狂言師の野村萬斎が、10月10日に公開される3DCGアニメ映画『GAMBA ガンバと仲間たち』で最強最悪の敵・ノロイを演じていることが明らかになった。過去に放送されたTVアニメ『ガンバの冒険』にも登場した白いイタチのノロイは、その白く美しい姿とは裏腹に、狡猾な罠を仕掛けネズミを次々と殺していく残忍かつ冷酷なサディストとして描かれ、当時の少年少女たちのトラウマになったとも言われている。また、勇気と好奇心にあふれたガンバをはじめ、心優しきボーボ、親分肌の船乗りネズミ・ヨイショ、物知りで一団の参謀役のガクシャ、口は悪いが実はいいヤツのイカサマ、怠け者だが友達思いのマンプクなど個性豊かな面々に匹敵する、敵役としての存在感を必要とされる難しい役どころでもある。2013年に公開された宮崎駿監督作品『風立ちぬ』のカプローニ役以来、2作目となるアニメ作品のアフレコに臨んだ野村は収録後、「ノロイは非常に重要な役どころで、しかも悪役。昔から悪役をやってみたかったという事もあり、本当に楽しく演じさせていただきました」と振り返っている。野村は役柄について、「ノロイは、怖さと魅惑的なところを兼ね備えた、カリスマ性のあるキャラクターで、最初に浮かんだイメージは、『ガッチャマン』と敵対するベルク・カッツェでした」と分析。演じる上では「ノロイの個性をうまく表現するために、ずっと気張っているだけでは怖くないので、少し女性的なふんわりした面を見せながら、突然スパッと切り込むような、振れ幅の大きさを表現したいと思っていました」と、ノロイの底知れない恐ろしさを演出する工夫があったという。最初こそ「自分のキャラクターを出す事に専念していました」と語る野村だが、「終わる頃にはすっかりノロイになってしまったと思います。大激闘した時には、リアクションなど、本当に格闘しているような感じで、全身を使ってアフレコさせていただきました」と役になりきったようで、「アフレコって、大変だなと思いました(笑)」と漏らすなど、その熱演ぶりをうかがわせた。『GAMBA ガンバと仲間たち』は、作家・斎藤惇夫氏が手がけた小さなネズミたちが力を合わせて巨大な敵に立ち向かう壮大な冒険物語『冒険者たち ガンバと15 ひきの仲間』を、『ALWAYS 三丁目の夕日』『STAND BY ME ドラえもん』などのヒット作を世に送り出してきた映像製作会社・白組が3DCG映画化。企画構想から15年、総製作費20億にも及ぶ巨大プロジェクトとして始動し、製作期間10年を経て完成した。本作の脚本を担当するのはドラマ『相棒』シリーズや『リーガル・ハイ』で知られる人気脚本家・古沢良太氏。さらにエグゼクティブ・プロデューサーには『スパイダーマン』、『アイアンマン』を手がけたマーベル・スタジオズの創設者であるアヴィ・アラッド、劇中曲には第86回アカデミー賞作品賞を受けた『それでも夜は明ける』の楽曲を担当したベンジャミン・ウォルフィッシュを迎えるなど、トップクリエイターたちが集結して製作されている。キャストには野村のほか、主人公・ガンバ役にアニメ『進撃の巨人』のエレン・イェーガー役などで知られる声優の梶裕貴、ヒロイン・潮路役をディズニー映画『アナと雪の女王』(2014年)の日本語吹替版でアナを演じた神田沙也加が務めるほか、マンプク役を高木渉、忠太役を矢島晶子、ボーボ役を高戸靖広、イカサマ役を藤原啓治、ガクシャ役を池田秀一、ヨイショ役を大塚明夫、ツブリ役を野沢雅子が担当する。(C)SHIROGUMI INC.,GAMBA
2015年08月14日狂言師の野村萬斎が、TVドラマ『相棒』や『リーガル・ハイ』などで知られる人気脚本家・古沢良太氏のオリジナル書き下ろし映画『スキャナー記憶のカケラをよむ男』(2016年GW公開)で現代劇に初挑戦することが27日、明らかになった。野村が演じるのは、残留思念を読み取る特殊能力を持つ主人公・仙石和彦。かつてはその能力を使い、マイティーズというコンビで日本中を湧かせたものの、その能力の代償に精神をすり減らしてコンビは解散。マンションの管理人として人目を避けた生活を送る中、一人の女子高生から行方不明になったある女性を探してほしいという依頼があり、コンビ復活をもくろむ芸能事務所社長の策略で渋々協力するも、予想だにしない事件へと巻き込まれていく。映画では、仙石の相方・丸山を雨上がり決死隊の宮迫博之が演じる。今作が現代劇デビューとなる野村は、「僕は狂言師なので、どうしても腹から声を出してしまいます。今回は現代劇ですし、そんなに大きな声を出さないでと監督に言われていますので、なるべく自然にしゃべることを心がけています」とコメント。また、宮迫とコンビを組むことについては、「僕も漫才師になったような不思議な気分です(笑)」と楽しんでいる模様で、「狂言もセリフ術ですが、今回セリフの応酬で魅せる部分もあるこの作品の中で話芸を培われた宮迫さんと一緒にやると非常にテンポ感が出ます。分かりやすく言えば楽しいキャッチボール。お互いが楽しんでいて、それを人が見て楽しい。そんなコンビネーションになっていると思います」と期待をのぞかせた。一方の宮迫は、「本来、映像のお仕事に限らず、ある程度の緊張を持って仕事に臨むんですけど、今回は芸人ということもあって今の所、ほぼフラットです(笑)」と役柄に違和感はない。野村とはこれが初共演だが、「とにかく初対面の感じがしなかった。不思議と、何の違和感もなくリズムよくできたんです」と相性のよさを明かした。さらに、野村と一緒に芝居に入ってからは「発声のレベルが全然違う」ことを発見したようで、「(萬斎さんの)役柄的には(発声を)抑えないといけないので、監督さんから注意されることもあるんですが、その時の発声が全てこっちのおなかに響いてくるから、すげ~なと!(笑)。あのおなかに響く発声はどうやってるんだろう?などと思いながら、ご一緒しています」とコメントを寄せた。古沢氏は野村の役どころについて「主演の萬斎さんは普通の人っていうよりは、普通じゃない人…"変人"をある説得力を持って演じられる人であるだろうと思っています。なので何かしらの特殊な能力を持った人間でいこうと決めていました。色んなアイデアはありましたが、新しいヒーロー像がいいと思っていて、正攻法で事件を解決するプロットの中に今までに無いような主人公、探偵像を作りたいと思いました」と説明。宮迫が演じる丸山については、「お笑い芸人なので、本職の方がやってくれると説得力があります。バカなことも言うけれど、いかんせん仙石がもっと変人なので、ビシバシ、突っ込んでいかなきゃならない。その両方を器用にできる方がいいと思っていたので、宮迫さんは本当に理想的」と絶賛している。本作のメガホンをとるのは、『デスノート』(2006年)、『デスノート the Last name』(2006年)の金子修介監督。TVドラマ『相棒』Pre Season~season5など人気シリーズを手がけてきた須藤泰司氏が企画を務める。須藤氏と古沢氏がコンビを組んだ映画『探偵はBARにいる』(2011年)は、第35回日本アカデミー賞で優秀脚本賞を受賞した。本作について古沢氏は、「『相棒』→『ゴンゾウ』→『探偵はBARにいる』と事件ものの面白さを学び、面白さを知りました。それらの仕事を通じて学んだものの、自分なりの最新型がこの作品です。現時点での集大成でもあると思います」と語っている。映画は7月15日にクランクイン。クランクアップは8月末を予定している。(C)2016「スキャナー」製作委員会
2015年07月29日みきとPは、バンド活動を経て2010年3月に「こくはく」を投稿し、ボカロPとしての活動を開始。活動当初はみきとPの名前の由来であるボーカロイド「miki」を使用していたが「SECRETDVD」からは「初音ミク」をメインに楽曲を制作している。2011年8月に発表した「小夜子」で初の殿堂入り(10万再生超)し、以後「心臓デモクラシー」「刹那プラス」などのヒット作を生み出し2012年8月自身の代表作となる大ヒット曲「いーあるふぁんくらぶ」(2015年5月段階で370万再生超)を発表。その後も「サリシノハラ」「夕立のりぼん」など、発表する楽曲が注目される超人気ボカロPである。ギターサウンドを中心とした、胸射すセンチメンタルな楽曲からPOPでかわいい曲まで、そのジャンルは問わない。自ら歌唱するほか、楽曲提供を数多く手掛けるなど幅広く活躍している。そんなネットミュージック界で絶大な人気を誇る"みきとP"が本人歌唱での1stシングルをついにリリース。「ゆらゆらと揺れ動く好奇心」を独特な"みきとPサウンド"と歌詞に乗せて届ける珠玉のタイトルナンバー「きゅりあす」のほか、カップリング曲も書き下ろし新曲を収録。『改めまして、みきとPです!』みきとPのSecondSeasonがここから始まる!!なお、1stシングル「きゅりあす」購入特典として、数量限定で「みきとP本人直筆サイン入りステッカー」が封入される予定。(C)EXIT TUNES
2015年05月10日三谷幸喜が脚本を務め、野村萬斎を主演に迎えて贈るスペシャルドラマ「オリエント急行殺人事件」。11日(日)、12日(月・祝)に放送となる本作に先駆け、10日(土)に、“ものまねメイク”で話題のざわちんが主要キャストのメイクを披露するメイキング番組が放送されることが明らかになった。フジテレビ開局55周年特別企画として製作された本作。ミステリーの女王アガサ・クリスティーの世界的名作を基に、三谷幸喜版として描いていく。2夜にわたり放送されるが、第1夜は原作に忠実に、第2夜は“犯人側の視点”から描くというオリジナルの演出が加えられた構成となる。民放ドラマ初主演・フジテレビドラマ初出演となる野村萬斎が日本版名探偵ポアロ・勝呂武尊演じる本作には、松嶋菜々子、二宮和也、杏、玉木宏、沢村一樹、吉瀬美智子、石丸幹二、池松壮亮、黒木華、八木亜希子、青木さやか、藤本隆宏、富司純子高橋克実、笹野高史、小林隆、草笛光子、西田敏行、そして佐藤浩市など、人気・実力共に兼ねそなえた、ドラマ・映画史上かつてない豪華な顔ぶれが勢ぞろいして放送前から話題を集めている。今回放送されるのは、三谷幸喜版オリエント急行殺人事件のメイキング番組。「オリエント急行『ざわちん』事件」(関東ローカル)としてざわちんさんが、主演の名探偵勝呂武尊を演じる野村萬斎、第2夜のキーマンとなる超重要人物・家庭教師、馬場舞子を演じる松嶋菜々子、美貌の外交官夫人である安藤伯爵夫人役を演じる杏のモノマネメイクを本物の衣装を着て披露するとのこと。それぞれのメイクにチャレンジしたざわちんさんは、「萬斎さんは初挑戦、松嶋菜々子さん・杏さんは再挑戦ということだったが、実は再挑戦のふたりが心配だった。というのも前回はかなり苦戦して、いままでのモノマネメイクでもトップレベルの難易度だった。萬斎さんは写真をみた途端、自分に似ている!と思い、すぐに出来上がった。松嶋さんの美しいフェイスラインは、陰影をつけることで似せていった。今回、苦戦したのは杏さんの髪型。複雑に結われた髪型は実は地毛!」と明かした。「三谷幸喜のオリエント急行殺人事件の魅力世紀の話題作を一足お先にお届け!」は1月10日(土)11時15分よりフジテレビにて放送。フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件」は2015年1月11日(日)21時~、1月12日(月)21時~フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年01月09日神田川に架けられた東京で初めての石橋と言われる「旧萬世橋」(よろずよはし)の勾欄(橋柱)の一般見学が先頃可能になった。千代田区観光協会サイトまちブログ神田によると、旧萬世橋は、現在の万世橋(まんせいばし)と昌平橋のほぼ中間に、「江戸城筋違御門」の石垣を利用して架けられた東京初の石橋と言われ、これまで神田明神の境内の奥にあり、非公開だった。このたび、神田明神の境内に鎮座する籠祖神社を改め、完成した合祀殿と隣の祖霊社の間に通路が整備された。これにより、一般の見学が難しかった乃木希典書「彰忠碑」、「護国慰霊之碑」、そして東京初の石橋と云われる「旧萬世橋」の勾欄(擬宝朱橋柱)の見学が可能になったとのこと。同サイトによると、「旧萬世橋」の勾欄は祖霊社の奥、行き止まりの狭いスペースの中央に旧神田区民の日露戦争の戦死者を偲ぶ「彰忠碑」が建っており、その碑を囲む形で擬宝朱のついた旧萬世橋の勾欄が配置されているという。なお、「旧萬世橋」は、明治45年に開業する甲武鉄道の万世橋駅建築と鉄道工事のために取り壊されたものだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月21日銀幕の中で笑って、泣いて、転んで、踊ってまたカラリと笑う。狂言師・野村萬斎の面目躍如というべき映画『のぼうの城』がついに公開となった。『陰陽師II』から9年ぶりに主演した本作では史実を基にたった500の兵を率いて2万の豊臣軍の猛攻に耐え抜いたデクノボウの“のぼう様”こと成田長親を演じた。萬斎自ら「よく分からない道化のような男」と分析するこの役を最初にオファーされた時は「何で僕なんだろう?そんなにボケてるように見えるかな?と思ったけど周りに『ピッタリだ』と言われてショックでした(苦笑)」と振り返るが…。その他の画像確かに『陰陽師』シリーズで演じた安倍晴明とはタイプの異なる役柄だが「普段、やらなそうな役だからこそやってみたいと思った」と語る。現場では即興を交えて周囲の反応を楽しんでいたようで「自分が喜劇役者、狂言師でよかったと思いましたね」とも。「とにかく遊ばせていただきました。それはNHKの朝ドラの『あぐり』以来の感覚かな。こちらの提案をことごとく監督が喜んでくれて、台本にないことをやっては『何でこのシーンがそうなるの?』といつも聞かれていました。たいていのシーンで台本通りのものと僕のテイストを入れたものの2パターン撮ったんですが、完成した映画を観たらかなりの部分で僕の方を使っていただいてました」。のぼう様と同様に「地面から5センチほど浮いている」というのが本作の久保田プロデューサーによる野村萬斎評であり今回のオファーの理由だというが、萬斎本人も「確かに昔から浮いているところはあったかも(笑)」と自覚症状アリ。いつのまにか周囲を魅了し巻き込んでいくところも長親そのものと言える。「学生時代、休憩時間はアイドルでしたからね。女の子たちの前で10分劇場みたいなことをしたり、休憩時間の直前に女子トイレの入り口に隠れて女の子が入ってくる時に『ようっ!』と出ていったり…。いや、のぞくわけじゃなく『どうしてキミはそこから出てくるの?』って突っ込んでほしくて(笑)。今なら犯罪ですね(笑)」。2万の兵を前に歌って踊って喝采を浴びるカリスマの原型は10代の頃にすでに形成されていたというわけだ。一見、突飛で破天荒なように見えて「物事を本質的に見る」というところも長親と重なる。今回の映画出演を含め古典芸能の枠にとどまらず次々と新たな挑戦をしてきたが「僕はあくまで狂言師として王道にいるつもりです」と語る。では改めて“狂言師・野村萬斎”が見据える先は?そう尋ねると「『秘すれば花』という世阿弥の言葉もありますが、見慣れて予測がついてしまうのが一番よくない。その意味で狂言の固定観念を崩したいという思いはあります。とはいえ芸の本質まで変えてしまっては意味がなくなってしまう。つねに新鮮さを保っていたいし、現代人が演じて現代人が見るという前提を考えつつ、手法に関しては古典に則ってやっていくことを心がけています」と確信的な笑みを浮かべてうなづいた。『のぼうの城』公開中※取材・文・写真/黒豆直樹
2012年11月09日先週末公開されるや、週末3日間で5億円を突破する好スタートを切った『のぼうの城』。すでに40億も射程圏内と目されている本作だが、その人気は日本の至高・野村萬斎扮する“のぼう様”を始め、成宮寛貴や佐藤浩市らが演じるの魅力的な武将たち。しかし、敵軍となる豊臣秀吉が率いる天下軍にも、上地雄輔や山田孝之など彼らの魅力に負けず劣らずの武将たちがいることを忘れてはいけない。このほど、敵武将たちの魅力と撮影時のメイキングをたっぷりと13分間も収めた特別映像が到着した。一国一城の主でありながら民から“でくのぼう”の意から「のぼう様」という名で慕われた成田長親。戦国の大武将・豊臣秀吉率いる2万の軍勢にたった500人の兵でケンカを売った、彼の奇想天外な戦人生と戦場にめぐる人間模様を描く。今回、紹介する天下軍は歴史に名を残した有名武将揃いのスパースター集団!そんな戦国時代のオールスターチームを率いるのは、織田信長、徳川家康と並び天下統一を成し遂げた男・豊臣秀吉だ。この秀吉に扮した市村正親が、劇中では最強の天下軍を駆使して豪快な作戦で次々と領地を広げていく英傑として描かれている。。そして、本作で萬斎さん演じる“のぼう様”の最大の敵役となるのが、今回の戦の大将・石田三成だ。知将として群を抜く才能をもっていたことから「無双の才覚」と称された現代で言う“出来る男(デキメン)”だ。この役に、“おバカ”キャラとして活躍してきた上地雄輔がまさかの大抜擢を受け、決定当時は賛否両論を呼んだが、今回届いた映像では、しっかりとデキメン・三成になり切っていることが確認できるはずだ。ほかにも、山田孝之が演じる三成の親友で常に冷静沈着な男・大谷吉継。利に転ばず義に生きた名将として武将ファンの間でも高い人気を誇る吉継役に、山田さんも「カッコいい役なので、楽しんでやりたい」と嬉しそうな表情で語っている。さらに、傲慢な武将・長束正家役の平岳大も嫌われ役ながらもいい味を醸し出している。歴女もそうでない方も、ぜひ彼らの魅力をこちらの映像からチェックしてみて!『のぼうの城』は全国にて公開中。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:のぼうの城 2012年11月2日より全国にて公開© 2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ
2012年11月07日「『職業は?』と聞かれたら『野村萬斎』と答えたい」。そう言って浮かべた笑みは“優しい”と言うべきか、“いたずらっぽい”と表現すべきか…何とも形容しがたい。掴みどころがないという意味では、今回演じた“のぼう様”こと成田長親と似たものを感じさせるが「長親は無自覚だけど、僕は確信を持ってやってますよ」と自らが積み重ねてきたものへの矜持を覗かせる。狂言師として伝統芸能を守り受け継いでいくだけにとどまらず、現代劇からギリシャ悲劇、さらには子ども向け番組への出演まで幅広い分野で活躍し、新たな道を切り拓いていく野村萬斎。実に9年ぶりの映画出演作となる『のぼうの城』では、たった500名で2万の大軍に立ち向かう忍城の城代(=指揮官)を魅力的に演じている。冒頭の“職業=野村萬斎”という発言を証明するかのように、萬斎さんが演じているからこその魅力が詰まった本作。どのような思いでカメラの前に立ったのか?映画公開を前に話を聞いた。激しい殺陣による合戦シーンあり、城を丸ごと水に沈める壮大な水攻めシーンありと、これまでの日本映画にないスケールで展開する本作だが、欠かすことのできない魅力の一つが萬斎さん演じる、でくのぼうの“のぼう”こと長親のキャラクターだ。あの時代(=戦国末期)の時代考証にただ忠実に演じるのではなく、時に現代的な受け答えや、あえて芝居がかったリアクションを取り入れることで、長親を何とも親しみやすい人物に仕上げている。萬斎さんは「ある種、“道化”のような立ち位置で予測できない演技を心がけた」と役へのアプローチを明かす。「監督からは『常に白い衣裳を着せたい』というイメージで、ひとりだけ浮いてて、目立ってもいいということですよね。目立つためにはみんなと違わなくてはいけない。テンポ感や空気を変えて、周りは猛者が多くて低く『おうっ!』と唸るような中で、僕だけ『ハイっ!』と甲高い声を上げたり、常に天邪鬼(あまのじゃく)でいることを意識してました。庶民の目線を持ちつつも、人間の本質的な部分を追求したい。人として正直と言うところを含め、狂言で言うところの太郎冠者(たろうかじゃ)に近いと言えるし、道化と言えばピエロやジョーカーですよね。絵札よりも強いのか?それとも単なるババなのか?確かにそういう掴みどころのなさはありますね」。いまでは笑ってふり返るが、撮影に入る前はこの“掴みどころのなさ”に大いに悩まされたという。そこで「惚れた相手に聞くのが一番」とヒロイン・甲斐姫を演じる榮倉奈々に、初対面でいきなり「どうして甲斐姫はのぼうが好きなの?」と聞いたとか。戸惑いつつも榮倉さんから返ってきた答えは、長親が持つ「将器」だった。萬斎さんは改めて、本作で描かれる奇妙なリーダー像についてこんな思いも。「昔、『乱』(’85/黒澤明監督)という映画に出演したとき、根津甚八さんから“ダメージアップ”という造語を教わったんですが、頼りなくて隙がある人物ほどダメージを与えられるといったら変ですが、みんなを安心させられるんですね。専制君主的ないかにもなエリートが上から物を言うのではなく、隙のある人間が実は本質をきちんと見抜いていて、しかもそこに信念がある。それが長親の良いところですね。とっつきやすくて下から持ち上げられるリーダー像があって、そこに才能のある人が寄ってくるというお話。(敵方の大将の)石田三成も含め、リーダーとは何ぞや?というところに興味を持っていただけたら嬉しいです」。9年という時間を置いての映画出演となったが、萬斎さんにとって映画やドラマといった映像作品に出演することの楽しさは?「狂言というのは2~3人で演じるもので、(表現の)省略も多く、見る側の想像力に訴えるところが多いのですが、映画はこれだけの人数が集まってリアルに具体的に作れるところが魅力ですね。僕としては無いものねだりって感じがするわけです(笑)。また、狂言は一つ一つの演技を映像用に残すことはほとんどしません。僕らの芸はその場の一代限りのもので、弟子や息子に芸のDNAを残すことで存在していく。だから、映像として形に残る仕事をしたいという思いはあります」。さらに、狂言以外の場での表現が“狂言師・野村萬斎”に与える新たな発見や影響についてはこう語る。「狂言では僕らは“型”を習い、プログラミングされるがごとく表現技術を習得していくわけで、それはスイッチひとつで心がなくても『泣け』と言われれば泣けるし、『笑え』と言われれば笑えるということ。では、そこに感情が全くなくてもいいのか?と言われればそうじゃない。感情だけではダメだけど、型にもやはり一滴の感情が必要です。であるなら、こういう作品で本当にその気持ちになる――映画では本当にそういう気持ちにならなければ嘘になってしまいますから――それが狂言に入ってくることで、どんなに省略された表現の中にも人間味が増していくのかなと思います。何より僕らもまた、型から入りつつも最終的には型から脱しなくてはいけないわけです。様式や型に囚われない世界に入るためには、リアルな実戦で気持ちを作ったり涙を流すことは、いますぐではないにしろ、活きてくると思ってます」。“改革”ばかりが声高に叫ばれ喝采を受けるのが昨今の風潮だが、萬斎さんが目指すのは単なる伝統の改革ではない。自らの試みを「挑戦的な活動」と認めつつ、常に「伝統を守る」という意識を持ち続ける。「伝統芸能の技をもって『ここまではいける』という確信は常に持っています。そこは確信犯的にやらないと単に狂言師が『新しいことをやります』と言っても、メチャクチャな変なものになってしまうので難しいですよ。伝統という枠の中で、じゃあどうやって発信したらいいのか?発信しなければ単なる古い文化財になってしまいます。古典の本質を掴みつつ『ここを現代的にアレンジしよう』、『ここをアピールしよう』という狙いがないといけないと思います。その点、“のぼう”は無責任に見えるかもしれませんね(笑)。でも、ズレているように見えて、本質はちゃんと見えているんです。自由に、楽しみながらやらせていただきました(笑)」。全てを冷静に計算し、そのくせ計算外の出来事が起こることを誰よりも楽しみに待ち望んでいる道化。日本が誇る稀代のジョーカーの名演に泣いて、笑って、突っ込んで、翻弄されつつ壮大な歴史活劇をお楽しみあれ!(photo/text:Naoki Kurozu)stylist:Nakakawahara Hiroshi(CaNN)Hairmake: Shinji Okuyama (ing)■関連作品:のぼうの城 2012年11月2日より全国にて公開© 2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ
2012年10月31日野村萬斎が7年ぶりの映画主演を果たした歴史スペクタクル『のぼうの城』のジャパンプレミアが20日に東京・六本木ヒルズアリーナで開催され、野村をはじめ、榮倉奈々、成宮寛貴、山口智充、上地雄輔、山田孝之、佐藤浩市ら豪華キャストが本作の“出陣”に雄叫びを上げた。舞台上には滝をイメージした水のカーテン。前方では炎が上がるという本作の世界観を再現するド派手な演出に、キャスト陣は汗だくだった。その他の写真発行部数130万部を突破した和田竜のベストセラーを『ゼロの焦点』の犬童一心監督と『ローレライ』の樋口真嗣監督が共同でメガホンを執り映画化。家臣から“のぼう様”と呼ばれる忍城(おしじょう)の城代・成田長親(野村)が、外見からは想像もできない才能と人望によって、天下統一を目指す豊臣秀吉の2万の大軍を相手に、たった500名の兵で圧倒的な戦いを見せる様を描く。昨年9月に公開される予定だった本作。しかし、東日本大震災を受け、映画のクライマックスである“水攻め”の表現が、時節柄ふさわしくない描写であるとの判断で、公開が延期されていた。念願の公開決定に、野村は「とにかく嬉しい」と喜びを爆発させ「泣いて笑って、ビックリしてズッコケて……。ぜひ映画から活力をもらって、家に帰ってもらえれば」と“のぼう様”顔負けの熱弁でアピールした。一方、佐藤は「なんで監督がふたりだったの?」と今更ながら、素朴な疑問。「面白い作品が作れるという確信があって、樋口を誘った」(犬童監督)、「マネする人が増えると困るから、大きな声では言えないが、監督が2人いるのは大変良かった。演出が“当社比2倍”ですから、ツインターボを搭載しているようなもの」(樋口監督)と経緯を説明し、さらに「面白くって、つい5回も観ちゃった」(犬童監督)と並々ならぬ自信だ。「ロマンスの要素もあるので、女性にも楽しんでもらえる」(榮倉)、「壮大な時代劇であり、同時に人間ドラマ」(成宮)、「家族三代で楽しめる作品」(山田)、「僕の衣装は“そで”が無いので、ぜひ二の腕フェチの皆さんには注目してほしい」(山口)。上地は先月、本作のプレミア上映が行われた第36回モントリオール世界映画祭に参戦し「現地のみなさんのリアクションがとても大きかった」と手応えを感じていた。『のぼうの城』11月2日(金) ロードショー
2012年09月20日東京・世田谷区の公共劇場、世田谷パブリックシアターの平成24年度の劇場プログラムに関する発表会が4月11日に行われた。会見には芸術監督を務める野村萬斎と、主催公演を担当する栗山民也、長塚圭史、三浦康嗣、白井晃、森新太郎が登壇した。『南部高速道路』チケット情報会見で萬斎は「劇場も15周年になります。古典から新作まで、時代を意識しながら民間では出来ないことをやりたい」と挨拶。その中で、昨今の税に対する関心の高さを意識してか、「みなさんの税金を使ってやっていることもあります。売れるに越したことはないですが、(出席者に向けて)価値のある作品づくりをお願いしたい」との要望も。それに応えるように、6月にラテンアメリカの作家、フリオ・コルタサルの短篇小説『南部高速道路』をもとに新たな作品を作る長塚は「(この本は)渋滞に巻き込まれ、終わらないというシンプルな話。頼もしい俳優に集まってもらい、いい形で稽古も進めている。税金も無駄にしないんじゃないか」と自信をのぞかせた。6月はもう1本、井上ひさし生誕77フェスティバル2012の第4弾として萬斎主演で『藪原検校(やぶはらけんぎょう)』を上演する。これは井上ひさしの存命中から企画していたもの。演出の栗山は「井上さんの芝居は声が重要なファクターになる。(萬斎主演の)『国盗人』を観て、(主人公の)杉の市と萬斎さんがなぜかだぶった」とキャスティングした理由を明かした。これを受けて萬斎は「指名してもらい光栄です。久々に腰が上がりました。『オイディプス』以来です」と嬉しそうに話していた。また、井上ひさしの希望もあり、初演時と同じく井上の兄(井上滋)の音楽を使用する。10月は3人の先鋭的作家がタッグを組み、既存のミュージカルや音楽劇に囚われない、次世代の音楽劇『魔笛』(仮)を上演する。脚本は第54回岸田國士戯曲賞を受賞した柴幸男、音楽は□□□(クチロロ)の三浦康嗣、振付はモモンガ・コンプレックス主宰の白神ももこが担当。ただし、三浦曰く「現状ではどういうものを作るのかまったく決まっていない」そうで、担当するパートも変わる可能性があるとか。タイトルもモーツァルトとは関係ないと説明し、「演劇を観に来ているはずなのに、いつの間にか音楽のルールで観ているような錯覚」といった、音楽と演劇の壁を越えたようなものを目指していきたいと意欲を見せた。この他、11月は川村毅が書き下ろした作品を白井晃が演出する、死刑制度に纏わる話『「4」four』を、12月は英国の人気劇作家リチャード・ビーンの作品を、日本初登場で上演。演出は期待の若手森新太郎が担当する。2013年2月から3月は「シェイクスピア×野村萬斎」の第3弾として、2010年に初演した『マクベス』を再演。演出も手がけた萬斎は「決まってないが海外出品も考えている」と構想を明かした。『南部高速道路』は6月4日(月)から24日(日)までシアタートラム、『藪原検校』は6月12日(火)から7月1日(日)まで世田谷パブリックシアターで上演。その他の公演詳細は公式サイトで随時発表する。
2012年04月12日『ロングバケーション』など数々の大ヒットドラマを手がけた脚本家、北川悦吏子が初の舞台作品に挑戦。真矢みき主演による大人のラブ・コメディ『彼女の言うことには。』が4月、東京・渋谷のPARCO劇場に登場する。パリ発東京行きの飛行機の中、隣り合わせた男女(真矢、筒井道隆)と好奇心旺盛なキャビン・アテンダント(矢田亜希子)を中心に展開するウイットに富んだ会話劇だ。北川とともに多くのドラマをヒットさせた永山耕三が演出を担当。恋愛ドラマの強力コンビが構築するコミカルでちょっとせつない“アラフォーの恋”、その気になる舞台の稽古場を訪れた。『彼女の言うことには。』チケット情報稽古開始前、真矢が真っ先に「今、私たちに必要とされているのは柔軟性なんです。すごく変わった形態を取っているので」と教えてくれた。普段の舞台作りとはだいぶ勝手が違うようで、筒井曰く「台本が非常に映像的。これがどうやって舞台になるんだろう!?と楽しみですね」。今回が初舞台となる矢田は「だからかな?舞台の台本を初めて読みましたけど、私にとっては逆にすごく読みやすかった」と語っていた。「稽古、すごいことになってますよ!」という筒井の言葉に期待を募らせて、いざ稽古を見学。主人公の夏来(真矢)の失恋話を、たまたま隣の席に座った是枝(筒井)が聞くハメになる……というシーンだ。ふたりの会話の応酬は驚くほどにナチュラルで、もしや素のおふたり?と見紛うほど。情感こめて思い出を語る夏来と、迷惑そうにそっけないリアクションを返す是枝の温度差が、絶妙なおかしさを生み出していく。お茶目なCAを演じる矢田は、ところどころでふたりの会話に首を突っ込み、笑いを増幅。「あんなCAがいたらちょっと面白いよね、と思っていただけたら嬉しいです(笑)」(矢田)。一途だけれど少々厄介、そんな憎めない可愛らしさを熱演する真矢の姿に、筒井と矢田が思わず吹き出してしまう一幕も見られた。アンサンブルの動きや小道具使いによって、夏来や是枝の回想シーンを巧妙に描き出していく。その演出こそが筒井の言う「すごいこと」で、なるほどこうなるのか!と感心しきり。その全容はぜひ劇場で確かめていただきたい。「人を好きになるのはいいことだな、と強く思える舞台にしたいですね」(筒井)。テレビで味わった恋愛ドラマのときめきを、よりリアルに体感できるはずだ。「今回は乱気流そのものみたいな役(笑)。大人になると感情に蓋をしてしまいがちだけど、この機内では本音が散らばっています。もがき、あがいている大人って愛おしい、と感じていただけたらいいですね」(真矢)。公演は4月15日(日)から5月6日(日)までPARCO劇場にて上演。チケットは発売中。その後、名古屋、大阪、福岡と各地を回る。取材・文:上野紀子
2012年03月27日世界で愛される1億部突破の人気ベストセラー、待望の映画化!『マジック・ツリーハウス』で、過去に失われた本を集める魔法の国キャメロットの魔法使い・モーガンの声を務める、真矢みきの独占インタビューをお届けする。●モーガンに共感するところ凛としているように周りからは見られているモーガン、また私でありますが、ちょっとおせっかいなところがあったり、先輩の魔法使いに「君はいつもやりすぎる」と言われ、結局はネズミに変えられてしまったり。私もおっちょこちょいなところとか、おせっかいなところがあるので、そういうところが似ているなと思いました。●北川さんと芦田さんの声優の演技について役にもよると思いますが、私の役どころで追求しなくてはいけないところがどちらかというとリアルと言うよりも、何というか人間界との違いというものを表現する事だったので特にそう思ったのですが、愛菜ちゃんはすごくリアルにキャラクターと一体となっていて、映像の世界の少女が本当に走って色々な探検している形に見えました。景子ちゃんはとにかく、本当に男の子が声優をやっていると思っていました!景子ちゃんとは仕事を何回かご一緒させて頂いているのですけれども、あんな声は聞いた事がないので、びっくりしました。そして、初めての声優のお仕事ということで更にびっくりしました。二人とも役にぴったりだったので、キャスティングをされる方って凄いなと思いました(笑)。●子供の頃の夢実は、本作にあてて言っている訳では決してないのですが、私は本当に魔法使いになりたかったんです。魔法使いというか、空を飛べたりだとかそういう事を真剣に考えていたので、今回疑似体験ができてとても楽しかったです。●本は好き?本は大好きです。子供の頃、猫が旅行する「ふうちゃんの大りょこう」という本だったかな…旅行ものが好きでした。見た事のない世界のお話とか、例えばアラビアのお話とか。だからやはり見た事のない国とかそういう絵本を読んでいました。※参考:「ふうちゃんの大りょこう」の内容は、小さい女の子のふうちゃんが、迷い猫を探して一人飛行機に乗ってNYまで行く大旅行の話。●『マジック・ツリーハウス』があったらどこに行きたい?行きたいところがあり過ぎて困りますね。宇宙も行ってみたいです。銀河系がどういう縦列になっているのかを一応は習ってはいますけれども、実際に間近で見てみたいです。昔から不思議な事が好きだったので、実際地球にある見た事のない国に行きたいし、もっと先を言っちゃうと銀河系ってどうなってるの?どこまでもあるの?とか、そういう事をずっと考えて天体を見上げたりします。あと、考古学の昔の物を発掘するとか、とにかく今見ることができない過去と未来とを追求するような事が好きです。もちろん現在も好きですが。●ウーマンエキサイト読者にメッセージ歴史に基づいた話が多く出てくるので、分かっている話でも映像化となるとまた楽しみ方も違うし、特にポンペイの話は、本当に街ってこうなっていたんじゃないかな、と。ある程度は大人ですから、活字とあとは残っている写真とかで記憶しているものですが、それがアニメと繋がって、歩いて街並みができて、山が噴火してって絶対に見る事が出来ない事をアニメはできるので、そういう部分で童心にかえれます。特に子どもの場合は本が好きになると思うんです。そして楽しみながら歴史が分かっていく事が2度美味しいというか(笑)。とにかく沢山いろいろな要素があり、難しく歴史をとらえない頭から始められるようなそんな良い映画です。ぜひ、お子さんとご一緒に、またお友達同士で観てみてください。真矢みき元宝塚歌劇団花組男役トップスター。独自のアイディアや自由な発想で異端性を発揮し宝塚の“革命児”と話題になる。退団後は女優としてドラマ、映画、舞台、CM等で活躍するほか、「理想の上司」「理想の母親」など、各種好感度調査等では常に上位にランクイン。幅広い層より絶大な人気を集める。2012年2月公開 映画『ウタヒメ』2012年3月21日(水)21:00~ TBS系スペシャルドラマ『伝説のホスピスナース(仮)』主演2012年4月~5月 パルコ劇場他 舞台『彼女の言うことには。』主演作品情報『 マジック・ツリーハウス 』監督:錦織 博原作:メアリー・ポープ・オズボーン「マジック・ツリーハウス」(メディアファクトリー刊)出演:北川景子 芦田愛菜(W主演)/山寺宏一 水樹奈々/真矢みき2012年1月7日(土)全国ロードショー(c)メアリー・ポープ・オズボーン/「マジック・ツリーハウス」製作委員会
2011年12月28日雑誌「STORY」主催の賞を受賞1日、女優の真矢みきが、光文社の女性ファッション誌「STORY」が主催する「STORY 2011 Woman of the year」に選ばれ、その授賞式に出席、喜びを語った。歳を重ねても凛とした美しさを放つ彼女。納得の受賞といえるだろう。「STORY 2011 Woman of the year」は、昨年創設された賞で、その年1年間で社会的に活躍し、最も輝きを放った女性をたたえようというもの。第1回となった昨年は草刈民代に贈られている。真矢は、3月11日の東日本大震災後、“貴方と一緒にいます”をキャッチフレーズとした「心と力を合わせよう~Hands Together~」プロジェクトを立ち上げるなど、被災地支援の活動も精力的に展開している。受賞にはひたすら恐縮…気になる美の秘訣は??受賞に関しては「目の前のことを一生懸命にやってきただけ」なので…と恐縮していた彼女。ただ、自分が純粋にやってきたことを評価されたことに対しては、素直に喜びを表現したそうだ。40代になっても美しい彼女。現在は、昔よりはバランスよい食生活を心掛けているのだとか。『丁寧に生きたい』と思っており、それをテーマにしようかとも考えているそうだ。また「いつも新たな目線になれたらいい」と語り、常に好奇心旺盛でいたい、目を輝かせられる人間でありたいと思うという。外見的なケアももちろん重要だが、こうした考え方、物事への向き合い方こそ、一番の彼女の美の秘訣なのかもしれない。元の記事を読む
2011年11月03日