ニュースなどでご存知の方も多いと思いますが、2017年1月から改正育児介護休業法(育介法)が施行されることになります。育児休業・介護休業を取得できる従業員の範囲が拡大したことも大きいですが、特にインパクトが強いのは介護休業の取得方法でしょう。改正前と改正後では介護休業の取得方法はどのように変わったのでしょうか?Q.法改正によって何が変わった?*画像はイメージです:介護休暇を「3回」に分けて取得できるようになりました。改正前の育介法では介護休業は1回きり(最大93日間)しか取得することしかできませんでした。ただ、介護を行うにあたっては急な対応を要するもの(直接的な介護だけでなく介護施設の申し込み手続きなど)が複数回発生するため、1回きりしか取得できない介護休業は使い勝手の悪い制度でした。しかし、改正後は取得日数の上限こそ最大93日間と変わらないものの、1回きりではなく通算して93日間を3回に分けて取得できるようになりました。分散して介護休業を取得できるようになったことにより、93日という限られた日数をより効果的に活用してもらうことが期待されています。とはいえ、仕事と介護を両立するためには取得日数が分散できるようになっただけではまだまだ不十分であると言えるでしょう。介護離職を減らすためにも今後の更なる制度改革に期待したいところです。 *取材・文:ライター松永大輝(個人事務所Ad Libitum代表。早稲田大学教育学部卒。在学中に社労士試験に合格し、大手社労士法人に新卒入社。上場企業からベンチャー企業まで約10社ほどの顧問先を担当。その後、IT系のベンチャー企業にて、採用・労務など人事業務全般を担当。並行して、大手通信教育学校の社労士講座講師として講義サポートやテキスト執筆・校正などにも従事。現在は保有資格(社会保険労務士、AFP、産業カウンセラー)を活かしフリーランスの人事として複数の企業様のサポートをする傍ら、講師、Webライターなど幅広く活動中。【画像】イメージです*EKAKI / PIXTA(ピクスタ)
2017年01月07日「親が『しない』ことで、子どもは『できる』ようになる」と話すのは、テレビ『情熱大陸』でも紹介されたことがある「 花まる学習会 」代表の高濱正伸さん。ママが、「しない」なんて許されるの!? 育児まっただ中のママたちも、「育児の『不要なもの』を捨てること」について、ちょっと立ち止まって一緒に考えてみませんか? ■「してあげられない」ことを責める必要はなし「そもそも、ママたちは、『子どもにいろいろとしてあげたい。でも、それをしてあげられない私はダメ』。そんな風に感じる生きものなんです。でも、パーフェクトなママでいられないからって、自分を責める必要はまったくないんですよ」と、高濱さんはいう。そうアドバイスされたからといって「なるほど!」と、すんなりとは思えないのもママ心。「むしろ、なんでもかんでも親が整えてあげることで、子どもの成長を妨げてしまうことだってあります。ですから、今回は、あえて『しない』という選択をすることで、伸ばせる力について考えてみましょう」(高濱さん)■「しない」という選択「しない」ということで伸ばせる力なんて、本当にあるのだろうか。!? 「子育ての中で、『しない』を選択することによってママの時間的負担や、『してあげられていない…』と自分を責めていた気持ちの負担を取り除くことができますよ」(高濱さん)大切なのは、ママの気持ちが軽くなり、笑顔が増えること。そのニコニコオーラは、必ず子どもにも伝わる。「笑顔がすてきな子どもは、魅力的に育ち、将来自分の力でメシが食えるようになるでしょう」(高濱さん)つまり、「将来、自分の力でメシが食えるようになる子ども」を育てるためには、ママの気持ちが軽くなることが、とても大切なことなのだ。■「しない子育て」と「してはいけない子育て」ここでとても難しいのは、「しない子育て」と「してはいけない子育て」の線引き。たとえば、「しない」の一例として、「集中して遊んでいる子どもの手を止めない」と、高濱さんがアドバイスをしたとする。すると、ママからこんな質問が出る。「生活リズムを整えるためには、集中して遊んでいる子の手を止めないといけません。早く寝かせるのと、遊ぶ手を止めないこと。どちらを優先すべきでしょうか?」と。子育ては、矛盾だらけだ。そこで真面目なママたちは、悩む。悩むことで苦しくなり、心に余裕がなくなって、子どもへの声かけもキツイものになってしまう。「大切なのは、『ここだけは譲れない』という基準を決めることです。そうすることで、何事も柔軟にとらえることができるようになり、心も少しは楽になるのではないでしょうか?」(高濱先生)。これからの連載では、『ここだけは譲れない』基準というものをどう考えていけばいいのか、そして「しない」子育てとはどのようなことなのかを紹介していきたい。■今回取材を受けてくださった高濱正伸さんの著書『 「しない」子育て」 (花まる学習会代表 高濱正伸/KKベストセラーズ)』(本体1,250円+税)●高濱正伸花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。 1959年熊本県人吉市生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。算数オリンピック委員会理事。 保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30,000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。「情熱大陸」「カンブリア宮殿」など多数メディア出演もしている。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳なぞぺー』など、著書多数。2016年7月からニュース共有サービス「NewsPicks」のプロピッカーとして活躍中。
2017年01月02日子供がどんなに可愛くても、自分の時間が自由に取れない育児期にストレスが溜まってしまうのは仕方がないこと。上手にストレスを発散できるといいのですが、うまくいかずにノイローゼに陥ってしまう人がいることも事実です。そこで、どんな条件で育児をしている人がノイローゼになりやすいのか、どんな性格の人がなりやすいのか、まとめてみました。あてはまるなと思った人は注意するなり、条件や考え方を変えるよう努力してみたり、参考にしてみてください。ノイローゼとはそもそもノイローゼとはどのような状態のことを指すのでしょう。ノイローゼという言葉はドイツ語で「神経症」という意味を持っています。本人の精神状態を基準とする精神病とは少し違い、神経症は自他共に認めることができる状態のものを言います。こころの不調によって、身体的には何も不調がないのに精神や身体に何らかの症状が現れてしまいます。育児ノイローゼの他に受験ノイローゼ、介護ノイローゼなども言葉として浸透していますが、女性の育児ノイローゼの場合は身体的な要素も原因のひとつとして挙げられます。妊娠中は多く分泌されていた女性ホルモンの一種であるエストロゲンが、出産によって胎盤と共に体外に排出されてしまいます。こうしたホルモンバランスの乱れが心身に及ぼす影響は、産後鬱という名前で婦人病の一種として知られるようになっています。ノイローゼになりやすい人女性の育児ノイローゼには身体的な要素もあるとはいえ、必ずしもそれだけが原因というわけではありません。育児による疲労やストレスが重なることによって引き起こされる場合も多いようです。どんな人が、ノイローゼに陥ってしまいやすいのでしょう。孤独になりやすい環境育児ノイローゼの大きな要因のひとつとして、孤独感が挙げられます。まだ言葉もろくに話せない子供と家に2人きりで閉じこもっていると、世界との繋がりが絶たれたように感じるのだそうです。特に育児をきっかけに仕事を辞めたという人に多い実感のようです。そうした精神的な孤独感も、身近に頼れる近親者がいたり、パートナーが育児に積極的だったり、仲の良いママ友がいたりすると軽減されます。しかしそうした繋がりが薄く物理的にも孤独な環境にいると、精神的な孤独感を加速させることになり、ノイローゼに陥ってしまいやすいようです。育児以外の要因がある人育児の他に、例えば親の介護や仕事を抱えている人も、ノイローゼに陥りやすい環境にあります。こういった人は前述の孤独感に関しては問題になりにくいそうですが、時間に余裕がなくなると精神的な余裕も同時になくなります。自分の時間がなかなか取れないことも大きなストレスになってくるわけですね。また、身体が弱いということも大きな要因のひとつとして挙げられます。育児は体力勝負とも言いますが、自分が寝込んでしまうと子供にも影響が……というプレッシャーが余計に掛かり、精神的にも辛い状況になってしまいがちです。完璧主義な性質性質上の特性として、完璧主義的な一面がある人はノイローゼになりやすいと言われています。大事な我が子のことだからとすべて完璧にこなそうとすると、逆にできていない部分が目につくようになり、現実と理想のギャップに打ちのめされてしまうのだそうです。何事にも真面目で手を抜けないという人は、手の抜き方を覚えることも大事です。また育児ノイローゼというと女性の問題と思われがちですが、男性が育児ノイローゼになることももちろんあります。特に男性は女性に比べて理想を高く持ったり、泣き言が言えず我慢しすぎる傾向があります。女性の問題と決めてかからず、育児に関わるすべての人に起こり得ることだと思ってください。頼れる場所をなんとしてでも見つける近親者やママ友がいない、そもそもパートナーがいない、など頼れる場所がないという人も少ないと思いますが、疲労やストレスの解消は頑張ってどうにかなるものではありません。それらを軽視することで、取り返しがつかないトラブルが起こる可能性もあります。ノイローゼの可能性があると思ったら、外部でもなんでもいいのでなんとしてでも頼れる場所を見つけてください。積極的に考え方を変えることも有効です。何もかも完璧にこなそうとするのではなく、できることだけを精一杯にやっていきましょう。
2016年12月26日子育てにはやらなくてはならないことがいっぱい! あれもこれもこなさないと、ちゃんと育てられないのでは、なんて不安になることもあるでしょう。そんながんばりすぎて疲れているママにおすすめの育児マンガをご紹介。世間的には「ダメ母」といわれることもある主人公たちですが、多くのママが共感できる要素があるはず。■『おにぎり通信』(二ノ宮知子 著/集英社)『のだめカンタービレ』の作者、二ノ宮知子さんによる子育てファミリーエッセイ。一般的な育児マンガとの違いは、家事や育児のほとんどを二ノ宮さんの夫が担当していることです。それではママである二ノ宮さんは何をしているかといえば、人気作家らしくマンガの締め切りに追われる日々。「育児より仕事のほうが楽」とまで言ってしまうほど、一家の大黒柱として働いています。生活のほとんどを夫に任せっぱなしなわけで、子どもたちには「パパがいい」と言われてしまう始末。その都度、ママ業をがんばろうとするけれど、朝は起きられなかったりと、なかなかうまくいかないようで…。そんな失敗をしつつも、幸せそうに暮らす家族の姿にほっこりしてしまいます。子どもの成長に沿った笑える「あるある」ネタも盛りだくさん。でも、ママとしては主夫として奮闘するパパの姿にも共感してしまうかもしれません。■『毎日かあさん』(西原理恵子 著/毎日新聞出版)「毎日新聞」で連載中の育児マンガではありますが、作者である西原理恵子さんが連載中に離婚してしまうなど、波乱万丈な様子も描かれた作品です。「かあさん」は晩酌をしながら子どもを寝かしつけたり、運動会の日に寝坊して質素なお弁当しか作れなかったりと、決してほめられる子育てではないかもしれません。でも、大きくなった子どもたちを見て「食事なんか手作りすることなかった あんなに抱っこしてほしがってたのに もったいないことしちゃったなあ」と振り返るほど、子どもたちへの愛情はしっかり伝わってきます。そんな思いにホロリとしながらも、なぜか棒を集めてくる男子の習性など、笑えるエピソードも満載で、育児への勇気がもらえるはず。 ■『私たちは繁殖している』(内田春菊 著/ぶんか社)妊娠から出産、そして4人の子の育児風景を描いたマンガ。主人公がシングルマザーを経て結婚、離婚、さらに再婚するなど、こちらもなかなかの波乱万丈っぷりです。1巻には妊娠から出産にかけての様子が詳しく描かれていて、プレママには参考になりそう。「おしるし」がきてから陣痛時の呼吸法、出産直後の様子などリアルに描かれています。豪快すぎる子育て法には賛否両論ありますが、この本を読んで母乳育児に挑戦した、子育てが楽になったと思う人もいるほど、長く愛されている作品です。■『ママだって、人間』(田房永子 著/河出書房出版)妊娠したけどすぐには母性がわいてこない、妊婦の性欲問題、出産への恐怖、産後の夫婦関係など、他人には聞きづらい、言いづらいことが赤裸々につづられた異色作です。母親学級でママコミュニティに違和感を覚えるエピソードは、初めてママになったときに感じたことがある人もいるかもしれませんね。ほのぼのしたシーンはあまりないのですが、その分、幸せの裏に隠されたママの悩みがぶっちゃけられています。ママであることに疲れたときに読みたくなる1冊です。どの作品もママとしては異端児ともいえる女性が主人公ですが、ハッピーな面だけでなく、大変なことやドロドロしたことも描かれているので、育児に苦労してきたママたちから共感を集めています。「ダメなのは私だけじゃなかった!」と安心するもよし、「ありえない!」と笑い飛ばすもよし。育児マンガだからといって、共感できなくても大丈夫。ほかの人の育児風景を見ることで、ヒントが見つかるかもしれません。・ 『おにぎり通信』(二ノ宮知子 著/集英社) ・ 『毎日かあさん』(西原理恵子 著/毎日新聞出版) ・ 『私たちは繁殖している』(内田春菊 著/ぶんか社) ・ 『ママだって、人間』(田房永子 著/河出書房出版)
2016年12月21日赤ちゃんを母乳で育てたいと考えているママやプレママは多いですよね。母乳育児は、赤ちゃんにとってもママにとってもメリットがいっぱいです。その一方で、「母乳の出がよくない、赤ちゃんが飲んでくれない、授乳のタイミングが難しい……」といった悩みを抱えるママもたくさんいます。そんなお悩みを解決するため、今回は母乳の出るしくみや母乳育児を成功させるコツをご紹介します。ママと赤ちゃんの状況に合わせて、無理のない範囲で取り入れてみてくださいね。母乳が出るしくみって? そもそも、母乳はどうやって「出る」ようになるのでしょうか?まずは乳腺(にゅうせん)の発達についてご説明します。妊娠すると胎盤から乳腺を刺激するホルモンが分泌されて、乳腺が発達します。妊娠期の前半でおっぱいが大きくなるのはこのためです。 一方で、このホルモンには母乳の生成をおさえるはたらきもあります。それでは、出産するとなぜ母乳が急に出るようになるのでしょうか? プロラクチンとオキシトシンという2つのホルモンのはたらき出産で赤ちゃんと一緒に胎盤が排出されると、妊娠の維持に必要なホルモン環境が劇的に変化します。同時に、母乳を生成するプロラクチンの濃度がぐっと高くなります。プロラクチンの濃度は産後2時間くらいをピークに減っていきますが、その後は赤ちゃんが吸いついたときに濃度が上がるようになっています。産後数週間は、赤ちゃんが吸いついて乳頭を刺激すればするほどプロラクチンの分泌量が増え、母乳の生産量も増えます。また、プロラクチンの血中レベルは授乳開始から30分後が最も高くなります。これには、「次の授乳に向けて母乳を作る」という重要な効果があります。また、赤ちゃんが乳頭に吸いつく刺激などによって放出され、たまっている母乳を外に出すはたらきをするのがオキシトシンです。オキシトシンには鎮静・リラックス作用もあり、授乳中に眠くなることや、愛着がわくのはこのためです。赤ちゃんは最初から「母乳を飲む能力」がある!もう1つ、母乳にとって重要な「赤ちゃんの持っている能力」について紹介しましょう。赤ちゃんは生まれた直後から、静かに穏やかに抱かれていると自発的に「哺乳前行動」という一連の探索的行動をはじめます。そして自らおっぱいを探しだして吸いつき、初乳(しょにゅう)を飲むことができるのです。おっぱいを飲んでいないときには、ママのおっぱいをリズミカルにマッサージしておっぱいを搾りだすように刺激します。乳頭、乳輪をなめたり吸ったりもします。こうした赤ちゃんの手や口の調節的なパターンによって、ママのからだではオキシトシンの濃度が急上昇します。ママは五感を通じてそのしぐさを感じることで、赤ちゃんを愛おしく感じる「愛着形成」がなされます。このように、母乳は赤ちゃんとママが「協働するパートナー」となって作られ、出産直後から出るようにできています。ただしホルモンバランスには個人差や時間差もあるので、たとえば産後の入院中の段階で「出る」「出ない」などと焦る必要は全くありません。ママにも赤ちゃんにも優しい? 母乳の成分と母乳育児のメリットとは最近では母乳育児を推奨する産院も増えていますが、母乳育児にはどんなメリットがあるのでしょうか? 母乳の成分や、ママと赤ちゃんの心身への影響を見ていきましょう。母乳の成分で特に大切なのが、出産直後から1週間くらい(人によっては10日頃までのことも)までに出る「初乳(しょにゅう)」です。黄色っぽい透明な乳汁で、ママからの免疫や、成長因子がたくさん含まれています。妊娠末期に助産師さんに乳頭のマッサージをしてもらうと、じんわり出ることもあります。出産後3~4日すると脂質や糖質が豊富に含まれた「成乳(せいにゅう)」に変わっていきますが、成乳にもママからの免疫は含まれています。赤ちゃんの成長に合わせて成分のバランスが変化するので、消化吸収がいいのも特徴です。ママにとってもメリットはいろいろオキシトシンには子宮を収縮するはたらきがあるため、子宮の回復を助けて産後の出血を減らしてくれます。授乳はカロリーを消費するので産後太りの解消にもなります。また「母乳育児の長期効果」というWHOの発表(2013年)によると、母乳育児には成人の高血圧、2型糖尿病、肥満などへの予防効果や、IQ(知能指数)上昇につながる効果があると示されています。母乳育児を成功させると経済・社会的な面でも、ミルク代が浮くので経済的、災害や緊急時にミルクを確保する心配が要らないといったメリットがあります。アメリカの研究では、生後6ヶ月の母乳率が80%となった場合、年間1兆円以上の医療費の削減となり、700~900人の乳児死亡を防げるという試算もあります。母乳育児を成功させるコツ【1】授乳姿勢「母乳の出が悪い」「赤ちゃんが吸ってくれない」「乳首が痛い」といったお悩みはありませんか?その原因、実は授乳姿勢にあるかもしれません。赤ちゃんが吸うことで母乳は出ます。そのため、赤ちゃんが大きな口を開けて深く吸いつけるような姿勢で授乳することが大切です。浅いと赤ちゃんは効率よく飲めませんし、ママの乳頭を傷つけてしまい一時的に授乳を中断しなければならなくなることも。赤ちゃんにとっては、ママの体に触れ、おっぱいを飲み、安心して眠ることは最も幸せな体験です。授乳には赤ちゃんが子宮外での生活に適応することをうながすはたらきもあるので、特に産後1か月までの赤ちゃんは、ママの胎内で全身くるまれていたように、体をまるごと包み込んであげることが大切です。授乳をするときには、ママ自身もかつては同じように抱かれ、大切にされていたとイメージするといいでしょう。母乳はママの血液から作られるので、ママの体がリラックスした血流のいい状態であることも大事です。母乳育児を成功させるための授乳姿勢は、次の2つのポイントをチェックしましょう。【1】ママが楽な姿勢か特に授乳初心者の方は、何かにもたれておこなう「リクライニング授乳」をしましょう。もたれずに授乳すると、肩・腰・背中などに負担がかかり、痛みやこり、血行不良につながります。背もたれのある椅子やソファに寄りかかって授乳してみてください。【2】赤ちゃんの姿勢がねじれていないかよくある間違いが、顔だけをおっぱいに向けている姿勢です。これでは赤ちゃんは首がねじれて苦しく、上手に飲めません。赤ちゃんの耳、肩、おしりが一直線になるようにして、頭、肩、体をしっかり支えましょう。そして、おっぱいを赤ちゃんに近づけるのではなく、赤ちゃんをおっぱいに近づけます。赤ちゃんの体をママと密着させて、顔を真っすぐおっぱいに向けるようにするのが成功のポイントです。母乳育児を成功させるコツ【2】授乳のペース授乳のペースは、「赤ちゃんが欲しがるときに欲しがるだけ」が基本です。昔は「3時間おき」など時間でコントロールする考えもありましたが、今はユニセフとWHOによる『母乳育児成功のための10ヵ条』でも「赤ちゃんが欲しがるときに」が推奨されています。というのも、母乳は先にご紹介したホルモンの作用により赤ちゃんが吸うことで作られるからです。また、時間を空けるためにミルクを足してしまうと、授乳間隔が空いてしまい余計に母乳が作られにくくなってしまいます。とはいえ、頻回な授乳に疲れることもあるでしょう。そういう場合は無理せずミルクを取り入れてゆっくり休んでください。搾乳した母乳を、パパなど他の人から赤ちゃんに飲ませてもらってもいいでしょう。搾乳した母乳は冷蔵庫なら5日以内、冷凍庫なら3~6ヶ月ほど保存できます。冷凍した母乳は冷蔵庫や流水でゆっくり解凍し、湯せんで温めて使いましょう。電子レンジは母乳の成分が破壊されることがあるのでおすすめしません。逆に母乳が出すぎておっぱいが張ってしまう場合も、残った母乳を搾乳して出し切ることで乳腺炎などのトラブル回避になります。母乳育児を成功させるコツ【3】母乳にいい食事・飲み物母乳の出をよくするには、どんな食事や飲み物がいいのでしょうか?母乳は血液から作られるため、ママの血行をよくすることがポイントです。そのため、まずは水分を多くとることを心がけましょう。授乳中、1日に必要な水分量は2~3リットルとされています。水だけ飲むのはしんどいでしょうし体を冷やし血行が悪くなるので、温かいハーブティーやスープ、味噌汁などで補うのがおすすめです。また、授乳期は1日に2500キロカロリー、たんぱく質80g、鉄20mgの摂取が必要とされています。一般的な20~30代女性の基準は2000キロカロリー前後なので、普段より意識的にしっかり食べることが必要だとわかりますね。絶対に食べてはいけないというわけではありませんが、油っぽいものや糖分の多いものは母乳の状態を悪くする傾向があります。乳腺を詰まらせて乳腺炎などの原因になり、人によっては少し食べただけで詰まってしまうことも。ママの体には症状が出なくても、赤ちゃんに湿疹や便秘といったトラブルが生じることもあるので注意しましょう。年末年始の時期、食べ過ぎに注意してほしい食材はおもちです。昔は「おっぱいの出が悪いならおもちを食べたらいい」と言われることもありましたが、乳腺が細くて出にくいママなどは、余計に詰まりやすくなってしまう恐れがあります。おすすめの食事は和食です。具体的には、根菜類を多く使った汁物(ポトフやみそ汁)がいいでしょう。根菜は体をあたためてくれます。鉄分やたんぱく質を補うためには、大豆系食材、白身魚、赤身の肉、レバー、ドライフルーツなどを食べるといいでしょう。「母乳が足りてない?」「ミルクを足すべき?」と思ったら赤ちゃんが泣きやまなかったり、授乳したのにすぐおっぱいを欲しがったりすると「母乳不足かも?」と心配になるママは多いようです。「母乳不足」の原因には、主に次の3つがあります。【1】母乳量は十分だが、赤ちゃんの哺乳力(吸う力)や授乳姿勢に問題がある【2】母乳産生量が不足、もしくは分泌がない(母乳分泌不全」【3】赤ちゃんは足りているのだが、母親が母乳不足だと感じる(母乳不足感」このうち、医療介入が必要な「母乳分泌不全」は少ないケースです。助産師さんなどの適切な支援を受けることができれば、ほとんどのママは母乳のみで育てることができるのです。生後1ヶ月頃の赤ちゃんの体重増加目安は1日30gとされています。健診などでこれに満たないと母乳不足を指摘されることもあるようですが、WHOのガイドラインでは「生後1ヶ月目で450グラム以下なら母乳不足」とされており、日本の体重増加基準はかなり高くなっています。赤ちゃんにとって、生後2~3週間は食欲と成長のスパート時期です。そのため、赤ちゃんの3人に1人はいつも空腹な様子を示し、授乳後も満足しない様子なので、ママは「母乳量が足りないのでは?」と考えがちです。けれども、この時期の赤ちゃんが活動的で、頻回に母乳を欲しがることは普通のことなので安心してください。「よく泣く活発な赤ちゃん」の「泣くこと」はその赤ちゃんの生まれ持った気質で、行動スタイルであり、個性です。赤ちゃんがしょっちゅう泣くと、母乳不足が心配になったり育児が不安になったりするかもしれませんが、静かで眠りがちないわゆる「手のかからない赤ちゃん」が逆に母乳摂取不足になることもあります。スパート時期になったら、授乳回数を増やすのもいいでしょう。赤ちゃんが泣く原因はおっぱい以外にも「暑さ」や「同じ姿勢に飽きた」などいろいろあります。母乳を追加しても泣きやまないときは、バスタオルなどでぎゅっと体を包んで抱いて歩いてみたり、うつぶせにして背中をトントンしてみたり、子守歌を歌ってみたりしましょう。抱く時間が長いほうが赤ちゃんの心の発達にはいい影響があるとされていますから、「抱きぐせ」を気にする必要はありません。先にご紹介したように、ミルクを足すと母乳がより分泌されにくくなることもあるので、焦ってすぐにミルクに走らず、赤ちゃんや周りの様子をちょっと観察してみてください。そして心配なときはいつでも、産院の母乳外来などで助産師さんに相談しましょう。母乳にこだわりすぎないのも大切いかがでしたか。母乳育児のコツをご紹介しましたが、母乳もミルクも「どちらが正しい」ということはありません。ミルクにも、ママ以外の人に育児にかかわってもらいやすいなどメリットはいろいろあります。「母乳じゃなきゃダメ」とこだわりすぎるとストレスになってしまうので、ママの負担にならない程度に母乳育児を楽しんでください。不安なときはひとりで悩まず、産院や助産施設などで気軽に相談してくださいね。監修:岡山大学大学院医歯薬学総合研究科産科・婦人科学教室牧 尉太(まき じょうた)金沢医科大学卒業後、恵寿総合病院での研修を経て岡山大学産科・婦人科学教室に入局。福井県立病院、恵寿総合病院産婦人科を経て現職。「女性のミカタ」の産婦人科医として診療に従事しながら、妊娠糖尿病の臨床研究や地域の周産期救護支援システム構築に尽力している。【参考資料】『おっぱいでらくらくすくすく育児』北野寿美代 著(メディカ出版)
2016年12月20日日本でも育児に参加する男性、通称“イクメン”が徐々に増えてきていると言われていますが、一方でママたちからは「夫のイクメン気取りがうざい」「張り切りすぎて逆に迷惑がかかってる」という愚痴もちらほら聞こえてきます。社会からは「男が育児に参加するのは当たり前」と言われ、家では「全然子どものこと分かってないよね」となじられる……今は男性の育児参加が本格的に定着するまでの“過渡期”ということもあり、世のパパたちの中にはそんな苦労を抱えている人も少なくないようです。そんな中、NHKが11月30日に『イクメンブルー』というものを特集して話題になりました。イクメンブルーとはなんなのか。今回は世のパパたちを悩ませる“イクメンブルー”の問題についてお話ししていきたいと思います。●イクメンブルーって何?イクメンブルーという言葉を初めて知ったという人もいると思いますが、イクメンブルーは簡単に言うと“男性が仕事に加え家事育児を手伝うことで精神に不調をきたすこと ”を指します。“男性版育児ノイローゼ”と言い換えてもいいかもしれません。近年日本でイクメンが増加していることから表面化してきたこの問題ですが、人によっては深刻なメンタル不調を起こすケースもあるようで、決して無視できる問題ではありません。これからさらにイクメンが増えてくるであろう日本においては、イクメンブルーはいずれ社会問題化する可能性もあります。●イクメンブルーに陥る原因3つなぜ彼らはイクメンブルーに陥ってしまうのでしょうか。以下では主に考えられる3つ原因についてお話しします。●(1)過労一口にイクメンと言っても、彼らが置かれている環境はさまざまです。毎日定時に帰れて土日も休みという人もいれば、毎日残業で休みは日曜しかないという人もいます。前者の場合は精神的にも時間的にも余裕があるので家事や育児を手伝う余力があるでしょう。しかし、後者の場合は日々の過酷な労働に加え、新しい仕事が増える状態になるため、睡眠時間や気力が削られていきます 。休日も育児に時間が取られ、ほとんど休みがない状態が続くうちに嫌気がさしてきてしまう男性も多いようです。●(2)孤独感男性は女性に比べてコミュニケーション能力が劣ると言われていますから、積極的に“パパ友”を作ろうとしない人が少なくありません。また、そもそもパパ友と出会う機会がないという人もいるでしょう。パパ友がいないと、育児や夫婦の悩みを相談できる相手がいないのでストレスのはけ口が見つからず 、次第に孤独感が増していくようになります。日々積み重ねられたストレスは、いずれ溢れてしまいます。●(3)家事・育児方針の違い夫婦も元を辿れば他人同士です。家事や育児に対する考え方も当然違ってきます。自分はよかれと思ってしたことでも、妻にとっては“迷惑行為”だったり、逆に妻のやることが自分にとって不快だったりと軋轢が生まれてしまいます。家事や育児を手伝うことよりも、そうした妻との衝突のほうが精神的にツラい という男性は少なくないようです。●イクメンブルーに女性からの非難が殺到男性のイクメンブルーについて、女性たちはどう思っているのでしょうか。ためしにネットやSNSを覗いてみると……かなり批判の声が目立ちます。どういうことなのでしょうか?以下はイクメンブルーに対して主に見られた女性側の主張です。『は?イクメンブルーとかふざけてんの?女は毎日家事育児をこなしてるんだよ!』『家事育児を手伝ってうつ病とか、弱すぎて笑うww私はもう10年も一人でこなしてるんですけど?』『育児ノイローゼなんて女性は昔から悩んでた問題。男性だから騒ぐのっておかしいと思う』『ちょっと育児手伝ったからうつ病って……共働きで家事育児全部押し付けられてる私に謝れ』などなど、かなり辛辣な意見が目立ちました。普段自分が苦労しているからこそ、男性にも厳しい態度になってしまうのかもしれません。●イクメンブルーに陥った男性の体験談イクメンブルーとは具体的にどういうものなのか、実際にイクメンブルーに陥ったことがあるという男性たちにお話を伺ってみました。『私は毎日残業になるような仕事なので、毎日帰宅するのは11時。それから家事を手伝って終わるのは夜中の2時。夜泣きも日替わりで私が対応していたので、ほとんど睡眠時間がありませんでした。そのうち、不眠の症状や食欲不振 が出るようになり、そこで自分が育児ノイローゼになっていることに気づきました』(43歳男性/通信)『うちは共働きで二人ともフルタイムなので、家事育児は半分ずつ担っていた感じでした。しかし、実際は家事育児の主導権は妻が握っており、毎日のように文句の嵐 。家に帰るのがイヤでわざと残業したりするほど追いつめられていました』(39歳男性/販売)『私は自分でもプライドが高いのを自覚してるんですが、とにかく妻に育児のことで「こんなことも分からないの? 」となじられるのが苦痛でした。普通の人なら我慢できたかもしれませんが、私には耐えられず、一人で泣くこともありました。今は子どもも大きくなって落ち着きましたが、もう新しい子どもはいらないです』(34歳男性/不動産)やはり仕事との兼ね合いや妻との軋轢が原因でイクメンブルーに陥るケースが多いのかもしれませんね。●イクメンブルーを解消する方法毎日のように家事育児に追われている妻からしてみれば、夫のイクメンブルーは滑稽に思えるかもしれません。しかし、夫が心身に不調をきたせば家庭はまともに成り立たなくなります。夫にイクメンブルーの徴候が出たら、「私だってつらい」という気持ちを少しだけ抑えて、以下のことを試してみてください。●(1)弱音を吐ける関係性を作っておく男性はプライドが高い場合が多いです。あまり妻に弱音を吐きたくないという人も多いでしょう。それに加え、妻が日頃から夫に厳しく接していればますます自分の悩みを伝える機会はなくなります。週に1回でもいいので、家事や育児について夫婦で話し合いをする時間を設けてください 。お互いに疑問に思っていることや不満に思っていること、感謝していることを話しましょう。そうすることで夫も抵抗なく妻に自分の悩みを伝えることができますし、逆に妻も自分の意見を夫に伝えるいい機会になります。お互いにストレスを抱えないように吐き出す場を設けましょう。●(2)スケジュール調整をする夫が過労でイクメンブルーに陥っているときは、少し休息が取れるようにスケジュール調整をしてあげましょう。「今週の日曜は○時まで私が子どもの面倒みるから自由にしていいよ」などと伝え、「その代わり、○時からは子どもをお願いね」と双方が効率よく休める提案 をするといいかもしれません。----------いかがでしたか?イクメンブルーはまだまだ認知されていないものではありますが、放置していれば取り返しのつかない事態に陥ることもあります。夫婦で健康的に家事育児が分担できるように、工夫していきたいですね。●文/パピマミ編集部
2016年12月08日子育てのゴールは子どもが自立することと言われています。しかし、親がつい先回りした行動をすることで、子どものやれる、頑張れるという意欲を削いでしまうことになります。親がよかれと思って手や口を出すことは、実は子どもの意欲をつぶしてしまうことになりかねません。先回り育児とはどんなことで、どうすれば改善できるのでしょうか。子どもの「やりたい」の芽をつんでしまう行為親にとって子どもはいつまでたっても子ども。親心からつい手を出してあげたくなってしまうものです。しかし、そういった行動が子どもの「やりたい」気持ちを奪い、自立心が育たなくなってしまいます。下記の行為は、典型的な先回り育児です。ついやってしまっていませんか?・この子にはまだできないと判断して手を出す・時間がなくて親が着替えさせる・子どもが悩んでいる時に答えを待てずに親が決める・うまくできない時に、やり方を教えるやってもらうことが当たり前になると、子どもは自分でやろうと思わずに人に依存するようになります。先回り育児をしないための4つの心得実際の場面を目の当たりにするとつい手がでてしまうかもしれませんが、そんな時に知っておきたい心得を覚えておきましょう。・手を出すのは子どもに頼まれた時だけ少し頑張ればできそうなことに挑戦しようとする子どもの意欲を優先してあげましょう。また、やってみてできない時に自分から「やって」と頼めるかどうかも自立の一つです。学校や社会に出れば必要な時に人に頼む場面もでてくるでしょう。自分ができない時は助けを求めることができる子にすることも大切です。・時間がなくて親がやる場合は事情を説明する先回りしてしまう理由の1つに「時間がかかる」「イライラする」ということもあります。確かに、全てのことを子どもに託していては、ママのストレスはたまってしまいます。また、時間が限られている場面も多くあります。そのような時は無理に我慢をする必要はありません。しかし、手を出す場合は頭ごなしに「ダメ」と言ったり、黙って手を出したりすることはないようにしましょう。「ごめんね。できることは分かっているけど、今日は忙しいからママがやるね」などとしっかり事情を説明し、子どもが納得してから手を出しましょう。・自分で選択させる自分で選ぶということも自立には欠かせないことです。自分で決めたことは行動に移しやすいものです。食べたい物や着たい物など小さいことからで構いませんので子どもに決めさせる機会をたくさん作りましょう。決めたことは絶対に否定せず、意思を尊重しましょう。・失敗することも良い経験と思う親が先回りをしてしまう理由として他には、子どもに失敗をさせないため、ということもあるでしょう。そのために手を出したり上手くいく方法を教えたりするのです。しかし失敗することは悪いことではなく、むしろ失敗の中から良い方法を探すことが良い経験になるのです。危険が生じることでなければ、大いに失敗を経験させてあげましょう。私の息子は、最近一人でお布団に入るようになりました。「一人で寝てみる」という意志を尊重していますが、どうしても寝付けない時は本人に呼ばれて結局一緒に寝ることもあります。逆にそのまま寝つけた時には、翌日「一人で寝られてすごかったね」とたくさん褒めています。できない時は無理をしないことがストレスをかけずに成功する鍵だと思います。その分頑張れた時にはそのことがどんどん自信となるようです。子どもは昨日と同じと思っても、しっかり成長しているものなのですね。余裕のある限り見守ること・・・それが子どもの自立を促します。今後はイライラをぐっとこらえて、待つことを意識してみてはいかがでしょうか?
2016年12月01日授乳室は赤ちゃんの大切なお部屋です。生まれたばかりの赤ちゃんにとって授乳はママから与えられる大事なお食事。特に、母乳は乳児の発育に最適な栄養が含まれているほか、ママと赤ちゃんの信頼関係を築くスキンシップの時間を確保することができます。今回は、授乳室の利用のすすめと知っておきたい知識を紹介します。授乳室のエチケットとおもいやり授乳室を利用する際にはいくつか心得ておきたいエチケットがあります。授乳室は多くのママが赤ちゃんに大切な食事をさせる場所であって、決して騒いだりくつろいだりするような場所ではありません。スペースも限られていますので、基本は母子のみで入室するようにし、用が済んだらすみやかに退出するのが望ましいでしょう。また、授乳室を利用したことのある女性たちの意見には、「授乳」する場所だから、ミルクをあげているママよりも母乳のママが優先されるべきという声もあれば、早いもの勝ちだから順番などは何も気にしないという声もあり、ルールやマナーでさまざまな意見を持った方々がいらっしゃいます。しかし、絶対こうでなければいけないという法律的な規制はありません。それぞれの方が考えることはありますが、授乳室を利用する際は、育児を頑張っているママどうしの譲り合いや、思いやり、不快な思いをさせないエチケットを、いつも大切にしていきたいですね。授乳室はちゃんとある?外出前のチェック!外出中は、どこでも授乳ができるわけではないので、出先の授乳室の有無や授乳可能な授乳室の場所を事前に確認しておくことが大切です。そこで、事前確認をする際や急に授乳が必要となった時でも、簡単に素早く調べることのできる便利なツールを紹介します。『ベビ★マ』Trim株式会社が運営する授乳室・おむつ替え検索アプリです。全国44000以上の授乳室などの情報が記載されており、過去に、日本トイレ大賞(内閣官房「暮らしの質」向上検討会)女性活躍担当大臣・男女共同参画担当大臣賞、第8回キッズデザイン章などを受賞しました。赤ちゃんと一緒にお出かけの際にお子様と行ける場所かどうか、授乳室の施設の情報などをみることができます。実際に利用したパパ、ママのリアルな声を投稿記事や写真を通して聞けるのでとても参考になるでしょう。『授乳室検索ベビココ』株式会社U−Mebiusが運営している授乳室検索専用の口コミサイトです。都道府県、エリア別に授乳スポットのレヴューが書かれており、会員登録制のサイトで、評価は5段階・コメント付きの投稿をチェックすることができます。また、お店などの施設内の他に、全国の各新幹線内の授乳室情報も記載されているなど、提供されている情報は授乳室専門のサイトならではの綿密さです。授乳室は授乳を行う権利を守る場所最後に、授乳についての社会的な意見についてお話します。近年、授乳室の出現により人前での授乳は減ってきました。昔は誰もが当たり前のように人前で母乳をあげていたとは想像もつかないですね。授乳する胸元を隠す商品もたくさん販売され、今や公共の場での授乳に対して「マナー違反」だと受け止められるようにもなりました。母子の安全面、衛生面はもちろんですが、人に見られる授乳が非常識だという声も存在するのが現状です。一方、海外では「授乳を行う権利」を法律で保障する国が増えてきました。ママの中には、授乳が恥ずかしいとか、迷惑ではないかと不安に思われる方もいらっしゃいます。日本では授乳室の普及は進んできたものの、授乳についての明確なきまりがないので戸惑うママが多いかもしれません。しかし、授乳は決して恥ずかしいことではありません。赤ちゃんとママをつなぐ大事な時間であり、すべての母子に与えられた大切な権利なのです。だからこそ、提供されている授乳室を誰もが気持ちよく使えるように、みんなで権利を守っていきましょう。
2016年11月18日双子は可愛さ2倍!でも双子の育児って大変そう…幸せ2倍ならやっぱり苦労も2倍?そんなわからないことだらけの双子育児をご紹介します。双子はやっぱり可愛さ2倍!「双子」と聞くとやはり珍しさがあり、出先などでも双子を連れていると「双子?かわいい~!」なんて声をかけられることもよくある通り、やっぱり双子は可愛さ2倍!お腹の中にいるときから仲良く寄り添っている姿をエコーで見れたり、産まれたときの喜びも愛しい我が子の顔が一気に二人も見れる!なんて、なかなか味会う事のできないとても幸せなことですよね。同じ格好で寝たり、くしゃみが同時にでた!なんてこともよくあります。二人の顔の特徴を見比べて違いを探してみたり、興味を持つ物の違いを見つけてみるのも育児の楽しみ方の一つですよね。二人が寄り添いながら寝ている寝顔を見ているときは、本当に至福のひと時です。大変さもやっぱり2倍?可愛さも2倍!しかし、やっぱり双子は大変さも2倍なんです!双子育児はとにかく人手が必要、周りの手助けが重要になってきます。「出産」という大仕事を終えたママは、休む間もなく「育児」という大仕事に挑戦しなければいけません。慣れない育児に身体的にも精神的にもストレスが溜まり、疲れ切ってしまうママさんも多いと思います。更に双子はなんでも2倍。オムツ替えや授乳、お風呂・寝かしつけも2人分しなければなりません。とくにお風呂は一人入れて、また一人…と結構体力を使います。「双子は年子より楽」なんて言葉をよく耳にしますが、実際 児は一人でも二人でも大変!子供によって手のかかる子・かからない子いろいろな子供たちがいます。「双子だから大変」とは言い切れませんが、やっぱり何かと苦労する双子育児、そんな双子育児を楽しく効率よくできる方法をご紹介します。双子育児はとにかく人手確保を!双子育児はやはり手助けしてくれる人の確保が重要になります。例えば赤ちゃんの沐浴では、赤ちゃんをお風呂に入れ体が冷えないように素早く着替えさせ、もう一人をまたお風呂に…ととにかく時間が勝負になってきます。一人ではやはり無理があるので、パートナーやご家族・兄弟や友人など手伝ってくれる人を確保し、遠慮せずに手伝ってもらいましょう。また、育児はママが行い、家事はパパに任せる。授乳やオムツ替え等はママが行いその他の沐浴や寝かしつけ等はパパに任せる。一人はママが面倒を見て、もう一人はパパに面倒を見てもらう。等の役割分担を決めるのもいいかもしれませんね。外出時も双子はとにかく大変なので、赤ちゃんの健診の時なども看護師さんや助産師さんに声をかけ、率先して手伝ってもらいましょう。寝かしつけにはちょっとした工夫を双子育児で最も大変だと思われるのが「寝かしつけ」です。夜泣きが始まれば更に大変さも増しますよね…。一人でも辛い赤ちゃんの夜泣きに、寝不足が続き心が折れそうになるママさんもたくさんいます。それが二人分だなんて… 二人も抱っこなんてできないし…そんな不安があるママさんは、少しでも寝かしつけが楽になるように工夫をしてみましょう。・お気に入りを見つけてあげる「小さい頃 ずっと同じタオルを使って寝ていた」「あの人形がないと寝られなかった」そんな経験ありませんか?赤ちゃんがママの添い寝でよく眠るのは、大好きなママの香りや寝息・心臓の音など安心して眠れる要素がたくさんあるからなのです。赤ちゃんのお気に入りを見つけてあげると、寝かしつけの時にそれを与えるだけで嘘のようにすんなりと寝た。なんてこともよくあるんです。その子によってお気に入りの物は様々ですが、いつも使っているタオルやぬいぐるみ、クッションやいつも聴いているオルゴール等、様々な物があるので日々の生活の中で赤ちゃんが好んで持っている物や与えると喜ぶ物を見つけてみましょう。・バウンサーや抱っこ紐を活用する双子を同時に抱っこして寝かせる…想像しただけでも大変そうですよね。そんなときは、バウンサーや抱っこ紐等を上手く活用してみましょう。バウンサーは手動のものや自動で動くものもあるので、一人は抱っこしてゆらゆらし、もう一人はバウンサーで寝かしつけるのも画期的です。また、バウンサー+抱っこ紐なら手が空くので忙しいママにもオススメです。ただし、バウンサーで寝かしつける際には赤ちゃんが眠った後、寝室に連れていき布団の上で寝かせてあげるようにしましょう。お昼寝程度ならいいですが、あまりバウンサーの上で長時間寝かせてしまうと、まだ骨の柔らかい赤ちゃんは背中が曲がってしまったり、首を痛めてしまう可能性があるので、十分に気を付けましょう。生後間もない赤ちゃんには使用できない抱っこ紐もあるので「横抱き」のできるタイプを選ぶといいでしょう。・一人ずつ分担するママとパパで一人ずつ分担して寝かしつけをするのも効果的です。これはもちろんパパの協力がないとできないので、一人で寝かしつけるのは大変だから手伝って欲しい。と素直にパパに相談してみましょう。男性は女性と違い、母性本能が低いため夜中の夜泣きにも気づかずに朝まで爆睡…なんてこともよくあります。そんな時は遠慮せずに起こして手伝ってもらうのも有りですし、赤ちゃんの夜泣きを録音してパパに聞かせ、「夜中はこんなに大変なんだよ…」と伝え、上手く自発的に手伝ってもらえるようにするのも有りですね。・どうしても辛いときは少し離れる赤ちゃんの夜泣きがひどい時、どうしても「早く泣き止ませなきゃ」と焦ってしまってかえってもっと泣いてしまうことがあります。更に双子が同時に夜泣きをすると、泣き声も二人分でいつ泣き止むのかもわからない我が子をあやし、途方に暮れてしまうママがたくさんいます。赤ちゃんは実はママの感情を読み取る能力がとても優れていて、焦ってイライラしているママの感情を読み取り、余計に泣いてしまうことがあるんです。なので夜泣きがひどく、どうしても辛い時は少しだけ赤ちゃんから離れてみましょう。赤ちゃんのいる寝室から出て、今で少し深呼吸をする。水を一杯飲んで一息つく。など、少しその場から離れてみましょう。赤ちゃんを泣かせっぱなしにするのはよくないことですが「具合が悪い・熱がある」等の時以外は少し泣かせておいても大丈夫。赤ちゃんも泣いて気が済めば、ぐっすりと眠ることもあります。イライラしたまま赤ちゃんに接しても逆効果。そんな時は少しリラックスしてから、また赤ちゃんに向き合いましょう。成長は焦らずその子のペースで「この子はもうハイハイできるのに、この子はどうして遅いの?!」成長に差があると、やはり不安になるママさんが多いと思いますが、双子育児には成長の差はつきものだと考えてくとよいでしょう。その子のペースで成長していくので、あまり深く悩まずに「そのうちできる」くらいの気持ちで見守ってあげると、ママさんの気も楽になるし、赤ちゃんもプレッシャーを感じずにスクスク育てられるでしょう。「個人」を尊重してあげて!「双子」と言っても何から何まですべてが一緒なわけではありません。「双子だからお揃いの服を着させる・色違いの服を着せる」確かに可愛いですが、それは単なる親のエゴだとも言われています。双子だからとなんでもお揃いにするのではなく、その子が好むものを与えてあげるほうが子供にとって自我の芽生えになり、とてもよいことなのです。自分でちゃんと意思表示ができるようになれば、自分で着たい服や欲しいおもちゃを選ばせてあげるのもいいですね。「双子」ではなく、ちゃんと「個人」として一人ひとりを尊重してあげましょう。双子育児は自分が成長するチャンス!育児は子供を成長させるだけでなく、自分も母親として成長するチャンスです!双子育児は大変なことも多いですが、その分自分が大きく成長する糧となります。不安に押しつぶされそうになっても、辛い日々が続いても、いつか必ず終わりがきます。「私は双子をここまで育ててきたんだから!」と自信を持って、いつか胸を張って誇りに思える日が必ずきます。誰でも初めはわからないことだらけで不安もいっぱいです。一人で悩まず、たくさんの人たちに助けてもらいながら双子との楽しい育児ライフを送りましょう!
2016年11月04日子どものやることに、ついつい手を出していませんか?先回りばかりしていると、子どもが本来持っている「自分でやりたい!」という気持ちが奪われ、自立心が育たなくなってしまいます。“見守る保育”を園の方針に掲げる、新宿せいが保育園園長の藤森平司さんに「先回り育児」をしないための心得を聞きました。お話を聞いたのは:藤森平司さん新宿せいが保育園(東京都新宿区)園長。自由遊びの内容や、給食を誰と食べるかを選択制にするなど、1日の活動の多くを園児たち自らに決定させる「見守る保育」を園の方針に掲げ、全国の幼稚園・保育園長らが見学に訪れる。著書に「やってあげる育児から見守る育児へ」(学習研究社)。Q、子どもができること・できそうなことを代わりにやってしまうことはありますか?Q、やってしまうのはなぜですか?※2016年7月6日~8月9日、WEBアンケート、有効回答数1081人4位以下は「自分がやる方がきれいにできるから」「結局やり直すことになるから」「汚す・けがをするなど失敗するから」「どうせできないと思うから」などの理由が上がりました。また「特に理由はないけれど、つい手を出してしまう」という声も。子どもは生まれながらに「自分でやりたい!」気持ちを持っている子どもはもともと、「自分でいろいろなことができるようになりたい」という意欲を持って生まれてきます。その成長意欲がもっとも強いのは赤ちゃんのとき。生まれたばかりの赤ちゃんは、自分の力だけではどこへも行けませんが、やがてハイハイができるようになり、歩けるようになり、自分の行きたい所に行けるようになります。もし、ママやパパがいちいち抱っこで、赤ちゃんの行きたい場所へ運んであげていたら、どうなるでしょうか。自分で歩く必要はないと思って、歩かなくなってしまうかもしれません。このように、「何かをやってあげる」というのは、「自分でやる!」という気持ちや、その能力自体を本人から奪ってしまうということなのです。子どもの自立を、「自分の手から離れるようでさびしい」と思うかたもいるかもしれませんね。ですが、そんな気持ちは敏感に子どもに伝わります。「僕が〝自分でやる〞と言うと、ママが悲しむから」と思い、いつまでたってもやってもらうケースが少なくないようです。「自分でやりたい!」気持ちは成長の証し。わが子の自立を喜べる親であってほしいと思います。あるある!? あなたはいくつ当てはまる!ありがちケース5■ありがちケース1時間がないとき親が代わりに着替えさせる■ありがちケース2「まだ無理」と思うことはやってしまう■ありがちケース3周りを汚しそうなことは親がやってしまう■ありがちケース4子どもが悩んでいるのを待てずに親が決めてしまう■ありがちケース5うまくできていないときいいやり方を教えてしまう先回りしないための4つの心得先回りがいけないと言われても、実際の場面ではつい手が出てしまうもの。そんなときには、この心得を思い出すことで、ちょっと意識が変わるかも?ママ&パパに覚えておいてもらいたい、4つの心得を藤森さんに聞きました。親の心得その1親が手を出すのは「やって」と言われたときだけ自分ができないことを人に頼めるのも、自立のひとつ。「ママがやって」と言うのは、何となく自分には無理そうだと感じているからで、自分の力量が分かってきた証しなのです。子どもが「やって」と言ったときに手を貸すのは、先回りではありません。「その度に手を貸していたら、いつまでたっても自分でできるようにならないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、それは逆。子どもは、自分が求めたときには必ず応えてもらえることで心が満たされ、「今度は自分でやってみようかな?」と思えるようになるのです。理想を言うなら、親がやってあげるのは完成の一歩手前までがベストです。たとえば着替えなら、ポロシャツでも上着でも、最後の方のボタン留めだけを子どもにやらせましょう。普通、最初だけやらせて続きを親がやってしまうのですが、「これくらいならできるかな」と思えるところまで親がやり、完成したときの喜びを子どもに味わわせるのがコツです。そうすると、「自分でもっとやりたい!」気持ちが育っていきますよ。親の心得その2忙しいときは事情を説明して親がやってOK「先回りはいけない」けれど、忙しいときまで子どもに全部やらせていたのでは、ママたちのストレスはたまる一方。そんな無理をする必要はありません。その時の状況によって、手を出すことがあっても構わないと思います。「ごめんね。本当はあなたができることは分かってるんだけど、今日は忙しいからママがやるね」と事情を説明すれば、子どもも納得します。大事なのは子どもの「やりたい」という気持ちに向き合うこと。黙って取り上げたり、頭ごなしに「だめ!」と言うのはやめましょう。親の心得その3子どもが“自分で選ぶ”チャンスを増やす「自分で選ぶ」というのは、子どもの自立にとってすごく大切なことです。その理由の1つめは、決定を受け入れてもらうことで、「自分はできる!」という気持ち(自己有能感)が生まれるから。2つめは、責任を取ることを覚えていくからです。たとえばうちの園では、給食をどれだけよそうか子どもたちが自分で決めるのですが、この方法を取ってから残飯がすごく少なくなりました。先生が何も言わなくても、「自分で決めたんだから食べなきゃ」という意識が自然と芽生えるんですね。家庭でも、食べたい物や着たい物など、日常の小さなことで「これは子どもに決めさせても問題ないな」ということがあったら、できるだけ子どもが自分で選ぶ機会を多くつくってほしいと思います。そして、親がいいと思う物を子どもが選ばなくても、「そんなのだめ。こっちにしなさい」と否定しないこと。子どもの意思を大切にしてください。親の心得その4どれだけできたかという結果より失敗する過程が大事ママたちがつい先回りをしてしまう理由の多くは、「まだ無理」「周りを汚しそう」など、今の子どもの力では上手にできないことがあるから。また、うまくいく方法を教えたいがために、善かれと思って手を出してしまう場合もあると思います。けれど、これからいろいろな能力を身に付ける子どもにとっては、何度も失敗しながら、自分でいいやり方を見つけ出す経験こそが大切です。大人はついつい結果を重視してしまうので、上手にできるようにと手を出したくなってしまいますが、大事なのは試行錯誤を繰り返す過程。そう思えば、自然と先回りをしなくなるのではないでしょうか。ただし、いくら失敗が大事だとは言っても、危険過ぎることはいけません。安全な範囲で失敗を経験させることが親の役目です。藤森さんから終わりに「待てる親」が「自分で考える子」を育てる「将来、自分で考えられる子になってほしい」というのは、ママやパパに共通の願いでしょう。そのために親ができるのは、子どもの選択や、やろうとしていることを「待つ」ことだと私は思います。たくさん自分の頭で悩んで、考える機会を与えられることで、子どもは親の言うなりではなく、自分で考えられるようになります。ただし、子どもの力だけでは解決が難しいことももちろんあるでしょう。そんなときこそ、大人の出番です。「どこまでやってあげれば、子どもの考える力を邪魔しないか」を見極めることこそが、私たち大人の役割なのです。監修/西東桂子(あんふぁんサポーター)illustrationKAWAZOE Mutsumi
2016年11月02日ファミリーサポートとは?出典 : ファミリーサポート(ファミサポ)とは、育児を手伝ってもらいたい「依頼会員」と、育児を手伝いたい「提供会員」が参加し、地域で子育てを支えあっていくサービスです。厚生労働省が構想、設立を始めた制度で、平成26年度の調査によると、769市区町村がファミリーサポートを実施しています。平成27年度からは子ども・子育て支援新制度の開始に伴い、地域子ども子育て支援事業として位置づけられています。各市区町村が設立運営するファミリー・サポート・センターという組織がファミリーサポート会員の仲介や支援、講習の実施・運営などを行っています。依頼会員になって、実際にサービスを受けられるようになると、保育施設や学校・学習塾までの送り迎えを提供会員にお願いしたり、保育施設の利用時間外・保護者が子どもを見れないときに代わりに預かってもらったりすることができます。また、発達障害がある子どもがいる家庭も、約8割のファミリー・サポート・センターが利用を受け入れています。サービスを利用することで育児の負担が軽減できる制度です。参考:厚生労働省子育て援助支援活動(ファミリー・サポート・センター事業)について出典 : ・子どもの対象年齢各センターによって差はありますが、3ヶ月未満の乳幼児から、12~14歳の児童までを対象としているセンターが多数です。・会員数一般財団法人女性労働協会が平成26年に調査したところ、提供会員が約20%、依頼会員が73%、提供会員と依頼会員どちらも登録している両方会員が約7%でした。ファミリーサポートは、依頼会員の数が圧倒的に多く、需要と供給がつりあっていないという現状にあります。・会員の年齢提供会員は、子どもが手を離れ、時間にも余裕がある60歳代が1番多く、50歳代、40歳代の順に続いています。依頼会員は30歳代が半分以上を占めていて、30歳代と40歳代を合わせると9割を超えています。・性別女性会員が約96%と大半を占めています。・会員の条件概ね成人であれば会員となれますが、自治体によっては家族構成(例:3歳未満の子どもがいる)によって協力会員として登録するのに制限が生じる場合などがあります。詳しくは最寄りのファミリー・サポート・センターにお問い合わせください。平成27年3月一般財団法人女性労働協会平成26年度全国ファミリー・サポート・センター活動実態調査結果ファミリーサポートはどんなサービスがあるの?出典 : 依頼会員がファミリーサポートで実際に受けられるサービスは、大きく分けて子どもの送り迎え、預かりの2種類です。会員どうしでの取り決めによってはどちらもお願いするという場合もあります。・仕事があって保育園のお迎え時間に間に合わない・時間がなくて子どもを習い事の場所へ送り迎えできない・子ども一人での保育園~自宅間、学校~習いごと場所間の移動をさせることに不安を感じるこのような悩みをお持ちのパパ・ママにはぴったりのサービスです。中には送り迎え時の事故やケガを不安に思う方もいるかもしれませんが、各自治体はファミリー・サポート・センターの援助活動について保険をかけることを義務付けています。万が一の場合でもきちんと補償がされます。・仕事があるから、保育施設・学校に子どもを預かってもらえない時間帯も誰かに子どもを見ててほしい・急に病気になった、冠婚葬祭などが入ってどうしても子どもの面倒を見れなくなってしまった・病児、病後児を預かってほしい(一部地域で実践中)・早朝や夜間の緊急時預かってほしい(一部地域で実践中)・たまには子どもを誰かに預けてリフレッシュしたいこんな時、子どもを預かってくれる人がいたら…。と思うことってありますよね。各センター、そして依頼・提供会員の間で取り決めた範囲内であれば、預かりをお願いすることができます。預かりは提供会員の家に子どもを預ける、というケースが多いようです。その場合は提供会員自身の子どもと一緒に過ごすこともあります。このように、どのように預かりをしてくれるかは提供会員ごとに変わってくるので、提供会員との事前顔合わせの時にしっかり相談しあうことが大切です。ファミリーサポートを利用するには?出典 : では、実際にファミリーサポートを利用するためにはどういった手続きが必要なのでしょうか。依頼会員・提供会員別に紹介します。1.会員登録お住まいの各市区町村のファミリーサポートセンターへ連絡をし、実際に出向いて会員登録を行います。登録説明会や個々での詳しい説明を受け、入会申込書や会員証などの書類に記入します。ファミリー・サポート・センターを訪れ登録が終了しても、直後にファミリーサポートを受けられるという訳ではないので注意しましょう。各ファミリーサポートセンターには託児所を設けているところも多く、事前の予約や申し込みをすれば利用できるので、まだ小さい子どもがいるパパ・ママも安心して登録手続きをすることができます。お住まいの地域のファミリー・サポート・センターの連絡先などは、下記URLから簡単に探すことができます。一般財団法人女性労働協会ファミリー・サポート・センター厚生労働省ファミリー・サポート・センター連絡先一覧PDF2.提供会員とのマッチングファミリー・サポート・センターのアドバイザーから提供会員を仲介・紹介してもらい、お互いが実際に顔を合わせて事前打ち合わせを行います。事前打ち合わせでは、依頼会員とその子ども(ファミリーサポートを受ける子ども)と提供会員で顔を合わせて行うケースが多いようです。依頼会員と提供会員が実際に会い、子どもの様子や注意事項、活動の際の時間や料金の支払い方法など、サポートを受けるうえで決めなくてはならないことや気になることを話し合います。3.ファミリーサポートの実施前もって送り迎えやお預かりをしてほしい日時と内容をセンターに伝えます。活動後、提供会員へ料金を支払います。※料金は、自治体ごとに規定されています。東京都内ですと平日1時間あたりで800円が相場ですが、休日・年末年始の料金は自治体ごとに異なります。また、交通費や食費は別途のところが多いため、利用する市区町村のファミリー・サポート・センターへ必ず確認をとりましょう。1. 会員登録利用しやすい各市区町村のファミリー・サポート・センターへ連絡をとり、会員登録後、活動に必要な事前講習を受けます。その市区町村に住む、子育てを助けたい!と思っている20歳以上の人であれば誰でも提供会員として受け入れてもらえるケースがほとんどです。事前講習は、“安全・事故”、“保育サービスを提供するために”、“子どもの遊び”という3トピックに関して、5割以上のファミリー・サポート・センターが講習を行っています。とくに安全・事故に関しては多くのファミリー・サポート・センターが比重を置いて講習をしています。2. 依頼会員とのマッチングファミリー・サポート・センターのアドバイザーから提供会員の仲介・紹介を受け、お互いが実際に顔を合わせて事前打ち合わせを行います。依頼会員の子どもと顔を合わせたり、依頼会員の細かな要望を聞いたり、提供会員自身がどのように活動するか説明したりします。3. ファミリーサポートの実施依頼会員からの依頼連絡がセンターを通して伝えられます。活動終了後、登録しているファミリー・サポート・センターへ、子どもの様子や託児時間などを記載する活動報告書を作成します。ファミリーサポートを利用してみて出典 : ここで実際にファミリーサポートを利用している人・利用したことがある人の声からファミリーサポートのメリットと注意点を紹介します。■メリット・保育園・小学校の学童保育などが預かってくれる時間外でも子どもをみてもらえる・低料金・事前打ち合わせ・保険加入という安心感・ファミリーサポートを通じて地域でのつながりが生まれる・提供会員自身に子どもがいる場合、遊び相手・友達づくりにつながる■注意点・提供会員と依頼会員・またその子どもとの相性が合わない場合もある・提供会員にどんな人がいるかわからない、資格を持っている人に限ってはいない・提供会員によって保育・子育ての質に差がある残業の日や出張の日でも子どもを預かってもらえるので、安心して仕事ができます。この制度のおかげで仕事が続けられました。メリットは、なんといっても料金が安いことです。民間シッターさんは1500円~2000円が相場ですが、うちの自治体は1時間800円です。デメリットはとくに、登録するときに資格の有無を問わないので、どんな人がいるかわからないことですね。うちは自宅で仕事をしているため自宅にファミサポの人に来ていただいています。子どもとの相性がバッチリの人やいつも子供に泣かれてばかりの人…さまざまです。いきなり当日に「風邪をひいたからお休みします」とメールをもらったりすると青くなります。関わっているお子さんの成長が見られます。今では家族ぐるみで交流もしています。とてもかわいくて毎回のサポートが楽しみです。我が家は子どもがいるので同伴可でもよい人に依頼をしてもらいました。兄弟はうちの子とも遊び、親子でサポートしているかんじです。事前の打ち合わせではお母さんからかなり人見知りをして心配、と聞いていましたが、最初だけで兄弟ともすぐに慣れました。これから申し込みされるのなら、サポーターさんにはお子さんのことは詳しく教えてあげるとよいと思います。ファミリーサポートのお仕事は保育園の送迎に間に合わない家庭に代わって、送迎にいったり…感染症系の病気で保育園や幼稚園を休ませるけど 仕事の方もどうしても休めないとか…理由が理由なので、預かる時間も早朝か夕方から夜にかけてだったり…病気の預かりの場合は急な依頼のときもあるそうです。発達障害がある子どもがいる家庭はファミリーサポートを使えるの?出典 : 障害がある子どもがいる家庭の援助を受け入れているファミリー・サポート・センターの割合は約82%です。非常に多くのファミリー・サポート・センターが、障害がある子どもの受け入れをしていることがわかります。障害の種類としては、多い順に・自閉症スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害(および自閉症、アスペルガー症候群)・知的発達症/知的発達障害・注意欠如・多動性症/多動性障害・ダウン症候群となっていて、さまざまな障害がある子どもの受け入れを行っていることがわかります。受け入れ家庭の子どもの年齢は、割合が多い順に6~9 歳(小学校低学年)、3~5 歳、10~12 歳(小学校高学年)と、3~12歳が大半を占めていますが、16 歳~18 歳といった高校生以上の年齢の預かりも、少数ながら行われています。平成27年3月一般財団法人女性労働協会平成26年度全国ファミリー・サポート・センター活動実態調査結果障害がある子どもがいて、ファミリーサポートを使用している会員が受けているサービスは、件数が多い順に学校や保育施設、社会福祉施設等への送り迎え、放課後児童クラブや自宅への送り迎え、学校の放課後の子どもの預かりとなっています。預かりよりも送り迎えをお願いする依頼会員が多いようです。ここで注意すべきことは、提供会員は障害に関しての専門家ではないということです。障害がある子どもの送り迎えやお預かりを依頼する場合は、提供会員・依頼会員の間でより綿密な事前打ち合わせやコミュニケーション、お互いの理解を大切にしましょう。まとめ出典 : ファミリーサポートは子育てへの手助けを求めているパパ・ママの心強い味方です。子育て支援に関するサービスはさまざま登場していますが、地域でのつながりが薄れている今、ファミリーサポートを利用することで、ご近所に子育てに関して頼れる人ができるということはとても心強いですよね。メリットと注意点をきちんと理解した上で自分の子育てに取り入れてみることも一つの手かもしれません。
2016年10月25日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。世の中では、「祖父母に育てられると、甘やかされてわがままになる」などと言うようですが、祖父母に育てられたからといって、子どもの性格形成に問題が生じるということはあまりありません。そもそも、祖父母と親では愛情のかけ方だけでなく、愛情に違いがあります。それが、子どもにとって良い方向に向かうきっかけになることが多いのです。●愛情の違いに目を向けましょう対象の子どもに、同居している親がいて祖父母がいる(同居の有無は関係ない)という場合、祖父母が孫に対して向ける愛情と、親が子どもに向ける愛情には違いがあります。・祖父母……無償の愛、無条件の愛(責任は伴っていない)・親……無償の愛ではあるが、責任が伴っている同居して子どものそばにいる親には、“子どもをちゃんと育てなくてはならない”という責任があります。ただし、親が何らかの事情で子どもの養育をそばで行えない場合は、祖父母も親のように“無償の愛ではあるが、責任が伴っている ”という状態になります。親が側にいないのですから、親と同様の責任を感じて育てることは当然です。しかし、無償の愛情が強い傾向にあることは変えられません。●過保護にされるから子どもがわがままになる?子どもが祖父母からたっぷりの愛情を受け取っていたからといって、わがままになるわけではありません。親にわがままを言うのには、理由があります。それは、“親からの愛情が不足している と感じているとき”です。子どもは、自分の口から思いを言うことができないことがあります。親が家事・育児・仕事で忙しそうにしていたら、親に迷惑をかけないように、嫌われないようにと我慢をしてしまうことがあるからです。子どもがわがままを言うのは、「自分に目を向けて欲しい」という愛情不足のサインでもあると考えていいでしょう。どんなに祖父母から愛情を受けていても、やっぱり祖父母は祖父母、親の代わりにはなりません。親の愛情を欲しているということを忘れないで欲しいです。「抱っこして」や「一緒にいて」とは素直に言えないことがほとんどです。親に叱られてばかりだったら、「嫌われたらどうしよう」などと考え込んでしまって、言いたいこととは反対の行動を取ってしまう子どもが出てきます。「抱っこして」や「一緒にいて」などと自分の欲求を強く言ってくれる子どもはわがままではなく、愛情欲求を素直に表現しているということです。言葉にできず、我慢してしまう子もいますが、こういう子どもは『いい子症候群』になってしまうこともあります。わがままの一部は、愛情を自分にかけて欲しくて言っている場合もあります。大事なのは、親が子どもをいっぱい愛してあげることです。言葉やコミュニケーションを通して愛情を表してあげることを大切にしてください。●祖父母による育児が子どもの性格形成に与える影響子どもに対して責任を伴っている親は、愛情と厳しさを両方見せます。しかし、祖父母の場合は無償の愛です。親から叱られたときに子どもは逃げ道がないと不安になります。それが何度も続く場合、心が不安定な状態になってしまいます。でも、祖父母という逃げ場があると、子どもの心は安定して、自分の居場所を確保できるのです。居場所があれば、親に叱られたことについて反省をすることもできますし、自分を見つめることもできます。過保護に育てられれば、わがままで子どもにとって良くないと考えるかもしれませんが、立場の違う身内がいるからこそ、人格形成においては幅が出てくる ようになるのです。・優しさを身につけられる・あいさつの大切さを感じる・ほめられることの心地よさを知る・逃げ場があるので安心できる・自分を見つめ直すことができるこういった大切なことを子どもは覚え、性格形成に役立てていきます。「人格に問題が出てくるのでは?」と過剰に心配する必要はありません。●おわりに子育てに祖父母が関わると、子どもの感情が豊かになり、たくさんの知識を身につけ、賢くなる と昔から言われています。現代は、子どもの遊び方がゲーム中心になったり、欲しいものは何でも買い与える祖父母がいたりという生活環境になり、昔とは大きく変わってきています。祖父母の子育てにメリットがあると思えない、と感じている人もいることでしょう。祖父母との育児への考えの違いから仲違いしてしまう話もよく耳にします。でも、無償の愛をくれる身内がいるからこそ、子どもは自由に感情豊かに成長することができることを知っておいてほしいと思います。【参考文献】・『子育てハッピーアドバイス2』明橋大二・著●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)●モデル/神山みき(れんくん)
2016年10月12日そろそろ肌寒くなってきたので衣替えをかねて大掃除をしていると、懐かしい物を発見しました!!「育児ノート」と「保育園の連絡帳」です。読み返すと、小さかったわが子の姿が昨日のことのように蘇り…掃除はそっちのけに読み返してしまいました。まだたった数年前のことなのに、子どもの成長って本当に早い!!そんなときふと思ったのが、「保育園の連絡帳」がなかったら「育児ノート」で我が子の成長の記録はとまってしまっていたんだなあ…ということでした。「「保育園はかわいそう?」そんなことないと思えるエピソード集」バックナンバー第1回:保育園は子どもが初めて「年齢のちがうお友だちから学ぶ」場所第2回:保育園で 「たくましい先輩ママに学ぶ」ことがある第3回:保育園は子どもの価値観を広げる場所第4回:「お給食はママの味方です!!」第5回:保育園でできる“つながり”は一生の宝物第6回:お誕生日は保育園に行くべき!?張り切って記録した「育児ノート」新生児のころは「育児ノート」をつけていたというママは多いと思います。めちゃくちゃズボラな筆者も、出産した病院から「育児ノート」を贈呈されたため、生後半年頃までこまめにつけていました。新生児の1日は同じミッションの繰り返し。1時間かけて母乳をあげ、げっぷをさせてオムツを交換、少し寝たと思ったらまた1時間後に「おっぱいちょうだい」。おっぱいをあげるかオムツを替えるかで1日が過ぎていきます。そのため、「いま処理をしているウンチは本日何度目のウンチなのか」「これは何度目のおっぱいタイムなのか」「子どもと自分の睡眠時間はどのぐらいなのか」が分からなくなってしまいます。「育児ノート」は、「おっぱいタイムの記録」「ウンチ・おしっこの記録」「睡眠時間の記録」から、「予防接種のスケジュール」まで管理できるのでとっても便利でした。あとから読み返すと涙が出ちゃう「育児日記」体調・スケジュール管理に便利な「育児ノート」ですが、あとから読み返して1番「書き残していてよかった!!」と思えるのが、ノートの隅に走り書きしている「育児日記」でした。「はじめてお散歩したけど、ずっと寝ていた」「ウンチがなかなか出なくて辛そう…」「テレビを見て笑った!!」など、子どもの成長記録だけに留まらない、育児中の喜びや弱音まで書いてあります。ボロボロの育児ノートには育児の「ぼやき」が満載!! そんな素晴らしい「育児ノート」も、子どもの成長とともにだんだん書かなくなっていきます。子どもがハイハイをしだし、歩き出した頃にはもう日記を書いている余裕はありません。おっぱいやウンチの回数も安定してきて、記録をつけなくても生活できるように。外でのわが子の成長が見られる「保育園の連絡帳」そこで活躍するのが保育園の連絡帳。筆者の場合は生後7ヵ月から保育園のお世話になっていたため、そのころから毎日の記録はすべて連絡帳に書いてあります。保育園の先生が書いてくれる日々の記録は、親目線ではない「第3者から見たようす」のため新しい発見も多いもの。「玉入れの玉を持つのがイヤで、手を後ろに組んでお友だちが投げるのを見ていました」「“いーとまきまき”のおうたを楽しそうにずっとうたっていました」「お給食を1番に食べ終わりました。『ぜんぶおいしかった』と教えてくれました」などなど…親と一緒に過ごしている時間には見られないようすや、日々の成長がたっぷり記録してある連絡帳。あとから読み返すとわが子の成長がありありとイメージできます。成長の記録は期限付き保育園に通わせていなければ、「育児ノート」までで成長の記録がとまっていたかもしれません。日々の思い出というのは忘れがちなもの。読み返すことができるというのはとっても貴重です。保育園の先生は忙しいだろうに、毎日こまめに書いてくれて頭があがりません。しかし残念なことに筆者のお世話になっている保育園では年少さんから連絡帳ではなく、「登園したらシールを貼るノート」になってしまいました。子どもが自分でお話しできるようになったので、先生が毎日の記録をつけることもないのでしょう。息子は毎朝シールを貼るのを楽しみにしていますが、卒園まで連絡帳を書いてもらいたかったなあ…なんて思っています(笑)。「「保育園はかわいそう?」そんなことないと思えるエピソード集」バックナンバー第1回:保育園は子どもが初めて「年齢のちがうお友だちから学ぶ」場所第2回:保育園で 「たくましい先輩ママに学ぶ」ことがある第3回:保育園は子どもの価値観を広げる場所第4回:「お給食はママの味方です!!」第5回:保育園でできる“つながり”は一生の宝物第6回:お誕生日は保育園に行くべき!?ライター:金延さえ
2016年09月24日初めての子の育児が落ち着いてくると、気になりはじめるのが2人目のこと。でも、今でさえあれこれ大変なのに、さらにもう1人増えてしまったら、いったい生活はどうなっちゃうの? 本当に…決断しても大丈夫!?■2人目の「壁」の向こう側、実際はどうなってるの?人によっては、勢いで産むことができた1人目の子ども。でも、実際に出産を経験し、育児の渦中に身を置くと、責任の重さと大変さがひしひし…。そのために2人目は、悩んだりためらったり、どうしても慎重になってしまうものです。実際、先輩ママにどのような日々を送っているのか聞いてみると、次のような回答が。その大変さは想像以上…とにかくハンパありません。・下の子を授乳しながら上の子のお世話。常にカラダをフル稼働!・2人一緒にいるとすぐケンカ。一日中、仲裁に入っている感じ。・上の子が赤ちゃん返りをし、さらに手がかかるように。・一緒の保育園に預けられず、送迎が地獄!・割引やサービスがあるとはいえ、どうしたって支出が増える。・重たい赤ちゃんと動き回る幼児…2人を連れての移動が大変!・疲れがピーク! 自分の劣化が止まらない…。■それでもやっぱり、子どもはかわいい!?とはいえ、増えるのは労力だけでなく、当然、喜びや楽しみも格段にアップ。単純に我が子はかわいいし、1人目ではまったく持てなかった余裕も生まれ、適度に手を抜きながら、心から赤ちゃんとの時間を楽しむことができるのだそう。さらに、上の子の目覚ましい成長をまの当たりにできるのも大きなメリット。下の子に嫉妬したり、いらぬちょっかいを出しつつも、一生懸命きょうだいの世話をしようとする我が子のけなげさには胸キュンです。中には、大変そうなママを気遣って、パパ以上の働きを見せる子も。同志のような連帯感も生まれたりして、母子関係も大きく変化するそうです。きょうだいとはいえ、似て非なるもの。性格も違えば育て方も違う。そうした違いを驚き、楽しめるのも、きょうだい子育ての醍醐味。家庭内も活気づきます。 ■先輩ママの決断の決め手自分にできるのだろうか…。そんな不安を抱えつつも壁を乗り越え、きょうだい子育てにいそしむ多くの先輩ママたち。決断の決め手は、とにかくエイヤッと飛び込んでしまうこと。まだ始まってもいない苦労に心砕くのではなく、「2人目が欲しい!」という純粋な思いにだけフォーカスして、とにかく突っ走るのだそうです。「1人目を乗り越えたら2人目からは楽勝!」(30代後半)、「子どもが増えるたび心身ともにパワーアップしていく感じ。だから、2人目だろうと3人目だろうとへこたれることはありません」(40代前半)なんていう心強い声も。結局は、案ずるより産むが易し…ということみたいです。
2016年09月24日子育てに奮闘するママたちにとって「笑顔で育児をすること」は永遠の課題ですよね。「今日はニコニコママでいよう!」と毎日決意するのですが、結局は毎日のバタバタ生活にイライラが収まらず、わが子のちょっとしたイタズラや反抗に「もう!何やってるの!」と声を荒げてしまうことも。できることなら穏やかで優しいママでいたいのに、怒りがコントロールできない!ということ、ありませんか?そんなママのイライラを上手にコントロールし、ママがもっと笑顔で育児をするにはどうすればいいのか、アンガーマネジメント講師、心理カウンセラーでもある朴澤和歌子さんに聞いてみました。アンガーマネジメントとは?アンガーマネジメントとは、アメリカで生まれた心理トレーニングで、 日本での初めは、スポーツ選手や企業で働く社員が、自分の怒りの感情をコントロールして、生活や仕事や人間関係をよりよくするために学んでいたこと。それを育児ママ向けに日々の育児のあるある!な例を題材にアレンジし、ママの怒りの感情をコントロールする方法を学ぶのが、朴澤さんの講座です。現在3歳と1歳の母である私も、毎日の育児にイライラの感情をコントロールしきれない1人。今まさに抱えている悩みをぶつけてみました。怒鳴りつけたことを、子どもたちが寝た後に後悔してしまう…育児と家事にいっぱいいっぱいな日々。疲れや焦りでママがイライラしてしまっているとき、子どもが思ったように行動してくれなかったり、思わぬイタズラでまた家事が増えたりして、つい子どもを怒鳴ってしまった経験はありませんか?先日こんなことがありました。保育園から帰宅後、慌ただしく洗濯物を整理していると、子どもたちがボールペンで壁に落書きをしているではありませんか!「何を考えてるの!?」と、思わず怒鳴りつけてしまいました。そればかりでなく、怒りをコントロールしきれず「これ、もう落ちないかもしれないよ」と責め立て、子どもは恐怖で涙ぐんで黙ってしまう展開に。落ち着いた後に食事をし、お風呂に入れ、寝かしつけまで猛スピードで過ぎていき、眠った子どもの顔を見て「また今日も叱るだけで終わってしまった」と後悔してしまいました。もう少し落ち着いて、子どもが「怖い」と感じるだけではない叱り方ができれば…と思うのですが、その瞬間はなかなか怒りをコントロールできません。ママの罪悪感・自己嫌悪こそが育児の悪循環にしかし、朴澤さんによると、このママたちの後悔する気持ちや自己嫌悪する気持ちこそが、育児にとっては悪影響になってしまうそう。ママの自己肯定感が下がることでストレスがたまり、余計イライラしやすくなり、また子どもに対して大声を出してしまうきっかけになりかねないのです。それを防ぐには、まずは罪悪感のもとになっている「衝動的・反射的に大声で叱ってしまう」ことを防ぐのが大切です。反射的な怒りをコントロールするには、どんな方法があるのでしょうか。呪文を唱えて6~10秒待つよく「叱る前に深呼吸」と言いますが、まさにその通りで、人間の怒りが最高潮に達してから落ち着くまで、だいたい6~10秒ほどかかるのだそうです。その6~10秒をどうしのぐかが問題なのですが、その技術を身につけるには、まずは意識をそらすために「数を数えること」の他に「呪文を唱える」のも効果的なのだそう。呪文は自身が言いやすい言葉、落ち着ける言葉など、どんな言葉でも大丈夫です。実際に今、2人の男の子を育児中の朴澤さんは「子育てバンザーイ!」と唱えるのだそう。どんなイタズラでも、その言葉でなんだか笑えてきてしまうこともあるのだとか。怒りのピークが去ったら、まずは「聴いて」それから「伝える」6~10秒待ったら「よし!10秒経ったぞ!」とばかりに怒り始めるのではなく、少しクールダウンの状態になったところで、まずは子どもの気持ちを聴いてみましょう。「どうしてこれをしたの?」「なんでやろうと思った?」と、子どもの思いに耳を傾けます。人間は誰でも「自分の思いを聴いてほしい」「自分は大切にされたい」という思いを持っているもので、それを満たされることで、子どもたちはとても安心できるのだそう。その上で「でも、これはやってはいけないよ」と行動を叱ります。本人の人格を否定するのではなく、「行動を叱る」のがポイント。 「あなたはダメな子ね」というように、本人の人格を否定する言葉を使ってしまうと、子どもの自己肯定感が低くなってしまいます。「こういう行動がダメなのよ」と、行動に焦点を当てるように気を付けましょう。怒りそのものを減らす「体質改善」も同時に取り組んで叱り方の理想はわかっていても、それでもイライラを処理しきれないこともありますよね。子どもに伝わり切っていないと感じると、どんどん語気が強くなって、最後にはやっぱり怒鳴ってしまうこともあるでしょう。そうした「怒りの気持ち」そのものが出てくる機会を減らすことも、アンガーマネジメントの1つ。それを「体質改善」と言うのだそうです。■自分は何について怒るのかを分析する「怒り日記」体質改善のためには、まずは自分が「何について」「いつ」怒りやすいのかを分析する「怒り日記」をつけるのがおすすめなのだそう。怒り日記には、その日にイライラした時間と原因を記入します。そうしたことで、自分が怒りやすい時間帯や、その原因を客観的に見ることができるのです。朴澤さんの生徒の中には、この日記をつけただけで「自分の怒りの原因のくだらなさに笑えてきた…」と、怒るタイミングを減らすことに成功した人もいるのだそうです。■怒る原因は自分の中の「べき」人が怒る原因は、その人の中の「べき」にあるという朴澤さん。人それぞれが持っている「べき」に反することが起きたとき、裏切られたとき、人は怒りの感情を持つのだそうです。たとえば「おもちゃはすべて片付けるべき」「母親は子どもに野菜を食べさせるべき」という考えがあるから、片付けない子どもにイライラしたり、食べない子どもに「食べてよ!」と怒鳴ってしまったりするわけです。怒るタイミングを減らし、怒りの「体質改善」をするには、自分の中の「べき」と向き合い、その中で大事にしたいもの、逆に減らしたり、ゆるめることができるものがないかを検討します。たとえば「おもちゃはすべて片付ける」のではなく「お気に入りのおもちゃだけは自分で元の場所に」とすることや「野菜をすべて食べる」のではなく「3食のうちどこかでどれか食べられたらOK」とすることで、怒りの臨界点が下がり、結果的に体質改善につながりますね。「カウンセラーだった私でさえ、育児中にはイライラした」今回お話を聞いた朴澤さんは、もともと企業で従業員の方をケアするカウンセラーでした。職業柄、どんな人の話でも受容的に冷静に聴く練習を積んでいることもあり「自分は怒りっぽい方ではない」という自負があったそうです。しかし、長男を出産してから、はじめて子育てのイライラを経験します。毎日の忙しさに、無表情で家事に取り組んでいると、3歳ごろだった長男にふと「ママ、顔怖い...」と言われたのだそう。それを聞き「一番笑顔を見せたい人に笑顔を見せられていないなんて、悲しい、何か違う」と気がつき、自らもアンガーマネジメントを学ぶことを決めたのだそうです。「怒り」は必要な感情上手に付き合おうアンガーマネジメントは、先生から教えてもらうことはもちろん大切ですが、それ以上に自分自身が自分の「怒り」と向き合うことが大切なのだと強く感じました。怒りは、自分の身を守るために備わっている、なくてはならない感情です。怒ることは決して悪いことではなく、気持ちを発散することは生きる上で必要なこと。しかし、その怒りをむやみに放出するのではなく、自分でコントロールすることが、自分自身の生きやすさにつながっていくのです。取材協力:アンガーマネジメントファシリエーターカウンセラー朴澤和歌子さん日本アンガーマネジメント協会<文・写真:フリーランス記者宮澤初恵>
2016年09月05日男子大学生を対象にした、とある調査によれば、文系男子学生の44.1%が「育児休暇を取って積極的に子育てしたい」と回答しています。「育児休暇」を取るのは女性だけではない!という考え方が世間に広まりつつある昨今ですが、まだまだ取得するのはほとんど女性。しかし、最近は、若い男性を中心に「子育て参加」に前向きな考えを持つ人が増えているようです。■仕事も大切だけど、できるだけ育児に関わりたい同調査によると、「もし子供ができたら、育児休暇を利用して積極的に子育てしたい」と答えたのは、文系男子44.1%・文系女子67.8%・理系女子73.5%。文系男子は前年比で5ポイント増えています。その理由を聞くと、文理男女ともに「子供が小さいうちはできるだけそばにいてあげたいから」(全体49.5%)が最多。文系男子の意見として2番目に多かったのは、「男性であっても育児休暇を取るのは当然の権利だと思うから」(23.9%)、女子は文理とも「育児期間中は育児に専念したいから」(文系26.6%・理系24.5%)となっています。■職場でのイクメンは、まだまだ肩身が狭い?男性の子育てへの参加や、男性の育児休業取得の促進などを目的とした「イクメンプロジェクト」をご存じでしょうか。2010年より厚生労働省が始動させたプロジェクトで、最近では国をあげて「男性の育児参加」を積極的に支援しているということが分かります。政府のこうした働きもあり、子育てをする世代の男性たちの意識は少しずつ変化しているようです。しかし、職場の意識改革にはまだ及んでいないよう。2015年の女性の育休取得率は、81.5%であるのに対し、男性の取得率は、わずか2.65%。年々微増しているものの、まだまだその差は大きいといえそうです。政府は2020年までに「男性の育休取得率を13%にする」としていますが、その目標を大きく下回る結果となっています。残念ながら、父親が仕事をしながらも育児に主体的に関わる環境は、まだ整っていないようですね。■男性が育休を取ると効率的な働き方が実現するそんな中、2014年4月、日本生命保険が「男性職員の育児休業100%取得」の取り組みを達成したと発表しました。同社は、2013年度より、「男性が育児休暇を取ることで女性が働きやすい環境を整えること」を目的に、満1才6カ月未満の子どもがいる男性職員を対象に一週間程度の休暇取得を推進。前年度までの男性の取得者は、年間10人未満だったのが、同年度末に取得率100%を達成したそうです。100%ということは、子供のいるすべての男性社員が育児休暇を取ったということ。男性だけでなく、女性でも育児休暇を取ることで肩身が狭い思いをすることもある日本の社会ですので、これはかなり先進的と言えるのではないでしょうか。さらに同社はこれらの取り組みにより「男性が育児休業を取ることで、効率の良い働き方を意識するようになる」と指摘しています。育児休業取得による効用●本人―育児参加の喜びや意味合いを見出し、仕事と家庭をどちらも大切にしていきたいと考え効率的な働き方を意識するようになった。―妻の大変さがわかり、家族と過ごす時間を意識的に増やし、絆が深まった。―育児を担う妻の視点を持つことで、仕事における発想が広がった。●職場―育休取得にあたり、業務を「見える化」し共有することで、早帰りや急な休みにも対応できる体制ができた。―育休取得職員が不在時に、部下に仕事を任せたことで、部下のスキルとモチベーションアップにつながった。―職場全体のコミュニケーションが活性化した。日本生命保険「男性の育児休業100%取得を達成いたしました」日本生命保険だけでなく、男性の育児休業取得率が高い企業は保険会社が多いのだとか。将来、自分も育児休暇を取りたい!と考えている男子学生は保険会社へ就職をするのもいいかもしれませんね。また、「夫に育児休暇を取ってもらい、子育ての大変さを知ってもらいたい」と考えている女子学生は、保険会社勤務の彼を探してみては?■育休を社会に浸透させるには?これから先、共働きが増え、女性への家事や育児の負担はますます大きくなると予想されます。しかし、「男は仕事を優先すべき」「育児は女性がするもの」という上の世代の意識を変えていかなければ、私たちが望む「家庭と仕事の両立」はなかなか実現が難しいかもしれません。そんな上の世代の意識を変えるには、私たち若者世代が毅然とした態度で「育休申請」をするべきなのではないでしょうか。男性だとしても、育児休暇を取りたいと胸を張って言える若者が増えれば、会社も社会も育児休暇に対する考え方が少しずつ変わってくるはず。会社や上司の言う事をきちんと聞くことも大切ですが、新しい風を吹かすのはいつの時代も若者の役目なのです。社会人になったとしてもアウトローになることを恐れず、自分の意思を貫いていきたいものですね。
2016年09月04日男性の育児休業取得率はわずか2.3%(2015年厚生労働省調べ)。期間も2週間未満の短期間が半数以上だという現実。なかなか出会うことのなかった育児休業取得パパ。とうとう見つけました!長くて短い3カ月今年2016年4月から3カ月の育児休業を取得した上田千秋さん。復職して1カ月もたたない7月に、お散歩コースの商店街で待ち合わせをしました。1歳になったばかりの娘のNちゃんと一緒です。47歳でパパになった上田さんが“育休”を取得したきっかけは「疲れた妻をサポートして彼女のストレスを軽減したかったから」。温厚だった奥さんが、産後から少し強い口調になり、厳しい表情を見せ始めたことが気になっていたのだとか。マスコミ関係の仕事をされている上田さん自身も、約2年前に育休について取材。制度を知っていくうちに、実際に使ってみたいという気持ちが芽生え、実際に取得するに至ったそうです。では、取得してみてどうだったのでしょうか?変化や気づきなどを聞かせてもらいました。パパの気付き“世の中のお母さんはなんて大変な仕事をしているのだろうか・・・”「頭ではわかっていたんですよ、大変な仕事だって。でも実際にやってみて“実感”としてわかりました」と上田さん。朝起きて食事を作り、食べさせてから子どもを連れて散歩。合間に洗濯、掃除に買い物。育休中は料理にも挑戦したそう。「育児だけでなく、次から次へと迫ってくる“家事”と“雑事”。読書やランニングの趣味も少しは楽しめるかと期待していたのですが、甘かったです」育休前も休みの日は子どもと過ごしていた上田さんですが、それはただの“いいとこ取り”でしかなかったと言います。「もう1つ誤解していたのは、働いているママだけが大変だと思っていたこと。でも実際はそうではなくて、専業主婦のママもものすごく大変だと知りました」育休に入ってから、大人との会話がめっきり減った上田さん。上田さんの場合は専業主婦の妻が家にいたことで、孤独を感じることはなかったそう。でも妻は毎日、朝から晩まで子どもと1対1。仕事という別の世界、逃げ場のない主婦がひとりで育児と家事をこなすのはとても大変なことだと体感したと言います。「この3カ月でお母さんを見る目が変わりましたね。自分の母親も含め、妻にもより感謝するようになりました」。母親代表の一人として、私まで感謝されている気分になる、うれしい言葉でした。「それと“虐待”などは一部の特別な人がすることだと思っていましたが、問題行動の裏には必ず何かがある。そしてそれは特別なことではなく自分たちの日常にも普通にありうることなのだと、実感しました」。この3カ月で以前より視野が広くなった、と話してくれました。ママの感想“週末のお楽しみ子育てから、一緒に子育てをするスタンス”に変化「育休取得前は、夫にとって子育ては週末のお楽しみ!で細かいことは私におまかせでしたが、育休に入ってからは“一緒に子育てをする”スタンスに変化しました」と妻のYさん。成長著しい1歳前の3カ月間を子どもと一緒に過ごすことで、通常だとパパが見逃してしまいがちな“はじめての○○”を、たくさん見てもらえてよかったと、Yさんもうれしそう。以前から食事の準備以外の家事はやっていた上田さんですが、育休中は料理もがんばりました。クックパッドなどでレシピを調べ、パスタ、煮物、中華も作れるように。「『大きくなったら食べてくれるかな』と、将来娘のために料理を作ってあげたいという思いがあふれていて、微笑ましかったです」。Yさんがパパの変化を一番感じているのかもしれません。同時に「子どもがグズる中での料理が、いかに大変かを知ってもらえてよかった」と、強調。実はどれだけ大変でわずらわしいことかを体感してもらうために、料理中の上田さんの足にNちゃんがまとわりつくよう、あえて放置してみたのだとか!口で伝えるよりも実際に感じてもらう作戦です。これからパパになる後輩たちにメッセージを「育休を取得するかどうか迷っているのなら、取った方がいい。しかし20代30代、私はそういう考えを持たなかったし、正直持つ余裕がなかったです。だから後輩たちに“取るべきだよ!”と大きな声では言えないな...」と上田さん。ある程度の年齢になり、人生を振り返る時期だったからこそ育休を取得できたのかもしれないと。「たとえ育休を取得しなくても30分早く家に帰る、お皿洗いや洗濯物を干す、朝は子どもの世話をしてから出勤するなど、男性がやれることはまだまだいっぱいあります」。会社帰りに居酒屋店に立ち寄ったり、マージャンに興じていた自身を振り返ってのコメントでした。「育休は男性も取るべき!どんどん取りましょう!」というメッセージを期待していたので、この返答に驚きを隠せなかった私。確かに働く男性として、会社での立ち位置や仕事内容もいろいろあって、簡単には言えないでしょう。それに妻の立場としても夫に無理を言えないのは私も同じ。まだまだ男性の育休取得は社会に浸透していないのです。最近は保育園の送迎にもパパの姿を多く見るようになりました。育休取得とはいかなくても、毎日子どもの世話や家事をしているパパの存在、そして上田さんのように勇気をもって育休を取ったパパの存在、こうして取材に気持ちよく応じ表に出てくれたこと、これらの小さな積み重ねにより世の中の流れは少しずつ変わっていくはず。そう信じて、今後もパパ取材を続けていきたいと決心したのでした。<文・写真:フリーランス記者林未香>
2016年08月18日アメリカ人夫婦は、子どもが生まれてからも夫婦の時間をとても大切にします。特にデートナイトは大事なイベント。子どもはベビーシッターに預けて、二人きりの時間を楽しみます。それは、育児や仕事で疲れているママたちのリフレッシュタイム。アメリカのママたちが大切にしているデートナイトとは?■いつまでも男と女でいたい日本では子ども優先があたり前。子どもが生まれたら夫婦二人だけのお出かけもぐっと減ります。アメリカでは、結婚して子どもが生まれても、いつまでも男と女の関係であることにとてもこだわる人が多く、夫婦だけの時間を作るのは普通のこと。ベビーシッターや両親、友人などに子どもを預けて定期的にデートをします。■信頼できるベビーシッターを見つけよう日本では、ベビーシッターの利用がまだ一般的ではありません。そのため、赤ちゃんをベビーシッターに預けてまでデートに出かけることに抵抗感、罪悪感のある夫婦が多いのではないでしょうか。アメリカではさまざまな用途でベビーシッターの利用が定着しています。アメリカ人の友人アマンダは、隔週金曜日に必ず夫婦でデートナイトに出かけます。6歳と3歳の子どもを信頼できるベビーシッターに2時間預けて、ディナーへ行くのがいつものコース。ベビーシッターは大学生なので、料金は少し安めの1時間20ドル。2時間で40ドル払ってデートに出かけるのは無駄遣いに感じないかと聞くと、「デートをすることで夫婦の仲も良好になるの。お互い子育てから解放される時間があることで、いつものルーティンな生活もうまくいくのよ」と言っていました。ベビーシッター代金は、決して無駄ではないのです。 ■デートナイトはリフレッシュタイム子どもが生まれると子ども優先で毎日忙しく、ストレスがたまってしまうママは多いですよね。アメリカでは仕事で残業することがあまりなく、比較的パパが早く帰れるので、外出もしやすいようです。アメリカ人は仕事よりもプライベート優先。ストレスがたまらないように趣味やデートを楽しんでリラックスを心がけています。デートナイトもその1つ。夫婦二人だけで出かけることで、短時間でも子育てから離れてリフレッシュできるのがいちばんの目的といえるでしょう。日本のママも、たまにはパパに早く帰ってもらえると嬉しいですよね。休日でもいいでしょう。両親、友人、ベビーシッターなど、安心できる人に数時間子どもを預けてデートナイトを楽しんでみては? リフレッシュすると、また育児や仕事もがんばれるはず!
2016年08月12日【ママからのご相談】1歳の双子を育てています。離乳食に入浴、お散歩などとにかく全てが大変で疲れます。児童館に行っても、私ひとりで2人の子どもを見張らなければいけないので、ほかのママたちとおしゃべりもできません。「双子育児は大変なのは最初だけ。大きくなったら楽」とも聞くのですが……本当にそうなのでしょうか。あまりにも毎日大変で未来が見えません。●A. 双子は入園時期くらいから一気に手が離れます。こんにちは。ライターのakiです。双子育児、大変ですよね。私もその時期はママ友など作る余裕はなく、ひたすら毎日育児に奮闘していました。「今日はどこにお散歩に行こう」「今日も入浴、大変だよなあ……」朝起きたらすぐに1日の予定をざっくり考えるものの、お昼寝の時間もバラバラ。急にひとりが発熱するなど予期せぬことだらけで心身ともに疲れきっていました。でも、幼稚園に入園したあたりからでしょうか。とても育児が楽になりました。そして、小学校に入学した今。ほかのママに比べて自分が一番育児が楽ではないかとさえ思ってしまいます。まずは、ひとまとめに同じ学年を過ごしてくれること。これは相当ありがたいです。兄弟姉妹で学年差がないということは親の行動範囲がそれほど広がらないのです。参観などの行事も1回で済みますし、学校で用意する持ち物の準備も1回で済みます。このように双子育児は、ある日いきなり楽になる のです。実際、私以外のママたちも同じような意見の方が多いです。そこで今回は、小学校の双子ママを中心に「ここが楽になった、大きくなった双子育児」エピソードを聞いてみました。●(1)習い事の送迎が楽『うちは英語と水泳を習わせているのですが、ふたりとも同じ曜日の同じ時間帯です。ふつうの兄弟姉妹だと、習い事の曜日や時間が異なるので送迎が何倍にもなり大変そうですが、それに比べると楽だなあといつも思います』(小学校2年生・双子姉妹)●(2)学校行事が双子の学年に集中できる『参観日や学年行事など、ふたり同じ日なので助かります。学校の予定に振り回されることなく、自分の用事を入れられます』(小学校4年生・双子兄弟)小学校や幼稚園・保育園の行事はけっこう拘束されます。学年が違うと、ダブルブッキングの心配があったり時間差で動かなければならないことも多かったりするのですが、その点双子だとその学年のみに集中できるのでとてもシンプルです。持ち物の準備も一気に済みます。●(3)下校も遊びもふたり一緒なので心強い『今年小学校1年生です。小学校が遠いので下校時を心配している1年生の親御さんも多いのですが、うちはふたりで帰ってくる のでまだ心強いなあ、と思います』(小学校1年生・双子姉妹)小学校入学と同時に、親から離れての登校や公園遊びなど“ひとりデビュー”が始まります。特に女の子の場合など、一緒に行動をするお友達を探すことから始める親御さんも少なくない中、双子だと一緒に行動してくれるのでその点は少し安心かもしれません(ただし、別々のお友達と遊ぶ……となる場合もたまにありますが)。●(4)学校を休んだときも、授業内容を確認できる『ひとりが風邪でしばらく学校を休んだとき。進んだ授業内容や行事の内容をもうひとりが教えていた。学年が一緒だと便利』(小学校5年生・男女双子)クラスは違えど、学年の授業内容はほぼ同じです。ひとりが欠席しても、もうひとりが教えてあげられるので勉強が遅れる心配はありません 。●(5)クラスふたり分の知り合いができる『やはり、その学年の2クラス分の知り合いができるので顔は広くなります。困ったときなどに相談できるママ友がたくさんいるので、その辺はありがたいです』(小学校3年生・双子兄弟)小学校では、双子はクラス別々のパターンが多いです。ですからその分、それぞれのクラスに知り合いができることになります。各先生の比較もできるので、「そっちのクラスはどう?」とママたちから聞かれることも多く、ちょっとした学年のご意見番みたいになる 、というご意見もありました。----------以上です。さらに中学生、高校生になると、思春期の双子は親ではなく双子同士で相談をし合う という話も聞きます。そのころには確実に手が離れた……と実感するそうです。そんな話を聞くと、ちょっと寂しくもなってしまいますね。手がかかる乳幼児期は本当に大変ですが、ある日一気に手が離れるのも事実ですし、「ママ、ママ」と必要としてくれるのも一生のうちで今一瞬だけなのかもしれません。大丈夫ですよ。双子育児、頑張ってください!●ライター/aki(中高英語教員)
2016年08月12日初めての育児は、わからないことだらけ。最近はママを助けてくれる便利グッズも増えましたが、慣れないうちはうまく使いこなせないこともあります。そこで今回は、私自身や周囲のママが、「初めての育児」で無知ゆえにやってしまった失敗例をまとめて紹介します。■抱っこ紐の使い方には注意!子どもが新生児のときに使っていた、横抱きタイプの抱っこ紐。頭のあたりが不安定で常に手を添えなければならず、「意外と不便だなあ。これなら普通に抱っこするのとあんまり変わらないかも」と思っていたのですが、何日か使ってやっと、頭の部分のパッドを入れていなかったことに気づきました。抱っこ紐に関しては、ほかに、バックルの留め方の間違いや留め忘れ、ベルトの締め方がゆるい、きつすぎるといった例も多いようです。使い方を間違ったままだと、赤ちゃんが転落、窒息することもあるのでくれぐれも注意が必要です。■ベビーカーでのトラブル日本では、ママが一人でも持ち運びしやすい軽量ベビーカーが人気。しかし軽量タイプは、その分ひっくり返りやすいというデメリットが。私の周囲でも、ハンドルにバッグをかけていたら、子どもをおろした途端にひっくり返った、荷物をかけすぎて子どもごとひっくり返ったという話をよく聞きます。私は対面と背面が切り変えられるベビーカーを使っていたのですが、レバーを切り替える際に一瞬子どもの指を挟んでしまい、慌てて病院に駆け込んだ苦い経験があります。友人には、ベビーカーのベルトを締め忘れて、赤ちゃんが道路に落ちたという人も。ベビーカーにしても抱っこ紐にしても、説明書をよく読んで正しい使用法を守ることが大切ですね。 ■子どもの足が急成長!子どもが1歳の頃、そろそろ新しい靴を買おうと靴屋に行ってサイズを測ってもらったら、サイズがかなり大きくなっていたことが判明。1カ月以上もサイズの小さい靴をはかせ、足を窮屈な状態にさせていたのかと、子どもに申し訳ない気持ちになりました。子どもの足の成長は早いといわれますが、歩き始めて間もない1、2歳の赤ちゃんは特に成長スピードが早く、3~4カ月で靴のサイズが小さくなってしまうことも。子どもによって成長スピードには差がありますが、3カ月に一度は測り直した方がいいようです。■ひじが抜けてしまった…!イヤイヤ期真っ盛りの2歳の頃、パパがおまるに誘導しようとして、子どもが「イヤーッ!」と抵抗した直後、腕がダランとして動かせない状態に…。7歳未満の小さな子どもは、骨と骨とをつなぐ肘の靭帯が未発達なため、腕を強く引っ張ると、ひじが抜けたようになることがあるのです。この状態は、医学的には「肘内障(ちゅうないしょう)」と呼ばれているそう。治し方にはコツがあり、整形外科に行けば、すぐに医師がずれた靭帯の位置を元に戻してくれます。とはいえ、子どもは痛がりますし、我が家では夜に発症したため、開いている病院を探し、お風呂あがりの濡れた髪のままタクシーで駆けつける羽目になり、なかなか大変でした。街で、よくパパとママが両脇から子どもの手をつないでピョーンと子どもを持ち上げている光景を見かけますが、その拍子に靭帯がずれることもあるそうです。初めての育児に、多少の失敗はつきもの。ただ、上記のような新米ママがやってしまいがちな失敗をあらかじめ知っておくと、深刻なトラブルや事故が防げるかもしれません。「これでいいのかな?」と迷ったときはそのままにせず、先輩ママや専門家に相談することも大切です。
2016年07月28日【ママからのご相談】30代前半の専業主婦です。結婚を機に仕事を辞め、現在3歳の長男の育児をしています。最近、OL時代の友人(独身)に「生活感出てきたね〜、すっかりママだね!」と言われました。褒められているのか、 マウンティングか……。どういう意味なのかは分かりませんが、私はとてもショックでした。なぜ生活感を与えてしまったのでしょう?とてもアバウトな言葉なので、何を直せばいいのかわかりません。●A. ママから放たれる“生活感”の正体を探りました!ご相談ありがとうございます。ママライターの木村華子です。どういう意味かわからないけど、漠然と見下された感のある“生活感”。相談者様のおっしゃる通り、とてもアバウトなキーワードです。しかし、他人から放たれる生活感オーラを察知した経験は、きっと誰しもがお持ちのはず。目には見えないけれど……、「それは何か」と聞かれてもハッキリとは答えられないけれど……、“生活感”というモノはたしかに存在する のですー……。なんだかオカルトチックな感じですが、今回はその実体を探るべく、独身&既婚女性の皆さまへ「身の回りの既婚女性に生活感を感じた瞬間は?」という質問をぶつけ取材を行いました。自分からにじみ出ている生活感の正体は一体何なのか!?その疑問を紐解くヒントにお役立てください!●身の回りの既婚女性に生活感を感じた瞬間●(1)生活感の正体は? 〜ファッション編〜『子どもが保育園に上がったあたりから、安い服ばかり着るようになった既婚の友人。生活感がスゴい。ファストファッションは確かに独身女性でも着ていることがあるけれど、あくまでも“ファッションに取り入れている” 程度。全身プチプラで固めてしまうのはいかがなものか……。もうアラサーなんだからさ……』(30代/独身)『“安さ”に加えて、“無難さ”を選ぶようになったらオシマイだと思う。クローゼトットには黒、グレー、ベージュ、ネイビー、カーキのアイテムばかり。あと、時々ボーダー。一つひとつは「無難だし、きっとどんな服にも合わせられる!」と賢い買い物をしたつもりでいる。でも、それらをうまく組み合わせることよりも、無難に着こなすこと しか考えていない。無難な色のアイテム全部を身にまとうと、いつも典型的な“生活感丸出しおばさん”が完成する。私のことです』(30代/既婚)『本人はオシャレなつもり。でも、そばから見れば“若作りギャルババア”って感じのママ友がいる。これは私の偏見だけど、ギャル服って安そうに見える 。アレは、若い顔と若い体、そして若い肌じゃないとやっちゃイケナイ。その人を見ていると、安いアパートの汚い洗面台で身支度をしてきたんですよ〜っていうイメージがありありと伝わってくる。安っぽさは、生活感だと思う』(30代/既婚)昨今では、ファストファッションへの敷居も低く、独身・既婚に関わらず多くの方がプチプラアイテムを身にまとっています。購入すること自体に問題はなさそうです。生活感につながるのは、“全身をプチプラで固めてしまう”“全体のコーディネートを考えない(オシャレ<無難さ)”“年齢や自身にマッチしたファッションを知らない”というポイントにあるのではないでしょうか。【解決策】・全身プチプラ化を防止・大人なきちんと感が演出できる洗練されたアイテムを持つ・無難なコーディネートに走りすぎない・骨格診断やパーソナルカラーなどを調べ、本当に自分に似合うファッションを理解する●(2)生活感の正体は? 〜お金編〜『結婚すると、家庭ごとに事情があることだけど、やっぱり羽振りがイイ人は生活感が無いイメージがある。逆にセコセコしてたり、貯金に一生懸命だったりする人は、所帯じみてる感じ』(20代/独身)『いつも金欠で、安物ばかり買ってる人。そして、いかに安かったかわざわざ話してくる人。以前そんな人に、「“ちふれ”の化粧品って、あなどれないよ〜」と勧められたことがある。ちふれが結構イイのは知ってるよ。でも、ファッションに気を使わない、美容院にも年単位で通っていないような、美意識の低いくたびれた主婦に勧められても説得力ないよ! 』(30代/独身)子育てをしていれば金欠になることだってあります!また、育児中の女性が貯金に一生懸命になるのも当たり前のこと!こればっかりは家庭の事情なので、「改善策は収入を増やすことです」などということにはできません。とはいえ、「金欠・貧乏=生活感」 というイメージを持った人が多いのも事実……。【解決策】・たとえ本当に金欠だったとしても、それをむやみに他言しない・賢い(安い)ショッピングができてうれしいとき、自慢話は家族だけにとどめておく●(3)生活感の正体は? 〜発言編〜『「自分はオモシロイ人」と思っているのか、いつも自分の家族をイジった自虐ネタを話してくる既婚の友人。会うたびに子どもの失敗や旦那さんのダメなところを、面白おかしく愚痴ってる。聞いてる側は笑うしかないけど、あまりにも悪口が多くて正直不快 だし、その姿はいかにも“生活感にまみれたママ”だなあ……と感じる』(30代/独身)『疲れた顔で口を開いたかと思えば文句ばかり言ってる人。文句を言うって、つまり自分の生活をさらけ出してるワケだから、生活感が出て当たり前だと思う。もうちょっとポジティブになろうよ……』(30代/既婚)『私の職場には、逆に全く生活感のない既婚女性がいる。結構ふくよかな体型をしているし、高級な服を着てるわけじゃないんだけれど、なぜか彼女が家事をしてる姿がイメージできない。私なりに理由を考えたら、その人は家族や家庭での話をしていない ことに気がついた。既婚の人の話題って、どうしても夫や子どもの話ばかりになりがちだけど、それが生活感になっているのかも……』(20代/独身)今回の取材で、私が「もしかして、ここが一番重要なのでは……?」と感じたのは、この発言編でした。たしかに、特別オシャレでもないし、スタイルがいいわけでもないのに、なぜか生活感のないオーラを放っている女性に時々出会います。そんな人はいつも、多趣味であったりボキャブラリーが多かったり……と、わざわざ自分のプライベートを持ち出さなくても話を盛り上げられるスキル がありました。逆に、身だしなみに隙がないのに生活感がある人は、自分の家族や生活にまつわる話をたくさんしているように感じます。“結婚している私”“ママな私”“主婦な私”という肩書きが話題にのぼらなければ、当然ママの生活感は見えてこないでしょう。くわえて、愚痴・文句に生活感を感じる方も多く見受けられました。【改善策】・家族や家庭以外の話題で、人と話すようにする・愚痴や文句など、ネガティブな話をしないよう気をつける●着る服、金銭感覚、会話内容……随所に生活感が潜んでる!ひとくちに「生活感」と言っても、その原因はさまざま。ファッションセンスや金銭感覚、発言にいたるまで、生活感はあらゆるシーンに潜んでいます。上記で紹介したこと以外にも、以下のようなプチ情報がありました。・リラックマが大好きなママ友。おばちゃんが持つキャラ物は、生活感以外の何物でもない。・ファンデの厚塗り。夕方になると鼻がテカテカ、ヌルヌル……。見た目が汚い。汚さは生活感になると思う。・髪がゴワゴワしてる人。肌が汚い人。年齢を重ねたら、この辺のケアが貧乏くささや生活感に直結してくる。・服がシワシワだったり、傘がボロボロだったり、身だしなみがだらしない人は家の汚さとかもイメージできてしまう。「生活感のないママになりたい!」と願うのであれば、これまでの自分を振り返り、どこに生活感を感じさせる要素 があったのかを探してみましょう。直すべきポイントを明確にして、ぜひ脱・生活感漂わせ系ママを目指してください。●ライター/木村華子(ママライター)
2016年07月20日旦那さんを送り出したら家事育児・・・とばたばたなので、時短が光る。買い物はもちろん、子供と公園などに行ってもお直しいらずなUVメイクが基本。そんな時は、UV対策と眉に、血色をプラスする程度のメイクが崩れる心配もなくオススメです。メイクのコツ・ポイント日焼け止め→下地→コンシーラー→クッションファンデの順で顔のベースを作る。外に出ることが多いので、UVは不可欠!眉はケイトのパウダーで簡単に描き、その上から眉マスカラを塗る。アイメイクは崩れが気にならないよう極力薄く。ヴィセのリップアンドチークでささっと血色アップ!このメイク動画の詳しい情報と使用コスメ詳細を見る
2016年07月16日夫婦の一方だけが働いている家庭であれば、必然的に育児の役割はもう一方に任されるようになるでしょう。しかし、経済的な事情により共働きを選択する夫婦も増えています。とはいえ「子育ては女性がするものだ」というイメージもいまだ根強く、 フルタイムで働きながら育児の負担も抱える妻も少なくないのではないでしょうか。そこで、共働き世帯のみなさんに「夫婦の育児分担の割合はどれくらいですか?」 というアンケートを実施しましたので、その結果を発表したいと思います!●共働き世帯に質問! 夫婦の育児分担の割合はどれくらいですか?・1位:妻が8割以上……58%(170人)・2位:妻が6〜7割……17%(51人)・3位:夫は育児をしない……11%(31人)・4位:夫婦で五分五分……9%(27人)・5位:夫が6〜7割……3%(9人)・6位:妻は育児をしない……1%(4人)・7位:夫が8割以上……1%(2人)※有効回答者数:294人/集計期間:2016年7月8日〜2016年7月11日(パピマミ調べ)●9割近い世帯で妻の負担が大きい『結婚してすぐ、私が家のことをやりすぎたのがいけないと思うんですけど、育児も私がやって当然という雰囲気はありますね。言えば夫もやってくれるけど、基本的には全て私です』(30代女性/編集者)『二人とも働いているから育児もきちんと分担するのがいいとは分かってるんだけど、残業がない妻に甘えてしまっています』(30代男性/営業職)およそ9割近くの共働き世帯で、妻の育児負担が大きいという結果となりました。女性の負担の方が大きいという予想はしていたものの、ここまではっきりと差がでるとは思いませんでした。夫がまったく育児をしないという家庭も1割以上いて、男性の育児参加がおろそかになっている ことが浮き彫りとなる結果に……。「旦那が出てくるのは子どもと遊ぶときだけ」「叱るのは私だから育児をしていない夫の方が好かれる」といった不満もあるようです。●五分五分という回答は9%『お互いフルタイムで働いていて勤務時間もほとんど一緒。育児に関して明確に役割分担しているわけじゃないけど、片方にばかり負担がかからないようには意識しています』(20代女性/アパレル)『最初は何にもやってくれない旦那だったんだけど、ひとつひとつやり方を教えて教育しました(笑)。それぞれ得意不得意があるけど、全体的には均等な負担になっていると思いますよ』(30代女性/飲食店)共働きとはいえ、勤務時間などそれぞれの働き方には違いがあるでしょう。残業が多いようであれば、もう一方が育児の負担を多くするというのは自然なことです。しかし、わずかではあるものの、できるだけお互いの負担を均等にし不満を持たないように工夫する世帯も見られました。家事と違い子どもと触れ合う育児は、男性の取り組む意欲も高くなりやすい と言えるのかもしれません。●夫の負担が大きい世帯はほとんど見られず『うちは夫の方が子どもの教育に熱心で、育児に関してはまかせっきりと言ってもいいかもしれません。その分、料理や掃除などの家事は私がしっかりとやっていますよ』(20代女性/事務職)夫の方が育児負担が大きいとした世帯はわずか5%。それも、家事は妻に任せつつ子育て部分のみ負担を大きくするというところも多いようで、“家庭での仕事”と考えるとトータルでの負担はやはり女性の方が大きい と言えるのかもしれません。育児に興味のない夫も問題ですが、育児に力を入れていることを振りかざしてそれ以外の部分をおろそかにすると妻の不満を買ってしまうこともあるのではないでしょうか。----------いかがでしたか?「俺は働いているんだ!」という言い訳が使えないぶん、男性の逃げ場は少ない はずですが、それでも妻側の負担が圧倒的に大きい様子。「公平な負担で」と考えれば、同じ仕事量になるように分担するのがいいかもしれませんが、子どもがからむだけに役割分担することが有効なこともあります。まずは話し合うところから、お互いに不満を感じないような育児分担を目指してほしいものですね。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜7位)】共働き世帯に質問! 夫婦の育児分担の割合はどれくらいですか?()●文/パピマミ編集部
2016年07月12日子育て中の女性にとって、仕事と育児の両立は難題です。そのため90年代以降、企業側は育児休業や時短勤務制度の充実を図ってきました。でも、その流れは「制度を活用すればするほど、職場で経験を重ねるチャンスを失いキャリアアップから遠ざかってしまう」という問題もはらんでいます。両立のカギを握るのはやはり、夫の存在。朝日新聞社が主催したシンポジウムをまとめた書籍『「女性にやさしい」その先へ“資生堂ショック”から新しい働き方を考える』(AERA編集部・大沢真知子編著、朝日新聞社)を参考に、女性の新しい働き方について俯瞰してみましょう。■議論のきっかけは「資生堂ショック」女性の新しい働き方に関心が高まった直接のきっかけは、2014年に化粧品大手・資生堂が打ち出した、美容部員への働き方改革でした。育児中などで1日2時間の時短勤務制度を利用する美容部員の働き方を見なおし、可能な限り、来客が多い夕方以降の遅番や土日勤務にもついてもらうというもの。時短勤務の制度自体はそのままで、あくまでも面談で一人ひとりの事情をよく聞きとった上で「月1回から」など、柔軟に取り入れていくものです。それでも、週刊誌AERAが“資生堂ショック”と名づけたこの改革は、世間に賛否両論を巻き起こしました。そのなかには「女性にやさしくなくなった、後ろ向きな改革だ」といったネガティブな反応だけでなく、「育児はしっかりしたいけれど、キャリアもあきらめたくはない」という女性からの前向きな反応もあったのです。■あえて「育休期間を短縮する」企業も育児中の女性を積極的に戦力化していく流れは、ほかの企業でも動き出しています。キリンビールでは、育休期間を「子どもが3歳に達するまで」から「2歳に達するまで」にあえて短縮。一方で、時短勤務を長さによって3パターンに分けるなど働き方の選択肢を増やしています。みずほ銀行でもフレキシブルな勤務制度を再考。時短勤務中でも、忙しい五・十日や月末月初には、事前申請でフルタイム勤務できる体制を整えました。時短勤務が長引けば、それだけ職場での実務経験がほかの社員よりも減ることは事実。それだけ将来の昇進や昇格も遠ざかり、補助的な役割を担うことが多くなります。そしてキャリアアップをあきらめる――そうしたキャリアコースを陸上競技になぞらえた“マミートラック(ママ専用トラック)”という言葉も生まれています。「子育て優先」の働き方を選ぶのか、キャリアアップを視野に入れるのか。育児世代の女性が、働き方を自分で選択できる時代がはじまっています。■政府目標は男性の「7人に1人以上」本書は、これらを背景にことし1月と2月に行われた「女性と企業フォーラム」の議論の様子を収録。女性が「家庭」と「職場」とのバランスを自分で決めるためになにが必要か、企業、働く人それぞれの視点から議論されました。そこで特に議論されたのが、男性の育休取得について。シンポジウムでは、「男性が最低1ヶ月以上の育児休業を取って主体的にかかわれば、その後の夫の育児参加のきっかけになる」といった意見や、「『週何回』といった回数ではなく、育児や家事を旦那さんと『半分』というところからスタートしたらうまくいった」といった経験談も語られました。2014年度雇用均等基本調査によれば、男性の育児休業取得率は2.3%。政府目標は、2020年までに男性の育児休業取得率13%。割合にして7人に1人以上です。男性の育休取得者をいかに増やすかが、女性の新たな働き方のカギを握っているといえます。■男性の育休が女性の活躍を後押しする制度上は、男性も育児休業を取得することが可能です。育児・介護休業法とそれに基づく各制度は、男女労働者が対象。会社に規定がなくても、申し出れば育児休業を取得することができます。育休可能期間は、子どもの1歳の誕生日前日まで。夫婦ともに育休を取得した場合は1歳2ヶ月に延長され(パパ・ママ育休プラス)、その間にそれぞれが1年間を上限として取得できます。加えて、所得保障も拡充しています。育休期間中、資格を満たすと雇用保険から支給される「育児休業給付金」。これにより6ヶ月間、最大で給料の3分の2が支給され、所得税もかかりません。育休中は、社会保険の保険料も免除されます。つまり、6ヶ月間は手取りがほとんど減らないということ。出産後、妻が6ヶ月間育休をとって復職し、入れ替わりで夫が6ヶ月間育休をとれば、1年2ヶ月の間、世帯収入がほとんど減らない仕組みになっているのです。制度を積極的に利用し、夫が積極的に育休を取得していくことが、女性の本当の意味での「活躍」を後押しします。*本書では、「女性と企業フォーラム」シンポジウムで紹介された企業の事例や、実際に育児とキャリアアップを両立させているワーキングマザーの生の声を知ることができます。シンポジウムは700人の定員に合計1,500人の応募があったそう。このことからも、女性とキャリアへの関心の高さが伺えます。女性が、自分にとって最適な「仕事」と「家庭」のバランスを自分で考える。そのきっかけになる1冊です。(文/よりみちこ) 【参考】※AERA編集部・大沢真知子編著(2016)『「女性にやさしい」その先へ“資生堂ショック”から新しい働き方を考える』朝日新聞社※改正育児・介護休業法のあらまし―厚生労働省※育児休業給付の内容及び支給申請手続きについて―ハローワーク
2016年07月11日こんにちは、栗生です。便利なモノやサービスが溢れかえる21世紀の日本に住んでいて、不便は特に感じずに過ごしてきました。妊娠・出産を経験するまでは…。赤ちゃんのいる生活では、それまで培ってきた経験や知識では対応しきれないことが出てきます。赤ちゃんのことについては、自分なりに調べたり、専門家や子育ての先輩方に話を聞いたりすることで知識を蓄積することができますが、それでも自分の体のつらさやお世話にまつわる小さな不便は、積もり積もって大きなストレスとなりかねません。産んでみなければわからないつらさ、大変さ。それを軽減してくれる育児グッズは本当にありがたい存在です。私が特にそれを実感したのは、初めて授乳クッションを使ったときでした。授乳クッションとは、半円形のクッションを胴の周りに装着し、その上に赤ちゃんを乗せて授乳する、定番の育児グッズです。出産するまではその存在も知りませんでしたが、産院でこれを使わせてもらったところ、コリにこっていた背中や肩が楽になり、授乳がものすごく快適に。産後間も無く疲れ切っていたこともあって、「これぞ人類の叡智! 開発者の人、ありがとう!」と大感謝した記憶があります。育児グッズの進化は日進月歩。これからも、育児を助けてくれるグッズやサービスがどんどん開発されますように。今日のかるた「らくちんグッズで親回復」
2016年07月06日女性の社会進出が当たり前になっている今、家事や育児はもはや女性だけの仕事ではなくなりつつあります。それに伴って世間では“イクメン”と呼ばれる男性たちが増加しており、芸能人でもSNSやブログで自身のイクメンぶりを披露している人をよく見かけますね。「育児に参加する男性ってステキ!」と、女性たちからもてはやされるイクメンですが、実際のところは“外面”がいいだけという男性もいるようで……。そこで今回は、そんな夫たちの“イクメン気取り”にイライラしているママの声を集めてみました!先輩ママたちが経験した“夫のイクメン気取りあるある”、共感できますか?●夫の“イクメン気取り”にイライラしたエピソード4つ●(1)義実家ではイクメンぶる『普段は全然育児を手伝わないくせに、私の実家に来たときだけイクメンぶるのが本当にイラつく。うちの両親はそれに騙されて「いい男掴まえたね」とか言ってくるけど苦笑いしかできない。普段からやれよ』(32歳女性/2歳男児のママ)“仮面イクメン”の特徴の一つに、“外面がいい”というものがありますが、自宅では育児放棄してるクセに外ではイクメンぶる感じは見てて薄ら寒いですよね。「普段は育児しないのにね〜」とか言ってやりたくなります。というか、人前でだけイクメンぶってる男は大概あなたのことを“ナメて”ます ので、一度ガツンと言って恥をかかせた方がいいかもしれません。人によっては普段から育児に参加するようになるかもしれませんよ。●(2)「俺の方がうまいよな」とかドヤ顔してくる『ウチの旦那はたまにしか育児しないくせに、ご飯や寝かしつけがスムーズにいったら「俺の方がうまいよな」とかドヤ顔してくる。数回うまくいったからって何?って感じ 。こちとら何百回何千回ってやっとるわ!』(28歳女性/1歳女児、3歳男児のママ)これもあるあるですね〜。たまに気まぐれで育児に参加して、少しでもうまくいったら「俺の方がうまい」とか言ってくる感じ。完全にビギナーズラックですし、日頃から子どもと接しているママよりもうまいはずはありません。本来なら「んなわけねーだろボケ!」と言い返したいところですが、夫を本当にイクメンにするためには“褒める”ことが何よりも大切なので、「そうかもね」とか適当に相づち打つしかないところも歯がゆいです。●(3)汚れ仕事は絶対にやらない『自称イクメンな夫。たしかに休日は子どもと公園に出かけたり遊んだりしてくれますが、おむつ替えだけは絶対やりません。理由は「汚いから」 。育児をナメるなよ!って言ってやりたいです』(35歳女性/0歳男児、2歳男児のママ)育児の楽しい面だけ味わって、面倒なことは全てママ任せというパパも多いですね。仕事から帰ってくるなり子どもを起こし、気が済むまで遊んだら泣いている子どもをママへパスして自分は寝る、という黄金パターンもこれに当てはまりますが、疲れが極限に達しているときにこれをされると、○してやりたい気持ちに襲われますよね。イクメンと名乗る以上、楽しいことも面倒なことも合わせて引き受けて欲しい ものです。●(4)イクメンぶりを“盛る”『夫は普段育児をしないくせに、ブログやSNSでは頻繁に子どもの画像を上げます。この前も、「今日は一日公園で遊びました」などとイクメンアピールをしていました。いやお前、20分で心折れて帰ってきただろ』(27歳女性/3歳男児のママ)こういう話、多いですよね。正直、芸能人でもブログやSNSで“イクメンアピール”している人の一部は“仮面イクメン”なんじゃないかと思っています。男性は見栄を張りたい動物なので多少“盛る”のは仕方ないのかもしれませんが、あまりにも盛りすぎるとそれは“ウソ”になるんだ ということを知って欲しいですね。あと純粋に“盛るのはダサい”ということにも留意してほしいものです。----------いかがでしたか?育児を手伝ってくれるのはとてもありがたいことですが、中途半端な“イクメン気取り”は逆に癪に障るのでやめてほしいですね。とはいえ、夫を完璧な“イクメン”にできるかどうかは、ママの腕にかかっています。『やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ』の精神を大事に、夫を育てていきたいですね。●文章/パピマミ編集部
2016年06月22日こんにちは、保育士でライターのyossyです。「おむつなし育児」 という言葉を聞いたことがあるでしょうか。自然派の育児を好む人は知っているかもしれません。でも、「おむつなし」という言葉から連想して、「全くおむつを使わない育児なのかな?」と誤解している人もいるようです。ここでは、おむつなし育児に関して誤解しやすい部分を、Q&A形式で解説していきましょう。●(1)ずっとおむつをしない育児なの?実際には、おむつを使っている人が多いようです。おむつなし育児は、「おむつをしない育児」ではなく、『なるべくおむつの外(オマルやトイレ等)でオシッコ/ウンチをさせる育児』(おむつなし育児研究所による定義)です。おむつなし育児の目的は、赤ちゃんが本来持っている自然な排泄欲を満たしてあげること 。保護者が、赤ちゃんが「排泄しそう」というタイミングを察知して、おむつを外して排泄してもらいます。これにより、・赤ちゃんとコミュニケーションがとりやすくなる・赤ちゃんの排泄欲が満たされてご機嫌になりやすい・排泄量が増えたり、おむつかぶれが改善されたりすることもある・紙おむつのゴミや布おむつの洗濯が減ってエコといったメリットがあると言われています。●(2)ホーローおまるを用意しなきゃダメ?おむつなし育児を実践している人のあいだで、ホーロー製のおまるが人気のようです。そのため、「ホーローおまるを購入しなければいけないのでは」と思っている人もいるかもしれません。確かに、ホーローおまるは見た目もおしゃれで、汚れも落ちやすいというメリットがあります。でも、重要なのは「おむつ以外の場所で排泄する」 ということ。続けられるわからないうちは何も用意しなくてもOKです。おまる以外にも、トイレや風呂場、使わなくなった適当な容器などで排泄するという方法もあります。●(3)トイレトレーニングにつながる?「おむつなし育児=トイレトレーニング」と思っている人もいますが、おむつなし育児の目的は、あくまで排泄欲を満たしてあげること。「おむつを早くはずすこと」ではありません。でも、おむつなし育児をすることで、・親が赤ちゃんの「排泄したい」というサインを読み取れるようになる・赤ちゃんがおむつ以外の場所に排泄する気持ちよさを覚えるといった効果が期待できます。それにより、結果的にトイレトレーニングが早く終わるケースもあるようです。●(4)赤ちゃんに無理をさせるのでは?なかには、「小さいうちから無理をさせて、赤ちゃんがかわいそう」という意見を持つ人もいるようです。でも、決して赤ちゃんに無理をさせようとしているわけではありません。大人だってそうなのですから、赤ちゃんもおむつにおしっこやうんちがついていたら、当然気分が悪いですよね。その不快感で泣くことも多いものです。ですから、事前に排泄したいという気持ちを察知しておむつを外してあげれば、気分がよくなるはず。ただし、親が「絶対におむつ以外でさせなくては!」と強く思いすぎてしまうのは考え物です。うまくいかずに赤ちゃんにつらくあたってしまったり、イライラしてしまったりして、結果的に赤ちゃんにストレスがかかる可能性もあります。はじめはうまくいかなくて当然なので、無理せずに気持ちを楽にして挑戦したいですね。----------何かと誤解されやすいおむつなし育児。でも、実は今日からでも気軽にはじめることができます。興味があれば、赤ちゃんを観察してチャレンジしてみてはいかがでしょうか。【参考リンク】・おむつなし育児ってなに? | おむつなし育児研究所()●ライター/yossy(フリーライター)
2016年06月11日母として妻として、仕事では責任ある立場として。朝から晩までフル稼働なはずなのに、なぜか魅力的に映る女性がいます。そんな気になるあのヒトの「きれいの裏舞台」に迫ります。第3回は、ママたちに絶大な支持を得ている、ママスタグラマーでイラストレーターの横峰沙弥香さん。出産を機に描き始めた愛息「まめちゃん」の育児絵日記をInstagramに投稿したところ、ママたちの間であっというまに評判になり、フォロワーは現在10万人を超えています。ただでさえ忙しい子育てと仕事を両立させながら、どうやって美しさをキープしているのか、そのヒミツを取材しました。横峰沙弥香さん1984年生まれ 長崎県出身。イラストレーター。九州を拠点にタレントやイラストレーターとして活動したのち上京。30歳で「まめ」を出産。アドリブが苦手なマニュアル人間という育児との相性最悪な特性ながら、だましだましがんばるママ一年生。2015年2月より、愛息との日常を描いたイラストをInstagram内で投稿。15ヵ月で10万人のフォロワーを集める。好きなものは、島らっきょう。現在、女性自身web 「まめ日和」 、 and moi(アンドモア) 「and PEAS」 で、育児絵日記を連載中。blog: Instagram: @sayakayokomine twitter: @mameyokomine お子さん : 子供一人、息子(1歳) 運動など : 息子を抱っこがてらスクワットなど「ながら筋トレ」食生活 : 発酵食品をとること、できるだけ水分をとること お悩み : 産後、極端に体調を崩しやすくなりとにかく風邪をひきやすくなった 独身時代は、九州でタレント、レポーターとして地元の人気番組に出演していた横峰さん。活動の場を広げるため上京したところ、ご主人と出会い、結婚。妊娠を機にタレント活動を休業し、子育てをしながら、もうひとつの職業であるイラストレーターとして活躍しています。■横峰さんの一日(平日)7:00 : 起床/まず玄関を掃除/コーヒーを飲みながら絵日記を描く(Instagram更新)/息子起床/朝食8:00 : 1日の予定を立てる/メールチェックなど9:00 : 天気次第で息子と散歩など10:00 : 夫起床/お風呂11:00 : 家族団欒(夫の仕事柄、生活が夜型気味なので午前中に家族の時間をとるようにしています)12:00 : 昼食13:00 : (うまくいけば)息子がお昼寝。寝てくれればその間に仕事15:00 : (息子が昼寝をした場合)だいたいこのくらいに息子が目覚めるので軽く散歩など16:00 : 夕食の準備18:00 : 息子とお風呂(息子は2回お風呂に入ります)スキンケア/夕食19:00 :お風呂 スキンケア マッサージ 子供と遊ぶ19:00〜21:00 : 息子が眠るまでひたすら遊ぶ。息子が眠り次第仕事スタート21:00〜22:00 : (早い日は)夫帰宅/仕事中の場合、夫の食事のため一時中断。※作業量にもよりますが、この後(最長4:00まで)作業をしたのち就寝。 ご主人の仕事柄、家族団らんの時間が午前中になるため、自身の仕事に取り掛かれるのが夜中になってしまうこともしょっちゅう。忙しいなか編み出した、まめママ流の時短スキンケアと、愛用のコスメを教えていただきました。▼HABA スクワランオイルそれまで愛用していた別ブランドのオイルにも不満はありませんでしたが、妊娠して肌の乾燥が気になりだしたのをキッカケに、先輩ママさんたちに評判がいい「HABAのスクワランオイル」にシフトしました。洗顔やお風呂の後の水分を含んだ肌にほんの少量(パーツごとに1滴)なじませるだけ、という手軽さが嬉しいです。お風呂上りに息子の肌に使い、流れで自分にも。息子はじっとしていてくれないので、ワンステップ以上の手間はかけられません。▼カウブランド シャンプー&トリートメント産後4か月頃から抜け毛に悩まされるようになり、色々なシャンプーを試してこれに落ち着きました。シンプルでサッパリした洗い上がり。頭皮がリセットされたかのような爽快感がありました。使い始めてすぐに抜け毛は落ち着きましたが、今でも家族で愛用しています。▼ニベアクリームスキンケアの仕上げは独身時代からずっとこれを使っています。ニベアクリーム効果なのか、私は人生でほとんど肌トラブルを起こしたことがありません。安定の保湿力はこれの右に出るものはないと思っています。全身どのパーツにも使え、リップケアやホットタオルパックにも使っています。化粧下地もニベアクリームです。横峰さんの基本スキンケアは、スクワランオイルとニベアクリームだけで完結。たくさんのコスメを使うのは、子育て中のママにとって、時間も費用もストレスになります。それよりもいまは、カラダにいい食事にこだわり、家族全員が健康的な美肌でいられるように心がけているそうです。 育児絵日記が待望の書籍化!「まめ日記」 2016年6月13日 発売(かんき出版) 「こっそり見て癒されています!」「すごくわかる!」「親バカバンザイ」 今日も11万人のママが見ている「まめちゃん」(1歳、男の子)。その誕生から1年間の腕白ぶりに加えて、書籍でしかよめない育児に役立つちょっとしたコラムや出産シーンのマンガも楽しめます。・HABA ・カウブランド ・ニベア
2016年06月03日妊娠中から少しずつ親になっていくママと違い、突然目の前に現れた小さな我が子に、戸惑う「新米パパ」は多いようです。「接し方がわからないから…」と、我が子と距離を置いてしまうパパも少なくありません。しかし、そんな新米パパに対して、「もっと育児に参加してよ!」と強制したり、「何やってんの!」と失敗を責めたりするのは逆効果。かえって育児から遠ざけてしまうかもしれません。そこで今回は、ママたちの体験談をもとに、新米パパに育児参加してもらうためのコツについて考えてみたいと思います。■「見ておくよ」って言ったのに…「ショッピングモールで夫が『俺が子ども見とくよ』と言ってくれたので、私は一人で買い物へ。待ち合わせ場所のキッズコーナーに行ってみると、夫はベンチに座って携帯ゲームに夢中。子どもは隣のお店に入って商品で遊んでいました」(Kさん/32歳/不動産)ここで「全然見ていないじゃない!」と感情的になってしまっては、夫がヘソを曲げてしまう可能性も。まずは一言、「おかげで買い物できたよ、ありがとう」とお礼を言えると良いですね。ただ、これでは安心して子どもを任せられないので、「ちゃんと見ていてほしい」とも伝えておきたいところ。そんなときは、子どもの成長を夫婦で実感し、感動を分かち合う言い方が効果的です。「好奇心旺盛で、一人で動き回れるようになったんだね。もう目が離せないね」と、子どもの成長をよろこびつつ、「目を離してはいけない」ということも、しっかり伝えられるように工夫してみましょう。■わからないなら聞いて!「私がお風呂に入れた子どもの体を、夫が拭いてくれるというので任せたら、やり方がわからなかったのかオロオロしていました。結局、私がお風呂から出るまで濡れたまま放置。できないならせめて、私を呼んでくれたら良かったのに…」(Sさん/29歳/主婦)「できないなら、やるって言わないでよ!」と言いたくなりますが、ここで怒ってしまうと、パパのヤル気を削いでしまいそう。育児の経験・知識は、たいていの場合はママの方が豊富。ママにとっては当たり前でも、パパは「知らない、わからない」というケースは案外多いので、はじめてのことをお願いするときには、できるだけ具体的に、やり方や注意点を伝えるように心がけましょう。パパ一人に任せる前に、まずはママがやっているところを見てもらって、やり方を伝えておくのも良いですね。■まさかの逆ギレ?「息子が産まれたばかりのころ、夫の抱き方が少し危なっかしかったので『それじゃ危ないよ』と注意したら、『うるさい! 俺はちゃんと気をつけて抱いてる!』と夫が怒りだしました。それからしばらく、夫は息子に近寄らないようになってしまい…。私の言い方が悪かったのでしょうか?」(Tさん/28歳/公務員)パパは「自分の抱き方を否定された」と感じたのかもしれません。新米パパの慣れない手つきは見ていて心配になりますが、まずは褒めてあげることが一番です。「やっぱりパパの方が、手が大きいから安心するみたいね」と褒めてから、「もうちょっと、こうすると手が疲れにくいよ」とさりげなくコツを伝えると、パパの受ける印象は大きく変わるはず。新米パパにイラッとする瞬間もあるとは思いますが、「パパの育児参加」を促したいなら、そこはちょっとだけ我慢が必要。少しずつ育児に参加してもらえるように、言い方を工夫したり、感謝の気持ちを伝えたりしながら、まずは簡単なことからお願いしてみてはいかがでしょうか?
2016年06月02日妊娠中から出産後、育児中のママのためのサービスには、意外といろいろなものがあります。なかには、自治体が支援を行っていて、安価で利用できるお得なサービスも。私の場合、後から知って「あのとき知っていれば利用したのに…」と後悔したことが何度もありました。そこで今回は、ママを助けてくれる便利なサービスをまとめてご紹介。妊娠出産を考えている女性は、ぜひ前もってチェックしておきましょう!■産後ケア施設産後ケア施設は、出産したママが病産院を退院した後も、専門家からケアや育児サポートを受けながら、赤ちゃんといっしょに休養できる施設のこと。産後ケア専門の施設もありますが、産婦人科や助産院などで「産後入院」としてサービスを提供している場合もあります。費用は施設やプログラムの内容によってまちまちですが、1日で数万円、5日間から1週間の入院になると40万円以上かかることも。ただ、最近では産後入院に補助金を出す自治体も増えているので、一度住んでいる自治体のサイトや窓口で確認してみましょう。■育児支援ヘルパー長期の産後入院は難しいけれど、どうしても体調が悪いときだけ誰かに育児や家事を助けてほしい…。そんな人は、ヘルパーを検討してみてもいいかもしれません。民間のヘルパー派遣会社もありますが、自治体が育児支援ヘルパーを派遣している場合もあります。料金は自治体や各家庭の所得によっても異なりますが、多くの場合は1時間1,000円以内という低料金で、中には産後はもちろん、妊娠中にも利用できるものもあるようです。■認可保育所の一時保育病院や買い物、パートの仕事などに行くために、一時的に、もしくは週に何日か子どもを預かってほしいというママのために、自治体の認可保育所の一部が実施している一時保育という制度があります。料金や申し込み方法、利用システムは、自治体・施設によって異なりますが、一般的に、民間の託児所よりは安価ですし、自治体が認可した施設なので安心して預けられるのが魅力。ただし、地域によっては希望者が殺到する場合があるので、利用したい人は早めにチェック・申し込みすることをおすすめします。■ファミリー・サポート・センター一時的に子どもを預かってもらうなら、国が推進している子育て支援事業の一つであるファミリー・サポート・センターを利用する方法もあります。この制度は、地域に住む一般の人が会員になって子育て家庭をサポートしてくれる仕組みで、一時預かりや保育園へのお迎えなどを頼むことができます。公的な制度なので、子どもを預かってくれる会員はセンターによる講習を受けていますし、保険にも加入しています。料金(会員への活動報酬)は自治体ごとに異なりますが、通常、民間のベビーシッターや託児所を利用するより安価です。利用するには事前の登録や顔合わせなどが必要なので、当面は利用する予定がないママも、まずは登録だけでもしておくといいかもしれません。周囲に頼れる人がいない核家族の子育て家庭も多い昨今。アラフォーで出産するママの場合は、たとえ近くに両親がいても、高齢でサポートを頼めないこともありますよね。そんなママこそ、上記のようなサービスを積極的に利用してみてはいかがでしょうか。
2016年05月24日