女優の吉永小百合が主演を務める映画『いのちの停車場』(21)が、映像配信サービス・dTVで配信開始した。現役医師でもある作家・南杏子氏の同名小説を、『八日目の蝉』の成島出監督が映画化した同作。東京の救命救急センターで働いていた医師・白石咲和子(吉永)は、ある事件をきっかけに実家のある金沢に帰郷。久々に再会した父(田中泯)と暮らしながら、院長の仙川(西田敏行)と看護師の星野(広瀬すず)がきりもりしてきた「まほろば診療所」で在宅医として再出発をする。同作で吉永は医師役に初挑戦。それぞれの事情を抱えながら自らの最期を見据える患者たちとの交流を通して、命と向き合う咲和子を演じている。また、共演には田中、西田、広瀬のほかにも、松坂桃李、石田ゆり子、小池栄子、泉谷しげる、柳葉敏郎など豪華なキャストが顔をそろえている。
2022年10月30日山田洋次90本目の監督作となる映画『こんにちは、母さん』が、2023年9月1日(金)に公開される。吉永小百合、大泉洋が出演。山田洋次90本目の監督作、映画『こんにちは、母さん』映画『こんにちは、母さん』は、山田洋次91歳にして90本目の監督作。国民的映画『男はつらいよ』をはじめ、『武士の一分』『小さいおうち』、そして『家族はつらいよ』シリーズなど、時代とともに家族の姿を描き続けてきた山田洋次が、現代を生きる家族・親子の形や想いを心情豊かに描き出す。変わりゆく時代の中にあっても、いつまでも変わらない“母の愛”がテーマの、親子の感動物語だ。吉永小百合&大泉洋が親子役に主演を務めるのは、吉永小百合。1972年公開の『男はつらいよ 柴又慕情』をはじめ、『母べえ』『おとうと』『母と暮せば』など約50年間に渡って数々の山田洋次監督作品に出演するなど活躍を続け、映画『こんにちは、母さん』で映画出演123本目となる。吉永演じる福江の息子役として、『騙し絵の牙』『月の満ち欠け』など数々の話題作に出演する大泉洋が出演。大泉は、山田洋次監督映画への出演、吉永小百合との共演はともに初となる。また、映画『そして、バトンは渡された』『マイ・ブロークン・マリコ』で主演を務め、『 キネマの神様 』で山田洋次の作品に初参加した永野芽郁も出演する。主人公・神崎福江…吉永小百合歳を重ねても自分らしさを忘れずにイキイキと東京下町で暮らす昭夫の母。神崎昭夫…大泉洋大会社の人事部長として働く福江の息子。仕事や妻との離婚問題、娘の家出に頭を悩ませている。神崎舞…永野芽郁昭夫の娘。東京の下町で暮らす学生。福江と昭夫の生き様を間近に感じ、寄り添い、ぶつかりながら、自らの将来を思案する。荻生…寺尾聰牧師。原作は永井愛の人気戯曲映画『こんにちは、母さん』の原作は、日本を代表する劇作家であり演出家としても活躍してきた永井愛の人気戯曲「こんにちは、母さん」。2001年・04年に新国立劇場で上演され、07年にはNHK土曜ドラマにて映像化されるなど、人気を集めてきたストーリーを、現代の下町を舞台に映画化する。映画『こんにちは、母さん』あらすじ大会社の人事部長として日々、神経をすり減らしながら過ごしてる神崎昭夫。家では妻との離婚問題、大学生になった娘との関係に頭を悩ませている。そんなある日、昭夫は母・福江が暮らす東京下町の実家を久しぶりに訪れることに。しかし、迎えてくれた母の様子が、どうもおかしい…。割烹着を着ていたはずの母親が、華やかなファッションを楽しみ、何だかイキイキと生活している。おまけに恋愛までしているらしい。久々の実家にも自分の居場所がないことに気が付き、戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民やこれまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気付かされてゆく。【作品詳細】映画『こんにちは、母さん』公開日:2023年9月1日(金)監督:山田洋次脚本:山田洋次、朝原雄三出演:吉永小百合、大泉洋、永野芽郁、寺尾聰、宮藤官九郎、田中泯、YOU、枝元萌、加藤ローサ、田口浩正、北山雅康、松野太紀、広岡由里子、シルクロード、明生、名塚佳織、神戸浩原作:永井愛「こんにちは、母さん」企画・配給:松竹
2022年10月06日女優の吉永小百合が主演を務める、映画『こんにちは、母さん』が2023年9月1日に公開されることが3日、明らかになった。同作は山田洋次監督によるオリジナル作。 大会社の人事部長として日々、神経をすり減らし、家では妻との離婚問題、大学生になっ た娘との関係に頭を悩ませる神崎昭夫(大泉洋)は、久しぶりに母・福江(吉永小百合)が暮らす東京下町の実家を訪れると、割烹着を着ていたはずの母親が艶やかなファッションに身を包み、イキイキと生活していることに驚く。恋愛までしているようで戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気付かされてゆく。本作のメガホンを取るのは、時代とともに家族の姿を描き続けてきた山田洋次監督。91歳にして90本目の監督作となる本作では、現代を生きる家族・親子の形や想いを心情豊かに描く。主演を務める吉永は、1972年に公開された『男はつらいよ柴又慕情』をはじめ、『母べえ』(08年)、『おとうと』(10年)、『母と暮せば』(15年)など約50年間に渡って数々の山田洋次監督作品に出演し、日本映画界を共に牽引し続けてきた。映画出演123本目となる本作で、下町に暮らす母・福江を演じる。息子・昭夫を演じるのは、数々の映画やNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』での好演が記憶に新しい、国民的人気俳優・大泉洋。山田洋次監督映画への出演、吉永小百合との共演はともに初めてとなる。『母べえ』『母と暮せば』に続く『母』3部作となり、日本を代表する名女優・吉永小百合の集大成ともいえる本作。日本映画史に残る新たな名作が誕生する。原作は日本を代表する劇作家であり、演出家としても数々の名優と舞台を創ってきた永井愛の人気戯曲『こんにちは、母さん』。2001年と2004年に新国立劇場で上演され、2007年にはNHK土曜ドラマにて映像化されるなど、多くの演劇ファンから人気を博した本作を現代の下町を舞台に映画化する。○山田洋次監督 コメント隅田川沿いの下町、古びた家並みの向こうにスカイツリーが高々とそびえる『向島』にカメラを据えて、この江戸以来の古い町に暮らす人びとやここを故郷として行き来する老若男女たちの人生を、生きる喜びや悲しみを、スクリーンにナイフで刻みつけるように克明に写し取り、描き出したい。○吉永小百合 コメント山田学校に再入学し、原点に戻って監督の思いをしっかり受け止められる様、努めます。大泉さんとは初めてなので、ちょっと心配でしたが、明かるくて、優しくて、リハーサルの時から励まされています。すてきな親子になりたい……なります!○大泉洋 コメント山田洋次監督の映画に、吉永小百合さんの息子役として出演することとなりました、大泉洋でございます。まさか私がこのような光栄な挨拶をする日が来ようとは、夢にも思っておりませんでした。役の重責に押し潰されそうではありましたが、リハーサルで、山田監督の力強くも細やかな演出を受け、海より深い愛情を湛えた吉永さんの母親としてのお芝居を目にし、今は感謝と、喜びと、期待でいっぱいであります。正直申し上げて、あの吉永小百合さんから、大泉洋は生まれない。私もそう思います(笑)しかし、決してそうは思わせない山田監督の演出、吉永さんの演技、映画とは偉大だと改めて感動しております。今や私は吉永さんの息子としか思えません。どうか皆さま、山田監督の描く、今も昔も変わらない、日本の下町で懸命に生きる、可笑しくもせつない、家族の物語を楽しみにしていてください。(C)2023「こんにちは、母さん」製作委員会
2022年10月03日変わらない母の愛を描く山田洋次監督最新作『こんにちは、母さん』の公開が決定。吉永小百合が主演を務め、息子役を大泉洋が演じる。大会社の人事部長として日々、神経をすり減らし、家では離婚問題、娘との関係に頭を悩ませる神崎昭夫は、久しぶりに母・福江が暮らす実家を訪れる。しかし、迎えてくれた母の様子が、どうもおかしい。割烹着を着ていたはずの母親は、艶やかなファッションに身を包み、イキイキと生活し、恋愛もしているようだ。戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う母と新たに出会い、次第に見失っていたことに気づかされる――。90本目の監督作となる本作は、『母べえ』『母と暮せば』に続く母3部作となり、吉永さんの集大成ともいえる作品となる。原作は、日本を代表する劇作家であり、演出家としても数々の名優と舞台を創ってきた永井愛の人気戯曲「こんにちは、母さん」。新国立劇場で上演され、NHK土曜ドラマにて映像化されるなど、多くの演劇ファンから人気を博した本作が、現代の下町を舞台に映画化される。数々の山田監督作品に出演してきた吉永さんが、映画出演123本目となる本作で、下町に暮らす母・福江を。山田監督映画への出演、吉永さんとの共演はともに初めてとなる大泉さんは、福江の息子・昭夫を演じる。監督・キャストコメント■山田洋次監督隅田川沿いの下町、古びた家並みの向こうにスカイツリーが高々とそびえる『向島』にカメラを据えて、この江戸以来の古い町に暮らす人びとやここを故郷として行き来する老若男女たちの人生を、生きる喜びや悲しみを、スクリーンにナイフで刻みつけるように克明に写し取り、描き出したい。■吉永小百合山田学校に再入学し、原点に戻って監督の思いをしっかり受け止められる様、努めます。大泉さんとは初めてなので、ちょっと心配でしたが、明かるくて、優しくて、リハーサルの時から励まされています。すてきな親子になりたい・・・なります!■大泉洋山田洋次監督の映画に、吉永小百合さんの息子役として出演することとなりました、大泉洋でございます。まさか私がこのような光栄な挨拶をする日が来ようとは、夢にも思っておりませんでした。役の重責に押し潰されそうではありましたが、リハーサルで、山田監督の力強くも細やかな演出を受け、海より深い愛情を湛えた吉永さんの母親としてのお芝居を目にし、今は感謝と、喜びと、期待でいっぱいであります。正直申し上げて、あの吉永小百合さんから、大泉洋は生まれない。私もそう思います(笑)しかし、決してそうは思わせない山田監督の演出、吉永さんの演技、映画とは偉大だと改めて感動しております。今や私は吉永さんの息子としか思えません。どうか皆さま、山田監督の描く、今も昔も変わらない、日本の下町で懸命に生きる、可笑しくもせつない、家族の物語を楽しみにしていてください。『こんにちは、母さん』は2023年9月1日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:こんにちは、母さん 2023年9月1日より全国にて公開©2023「こんにちは、母さん」製作委員会
2022年10月03日女優の吉永小百合が出演する、キリンビール「SPRING VALLEY シルクエール」の新CM「スプリングバレー シルクエール 幕開け編 ティザー」が9日より放送される。新CMでは、吉永が期待を抱きながら「SPRING VALLEY シルクエール」を見つめるシーンからスタート。「まだ初めてのおいしさがあったなんて」と白ビールの存在に驚いたあと、一口飲んで「はぁ」と感嘆の声をあげる。また今回のCMでは、Billy Joelの「Piano Man」が新たに使用されている。○■吉永小百合コメント・撮影の感想についてまたおいしいものに出合えて、とても嬉しく思います。本当に素敵なビールで宣伝のしがいがありますね。・実際に「SPRING VALLEY シルクエール」を味わった感想シルクのようにしなやかな味わいで、今までビールで味わったことのない感動を覚えました。 同じ「スプリングバレー」ブランドの「SPRING VALLEY 豊潤」と比べて、新商品の「SPRING VALLEY シルクエール」の方が、柔らかくてシャンパンのような雰囲気があると思います。・「SPRING VALLEY シルクエール」を飲んでいただきたい人について友達に勧めたいです。ここ2年くらい皆で飲むことが出来なかったので、是非友達を誘って、このビールをいただけたらと思っております。また私のスタッフで全くお酒をいただけない人がいるのですが、「スプリングバレー」ブランドに関しては非常においしいと言っていて、そのような方でも幸せな気持ちになれるのではないかなと思います。・「SPRING VALLEY シルクエール」と一緒に食べてみたい料理についてお魚系とか、貝類などとピッタリ合う気がしています。是非試してみたいです。
2022年09月09日総監督・周防正行と葉山奨之、伊原六花ら出演で贈る、新時代の相撲ドラマ「シコふんじゃった!」が、日本発のディズニープラスオリジナルドラマシリーズとして10月26日(水)より初回2話同時配信が決定。“投げ飛ばし”ティザービジュアルも解禁された。怪我が原因で小学校から続けていた野球を大学1年の時に辞めて以来、何にも夢中になれず、テキトーに学校生活を送る“崖っぷち”大学生の亮太(葉山奨之)は、コネで内定を獲得したものの、単位不足で留年の危機に…。教授が提示した交換条件によって渋々相撲部に入部し、そこで出会ったのは、たった1人の相撲部員・穂香(伊原六花)。穂香は子どものころから“相撲一筋”で、相撲以外はからきしダメな“人生音痴”の大学2年生。穂香は、相撲に本気で向き合うつもりのない亮太の入部を拒否するが――。伊原六花日本アカデミー賞5部門をはじめ、多数の賞を受賞した映画『シコふんじゃった。』から30年後。またもや廃部の危機に直面する教立大学相撲部を舞台に、現代の若者たちの魅力が詰まった新しい時代の青春ストーリーが繰り広げられる本作。今回解禁されたティザービジュアルは、渋々相撲部に入部した亮太を穂香が投げ飛ばしている姿。「こんな相撲、アリ!?」というキャッチコピーの通り、本作では、未だかつてない“男女混合相撲”が繰り広げられる。本ビジュアルからも、相撲一筋の穂香が崖っぷち学生・亮太を圧倒するフレッシュな勢いとポップなグラフィックが新時代の相撲ドラマを象徴し、全く新しいストーリーが期待される。葉山さん、伊原さんのキャスティングに携わったプロデューサーで、映画版でも制作に携わった桝井省志は本作の制作を決断するに当たり、「元々、映画『シコふんじゃった。』はディズニー映画をイメージして作られました。国籍を問わず大人も子供も一緒に楽しめる、楽しく痛快で腹を抱えて笑えるスポーツ青春ドラマがあってもいいんじゃないだろうか。そんな熱い思いからの始まりでした」と明かす。葉山奨之「30年後、再びドラマ『シコふんじゃった!』で、その目標としたディズニー作品として蘇るチャンスがやって来ました。世界は今、分断、紛争、感染症、格差、自然災害と様々な問題を抱え、人々は自分でも気づかぬうちに大きなストレスを抱えています」とドラマ化への思いを語り、本作が「きっとまた新たな青春相撲ドラマの金字塔を打ち建てるに違いありません」とコメントを寄せている。「シコふんじゃった!」は10月26日(水)よりディズニープラスにて初回2話同時、翌週以降は毎週1話ずつ配信(全10話)。(text:cinemacafe.net)
2022年08月19日俳優の葉山奨之と女優の伊原六花が出演するドラマ『シコふんじゃった!』(全10話)が、10月26日からディズニープラスで全世界独占配信されることが決定し、ティザービジュアルが公開された。同作は、1992年に公開された映画『シコふんじゃった。』の30年後を描いた続編。またもや廃部の危機に直面する教立大学相撲部を舞台に、廃部寸前の相撲部に入部した“崖っぷち”大学生の亮太(葉山)と、たった一人の相撲部員にして“相撲一筋で人生音痴”の穂香(伊原)が出会い、史上初の“男女混合相撲戦”が開幕する。製作陣には、映画版を手掛けた周防正行氏を総監督に迎えたほか、周防監督作品に携わった片島章三氏ら次世代を担う監督陣がメガホンをとり、『パーフェクトワールド 君といる奇跡』や『記憶屋 あなたを忘れない』の鹿目けい子氏が脚本を担当する。今回公開されたティザービジュアルでは、劇中で繰り広げられる“男女混合相撲”を指した「こんな相撲、アリ!?」というキャッチコピーとともに、渋々相撲部に入部した亮太(葉山)を穂香(伊原)が投げ飛ばす姿が描かれている。10月26日の初回配信は2話同時で、以降は毎週1話ずつ配信される。コメントは以下の通り。■桝井省志プロデューサー元々、映画『シコふんじゃった。』はディズニー映画をイメージして作られました。国籍を問わず大人も子供も一緒に楽しめる、楽しく痛快で腹を抱えて笑えるスポーツ青春ドラマがあってもいいんじゃないだろうか。そんな熱い思いからの始まりでした。そして30年後、再びドラマ『シコふんじゃった!』で、その目標としたディズニー作品として蘇るチャンスがやって来ました。世界は今、分断、紛争、感染症、格差、自然災害と様々な問題を抱え、人々は自分でも気づかぬうちに大きなストレスを抱えています。こういう困難な時代だからこそ、視聴者に楽しいひと時を体験してもらいたい!理屈抜きに屈託なく笑って泣いて感動してもらいたい! そんな思いでドラマ化を決断しました。ドラマ『シコふんじゃった!』が、きっとまた新たな青春相撲ドラマの金字塔を打ち建てるに違いありません。
2022年08月19日ミュージカル『BE MORE CHILL(ビー・モア・チル)』のプレスコールと取材会が25日に東京・新国立劇場 中劇場で行われ、薮宏太、加藤清史郎、井上小百合、横山だいすけ、スティーヴン・ブラケット(演出)が登壇した。作品としては、ドラマ『任侠ヘルパー』以来13年前ぶりの共演となる薮と加藤が、今回は親友役を演じる。薮は「メンバーの山田(涼介)の『暗殺教室』にも出ていたり、作品を通して大きくなる過程は見ていました。いざ再会すると、大人っぽくなっているけどちょっとやんちゃな部分は残ってる。清ちゃんは清ちゃんだな、と思ったので会ってすぐ『親友役いけるな』と思いました」と語り、実年齢では薮が32歳、加藤が20歳と一回り離れているものの「自分の実年齢と役が関係ないのがミュージカルや舞台の魅力なので」とニッコリ。稽古には互いにサッカーのユニフォームを着て挑み「今日はレアル・マドリード、お、今日はチェルシーか」と共通の話題で盛り上がっているよう。また薮は「タメ口でいいよって言ったらそうしてくれた」と感謝を述べる。加藤が薮について「昔も今も変わらず、僕の大好きなお兄ちゃんという感覚です。今回は高校生で超親友の役ですが、心の距離は稽古期間で縮められたなと僕は思っています」と話すと、薮も「ミートゥー」と応えていた。また、井上は薮を「お芝居で演じるジェレミーは大丈夫? ってキャラですが、薮さん自体はすごく頼もしくて、めちゃくちゃ頼らせていただいています。周りの方のことをすごくよく見ていて、『衣装さん大丈夫ですか』『ここ準備できてますか』と円滑に進むように立ち回ってくださって、とっても素晴らしい方です」と絶賛。加藤に「ガチ照れしてます」と解説された薮は「今の流れ全部太文字で書いてください」と記者陣にリクエストした。また、薮自ら「スティーヴンがせっかくいるから、何かスティーヴンにも質問を」と記者陣に振る場面も。そこで「薮さんの印象は」と質問が飛ぶと、「また俺の話」と謙虚に苦笑い。スティーヴンは薮について「素晴らしい人です。本当に本当にワンダフルな人。このショーのために全力で取り組んでいてくれていて、“美しくとても賢い質問”をしてくれる。何でもトライしてくれる。宏太さんと仕事ができて本当に誇りに思っています。それは彼だけじゃなく他のキャストにもそう感じています」と語った。また、記者に扮した共演者のブラザートムから「薮さんという名字は全国に約4100人しかいないようなのですが、全国の薮さんに一言」と一風変わった質問も。薮は「母親が来るのでまず1人薮が来ます。全国の薮姓に恥じないように、薮代表として頑張ります」と答えた。同作は2004年に出版されたアメリカ人作家ネッド・ヴィジーニによる同名小説をもとに2015年に誕生したミュージカル。ニュージャージー州にある高校に通う冴えない男子のジェレミー(薮宏太)は同級生のクリスティン(井上小百合)に密かに想いを寄せている。ある日、学校のいじめっ子に日本製の超クールになれる「SQUIP=スクイップ」(Super Quantum Unit Intel Processor)というスーパーコンピューター入りの錠剤の存在を聞き、親友のマイケル(加藤清史郎)にも相談し悩んだ末飲むことに。スクイップ(横山だいすけ)のお陰で一時は何もかも思い通りになり、人気者になってきたジェレミーだったが、次第にスクイップに乗っ取られ、マイケルとの仲も悪くなり、人生が空回りし始める。東京公演は新国立劇場 中劇場にて7月25日~8月10日、福岡公演はキャナルシティ劇場にて8月20日~21日、大阪公演はCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて8月27日~29日。
2022年07月25日ミュージカル『BE MORE CHILL(ビー・モア・チル)』のプレスコールと取材会が25日に東京・新国立劇場 中劇場で行われ、薮宏太、加藤清史郎、井上小百合、横山だいすけ、スティーヴン・ブラケット(演出)が登壇した。本人に呼んでいいかと許可を取ったうえで、薮のことを“宏ちゃん”と呼ぶ横山。薮が冴えない主人公・ジェレミーを演じることについて「すごくかっこいい印象の宏ちゃんが“おたく”の役をやると聞いて『いやいや、なれないでしょ』と思っていたんですけど、稽古でおたくっぽさの全開の芝居を見て、早くお客さんに見てもらいたいなと。そこからチル系になっていく彼の成長をぜひ皆さんに見ていただいて『お! 薮宏太、こんな一面もあるのか』と思ってほしいです」と熱弁した。薮も、稽古の後にHey! Say! JUMPの仕事がある際は切り替えが大変だったと話すが、加藤は出演している音楽番組を見たようで「テレビで見たけどちゃんとかっこよかったよ!」とフォローした。ジェレミーの役作りについて薮は「基本的におたく気質なので、すぐになれた」と抵抗がなかったことを述べたが、現在多忙を極めるHey! Say! JUMPのメンバーには、具体的に役柄について話してはいないという。「先生やってる子がいたり、お昼に短パン履いてワーキャーしてる子がいたり、今皆忙しいんです。でも見に来てくれると思う。待ってます」と呼びかけた。また、劇中でジェレミーを人気者に変身させるスーパーコンピュータ入りの錠剤「SQUIP=スクイップ」(Super Quantum Unit Intel Processor)がもし存在したらという話題で、薮は飲みたいと即答。周囲から「十分人気者なのに」と責められるも「さらに人気が出るに越したことはない(笑)。まだまだなので」と笑った。また、薬の効果でヘアスタイルがかっこよくキマればと想像を膨らませ「美容室行くの結構苦手なんです。2時間座って友達でもない人と話すって緊張するじゃないですか。あと、結構僕寝癖のまま稽古場に行ってメイクさんを困らせてしまうことがあるので」と打ち明けた。加藤は「“緊張しい”なので、緊張を感じさせなくしてくれたらいいな」と薬に期待。プレスコールで披露した楽曲「バスルームのマイケル」について「アジア人で初めてあの曲を歌うので、毎度緊張しています」と明かす。横山も「僕は何でもすぐ飲みますね」と前のめりで「運動がちょっと苦手で泳げないので、飲んで心置きなく泳ぎたいですね。あとはダンスを思いっきり踊りたい」と話した。今作でもダンスに挑んでおり「ヒーヒーですよ。空調は効いていますが、真夏の稽古場で汗だくになって……部活みたいでした」と振り返る。薮も「毎日皆筋肉痛でしたね」と頷きつつ「だいすけさんこんなに踊るんだってびっくりしてもらえると思う」とアピールした。また、横山は刺激的な台詞も多いようで「だいすけお兄さんがこんなこと言っちゃっていいのっていうひどい台詞がいっぱいあるので、だいすけお兄さんだと思って来たら火傷しちゃうかもしれないです」とコメント。井上は「劇中も皆が悩みや葛藤を抱えているんですけど、逆に私はそこが魅力だから改善しなくていいって思っちゃうんですよね」と唯一の“薬を飲まない派”。「今日も朝からずっと清史郎くんの歌声が聞こえて来て、だいすけお兄さんも自分の稽古時間じゃないときもずっとダンスを練習していて。そういうところがすごく魅力的だと思います」とキャストの奮闘を称えた。同作は2004年に出版されたアメリカ人作家ネッド・ヴィジーニによる同名小説をもとに2015年に誕生したミュージカル。ニュージャージー州にある高校に通う冴えない男子のジェレミー(薮宏太)は同級生のクリスティン(井上小百合)に密かに想いを寄せている。ある日、学校のいじめっ子に日本製の超クールになれる「SQUIP=スクイップ」(Super Quantum Unit Intel Processor)というスーパーコンピューター入りの錠剤の存在を聞き、親友のマイケル(加藤清史郎)にも相談し悩んだ末飲むことに。スクイップ(横山だいすけ)のお陰で一時は何もかも思い通りになり、人気者になってきたジェレミーだったが、次第にスクイップに乗っ取られ、マイケルとの仲も悪くなり、人生が空回りし始める。東京公演は新国立劇場 中劇場にて7月25日~8月10日、福岡公演はキャナルシティ劇場にて8月20日~21日、大阪公演はCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて8月27日~29日。
2022年07月25日総合光学機器メーカー株式会社ビクセン(本社:埼玉県所沢市、代表取締役:新妻和重)は、7月24日(日)、葉山一色海岸にある海の家「UMIGOYA」の中にある“カラフルカフェ”で開催されるイベント「ゆかた星見会2022」に協力します。当日は、星のソムリエ®の資格を持つビクセン社員が夏の星空の解説や、双眼鏡の使い方のレクチャーを行います。その後は、天体望遠鏡や双眼鏡を使って、一色海岸の星空を観望いただきます。一色海岸付近は街明かりが少なく夜空が暗いので、きれいに晴れれば“天の川”を確認することもできます。浴衣姿で、葉山の海岸に広がる満天の星をお楽しみください。浴衣姿で参加いただいた方には、ビクセンの「星座早見盤」をプレゼントいたします。浴衣姿でなくてもイベントには参加いただけます。波の音を聴きながら、浴衣姿で星空を見上げる特別な“スターパーティ”です。みなさまのご参加お待ちしています。■イベントについてのお問合せカラフルカフェ公式メールアドレスまたは公式ツイッターアカウントからお問い合わせください。問い合わせメールアドレス colorfulcafe@goodagingyells.net 公式Twitterアカウント 本イベントに関するツイート 「ゆかた星見会2022@カラフルカフェon the beach」日時:2022年7月24日(日)18時~会場:葉山一色海岸「UMIGOYA」内カラフルカフェon the beach予約・参加費:予約不要、参加費無料です。カフェでの飲食物の注文をお願いします。※天候不良時、星空観望は中止です。施設内での星空解説、レクチャーのみ行います。ビクセンでは、参加申し込みやイベント内容についてのお問い合わせにはお答えできませんので、ご了承ください。<Vixen WEBサイト>株式会社ビクセンが企画・協力・協賛しているイベントは、以下のページでお知らせします。株式会社ビクセン Facebookページ また、ビクセンでは星空観望会を始めとする「星を見せるイベント」各種のご依頼を随時承っております。 <株式会社ビクセン会社概要>代表取締役新妻和重創業1949年本社埼玉県所沢市天体望遠鏡、双眼鏡、顕微鏡、フィールドスコープ、ルーペなどの設計、製造を行う光学機器メーカー 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年07月19日女優の吉永小百合が出演する、キリンビールの新CM「キリン ビールが、もう一度始まる。ティザー編」が17日より放送される。新CMでは、吉永が日の出をバックに遠くを見つめるなか、「なんで、ビールはどれも同じなんだろう」とナレーションが。ビールの注がれたグラスを持つ吉永の姿によって、新しい時代の幕開けを表現している。なお、吉永がキリンのCMに登場するのは約20年ぶりとなる。○■吉永小百合コメント・「ビールが、もう一度始まる。」というメインコピーにちなんで、新しく始めたいこと東洋の武術。例えば、太極拳や空手とかそういうのに触れてみて、ちょっと習ってみたいなと思います。太 極拳は前にちょっと仕事でやったことがあり、空手はオリンピックで見ててすごいなと思って感動しました。 そういうものを自分で体験して、それを演技のほうに生かしたいです。・以前CM出演していた「キリンラガービール」の話についてもうおよそ20年も前にハリソン・フォードさんと共に出演させていただきました。ハリウッドまで行って撮影して、ほんとに貴重な体験でしたし、素敵な思い出です。今回も思い出を作りたいと思いますし、ぜひ皆様に喜んで飲んでいただけたらという風に願っております。
2022年03月17日『乃木坂46』一期生として活躍後、舞台を軸足に活動する俳優の井上小百合。念願のシス・カンパニー公演初出演となる舞台『奇蹟』の稽古が進行中だ。物語は記憶を無くした名探偵(井上芳雄)と相棒の医師(鈴木浩介)が“迷いの森”に導かれ、過去と現在を彷徨いながらとある怪事件に挑む物語。「奇跡」ではなく、あえて宗教的意味合いの「奇蹟」にこだわるスピリチュアルなミステリーだ。井上は謎の女性のマリモ役。現在と中学時代の“2役”を行き来する謎めいた存在を演じる。「奇蹟 miracle one-way ticket」 チケット情報「子どものマリモが何を思い、どういう大人たちと関わってきて今のマリモになったのか。単に子ども、大人と分けて演じるのではなく、その流れを考えながら役作りしています。観る人には善悪色んな解釈を楽しんで頂ければ」と話す。脚本の北村想が「つじつまが合うものを作ってしまったらつまらない」と言い、演出の寺十吾も「こんな戯曲は初めて」と舌を巻く本作。色んな価値観や感情、解釈ができる「多様性のある作品」だけに、役作りでは百戦錬磨の俳優たちも「物凄く脳みそを使う!」と頭から湯気を出すほど。根気強く何度も作家とディスカッションを交わす現場は「新鮮な体験」と声を弾ませる。「北村さんの返答も『様々な受け取り方ができるように演じて下さっても良い』と、役者次第な所もあって物凄くプレッシャーを感じます。プランを持ち寄って答えを合わせていく感じがルービックキューブみたいで。今この座組だからこそできる面白さがある」。事務所の先輩の鈴木浩介からは、役者同士のキャッチボールが何より大事とアドバイスを受けた。「アイコンタクトでも心のキャッチボールでも深い部分のやり取りがないと成立しない作品なので。相手のことを考える時間が長い、それが本当に面白い」と現場の臨場感を口にする。見せ場のひとつが“迷いの森”を彷徨う場面。「テトリスをやっているみたいにめちゃめちゃセットが動くんですよ!映像も駆使しているので、場面転換を見ているだけでも面白い」。加えて主演コンビも愛さずにはいられないと言う。「鈴木さんの役はひとりでボケてツッコんで、演出が加わる度にどんどん面白くなる。本当に完成形が楽しみ過ぎる」。主演の井上芳雄は本読みの段階から役への理解が凄かった。「それは作家の北村さんも『びっくりしました』と仰るほど。こういう役者さんになっていけたらと間近で思えた体験でした」。自身の見所には井上芳雄の歌唱シーンをあげる。思わぬ形で参加すると言い「めちゃめちゃ面白いシーンになりそうなので、本当に楽しみにしていて欲しいです」。日増しに強くなる作品への理解とチームの結束感。最後は「お客さまも迷いの森に入り込む“体感型の舞台”になれば面白い。一緒に楽しんで頂ければ」とアピールした。東京公演は3月18日(金)から4月10日(日)まで世田谷パブリックシアター(※3月12日(土)~17日(木)は公演中止)、大阪公演は4月13日(水)から17日(日)まで森ノ宮ピロティホールにて。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2022年03月04日北村想の書き下ろしを、寺十吾が演出する舞台『奇蹟 miracle one-way ticket』が、3月18日(金)、東京・世田谷パブリックシアターで幕を開ける。「日本文学シアター」シリーズでおなじみのふたりによるこの話題作に出演するのが、乃木坂46を卒業後、俳優として活躍する井上小百合だ。深い森に迷い込んだ記憶喪失の探偵・法水連太郎(のりみずれんたろう)と、彼を探しに来た親友で医師の楯鉾寸心(たてほこすんしん)。なぜ法水はこの森にやって来たのか…というところから物語は始まる。本作の魅力を、井上はこう語る。「今までに出会ったことのないようなミステリーだなと思いました。脚本の想さんいわく、『エンターテインメントをミステリーで味つけしただけ』だと。ミステリーと言いつつ、笑える面白いシーンもありますし、法水役の井上芳雄さんが歌ったりもする(笑)。すごく新鮮で、斬新で、ちょっと前衛的な作品になるんじゃないかなと思います」井上演じるのは、法水、楯鉾の前に突如現れる女性マリモ。「彼女が善なのか悪なのか、それはきっと最後までわからないと思います。見方によって、本当にいろいろな受け取り方ができる役どころなので。そんなマリモがふたりに対して、どういう立場で接していくのか。それを今模索しているところです」演出の寺十とは、本作が初の顔合わせとなる。「寺十さんは俳優としての顔もお持ちなので、俳優目線で演出を考えてくださる方だと思います。『こうしてください』と振付のような演出をつけるのではなく、『こういう心持ちでいると、こういう行動が取れるかもしれないね』といった感じで、こちらの感情を引き出し、自然と動けるようにしてくださる。私にとってはとてもやりやすいですし、素晴らしい演出家さんだなと思います」とはいえ独特な文体と世界観を有する北村作品。それだけに苦戦もしているようで…。「本当に難しくて、役者への“挑戦状”みたいな感覚もあります。想さんから、『あなたはこの役、どうやって演じますか?』と言われているような…(苦笑)。ただ自分ひとりで、というよりかは、皆さんと一緒に、相手役がこう来るからマリモはこう、みたいな感じでお稽古を進めることが出来ている。しかもこのキャストですから!めちゃくちゃ頼りまくっていますし、とても贅沢で豊かな現場だなと。私自身、ここまで作品を深く追求したことがなかったので、本当に勉強になりますし、成長出来ているのではないかと思います」東京公演は3月18日(金)から4月10日(日)まで世田谷パブリックシアターにて上演(※3月12日(土)~17日(木)は公演中止)。その後、4月13日(水)から4月17日(日)まで森ノ宮ピロティホールにて大阪公演を開催する。両会場ともチケットは発売中。取材・文:野上瑠美子
2022年03月03日■前回のあらすじ上司である祐司に惹かれる小百合。既婚者でガードの固い祐司は飲みに誘っても断られるので…。 >>1話目を見る いい感じにいけるかも…?と思っていたらタイミングよく祐司さんとの出張が決まりました。奥さんからの着信で酔いが覚めたのか、祐司さんは自分の部屋にさっと帰ってしまいました。次回に続く(全25話)毎日18時更新!※この漫画は実話を元に編集していますイラスト・ のばら
2022年02月05日■前回のあらすじ高橋小百合が夫の祐司に送ってきた「やっぱり好き」というメッセージ。そのメッセージを見た真由は…。 >>1話目を見る 【小百合 side story】私の名前は高橋小百合。25歳。IT系の企業で働いています。なので私の中で綾瀬さんのことは終了していました。結婚している男性とどうにかなって、奥さんに恨まれたり慰謝料を取られたりするなんてそんなリスク取りたくない。でもこの後、あんなことになるとは思いませんでした…。次回に続く(全25話)毎日18時更新!※この漫画は実話を元に編集していますイラスト・ のばら
2022年01月31日■前回のあらすじ出張の同行者の中に、夫に近づく高橋小百合の名前が! 真由は不安を覚え出張中の祐司に電話をしたのですが、夫は電話に出ませんでした。 >>1話目を見る 夫の祐司の出張は、女性部下の高橋小百合が一緒。何かあるのではと不安になってしまい、夜に何度も電話をしたのですが、祐司は電話に出ませんでした。その日は祐司と話す気になれず、会話のないまま就寝。それから数日間は怒りがおさまらず冷たく接していると…。夫を信じたいけど不安が消えない。夫は私の気持ちがわからないようです…。次回に続く(全25話)毎日18時更新!※この漫画は実話を元に編集していますイラスト・ のばら
2022年01月29日■前回のあらすじ高橋小百合は狙った男は逃がさないと噂の肉食女子…夫の祐司は大丈夫? >>1話目を見る そんな中最悪のタイミングで、祐司が一泊の出張に行くことになりました。そういうふうに見ているからかもしれませんが、最近の祐司は見た目を気をしたり、スマホをお風呂に持ち込んだりしているのです。次回に続く(全25話)毎日18時更新!※この漫画は実話を元に編集していますイラスト・ のばら
2022年01月28日『アラジン』などディズニー映画の音楽を手がけた、ハワード・アシュマンとアラン・メンケンが世に送り出したミュージカル『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』。昨年、惜しくも途中で公演が中止となった今作の再演が決定!主人公・シーモアが恋するオードリーを演じるのは、昨年、乃木坂46を卒業した井上小百合さん。並々ならぬ思い入れと熱い思いを持って挑んでいる。女性にとっての幸せについて考えさせられる作品です。「昨年、乃木坂46を卒業する時に、けじめとして一つの舞台作品をやりたいという思いがあり、出合ったのが今作でした。本当は千穐楽に卒業する予定で…。だから、再演が決まった時は、素直に嬉しかったです。ミュージカルはこれまでに出ていたストレートプレイとは違い、喋るトーンのまま歌に入っていくところが難しい。前の公演の映像を見て、もっと過剰に表現しないと伝わらない部分があるとわかり、反省もしました。ただ、できないことに向き合うほうが燃えるタイプ。自分の殻を破るためにも必要な作品だと思うし、他の舞台で経験を積んだ分、ワンランク上のオードリーをお見せできたら。声をしっかり出せるように、体の使い方を変えたり、肺の周りにある筋肉を鍛えたりもしています」演じるオードリーの第一印象は「キュートな女の子」。でも、演技を重ねるにつれ変化していったという。「だんだんと彼女の中にある強みと弱みが見えてきたし、この作品が生まれてから現代まで変わらずにある、女性の社会進出の難しさや、その中での生き方をすごく考えている人だとわかりました。“女性と男性の幸せってなんだろう”というところが見えてくる作品だと思います」W主演をつとめる鈴木拡樹さん、三浦宏規さんに刺激を受けることも。「三浦さんは陰の努力家で、稽古場では飄々としているのにセリフを全部入れてきているし、歌の練習量がものすごい。鈴木さんは、稽古場で誰よりも真剣に共演者の動きを観察したりと探究心が強い。そんな二人を見ると身が引き締まります」俳優の仕事に邁進する今が、「楽しくて仕方ない」と井上さん。「私の演技を見て心が動いたり、辛いことを忘れて楽しんでいただけたという声を聞くと、自分が生きる意味はこれだと思えるんです。だから今、本当に夢みたいです」『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』8月26日(木)~9月11日(土)日比谷・シアタークリエ脚本・歌詞/ハワード・アシュマン音楽/アラン・メンケン翻訳・訳詞・演出/上田一豪出演/鈴木拡樹/三浦宏規、妃海風/井上小百合(共にWキャスト)、阿部裕、石井一孝、デーモン閣下(声の出演)ほか全席指定1万1500円東宝テレザーブ TEL:03・3201・7777花屋で働く冴えないシーモアは、「オードリーII」と名付けた奇妙な植物と出合い、人生が大きく好転する。でも、オードリーIIには恐ろしい秘密が隠されていて…。いのうえ・さゆり1994年12月14日生まれ。埼玉県出身。乃木坂46を卒業した後、『DISTANCE‐TOUR‐』『カチカチ山』『ID』などの舞台作品に出演。公式YouTubeチャンネルも人気。※『anan』2021年9月1日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・重信 綾(by anan編集部)
2021年08月30日ミュージカル『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』が東京・日比谷シアタークリエで初日を迎え、鈴木拡樹、井上小百合らが登場した。『リトルマーメイド』『美女と野獣』『アラジン』等で知られるハワード・アシュマン(脚本・歌詞)と、アラン・メンケン(音楽)コンビが1960年の同名ホラー映画をミュージカル化し、以来世界中で愛されている同作。日本初演は1984年で、その後多くの実力派キャストによって何度も上演されてきた。さびれた街の小さな花屋で働く冴えない青年・シーモア(鈴木拡樹/三浦宏規 Wキャスト)が、ある日手に入れた奇妙な植物・オードリーⅡ(声・デーモン閣下)を店に置いたことにより、人生が一変する。主役のシーモアは鈴木・三浦、ヒロインのオードリーは元宝塚歌劇団星組トップ娘役の妃海風と元乃木坂46の井上小百合がWキャストで務める。この日はシーモア役を鈴木、オードリー役を井上が務めたほか、ムシュニク役の阿部裕、オリン役の石井一孝らが出演した。同作で本格ミュージカルに初挑戦となった鈴木だが、2020年3月の公演は新型コロナウイルス感染拡大の影響により途中で中止に。再演となる今回が再チャレンジとなった。井上演じるヒロイン・オードリーは美人で高嶺の花ながら自己肯定感が低く、ボーイフレンドのオリンに怯えながら暮らしている……という役どころ。様々な衣装でも観客を魅了した。公演は東京・日比谷シアタークリエにて8月26日~9月11日。写真提供:東宝演劇部
2021年08月26日女優の井上小百合、7ORDERの長妻怜央らが出演する、映画『ラストサマーウオーズ』の製作決定が13日、明らかになった。同作は狭山茶の主産地として有名な埼玉県入間市を舞台に、自主映画制作に奮闘する小学生たちのひと夏を描いた青春映画。小学6年生の内気な映画好き男子が、好きな女の子の引越しが決まったことで、彼女をヒロインにした自主映画作りをスタートさせようと奮闘する。主演となる小学生の子供たちの役は現在オーディションを実施中だが、子供たちを見守る小学校の若手担任教師役にアイドルグループを卒業し舞台で活躍している埼玉県本庄市出身の井上小百合、主人公の兄役に舞台『タンブリング』など俳優としても活躍中の7ORDER・長妻怜央が決定した。主人公の父親役に、ラーメン店の経営と並行して俳優・タレント業を積極的に行っているデビット伊東、主人公の母親役に30年以上に渡りドラマ・映画の第一線で活躍し続ける櫻井淳子と、埼玉県出身の豪華キャスト陣が脇を固め、雄大な入間の茶畑や自然を背景に、子供達の目線で描かれるひと夏の物語を届けていく。監督は、入間市出身で映画『恐怖人形』『gift』『成れの果て』ほか、テレビドラマ『スミカスミレ〜45歳若返った女〜』『ひぐらしのなく頃に』等の演出も手がける注目の若手クリエーター・宮岡太郎が務める。9月下旬頃からの映画撮影を予定している。また、同作の2022年全国公開へ向けて、応援団をクラウドファンディングで募集する。クラウドファンディングプラットフォーム「MotionGallery」にて、 13日18:00よりスタート。エンドロールへのクレジット掲載、本編Blu-rayの進呈、完成披露試写会への招待などのリターン(特典)を用意している。○井上小百合 コメント役者を目指し始めたのは中学生のとき。色んな過程を経て16歳で一人、東京に出てきました。辛いことも沢山経験し、傷付かなかったというと嘘になるけれど、それでも『夢』という希望がいつも私の中の光となって、生きる糧になっていました。ただ、そうして夢に立ち向かおうとする度に、それをさまたげる大人たちがいたことも思い出します。幼い自分に対して愛情あってのことだというのは重々承知でしたが、自分を否定されるような感覚になったことは確かでしたし、それが何よりも傷付いたのも、確かでした。大人になってみて、諦めないで良かったとつくづく思うことが沢山あります。好きなことに全力でぶつかれるほど充実した日々はないです。例え打ちのめされても、やりたいことを否定されることのほうがずっとずっと悲しかったので、今の私は、努力する人を応援してあげられるような、誰かに夢を与えられるような存在になりたいと思っています。この脚本を読んだとき、何よりもそんな自分とリンクして…純粋に沢山の人に届けたい映画だなと思いました。宮岡監督の、映画への愛もとても感じており、そんな方の元でものづくりができるという事を本当に有難く思っています。ご時世柄、世の中は暗いニュースで溢れていて、こんな時代に希望を持つことは容易いことでは無いのかも知れません。が、子供たちはこんな世の中でも生きていかなければ、未来をつくっていかなければなりません。ここに登場する少年少女たちを通して、何か伝えられるものがあると信じています。ぜひ子供から大人まで、あるいは現在夢を追いかけている人や、もしかしたら今何かを諦めようとしている人、色々な人に見ていただきたいです。○長妻怜央 コメントひとつのことに熱中できることほど幸せなことはないと思わせてくれる作品です。僕も普段の活動でさまざまな取り組みをしていますが、仲間や、周りに居てくれる沢山の方々に助けてもらっているから、今の仕事や活動がしっかりできてるんだと、この作品に触れて改めて感じました!!助けてもらう方ではなく、この作品では夢を追いかける小学生のお手伝いができることを本当に楽しみにしています!!○デビット伊東 コメント自転車でひたすら北に北に走り川があったら飛び込んで、手掴みで魚を捕まえ、掴んだ魚が黒い魚影「ナマズだ〜!」「すげ〜」「地震が起こるから気をつけろー」一瞬黙る。みんな。ナマズを見ながら笑う。夢や希望は毎日生まれる。僕が子供の時描いた夢は、今大きく育ってます。明日の子供達も、この入間市で夢を描いて欲しい。その為の努力なら協力はおしまないです。○櫻井淳子 コメント小学校最後の夏休み、試行錯誤しながら夢に向かって突き進むギャングエイジの子供達…忘れかけていた、何事にもチャレンジしていく気持ち、夢や希望の大切さを思い出させてくれる…そんな作品に参加出来ることを楽しみにしています。○宮岡太郎監督コメント小学生の頃から、映画が大好きでした。小6の夏、友達を集めて、親のハンディカムを使って裏山で初めて自主映画を撮りました。以来、今に至るまでの20余年、映画の監督として魅力的な作品を観客に届けたいという思いは、常に私の中心にあり続けています。少子高齢化が進行したこの時代、子供たちを主役にした実写映画はほとんど作られなくなってきています。だからこそあえて今、彼らの元気なパワーが十分に炸裂するような、胸を熱くさせる少年少女の群像劇を実写で誕生させたいと思っています。今回、自分の生まれ育った埼玉県入間市という場所で本作を撮影させていただくことになりました。慣れ親しんだ入間の景色を映画に綴じ込められる喜びを感じながら、映画で故郷を盛り上げて、その輪を全国へと広げてゆきたいと願っています。(C)「ラストサマーウオーズ」製作委員会
2021年08月13日女優の吉永小百合が主演を務める映画『いのちの停車場』(5月21日公開)が第11回北京国際映画祭コンペティション部門にノミネートされることが5日、明らかになった。同作は都内の終末期医療専門病院に勤務する現役医師でありながら、作家として活躍する南杏子の同名小説の実写化作。救命救急医として、長年大学病院で患者と向き合ってきた咲和子(吉永)は、とある事情から石川県にある父の住む実家へと戻り、在宅医療を通して患者と向き合う「まほろば診療所」に勤めることになる。北京国際映画祭は、上海国際映画祭と並ぶ中国最大級の国際映画祭で、毎年世界中からの多くの映画人が参加、国際交流の場としても重要な地位を占めている。先日、コンペティション部門「天壇賞」の審査委員長に、人気女優コン・リーが選ばれたことを発表し、中国国内外で大きな話題となっていた。今回の「天壇賞」を争うコンペティション部門には中国国内外から15作品がノミネートされ、日本映画では本作『いのちの停車場』のみ。その他にはフィンランド映画『Any Day Now』や アルゼンチン映画『A School in Cerro Hueso Trailer』、ロシア映画『A Siege Diary』、中国映画は『関于我媽的一切(All About My Mother)』などが決定している。日本では公開された週末の興行成績では興行収入・動員数ともに第1位を飾り、東京・大阪などの映画館休業、他エリアでの時短営業の影響を受けつつも、感動の声が広がっていた同作。累計興行収入が951,418,820円(7月29日時点)となり、吉永122本目の映画にして大台の10億円突破は確実となっている。○成島出監督 コメントこの度、北京国際映画祭コンペティション部門にノミネート頂き、また中国の皆様に『いのちの停車場』をご覧いただけけるとのこと、大変嬉しく思っております。本作はコロナ禍の大変な状況の中で、キャスト・スタッフが一丸となって作り上げました。中国、そして世界の一人でも多くの方々に本作を通して“生きる希望”を感じていただけたら幸いです。
2021年08月05日映画『いのちの停車場』(5月21日公開)の"チームまほろば"サンクスデーイベントが30日に都内で行われ、吉永小百合、松坂桃李、広瀬すず、西田敏行、成島出監督、南杏子(原作)が登場した同作は都内の終末期医療専門病院に勤務する現役医師でありながら、作家として活躍する南杏子の同名小説の実写化作。救命救急医として、長年大学病院で患者と向き合ってきた咲和子(吉永)は、とある事情から石川県にある父の住む実家へと戻り、在宅医療を通して患者と向き合う「まほろば診療所」に勤めることになる。作品で記憶に残ってるシーンについて聞かれると、広瀬は松坂とのシーンである「ラーメン屋さんのシーン」を挙げ、「かなり印象に残っています。現場に入ってから監督にいろんなご指導いただき、リハーサルと全然違う芝居にたどり着いてすごく難しかったなというシーン」と明かす。松坂も「カメラが正面にあったりして、今回のこの現場ではなかなかない撮り方ちょっとやっていて、確かに難しいところではありました」と振り返った。そんな2人のシーンについて、吉永は「もう本当に素晴らしかったです。見てたら胸がキュンとしましたし、私も若い頃、浜田光夫さんとああいうシーンをやったことがあるなと思ったりもしました」と語った。また西田は「まほろば診療所に吉永さんが初めて訪ねて来られた時の、すずちゃんの対応ですね。堂々としてて。若い時に吉永さんをスクリーンを見て感じた感動と、同じような感動をすずちゃんに感じました」と広瀬の演技を絶賛。「 吉永小百合を食いにかかってる、すごい女優だなという風に思いました」と見解を示すと、広瀬は照れ笑いを浮かべる。吉永も「本当に堂々として、シャキッとしてて素敵でした」と同意し、「自転車のシーンもあって、10代の頃はちゃんと自転車に乗れていたのに、10年ほど前にコマーシャルで転倒して、それからトラウマになってしまって苦手なんです。すずちゃんが『得意です』とおっしゃるので、ずっと付いて行ったんですよ。もう感謝してます」と和気藹々とした様子を見せた。
2021年06月30日吉永小百合主演映画『いのちの停車場』が現在公開中。この度、本作で訪問看護師の麻世を演じる広瀬すずのクランクアップ写真と、吉永さんとの新場面写真が到着した。在宅医療に携わる医者と患者、その家族たちを通して、“いのち”、“愛”、“いまを生きていく”、家族たちの願いを丁寧に描き出す本作。広瀬さん演じる麻世は、亡くなった姉の子・翼を育てながら、「まほろば診療所」の訪問看護師として院長・仙川(西田敏行)と二人三脚で在宅医療に携わってきた。一方で、過去に大きなトラウマを抱え、家族に対して特別な思いを持っている人物。新たに診療所メンバーに加わった咲和子(吉永さん)と仙川とは異なる患者への向き合い方をする姿に困惑しつつも、次第に咲和子の姿勢に背中を押され、過去のトラウマに向き合い、未来へ歩みはじめていく麻世。そんな役作りにあたって広瀬さんは「看護師として、患者とどう向き合うべきか悩みましたが、監督からのアドバイスもあり、重くなりすぎないよう常にフラットな気持ちでいるように意識しました」と語る。また、初共演の吉永さんや、再共演となった西田さんらベテラン勢との現場について「居心地がよく、体験したことがないような不思議な時間でした。吉永さん、西田さんからのアイデアでこんなにも変わるのか、というような経験があったり、一日一日が濃厚で新鮮でした」と撮影をふり返っている。そして吉永さんは、同じ14歳で役者デビューした広瀬さんをかねてより“注目している女優”に挙げており、「すずちゃんは涼やか」と印象を語り、「お互いに合わせようとしなくても自然と(芝居が)やれた」と共演した感想を明かす。一方、西田さんは「すずちゃんとは孫の役で共演しました。僕はすずちゃんのおじいちゃんの役でその時まだすずちゃんは15~17歳。別の場所から来たんかい!っていうぐらいの可愛さ、その時からずっと虜ですね(笑)」とコメントした。『いのちの停車場』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:いのちの停車場 2021年5月21日より全国にて公開©2021「いのちの停車場」製作委員会
2021年06月19日映画『いのちの停車場』(公開中)に出演する、広瀬すずの新場面写真とクランクアップ写真が19日に公開された。同作は都内の終末期医療専門病院に勤務する現役医師でありながら、作家として活躍する南杏子の同名小説の実写化作。救命救急医として、長年大学病院で患者と向き合ってきた咲和子(吉永)は、とある事情から石川県にある父の住む実家へと戻り、在宅医療を通して患者と向き合う「まほろば診療所」に勤めることになる。本作で訪問看護師の麻世を演じる広瀬すずが、19日に23歳の誕生日(6月19日)をを迎えることから写真を公開。広瀬演じる麻世は亡くなった姉の子・翼を母親代わりに育てながら「まほろば診療所」の訪問看護師として、院長の仙川(西田敏行)と二人三脚で在宅医療に携わってきた頼もしい存在だが、過去に大きなトラウマを抱え“家族”に対して特別な思いを持っている。「まほろば」の家族として新たに診療所メンバーに加わった咲和子(吉永小百合)と在宅医療を行い、仙川とは異なる患者への向き合い方に困惑しつつも次第に咲和子の姿勢に背中を押され、過去のトラウマに向き合い、自身の進む未来へ歩みはじめていく。役作りにあたって「看護師として、患者とどう向き合うべきか悩みましたが、監督からのアドバイスもあり、重くなりすぎないよう常にフラットな気持ちでいるように意識しました」と語っていた広瀬。本作で初共演を果たした吉永や、再共演となった西田らベテラン勢との現場を「大先輩方との撮影は、居心地がよく、体験したことがないような不思議な時間でした。吉永さん、西田さんからのアイデアでこんなにも変わるのか、というような経験があったり、一日一日が濃厚で新鮮でした」と振り返る。同じ14歳で役者デビューした広瀬をかねてより「注目している女優」と挙げていた吉永は、「すずちゃんは涼やか」「お互いに合わせようとしなくても自然と(芝居が)やれた」と初共演の印象を語る。西田は「すずちゃんとは孫の役で共演しました。僕はすずちゃんのおじいちゃんの役でその時まだすずちゃんは15〜17歳。別の場所から来たんかい! っていうぐらいの可愛さ、その時からずっと虜ですね(笑)」と再共演を喜んでいた。
2021年06月19日吉永小百合が主演、在宅医療に関わる人々を描いた『いのちの停車場』から、鑑賞者からの絶賛あふれる松坂桃李&広瀬すずの名コンビぶりを収めたメイキング映像が解禁となった。咲和子を追いかけて金沢へやって来た医大卒業生で、まほろば診療所の運転手として働いている野呂(松坂さん)。まほろばの訪問看護師として働きながら、亡くなった姉の子・翼を母親代わりに育てている麻世(広瀬さん)。本作で初共演を果たした松坂さんと広瀬さんが演じたキャラクターは、「まほろばの“太陽”のような存在」として息の合ったコンビを見せ、劇中でもとりわけ笑顔になれる微笑ましいシーンが多く「野呂くんと麻世ちゃんの数々のシーンが大好き」「ふたりの存在が温かい」「太陽でした!」と、2人の心温まる演技を絶賛する声が溢れている。今回解禁されたメイキング映像は、そんな2人と翼を演じた子役・鈴木乃伊留との舞台裏。野呂を慕う小児がんを患う少女・若林萌(佐々木みゆ)が壊してしまった“魔法の杖”を野呂が修理していたところに、麻世と翼がやって来て、2人の月に1回の外食デーに誘うシーン。1つ目のテイクでは、「よかったら一緒に行かない?」と麻世が外食デーに誘うと、野呂が「おごり?」と冗談を交わしてみせ、2人の軽やかなやりとりが垣間見える。カットがかかると、何故か終始直立して固まっていた乃伊留くんに思わず「どうした!?」と優しく声をかけ緊張をやわらげようとする松坂さん。「昨日仲良くなったはずなのに(笑)」と笑みを浮かべる広瀬さん。乃伊留くんとの撮影にあたって2人は、実際に仲良くなろうと現場で意識的に声をかけ、“翼との距離感”を縮めていったという。続く次のテイクでは、先ほどとは打って変わって元気よくリラックスした表情を浮かべる翼と少し照れ臭そうにしながら野呂を誘う麻世、そして翼に手を引かれながら笑顔で「行く!」と誘いに答える野呂と、微笑ましいシーンが映し出されている。『いのちの停車場』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:いのちの停車場 2021年5月21日より全国にて公開©2021「いのちの停車場」製作委員会
2021年06月18日女優の吉永小百合が主演を務める映画『いのちの停車場』(5月21日公開)のメイキング映像が18日に公開された。同作は都内の終末期医療専門病院に勤務する現役医師でありながら、作家として活躍する南杏子の同名小説の実写化作。救命救急医として、長年大学病院で患者と向き合ってきた咲和子(吉永)は、とある事情から石川県にある父の住む実家へと戻り、在宅医療を通して患者と向き合う「まほろば診療所」に勤めることになる。今回公開されたのは、咲和子を追いかけて金沢へやって来た医大卒業生で、まほろば診療所の運転手として働いている野呂(松坂桃李)と、まほろばの訪問看護師として働きながら、亡くなった姉の子・翼(鈴木乃伊留)を母親代わりに育てている麻世(広瀬すず)のメイキング映像。本作で初共演を果たした松坂と広瀬が演じたキャラクターは「まほろばの”太陽”のような存在」として息の合ったコンビを見せ、劇中でもとりわけ笑顔になれる微笑ましいシーンが多い。映像では、そんな2人と翼の舞台裏が収められている。野呂を慕う小児癌を患う少女・若林萌(佐々木みゆ)が壊してしまった”魔法の杖”を、野呂が修理していたところに、麻世と翼がやって来て、月に1回の外食デーに誘うシーンのメイキングだ。1つ目のテイクでは、「よかったら一緒に行かない?」と麻世が外食デーに誘うと、野呂が「おごり?」と冗談。しかしカットがかかると、何故か終始直立して固まっていた鈴木に思わず「どうした!?(笑)」と松坂が優しく声をかけ緊張をやわらげようとするが、その姿にキャスト・スタッフ一同笑いが溢れてしまう様子が映し出されている。「昨日仲良くなったはずなのに(笑)」と笑みを浮かべる広瀬に松坂も「今日も朝あいさつしたんだけどな〜(笑)」と笑いを浮かべる。2人は鈴木との撮影にあたって、実際に仲良くなろうと現場で意識的に声をかけ、“翼との距離感”を縮めていったという。続く次のテイクでは、先ほどとは打って変わって元気よくリラックスした表情を浮かべる翼と少し照れ臭そうにしながら野呂を誘う麻世、そして翼に手を引かれながら笑顔で「行く!」と誘いに答える野呂の様子が微笑ましいシーンが映し出されている。(C)2021「いのちの停車場」製作委員会
2021年06月18日舞台 TXT vol.2 「ID」の公開ゲネプロが16日に東京・よみうり大手町ホールで行われ、崎山つばさ、松田凌、井上小百合、萩谷慧悟(7ORDER)、小野塚勇人、砂川脩弥、鈴木蘭々、高橋悠也(作・演出)が取材に応じた。同作は『仮面ライダーゼロワン』他、多数の作品の脚本を手掛ける高橋悠也が作・演出を務める完全オリジナルの新作演劇作品。2019年6月に高橋悠也×東映シアタープロジェクト TXT vol.1「SLANG」が上演され、今回が第2弾となる。極秘実験にて意図的にデザインされたアバターたちと、その実験を進める委員会の物語を描く。出演者はアバターと委員会の2役を演じることとなる。主演の崎山は「ようやく初日を迎えられるという感覚と同時に、『本番を迎えられて良かったな』という安心感があり、気を抜かずに最後までこの舞台を届けられればいいなと思います」と思いを表す。松田は「嬉しさと、楽しみの中の緊張感のようなものを感じています。様々な仕掛けがある作品なので、試行錯誤しながら本番に臨んでいくと思う」と心境を吐露し、井上は「自分も役者としてのアイデンティティを見つけていく作品になるのかなと思っていますし、この作品を観てお客さんがいろんなことを感じてくれたら嬉しい」とメッセージを送った。萩谷は「この作品のテーマはアイデンティティとか、自分が生きてきた道だったり。自分が何者かと作中でお客さんに問いかけることも多いんですけど、稽古期間は自分自身にも問いかけることが多かった」と振り返る。「座組の中で本当に色んなことを話しましたし、最終的に自己証明を作りあげて表現してるだなというのがあって、未だにまだそれが続いてるような状況なんです。千秋楽を迎えるまでそういうことをたっぷり考えて、新しい自分が見つかるかもしれないし、すごく考えさせられる機会を与えて下さった作品だなと思って楽しみにしております」と作品への思いを明かした。小野塚は「無事に初日迎えられそうなので一安心してるのと、本当にこの公演が終わるまで安心安全で終われるようにという、そこです。この中でも劇場に足を運んでいただけるお客様のために、この作品を届けられたらと思います」と、コロナ禍の公演に言及。砂川は「衣装などを見て下さるとわかると思うんですけど、メイクとか衣装とか独特の世界観を皆に早く届けたいというワクワクの方が強い」と語った。最後に、「ついに現場で1番年上になってしまったという焦りがあった」という鈴木。「若い子達の中でどうやって稽古を進めていったらいいのだろうかと思ってたんですけど、ご覧の通りとてもお芝居に対して真面目で純粋な若者たちばかり揃っているので、若い時の気持ちを思い出して、このエネルギーに負けないように舞台に立ちたいなと思っております」と意気込んだ。東京公演はよみうり大手町ホールにて6月17日~27日、大阪公演はサンケイホールブリーゼにて7月2日~4日。また特典映像付きの配信も実施される。
2021年06月17日『仮面ライダーエグゼイド』や『仮面ライダーゼロワン』でメインライターを務めた高橋悠也×東映によるシアタープロジェクト『TXT(テキスト)』の第2弾『TXT vol.2「ID」』の公開ゲネプロが6月16日、会場となる東京・よみうり大手町ホールで行われた。2019年6月に上演された第1弾『SLANG』に続き、高橋が作・演出を担当。“ID(アイディー)”をテーマに崎山つばさ、松田凌、井上小百合、萩谷慧悟(7ORDER)、小野塚勇人、砂川脩弥、鈴木蘭々ら個性的な面々が、それぞれ「開発する者(委員会)」と「開発される者(アバター)」を演じ分ける。主演を務める崎山は「本番を迎えられる安心感と同時に、気を抜かず最後までこの舞台を届けられればと思います」と背筋を伸ばし、「少しずつ舞台を楽しんでもらえる状況が取り戻せているのかなという実感も。そこに甘えず、僕らが作り上げたものを、ここにいるみんなと一緒に見せていければ」と抱負を語った。各キャストが1人2役に挑むチャレンジングな試みに「それぞれに与えられたものから、何かが派生する瞬間に、どんな化学反応が起こるか。演じながら見つけることを楽しんでいる」と初日を前に、強い手応えも示していた。『SLANG』にも出演している井上は「前回の作品には“あなたの性格は何ですか?”というセリフがあり、自分自身も分からないな、何のために生きているんだろうと答えられない部分もあった」と回想。「そのテーマが『ID』には詰め込まれている」と分析し、「自分にとって、役者としてのアイデンティティを探す作品になる。お客様にもいろんなことを感じてもらえる、体験型舞台になるのが理想」とアピールした。「さまざまな仕掛けがあり、僕らも試行錯誤している。幕が開けてから完成するピースもあるのかなと。ご覧になる皆さまに見どころを作っていただければ」(松田)、「みんなで自己証明を表現していて、それが今も続いている。千秋楽までたっぷり考えれば、新しい自分が見つかるかもしれない」(萩谷)、「自分の役者史上もっとも濃いメイク(笑)。衣装も2役それぞれで違うので、注目してもらえれば」(小野塚)、「見どころはキャラクター。この作品独特の世界観を早く届けたい」(砂川)と若手キャスト陣は意気込み十分。鈴木は「ついに現場で一番の年上になってしまい焦りが…」と笑いを誘い、「ご覧のように、みんなとっても真面目で、お芝居に対して純粋な若者ばかり。自分の若い時の気持ちを思い出し、エネルギーに負けないように舞台に立ちたい」と話していた。作・演出の高橋は、人工知能をテーマにした『仮面ライダーゼロワン』に触れ、「その経験を踏まえて、別の切り口でSF作品を作りたいと思った」と本作の着想を明かし、「役者のみんながどんな感情になって、その感情をぶつけ合い、どういう結末を迎えるのか。稽古を重ねるなかでSFとは趣が違う、(役者同士が繰り広げる)サイエンスノンフィクションになった。そんな実験を垣間見る感覚で皆さんにも届けば」と新境地に自信をのぞかせた。会見の後にはゲネプロが行われ、極秘実験を遂行する“委員会”の生徒会長を演じる崎山が冒頭から圧倒的なカリスマ性を発揮。同時に喜びの感情をインストールされたアバター、ジョーを演じる際には、文字どおり生きる喜びを体全体で表現し、2役の振り幅を見せつけた。また、井上は物語のカギを握る“広報委員”をチャーミングに好演。もうひとつの役どころであるアバター、テラ役では自身にインストールされた恐れと向き合いながら、それを克服する姿を繊細に演じ分け、物語をクライマックスへと導いていた。取材・文・撮影:内田涼『TXT vol.2「ID」』作・演出:高橋悠也出演:崎山つばさ、松田凌、井上小百合、萩谷慧悟(7ORDER)、小野塚勇人、砂川脩弥、鈴木蘭々ほか【東京公演】2021年6月17日(木)~6月27日(日)会場:よみうり大手町ホール【大阪公演】2021年7月2日(金)~7月4日(日)会場:サンケイホールブリーゼ【ライブ配信公演】ライブ配信:6月17日(木)19:00~/松田凌インタビュー付6月22日(火)14:30~/井上小百合インタビュー付6月22日(火)19:00~/萩谷慧悟(7ORDER)インタビュー付※アーカイヴ視聴は、17日公演は6月19日(土)23:59まで、22日公演は6月24日(木)23:59まで販売期間:2021年6月10日(木)12:00~6月19日(土)21:00配信プラットフォーム:PIA LIVE STREAM配信サービス詳細: 【お問合せ: 】視聴チケット料金:44,00 円(税込) ※ライブ配信映像特典付
2021年06月17日6月17日から7月4日にかけて東京・よみうり大手町ホール、大阪・サンケイホールブリーゼで順次上演される舞台『TXT vol.2「ID」』。『仮面ライダーエグゼイド』や『仮面ライダーゼロワン』でメインライターを務めた高橋悠也と東映によるシアタープロジェクト『TXT(テキスト)』は、高橋が作演出を担当し、2019年6月に上演された第1弾『SLANG』では全キャストが異なる2役を演じる、現実と虚構が交錯する物語で大きな反響を呼んだ。そこから2年を経て、ついに上演する第2弾『ID』。崎山つばさ、松田凌、井上小百合、萩谷慧悟(7ORDER)、小野塚勇人、砂川脩弥、鈴木蘭々といった個性的な面々が一堂に会し、“ID(アイディー)”をテーマにそれぞれ「開発する者(委員会)」と「開発される者(アバター)」を演じ分ける。『TXT vol.2「ID」』第1弾『SLANG』に続いて2作連続で出演を果たす井上。昨年春、乃木坂46を卒業して外へと飛び出し新たな活動をスタートさせた彼女が、前作での経験を経て今作で何を表現しようとしているのか。ひとりの役者として、ひとりの人間として今思うこととは?――井上さんは前作『SLANG』にも出演されていましたが、今振り返るとご自身にとってどんな期間でしたか?井上みんな仲良くて、とにかく楽しかったという記憶しかないくらい、最強に楽しいカンパニーでした。自分の人生の中でもいろいろ分岐点に差しかかっていた時期にいただいた作品でもあったので、いろんな感情が折り混ざっている中、そういう部分も全部包み込んでくれるようなカンパニーだったので、絶対にまたお仕事したいと思っていたんです。だから、今回のお話をもらったときは「きたー!」って思いました(笑)。――夢の中でのお話とシリアスな現実という、ふたつの異なる物語が同時進行していき、徐々に交わっていくという作品でした。井上二面性のある役は他の舞台でも経験したことがあるんですけど、『SLANG』のときは出演者全員がひとり2役という未知の世界だったので、最初に台本をもらったときは「どうなるんだろう?」ってすごく考えました。ただ、さらにそこで難しいのが、ただ両極端な二面性を持っているだけじゃなくて、「こういうところがあるから、この人はこうなんだよね」みたいにどこかで辻褄が合っているというか、現実と夢の世界が少しつながっているんですよね。そこをどう自分たちの中で合わせていくかというところが難しくて、稽古をしながら「ここはどういう解釈でやったらいいですか?」とみんなで話し合いの時間を持つとか、お互いの解釈をまず一致させようというちょっと不思議な稽古で。それこそ、「筆者は何を考えて、この言葉を考えたのでしょうか?」みたいに現代文の勉強をしているような(笑)、(高橋)悠也さんの頭の中で何が起こっているのかをみんなで咀嚼しながら作っていった感覚で、そういう意味でも新鮮でした。――すごく難しい作業なんだろうなと、作品を観ていて感じました。井上難しかったです。悠也さんの台本は言葉にならないものを扱っている部分がすごくあると思ったんですよね。『SLANG』では、そんなことを言ったつもりはなかったけど、実際にその人を自殺にまで追いやっていた自分がいたという、気づかないうちにふたつの面を持っていた自分だったり、夢の中で見たものがどんどんあやふやになって、気づかないうちに夢と現実の境目がなくなっていたりと、言葉に表せない不思議な感覚が多くて。それは今回の作品にも言えることですけど、深層心理みたいなものをすごく考えましたね。――今回の『ID』への出演が決まったときのコメントでも、“「目に見えないものを取り扱う」奥深さがある”とおっしゃっていましたものね。と同時に、そういった題材が今の我々の日常生活にもすごく当てはまるものがあって、グサッと刺さるものが多いんです。井上たぶんそれが悠也さんの考えていることなんだと思います。今はSNSを通じて、誰でも簡単に世界に発信することができるじゃないですか。実はそれってすごく怖いことでもあるんだよ、というのが裏テーマにあったんじゃないかな。――SNSで気軽に発言したポジティブな言葉でも、受け取り方が違ったら相手を傷つけるものにもなりますし。井上本当にそうですよね。私も過去、苦しいときに「頑張れ」と言われたことがあって。苦しくないときだったら嬉しい言葉だけど、そのときは「これ以上、何を頑張ったらいいんですか?」と逆につらくなってしまったんです。たぶん、普通に生活している中にもそういうことがあふれていたりするんでしょうね。実は『SLANG』が始まる時期に、ある悲しい事件をニュースで目にしたんです。例えば、私たちはその情報をニュースでしか得られないわけじゃないですか。テレビやメディアで発せられたことしか知らないし、それが私たちにとっては100%なんですよ。だから、加害者と呼ばれる人がどういう生活を送っていたのか、何を思ってそんなことをしたのか、私たちにはまったく分からないから表面でしか評価するしかない。そう考えると、『SLANG』では自分の兄を亡くして、さらに自分の恋人が加害者という立場に置かれたときに、私たちが普段目にしているニュースでは加害者だったり被害者だったりの裏側がまったく見えないわけじゃないですか。それで、どういう気持ちでその事件と向き合ったらいいんだろうというのを、すごく考えてしまって。「事件を起こした方が本当はとても優しい人で、とっても大事な人がいたけど、何かのきっかけでそういうことを起こしてしまったのかもしれない」とかいろいろ考えてしまったら、『SLANG』での町野伊都という役をどう向き合って、どう演じたらいいのかとすごく悩みました。――公演を重ねていく中で、何か糸口は見つかりましたか?井上無意識に隠れていた言葉の持つ力を知らずに生活していた人の悲劇だったのかもしれないとか、そういうことを考えるうちに、セリフのひとつひとつが全部伏線に思えてきて。なので、言葉のひとつひとつを大事に言うようにしました。と同時に、言葉については自分が発するだけじゃなくて相手から受け取るときも、より考えるようになりました。自分に見えているものだけですべてを判断しちゃいけないし、そのニュースの話でも、聞いたものに対して「これが100%なんだ」と自分の中で解釈しちゃうのはよくないなと。その人の在り方とか佇まいって世間が決めつけるものなのか――では、今回の『ID』の台本を読んだときは、井上さんはどう感じましたか?井上本当に難しいことをやっているなと思ったし、読んでいるうちに自分が分からなくなりそうな感じがしています。それこそ「私のアイデンティティってなんだろう?」と思ってしまうし、なんかこう……すごく難しいです。ただ、物語は委員会の広報委員から始まるので、今はなるべく感情を見せないように演じた方が面白いのかなと。その役それぞれの色合いみたいなものをつけていけたらなと思います。――『SLANG』に続き出演者に2役が与えられており、井上さんは芸術家肌で大胆不敵な広報委員と、“恐れ”の感情コードをインストールされたアバターという、一見相反する役を演じます。井上自分の中でどう整合性をつけていくのが、すごく難しくなりそうですね。自分に似ているかと言われると……私は絵も下手だし(笑)、あまり物怖じしないタイプだし。もしかしたら、正反対だからこそ当てられたのかもしれませんね。『TXT vol.2「ID」』での井上のキャラクタービジュアル――『ID』はSFの世界観ではあるけど、『SLANG』同様に今の社会との共通点をたくさん見つけられる内容ですよね。井上本当にそうですね。さっきの話じゃないですけど、今はいろんな人がSNSで自分を発信できるようになった分、「私はこういう人ですよ」みたいに表現するクリエイティブな人がすごく増えたと思うんです。でも、私はあまり自分を出したくない人間で、自分じゃない何かになってお芝居をしているときが一番楽しい。じゃあ「自分って何者なんだろう?」と考えてみると、その答えがまったく分からなくて。今は“女優・井上小百合”という肩書きをつけられることが多いですけど、好きだからやっているだけで、自分から女優と名乗るのは何か違う気がしている。それこそYouTuberさんとかTikTokの方々とか有名人と言われるけど、では芸能人なのかと言われるとよく分からないし、じゃあ「一般人ってなんだろう?」というのも、実はよく分からない世の中になってきた。その人その人の在り方とか佇まいって世間が決めつけるものなのか否か、よく分からないですよね。――それこそ自分で「私は○○です」と言ってしまえば、その肩書きが通ってしまう時代ですものね。井上そこが曖昧だからこそ、いろんなことができたり自由度が高かったりするのかなと思うけど、今回は自由を求めて模索している人たちの話でもあるので、「じゃあ自由ってなんだろうな?」と。そういう重たい題材を扱っている気がします。“ボールを受け止めて投げ返す”側になりたい――この取材時点では本読みを終えていますが、今回のカンパニーについてはいかがですか?井上皆さんすごくいい人そうだなと思いました。すでに本読みの段階で各々が事前にいろいろ考えて役を作ってきてくれたので、「ああ、こういう感じでくるんだ」という発見もあったし、「こう来るなら、私はこうしてみようかな?」と考えられるヒントもあったので、また良いカンパニーになりそうだなと思っています。――それでは、『SLANG』での経験を踏まえつつ、今回のカンパニーで井上さんご自身の役回りについて考えていることは?井上『SLANG』では終盤のかなり大事なシーンを任せてもらったんですが、悠也さんが「あのシーンをやりたかったがためにこの話を作った」みたいなことをおっしゃっていて。今回呼んでいただけたということは、それがひとつ認められたのかなと思っているんです。今回も台本を読んだときにすごく刺さるシーンを任せてもらっているなと感じたので、前回とは違う方向性で私に何ができるのかをまだ模索している状態ではあるものの、それに応えられる存在でありたいなと。あと、前回はキャストの皆さんにめちゃくちゃ助けられたんですよ。言葉で「こうした方がいいよ?」と伝えるのではなく、お芝居の中で私がこういうボールを投げてみたら「なるほど」と解釈してくれて、「じゃあ、こういうボールで返してみよう」と返してくれる方々だったんですね。だから、今回はちょっとでもそういうボールを受け止めて投げ返せるように頑張りたいと思っています。――この2年の成長を見せられるような。では、井上さんにとって役者として掲げるアイデンティティとはどういったものですか?井上私、自分というものがないんですよ(苦笑)。ずっとセリフを喋っていたいぐらい、自分の言葉を発することが苦手なんです。例えば、よく取材を受ける中で「どんな役をやってみたいですか?」と聞かれるんですが、特にないんですよね(笑)。役をいただいたら「ありがとうございます!」と全力で演じるのみなので。「好きな女優さんとかいますか?」と聞かれても、「みんな好きだし、逆に嫌いとか特にないし、この人になりたいみたいなこともないし、自分は自分だしな」と思ってしまう。よくマネージャーさんにも「もうちょっと自分を持ちなさい」と言われるんですけど、本当にないんですよ。だから役者としてのアイデンティティ、見つけたいですね。――井上さんにとって演じるということは、確たる何かを見つけるために必要なことなのかもしれないですね。井上そうかもしれないですね。だから楽しいのかもしれない。――となると、この作品を終える頃の井上さんはどうなっているんでしょうね?井上私も気になります。でも私、天邪鬼なところがあって、「井上さんってこうだよね?」「こういうところがあるよね?」と言われるのがすごく嫌いなんですよ(笑)。「お前に何が分かるんだ!全然違うし!」と思っちゃうんですけど、実際そうだったりするのかな……。今回の作品の話に戻りますけど、自分ではこうだと思っているけど他人から見たらこういう人だとか、人間の共存って難しいなと思うんです。そういう奥深いところを自分でも見つけていけたらいいなと思います。“この時期”にどれだけ自分を高めることができるか――ちょっと作品の話題から離れますが、この1年、おそらく想像していたものとはまったく違う世の中になってしまったと思いますが、井上さんにとってこの1年はどんな期間でしたか?井上実は元々は「どうせ2020年はオリンピックもあって東京も騒がしくなるだろうから、この場から逃げよう」と、一旦活動をストップして休みたいなと思っていたんですよ。そうしたら、全世界が休み始めてしまって(苦笑)。でも、それが逆に好都合だと感じて、「だったら、この時期に動いてやろう!」と今までやりたかったことや勉強したかったこと、見たかったものをガンガン楽しみました。――思ってもみない形で、糧になるものが増えた期間になったんですね。井上今までは同い年の同業者の方と自分を比べて、「自分はまだこれぐらいなのに、もうあの子はあんなにたくさん作品に出て賞まで獲ってる」とか考えてしまう瞬間もあったんですけど、この時期ばかりは誰もが何かと止まってしまったので、同じ環境下に強制的に置かれたことは自分的にはラッキーと思って。周りの人を見ていると、この時期にどれだけ自分を高めることができたかによって、その後がすごく変わってくるなと思ったんですね。自分の身の回りの環境が一変したこともあって、より動きやすくなったし、本当に自分はラッキーガールだなと思うことしかなかったです。――YouTubeチャンネルを立ち上げたのも、そのひとつですよね。井上「何か学ぶんだったら、それを可視化したほうが面白いいんじゃないか?」ということで始めたんですけど、それもコロナの影響で先生を呼べなかったりして。でも、それでもいろいろ学ばせてもらえていると思うので、すごくありがたいですね。有意義に時間を使わせてもらっています。――では、いち個人として今やってみたいことは何かありますか?井上かなり欠落した人生を送ってきたので、丁寧な生き方をしたいです(苦笑)。それこそ、このコロナの期間に自分の自堕落な生活を見直して、食生活とかそういうものに気を遣うようになったんですよ。今までは洗いものも嫌いだったんですけど、洗剤を天然のものに変えたりすることで家事に積極的になったり。人間性って、そういうところに出てくるじゃないですか。なので、ちゃんとしようと思っています(笑)。あと、海外旅行に行きたいですね。本当なら休もうと思っていた期間に行くはずだったんですけど、予想外な展開になってしまったので、今はそれを楽しみにしながら日々生活しています。――この作品が無事に終わっていけることを祈っています。井上コロナ禍でいろいろ考えることも増えた中、本当にやりたいこと、やりたい作品があることに感謝しています。観てもらえるととてもうれしいです。頑張ります。取材・文:西廣智一撮影:源賀津己『TXT vol.2「ID」』作・演出:高橋悠也出演:崎山つばさ、松田凌、井上小百合、萩谷慧悟(7ORDER)、小野塚勇人、砂川脩弥、鈴木蘭々ほか【東京公演】2021年6月17日(木)~6月27日(日)会場:よみうり大手町ホール【大阪公演】2021年7月2日(金)~7月4日(日)会場:サンケイホールブリーゼ【ライブ配信公演】ライブ配信:6月17日(木) 14:30~ / 崎山つばさインタビュー付6月17日(木) 19:00~ / 松田凌インタビュー付6月22日(火) 14:30~ / 井上小百合インタビュー付6月22日(火) 19:00~ / 萩谷慧悟(7ORDER)インタビュー付※アーカイヴ視聴は、17日公演は6月19日(木) 23:59まで、22日公演は6月24日(木) 23:59まで販売期間:2021年6月10日(木) 12:00~6月19日(土) 21:00配信プラットフォーム:PIA LIVE STREAM配信サービス詳細: 【お問合せ: 】視聴チケット料金:4400 円(税込) ※ライブ配信映像特典付ぴあアプリにはアプリ限定カット6点も掲載!井上小百合さんのサイン入りポラを1名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=516fe593-efaf-40ab-9d31-468e461d136b&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。
2021年06月17日舞台TXT vol.2 「ID」の公開ゲネプロが16日に東京・よみうり大手町ホールで行われ、崎山つばさ、松田凌、井上小百合、萩谷慧悟(7ORDER)、小野塚勇人、砂川脩弥、鈴木蘭々、高橋悠也(作・演出)が取材に応じた。同作は『仮面ライダーゼロワン』他、多数の作品の脚本を手掛ける高橋悠也が作・演出する完全オリジナルの新作演劇作品。2019年6月に高橋悠也×東映シアタープロジェクト TXT vol.1「SLANG」が上演され、今回が第2弾となる。極秘実験にて意図的にデザインされたアバターたちと、その実験を進める委員会の物語を描く。出演者はアバターと委員会の2役を演じることとなる。作・演出の高橋は「今作を考えるにあたって、令和1発目の仮面ライダーシリーズが『仮面ライダーゼロワン』で、人工知能をテーマにした割とハードなSF作品だったわけなんですけど、その経験を踏まえてまた違った切り口で改めて本を作って、役者の皆さんと今日まで稽古をしてきて」と振り返る。しかし「どうもこの作品はSFというにはちょっと趣が違うようで、物語の中のキャラクターを舞台上で演じてもらうかに見えて、役者の皆がどういう感情になってどういう結末を迎えていくのか、実験を紙見ているような錯覚に陥る。結果、生まれたのは"サイエンスノンフィクション"だなと。新たなジャンルがどう届くのか楽しみにしています」と期待を寄せた。注目ポイントを聞かれると、鈴木は「やっぱりエネルギーですかね。一人ひとりが放ってるエネルギー値が高くて、それぞれのエネルギーを見て感じてほしいです。一言一言に今の世界に刺さるなセリフが所々入ってるので、そういう所が刺さったらいいな」と明かす。砂川は「各々のキャラクターが見所だと思います。個性があって、内に秘めたる何かをこのキャラクターに出してるんじゃないかな」、小野塚は「2役あるんですけど、衣装の違いに注目。あとはメイク、自分の役者史上最も濃いメイクをしていまして、未だに鏡を見ると笑ってしまうんですけど、なるべく鏡を見ないようにしながら舞台に集中していきたい」と意気込む。そんな小野塚の言葉に、萩谷は「言おうと思ってたことがついさっき出てしまった」と苦笑しつつ、2役演じるために「舞台中でメイクを180度変えるのは、僕も初めてやらせていただく。作り込みから、外見があって中身もあって、切り替わりポイントはけっこう違う感情。そこにも仕掛けがあって色んな変化があるので、より作品を楽しめるのではないかな」と笑顔に。井上は「キャスト全員が1人2役は斬新。お客さんも交えて実験に参加してるような感覚になる舞台なんじゃないかな。最終的にはお客さんもどこかの施設で本当に人体実験を見て帰ったみたいになったら。体験型舞台みたいなのが理想ですね」と語った。松田は「正直に申しますと、わかりません」ときっぱり。「サイエンスノンフィクションというのは、鍵となる言葉になるなあ、と。見所を皆様で作っていただける作品だと思います。見に来て下さったときに見所を作ってみて下さい」と語りかける。そんな共演者陣の言葉を受けた崎山は「なるべくかぶってないことを言いますと、見どころはエネルギー」とぼけ、萩谷が「最初に(鈴木が)言ってた。よく覚えてましたね」とすかさずツッコミ。松田が「入浴シーン」と振ると、崎山は「冒頭で僕の入浴シーンがあるので……」とのっかり、井上が「ないです」と否定。崎山は改めて「それぞれの与えられたものから派生していったり、枝分かれしていく瞬間もあったりして、舞台上に何人いるんだろうと思ってもらえるような舞台になっています」と締めた後に、「あとは、見所は皆さんで作って下さい」と松田の言葉を引用し、松田は驚いたように崎山を見ていた。フォトセッション時には、「キャラクターのポーズがあれば」というリクエストに、崎山が流れるように「すしざんまい」のポーズを取り、主に崎山の小ボケが絶えない取材会に。さらに作・演出の高橋によって各役者の印象についても語られた(下記参照)。東京公演はよみうり大手町ホールにて6月17日〜27日、大阪公演はサンケイホールブリーゼにて7月2日〜4日。また特典映像付きの配信も実施される。○高橋悠也による役者の印象・崎山つばさについて「"つばさ"という名前なだけあって、喩えるなら天使のような人柄だと最初は思っていました。でも稽古を重ねていくうちにどんどん役が入って。天使は地獄に落ちると悪魔になります。天使と悪魔両方の魅力を兼ね備えた人だなと思うようになりました。それがどういう意味なのかはぜひ舞台を見て感じてみて下さい」・松田凌について「動物に喩えるなら、犬と狼のようだと思いました。お芝居に対する姿勢がすごく真摯で熱くて、"お芝居"というご主人様に真摯で忠実な犬のようであり、でもある時ご主人様に噛みついて芝居の肉片を食い散らかすかのような熱量を持っている役者」・井上小百合について「前回(TXT vol.1「SLANG」)毒のある方だなと思ったんですけど、今回改めて違う役を演じてもらって、喩えるなら血統書付きの猫と雑種の野良猫のような人。同じ猫でありながら全く違う猫を演じている。気品と泥臭さ、両面を演じてるようで素晴らしい役者」・萩谷慧悟について「非常に頭の回転が速く、目が2つだけじゃなくて上下左右前後8個くらいついてると思うほど、自分を客観視してどう見えるのか計算している。虫に喩えるなら蝶と蛾のような。ひらひらとキレイに美しく、どこから見ても美しく舞うんですけど、今回の役柄も含めてどこかクレイジーで、一見蝶かと思ったら蛾だったみたいな2面性を併せ持っている。今までの彼がやったことない役だと本人から聞いていますので、そこを楽しみにしています」・小野塚勇人について「僕から見たイメージで言うと、シャイな頑固者という印象が強い。一見本音を隠して、どこかかわして物事をとらえるようなところがありながら、お芝居とかセリフにこだわりを持っている。自分の納得いかないセリフは自分流に変えたりしていく力強い一面がある。喩えるなら、どじょうと蛇のような役者。つかみ所がなく、つかもうとしてもぬるっと離れて行ってしまう。ひょうひょうとした立ち回りをしながら、ある時、急に演出家に毒をもって噛みついてくる」・砂川脩弥について「非常に癒し系で、沖縄出身ということもあり、"Mr.なんくるないさ"という言葉が似合う。食べ物に喩えるなら海ぶどうのような。海にふらふらっと揺れていて、見てるだけで愛でたくなるような美しさを持っているんですけど、海ぶどうは別名"グリーンキャビア"なので、一見海ぶどうのようでいて、その中に光るキャビア成分をお芝居に感じる」・鈴木蘭々について「非常にチャーミングで、若い頃から存じ上げてた人でありますけど、生き物に喩えるなら、鈴木蘭々という生き物だなと思いました。こう演じてほしいと思って書いた台本を180度変えるような演技プランを持ってきて下さいまして、見事に彼女にしか出来ない役柄になっている。座組の中で1番年上だけど、年上だと感じない。老若男女、少年少女から大人、はたまた人ではない人まで何役もキャラクターを演じてるところがありまして、鈴木蘭々という生き物をぜひ楽しんでいただきたい」
2021年06月17日