説明があまりない不思議な世界観に惹かれることが多いという、野田クリスタルさん。昨年そんな彼の心を奪ったのが、『PUI PUI モルカー』でした。ご持参いただいた私物のグッズを撫でながら、モルカーへの深い愛を語ります。M‐1やR‐1で優勝する前、仕事があまりなく時間を持て余していた野田クリスタルさんが、中に動物園がある井の頭自然文化園の年間パスを買い、足繁く通っていた…というのは、ファンの間では有名なお話。「毎日行っていたもので、どの動物も正直結構見飽きちゃうんです。でも、〈モルモットふれあいコーナー〉だけはなぜか全然飽きなくて。日々、膝にモルモットを乗せたままぼーっとしていたら、すごく癒されたんですよ。嫌なことを忘れさせてくれるから、当時は心底モルモットに感謝していました」時は経ち、昨年1月。Twitterで“モルカー”という言葉が目に入り、さらに野田さんのYouTubeでも、視聴者が「モルカー、モルカー」と言い出すように。気になった野田さんはすぐアニメをチェック。またたく間に心を奪われたそう。「第1話『渋滞はだれのせい?』で、渋滞したモルカーたちが1列に並んでいるシーンがあるんですが、それを見た瞬間、井の頭自然文化園で見たモルモットたちが1列になって歩いていたのを思い出し、“あ、作ってる人、絶対モルモット好きだな”と確信しました。それから3話の『ネコ救出大作戦』では、モルカーの中に閉じ込められた猫を、他のモルカーたちが協力して助けようとするんです。で、リアルのモルモットも、本当に団体行動するんですよ…。モルカーの愛らしさと、モルモットの習性が盛り込まれたストーリーや動き、そしてセリフがなくちょっとシュールな感じなど、全てにおいて最高でしたね」モルカーが放送されていた時期、仕事が急激に忙しくなったこともあり、精神的にも肉体的にもとても疲労を感じていた野田さん。このアニメは、そんな野田さんの唯一の癒しだった。「バラエティやお笑い番組は、いろいろ考えすぎて疲れてしまうので、あんまり見たいと思えなかった。できるだけ負担がないものを…と思っていたところに現れたのが、モルカーでした。モルカーは、癒ししかない。体にいいことしかないんです。なので家では、ずーっとモルカーの動画を流してました」野田さんは、もともとアニメは好きだったそうですが、モルカーへのハマり方は、ご自身としても尋常じゃなかったそうで、人生でほぼ初めて、キャラクターグッズを購入!それは自分的にも驚きの行動だったとか。「アニメのキャラクターグッズ、人生で初めて買いました(苦笑)。最初に買ったのはシロモのぬいぐるみです(編集部注:下の写真で抱きしめているぬいぐるみ)。そこから、マスコットに手を出し…。それらは全部、ベッドの上にぎゅーぎゅーに並べてます。さらに毎日持ち歩くバッグの中には、衣装を入れたモルカーポーチと、小物入れが。今回ほど、通販というシステムをありがたいと思ったことはないです(笑)」最も好きなモルカーは、最初にぬいぐるみを買ったシロモ。「もし会えたら?レタスをあげて洗車をしてあげたいですね。洗車機じゃなく、ぜひ僕の手洗いでやらせてください(笑)」『PUI PUI モルカー』モルモットが車になった〈モルカー〉の日常を描いたストップモーションアニメ。10月8日(土)から新シリーズ『PUI PUI モルカー DRIVING SCHOOL』(テレビ東京)が放送開始。野田クリスタルお笑いコンビ〈マヂカルラブリー〉のボケ担当、ゲームクリエイター。M‐1グランプリ2020優勝。『スーパー野田ゲーWORLD』(ニンテンドースイッチ)が好評発売中。※『anan』2022年10月12日号より。写真・神藤 剛スタイリスト・ダヨシヘア&メイク・松崎亜紀(by anan編集部)
2022年10月09日ソプラノ上沼純子・ピアニスト中澤頼子で贈る懐かしの名曲やクラシック『午後の優雅な音楽会vol.3』が2022年11月19日(土)にサロンテッセラ(東京都世田谷区太子堂4丁目22-64階)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて10月5日(水)10:00よりチケット発売開始です。カンフェティにて10月5日(水)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ ブログ ソプラノ上沼純子、ピアニスト中澤頼子によるソプラノコンサートです。懐かしい日本の歌からクラシック音楽まで幅広く、癒しの音楽をお届けします。【プログラム】紅葉小さい秋みつけたヴィラネル万霊節他出演者プロフィール上沼純子 (ソプラノ)東京音楽大学声楽演奏家コース卒業、同大学院声楽専攻オペラ研究領域修了。在学中、ソロ・室内楽定期演奏会、学内卒業演奏会、長野県新人演奏会に出演。また大学院オペラでは、「ヘンゼルとグレーテル」ヘンゼル役、「夕鶴」つう役、「フィガロの結婚」スザンナ役で出演。第52期二期会オペラ研修所マスタークラス修了、二期会新進声楽家の夕べに出演。としま未来文化財団主催オペラ「ヘンゼルとグレーテル」ヘンゼル役でオペラデビュー。以後、「劇場支配人」マドモワゼル・ジルバークラング役、「コシ・ファン・トゥッテ」デスピーナ役、「修道女アンジェーリカ」ジェノヴィエッファ役、「愛の妙薬」アディーナ役で出演。第8回ル・ブリアン・フランス音楽コンクール審査員賞。第2回東京国際声楽コンクール入選。第5回横浜国際音楽コンクール入選。第5回さくら音楽コンクール入賞。ウィーン国立音楽大学サマーセミナーに参加し演奏会に出演、ディプロマを授与される。現在は各地で演奏活動をしながら、コーラスグループ「FORESTA」メンバーとして、BS日テレ「BS日本・こころの歌」に毎週月曜夜7時よりレギュラー出演中。これまでに声楽を、牧野美紀子、高橋啓三、加納里美、釜洞祐子、野田ヒロ子、武田正雄の各氏に師事。ホリプロ・インプルーブメント・アカデミー講師。長野県高森町ふるさとPR大使。二期会会員。ブログ ホームページ 中澤頼子(ピアノ)国立音楽大学演奏学科ソリストコース卒業及び同大学大学院修了。2010年ヤマハ銀座店リニューアルオープン記念特設ステージにてリサイタルデビュー。ザルツブルガーゾリステンとピアノトリオにて共演を果たす。TOKYOFM朗読ドラマやNHK震災ドキュメント「釜石の奇跡」では番組内音楽を演奏。イタリアフィレンツェにてアジアをテーマとした音楽会Asieにシリーズ初の日本人ピアニストとして出演。大型客船PACIFICVENUSにてディナーショー、アフタヌーンリサイタルを行い、好評を博す。伊勢丹イタリアフェアタイアップ演奏も務めた。ソロ活動のみならず、アンサンブルピアニストとしても国内外で数々のコンサート、レコーディングなどジャンルを越えて幅広く活動中。現在、シンフォニークルーズピアニスト、TSM東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校、音楽理論&イヤートレーニング講師。公演概要『午後の優雅な音楽会vol.3』公演期間:2022年11月19日(土)14:00開場/14:30開演会場:サロンテッセラ(東京都世田谷区太子堂4丁目22-64階)■チケット料金全席指定:4000円(税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年10月05日「ちいかわ」を愛してやまない、俳優の野田裕貴さんと多和田任益さん。作品への熱い思いや、日々行っているという“ちい活”のことまで、テンション高くお話ししてくれました!――「ちいかわ」との出合いと、ハマった瞬間を教えてください。野田:Twitterのタイムラインに流れてきた漫画を見たのがきっかけで、ギュッとハマったのは、ちいかわちゃんが草むしり検定に挑戦する話を読んだ時です。ちいかわちゃんとハチワレちゃんがお互いを思い合う姿やすれ違い、そして最後に気持ちが通じ合う様子を見て、優しさをいただいたんですよね。多和田:僕は、すいーつさん(野田さんの別名)が送ってくれた「ちいかわ」のLINEスタンプを見て、“このかわいいキャラクターはなんだ”と気になったのが始まり。いろいろ調べて、“ハチワレってかわいいな”とか、トゲトゲした武器で戦うシーンを見るうちに、気がつけば引き込まれてました。野田:常軌を逸し始めたのが、『ちいかわらんど原宿店』がオープンした2021年の夏。毎週のように新商品が出て、グッズをめちゃくちゃ買うように。多和田:お店には顔はめパネルやナガノさんのサインがあって、天国じゃないかって思った…!野田:「ワクワクゆうえんち」みたいな催事は一大イベント。修学旅行前日みたいにソワソワ。多和田:昨日は一緒に「ちいかわ飯店」へ。「郎」のラーメンを食べたり、ちいかわ肉まんを半分こしたりしたよね。野田:かわいさの暴力だったね。郵便局にシールをもらいにも行ったし、もう生きがいです。多和田:一人が忙しい時は、もう一人が相手の分も手に入れる。野田:持ちつ持たれつだよね。多和田:ちいかわちゃんとハチワレみたいにね。めちゃくちゃ幸せだけど、家にグッズが溢れているのが悩み(笑)。トイレットペーパーも発売されたから、「ちいかわ」のグッズだけで生きていけると思います。野田:でも、僕はこれまで、いわゆるかわいいキャラにハマったことがなく、ちいかわちゃんが初めてなんです。多和田:すいーつさん、ちいかわちゃんに似てますしね。僕も、ハチワレみたいにすいーつさんが言いにくいことを言えたりと、近い部分があるのかも。野田:だから共感するのかもね。――好きなセリフやエピソードを教えてください。野田:みんな好きだと思うんですけど、ハチワレちゃんの「なんとかなれーッ!」。“確変がくる!”“キタキタ!”という気持ちになって嬉しいんです。多和田:僕はハチワレの、「ほんとに…つらかったらいいと思うッやめても…」。野田:ああぁ~!多和田:足で地面をザッ…とやっているんですけど、そこも含めてハチワレの良さが詰まっているなと。上手くいかない時に頑張ることも大事だけど、逃げることが逃げじゃなく必要な時もあると思うし、今を生きる人全員に刺さる言葉。僕もハチワレを見習って想いをストレートに伝えようと思いました。野田:ハチワレちゃんはいつも、ちいかわちゃんを助けてくれるけど、たわちゃんもそう。言いにくいことを言ってくれるから。多和田:ちいかわちゃんみたいに頑張っている人がいると助けてあげたくなるというか。彼らの姿は僕たちにも通じているからこそ多くの人に響くんだと思う。あと、「ほめられリボン」の話も好き。忘れていた大事な何かを思い出させてくれる話で…(物語について熱弁)。野田:(目元を拭きながら)聞いてたら泣けてきちゃった…。多和田:リアルな「泣いちゃった!」だ!唐揚げにレモンをかける話もいいよね。かわいいちいかわとハチワレの目にレモン汁を入れるナガノさん…!野田:「いもむしパン」もかわいい。ナガノさんの説明しすぎないのに感情が伝わってくるセンス、本当にすごいと思います。多和田:引きの絵だからこそ伝わってくるものがあったりするし、遠近や空間の使い方もいろいろ計算しているのかな。野田:すき焼きの話もグッとくる。ちいかわはみんなで一緒に食べることが好きなんだということが伝わってきて。自分より先に鎧さんに食べてもらおうとするし、それに対して「おなかいっぱいだから」と嘘をつく鎧さん。優しさのぶつけ合いですよ。そして、すき焼きを食べたちいかわちゃんの目から涙がツーと出て…。本当に愛おしい!多和田:常々、いい人の周りにはいい人が集まると思っているけど、ちいかわもそうだよね。野田:本当に。いろいろなことを乗り越えた後のちいかわちゃんが、「フ!!」と言いながら見せる涙は、僕にとって一番癒し効果が高いかもしれないです。――まだ「ちいかわ」を読んだことがないanan読者に、メッセージをお願いします。野田:かわいいだけじゃなく、自分たちのリアルなところとつながっているものがバックボーンにあり、“考察厨”みたいな人が出るほどにお話も面白いので、ぜひ読んでほしいです。多和田:草むしり検定のような展開や、「おかしのまちおか」を「おかしのまち・おか」と読むなど自分たちの経験と重なる“あるある”シーンが多くて楽しいし、嫌なことがあった時に読むと気持ちが楽になる、体に優しい漢方みたいな作品です。野田:素敵だね。多和田:ちいかわたちのように笑おう、頑張ろうと思えるはず。しかも、ふわっと楽しく軽やかにそんな気持ちにさせてくれるところが魅力だと思います。(写真左)のだ・ひろたか1988年12月13日生まれ、埼玉県出身。俳優、ダンサー、振付師。「梅棒」メンバー。舞台『シン・クロス ジンジャーハリケーン』が11/18~サンシャイン劇場で上演。ニット¥41,800(LUFON/Sian PR TEL:03・6662・5525)デニムパンツ¥15,800(#Re:room TEL:03・6712・6102)(写真右)たわだ・ひでや1993年11月5日生まれ、大阪府出身。俳優。「梅棒」メンバー。『手裏剣戦隊ニンニンジャー』『新・熱海殺人事件』など数々の舞台や映画、ドラマに出演している。ニットベスト¥33,000(LUFON)シャツ¥13,200(PRODUCT LAB.)スニーカー¥42,900(meagratia)以上Sian PRデニムパンツ¥26,400(Wizzard/TEENY RANCH TEL:03・6812・9341)※『anan』2022年9月14日号より。(by anan編集部)
2022年09月11日お笑いコンビ・マヂカルラブリー(野田クリスタル、村上)が19日、千葉・幕張メッセで開催中の日本最大級のお笑いフェス「LIVE STAND 22-23 TOKYO」に出演後、ブラックマヨネーズとともに報道陣の取材に応じた。『M-1グランプリ』や『キングオブコント』などの賞レースチャンピオンによるネタステージ「IKI NA チャンピオンネタ STAGE」に出演したマヂカルラブリー。野田は「最初に大宮セブンのステージで、(千原)ジュニアさんがゲストだったんですけど、ノーNGのジュニアさんを見ました。最高でした。何でもやってくれました。それが『LIVE STAND』です」とコメント。村上は「前回、東京でやったときは、たぶん一番小さいステージだったんですけど、そのときのメインのステージに出ている人たちがうらやましくてかっこいいなと思っていたのが、10数年経ったらそちら側に立てるようになっていて、頑張ったなという、達成感がありました」と感慨深げに語った。リフレッシュ方法を聞かれると、野田は「吐くくらい筋トレをする。3時間くらいスクワットしたり。リフレッシュになります」と答え、小杉竜一は「聞いているほうがしんどいわ」とツッコミ。村上も「ストレスだよ」とつぶやいた。野田はさらに、「筋トレって自分の気持ちが切れなければいいので、永遠にやれます。僕、切れないので。帰り道、歩けないです。誰よりも弱いです」と熱く語り、「筋トレのメニューを考えているときが本当に幸せです」とコメント。村上は「本当に話が合わない」と話し、小杉は「自分が自堕落な人間に感じてしまう」と笑っていた。「LIVE STAND」は2007年から2010年まで行われた大型お笑いフェスで、今年12年ぶりに開催。8月19日~21日の幕張メッセでの東京公演を皮切りに、9月は大阪、来年1月には福岡で開催し、総勢1000人を超える吉本芸人が出演予定となっている。
2022年08月19日お笑いコンビ・マヂカルラブリーの野田クリスタルが28日、都内で実施された『スーパー野田ゲーWORLD』の発売記念記者会見に出席。各ゲームの魅力を語り、これからプレイする人に向けて「バグも一緒に楽しんでほしい」とメッセージを送った。この日発売された同作は、野田が総監督を務める「野田ゲー」シリーズ第2弾で、NintendoSwitch用ソフトのユーザー共創型ゲーム。さまざまなジャンルの面白ゲームを詰め込み、今作からオンライン通信も可能になっている。「びっくりするくらいてんやわんやで作らせてもらった」という野田。「昔やったことがある気がするゲーム、懐かしいゲームが多い。そういうのを作りたかったので、小中学校の夢が叶っている状態」と喜んだ。とはいえ「発売されるかどうか不安でした」と胸中を明かし、「6月の時点で(開発関係者などから)『どうやら11月になりそうだ』と言われた。それは勘弁してくれ、と言って、形としてなんとか発売できた」と裏話を暴露。「これからどんどんいろんなバグが見つかると思う。バグも一緒に楽しんでほしい」と語り、さらに発見されているバグは「数え切れない」と言って報道陣を笑わせた。同作の開発のためにクラウドファンディングを実施したところ、約5000人から出資があったと説明。続けて「(千鳥の)ノブさんのお子さんが『野田ゲー』が好きだということで、ノブさんに直談判して『(開発の)お金出してくれないか』と言ったら高確率で出してくれるだろうと思って行った。すゑひろがりずが、前の作品で100万円出してたと伝えたら、かかってくれて『100万円出すよ』となった」と明かした。野田はまた、同作で「大会やりたい」と野望を掲げ、「本当に開こうと思っている」と強調した。イベントにはフリーアナウンサーでゲーム好きの田口尚平、プロゲーマーのふぇぐ、keisuke3、きょうま、お笑い芸人のバイク川崎バイク、お笑いコンビの囲碁将棋(文田大介、根建太一)、すゑひろがりず(南條庄助、三島達矢)、ガーリィレコード(高井佳佑、フェニックス)も出席。同作のゲーム対戦の模様がお披露目された。
2022年07月28日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。7月のお客様は、大橋純子さん。1つのことを長くやっていると、かつて感じていた喜びやときめきを忘れてしまうことも…。大橋さんはあるきっかけでそれを思い出したそうで…。第4回目をお届けします。私の初心は“歌って楽しい”の思いです。私は’18年に病気をしたのですが、闘病明け最初のステージは、まだ体調があまり整っていない状態で立つことになってしまって。体調も準備も完璧ではない中で歌を歌うのはとても不安で、恐る恐るマイクを握ったのですが、声を出した瞬間に頭に浮かんだのは、「歌うのって楽しい!」という思い。子供時代に近所の敬老会で歌ったときの嬉しさや、学校の合唱団でソロを歌ったときの鼻高々な気持ち…。かつてはそういう喜びで溢れていたのに、気がついたらそれを忘れていたんですね。病気を乗り越え、何年かぶりに歌ったとき、「あぁ、初心に戻れた」とホッとした。歌は楽しい。それが私のスタート地点です。でもその楽しさを味わい続けるためには、準備が大切。忙しさにかまけて練習をおろそかにすると、ベテランでも失敗します。私も過去に痛い経験がありますので、100%以上の準備を心がけています。それはきっと歌だけではなく、どんな仕事も同じですよね。シンガーとしては、加齢も悪くなかったり…?個人的には年を取ってよかったと思うことはほとんどないんですが(笑)、シンガー大橋純子としては、悪いことばかりではないな、と思っています。若い頃は、高音は鋭くカーンと出せる一方、低音域があんまり出ないのが悩みだったりもして。でも年齢を重ねるほどに低い声が出るようになり、しかも深みも増してきた。そうすると歌詞に膨らみが出るんです。昔に比べてニュアンスのある歌が歌えるようになってきて、この年になって、ようやく自分の歌う歌に説得力がついてきた気がします。若いときに歌っていた歌を今歌うと、違う解釈で歌えたりして、そんなところも楽しいです。私は“音楽”に出合い歌うことが好きになり、それを仕事にできて本当に幸運だったと思います。70代に入り、果たして自分はいつまで歌えるのかな…、と思うのも事実ですが、歌いたい気持ちはなくなりません。歌える間はずっと歌っていたい。それが私の夢です。1995年発売のアルバム『For Tomorrow』のジャケットより。当時の大橋さんは40代。おおはし・じゅんこ1950年生まれ、北海道出身。『たそがれマイ・ラブ』や『シルエット・ロマンス』などのヒットを飛ばす。シティ・ポップ派におすすめのアルバムは『RAINBOW』『CRYSTAL CITY』など。※『anan』2022年7月27日号より。(by anan編集部)
2022年07月23日お笑いコンビ・ニューヨーク、マヂカルラブリーの野田クリスタルらが20日、都内で行われたお笑いフェス「LIVE STAND 22-23」合同取材会に出席した。「LIVE STAND」は2007年から2010年まで行われた大型お笑いフェスで、今年12年ぶりに開催される。8月19日~21日の幕張メッセでの東京公演を皮切りに、9月は大阪、来年1月には福岡で開催し、総勢1000人を超える吉本芸人が出演予定。イベントに向けて、博多華丸・大吉、中川家、海原やすよ ともこ、タカアンドトシ、千鳥、かまいたちの6組がお笑い戦士「ライブスタンジャー」として公演をPRしていく。この日の取材会には、見取り図、ニューヨーク、おいでやす小田、野田クリスタル(マヂカルラブリー)、ネルソンズ、ZAZYが出席。“未来のライブスタンジャー”の座をかけ、「LIVE STAND」の魅力をアピールした。出席した6組の中で、ライバルを挙げるとするなら? という質問に、ニューヨークの嶋佐和也は、「現時点では負けているんですけど、勝ちたいのが野田さん」と野田を指名。「ちょっと今、体鍛えていまして。この夏・秋までに、野田さん超え」と話した。すると、嶋佐がTシャツを脱いで肉体美を披露。続いて野田も脱ぐと、ほかの芸人たちから「やっぱすごいな」と感嘆の声が上がった。野田は「俺を超えろ! お前なら超えられる!」とエール。嶋佐は「超えます! LIVE STANDまでに超えます!」と宣言し、「マッチョブース作ってください」とリクエストしていた。その後、なぜかZAZYも脱ぐ流れに。「いい体」という声が上がり、野田も「素材はいいね! 意外に痩せている」と驚いていた。
2022年07月20日井上真央主演、石田えり共演、杉田真一監督作となる『わたしのお母さん』から共演の阿部純子、笠松将、宇野祥平らもとらえた場面写真が解禁。併せて、本作のメインテーマがピアニスト“mayo”(岡本真夜)書き下ろしによる「memories」に決定した。母との関係が苦しい娘・夕子を井上さんが、悪気なく娘を追い込んでしまう母・寛子を石田さんが演じ、娘と母の間に流れる複雑で繊細な感情を綴った本作。三人姉弟の長女で、いまは夫との2人暮らしの夕子は、急な事情で母の寛子と一時的に同居することになる。明るくて社交的な寛子だったが、夕子はそんな母のことがずっと苦手だった。不安を抱えたまま同居生活がスタートするが、昔と変わらない母の言動に、もやもやした気持ちを抑えきれない夕子。そんなある日、ふたりの関係を揺るがす出来事が起きる。解禁となった場面写真では、妹の晶子(阿部純子)との親子旅行の最中も、仲良く腕を組んで歩く2人の後ろで、ポツンと歩く夕子。妹と弟の勝(笠松将)と一緒にいる時のリラックスした表情のほか、母と2人きりで向き合った時の居心地の悪そうな佇まいを捉えている。そしてどこか遠くを見つめる、寂しさと切なさを湛えた横顔も…。目の表情だけで、娘と母の間に横たわる深い溝、長年の間に積み重なった様々な感情を表現する、井上さんの圧倒的な演技が垣間見えるものとなっている。メインテーマを担当したのはmayo(岡本真夜)「いろんな想いに寄り添い、包み込むことができたなら」メインテーマを担当したのは、2016年に念願のピアニストデビューを果たし、現在は「シンガーソングライター岡本真夜」と「ピアニストmayo」として、多彩な活動を展開するmayoさん。本作『わたしのお母さん』に感銘を受けて書き下ろしたというメインテーマ「memories」は、すれ違う母娘の心を情感豊かに表現するピアノの音色と、大きな愛で包み込むようなチェロの響きが印象的なものに。杉田監督は、この曲を初めて聴いた時の印象を「映画は終わっても歩み続けていく夕子に、優しく寄り添ってくれているようでとても嬉しかった」と語る。そしてmayoさんからも、この映画にかけた思いを語ったコメントが到着した。「世の中には、仲のいい親子関係の人たちもいれば、寛子と夕子のように複雑な関係の親子も、もしかしたら多いのかもしれません。育つ環境によって人は成り立ち、大人になっても小さい頃の寂しさを拭えないまま闘いながら生活している人もいるんではないかと思います。大きさや深さは違えど、誰しも心の奥底にある寂しさを重ねながら自分を見つめ直せる映画だと感じました。心の言葉を素直に声にできない夕子のもどかしさ、切なさ、苦しさ、そしてラストシーンから繋がるエンディングの世界をどうメロディーで紡いでいこうかと悩みました。夕子のいろんな想いに寄り添い、包み込むことができたなら嬉しいです」。『わたしのお母さん』は今秋、ユーロスペースほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:わたしのお母さん 2022年秋、ユーロスペースほか全国にて順次公開予定©2022「わたしのお母さん」製作委員会
2022年07月20日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。7月のお客様は、大橋純子さん。シングルの大ヒットでブレイクした大橋さん。しかし自分が目指すシンガー像とのギャップに苦しみ、30代中頃で、なんとキャリアを捨てる決断を…。第3回目をお届けします。ヒットは嬉しい。でも歌謡曲のイメージがつくのが怖かった。’78年に『たそがれマイ・ラブ』、’81年に『シルエット・ロマンス』という曲が大ヒットし、知名度も上がり、全国的に顔を覚えてもらえるようになりました。ただこの2曲はどちらかというと歌謡曲っぽい曲調で、世間的には大橋純子はそういう歌を歌う歌手、というイメージになっていきまして…。でも、もともと洋楽志向が強いシンガーを目指していた私は、もっと洋楽っぽい、つまり自分が目指す音楽でヒットを飛ばしたかったんですね。今となってはどちらの曲も、私の大きな財産ですが、当時はまだ若く、煮え切らない思いがどんどん大きくなってしまって…。こんな中途半端な気持ちで歌うのは、曲にも良くないし、何より自分が駄目になると思い、休業を決意しました。それで34歳になる直前、仕事を休んで憧れていたニューヨークへ。「すべてを失うよ?」と言われましたが、それでも自分を一新できるなら、そっちを取りたかったんですね。渡米の原動力は、後悔したくない、の思い。34歳直前に渡米の決断をしたときは、正直やり直すには少し遅いかな、と思いました。でもこれ以上年を重ねたら、行く勇気が出なくなる。かなりギリギリの決断でしたね。結局、ビザのために数回帰国をしましたが、合わせて約2年の滞在。あのまま日本で歌っていたら、いわゆるメジャーな歌手になれていたかもしれないし、どうなっていたのかは今となってはわかりませんが、今の自分があるのは確実にあの決断のおかげです。最も背中を押したのは、それこそ今の私くらいの年になったときに、「あのときに行けばよかった」と後悔したくない、という思いでした。20~30代で、自分の人生に対してモヤモヤを感じている人がいるなら、一歩踏み出してみることをおすすめします。その年頃なら、まだまだいくらでも新しいことに挑戦できる。しかもダメだったら、引き返してきてまた別のルートを探すこともできます。やってみたいことは、やらなきゃね。おおはし・じゅんこ1950年生まれ、北海道出身。『たそがれマイ・ラブ』や『シルエット・ロマンス』などのヒットを飛ばす。7/15、松崎しげるさんや渡辺真知子さんらと「江戸川音楽祭2022」に出演予定。本当にやりたい音楽のため、キャリアを中断し渡ったNYでのスナップ。※『anan』2022年7月20日号より。(by anan編集部)
2022年07月16日発表する作品が常に“演劇的事件”となる、野田秀樹さんによるNODA・MAPの舞台。2019年に上演した話題作『Q』:A Night At The Kabukiがこの夏、奇跡の再演を果たす。初演と同じ豪華出演陣、しかもロンドン&台北公演も実現。主要キャストの広瀬すずさんにインタビューしました。頭では理解できていなくても、やっていてすごく心地よかった。本作『Q』:A Night At The Kabukiで初舞台を踏んだ広瀬すずさん。セリフに言葉遊びを用いた重層的で一筋縄ではいかない戯曲に、舞台を駆け回り俳優の肉体を駆使する演出。さぞや苦労を…と思ったら、「野田(秀樹)さんがおっしゃることに違和感が全然なくて、初舞台がここでよかったです」と笑顔で前回を振り返った。「野田さんのホンは読むだけじゃわからない部分がいっぱいあって、これを簡単に理解しようなんて無理だと思い、最初から頭で考えることを諦めていました(笑)。稽古場で動きながら…共演の方々の顔を見て、声を聞いて、お芝居を見て、どさくさに紛れて動いていると、なんとなくですが自分の居方が見えてくる。野田さんは動きや声のことくらいで、細かいことはあまりおっしゃらないんですが、稽古を重ねながら間を丁寧に埋めていく感じもあって。全部を理解できたわけじゃないのに、やっていてとても心地よかったです」ロミオとジュリエットが生きていたら…を綴った物語の中で、若き日の“源の愁里愛(じゅりえ)”を演じた広瀬さん。同役の“それからの愁里愛”を松たか子さんが演じたが、「終始ずっと松さんという存在に圧倒されていた」とか。「松さんの愁里愛は、強くて揺るがないものを持ちながらも、ふとした瞬間フニャッてなる…それは弱さじゃなく、過去と接して一瞬迷ったりする。その姿がすごく好きでした。全部が全部すごいのにご本人はとてもフラットで、そこもかっこいいんですよね」愁里愛の強さと憂い、舞台に立つ際の淡々とした大胆さは、広瀬さんにも通じるもの。「仲良くさせていただいている大原櫻子ちゃんの舞台を観に行ったとき、感情をパンパンになるまで溜め込んで、なにかの瞬間、蓋が開いて心が開放されていく感じにやられたんです。やる側は大変だけど観ていてすごく気持ちよくて。この作品での愁里愛の感情の出し方に、すごく参考にさせてもらいました」今回の再演では、なんと海外ツアーも。「さすがNODA・MAP(笑)。私はもはや“これが初舞台”くらいの顔で、野田さんと松さんについていけばいいやという心持ちです。ただ前回、『めちゃくちゃ早口だったよ』と言われたので、滑舌だけはよくしようと」舞台でも映像でも、その場その瞬間に生まれてくる感情や感覚が好きだと言う。「無条件に楽しいんですよね。私たちがやっているのは作りものの世界だけれど、ふとしたときに、ものすごく意味があるように思えたり、本当だと信じられたりする瞬間があるんです。それがすごく面白いんですよね」NODA・MAP 第25回公演『Q』:A Night At The Kabuki初演時には第27回読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞。今回オリジナルキャスト10名全員が再結集。7月29日(金)~9月11日(日)東京芸術劇場プレイハウス、10月7日(金)~16日(日)大阪・新歌舞伎座にて上演。NODA・MAP TEL:03・6802・6681撮影・篠山紀信(写真は2019年初演の舞台から)ひろせ・すず1998年6月19日生まれ、静岡県出身。2012年にデビューし、数々のドラマや映画で活躍。初演『Q』で初舞台ながら紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。近作にドラマ『津田梅子』、映画『流浪の月』など。衣装協力・JOTARO SAITO(ジョウタロウ サイトウ/JOTARO SAITO GINZA SIX店 TEL:03・6263・9909)※『anan』2022年7月13日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)着付け・大竹恵理子ヘア&メイク・奥平正芳取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2022年07月10日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。7月のお客様は、大橋純子さん。若き日の大橋さんは、とにかく行動的。夢に向かって動くことで未来を切り開きました。そして今かつての作品がシティポップとして話題に!第2回目をお届けします。あらゆる挑戦をした結果、歌の道が見えてきた。20代の私のモットーは、“思い立ったらとにかく動く。失敗したら潔く戻る”。その気持ちでぶつかっていったのが、その締め切りの翌日に知ったラジオDJのオーディション。ラジオ局に直接電話をし熱意を伝えたら、なんとラッキーなことに抜擢!今考えると、私、相当心臓強いなって思いますが、それこそが若さですよね(笑)。実は小学生のときはマンガ家になりたかったし、中学生のときは画家に憧れて絵を描いていました。札幌に出てからは、広告関係の人に頼んで原稿を書かせてもらったり、ファッション画、ラジオの台本にもチャレンジしました。でも正直いずれも「才能はなかった」と諦める結果に。その事実だけを見ると残念ですが、だからこそ、“歌を歌う”という夢が残り、そこへの気持ちが強いものになったのかもしれません。みなさんも20代のうちはぜひいろんなことに手を出してみてください。駄目だったら次に行けばいいんです。時を超え、シティポップとしての評価は…。卒業後上京した私は様々な縁に導かれ、’74年にメジャーデビューの夢が叶いました。初期で思い出深いのは、’77年に大橋純子&美乃家セントラル・ステイション名義で出した3枚目のアルバム『RAINBOW』。当時のディレクターさんにお願いをして作らせてもらった、バンドで録音した記念すべき1枚目。若さと勢い、当時の才能のすべてが注ぎ込まれていると思います。これを超えるアルバムを作るのに、ずっと難儀しています(笑)。でもこの作品、正直そこまでヒットはしなかったんです。しかしそれが今、“シティポップ”といわれ、若いみなさんや世界の音楽ファンに評価をしていただいていて、とても嬉しく思っています。でもまあ本当の気持ちを言うと、この評価があと20年早かったらなぁ…(苦笑)。ただ、私のやりたかった音楽は間違っていなかったんだな、とも思います。いろいろ遠回りもしましたが、良かったです。※写真は、20代当時のライブ写真。令和の20代より、圧倒的に大人っぽい魅力にあふれています…。おおはし・じゅんこ1950年生まれ、北海道出身。『たそがれマイ・ラブ』や『シルエット・ロマンス』などのヒットを飛ばす。7/15、松崎しげるさんや渡辺真知子さんらと「江戸川音楽祭2022」に出演予定。※『anan』2022年7月13日号より。(by anan編集部)
2022年07月09日【前編】87歳DJのSumiRockこと純子さん昼は大人気餃子店、夜は歌舞伎町で客を沸かせるから続く87歳。ギネスに登録もされている最高齢DJが日本にいることをご存じだろうか。77歳でスクールに通い出し、今年でDJ歴10周年の岩室純子さん(87)だ。昼は大人気店「餃子荘ムロ」の味を作った大ママ、夜は歌舞伎町のフロアを沸かすカリスマDJ SumiRock。そんな彼女は「年齢なんて一切気にしない!」と高らかに笑った。東京・新宿歌舞伎町のド真ん中。「新宿のおもちゃ箱」とも呼ばれるクラブ『Tokyo Decadance Lounge DecaBarS』(以下、デカバーS)で、6月4日、スミロックがDJブースに登場した。真っ赤なマニキュアにサングラス。クールなDJ衣装を着ている。26時を回り、ヘッドホンを外したスミロックに大きな拍手が送られる。DJ衣装からジージャンに着替え、純子さんに戻った彼女は、驚くほど小柄だった。聞けば147cm。すぐに外国人女性2人組が純子さんを取り囲む。「写真、イイデスカ?」「オフコース!」次々に話しかけてくるファンや仲間たちとおしゃべりし、写真撮影を楽しんで、純子さんがデカバーSを出たのは午前3時を回っていた。1年前まで、高田馬場の名店「餃子荘ムロ」の店主として、毎日、餃子を焼き、仕事を終えた深夜から、DJイベントに出演してきた純子さん。DJデビューは77歳!「喜寿からDJってすごい?喜寿?ああ、77歳のお祝いね。ごめんなさい、年齢のことはまったく意識して暮らしていないんですよ」と、純子さん。デカバーSの店長・MiMiさんは言う。「スミロックは、いつも素のまま。お客さまの反応を意識しつつも左右はされず、『これが私のスタイル!』って感じで貫いていてカッコいい。どんなにすごい会場でも、緊張せず、いつもどおりのスタイルでやってのける。憧れますね」純子さんはなぜ、DJになったのだろうか。■フランス人の青年に教えられてDJスクールに。フジロックから打診があるほどの腕にあるとき、ムロで働いていた台湾人の女のコから相談があった。彼女がフランス留学中に知り合ったフランス人の男のコが、日本で住むところを探している、と。「だったら、うちの部屋が空いているから、住めば?」気軽に言ったひとことが大きな転機となった。「それがアドリアン。彼はまだ21歳で、モデルもやっていたほどハンサムで。ワーキングホリデーで日本にきて、ムロでもちょっと働いたんです。アドリアンとの出会いで、私の人生が変わりました」純子さんの家に半年間下宿しながら、アドリアンさんはイベンターとして仕事の幅を広げていった。「あるとき『DJイベントをやりたい。日曜にムロを貸して』というので、私も椅子を運び出したりして手伝いましたよ。古い建物ですから、床が抜けるんじゃないかと思ったり。そのうち、あまりの大音量でおまわりさんまできて(笑)。まあ、アドリアンというのは面白いコなんです」ムロでのイベントで初めてDJ音楽に触れたものの、ジャズで育った純子さんにはピンとこない。「DJなんてまったく興味なかったですよ。変わった音楽やってるなっていう感じでした」アドリアンさんが家を出た後も交流は続いた。彼が立ち上げたイベント企画会社「東京デカダンス」が主催する原宿や渋谷のDJイベントには、お付き合いで出かけていった。ゴシック教会をイメージして作られた「キリストンカフェ」でのイベントに行ったときのこと。DJブースにいたアドリアンさんが気軽な感じでこう声をかけた。「スミコもやってみる?」このとき純子さん、77歳。「で、私もなんとなくターンテーブルを回したら、ハマったんです。最初はうるさかった電子音も心地よく感じるようになっていて。なんだろう。やっぱり自分の音楽にお客さんがノッてくるのがわかるんです。すぐに反応が返ってくるのが心地よくて……」純子さんの胸が熱くなる。「これって、餃子屋で、お客さんがおいしい笑顔になるのと同じだ!」その日にDJスクールがあると聞き、すぐに通い始めた。「DJの学校で教わったのは、AとBの曲をつなげるときに、リズムを合わせるビートマッチ。これができなくて。いまではパソコンでピッと、ボタン1つで合う装置が付いているんですけどね(苦笑)」同じ年にDJデビュー。DJネームは本名・岩室純子の「純」と「岩」で「DJ SumiRock」だ。デカバーSでのDJは、月1〜2回。8年前にはパリ、ノルマンディーと、フランスでも回している。「その4日前に、ステージから落ちて、頭を8針縫ったんだけど、頑張って行きました。アドリアンの故郷での公演もあったから」FUJI ROCK FESTIVALからもオファーがあったが、アドリアンさんのお誕生日会翌日という日程だったため、辞退している。「いつも彼のパーティは徹夜になるから無理だと思って。みんなはもったいないって言うけど」大舞台より優先したのは、アドリアンさん。純子さんは、いつしか彼の東京のお母さん的存在になっていた。「アドリアンはいまも日本にいて、日曜にはご飯に誘ってくれます。親孝行のつもりかな」■脳溢血からも復活し、歌舞伎町に舞い戻った純子さんの自宅は、店から自転車で7〜8分の距離にある瀟洒なマンションの1室だった。玄関を入ってすぐの廊下に、いきなりパソコンとターンテーブルが置いてある。ノリのいい音楽が流れていた。玄関先の壁には、ラメやラインストーンがちりばめられたDJ衣装やキャップが掛けられている。「このパソコンで選曲して、CD-Rに焼きます。あとはDJプレイの練習で、曲のつなぎを考えたり、逆回転を練習したり」パソコン画面には、準備中のセットリストなのか、さまざまなアーティストの名前が並んでいた。「アヴィーチー!最新ですね。シンディ・ローパー、懐かしい」と言うと、即座に最新の音楽情報が返ってくる。「アヴィーチーはトップDJでもあったのに、20代の若さで亡くなって、残念。シンディは逆に、いまのお客さんには新鮮みたい。彼女のライブはアドリアンと行ったな。そうそう、今度の9月、レディー・ガガが来日するの。行きたいな」音楽探しは貪欲だ。「タワーレコード新宿店には、私の専属の店員さんがいたこともあるのよ。行くと、おすすめを紹介してくれました。ディスクユニオンで古い掘出し物のCDを探すのも楽しいわね」スミロックのウリは選曲の妙だ。「ジャズ、ロック、テクノ、ユーロビート、アニソンまでなんでも選曲しますが、長く生きてきた分、みんなが思いつかない曲を入れるの。幼いころから聴いてきたジャズだったり、両親が踊っていたダンスのスタンダード曲だったり、あと歌謡曲。それがハマったときが醍醐味ね。でも、演歌は嫌い」好みは明確。ブレがない。デカバーSのMiMiさん(前出)によれば、山下達郎や米津玄師を混ぜてきたりするそうだ。「もう一台、練習用のターンテーブルがあるの」と、導かれたのは、ベッドが部屋を占領しているような寝室だった。なんと、ベッドの枕元の真上に、ターンテーブルが置かれている。「ほかに置き場所がなくて(照笑)。これはミキサーと一体型です。デジタルなんだけど、レコード盤のように回すことができて、スクラッチもできるんです」4年前、83歳118日で「最高齢プロフェッショナル・クラブDJ」としてギネス認定されてからは、メディア取材が殺到した。撮影で、レコード盤を回してほしいと要望されることも多い。「だから一応、スクラッチとか練習してみるんだけど、根気がないの。1時間もすると飽きちゃう」昨年1月、純子さんは脳溢血で倒れている。つまり、冒頭の6月4日のDJライブは1年ぶりの復帰ライブだったのだ!「ここ数年、店はコロナで大変でした。去年のお正月は、大みそかから4日間休業しましたが、1月5日は超忙しくて、久しぶりにやりがいを感じていたんです」その翌日のことだった。スーパーのレジでお釣りを受け取ろうとして、指先に異変を感じた。不安がよぎった。「精密検査を受けたら、脳溢血で1カ月半の入院です。幸い、発見が本当に早かったので、大きな後遺症もなく退院できました。ただ、入院で考える時間をもらってね。それで、決心したんです。店をおいの建治に任せようって。66年、懸命に働いたから、もういいでしょう。おいなら大丈夫だと思ったし、これはチャンス」と、にっこり笑った。「もう任せたから、ムロにはこの1年、行っていません」純子さんは潔い。自分が決めた道を真っすぐに歩く。「小さいころから、好きなように生きてきました。ムロで餃子を一生懸命に焼き続けたのは、お客さんにおいしいものを食べてほしい一心です。DJも、お客さんが反応してくれるのがうれしいんです。私の人生、そういう好きなこと、うれしいことの積み重ねなんです」■クラブのお客さんにも気づかいをする純子さんは、餃子店の常連に今も愛されている大病から生還した純子さんのリハビリは、週2回、隣町の西早稲田にあるジャズ喫茶に通うこと。「ジャズが流れる場に身を置いて、心身を元に戻すリハビリです。DJは、体が続く限りずっと続けたいから」現在、餃子店を引き継いでいるおいの建治さんは、純子さんは多くのお客さんに愛されていると話す。店での純子さんは「大ママ」と呼ばれていて、常連さんはいまでも、「大ママは元気?」と、必ず聞いてくるそうだ。「正直、引退してほしくなかったですけど(苦笑)。30年近く一緒に働いてきましたが、伯母は、仕入れ、仕込み、料理、経営、お客との距離感、すべてを掌握していました。いまのレシピも大ママが作った。伯母がムロのすべてを作ったんです」(建治さん)復帰ライブの日、記者は純子さんの若い女のコたちへの気配りを何度も目撃していた。自分の次にステージに上がった女性DJに、サッとドリンクを差し入れたり。横浜からきたファンの女のコを心配し、自分も疲れきっているはずなのに、午前3時にホテルまで送り届けたり。そのことに触れると、建治さんは苦笑気味にこう言った。「いやぁ、以前の伯母は若い女のコは大嫌いだったはず(笑)。でも、DJというツールを手に入れたことで、そんなコたちとの新しい世界が開けたんでしょう。あの年で、新しい世界が持てるなんてすごいし、伯母らしい。アドリアンは変わったやつだけど、伯母とは気が合うみたいです。伯母にしたら、自分の父親と重ねて見ているような思いもあるんじゃないかな。僕らの祖父は、ジャズドラマーで本当にカッコいい人だったから」純子さんのカッコよさ、生き方は、たしかに父の楽之さん(たのし)譲りだろう。「父の名前は論語からとられていて、楽之は“之を楽しむ”ですからね。私も受け継いでいるのかな」純子さんの未来は、無限大だ!「夢は、ニューヨークのクラブでDJすること。コロナでペンディングになったイタリアでもやりたい。イビサ、コルシカ、シシリーも旅行したいし、少しだけ習ったチェロも、また、やりたい。やりたいことはいっぱいなの」
2022年07月03日素敵な女性の先輩を招き、お話を伺う「乙女談義」。7月のゲストは、名曲『シルエット・ロマンス』などでおなじみ、シンガーの大橋純子さん。第1回目をお届けします。キャバレーから漏れ聞こえるラテン音楽にドキドキ…。私は北海道の夕張市出身で、両親は食堂を、親戚も町内で飲食店を営んでいる、そんな環境で育ちました。小さい頃から音楽が大好き。食堂のラジオから流れる演歌や浪曲に始まり、叔父の喫茶店では叔母がかけるラテンのレコードを聴き…。そうそう、地方の商店街ならではの環境ですが、叔父の喫茶店の隣がキャバレーで、喫茶店の2階で寝ていると、壁越しにキャバレーでかかっている音楽が聞こえてくるんです。しかもメロディというよりは、ベースのリズムがブンブン響く(笑)。それを子守唄にして寝ていた記憶があります。ちなみにラテンの音楽って、メロディもリズムもちょっと怪しくて、大人の世界を覗いているようなドキドキ感があるんですよね。そして高校生になった私は、ブラジルのラテンバンド、セルジオ・メンデス&ブラジル’66に運命の出合いをするわけですが、今思うと幼少時代の“壁越しのラテンリズム体験”が布石だったのかもしれません。部室のドアを開けたら、バンドが待っていた?!私が高校生のときは、いわゆるグループサウンズ絶頂期。学校にもいくつかバンドがあり文化祭で演奏をしたりもするんですが、当時は女の子がバンドをやるような時代ではなく、私は「どうして女のボーカルがいないんだ…」と、男子を羨ましく見ていたものです。進学で札幌に出て、ぜひ音楽をやりたいと思ったものの、私の短大にはそういったサークルがなく、思い切って北海道大学を一人で訪ね、軽音楽サークルと書かれた扉をノックしたんです。中では大学生たちがバンド演奏をしていて、「見学?音楽好きなの?歌える?」といきなり勧誘されまして(笑)。バンドで歌う経験をしたのはそれが初めて。なんて楽しい、なんて気持ちいい!結局その日、バンドに加入してしまいました。あの日に部室で、マイクを使って歌を歌う醍醐味を初めて味わい、快感に夢中になり、そこから私はずっと、それこそ今日までやみつきです。ドアをノックして本当によかった。おおはし・じゅんこ1950年生まれ、北海道出身。『たそがれマイ・ラブ』や『シルエット・ロマンス』などのヒットを飛ばす。7/15、松崎しげるさんや渡辺真知子さんらと「江戸川音楽祭2022」に出演予定。※『anan』2022年7月6日号より。(by anan編集部)
2022年07月01日元NHKアナウンサーの久保純子さんは、大みそかの『NHK紅白歌合戦』の司会を務めるなど、大活躍していました。プライベートでは、2000年に大学の同級生だった会社員男性と結婚。そして2002年に長女、2008年には次女を出産しています。現在はアメリカ・ニューヨークに在住。そんな久保さんのプライベートに迫ります!次女の卒業式に出席 この投稿をInstagramで見る 久保純子(@kubojunkony)がシェアした投稿 アメリカでは、今が卒業シーズン。久保さんは、「いつまでも小さいと思っていた娘も、9月からは高校生。感慨深いです。新しい世界をいっぱい冒険してね」、「#アメリカは13歳14歳で中学卒業」と次女の卒業式に出席したことを報告しました。投稿された1枚目の画像は、黒のノースリーブに黒のパンツスタイルで花束を持った姿。2枚目は、娘さんとのツーショット。娘さんの顔はハートマークで隠されていますが、輪郭や口元が母娘でよく似ていることがわかります。そして、久保さんのNHK時代と変わらぬスタイルや50歳とは思えないかわいらしい笑顔に見とれてしまいます。この投稿に、元フジテレビアナウンサー・中村江里子さんは「お嬢さん、輪郭や口元、ママにそっくり」とビックリ。ほかにも「ご卒業おめでとうございます‼素敵なハイスクールライフになりますように」「相変わらずお綺麗ですね!」「口元も輪郭も分け目もそっくりですね!素敵な笑顔の母娘写真に癒されました」「美のDNAはしっかりと受け継がれていきますね」などの声が届いています。現在、幼稚園の先生としても働いてる久保さん。いくつになっても挑戦しつづける姿に、とても刺激を受けます。
2022年06月27日お笑いコンビ・マヂカルラブリー(野田クリスタル、村上)らが31日、都内で行われた「エニタイムフィットネス×クリスタルジム(吉本興業)業務提携PRイベント」に登壇した。24時間営業・国内店舗数No.1フィットネスジムのエニタイムフィットネスと、野田クリスタル発案のクリスタルジム(吉本興業)が、6月1日より業務提携を開始。新型コロナウイルスによる社会生活の変化によって心や体のバランスを崩している人も多い中、「『お笑い×筋トレ』で日本を元気に!」をテーマに、さまざまな施策を通じて人々のメンタルヘルスの回復と健全な社会の回復を目指していく。エニタイムフィットネスを運営するFast Fitness Japanの代表取締役社長・土屋敦之氏は、クリスタルジムの魅力について「コミュニケーション能力が高い方が非常に多い。そういった方たちが接客されるジムは、日本で一番居心地のいい接客をするジムだと思います。そこに関してはたぶんほかのジムには真似できないと思います」と語った。『M-1グランプリ』優勝後に吉本興業の社長に直談判してクリスタルジムを実現させた野田。仕事としてどんどん広がっていることに、「気持ちがいいです」と喜んだ。また、「今、吉本興業にいろんなマッチョや体を鍛えているヤツが入っていて、マッチョの新しい就職先になっている。クリスタルジムができて、吉本全体がどんどんマッチョになっていくんじゃないかと。松本(人志)さんというてっぺんのマッチョがいますから、どんどんみんなそれに近づいて、どんどん健康になっていくんじゃないですかね」と手応え。吉本にどれくらいマッチョ芸人がいるか聞かれると、「半分以上じゃないですかね」と答えて笑いを誘い、相方の村上が「そんなにいねーよ。どういう目をしているんだ。マッチョのラインが低すぎる」とツッコミ。野田は「この前ツイッターでクリスタルジムに3カ月間通ってくれないかと募集したところ、芸人たちから大量の電話が来まして、みんなこんなにも体を鍛えたかったのかと。クリスタルジムを作ってよかった」と話した。今回の業務提携によって、高校生無料利用制度「HIGH SCHOOL PASS」(保護者がエニタイムフィットネスメンバーであることが条件)のアンバサダーに、クリスタルジムを代表し、マヂカルラブリーの野田、ミルクボーイが就任。また、全国エニタイムフィットネス店舗にて、クリスタルジムメンバーによる出張トレーニングイベントや、エニタイムフィットネスが実施する社会貢献活動にクリスタルジムメンバーが参加することなども予定している。この日のイベントには、クリスタルジムメンバーのレイザーラモンHG、おばたのお兄さん、Everybody、しんたろーら、そしてミルクボーイもリモートで参加した。
2022年05月31日お笑いコンビ・マヂカルラブリーの野田クリスタル発案のクリスタルジム(吉本興業)と、24時間営業・国内店舗数No.1フィットネスジムのエニタイムフィットネスが、6月1日より業務提携を開始することが31日、発表された。メンタルヘルスに好影響を及ぼす「笑うこと」「カラダを動かすこと」を通じて人々のココロとカラダの両面をサポートするべく、24時間営業・国内店舗数No.1フィットネスジムのエニタイムフィットネスと、吉本興業所属タレントと一緒にトレーニングができるクリスタルジムが業務提携。「『お笑い×筋トレ』で日本を元気に!」をスローガンに今後、さまざまな施策を通じて一日でも早く、人々のメンタルヘルスの回復と健全な社会の回復を目指していく。今回の取り組みでは、高校生無料利用制度「HIGH SCHOOL PASS」(保護者がエニタイムフィットネスメンバーであることが条件)のアンバサダーに、クリスタルジムを代表し、マヂカルラブリーの野田、ミルクボーイが就任。また、全国エニタイムフィットネス店舗にて、クリスタルジムメンバーによる出張トレーニングイベントや、エニタイムフィットネスが実施する社会貢献活動にクリスタルジムメンバーが参加することなども予定している。この日、都内で「エニタイムフィットネス×クリスタルジム(吉本興業)業務提携PRイベント」が開催され、マヂカルラブリー、クリスタルジムメンバーのレイザーラモンHG、おばたのお兄さん、Everybody、しんたろーらが登壇。ミルクボーイもリモートで参加した。野田は、業務提携について「かみ合っている」と言い、「僕もどうせ通うのであれば楽しいほうがいいよねって。あと、高校生に通ってほしい。高校生からトレーニングは積んだほうがいい。かみ合ってうれしい」と喜んだ。
2022年05月31日『花束みたいな恋をした』の製作プロダクション・リトルモアが製作、長谷川博己×綾瀬はるか共演の『はい、泳げません』に、麻生久美子、阿部純子、小林薫ら個性豊かで安定感のある豪華キャストが決定した。ノンフィクション作家・高橋秀実の著書「はい、泳げません」(新潮文庫刊)を実写映画化した本作。水に顔をつけることもできないほどのカナヅチなのに、頭でっかちな言い訳ばかりするカタブツな哲学者・小鳥遊雄司役に長谷川博己。そんな主人公に水泳を教えるコーチ・薄原静香役は、NHK大河ドラマ「八重の桜」で長谷川さんと共演経験のある綾瀬はるかが務めている。この度、長谷川さんと綾瀬さんの脇を固める個性豊かなキャストたちが場面写真と共に解禁された。過去のある出来事によって雄司と別れることになった元妻・美弥子(みやこ)には、数多くの映画やドラマで活躍し、世代を問わず人気を博す実力派・麻生久美子が出演。小学生の息子を持つシングルマザーで雄司の現在の恋人でもある奈美恵(なみえ)には、NHK連続テレビ小説「おちょやん」をはじめ、現在公開中の『リング・ワンダリング』にも出演している阿部純子。また、雄司の勤める大学の先輩で心理学を教える鴨下教授には、NHK「青天を衝け」で渋沢栄一の父を好演したことが記憶に新しい、日本を代表する実力派俳優・小林薫。さらに、雄司と同じ水泳教室に通う女性たちには、数多くの映画やドラマ、舞台で名バイプレーヤーとして活躍する、伊佐山ひろ子、広岡由里子、占部房子、上原奈美が参加する。それぞれ色濃い印象を残すキャストたちが、雄司の人生にどのように関わっていき、影響を与えていくのか注目だ。『はい、泳げません』は6月、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:はい、泳げません 2022年6月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開予定©2022「はい、泳げません」製作委員会
2022年03月01日お笑いコンビ・マヂカルラブリー(野田クリスタル、村上)が15日、東京・渋谷のよしもと∞ホールで行われた厚生労働省と吉本興業によるイベント「スベっちゃダメよ!転倒予防 ムチャしちゃダメよ!腰痛予防“全国スベっちゃダメよキャンペーン”キックオフイベント」に登壇。イベント後に囲み取材に応じた。近年、「労働災害(=仕事中においての怪我)」で増えている転倒と腰痛の予防を図るため、吉本芸人が「スベっちゃダメよ喚起隊」を結成。啓発ポスターや啓発動画を通じて、職場での転倒・腰痛の予防を呼びかける。イベントには、「スベっちゃダメよ喚起隊」に抜てきされたマヂカルラブリー、アインシュタイン、男性ブランコ、ぼる塾のきりやはるかとあんりが登壇。転倒・腰痛予防をテーマとした大喜利などで盛り上げた。昨年7月にパーソナルトレーニングジム「クリスタルジム」もオープンさせるなど、筋肉芸人としても知られている野田だが、腰痛を持っていることを告白。「トレーニングによって引き起こされた腰痛。鍛えすぎて。やりすぎるとよくない。程よいトレーニングが一番の予防になります」と伝え、「トレーナー、オーナー目線で言わせていただきました」と話した。また、「腰痛予防は意外に腹筋なんです。腹筋を鍛えると腰痛予防できる」と説明。「圧をかけることによって(鍛えられる)。腹筋を鍛えるために普段から……」と言いながら腹筋を強く叩くと、「怖い」と芸人仲間は笑っていた。村上も「年を取ってきて腰もちょっと痛い」と言い、「一歩間違えたらぎっくりとかやって仕事に支障が出るようなことが起きる年齢なので、気を付けないといけないと思いました」と気を引き締めた。
2022年02月15日「君と世界が終わる日に」「岸辺露伴は動かない」、大河ドラマ「青天を衝け」などで注目を集める笠松将が主演、連続テレビ小説「おちょやん」や映画『燃えよ剣』の阿部純子がヒロインを演じる『リング・ワンダリング』より、新たな場面写真が解禁。本作を先に鑑賞した著名人からのコメントも到着した。本作は、東京の下町で漫画家を目指す主人公・草介(笠松さん)が、不思議な女性・ミドリ(阿部さん)との出会いを通して、東京という土地に眠る過去の記憶、そして命の重みを知っていく一夜の切ない幻想譚。今回新たに解禁されたのは、草介が黄金色に輝く草原で神妙な面持ちで佇むカットや、正面を見据えるミドリのカットといった、2人が織りなす物語に思いを馳せる写真。さらに草介が描く漫画の登場人物である銀三(長谷川初範)が巨大な滝を見上げる迫力のあるカットなども到着。現実と虚構が入り混じる唯一無二の作品世界がうかがえ、草介が何かをめくりながら涙する意味ありげなカットも。そして漫画家志望の主人公・草介に触れた、「水鏡綺譚」「高丘親王航海記」など幻想的な作品で知られる漫画家の近藤ようこからは、「この青年の将来がどうなるかはわからないが、描くという行為と自分の人生が、一生に一度でもリンクすることがあるならば、それは漫画を描く者として幸福だ」と称賛のコメントが到着。前東京国際映画祭ディレクターの矢田部吉彦は「1作に映画数本分の刺激が満ちている。ナチュラルで、スピリチュアルで、ドラマチック」と絶賛、金子雅和監督を映画美学校で指導した映画監督・瀬々敬久は「静かな語り口だが描かれるのは大きな物語だ」と述べ、「草介を演じる笠松将が秀逸」と語るのはヴィヴィアン佐藤(ドラァグクイーン/美術家)。「最終的に笠松の表情という痕跡は、彼の役者としての成長の徴として刻まれた」と語る。そのほか、暉峻創三(映画評論家/大阪アジアン映画祭プログラミング・ディレクター)、占部房子(俳優/『偶然と想像』)、ステファン・ラウディン(ワルシャワ国際映画祭 フェスティバルディレクター)、ダニエル・アギラル(日本映画史家/サン・セバスティアン国際映画祭)、ベンジャミン・イリォス(カンヌ国際映画祭 監督週間)ら国内外の映画祭関係者からも絶賛の声が相次いで寄せられている。『リング・ワンダリング』は2月19日(土)より渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リング・ワンダリング 2022年2月19日より渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国にて公開Ⓒ2021 リング・ワンダリング製作委員会
2022年01月12日お笑いコンビ・マヂカルラブリー(野田クリスタル、村上)が、その年に圧倒的な活躍をみせた人を称えるアワード「GQ MEN OF THE YEAR 2021」に選出され24日、都内で行われた「GQ MEN OF THE YEAR 2021」フォトコールに出席した。メンズファッション・ライフスタイル誌『GQ JAPAN』(コンデナスト・ジャパン刊行)が毎年開催している同アワード。今年は「勇者たちの年」をテーマに受賞者を選出した。マヂカルラブリーは「メン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・コメディ・デュオ賞」を受賞。村上は「生活を普通に一年してきて気づいたら選ばれていたのでラッキー」と喜び、野田は「予定では『キングオブコント』で3冠を獲るつもりだったんですけど、逃してしまいましたので、これで晴れて3冠ということに」と話した。○マヂカルラブリーの受賞理由野田クリスタルが動きに動きまくってボケる。そして、その動きボケに村上が小刻みにツッコみを入れるという新しい漫才スタイルを創出した。これは果たして漫才なのか? という議論をよぶアヴァンギャルドなお笑いコンビである。その価値紊乱的な“笑い“に、時代の新しい顔が覗いている。○「GQ MEN OF THE YEAR 2021」受賞一覧有村架純(メン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・アクトレス賞)北大路欣也(メン・オブ・ザ・イヤー・レジェンド賞)北村匠海(メン・オブ・ザ・イヤー・ブレイクスルー・アクター賞)JP THE WAVY(メン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・ラップ・アーティスト賞)志尊淳(メン・オブ・ザ・イヤー・インスピレーション賞)TOMORROW X TOGETHER(メン・オブ・ザ・イヤー・ポップ・アイコン賞)マヂカルラブリー(メン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・コメディ・デュオ賞)役所広司(メン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・アクター賞)ゆりやんレトリィバァ(メン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・コメディアン賞)LEX(メン・オブ・ザ・イヤー・ブレイクスルー・アーティスト賞)阿部詩&阿部一二三、五十嵐カノア、都筑有夢路、野口啓代、堀米雄斗(メン・オブ・ザ・イヤー・ヒーロー・オリンピアン賞)
2021年11月24日お笑いコンビ・マヂカルラブリー(野田クリスタル、村上)が10日、東京・渋谷区で実施されたコンテスト「トイザらス ドリームおもちゃクリエイター」小学生の部 最終選考会・表彰式に玩具コレクターの北原照久氏とともに出席。2日に開催された『キングオブコント2021』を振り返り、「また来年出て、バチボコ分からせないとダメですね。バチボコ分からせます」と雪辱を誓った。初開催となる同コンテストは、日本トイザらスの日本上陸30周年記念イベントの一環。子どもたちの創造性と想像力を最大限に引き出すことを目的に、夢のおもちゃのアイデアを募集。マヂカルラブリーの2人は、特別審査員として、小学生の部で総勢2031作品の中から選ばれた10組の最終選考作品を選考した。本イベントにちなんで、誰に何のグランプリをあげたいか問われた野田は、『キングオブコント』に言及。「チャンピオン以外にもグランプリをあげたい。(あげるなら)ザ・マミィですかね。あんなに吉本(の芸人)がいる中で、吉本の芸人7組をブチ倒している。『吉本倒したで賞』をあげたい」と述べた。『M-1グランプリ』を制し、『キングオブコント』で2冠を目指したマヂカルラブリー。野田は『R-1ぐらんぷり』でも優勝しており、3冠を狙っていた。だが、決勝戦ファイナリストに名を連ねるも、2本目のネタを披露できる上位3組には選ばれなかった。野田は「歴代の中でも相当レベルが高かったとまわりが言ってくれた。それにまざれたことがうれしい。でも僕は、あの出場者の中で一番先輩だった。今も悔しい。来年までずっと悔しいと思う。この悔しさをなくすには、また来年出て、バチボコ分からせないとダメですね。バチボコ分からせます」と雪辱を誓った。ゲームクリエイターとしても活躍する野田。創造力の育み方、クリエイターに大切なことを問われて「一番大事なのは熱量。とにかく熱意が大事。『知識不足』だの『そんなの実現できるか~い』だの、大人たちにたくさん言われると思う。そんなこと言ってくるやつはバイ菌だと思ってください。実現できるかどうかはそいつに分からない。妄想を止めないでほしい」とエールを送った。
2021年10月10日NAPPOS PRODUCE 舞台『トリツカレ男』が、10月16日(土)に開幕する。初日を約1ヵ月後に控えた稽古前の想いを、キャストの野田裕貴(梅棒)、畑中智行、原田樹里の3人に尋ねた。いしいしんじの小説(新潮文庫)を演劇集団キャラメルボックスが舞台化し、好評を博した本作。2009年にはアトリエ・ダンカンプロデュースによる音楽劇も上演された。レストランでウェイターとして働くジュゼッペは、何かを好きになると寝食を忘れて没頭することから“トリツカレ男”と呼ばれている。三段跳びに熱中した結果、世界新記録まで出すほどの彼が次に取り憑かれたのは、外国から来た少女ペチカだった──。初演(2007年)・再演(2012年)とジュゼッペを演じた畑中を横に、2021年版で同じ役に扮する野田は「先輩が偉大すぎて自分でよろしいんでしょうか……」と不安げ。すると畑中はすかさず「野田くんが楽しんで演じれば、おのずとオリジナリティは発揮されるから大丈夫!」と背中を押す。聞けば野田自身には“アイドルオタク”な一面があるらしく「何かに“トリツカレ”てしまうジュゼッペに共感しながら演じられそう」という。劇中で、ジュゼッペは原田演じるペチカに恋をする。その恋路を応援するのが、畑中扮するハツカネズミのトトだ。同じ作品内での役替わりを、脚本・演出を務める成井豊から「主人公の幸せをいちばんに願うバディ役は、これまでジュゼッペを演じて気持ちを掴んでいる畑中が演じるにふさわしい」と語られたエピソードを明かした畑中は、「とにかく野田くんが楽しんでくれるよう“給水”します」と稽古場での女房役も買って出る。二人の様子を微笑ましく見守っていた原田は、本作の初演を観てキャラメルボックス入団を決意し、再演にはジュゼッペ幼なじみのカメラマン・イザベラ役として出演している。人生の岐路を左右したこの作品の魅力について聞くと、「出番の多寡を問わず、登場人物すべてに存在意義があるんです」と熱っぽく語る。原田は続いて「中にはジュゼッペの気質をバカにする人もいると思うけど、ペチカを想って懸命にひた走る彼を周りのキャラクターが全力で支える姿を見たら『欠点含めて、ありのまま生きていいんだ』と肯定されます」と作品が発するメッセージにも踏み込む。野田と畑中も「迷いや葛藤している人が観たら励まされるよね」と同意し、インタビューを結んだ。公演は10月24日(日)まで、東京・こくみん共済coopホール / スペース・ゼロにて。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2021年09月22日●「無限にゲームはできる」アイデア続々お笑いコンビ・マヂカルラブリーの野田クリスタルが、ゲーム開発やパーソナルジムの立ち上げなど、多才ぶりを発揮し注目を集めている。ゲーム作りを趣味とし、お笑いのネタにも用い、今年4月には自身が手がけたNintendo Switch用ゲーム「スーパー野田ゲーPARTY」が発売に。その続編「スーパー野田ゲーWORLD」の開発も先日発表された。7月にはパーソナルトレーニングジム「クリスタルジム」をオープンし、趣味だった筋トレも仕事にしている。NBAのバスケットボール選手レブロン・ジェームズを主演に迎え、無限バーチャル・ワールドで繰り広げられるeスポーツバトルを描いた映画『スペース・プレイヤーズ』(8月27日公開)では声優に初挑戦。バスケットボールとゲームの趣味が仕事に結びついた。「かみ合いすぎていて、この仕事がなくてもこの映画は見ていましたね。レブロンも好きですし」と言うほど、自身にぴったりの作品で声優デビュー。ただ、「芸人が吹き替えをやると怒られがち」という印象があるようで、オファーを受けたときは「世間に怒られないように」と気が引き締まったという。低音ボイスが魅力の野田が吹き替えを担当したのは、NBA・WNBAの選手たちが演じる敵チーム[グーンスクワッド]の一人、クレイ・トンプソン選手/ウェット・ファイヤー役。アフレコで意識したことを尋ねると、「映画の邪魔にならないようにと、それ一つでした。俺1人でこの映画をぶっ壊すわけにはいかないので」と話した。eスポーツバトルを描いた本作に参加し、ゲームクリエイターとして刺激を受けたという。「バスケのゲームを作りたいなと思いました。作りたいゲームは、この映画のゲームみたいなもの。バスケの域を超えた、芸術点などで点をとっていくのは、いいなと思いました」。本作でレブロンらが戦うバスケのゲームは、ゲーム開発者を夢見るレブロンの息子ドムが作り出したもの。野田は「ドムに先にやられました(笑)」と悔しがった。声優決定が発表された際、「アフレコ自体をゲームにできるんじゃないかと思いました」とコメントしていた野田。「常にアンテナを張っているわけではないですが、『今のゲームにできるな』と思うことはあります」と言い、取材メンバーを見て「カメラマンもゲームにできますから。『ベストショットを撮れるかゲーム』。取材もゲームにできるかもしれない。どれだけ話を引き出せるか。一番難易度が高いのはスーパーベテラン俳優で、何もしゃべってくれないとか、面白そうですね(笑)」とアイデアが続々。「無限にゲームはできますね」と笑った。ゲーム好きになったきっかけを尋ねると、「幼稚園に行く前に毎日ゲームをやらせてもらっていました。兄弟も親父も全員ゲームをやっていたので」と説明。最初にゲームを作ったのは、小学生の時。ゲームを作れるソフト『RPGツクール』で作ったそうで、「すごく衝撃的でした。主人公に『うんこ』って言わせたんですけど、感動しすぎて泣きそうに。僕がやってきたゲームの主人公はそんな言葉絶対言わなかったですから。それを僕が『うんこ』って文字を入力したら、『うんこ』って言うんですよ! その衝撃が忘れられないです」と当時の興奮を振り返った。そして、芸人になってから本格的にゲーム制作に取り組み、ネタにも使用。『R-1ぐらんぷり2020』では「自作ゲームの実況」というネタで優勝をつかんだ。ついに今年4月、自身が制作したNintendo Switch用ゲーム「スーパー野田ゲーPARTY」が発売され、月間ダウンロードランキングにランクインするなど話題に。「僕が作ったミニゲームがたくさん入ったものが発売されたらうれしいなとずっと思っていました。Switchから出すのはハードル高いと思っていましたが、実現するもんだなと(笑)。でも、出して終わりではないですね。これからも僕のゲームは続くので」野田は「ゲーム自体、お笑いだと思っている」と語る。「ゲームはゲーム、お笑いはお笑い、という考えではなく、笑いの取り方の一個としてゲームがある」。どちらも目的は「人を楽しませること」。野田としては同じ括りなのだ。●「やることは決まっている」今後を語る『スペース・プレイヤーズ』ではバスケットボール選手の声を演じたが、野田は小学2年生でバスケを始め、中学でもバスケ部に所属。吉本興業のバスケ部にも所属し、芸人仲間とバスケを楽しんでいる。筋肉芸人としても知られているが、「ダンクがしたくて筋トレを始めました」とバスケがきっかけ。2015年にジェラードン・かみちぃがアップした動画で野田のダンク成功を見ることができる。成功したもののまだ満足していないそうで、もっとジャンプ力をアップさせて豪快なダンクができるようになりたいと考えている。「中学生の時もジャンプ力が高いと言われていて、自分でもジャンプ力を鍛えまくって、もう伸びしろなくなったと思っていた現役時代よりも20センチ高く今、跳べているので、まだまだ跳べる。トレーニング次第で伸びると思います」筋トレに励む理由はもう一つ。憧れの松本人志の影響もある。「まっちゃんが鍛えていたので。マッチョ順に面白いのだと(笑)。松本さんはいまだにマッチョなので、あの年齢までは僕も鍛えようと思います!」今年7月に野田のパーソナルトレーニングジム「クリスタルジム」が吉本興業の運営でオープン。野田をはじめとする筋肉自慢の芸人たちがトレーナーを務めている。純粋な芸人としての仕事に加え、ゲーム作り、ジムと大忙しだが、「つらくはないです。楽しいです」と充実した表情。「仕事にしないと筋トレする時間がないと思ってジムを作りました」と、筋トレできる時間が確保できて喜んでいるようだ。仕事とプライベートの境界線が曖昧だが、「最終的には、プライベートが全部仕事になっている状態になったらいいな」と理想を述べ、「すべてはお笑い。ゲームもお笑いだし、筋トレもお笑い。クリスタルジムは面白いですから」と強調。さらに、「やることは決まっています。ゲームに関しては、自分が作ったゲームの発展と、自分自身がゲームをたくさんやれる状況。筋トレに関しては、ジムの発展と、自分自身が筋トレをたくさんして豪快なダンクができること。そして、のんびり漫才とかネタをやる」と今後について語った。また、「何事も面白くすること。お笑い芸人はそれがすべて」と、自身の軸となっている考えを説明。「ネタがすべったのも面白いとしようよって。お笑いに限らず、何か嫌なことがあっても、それも面白いとしようよって。それができたら芸人だと思う」すべてを面白くするために、野田は2006年から日記を書き続けている。「現場で嫌なことがあっても、日記に書くことでその日一日を面白いとする。ブラックに書くのではなく、面白く書く! 嫌なことを乗り越えるには、それを面白いとするしかないですから」。すべて面白いことに変換することは精神的に「大事なこと」だと実感しているそうで、「みんな日記を書いたらいいのに」と勧める。何事も面白くする、日々の心がけも野田の活躍につながっているのかもしれない。■野田クリスタル1986年11月28日生まれ、神奈川県出身。2007年に村上とお笑いコンビ・マヂカルラブリーを結成。『M-1グランプリ2017』の決勝で審査員の上沼恵美子が酷評し最下位になるも、全国区の知名度を得て、『M-1グランプリ2020』では悲願の優勝を果たした。野田は『R-1ぐらんぷり2020』でも優勝した。ゲーム開発も行っており、2021年4月に自身が手がけたNintendo Switch用ゲーム「スーパー野田ゲーPARTY」が発売に。また、野田のパーソナルジム「クリスタルジム」も吉本興業の運営で7月にオープンした。
2021年08月27日東京芸術劇場芸術監督・野田秀樹の戯曲に、国内外の演出家が挑むシリーズ企画。その第5弾は、2000年にNODA・MAPで初演された『カノン』を野上絹代の演出で上演。新型コロナウイルスの影響で昨年は公演中止、そして今年も初日延期となったが、いよいよ8月25日(水)にシアターイーストにて開幕する。野上絹代は、社会性とポップなユーモアを併せ持つ作品をアップデートする劇団「快快(ファイファイ)」のメンバーで、2015年に「演劇系大学共同制作Vol.3」で『カノン』を演出。これを目にした野田が「冴え渡った演出に吃驚し、再演をすれば、更に磨きがかかるのではないか」と、その才能を見込み再演を希望。そこから企画が動き出し、今回、野上演出での『カノン』再演が実現することに。物語は、牢番の太郎が囚われの身の沙金に心奪われ、牢から逃してしまうことから始まる。その罪の放免の為に、太郎は権力者・天麩羅判官に沙金率いる盗賊団のアジトで“ある事”を探る密偵を命じられる。窃盗に対して弱腰の太郎だったが、思想犯で捕らえられた弟・次郎を助けるために人を殺め、罪を重ね、更に沙金への想いを募らせていき……。太郎を演じるのは、舞台出演は今回が2度目となる中島広稀。「1年以上前に一度稽古を終えた『カノン』ですが、お披露目をせずに今回もう一度稽古から始まる事に少し戸惑いがあるのは事実です。しかし、キャストの皆様のお顔、稽古風景を思い浮かべると戸惑いよりも期待感を強く抱いています」と明かしていたが、新たな稽古を経てどんな太郎を体現してくれるのかに注目。そして沙金役のさとうほなみは「“前へ行くよ、前へ”。わたしが演じさせて頂く沙金の作中での台詞です。このひとことにわたしはすごく心を動かされました。ただ前向きなだけの言葉でもなく、後ろ向きな言葉でもない。すごく強い意志を感じました。また前に進める機会を頂けたこと、心より感謝しております」とコメント。「ゲスの極み乙女。」のドラマ―としての活躍ほか、演技でも注目される彼女の新たな魅力にも期待だ。また、天麩羅判官役は野田作品にも多く出演してきた渡辺いっけいが務める。役者たちが縦横無尽に舞台上を走りまわり、その疾走感がスペクタクルに昇華する名作『カノン』。野上絹代の演出と新たなキャスト陣でどのように再構築されるのか注目を。文:伊藤由紀子『カノン』作:野田秀樹演出:野上絹代出演:中島広稀 / さとうほなみ名児耶ゆり / 永島敬三 / 大村わたる / 山本栄司 / 長南洸生 / 緒形敦 / 川原田樹手代木花野 / 佐々木美奈 / 前原麻希 / 本多遼 / 湯川拓哉 / 小田龍哉 / 村田天翔 / 竹内蓮 / 田坂歩木津誠之 / 家納ジュンコ / 佐藤正宏渡辺いっけい2021年8月25日(水)~2021年9月5日(日)会場:東京芸術劇場 シアターイースト※公演関係者の新型コロナウイルス感染により、8月25日(水)~8月28日(土)公演が中止となりました。最新の公演情報は公演公式サイトよりご確認ください。
2021年08月25日お笑いコンビ・マヂカルラブリーの野田クリスタルと村上が19日、オンラインで行われた吉本興業の新サービス「FANY GAMES」発表記者会見に出席。終了後に報道陣の取材に応じた。吉本興業は、「面白い」に特化したゲームを提供する新サービス「FANY GAMES」を開始。第1弾プロジェクトとして、世界中の人とオンライン対戦できるユーザー共創型オンラインゲーム『スーパー野田ゲーWORLD』の開発が決定した。同ゲームの開発資金調達のため、19日22時より「FANY Crowdfunding」でクラウドファンディングが開始された。前作『スーパー野田ゲーPARTY』のクラウドファンディングでは、目標額400万円に対して達成率339%となる13,573,000円が集まり、約2000人の支援者と共にゲームを制作。今回も、前作の支援額13,573,000円を目標額に設定し、制作資金の支援と共に、実際にゲームに登場する素材やアイデアをリターン品(特典)として支援者から提供してもらう。“社長”として会見に登場した野田は、「野田ゲー世界進出」「みんなが喜ぶ」など同じフレーズを繰り返し、村上からツッコまれていたが、取材会で「リハーサルでは、5分で終わってしまうんじゃないかと全員が焦り、5分で終わる記者会見なんてやっていいのかということで相当パニックになりました。しかし、いざ本番を迎えてみたら、やはり芸人の力、16分まで延ばすことができました。全員でなんとか遅延行為。何度も同じことを繰り返し、みんなの力で記者会見を乗り切ったと思います」と話して笑いを誘った。そして、「FANY GAMESの“社長”ということで、吉本の新しい若社長、野田クリスタルが、吉本のゲームを背負い、ゲーム界のてっぺんを目指そうと思っております。てっぺんです!」と意気込んだ野田。“社長”の役割を聞かれると、「優秀な部下たちがたくさんいますので、基本的には部下たちの言いなりという形をとらせていただこうかなと。言いなりの社長。言われた通り動く。矢面に立って矢が刺さる。そんな社長でありたい」と答えた。村上は「(会見は)すべった空気が流れていた。新しいゲームを作るということなので、そちらはすべらずに成功させてほしい」とコメント。自身の関わり方を聞かれると、「しっかり入り込むのはやめておこうと。すゑひろがりずみたいに100万円出して自分のゲームを作ってもらうとか、そういう関わり方はやめておこうと思います」と話した。
2021年08月19日お笑いコンビ・マヂカルラブリーの野田クリスタルと村上が16日、都内で行われた映画『スペース・プレイヤーズ』(8月27日公開)の公開直前イベントに登場した。NBA史上最強のプレイヤーと呼び声の高いバスケットボール選手レブロン・ジェームズを主演に迎え、壮大な無限バーチャル・ワールドで繰り広げられるeスポーツバトルを描いた本作。イベントでは、レブロンの前に立ちはだかる敵チーム、グーンスクワッド“最強の殺し屋軍団”の声優を務める、田中直樹(ココリコ)、中澤佑二、野田クリスタル、丸山桂里奈、村上佳菜子が勢ぞろい。また、村上がMCを務めた。冒頭、村上がMCとして挨拶すると、野田が「お前関係ないだろ~!」とツッコんで笑いを誘い、村上は「関係ないことはないです。相方が出ているんですから。一心同体なので」と返した。オールスター常連のクレイ・トンプソン選手役/ウェット・ファイヤー役を担当した野田は、声優陣5人の顔ぶれに「すごい変なメンツだなと思いました。この5人でバスケやったらそこそこ強いんじゃないか」と話し、完成した映画を見た感想を聞かれると「自分の声の場面が近づくにつれて緊張します。俺の声だって。みんなの邪魔にならなきゃいいなと思っています」と答えた。相方の村上もすでに本作を鑑賞。「(野田が)どこで出るかわからずに見ていて、野田の声はわかるので野田だと思って、そこから集中できなくなりますね。恥ずかしくもなりますし、大丈夫かな、ちゃんとできてるかなって、親みたいな気持ちにもなります」と語った。イベントでは声優を務めた5人が2つのゲームに挑戦。本作の魅力を30秒で伝えるプレゼントークバトルと、30秒でどれだけゴールを決められるかを競うバスケットボールシューティングゲームに挑戦し、2つの結果から村上佳菜子がNo.1プレイヤーに決定した。
2021年08月16日山田洋次監督が手がける松竹映画100周年記念作品『キネマの神様』に野田洋次郎が出演している。野田はRADWIMPSのメンバーとして活動するだけでなく、俳優や映画音楽の制作など様々な分野で活躍しているが、その際、単に“映画をつくるためのメンバー”として参加するのではなく、自身と映画のつくり手の間に起こる化学反応を重視しているという。野田は音楽活動を続けながら、俳優として松永大司監督の『トイレのピエタ』や、豊田利晃監督の『泣き虫しょったんの奇跡』などに出演してきた。「単純に“その役を演じてみたい”という気持ちは非常に大事なことだと思っています」と語る野田は「その一方で、その作品に出演するかどうかはいつも冷静に判断している部分もあります」と説明する。「その役を自分が演じることが一番良いと思えるか?は考えます。演じている時は常に自分をなくす作業なんです。映画の劇伴をつくっている時も同じで、いつも“その映画にとって一番大事なものは何か? 音楽で何ができるのか?”を考えているんですけど、役者でいる時も気持ちは同じかもしれないですね。だから良い意味で“我がない”というか、監督が旗振り役をしてくれますから、自分がいかに誠実にそこに向き合うかを考えていると思います」野田にとって俳優や映画音楽を手がけることは、作業や出演の一部を担うだけでなく、自身が映画のつくり手の“伴走者”になることなのかもしれない。「そういう部分は間違いなくあると思います。僕がその映画に関わることによって、そこに良い意味での変化が起きるべきだと思うんです。僕が参加したことによって明らかに良い変化が起こる。でなければ僕がそこにいる価値はないと思いますし、いかに変化を起こせるのか、どうすれば作品の輝きを増すことができるのかをいつも意識していますし、そうあり続けたいなと思っています。だから僕は“監督と俳優”として、めまぐるしく過ぎていく日常の中で刹那的にすれ違うみたいに参加することは、これからもない気がしていて、やっぱり監督とじっくりと話したり、面白いと思っているものについて話したり……これまでもそうやってきたんです。僕は俳優をやることがメインではないというのもあるとは思うんですけど、いかにして面白いものを世の中に出していくのか……自由研究みたいな部分があるのかもしれないです(笑)。だからこそ自分をとことんまで突き詰めてやっている部分もあります」「テラシンみたいなヤツが僕にもいてくれたらな、と思います」そんな野田が本作で伴走するのは、日本映画史に残る作品を数多く手がけてきた山田洋次監督だ。「常に燃えたぎっていて情熱があるし、つねに新しいものをつくろうとするし、すごく研究熱心で新人たちの映画も観ている。あそこまで表現を愛し続けている人に出会うことは本当に励みになりますよね。だけど山田監督からもらってばっかりだとダメだし、自分としても与えたい。だから思考し続けたいし、映画に出続けることのできる人間でいたいなと思います」自身の役を全うするだけでなく、少し離れた位置や、様々な視点から作品を眺め、自分だけでなく“作品そのもの”が輝く方法がないか探る野田の姿勢は、本作で演じた役と重なる部分がある。映画『キネマの神様』は、現在はギャンブル漬けで借金まみれのダメ親父・ゴウと妻の淑子、その娘の歩、孫の勇太のドラマから始まる。かつてゴウは映画撮影所で汗を流す助監督で、いつかは自分で映画監督になる日を夢見ていた。そんなゴウと同じ撮影所で映写技師として働き、友人であるゴウを見守り、彼の才能を信じ続ける心優しい男、それが野田が演じるテラシンだ。「テラシンはめちゃめちゃいいヤツですよね」と語る野田は、テラシンがゴウの才能を信じる強さがこの映画の土台になる、と分析する。「僕としてはこの映画はあくまでもゴウの物語であってほしいんです。その時にテラシンは、ゴウの才能を心の底から100パーセント信じ続ける男の役だから、そのシーンがどれだけ強いかによってこの物語の土台というか強さみたいなものは決まるなと。やっぱり才能を持ち合わせた人は大事だし必要だけど、そのことに気づかせてあげる人は同じぐらい世の中には必要だし、両者は同じぐらい価値があると思うんですね。才能のある人を心の底から全身全霊で信じて、なにかをつくる人が心が折れそうになったりとか、才能に気づけなかったり、自分自身がすごく平凡なものに感じてしまう瞬間がある時に全身全霊でそれを支えて、愛し続ける。その構図がブレてしまったら、この物語はどこかに嘘が含まれてしまう。だから演じる上では、ゴウを支え続ける覚悟をするべきだなと思いました」野田が演じた若き日のテラシン、名優・小林稔侍が演じる現代のテラシンはどちらもゴウを信じ、映画を愛する心優しい男として描かれており、もし“キネマの神様”が存在するのだとしたら、テラシンはその神様がつかわした天使のような役目を担っている。そういうと野田は「テラシンみたいなヤツが僕にもいてくれたらな、と思います」と笑顔を見せる。「改めて“自分はミュージシャンなんだな”と思います」ゴウの才能と未来を信じ、撮影所で奮闘する日々を通じて生まれた想いや、コロナ渦で撮影が中断してしまったこと、当初、映画に主演予定だった志村けん氏がこの世を去ったことなど様々な想いが積み重なり、野田はひとつの曲を書いた。「アイデアのようなポツポツと浮かぶものは撮影中にも台本に書いたり、携帯にメモしたりしていたんですけど、だんだん撮影が中断し、志村さんが倒れ、その後にお亡くなりになり、映画の撮影が長期でとまった時に、“あれ?あれだけの時間が幻に終わっちゃうのかな”という雰囲気さえ感じるようになって。だから自分の中ではあの時の美しかった経験を残したかったですし、志村さんのことも含めて、現実とフィクションの境界線が曖昧になっていて、あの世界だけは自分の手で何とかして残したいという気持ちが起きて、撮影が終わって1ヶ月後だと思うんですけど自粛期間中にデモをつくって、プロデューサーの方にお渡ししました」野田がプロデューサーに渡した楽曲『うたかた歌』は、その後にRADWIMPSと本作に出演した菅田将暉によってレコーディングされ、映画の主題歌になった。「だから改めて“自分はミュージシャンなんだな”と思います。そこでいただいた感情、通過した感情だったり、経験した想い、触れてきた人々みたいなものをやっぱり自分は音楽で残したい人なんだなと。それが映画と結びついて主題歌になってくれるパターンもあるとは思うですけど、そうじゃないパターンもあって、やっぱり僕にとっては通過した上で曲を作って、音楽にすることで、ひとつの区切りになるのかな、という気がしましたね」映画そのものと伴走し、演技し、結果として主題歌を手がけることになった野田洋次郎。観客は、彼が本作の制作を通じて感じたものや、想いを映画『キネマの神様』の随所に観て、感じることができるはずだ。『キネマの神様』8月6日(金) 公開(c)2021「キネマの神様」製作委員会撮影:杉映貴子
2021年08月02日作・野田秀樹、演出・野上絹代の舞台『カノン』が、8月19日(木)〜9月5日(日)に東京芸術劇場シアターイーストにて上演される。2009年、野田の芸術監督就任以来、次世代の演劇界を牽引する若い才能を紹介する「芸劇eyes」シリーズを上演している東京芸術劇場。今回の『カノン』は、野田の戯曲に国内外の演出家が挑むシリーズ企画。きっかけとなったのは2015年、演劇系大学共同制作Vol.3で上演された本作『カノン』に遡る。野上演出の舞台を目にした野田が「再演をすれば、さらに磨きがかかるのではないか」と言葉を残し、さらなる進化を遂げた『カノン』の熱気をシアターイーストに蘇らせる本企画へと至った。しかし、新型コロナウィルスの影響で本番直前に中止が決定。この度、1年半を経て、野上演出版2021年『カノン』がシアターイーストの舞台に戻ってくる。『カノン』の物語は、牢番の太郎(中島広稀)が、囚われの身の沙金(さとうほなみ)に心奪われ牢から逃すことから始まる。その罪から放免されるため、太郎は沙金率いる盗賊団のアジトに潜り込んで探ることを、都の権力者・天麩羅判官(渡辺いっけい)に命じられる。太郎役の中島広稀は、「時を経てご覧になっていただけること、才能溢れるキャストとまた時間をともにできることを嬉しく思っています。1年以上前に一度稽古を終えた『カノン』ですが、お披露目をせずに、もう一度稽古から始まることに少し戸惑いがあるのは事実です。しかし、キャストの顔、稽古風景を思い浮かべると戸惑いよりも期待感を強く抱いています」とコメント。また、沙金役のさとうほなみは、「“前へ行くよ、前へ”。私が演じさせて頂く"沙金"の作中での台詞です。このひとことに私はすごく心を動かされました。ただ前向きなだけの言葉でもなく、後ろ向きな言葉でもない。すごく強い意志を感じました。また前に進める機会をいただけたこと、心より感謝しております」と語った。チケットは7⽉17⽇(⼟)10:00から発売。『カノン』2021年8月19日(木)~9月5日(日)東京芸術劇場シアターイースト作・野田秀樹、演出・野上絹代出演:中島広稀、さとうほなみ、名児耶ゆり、永島敬三、大村わたる、山本栄司、長南洸生、緒形敦、川原田樹、手代木花野、佐々木美奈、前原麻希、本多遼、湯川拓哉、小田龍哉、村田天翔、木津誠之、家納ジュンコ、佐藤正宏、渡辺いっけい
2021年07月13日人気バンド・RADWIMPSのボーカルを務める野田洋次郎(36)がまん延防止等重点措置が適用される東京で、明け方まで誕生パーティをしていたと7月10日に報じられた。厳しい声も上がるなか、ファンの間では擁護する声も多いようだ。『NEWS ポストセブン』によると野田は4日、自身の誕生日を記念し焼肉店を貸し切って食事会を開催。二次会はカラオケバーへと向かい、のちにカラオケ店も訪問。参加したのは10人ほどで、明け方には泥酔した様子で仲間からのハグされる場面もあったという。当日の東京都はまん延防止等重点措置が敷かれており、飲食店には営業時間の時短要請が。また酒類の提供は1グループ2人までで90分以内などのルールもあった。野田や彼の出向いた店々はそれに反しているといえそうだ。野田は8日に自身も出演する予定だった『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021(以下・RIJF)』が新型コロナウイルスの影響で中止すると発表されたばかり。その際、Twitterに《効果があったのか分からない3度目の緊急事態宣言の考察や反省も見えません》と投稿。そこには《“自粛に疲れた若者たち”がどこか悪者になっている空気を最近感じます》《「ふざけんな」という気持ちです》ともあり、反響を呼んでいた。そのためネットでは、野田の矛盾を指摘し《ライブやりたいけど中止になりました、誰のせい?こいつ特大ブーメランかましてんじゃん》《野田さん特大ブーメランくらっちゃった》など“ブーメラン”との批判が集まることに。しかし、一部ファンの間では《ブーメランではなくない?》《一貫性がある気がする》といった声が上がっている。■「五輪がいいなら他のイベントもOKでは?」というスタンス野田のTwitterを振り返ると『RIJF』の中止が発表された際、彼は《五輪に対して反対の立場ではありません》と明言。いっぽう「東京五輪はOKにもかかわらず、フェスが中止になるのはおかしい」「成人式や修学旅行といった貴重なイベントの機会も奪われ、なぜ黙っていなければいけないのか」といった趣旨のことをつづっている。「つまり野田さんは『五輪がいいなら他のイベントもOK』というスタンスなんです。ファンはそれを知っているため、『ブーメランでも何でもない』との声が。また新型コロナの影響で長らく音楽産業が停滞しているため、『RIJFの中止に怒りの声を上げたからといって、パーティを批判するのは筋違いでは』といった意見もあります」(音楽ライター)いっぽう「ブーメランじゃない」との擁護の声に対して、こんな声も上がっている。《「自分たちは感染対策を考えてるのにフェスが中止になった」っていうことに対して、不要不急な外出と酒を伴う飲食の自粛っていう最低限の感染対策すらしてなかった。ってところがブーメランなんやで》《ブーメランじゃないって人いるけど、気をつけて気をつけてフェスをしようとしてたんでしょ?》《野田さんのやつ、単純にめちゃくちゃダサいじゃん 擁護するポイントが“特大ブーメランか否か”って部分しかない》6日、誕生パーティで撮影されたであろう写真とともに《こんな厄介でめんどくさいけど、たまにとてつもやく素敵な世界に産みおとしてくれた父さん母さん、ありがとう》とツイートしていた野田。論争が論争を生んでいることは、彼にとって“めんどくさい”のか“素敵”なことなのかーー。
2021年07月11日笠松将主演、ヒロインに阿部純子を迎えた映画『リング・ワンダリング』の公開が決定した。舞台は東京の下町。草介がミドリを図らずも怪我させたことから、彼女の家族が営む写真館まで送り届けることに。その家族との出会いを通じて、東京という土地に眠る過去の記憶を知ることとなる――。本作は、『アルビノの木』で北京国際映画祭など世界各国の映画祭でノミネート上映され、グランプリ含む20の賞を受賞した金子雅和監督のオリジナル新作長編映画。人間の生や死に実感を持てない若者が、運命的な出会いを通して命の重みを知る、幻想的で切ない物語を創り上げた。『花と雨』「君と世界が終わる日に」の笠松将が演じるのは、漫画家を目指す草介。幻のニホンオオカミを題材にした漫画を構想するものの、上手く描けず悩む青年だ。本作については「不思議な世界のお話です。ただ、もしかしたら僕たちもこの主人公のような体験を知らず知らずの内にしているのかもしれない」と語り、「とても繊細で、優しい、ヒューマンドラマです。思い悩むこの時代の全ての人が、優しくなれる作品です」とアピール。また、草介が出会う不思議な娘・ミドリ役、草介が描く漫画のヒロイン・梢役と、2役を演じるのは、『孤狼の血』『Daughters』の阿部純子。「初めてロケ現場に足を踏み入れた時、一切の妥協を許さない監督の作品に対する姿勢に圧倒されたことを覚えています」と撮影時をふり返った阿部さんは、「『リング・ワンダリング』とは、『人が方向感覚を失い、無意識のうちに円を描くように同一地点を彷徨い歩くこと』を指す、とのこと。この映画で、ぜひそんな感覚を疑似体験してみてください」と呼びかけている。そして金子監督は2人について「主人公を演じる笠松将さんの野生的な佇まいと眼差し、ヒロインの阿部純子さんが持つ神秘性。この二人以外はなかった、と確信する彼らの魅力が、一夜の儚い夢のような物語を実現させてくれました。ぜひ劇場でご体験下さい」とコメントを寄せた。『リング・ワンダリング』は2022年2月、渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2021年06月15日