■前回のあらすじ関係者に担がれながら病院に引き戻された母。その光景を目にした子どもたちは深いショックを受けます。■過去の体験がフラッシュバック■目を覚ますと…次回から、母の入院生活編が始まります!そしてここから流れが一気に変わることになるのです。乞うご期待を…!!※本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。次回に続く(全54話)「母とうつと私」連載は21時更新!
2021年08月03日吉永小百合主演映画『いのちの停車場』が現在公開中。この度、本作で訪問看護師の麻世を演じる広瀬すずのクランクアップ写真と、吉永さんとの新場面写真が到着した。在宅医療に携わる医者と患者、その家族たちを通して、“いのち”、“愛”、“いまを生きていく”、家族たちの願いを丁寧に描き出す本作。広瀬さん演じる麻世は、亡くなった姉の子・翼を育てながら、「まほろば診療所」の訪問看護師として院長・仙川(西田敏行)と二人三脚で在宅医療に携わってきた。一方で、過去に大きなトラウマを抱え、家族に対して特別な思いを持っている人物。新たに診療所メンバーに加わった咲和子(吉永さん)と仙川とは異なる患者への向き合い方をする姿に困惑しつつも、次第に咲和子の姿勢に背中を押され、過去のトラウマに向き合い、未来へ歩みはじめていく麻世。そんな役作りにあたって広瀬さんは「看護師として、患者とどう向き合うべきか悩みましたが、監督からのアドバイスもあり、重くなりすぎないよう常にフラットな気持ちでいるように意識しました」と語る。また、初共演の吉永さんや、再共演となった西田さんらベテラン勢との現場について「居心地がよく、体験したことがないような不思議な時間でした。吉永さん、西田さんからのアイデアでこんなにも変わるのか、というような経験があったり、一日一日が濃厚で新鮮でした」と撮影をふり返っている。そして吉永さんは、同じ14歳で役者デビューした広瀬さんをかねてより“注目している女優”に挙げており、「すずちゃんは涼やか」と印象を語り、「お互いに合わせようとしなくても自然と(芝居が)やれた」と共演した感想を明かす。一方、西田さんは「すずちゃんとは孫の役で共演しました。僕はすずちゃんのおじいちゃんの役でその時まだすずちゃんは15~17歳。別の場所から来たんかい!っていうぐらいの可愛さ、その時からずっと虜ですね(笑)」とコメントした。『いのちの停車場』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:いのちの停車場 2021年5月21日より全国にて公開©2021「いのちの停車場」製作委員会
2021年06月19日「5月の連休前のことと記憶していますが、『五輪のために看護師を募集している』という連絡が上司からありました。けれど、そこにいたすべての看護師が『この状態で五輪なんかできるわけない』という表情をしていました」そう話すのは、千葉県内の訪問看護ステーションに勤める看護師のAさん。“第4波”が都市部に押し寄せてきた4月初旬、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(以下、組織委員会)は日本看護協会に対し、競技場や選手村に配置する看護師約500人の確保を依頼する要請文を送っていたことが発覚した。組織委員会はコロナ禍以前から約1万人の医師や看護師の協力を募っていたが、要請文によれば《新型コロナウイルス感染症等の感染拡大に伴い、看護職の確保が不十分な状況に至った》ため、あらためて500人の看護師確保の要請に踏み切ったという。日本看護協会は、すでにこの要請を全国47都道府県の看護協会支部に周知しており、前出のAさんも勤務先の訪問介護ステーションで知ることになった。本誌は、日本看護協会から各都道府県の看護協会長に宛てた要請文を入手。参加条件は早朝深夜も含め《原則5日以上》、活動条件は《1日9時間程度》と書かれている。交通費は近距離の場合《一定額支給》で、遠距離からの場合は《一往復のみ支給》される。さらに、コロナ禍にもかかわらず、宿泊場所は《複数人部屋の可能性あり》。しかし、肝心の“報酬”については記載がなく、昼食は《調整中》とだけ。要請文には、あまりに“厳しい条件”が並んでいた。「つまりは“ボランティア”というわけです。もし参加するなら、有給休暇を取ることになるでしょうが、ただでさえうちのステーションは人手不足。五輪への派遣でさらに人が抜けたら、もう現場が回りません。私たち看護師はやっとワクチンを接種できましたが、万が一、五輪の現場で感染してしまったら、利用者の方に迷惑をかけることになる。やっぱりリスクのほうが高いですよ」(Aさん)このような状況下、Aさんと同じように、多くの看護師が五輪への派遣に“強く反対”する姿勢を見せている。5月13日、朝日新聞の報道によると、茨城県内で五輪参加選手らのケアをする予定だった看護師らの7割が「辞退」していたということもわかった。果たして、500人もの看護師は集まるのだろうか。そこで本誌は、47都道府県の看護協会に「日本看護協会からの看護師500人の募集について、自県でアナウンスしているか」という電話調査を実施。まず、回答があった31県のうち、「アナウンスはしていない」と回答したのは14県(30%)。いっぽうで「アナウンスした」と回答したのは17県(36%)だった。しかし、この17県のうち多くが「コロナ対応をしている病院にはアナウンスしていない」「仕事をしていない潜在看護師にのみ」など、限定的な呼びかけであると回答。アナウンスを行った県でも、「協力してもよい」と手を挙げた看護師の数は、本誌が把握しただけでも、全国でわずか38名程度にとどまっていることがわかった。とくに医療が逼迫している大阪府看護協会からは「アナウンスはしていない」とのみ回答が。ほかの関西地方の看護協会からも、「情報は流したが、まったく手は挙がっていない」との回答が寄せられたーー。今回本誌は、組織委員会にも質問状を送付した。まず、五輪にどれほどの人数の医療スタッフを参加させる予定なのかを聞いたところ「精査を行っております」との回答が。また、従事する医師・看護師への報酬については「参画いただく医療スタッフが所属する医療機関や大会指定病院等へ協力金を支払う予定」との回答がきた。「女性自身」2021年6月1日号 掲載
2021年05月20日医療現場の逼迫が連日のように報じられるなか、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(以下、組織委員会)からは“出勤”要請が。現場の看護師たちに話を聞くと、「五輪どころではない」窮状が明らかにーー。“第4波”が都市部に押し寄せてきた4月初旬、組織委員会は日本看護協会に対し、競技場や選手村に配置する看護師約500人の確保を依頼する要請文を送っていたことが発覚した。組織委員会はコロナ禍以前から約1万人の医師や看護師の協力を募っていたが、要請文によれば《新型コロナウイルス感染症等の感染拡大に伴い、看護職の確保が不十分な状況に至った》ため、あらためて500人の看護師確保の要請に踏み切ったという。本誌は、日本看護協会から各都道府県の看護協会長に宛てた要請文を入手。参加条件は早朝深夜も含め《原則5日以上》、活動条件は《1日9時間程度》と書かれている。交通費は近距離の場合《一定額支給》で、遠距離からの場合は《一往復のみ支給》される。さらに、コロナ禍にもかかわらず、宿泊場所は《複数人部屋の可能性あり》。しかし、肝心の“報酬”については記載がなく、昼食は《調整中》とだけ。要請文には、あまりに“厳しい条件”が並んでいた。開催地である東京都内の私立病院で、コロナ患者の看護に当たっている看護師のBさんは、強い“怒りの声”を挙げる。Bさんは、コロナ禍が始まる以前に五輪の参加を志願・登録していた。しかし、感染拡大の状況や、組織委員会の対応を踏まえて「辞退した」と明かす。「コロナ患者のいる病棟で働いている私がいま現場を離れていいのか、と疑問を感じるようになったんです。それに、このまま黙っているのは“看護職の倫理綱領”に反しているんじゃないか、と思って」看護職の倫理綱領とは、日本看護協会が定める行動指針のこと。「この綱領の中に、『看護師は、人々の生命と健康を守るため、さまざまな問題について社会正義の考え方をもって社会に発信しなければならない』という趣旨の定めがあります。私たちは、目の前の救わなければならない命をなにより優先しなければならないのです」(Bさん)がん・感染症センター東京都立駒込病院の看護師で、東京都庁職員労働組合病院支部の書記長も務める大利英昭さんも、現場の看護師たちの“苦悩”を目の当たりにしている。「もともと五輪の医療スタッフに登録していた看護師たちは、『語学力を磨いて、さまざまな国の人々の健康に貢献したい』という志を持って希望していました。しかし、五輪に派遣されれば、救えるはずの命が失われてしまう可能性がある。間に立たされて、よけいにつらいのではないでしょうか」さらにこう続ける。「五輪が開催されることになれば、関係者から陽性者が出るという前提でベッド空けておくよう組織委員会から都立病院に対して要請が来るはずです。実際、昨年11月に東京で体操の国際競技会が開かれたときは、〈陽性者が出たら絶対に断らないで入院させること〉という通知が東京都から病院に来ていました。たとえ大阪のようにひっ迫していてもベッドを空けなくてはならない。そうなると、救えるはずの都民の命が救えません」毎日多数の死亡者が出ている大阪府の病院で働く看護師のCさんも、つらい胸中を明かした。「毎日、コロナに感染した患者さんが救急搬送されてきます。しかし、受け入れられないことも多くて申し訳ない気持ちでいっぱいです。空いているベッドはありますが、医療従事者が足りないから受け入れられない。現場は五輪どころじゃない。命を優先してほしい」医療現場を支えるスタッフたちの怒りを無視してまで、五輪を開催する必要はあるのだろうか。「女性自身」2021年6月1日号 掲載
2021年05月20日■前回のあらすじ陣痛時のマッサージで「ハァハァ」と疲労する夫。私の方が辛いのに…と怒りが込み上げてしまいました。もうすぐ、もうすぐ産まれます。「ウワァァアアアア」と叫ぶと少し楽になるも、と思ったのですが、それは「いきみ」になるようで「まだしちゃダメ!」と怒られました。でも声が出ちゃうんですよね。次回に続く(全10話)「助産師私が産んでみた!~第1子出産編~」は毎日12時更新!この記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2021年05月01日2021年4月11日、吉本ユータヌキ(@horahareta13)さんは6年前に描いた漫画をTwitterに投稿。その内容に「泣ける」「いい話」と反響が上がっています。以前、会社で訪問営業の仕事をしていた、吉本さん。人見知りの性格だったため、この仕事は大嫌いだったといいます。ある日、外にきれいな花が並ぶ家を訪問をしました。家の中からはピアノの音色が聞こえてきて…。家に住んでいたのは、認知症の女性でした。一人暮らしをしている女性を不安に思った吉本さんは、翌日もう再び訪れることにします。翌日、女性の自宅に訪問すると…天国のおじいちゃんに向けて歌う認知症のおばあちゃんの話(3/3) pic.twitter.com/5Jf8VOHvlx — 吉本ユータヌキ (@horahareta13) April 11, 2021 吉本さんが訪れた1年前に、夫を亡くした女性。自身が認知症ということを分かりながら、一人暮らしをしていたのです。女性は、ピアノを弾くと夫の歌声が聞こえてくるため、毎日弾くのが日課だそう。認知症でも、大好きな夫のことは忘れず、そして自分自身でも忘れないように毎日ピアノや花の手入れを続けているのでしょう。女性と吉本さんの話に多くの人が感動したようです。・涙が出ました。実家の母親に連絡をしたくなります。・優しさと切なさが胸に刺さった。いい話だから読んでほしい。・ボロ泣きしてしまった…。中には認知症の家族と重ねて、漫画を読んだ人もいました。ピアノの音色はきっと、夫にも届いていて隣でいつも歌ってくれていたことでしょうね。[文・構成/grape編集部]
2021年04月13日家族や大切な人を亡くした時、自分でも思ってもみなかった反応をすることがあるようです。看護師をしている、ぱれちに(paretiny)さんは、亡くなった患者の妻がいった言葉を投稿。その内容が反響を呼んでいます。愛する夫を亡くして悲しいのに、涙が出ないことに戸惑っていた妻。看護師はそんな妻に「つらいことが大きすぎると、心が壊れないように脳があえてそうさせることがある」と話し、涙が出ない反応はおかしいものではないと伝えました。読者からは妻と同じ経験をしたという声が多数上がっています。・祖父母が亡くなった時、なぜ泣けないんだろうと苦しかったです。そういうことだったのですね。・家族が亡くなった時、そうでした。看護師さんにいわれると救われますね。・私も同じでした。看護師さんの言葉に涙が出ます。ありがとうございました。大切な人を亡くした後も、遺族は生きていかなければなりません。「涙が出ない」というのは、大きな悲しみから自分の心を守るための、防衛反応でもあるようです。いつの日か、故人を想って涙を流せる日が来るのかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2021年03月29日看護師をしている、ゆい(@YKOkKrxR95UScen)さん。患者とのやり取りをTwitterに投稿し、話題となっています。ナースコールを間違えて押した患者に、看護師が…病院内で、患者が体調に異変を感じた際や、なんらかの用事が発生した時などに、看護師を呼ぶナースコール。看護師は、ナースコールが鳴ると業務を中断し、患者のもとへ駆け付けます。時には、誤ってナースコールを押してしまう患者も。ナースコールを押した自覚がない患者の中には、とても申し訳なさそうに何度も謝る人もいるそうです。ゆいさんは、落ち込む患者に対し、いつもこんな声かけをしています。「ちょうど、お顔を見たいと思っていたので、よかったです。またお邪魔してもいいですか?」※写真はイメージナースコール押したつもりないのに押しちゃってた患者さんは、すごい申し訳ない顔して何度も謝ってくれちゃうので、「ちょうどお顔見たいと思ってたのでよかったですー☺️またお邪魔してもいいですかー?」って言うとみんな笑顔になってくれる— ゆい (@YKOkKrxR95UScen) March 4, 2021 相手の気持ちに寄り添い、負担を感じさせない対応にグッときますね!ゆいさんがそう声かけをすると、患者はみんな笑顔になるのだとか。エピソードはTwitterで拡散され、10万件を超える『いいね』が集まりました。・これぞ神対応!あなたのような看護師のいる病院を利用したいです。・入院患者です。「なるべく迷惑をかけたくない」と思って過ごしているので、看護師さんにそんな風にいわれたら、救われます。・なんて優しい…。新型コロナウイルス感染症で多忙な中、余裕を持った対応ができるのが素晴らしいと思います。看護師の気遣いにあふれる声かけは、身のすくむような思いをしていた患者にとって、安心をもたらすものだったに違いありませんね。[文・構成/grape編集部]
2021年03月08日さまざまな病気やケガなどで治療をする患者を、サポートする看護師という職業。心身の不調で不安な日々を送る患者にとって、看護師の存在は頼りになる大きな存在でしょう。看護師をしている、ぱれちに(paretiny)さんは、ある看護師が看護学生だった時の忘れられない出来事を投稿。内容が反響を呼んでいます。『反応がなくても…』実習で、認知症患者の看護を担当することになった、看護学生の女性。その患者は声かけに対しても無反応でしたが、女性は毎日話しかけるようにしていたそうです。実習の最終日、女性がお別れの挨拶をすると、なんと患者の目から大粒の涙があふれたといいます。反応がなくても、いつも優しく寄り添い、話しかけてくれた人のことをちゃんと分かっていたのでしょう。読者からは感動の声が相次ぎました。・同じような経験があります。思い出して涙があふれました。・いい話。反応がなくても自分が誰だか分からなくても、ちゃんと感情はあるんだよね。・私も実習は、人として大切なことを患者さんから学んだ素敵な時間でした。初心を忘れるべからずですね。さまざまな患者との触れ合いの中で、看護師もまた、かけがえのない経験をもらっているのかもしれません。看護師の忘れられない出来事に、多くの人が心を打たれました。[文・構成/grape編集部]
2021年02月09日12万人がフォローする現役看護師のダイエットレシピ現役看護師で、Instagramにおいてダイエットレシピを公開し続けている石原彩乃氏によるレシピ集『えぇっ! これで糖質&脂質オフ!? ヤセる欲望系おやつ』が発売された。同氏は2児の母でもあり、開設から約1年半でInstagramのフォロワー数は約12万人。この新刊にはやせるだけでなく、摂るべき栄養を補うことができるおやつのメニューが掲載されている。B5変判、96ページ、価格は1,200円(税別)で、出版社は主婦の友社である。ヤセるおやつでたんぱく質と食物繊維を摂る石原彩乃氏がInstagramでレシピの投稿を始めたのは、自身の産後ダイエットのために考案したレシピの備忘録として利用するためだった。8kgの減量に成功するとともに、多くの人からレシピが注目され、現在ではフォロワーに喜んでもらいたいとの思いで試作に励み続ける。新刊で紹介されているおやつのレシピは、バスチー、パンケーキ、おはぎ、肉まん、お好み焼きなど、一般的にはダイエットで避けるべきとされるメニューも掲載され、ただ糖質オフで脂質オフというだけでなく、「おやつは補食」という考えから、不足しがちなたんぱく質と食物繊維が豊富に含まれている。また、看護師である著者には、病気や体質などで食事制限を続けている人たちに、食べる楽しみや選択肢を増やしたいという強い思いがあり、このレシピ集には美味しいおやつをあきらめることなく、心身ともに元気に過ごしてほしいという願いが込められている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※えぇっ! これで糖質&脂質オフ!? ヤセる欲望系おやつ - 株式会社 主婦の友社 主婦の友社の本
2021年02月03日「産んでから助産師を目指した話」第4話。赤ちゃんを産んだあと、助産師を目指した友人の体験談を助産師7年目のママ、おたんこ助産師さん(@otanko_mw)がマンガでご紹介します。 24歳で妊娠し出産した産院で、神助産師に出会ったことから、「私もいつか助産師になりたい」という夢を抱きつづけたママさん。34歳で看護学校に入学し、37歳で新人看護師に。そして、38歳で助産師学校に入学することに! 子どもを妊娠し出産したことで「助産師」という素晴らしい仕事を知り、2人の子どもの子育てをしながら、必死で勉強し夢を叶えつつあるママさん。 「自分が本当に輝きたい場所を見つけてしまったら、今から目指しても遅くはない!どうだってなれる時代に私たちは生きてるんだよ。」 その言葉に、背中を押されたママも多いようです。 SNSの投稿には「私も37歳で助産師学校に入学して、38歳で助産師になりました!」「看護師になるところからスタートしたのはスゴイ!」「勇気をもらいました!」など、ママになっても自分の夢を諦めず、突き進む姿に励まされたという声が多く寄せられていました。このほかの助産師エピソードなど笑える!感動!エピソードはおたんこ助産師さんのInstagramから更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。 協力/おたんこ助産師
2021年01月25日「産んでから助産師を目指した話」第2話。赤ちゃんを産んだあと、助産師を目指した友人の体験談を助産師7年目のママ、おたんこ助産師さん(@otanko_mw)がマンガでご紹介します。 24歳で妊娠し出産。入院中、なぜ赤ちゃんが泣いているかもわからず途方に暮れていたら……? 神助産師が現れたーーー! 「ママたちはね、ほとんどのことを周りに頼って手抜きしながら育児していいのよ!」 「赤ちゃんが泣いてるときは、呼吸してるとき!」 「不安になることを焦る必要もないのよ~しっかり生きてるってことだからむしろ安心したらいいのよー!」 そう言って、涙を流すママを励まし、ガハハと笑う神助産師。 この言葉を聞き、助産師ってなんて素敵な仕事なんだ……!と感銘を受けたのでした。このほかの助産師エピソードなど笑える!感動!エピソードはおたんこ助産師さんのInstagramから更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。 協力/おたんこ助産師
2021年01月23日2020年12月10日、日本看護管理学会はウェブサイトに声明文を発表しました。新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)のまん延によって、ひっ迫される病床。医療従事者たちは、未知とのウイルスと最前線で闘っています。日本看護管理学会は『ナースはコロナウイルス感染患者の最後の砦です』と題し、このように国民に呼びかけました。国民の皆さま、ナースが危機を迎えています。コロナウイルスに感染した患者さんの最も近くにいるのはナースです。この長期戦の中、ナースは身も心も疲弊してきています。コロナウイルス感染患者が増加すると、看護管理者は、一般の病棟を一旦閉じてコロナ対応病床にナースを移動させるしかありません。ナースたちは、今まで自分が看護してきた患者を同僚に預け、コロナ病棟に向かいます。ナースは 防護服を着ているとはいえ、患者の頬に付くくらいに顔を寄せ患者の声を聞き、孤独に苦しむ患者の手を握り、時には尊厳ある死を迎えられるように寄り添います。ナースは、家族も面会できない患者の一番身近くで、患者の生命と生活を守るのです。日本看護管理学会ーより引用2020年の2月頃から、日本でもコロナウイルスの感染者が次第に増えてきました。約1年となる長期戦に、医療従事者は身体も心も疲弊しているといいます。自分自身への感染の危険性があるにも関わらず仕事をまっとうし、コロナウイルス患者の生命と生活を守ってきました。しかし、そんな医療従事者に対し差別や偏見が起きているのです。私たちは自分の仕事を全うするだけですので、感謝の言葉は要りません。ただ看護に専念させて欲しいのです。差別や偏見はナースに対してフェアな態度でしょうか?なぜナースたちは、看護していることを社会の中で隠し、テレビに出るときにはモザイクをかけなければならないのでしょう。これでは、潜在しているナースも復帰をためらいます。日本看護管理学会ーより引用日本看護管理学会は、「感謝の言葉はいらない。看護に専念させてほしい」と強く主張。通常なら、看護師以外の人が担う仕事も、コロナウイルス患者の病室に入る仕事の多くは看護師が対応しているといいます。医療を構成する多くの職種の人たちとの協働体制を、取り戻す必要があると訴えました。また、最後に「コロナウイルス患者とともに歩き続けられるように助けてほしい」と国民へ3つのお願いを呼びかけています。・皆さまには、ご自分の健康と医療現場を守るため、なお一層の慎重な活動をしていただきたい。・医療専門職として、感染予防には留意しております。私たちを偏見の目で見ることはやめていただきたい。・また、もしも一旦仕事から離れている私たちの仲間が、看護の仕事に戻ってこようと思うときには、周囲の方にはぜひご理解いただき、この窮状を救う意志のあるナースを温かく送り出していただきたい。日本看護管理学会ーより引用声明文を読んだ人たちからは「涙が出てしまった」「申し訳ない気持ちになる」「国民全員に読んでほしい」などの声が上がっていました。一人ひとりが感染予防対策をしっかりと行い、これ以上医療従事者を圧迫させないようにしたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年12月11日看護師としてある病棟で働いていた私。意外にも看護師だからこそ困る生理中の悩みがあります。生理の量が多い日でも、仕事のなかでどのようにしたら経血が漏れないように予防できるかを考え、実践しました。そんな私の経血漏れ対策を紹介します。 トイレに行けない看護師である私は、仕事場である病棟へ入ると、待ったなしに次から次へと申し送りや処置が始まる毎日。「トイレに行きたい!」と思っても時間がなかったり、「今ならトイレに行ける!」というときでも他のスタッフが使用していて使えなかったり……。勤務中の1日のトイレ回数は仕事前・昼食後・仕事終わりの3回だけなんてこともざらでした。 そんな状態なので、生理の量が多い日は大変です。「あ! またドロッとした経血が出た! 大丈夫かな? そろそろナプキンから経血が漏れそうだから交換しなきゃいけないのに……」と思っても、目の前に患者さんや処置が待っていると自分のことなんていつも後回しでした。 漏れたらすぐわかる! 白衣の脅威私の職場では、看護師は基本白衣を着て仕事をします。白衣は汚れが付くとすぐわかるので、生理の日は特に気になりました。普段から血液を扱う仕事なので、白衣に血液がついていても変ではないのですが、生理のときは血液が付く場所はおしり……。 私自身何度か経験あるのですが、経血が漏れて汚れていると、患者さんから「看護師さん、おしりに血がついているよ」と指摘されることも。そんなときは、相当恥ずかしい気持ちになりつつも、私は「えー! どこで付いたのかな~?」とシラを切って、トイレと更衣室へ直行していました。 経血漏れを防ぐための工夫トイレに行ける回数が少ないのに、経血が漏れたら目立ってしまう白衣を着て仕事をしなければならないという状況は変えられない……。それであればと、私はとにかく経血が漏れないように工夫することを考えました。 1つ目は「タンポンまたは特大サイズの夜用ナプキンを使用する」。これは、私だけでなく同僚や先輩も同じ工夫をしていました。2つ目は「分厚い色付きガードルを使用する」。普段から白衣は透けてしまうのでガードルは必需品ですが、生理の日は分厚めの黒いガードルを使用することで、汚れをなるべく目立たないようにしたのです。 トイレに行く時間を確保することが体にとって一番良い方法なのですが、現場ではそれが難しいのが現状だったりします。しかし、トイレで頻回にナプキンを交換することができない現状を踏まえて工夫することで、私は経血漏れを防止できることがわかりました。 ※タンポンを長時間使用するとトキシックショック症候群を引き起こす可能性があります。商品パッケージに記載されている使用時間を守り、こまめに交換しましょう。 監修/助産師REIKO著者/岩見 エリ
2020年12月08日時折、介護士や看護師が患者を暴行したといった事件がテレビのニュースなどで取り上げられることがあります。そんな時、私たち視聴者が知ることができるのは「暴力を振るった」という事実のみです。しかし、事件が起こる背景には多くの人に伝わらないつらい現実があるかもしれません。看護師のぱれちに(paretiny)さんは、医療や介護の現場で医療従事者が追い詰められていく過程を描いた創作漫画をInstagramに投稿。反響を呼んでいます。『医療従事者が患者に暴力を振るった事件について』介護の仕事にやりがいを感じていた1人の男性。しかし、患者からの暴力や人手不足、労働に見合わない給料、不規則な勤務形態による健康悪化などさまざまな悩みから、落ち着いて仕事をする余裕を奪われてしまいます。そして徐々に追い詰められ、ついにそのストレスを患者にぶつけてしまったのです。暴力はもちろんいけないことですが、人間は完璧な存在ではありません。メンタルの健康を保てない状況が続くと、理性の糸が切れてしまうことだってあり得るでしょう。ネット上では、医療従事者からのつらい声が多数寄せられていました。・徘徊する患者が転んで家族に「訴える!」と怒鳴られたことがあります。看護師でいることが怖くなりました。寝ずに見守っていたのに。・私も悩み考えながら働いています。やりがいを感じてる人がどうかこれ以上辞めないでほしい。・共感しかありません。新人が入ると「やっと人が増えた」と嬉しく思うのと同時に、この仕事についてこれるかメンタルが心配になります。2020年は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、医療現場のひっ迫が毎日報道されています。医療従事者の奮闘を美談に終わらせるのでなく、深刻な現状に目を向け、考えを巡らせていかなければならないでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年12月02日高畑充希が岡田惠和脚本のもと“チーム医療”に挑む2021年1月の木曜ドラマ「にじいろカルテ」。この度、自称農家のヘンテコ外科医に井浦新、前髪ぱっつん看護師役に北村匠海が決定した。ある“秘密”を抱えて、東京から山奥深くにぽつんと佇む診療所にやってきたドクター・紅野真空。鬱蒼とした怪しい森を抜け、やってきた虹ノ村で出会ったのは、まるで妖怪みたいに個性豊かな村人たちだった――。高畑さん演じるぜんぜんスーパードクターじゃない医師が時に笑い、時に泣き、喧嘩しながらも、熱く命と向き合って成長する姿を描いていく。真空がたどり着いた虹ノ村の診療所で、一緒に働く…どころか、一つ屋根の下でシェアハウスすることになったのは、ちょっと変わった男たち。本業は農家だと豪語する、料理上手なヘンテコ外科医・浅黄朔を演じるのは、井浦新。そして、超絶優秀だけどすぐキレるの若き前髪ぱっつん看護師の蒼山太陽を演じるのは北村匠海。北村さんは「太陽は沸点が低くて、朝食の準備をしていると思ったら、突然朔先生(井浦新)に対して大声でブチ切れたりするキャラクター。そして一気に100度まで上がった熱がすぐに冷水に戻るみたいな…波のあるカロリーが高い役です」と語り、ポップなツッコミキレキャラを全力で演じている様子。フリーダムでワガママな朔とは犬猿の仲ながら、なんだかんだ良いコンビとなるようだ。北村さんは映画『君の膵臓をたべたい』の物静かな繊細な役で注目を集め、第41回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。最近では『とんかつDJアゲ太郎』で主人公をコミカルに演じきるなど多彩な演技力を持ち合わせ、さらにダンスロックバンド「DISH//」のメインボーカル兼ギターとしても活躍し、配信シングル「猫 ~THE FIRST TAKE ver.~」では圧倒的表現力で音楽界を魅了している。雑誌「日経トレンディ」が選ぶ“来年の顔”にも選出された北村さんが、今作の太陽役でもまた新たな魅力を発揮してドラマを盛り上げる。一方、井浦さん演じるヘンテコ外科医・朔は、虹ノ村診療所で一番の古株で頼りになる存在かと思いきや、ツナギにサングラスという、およそ医者らしからぬ格好で「本業は農家、副業が外科医」と豪語する自由奔放で天真爛漫な外科医。井浦さんが、「自分の役は何か深いものを背負って村に来ているんですけど、きっと視聴者のみなさまは、何かを背負っているとは気づかないくらい、無邪気で奔放で。自分が話題の中心にいないとつまらなくなって、すぐに自分の話題を放り込んでいく…押しが強い妖怪みたいな存在です」と語るように、北村さん演じる太陽に負けず劣らず…むしろそれ以上(!?)の個性が際立つ役に挑む。これまで数々の作品で変幻自在にどんな役をも演じ、『かぞくのくに』ではブルーリボン賞助演男優賞を受賞。近年でも「アンナチュラル」や連続テレビ小説「なつぞら」、「ニッポンノワール」などのドラマほか、『朝が来る』などの映画に多数出演し、作品ごとに全く違う顔を見せてきた井浦さんだけに、この個性が強烈な朔役にも期待が高まる。ポンコツドクターの真空、前髪ぱっつんキレキャラ看護師、グラサンツナギの変人外科医という、ぜんぜんスーパーじゃない3人が、お互いの“ダメなところ”をさらけ出しながら、共に暮らし、命と向き合い、どんな化学反応を起こしてくれるのか。■初共演にして「1人が欠けても成立しない」と言い合うほどの仲の良さ実は高畑さん、北村さん、井浦さんは今作が初共演!それを感じさせないほどすでに熱い絆が芽生えている様子。北村さんは「高畑さんはすごく明るい印象のまま、そして予想をはるかに超えるフレンドリーさで。とても頼りになるし、親しみやすい座長です。井浦さんは大先輩ですが、音楽とか共通の趣味がたくさんあって、撮影合間も自然の中で一緒にお弁当を食べたり。今は “本当の兄貴”のように思っています」と仲の良さを告白。一方の井浦さんは「充希さんは、こっちが年上なのに隅でもじもじしていたら、向こうから飛び込んできて、声をかけてくれる優しさを持っている方で。3人の中心にいつもいてくれます。匠海くんは自分の22歳の頃と比べると随分大人っぽくて話しやすいんです。匠海くんと話していると歳を忘れてしまうくらい妙に話が通じ合ったりして。そういう受け皿がある方だと感じています」と明かし、3人の距離感の近さが伺える。さらに、井浦さんは「とにかく3人でのバランスが絶妙だなって思いますね。1人欠けても成立しないだろうなという3人で展開するシーンが必ずあるんですけど、この3人を選んでくださったプロデューサー陣はすごいなって思います」と語るほど、この3人あってのドラマになっているようだ。それはシーンの中でも存分に発揮されているらしく、北村さんは「現場は本当に楽しくて。お二人としゃべっているのを、そのまま芝居でもやっている感じです。アドリブも入って、普通に会話しているのを撮られているみたいな瞬間もあったり。そういう瞬間が本当に楽しくて、助け合いながら、笑い合いながらやっています」と撮影の様子を明かす。北村さんは「1つのシーンに、4つのシーンが濃縮されているくらいの展開があるんですよ」と言うと、井浦さんは「椅子に座って3人で食事をしながら会話をしているシーンなんですけど、1つのシーンが終わったら僕ら3人ともフラフラになっているんです」と言いながらも、「撮影はかなりハードルは高いんですけど、その難しさが3人だったら超えていける、3人で助け合えるから何がきても大丈夫だなって思います」と、この3人で挑む撮影に自信を見せている。「にじいろカルテ」は2021年1月より毎週木曜21時~テレビ朝日系にて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2020年11月24日■前回のあらすじ紹介された病院に行く日。「今日はなんにも痛いことしないから」と次男に約束してしまったのですが…傷口を見てくれた看護師さんの様子に、親子で不安に…。ケガの状態が気になります。次回へ続くコミックライター: いくたはな 【同じライターの連載はこちら】 夫のことを泣かせた話 この連載の全話を見る >> いいから黙ってだいてくれ! この連載の全話を見る >> 4人目と5人目の話 この連載の全話を見る >>
2020年11月22日■前回のあらすじ頭をぶつけ大量出血した次男。すぐに急患センターに向かい、受付に行くと予想外の科に通されました。明るく優しい看護師さんの様子に次男も少し心が落ち着いたよう。私もだんだん落ち着くことができたのですが…、すぐに緊張感が漂うことになります。次回へ続くコミックライター: いくたはな 【同じライターの連載はこちら】 夫のことを泣かせた話 この連載の全話を見る >> いいから黙ってだいてくれ! この連載の全話を見る >> 4人目と5人目の話 この連載の全話を見る >>
2020年11月19日看護師・金澤絵里さん(43)は、アフリカや中東、東南アジアなどで医療支援に携わってきた。また、仕事の合間を縫って、東日本大震災など、災害が日本を襲うたび、ボランティアとして救護に全国を駆け巡っている。そんな金澤さんは2018年、イラクに赴いていた。「人が行きたがらない地域にこそ、助けを求めている人がいる。そう思って就職先を探していたら、イラクで小児がんの子どもたちに医療支援をしている日本イラク医療支援ネットワーク(JIM?NET)の現地駐在員の募集を見つけたんです。イラクでは、イラク戦争で米軍が使った劣化ウラン弾の影響からか、子どもたちに白血病が増えていると考えられました。日本も、自衛隊を派遣したんだから無関係じゃないと思って」こうして4月から1年間、イラクのアルビルという町に駐在することになったのだ。「私の仕事は、イラク人の現地スタッフを指導しつつ、小児がんの子どもたちへの医療支援や家庭訪問、ワークショップや支援病院での看護師指導、学校での啓蒙活動など、いくつかのプロジェクトを円滑に進めるプロジェクトマネージャー。資金管理も重要な仕事でした。看護師の資格を持っていなくてもできる業務なんですが、人の“生命”は医療だけで守られるものじゃないと思うんです。これまで、さまざまな被災地を見てきて、戦争や貧困、経済、政治状況などが、とくに立場の弱い人たちの生命に影響を及ぼすと感じました。だから“看護師”という枠にとらわれず、さまざまなことを学べたらと思って」金澤さんが言うように、イラクには、子どもたちが戦争の犠牲になって亡くなっていく痛ましい現実があった。なかでも印象に残っているのは、当時9歳だったオマルくんという男の子のことだ。「オマルくんは住んでいた町をイスラム国に攻撃され、多くの人が殺されていく姿を目の当たりにして、心に深い傷を負っていました。家族とともに別の町に避難していた矢先、がんが発生。手術は受けたものの完治はせず、下半身は麻痺している状態でした。泣きだしてしまうほどの痛みが襲ってくることもあるけど、緩和ケアのための医療用麻薬は使えない。イスラムでは宗教上の理由から、麻薬を使うことに抵抗があるからです。それでも彼は、私たちに心配かけまいと、『大丈夫、元気だよ!』『ありがとう!』と、あふれんばかりの笑みを向けてくれるんです」しかし、懸命に痛みに耐えても、助かる命は少ない――。そんな状況のなか、金澤さんがイラクの現地スタッフに繰り返し伝えていたことがある。それは、「最期まで寄り添って苦しみを分かち合おう」ということだった。「見ていていちばんつらいのは、小児がんになった子どもたちが、痛みを和らげることもできずに壮絶な苦しみのなかで亡くなっていくことです。でも、楽しいときばかりじゃなく、つらいときこそ寄り添おう、お子さんが亡くなっても、関係が終わるんじゃなくて、希望するなら親御さんも支えていこう、と。だって、ちょっとした心遣いで、人は救われることがあるんですから」残念ながら、金澤さん自身がオマルくんの最期に立ち会うことはかなわなかった。「彼が亡くなったのは、私が1年の任務を終えてイラクを離れたあとでした。訃報を聞いたときはショックで……」こうした悲しみは、次に助けを必要としている人の役に立つことでしか癒されない。金澤さんの目は、さらに世界各国へと向けられることになった。9月下旬からは、地元、秋田へ戻り、老人保健施設で看護師として働く日々。その傍ら、MBA(経営学修士)を取得するため、アメリカの大学のオンライン授業も受けている。「看護師なのにMBA?って思われるかもしれないけど、公衆衛生でマネジメントに関して学び、そのなかでどんな組織やプロジェクトも、マネジメントがしっかりしていないとベストなパフォーマンスは発揮できないと感じました。だから、看護師の分野にとどまらず広い知識を得たいと思っています」勇気と経験を武器に、金澤さんは身ひとつで世界を駆け巡る。助けを必要とする人がいる限り――。(撮影:田山達之)「女性自身」2020年11月3日号 掲載
2020年10月26日2020年1月から世界中に感染拡大している、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)。その影響で医療機関は切迫し、過酷な労働環境で働いている人もいるといいます。自身も感染するリスクを負いながら、日々働いている医療従事者たち。心身ともに疲れている状態が続くと、職場全体がピリピリとした空気になってしまうのも無理はありません。コロナウイルスが感染拡大して以来、ネットでは「かかりつけの病院に行ったら、いつもより雰囲気が怖かった」という声もあるようです。超『塩対応』の看護師におびえていたら…ある日、健康診断のために病院を訪れた、漫画家のニコ・ニコルソン(@niconicholson)さん。対応してくれた看護師はマスクで表情が見えづらい上に、クールで愛想のない、いわゆる『塩対応』な人だったといいます。先ほど病院にて。 pic.twitter.com/LxkTanSVEg — ニコ・ニコルソン (@niconicholson) October 21, 2020 極力無駄な会話はせず、冷たい印象の看護師。そんな彼女と接し、ニコ・ニコルソンさんは少しおびえていたようです。しかしその後、彼女への印象は一変!看護師として立派な腕前を持っていることが分かり、その姿にときめいてしまったのだとか!ニコ・ニコルソンさんによると、「あ、今、針を刺す位置を決めるために、ツメの先で皮膚を抑えているんだな…」と思っていたら採血が終わっていたほど痛みを感じなかったそうです。これがベテランの技…!従来、いくら注射針が細くても多少の痛みは感じるもの。採血が苦手な看護師の場合、ミスをしてしまうこともあるでしょう。漫画を読んだ人たちからは「これはキュンとしてしまう…」「か、かっこよすぎる…」といった声が寄せられました。また、看護師からは「こう思ってもらえたら嬉しい!」という声も。きっと彼女は、今後も隠れたファンを生み出し続けるのでしょう…![文・構成/grape編集部]
2020年10月23日看護師という職業柄、不規則な生活で、生理も経血量が増えたり、予定日が遅れたりしがちだった私。無理をし続け、そして過信してしまったせいで、危うく後悔してもしきれない事態に陥りそうになりました。 看護師の仕事はバリバリ!でも生活は不規則に…当時25歳。看護師になって4年が経ち、夜勤もこなし、バリバリ働いているころ。通常業務に加え、新人指導や学生指導などをまかされ、仕事に邁進していました。 ただ、職業柄、生活はどうしても不規則になりがち…。そのせいか、疲れが取れにくく、ホルモンバランスも乱れ、生理が遅れることがよくありました。また、経血量が多く、夜勤が連続したときには、生理が9日間も続いたこともありました。 妊娠!?でも数時間後に出血で「生理来ちゃった……」そんな中、生理が予定より2週間ほど遅れていました。アプリで生理予定日を管理していたのですが、不規則な生活で生理が遅れたとしても、さすがに4~5日程度。そのため、頭によぎったのは「もしかして妊娠!?」。 すぐに妊娠検査薬を試したところ、結果は陽性! 私は、うれしい気持ちでいっぱいになりましたが、その日は夜勤。そろそろ出勤時間だったので「とりあえず夜勤に行かなきゃ!」と出勤しました。 出勤後は、通常通りバタバタと夜勤をこなしていた私。そして、ふとトイレに行ったところ、なんと出血が! 私は、その出血を見て、「妊娠は間違いだったんだ……。生理、来ちゃった……」と落胆。生理用ナプキンをつけ、仕事に戻りました。 きれいなナプキン。でも、血は垂れてる…!?しかし、その2~3時間後のことです。再びトイレに行ってみると、ナプキンはきれいなまま。でも、排尿時にはポタポタと血が垂れるのが見えたのです。 そんな状況を不安に感じつつも、私は夜勤を最後までこなしました。そして退勤後に、急いで婦人科へ。そこで医師に告げられたのは、妊娠6週であること、しかし流産しかけていること、そして「絶対安静」ということでした。 夜勤中に出血した時点で、すぐに受診すべきだった……私はそう思いました。でも、勝手に勘違いし、大丈夫だろうと仕事を続けてしまい、危うく流産するところだったのです。 この一件で、私が感じたのは、不安に思ったら誰かに相談してみるべきだということです。生理や妊娠はナイーブな問題なので、1人で抱え込みがちですが、何か異常かな?と感じたら相談すべきでした。また、出血は体の異常なサインなので、軽く考えずにすぐに受診すべきだなと思いました。 監修/助産師REIKO-----文/さえかさん
2020年09月28日■前回のあらすじ育児の相談を誰にもできず不安に押しつぶされそうになり、幸せそうな人を見るたびに羨ましく妬ましく思ってしまう日々が続きました。■保健師さんの訪問保健師さん自身が過去に産後うつになってしまったという話を聞いて辛いのは自分だけじゃなかったんだ…と、気持ちがスッと楽になりました。■少しずつ気持ちに余裕が出てきた!趣味も楽しめるように少しずつ弱音を吐けるようになったり、母乳育児のプレッシャーから解放されてやっと少し肩の力が抜けました。人と話して笑ったり、趣味の時間を持てたことで少しずつ不安も解消されていきました。次回に続きます。 【同じテーマの連載はこちら】 湯本もゆのオドオド手探り育児 この連載の全話を見る >>
2020年09月26日いくら歳を重ねても逃れることはできない、人間関係のトラブル。学校や会社、家族での関係をこじらせると、ストレスの原因になります。中でも大人の悩みで多いのは、職場の人間関係でしょう。いくら好きな仕事をしていても、人格に問題がある人と一緒だと疲れてしまうものです。横柄な研修医に、指導医がスカッとする対応!病棟で看護師として働いている、ぱれちに(paretiny)さんが描いたのは、ある病院で起こったエピソード。その病院には、やたらと態度が大きい研修医の男性がいたといいます。横暴な言動をする研修医に対し、周囲の人たちはストレスを感じていました。看護師を見下しているのか、研修医は人を不快にさせる発言を連発。これらの暴言はパワーハラスメント(通称:パワハラ)といえます。しかしある日、指導医は彼のミスをズバリと指摘!「態度がデカいわりに」という言葉を聞くに、指導医は彼の看護師に対する横柄な態度をしっかりと見ていたのでしょう。同僚の前で恥をかいたためか、自分の態度の悪さを反省したのか、その日から研修医は態度を改めたそうです。・スカッとした!叱るんじゃなくて、ちゃんと指摘する指導医さん、かっこいい!・どこにでもいるんですね、こういう態度がデカいのに仕事ができない人。・あるあるですね…。頭がよくても人間性が悪いともったいないですよね。悪い部分を指摘してくれる人がいるのは、ある意味幸せなこと。この研修医は、早いうちに気付くことができてよかったのではないでしょうか。彼が今回の出来事を受け、しっかりと改心することを願うばかりです。[文・構成/grape編集部]
2020年09月26日骨格や髪質など、身体の特徴は人それぞれ。田辺ヒカリ(@hikari_tanabe)さんの場合は、自分の血管の細さを採血や点滴のたびに感じるといいます。『血管の細い人あるある』ともいえる体験を漫画に描くと、同じタイプの人々から反響が上がりました。血管に針を刺す必要がある際、田辺さんは看護師を困らせがちで…。クリックすると画像を拡大しますクリックすると画像を拡大します血管が細い人にありがちなことを描きました。採血や点滴の際には看護師さんを困らせがちです。すみません。でも採血や点滴が一回で決まらない人って、けっこういるんじゃないでしょうか?どうですか? #コミックエッセイ #エッセイ漫画 #漫画が読めるハッシュタグ #刺入 #体験談 pic.twitter.com/JBInxGKv36 — 田辺ヒカリ (@hikari_tanabe) September 6, 2020 新人からベテラン、『刺入の鬼』と呼ばれる看護師、『ラスボス』と呼べる医師まで登場して、やっと点滴の針が田辺さんの血管に刺さりました。似た体験をしたことのある人は多く、「めちゃくちゃ分かる」と共感の声が相次いでいます。・「血管が細いです」という自己申告が欠かせないくらい、針が刺さらない。・採血の時、いつも看護師さんを全力で応援しています。・血管の細さに自信があるので、毎回刺入できる勇者を待っています。・「ここなら採血できる」と教えても、頑なに別の場所に針を刺されることも。なぜなの…。・カルテを見たら、「血管に難あり」と書かれていました。自分と看護師のため、できるなら血管を太くしたいです。また、少しでも血管に針が刺さりやすくなるよう、「事前に温める」などのアドバイスも寄せられていました。技術や器具の進化によって、細い血管にも1回で針が刺さることが当たり前の時代は来るのでしょうか。ラストに現れた医師のような技術力を持つ人に、感謝してもしきれませんね![文・構成/grape編集部]
2020年09月13日アメリカ・ミネソタ州に住むカルヴィン・テイラーさんはパートナーのレイチェルさんと結婚式を挙げました。式を終えて幸せいっぱいの2人が車で帰宅している途中、起きたばかりの交通事故の現場に遭遇したのです。それは3台の車による衝突事故で、2台の車の間に挟まれて負傷した女性を人々が助け出そうとしていました。その様子を見たレイチェルさんはすぐに車を降りて負傷した女性のもとに駆け寄ります。そして救急隊員が到着するまで女性を抱きかかえて励まし続けたのです。On our way back to our home after an amazing and beautiful wedding day, literally blocks from our new home, we saw a...Posted by Calvin Taylor on Monday, June 22, 2020道路にしゃがんでいるレイチェルさんはウエディングドレス姿のまま。しかし彼女はそんなことは気にもせず、約15分間ケガをした女性を落ち着かせるために話しかけていたといいます。海外メディア『PIONEER PRESS』によると、レイチェルさんは看護師で、看護学校で出産時の女性を落ち着かせる方法を学んでいたのだそう。負傷したタマラ・ピーターソンさんは、先に事故を起こした車に乗っていた息子に呼ばれて現場に駆け付けたところを、別の車に衝突されたということです。タマラさんはレイチェルさんのことを「彼女は素晴らしかった。彼女は間違いなく才能にたけた天使で、看護師になるべき人です」と話しました。レイチェルさんはその時のことをこう振り返っています。あの時はただ『看護師モード』に入っていたんです。自分でも驚きました。私はいつも自分の看護師としてのスキルに自信が持てなかったんです。だからあの状況で、自分が何をするべきかが分かっているということが知れてよかった。PIONEER PRESSーより引用(和訳)そしてそんなレイチェルさんを見たカルヴィンさんは彼女のことを『ロックスター』と呼び、改めて妻に惚れ直したようです。Posted by Calvin Taylor on Saturday, October 20, 2018Posted by Calvin Taylor on Saturday, October 20, 2018晴れやかな結婚式の日を思わぬハプニングで締めくくることになったレイチェルさんとカルヴィンさんですが、翌日から予定通りモンタナ州へのハネムーンに出発したそうです。ウエディングドレスが汚れることも気にせず、目の前の負傷者を全力で助けたレイチェルさん。彼女はきっとこれからも素晴らしい看護師として多くの命を救ってくれることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年07月13日・素晴らしい。感謝しかありません。・立派な方ですね!さすが看護師さんです。・すごいな…。女神のようですね。ネット上でたくさんの称賛の声が寄せられているのは、大阪府寝屋川市で働く看護師の女性。産経新聞によると、これまでに二度も職場以外で職場以外で人命救助をして、感謝状を渡されたことがあるといいます。一度目は、2012年に大阪にある淀屋橋駅で心配停止状態の男性を、心臓マッサージやAED(自動体外式除細動器)で適切な処置をし、命を救いました。そして2020年、用水路で溺れて心肺停止になっていた女性を救ったのです。今年4月、自宅で娘と遊んでいたところ、「がんばれ、がんばれ」という大声が聞こえ、窓の外を見ると、用水路の中で警察官が必死に女性の両脇を抱えている姿が目に入った。娘を抱いて外に出ると、現場周辺にいた知人に娘をあずけた後、急ぎフェンスを乗り越えて用水路に向かったという。女性は心肺停止の状態。警察官と2人でも女性を持ち上げることが困難だったことから、片手で胸を強打する心臓マッサージを施したところ、女性が口をぱくぱくさせる下顎(かがく)呼吸を始めたという。産経新聞ーより引用女性の反応を確認した看護師は、救急隊が到着するまで心臓マッサージを続けました。そのおかげで、女性は一命をとりとめることができたとのこと。看護師は、「医療従事者として当たり前のことをしただけ。かけがえのない命が助かったことが一番の喜びです」と語ったといいます。これまで、彼女は仕事でも多くの人の命を救ってきたことでしょう。私生活の中でも、常に救える命に手を貸し、つなぎとめる姿は看護師の鑑ともいえますね。[文・構成/grape編集部]
2020年06月28日生まれてから2カ月間、横隔膜ヘルニア※のためNICU(新生児特定集中治療室)で眠りっぱなしだった息子。体中管だらけで抱っこすらできず、何もしてあげられない自分が歯がゆい日々でした。そんななか、看護師さんが提案してくれた毎月の「誕生日カード作り」。入院中の息子だけではなく、私たち家族の心もケアしてくれた看護師さんの気づかいのお話です。※横隔膜ヘルニア:本来胸とおなかの臓器を隔てている横隔膜に生まれつき穴が開いており、その穴からおなかの中の臓器が胸の中に出てきて心臓や肺を圧迫してしまう病気 お見舞いに行っても時間を持て余す日々息子は生後2カ月まで、口に人工呼吸器を挿入しており、外れることがないようずっと薬で眠らされていました。生まれてすぐ手術を受けてからしばらくはたまに目を開けることがあるものの、夢うつつという感じで、コミュニケーションはとれません。 授乳はおろか抱っこもできず、無反応の息子にやさしく触れるだけのお見舞い。苦しそうなのに何もしてあげることができず、お見舞いに行っても時間を持て余すような日々でした。 誕生日カードを作ってみませんか?息子が生まれてから1カ月ほど経ったある日、NICUの看護師さんが渡してくれたのは、色画用紙の入った袋でした。息子の写真や、息子の今と生まれたときの身長・体重、かわいらしく「息子くん1カ月おめでとう」と文字が書かれた紙なども入っています。「息子くんの誕生日カードを作ってみませんか? お姉ちゃんたちの写真なども貼って、枕元に飾ってあげたいんです」と看護師さんはやさしく微笑みました。何かしてあげたいという私たち家族に、看護師さんはできることを与えてくれたのです。 誕生日カード作りで芽生えた絆帰ってすぐに家族みんなで誕生日カード作りを始めました。写真を印刷して切り抜いたり、上の子に絵を描いてもらったり……。上の子たちは看護師さんがくれた息子が目を開けているときのベストショットを見て、「かわいいねー」と笑っています。 まだ息子に会うことすらできていない上の子たちでしたが、写真を見たり、息子のために物作りをしたりしたことで、「弟ができた」という実感が強まったようです。 NICU卒業時に渡されたもの 生後2カ月を過ぎたころ、息子は病状が少し回復して、少しずつ動きや表情が豊かになり、GCU(回復児病棟)へ移ることになりました。よくしてくれていた看護師さんともお別れ。最後に、看護師さんは私に息子の様子を記した冊子を渡してくれました。 入院中、私たち夫婦がお見舞いにこられない間の息子の様子をつづった大切なものです。夫婦でお見舞いへくるたびに目を通してはいましたが、最後のページにはたくさんの息子の写真と、看護師さんのメッセージが添えられており、あたたかい言葉にまた励まされました。 容体が深刻で、精神的にしんどかったNICU入院中、看護師さんは息子だけではなく私たちのケアもしてくれました。「息子に何かしてあげたいのに何もできない」という私のつらい気持ちを取り除いてくれた誕生日カードは、今でも部屋に飾ってあります。 監修/助産師REIKO 著者:岩崎はるか2女1男の母。両実家とも遠方のためワンオペ育児中。先天異常の影響で肺が片方しかない医療ケア児を含む3人の子を育てた育児体験談のほか、大学院まで学んだ食についても執筆。
2020年06月19日私は看護師。看護師といえば、憧れだったのが白衣! だけど、月に1度の生理の時だけは、下半身が常に緊張している状況でした。そうです、経血モレをして、白衣を汚してしまわないか……。真っ白だからこそ、少しでも漏れたらアウト!! 看護師である私の、緊張感漂う生理の日々をお伝えします。 看護師になってから、生理不順やPMS症状が出始めて…生理そのものは、初めてきたころから、あまりトラブルもなく過ごしていた私。 しかし、看護師として働き始めてから、多忙な日々とストレスからか、生理不順になってしまいました。しかも、「そろそろきそうだなぁ」というPMS(月経前症候群)症状も強めで、生理が終わったその瞬間から、「今はもう、次の生理前だ……」なんて、冗談を言わずにいらませんでした。 生理中でも、頻繁にトイレに行けないことがある、緊張の日々そんな症状がありつつも、いちばん悩んだのが、生理中の経血の量が多いこと。 看護師という仕事柄、患者さんの急変や処置ともなると、ベッドサイドにつきっきりになることもあり、そうなると頻繁にトイレには行けません。そのため、無意識に水分を控えてしまうこともあるくらい、私は、トイレなんて、自分のことなんて、後回しでした。 生理中でも頻繁にはトイレに行けない…。だからこそ、生理中は経血モレをして、白衣を汚してしまわないか、すごく緊張していたのです。 生理2日目の私を救ったのは、なんとリハビリパンツ!そんなある夜勤の日、この日は生理の2日目で経血も多い上、とにかく忙しかった日のことです。リハビリパンツ(大人用紙おむつ)を見て、ふとひらめき、自分もはいてみることにしたんです(笑)。すると、リハビリパンツをはいた途端、ずーーーっと気になっていた下半身への意識がスッと消えました! そして、その後は仕事にとても集中できたのです!! 私は白衣を着ると、いい意味で仕事への緊張感が高まるのですが、生理の日、特に経血の多い2日目は、別の意味でより緊張感が高まっていました……。でも、リハビリパンツのおかげで、私は仕事に集中でき、白衣も白いまま汚すことなく、仕事を終えられるようになったのでした。 文/まんた
2020年06月17日■前回までのあらすじ看護師さんに4回いきんでと言われてがんばるが、痛すぎて2回しかいきめない私。「3200gなんだから産めないはずはない」と言われるが無理なものは無理! ついには夫がブチ切れ分娩室はカオス状態に…。■進まないお産に体力も限界…分娩台に上がってから早2時間。陣痛の痛みに加え、硬い分娩台の上に居続けたせいか、腰も悲鳴を上げ始めていました。子宮口は全開、人口破膜もしているのだから、いつ生まれてもおかしくはない状態なのですが、分娩室から聞こえるのは赤ちゃんの声ではなく獣のような私の叫び声。分娩室の前で待つ両家の親は、いつまでたっても戻ってこない私を心配し、いてもたってもいられなかったそうです。疲れ切っていた私は陣痛がない数秒はほぼ意識がなく、気を失ってるのかと思えば痛みで叫ぶ、といったことを繰り返しをしており、近くで見ていた夫は赤ちゃんと私が2人一緒に家に帰れるのか不安になっていたそうです。夫としてはこの方法を繰り返しても赤ちゃんが出てこないのなら、他の方法を試すことはできないのかとスタッフに聞きますが「まだ様子を見ます」との回答。いきませたいスタッフといきめない私の、お互いが疲れるだけの時間が過ぎて行きました。そんな中、ひょこっと院長が登場し夫にこう言いました。■院長から提案されたのは…赤ちゃんの頭を専用の器具で引っ張り上げることで出産の介助をする方法を提案された夫は「その方法を取ることで何かリスクありますか?」と聞くと「いえ特には」と答える院長。後で調べるとしっかりリスクはあったのにも関わらず、何も問題ないとの回答。(おいおい)それなら一刻も早く吸引してくれと夫が院長に伝えると、ふくよかな体型の看護師長が私に馬乗りになり、「せーのの合図でイキんでください! お腹を押しますよ! 」と指示して来ました。と言った看護師長が私のお腹を思いっきり押さえ、院長が吸引することで息子がズルンと誕生。やっと終わった出産に、夫は安堵の気持ちから泣き、私は疲れで体のどこにも力が入らない状態でした。赤ちゃんを産んだ感動などどこにもなく「早く静かに休ませてくれ…」とだけ思っていました。初めて我が子に会えた瞬間に、嬉しくもなく達成感もなく、ただただ自分のことしか考えられなかったことが虚しかったです。■いきみにくかった理由が判明!生まれた息子の体重を計ると最終検診の3200gからプラス600gの3800g。それを見た看護師長含めスタッフが「こりゃなかなか出てこないはずだわ~!いきみづらいのも理解出来るわ~」と笑いながら話しているのを聞いて「だったらもっと違う応援の仕方あっただろうが!!!!!」と憤る私なのでした。妊娠中問題もなく、分娩に関しても数日かかったケースやお子さんが入院になったケースなどに比べると、本当にありがたい出産のはずなのですが、当時の私にとってはこの出産は「恐怖」と「痛み」以外のなにものでもなく…、「子どもなんてもう2度と産むか!」と強く心に誓ったのでした。次に続きます。次回は7/12公開予定!
2020年06月12日フローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなみ、毎年5月12日は『看護の日』。2020年の『看護の日』には、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の流行もあり、多くの人が看護師たちへ感謝の気持ちを表明しました。かつて自分や家族、友人などがお世話になった看護師たちに感謝する人が多いようですが、中には別の視点からの感謝もありました。医師から看護師への感謝の気持ち「看護師さんには感謝しかありません。身近では、救命センターでも、ICU(集中治療室)・病棟でも、ドクターヘリでも、看護師さんなくして我々医師は仕事ができません」医師の松村圭祐(keisuke828)さんが、そんな言葉とともに1本の動画をInstagramに投稿。兵庫県にある、北近畿エリア唯一の救命救急センター『公立豊岡病院 但馬救命救急センター(以下、但馬救命救急センター)』に勤務している松村さんは、日々の感謝の気持ちを込めてピアノを演奏しました。その時の演奏がこちらです! View this post on Instagram A post shared by Keisuke Matsumura (@keisuke828) on May 12, 2020 at 1:25am PDTドラマ『コウノドリ』(TBS系)のメインテーマ曲『Baby, God Bless You』を弾く松村さん。しっとりとした曲が大勢の人々の心にしみました。・素敵な曲に元気をもらいました!・医療関係の人たちには、尊敬と感謝しかありません。・松村さん、『コウノドリ』の産婦人科医・鴻鳥サクラみたい!・人命を助け、そのうえピアノも弾けるなんてすごいです!・どうか医療従事者のみなさまが感染することなく、どうか健やかでありますように。毎日途切れることなく重症対応が続いている、但馬救命救急センター。現在、ドクターヘリも感染に注意を払いながら、コロナウイルス対応だけでなく、いつも通り地域の救急需要にも対応しているそうです。患者を助けることができるのは、医師だけでなく看護師がいてこそ…医療従事者の間でも感謝をし合っていることが分かる投稿に、胸が熱くなりますね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月20日