「医療モノということで、“カッコよく”見えてしまうイメージを抱いていたんですが、ここで描かれているのは、ひとりひとりが背負っている人生なんです」――。吉沢悠は、出演作『孤高のメス』をこう表現する。この言葉にこの映画の魅力、そして演技者としての彼の揺るぎないスタンスが表われている。ベストセラー医療小説を実写化した本作。吉沢さんは「自らの素の感情を役柄に重ね合わせながら演じた」と言葉に力を込めた。この“人間ドラマ”に彼はどのような思いで向き合ったのか――?映画の公開を前に話を聞いた。物語の始まりは1989年、とある地方の市民病院に当麻鉄彦(堤真一)という名の外科医が赴任するところから始まる。大学病院に依存し、満足な手術ひとつ行えない腐敗した環境を当麻はその腕で、変えていく。当麻が変えたのは何より、そこで働く人々の意識。吉沢さん演じる青木はまさに、彼との出会いによって自らの生き方を省み、そして変わっていく若き医師である。「大学病院の古い体質があって、その下で働く青木はいろんな思いを抱えつつ、“権威”という壁にぶつかる。当麻との出会いで大きく変わっていくこの人物をしっかりと演じ切れないことにはこの作品のテイストが観る人に伝わらない。そのプレッシャーはありました。と、同時に青木が感じる葛藤は、ひとりの俳優として僕にとっては感じたことのある思いでした。それを生かして演じ切ることができれば楽しいだろうな、という相反する複雑な気持ちでした」。90年代末から2000年代の前半に掛けて、次々と話題のドラマ、映画に出演し、主演も数多くこなしてきた吉沢さんが芸能活動を休止したのは2005年。奇しくも本作で演じた青木と同様にアメリカに渡り、帰国後、俳優としての活動を再開した。役柄に自らを重ねた、という部分についてさらに深く尋ねた。「自分なりの信念を持って俳優という仕事をやっていましたが、やればやるほどに『いまのままでいいのか?』というクエスチョンがついて回るようになった。それはまさに、約束された道を見失った青木そのもの。前半部分の彼に、その当時、自分が抱いていた感情を乗せました。それからアメリカに渡って何より感じたのは、俳優として現場に立てるということは、決して当たり前のことではないのだということ。そう感じたときに無性に俳優をやりたい、演じたいって思えてきたんです。帰国して初めての仕事が映画だったんですが、あのときは本当に嬉しかった。それはまさに、青木が当麻先生を手伝いたくて帰国するときと同じ気持ちでした」。復帰後、彼が出演した映画は『夕凪の街 桜の国』、『逃亡くそたわけ−21才の夏』、『てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜』に本作と物語性と共に、社会への強いメッセージを感じさせるところがあるが…。「決して、それを意識して作品を選んでいるわけではないです。ただ、例えばニューヨークにいる頃、『自分は日本のことを何も知らない』と強く感じて、帰ったら広島に行きたいと思うようになった。そうしたら(広島を舞台に被爆を扱った)映画『夕凪の街 桜の国』のお話をいただいた。不思議なめぐり合わせは感じますね(笑)。常に、観る人に何か良い影響を少しでも与えられたら、という思いはあります。そうした思いがこういう良い循環を生んでいるのかも」。そうした流れに身を投じる中で、映画というメディアへの熱い思いが自身の内側からも沸々とわいて来ていると明かす。「映画人の熱…独特の温度の高さへの憧れは以前以上に強く感じます。周りが見えなくなるような強い思いで、わが子を育てるようにみんなが映画に夢中になっているあの環境は、本当に気持ち良いんです。30歳を過ぎて、ここにいられることが幸せだな、と感じるようになりましたね」。最後に「今後演じてみたい役は?」という質問に「もちろん、当麻先生のような役もやってみたいですね」と語り、「それから…」と、生瀬勝久が演じた、自らの保身しか考えない大学病院の医師・野本の名を挙げ、少し興奮気味にこう続ける。「生瀬さんが仰ってたんです。『俺は、野本という役を“悪”として演じたわけじゃない。一人の人間として演じた結果がこうだったんだ』って。それを聞いて、ああいう役をいつか演じられるようになりたいな、と思いました。僕自身今回、野本という存在に生かしてもらってるんです。そんな深みを演じられるようになりたいです」。(photo:Ryusuke Suzuki)■関連作品:孤高のメス 2010年6月5日より全国にて公開© 2010「孤高のメス」製作委員会■関連記事:堤真一天才外科医役に都はるみのこぶしを聴いて特訓目の前の命を救うため、禁断のオペに挑む『孤高のメス』試写会に15組30名様をご招待小栗旬初監督作引っさげ北海道に!ゆうばり国際映画祭ラインナップに注目来年の東映は『ゼブラーマン2』セクシー衣裳から『桜田門外ノ変』まで注目作ズラリ!堤真一、大組織の悪しき体制と闘う熱血医師に「ヒーローではない、医師を演じたい」
2010年06月23日朝食はパン派。家族みんなパンが大好きで、朝起きた時に大好物のパンを食べて、その日をごきげんにスタートさせる…というのが、わが家のパン食暮らしのお決まりになっています。そんなパン好きなわが家。最近パン専用の桐箱「パン箱」を手に入れました。朝のスタートをおいしく特別にしてくれる、とっておきのパン箱をご紹介します。「本の家」でおなじみ、増田桐箱店のパン箱。日本では昔から、モノを大切に保管する箱として、桐箱が愛されています。着物、器、…そして贈り物。大切なものは桐箱に入れて、カビや害虫から守ってきました。桐箱の調湿性や防虫性を生かし、暮らしに活かしていたのです。それは今の暮らしでも引き継がれているもの。伝統というと大袈裟に聞こえますが、大切なものこそ桐箱に収めると、特別感がより一層増すように思います。いつかの戴きものが包まれていた桐箱を、ハレの日用のアクセサリー収納に。桐箱に入れると、いつものアクセサリーとはひと味違う収納に。ハレの日に、気持ちが引き締まる気がします。こんなふうに桐箱は取っておいて、何かの収納に充てるようにしています。こちらは増田桐箱店さんのアイテムで、アンジェではおなじみの「本の家」。本を湿気から守り、本の虫を寄せ付けない。実際に使ってみて、子供の絵本を大切に収納できていることがとってもうれしいのです。そしてこちらが、今日ご紹介する「パン箱」。天然の白木が美しい、加工なしのありのままの木目が存在感を解き放ちます。サステナブルな暮らしに前のめりになっている昨今は、伝統工芸品に近代的なデザインを取り入れた、だけどちょっぴり素朴なアイテムがひと際目を惹きますよね。“昔からいいもの“と“環境にいいもの”は、“これからも残していきたいもの”。木目はそれぞれ表情が違うので、一つ一つの商品が個性豊かで、手元に届く桐箱の個性をおたのしみいただけます。アンジェが手がけた桐箱のひと工夫を、キッチンの片隅に。桐箱は乾湿調整を行い、一定の快適な状態を保ってくれます。湿度を調整してくれるという優れものなのです。そんな働き者の桐箱は、お米やパン、乾物の収納にもぴったり。ご近所で買った、1斤の食パン。おいしい食パンはスーパーで売っている市販の食パンと違い、保存料を使っていないそうで。だからこそ、その日のうちに食べるのが一番おいしく味わえるそう。だけど、次の日の朝においしく戴きたい。そんな私たちのわがままに応えるべく、増田桐箱店のパン箱の登場。パン箱は1.5斤サイズ。1斤の食パンがすっぽりと収納できるゆとりがあります。パン好きにはたまらない眺め。ここからふわふわ触感のおいしい朝をスタートさせるのです。アンジェが別注で手がけたひと工夫は、蓋を本体に引っ掛けて収納できるところ。蓋のL字の持ち手の部分が、本体のフチにフィット!手狭なキッチンでも、作業を広げすぎずコンパクトに収めることができるようにできています。何とも気の利いたデザインが素敵。キッチンの片隅に、お気に入りの光景がまた一つ。どこに置いても絵になる桐箱だから、無造作に置けるのもうれしいのです。紅茶やお茶、お薬。パンだけじゃない、こんな収納も。桐箱の手に取りやすいポイントは、軽さにも秘密があります。腰高のキッチンカウンターに置いて、ひょい!と持ち上げることができる軽やかさ。その軽さはこの通り。軽量な桐箱は、暮らしの収納に使う度心地よさを感じます。キッチンでは、ちょっと目隠ししておきたい、だけどすぐに手に取れるようにしておきたい、そんなアイテムがたくさんありますよね。例えば、毎日の休憩のおともの紅茶たち。派手なパッケージをいちいち取り除く面倒を、桐箱がすっぽり覆ってくれます。紅茶、番茶、インスタントのスティックティー。これからは容器に移し替えなくても、桐箱から「どれにしようかな。」と気軽に選ぶことができそうです。お薬の収納にも。処方箋の紙袋がぴったり収まるサイズ感。お薬を紙袋ごと立てて収納できるので、常備薬の収納におすすめ。内服薬はお水と一緒にキッチンで飲むものですので、キッチンに置いておけると便利さがアップしますよ。いかがでしたか。暮らしを豊かにしてくれる桐箱収納の魅力。「増田桐箱店」×アンジェ別注のパン箱で、もっともっとパンをおいしくいただける毎日をお届けいたします。 【ご紹介したアイテム】パン専用の桐箱。調湿性と防虫性を生かした桐箱が、パン食暮らしをもっと豊かにしてくれます。⇒ 【アンジェ別注】 パン箱 1.5斤 桐箱 ブレッドケース/増田桐箱店 nami sasaki整理収納アドバイザー。夫と三兄弟と5人暮らし。毎日の暮らしを楽しむ工夫探しが好き。収納で暮らしを心地よく。
2001年12月05日春は何だかパンが食べたくなります。パン好きさんはもちろん、ライフスタイルに変化が訪れる春。慣れない生活の中、特にバタバタする朝は、手軽に食べられる「パン食」が重宝します。そんな食卓に欠かせないパンを、まとめ買いして冷凍ストックしているお家も多いのではないでしょうか。冷凍保存は便利な反面、悩ましいのは 冷凍するとどうしてもパサつきやニオイ移りが気になる ことも。美味しさをキープしてくれるアイテムがあればもっと美味しいパンライフが過ごせるのに。そんなお悩みを解決すべく作られたのが、あの マーナの パン冷凍保存袋/MARNA 。この冬新商品として登場し、アンジェでも入荷の度に完売を繰り返す話題のアイテムが、久しぶりに再入荷しました。パン作りのプロと開発された「パン専用の凍保存袋」パンをおいしく食べるために作られた マーナ パン冷凍保存袋/MARNA 。おいしさの秘密は、アルミを包んだ3層構造の袋。ダブルチャックでしっかりと密閉することで、 パンのおいしさの要である水分を残してくれます。また、一般的なフリーザーバッグに比べ、空気透過度が低くしっかりと外気の侵入を防いでくれるから、 冷凍した時の独特な冷凍庫内の匂いが付きにくいのも特徴の一つ。美味しいトーストの条件である・こんがり焼けた小麦の風味・外カリッ中ふわっの食感を損なうことなく、美味しさを再現してくれるのです。5〜6枚切りのパンが1袋に3枚すっぽり。洗って繰り返し使えるのも嬉しいポイント。パン好きのインスタグラマーさん達も早速ご愛用中!その使用レポをご紹介していきます。ほぼ毎日ストックしているパンの冷凍保存に!見た目も使い勝手も文句なしシンプルな中にセンスが光るアイテムが素敵な、整理収納アドバイザーの kagi.__ さまは、ほぼ毎日パンをストックしているパン好きさん。ずっと気になっていたという マーナ パン冷凍保存袋/MARNA を、再販のタイミングでお迎えいただきました。発売されてから ずっと気になっていた #パン冷凍保存袋 !マーナの商品は、我が家でもたくさん愛用中。再販されたタイミングで、我が家にもお迎えしました 。そのまま冷凍保存袋にいれてもしっかり密封 今までのラップに包んでジップロックに入れるという作業もなく、されて保存できます◎2.3枚そのままいれても 、 パンとパンがくっつきません 。嬉しい〜!しっかりとしたつくりなので、 何回もリピートして使える のも魅力的です。ラップに包んで袋にいれたら パンカスが気になりませんが 、洗って乾かせば問題なし◎見た目も可愛いし 、使い勝手も文句なし です 。我が家には パンはほぼ毎日ストックがあります。最近は 薄切りパンにハマっていますが、我が家でダントツ人気は やっぱりイングリッシュマフィン。安くなっていると嬉しくて、2袋まとめ買いしてしまいます。先日放送されていた #家事ヤロウ 。 簡単トーストレシピが紹介されていました。どれも美味しそうだったな〜。<写真・コメント@kagi.__ さま>繰り返し使えて、ごちゃつきがちな冷凍庫もすっきり木のぬくもりを感じる、優しい空間作りに惹かれる misat_s さまは、冷蔵庫内をすっきりさせながら、パンの冷凍臭がつきにくくできたそう。食パンはすぐに食べ切れないので、いつも冷凍しています。パンを冷凍するときに最近使っているのは、マーナのパン冷凍保存袋。アルミを挟んだ3層構造なので、しっかりと密封し、 冷凍臭がつきにくくなっている そうです。洗って繰り返し使えるのもいい! シンプルなデザインなので、冷凍庫内がすっきり してよかったです。<写真・コメント@misat_s さま>「パンを美味しく食べてほしい」そんな想いで誕生したアイテム。パン好きの一員としては、試行錯誤を重ねて開発してくださったメーカーさんの企業努力に頭が下がります。冷凍パンだからしょうがないかな〜と何気なく諦めていた、解凍したパンのちょっぴり残念な味わいにもさようなら。こんな頼れるアイテムがあれば、気兼ねなくストック冷凍も出来て、快適なパンライフを満喫できそうです。 【ご紹介したアイテム】食パンの冷凍保存をもっと美味しくするための専用袋。ニオイ移りや乾燥を防いでくれる、アルミを挟んだ3層構造です。⇒ マーナ パン冷凍保存袋/MARNA インスタグラマーさんの話 ■食のはなし ■暮らしのはなし y.fukuokaアンジェ編集部。アクセサリー作り、探検が心の癒し。誰かにワクワクを届けたい、ハリネズミと夫の2人+1匹暮らし。
2001年12月05日