラフィックにはPNG、動画にはMPEG-4、音楽にはMP3といったもの)HTMLやテキストデータの圧縮機能の有効化TLS/SSLの最適化HTTP/2やSPDYの活用バッファ、キープアライブ、ワーカープロセス、ソケットシャーディング、スレッドプールなど性能に関連する機能の活用やチューニングNginxの性能に関与するLinuxカーネルのパラメータの変更(net.core.somaxconn、sys.fs.file_max、net.ipv4.ip_local_port_range、net.ipv4.tcp_fin_timeout)関連するソフトウェアを最新版へアップグレードロードバランシングを導入すれば高いスケーラビリティが期待できるが、それだけ予算も必要になる。Nginxの設定やカーネルのパラメータ設定の変更などで実現できる高速化もあることから、Nginxの高速化に興味ある場合には試してみる価値はありそうだ。
2015年10月07日中野ブロードウェイ 4Fのアートギャラリー「GALLERY リトルハイ」(東京都中野区)は9月28日まで、高橋行雄個展「猫可愛がり~鉛筆で描かれた猫達~」を開催している。○高橋氏の描く、愛情溢れる"鉛筆猫たち"の飼い主になれる同展は、フランスで認められ、「猫の絵描き」として海外でも評価の高い高橋行雄氏の個展。作品では、「まるでアイコンタクトをとっているように優しいまなざしでじっと見つめる愛らしい瞳」や、「愛されることに満足して安心しているようにリラックスした様子をみせる一瞬の動きの数々」など、猫本来の可愛らしさが描かれているという。開催日時は、9月18日~28日 12時~19時(最終日17時まで)で休廊なし。入場無料。会場は、「GALLERY リトルハイ」(東京都中野区・中野ブロードウェイ 4F)。
2015年09月25日Twitterは9月17日、サービスをより安全に使うための「セーフティセンター」の提供を開始した。セーフティセンターは、Twitterを安全に使うためのノウハウをまとめたWebページ。Twitterをどのように使ったら良いか、ポリシー違反があった時にどのような行動を起こしたら良いかなどを知るために活用できる。Webページでは、若年層、保護者、教職員向けのセクションが用意されているが、若年層がTwitterを安全に使うためのアドバイスなどを掲載している。また、アカウントの安全性を高めるためのパスワードの作り方、ユーザー本人だけがTwitterにアクセスできるようにするするログイン認証の方法なども紹介している。万一のトラブルがあった際などを想定し、運営元にポリシー/ルール違反の報告方法を解説。報告後にTwitterがルール違反と判断したアカウントに対しては、ツイートとプロフィールが削除の対象になる。なお、トラブルが脅迫行為につながった場合などは地域の執行機関/捜査機関に相談してほしいとしている。
2015年09月18日モデルの押切もえが9月2日(水)、都内美術館で「第100回記念二科展」の絵画部門初入選報告会見を開いた。美術団体「二科会」が毎年秋に開催する公募展で、押切さんは初出展作絵画「咲くヨウニ1」で入選を果たした。これまで歌手の工藤静香、八代亜紀、俳優の石坂浩二、女優の五月みどりらも絵画部門で入選しているが、モデルとしての入選は初。同部門には3,043点の応募があった。押切さんは「予想はまったくなくて、祈るのみだった。入ってよかったというストレートな気持ち。ホッとしました」と小学校以来という絵画コンクール入選に嬉しそう。佐野研二郎氏の“酷似騒動”で東京五輪のエンブレムが仕切り直しのデザイン公募を決定したこともあり、画伯としての参加を促されると「えー?凄く大変そう。何かしら何かに似ちゃうとかあると思うし、ドキドキ」と笑わせながら「私はLINEスタンプで精一杯」と辞退していた。26歳ごろに出演したテレビ番組のチャリティー企画で水彩画を描いた事で、絵画熱のスイッチが入ったそう。入選作「咲くヨウニ1」は今年の4月から書き始めたといい「春の植物の生き生きとしたイメージとエネルギッシュなところを描きたかった。花を描くのが好きで、綺麗に描くとそのままなので濁った色を使ったりした。絵には自分の内側が反映されていて、優しくいたい、華やかでいたいという思いを込めました」と制作の様子を紹介。一度筆を執ると没頭して何時間もキャンバスに向かうそうで「仕事が忙しい時も、絵にぶつけてリフレッシュできる。時間を忘れて没頭する事で、色々なモヤモヤも晴れた」と振り返った。(text:cinemacafe.net)
2015年09月02日スウェーデンが誇る巨匠ロイ・アンダーソン監督が、構想15年、撮影4年もの歳月をかけ、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』を抑えて第71回ヴェネチア国際映画祭「金獅子賞(グランプリ)」を受賞した最新作『さよなら、人類』。ロイ・アンダーソンといえば、CG全盛のこの時代、巨大なスタジオにセットを組み、マットペイントを多用して細部にまでこだわった配色や美術で、1シーン1シーンがまるで絵画のような、徹底的に作り込まれた映像美が魅力のひとつとなっている。今回、クリエイターとしての一面も持つ板尾創路、菊池亜希子、種田陽平ら、業界の垣根を越えた各界の著名人たちから、その映像世界への絶賛コメントが到着。また、彼らも魅せられた、監督が描く“脚本代わり”のドローイング画の数々がシネマカフェに到着した。サムとヨナタンは、何の役にも立たない“面白グッズ”を売り歩く冴えないセールスマンコンビ。現代のドン・キホーテとサンチョ・パンサのように、何をやっても上手くいかない人たちの、哀しくも可笑しいさまざまな人生を目撃する。ワインを開けようとして心臓発作で死ぬ夫とそれに気づかない妻、天国に持って行くために宝石の入ったバッグを手放さない臨終の床の老女、現代のバーに立ち寄るスウェーデン国王率いる18世紀の騎馬軍。万華鏡のような不思議な世界へ、私たちを誘う2人は…。ロイ・アンダーソン監督は、完璧な脚本を作らない代わりに、イメージをスケッチやドローイングで描き、映画に登場すると思う順番に、スタジオの壁に貼り付け、それを “脚本”とする手法を取っている。まずは、各シーンのイメージをドローイング画で描き起こし、奥行きや配置などをスタッフやキャストに伝え、それを基に撮影を進めて、世界観を作り出していく。撮り終わったシーンは、ドローイングとスチール写真と取り替えていき、最終的には、壁に貼った写真の順番を変えてベストな並びを想定。なんと、壁を使って“編集”するという、アナログへのこだわりぶりがあった。さらに、本作は、16世紀の画家ピーテル・ブリューゲル「雪中の狩人」など、様々な絵画からインスピレーションを受けて作られているという。「特に絵画の中でも、ワイドアングルの、背景が丁寧に描かれ、その生活や生き方が伝わってくるものが好きだ」と語るロイ・アンダーソンの作品は、全編を通して絵画のように固定されたワイドアングルのカメラワークを採用している。また、絵描きがうらやましいというロイ・アンダーソンは、「世界にはたった1枚の絵を観るためだけに、世界1周をする人が大勢いる。絵画には、人をそこまで動かしてしまう力を秘めている。だから私も絵画のように“いつまでも眺めていたくなるような映画”を作ってみたいんだ」と、唯一無二の自身の映画づくりへの思いを話している。監督の頭の中を、こだわり抜かれた映画美術により具現化した奥行と温かみのある映像は、観る者を不思議な感覚の世界へと連れていってくれる。<著名人コメント>■板尾創路(芸人)39枚の絵画は突然 動き 喋り 笑いを仕掛けてくる…そんな100分間の美術館。映画の基本的手法でありながら映画の枠を超えた贅沢なエンターテイメントだ!■菊池亜希子(女優・モデル)旅の途中でふらりと入った異国の美術館で、名もなき絵画に心を奪われ動けなくなるような、そんな感覚。たちは一体何者で、どこにいて、これからどこへ向かうのだろう。■種田陽平(美術監督)『さよなら、人類』は、全シーン、美術がつくったセットで撮影された。独特な色彩と光で世界は抽象化されていて、絵画の中に迷いこむ感覚を味わうことができるだろう。■椹木野衣(美術批評家)ああ、素晴らしきかなマヌケな人生。何をやってもうまくいかぬ男たちの醜態が、しかし完璧な一枚の壁画のように描かれる。死期を控えたすべての人類に!『さよなら、人類』はYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:さよなら、人類 2015年8月8日よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開(C) Roy Andersson Filmproduktion AB
2015年08月10日東京都・銀座の資生堂ギャラリーは、現代アートの世界において、伝統的な長い歴史をもつ表現形式である絵画の新しい可能性に挑戦している3人の作家の展覧会「絵画を抱きしめて Embracing for Painting」を開催する。会期はPart1が7月31日~8月23日、Part2が8月28日~9月20日(月曜休)。開場時間は11:00~19:00(日曜・祝日は11:00~18:00)。入場無料。同展は、阿部未奈子、佐藤翠、流麻二果の3人の作家による新作を中心に展示するもの。阿部氏は、自然の風景を撮影したイメージをPCの恣意的な操作を経て変容させ、得られたイメージをもとにマスキングテープとローラーを使って、再び風景を描く作家。また、佐藤氏は、沢山のファッションアイテムが色彩豊かにひしめく世界を流れるような絵筆のストロークのもとに描く。流氏は、人と自然を描く対象とし、独特な線と色彩を使い、絵具を塗り重ねてキャンバス上に抽象的なイメージをつくりだしているということだ。展示作品は、Part1・Part2に分かれた期間ごとにすべて入れ替えられる。Part1の「絵画との出会い」は、3人の作家の作品を大画面のタブローとして展示。鑑賞者が作家の提示する絵画世界の中へと深く入り込んでいくような構成となっている。Part2の「絵画に包まれて」は、絵画によるインスタレーションが展示される。ひとつのタブローに収まらない絵画作品どうしが空間の中で呼応し合うことで、イメージと色彩の渦の中に包まれるような絵画体験の創出に挑戦しているという。なお、同展のタイトル「絵画を抱きしめて Embracing for Painting」には、ひしめく美術ジャンルの中で困難な創造性にしなやかに挑戦していく作家たちの姿が重ねあわせてられているということだ。また、関連企画として、作家によるギャラリートークが開催される。開催日時は9月6日14:00~16:00。参加費無料。参加に際しては、資生堂ギャラリーウェブサイトより申込が必要となる。
2015年07月09日イノベーティブな発想に基づくプロジェクトを、企業内でビジネスとして成立させるために必要なノウハウとは?イノベーションを起こそうとする企業が、真に大切にすべきこととは?こうしたテーマに特化したセミナーやワークショップ、人材交流会を開催するコミュニティ「Innovation Cafe」が注目を集めている。昨年7月には「業務改革」(vol.0)、今年2月には「事業開発」(vol.1)をテーマにシンポジウムを開催し、数多くの参加者を集めたことからも、このコミュニティに対する期待の大きさ、ニーズの高さが伺える。そして2015年7月15日に秋葉原コンベンションホールにて、「技術開発」をテーマとしたシンポジウム(vol.2)が開催される(お申し込みはこちら)。今回は、これに先立ち、同Cafeの実行委員たちに、コミュニティ起ち上げの経緯や活動の目的などを聞いた。○なぜ今、イノベーションが必要なのか取材当日集まっていただいたのは、大成建設、大成ロテックを経て、現在はビジネスプロセス・コンサルィングなどを行う株式会社オランの代表、木内里美氏、CAC-社会起業家研究ネットワークの代表で、ソーシャルイノベーションに関する著書もある服部篤子氏、そしてITソリューションで企業の情報活用を支援するウイングアーク1st株式会社の奥田哲史氏と平田寛美氏の4人。ウイングアーク1stは、同Cafeのスポンサーであり、事務局の役割も担っている。同Cafe発案の原点は日本の将来に対する危機感だと、発起人の一人、木内氏は語る。「今後日本の高齢化はいっそう進み、20年後には急激に国力が劣化します。その時にも日本が今と同じような力を持ちつづけるには、イノベーションを起こして海外へ発信し、ビジネスにしていかなければなりません」そして、かつての仕事仲間である田辺 要平氏(大成建設)や、データサイエンティストとしても有名な河本 薫氏(大阪ガス)らと、イノベーター支援のための具体的な活動を模索し始めた。これが同Cafe誕生へとつながっていく。○異端・異才ならではの発想と、企業内の壁「イノベーションを起こせるのは、“異端児”です。だから“異端児ネットワーク”をつくり、その多様性の中から得た気づきを、イノベーションにつなげてもらえるような環境を用意したいと考えました。ただ異端児的な人材は、自分がやろうとしていることに対する熱意も知識もある反面、企業という組織の中にある政治を利用することが苦手で、想いを達成することができないことが多いものです」(木内氏)型破りな人材が、既存の事業とかけ離れた分野で何かを始めようとしても、予算取りや上層部の説得という壁にぶつかったり、社内で敬遠されたりするようになるのは、想像に難くない。ウイングアーク1stがスポンサーとなることを決めた理由の一つも、そこにあった。新しいビジネスを起こそうとしている同社のユーザーが、社内の壁を前に行き詰まっているケースをしばしば目にしていたのだ。「個人やチームが持つイノベーションへの熱い想いを、なんとか支援したい、当社製品のユーザー様に限らず、日本企業のイノベーションをしっかり支えていきたいと考え、事務局も引き受けることにしました」(奥田氏)「同Cafeでは企業内の個人やチームが、企業のリソースを上手く使いながらイノベーションを実現していく方法にフォーカスをあてることにしました。その方が効果も大きなものになりえるからです」(平田氏)○それぞれの想いが結実して生まれたInnovation Cafe企業内イノベーションの成功事例をコミュ二ティで役立てていきたいとの考えから、平田氏は、服部氏に参加をオファーする。服部氏は阪神淡路大震災をきっかけに市民の力、特にNPOの活動に着目し、社会起業家、ソーシャルイノベーションへとその研究の幅を拡げていった人物で、企業内イノベーターへの取材をまとめた『未来をつくる企業内イノベーターたち』(近代セールス社)の著者でもある。「今の社会には、政策と市民のニーズの間にギャップがあり、歪みが生じています。それを埋めるために多くのNPOが活動していますが、草の根運動では成果を上げるのに時間がかかってしまいます。だから企業がそうしたギャップ、つまり今目の前にある課題を、自らのビジネスにどう取り込んでいけるかを考えることが必要です。それこそがイノベーションとなり、社会的な成果につながるものとなるはずです」(服部氏)木内氏の抱く将来への危機感とは別の角度から、イノベーションの必要性を捉える服部氏だが、イノベーションを支援したいという想いは同じ。服部氏は実行委員となることを快諾する。こうして同Cafeの骨格ができあがった。○企業の内外からイノベーションを支援同Cafeでは、企業内イノベーションを実現させた(実現させつつある)人材を「バリスタ」としてシンポジウムに招き、その体験談からノウハウを学び取ってもらう他、バリスタたちが実践した人の巻き込み方、政治力の利用の仕方、新規ビジネスを定着させるためのノウハウなどを凝縮し、「イノベーターセオリー」として確立しようともしている。「最初の発想だけでなく、ビジネスとして定着するまで、全体をどうデザインしていくかがわかっていないと、実を取ることができません。そこを我々が『セオリー』にまとめ、ノベーションを起こすための手法として参加者と共有したいと考えています」(ウイング1st奥田氏)こうしたセオリーが必要となるのは、裏を返せば、企業内に新しい発想を評価できる人材がいないということの証でもある。「今の日本企業には、異端な人材の活かし方を知っている人が少ない。経営者も含めて、まず異端・異才を認知する力が必要です」(木内氏)そこで同Cafeでは、きちんとした評価のできる人材、個人を認められるリーダーの育成をも視野に入れつつ、同時に同Cafe自体がイノベーティブなプロジェクトを評価する役割をも担おうとしている。「成功した企業内イノベーターの場合、自社内よりも先に外部から評価されていることが多いですね。まず外部で認められ、何かの賞をとって、ようやく社に認められたという話は良く聞きます」(服部氏)「Innovation Cafeでは今まで表に出てきたことのないイノベーターを採り上げ、社外からその人の仕事の価値を認めることで、企業内イノベーションの支援につなげられればと考えています」(平田氏)○1500いいねを超えCafe Member同士の異業種交流もすすむ参加者や登録者はCafeMemberとされ、Member同士の業種をこえた交流も、同Cafeの大きな活動目的だ。立ち上げ当初から企業内の様々な部門から関心を集めており、Memberは今後ますます増えていくことが予測される。「企業の人は一人ひとりと喋っていると有能さを感じるのに、成果が出せていない人も多い。成果を出すためには、様々な人たちとコラボレーションし、知恵を出し合う場が必要です」(服部氏)「考え方が違う異業種の人から得られる影響は非常に大きいし、自分のヒントや力になります。そういう体験を広く味わってもらえるコミュニティにしたいですね」(木内氏)次回のシンポジウムは7月15日に開催される。イノベーションにつながる発想を持っている方、社命でイノベーションを起こすことを求められている方のみならず、イノベーティブな人材を育てる立場の方にも必見の内容となるだろう。「今は企業にも余裕がなくなってきて、本業に関係ないセミナーには参加できないという話も聞きますが、個としてその雰囲気を打ち破って、ぜひ参加していただきたい。それくらいでないと、社内の壁など打ち破れないでしょう」(木内氏)
2015年06月19日東京都・府中市美術館では、江戸時代の動物絵画を紹介する「動物絵画の250年」展を開催している。開催期間は5月6日まで(5月4日を除く月曜は休館)、開場時間は10:00~17:00(入場は16:30まで)。入場料は一般700円、高校生・大学生350円、小学生・中学生150円。同展では、歌川国芳や円山応挙、伊藤若冲ら、江戸時代の画家たちが動物たちを描いた多彩な「動物絵画」を紹介。現在は会期後半となり、中世からの伝統を受け継ぐ作品や、個性的な画家による想像の世界を描いた作品など、83点が展示されている。また、5月2日は「江戸の動物絵画その多彩さを生んだもの」、5月4日は「動物絵画外国と日本」というテーマで、それぞれ同美術館の学芸員による講座も開催される。なお、本展は2007年に同美術館にて開催した「動物絵画の100年 1751-1850」の続編となっている。
2015年04月30日太眉ブームだけど、いざすっぴんになると眉毛がなかったり、なんとなく毛がまばらだったりと色々気になってしまいますよね?だけど眉だけいつものように描くとなんだかすっぴん顔から浮いてしまう。そんなときは、こうするんです。メイクのコツ・ポイントパウダーは使わず、ペンシルで眉毛の間を埋める。髪色を揃えるために、眉マスカラを使って色味を調節する。このメイク動画のノーカット版と使用コスメ詳細を見る
2015年04月16日3月31日、株式会社ブリヂストンは、ブリヂストンサイクル株式会社及びブリヂストンスポーツ株式会社と共に、「第12回ブリヂストンこどもエコ絵画コンクール表彰式」を開催しました。本コンクールは、未来を担う子供達に、絵を描くことを通して自然の大切さについて考えてもらいたいという想いで始まり、今年で12回目の開催を迎えました。今年は「みつけよう おもしろい しぜん」をテーマに全国各地から述べ38,929点の応募がありました。今回表彰されたのは、ブリヂストン大賞5点をはじめとするブリヂストンサイクル賞10点、ブリヂストンスポーツ賞10点、ブリヂストン賞76点の合計101点。表彰式にはブリヂストン大賞5名を受賞したお子さんと、そのご家族が参加しました。ブリヂストン大賞「ハワイエコツアー」に選ばれたのは八木喬基(やぎ・たかき)くん(9歳)。絵画教室へ通い続けている彼は「なぜ虫は、かたちが変わるのか?」という作品で、審査員一同を唸らせました。1歳から習い始めて既にペラペラという英語の実力も、ハワイで発揮されるはずです。「オーストラリアエコツアー」に選ばれたのは、梁田菜摘(やなだ・なつみ)さん(7歳)。愛犬、ココちゃんが捕まえて飼い始めたカエルがモチーフの作品「雨にぬれてたのしそうにしているカエル」で受賞しました。自宅に飾られた多数の自作絵画は愛犬ココちゃんを描いたものが多く、受賞作以外も逸品でした。「北海道エコツアー」に選ばれた開澤快(かいざわ・かい)くん(9歳)が描いたのは、「見上げたら、松」。見上げる視点で松を描く斬新な発想で、4回目の応募にして受賞。小さい頃から車が大好きで「ブリヂストンのみなさんも頑張って下さい」とコメントし会場をわかせていました。伊沢直留(いさわ・なおと)くん(10歳)は「ウシの親子」で「沖縄エコツアー」に選ばれました。名門絵画教室に通い、数多くの受賞歴を持つ作品に対して審査員のみなさんは「ウシの毛並みの表現力がすごい!」と大絶賛。ぜひ近くで観ていただきたい秀作です。「屋久島エコツアー」に選ばれたのは内田百奏(うちだ・ほのか)さん(9歳)の「なにが見えるかな?」。将来、水泳のオリンピック選手を目指し水泳では数々の賞を受賞していますが、絵画では初受賞。「絵画の道へ進みたくなった?」と聞かれ「水泳がいいです」と断言し、会場を笑いの渦に包みました。上記5点を含む101点の入賞作品は、日産自動車株式会社の100%電気自動車「日産リーフ」にデザインされ、4月1日(水)以降、企業博物館「ブリヂストンTODAY」(東京都小平市)に展示される予定です。入賞作は4月以降、各地での展示も予定されています。「子供」と「マイカー」には縁が遠いと独身女性のみなさんは感じるかもしれません。ですが、子供がいないと目にする機会が少ない、子供ならではの自由でのびのびとした作品を観ると、発想力や発見力が刺激されること確実です。さらに101点の絵画がデザインされた「日産リーフ」を見れば、ブリヂストンが提唱する「2050年の環境目標を考える」という、自分達世代だけの地球ではないことも痛感できるはず。見ると自然の中にいるような感覚になれる作品達の鑑賞は、デートでも女友達同士でもネタになるため、ぜひ展示期間中に足を運んでみてはいかがでしょうか。・ブリヂストン 公式サイト
2015年04月07日米Facebookは3月24日(現地時間)、Facebookマーケティングで結果を出すためのノウハウを学べる教育プログラム「Blueprint」をリリースした。同プログラムは、広告代理店、Facebookパートナー企業、およびマーケティング担当者を対象に、オンライン講座や対面指導、認定制度の組み合わせにより、キャンペーンの最適化から、Facebook上の動画活用法、効果的な広告効果測定まで、Facebookマーケティングに役立つトレーニングを多面的に提供するもの。プログラムの中心となるeラーニングセンターでは、「ダイレクトレスポンスマーケティング」などのカテゴリや「デジタルメディアバイイング」などの役割別学習トラックのなかから、35以上のオンライン学習コースを受講できる。ほかの教育プログラムとの連携も可能で、進捗や成績のレポート機能も備わっている。Facebookのアカウントを持っていれば、デスクトップ、モバイルのどちらからでも受講することができる。現時点では英語版のみの提供となっているが、対応言語は順次追加される予定だという。日本語版は、年内の提供開始が予定されている。
2015年03月25日ジョルジオ アルマーニ(Giorgio Armani)の15-16AWコレクションは絵画のよう。ブラック、グレーと淡いグリーンやブルーが呼応する。ジャケットはシームを出したインサイドアウトのテクニックであえてカジュアルな雰囲気。合わせられるパンツはアンクル丈のテーパードタイプ。スカートをパンツの上に重ね履きしたようなルックは、実は脇で両アイテムがつながっているパターンに凝ったアイテムだ。レザーパーツをつないで作った鎧のようなジャケット、リブ編みニットにレザーをボンディングしたブルゾン、ムートンにプリント、プリントに見えるがすべて刺繍であったりと、ウエアはどれも手が込んでいる。ラストは絢爛なテクニックを施したソワレ達。ビーズ刺繍やタックなど手作業を駆使してシャガールやモネのような幻想的な絵をドレスの上に描いた。脇に流れる黒のラインがまるでサッシュが取れたようなデザインでウィットに富んでいる。足元がフラットブーツというのもアルマーニらしい。シューズは横から見るとチャンキーヒールのように太いが、脇が削がれており、バックから見るとピンヒールのように見えるというありそうでなかったモデルが登場。デザインと機能が両立している。
2015年03月05日