結婚して5年目のコメダさんは、共働きなのにまったく家事をしない夫に不満がありました。30代になり、周囲から子どもは? と聞かれる機会が増えたころ、将来の家族について考えるように。幼いころに母を病気で亡くしたコメダさんは、弟とともに叔母夫婦に育てられました。夫との子どもを悩むコメダさんは、叔母が住む実家に帰省します。久しぶりに会った叔母は、コメダさんの子どもを待ち望んでいる様子です。コメダさんは以前、インターネットで子どもを産む理由を検索したことがありました。それぞれの子どもが欲しい理由 コメダさんは子どもを産む理由にはいろいろあるのだと知ると同時に、思いどおりにはいかない育児の壁があることも知ります。 待ったなしの育児を、責任を持ってやり遂げられるのか不安です。 4人の子どもを育てた叔母は、子どもを産んだ理由を「かわいいから?」と即答。さらに叔母は、育児は大変だったけどたのしかったと振り返ります。 コメダさんはその言葉を聞いて、育ててくれた当時、叔母の顔はたしかに笑顔だったと思い出しました。 子どもが欲しいと思う理由も、産んでからの苦労も十人十色。 叔母のようにシンプルに物事を考える人もいれば、コメダさんのように何ごとにも慎重になる人もいるでしょう。 どんな理由があっても、自分が納得できる選択をするのが大切なのではないでしょうか。 皆さんがコメダさんと同じ状況だったら、どのような選択をしますか?著者:マンガ家・イラストレーター コメダ
2023年06月15日皆さんは、義両親の言動に困ったことはありますか?今回は、悪口を言う義母のエピソードを漫画で紹介します。義実家へ帰省中義母の悪口は止まらず…子どもたちがいる前で驚きのあまり…まさか子どもたちがいる前で、離婚というワードを出してくるなんて…。自分の意見を押し付けてくる義母の衝撃発言エピソードでした。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
2023年06月02日言った側は冗談のつもりでも、言われた側はショックを受けてしまう、なんて話はよく聞きますよね。今回は、義母の冗談で子どもが傷ついてしまったエピソードをお届けします。子どもが義母と遊んでいたら…義母の大人げない一言…義母は冗談のつもりでも…落ち込む子どもに母は…母のフォローで子どもが元気になってよかったですね。義母は何気ない冗談のつもりだったのでしょうが、自分がそれを言われたらどう思うかを考えて発言することが大切ですね。以上、義母の冗談で子どもが傷ついてしまったエピソードでした。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています
2023年05月07日4歳の男の子を育てています。よく子どもが「お手伝いしたい!」と言うので、「何でお手伝いしたいのか?」と疑問に思った私は、息子のはるくんに聞いてみることにしました。そのときの体験談をご紹介します。 ママが大好きだから 勝手に「息子のため」と思っていましたが、息子は「ママのため」に「お手伝いしたい!」と思っていたことに気づき、毎日バタバタ家事をしている申し訳なさと、感謝の気持ちでいっぱいになりました。 著者:咲花2018年夏生まれの男の子のママ。 日々の息子の様子や、産後のお話を執筆中です。
2023年04月20日子どもは思っているよりも大人の会話を聞いているもの。なかには、お子さんからツッコまれた方もいるようで……。そこで今回は、読者の方から寄せられた「ママ友との会話で子どもが放った一言」をご紹介します。ママ友と話していたら……ママ友と2人で「母の味」について談義していたときのことです。うちの旦那は母親の味噌汁の味が好きで、私にも「同じ味を真似るように」と言ってきます。どうやらママ友の旦那さんも同じらしく話を聞いて共感してくれました。すると、私たちの会話を聞いていた小学生の我が子が「それって母の味じゃなくて、ババの味って言うんじゃないの?」とド直球にツッコんできました。確かに息子から見たら祖母なので間違っていませんが、思わず爆笑してしまいました。(36歳/会社員)このエピソードに読者からは……『旦那さんたちの気持ちも分かる気がします。女性の私でも母の手料理の味が1番。きっと、お子さんも大人になってそう感じるときが来るかもしれませんね』(匿名)『子どもって大人の会話をよく聞いていますよね。会話に入ってくるのは“あるある”な気がします。すぐに発想の転換ができる子どもならではのエピソードにほっこりです』(31歳/主婦)『お母さんたちの会話を聞いていたお子さんの理解力には驚きました。確かにお子さんの立場からしたら、ババの味で正解だなと、思わず笑ってしまいました』(匿名)『子どもは大人では思いつかないような発想力を持っていて、純粋で素直な発言が面白いですね』(21歳/会社員)子どもの言動や理解力、発想力に驚く声やほっこりする声が見られました。また、母の手料理の味が1番という旦那さんの気持ちに共感する声もあるようです。子どもの理解力にビックリ……ママたちの会話を聞いて文脈を理解し、訂正するお子さんに驚いた方も多いようですね。皆さんは、お子さんの発言の中で印象に残っているものはありますか?※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(MOREDOOR編集部)
2023年04月15日メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラーのカトウ ヒロコさんが、子どもに言ってはいけないことについてお話ししてくれました! できれば避けたほうがいい言葉や言ってしまったあとにできることなどまとめて解説!今では、ネットや情報誌などでは“子どもに言ってはいけなこと”があふれています。あまりにたくさんありすぎて、親にとっては覚えるのも大変ですし、言ってしまったあとで「これは言ってはいけなかったのか」と後悔することも多々あるでしょう。 親だって人間ですから、余裕がないとついつい子どもを傷つけるようなことを言ってしまうこともあると思います。では、本当に子どもに言ってはいけないこととはどのようなことなのでしょうか。 できれば避けたいこと実は絶対的に子どもに言ってはいけないことはありません。ご自身を考えてみていただいてもわかるように、今“子どもに言ってはいけなこと”とされている言葉を親から言われた経験がある方はたくさんいると思います。 たとえば、・きょうだいやお友だちと比較するようなことEx.○○はできるのに、なぜあなたはできないの?・存在を否定することEx.あなたなんていなければいいのに・容姿を否定することEx.〇〇ちゃんはかわいくないわね・理不尽な言葉Ex.あなたはお姉ちゃん/お兄ちゃんなんだから・何かをだしにして子どもにしてほしいことをさせるEx.△△したら、ご褒美に□□を買ってあげる・過程ではなく結果を褒めるEx.100点とってえらいね!などなど。 これらは、できれば言わないほうがいい言葉には違いありません。けれど、子どもによって受け取り方はさまざまで、非常に気にする子もいれば、まったく気にしない子もいます。 またこの先、成長していくなかで、他人から嫌なことを言われることもあるでしょう。わざわざ傷つけるようなことを言う必要はまったくありませんが、親があまり神経質になる必要もないのです。 やってはいけないこと絶対的に言ってはいけないことはありませんが、やってはいけないことはあります。 ・子どもが傷つくとわかっていながら、言ってはいけないとされるようなことばを繰り返し言うこと・自分が言われて嫌だと思うことをあえて子どもに何度も言うこと これらは、子どもをたしなめるという理由をつけて、親の気分をスッキリさせることに子ども利用している場合が多いからです。言っている内容よりも、子どもに対して悪意があることのほうが問題です。なぜなら、悪意は少なからずとも確実に伝わります。 一度ひどいことを子どもに言ってしまったとしても、親から愛されていると感じられれば、子どもはこの先も前向きに生きていく糧をもつことができます。ただそこに、「もしかして本当にそう思っているのかな……」「ママは私が嫌いなのかな」という疑問が生じたとき、トラウマになりかねない暴力的な言葉に変わってしまうのです。 実はトラウマはない!?ここまで、子どもにとってトラウマになりかねない声かけについてお話ししましたが、一方で、『嫌われる勇気』でもおなじみの心理学者アルフレッド・アドラーの説によれば、トラウマはないとされています。 たとえば、親からかわいくないと何度も言われ続け、自信をすっかり失って閉じこもってしまった人がいるとします。親からかわいくないと言われたことが原因=トラウマと考えられる場合が多くありますが、アドラーは、閉じこもるのがその人にとって都合が良いため、親からかわいくないと何度も言われたという原因を後付けしたと考えます。 この説には賛否がありますのでここでは深く掘り下げませんが、少なくとも、子どもが親から言われて傷ついたことが、結果的に子ども自身がトラウマであると感じてしまう可能性はあるわけです。言ってしまって、“しまったな”と思ったら、お子さんにしっかり謝りましょう。 まったく悪気なく言ったひと言にお子さんが傷ついてしまうこともありえます。これは言ってはいけない、あれは言ってはいけないと神経質になるより、お子さんが何に傷つくのか、反対にパパやママはどのようなことを言われたら嫌なのか、お子さんとざっくばらんに話せる環境こそが一番大切ではないでしょうか。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2023年03月06日子どもからの質問で4人のママである私が一番答えに困った質問は…やはりこちらです。ママは誰が一番好き?…って聞かれても困る!こういうと、3人ともほくほく嬉しそうにまた遊びだす~というわけです(笑)そして月日は流れ現在の大人になった子どもたちに聞いてみました。大人になった子どもたちは…?子どもが大きくなってしまえばこんなものです。あの頃の子育てが一番大変でしたが一番ベッタリとママ大好き大好きと幸せだったなぁと…今は思えます。そういえば「それぞれに好きだよ」という対処はあくまで一時しのぎでして…結局バレて子どもたちが大ゲンカ…なんてこともありました。本当に複数交際しててバレた時の修羅場のようになりましたので、この方法はお勧めできません…。ママへの執着が薄まってくれば、こんな質問はされなくなるんですが…難しい時期でした。過去を振り返っても一番答えに困った質問…「ママは誰が一番好き?」どう答えるのが正解だったのか…いまだにわかりません!
2023年01月19日発達ナビ大賞へのご応募ありがとうございました!発達が気になるお子さんを育てる日々の中、子どもに接したときに言われたひと言にドキリ…!そんな経験はないでしょうか?子どもの鋭いひと言、本質をついた言葉、意外だった言葉など、発達ナビ会員のみなさんをはじめ多くの方からお寄せいただいた言葉の中から、印象的だった5つの言葉を発達ナビ編集部が選びました。また、あわせてお読みいただきたいコラムもご紹介します!※LITALICO発達ナビ「みんなのアンケート」にてご応募をいただいたエピソードについては上記より遷移し、ご覧いただけます「自閉症を治したい?」という残酷な質問に、高校生息子の答えは…わが家の大学生息子(自閉症)は小2で本人告知をしています。1歳代から療育に通い、二人羽織状態での加配付で年少で保育園入園&小学校入学まで療育並行通園、義務教育の小中9年間はガッツリ情緒支援学級在籍。「自閉症の程度」としては重度です。高校生になったころ、とあるテレビ番組で「自閉症を治療する」というようなものがありました。息子に直球で「この治験に参加してみる?自閉症治るかもよ?」と聞いてみました…非常に残酷な質問です。息子の答えがコレ。「俺は、これまで自閉症として生きてきた。確かに、不便はめっちゃくちゃあるけれど、『自閉症ではない俺』は、俺ではないと思う。俺は、『自閉症の俺』として生きていきたい」彼が「自閉症の俺」というアイデンティティをしっかりと構築していたということに、とても驚きました。(あまだれさん)自閉症(現在は自閉スペクトラム症)は、療育や服薬、環境調整などの工夫で生きづらさを軽減することはできても、根本から治すことは難しいとされています。高校生にして、自閉スペクトラム症がある部分も含めて「自分」なのだという自己認識をされていた息子さん。しっかりした考えを持っていらっしゃることに「ドキッ」としました!分かり合えず苦しかったとき、ADHDのある息子に言われた言葉夫と3人の息子たちと暮らす中で、一般常識だと思ってきた私の感覚が彼らに通じないことも多くて悩んだり苦しくなることがたくさんありました。ある日『あなたたちに私のことは分からない。孤立して苦しい。』と吐き出したとき『それが僕らが普段外で味わっている感覚』と言われました。(まつぼっくりさん)わが子や身近な人に発達障害があり、まつぼっくりさんのように、思うようにコミュニケーションが取れず悩んでいる方も多いと思います。しかし『それが僕らが普段外で味わっている感覚』、この言葉に「ドキッ」とさせられました…。まずは相手を知ろうとすることが大切なのかもしれませんね。忘れられない定型発達のきょうだい児の言葉うちは自閉症の息子と、3歳下の定型発達の妹がいます。息子のことで心身共に疲弊したときも、妹の明るい性格に何度も助けられてきました。そんな妹が小学校1年生のころ「ママは私よりもお兄ちゃんのほうが好きなんだよね」ってポソッと言われてドキッとしました。なんで?と聞くと「だってママはいつもお兄ちゃんのほうに行っちゃう」と、、。そんなつもりは全くありませんでしたが、何をやるにも手のかかる兄に比べ、なんでもそつなくこなす妹は、つい後回ししてしまっていたことがあったかもしれないと反省しました。幼い妹なりに、自分よりも兄を構う私の姿を何度も見て感じてきたのかと思い、そんな気持ちにさせてしまっていたことにショックを受けました。今でもその言葉を言われた時のことは忘れません。(ゆーたんさん)きょうだいがいる場合、定型発達の子どもより手がかかる場面はどうしても多くなってしまいがちです。娘さんが感じていたさみしさに気づき、反省させられたというゆーたんさん。ゆーたんさんの愛情は、きっと娘さんに伝わっていると思います!知的障害のある弟へ、姉のやさしい願い知的障害のある3歳の弟の代理で、七夕の短冊に願い事を書く7歳の姉。何て書くのか、覗いてみたら、「○○(弟)が毎日ニコニコしていますように」ですって。ひらがなが書けるように、とか、スイミング19級に合格しますように、とか、そんな目先のことではない姉の願いを見て、母は恥ずかしくなりました。(こむらいのりさん)子どもが成長し、できることが増えてくるのは喜ばしいことですが、ついあれもこれも…と欲が出てしまうのが親というもの。「弟がいつも幸せであってほしい」という娘さんの言葉に「ドキッ」としつつも、息子さんに対する思いやりに心が温まりました。いつまでも仲良しなきょうだいでいてほしいですね!知的障害のある娘、高等部になってから喋り出した言葉に『ドキッ!』単語などでの会話があったものの、自分の思いなどを伝えるのが下手だった娘。喋らないと思っていたら高等部で、いきなり喋りだした。「お母さん、ピーマン嫌い、と言って残したら怒って叩きました。納豆を食べました」確かに10年ほど前にそんな出来事あったな。とドキッ。その後は「これをして 怒られました」「行きたくないのに学校に連れていかれました」と 出る出る、嫌だった私の行動。喋りだしたら怖いから気をつけて、と昔医師に言われたことを思い出しました。「○○先生は、私をつねりました」えっ?今更、確認できないわー(汗)。しばらくは、ドキドキしてました。(こっこちゃんさん)これは「ドキッ」としますね…!言葉は話さなくても、これまでも娘さんはいろいろなことを理解し、感じていたのですね。記憶力の良さにも「ドキッ」としましたが、いやな記憶ほど忘れられないものなのかもしれませんね。おわりに子どもたちの心からの言葉に耳も心も傾けることの大切さを教えてくれるエピソードばかりでした!ご紹介したお子さんたちの言葉に、みなさんも、ハッとさせられることがあったのではないでしょうか。大賞に選ばれた5人の方々には、人気エッセイ本をプレゼントいたします。どうぞお楽しみに!発達ナビでは、これからもみなさんに楽しんでいただけるような企画をしていきたいと思っています。次回の発達ナビ大賞もどうぞご期待ください!
2022年12月26日丸田マノさんは、子どものころ、お母さんから「あんんたはどんくさいからね」と言われて育ちました。その言葉は、ふとしたときに頭をよぎります。そして、そのとき、丸田マノさんの体はピタッと止まってしまうのです。さらに、「できる」というイメージもどんどん消えていくのを感じていました……。 「できない」の刷り込み 丸田マノさんがお母さんに言われてきたこと。 「あんたはどんくさいからね」 子どものころから、大人になっても言われ続けました。 この言葉を思い出すたびに、「私にはできない」と思ってしまい、何かにチャレンジすることを躊躇してしまいます。 そこで丸田マノさんは、わが子にはそんな思いをさせまいと、この言葉を言わないようにしてきました。そして、チャレンジ精神を阻止しないと決めました。 それは子どもが何回やってもできないときも……。 できるイメージを消さずに、「できるよ」と声をかける。 そう伝えることが、「できる」につながると、丸田マノの母さんは確信しているのでした。 ◇ ◇ ◇丸田マノさんのお母さんは、もしかすると、子どものためを思ってかけた何気ない言葉だったのかもしれません。しかし、幼い子どもには、お父さんお母さんの言葉は影響力が大きいですよね。日々の忙しい子育て中はなかなか難しいですが、子どもの可能性を広げられるような、ポジティブな声がけを心がけたいと、考えさせられますね。 著者:マンガ家・イラストレーター 丸田マノ横浜に住む音楽が大好きな、年子を育てる母です。子どもたちが大きくなったら「ヘドバンは腰から。ストレッチも重要。」を家訓にしようと考えています。
2022年12月19日日常では何かと理不尽なことも多く、モヤモヤするような出来事もあるのではないでしょうか?そこで今回は、実際に募集した“モヤモヤを吹き飛ばしたスカッと体験談”「しつこいおばさんに子どもが…」を漫画にしてご紹介します!「しつこいおばさんに子どもが…」グチグチ言ってきて…すると子どもが…!?おばさんは退散…スカッと!買う予定のものな上、専用のゴミ箱があるから捨てていたのに…しつこく言ってくるおばさんにはびっくりです。お子さんの素直な考えゆえの行動にスカッとしました♪次回の「スカッと体験談」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを漫画化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。(lamire編集部)(イラスト/緋龍高弘)"
2022年12月03日保育士の中田馨さんが、子どもを叱るときの「言ってはいけないNGワード」について詳しく教えてくれました。「早くしなさい!」や「また散らかして!」などついつい言ってしまう言葉もたくさんありますよね。中田先生が子どもを叱るときの効果的な言い換え方法をいくつも教えてくれています。ぜひ参考にしてくださいね。こんにちは! 保育士の中田馨です。毎日子どもと生活していると、どうしても叱らなければいけない場面が訪れます。子どもを叱るって本当に難しい! と実は私も思っている一人。それは保育所の子どもたちもそうですし、もう中高生になった自分の子どもを叱るときもそうです。 叱るときに大切なことはいろいろありますが、私が大切にしているのは3つ。子どもの目を見て叱ること。そして、子どもの感情に影響されないこと。また、自分の感情は平たんでいることです。今回は、子どもを叱るときに思わず言ってしまいがちな言葉と、その言い換えの方法をご紹介します。 “また”○○したのね!子どもは、何度言っても同じことを繰り返しします。例えば、「また指を吸って!」「また、意地悪して!」「また、散らかして!」などあるかもしれませんね。しかし、大人が何か指摘されるときに、「また」と言われるとどうでしょう? 「また、テレビばっかり見て!」と言われたら? 「いやいや、さっきまで家事をしていて、今やっと休憩するところよ。“また”なんて決めつけないで」と思いませんか? 子どももきっとそう思っているはず。なので、言い換えてみましょう。 ・「また指を吸って!」⇒「指をはずそうね」 ・「また、意地悪して!」⇒「どうして○○したのかな?」 ・「また、散らかして!」⇒「ママ、お願いがあるんだけど。ここを片づけてくれると嬉しいな」 上記はあくまで一例です。子どもにして欲しい行動を具体的に伝えたり、子どもの気持ちを聞くとよいでしょう。 “早くしなさい!”「早く~しなさい」の“早く”は、親が思わず使ってしまう言葉の第1位かもしれませんね。「早くこっちに来なさい」「早く食べなさい」「早く着がえなさい」「早く寝なさい」などなど、年齢が高くなるごとに“早く”を言うことが増えてきます。 それはどうしてでしょう? それは、子どもがだんだん自立してきて自分でできることが増えてきたことを親自身が知っているからではないかと思います。しかし、思ったようには子どもが動いてくれない。そのため“早く”と言ってしまうのです。思ったように子どもが動いてくれないということは、親としては自分が思った通りに動いて欲しいわけです。しかし、親と子どもは別の生き物。思ったように動いてくれるはずがありません。 実は私もわが子には“早く”と言ってきた母親の一人です。でも、あるとき息子に言われたんです。「ボクは一生懸命早く動いているんだ!!」ってね。そこで気づいたんです。「そうだった。私は数十年人生経験があるけれど、この子はまだ数年しか生きていないんだ」と。大人は新幹線。子どもは普通列車。と思って、今以上に子どもを待ってみてください。その上で、言い換えをしてみましょう。 ・「早くこっちに来なさい」⇒「準備はできた?」 ・「早く食べなさい」⇒「よく噛んで飲み込んでね」 ・「早く着がえなさい」⇒「ズボンを履こうね」 ・「早く寝なさい」⇒「そろそろ寝る時間だから寝るよ」 言い換えるときは、今の状況をたずねてみたり、子どもにして欲しい行動を具体的に伝えるといいでしょう。 実は先日、中2の娘に「明日何時に起こしたらいい?」と聞いたときに指摘されました。「毎晩、“ホンマに起きてよ”って言うのやめてくれへん? 腹立つねん」と。最近の娘は、何度起こしても起きなくて手を焼いているので、口癖になっていたんですね。いやあ、反省しましたね。叱る場面じゃないにしても、普段思わず子どもに言ってしまっている「NGワード」は他にもありそうですね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2022年11月17日保育士の中田馨さんが、子どもを叱るときの「言ってはいけないNGワード」について詳しく教えてくれました。子どもを叱らなくてはいけない場面、どうしてもありますよね。自分に余裕がないとついついキツい言葉を子どもに言ってしまい、反省する……なんてことも育児の中ではあるのではないでしょうか。ぜひ参考にしてくださいね。こんにちは! 保育士の中田馨です。毎日子どもと生活していると、どうしても叱らなければいけない場面が訪れます。子どもを叱るって本当に難しい! と実は私も思っている一人。それは保育所の子どもたちもそうですし、もう中高生になった自分の子どもを叱る時もそうです。 叱る時に大切なことはいろいろありますが、私が大切にしているのは3つ。子どもの目を見て叱ること。そして、子どもの感情に影響されないこと。また、自分の感情は平たんでいることです。今回は、子どもを叱る時に思わず言ってしまいがちな言葉と、その言い換えの方法をご紹介します。 片づけないなら“捨てるわよ”「おもちゃを片づける」は、どのおうちでもあるあるのお悩みかもしれません。「片づけてね」という声かけを何度しても聞いてくれなかったら「とほほほほ」となってしまいますね。だから思わず、「片づけないなら、捨てるわよ!」と言ってしまう気持ち、分かります! 分かります! しかし、これは“脅し”のようになってしまい、子どもの心に悪影響を与えてしまうことにもなり兼ねないのです。子どもにとっては「大切なおもちゃが捨てられる!!」とビックリしてしまいますね。 子どもに片づけてほしい部分はどこでしょう? そんなことを考えてみながら、「片づけなさい!」を違う言葉で言い換えをしてみましょう。 「今、あそんでいないおもちゃを片づけてほしい」⇒「使っていないおもちゃをおもちゃ箱に入れよう」 「これから予定があるから、全て片付けてほしい」⇒「そろそろお出かけするから片付けようね」 遊んでいるとき、“次のおもちゃ(遊び)に移るときには、今まで遊んでいたおもちゃを片づける”ことが基本。家事をしながらでも子どものあそびが変わったときは、「ブロック片づけてからパズルをしようね」と声かけをしていきましょう。それが習慣になると、自分でできるようになっていきます。低年齢のお子さんは、まだ自分ひとりでは片づけることができないので、親も一緒に片づけるようにしましょう。 “ダメ!”子どもが危ないことをするときに必要な言葉は「ダメ!」ですね。とにかくその危険な行動をやめてほしいときに使うにはよいのですが、例えば電車の中で騒いだとき、公園で順番のルールを守らなかったとき、「お菓子を買って!」と駄々をこねたときなど、何でもかんでも使ってしまいがちになるのもこの「ダメ!」です。では、「ダメ!」ではなく違う言葉で言い換えをしてみましょう。 ・電車の中で騒いだとき⇒小さな声でお話ししてほしい。と伝える。 ・公園で順番のルールを守らなかったとき⇒○○ちゃんの後ろに並ぼうね。と伝える。 ・「お菓子を買って!」と駄々をこねたとき⇒今日は、お菓子を買わない日なの。と伝える。 もちろん、どれもこの言葉だけでは納得いかないこともあるでしょう。その場合は、また別の言葉でしてほしいことや決まり事を伝えます。「ダメ」をたくさん使い続けていると「ダメ」では、子どもが反応しないようになります。「ダメ」は危険なことが起きたとき(起きそうなとき)のとっておきの言葉として残しておきましょう。 実は先日、中2の娘に「明日何時に起こしたらいい?」と聞いたときに指摘されました。「毎朝、“ホンマに起きてよ”って言うのやめてくれへん? 腹立つねん」と。最近の娘は、何度起こしても起きなくて手を焼いているので、口癖になっていたんですね。いやあ、反省しましたね。叱る場面じゃないにしても、普段思わず子どもに言ってしまっている「NGワード」は他にもありそうですね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2022年11月13日私は先日、夫に「めんどくさい!」が口癖になっていることを指摘されました。また、「親の口癖は子どもにもうつる」と言われ、「聞いている側からするといい気持ちにならない」とも言われました。今回は、私が無意識に発していた口癖についてお伝えします。 夫に指摘されて初めて気付いた自分の口癖保険関係の書類を記入していたときのことです。 思っていたより手間のかかる作業で、私は「めんどくさい!」と無意識に言葉を発しました。すると夫に「前から言おうと思っていたんだけど、めんどくさいって言いすぎじゃない?」と指摘されたのです。私は、そのときに初めて自分の口癖に気付きました。 親の口癖は子どもにも伝染する?続けて夫はこう言いました。「親の口癖は子どもにもうつる」と。そう言われて思い返してみると、子どもたちも私の口癖をまねしていることに気付いたのです。 「めんどくさい」という言葉は、聞く側は決していい気持ちにならない言葉です。そのため、夫に指摘されて以来「めんどくさい」という言葉を発さないという意識を持って行動しました。しかし、無意識に「めんど……」と言いかけてしまうこともあり、今まで私はどれだけ口癖を連発してきたのだろうと実感しました。 人から指摘されたことを真摯に受け止める人から自分のくせや悪いところを指摘されると、正直ちょっと嫌な気持ちになります。しかし、今回の口癖においても、自分ではまったく気付かなかったことだったため、冷静になって考えると、とてもありがたいことだと感じました。 私は自分の悪いくせを知ることができたのでよかったと感じています。また、人の欠点やくせなどを指摘する夫も勇気がいったと思います。人生をともに歩む夫婦だからこそ、互いの長所、短所を言い合う大切さも感じました。 食事をする前に、手を合わせて「いただきます」と言うなど、親の姿を見て子どもは学んでいきます。そのため、「子は親の鏡というのは本当なんだな」と感じました。子どもにあれこれしなさいと言う前に、自分の言動や行動を見直したいと思った出来事でした。 イラストレーター/Michika著者:田中由惟
2022年10月28日みなさんは義実家の方々とは上手く付き合えているでしょうか? 大なり小なり義実家トラブルは皆さん経験があるみたいです…。 今回は実際に募集した義実家トラブルエピソードをご紹介します!給料の25%転職した途端、義母が「給料の25%を家に入れろ」と言い出し、言うことを聞かなくなりました。25%も払えるかと言ったのですが、義母は聞く耳を持たず「いいから入れろ」と言い続けました。あまりにしつこく義母と口論になり、頭にきたので家出をしました。すると義母は反省したのか「もう家にお金を入れないくていいから、戻ってきて」と泣きついてきて…。一件落着しましたが、二度と経験したくない出来事でした。(男性)読者の感想非常識極まりない。戻っても関係性を修復するのは難しいと思う。(匿名)最初に「25%を入れろ」と言われた時に、そのまま従っていたら、ずっと25%を入れなければいけなかったのだろうかと考えると恐ろしいなと思いました。反論して良かったと思います。(匿名)あなたの周りでもこんなこと、ありませんか?こんな義両親と付き合うとなると骨が折れそうですね。せめて旦那さんだけは味方でいて欲しいものです…。以上、義実家トラブル体験談でした。次回の「トラブル体験談エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年09月29日私は2人目の子どもにいつまで授乳するか迷いながらも続けています。ある時、少しお話しができるようになった子どもが発した言葉に、かわいくてドキドキしてしまいました。あまりにかわいかったので、スマホで撮影をしようとした瞬間、子どもが予想外の反応をして……!?育児中のビックリエピソードをご紹介します。 えっ、かわいいと思っていた息子が… 息子のかわいい言い方にドキドキきゅんきゅんしていたら、途中からまた別のドキドキに変わりました……。そこにいたのは赤ちゃんではなく、しっかり物事を理解してかっこよく写真に写ろうとする少年でした!笑著者:悩みすぎこ5歳、1歳の2児の母。元会社員で、現在は在宅でイラストやマンガ制作をおこなっている。Instagram:@nayami_sugiko
2022年09月23日子どもに「学校行きたくない!」と言われたら……こんにちは。『発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換』ほか、著者・大場美鈴(楽々かあさん)です。今回のコラムは、子どもに「学校行きたくない!」と言われたときの第一段階の対応、話の聴き方について。子どもが朝なかなか起きてこなかったり、身支度がちっともすすまなかったりして、「もう、早くしなさい!」なんて急かした途端に「行きたくない!」と頑なに返されたら……。親にだって、仕事や下の子のお世話など事情や都合があり、「急にそんなことを言われても困る」「熱がなければ行ってほしい」と思うのは、私も気持ちとしてとてもよく分かります。でも、大人だって、ときには「仕事行きたくないな」と思うこともあるように、子どもの口から「学校行きたくない」という言葉が出るのは、ちっともおかしなことではありません(むしろ、自分の気持ちを正直に言葉にできたことは、ほめてあげたいところです)。「そんなに簡単に休ませていいものだろうか」「でも、もしも、いじめられていたら……」などと、内心では葛藤しながら親子で押し問答を続けていると、不毛な時間だけが過ぎてしまいますよね。こんなときは、とにかくまずは、子どもの話に丁寧に耳を傾けることが大事なのです。とはいえ、話を聴いてあげてたつもりなのに、なぜか、いつの間にか言い争いになっていたり、「もういい!」なんて部屋に閉じこもられてしまったり……「子どもの話を聴く」って、案外難しい気がしませんか。かつては、毎日のように子どもに「学校行きたくない」と言われ続けた私の豊富な経験から、こんなときにスグに役立つ話の聴き方のコツを具体的にお伝えしたいと思います。子どもに急に「学校行きたくない」と言われたら親は焦ってしまいがちですが、夏休みなどの長期休暇明けは特に、「ダルい!暑い!メンドクサイ!」など、どんな子どもでもただでさえ登校ハードルが上がりますし、それぞれの子どもに、学校生活の中でちょっとした不安や不満を感じることがあったり、さまざまな負担感や疲労感から体が思うように動かなかったり、あるいはもっと深刻な理由でかなり思いつめていたりすることも。つまり、「行きたくない」という一言にもさまざまなニュアンスが含まれ、その子どもの心身の状態も段階があるので、親の対応も「これが正解」という一律のものはないと思いますが、どんな理由であれ、その子どもが今どんな気持ちでそう訴えているのか、理解してあげる必要があるでしょう。そのためには、まずは、子どもの話を否定せずに、丁寧に聴いてあげるといいでしょう。できるだけ、話の最後まで根気よくつき合ってあげられるといいのですが、朝の登校前などは親も余裕がありませんよね。ですから、こういったときのためにも、日ごろの子どもの様子から「最近、ストレスがたまってそうだな」と感じたら、早めに時間のあるときにグチを聴いてあげてガス抜きしたり、雑談しながら沢山親子のコミュニケーションをとっておくといいでしょう。そうすると、子どもも親に本音を話しやすくなる上、「何を不安・不満・負担に思っているのか」などの見当もつけやすいと思いますよ。また、思春期などで子どもが親とあまり話したがらない場合や、子どもが周りを気遣って「行きたくない」と素直に言えない場合でも、日ごろから子どもの様子をよく観察し、「フツーのとき」の状態を分かっていると、「いつもと少し、様子が違う」と、直感で気がつきやすくなります(場合によっては、こちらから「今日は休もう!」と、ビシッとストップをかけることも必要です)。では、子どもの話の聴き方の具体的なコツとは?それはズバリ「あいづち名人になる」こと。もし、話の途中で気になることがあっても、「でもさー」「ちょっと待って」などと口を挟まずに、ただひたすらに「うんうん」「そっかそっか」「なるほどね」と、あいづちを打ちながら聴いていくといいでしょう。これって一見誰にでもできそうなシンプルな方法ですが、案外奥が深いんですよ。言葉だけでなく、時々軽くうなずいたり、子どもの背中に触れながら聴いたり、表情でも今の気持ちに共感してあげると話しやすくなると思います(参考までに、著書より「あいづちバリエーションの例」の一覧表を掲載します)。Upload By 楽々かあさんそして、子どもの話を聴く上で大事なのは、「なぜ行けないのか」を探ることよりも「今のその子の負担感を理解してあげる」ことです。もちろん、明確な理由が分かれば解決できることもありますが、触れてほしくないこと、言いたくないこと、親にも知られたくないこと、相手の負担になるのが心配なこと、口にするのさえすごく怖く感じること、自分自身でもよく分からないこと……など、子どもにもいろいろと事情があります。事態の解決を焦ると、つい語気を強めて「なんで行けないの!?」「どうしてイヤなの!?」と、詰問・尋問調になりがちですが、そうすると、せっかく開きかけた心の扉が「ウザい!」「うるさい!」と、閉じてしまうかもしれません。とはいえ、理由が分からなくては、親だって、どう対応したらいいのか分からない場合もあると思います。こんなときは理由よりも気持ちに注目して、丁寧に話を聴いていくといいでしょう。例えば、子どもが「勉強やだなー」と言ったら「どの教科が一番しんどい?」とか、「あーあ、学校ってメンドクサイなぁ」と言ったら「どういうとき、特にそう思う?」……というように具体的に聴きながら、子どもが自分の気持ちを言葉にできるまで待ってあげるのがコツです。すると、実は「国語の時間にみんなの前で音読するのが苦手」とか、「〇〇先生が、忘れ物した子を怒ってるのを見るのが怖い」とか、「休み時間のドッヂボール強制参加がつらい」など、思わぬことが子どもの心身の大きな負担になっているのが分かることもあります。子どもの「特に負担を感じる時間・場所・人」などが分かった場合も、親世代の「昔はもっと厳しかった」といった価値観は一旦置いて、「そうだったんだね。話してくれてありがとう」と、今の子どもが置かれた状況を理解してあげるといいでしょう(ただし、先生やクラスメイトの悪口を親が一緒になって言うのは、ネガティブな感情が煽られて問題解決をより難しくする可能性があるので、基本的にはオススメしません)。こうして話を肯定的に聴いていると、ときには子どもが、「学校なんてバクハツすればいいのに!」とか、「あんなヤツ、XXXのXXXだ!」なんて、道徳的な観点からは「それは、いかがなものか」と思えることを口にすることもあるかもしれません。そんなときも「そんなこと言うもんじゃない」などといった正論は一旦置いて、たとえ本心から同意できずとも、「それほど、イヤだったんだね」「そりゃあ、腹ぐらい立つよね」などと、気持ちには共感し、親は子どもの味方になってあげることを優先するといいでしょう。(ただし、子どもが極端な受け止め方をしている場合、落ち着いてから「こう考えることもできる」「こういうものの見方もある」などと、多様な考え方の例を示して、軌道修正できるといいでしょう)そして、たとえ子どもが親にうまく言葉で伝えられても、伝えられなくても、「そっか、そっか、しんどかったね」「ずっと、つらかったんだね」「いっぱいガマンしてたんだね」……などと声かけして、ヨシヨシしながら共感してあげると、心が少しだけ軽くなると思います。否定せずに話を聴けば伝わる親のメッセージここまで、子どもに「行きたくない」と言われたときに、親ができる話の聴き方のコツをお伝えしてきましたが、もしも、子どもの感情が強すぎて親が受け止めきれない場合や、状況が複雑で深刻な場合、親の側が丁寧に話を聴く余裕がない場合などは、遠慮なく「話を聴くプロ」を頼りましょう。こんなとき、私は主にスクールカウンセラーを活用しましたが、一般のカウンセラーや自治体・大学の相談室など、学校とは無関係の外部の相談機関のほうが話しやすいこともありますし、近頃ではオンライン診療を行う心療内科なども増えているようです。また、思春期にある子どもは特に、親以外の人にも、いつでも自分で相談できるようにしておくといいでしょう。無料の電話相談・SNS・掲示板などの相談先をスマホの連絡先やお気に入りに登録したり、相談先カードをさり気なく見える場所に貼っておく……など、子どもが「相談してみようかな」と思ったときに、すぐに自分でアクセスできるように予め備えておくのも、大事なことだと思います。こうして、親や周りの大人に、子どもが今の自分の気持ちを言葉で表現し、状況を一歩引いて客観的に見ることができると、気持ちが落ち着いて前向きになれる場合もあれば、「やっぱり、どうしても無理」という場合もあると思います。それでも、否定せずに子どもの話を聴いてあげることで、「私はあなたの味方ですよ」というメッセージが伝わるだけでも充分です。親も子も、お互いに人間なんですから、ちょっと疲れちゃったり、あんまり前向きになれない日があるのは当たり前です。それでも、おうちの人が自分の話に耳を傾け、気持ちに寄り添って、どんなときも味方でいてくれるという安心感があれば、学校に行けても行けなくても、その子どもはきっと大丈夫です。文:大場美鈴(楽々かあさん)(監修:井上先生より)「学校に行きたくない」と言われたときに、まずその気持ちを受け止め、その理由に耳を傾けていくということはとても大事なことですね。長期的な視点で見ると、その日学校に行くか/行かないかという問題よりも、「困難なときに誰かに相談できる」、ということの方が大事になってくるかもしれません。楽々かあさんのように、上手にカウンセリングのテクニックを使うことで、お子さんが何を困難に思っているかをうまく引き出し、そして整理して、困難な問題について一緒に考えてあげる、このようなプロセスとそれによる成功体験が思春期において、とても大事になってくると思います。大場美鈴(著),『発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた 楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換』あさ出版, 2020.6.27
2022年09月21日みなさんは義実家の方々とは上手く付き合えているでしょうか? 大なり小なり義実家トラブルは皆さん経験があるみたいです…。 今回は実際に募集した義実家トラブルエピソードをご紹介します!いつでも行くよって言ってましたよね…?義母は「子どものお迎えはいつでも行くよ」と、以前から言ってくれていました。ある日私の仕事が終わらず、義母に子どもの保育園へのお迎えを依頼しました…。出典:lamire義実家に迎えに行き、お礼を伝えると「次からはちゃんとお迎えに行って。困るから。」と、嫌味を言われてしまい…。お迎えはいつでも行くよ、と言ってくれていたのに、いざお願いすると迷惑がられてしまうのには少し困りました。(男性/看護師)ご飯の量が…義実家で出てくるご飯の量が半端なく多いです…。どれだけそのことを伝えて量を少なくしてもらおうと考えても、超大盛で出てくるため困惑…。それなのに義両親はおかずなどもあれこれ勧めてくる上、断ると不機嫌に…。結局食べないわけにはいかず…。ありがたいことではあるのですが、何度伝えても改善されず、いつも立ち上がれないほど苦しい状態になってしまうため、モヤモヤしてしまいます…。(男性/会社員)あなたの周りでもこんなこと、ありませんか?こんな義両親と付き合うとなると骨が折れそうですね。子どものためにも適度な距離を保ちながら、いい関係でいたいものです…。以上、義実家トラブルエピソードでした。次回の「義実家トラブルエピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。"
2022年08月29日皆さんは浮気をされた経験はありますか…?何度言っても直らず、しまいには別れてしまう方も…。 今回は実際に募集した浮気トラブル体験談をご紹介します!騙されてた共通の友人から「きみは彼氏とは別れた方がいい、理由は聞くな」と言われました。相手は信用できる人だったので、納得して別れました。彼氏は「あっそ」と簡単に別れてくれたのですが、後に彼氏が妻子持ちであったことが発覚…友人は「ずっと言おうか迷っていた、ごめん」と言ってきてさらに「彼氏は妻子持ちで年齢も10歳も誤魔化している」とのこと。実際学生の私と並んでも年齢が分からないくらい若々しい男性でした。まったく気付かなかったです。(女性/学生)嘘はばれる同棲していた彼の携帯(当時はまだガラゲー)を見てしまい、浮気が発覚。彼の携帯なんて見る性格ではなかったのですが、同じ会社の同僚と浮気をしているかもという噂を耳にし、衝動的に見てしまいました。涙というというよりも現実を受け入れるのに必死で、親友に電話したり、彼にどうやって私が気がついたことを知ってもらおうか模索しました。携帯を見たことは知られたくなかったので、寝言で違う女の名前を呼んでたよと言ってみると、浮気なんてしてないの一点張り。出典:lamireでもその後はどんどん証拠が出てきて、私を置いてその女とバリ島にまで行っていたことが発覚。その後はお互い居心地が悪くなり、同棲解消になりました。(女性/パート)あなたの周りでもこんなこと、ありませんか?浮気をされたことがある方ははなかなか苦労しているみたいですね…。今後注意しても直らないようならお別れして、誠実な人を見つけた方がいいのかもしれません。以上、浮気エピソードでした。次回の「浮気エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。"
2022年08月19日私の仕事は保育士です。子どもが生まれて父親になってから、「保育士だから子育ては安心ね」 と友人や知人から言われるようになりました。たしかにおむつ替えや子どもとの遊びなど、保育士としての経験が役立つ場面もあります。けれど、実際は初めての子育てはわからないことのほうがずっと多いです。また、子どもが起きる前には出勤、帰宅する頃には夕食を終えるという勤務時間の関係で、なかなか子どもとコミュニケ―ションをとる時間がないのが悩みのタネでもあり、いろいろと試行錯誤しているのです……。そして夫婦で工夫をしています。 コミュニケーションは絵本の読み聞かせで勤務時間の関係で、子どもが起きる前には出勤、帰宅するころには夕食を終えています。そのため、子どもとのコミュニケーションをとる時間は、子どもが寝るまでの1、2時間しかありません。 「おはよう」 「いただきます」、ごはんを一緒に食べながら「おいしいね」などのコミュニケーションがなかなかとれないので、子どもが寝る前の絵本の読みきかせではあいさつに関する絵本や食事に関する絵本を読むようにしています。 仕事が休みの日に感じる子どもの成長私の妻は現在育休中のため、1日のほとんどの時間を子どもと一緒に過ごしています。子どものお世話をしている妻には感謝しかありません。妻のひとり時間を少しでも作れたらと思い、また、私自身子どもと過ごす時間が短いことから、休日には私と子どもだけで公園で遊んだり、ごはんを食べに行ったりします。いつの間にかお箸が使えるようになっていたり、すべり台の階段を登れるようになっていたり……。休日にしかできない子どもとの食事や遊びを通して、子どもの成長を感じています。 子どもの成長を記録して共有する私と妻は、子どもの成長を記録するため、普段からスマホで撮影をしています。そしてGoogleフォトを活用して子どもの画像や動画を夫婦間で共有しています。 子どもが初めてつかまり立ちをしたとき、私は仕事中でその場にいなかったのですが、妻が撮影してくれた動画を見ることで子どもの成長をより感じることができました。また、妻と一緒に子どもの画像や動画を見返すことで、「このころはまだこんなに小さかったね」 「今はひとりで階段も登れるようになったね」 など、子どもの成長を同じ視点で喜べるのがうれしいです。 子どもの「初めてできた」 が積み重なるたび、何ものにも代えがたい感動を味わい、また親としても少しずつ成長しているのかなと感じています。保育士の経験があっても、親としてはまだまだこれから。これからも子どもと一緒に過ごせる時間を大切にして親子で一緒に成長していきたいと思います。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/ムチコ著者:斎藤 たかて認定こども園で保育士をしているパパライターです。子どもは10歳、6歳、1歳の3姉妹を育てています。
2022年07月31日皆さんの周りに、ちょっと厄介なママ友さんはいませんか?そんなママ友とは距離を取って接したいですよね…。 今回は実際に募集したママ友トラブルエピソードをご紹介します!そこまで言わなくても…!子育て支援センターで出会ったママ友の話です。子どもの年齢が近く、家も近いこともあって話をするようになり、お互いの家を行き来していました。わが家は2歳を過ぎたころからチョコレートも含めて市販のお菓子を食べさせていたのですが、それを見たママ友に「こんなもの食べさせてるの?信じられない。子どもの健康も考えられないなんて母親失格だよ」と言われました。そのママ友はおやつもすべて手作りでオーガニックでした。それぞれ家庭の方針や考え方の違いもあると思いますが、「母親失格」とまで他人に平気で言える神経の方が信じられないと思いました。出典:lamire(女性/会社員)水泳教室で…子どもの水泳教室で、2人のママ友と仲良くなりました。この2人のママは私が知りあう前から仲が良いのですが、そこに私が入れてもらえたような形でした。水泳教室では順番に泳ぐのですが、前を泳いでいる子に追いつくと前の子と変わると言う暗黙のルールがあります。あるとき、仲良くしているママの子どもが、うちの子に追いつくようになりました。しかし、うちの子が「前に行って」と言っても、その子に「先に泳いで」と言われるようで…仕方なく前を泳ぐうちの子ども。その事情を知らないママ友たちは、追いついているのになぜ変わらないの?と不満そうでした。しかも先生から、そのママ友の子は「なぜ追い越せるのに追い越さないのか?」と怒られていました。怒られているのを見たうちの子は気を使い、練習の最初から「先に泳いで」と言ったそうですが、頑なに後ろを泳ぐママ友の子ども。そんな状況が続き、最近その2人のママ友から、「うちの子のせいだ」といわれます。出典:lamire(会社員)いかがでしたか?こんなママ友だと距離を取って接したいですよね…。狭いコミュニティだからこそ、付き合う人は選びたいと思えるママ友トラブル体験談でした。以上、ママ友トラブルエピソードでした。次回の「トラブル体験談エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年07月17日皆さんの周りに、ちょっと厄介なママ友さんはいませんか?そんなママ友とは距離を取って接したいですよね…。 今回は実際に募集したママ友トラブルエピソードをご紹介します!子どもを預けてくるママ友なにかと子どもを預けてくるママ友がいます。「今日って、授業参観?」とか「個人面談?」などと聞いてきて「ちょっとだけ見ててくれる?」と言ってくるのです。「うち、いま赤ちゃんいるし、◯◯くん、咳してたよね?」と言っても平気でお願いしてきます。私だって、本当は預けたいけど連れて行ってるのにです。出典:lamire今はコロナもあって人数制限もあるので、必ず預けようとしてきます。しかも、買い物や習いごとの送り迎えのときまで預けようしてきて…。子どもをうちの前でおろして、自分の用事が済むまで帰ってきません。「お願いします」など挨拶もなしで、帰るときも「じゃあね、またね」と、さっさと帰るのです。もう次はないよ…と思っています。(女性/主婦)既読無視マンション内で仲良くなったママ友たちとグループLINEを作成。はじめのうちはとても楽しかったのですが、いつからか私の回答だけ既読無視されるように…。しかも、私だけが誘われないランチ会などがあって「おいしかったね~」「また行こうね」とみんなでワイワイ盛り上がっているのです。私は勇気をもって「私も誘ってよ~」と、気軽な感じでLINEすると、また既読無視。イラッとしたので、グループLINEから退会して、会っても今は挨拶もしていません。(女性/フリーランス)いかがでしたか?こんなママ友だと距離を取って接したいですよね…。狭いコミュニティだからこそ、付き合う人は選びたいと思えるママ友トラブル体験談でした。以上、ママ友トラブルエピソードでした。次回の「トラブル体験談エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年07月13日近年、新型コロナウイルスの影響で、保護者が子どものサッカーを観戦する機会が減っています。子どもの様子が知りたくて、「サッカー、どうだった?」と聞くと「別に」「普通」などのそっけない答えしか返ってこず、やきもきした経験は誰しもあるのではないでしょうか?そこで今回は、スポーツジャーナリストとして、多くの著名人、アスリートの取材をしてきた二宮清純さんに「子どもの答えを引き出す、質問の仕方」や「コーチに質問するときのポイント」についてうかがいました。(取材・文鈴木智之)写真は少年サッカーのイメージ<<前編:インタビューのプロ二宮清純さんに聞いた「今日の試合どうだった?」「別に......」で終わらせない会話術■負け試合でも手ごたえがある場合も。「勝った?負けた?」より「今日なんかいいことあった?」と聞こう二宮さんは前回の記事で、「言葉に頼らない」「距離感が大事」など、質問をするときのポイントを教えてくれました。子どもとサッカーの話をするときにしてしまいがちなのが、「勝った?」「負けた?」「何点取った?」など、結果にフォーカスする質問です。二宮さんは「もちろん試合に勝つことや点を取ること、 勝利に貢献することは大事ですが、試合に負けたとしても、自分の中で手応えがあったプレーがあるはず」と言います。「試合の勝ち負けや点取った? ではなく、今日はなんかいいことあった? などの間口の広い質問の方がいいのではないかと思います。僕は子どもの頃、少年野球をしていたのですが、ある試合で内野からピッチャーに牽制のサインを出して、アウトにしたことがありました。試合には負けたけど、自分としてはすごく嬉しかったんです」その試合を偶然見ていた学校の先生から「あのプレーは頭脳的だったね」と褒められたそうで、50年経ったいまも、そのことを覚えていると言います。「試合には負けたけど、褒められて嬉しかった記憶がいまもあります。スポーツには結果以外に、手応えを感じたプレーもあるので、そこを引き出すような『何かいいことあった?』など、相手に委ねるような聞き方がいいと思います」■負けたとき、結果が出ない時ほど自分を信じる力が必要子どもが試合に負けて落ち込んでいたり、いいプレーができなくて悩んでいるときは、保護者の出番です。二宮さんは「負けたときほど、自分を信じることが大事」と言葉に力を込めます。「僕が思う名選手の条件は『負けたとき、結果が出ないときに、自分を信じてることができた人』です。よく『負けたときは自分を信じろ。勝ったときは自分を疑え』という話をするのですが、負けたときやうまくいかないときは、周りから『何でだめだったの?』『何で負けたの?』など色々言われます。そのときこそ、自分を信じる力が必要なんです」うまくいっていないときは、周りから白い目で見られたり、心無い言葉を浴びせられたりすることがあります。「そんなときこそ、誰よりも自分が自分の味方になってあげること。オレはこんなもんじゃない。今日はたまたまうまくいかなかっただけだ。『次はやってやるぞ』ぐらいの気持ちでいいと思います。そこで味方になってあげられるのが保護者です。子どもの様子を観察した上で、サポートできることは何だろう? と探してあげるといいと思います」一方で、試合に勝ったとき、うまくいっているときは「これは自分ひとりの力じゃない。周りが手助けをしてくれたからうまくいったんだと、周囲に気持ちを向けることが大事」と言います。「僕は取材者として、たくさんのスポーツ選手を見てきましたが、ティーンエイジャーの頃は、うまくいっていると自分の手柄だと思って、有頂天になる場合があるんですよ。そういうときこそ、『本当にこれでいいのかな』『たまたまかもしれない』『周りの助けがあったからだ』と、自分を疑う視点があった方がいいんです」■言葉には体温がある、指導者に聞きたいことがあれば直接話してみよう子どもとのコミュニケーションに加えて、指導者とのやりとりに悩んでいる保護者も少なくありません。練習内容や選手起用に関して、指導者に聞いてみたいけど、どう言っていいかがわからない......。そんな思いをしたことのある人もいるのではないでしょうか。インタビューのプロである二宮さんは、「昔は指導に口出しするなとか、子どもを預けたら文句を言うなといった風潮があったと思いますが、いまの時代はそうはいきませんよね。指導者と保護者のコミュニケーションは、より大事になってきていると思います」と話します。「疑問があるときは、会って話をした方がいいと思います。いまはLINEをはじめ、文字でやり取りすることの多い時代です。ですが、それだと言葉のニュアンスやイントネーションが伝わりきれないところがあります」二宮さんは「私に任せてください」という言葉を例に説明します。「文字で単純に『私に任せてください』と書くのと、実際に会って、笑顔で『私に任せてください』と言って相手の肩をポンと叩くのとでは、受け取る側の印象はまったく違いますよね。文字で『私に任せてください』だと、突き放していると感じるかもしれません。でも会って、顔を見て『私に任せてください』と言われると、安心できますよね。それは、表情や言葉からニュアンスが伝わるからです」練習前後の5分、10分でも、コーチに会って話すことができれば、モヤモヤや疑問の解消にもつながりそうです。「大事な話は、会ってした方がいいです。言葉には体温がありますから。文字だけだと、体温を感じることはできませんよね。字面だけで判断することは危険なので、大事な話をするのであれば、基本的に会った方がいいと思います。どう対応するかはそれからですね」サッカー少年少女の親の心得「サカイク10か条」■相手から受け取る情報量のうち、「言葉」はわずか7%コミュニケーションの基本は、顔と顔を突き合わせることにほかなりません。『メラビアンの法則』によると、人間が相手から受け取る情報量のうち、言葉から受け取るのはわずか7%で、それ以外の93%は非言語(表情や仕草など)によるものだそうです。それほど、言葉以外の情報は大切なのです。コロナ禍では会って話をしずらく、マスク越しの表情を読み取るのは難しいかもしれませんが、注意深く観察することを心がけるだけで、得られる情報量が変わってきそうです。お子さんやコーチ、周囲の方とより良いコミュニケーションをとるためにも、ぜひ参考にしてみてください。二宮清純(にのみやせいじゅん)スポーツジャーナリスト。株式会社スポーツコミュニケーションズ代表取締役。1960年、愛媛県生まれ。スポーツ紙や流通紙の記者を経てフリーのスポーツジャーナリストとして独立。五輪・パラリンピック、サッカーW杯、ラグビーW杯、メジャーリーグなど国内外で幅広い取材活動を展開。明治大学大学院博士前期課程修了。広島大学特別招聘教授。大正大学地域構想研究所客員教授。経済産業省「地域×スポーツクラブ産業研究会」委員。認定NPO法人健康都市活動支機構理事。著書に「勝者の思考法」「人を見つけ人を伸ばす」「人を動かす勝者の言葉」など多数。サッカー少年少女の親の心得「サカイク10か条」
2022年06月28日子どもが産まれると、義実家との付き合いも増えますよね。なかなか義実家と馬が合わないと苦労します…。今回は実際に募集した義実家トラブルエピソードをご紹介します!授乳をしろと言う姑まだ子どもが授乳中だった頃、義実家に行く用事があるときは地獄でした。自分の実家でさえ、授乳は別部屋で母乳を与えました。それが当たり前だったのですが、義実家へ行くと授乳の時間になっても別部屋を用意してくれません。旦那になんとか話してもらって隣の部屋に移動させてもらいました。出典:lamireすると姑は「もうここでおっぱいあげればいいのに」「出し惜しみして」「そんな恥ずかしいことじゃないのに」と聞こえるように言ってました。義父や20代前半の旦那の弟が2人もいるのに、どう考えても嫌です。特に義父は気にしないのか、私が抱っこしていても子どもの顔に近づいて触ってくるのでとても嫌です。私は母親でもありますが、まだ20代の恥じらいのある女性でもあります。旦那の家族とはいえ、男性の前でなぜ授乳しなくてはいけないのでしょうか。姑の前だけでも嫌ですし、本当に憂うつでした。同じ女性でも姑の考え方はとても嫌いですし、嫁だから何しても平気だと思っていたようです。本当に苦手な義実家でした。(53歳/会社員)子どもを連れていき…子どもを出産して義実家に連れて行った際の話です。子どもに対面して義父と姑は終始ご満悦で楽しいムードだったのですが…。まだまだ新生児なのですぐにグズったり、オムツを替えたり、授乳したり…ずっと赤ちゃんを触れないからか、ちょっと不満げな様子が見られるようになり、母親の私が気疲れするように。そんなとき、姑が「ちょっと疲れているだろうから、息子の部屋で休んだら?」と。私は子どもと離れたくなかったので「大丈夫です」と断ったら…。「言うこと聞きなさい」と強めに言われ、無理に別部屋に行って休むことになりました。私の意見を尊重してくれない姑にモヤモヤしました。(女性/主婦)いかがでしたか?子どもの世話をするだけで大変なのに、義実家トラブルまであっては大変ですね。少しは嫁の気遣いができないのでしょうか…?以上、義実家トラブル体験談でした。次回の「トラブル体験談エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年06月14日私には子どもが3人います。上の娘はもう3歳になり、私の子育ても3年目に入りました。だいぶしっかりおしゃべりができるようになった長女に言われた言葉で、自身の子どもへの接し方について振り返り、感じたことについてお話ししたいと思います。娘からのひと言でハッとしたある朝、保育園に行く身支度をしていると、「●●しなさいって言わないで。●●しようって言って」と言う娘。そのときは私も出勤時間が迫っていたので「準備をしようね」と言い直して、なんとかその場を乗り切ろうとだけ思っていました。 しかし、保育園への送迎も終わって落ち着いてからその言葉が妙に気になり、今までの子どもへの私の言葉を思い返してみました。するとたしかに、毎日忙しさを理由にして「●●しなさい」と口癖のように言っていることに気づいたのです。 母からの言葉を思い出した以前、娘が私の言うことを聞かないと母に相談したとき、母は「子どもは思い通りにならないものよ」と言いました。その言葉について改めて考えると、私は娘の立場に立って考えるよりも、どうやってこの育児や家事をこなしていくかに気をとられ、自分のペースで進めようとしていたなと思いました。 娘の立場に立って考えてみると、なぜなのかよく理解もできていない状況で「●●しなさい」と言われても理解できないし、私の言い方で娘も嫌な気持ちになっていたんだなと思いました。 夫に相談すると…そのことを夫に相談すると夫は、「俺は前からできるだけ●●しようかと声かけしているよ」と。そして「でも危険なことやどうしてもわかってほしいときは、●●しなさいとか、してはいけないと厳しく言うようにしているよ」と言いました。 確かに夫は、「●●しなさい」とは言いません。例えば食事のときなども、「もうすぐごはんだよ。自分の良いタイミングで席につくんだよ」と言っているのを思い出しました。 私は自分の娘への接し方について、さらに反省しました。 それからの私それから私は娘に何かしてほしいことがあるときは、きちんと理由を説明したうえで、「●●しようか」と促すような言い方を心掛けました。 すると娘は遊びの途中でも自分の中で気持ちを切り替えてくれるようになり、物事がスムーズに運ぶようになりました。また、危険な場面ではきつく言うことで、「これは本当にいけないんだ」と娘も理解してくれるようになりました。 これからの娘への接し方はもちろん、娘の下の1歳の双子への接し方もきちんと考えなければと思いました。まだ言葉はあまり理解できなくとも、威圧的な言い方や言葉は良くないと思うので、子どもたちをきちんと見守りつつ、子どもたちの意思も尊重した声かけをしていきたいです。 イラスト/(c)chicchimama監修/助産師REIKO著者:松裏幸恵二男(二卵性の双子)一女の母。薬剤師として働きながら子育てをしている。自身の妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。
2022年05月21日子どもたちが小さい頃は、常に病気との闘いをしていたような気がします。特に冬場なんかずっとだれから咳していたような…。あらためて思い返すと、あの頃は本当に大変だった…!当時は日々を過ごすのに必死すぎて細かいことはあまり覚えていないのだけど。それと同時に、自分の体を大切にするようになりました。何故なら、私が倒れたら子どもたちの生活がまわらないと痛感したから。私が健康でいないと! 体がなによりの資本です。 家族全員で寝込んでいる時、実母がの差し入れがとても嬉しかったです(今でもどうしようもなくなったらたまに頼むけど)。ヨレヨレの体に優しいものがたくさん詰まっていて、また普段買わないようなちょっとした高いお菓子なんかも入っていたりして…。いつも宝物を開封するようなワクワクした気持ちを味わっていました。自分も母になって改めて実感する、「母は偉大」。いつもありがとう…!!
2022年05月10日@エトラちゃんは見た!さんの『【#10】義母に子どもの性別に文句を言われた話』を紹介します。助産師さんの言ったことが当たっていて、八つ当たりをしていた姑。内心は、孫を可愛いと思っていたようですが…?姑の話に、夫が…?出典:lamireまた家に来ていいと言う夫出典:lamireすると、姑が…?出典:lamireツツジの返事は?出典:lamire一件落着!出典:lamireこれからも家に来ることになった姑。どうやら丸くおさまったようですね!(lamile編集部)(イラスト/@エトラちゃんは見た!)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年04月28日大人気嫁姑シリーズ、今回はのりママ(@gibo_episode)さんの投稿をご紹介!「子どもの性別の不満をぶつける夫と義母」第27話です。サイン済みの離婚届とともに届いたのは、義母からの稚拙な慰謝料請求でした。義母は電話をかけてきて言いたい放題ですが、典子さんはついに思いを吐き出して…!?義母に言いたかったこと…出典:instagramその後…出典:instagramクビになった夫は…出典:instagram娘と2人暮らし出典:instagramついに義母と夫との問題は解決!男尊女卑な考え方が世の中から減っていくといいですね…!次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@gibo_episode)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年04月16日皆さんの周りに、ちょっと厄介なママ友さんは居ませんか?そんなママ友とは距離を取って接したいですよね…。今回は実際に募集した「ママ友からのモヤッとした発言エピソード」を漫画にしてご紹介します!「男の子マウント」産まれたのが女の子だと言うと…モヤモヤしてしまう…
2022年04月10日シチュエーションは様々ですが、子どもと接する機会って案外多いですよね。そこで、今回は自分が子どもに対して接するときにしてしまうクセが、わかる診断テストを紹介します。ぜひ、自分のクセをチェックしてみてくださいね。Q.「動物園」と聞いてイメージする動物は、次のうちどれですか?A.ライオンB.カバC.ゴリラD.キリンA.ライオンAの「ライオン」を選んだ人は、子どもと接するときに「鼻をかく」というクセがあるかもしれません。鼻をかくのは、子どもにナメられていないか、と心配しているからだそうです。その気持ちが無意識のうちに、鼻をかくクセに表れているみたい。子どもは相手の気持ちを敏感に察するため、子どもに警戒されたり、怖がられたりしてしまう場合もあるとのこと。もし、子どもと一緒に過ごす機会があるのなら、心に余裕を持つためにリラックスした時間を作るといいそうですよ。B.カバBの「カバ」を選んだ人は、子どもと接する際、「まばたきが増える」というクセが出ている可能性があるみたい。もしかしたら、子どもが何を考えているのかわからず、緊張しているからかも。緊張しているから、ついついまばたきをしてしまうのだそう。子どもと一緒に過ごしたあとは、ゆったりとリラックスして、肩の力を抜いて緊張を解消するといいとのこと。C.ゴリラCの「ゴリラ」を選んだ人は、子どもと接すると「頭をかく」クセがあるそう。そんなあなたは、子どもに対して強い母性を感じるみたいです。ただ、恥ずかしさや照れがあり、頭をかいてしまうのだとか。その一方で、子どもを尊重するために自分の感情を後回しにしてしまう可能性もあるようです。ストレスが溜まらないように、1人でのんびりできる時間を作るのがおすすめだそう。D.キリンDの「キリン」を選んだ人は、子どもと接していると「自然に頬が緩んでしまう」のだとか。そんなあなたは、子どもと接していると楽しくなり、嬉しい気持ちになっているのかもしれません。子どもの様子を見ていたり、なんとなく話をしたりしているだけで嬉しさが溢れ、頬が緩んでしまうのではないでしょうか。いつも笑顔でいる人だと思ってもらえるため、子どもから安心感を持たれ、仲良くなれるそうですよ。自分にはない発想や行動力のある子どもと接すると、いろいろと気付かされることも多いかもしれません。自分のクセを知って、子どもとうまく付き合っていけるといいですね!"
2022年03月28日「うるさい」「落ち着きがない」「言うことを聞かない」「集中力がない」「朝起きられない」など、つい、子どもの悪い面ばかり気になって、イライラしてしまう親御さんは少なくないでしょう。でも、お子さまにはいいところもたくさんあるはずです。それに、親御さんから見たら短所に見える個性も、別の誰かから見たら “長所” になるかもしれませんし、10年後にその長所が、お子さまの “強み” になっているかもしれません。今回は、「子どもの長所の見つけ方」をご紹介します。子どもの長所を見つけて本人に伝えることで、数え切れないほどのメリットがあるようです。いまある長所だけでなく、隠れた長所も見つけてあげましょう。短所にばかり目がいくのは、わが子とほかの子を比較しているから子どもの短所ばかりが目についてしまって、毎日叱ってばかり……と悩んでいる方は少なくないはず。赤ちゃんの頃は、ハイハイする姿、よちよちと歩く姿、転んだ姿でさえもかわいいと感じていたのに、いつの間にか子どもの短所ばかりが気になってしまうのはなぜなのでしょう。教育専門家の石田勝紀氏は、その理由を、「幼稚園や保育園など集団で過ごす時期に入ると、保護者がだんだんと自分の子どもとまわりの子どもを比較するようになるから」と分析。そして、短所ばかりを気にする親について、子どもに悪影響が出ると警鐘を鳴らしています。子どもの「らしさ」や「個性」のうち、短所は1/10で、長所が9/10だったとしても、保護者は9の長所には触れず、1の短所に触れてしまいがち。そうなると、子どもは1の短所が自分のすべてだと錯覚してしまって、短所ばかりが気になるようになってしまうんです。(引用元:ゼットスクエア|子どもの長所の見つけ方、伸ばし方(1))※太字は編集部が施したどきっとした方も多いかもしれません。けれど、子どもの短所が気になってしまうのは、それだけ子どもの未来を真剣に考えているからですよね。「子どもが将来困らないように、なるべく短所をなくしてあげたい!」と思う親心でしょう。とはいえ、短所ばかりを指摘するのは、やはりデメリットのほうが多いようです。石田氏は著書『子どもの長所を伸ばす5つの習慣』のなかで、親が子どもの短所ばかりを見つけて叱ることを「短所いじり」と呼び、「短所いじり」を続けていると、子どもの自己肯定感がどんどん下がってしまうと指摘しています。子どもの自己肯定感を高めたいのであれば、子どもへの「短所いじり」はぐっと我慢したほうがよさそうです。その代わり、子どもの長所をたくさん見つけて、本人に伝えてみませんか?親が「長所」を伝えると、子どもは伸びる!石田氏は、親が子どもに長所を伝えることで「子どもはぐんぐん伸びる」と話しています。具体的には以下のようなメリットがあるそうですよ。自分に自信がもてる自分のことを好きになる学力が上がる才能がぐんぐん伸びる将来「やりたいこと」を見つけやすくなる失敗しても気持ちが折れにくくなる 子どもは、意外に自分の長所を理解していません。そこで親が、子どもの長所を言語化し、「それってすごいことなんだよ」と肯定的に伝えてあげるのです。すると、子どもは「普通だと思っていたけど、〇〇できるってすごいのか!」と自分の長所に気づくことができます。また、教育コンサルタントの上野緑子氏によると、「自らの長所を知っている子は、長所も短所も含めて、自分を好きになることができる」とのこと。そしてそのような子どもは、「自分のことが好きだから、物事をポジティブにとらえられる」ので、「何事にも前向きな態度で取り組める」ようになるそうです。もし、困難な出来事があったとしても、たとえ大失敗してしまっても、持ち前のポジティブ思考で乗り越えていけると、上野氏は断言しています。逆に、自らの長所を知らないまま成長した子どもは、自分に自信がもてないため、うまくいかないことが起こったときに、人のせいにしたり、努力するのをやめてしまったりするのです。子どもの長所を「100個」見つけると、親の考え方も変わる長所を本人に伝えることで、たくさんのメリットを得られるのなら、どんどん子どもに長所を伝えたいところ。そこで今回は、教育評論家・親野智可等氏とビジネスコーチ・石川尚子氏がすすめている、「子どもの長所を100個書き出して本人に伝える」という方法を紹介します。そしてこの方法、なんと親御さん自身にも嬉しい効果があるそうです。親野氏が開催するセミナーで、参加者に子どもの長所を100個書き出してもらったところ、以下のような感想があったとのこと。・「短所は今親にそう見えるだけ。長い人生ではその子にとって長所かも」というお話が、目から鱗でした。・できて当たり前と思っていたことのありがたさを感じました。子どもの寝顔を見ながら涙が出ました。これからは、もっともっと子どもをほめます。ついでに、旦那もほめます。・昨日書いたものを忘れないように、これからもときどき読み返します。これからもいいところを見つけて、100個目指して書き足していきたいです。(引用元:親力講座|子どものいいところを100個書き出してみよう)そう、親にとっての嬉しい効果とは、「子どもを見る目が変わる」というもの。短所だと思っていたところも、見方によっては長所になるのです。長所を100個書き出して本人に伝える【やり方&アドバイス】それでは、やり方とアドバイスを紹介していきましょう。書いている途中で手が止まってしまったときは、親野氏・石川氏・石田氏のアドバイスを参考にしてみてください。やり方1:子どもの長所を100個書き出すノートに子どもの長所を100個書き出します。丁寧に書く必要はありません。テンポよく書いていきましょう。また、もし100個書けなかったとしても大丈夫。子どもの長所に気がついたとき、随時、ノートに書き足していけばOKです。アドバイス1:親にとって嬉しいことは、もちろん長所「計算が得意」「字が上手」「運動が好き」「ピアノを頑張っている」「弟に優しい」「お手伝いをしてくれる」「おもちゃを片づけられる」など、親にとって嬉しいことを書いてみましょう。ほかにも、子どもが好きなことも長所になります。「絵を描くことが好き」「漢字で書かれた駅名が全部読めるほど、〇〇線が好き」「サッカーが好き」などです。アドバイス2:親にとって都合が悪いことも長所になる「(ママの苦手な)ダンゴムシを見つけるのが上手」「意志が強い。絶対に意見を曲げない」「高いところに登ることが好き(危ない!)」「都合が悪くなると、お笑い芸人のマネをするところ」のように、親にとって都合が悪いことであっても長所になります。視点を変えてみると、 “生きていくうえで必要な能力になりそう” だと思いませんか?アドバイス3:短所を長所に「変換」してみる「飽きっぽい→好奇心旺盛」「神経質→細かいことによく気がつく」など、短所を長所に変換してみてください。すると、短所だと思っていた欠点が、「寝る直前に宿題をやるときの集中力がすごい」「叱られてもすぐに忘れて復活する回復力」「やりたくないことをやらずにすませる技をもっている」といった、 “すばらしい個性” に変わります。アドバイス4:一歩下がり法で長所を見つける「遊んでばかりで勉強しない」「もっと字を丁寧に書いてほしい」とイライラしているとしたら、それを「友だちと遊べる」「字が書ける」と一歩下がって考えてみませんか?「できて当たり前」という価値観は、親が勝手に描いた「こうあってほしい」という価値観です。ありのままの子どもを受け入れ、いまある長所を認めてあげましょう。アドバイス5:子どものおかげで親が得たものに感謝する“究極のほめ言葉” である「ありがとう」を書いてみてください。「あなたがいるだけで嬉しい。生まれてきてくれてありがとう」ーーお子さまが存在しているということ自体が長所なのです。また、「ママとパパを親にしてくれた」「日々、愛情を感じさせてくれる」なども長所になります。やり方2:子どもの長所を伝える子どもに長所を伝えます。ノートを見せてもいいですし、親が読み上げてもいいでしょう。そして、「あなたには長所がこんなにあるよ。すばらしいことだよ!」と、お子さまに伝えてください。子どもに長所を100個伝えると、親子関係が劇的に変化する!では、100個の長所を子どもに伝えることによって、親子関係にどんな変化が起こるのでしょう。石川氏によると、まず、子どもの長所を100個書き出し終わったとき、「わが子にはこんなに多くの長所があるのか!」という気づきを得られるのだそう。そして、「こんなにすばらしい子なんだから、何があってもこの子は大丈夫だ!」と子どもを信じることができるようになるとのこと。また、子どもを信じることによって「子どもに対する見方が自然と肯定的なもの」に変わっていくため、「子どもに対する接し方もおのずと肯定的なもの」になります。すると自然に、子どもも何事にも意欲的になり、やる気にあふれてくるのです。石川氏は、「親子関係がガラリと変わり、子どものやる気も高まります。一生のうちに一度でいいので、ぜひ挑戦してほしい」と、この方法を強くすすめています。【実際にやってみた!】子どもの長所を100個書き出す石川氏の「親子関係がガラリと変わる」という言葉を信じ、筆者も子どもの長所を100個書き出してみました。小学校4年生(女子)の現状反抗期に突入したらしく、「わかってる」「いまやろうと思ってた」などの言葉が増えてきた。友だちとの時間を大切にするようになり、帰宅時間などの約束事を破ることが増えた。父親との会話がかなり減った。 上記のとおり、反抗期に入った娘にどう接していいものかと悩む毎日です。「子どもの長所を100個書き出す」直前も、帰宅時間をめぐって口げんかをしてしまい、いざノートを前にしても10分ほど何も書けませんでした。そこで、アドバイス1~5を参考に、各アドバイスにつき10~15個ずつ書き出し、書いているあいだに思いついた内容もどんどん書き足していく、という方法をとりました。書き出した長所を改めて見てみると、とても優秀な子どものように錯覚してしまいますが、残念ながらそんなことはありません。ですが、アドバイス4の一歩下がり法を使えば、「去年に比べたら、ほんの少しだけ字がきれいになった(できれば、もっと丁寧に書いてほしい)」→「字がきれい」、「『片づけて』と20回くらい声かけすれば、すっきりと片づけてくれる」→「片づけ上手」と変換できてしまうのですから不思議です。以下、子どもの長所を100個書き出してみて、筆者が感じたことをまとめました。子どもの見方、こう変わった!最近怒ってばかりだったけれど、「この子にはこんなにいいところがあったのか」と考えられるようになった。短所だと思っていた「怒られてもケロリとしているところ」は、「切り替え力がある」と思えるようになった。言うことはまったく聞かないけれど、「よく寝てよく食べてくれるだけでありがたい」と考え直した。「生きていてくれるだけでいい!」と心から思えた。 親子関係の変化子どもの長所を見るようになって1週間、「わかってる」「いまやろうと思ってた」といった娘の言葉が減りました。同じく、筆者自身もイライラすることが減りました。また、ここ数か月、親子げんかのもとになっていた「帰宅時間」についても、「友だちが多いことは娘の長所である」と考えるようになったからか、うるさく言うことがなくなったのです。石川氏が言うように、長所を意識したことで「子どもを信じることができる」ようになったのでしょう。 長所をノートに書いてから3日後、娘にノートを見せました。「読んでみてどう思う?」と聞いてみたところ、「お母さん、よくこんなに書いたね。ありがとう。書いてくれて嬉しい」という感想でした。子どもの長所を100個書き出して本人に見せることで、子どもが急に勉強好きになったり、親の言うことを何でも素直に聞くようになったりということはありませんでしたが、親も子もお互いに少しだけ優しくなったように感じます。石田氏は50,000人以上の子どもたちを指導してきた経験から、「長所を伸ばして自信がつくと、子どもはもともと自覚している短所をあとから是正しようとする」と断言しています。親がガミガミ指摘しなくても「子どもは自分の短所を知っている」のです。ですから、まずは子どもの長所を見つけて本人に伝え、たっぷりと自信をつけてもらいましょう!***子どもの長所を100個書き出し終わって、筆者が強く感じたのは「娘が生まれてきてくれてよかった」ということでした。妊娠がわかった日のこと、初めてお腹のなかで娘が動いた日のこと、生まれたばかりの娘の顔などを思い出し、「ああ、生まれてきてくれて本当によかった」と思ったのです。親野氏が言うように、集中力がなくても、落ち着きがなくても、「生まれてきてくれたこと」それだけで、 “すばらしい長所” なのだと気がつきました。子どもの短所ばかりが気になって毎日イライラしてしまう……というときこそ、ぜひ、子どもの長所を探してみてください。お子さまの長所がたくさん見つかりますように。(参考)石田勝紀(2021),『子どもの長所を伸ばす5つの習慣』, 集英社.古荘純一(2020),『自己肯定感で子どもが伸びる』, ダイヤモンド社.ゼットスクエア|子どもの長所の見つけ方、伸ばし方(1)All About|子供のいい所を10個言えますか?子育ての秘訣とはベネッセ教育情報サイト|子どもの「長所を100個書き出す」効果 [やる気を引き出すコーチング]親力講座|子どものいいところを100個書き出してみよう
2022年03月25日