リバウンドしない「最後のダイエット」の提唱者であり予防医学研究者の石川善樹先生に、ダイエットを成功させる方法について聞きました。―先生が提唱されるダイエット法について教えてください。皆さん、ダイエットを始めても、ほとんどの場合リバウンドしてしまうという経験があると思いますが、これは、そもそものダイエットの前提が間違っているからなのです。多くのひとがダイエットでやせることに一生懸命になるのですが。やせた後にその状態をキープすることは考えないのです。人類のダイエットはなんと古代ローマ時代には行われていたのですが、その間ずっとやり方が変わらず、リバウンドを繰り返してきたのです。ダイエットにはほとんどイノベーションがなかったのです。―リバウンドしない方法があるのでしょうか?本来、ダイエットは、やり始めると自分の体に変化が出てくるもので、モチベーションさえ続けば継続できるものなのです。但し、ひとのモチベーションを保つのは、なかなか大変で、他人にやれと言われるとやりたくなくなるなど人間の心理というのは複雑です。そこで、モチベーションが低くなってしまっても、ダイエットをいかにして継続するかということが、リバウンドを防ぐポイントです。―どうしたらモチベーションが低くなってもダイエットが継続できるのですか?それは、ダイエットをいかに“小さな習慣”にできるかどうかによります。毎日の歯磨きなどはあまり苦にならずに続けていると思います。これは、歯磨きが特にモチベーションがなくても続けられる“小さな習慣”だからなのです。例えば英単語を覚える習慣や植物に水やりをする習慣など、ひとによって毎日続けている習慣があると思いますが、その習慣と紐づけると意外と続くものです。こうした習慣のタイミングに合わせて、スクワットをするなど簡単に体を動かすようなダイエット方法を自分なりに考えることが秘けつなのです。―食事についてはどうでしょうか?食事の制限をしようとしてもどうしても食べ過ぎてしまうというひとはいると思います。これは、味覚の問題である場合が多いのです。どうしても、現代人は濃い味に慣れてしまっています。この味覚を変えることから始めてみてはどうでしょうか?―どうしたら味覚が変えられますか?例えば、食べる順番を変えてみるというのがひとつの方法です。多くのひとは、おかずとご飯を同時に食べると思いますが、先におかずを食べるというのがひとつの方法です。おかずとご飯を同時に食べるとおかず自体の濃い味に気づかないのですが、おかずを単体で食べることで味の濃さに気づいて、徐々に塩分を抑えようと気を付けるようになります。濃い味の食事を続けていると脂や糖を多く摂取したくなるのです。こうした食事を続けていると自ずと肥満に繋がってしまいます。―食事の時間やタイミングについてはどのように考えればいいのでしょうか?ダイエットについては、様々な説がありますが、まったく根拠のない“ウソ”や根拠の明確でない“不明”なことが多くあります。「夜食べると太る」という説がありますが、実はこれは根拠がしっかりしていないので“不明”です。「8時間以内に全ての食事を集中して食べると太らない」という説なども“不明”と言えるでしょう。―それでは、ダイエットのための食事では何を気にすべきなのでしょうか?やはりカロリーですね。カロリーをしっかり管理すれば、やせられます。我々が一日に使っているカロリーのうち、全体の6割を占めるのが「基礎代謝」です。これは動かないで息をしているだけでも使っているエネルギーです。3割が「身体活動」、1割がDIT(食事誘発性熱産生)と言って食べ物を消化・吸収するときに使うエネルギーです。ダイエットでは、これら3つのエネルギーのカロリーが食べ物から摂取するカロリーより大きくなければいけません。―カロリー制限の目安はありますか?大雑把な目安ですが、減量しようとする「減量期」に1kgやせるには、合計で7000キロカロリー減らすと覚えておくと便利です。1カ月に1kg減らすなら1日あたり233キロカロリーです。その後、1kg減量した体重を保つための「維持期」には、1日40キロカロリー減らす習慣をつけるようにしてください。減量をシュミレーションする『シムウェイ』(というアプリがカロリーの管理に役立ちます。―他に気を付けるべきことはありますか?やはり睡眠が大事です。睡眠と肥満の関連性は大きいですね。但し、睡眠の習慣を変えるというは本当に大変なことです。私も睡眠のモニターで睡眠の管理を試みたことがありますが、なかなか続きません。そこで睡眠習慣でなく起きている間の生活習慣に着目しました。―起きている間の習慣ですか?そうです。実は、日々の生活の習慣化がうまいひととそうじゃないひととの行動の間に、ひとつ明確な違いがあったのです。何だと思いますか?それは、仕事や勉強を始める際に、終わりの時間を決めているかどうかの違いだったのです。これができているひととそうじゃないひとで大きな違いが出てきます。終わりの時間を決めずにだらだらと仕事をしているひとは、睡眠の習慣にも当然影響を及ぼしています。これは文化的な問題なのかもしれませんが、欧米では作業の終了の時間を決めているひとが多く、日本では終了の時間にルーズなひとが多いようです。―そうは言ってもなかなか習慣というものは変えられないものですよね?そうですよね。ひとはなかなか変わらないものなのです。現在世界中で「マインドフルネス」というトレーニングが流行ってきています。これは第三世代のメンタルトレーニングです。第一世代では「行動を変える」と人生が変わると考えられてきました。第二世代で「考え方を変える」というトレーニングが出てきました。それで、散々多くのひとに試みられたのですが結局、結論としては「ひとは変わらない」と。そこで、しっかり感情に「注意」を向けるトレーニングが登場しました。これが「マインドフルネス」なんです。「マインドフルネス」については、第二回で詳しくお話しします。【石川善樹先生に聞く第二回】はこちらPhoto by Natasia Causse
2015年12月14日「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - しんかい6500パイロットに聞いてみた」はコチラ「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - 日本人映像監督初! 山本氏の深海体験」はコチラ前回は全面ガラス球で、超深海に1~2日滞在可能、最大6人が乗船できる有人深海調査船「しんかい12000」構想についてお聞きした。詳細を聞けば聞くほど実現が楽しみになる。いつごろの実現を目指しているのか、課題は何か、磯崎芳男 JAMSTEC海洋工学センター長に迫る。○国のプロジェクトとして議論がスタート―現在はどういう段階でしょうか?磯崎:我々JAMSTECだけでなく、国のプロジェクトとして扱ってほしいといろいろなところでお話ししてきました。「しんかい12000」という名前を広め、世論を喚起したかったのです。そのような活動の中で日本学術会議の速やかに実現するべき「重点大型研究計画」(2014年3月公表)に応募して、27件の中に選んでいただきました。そしてこの7月に開催された文部科学省・海洋開発分科会で「次世代深海探査システム委員会」が設置されることになりました。―それは素晴らしい! 会合はいつ開かれるのですか?磯崎:第一回が近いうちに開かれるようです。会議では無人探査も含めた深海探査システムとして何が必要か、ということを学識経験者も含めて議論されるようです。―今までは議論の俎上にあがっていなかった「しんかい12000」について、国の問題としての議論がようやく始まるわけですね。大きなステップアップですね磯崎: はい。有人無人も当然議論されると思いますが、次世代に何が必要かという議論が始まる第一歩だと思っています。―ちなみにもし「しんかい12000」を建造した場合、予算規模はどのくらいですか?磯崎:学術会議の検討では、トータルでざっと約500億円と想定しています。300億円が「しんかい12000」で、200億円が母船です。ちなみに「しんかい6500」は125億円、支援母船よこすかが75億円。トータルで200億円です。―日本の国際宇宙ステーションに対する年間予算が300数十億円ですから、それと比較すると2年分弱ですね磯崎:そうですね。私たちも費用対効果の意識をもって、6Kと比べて長い時間、多くの目で見れば新しいものを発見するチャンスが増えると伝えていきたいと思っています。○技術的課題はガラス球―技術的な課題として、気になるのはフルビジョンのガラス球ですが磯崎:ガラスは非常に強い材料です。東京タワーの展望台の床にガラスがありますよね。あそこは誰も立ち入りを制限していません。飛び跳ねても大丈夫なのです。上海のテレビ塔の床にはガラスがいっぱい広がっています。本当はガラスは強いのです。何が問題かといえば、強いけれどパリンと一瞬で割れること。鉄は粘りがあるのですけどね。―東京の町工場が作った「江戸っ子一号」はガラスを使って水深7800mまで潜りましたね磯崎:そうですね。ただ「江戸っ子1号」は無人の探査機です。「しんかい12000」は人が乗りますから、万が一にも割れてはいけない。ガラスには高級時計のサファイアガラスなどいろいろな種類があります。きれいに磨けば強いのですが、傷があると弱くてパリッといってしまう。製造するときの傷がなく、磨いて表面の凹凸がないガラスがあれば、強いと思っています。世界では1000mぐらい潜れるアクリル製の潜水船があります。ダイオウイカのテレビ番組の撮影用に使われていた潜水船です。周囲が見えるのでレジャー用で使われていますね。JAMSTECの研究者も乗ったことがあって、「買ってくれ」と言われていますよ(笑)。―アクリルではダメなのですか?磯崎:無理ですね。水深1万mで強度を確保しようとすると、とてつもなく厚いものになってしまうのです。―水深12000メートルの水圧はどのくらいになりますか?磯崎:指の先に1.2トン、小型乗用車一台が乗るぐらいの圧力がかかります。でも見込みとしてはガラス球で行けると思っています。アメリカのガラス会社がガラスを作る装置、磨く装置を一生懸命作っています。―アメリカで作るのですか?磯崎:できれば日本でやりたい。ガラスだっていろいろなものがあるはずです。これから出てくるかもしれないし、現状はこうだからではなく、貪欲に探していきたい。次に起こる技術開発は何か、研究者だけでなく、技術者もこれから起こることにアンテナを高くして、嗅覚を研ぎ澄まし、「五感+アルファ」で探しにいきます。―今一番の課題はなんですか?磯崎:やはりガラス球です。トップに来るのは安全性。人が乗りますから。研究者がその場にいる感覚を得ることと安全性とのバランスをどうとるか。最初からあきらめるわけにはいかない。狙うのはあくまでフルビジョン、フルデプス。そこに挑戦する。でも安全性は譲れない。「ちょっと危ないけど、まぁいいや」は絶対にない。最後は石橋を叩いて渡ります。○超深海は謎だらけ - もっと深い場所があるかも!?―耐圧殻の大きさは変わりませんか?磯崎:だいたい同じです。期待しているのは中に載せるものをいかに減らせるか。たとえば酸素ボンベを外置きにしたり、コントロールボックスを電子パネルにして薄くすれば、中は相対的に広くなります。内径2mが1.9mになれば、強度(の設計)が楽になります。―浮力材を積んで浮かせるという6Kのシステムの考え方は変わりませんか?磯崎:基本的に同じです。ただガラスは軽いので、浮力材が少なくてすみます。浮力材が少なくてすめば全体がコンパクトになりますね。―地上との通信は変わりますか?磯崎:今は6Kから画像を10秒に一枚の割合で、音波を使って送っています。「しんかい12000」では1秒に1枚の画像送信を目指しています。音響通信の中の圧縮度を高める。光やレーザーは使えないし、音波のスピード自体はどうにもならないので詰め込むデータを多くする考え方です。―本当に興味深いプロジェクトです。目標としてはいつごろの実現を目指していますか?磯崎:もちろん国での議論を踏まえての話ですし、その上で予算が認められるということも必要になります。もし、「しんかい12000」を建造することになれば、10年規模のプロジェクトとなると考えています。5年ぐらいは技術開発、さらに製造して動かすのに5年くらいはかかるでしょう。―早く建造が決まるといいですね磯崎:もし建造するとなれば、早ければ早いほどいいですが、最初から300億円が必要ということではありません。最初に少しずつでもやれるところから技術開発を進めていって5年経って「これでいきます」と言えるようにしたい。まずは技術開発のために、ステップバイステップで始めさせてほしいとお願いしていきます。今も自分たちの予算で準備を少しずつ始めています。小さい窓を試作しようとか、どんなガラスがいいかとか。―しんかい12000で見えてくる超深海の世界を見るのが今から楽しみです磯崎:地球は生き物だと思うのです。我々が知っている世界はほんの一部です。まだ知らないポイントが存在するかもしれない。マリアナ海溝よりさらに深い場所だってあるかもしれないし、これから出来る可能性だってあります。―だから「しんかいは12000」と(マリアナ海溝の1万911mより)余裕を持たせているのですね。将来への贈り物だと磯崎:そうです。深く潜ることも大事ですが、海底に長くいる「時間軸」の考え方も必要です。研究者は潮汐の変化に合わせた生物の営みを見るために海底に6時間いたいと言います。現在の3時間では中途半端なのです。12時間あれば、満潮や干潮の時間サイクルに応じた変化が見られます。今は人間側の事情で潜航時間が決まっていますが、生物側の生活時間スケールに合わせて観察できることになります。私が子供の頃はSF「海底二万哩」のノーチラス号を「なんてすごい!」と憧れていましたが、今は現実が先を行っているのですよ。
2015年12月11日「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - しんかい6500パイロットに聞いてみた」はコチラ「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - 日本人映像監督初! 山本氏の深海体験」はコチラJAMSTECが約10年後の実現を目指す有人深海調査船「しんかい12000」構想。気になるのが「しんかい12000」とはいったいどのような船なのか、という点。現在の「しんかい6500」から何がどう進化し、何ができるのか。磯崎芳男JAMSTEC海洋工学センター長に詳しく聞いた。○全面ガラス窓で「フルビジョン」を―しんかい12000の特徴を聞かせてください磯崎:コンセプトは「フルデプス」、そして「フルビジョン」です。研究者が超深海に触れるような感覚をできるだけもたせることをキーにしています。現在の「しんかい6500(6K)」にある直径約12cmの小さい窓ではなくて、全面をガラス窓にしたい。―全面ガラスですか?磯崎:そうです。究極の「フルビジョン」です。―それは楽しみですね!磯崎:実は一度、6Kに乗せてもらったことがあるのです。「センター長を一度乗せろ」と(笑)。震災の後に乗りたかったのですが「センター長を乗せる暇はありません」と言われてね(笑)。実現したのは翌年の2012年4月です。そのときに何を感じたか。自分が想像していたより深海が豊かな世界であることです。相模湾初島南東沖1227mまで潜ったのですが、赤や紫のイソギンチャクなどがいてカラフルなのです。そのときに「外に出たい」と思いました。出たらそこはもっと素晴らしい世界だろうなと。だからできるだけ研究者にもそういう感覚を持ってもらえるようにしたいですね。―だから全面をガラスに?磯崎:はい。もうひとつは効率的に潜りたい。6Kは3人乗りで研究者は一人だけです。研究者が二人乗れるようにしようと現在計画していますが、潜航の約8時間の中で往復に5時間かかるので、研究に使えるのが約3時間。研究者一人の目は二つあるから「6時間アイ(Eye)」だと言っています。準備に膨大な時間と予算を投じて、6時間アイではもったいないねと。複数の研究者ができるだけ長い時間潜れるようにしたい。もし、24時間潜れれば、たとえ片道5時間(現在は2.5時間)かかるとしても往復10時間で残りは14時間あります。さらに研究者を複数潜れるようにするつもりです。たとえば二人とすると、14時間×4つの目で「56時間アイ」。二日間に1回の潜航とすると一日あたりは「28時間アイ」で、6Kの約5倍になります。だから6Kの5倍の予算を投じてもいいだろうと。そこまで費用はかかりませんけどね(笑)。―今の6Kは日帰りですが、超深海底に滞在するのですか?磯崎:海底に1~2日程度は滞在できるようにしたいです。そのために耐圧殻を二つ作り、進行方向の耐圧殻はガラス球で、後方はチタン合金の耐圧殻にしてパイロットが横になれるレストルーム兼用にするつもりです。簡易トイレも作ります。でも上のイラストをよく見てください。後方の耐圧殻に出窓がありますね。研究者は眠らずに深海の様子を観察し続けるでしょう。そこで耐圧殻から頭を半分出して、ぐるっとまわりが全部見られるように、半球型の窓を出しているのです。―国際宇宙ステーションの出窓「キューポラ」みたいですね。最大何人まで乗れますか?磯崎:最大6人乗りで、そのうち4人が研究者です。―イラストでは2人が椅子に座っていますね。6Kでは寝転んだ姿勢ですが磯崎:研究者も椅子に座らせる予定です。だから居住性はよいと思いますよ。内部も6Kは昔風に箱ものが多いです。6Kが開発されたのは1980年代、ブラウン管テレビの時代ですからね。でも今は有機ELの時代でタッチパネルが主流です。耐圧殻のガラス球に文字を映せばいいのです。―6Kはあえてアナログにしているのかと思いました磯崎:アナログにもよい面はあります。たとえば航空機のコックピットはどんなに発達してもアナログのメーターがあります。デジタル画面の数字を読むのではなく、針が上をさしているから正常だとか、ぱっと判断できるように。でもアナログ画面をガラス球に映せばいい。○母船からのクレーン方式も変わる!―フルデプス、フルビジョン、効率性アップ……楽しみです磯崎:母船も新しくするつもりです。今は支援母船「よこすか」の後ろからクレーンで下ろして着水させ、スイマーがケーブルを手ではずしています。そのスイマーたちの安全を確保するために天候の条件があるのです。「ちきゅう」(地球深部探査船)という船の内部を見たことはありますか?―はい、つい先日……磯崎:船の真中にムーンプールという開口部があって、そこから掘削しますよね。「しんかい12000」の母船も真中に開口部が欲しい。そこから「しんかい12000」を出し入れしたいのです。―そうすると、スイマーは必要なくなるんですか?磯崎:はい。揺れずに静かに海におろすことができます。現状はたとえばインド洋まで出かけて行ったのに、天候条件が悪くて「今日は潜れません」と潜航しないことがあります。安全第一とわかっていても研究者にしてみれば、せっかく得た機会だし、はるばるインド洋まで行って潜れなかったりすると、愚痴のひとつも言いたくなります。潜れる機会をいかに増やすかも効率化にとって大事です。―ムーンプールを作れば天候にはほとんど左右されなくなりますか?磯崎:船が留まれる限り大丈夫です。―それはよいですね。着水するまでの揺れも解消されそうです。ところでロボットアームは研究者が操作できるようにするのですか?磯崎:それは遠からずできると思います。日本はロボットアームの技術が発達しています。現在ロボットアームはコパイロットが操作していますが、研究者が自分で操作できるようにしたい。研究者が船内からグローブを装着して動かすと、関節の動きが船外のアームに伝わって動かすことができる。さらに圧力センサーや温度センサーなどをつけることで、アームがふれた対象物の温度や触覚などを研究者が指先に感じられるようにする。そんなに難しくないと思っています。海底から噴き出す熱水は200度や300度もあって火傷してしまうので、それは防いであげないといけないですけどね(笑)。―かなり最先端の技術ですね。今最先端の技術を盛り込もうとしているのですか?磯崎:もし「しんかい12000」ができるとすれば10年ぐらい先です。そのとき世の中はもっと先を行っているでしょう。今は夢かもしれませんが、絶対に世の中の技術は追いついてくる。逆に今ある技術でやったら10年先にはもう古びてしまいます。―さまざまな挑戦があり、開発段階自体もとても興味深いですね。磯崎さん自身の6K乗船経験が元になっているだけに、目指す船のカタチが明確ですね磯崎:深海に潜ったときの発光体が非常に印象深かったのです。深海に潜ったあとに水深500mぐらいまで戻ってくると発光生物が漂っています。上昇してくる6Kに発光生物が当たって光ります。上昇する6Kの中から見ると、相対的に海底に沈んでいくように見えます。まるで海の中に無数の星が降るような、光の世界に包まれるのです。―きれいでしょうね……磯崎:微弱な光なので、人間の目でないと見られない。乗った人しか見られない世界があってもいいのかなと思います。聞けば聞くほど魅力的な「しんかい12000」構想。次回は、実現に向けた現状と課題について伺う。
2015年12月04日「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - しんかい6500パイロットに聞いてみた」はコチラ「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - 日本人映像監督初! 山本氏の深海体験」はコチラ宇宙へ頻繁にアクセスできる時代になったが、足元には未開拓の未知の世界が広がっている。水深6000m以下の「超深海」は、光が届かず水圧1000気圧を超える過酷な世界。だが2015年、水深1万mを超える世界最深部のマリアナ海溝に、独自の生命圏が広がっていることをJAMSTECの研究者らが世界で初めて明らかにした。いったいどんな生命が? なぜ? 興味は尽きない。この超深海ゾーンを徹底的に探査しようという日本の有人潜水調査船構想がある。その名は「しんかい12000」。約10年後の実現を目指すこの計画は、生命や惑星地球に関する知見を大きく塗り替えるはずだ。磯崎芳男JAMSTEC海洋工学センター長に、背景から未来までじっくり伺った。○「しんかい12000」の使命とは―改めて今なぜ「しんかい12000」なのか、その背景を教えていただけますか?磯崎:二つの意味があります。ひとつは技術者として。「しんかい6500(以下6K)」建造から25年以上経ち、これまで(2015年11月現在)1440回潜航し、非常に多くの方に乗って頂きました。日本は約90年前の1929年に西村一松さんがサンゴ礁の採取を目的に有人潜水調査船を開発し、技術が継承されてきた歴史があります。それなのに6Kは四半世紀たち、マイナーチェンジはしているものの基本的なところは変わっていない。6Kを作った人たちもリタイヤしています。長年培われてきた日本の技術を次の世代にどう渡せるか。技術屋としての使命があります。技術的挑戦という意味では6Kと同じことをしても意味はない。ひとつ上の技術を狙うという点で、究極はフルデプス、地球でもっとも深いところを狙いたい。―世界で一番深い場所まで「全部潜る船」という意味でフルデプス(FULL DEPTH)ですね?磯崎:はい。世界で一番深いのはマリアナ海溝チャレンジャー海淵の1万911m。我々としてはそこに潜れるものに挑戦するしかないと思っています。もうひとつは研究者のニーズです。超深海は真っ暗で何もないところと思われていましたが、研究者がマリアナ海溝の泥を採取して調べたところ、水深6000mの泥よりも1万mの泥のほうが酸素の消費量が多い。水深1万mに我々の知らない生命圏が広がっているということです。圧力が高く、餌のない場所であるにもかかわらず。また2011年3月には東北地方太平洋沖地震が起きました。巨大地震の震源域を調査して海溝型の巨大地震のメカニズムを解明することも、非常に重要です。―2011年夏に6Kが東北地方太平洋沖地震の震源域である日本海溝の水深約3000m~5000mに潜航して、巨大地震の影響と思われる大きな亀裂を確認しましたね磯崎:はい。震源域である日本海溝の水深は8000mを超えます。伊豆小笠原海溝は9780m、つまり1万m近い。日本周辺のこれら海溝域を探査したい。無人探査機もありますが、研究者がそこに行って五感+アルファを駆使して何が起きたのか、何が起きようとしているのか、調査するツールを持ちたいのです。―五感+アルファのアルファとは?磯崎:第六感です。ダーウィンはビーグル号という船に乗ってガラパゴス島に着き、足を踏み入れたところ、それまで考えていたこととは違うのではないかと進化論のヒントを得て著書「種の起源」をまとめたと言われます。諸説ありますが私はそれを信じています。写真ではなく、現場に人間が行くことで、それまでの知見に加えて五感とインスピレーションによって発見をすることはままある。その場に研究者を運ぶことが大事なのです。―無人機だけでは難しいということですか?磯崎:無人機から母船に送られてくる写真だけを見ていると、重要な発見を見逃すことがあります。たとえば2013年の世界一周研究航海(QUELLE2013)で、6Kに乗っていた生物研究者が深海底を見ていたら「石がちょっと違うんじゃないか」と気づいた。鯨の骨だったのです。世界で二番目に深いところで発見された鯨骨で、大発見になりました。無人機でさーっと通り過ぎただけでは気づかなかったのではないか。―人間の目って、一瞬でとらえるところがすごいですね磯崎:長い間、そのテーマに心血を注いできた研究者が集大成として行っているわけですからね。私は(現状の深海探査は)「お釈迦様の手のひらの上にいるようなもの」と言っています。広く深い深海の中で今は水深6500mまでしかいけない。でも12000mまで深く潜れるようにすれば孫悟空の活躍できるエリアを広げることができるのです。深く潜りたい研究者はたくさんいるんです。○「無人か有人か」ではなく、「無人も有人も」―資源探査についてはどうですか?磯崎:もちろん資源探査のニーズもあります。ただ我々は研究機関ですから、資源を回収して利益をあげようという企業を手伝うというより、なぜそこに資源があるのか、たとえば鉄マンガンクラストや熱水鉱床がなぜここにあるのか、どうやって出来るのかを調べるのが仕事。なぜできたかがわかれば、どこにあるかがわかってくるのです。―資源探査についても研究者が行ったほうがいいですか?磯崎:行く意味は大きいですね。ただし有人調査船ひとつではダメで、トータルで動かすことが大事です。有人潜水調査船は言ってみれば「ガンダム」型。人間が乗って動かす。そのほかに「鉄人28号」型と呼んでいる無人探査機(ROV)があります。ケーブルでつないで遠隔で動かします。動ける範囲に限界はありますが。電力を直接送れるし映像はリアルタイムでとれるメリットがあります。そして今、非常に進歩しているのは自律型無人探査機(AUV)。「鉄腕アトム」型です。ケーブルはなく、自分で考えて海底の様々な調査をして帰ってくる。ただし映像を見るのは母船に戻ってからになります。さらに大型の海洋調査船がある。順番としては、まず調査船で広い範囲にわたって海底の地形を見ます。ただしきれいな画像は得られないので、「ここは面白そうだ」というところにAUVをおろして構造を詳しく調べる。さらにピンポイントに絞り込んだ場所にROVを降ろしでサンプルをとる。最終的に6Kで人が潜る。―なるほど、そういう役割分担があるんですね磯崎:それぞれの長所を生かしながら総合的に使いたい。海は広くて深い。我々が知っている場所は、ほんのピンポイントにすぎません。有人も無人もあらゆるツールを統合的に駆使して、探査する必要があるのです。○実は中国の船より潜れる日本!?―世界の有人深海潜水船で気になるのが、中国の動きです磯崎:中国も水深11000mを目指すという構想(有人潜水船「彩虹鱼」)を2015年春に発表していますね。―中国は2012年6月に有人深海潜水船「蛟竜号(ジャオロン号)」で水深7000mを超える潜航に成功し、6Kの記録を塗り替えたと報じられていますね磯崎:深さ競争をするつもりはないのですが、ひとつだけ理解していただきたいのは、中国の耐圧殻(人が乗り込むコックピット)の安全基準の考え方です。日本と違っているのです。―どう違うのですか?磯崎:中国のほうが低い。アメリカもそうですが耐圧殻の安全率は水深に対して1.25倍の圧力をかけなさいと決めています。たとえば水深4000mなら水深5000mの圧力に耐える強度を持ちなさいと。中国も最大1.25倍と言われています。―日本は?磯崎:水深の1.5倍に300mを足しています。つまり6500mなら6500×1.5+300で水深1万500mの圧力に耐える強度で設計しています。―では水深1万mの世界にすでに行ける!磯崎:もしアメリカや中国の基準(1.25倍)を当てはめれば、今の6Kでそのまま8040mまで潜ることができるのです。―え、では中国の7000mを超えてしまう?磯崎:数字のマジックみたいなものですよ(笑)。―それは悔しい気がします。中国はいったいどこまで潜り、何が目的なのでしょうか?磯崎:試験で7000mを超えて潜り中国の旗を立てたと報じられていますが、日々の活動はわかりません。蛟竜号を動かしているのはCOMRA(China Ocean Mineral Resources R&D Association)と呼ばれる中国の資源の研究開発機関です。資源関連で動いているとすれば、どこで何を見つけようとしているかはオープンにはしないでしょう。―なるほど……謎が多いわけですね磯崎:実は中国の蛟竜号を2013年に見せてもらったことがあるのです。日本のある機関が中国の有人潜水船を調査するというので、COMRAの方に頼んだら快諾してくださり、中国で大歓迎してくれました。「待っていた」と。―何を待っていたのですか?磯崎:質問集をいっぱい持っていました。中国は水深7000mに潜れる船を作ったが、当時我々6Kは23年間安全に事故なく動かしていた。どうやって検査しメンテナンスして、どのように動かしているのか知りたいと。技術者として当然の話ですよね。「作ること」と「間違いなく安全に動かしていくこと」は別の技術であって、それをぜひ教えてくれと。私たちのノウハウなので全部はオープンにしませんけどね(笑)。―中国以外の国々で有人深海調査船を持っているのは?磯崎:現在、世界で7隻が動いています。日本の「しんかい6500」、フランスの「ノチール」、アメリカの「アルビン」、ロシアの「ミール」1号、2号と「コンスル」、中国の「蛟竜号」です。みな6000m級です。耐圧殻など現在の技術では6000mがひとつのターゲットなのです。―12000mを狙っている国はありますか?磯崎:中国以外はないです。アメリカやフランスは周りに深いところがありませんからね。日本はちょっと南に行けばマリアナ海溝もあるという特殊な環境にあります。これから有人深海潜水船を作りたい国では韓国、ブラジル、インドがあります。たとえばブラジルに6Kが2013年に行ったときに教えてほしいと。韓国も予算がついて勉強していますと聞きに来たことがありますね。ただしフルデプスを目指すのは我々だけです。―フルデプスという言葉自体が魅力的です。では実際に「しんかい12000」でどのような船を作ろうとしているのか、具体的に聞かせてください(続く)
2015年11月27日人の話をしっかりと聞くというのは、恋愛に限らず人間関係全体でとても大事なことです。人の話をきちんと聞いてくれない相手には、「もうこいつとは話してられない」と思ったり、さらには「人間としてどうなの?」とすら思うことも。逆に、一生懸命に自分の話を聞いてくれる相手には、人は誰でも好感を持つものです。そこで今回は20代男子30人に「『こいつ俺の話ちゃんと聞いてる?』とイラッとくる女子の特徴」について聞いてみました。■1.よそ見「まず、話してる相手の目を見てないで、チラチラと他の方向見たりしてる人はちょっと気分悪いよね」(音楽関係/25歳)会話というのは、言葉でするものと思われがちですが、実はアイコンタクトはとても重要です。いくら相づちを一切打たなくても、つまり無言で話を聞いていても、話す人の目だけをきちんと見つめていれば「この人はちゃんと聞いてくれてるな」というのは伝わりますから。■2.「ここぞっ!」というときにリアクション薄い「面白い話とかしてるときに、笑ってもらいたいオチみたいな部分で、『うんうん』とかみたいな普通のリアクションして、話してる俺が笑ってるのを見て一瞬遅れて慌てて笑顔を作られたりすると、『今完全に別のこと考えてたでしょ・・・・・・』ってなる」(大学生/22歳)これは一応、「その男子の話がクソつまらないだけ」という可能性もあるのですが、今はそれは無視しましょう(笑)。ネタ話じゃなくても、どんな話にも「オチ」があります。なので、そこで一番大きなリアクションをとってあげられるようにしましょうね。■3.「この話前もしたけどね・・・・・・」「LINEとかで『今週暇?』とか言われて、『前に今月末までは忙しいから無理って言ったじゃん』的な状況。そういうの覚えてないってことは、人の話適当に聞いてるってことだよね」(営業/23歳)相手の話を全部記憶しておくのは無理ですが、少なくとも相手にとって重要な用事、イベントは覚えておきましょう。いついつに大きな仕事があるとか、いついつまで忙しいとか、この辺りですね。こういうのは、話す人にってはとっても重要なことなので、それを相手が覚えてくれてないと「俺にとってはこんなに大事なことなのに、それすら覚えてないのか」と落胆されてしまいます。■4.相づちが完全に適当「『すごい』とか『面白い』とか、文字にすると同じだけど、本当にそう思ってるときと、ただ口で言ってるだけのって、完全に聞いてて別物だよね」(専門学生/20歳)相づちは「なにを言うか」ではなく「どう言うか」が大切だと言うことをよく覚えておきましょうね。あとは表情も大事です。■おわりにいかがでしたでしょうか? 聞き上手はモテると言いますが、これは当然のことです。自分の話をちゃんと聞いてくれる人というのは、自分のことを真剣に考えてくれているように感じますから、その人に対して好感を持つのは当たり前のこと。この当たり前のロジックを使えば、モテるのはそう難しいことではありません。(P山P太/ライター)(ハウコレ編集部)
2015年10月28日フジファブリックの曲じゃないけれど、今年の花火ももう最後。そこで、夏休みにうっかり行きそびれてしまった方に、最後のおススメ花火を紹介します。まずは10月10日(土)に埼玉・糠田運動場でおこなわれる「燃えよ!商工会青年部!!第14回こうのす花火大会」。同花火大会の目玉はなんと言っても「世界最大の打ち上げ花火」としてギネスの認定を受けた正四尺玉。夜空に広がる世界一の花火は圧巻。そのほか、同大会は「1分間あたりの尺玉以上の打上数」で日本一を誇っており、大掛かりなプログラムの数々は今年最後の花火を飾るにふさわしいでしょう。次に紹介するのは、10月10日(土)に東京・荒川河川敷岩淵水門周辺で行われる「2015北区花火会」。充実した音響設備の中打ちあがる音楽花火や、5000発の打ち上げ花火が魅力。都内では珍しい秋の花火大会です。最後に紹介するのは、10月17日(土)に神奈川・片瀬海岸(境川河口左岸東側)で行われる「ふじさわ江の島花火大会」。湘南エリアでは唯一の特大2尺玉は、空中で直径約480メートルにおよぶ大輪の花を咲かせます。海面に映し出される美しい花火は必見!今年まだ花火を見ていない方も、夏に花火を満喫した方も、「最後の花火」を楽しみましょう。
2015年09月08日みなさん、こんにちは。コンサルタントの木村隆志です。「彼が私の話を聞いてくれない」「話しベタで男の人との会話が盛り上がらない」という相談を受けることがよくあります。会話がスムーズでないということは、すなわち「恋人との関係があやしくなってしまう」「恋人候補との恋愛が進展しない」というピンチ。特に「自分の話を聞いてもらえない」のは大きな問題です。ただ、心配無用。男性を自分の話に引き込むためのテクニックに難しいものはありません。ここでは誰でもすぐに実践できるシンプルな方法を紹介していきます。■1.話のオチや結論から先に話すもともと男性は、「女性の話は長い」と思い込んでいます。もちろん女性としては、理解してもらいたいからいろいろと話しているのですが、男性のホンネは「早くオチを言ってよ」「けっきょく何が言いたいのかな」。明らかにテンションが下がり、話に飽きているのです。そんな状況を避けるためには、最初にオチを言ってしまうのが得策。その方が「何で?」「へえ~」「すごいね」などと、男性たちの興味を引くことができます。また、「一番言いたいことが伝わらなかった」という寂しい状況の予防にもなるので、ぜひ心がけてください。■2.2つ並べて選択回答させるたとえば、好きな食べ物の話をしていたとしましょう。女性は「何が好き?」と聞かれて自由回答をしたがるものですが、男性は「和食と洋食どっちが好き?」と聞かれて選択回答をしたがるところがあります。その理由は、「あれこれ考えて会話を楽しみたい」女性と、「何かの目的があるから会話する」男性との意識差があるから。特に会話の序盤は、2つ程度の選択肢を並べながら話した方が、男性の口が滑らかになります。■3.デメリットを伝えて安心させる女性同士の会話は、「いいね」「かわいい」などとポジティブかつメリットのありそうな話が中心になりますが、多くの男性は「ホントかな」と疑いの目で見ています。これは男性の性格がひねくれているからではなく、ネガティブかつデメリットの一面も聞いて納得したいから。両面をきちんと話すことで、「そうなんだね」と素直に聞けますし、「それくらいなら全然いいよ」と同意してくれる可能性も上がります。その男性と信頼関係を築きたいのなら、プラス面ばかり伝えず、マイナス面も併せて伝えるようにしましょう。■4.最後に私の意見を添える前述したように、男性は「会話に意味を持たせたい」と考える人が多く、ひとつひとつの話題にある程度の結論をつけたいと思っています。そこで大切なのは、「私はこうしたい」という自分の意見を伝えること。それを聞いた男性は、「彼女がそう思うのなら、それでいいんじゃないかな」「彼女の意見を踏まえると、これくらいが妥当かな」などと結論づけて考えられるため、気持ちよく次の話題に移れるのです。彼のことを尊重するのと、自分の意見を言わないのは別物であることを覚えておきましょう。■長話とおおげさな話はNG上記以外で、「これだけはやめた方がいい」というNG項目を挙げておきます。最も避けたいのは長話。男性たちは、会話のキャッチボールをしたいのであって、一方的に話を聞くのは避けたいものです。自分を理解してもらおうとして、聞かれていないことまで話す女性が多いのですが、できるだけ細切れにして伝えるようにしましょう。もう1つは、おおげさな話し方をしないこと。楽しそうに話すのはいいのですが、男性たちはテンションの違う人と話すのが大の苦手。自分よりテンションの高い女性の話は疲れるし、自分よりテンションの低い女性の話はつまらないと思ってしまいます。「もうめちゃめちゃ面白い!」「ホントにホントにキツかった・・・・・・」など大げさすぎるフレーズを使わない方が話を聞いてもらいやすいことを覚えておいてください。(木村隆志/ライター)(こいずみさき/モデル)(柳内良仁/カメラマン)
2015年07月17日だれでも自分の話をするのは楽しいですし、自分の話を聞いてもらえるのは嬉しいもの。男性だってその気持ちはかなり強いので、上手に話を聞いてあげれば好印象バッチリです。男性の「話したいこと」を引き出して上手に聞いてあげることができれば、好印象ゲットは確実です!今回は男性のテンションを上昇させる話題を紹介いたしましょう。■1.趣味の話「男の趣味って女性と共通点がなくてつまらないだろうし、色々語りたいことはあるんだけど、話すのをためらってしまいます。」(20代/SE)誰だって、自分の好きなことを話しだすと止まらなくなりますよね。相手の趣味や興味があることには積極的に質問して、どんどん話を聞いてあげましょう。決して途中で飽きた姿勢は見せないこと!男性が好きな話をしてるときだからこそ、冷めた姿は超絶マイナスポイントになりますよ!■2.仕事やアルバイトの話「仕事の話をちゃんと聞いてくれる人は自分に興味をもってくれている感じがして好印象です。やっぱり、こだわりを持って取り組んでることなんで。」(30代/Webデザイナー)男性は仕事というフィールドにおいて独特の価値観やプライドを持っているものなので、仕事やアルバイト、学業についての話を聞くと、男性は言いたいことがたくさんあるみたいですね。順調にいってる人であれば誇らしげに話してきますが、うまくいってないと愚痴っぽくもなりがち。たとえ愚痴っぽくなって多少しんどくても、好印象を残したい場合はちゃんと聞いてあげましょう!■3.実績について「仕事だったりスポーツだったり、自分がなんか実績持ってることに関しては言いたいかな。過去の栄光って言われればそれまでなんだけど、実績があるってことはやっぱ自分の誇りみたいなもんだから、自慢させて欲しい(笑)」(30代/クリエイティブ系)過去の栄光にこだわる男性って多いですからねぇ。それくらい、自分の積み上げてきたものや結果に対して価値観を求めるようです。「そんなことで!?」「え、いつの話よそれ・・・」って突っ込みたくなることも満載ですが、けっして口に出さず、持ち上げてあげましょう!■4.目標について「将来の夢や目標のことを話すのって、男のロマンみたいなもんですよ。バカバカしいくらい大きなことを言うやつもいますけど、実際に実行するかとかじゃなくて、ちょっと言ってみたいんですよね。」(30代/編集)ロマンだったり、自分を大きく見せたかったり。そういう理由で、夢や目標なんかをちょっと語ってみたくなるみたいです。「本気で目標に向かっていて、実現の可能性がありそう」だと話から分かれば、その男性は高物件ということ。男性の内面をリサーチする意味でも重要な話題です。逆に口ばっかりな感じがする男性は、関係を見つめ直すきっかけにしましょう!■おわりに話題に困ったときにも強力な引き出し要素になることばかりなので、なにを話していいのか困っている女性にもオススメです。テンション高めで話しだしたらこっちのもの。どんどん話題を広げてどんどん褒めてあげましょう。そのなかで、本当にできる男なのか、大したことのない男かも判別しつつ、いい男を釣り上げていきましょう!(大西薫/ハウコレ)
2015年03月24日彼と話をしているとき、どこか彼がそっけない態度をとっていると感じたことはありませんか? 彼が話を聞いてくれないことに腹が立ち、そこからケンカに発展してしまう、なんて経験のある人も多いかもしれません。彼を頭ごなしに否定して、「なんで聞いてくれないの?」と感情的になるよりも、なぜ彼が話を聞かないのかを分析してみましょう。■1.疲れているときはそっとしてあげて誰でも疲れているときや落ち込んでいるときは、他のことに気を回す余裕がなくなってしまいます。彼は疲れが溜まりすぎて、あなたの話を聞いているどころではないという状態なのかもしれません。彼の様子を見て「いつもと違うな」と感じたときには、そっとしてあげる優しさを持っておきましょう。そうすれば彼もあなたの優しさに気付き、今まで以上に深い愛情を注いでもらえるかもしれませんよ。また、同じようにあなたが疲れているときには、彼からも気づかいしてもらえるので一石二鳥です。■2.他のことに没頭しているときは話しても無駄「携帯を触りながら」、「テレビを見ながら」のように、何かをしているときには話を聞く体制ができておらず、話の内容を理解していない可能性があります。「聞いてるの?」と問いかけると、「ああ」と言ったり、「聞いてる、聞いてる」と返答はあるものの、全くこちらに気が向いていないので、彼の気をこちらに向けられるようにしてみましょう。話の話題を変えてみたり、シチュエーションを考えてみるなどの工夫をすれば、話しやすくなるでしょう。■3.オチがない世間話は男性は興味なし世間話が大好きな女性は多いと思いますが、男性は女性よりも「オチ」を求めている傾向があります。あなたがいろいろな世間話をしていても彼からすると「だから何なの?」「で、結論は?」と少し冷めた気持ちでいる可能性があります。彼と話すときには、オチのある話を用意するか、価値観が似ていることを踏まえた上で話したほうが良いかもしれませんね。「今日こんなことがあったの」と話題を振るときには、ひと呼吸置いてみるのも1つの手でしょう。あとでストレスを感じたり、ケンカになったりするよりは、彼と楽しい時間を過ごせることを考えたほうが良いですよね。引き続き後編でも、彼が話に乗り気ではないときの原因と、どういう対処をすればよいかを紹介しています。ケンカの原因を1つでも減らせられるように、ぜひチェックしてみてくださいね。
2014年02月20日話を最後まで聞いてほしいと言うときに使うもので、これはよく“Hear me out.”とか“Hear him out.”というように「誰々の話を最後まで聞いて」という風に使われます。今度、人の話に不要にヤジを入れたり、人が話しているのに勝手に話に割り込んできたりする人が皆さんの周りにいたら、そのときこそ使いどき。間髪入れずに、その人の名前とともに“John, hear me out OK!?”って言いましょう。[hear me out]を例に説明すると、[hear]の「ヒ」にアクセントを置きつつ、[hear - me]を[hearme(ヒヤミー)]と言い、それに軽く[out(アウト)]を添える感じで言うといいです(音声1参照)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月26日彼があなたの話を聞いていないと感じたら、今までと違った方法を試してみましょう。彼に文句を言っても、腹を立てても効かなかったでしょう?フィリピンの女性専用ニュースサイト『Female Network』から、男性からの“生の証言”を10個お送りいたします。彼をうまくあやつるヒント満載ですので、しっかり聞いて、自分の行動をコントロールしていきましょう。三回目の今回は、8:解決策!、9:質問してくれよ、10:時間をおくこと、の3個です。 ■8:解決策!「オレらはもともと“解決策型”人間。女性がその日あったことを、ちょっと聞いてほしいと思っているだけなのに、長々とアドバイスを始めて、女性の機嫌を害してしまうのもこのせいなんだよね。オレらは女性のほんのちょっとした文句を、改善すべき問題の相談だと受け取って、どうにかしようと考えちゃうんだ。本当に改善すべき問題なのだったら、オレらにはっきりそう伝えてほしい。そして、君が考えた解決策を、躊躇しないで聞かせてほしいんだ。お互いがひとりで考えた案よりも、ふたりで一緒考えたものの方が、いい解決策になるかもしれないよね。そして同じように、ほんのちょっとした文句を聞いてほしいだけだったら、それもオレらにはっきり伝えてほしい。うるさいアドバイスを聞かないで済むよ」 ■9:質問してくれよ「質問してもらうと、オレらの状況理解の程度がよくわかると思うし、それにオレらも、何が起きているのかに焦点を当てやすいんだ。話を聞いて、それについて質問をしてもらうスタイルで話し合いが出来ると、“ちゃんとエネルギーをかけてくれているな”、“感謝されてるな”って思う。まぁ、これも君の辛抱強さが鍵になるね。何しろ、オレら男は女性とは違った形で状況理解をするし、女性には明白に見えるものが、見えないことがあるからね」 ■10:時間をおくこと「君の方の説明が終わったり、質問の答えを得たら、会話の中で君はいったん休憩タイムなんだよ。すべきことは、彼に考える時間を与えて、彼がどんな行動に出るかを観察しながら、くつろいで待つことなんだ。こうすると、キミが話したことに対して彼は責任感を感じるはずだ。一週間もしたら、進み具合の報告を促すといいよ。もしも彼が忘れていたり、やり損なっていたら、そこで初めて注意すればいい。でも“辛抱強く”で頼むよ!」 いかがでしたか?男性は、女性とは違った形で状況理解をして、女性には明白に見えるものが、見えないことがあるとはっきり聞くと、あきらめがつくこともありますよね。男女差を責め合うのではなく、お互いが上手くやっていける程度に理解すると、人生が楽になりそうですね。【参考】※ Guy Talk: 10 Tips on Making Sure We Really Listen to You – Sex and Relationships – FemaleNetwork.com
2012年03月22日イケメン=モテる。一見当たり前のような方程式ですが、本当にそうなのでしょうか?その謎はやはりイケメンに聞くべし!ということで、3人のイケメンに話を聞いてみました。■実際そんなにモテない。(某男性誌モデル/26歳)「僕はファッションモデルをしていて、CMなどもよく出ているので露出はやや多い方。そのためかどこに行っても『モテるんでしょ~』なんて言われます。だけど実際はモテません。僕のモデル仲間もそんなにモテないですよ」――なんでモテないんですか?かっこいいのに。「そもそも女性が寄ってこない(笑)。以前、イベントの打ち上げで盛り上がっていたとき、ふと気づいたら僕のマネージャー(男性)のほうがモテてましたね。薄々分かってきたのは、女性に『かっこいい』と思われても、『一緒にいたい、安心する』とは思ってもらえないらしいってこと。『女の子大好き!』みたいなやつは絶対モテるんですよ。リラックスさせてあげるための術を知っているし、そもそも女の子に慣れているでしょ。その逆で、僕みたいに人見知りで、『野郎同士でつるんでいるのが楽しい!』って男だとイケメンでもあまりモテないみたいですね」――なるほど。ありがとうございました。■第一印象だけはモッテモテです。(アパレル店長/28歳)「クラブやライブハウスで頻繁に声をかけられたりとか、あまり話したことのない人からいきなり告白されたり……きちんとかかわってない人にほどモテますね」――きちんとかかわるとモテないのですか?「うーん。それでも告白されることはときどきあるけど、妙に美化して見られるんですよ。僕は身長が低いからヒールを履いた女性には、見た目見下ろされることもあるけど、心の中では存在を持ち上げられているような感覚があります。昔はそれもうれしかったけど、今はちょっと孤独を感じたり(笑)。素を見せられる女性はみんな友達になるから、それから先には進まないですしね。トータルで考えたら、あまりモテる方ではないのかな」――ありがとうございました。■「モテますよ。だってモテたいから」(DJ兼バーテンダー/24歳)「番号を聞かれるのも、ご飯に誘われるのも、付き合ってと言われるのもしょっちゅう。これがモテるってことなら僕はモテる方なのかなぁ」――なんでモテるんだと思いますか?「僕、姉が3人いるんですよ。幼少期から『あんたそれは女の子に言っちゃダメ』とか『その服はダサい』と散々言われて鍛えられてきたんです。姉たちのワガママにも答えてきたし、その分かわいがられてきた部分もあるし。だから女性がされてうれしいことや、どうしたら打ち解けられるかがなんとなく分かるんです。何より、僕はモテたいですから。自分のプライドとか損得を考えずに、ただ女性が好きで、喜ばせたいなって気持ちがある人はイケメンかどうかに関係なくモテるんじゃないかなぁ。逆に、『イケメンだからモテるんだ』って解釈をする人が現実にいるなら、浅いなあと思ってしまいます」――あ(笑)、それ私です。「それさー、すごい偏見だよ。イケメンだからって理由づけは、そもそも失礼だと思う」――そうですね。偏見かもしれません。けれど私は、生まれながらに持った容姿も、モテる要素の一つとして否定はできないんじゃないかと思うんです。仮にイケメンじゃなくても、モテたと思いますか?「分からないけど、女性にちゃんと優しくできない人は、イケメンであってもモテないよってことを、僕は言いたいだけ」――分かりました。ありがとうございました。イケメンに話を聞いて分かったことは、こちらが思う以上に「イケメン扱い」に閉口しているということ。一見、「得だなぁ」とコチラが思ってしまう一方で、彼らは自分の容姿が与えるイメージと常に戦っているのかもしれません。(栗林弥恵/プレスラボ)【関連リンク】【コラム】「ただし、イケメンに限……らない」女性も!オタクがモテる理由【コラム】恋愛相談師による「イケメンに限らずモテる男」の3タイプとは?【クチコミ】酔いつぶれて、イケメンくんに介抱される:あるあるネタ
2010年08月08日