天海祐希主演「トップナイフ ―天才脳外科医の条件―」の5話が2月8日放送。“才能”を巡る今回のストーリーに「切なかった」「才能って残酷」などの声と、永山絢斗演じる西郡にも数多くの声援が送られている。本作は外科医の中でも最も高度な技術が要求される“脳外科医”たちにスポットを当てたリアル・ドクターストーリー。東都病院脳神経外科の脳外科医で管理職的立場でもある深山瑤子を天海さん。優秀な女性心臓外科医を母に持つ西郡琢磨を永山さんが、“世界のクロイワ”と呼ばれるスペシャリスト・黒岩健吾を椎名桔平が、勉強はできるが実技と恋は全然ダメな新人脳外科医の小机幸子を広瀬アリスが。脳神経外科部長の今出川孝雄を三浦友和がそれぞれ演じる。また幸子が恋をするBAR「カサブランカ」のマスター・来島達也に古川雄大。そのほか森田望智、福士誠治らも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。黒岩との実力の差を目の当たりにした西郡は自信を失い、幸子は来島への恋心でどこか上の空。そこにテレビでも活躍する天才ピアニスト・景浦祐樹(柿澤勇人)に巨大な聴神経腫瘍が見つかる。しかしピアニストでタレントとしても活躍する景浦は聴神経と顔面神経の温存を強く希望する。黒岩すら難しいというオペを、今出川は「オペでなくした自信はオペでないと取り戻せない」と西郡に執刀させる。そんななか西郡は自宅のベランダから落ちた救急患者・根岸麻理恵(大西礼芳)を診察。西郡から自殺しようとしたことを見抜かれた麻理恵は、音大の同級生の景浦と比べて、自分には才能がなくピアノ講師の職も失って自暴自棄になっていたことを告白。話を聞いた西郡は才能がないのではなく諦めているから差がついたと厳しい言葉をかける…。だが天才と呼ばれた景浦もまた自らの才能の枯渇に気づいていて、開花したかに見えた根岸の才能も脳腫瘍によるものだった。そして西郡も自分に才能がないことを受け入れ、母を前に自分には才能はなく平凡だと認める…“才能”をテーマにした今回のストーリーに「才能って残酷だなぁ」「頂点の世界を極めたい物達が足りない才能に苦悩する姿が切なかった」「苦しい回だったな。でもパーンと解決されるよりいい。苦しくても直向きに向き合う積み重ねるしかない」などSNSには様々な反応が投稿される。また前回から続いて母との確執が描かれた西郡にも「西郡先生魅力的で好き」「平凡を受け入れることの悔しさ、西郡先生にグッと来た」など声援の声が数多く送られている。(笠緒)
2020年02月09日アイドルグループ・乃木坂46の鈴木絢音が、映画『死神遣いの事件帖』(初夏公開)のヒロインを務めることが21日、明らかになった。鈴木は映画初出演となる。同作は東映と東映ビデオが立ち上げた、映画と舞台を完全連動させるプロジェクト『東映ムビ×ステ』の第2弾。映画版は鈴木、舞台版は崎山が主演を務める。江戸市中で探偵業を営む久坂幻士郎(鈴木拡樹)は豊臣家に仕えた高名な傀儡子の息子。死神・十蘭(安井謙太郎)と契約関係にある『死神遣い』でもあり、吉原の大遊廓で“遊女連続殺人事件”に関わっていく。また、舞台では吉原遊廓の惣名主を父にもつ侠客のリーダー庄司新之助(崎山つばさ)と、死神・十蘭が大暴れする。舞台『ナナマルサンバツ THE QUIZ STAGE』シリーズや舞台『けものフレンズ2〜ゆきふるよるのけものたち〜』などで活躍する鈴木絢音は、映画初出演にしてヒロイン・お藤に抜擢。吉原遊郭の惣名主の娘で、ちゃきちゃきした気立ての良いお藤の前では、ふだんは血気盛んな男たちもタジタジに。鈴木絢音は映画のみの出演となる。今回、メインキャストのキャラクタービジュアルも解禁された。華やかなビジュアルは、東映京都撮影所の衣裳部・美粧部と舞台の衣裳・ヘアメイクチームがタッグを組み、制作された。また同時に特報も公開となり、『江戸に誕生“新ヒーロー”』から始まる映像は、仮面ライダー・スーパー戦隊とはまた違う東映時代劇の新たなるヒーローの誕生を予感させる。映画オールキャスト&舞台追加キャストも明らかに。押田岳(『仮面ライダージオウ』)、松浦司(舞台『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』)、松本寛也(『特命戦隊ゴーバスターズ』)、北川尚弥(ミュージカル『スタミュ』)、高田里穂(『仮面ライダーオーズ』)、萩野崇(『仮面ライダー龍騎』)、陳内将(舞台『A3!』)ら、テレビ、舞台、映画で活躍するキャストが揃う。また山口馬木也、堀内正美、高田聖子ら実力派俳優が脇を固める。陳内、松浦、松本、北川は、崎山&安井とともに映画に続き舞台にも出演し物語を紡いでいく。○鈴木絢音 コメントお藤役、乃木坂46 鈴木絢音です。映画と舞台の連動プロジェクト、私は映画に出演させていただきます。時代劇に死神や探偵といった要素が加わっているので、幅広い世代の方に楽しんでいただける映画になっていると思います。映画の完成、そして続きを舞台編で観劇できることが、今から楽しみです。
2020年01月21日モデルで女優の大政絢が、来年1月29日にビューティー本『BE BEAUTIFUL Aya Omasa Beauty Book』を発売する。このたび表紙と収録カットが公開された。この本は、潤いのある美肌を保ち続けるための普段のスキンケアや、健康的かつ無駄のない“しなやか美ボディ”を作り出すトレーニング習慣、自分の体と心に向き合って取り入れる日々の食事、美しさを追求し続けるモチベーションについてなど、大政絢の“美の秘訣”を余すことなく公開した一冊。このたび公開されたのは、表紙カットと、巻頭グラビアに収録されるカット4点。表紙は下着姿でベッドに横たわる全身を大胆に披露した一枚で、しなやかで引き締まったくびれと、バストの美しいラインなど、女性が思わず見惚れてしまうような理想的な美ボディで、カバーを広げると全身が現れる作りとなっている。また、モナコで撮り下ろされた巻頭グラビアには、ビーチにて、水着姿で美背中を披露した写真なども収録されており、クールで大人っぽくセクシーな表情、エキゾチックな雰囲気も印象的。ほかにも、世界各国のセレブが集まると言われている「オテル ド パリ モンテカルロ」を舞台に、ゴージャスでセクシーな肌見せドレス姿なども披露している。(C)SDP
2019年12月06日スラリとした抜群のスタイルに、眩しい笑顔。“健康美人”という言葉がまさにお似合いな、女優の大政絢さん。ところで大政さんといえば、大の料理好きとしても知られる。ブログやSNSに“#絢ご飯”のハッシュタグとともに掲載される手の込んだ料理が、美容と健康に関心のある多くの女性たちの間で話題に。「実はそんなに、手の込んだことはしていないんですよ(笑)。お友だちが遊びに来た時は頑張って作りますが、一人の時は基本的にシンプルです。作るメニューも和食が大半。材料をただ焼いたり蒸したりして、そこにお塩を少しだけふって食べたり。すごく簡単なので、そこまで手間もかかりません」料理に目覚めたのは、20歳前後の頃。好きなレシピ本を読んだり、料理教室に通ったりして、徐々に料理と触れ合う中で、健康への意識も変わっていったという。「私も10代の頃は、お豆腐などだけ食べるダイエットにハマったり、偏ったことをしていました。でも料理をはじめてからは、バランスよく食べることの大切さに気付いたんです。基本は、一汁三菜。お肉もお魚も野菜も炭水化物も、偏らずに摂るようにしています」栄養の整った、バランスのいい食事。それを飽きずに美味しく作るため、大政さんがこだわっているポイントが2つあるという。「一つは、調味料をなるべく使わないこと。私が使っているのは、塩、お醤油、みりん、黒砂糖といった、日本人になじみのあるものばかり。それも、できるだけ素材本来の味を生かしたいので、大量に使うことはありません。ごく普通の調味料で、やさしく作りたいと思っています」素材本来の味わいを楽しむため、食材選びにもこだわりが。「もう一つは、旬の食材を取り入れること。旬の野菜やフルーツって、そのままでも十分甘くてみずみずしいので、シンプルな調理法が合うんです。もちろん、栄養もたっぷり。ネットで産地を調べて取り寄せることも多いです」ちなみに、今の季節でもっとも注目している美容食材は?「秋から冬にかけては、やっぱりきのこですね。『これ、ほぼきのこじゃない?』っていうくらい、炊き込みご飯に大量に入れたり(笑)。そこに鮭を投入したり、おにぎりにしてシソで巻いて食べたりしても美味しいですよ」想像するだけでもお腹が鳴ってしまいそう!そんな大政さんのとっておきの体内美容レシピとは。「寒くなってきた時や、食べすぎて胃腸が疲れている時は、しょうが入りのあたたかい豆乳スープをよく作ります。お弁当によく持っていくのは、豆腐のつくね。鶏のひき肉を少し混ぜることもありますが、豆腐だけで作ることも。ヘルシーなのにお腹をしっかり満たしてくれるのでおすすめです」夕食はなるべく就寝2時間前までに済ませ、お腹がすいた状態で、「明日の朝、何を食べよう?」と考えながら夢の中へ。「起きてすぐ朝食を作ってしっかり食べる」のもルールだという。健康的な食生活を実践するようになり、体調が劇的に変化した。「よく血液検査に行くのですが、今まででいちばん栄養のバランスが整っているみたいです。どこにも偏りがない、すべてが理想的な数値に。でも確かに、昔は手足がすごく冷えていたのが、今は逆に暑がりになったくらい、代謝も驚くほど良くなりました」もちろん食事だけではなく、適度な運動による影響も大きい。「実は少し前に糖質オフダイエットに挑戦したのですが、普段は欲しない甘いものがすごく食べたくなって、私には逆効果だったんです。その経験から、私は食べるのを我慢するとストレスになってしまうタイプだと分かったので、しっかり食べるためにも今まで以上に体を動かすようになりました。でも逆に、運動がストレスになるという人は、食事で炭水化物を少し減らしたりして調整するのがいいと思います。正解は人によって違うはずなので、“自分にとって何がいちばんストレスなのか”をよく考えながら、これからも体づくりに取り組んでいきたいです」健康美人のための5つのポイントPoint1:基本は一汁三菜。すべての栄養をバランスよく摂ります。Point2:野菜やフルーツは“旬”にこだわる。素材の味を楽しむことこそ、体内美容のカギ!Point3:調味料は最小限に。シンプルな味付けで、体にもやさしく。Point4:夕食は、就寝する2時間前までに済ませます。Point5:食べることを我慢しないためにも、運動は欠かしません!おおまさ・あや1991年2月4日生まれ。北海道出身。スキンケアやボディケアなど“美”の秘訣が詰まったビューティブックを2020年1月下旬に発売予定(SDP)。公式Instagramは@aya_omasa_beauty_bookトップス¥9,000(PUBLIC TOKYO/パブリックトウキョウ ウィメンズ新宿店 TEL:03・6258・0533)デニム¥23,000(UPPER HIGHTS MAIN/TOMORROWLAND TEL:0120・983・511)ピアス¥60,000(ブランイリス/ブランイリス エストネーション六本木ヒルズ店 TEL:0120・503・971)パンプス¥42,000(MIISTA/GALERIE VIE 丸の内店 TEL:03・5224・8677)※『anan』2019年11月20日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・斉藤くみヘア&メイク・NOBU(LOVABLE)取材、文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2019年11月16日毎日放送(MBS)主催の音楽イベント「MBS音祭2019」が本日、10月6日に大阪城ホールで開催される。「MBS音祭」は毎日放送が、2014年から開催している音楽イベント。9回目となる今年はEXILE SHOKICHI、ゴールデンボンバー、Da-iCE、日向坂46、ベリーグッドマン、オープニングアクトで大阪☆春夏秋冬の出演が予定されている。公式サイトにはEXILE SHOKICHIが「ソロとして大阪でイベントに出演させて頂くのは久しぶりで個人的にも大阪が大好きなので、とても楽しみにしています!」、日向坂46・齊藤京子が「MBSラジオのレギュラー番組に出演させていただいているご縁もあり、このような素敵なイベントに呼んでいただき、とても光栄です」など、出演者のコメントが寄せられている。今年も多彩なパフォーマンスによって、大阪城ホールが熱く盛り上がることだろう。■公演情報「MBS音祭2019」日時:10月6日(日)開場15時/開演16時(予定)会場:大阪城ホール出演:EXILE SHOKICHI、ゴールデンボンバー、Da-iCE、日向坂46、ベリーグッドマン(五十音順)オープニングアクト:大阪☆春夏秋冬※大阪☆春夏秋冬の出番は15時30分を予定。MC:大吉洋平(MBSアナウンサー)、三戸なつめ
2019年10月06日●舞台と映画は違う本丸の物語名立たる刀剣が戦士へと姿を変えた“刀剣男士”を率い、歴史を守るために戦う刀剣育成シミュレーションゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」が、第5のメディアミックスとして実写映画化され、『映画刀剣乱舞』として、1月18日から公開中だ。舞台『刀剣乱舞』シリーズでもおなじみの鈴木拡樹(三日月宗近役)らに加え、山本耕史、八嶋智人らベテラン陣が参加することでも話題を呼んでいる同作。山本演じる織田信長が本能寺の変で斃れようとしているところへ、歴史を改変しようと目論む"歴史修正主義者"が送り込む時間遡行軍が襲ってくる……というストーリーは、歴史ミステリーの要素を含みながら、さらにアクションやキャラクター性も楽しめるエンタテインメント作品となっている。今回は、舞台シリーズで三日月宗近を演じてきた鈴木と、織田信長役で重厚な存在感を示す山本にインタビュー。互いの印象や、撮影中のエピソードなど話を聞いた。○お互いの印象は?――2人が会われたのはいつぶりですか?山本:実は昨日も会っているんですよ。鈴木:僕の出ていた舞台(『「No.9 ー不滅の旋律ー」)を観劇してくださって。山本:「またすぐ会うよ」なんて言って昨日は別れたんだけど、まさか今日だとは思ってなかったでしょう(笑)。鈴木くんは驚いていました。僕は知っていたんですけどね。――初めて会ったときは、どんな印象でしたか?鈴木:初日を迎える前、祈願に行ったときに初めてお会いしました。山本:三重県の伊勢神宮まで行って。鈴木くんのことは、すごくシュっとして、物静かな人だなと思いました。初対面から「しっかりしてる」と思いました。鈴木:最初にお会いしたときから、優しく話しかけてくださって。助けていただいた部分が沢山ありますね。山本: 「これからよろしくね」というのもあったし、ごはんもその日に行きました。「普段、どんなことしてるの?」と聞いたら、毎日すごい走ってると言ってて。昨日も走ったの?鈴木:はい。趣味なので、毎日。山本:昼と夜、どっちに走るの?鈴木:夜ですね。シャワーを浴びる前に走っています。今みたいに、山本さんがいろいろと話をしてくださって初日を迎えられたので、普通より緊張感は少なく望めました。○最初に撮ったシーンで核心に――劇中の間柄も、微妙な距離感がうまく表されていて。山本:そもそもファンタジーな関係だもんね。刀剣男士たちがどこから来たとかいうことに対して、さすが織田信長だなと思える理解力もあるし。普通の人間味あふれた人同士だと違和感あるけど、織田信長と刀剣男士だと、しっくりくる。それに、目の前で人が斬られて、しかも一瞬にして消えたとしても微動だにしない。そこも織田信長だなと思いましたね。織田信長と三日月宗近というのは、すごく近くにいるけれど、ちゃんと距離もある。こっちは何者なのか品定めしようとしているけど、相手は一向にそれを明かさない。お芝居もそうだけど、緊張感のある距離感でした。鈴木:しかも、映画の撮影に入って、最初に撮ったのが後半のシーンで、三日月宗近と織田信長の核心に迫る場面だったんですよ。さぐりあいの答えが出るところからはじめました。――今回、アクションも見どころですが、舞台のアクションとも違う部分があったのでは。鈴木:カメラが僕たちの動きを追ってくれていて、その視点で見られるのが大きな違いです。舞台であれば、お客さんの視点は前からの固定になりますが、今回は映像でいろいろな角度から見られるという意味でも、迫力がまた違うのかなと思います。しかも刀剣男士たちの殺陣はファンタジーやエンタメという観点でやっていますが、織田信長などその時代に普通に生きていた兵士たちの闘い方は非常にリアルに描かれていて、ファンタジーとリアルの差がうまく描かれているんじゃないかなと思います。――「舞台『刀剣乱舞』悲伝 結いの目の不如帰」では、三日月宗近には謎もあって、それが実は皆のためであるというような部分が描かれていて、今回のキャラクターも少しつながってみえるようなところがあったのですが。鈴木:そこは、”映画は映画”として、まっさらな気持ちでいこうと思ってました。『刀剣乱舞』って、いろいろなメディアで展開していますけど、それぞれが違う本丸の物語。同じキャラクターであっても、別の作品では別の歴史を持っているという世界観で描かれているので、映画版は映画版として、という思いで演じていました。もちろん近い部分はあるとは思うけど、それはもともと三日月宗近が持っているキャラなんだと思いますね。●山本耕史が驚いた、2.5次元というジャンル――山本さんはこれまで時代劇を大切にされてきて、今回は、時代を扱ったファンタジーであり、また初めての方も多い作品でしたが、やってみていかがでしたか?山本:もちろん『刀剣乱舞』の存在は知っていました。舞台の世界でも名が轟いているし、すごいことだと思いますよ。鈴木くんも、最初は20歳くらいなのかなと思ったらすごく大人だし、だからこそ、きっちりした姿勢でやっていて、説得力を持って演じられるんだと思います。それに、『刀剣乱舞』という舞台にも、強い世界観があるなと思います。何を言っているのかわかりにくい作品もときにはあるにはあると思うんですけど、『刀剣乱舞』は、ダイレクトにお客さんが求めることを観せていると思うんです。それは演じる皆さんの努力や、作り手の緻密な見せ方があってのことだと思うので、改めて、2.5次元っていうジャンルはすごいなと思っています。――鈴木さんは、先輩とご一緒して刺激はありましたか?鈴木:普段は、なかなか先輩方と絡む機会が少ないので、こういう出会いがあることが嬉しいし、この出会いから学ぶことがたくさんありました。2.5次元としてもより発展できるし、僕だけじゃなくて、みんながたくさん勉強できたんじゃないかな。――なにか直接アドバイスをもらったりは?山本:そんなに直接はないんだけど、昨日も舞台に行きましたし、その後も連絡をとっています。この間は、僕もやったことのある演出家の舞台に鈴木君が出ていたから、「どう?」なんて連絡したりね。鈴木:そういうやりとり自体も、本当に初めてのことで。メールでアドバイスも下さいましたし、撮影の後にもまたご飯にも連れてってもらいました。ご本人を前にしてあれだけど、どうやって恩返ししたらいいのかなって(笑)。山本:それはもう、いろいろ僕を出してもらえれば(笑)。でもこの映画を舞台にしても絶対面白いよね。鈴木:信長を題材にしたことはあったんですけど、その時とはまた違って面白いかもしれないですね。山本:俺、そういう企画あったら出るよ! 1幕で2シーン、2幕で3シーンみたいな(笑)鈴木:各所で締めてくれるんですね(笑)。山本:最初は後ろ向きで立ってて、セリフをしゃべって振り返って暗転する、というのがまずワンシーン(笑)。でもそういう風に、映画版でも、織田信長というものを大きな存在として描いてくれたのも良かったですね。もちろん、刀剣男士たちが主役なんだけれど、織田信長も核となる人物なので、そこを、ちゃんとどっしりと描いてくれて。それと、脚本を読んで面白かったのは、僕らは史実の側を演じているんだけど、その史実にもウソがないんですよね。実際に、本能寺の変で実は織田信長が生き延びていたという説もあるし、そういうものをうまく利用してる。そこに、刀剣男士たちが関わってきて、違和感なくできていると思いました。面白かったのは、明智光秀がちょっと驚きすぎなシーンかな(笑)。○『刀剣乱舞』は原点を膨らませていく――鈴木さんも、印象に残ったところは。鈴木:この映画も、史実をもとにしながら、「もし誰かがこうだったら」という”たられば”で成り立ってて。『刀剣乱舞』の世界観も、もし刀剣が人の姿をして現れたらどうなるのか、というところが原点でもあります。その原点から、膨らませていった世界なので、実写化をするにあたっても、ほかの作品よりもやりやすかったのかもしれない、とも思います。今作でも、うまく史実の軸をぶれないようにして、刀剣男士たちのパラレルワ-ルドとうまくはまった世界観になっているなと思います。この『映画刀剣乱舞』を見たあとにも、各キャラクターについても、また語ることができるのではないかと。山本:どの刀剣男士をメインにしても物語はできそうだし、無限だよね。鈴木:それに、その刀剣を所持していた武将もいるので、その武将と刀剣男士との関係性も描けば、本当に無限ですね。――織田信長と三日月宗近の関係性で描かれたのが『映画刀剣乱舞』ですね。山本:結局、織田信長は刀剣男士たちに翻弄されてるようでされてなかった、とも言えますね。そして、史実も尊重しつつ、同時に刀剣男士たちの世界も成り立っている。やっぱり、織田信長って実在の人だし、ファンの多い武将でもあるから、カリスマ性を残してほしいじゃないですか。この映画は、織田信長のカリスマ性は一ミリも欠けることがなかった。そこは、鈴木くんが演じた三日月宗近と織田信長との関係性に、いい緊張感があったからこそだと思います。鈴木:史実だと、刀剣としての三日月宗近の存在は、織田信長もご存じでしょうけど、実際に残っている説などからすると、足利義輝か、豊臣秀吉と関わる物語のほうが創造はしやすいと思います。でも映画版だからこそ、織田信長との関係性も描けるというのは感慨深いところでした。――今回の映画って、歴史の事実が変えられないからこそ、その間の想像力が作品を面白くしていると実感しました。山本:それに加えて、画としてもすごく綺麗だし、僕自身も刀剣男士たちを素直に綺麗だなって思いました。それに、ハリウッド映画みたいなところもあって、アクションもあるから、男の子もきっと好きな世界観だろうなと思いますね。■鈴木拡樹1985年6月4日生まれ、大阪府出身。2007年、テレビドラマ『風魔の小次郎』で俳優デビューし、2008年、『最遊記歌劇伝 -Go to the West-』で初主演を果たす。以来様々な舞台『弱虫ペダル』(12~)シリーズ、舞台『刀剣乱舞』(16~)シリーズなどで活躍し、「2.5次元」界を牽引。『髑髏城の七人 Season月 下弦の月』(17~18)、『No.9 ー不滅の旋律ー』(18~19)などに出演し、2019年はWOWOWオリジナルドラマ『虫籠の錠前』(3月)舞台『どろろ』(3月)、『最遊記歌劇伝-Darkness-』(6月)上演を控えている。■山本耕史1976年10月31日生まれ、東京都出身。0歳のころからモデルとして活動し、1987年に日本初演の『レ・ミゼラブル』で舞台デビュー。以来、様々な舞台、ドラマで活躍し、2005年には『第56回NHK紅白歌合戦』の白組司会に抜擢された。主な出演に、ドラマ『ひとつ屋根の下』(93、97)、大河ドラマ『新選組!』(04)、『パンドラ』シリーズ(08~18)、舞台『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(07~09)、『メンフィス』(15、17)、劇団☆新感線『髑髏城の七人』 Season花(17)など。2019年はドラマ『4K大型時代劇スペシャル 紀州藩主 徳川吉宗』(2月)主演、舞台『愛のレキシアター ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ』(3月)などを控えている。
2019年01月25日アイドルグループ・乃木坂46の新成人メンバーである齋藤飛鳥、伊藤純奈、佐々木琴子、鈴木絢音、寺田蘭世、梅澤美波、田村真佑が11日、東京・赤坂の乃木神社で成人式を行った。今年の新成人メンバーは8人だが、和田まあやが舞台スケジュールのため欠席し、この日は7人があでやかな振り袖姿で集結。それぞれ新成人としての意気込みを語り、目標や願いを書き込んだ絵馬もお披露目した。○齋藤飛鳥(1期生)■新成人としての意気込み「8月に二十歳を迎えたんですけど、以前と何ら変わりないです。変わらず平和に過ごしていけたらなと思っています」■絵馬飛鳥ちゃん「あんまり名字で呼ばれるのが得意じゃなくて、いろんな現場のスタッフさんとかいろんな番組に出させていただいたときに『飛鳥ちゃん』って呼ばれたいなと思って」○伊藤純奈(2期生)■新成人としての意気込み「一人の大人としてしっかり自覚を持ちつつ、年下の後輩・4期生が新たに入ったので、先輩らしくいろいろなことを教えられたらなと思います」■絵馬一つ一つの出会いを大切にする「個人でのお仕事もたくさんさせていただいているので、一つ一つの現場でお会いしたスタッフさんや役者さんとの出会いを感謝して大切に。いろいろなご縁があってまたお仕事させていただくこともあるので、あらためて一つ一つの出会いを大切にしたいなと思います」○佐々木琴子(2期生)■新成人としての意気込み「今年も充実した1年にしたいと思っています」■絵馬色んな人と食事に行く。「メンバーも含め、メンバに限らずメンバー以外の方とも行きたいなと思っています。メンバーとも行きたいです」○鈴木絢音(2期生)■新成人としての意気込み「社会的に二十歳というと大人ということなので、社会の中にいる1人の鈴木絢音という客観的な視点をもって過ごしていきたいなと思います」■絵馬常に感謝を忘れない。「当たり前のことだけど、この節目だからこそ自分の肝に銘じたいと思って書きました」○寺田蘭世(2期生)■新成人としての意気込み「二十歳になりましたが、二十歳といってもアイドルという職業をさせていただいている以上は、かわいい面やおもしろい面を出していきたいですし、大人になったからこその仕草だったり、成長したなというところも見せられる年になればいいなと思っています」■絵馬世界平和「一人一人の方がこういうことを願ったら世界が変わるんじゃないかなと。日本の若い世代の一人として…日本レコード大賞で二連覇させていただいたときの1曲目(最初の年)が『インフルエンサー』という楽曲で受賞させていただいた。“インフルエンサー”は“人に影響力を与える人”という意味があって、乃木坂46としてメディアとかを通して影響力のある人になれたからこそ願ってみるのもいいかなと思って書かせていただきました」○梅澤美波(3期生)■新成人としての意気込み「ついこのあいだ二十歳になったんですけどあまり実感はない。今年は自分自身の力をもっとつけて、グループの力になれるような存在になれたらいいなと思っているので、去年以上にもっと頑張りたいなと思います」■絵馬表現力を高める。「去年はいろいろと、ライブでは歌とダンスだったり、舞台をさせていただいたんですけど、周りの方に助けられてばかりで、表現力の引き出しの少なさを実感した1年だったので今年は…歌、ダンス、お芝居とか先輩方が広げてくださった道がたくさんあるグループなので、そこで自分の力をもっとつけて自分自身がスキルアップできたらいいなという意味で書きました」○田村真佑(4期生)■新成人としての意気込み「去年乃木坂46の一員になったので、まだわからないこともたくさんあると思うんですけど、4期生の中では頼れるお姉さんになれるように頑張るのと、乃木坂全体では自分にできることから始めていこうと思っています」■絵馬見た目も中身も大人になる!「よくメンバーから『年上なのに年上っぽくない』とか、『行動が5歳児』って言われていまうことがあるので、今年で二十歳になるということで、見た目も中身も成長していけたらなという思いで書きました」毎年恒例となっている「何世代か?」という質問が飛ぶと、齋藤が「今ここに1期生から4期生までいるなと。“だいたいぜんぶ世代”だなと」と返答。「この近くで『だいたいぜんぶ展』をやっていまして、乃木坂の歴史を振り返る展示会をやっているので、ぜひみなさまそちらに」と、同日よりソニーミュージック六本木ミュージアムにて開催されている「乃木坂46 Artworks だいたいぜんぶ展」をちゃっかり告知した。
2019年01月11日アイドルグループ・乃木坂46の新成人メンバーである齋藤飛鳥、伊藤純奈、佐々木琴子、鈴木絢音、寺田蘭世、梅澤美波、田村真佑が11日、東京・赤坂の乃木神社で成人式を行い、あでやかな振り袖姿を披露。それぞれ新成人としての抱負を語り、梅澤は「グループの力になれるような存在になれたら」と語った。今月6日に二十歳を迎えたばかりの梅澤は「あまり(二十歳という)実感はないんですけど、今年は自分自身の力をもっとつけて、グループの力になれるような存在になれたらいいなと思っているので、去年以上にもっと頑張りたいなと思います」と活躍を誓った。そして、「表現力を高める。」と目標を書き入れた絵馬を披露。「去年はいろいろと、ライブでは歌とダンスだったり、舞台をさせていただいたんですけど、周りの方に助けられてばかりで、表現力の引き出しの少なさを実感した1年だった」と2018年を振り返った上で、「歌、ダンス、お芝居とか、先輩方が広げてくださった道がたくさんあるグループなので、そこで自分の力をもっとつけて自分自身がスキルアップできたら」と思いを語った。また、理想の女性像を聞かれると、「余裕のある女性が素敵だなと思う」と返答。「私は何するにもけっこうテンパってしまう。どこか余裕のある女性を見ると素敵だなと思うので、20代からちょっと頑張りたいなと思います。どしっと構えていられるような人になりたいです」と話した。なお、同じく新成人メンバーの和田まあやは、舞台スケジュールのため欠席した。左から伊藤純奈、鈴木絢音、寺田蘭世、齋藤飛鳥、梅澤美波、佐々木琴子、田村真佑
2019年01月11日アイドルグループ・乃木坂46の新成人メンバーである齋藤飛鳥、伊藤純奈、佐々木琴子、鈴木絢音、寺田蘭世、梅澤美波、田村真佑が11日、東京・赤坂の乃木神社で成人式を実施。それぞれ目標を書いた絵馬を手に登場し、齋藤は「飛鳥ちゃん」と書いた絵馬を披露した。昨年8月に二十歳を迎えた齋藤は「8月に二十歳を迎えたんですけど、以前と何ら変わりないです。変わらず平和に過ごしていけたらなと思っています」と笑顔でコメント。「二十歳ってあんまり大人って認識がなくて、もちろん大人にならなければならない部分もあるんですけど、まだ子供なのかなと思うので、いろいろわきまえつつまだ自然体でいてもいいのかなと…」と話した。絵馬には「飛鳥ちゃん」と自身の名前を書き入れ、「真面目なやつなんですけど、あんまり名字で呼ばれるのが得意じゃなくて、いろんな現場のスタッフさんとかいろんな番組に出させていただいたときに『飛鳥ちゃん』って呼ばれたいなと思って」と説明。報道陣から「飛鳥ちゃん、真面目なことを書き直すとしたら?」といじられると、「これもけっこう真面目ではあるんですけど、ダメですかね?」と照れ笑いし、ほっこりした空気が流れた。なお、同じく新成人メンバーの和田まあやは、舞台スケジュールのため欠席した。左から伊藤純奈、鈴木絢音、寺田蘭世、齋藤飛鳥、梅澤美波、佐々木琴子、田村真佑
2019年01月11日公演初日を迎えた舞台『GIRLS REVUE』の囲み取材が10日、東京・有楽町のオルタナティブシアターで行われ、乃木坂46の樋口日奈、伊藤純奈、鈴木絢音、元乃木坂46の能條愛未が舞台への意気込みなどを語った。この日からスタートした同舞台は、乃木坂46の樋口日奈、伊藤純奈、鈴木絢音、そして同グループの卒業生でもある能條愛未ら女性のみで構成されるレビューショー。耳馴染みのある曲や一緒に盛り上がれる曲をキャスト陣が披露するなど、2019年のはじまりにふさわしいステージとなっている。そんな同公演の初日を控え、4人は報道陣の取材に応じた。現在の心境を問われた樋口は「1カ月ぐらい前からキャストの皆さんと稽古が始まり、今日まであっという間過ぎて、今日始まるのがまだ怖いなというところがあります。ですが、勢いのまま初日を迎え、どんどん良いものをみんなで作っていければと思っています」と意欲を見せ、伊藤も「各々不安はあると思いますが、チームワークがいいですし、この雰囲気なら本番は乗り切れると思います。そこは安心してやりたいなと思っています」と自信を見せた。また、乃木坂46を卒業してから初めての舞台となる能條は「気持ちや覚悟だったり意思みたいなものを皆さんに伝わったらいいと思っています」と覚悟をにじませて、「とにかく仲の良いメンバーなので、この4人で足並み揃えて最後まで駆け抜けられたらと思っています」とかつての同僚とともに共闘を誓っていた。今年成人を迎える伊藤と鈴木。昨年11月に20歳となった伊藤は「あまり実感が沸かないんですが、成人式は一生に一度のもの。思い出に残るものにしたいなと思います」と成人式を楽しみにしている様子。一方の鈴木は「私はまだ19歳なので、20歳になったというのはありませんが、可愛い振り袖が着れるならいいなと思うぐらいですかね」と話していた。舞台『GIRLS REVUE』は、1月10~27日(14・20日は休演)に東京・有楽町のオルタナティブシアター、2月1・2日に大阪・サンケイホールブリーゼでそれぞれ公演される。
2019年01月11日“踏む音”と書いて“トーン”と読ませる。「アーキペラゴ」とは“力の波動”“列島”を意味する言葉。「日本列島を、音を踏み鳴らして行脚する。音を、いろんなところに行って表現しようという意味合いを込めて」のネーミングだ。リーダーは、“神の手”の異名を持つスーパーアーティスト石川直。そのスネアドラムの超絶技で魅了した『blast』の仲間で、ダンサー和田拓也、トランペッター米所裕夢と3人で結成した。そして「何か新しい、面白いことをやっていきたいという意志を持った仲間たち」と、メンバーは10名に。中でも、スネアドラムソロ世界大会3度優勝の石川をはじめ、2連覇達成の春田界渡、超絶サウンドの中部敬之という、日本人スネアドラマー最高峰の3人がそろったトリプルドラムの演奏は圧巻だ。今回、石川と中部が来阪し、セカンドツアーの見どころを語った。踏音ArchipeLagoチケット情報ファーストツアーの関西公演は、2016年12月30日・31日。圧巻のサウンドとリズムにビジュアル要素がコラボしたパフォーマンス。全てのパートが超絶テクをぶつけ合うことで生まれる音の波動に包まれ、初めて味わう感覚に興奮の大晦日だった。石川は「今回はベースの部分から見直し、特性を生かして個々の能力を反映したショーになると思います」と話す。ドラム・パーカッション、管楽器セクション、ダンサーが各3名、そして完璧なブレス・ボイスパーカッションの10名で繰り広げるパフォーマンス。見どころは「まず、インパクトのある楽曲でカッコよく始まるオープニング。そこでトーン(踏音)の世界観に引き込まれると思うので、絶対に見逃さないで。遅刻厳禁です!(笑)」と中部。今回は、ダンスと映像を融合させた独自のクリエイションで、驚きのパフォーマンスをみせる集団「白A(シロエー)」の映像クリエイターが参加するのも楽しみだ。石川は「僕らは、音だけで届ける音楽でなく、リズムプラス目で楽しんでいただくパフォーマンス要素のあるドラミングです。それをさらに映像の技術とアイデアで、体感したことのない、見たことのないものを生んでいこうと思っているので、そこはぜひ、期待していただきたいですね」。京都在住の中部と大阪に住んでいた経験を持つ石川は大阪公演を楽しみにしている。「大阪の中心で、またトーン(踏音)ができるのがうれしい。年末だけど、京都や神戸からも来てもらえるといいな」。『踏音ArchipeLago2ndツアー.f(ドットエフ)』大阪公演は12月26日(水)19時、27日(木)14時の2回公演、サンケイホールブリーゼにて。チケットは発売中。取材・文:高橋晴代
2018年11月30日●話をしていると、本人が続々登場現在、テレビドラマや映画など様々な作品で活躍する、劇団EXILEのメンバー。青柳翔、町田啓太、鈴木伸之、秋山真太郎、八木将康、小澤雄太、小野塚勇人、佐藤寛太、野替愁平と、個々に活躍する彼らが総出演する映画『jam』が、12月1日より公開される。場末のアイドル演歌歌手・ヒロシ(青柳)、良いことをすれば意識不明の彼女の意識が戻ると信じ善行を積むタケル(町田)、刑務所からシャバに戻りやくざに復讐を仕掛けるテツオ(鈴木)といった、3人の主人公をはじめとした、一風変わったキャラクターがたくさん登場するが、実は今回メガホンを取ったSABU監督が劇団EXILE一人一人の個性を膨らませて、役にしているという。今回は、青柳、町田、鈴木の3人にインタビュー。前編では、それの役柄やファンからのアンケートで寄せられた3人の魅力について語り合ってもらった。後編では、この場にいないメンバーについてたっぷりトーク。さらに、それぞれが思う"劇団イケメンランキング"も明らかになった。○いないところでも話題の小澤――これまで、アンケートで寄せられた意見についてお話しただきましたが、ぜひこの場にいないみなさんへのコメントについても、お話うかがえると嬉しいです。青柳:これはどう? 「秋山さんは劇団メンバーといるときに優しく見守っているのが、ギャップ萌え!!」鈴木:ギャップ、あるかな? 多分、無骨なイメージがあるんでしょうね。青柳:実際は無骨なことないよね、優しいし。「小澤さんはピュアでイジられ役。すべってもへこたれない」……いじられ役でもあるけど、すべった時は、へこたれてるね。いや、へこたれてないのかな? まあ、次いこう(笑)――ここでもいじられる感じが(笑)町田:小澤さんは、人を笑顔にする力が半端ないです。青柳:いないところでも話題になるよね。鈴木:そうなんです。本人がいないインタビューでも話題になって、しゃべるんですけど、一切記事には載らないんです(笑)。そこが彼のすごいところでもあります。町田:俺らの話の振り方が、良くないのかもしれない(笑)――小野塚さんは『仮面ライダーエグゼイド』で知ったという意見も多く、「お兄ちゃん気質かと思っていたら、弟ポジションでギャップが良かった」などのコメントが。町田:弟ポジションというか、”欲しがり"なんですよね。鈴木:いいツッコミしてくれるんですよ、小野塚は。青柳:確かに、すぐに返してくれるよね。町田:そういった意味では、小野塚もへこたれない。青柳:小野塚が、1番へこたれないんじゃない?町田:でも、家に帰ったら泣いてるかもしれないですね。繊細なので(笑)青柳:「小野塚くんの、1番いい顔を引き出してくれるのは劇団メンバーだと思ってます!」町田:おお〜。鈴木:そこまでではないかな?(笑)町田:勝手に「引き出してくれ」って、来る感じはある(笑) ……あれ、いたの!?(扉から覗く小野塚)青柳:引き出してほしそうな顔してますね(笑)――今、小野塚さんの話をしていたんです。小野塚:本当ですか!?鈴木:小野塚、最近かっこよくなったよね。痩せたのかな?小野塚:本当ですか!?鈴木:まあでも、これ以上ないから、しまうわ(笑)――引き出しをしまうんですね(笑)。野替さんは「演技力もすごいし、よくわからないワールド感があって引き込まれる」といったご意見などが。青柳:ワールド感は、確かにある。鈴木:宇宙にいる! “野替星”みたいな。町田:SWAY星?(笑)青柳:あ、いた。鈴木:いま、野替くんの話してました。(通りすがり、ニヤッとする野替)○佐藤寛太は「犬」鈴木:次、「将康くんは1番優しいと思ってます。いじられキャラ、愛されキャラの将康くんが大好きです! もう少し、MC力をつけて欲しいなぁと思ってます!」青柳:将康には、ファンの方もちょっと上からなんですね(笑)鈴木:確かに、つっこめる雰囲気を出してますね。愛されキャラ感がある。町田:でも、将康くんが笑ってるとみんな笑顔になるんですよね。青柳:それわかる! 将康の笑い方って、つられる。最後の寛太は「見た目と性格のギャップがすきです。見た目は真面目そう」とか。鈴木:純朴な青年のように見えるけど、彼が1番クレイジーですから。町田:寛太は……犬ですね。鈴木:リードをつけてるけど、いつの間にかリードが取れちゃってる犬ですね。勝手にその辺を走っちゃう。一応、戻ってはくるんですけど。町田:飯が食いたいから(笑)鈴木:「戻ってこなくていい」と言っても、ちゃんと小屋に入ってる(笑)。町田:全く人見知りしないから、1番、いろんな人と仲良くなってますね。――そんな話をしているところに、佐藤さんが。青柳:話題になってる人が、どんどん来るね(笑)佐藤:僕、さっきインタビューで「もうこれ以上、年下のメンバーはいらない」って言いました!(ドヤ顔)鈴木:聞いてない、聞いてない(笑)佐藤:そうですか!?(笑)●それぞれが思う、劇団イケメンランキング――実は皆さんに伺いたい質問も届いておりまして、気になるものをぜひいくつかピックアップいただければ。鈴木:「何をしたらそんなに背が高くなったんですか!?」確かに、なんでみんなこんなにでかいんですかね? 僕はよく牛乳を飲んでましたけど……啓太さん、なんかあります?町田:僕は毎日、夜9時くらいには寝てました。鈴木:ああ、群馬だから。町田:街灯がないから、遊べないんだよね(笑)。青柳さんは?青柳:遺伝じゃないですか?鈴木:ぐうの音も出ないですよ、それ(笑) お父さんも大きいんですか?青柳:180cmくらい。鈴木:お母さんは?青柳:160cmくらい鈴木:やっぱり! 僕も全く一緒です。町田:僕も一緒です。○ゾーンに入る青柳鈴木:これはどうですか? 「佐藤寛太さんが『劇団で1番かっこいいのは町田啓太さん』と言っていましたが、他のみなさんの劇団イケメンランキングも聞きたいです」……俺は、1番まっちー、2番寛太、3番小澤さん。小澤さん、絵写りがいいですよね。町田:俺、小澤さんが1番かっこいいなと思ってる! 写真を撮っても、NGが全くないんです。小澤さんは、どこから撮ってもかっこいい。青柳:俺は、鈴木、町田、寛太の順番ですね。――イケメンランキングは、内面を考えて、みたいなところもありますか?青柳:顔です(笑)町田:俺、青柳さんがヒゲ生やしてるのがめっちゃ好きなんですよ。鈴木:俺、ヒゲなくても好きですけどね!青柳:ヒゲがないと、恥ずかしくて。自分がフリーザみたいに見えてくる。町田:どういうことなんですか!?鈴木:今、青柳さんはゾーンに入っちゃっています(笑)。最後にこの質問いきましょう。「もし来週、1:宇宙に行ける、2:日本一素敵な温泉旅館に行ける、と言われたらどっちに行きますか?」町田:俺は、宇宙だね。鈴木:俺も宇宙……いや、ちょっと怖いな。死ぬ可能性もあるし。しかも、Gに耐えられないかもしれないだろうから、「日本一素敵な温泉旅館」だな。青柳:俺も!鈴木:そこまでして行きたくないです、宇宙。別にすることないし。青柳:いやあ、それは個人の自由じゃない? 行きたいっていう人もいるから。町田:宇宙、行きたいですね。やっぱり、憧れがありますよ。■青柳翔1985年4月12日生まれ北海道出身。2009年、舞台『あたっくNo.1』で俳優デビュー。その後劇団EXILEメンバーとして活動。映画『今日、恋をはじめます』で第22回日本映画批評家大賞 新人男優賞を受賞。ドラマ『ファーストクラス』(14)、『目玉焼きの黄身いつつぶす?』(17)、『食い逃げキラー』(18)、映画『たたら侍』、SABU監督作品『MR.LONG/ミスター·ロン』(17)などに出演。現在、出演作、『あなたには渡さない』(テレビ朝日)が放映中。来年2月8日より出演舞台「MONSTER MATES」、5月より「ハムレット」が上演される。■町田啓太1990年7月4日生まれ、群馬県出身。2010年に「第3回劇団EXILEオーディション」に合格後、ドラマ『ろくでなしBLUES』(11)、NHK連続テレビ小説『花子とアン』(14)、『人は見た目が100パーセント』(17)、『女子的生活』(18)、大河ドラマ『西郷どん』(18)、映画『OVER DRIVE』(18)など話題作に出演し、現在『PRINCE OF LEGEND』(日本テレビ)、『中学聖日記』(TBS)が放映中。映画公開待機作に『二階堂家物語』(2019年1月25日公開)、『PRINCE OF LEGEND』(2019年3月21日公開)、『L♥DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』(2019年3月21日公開)がある。またWOWOW『盗まれた顔~ミアタリ捜査班~』(1/5~放送)にも出演する。■鈴木伸之1992年10月14日生まれ、神奈川県出身。2010年に「第3回劇団EXILEオーディション」に合格後、ドラマ『ろくでなしBLUES』(11)、『GTO』(12)、『ルーズヴェルト・ゲーム』(14)、大河ドラマ『花燃ゆ』(15)、『あなたのことはそれほど』(17)、NHK 連続テレビ小説『半分、青い。』(18)などの話題作に出演。映画『アラグレ』(13)で初主演を果たし、『東京喰種トーキョーグール』(17)、リベンジgirl(17)等で注目を受ける。現在『PRINCE OF LEGEND』(日本テレビ)、『今日から俺は!!』(日本テレビ)が放映中。映画公開待機作に『PRINCE OF LEGEND』(2019年3月21日公開)がある。
2018年11月30日●SABU監督と話し合ってキャラクターができた『jam』現在、テレビドラマや映画など様々な作品で活躍する、劇団EXILEのメンバー。青柳翔、町田啓太、鈴木伸之、秋山真太郎、八木将康、小澤雄太、小野塚勇人、佐藤寛太、野替愁平と、個々に活躍する彼らが総出演する映画『jam』が、12月1日より公開される。場末のアイドル演歌歌手・ヒロシ(青柳)、良いことをすれば意識不明の彼女の意識が戻ると信じ善行を積むタケル(町田)、刑務所からシャバに戻りやくざに復讐を仕掛けるテツオ(鈴木)といった、3人の主人公をはじめとした、一風変わったキャラクターがたくさん登場するが、実は今回メガホンを取ったSABU監督が劇団EXILE一人一人の個性を膨らませて、役にしているという。今回は、青柳、町田、鈴木の3人にインタビュー。映画の役柄についての質問から、読者アンケートにより集まった彼らの魅力についての見解や、ファンの聞きたいことをぶつけていく。○遊び心の詰まった役に――映画『jam』では、3人のキャラクターがとても面白かったんですが、役に対する印象はいかがでしたか? SABU監督と面接もされたと伺いました。町田:「真面目だね」と言われることが多いんですけど、その印象をSABUさんが誇張してくださって、行き過ぎた変態感だったり、狂気じみた気持ち悪さがあるキャラクターになりました。今までやってきた役の中でもだいぶテイストが違ったので、劇団EXILE総出演だからこそ、思いっきりやれたらいいなと思いました。僕は別に真面目ではないとは思っているんですけど、当たり障りないように気をつけてしゃべっているので、それがSABUさんの中で面白いと思っていただけたのかな。――青柳さんが倒れるシーンで、車からザザッと降りてくるところの動きがすごかったなと思いました。町田:実は、あれは全然台本通りに行ってないんです(笑)。青柳さんの倒れ込むシーンを見たら、結構な倒れこみ方で「ああ、気合い入ってるな」と思って、「じゃあ、僕はヘッドスライディングしますか」と相談しました。さすがにヘッドはできないので、若干、3塁打くらいのスライディングで「大丈夫ですか!!」と、遊び心を入れました。――気合いが入っていたという青柳さんは。青柳:もう、楽しみながらやらせてもらいました。言葉が面白かったので、それに負けないように、でも作風を壊さないように。極力本気で、でも自然に見えるようにやったつもりなんですけど、役名が「横山田ヒロシ」ですから、インパクトが強すぎて。前作もご一緒しているので、わかった上で俺のことをいじって面白くした「横山田ヒロシ」ができたんじゃないかな、と思っています。みんなだんだんやり過ぎていくので、楽しかったです。――やはり、横山田ヒロシのショーのシーンがとても印象的でした。青柳:大丈夫でしたか?鈴木:登場シーン、好きですよ。町田:しかも「せり上がってくるんだ!」という。青柳:でも、曲名「こんばんは、ありがとう」だよ?――音楽としてはどういうジャンルになるんですか?青柳:ニュー演歌?鈴木:(爆笑)町田:どこらへんがニューなのか、ちょっと……(笑)青柳:ヒロシ的には、新しいスタイルの演歌で。世界を目指してるわけだから。町田:世界デビューしてないけど、世界平和の曲を歌ってますもんね。青柳:そう、「どっちもどっち」という曲。「どっちもどっち」を繰り返して、最後「お手つきおあいこ」ですよ。よくこんな歌詞思いつきますよね。町田:完全に、監督がふざけてますね(笑)。――鈴木さんはまた、普段の雰囲気とも全然違った、ダークな役でしたね。鈴木:今回セリフが一言もなくて、アクションに集中できて、撮影も楽しかったです。一切笑わないししゃべらないし、刑務所から出てきてすぐにトンカチを振るう。なかなか巡りあう役ではないので、やりがいがありました。監督とは会議室で30分話したんですけど、「どういう作品やりたいの?」と聞かれた時に、「『海猿』みたいな作品やりたいです」と答えてしまって。町田:真逆だよ(笑)鈴木:30分ずっとしゃべりっぱなしで、台本を開いてみたらセリフひとつもなくて、多分「あいつ、うるさいから黙らせとこう」と思われたのかな(笑)。でも、かっこいい役です。●ファンからのアンケートに、本人たちの反応は――今回、劇団EXILEさんが勢揃いということで、ファンの方にアンケートで、どんなところが魅力なのか伺っています。ぜひ、ご本人たちからのコメントもいただけたら嬉しいです。全体としては「ほとんど全員が高身長でイケメン。そして性格が優しそうで礼儀が良い。顔が良い」といったコメントなどをいただいています。青柳:それは、人前に出てる時しか見てないからだと思いますよ!鈴木:これはどうですか? 「体育会系の方もいるはずだけど、そろうとなぜか文化系になる」町田:文化系の感じ、あるのかな? 体育会系でもないけど。帰宅部っぽい感じかな。鈴木:あ、わかる!町田:ゆるい感じのノリなんですよ。個人個人が好きなことをやってるけど、まとまりはあって仲が良いという、帰宅部です。青柳:集まった時とか、真面目な話することもなく、くだらない話をしてる。――では、「みんなが集まった時の『お正月かお盆で集まった親族』感が好き」「上下関係がゆるそうでかわいい」という意見も、合っている感じですね。鈴木:アットホームな感じはあるかもしれないですね。飾ってない。町田:確かに、先輩たちとの距離感が近いかもしれないです。それは、青柳さんたちがアットホームにしてくださって、空間ができているのかも。鈴木:青柳さんじゃないかもしれないですよ、僕らが勝手にそうしてるのかも(笑)町田:原因は俺らか! すいません(笑)青柳:絶対にそうだよ(笑)――青柳さんは「男らしい役が似合うけど、普段は天然さもあってギャップが大好き」「歌声は聴けば聴くほど心に響いて、感情をすべて持っていかれる」といったコメントが。青柳:ありがたいですけど、多分、『jam』を見れば歌への感情はなくなるんじゃないでしょうか(笑)町田:1回目は笑うかもしれないですけど、何回も見たら魂を持っていかれるかもしれないですよ。横山田ヒロシが世界平和を歌ってるって気付いたら!○誰もが認める鈴木伸之のハイテンションさ青柳:このコメントもいいよ、「ノブくんのハイテンションさが好き」。鈴木:やっと、俺のハイテンションさを理解する人が現れましたね。一同:(爆笑)鈴木:これでも、今はおさえている方ですから。町田:本当にやんちゃですよ。カメラが回っていない場では、多分映せないくらいハイテンションですね。――どういう”ハイテンションさ”なんですか?町田:面白いことを思いついちゃったら、とことんまでやる、という感じです。そういう時は、顔の位置が、ちょっとだけ前に出てくるんです。僕たちに近づいてくるんですよ。さっきまでそこらへんにいたのに、ここらへん(顔の前)にいる。青柳:「青柳さん!」って近づいて来る、なんか見つけた時の顔!!鈴木:そんなにわかりやすいですか!?町田:めっちゃわかりやすい!鈴木:俺は、この意見が気になっちゃってます。「私は町田啓太を一目見てショックを受けた。日本にここまで美しい男がいるとは思わなかった」!――町田さんのファンの方は、語彙力のすごい方が多い印象で。鈴木:わかります! なんか、「ぞっこん」って感じになっちゃいそう。町田啓太中毒ですよ。青柳:”マッ中”ね。鈴木:マッ中(笑)町田:でも、ありがたいですね、本当に。■青柳翔1985年4月12日生まれ北海道出身。2009年、舞台『あたっくNo.1』で俳優デビュー。その後劇団EXILEメンバーとして活動。映画『今日、恋をはじめます』で第22回日本映画批評家大賞 新人男優賞を受賞。ドラマ『ファーストクラス』(14)、『目玉焼きの黄身いつつぶす?』(17)、『食い逃げキラー』(18)、映画『たたら侍』、SABU監督作品『MR.LONG/ミスター·ロン』(17)などに出演。現在、出演作、『あなたには渡さない』(テレビ朝日)が放映中。来年2月8日より出演舞台「MONSTER MATES」、5月より「ハムレット」が上演される。■町田啓太1990年7月4日生まれ、群馬県出身。2010年に「第3回劇団EXILEオーディション」に合格後、ドラマ『ろくでなしBLUES』(11)、NHK連続テレビ小説『花子とアン』(14)、『人は見た目が100パーセント』(17)、『女子的生活』(18)、大河ドラマ『西郷どん』(18)、映画『OVER DRIVE』(18)など話題作に出演し、現在『PRINCE OF LEGEND』(日本テレビ)、『中学聖日記』(TBS)が放映中。映画公開待機作に『二階堂家物語』(2019年1月25日公開)、『PRINCE OF LEGEND』(2019年3月21日公開)、『L♥DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』(2019年3月21日公開)がある。またWOWOW『盗まれた顔~ミアタリ捜査班~』(1/5~放送)にも出演する。■鈴木伸之1992年10月14日生まれ、神奈川県出身。2010年に「第3回劇団EXILEオーディション」に合格後、ドラマ『ろくでなしBLUES』(11)、『GTO』(12)、『ルーズヴェルト・ゲーム』(14)、大河ドラマ『花燃ゆ』(15)、『あなたのことはそれほど』(17)、NHK 連続テレビ小説『半分、青い。』(18)などの話題作に出演。映画『アラグレ』(13)で初主演を果たし、『東京喰種トーキョーグール』(17)、リベンジgirl(17)等で注目を受ける。現在『PRINCE OF LEGEND』(日本テレビ)、『今日から俺は!!』(日本テレビ)が放映中。映画公開待機作に『PRINCE OF LEGEND』(2019年3月21日公開)がある。
2018年11月29日目指す体型へとトレーニングを続ける女優、モデルの大政絢さんに、筋トレの秘訣を伺いました!「最近は体重が減ると、筋肉が落ちたかも…と慌ててジムへ行きます。昔は減ると“痩せた!”って嬉しかったんですけどね(笑)」筋トレを始めて3年、意識は180度変わったという大政さん。「25歳から体型は変わり始めると聞き、パーソナルトレーニングジムへ。最初の1年は週2~3回みっちり通って土台を作ったので、今は1週間~10日に一回程度の筋トレでも、必要な筋肉を取り戻せるようになりました」女優業とモデル業を両立させるには、それぞれ求められる体が違うためバランスをとるのは難しい。「女優は女性らしさと自然体を求められ、モデルは服を美しく着こなすためのほどよい筋肉が必要。理想はバキバキの腹筋ではなく、ポージングして初めて、二の腕やふくらはぎにうっすら浮き出るぐらいの筋肉です。とくにデコルテと腕、お尻はハリがありつつ女性らしいシルエットを保ちたい」食事はなるべく自炊で野菜、肉、魚をバランスよく、がマイルール。「プロテインまでは飲みませんが、タンパク質豊富な鶏のささみは筋を取り茹でて冷凍しておき、すぐにサラダを作れるようにしています。よく思うのは、運動するのも食べ物を選ぶのも全部、自分次第。だからこそ努力して体が変わると、自信になるんです。筋トレは自分の体を知り、自分と向き合うことができる貴重な時間でもあり、それがモチベーションにもなっています。憧れは、お尻が上がっていてデニムをカッコよくはきこなせる大人の女性。年を重ねるごとに着られない服が増えるのではなく、似合う服が増えていくこと、これが一生の課題です」気になるパーツを集中して鍛えて理想のボディラインに。仕事の合間にはパーソナルトレーニングジム『アフロディーテ六本木店』(TEL:03・5410・1108)でトレーナーの小塚愛美さんにつく。「姿勢リセットトレーニングは、5kgのダンベルで背筋を鍛えます。バーベルを背負ってのスクワットは、背中のアーチをキレイに」ウェアは動きやすさと可愛らしさが大事。「好きなブランドは『adidas by Stella McCartney』。スタイリッシュだけどちゃんと女らしさもあって、私が求める体に似ています」トレーニングチューブは100均で買いました。「グッズがあった方が負荷をかけやすいんです。これで移動中の車の中や、撮影の待ち時間に体を伸ばしてストレッチしています」おおまさ・あや1991年2月4日生まれ、北海道出身。女優、モデル。数々の映画やドラマ、ファッション誌で活躍。教養バラエティ『林先生が驚く初耳学!』(TBS系)MCを担当。ブラトップ¥5,990(アディダス/アディダスグループお客様窓口 TEL:0570・033・033)タイツ¥20,000シューズ¥26,000(共にアディダス バイ ステラ・マッカートニー/アディダスグループお客様窓口)※『anan』2018年7月11日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・高野夏季ヘア&メイク・高橋里帆取材、文・若山あや(by anan編集部)
2018年07月09日6月8日公開の映画『羊と鋼の森』の完成披露試写会が20日、都内で行われ、山崎賢人、鈴木亮平、上白石萌音、上白石萌歌らが出席した。2016年の「本屋大賞」を受賞し、累計発行部数110万部を超えた宮下奈都の同名小説を実写映画化した本作。ピアノの調律に魅せられ、ピアノと繋がる人々との出会いを通して成長していく青年・外村直樹の物語を描く。主人公の外村直樹に山崎賢人、直樹の先輩調律師・柳に鈴木亮平、直樹の人生を変えるピアニスト姉妹を上白石萌音と上白石萌歌の姉妹がそれぞれ演じている。完成披露試写会が行われたこの日は、試写会前の舞台あいさつに主演の山崎らキャスト陣と橋本監督が登壇。山崎は「(舞台となる北海道の)トムラウシという場所に行ったことがないんですけど、読んでいるとその風景が想像できました。セリフも宮下さんが書かれた素敵な言葉が多く、登場人物もそれぞれが魅力的でした」と原作や台本の感想を述べ、「調律師という仕事は知りませんでしたが、役者という仕事をやる上で色々感じたことを照らし合わせて表現できたらそれが一番リアルだと思い、そうすれば皆さんに伝わると思いながらやりました」とコメント。その山崎が演じた直樹の人生を変えるピアニスト姉妹を演じた上白石萌音は「初めて妹と共演ができた私の人生にとって大切な一本がようやく始めの一歩を踏み出せて、とてもうれしく思います」と妹・萌歌と初共演した本作の試写会に満足げだったが、ピアニスト役には苦労したようで「監督から分厚い楽譜を渡され、そこから特訓の日々でした。本当のピアノと向き合う時間が長かったですね」と振り返った。舞台あいさつの後半には、久石譲が作曲した本作のエンディングテーマ「The Dream of the Lambs」の演奏を担当した辻井伸行が登壇し、エンディングテーマなどを生演奏。それを間近で見た山崎は「こんなに近くで聴かせてもらえるなんて本当の貴重なこと。本当に辻さんの力強さと気持ちで弾いている感じがすごく感動しました」と絶賛し、上白石萌音も「(劇中で演じた)和音の理想の音というか、私が思い描く和音の音は辻さんの繊細で柔らかくて力強い音で、ずっと焦がれていました。この音にどれだけ支えられたか分かりません。感無量です」と感激しきりだった。映画『羊と鋼の森』は、6月8日より全国公開。
2018年05月21日口で喋る以外にも、カラダはいろんな箇所で音を発します。違和感のある音から小気味のいい音など、様々。男性はそんな音に敏感に反応し、興奮することもあるようです。そこで、“聞くと興奮する女子のカラダから発する音”について、男性たちの意見を踏まえてご紹介します!文・塚田牧夫“唾”をゴクリと飲む「緊張したときとか、唾をゴクッて飲みますよね? あのときに鳴る喉の音が好き。僅かな音だけど聞き入っちゃいます。こっちにも緊張感が伝わってきて、興奮します」タカシ(仮名)/30歳音だけでなく、女性の喉の動きに注目する男性もいますよね。もしかしたら、卑猥な妄想を掻き立てられるのかもしれません。“お腹”がグーっと鳴る「僕の彼女なんだけど、よくお腹が鳴るんです。グーッて感じで、結構デカいんですよね。だから彼女はいつもアメとか持ち歩いてます。たまに忘れてグーッて鳴ってしまったとき、恥ずかしそうにしてるのが可愛い」ハルタ(仮名)/27歳お腹が鳴るのは体質にもよりますよね。女性にとっては聞かれると恥ずかしい音かもしれません。その恥ずかしさが伝わってきて、男性は得をしたような気分になるんでしょう。“鼻”をクンクン鳴らす「人って、嫌なニオイを感じたとき、クンクンと鼻を鳴らすじゃないですか。ニオイに違和感を覚えているような感じで、顔をしかめますよね? 女の子のああいった仕草に興奮します」ケイイチ(仮名)/31歳音のみではなく、表情も含めて興奮するんでしょう。男性のなかには、「臭いニオイを嗅がせるのが好き」という変わった性癖の持ち主もいるので、その延長かもしれません。“頭”をボリボリ掻く「職場の向かいのデスクの女子社員なんですけど、たまに頭をボリボリ掻いています。僕は心のなかで“掻いてる掻いてる……”と思いつつ、聞き入っています。無意識なんでしょうね。自分では気付いてない感じが、なんかいい」ユキヤ(仮名)/28歳女子の無防備な様子に興味をそそられているんでしょう。男性が好むとされる“隙のある女性”という印象を与える行為かもしれませんね。“男が聞くと興奮する女子のカラダから発する音”をご紹介しました。こういった音も、男性にとっては興奮する要素となり得ます。特殊な要素かもしれませんが、身につけておくと何かの役に立つ……かもしれませんね?(C) Forewer / Shutterstock(C) OrelPhoto / Shutterstock(C) Mangostar / Shutterstock(C) pathdoc / Shutterstock(C) LightField Studios / Shutterstock
2018年04月22日高校での競技クイズを題材に描き、昨年はアニメ化もされた大ヒット漫画「ナナマル サンバツ」(原作・杉基イクラ)を舞台化した「ナナマルサンバツ THE QUIZ STAGE」が5月に上演される。「ヨーロッパ企画」とのコラボレーションとなる本作は、脚本・演出を大歳倫弘(ヨーロッパ企画)が手掛け、主演は西井幸人、ヒロインを鈴木絢音(乃木坂46)が務める。大歳と西井、鈴木に話を聞いた。【チケット情報はこちら】「シンプルにボーイミーツガールwithクイズのような作品」(大歳)という本作。読書好きで引っ込み思案な“本の虫”の主人公・越山識(西井)が、クイズ研究会主宰の新入生早押しクイズ大会に参加したことがきっかけで、競技クイズ経験者のクラスメイト深見真理(鈴木)と知り合い、次第にクイズの魅力に惹かれていくストーリーが描かれる。大歳は「僕、この作品を一言で言うと“スポ根”だと思っていて。クイズという地味な競技をどうスポ根エンターテインメントとして見せられるかに重きを置こうと考えています。舞台上で本当に汗をかいていただいて、それがキラリと光るような良さを見せたいです」と構想を語る。競技クイズのリアルな臨場感とスリルを再現するために、キャストが実際にクイズに挑戦するシーンも。「キャストには役柄のままクイズを解いてもらうという、大変難しいことを要求することになります。特に越山くんと深見さんを演じるふたりはクイズができなきゃいけないので1000問くらい頭に入れていてもらうことになるかな」と大歳。それを聞いて「1000…」と言葉に詰まりつつも、西井は「越山くんと二人三脚でがんばります!」、鈴木も「しっかり覚えてパッパパッパと答えられるようにしていきたいです」と笑顔を見せた。自身の役・識と性格は真逆という西井は「識くんは心の中で思っていること出さない子。だけど競技クイズに触れる中でどんどん出てくるんですよね。そういう“心が開ける喜び”は共感できる部分です。クイズを通してやっと友達ができたり女の子と話したりするので、その“どう振る舞っていいかわからない感じ”も楽しいんで演じたいです」。西井とは逆で、真理との共通点は多いという鈴木は「真理ちゃんはもともとクイズをやっていた子なので知識量は必要。そこはがんばりたいですね。自分が面白く演じられるか不安ですが、ヨーロッパ企画さんの舞台に出演したメンバーから“全部教えてくれるから安心しな”と言われたので、身を任せたいです!」。漫画原作だが2.5次元舞台とは違う表現でつくられ「このキャストしかできない素敵なステージになれば」(西井)という本作は、5月4日(金・祝)から9日(水)まで東京・全労済ホール/スペース・ゼロにて上演。取材・文:中川實穂
2018年04月18日モデル・女優の大政絢の自身4作目となるオフィシャルカレンダー『大政絢オフィシャルカレンダー2018.4-2019.3』(3月26日発売)の表紙ビジュアル、収録カット、特典カットの計5点が20日、公開された。『大政絢オフィシャルカレンダー2018.4-2019.3』表紙カット今作は、ぬけ感のあるナチュラルメイクに飾りすぎないスタイリング、そして、開放感あふれる屋外や、明るい自然光が差し込む室内など、自然体の美しさが際立つシチュエーションで撮影。前作は、ファッション性の高いメイクやスタイリングで、洗練された美しさが表現されたカットが印象的であったのに対し、今作では、リラックスした雰囲気の中、大人っぽくもピュアな美しさに目を引くカットが収録されている。健康的な美ボディ、こだわりのトレーニングやケアで得た美腹筋も披露。また、明るい癒やし系の笑顔や少しクールな表情、愛犬とほんわか微笑む表情など、"女神級"と称される持ち前の美貌が凝縮された内容となっている。なお、3月25日には、東京・渋谷のHMV&BOOKS SHIBUYAにてカレンダー発売記念イベントが実施される。
2018年02月21日テキスタイルデザイナー・鈴木マサルの展覧会「鈴木マサルのテキスタイル展 - 目に見えるもの、すべて色柄 - 」が、2017年12月9日(土)から2018年1月14日(日)まで、福岡・三菱地所アルティアムで開催される。自身のブランド「オッタイピイヌ(OTTAIPNU)」に加え、マリメッコなど国内外のメーカーやブランドでもデザインを手がけている鈴木マサル。鮮やかで奥行きのある色彩、そしてユーモア溢れるモチーフとダイナミックな構図がもたらす不思議な世界観にファンも多く、2012年からは各地で展覧会を開催し、好評を博している。福岡では初開催となる本展では、展覧会タイトルにもある"目に見えるもの、すべて色柄”をテーマに、彼がこれまでに発表してきたテキスタイルや傘、ラグ、ファブリックパネルなど、約100点の作品を展示。四方の壁、床、空間の全てが、鈴木マサルの色と柄で埋め尽くされる。なお、会期序盤には、デザインジャーナリストの高橋美礼を聞き手に迎えたトークショー、テキスタイルでオリジナル缶バッジを作るワークショップが開催されるほか、併設ショップ内ではオッタイピイヌのアイテムや書籍も販売する。【開催概要】「鈴木マサルのテキスタイル展 - 目に見えるもの、すべて色柄 - 」開催期間:2017年12月9日(土)〜2018年1月14日(日)※12月31日(日)、1月1日(祝)は休館日会場時間:10:00〜20:00入場料:一般 400(300)円、学生 300(200)円、高校生以下 無料※( )内は前売り料金/チケットぴあ・10名以上の団体料金※アルティアムカード会員・三菱地所グループ CARD(イズムカード)会員無料※再入場可■トークショー日時:2017年12月16日(土)時間:開場 13:45〜、開演 14:00〜 およそ90分会場:セミナールームA(イムズ 10F)参加費:500円 ※入場料は別途定員数:60名(自由席・要予約)予約TEL:092-733-2050(アルティアム)※予約開始は12月1日(金)より■ワークショップ日時:2017年12月17日(日)受付時間:13:00〜15:00会場:会議室(イムズ 8F)講師:鈴木マサル参加費:1つ 800円 ※限定100個(無くなり次第終了)※混雑状況によって、整理券を配布する場合あり
2017年11月10日男子が好きないまどきモテ顔は?いまをトキメク若手俳優インタビューから、男子が釘付けになるモテ顔について分析!今回は、鈴木仁さんに話をうかがいました。すっぴんって、気を許してくれている証拠ですよね?メンズファッション誌の専属モデルを務めるとともに、近頃は俳優としても活躍の幅を広げる鈴木仁さん。現在、18歳で高校3年生。「女性がメイクをしているのかどうか、その差がまだわからなくて…」と少し戸惑いながらも、こんな言葉をぽつり。「ひとつ言えるとしたら、いかにも“してます”って感じの濃いメイクより、ナチュラルなほうが好きだということ。なぜなんでしょう…。その人の素が見えるような気がするからかもしれませんね」顔立ちの好みとしては、かわいい系より、キリッとクールな女性。「同年代でそういうかっこいい感じの人とまだ出会ったことがないので、イメージとしては少し年上の女性。性格も女の子らしいタイプより、男女関係なく仲良くできるサバサバした人がいいですね」鈴木さんが憧れる恋愛は、友達のようにフランクでいられる間柄。「だから、たとえばメイクも、僕といる時はすっぴんの日があってもいいと思う。そのほうが気を許してくれているようで嬉しいし、僕も気負わずにいられるから」一方、好感度の高いメイクは?「基本的にはナチュラルなんだけど、リップだけ真っ赤とか、その人が注目してもらいたいところを一部だけ強調するのはおしゃれでアリだと思います」モデルであり、自身もファッションが大好きというだけに、センスのある女性に惹かれるよう。「メイクがクール系なのに甘いファッションだと違和感がありますが、それがマニッシュとか全体的に統一されていると、いいなって思います。そういうおしゃれな子は自然と気になるし、買い物デートとかも楽しそうですね」すずき・じん1999年7月22日生まれ。東京都出身。‘16年、メンズノンノモデルオーディションで準グランプリを獲得し、専属モデルに。TBSドラマ『リバース』、映画『兄に愛されすぎて困ってます』などに出演。※『anan』2017年9月27日号より。取材、文・保手濱奈美写真・小笠原真紀スタイリスト・田村和之ヘア&メイク・牧野裕大取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2017年09月21日●土砂降りにあって、CMのように海に飛び込んだ2007年の俳優デビュー以来、様々な作品で活躍を見せる俳優・永山絢斗。どこか文学的な佇まいで存在感を発揮している。NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』では、繊細で几帳面なヒロインの夫を演じ、幅広い層に支持された。そんな永山が出演する最新映画『海辺の生と死』(7月29日公開)は、映画化もされた島尾敏雄の私小説『死の棘』に、その妻・島尾ミホの小説『海辺の生と死』、俊雄の短編『島の果て』などの内容を織り交ぜて描かれた作品。第二次世界大戦中の奄美群島・カゲロウ島(加計呂麻島がモデル)に駐屯してきた海軍特攻艇の朔中尉(永山)と、国民学校教員の大平トエ(満島ひかり)が出会い、愛を育んでいく。『死の棘』では、夫の浮気をきっかけに究極に追い詰められている夫婦の姿が描かれたが、同作では2人の出会いとも言える島の青春と恋が、奄美という場所で繰り広げられる。実在の人物をモデルに、やがて追い詰められることがわかっている恋人たちを、永山はどのような気持ちで演じたのだろうか。○予定より早く坊主に――原作や台本を読んでの最初の印象はいかがでしたか?台本を先に読んで、その後、島尾ミホさんが書かれた『海辺の生と死』を読み返しました。台本もすごく文学的に書かれていて、気持ちの良いような悪いような……せつない恋愛の話だと思いました。今まで見たり演じたりしたことのある戦争映画とは違っているとも思いました。台本には、歌や、細かい自然への描写なんかも書いてありましたけど、そこは想像しかできないので、奄美という島に行ってしまうのが早いのではないかと思って、予定よりも早く坊主にして奄美に入りました。――やっぱり行くと違いましたか?違いましたね。石垣や西表など南の島には行ったことはありますが、どの場所ともどこか色が違うなと思いました。「なんだろうこの島は」と思って、初日か2日目に、島尾敏雄顕彰会の方とスタッフさんと、加計呂麻島の実際の学校にいって、その後、ひとりで帰ろうとフェリー乗り場で待ってたんです。そしたら急に土砂降りになって、かと思ったらまたぱっかーんと晴れて。それを見て何を思ったか、服を脱いで防波堤を走って、海に飛び込みたくなってしまったんですよ。なんかCMみたいだなとは思いながら(笑)。実際に飛び込んだら、海から陸に上がるまでにけっこう距離があって怖くなって。結局、びしょびしょでフェリーを待ち、その後バスに乗ってホテルまで戻りました。それが、奄美での始まりだったんです。――その後はどんな風に過ごしたんですか?島を探索しましたね。加計呂麻島には、島尾敏雄さんとミホさんのお墓があって、そこをよく掃除しに行ったりしました。あとは、島の古本屋で島尾敏雄さんの本の初版を持ってるのに欲しくなって買ったり、詩集を買って海辺で読んだり。――実際に生きていた人を演じるわけですけど、そういう小説や詩集を読んだことは、演じる上で生かされましたか?景色とか虫とかブランコだったり、かわいらしい言葉遊びだったりが書いてある一方で、ものすごく破滅的な怖い部分もあって、そういう言葉選びをする人なのだということは考えたりはしていました。図書館の中に、島尾敏雄記念室があって、そこに畳と実際に書いていた机が置いてあったので、「演じさせていただきます」という気持ちで見たりしていました。でも、プレッシャーはなかったです。実は、初めて実在する人物を演じるので、いままでとはちょっと違う感覚でした。●どんどん顔が変わっていった、満島ひかり○「なんという顔をするんだ」と思いながら――島尾ミホさんをモデルにしたトエさんの人となりを、どう感じられました?最初お話いただいたときに、『死の棘』の、あんな激しい2人のお話をやるのかって思ったんですけど、詳しく聞いたら、2人が出会ったところから戦争が終わるところの、キラキラした部分の話だということで。もし続編があるなら、そういうことも考えて演じると思いますが、今回は『死の棘』のような世界がその後に待っていることは、あまり意識せずに演じました。それに、この作品を撮り終えるまでは『死の棘』を観返さないようにしようと思いました。――撮影中で覚えていることはありますか?現場でやってたことに真実味があって、それをカメラで撮られてただけという感覚はあります。僕が演じる朔が外に出て煙草を吸っていて、トエさん(満島)が少しずつ精神的に追い込まれ、僕を押さえつけるシーンがあるんですけど、そこはこの映画の中に描かれる、唯一の『死の棘』であり、「『死の棘』の始まりを描くシーンだから」と監督から言われて、みんな興奮しながら撮影してましたね。それと、僕の目を通してみた画が本当に素敵だったなと思っていて。トエさんはなんという顔をするんだと思いながら見てました。トエさんの涙が僕の顔に落ちてくるくらい、真に迫っていて。ほかにも、島の夕暮れのシーンで、日が暮れるのを待っていたときにも、スタッフさんが、機材や荷物を、演じる僕らの目に入らないようにそっとどかしてくださったり。そういうことをしているうちに、だんだん演じる僕らもスタッフさんたちも島の空気になじんできて。○島に許されているという感覚――いつもはなぜか撮影をしようと思っても、いろんなことが起こって撮影ができない場所でも、すんなり撮影ができたりということもあったそうですよね。なにか急にトラブルが起こったら、「今は撮らないほうがいいのかもね」と言って、ちょっと待ってみたりしていました。そんな風にしていたら、ほかの撮影の時には毎回、何かが起こって撮影ができなかった家での撮影もできて、島の人から「あそこで撮影できたってすごいね」と言われたり。今の時期は絶対出てこないという夜光虫が光っていたり、不思議なことがいっぱいありましたね。――それは、島に許されたみたいな感じなんですかね?許されたかどうかはわかんないですけど、でもちゃんと島尾敏雄さんとミホさんという2人のことを撮っていいんだよ、と言われてる感じがしました。2人だけでなく、島が主役になった作品だと思います。島の子供たちを始め、地元の方々にも出ていただいて、島がちゃんと映っている作品になっていると思います。――今まで、永山さんは満島さんとの共演は何度かありましたが、満島さんは、奄美にルーツもあるということで、この作品では何か違う部分がありましたか?初日に奄美に入って、ホテルのロビーでスタッフさんたちとしゃべってたときに、満島さんもやって来たんですけど、島にいる鳥の鳴き声の話なんかをしていました。満島さんは、製作のスタッフさんと一緒に島をまわって、いろんなことを聞いていたんですね。そのときに、今まで共演してたときとは顔が違うなと思いました。撮影に入ってからもどんどん顔が変わっていって。僕自身の顔もポスターのビジュアルを今見てみると、ぜんぜん違っているなと思いますからね。――この作品は、演技をする上で何かターニングポイントになったのかと思いますが。すごくいい経験をさせてもらったなという感じがあります。なにか、演技をするときに大事にしないといけないものがわかった現場だったなというか。――それって、何だと思われますか?これはもう感情的なもので、たぶん口で説明しても伝わらないものなんだろうなという感じなんです。――私も聞いておいてなんですが、そういう答えでよかったと思いました。みんなに足りないものはこれだよとか、これがあったらいいですよというものでもない感じですからね。人からしたらくだらないことかもしれないし、何も響かないかもしれないけど、俺がそこで感じたことだからって。そういうの、みんなにもあるんじゃないかと。それがたまたま、このタイミングで、僕にはあったという。この作品に対しても、こうだから観てくださいってはっきりとは言えないんですけど、見てもらったら、何かが残っていく作品にはなってるんじゃないかと思います。<著者プロフィール>西森路代ライター。地方のOLを経て上京。派遣社員、編集プロダクション勤務を経てフリーに。香港、台湾、韓国、日本などアジアのエンターテイメントと、女性の生き方について執筆中。現在、TBS RADIO「文化系トーラジオLIFE」にも出演中。著書に『K-POPがアジアを制覇する』(原書房)、共著に『女子会2.0』(NHK出版)などがある。(C)2017 島尾ミホ / 島尾敏雄 / 株式会社ユマニテ
2017年07月26日正義と正義。信念と信念。想いと想い。価値観と価値観。それぞれが痛ましいほどぶつかり合う『東京喰種トーキョーグール』で、鈴木伸之はその片側を象徴するような役どころに扮した。物語の舞台は、人間を捕食する“喰種(グール)”と人間が共存する世界。鈴木さん演じる人間の喰種対策局の捜査官・亜門鋼太朗は、人類に危険をもたらす喰種を駆逐しようと日々奔走している。「亜門はとにかく真っ直ぐ、喰種の駆逐に命を懸けています。だから、僕も役に対して真っ直ぐ、彼のことだけを考えて撮影に臨みました。原作コミックからヒントをもらったり、あとは萩原(健太郎)監督に勧められて、ドキュメンタリー映画の『アクト・オブ・キリング』を観ました。信じているものが違うと、物の見え方も全然違う。それを感じさせる内容の映画なんですが、それって『東京喰種 トーキョーグール』に通ずるものがありますよね。ただし、亜門には“気づき”があり、喰種と戦う中で考え方に少しずつ変化が現れる。その葛藤を抱えながらも、信念を曲げずに進む彼を演じられればいいなと思いました」。こう語る姿には熱があり、おそらく亜門と鈴木さん自身を重ね合わせる者も多いだろうが、演じるにあたっては「共通点を見出すというよりは、亜門に必死についていくイメージ」だったそう。「だって、原作の亜門は腹筋がありえないくらいに割れていますから!」と笑う。「僕もわりと鍛えている方ですけど、どう頑張っても限界はあります。アクション監督の横山(誠)さんにはしごかれました。これまでもトレーニングが必要だった作品はありますが、断トツでキツかったです。週4日、1日3~4時間ほど体育館に集まり、まずはランニングから。後ろ向きにも横向きにも走った後、今度は柔軟に入って股関節が張り裂けそうな思いをし。パンチやキック、ジャンプはもちろん、受け身の練習もしました。体育館の壇上からバク宙し、背中で着地するんです。なかなかの高さでした(笑)。でも、その甲斐あって撮影はスムーズでした。ワイヤーアクションのハーネスも最初は怖かったけど、練習の段階で克服できたので、仕上がりを見たときも満足できました」。確かに、華麗なアクションを繰り広げながら任務を遂行する亜門はとても格好いい。パンチをするたび、キックをするたびに翻るロングコートもヒーローのようだ。「あのコートは『クリスチャンダダ(CHRISTIAN DADA)』さんが特注で作ってくださったもの。格好いいですよね。くるぶしが隠れるくらいの丈だから、あれを着て走ったり、キックするだけで格好よく見えるんです。ただ、すごく格好いいけど、すごく暑い(笑)。コートの下はスーツだし。真夏の撮影だったから、周りの人たちはみんなTシャツで…。でも、原作にも忠実な1着ですし、あのコートのおかげで『東京喰種 トーキョーグール』の世界観が際立った気がします。白いロングコートと言えば、『遊☆戯☆王』の海馬瀬人か僕かってくらいに思われたい(笑)」。ロングコートを翻して戦う亜門を含め、登場人物たちは戦わざるを得ない状況にある。人間を食すことでしか生きられない喰種は生きるため、喰種から身を守る人間もまた生きるため、戦わなくてはならない。では、鈴木さんにとっての“戦い”は?と訊くと、「毎日って、戦いの連続ですからね。疲れてお風呂に入らず寝たいときでも、自分に打ち勝たないと。次の日は次の日で、『昨日は頑張ってお風呂に入ったから、今日はまあいっか。いや、駄目だな』って。やっぱり戦い(笑)」。こう冗談めかしたかと思えば、次の瞬間、「それは冗談として」と表情を引き締める。「亜門みたいな役を依頼していただいて、原作を見たら腹筋がバキバキで…。そうなったら、まさか1パックで撮影現場に行くわけにはいかないですよね。『いやあ、僕なりに鍛えたんですけど』なんて言えない。それこそ、僕の戦いはそこから始まるわけで、いま戦わなければ意味がない。役のために取り入れられる情報はなるべく取り入れたいし、できることは何でもしたいです」。俳優としてのモットーは「ひたむきに」。その一方、「俳優さんってすごい職業だなって、俯瞰で見ちゃうことがあります」とも語る。「だって、作品ごとに違うんです。『はい、次は戦争の特攻兵、はい、次はお医者さん』って。それって面白いし、すごいなと思います。ただ、その点、僕はちょっと悪役やクズの役が多いんです(笑)。爽やかな役を求めてオーディションに臨んでも、敵対する悪役で受かったりする。『ルーズヴェルト・ゲーム』のときがそうでした。それを評価していただいて悪役のオファーが続くのも本当にありがたいことですが、いろいろな役をやりたいという点で言えば亜門という役には別の喜びがありました。撮影の順番は逆ですけど、『あなたのことはそれほど』で話題にしていただいた後に公開されるのもありがたい。いろいろやりたいし、いろいろできる俳優になりたいから。衣装と台本と監督と現場が違うだけで、同じ僕が違うものになれる。それがお芝居の面白さだと思うし、だからこそ見たいと思わせるものを作らなければいけない。そこは大事に、突き詰めていきたいです」。(text:Hikaru Watanabe/photo:Nahoko Suzuki)■関連作品:東京喰種トーキョーグール 2017年7月29日より全国にて公開(C) 2017「東京喰種」製作委員会
2017年07月26日『居酒屋ふじ』は実在する居酒屋を描いた、永山絢斗さん、大森南朋さん主演のドラマ。出演する飯豊まりえさんに、作品について聞きました。物語の舞台は東京・中目黒に実在する伝説の居酒屋『ふじ』。永山絢斗さん扮する若手俳優の西尾が、本人役で登場する大森南朋さんをはじめ、常連客の著名人たちに叱咤激励されながら夢を追い続ける姿を描く。「原作小説は前から面白そうだなって思っていたんですけど、まさかふじが実在のお店だとは知らなくて。撮影最終日に連れていっていただいたのですが、本当に美味しくてびっくりしちゃいました!劇中には実際にふじの常連客だった方々が本人役で多数ゲスト出演されるので、そこも見どころのひとつです!」飯豊まりえさんの役どころは、西尾がインスタグラムで一目惚れをする“くじらちゃん”こと鯨井麻衣。「くじらちゃんは私と同じ典型的な現代っ子なので、とても演じやすかったです。劇中に登場するくじらちゃんのインスタには、本物の私のインスタの写真が交ざってるんですよ。これ、裏話なんですけど(笑)」二人は西尾がインスタグラムに書き込んだコメントをきっかけにふじで出会い、徐々に距離を縮めていく。「西尾さんのように、一生懸命だけどどこか決まってない感じの人って、私自身もすごく好きです(笑)。実は絢斗さんには勝手に怖いイメージを抱いていたんですけど、実際はとても優しくて、こういうお兄ちゃんがいたらいいのになぁって思ったほど。でも、一緒の撮影2日目の朝イチから肌を密着させて踊るチークダンスのシーンがあって、それはなかなか強烈な経験でした(笑)」物語を彩るのは、お笑い芸人の鉄拳さんがイラストに描き起こした、今は亡き名物店主“おやじ”の豪快すぎるエピソードの数々。「おやじさんの昭和のエピソードに登場するものは、駅の伝言板とかラジカセとか、平成生まれの私には使い方すらわからないものが多くて。もしかしてこれがジェネレーションギャップってやつ!?って思うことが撮影中に何度もありました(笑)。でも、どれもこれも心に響くお話ばかり。きっと西尾さんのように夢を追いかけてる人は、経験豊富なおやじさんや常連客の方々の言葉に励まされるはずです」いいとよ・まりえ1998年1月5日生まれ、千葉県出身。女優。TBS系ドラマ『マジで航海してます。』W主演(MBSは毎週月曜24時50分~、TBSは火曜25時28分~)、dTV『パパ活』に出演中。ビジューブラウス¥53,000ダメージデニム¥35,000(共にMSGM p.m./アオイTEL:03・3239・0341)リング¥32,000(ALANDALA/ALANDALATEL:03・5708・5747)『居酒屋ふじ』昭和が息づく小さな居酒屋に集う人々の物語。原作は栗山圭介の同名小説。主演は永山絢斗、大森南朋。篠原涼子、大杉漣、水川あさみほか、本人役で登場するゲストにも注目。毎週土曜24時20分~、テレビ東京系にて放送中。※『anan』2017年7月19日号より。写真・内山めぐみインタビュー、文・菅野綾子(by anan編集部)
2017年07月16日異なる分野で活躍する2人の“達人”によるクロスインタビュー型対談番組「SWITCHインタビュー達人達(たち)」。その7月1日(土)今夜放送回は、“インスタの女王”として絶大な人気のお笑い芸人・渡辺直美と俳優のムロツヨシの対談をお送りする。ビヨンセのものまねでブレイクを果たした渡辺さん、最近では自身のInstagramがフォロワー数550万人超え。昨年末行なわれたインスタグラム上で最も「いいね!」された投稿を発表する「#MVI (Most Valued Instagrammer in Japan)」2016授賞式でゲスト登壇するほど圧倒的な人気を誇っている渡辺さん。ファッションブランドのプロデュースなどその才能をいかんなく発揮し、多くの支持を集めている。そんな渡辺さんが今回「ぜひトークをしたい」と熱望したのは独特の演技が魅力的なムロさん。ムロさんは大学時代に見た芝居の魅力にハマり、舞台を中心に俳優活動を続け、2005年公開の『サマータイムマシン・ブルース』から映像作品にも進出。その後は「勇者ヨシヒコ」シリーズや『ヒメアノ~ル』『疾風ロンド』、「スーパーサラリーマン左江内氏」などに出演している。最近では福田雄一監督が手掛ける『銀魂』にも登場。小栗旬、菅田将暉、橋本環奈、岡田将生、堂本剛といったキャストの中でその個性をいかんなく発揮している。かつてドラマで共演経験があるという2人だが、それ以来渡辺さんはムロさんの「笑い」へのアプローチ方法に興味を抱いてきたという。番組の前半はムロさんがひとり芝居を行った能楽堂を渡辺さんが訪ね「演技を通して笑わせる」ことに賭けるムロさんの情熱の源を解き明かすほか、後半では渡辺さんがパフォーマンスの練習をする芸能事務所のダンスルームをムロさんが訪ねて、実際にダンスパフォーマンスを鑑賞。多彩な活動を続ける渡辺の“笑い”への思いを聞く。海外でも人気の渡辺さんと個性派俳優のムロさんを迎える「SWITCHインタビュー達人達(たち)」は7月1日(土)22時~NHK Eテレで放送。(笠緒)
2017年07月01日女優の満島ひかり、俳優の永山絢斗が27日、都内で行われた映画『海辺の生と死』(7月29日公開)完成披露舞台あいさつに出席。約1年前に一部で熱愛が報じられた2人が、公の場で初めての2ショットを披露した。同映画は、「死の棘」などで知られる小説家・島尾敏雄と、その妻で同じく作家の島尾ミホの出会いを描いた恋物語。敏雄の作品「島の果て」と、ミホの「海辺の生と死」を主に原作とし、奄美大島・加計呂麻島で撮影を敢行した。ミホがモデルとなったヒロイン・大平トエを演じており、満島にとって『夏の終わり』以来、4年ぶりの単独主演作となった。永山は、トエの恋人で敏雄をモデルとした海軍特攻艇隊の隊長・朔(さく)中尉役を担当。私生活と役柄ともに"恋人役"となっている。「満島家は奄美の出身」という満島は、"故郷"での撮影を「ちょっと不思議でしたね。方言も歌も耳なじみがあった。私は13歳に上京したのですが、13歳からの生活をやり直しているようでした」と懐かしげに回想。また、ミホという役柄は「愛に生きた方だと思う」と分析し、「ずっと彼女の居場所は愛だけだったんじゃないか。私自身が同じようなところがあるので、近いなぁと思ったり」と語った。実在する人物を初めて演じたという永山は「なかなかもう少し深い所にいける努力ができるものだな」といい、「島のどこにでも敏雄さんの名前があって、ピースがたくさん落ちていたので助かりましたね」と振り返った。舞台あいさつ終了後、一部で破局危機が報じられていた永山と満島に交際についての質問が飛んだ。2人ともそれぞれ立ち止まり、永山は無言で笑顔。満島は手で"OKサイン"のような形を作り、永山と同じく笑顔を浮かべていた。そのほか井之脇海、川瀬陽太、津嘉山正種、越川道夫監督も登壇した。
2017年06月28日あるときは“銭形警部”、またあるときは“変態仮面”、そして来年には、NHK大河ドラマで幕末~維新の志士・西郷隆盛を演じる鈴木亮平。これまで、さまざまな役柄に果敢に挑み、ときにはかなりハードな肉体改造も行ってきた鈴木さんが、6月17日(土)22時よりスタートするWOWOW「連続ドラマW宮沢賢治の食卓」では、なんと“ヤング宮沢賢治”を演じる。多くの人がそれぞれ抱いている国民的作家の“宮沢賢治像”。だが、本作を見るかぎり、鈴木さんが体現する賢治は、「雨ニモマケズ」と遺したような従来のイメージをいい意味で裏切っているように思える。「僕の中にも宮沢賢治像が確かにあって、清貧で聖人のようなイメージがあったんですよね。それは、残っている有名な写真のせいもあると思うんですが、話を聞いたら、あの写真はベートーヴェンに憧れマネをして『ベートーヴェンっぽく撮ってくれ』と言って撮影したものらしく、面白い人だなって」と鈴木さん。「一番びっくりしたのは衣装合わせです。史実に基づいて作ってはいるんですが、洋風の、貴族が猟に出るかのような格好で…。僕の中にあった賢治像がまたひとつ崩れ、一瞬混乱しました(笑)」と笑顔で明かす。「痩せっぽちの“耐える”人かと思いきや、実はお金持ちの長男で、生活に困ってもいないし、写真をよく見ると、ぽっちゃりしてる(笑)。病弱ではあったんだろうけど…、意外と抱いてきたイメージと違う。それならば僕なりの、今回の作品なりのものを作っていってもいいのかなと」と語り、実際には「こんな感じの人だったんじゃないかな?って思ってもらえるような賢治像を作れたらと思って役に臨んでいます」と言う。本作の賢治は、東京に家出をしていたが、妹・トシ(石橋杏奈)の病気の電報を受け、岩手・花巻に帰郷、母・イチ(神野三鈴)や弟妹たちには歓迎されるも、厳格な父・政次郎(平田満)とは折り合いがつかない。土産代わりにコロッケを家族に振る舞い、喜ばれたことをきっかけに、“幸せを分かち合うこと”こそが自らの理想とする生き方だと気づき、農学校教師として働き始める。慎ましく、孤高の存在として語られる印象とは裏腹に、実はユーモアにあふれ、食やクラシック音楽などを愛する“好奇心の人”だったという賢治。「子どもがそのまま大人になったような印象で、現場でもそのイメージで演じています。ある種、モラトリアムのような生活から始まって、自分も何かの役に立ちたいけど、何をしていいのかわからないという、あふれ出るような想像力を持て余している状況にいる。ここ最近は大人の役柄が多かったんですけど、宮沢賢治を演じる上で少し幼くさせて、嬉しいことがあれば身体をピョンピョンさせるような感じでやってますね(笑)」と朗らかに語る鈴木さんは、すでに賢治そのもの。「僕も子どものまま大人になったようなところがあるので(笑)。普段、仕事の場では、それをひた隠しにして生きてますけど(笑)、実は基本的に子どもです。空想したりすることも多いですし…彼ほど天才的な何かがあるわけではないですけど、似ているものを感じます。ひとつのものから思考がどんどん広がっていき、それを周りの人に話すと、話が飛びすぎていてポカンとさせてしまうってところもありますね」と明かす。そんな「空想好き」も、賢治に定着しているイメージといえるが、「実はその根底には圧倒的な科学による裏付けや知識があってすごいんです」と鈴木さん。「学者肌で、気になったらとことん調べるところは、僕も少しあるかなって気もします。石ひとつ見ても、賢治には何ていう種類の石で、どういう風にできていて…ということが全てわかって、周りの地形も見えてくる。それだけの知識量があるということは本当に尊敬します。空想だけじゃないんです」と、熱く語りだす。彼自身も英検1級はもちろん、世界遺産検定1級を有しており、博識、学者肌はまさにぴったり!?しかし、鈴木さんは「いかんせん演じる上で、天才を相手にするのは難しい。僕みたいな凡人が作り上げるものなので、その難しさを一番感じています(苦笑)。天才・賢治にこちらのレベルまで『降りてきて』もらわないといけないんです。むしろ、天才に僕らのサイズにまで小さくなってもらわないと、リアルな演技ができないんです。だからこそ、自分自身のサイズを大きくしようといつも思っていますが」と謙遜する。「僕は彼の音感は持ち合わせてないので…。『賢治ならどんな音を口ずさんだんだろう?』と自分なりに考えつつ演じています」と言う。そんな試行錯誤から生まれた“賢治”は、見る側にとってはむしろ親しみやすいのでは?「その点は自信があります。みんなに愛されるチャーミングな賢治になっているんじゃないかなと思います」と、自信を込めて断言する鈴木さん。「賢治は濁った溜まり水を見て、この中にうごめいてる微生物がたくさんいるから濁っていて、それを想像して楽しそうにはしゃいでいる。すごい感性だなと思います。それは、ありのままを何もかも受け止めるってことですよね。いろんな角度から見て、良さを感じられる感性は、賢治さんが持っているものの中でもすごく好きなところですし、自分も持っていたいと思います」とも語る。また、劇中には、“食”のシーンも数多いが、登場するのはコロッケやアイスなどで、「グルメドラマにしては、こんなシンプルでいいのかと…」と苦笑する鈴木さん。「焼きリンゴなんて、子どもの頃に食べて以来ですが、ただ焼いただけっていうのが美味しかったりして、発見でした。子どものときから『亮平は、おいしそうに食べるのはすごいね』って親から言われていたので(笑)、そこは活かせるかなと」。しかも、賢治の場合は「食べたものに対する感謝がすごい人なんじゃないか」と鈴木さん。「想像力と知識があり、感性も豊かなので、コロッケひとつでも、イモがどうやって作られて、この甘さの元は…といったことが全部わかる。育てる上での苦労、どのように改良されてきて…ということも知っているので、食べたときにただ『おいしい』だけじゃなく、歴史から何から全てが入ってきて『あぁ! いまこれを食べられるってなんて幸せなことなんだろう!』って感じるんじゃないかと思います」と独自に分析。「僕も減量中においしいものを食べた経験がありますが、芝居では絶対にこんなリアクションはしないよってくらい『メチャクチャおいしい!』というリアクションをするんです。絶対に目を閉じるんですよ(笑)。本当に体が求めて『食べたい!』と思って食べると、感覚を全部、味覚に集中させるんです。今回、その経験を活かせる部分があるなと思います」と、これまでのストイックな肉体改造が役立ったよう。「僕自身、映画やドラマを見るときは食べるシーンがすごく好きなんです。食べ方、何を食べるかにその人の人生が出ている気がするし、演技のときも食事のシーン、気をつけるようにしてます」と語る鈴木さん。では、自身にとって忘れられない味とは?「ありきたりですけど、肉ジャガがいいですね、やはり。うちは共働きで父が料理を作る家だったんですが、でも肉ジャガは母親が作ってくれて。関西の肉ジャガは牛肉なんです。いまでもそれが好きです」と明かしてくれた。さらに、「食事って生物学的には単なる“栄養摂取”かもしれないけど、それ以上の意味を持っていますよね。親交を深めたりするきっかけにもなる。それは不思議だなって思います。なんで一緒に食べると仲良くなれるんだろう? って」と言う。同じ食卓で、同じものを分かち合って食べる。賢治が生きた時代はごく当たり前のことだったが、“個食”や“孤食”という言葉も生まれるほど、現在の日本では若干難しい部分があるのかもしれない。「“分かち合う”というのが今回の作品のテーマですが、それを大事にしていくとより良い社会になっていくだろうと思いますね。個人の社会になっていきがちですが、だからといって、人々の愛情が希薄になっているわけじゃないと思う。周りへの愛情を大事にすることって、いつの時代でも求められている気がします」。(text:cinemacafe.net)
2017年06月14日先のNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」でヒロイン(芳根京子)の夫役を好演した注目の若手俳優・永山絢斗と、『アウトレイジ 最終章』への参戦も発表された実力派俳優・大森南朋がW主演を務める土曜ドラマ24「居酒屋ふじ」が、7月にスタート。放送1週間前からAmazonプライム・ビデオにて独占先行配信されることになった。若手俳優の西尾栄一(永山さん)は、死体役しかまわって来ない現状に苦しんでいた。うさ晴らしに飲んで帰ろうと中目黒をさまよっていると、最近気になっている“kujira”という女の子のインスタグラムに、見覚えのある「居酒屋ふじ」の写真がアップされる。向かってみると昭和風情の渋い佇まい。だが店内に入ると、外観からは想像もつかないほど有名人のサイン色紙で壁と天井が埋め尽くされていた。しかも、客の中には、俳優の大森南朋(本人役)の姿が…。本作は、東京・中目黒に実在する居酒屋「ふじ」に引き寄せられた、イマイチ人生がパッとしない売れない若手俳優・西尾栄一が、大森南朋をはじめ、実名で登場する常連客の著名人から語られる言葉や、「ふじ」の“おやじ”が残した豪快な逸話に刺激を受け、泣き、笑い、挫折を感じながらも、ふたたび夢を追い始める姿を描いた人情味溢れるヒューマンドラマ。フィクションとリアリティーが融合し、大森さん以外にも数々の著名人が本人役で登場するという。ドラマの原作となるのは、「居酒屋ふじ」の店主で、2014年に惜しまれながらもこの世を去った “おやじ” の半生を描いた同名小説(講談社刊)。劇中のセットは、「ふじ」の店内を本物そっくりに再現しており、ドラマに登場する料理の数々は、実際に常連たちが舌鼓を打った店で出している名物メニューとなるという。W主演を務める永山さんと大森さんは、民放連続ドラマでの主演は初めて。また、2人は「親父がくれた秘密―下荒井5兄弟の帰郷」(’12年/テレビ東京)以来、5年ぶりの共演となった。永山さん演じる売れない俳優の西尾を、「かつての自分を見ているようだ」と可愛がる本人役の大森さん。ドラマのエンディングテーマは、大森さんがボーカル&ギターをつとめるバンド「月に吠える。」の「夜の雲」に決定!思わず夜の雲を見上げたくなるようなゆったりとした大人のバラードが、ドラマの情感をいっそう深めてくれそうだ。倉地雄大(テレビ東京 編成局ドラマ制作部)プロデューサーは、「居酒屋ふじ」について「10人も入ればぎゅうぎゅう詰めのこぢんまりとした店内に、四方八方びっしりと貼られた有名人のサイン。ふと店に入ると、お母さんの作る美味しくてどこか懐かしい家庭料理と酒、“酔わせてくれる”雰囲気に、ついつい時間を忘れてしまう…」そんな空間であると説明。西尾を演じる永山さんを、「喜怒哀楽の表情が抜群に素晴らしいです。彼の真剣で真っ直ぐな目には、『売れてやろう!』と必死に東京でもがく西尾の“芯の強さ”が表れています。そうかと思えば、ニコッと笑ったときの屈託のない笑顔は、誰が見てもたまらなく可愛い」と語り、その魅力に太鼓判。また、大森さんは「実際の『ふじ』に通う常連客!」だそうで、「大森さんの思い出も、物語に散りばめさせて頂きながら、『バイプレイヤーズ』に続き、本人役でのご出演です。30年以上多くの人に愛され続けているこの店に、見ている人も一緒になって杯を重ねているような感覚になってもらうために、今回はお店を忠実に再現しました」とアピールした。永山さんは、「豪華なゲストの方々に毎話出演していただいたり、 オーディションやワークショップなど、普段見せることのないシーンが台本に溢れているので、よく辱しめを受けたり(笑)、日々刺激的な撮影をしております」と気になるコメント、「どうか『気楽』をみなさんに届けられますように」と語る。大森さんは、「僕は『ふじ』に通っていましたが、現場のセットがお店をすごく忠実に再現されていて。観ている方は実際のお店で 撮影していると思うんじゃないですかね」とコメント。「最近 テレビ東京さんで流行っている、大森南朋役の大森南朋という本人役ということなので、佇まいは、普段っぽい感じが出せればいいな」と話し、「バイプレイヤーズ」に続くフィクションとリアリティーが融合した人情ドラマに期待を込めている。土曜ドラマ24「居酒屋ふじ」は7月、毎週土曜 深夜0時20分~テレビ東京系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2017年05月02日満島ひかりが『夏の終り』以来4年ぶりの単独主演を果たす映画『海辺の生と死』に、永山絢斗が追加キャストとして出演することが決定。併せて、本作が7月29日(土)に公開されることが明らかになった。昭和19年(1944年)12月、奄美カゲロウ島(加計呂麻島がモデル)。国民学校教員として働く大平トエは、新しく駐屯してきた海軍特攻艇の隊長 朔中尉と出会う。朔が兵隊の教育用に本を借りたいと言ってきたことから知り合い、互いに好意を抱き合う。島の子どもたちに慕われ、軍歌よりも島唄を歌いたがる軍人らしくない朔にトエは惹かれていく。やがて、トエは朔と逢瀬を重ねるようになる。しかし、時の経過と共に敵襲は激しくなり、沖縄は陥落、広島に新型爆弾が落とされる。そして、ついに朔が出撃する日がやってきた。母の遺品の喪服を着て短刀を胸に抱いたトエは家を飛び出し、いつもの浜辺へと無我夢中で駆けるのだった――。本作は「死の棘」の作家・島尾敏雄と妻・ミホが、それぞれに出会いのエピソードを綴った小説「島の果て」と随筆集「海辺の生と死」が原作。2人が出会い、永遠に解くことのできない赤い糸で結ばれるまでの時間を描いた「死の棘」へと続く愛の物語。島尾ミホさんをモデルとしたヒロイン・大平トエを満島さんが演じ、彼女が加計呂麻島で過ごした青春期と人生を決定づけることになった恋を、その真っ直ぐな存在感で体現している。満島さんは、「島に棲む、人間の姿をした狗神のような女が、内地から特攻艇に乗るため、島へやってきた男と鮮烈に出会いました。女は自然を愛する男に狂うほどの恋をし、男はその女の海ほど深い愛にのみこまれてゆきます。この作品は、『愛vs戦争』の話だと思います。自然の愛おしさと恐さ、現実のぬるさと心地よさ。みた人が何かに“気づく”映画、かな」と本作をふり返る。そして新たに発表された永山さんが演じるのは、トエの恋人で島尾敏雄さんをモデルとした朔中尉。連続テレビ小説「べっぴんさん」でヒロインの夫役を演じ、お茶の間の好感を得ている永山さんが、本作では文学三昧の生活から突然特攻艇隊隊長に任ぜられた、一人の青年の生きる姿を演じる。永山さんは、「どの島とも異なる、独特な雰囲気を持つ奄美大島加計呂麻島で送った撮影の日々に、監督・共演者・スタッフ・出会うことの出来た全ての皆さん、海に・砂浜に・動物たちに・たくさんの緑に、そして島尾敏雄さん島尾ミホさんへの感謝の気持ちでいっぱいです」と撮影をふり返り、「朔という一人の男の胸の内の葛藤に、僕自身も苦しみ、心が同じように高鳴って、幸せを感じることが不思議なまでに出来ました」と撮影中は完全に役に入りきっていた様子。また「僕の中で朔という男は、いまでも軍服を着たままの姿で、壁一枚隔てたすぐ向こう側にいるように感じるのです」とコメントしている。そのほか、島で慈父(うんじゅ)と慕われるトエの父親役に大ベテランの津嘉山正種、朔中尉の部下・大坪役には『帝一の國』『あゝ、荒野』の公開が控える期待の俳優・井之脇海、自分より若い上官に鬱屈した表情を見せる兵士に『ローリング』の川瀬陽太と実力派の参加も決定した。『海辺の生と死』は7月29日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:海辺の生と死 2017年7月、テアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2017島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ
2017年03月29日構音障害とは?出典 : 人は、下顎(したあご)・舌・唇・軟口蓋(なんこうがい)などを動かし、声の通る道の形を変えることで話しことばを生み出します。この、話しことばを生み出す過程を「構音」と言います。「構音」は、一般的には「発音」と呼ばれています。ことばの発達は、一定の決まった順序でおおむね進んでいきます。同様に、構音の発達にも順序性があり、年齢に応じた発達段階があります。以下、発音を獲得する年齢のおおまかな目安です。2~3歳代:ア・イ・ウ・エ・オ、タ・テ・ト、パ行、マ行、ヤ行、ン3~4歳代:カ行、ガ行、ナ行、チ、チャ行、ダ・デ・ド、ハ行、ワ4~6歳代:サ行、ザ行、ツ、バ行、ラ行出典 : 「構音障害」とは、同じ発達年齢の人が正しく発音できる音を習慣的に誤って発音している状態を指します。もちろん、幼い子どもたちはうまく発音できないことばがあります。周囲のお子さんと比べて多少不明瞭な発音があっても、身近な人とであればコミュニケーションを図ることができている場合「問題はない」と思われることもあるでしょう。ですが、その発音がうまくいかない背景に、発音に関わる器官や発達を支えるものに何らかの課題が隠れている可能性があります。また、成長するとともに、発音がうまくいかないことで地域や集団におけるコミュニケーションや学習に支障をきたしてしまったり、自信を無くしてしまったりすることがあります。発音の誤りや不明瞭さの原因は一人ひとり異なるため、背景を丁寧に探る必要があります。そして、適切なアドバイスや治療、指導を受けることで改善する可能性が広がります。そのため、早期に専門機関に相談し、専門家のサポートを受けることが大切になってくるのです。「構音障害」は発達障害や知的発達の遅れなどを合併している場合もありますが、本記事では合併の場合を除いた純粋な構音障害について述べていきます。構音障害の原因による分類出典 : 構音障害には、原因が特定できる場合と、そうでない場合があります。特に子どもの構音障害の場合、様々な要因が重なり合っていることが多くあります。◇器質性構音障害生まれつき、あるいは事故や病気など後天的な理由により、唇・舌・口蓋(こうがい)・顔面などの形に問題があり、うまく発音ができない場合をいいます。・口蓋裂・口唇裂・口唇口蓋裂先天性異常のひとつで、日本では500人~600人に1人の頻度で発現します。口蓋とは口腔内の上の部分、口唇とはくちびるをさします。乳幼児から就学時までの期間中に何度か手術を施し、同時にことばの指導を行うことで、現在では80%以上が正常構音を獲得できると言われています。・舌小帯(ぜっしょうたい)短縮症先天性異常のひとつで、口腔底から舌の下面へ走っている小帯(舌の裏側のスジ)が舌の先に近く付着していて、舌の動かしづらさがある状態です。保険適応で手術や訓練をすることができ、多くの場合、正常構音を確立できると言われています。出典:「口蓋裂・構音障害」日本聴能言語士協会講習会実行委員会(共同医書出版社)・その他の器質性構音障害器質性構音障害には、鼻咽腔閉鎖不全症や口腔腫瘍等による発語器官の切除後に生じるものなどもあります。◇運動性構音障害脳卒中や頭部外傷、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、ジストニアなど、神経や筋に病変が生じることにより、話すことに必要な運動機能が障害される場合をいいます。構音障害だけではなく、声やリズム・速さ・アクセント・イントネーションの異常を併発することもあります。◇聴覚性構音障害聴覚の障害により、正しい構音を獲得することが難しい場合を、聴覚性構音障害という場合があります。器質性構音障害には、鼻咽腔閉鎖不全症や口腔腫瘍等による発語器官の切除後に生じるものなどもあります。参考:「口蓋裂・構音障害」日本聴能言語士協会講習会実行委員会(共同医書出版社)◇機能性構音障害構音にかかわる器官の形態、神経や筋、聴力に問題が見出されない、また、その他の疾患や障害が無いにもかかわらず構音に問題がある場合、機能性構音障害に分類されます。主に幼児期にみられます。自然治癒が望めない場合も、早期に指導・訓練を受けることで改善する可能性が広がります構音障害なのかな?と思ったら専門家に相談を出典 : 構音障害は、成長とともに自然に治る場合もありますが、気になる場合は園や学校の先生、子育て支援センターや児童発達支援センターなどの専門機関に相談してみましょう。言語聴覚士(ST)などの専門家に相談できる場合があります。また、言語聴覚士協会のホームページから言語聴覚士のいる施設を検索することができるので参考にしてください。参考:こども発達支援センター杉並区参考:(社)日本言語聴覚士協会ホームページ全国の施設検索医師などに、ことばの問題を相談することもできます。受診できる病院の科は以下の通りです。・小児科・耳鼻咽喉科・脳神経外科・神経内科・形成外科・リハビリテーション科・言語外来を設置している各科構音障害の原因は様々であり、医師や言語療法士などが相談や検査などを行い一人ひとりの背景を探り、それに応じた対処法がみつかることもあります。参考:国立特別支援教育総合研究所「子どものことばについて相談すると、一体どんなことを聞かれるんだろう」と不安に思う親御さんが多いと思います。気がかりなことやお子さんの様子をメモに書いておくなど、事前に準備しておくと良いかもしれません。ここでは例として、耳鼻科の言語外来で言語聴覚士が行う聞き取りや検査項目をあげます。1.生育歴などの聞き取りこれまでの育ちや現在の様子についてお聞きします。大きな病気やけがなどの有無、身体やことば・発音の発達はどのようであったか、現在のお喋りやコミュニケーションの様子、本人の自覚などと合わせて、親御さんが心配していること・気がかりなこともお聞きします。2.構音検査お子さんの構音の状態を捉えるために、検査を行います。3.その他の検査・聴力検査:聴力に問題はないか・構音にかかわる器官の形態や運動をみる検査:鼻・唇・舌・歯・顎・喉などの形や動きをみる・言語発達の検査:ことば・コミュニケーション発達の検査、発達検査や知能検査の言語性課題など上記のような、構音検査以外の検査も行われます。4.鑑別診断構音障害といえるのかどうか、また、他の疾患や障害(知的障害・ことばの遅れ・聴覚障害など)の有無を判断します。以上のような聞き取りや検査を行うことで背景や原因を探り、その後の対応を見極めます。参考:「新版構音検査」参考:「子どもの発音とことばのハンドブック」山崎祥子/著(芽ばえ社)構音障害かなと思ったら、アドバイスはどこでもらえるの?言語聴覚士とは?出典 : ことばや構音については、診断の有無にかかわらず、言語聴覚士(ST)と呼ばれる専門家からアドバイスや指導を受けることができます。言語聴覚士は、一人ひとりに合わせたやり方で、ことばや構音の育ちをサポートしてくれます。家庭での接し方や、本人の気持ちを尊重しながら楽しくできる練習方法へのアドバイスも期待できます。発達ナビの以下のリンクを参考になさってください。言語聴覚士がいる施設出典 : ◇公的機関のサービス・教育・療育施設子どもの場合、「ことばの教室」などと呼ばれる小学校などの通級指導教室や特別支援学級、特別支援学校、児童発達支援などの療育機関などで言語療法を受けられる場合もあります。園や学校に相談するか、自治体に問い合わせましょう。健診や就学前健診で個別に相談できる場合もあるようです。その後、面談や審査など、所定の手続きに従います。地域によっても制度が異なりますので、お住まいの自治体に問い合わせましょう。・医療機関主治医の指示により言語聴覚士のアドバイスや指導を受ける際、健康保険が適用される場合があります。医療機関に問い合わせてみましょう。・福祉施設施設・地域によって異なりますので、各施設や自治体の定める手続きをとります。大人の構音障害の場合、訪問リハビリテーションなど介護保険の適用になる場合もありますので、福祉窓口、ケースワーカーや民生委員に相談してもよいでしょう。◇民間の教室などことばに関する指導を行う民間の教室です。利用する場合は、施設に直接申し込みを行います。発音を育てるために家庭でできること出典 : 家庭での生活や遊びのなかで、お子さんの様子を観察し、楽しく練習する機会を作りましょう。◇構音器官をどのように使っているか構音に関わる器官は、ことばを話す以外にも使われています。例えば・息を吸う、吐く・息を吹きかける・口を開ける、閉じる・噛む・なめる・のみこむなどがあげられます。これらの様子を観察してみましょう。周囲のお子さんと比べてうまくいかない、力が入らない、あるいはどこかに力が入りすぎる場合は、その様子を記録しておくと良いでしょう。口を閉じる練習・いろいろなものを噛む練習・息を長く吹く練習などが有効な場合と、余計な力を取り除くためまずはリラクゼーションの練習が必要な場合とがあります。お子さんによって取り組むと良い動作が違うため、これまでの記録とともに専門家に相談し、アドバイスをもらいましょう。◇音への意識を高める、聴く力を育てる遊びを通じて、音に注目する力、音に耳を傾ける力を育てましょう。・しりとりしりとりは効果的なあそびです。ルールの理解が難しい場合は、絵や写真、ひらがなやマス目などを手がかりとして見せながら、無理ない範囲で一緒にやってみましょう。「さかな」「なす」「すいか」「からす」などの絵カードや文字カードを用意します。カードを指しながら「さかな」と言った後、「な・な・な…」と言いながら次に続くカードを探すのも良い方法です。・かるたかるたも、音への意識を高める遊びです。正しい札を選んだあとに、1文字ずつ指をさしながら一緒にゆっくりと文章を読んでみるのも良いかもしれません。・じゃんけんすごろくサイコロの代わりにじゃんけんを使ってすごろくをします。グーで勝ったなら「ぐ・り・こ」、チョキなら「ち・よ・こ・れ・い・と」、パーなら「ぱ・い・な・つ・ぷ・る」と言いながら1文字ずつ進みます。大きな紙にスタートとゴールを描き、その間をマス目でつないだすごろくを親子でするのも良いでしょう。階段を使って、勝った人が出した手に応じて1段ずつ進むゲームもあります。◇コミュニケーション手段の確保構音の獲得や改善に効果的な方法を探る一方で、「自分の思いを伝える」という機会を確保することも大切です。話しことばに限らず、表情や視線、ジェスチャーや指さし、写真や絵、文字や記号などあらゆる手段を使って伝えたい思いを相手に伝える経験を積み重ねることは、コミュニケーションの力を育むうえで不可欠です。まとめ出典 : 構音を獲得するまでには、様々なステップがあります。お子さんの構音の育ちにつまずきがあると感じられる場合、言語聴覚士など専門家にアドバイスや支援を得ることが近道といえます。周囲よりも構音の育ちが遅いと、親御さんもお子さんも焦りや苛立ちを感じるかもしれません。「それは違うでしょ!○○って言いなさい」と指摘し言い直させてしまうこともあるかもしれませんが、それだけでは喋ることそのものを嫌いにさせてしまう可能性があります。上手に発音することだけではなく、様々な人と関わりコミュニケーションすることが楽しいと感じられるような工夫も取り入れながら、成長を応援する姿勢も大切かもしれません。専門家と相談しながら、実践できる方法を探り、取り組んでみましょう。参考:「子どもの発音とことばのハンドブック」山崎祥子/著(芽ばえ社)参考:井出歯科医院
2017年03月24日女優の大政絢が20日、東京・渋谷のHMV&BOOKS TOKYOで「オフィシャルカレンダー 2017.4-2018.3」(発売中 2,200円税抜き 発売元:SDP)の発売記念イベントを行った。女優やモデルとして活躍している大政絢の最新カレンダーは、リング式卓上タイプで表紙を含めて全13ページで構成されたもの。トップヘアメイクアーティスト・千吉良恵子が参加するなど、ファッション寄りの内容となっている。夏を意識したワンピース姿で登場した大政は「今回はメイク雑誌のチームに撮影していただいたので、女の子の好きそうなメイクや衣装をたくさん盛り込みました。メイクは基本ナチュラルですが、冬になるにつれてメイクを濃くしたり服装を厚くしたりしていて、レディーっぽく決めてます」とカレンダーを紹介。お気に入りについては「12月のページです。ピンクのファーが入っていたりして、王道の感じのメイクにしています」とあげながら、「今の私をしっかりと出せているので、100点満点を付けたいと思います」と出来栄えに満足そうだった。カレンダーのイベントということで、今年度の目標を問われた大政は「プライベートでは最近けん玉をもらったんですが、すごく下手くそで全然できないんですね。『世界一周』なんて夢のまた夢(笑)。今は3回ぐらいしか連続でできないので、もう少し出来るように頑張りたいです」と回答し、仕事としては「語学を引き続き勉強したいと思います。(モデルとして)海外の人とお会いする機会が多く、話せなくて悔しいことが何度もあったので、頑張ろうかなと考えています。もっと軽くフレンドリーにお話ができるようになりたいですね」と意欲。また、将来的に女優としての海外進出については「夢のまた夢ですけど、力を付けたらという感じですね。今は何も考えていません」と話していた。
2017年03月20日