9月1日は防災の日です。いつ大きな災害が起きてもいいように、地震や火災などの対策は万全にしておきたいものです。特に非常食は防災グッズの中でも重要なアイテムのひとつ。今回はどんな非常食があり、味がどんなものなのかをご紹介します。これを機に防災について考えてみませんか。地震大国である日本にとって、防災グッズの完備は必要不可欠です。その中でも、非常食は重要なアイテムのひとつですが、「おいしくない」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。一方で「最近の非常食はおいしい」という意見も。本当のところどうなのか、代表的な3種類を実際に食べてみました。また、賞味期限が近くなった非常食のアレンジにも挑戦しました。■目次1.非常食を食べる前に2.水戻り餅を食べてみた3.アルファ米を食べてみた4.即席パスタを食べてみた5.賞味期限対策のアレンジをしてみたまとめ1.非常食を食べる前に皆さんは、非常食を、どの程度の量、どんな基準で選んで備蓄していますか?東日本大震災以前は、家族全員の3日間分の備蓄が推奨されていたのですが、現在は1週間分の用意が望まれています。非常食選びのポイントは、できるだけ普段でも食べられる、おいしいものを選ぶこと。そうすれば被災時に食欲がなくても食べられますし、賞味期限が近くなれば普段の食事にアレンジして楽しめます。今回は、非常食として代表的な水戻り餅・アルファ米・即席パスタの3種類を、実際に食べて味を試してみました。実験には、災害時で熱湯が入手できない状況を想定し、常温の水を使用しています。2.水戻り餅を食べてみた今回挑戦したきなこ餅の作り方は以下の通りです。(1)2分割のトレーの半分に餅を入れ、ひたひたになるまで水を注ぐ(2)1分ほど待つ(3)餅に水がしみこんだら、トレーの残り半分に餅を移し、きなこをかけて完成水を注いでたった1分、厳密に時間や水の分量を量らなくても大丈夫です。しかも、味や食感が普通のきなこ餅と全く変わらないので驚きました。添加の粉末アルコールの影響か、舌に雑味が残りましたが、十分においしい非常食と言えるでしょう。小さめとはいえお餅ですので、小さなお子様や高齢者の場合のどに詰まらせるおそれがあります。食事の際は十分に注意して下さい。3.アルファ米を食べてみた主食となる白飯の作り方は以下の通りです。(1)袋を開け、脱酸素剤とスプーンを取り出し、底を広げる(2)水を袋の内側の注水線(今回は160ml)まで注ぎ、スプーンでよく混ぜる(3)チャックを閉め、水を使用した場合は60分置いて完成常温の水でも、1時間後にはふっくら仕上がっていて感動しました。ただ、計量カップで厳密に160ml計って注いだところ、水位が注水線より若干下になり、仕上がりが少し硬めのご飯になってしまいました。計量カップよりも、注水線を目安に水を注いだ方がよいようです。味はごく普通の常温のご飯です。水で戻したという違和感もなく、無添加なので食後の雑味もありません。ラップに包んでおにぎりにしたり、汁物やおかずと一緒においしく食べられそうです。4.即席パスタを食べてみた続いて、カルボナーラのパスタを作りました。(1)袋を開け、脱酸素剤とスプーンを取り出し、底を広げる(2)水を袋の内側の注水線(今回は150ml)まで注ぎ、スプーンでよく混ぜる(3)チャックを閉め、水を使用した場合は20分置く(4)チャックを開き、仕上げによく混ぜて完成水を注いだ時点では、パスタと底の方にあるソースが完全には混ざらないので、食べる前にもう一度よく混ぜるのがコツです。食べてみたところ、「ぬるいパスタ」いう感想です。味は悪くないのですが、やはりお湯を使って、温かいものを作った方がおいしく食べられそうです。1袋分でかなり食べごたえがありますので、家族で分け合って食べるというのも良いですね。5.賞味期限対策のアレンジをしてみた備蓄の方法には、ローリングストック法というものがあります。普段の食事で定期的に非常食を食べては買い足し、常に新しい非常食を備えておく方法です。今回は、アルファ米の簡単なアレンジをご紹介します。作り方は以下の通りです。(1)コンソメ5gほどを、少量のお湯で溶かす(2)(1)で作ったコンソメ液を、アルファ米を戻す際にお湯と一緒に袋に注ぐ(3)袋の表示通りの時間待って完成簡単なうえに、味はピラフのようで大変おいしかったです。コンソメ少々で丁度よい味つけになるので、調味料を計量する手間もありません。被災時にも実践できそうです。同じく非常食になるソーセージの缶詰と、冷蔵庫にあった玉子や野菜で、カフェのワンプレートディッシュ風に仕上げてみました。ケチャップで味に変化がついてさらにおいしく食べられました。まとめ今回試した非常食のうち、常温の水で作ってみておいしかった順は以下の通りです。第1位水戻り餅第2位アルファ米第3位パスタ日本の文化として、餅やご飯は冷めた状態でも食べることがあるのに対し、パスタはアツアツか冷やした状態で食べるもの、という認識があるせいだと考えられます。白飯のアルファ米は常温でもおいしく食べられ、様々な応用がききますので、多めに備蓄しておくことをオススメします。非常食選びの一助になれば幸いです。
2017年09月01日災害時には、飲料水や熱湯が確保できない、スマホや携帯が充電できない、といった事態が予想されます。防災グッズで、本当にライフラインの代わりになるのでしょうか?実際に使って性能を試してみました。グッズ選びに迷われている方必読です。日本は災害の多い国です。災害で水道・ガス・電気が絶たれても、一定期間生き延びるためには、飲み水や熱湯、連絡用の機器の充電が必要になります。一般に出回っている防災用品には、非常用持ち出し袋に入れられるコンパクトサイズで、飲料水やお湯の入手、携帯の手動充電が可能という、便利なグッズが出回っています。実際使ってみて、どのくらい簡単にできるのか、注意点はないのかを検証しました。■目次1.浄水器を使ってみた2.お湯を沸かしてみた3.どれだけ頑張れば充電できるかやってみたまとめ1. 浄水器を使ってみた災害時には、飲料水が尽き、お風呂の水や川の水しか手に入らないかもしれません。そんな時に役立つのが浄水器です。様々な種類がありますが、携帯しやすいストロータイプを試しました。使用法は、殺菌された水(水道水など)の場合は、水の中に入れて口で吸うだけです。ストロー内部に水が満ちるまで水が上がってこないため、少し時間がかかり、また吸う力も必要でした。小さなお子様や高齢の方では難しいかもしれません。殺菌されていない川の水などには、飲用の前に粉末除菌剤をいれます(200mlに対し、付属の計量器すりきり一杯)。よくかき混ぜて2分以上待ち、ストローで吸います。魚が棲める程度の淡水ならば飲めるそうです。ストロー本体は約100リットルの水を浄化でき、付属の粉末除菌剤もコップ600杯分の除菌が可能なため、衛生的な水がくるまでは十分しのげそうです。2. お湯を沸かしてみた赤ちゃんのミルクや、温かい食事など、被災地でお湯は大切な資源です。ガスコンロが使えればいいのですが、火が使えない状況も考えられます。そんな時も、アルミニウムの水酸化反応を利用し、火を使わずに熱湯を作れる防災グッズを試してみました。熱湯を作る際には、別途フタつきのアルミボトルを用意する必要があります。今回はコーヒーの缶を使って400mlの水を沸かします。実験前の水温は約28℃でした。作り方は以下の通りです。(1)赤い加熱袋を立てて底を広げ、黄色い袋から発熱材を取り出し、底に入れる(2)その上にふたを閉じたアルミボトルを入れる(3)発熱材が入っていた黄色い袋を使い、水(川の水や海水でもOK)を計量し、赤い袋の中に注ぐ(4)赤い袋のチャックを閉め15分~20分待つ激しい化学反応が起き、注いだ水が沸騰しています。約20分後、ボトルは素手では持てないほど熱くなっていました。タオルで包んでふたを開け、温度を測ると、約76℃でした。熱湯を湯飲みに注いだ時の温度が約80℃前後ですので、問題なく料理などに使えます。注意点としては、化学反応中には特に臭いはしなかったのですが、可燃性の水素ガスが発生しているそうです。使用中は換気に注意し、火気に近づけないようにする必要があります。3. どれだけ頑張れば充電できるかやってみた被災時に救助依頼を出したり、情報を集めるのに、携帯電話やスマートフォンは非常に重要なアイテムです。防災グッズには手動で携帯を充電できるものもありますが、実際どれくらい頑張れば充電できるのか試してみました。用意したのは、LEDライトと携帯電話の充電機能の2つがついたシンプルなものです。使い方の基本は、充電ハンドルを本体から引き起こし、くるくる手で回すだけ。作業負荷を日常の動作に例えるならば、大根をおろすのとほぼ同程度です。短時間ならばたいしたことはありませんが、長時間だと疲れてきます。説明書には、何分回せばどの程度充電できるのか書いてありませんでした。試しに、5分間手動で本体を充電したところ、ライトがつきました。7分後ぐらいから徐々に光が弱くなり、20分でほぼ消えました。5分充電の場合、灯りとして使えるのは10~15分程度のようです。続いて、携帯電話です。充電の仕方は以下の通りです。(1)本体の差込口に付属のコードを挿入する(2)使用している携帯電話のアダプターを選んでコードに接続する(3)アダプターに携帯電話をつなぐ(4)ハンドルを回す携帯は完全に電池切れで、電源も入らない状態です。まず、10分間手動充電すると、起動しました。しかし、「充電切れ」を示す、空の赤い電池の表示が出ています。合計1時間充電し続けました。しかし、1時間後も「充電切れ」表示のままでした。1時間分の充電量で、メールが送れるか試しましたが、2行書こうとしたら途中で電池が切れました。文章が「助けて」のみならば、かろうじて送れるかどうか、というところです。携帯でこれならば、消費電力の多いスマホの場合は、1時間ではほとんど充電されないことでしょう。手回し充電器よりも、バッテリーを備蓄する方が現実的と思われます。まとめ実際に試してみると、被災時に大活躍しそうな便利グッズから、現実的にはなかなか難しいグッズまで、様々なものがあることがわかります。肝心なのは、ご家族みなさんが苦労せず使えるものを選び、備えておくこと。後悔しないために、事前に「どんな防災グッズが必要か」、「使いこなせそうか」など情報を集めること。余裕があれば実際に試してみることも大切です。
2017年09月01日突然の災害時になくてはならない防災グッズ。できるだけ難しくなく簡単に作れるものを選びたいですね。どのくらい組み立てが難しいか、組み立て式トイレと非常用テントを実際に作ってみました。また、100円ショップの材料で簡単な防災頭巾を作りました。地震などの災害は、本当にいつ起こるのか分かりません。防災グッズを買いそろえて「これで安心」と思っていると、実際の被災時には気が動転して「作り方が分からない…」ということになってしまうかも。できるだけ組み立てが難しくないものを常備しておきたいところですね。被災してやむを得ず野外で過ごす際に必要な”組み立て式トイレ”と”非常用テント”を、設営がどのくらい難しいか実際に試してみました。また、100円ショップのグッズで簡単な防災頭巾作りにもチャレンジしました。■目次1.トイレを作ってみた2.寝る環境を作ってみた3.防災頭巾をつくってみたまとめ1. トイレを作ってみた災害時に衛生的に過ごすために欠かせないのがトイレです。お子様や高齢の方のことを考えると、座れるトイレが望ましいですね。大人が座ることができる段ボール製の組み立て式トイレを実際に作ってみました。説明書に従って組み立てたところ、初めてでも難しくなく”10分かからず”に完成しました。作り方は以下の通りです。(1)葉っぱの柄のついている段ボールを、写真のように箱型に組み立てる(2)細長い段ボールを”口の字”になるように折り、切れ目をあわせて(1)に差し込む(3)下までしっかり差し込んだら、座る部分の段ボールをかぶせてツメを4か所に差し込む。真ん中の穴部分を下に押し込む(4)使用時は汚物袋を便器にかぶせる。使用後は付属の凝固剤をかけ、汚物袋を閉じて捨てる耐荷重量は約100kg。実際に座ってみましたが、しっかりしたつくりで安心感があります。わざと変な乗り方をしない限りは問題なく使えそうです。2. 寝る環境を作ってみた家からの避難を余儀なくされた際、雨風や寒さをしのぐ最低限の寝場所が必要です。雑木林で、非常用テントの設営に挑戦しました。外国製の非常用テントを使用しましたが、設営方法が何も書かれていませんでした。長方形の大きなシートと、ひもが1巻入っているだけです。ひもの両端を2本の木に結び付け、シートを垂らして両端を重いもので固定しようとしました。ですが、なかなかうまくいきません。悪戦苦闘していると、立ち会ってもらった人に「そのシートは2枚重なっているのではないか」と指摘されました。その通り、このシートは筒状で”筒の中にひもを通して”使う仕組みでした。災害時に1人で設営したら、最後まで使い方が分からなかったかもしれません。悪戦苦闘した時間を含めて約15分で完成しました。テントの他にも、・ひも・テントを固定するための洗濯バサミ・固定用のピンがあるといいでしょう。道路等の上に設営する場合は、ガムテープがあるとよさそうです。外からテント内は見えませんが、薄いので中からは外の景色が透けて見えます。土の上は思ったほど寝心地も悪くなく、一晩程度ならしのげそうです。保温性の高い100円ショップのアルミ温熱シートを体の上にかければ、肌寒い季節でも大丈夫そうです。何日か過ごすのであれば、寝袋や敷布が必要になるでしょう。3.防災頭巾をつくってみた最後に、100円ショップの材料で”防災頭巾”を作ってみました。裁縫に不慣れな者が、手縫いに挑戦して約1時間かかりました。要領がよければもっと早くできるでしょう。材料は以下の通りで、費用は400円(+税)です。・クッション36cm×36cm…2枚・カバンテープ(幅25mm)…約1.2m・糸…1巻次の方法で作成しました。(1)クッションを外表にして、ひもの部分をそろえて右側にして2枚重ねる(2)2辺を、写真の矢印の通りにL字型に縫い合わせる。クッションについているひものうち、右上にくるものは切り取って下のものは残す。下のひものところまで縫う(3)残した下のひもで、クッションにカバンテープを結びつける(4)(2)で切りとったひもを10cmほどの長さに切り、両端を1cmほど折り返して縫い合わせる。同じものを2本作る(5)(4)をクッションの左側の両サイドにベルト通しとして縫い付け、カバンテープを通して完成クッションは、36cm×36cmでは少し小さいので、できれば40cm×40cm以上のものが望ましいです。厚手クッションなので座布団には向きませんが、リビングでくつろぐ際の枕によいです。仕事場用には薄手・リビング用には厚手のものと複数個作り、大地震の時にさっと被れるようにしておくとよさそうです。注意点として、”肩が守れない”点と”化学繊維で燃えやすい”点があります。最近は1000~2000円程度で難燃性の防災頭巾も売っていますので、非常用持ち出し袋にはそちらを入れておくことをお勧めします。まとめ3つのグッズの作成を通じて、防災グッズは実際に組み立てることが大切だと分かりました。特に外国製の防災グッズは、全く説明がない場合もありますので”事前の使用法の確認”が大切です。いざという時に組み立て方が分からないと困るので、組み立て式のものは一度組み立ててみた方が安心かもしれません。日ごろから防災に関心を持ち、いざという事態にも慌てずに対処できるようにしておきたいですね。
2017年09月01日9月は防災月間。災害は起きてほしくないですが、いつ起きても大丈夫なように準備しておくことが大切です。大人のグッズだけでなく、子どもはその年齢にあったものが準備ができていますでしょうか? みんなの防災グッズについて調査してみました。Q.お子さまのための防災グッズ、用意してる?1.用意してる 25.7%2.用意していない 62.1%3.その他・どちらとも言えない 12.2%半数以上の人が用意していないという結果に。いつ起きるかわからないからこそ準備しておくのが防災グッズ。あとから「準備しておけばよかった…」なんて思っても遅いですよ。■わかってはいるけどお金も時間も余裕がナイ大事だということはわかっていても、実際行動に移せていない人が大多数。いまや100円ショップなどでも買えるものもありますので、思い立ったらすぐに準備にとりかかりましょう。「準備の必要性は感じていますが、使うか使わないかわからないものにお金をかけるほど、ゆとりはないので、普段使いできるものを用意しています。ぜんぜん足らないとは思っています」(千葉県 40代女性)「しないといけないと思いますが、それにかかる費用や時間を考えると、なかなか動けません」(鳥取県 40代女性)■アレルギーや持病がある子には対応できるものをお子さんが食物アレルギーだったり、持病がある場合は特に注意が必要です。食べられる非常食や飲みなれた常備薬なども忘れずに用意しておきましょう。「食物アレルギーがあるので避難所で配布されるものはほとんどアウト!食べられるものはそろえておかないと…。レトルト食品はアレルギー対応のものでないと食べられるものがない」(東京都 40代女性)「喘息やアトピーがあるので、薬類は常にストックしています。あと3〜4年前につかった大きいサイズのおむつを捨てられずに保管してあります。子供のお腹がゆるくなった時に使えましたし」(茨城県 40代女性)■毎年防災リュックは中身の見直しをしよう1度完璧にそろえたとしても見直しが必要なのが防災グッズです。食品の賞味期限はもちろん、懐中電灯やラジオなどは使用できるかどうかの動作確認を。子ども用はサイズなどもチェックしておきましょう。「食品はもちろん、電池類などは時々確認して入れ替えなければいけないと聞きました。何年も前に準備したリュックを開ける気になれず…恐くて賞味期限が見れません。そんなリュックじゃ、いざっていう時に持って行ってもコントにしかならない」(千葉県 40代女性)「阪神大震災の時に、一通り揃えました。非常食も、家族5人が3日間食べられるくらはそろえています。もちろん、賞味期限が近くなると買い換えて、古いものは食べるなどしています」(愛媛県 40代男性)------Q.お子さまのための防災グッズ、用意してる?集計期間:2016.09.01〜2016.09.06アンケート回答数:4681件ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年08月31日9月1日は、「防災の日」です。昭和35(1960)年の内閣閣議によって定められました。大正12(1923)年のこの日、関東大震災が起こり、過去にはこの時期にたびたび大きな台風が日本各地を襲い多くの被害があったことから、防災の日に定められました。こうした大惨事を忘れないため、毎年各地で防災訓練などが実施されています。わが息子が通う小学校ではこの時期、防災訓練が行われます。わたしが子どものときも9月に避難訓練があり、そのときだけは近隣に住む子ども同士のグループで集団下校をしていた記憶があります。そんな行事を通して「わが家も防災に備えなければ」と気持ちがあらたまりますが、高い意識でキープするのはなかなか難しいことかもしれません。■防災意識に変化? 約半年で災害に備える意識が大幅減少マクロミルが行った大災害に対する調査によると、「日頃からどの程度、防災を意識しているのか」という質問に対して「意識している」という回答が58%。今年2月に行った同調査の69%よりも11ポイントも低下しました。これは「とても意識している」と「やや意識している」をどちらも合わせた数値ですが、「とても意識している」に限定すると15.1%から8.2%と約半数に減っていることがわかります。さらに、「災害に対する備えは強化していますか?」の質問には、「強化はしていない」が53%で、前回より15%も上昇。災害への意識は平穏に毎日を過ごすなかで、徐々に薄れてしまう傾向があるのかもしれません。「恐れている災害は?」の質問には、1位が地震で91%と圧倒的なトップとなっています。そして、7月の九州を襲った豪雨が記憶に新しいせいか、2位は54%で豪雨・洪水、3位は44%で暴風・竜巻と続きます。 ■年に1度は必ずチェック! 防災のためにできる3ヶ条「万が一の時のために、日ごろから何かしら防災対策を」と考えるママは多くても、きちんと定期的に行動を起こすとなるときっかけがつかめず、どうしていいかわかりませんよね。そこで、もうすぐ防災の日をむかえるこの時期に、以下の3つをやってみてはいかがでしょう。1.家のなかの危険な場所をチェック地震の際は、倒れてきた家具の下敷きになるけがをしたり逃げ遅れたりするケースが少なくありません。そのため、高さのある家具には、転倒防止グッズの取りつけをおすすめします。また、高い家具はベッドや扉の位置から離して置くなど工夫すれば、万が一のとき被害を最小限におさえることができます。2.非常時に役立つグッズはいつも手に取れるところに常備年に一度は必ず、非常用持ち出しグッズや非常食などをチェック。それ以外に、リビングでいつも自分が座る定位置の近くには懐中電灯やホイッスルをおいておきましょう。災害はいつ起こるかわかりません。自宅にいた場合、手にとれる場所に準備しておけば、懐中電灯で暗い室内をすぐに照らすこともできますし、動けない・外に出られない状態になってもホイッスルでほかの人に知らせることができます。3.災害時の連絡方法を、家族同士で確認しておくまた、家が全壊するなど万が一の場合、家族で集まる際の集合場所を決めておきましょう。それ以外に、安否確認の方法を共有しておくことも大事です。たとえば災害時、家族と連絡がとりにくくなった場合には、声の伝言板「災害用伝言ダイヤル(171)」やネットを通じて安否確認ができる「災害用伝言板(web171)」といったサービスを連絡手段のひとつとして覚えておきましょう。これらは毎月1日と15日 に無料で体験利用できるので、事前に試してみて使用方法を覚えておくといいですね。防災意識を防災行動にうつすことで、逃れられない災害被害を最小限におさえることができるかもしれません。防災行事をきっかけに、ぜひ家族で話し合ってみてくださいね。<参考> 「防災意識と備えの実態に関する定点調査 第2回」(マクロミル調べ)
2017年08月21日災害大国日本ではこれまで数多くの防災グッズが販売されてきました。近年では、「災害が起きたら使うもの」であった防災グッズは、「“日常使い"できて、災害発生時“も"使えるもの」へと消費者ニーズに合わせて変化しはじめています。そんなオシャレになった防災グッズを一挙にご紹介します。普段はレインブーツ、災害時は安全長靴に一般社団法人防災ガールと、大正12年創業で消防用長靴などのプロフェッショナル用アイテムを製造するシバタ工業は、靴底に鉄板が入った頑丈なつくりながらも折りたたんで持ち運びやすい「災害ボランティア用ブーツ」を開発。SNSやWEBメディアなどで話題となっています。購入先◆シバタ工業ECサイトショートブーツロングブーツパラコードミサンガが多機能防災グッズに津波防災のプロジェクト「#beORANGE」(一般社団法人防災ガールと日本財団の共催で実施)が手がけるパラシュートコード(通称パラコード)で作られたミサンガ。接続部分がホイッスルになっていたり、ほどくと2m弱の長さになるため止血や骨折した箇所の固定など、このミサンガ1つで10種類以上の使い道のある便利グッズです。7月にはさらにバージョンアップした商品が発表されます。購入先#beORANGE 公式ECサイトビーチで使うラウンドタオルが津波防災の合図に同じく「#beORANGE」プロジェクトが発売予定しているのがインスタグラムやSNSで人気の夏のビーチに映える「ラウンドタオル」。通常は表面を活用し、緊急時には「津波が来たぞ、早く浜に戻れ」を意味するオレンジの裏面を沖にいる人にむけて振る。津波が来た時には沖に出ている人は「音」で呼びかけても聞き取りづらいという声から開発された。7月17日(海の日)に発売開始。原子力発電所内の作業者も着用する「タイベック素材」を活用したマウンテンパーカRESQUADが販売するB-LINEJACKETusingDuPont™Tyvek®は、化学防護服などに使用されているデュポン™タイベック®を使用したマウンテンパーカ。危険な物質の侵入や付着を阻止するバリア性、擦れ・裂け・引っ掛けといったリスクに強い耐久性があり、ハードな環境下でも作業の効率を高める快適性・軽量性を兼ね備え、様々なリスクから身を守る防護性能を搭載。購入先RESQUAD ECサイト
2017年06月29日万が一の事態に備える「防災バッグ」。このバッグの中には、防災グッズや非常用食料など、入れておくべきものはいろいろありますが、赤ちゃんがいる家庭では「赤ちゃんのためのアイテム」が必須です。一般的な防災セットには含まれていないアイテムもあるので、しっかりチェックして、必要なものを追加しましょう。■防災バッグの準備防災バッグはいざというときにサッと持ち出せることが大前提。だから「アレも、コレも」と詰め込んで重くなりすぎないように気をつけましょう。とくに赤ちゃんがいる家庭では、赤ちゃんを抱っこして避難する必要があるので、注意が必要です。アイテムを厳選する、圧縮袋を使うなどの工夫をして、できるだけコンパクトにまとめておきましょう。両手がふさがらないように、防災バッグには大きめのリュックが最適です。また、防災バッグは1人にひとつが基本。ママ用、パパ用に分け、リュックが背負える年齢であれば子ども用も準備しておくと良いでしょう。■赤ちゃんのための防災グッズ赤ちゃんがいる家庭で、一般的に用意するものに追加しておきたいアイテムには、次のようなものがあります。<赤ちゃん用防災グッズリスト>・おむつ、おしり拭き(3日分を目安に)・着替え・ミルクと哺乳瓶・飲料水(多めに)・離乳食・スーパーなどのレジ袋・抱っこ紐(できれば普段使用しているものとは別に用意する)・両親の名前、住所や連絡先がわかるメモ・母子手帳(赤ちゃんに関する情報を書き写したメモでも良い)・オモチャ■いざというときに役立つ赤ちゃんグッズ●粉ミルク母乳育児だからと、粉ミルクを用意する必要がないと思っているママもいるかもしれません。でも通常とは異なる環境下では母乳が出なくなったり、母乳をあげる場所がなかったりといった場合もあります。このため粉ミルクは用意しておきましょう。粉ミルクも大きめの缶を用意したくなりますが、計量などできない場合もありますので、個包装タイプが便利です。●メモ災害時には、思いもよらないことが起こります。離ればなれになったときでも赤ちゃんの身元がわかるよう、「両親の名前、住所や連絡先がわかるメモ」を準備しておきましょう。またアレルギーの有無なども赤ちゃんは自分で伝えられませんので、ネームタグに書いて腕につけられるようにするなど、工夫しておくと安心です。●おしり拭き熊本地震の際に、現地で被災したママ友から要請があったのは赤ちゃんの「おしり拭き」でした。赤ちゃんのおしり拭きは、食事、衛生面などいろいろなシーンで大活躍できるアイテムなので、可能なら多めに用意しておきましょう。●アレルギー除去食もし赤ちゃんやお子さんにアレルギーがある場合には、アレルギー除去食の携帯は必須です。東日本大震災のときにアレルギーの子どもたちが苦労したというニュースをよく耳にしました。不便な環境下では十分にアレルギーへの対応ができない場合がありますので、注意しましょう。●着替え防災グッズを用意して満足してしまうと、見落としがちなことが赤ちゃんの着替えの更新。赤ちゃんはすぐに大きくなっていきます。いま現在着ているサイズがすぐに着られなくなることも多いので、着替えの内容は都度見直しが必要です。■おむつカバーとして使える「レジ袋」レジ袋などの持ち手がついたビニール袋とタオルがあれば、簡易おむつを作ることができます。防災バッグに入れておいたおむつでは足りない! というときに備えて、赤ちゃんがいる家庭では多めにビニール袋とタオルを準備しておきましょう。作るときにはハサミやカッターが必要になるので、こちらも忘れずに。<作り方>1、ビニール袋の底部分をつなげたまま両サイドを切って縦長に開く2、ビニール袋の中央にタオルを置いて、そこに赤ちゃんのおしりをのせる3、切り離した袋の取っ手部分をおなかの横のところで結ぶこれで簡易おむつとして使用できます。いざというときに実践できるよう、練習しておくといいですね。■万が一の避難生活に備えて…災害時の赤ちゃんのストレスを少しでも軽減できるように、防災バッグにはオモチャも入れておくと良いでしょう。ただし、避難先で周囲に迷惑がかからないように、できるだけ音が出るおもちゃは避けましょう。防災バッグに入れていても邪魔にならないサイズのものを選んで。落としても音がしたり壊れたりしない布製のものが最適です。■パパ、ママのための防災グッズパパ、ママに必要な基本的なアイテムは次のとおりです。・貴重品(現金、通帳類・保険証・身分証明書のコピー、近親者の連絡先メモなど。現金は札だけでなく、小銭も準備しておく)・懐中電灯(予備電池もセットで)・携帯ラジオ(予備電池もセットで)・非常食(カンパンなどの調理が不要なもの)・飲料水(1人あたり1リットル程度)・救急セット(絆創こう、消毒液、痛み止め、風邪薬、服用中の薬、マスクなど)・着替え(数枚準備して、圧縮袋などでコンパクトにしておく)・タオル・ティッシュ、トイレットペーパー・携帯トイレ・雨具(レインコート)・ライター、チャッカマン・ハサミ、カッターナイフ・軍手・ビニール袋・ビニールシート・生理用品、化粧品など、女性に必要なもの防災バッグを使うような状況にならないことが一番ですが、災害はいつどこで起こるかわかりません。また、いまは乳児がいなくても、災害が起きたときに新しい命が誕生していることも考えられます。赤ちゃんを連れて避難する場合も想定して、あらためて防災バッグの中身を見直してみてはいかがでしょうか?<参考サイト>・ 東京都防災ホームページ ・東京都防災ホームページ「 キッズ向け防災 」・政府広報オンライン「 災害時に命を守る一人一人の防災対策 」
2017年01月10日9月1日は防災の日。今年は熊本地震や台風などで大きな被害があり、多くの人が普段とは異なる生活を余儀なくされています。『子どもを守る防災手帖』(MAMA-PLUG著、KADOKAWA)は、東日本大震災や熊本地震などで被災した1,089人のママの体験談をまとめたもの。テレビなどで報道される情報とは違う「生の声」を知ることで、自分や家族にとって必要なものはなにか、災害が起こったときはどうするべきかが見えてくるはずです。今回は本書のなかから、体験談をもとにした緊急時の備えをご紹介します。■1:避難バッグは「3種類」用意しておく避難バッグは、「常時持ち歩くもの」「緊急時に持ち出すもの」「備蓄用(自宅の安全が確保できたら取りに帰るもの)」の3種類に分けておくといいそうです。食料は緊急持ち出しのバッグは3日分、備蓄用は2~3週間分を用意しましょう。自分と家族の1日の生活を振り返って、必要なものを備えます。子どもがいる人は以下の項目をチェック!(1)乳児震災後は母乳が出なくなったり、量が少なくなったりしたという人も多くいます。母乳育児をしていても「哺乳瓶粉」「粉ミルク」「乳児用の飲料水(軟水)」は必ず備えておきましょう。紙コップを使ってスプーンで飲ませることも可能です。離乳食を食べる赤ちゃんは、ベビーフードも必要。大人用の食事は塩分や脂肪分が多いので注意しましょう。ベビーカーでの避難は危険なのでNG。抱っこ紐などを使い、歩ける子の場合は靴をバッグに入れておくのを忘れずに。(2)幼児子どもは食べ慣れないものを受けつけないこともあるので、腹持ちするお菓子などを普段からバッグに入れておきましょう。お気に入りのおもちゃや絵本があると安心につながることも。(3)小学生はぐれてしまったときのために、最低限の非常グッズをリュックに入れて背負わせましょう。非常食や、水、好きなお菓子のほか、名前や血液型、連絡先、アレルギーなどを書いた「パーソナルカード」や母子手帳・保険証のコピーも入れておきます。ただし、防犯上名前は外から見えないところに記入します。■2:生理用品や尿漏れシートも用意しておく女性の体験談では「プライバシーがない」「女性の必需品がない」「女性特有の疾患になった」という3つが被災後に困ったこととしてあげられています。震災のストレスから急に生理になったり、尿漏れが起こったりということもよくあるそう。生理用品とは別に尿漏れシートを用意しておくとよいでしょう。しばらくシャワーを浴びることができないと、下半身の疾患にもかかりやすくなるため携帯用ビデがあると便利だそうです。また、「サイズのあるもの」は遅れてくる支援品のため、ブラジャーも忘れずに。■3:非常用トイレの使い方を練習しておく非常グッズとして用意したものを使ったことがない人も多いはず。非常用トイレは、簡易的なものだと子どもが使いづらいということもあるので、一度試しておくとよいでしょう。実際に使ってみると、目隠しが必要だということにも気づくはず。テントがあればいいですが、ない場合はレインコートやポンチョなど代用できるものを探しましょう。また、救助を呼ぶためのホイッスルは小さい子どもだとうまく音が出せないことがあるので、練習しておきましょう。少ない息でも音が出るものや、子ども用のものもあります。■4:非常食が好みに合うか確認しておく「避難所での食事は偏りがあった」「ぐちゃぐちゃになった家のなかで食べ物を探すのが大変だった」という声があります。災害の発生当日から避難生活をイメージして、家族にはどんな非常食が必要か検討しましょう。乾パンやシリアルバー、ゼリー飲料など「そのまま食べられるもの」、アルファー米など「水があれば食べられるもの」、インスタント麺や粉末スープ、レトルト食品など「熱源があれば食べられるもの」の3種類を用意します。家族の味の好みに合っているか、腹持ちはするかなどを、試食して確認しておきましょう。温かい食事は消化吸収がよく、心を安定させるのでガスバーナーやカセットコンロがあると安心です。また、防災訓練の一環として「昼食をおにぎり1個で過ごす」という日をつくり、子どもと一緒にチャレンジしてみるのもよいでしょう。*非常時に必要な備えは、それぞれの家族によって異なるもの。ある人にとっては便利なものが、他の人には不要なこともあります。いろいろなケースの体験談を読み、自分ならどうするのか、子どもをどうやって守るのかを一度じっくり考えてみてはいかがでしょうか。(文/平野鞠) 【参考】※MAMA-PLUG(2016)『子どもを守る防災手帖』KADOKAWA
2016年09月01日防災のための準備といえば思い浮かぶのが、食料をメインとした「備蓄」ではないでしょうか? 生きていくためには水や食べ物が必要ですよね。でも防災という意味で「食料」は優先順位は低くなります。国内の記録にある自然災害では水や食料不足が理由で亡くなった方はいないと言われています。では優先度の高いものとはいったい何なのでしょうか? 今回は防災グッズを準備するときの優先度について紹介します。優先度1「生命の危機」に対応できるものを必ず用意する災害が起きたとき、命を守るために必要なものは傷や体の不調を処置できる医薬品です。「何から準備すればいいか分からない」という人は、まずこうした医薬品をそろえることから始めましょう。・常備薬(かぜ薬、解熱鎮痛剤、整腸剤、皮膚薬など)・包帯やガーゼ・ばんそうこう・はさみ・ピンセット・消毒薬上記に加えて、子どもがいる家庭は子ども用の薬なども用意すると安心です。防災用品はこうした医薬品の準備が最優先であることを覚えておきましょう。優先度2「避難を手助けするもの」を用意する災害が起きれば周囲がどんな状況になるかは分かりません。そんなときに避難を手助けするものがあるとその場で対応ができます。・笛(周囲に居場所を知らせることができる)・ナイフ(多機能なサバイバルタイプがおすすめ)・ロープ・ハンマー(ドアがゆがんで部屋に閉じ込められたときに壊して脱出できる)・懐中電灯などの工具を医薬品の次に準備しておきましょう。状況に応じた対処ができる道具があると、心強いものです。優先度3「あると便利なもの」を用意する命の危機を守るもの、非難を手助けするものをそろえたら最後に「あると便利なもの」を用意しましょう。具体的には着替えや寝袋、タオル、ティッシュ、ウエットティッシュ、ビニール袋、生理用品、筆記具(油性)、食器類、洗面道具などです。上記で紹介したいものを非常用持ち出し袋にまとめたら、飲料水や非常食、携帯ラジオ、電池、現金(10円玉も)なども合わせて入れておきましょう。また、自宅に備蓄するなら飲料水は1人1日3リットルが目安です。持出し用のグッズと合わせて、自宅にも数日分の非常食を用意しておくといいですね。万が一のときに安心できる「ご近所とのコミュニケーション」災害時は、自宅周辺に頼れる人がいるだけで精神的に安心できるもの。家族でしか安否確認できないとつのる不安も、ご近所さんが自分や自分の家族を知っていてくれれば、とても心強いものですよね。日ごろからコミュニケーションをとり、地域住民どうしで助け合って命を守ることが自然災害のリスクを軽くするひとつの方法です。避難訓練や防災イベントだけでなく、住んでいる地区で主催するお祭りや親睦会にも積極的に参加ししましょう。助けられる人ではなく、自分も助ける人に。そんな気持ちを持つことが、災害への過度な不安や心配をとりのぞくことにつながるはずです。
2016年07月28日【ママからのご相談】今春、中学校に入学した娘がいます。バスと電車を乗り継いで通学するのですが、万一のときに備えて防災用品を持たせようと考えています。ただ、カバンの中は教科書や辞書、部活のユニフォームなどの荷物も多いので、できるだけかさばらないように持たせたいです。どういった方法があるでしょうか。●A. 防災ポーチに必要なモノを吟味して用意しておくのがオススメです。こんにちは。整理収納アドバイザーの澤田真美子です。内閣府災害被害を軽減する国民運動に関する懇談会において発表された『防災に関するアンケート調査』によると、「外出中の被災に備えて携帯しているもの」という質問に対し、「わからない」と回答した人が全体の45.3%で、最も高い結果になりました。このことから、外出中の防災に対して、何を身につけたらいいか分からない人が多くいるということがわかります。●お子さんと相談して防災ポーチを作りましょう普段持ち歩くポーチとは別に防災ポーチを作り、いつも持ち歩くことをオススメします。●食アメやカロリーメイトなどを常備しておくと安心です。賞味期限 をチェックし、賞味期限が切れそうになったら新しいモノと交換します。●衛生絆創膏やマスク、ふだんの見慣れた薬も少量持ち歩くと突然の事態にも安心です。また、非常時に限らず必要な場合に飲むことができます。防災用ポーチに入れるのではなく、普段のポーチに入れる方法もオススメです。●美容化粧品のサンプル、ウェットシート、歯ブラシ、髪ゴムもあると便利です。普段使いのポーチに入っていれば、防災ポーチに入れる必要はありません。●装備ペンライト、またはライト付きボールペン、軍手、笛、ポケット、ポケット型レインコート、エマージェンシーブランケット など。エマージェンシーブランケットは、防風・防寒用のアルミのような素材のシートです。サバイバルシートなどとも呼ばれています。防水の機能もあるので、雨が降った場合にも役立ちます。●情報家族の写真、家族の連絡先も、携帯電話の電話帳機能ではなく、メモやカード などにしてもち歩くようにしましょう。携帯電話の充電がきれてしまったりすることも考えられます。●その他携帯電話の充電器、カード型のラジオもあると安心です。携帯電話の充電器は電源がなくても充電できるタイプのモノにしましょう。----------以上、普段から非常ポーチの中に入れて持ち歩いておくと便利なモノをご紹介しました。初めから全てそろえる必要はありません。まずはお子さんと相談して、最低限のモノで、必要とだと思うモノだけをポーチに入れるようにしましょう。時々中のモノを見返して、あったら便利かもしれないと思うモノは追加し、他のモノで代用できそうだと思うモノは取り出していくのがオススメです。夏は虫よけスプレーやアイスノン、冬はカイロなどシーズンによって中身をかえていく という方法もオススメです。【参考リンク】・災害被害を軽減する国民運動に関する懇談会(第2回)資料3:防災に関するアンケート調査〜アンケート集計結果〜 | 内閣府(PDF)()●ライター/澤田真美子(整理収納アドバイザー)
2016年05月20日2011年3月11日に起きた東日本大震災から、もうすぐ5年。震災を機に非常用持出袋を用意した女性は多いかもしれませんが、最近その中身、チェックしていますか?時間がたつにつれ、つい防災への意識も薄くなってしまいやすいものです。この機にいまいちど、防災対策の見直しをしてみましょう。■ベッド下には厚手のスリッパを! 室内の備えのチェックポイントまずは部屋のなかからチェックしていきます。ポイントは「倒れるもの」「割れるもの」の対策です。賃貸で壁に穴があけられない場合の家具の転倒防止には、家具の下にかませるタイプのストッパー器具や、天井と家具の間に挟むつっぱり棒で対策を。食器棚の内部には、揺れを感知するとロックがかかる開き戸ストッパーをつけ、窓ガラスにも飛散防止フィルムをつけておけると安心です。ベッドの近くには大きな家具や重いものを置かないことも基本です。見落としがちなのが、鏡や花瓶、フォトフレームなどのインテリア。サイズ自体は小さくても、割れて床に散らばるとケガのもとに。鏡やフォトフレームにも飛散防止フィルムをつける、ガラス製の小物の下には転倒防止のジェルマットを敷くなどで対策するとよいでしょう。そのうえで、・厚手のスリッパ・懐中電灯・非常用持出袋これらをすぐ手の届くところに用意しておき、玄関には底が厚めのスニーカーをすぐ履けるところに出しておけると安心です。■「すぐ持ちだすもの」「あとから取りにくるもの」にわけておこうすぐに持ちだすための非常用持出袋は、「避難時に使うもの」を考え、最小限にまとめておきます。東京都が都民に配ったブック『東京防災』には、以下がリストに挙がっています。□懐中電灯 □携帯ラジオ □ヘルメット □防災頭巾 □軍手 □毛布 □電池 □ライター □ロウソク □食品 □インスタントラーメン □缶切 □ナイフ □衣類 □哺乳瓶 □現金 □救急箱 □貯金通帳 □印鑑出典:「東京防災」P90より通帳や印鑑は防水ポーチにまとめておくと、持ちだしがスムーズです。女性の場合は、以下のものもリストにいれておくと、いざというときに役立ちます。・携帯の充電器・生理用品・下着・靴下・マスク・小さいボトルの化粧水・リップクリーム・歯ブラシ・ホイッスル・ティッシュ・ウェットティッシュ・カイロ・レインコート非常用持出袋は、背負って持ちあるける重さであることも大切です。ほかにも必要なものはたくさんありそうですが、「避難所で数日間過ごすために必要なもの」を考えて用意しましょう。その後、いったん自宅に戻れたときに持ちだすものも、まとめてバッグやケースに入れて用意します。・衣類・ブランケット・バスタオル・ハンドタオル・水・食料品・ティッシュ・トイレットペーパー・皿・コップ・割り箸・ラップ・ビニール袋・医薬品・救急セット・予備の乾電池衣類は、模様がえのタイミングで見直すようにすると、同時に備品のチェックもできてオススメです。筆者の場合は、出番が少ないスーツケースにこれらを入れて、玄関先においてあります。■トイレットペーパーが不足する? 多めに用意しておきたい備蓄品『東京防災』では、いざというときに備えて、日ごろ使っているものを多めに用意する「日常備蓄」をすすめています。水や食料品は、日持ちするインスタントやレトルトなどを多めに用意し、使った分を買いたすようにできるとよさそうです。また、東海地方で大きな地震があった場合、トイレットペーパーの供給が不足する可能性があるため、経産省では1か月分程度のトイレットペーパーの備蓄を呼びかけています。ロングタイプなら、省スペースで収納できます。今回は家の備えを中心にまとめましたが、仕事中や外出中に地震が起きたときの備えも頭に入れておきたいところです。会社のデスクの下にはスニーカーを用意しておき、毎日持ちあるくバッグには、ライトとホイッスルを入れておくとよいかもしれません。そして、家族や大切な人とは、必ず震災が起きたときの集合場所や連絡方法を共有しておきましょう。もちろん、出番がないにこしたことはありませんが、備えあれば憂いなしです。いまいちど、震災対策を見直してみてはいかがでしょう。
2016年02月20日○我が家の防災対策をご紹介……私を反面教師にして、猫飼いの皆さんは、リードのサイズをしっかり確認した上でご購入下さいますようお願い申し上げます。さて、我が家では普段から、クレートトレーニングを行っている。クレートトレーニングとは、ケージやキャリーに慣れさせる訓練のことだ。よくワンちゃんが受ける訓練だが、我が家では、万が一被災し避難所で生活することになった際の訓練として行っている。キャリーには完全に慣れたので、現在行っているトレーニングは、リードのみだ。今回は、クレートトレーニングをはじめとした、我が家での防災対策についてご紹介しよう。○環境省のガイドラインまずそもそも、「避難所にうちの子を連れて行って良いのかしら……」と考える飼い主さんが非常に多いのだが、環境省は、「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」(PDF)というガイドラインの中で、災害時のペット同行避難を推奨している。「災害が起こったときに飼い主はペットと同行避難することが基本であるため、平常時からそれに備えるべき対策についての意識をもち、ペットの安全と健康を守るとともに、他の避難者への迷惑にならないように努めなければならない」(災害時におけるペットの救護対策ガイドラインより引用)ガイドラインにも記載がある通りだが、ペットの同行避難は推奨されているとはいえ、アレルギーのある避難者や動物が苦手という避難者がいるということをしっかり考慮した上で、責任ある飼い主として行動すべきであろう。○飼い主が行うべき対策の例まずは、飼い主が行うべき対策を平常時と災害時に分けてご紹介する。■平常時・住まいの防災対策・ペットのしつけと健康管理・ペットが迷子にならないための対策(マイクロチップ等による所有者明示)・ペット用の避難用品や備蓄品の確保・避難所や非難ルートの確認等の準備■災害時・人とペットの安全確保・ペットとの同行避難・避難所・仮設住宅におけるペットの飼育マナーの遵守と健康管理(災害時におけるペットの救護対策ガイドラインより抜粋)○今回実例としてお見せするもの我が家で行っている防災対策のうち、今回紹介するのは(1)ペット用の避難用品や備蓄品の確保(2)ペットのしつけと健康管理である。まずは、避難用品から見ていこう。準備すべきものまず、避難する際に必要なものは、飼い主が用意する必要がある。「避難先においてペットの飼育に必要なものは、基本的には飼い主が用意しておくべきである。(中略)避難所等にペット用の救援物資が届くまでには時間がかかる場合があるので、少なくとも5日分(できれば7日分以上が望ましい)は用意しておくとよい」(災害時におけるペットの救護対策ガイドラインより引用)少なくとも救援物資が届くまでのペットの生活に必要なものは、きちんと用意しておく必要があるとのこと。環境省のガイドラインで紹介されている、最低限必要なものとは以下の通りだ。・療法食、薬・フード、水・予備の首輪、リード(伸びないもの)・食器・ガムテープ(ケージの補修など多用途に使用可能)・飼い主の連絡先とペットに関する飼い主以外の緊急連絡先・預かり先などの情報・ペットの写真(携帯電話に画像を保存することも有効)・ワクチン接種状況、既往症、健康状態、かかりつけの病院などの情報(災害時におけるペットの救護対策ガイドラインより引用)○実際に準備してみたさて、こちらが我が家で準備している最低限の防災グッズだ。市販のペット用防災グッズや防災袋も販売されてはいるのだが、使い慣れたものを入れておきたいので、我が家では全て自分で任意に選んだものを用意してある。こちらはペット用のウェットティッシュ。本人を清潔に保つのに大活躍だ。こちらは猫のご飯が入ったお弁当箱。お皿の代わりに使用できる。そして、いつも食べているご飯がこちら。サイエンスヒルズのダイエットフードだ。我が家にいる2匹の猫のうち、兄猫は非常にお腹を下しやすい。お腹の薬も準備してあげる必要がある。そして、やはり大事なのがリードだ。こちらは冒頭の漫画でも紹介した通り、試行錯誤の上、最終的に購入に至ったものだ。また、普段ペットクリニックに行く際に使用している洗濯ネットも。猫が暴れずに済むので、とても便利な品物だ。こちらはカイロと多目的ビニール袋。猫は寒さに弱い生き物なので、温かさを確保するカイロがあると便利。また、万が一嘔吐してしまったり、粗相をしてしまった際にササっと対応できるようビニール袋があると助かるだろう。また、水の用意も必要だ。とはいえ、このままでは飲めないので……。このように、簡単にその場で給水できる便利グッズも準備。これらを猫のバッグに入れて、完了だ。○ペットカートそしてこちらが我が家のキャリー。キャリーはキャリーでもキャリーバッグではなくキャリーカートだ。これならば、猫と荷物を楽々運ぶことが可能だ。カート、防災グッズ、猫本人の重さ全てを合わせておよそ12キロ。階段を上り下りする際は少々大変ではあるが、平坦な道を移動する際にとても便利だ。持ち手の箇所には、小物を入れるくぼみがついているのも嬉しいポイント。先ほど紹介した防災グッズは、カートの下に。すっぽりと収まってくれた。○リードの練習さて、毎月1度、10分程度、室内限定ではあるが我が家ではリードの着用練習も行っている。リードだけ購入しておいて、いざというときに不慣れなリードに驚いて動けなくなってしまってはこの子の命すら危うくなるので、しっかりと練習を行う。リードサイズを調整ができるタイプなので、しっかりめに着用させてある。苦しそうだからと緩めに装着すると、猫が動いた際にすぽっと抜けてしまったりするので、注意が必要だ。首輪をつける際と同様に、指が1~2本入ればちょうど良い具合にサイズ調整ができているということなので、目安にしていただければと思う。うちの猫の場合は、もうかなり慣れたもので、こんなものはおちゃのこさいさい……。ではあるが、「はよ外せ」と目で命じてくる。この後、階段の上り下りを行い、リードの練習は完了。練習を頑張ってくれたので、オヤツを食べていただいた。○まとめ以上、我が家の防災対策をご紹介した。「うちの子」を守るために是非一度、防災グッズを準備してみてはいかがだろうか。<作者プロフィール>うだま猫好きの人妻アラサー。猫の漫画や日常の漫画をよく書く。猫ブログ「ツンギレ猫の日常-Number40」は毎朝7時30分に更新している。ツイッターでは常に猫への愛を叫び続けている。下ネタツイートは最近控えるようにしている。
2015年10月27日奇譚クラブは10月8日、全国のガチャガチャにて「かわいい かわいい ねこずきんちゃん」を発売開始する。○愛らしい猫たちに癒される、"ねこのかぶりもの"同商品は、猫向けガチャガチャ"ねこのかぶりもの"シリーズの第2弾商品。9月に発売した、同社初となるシリーズ第1弾「かわいい かわいい ねこ泥棒」は、猫を飼っている人にはもちろん、猫だけでなくぬいぐるみなどに被せて遊ぶユーザーも続出しているという。童話チックな「ずきん」をイメージした。童話の世界から飛び出して来たかのような仕上がりで、これからのハロウィンのシーズンにもおススメとなっている。ラインナップは、全5種。大きめのリボンとふわふわのファーがキュートな「あかずきん」「あおずきん」「みどりずきん」の3種に加え、コスプレ感たっぷりな「まじょっこずきん」の「パープル」「ホワイト」の2種を揃えた。サイズは、首・顔まわり約26~27cm。価格は、ガチャガチャにて1回300円(税込)となる。(C)KITAN CLUB
2015年09月30日万が一の時のための防災グッズですが、何を用意していますか? 食料品のストックとともに大事なのが非常時のトイレの準備です。今回は身近な材料で用意できる非常用トイレの作り方を紹介します。○用意するもの・大人用紙オムツ・色付きのゴミ袋 (70L)○作り方ここでは大人用の紙オムツを使用します。パンツタイプではなく、パッドタイプを用意してください。大人用の紙オムツは乳児用の紙オムツと比べ、吸収できる水分の量が多いのが特徴です。作り方は至って簡単です。ゴミ袋の底に紙オムツを広げておき、それをトイレの便器に配置するだけ。紙オムツはテープが付いているものがありますが、貼らずにそのまま置いてください。70Lのゴミ袋だと便器に無理なく広げられます。これで完成です。今回は700mlを吸収できる「長時間タイプ」を1枚使用しました。実際、どのくらいの水分量を吸収できるのか試してみましょう。上から水をかけてみます。700mlを入れ終わると、紙オムツは水分でパンパンでしたが、あふれることなくきちんと吸収されていました。大人の尿1回分はおよそ150mlと考えると、およそ4回分となります。廃棄する時はゴミ袋をトイレから取り外すだけ。オムツだけを取り出して、再度新しいものをセットして使ってもOKです。もしもトイレに設置できない時は、大人用紙オムツを中にセットしたゴミ袋を平置きにして使うこともできます。ゴミ袋なので口をしめておけば、ニオイも防げます。大人用オムツは、さらに多くの水分を吸収する「就寝時用」などがあるので、季節や使う人数などに応じて使い分けてもいいと思います。ニオイが気になる場合は、専用の消臭剤などもあるので、オムツといっしょに備蓄しておいてもいいですね。○執筆:麦原ケイ (ベル・エキップ)猫とビールと唐揚げとコーヒーが好きな神奈川県・横浜在住の主婦ライター。
2015年09月15日9月1日は防災の日。各地では、さまざまな防災訓練が実施される予定となっている。東京都交通局では、地震を想定した防災訓練を実施。また、資生堂は本社機能のある汐留オフィスで、首都直下地震発生を想定した防災訓練を行い、初めて「帰宅困難者受け入れ訓練」を実施する。東日本大震災以降、日本ではこれまで以上に防災対策に目が向けられてきた。そうした中、今年の5月末に発生した小笠原沖地震の際に、都内各所でエレベーターが停止し、混乱が生じたというニュースは記憶に新しいだろう。なぜ、あの時多数のエレベーターが停止したのか? また、実際に災害が発生した際、エレベーターはどのように作動するのか?8月31日に、三井不動産はオフィスビルの空室を活用した防災体験会を西麻布三井ビルにて実施した。通常は見学が難しい災害発生時に起こるオフィスビル内の各種設備の状況を再現した訓練となり、災害発生時のエレベーターの動きや救出方法について説明があった。○エレベーターの管制は3パターン災害発生時、エレベーターは災害の種類によって、動き方が変わる。災害の種類は大きく分けて、「地震」「火災」「停電」である。機械室の地震感知器が一定地を超える振動エネルギーを感知すると、エレベーターは最寄りのフロアで止まり、ドアが開くようになっている。そうすることで、エレベーター内での閉じ込めを防ぎ、乗客の安全を確保する。厳密な仕組みとしては、P波(初期微動)を感知した時点で、S波(本震)がくる前に、最寄り階に乗客を避難させるという。その後、S波が一定基準以下の安全性が認められた場合、エレベーターは1分後に自動復旧するという。これが、一定基準以上となった場合は、エレベーターの保守会社による安全確認後に復旧するという流れになる。小笠原沖地震の際に多数のエレベーターが停止したのは、一定基準以上の振動を感知したためである。火災発生時には、エレベーターは避難階に着床してドアが開くことになっている。避難階は、多くの場合はビルの1階などにあたるという。停電が発生した際は、電源が専用バッテリーもしくは非常用発電機に切り替わり、最寄りのフロアまで移動してドアが開かれる。とはいえ、エレベーターの故障などにより、中に閉じ込められてしまった場合はどうするのか?例えば、高層ビルなどにある、通常エレベーターがとまらない途中階でストップしてしまった場合、エレベーターの扉を開けても壁になっているため、脱出することができない。このような場合は、隣にエレベーターを横付けして、救出するという。また、エレベーターとフロアに段差が生じた状態で停止してしまった場合は、外側からドアを開けて救出する。三井不動産では、60cm以下の段差の場合は、エレベーターの保守会社を待たずに、ビルスタッフ2名以上で救出ができることになっている。これは、35年以上前から、エレベーター会社の講習を受け続けていることから、特別に救出にあたる許可が出されているのだという。○自動仮復旧機能を備えた新しいエレベーター一定基準以上のS波を認知したエレベーターは、エレベーターの保守会社による安全確認が済むまで復旧することができない。つまり、大型の地震が発生した際は、各ビルのエレベーターはストップし、小笠原沖震災の時のように、高層階で足止めをくらってしまう人が多数発生することになるだろう。保守会社は、病院などの公共機関から安全確認を行っていくため、民間施設などは復旧までかなりの時間がかかることが予測される。このような問題から、最近では自動仮復旧機能を備えたエレベーターの開発が行われているという。この機能は、地震でエレベーターが緊急停止しても、エレベーターがゆっくり各階を往復することで必要な諸機能を自動判断し、異常がないと判断した場合は自動復旧する仕組みとなっている。小笠原沖地震の際には、1~2分で自動復旧したという。三井不動産が展開する「三井のオフィス」では、高層以外のビルについても、構造的に可能な建物は順次導入していくとしている。○「三井のオフィス」の防災機能「三井のオフィス」では、自動仮復旧機能を備えたエレベーターだけでなく、そのほかにも防災対策を行っている。例えば、非常用発電機の稼動時間を72時間稼動に強化している。東京都の帰宅困難者対策条例では、従業員向けに3日分の食料などを備蓄するように推奨されている。この条例を受け、「三井のオフィス」では主要ビルの非常用発電機を48時間稼動から72時間稼動への長時間化に向けた、備蓄燃料の増強を進めており、3日間オフィスで待機する人が問題なく過ごせるような対策を行っているという。また、入居しているテナント向けに、1日分の飲食料も用意している。断水した場合には、一部のビルでは井戸を掘削し、地下水を汲み上げて使用できるような仕組みも用意されている。***「天災は忘れた頃にやってくる」と言われるが、いざという時に、防災に対する正しい知識があるかどうかで、動き方や心持ちが変わってくるだろう。防災訓練を受けたことがないという方や、ずいぶん受けていないという方は、ぜひ防災訓練に参加してもらいたい。
2015年09月01日Twitterは公式ブログで、9月1日の「防災の日」に向けて、全国の自治体に防災訓練ツイートを出すことを依頼。ユーザーにもTwitterを使った防災訓練を呼び掛けている。Twitterは今回、全国の自治体に「#全国防災訓練」と自治体名を組み合わせた「#○市災害」というハッシュタグを利用した訓練ツイートを提案したという。これに合わせて、Twitterを使った防災対策をユーザーにも勧めている。防災対策としてまず、いつも使う公共交通機関や国の防災機関、報道機関などのアカウントをフォローすることを提唱。また、「#全国防災訓練」や自分が知りたい地域を「#○市災害」で検索してフォローするほか、災害に役立つアカウントをまとめた災害情報用公式アカウント「@TwitterLifeline」のリストを紹介している。次に、自分が災害に遭ったことを想定した訓練ツイートを行うことを呼び掛けている。実際の災害では身の安全を確保し、気持ちに余裕ができたら自分の安否をツイートしてほしいとする。なお、訓練ツイートを行う際は、「#全国防災訓練」をつけて訓練であることを明示すること。災害時には、信頼できる情報源のツイートをリツイートして拡散することを推奨している。なお、リツイートする際は、ツイートをコピーして発信するのではなく、オリジナルをリツイートすること。理由として、避難場所などの情報を含め、災害時にはその情報がいつ出たかが重要となる場合があるためと説明。また、オリジナルのツイートを削除すると、リツイートしたツイートも自動に削除されるので、古い情報が拡散されるのを減らすことができるという。最後に、ハッシュダグや写真などを用いて、周囲の被災状況についての報告を想定したツイートを提唱。「(場所)は、被害なし。#◯◯市災害」「XX橋は流されてしまっています。#◯◯市災害」のように、現在地の情報を発信すると良いという。さらに、ハッシュタグ「#
2015年09月01日9月1日が「防災の日」ということを知っていますか? 園や学校では避難訓練を行ったり、防災について考える時間を設けたりしていますが、家庭でも防災に関する取り組みを行っておきたいところ。災害はいつ、どこで起きるかわかりません。お家での防災対策も、この機会に万全にしておきましょう。そこで今回は、家庭で行う防災の取り組みや防災知識などについて、まとめました。まずは避難準備からスタート!まずは、いつ地震などの災害が起きても避難できるように、準備しておくことが大切です。通帳や保険証といった大切なもののコピーや、印鑑、医薬品、非常食などをすぐに持ち出せるようにしておきましょう。子どものいる家庭では、子どもの年齢に合わせて準備するものも変わってくるはず。オムツの必要な月齢の場合は、東日本大震災の時の「赤ちゃんのオムツがなくて困った」という教訓を活かして、オムツも忘れず用意しておきましょう。子どもとしっかりと話し合う大人でさえ、突然地震が起こると冷静ではいられないこともありますから、子どもならなおさらです。パニックになって泣き出す子、恐怖のあまりその場から動けなくなる子もいます。防災の日を機に、地震が起きた時のことを想定して、子どもとしっかりと話し合っておくことも大切ですよ。そして、ママと一緒なら怖くないということ、移動する時は必ず手を繋いでおくということなど、日頃から子どもに防災の意識を備えさせておくことが必要。何の対策も意識も持たせていない状態で突然災害が来てしまうと、子どもは過剰に不安やストレスを感じてしまいます。そうならないよう、事前に防災意識を高めておきましょう。シチュエーション別で想定してみてたとえば、家にいる時に地震が起こったら、ということを考えてみてください。それぞれの部屋によっておいてある家具、倒れてきそうなもの、逃げやすい位置などは異なっているはず。「この部屋だったらどうするか」「あっちの部屋にいる時はどこに隠れるか」などと、子どもと一緒にイメージし、万が一に備えるようにしましょう。何も考えずに過ごすよりも、きちんとシチュエーション別で想定しておいたほうが、親子ともども柔軟に対応できるに違いありません。ママの働きかけが子どもの防災意識を変えることに繋がります。防災の日をきっかけに、日頃から声かけに配慮したり、一緒に非常用持ち出し品を用意したりしていきましょう!(RUREI)
2015年09月01日資生堂は8月20日、本社機能のある汐留オフィスにて、首都直下地震発生を想定した防災訓練を行い、初めて「帰宅困難者受入れ訓練」を、9月1日の防災の日に実施すると発表した。今回の訓練は、2015年3月に完成した同社独自の「帰宅困難者受入れマニュアル」の実効性検証を目的に、新橋駅周辺滞留者対策推進協議会の協力を得て、社外より帰宅困難者役の協力者を募って実施するという。役員や社員を対象にした「緊急対策本部訓練(年1回実施)」「安否確認訓練(年2回実施)」と、社外協力者を対象にした「帰宅困難者受入れ訓練(初実施)」を組み合わせた総合的な防災訓練となる。同社は、大規模災害発生時に新橋・汐留周辺にとどまる帰宅困難者に対して、汐留オフィスの一部を一時滞在施設として提供し、地域の混乱防止に協力・貢献することを定めた「災害発生時における帰宅困難者の受入れ等に関する協力協定」を港区と締結しており、災害時には汐留オフィスに帰宅困難者を最大220名、最長3日間受入れ、毛布や水、食料などを提供するとしている。今回の訓練では、「帰宅困難者受入れマニュアル」の実効性検証を主な目的とし、訓練を通じて明らかになった課題に対しては改善策を加え、防災対策の精度をさらに高めていくという。
2015年08月21日ディノス・セシールはこのほど、防災セット「ザ・セカンド・エイド」(税別7,800円)をディノスオンラインショップで発売した。同商品は、来る9月1日の「防災の日」を前に販売するもので、東日本大震災の経験を教訓に"非常時にそばにあるためには"を追求したコンパクトな防災セット。宮城県・仙台で東日本大震災を経験した高進商事と横浜のデザイン事務所のコラボで誕生した。大きさはA4サイズのボックスタイプ。備蓄時には場所を取らず置いておけて、非常時には探すことなくすぐに使うことができるとしている。中には「BOOK」と書かれた本と、「GOODS」「FOODS」と書かれた小箱2個入り。「BOOK」は、携帯・ネットがつながらない災害発生時の生きる知恵がつまったマニュアル。「GOODS」は、断水中でも使えるトイレや身体を拭ける無菌ぬれタオルをはじめ、防寒用ブランケット、マッチ、ろうそく、西暦シール、先割れスプーン、ストロー、おしり拭き、マスク、クリップ付きえんぴつが入っている。「FOODS」には、そのまま食べられる非常食(さつまいもの甘煮)と飲料水をセットにした。そのほか、大切なデジタルデータ・思い出を「火」と「水」から守る、本格耐火・防水保管庫「セントリー ポータブル耐水・防火保管庫」(税別9,980円)も販売している。また、文庫本サイズに折り畳んで携帯できる「たためる防災用キャップ」(税別3,600円)、LEDライトと電池ボックスが別々で、両手が使えるライト 「どこでもクリップライト」(税別2,000円)、ポンチョ型の携帯ブランケット「フード付きアルミブランケット」(税別1,280円)などの防災グッズもラインアップ。
2015年08月13日ヤフーは6月18日、同社が提供する「Yahoo!防災速報」で同日より「土砂災害警戒情報」「指定河川洪水予報」の提供を開始したと発表した。「Yahoo!防災速報」は、「緊急地震速報」「津波警報」「節電・停電情報」などの情報を通知するサービスとして2011年7月にスタート。その後も、「噴火警報」「豪雨予報」「熱中症情報」など、暮らしの安全に関わる情報を追加し、現在ではスマートフォンアプリ版(iOS、Android)・メール版合わせて400万人の利用者がいるという。近年、いわゆるゲリラ豪雨など短時間の強雨発生回数が増加傾向にあり、それに伴い土砂災害の発生数も2012年837件、2013年941件、2014年1184件と年々増加。これらのリスクから身を守るための情報を通知し、防災に役立てるため、「Yahoo!防災速報」に「土砂災害警戒情報」「指定河川洪水予報」を追加したとしている。
2015年06月19日家庭でも防災対策は大事ですが、市販の防災グッズは……地味! 正直なところ、「必要なのはわかるけど、すぐ買う気にはならない」という人も多いのではないでしょうか。ここで紹介するのは、防災対策グッズに対する考え方を見直し、楽しみながら防災対策を実現するアイデアです。○災害時だけではなく、日常で活用するアイテムを防災対策グッズは、災害時に持ち出せるよう、まとめて保管してあることが多いと思いますが、これだと、いざという時に使い方がわからないなど、実用性の面では「?」な部分があります。そこで、防災対策グッズをそろえる際の選択肢としてオススメなのが、キャンプ用品などのアウトドアグッズです。アウトドアグッズは、もともと野外で使うことを想定して作られているので丈夫で軽くてコンパクト、そして何よりデザインがかっこいいものが多いです。防災用品は、それなりに貴重な収納スペースを占有してしまいますので、レジャーで使えるグッズと兼用するという考え方はアリだと思います。バーベキューやキャンプの一般的な頻度を考えると、アウトドアグッズの出番はそんなに多くはないと思いますが、自宅の庭やベランダで食事をする際にも活躍します。「いつ出番が来るかわからない」防災対策専用グッズをずっと保管したままにしておくのではなく、ある程度、日常生活の中での利用価値があるものを防災対策に活用した方が、節約やメンテナンスの観点でメリットがあると思います。防災グッズを段ボールなどの収納ボックスに保管しているご家庭も多いと思いますが、すぐに持ち出せるよう、筆者は登山用の大きめなザックに避難用グッズを保管してます。執筆:KANA横浜市在住、3人の子持ち。 趣味は整理整頓と飲酒、アウトドア。野球観戦に燃えるアクティブ派だが、実は運動音痴なのでもっと動けるようになりたいと思いスポーツクラブに通い始めたところ。今年の目標は「物と体のダイエット!」本稿の内容を実行したことによる損害や障害などのトラブルについて、執筆者および編集部は責任を負うことができません。記載内容を行う場合は、その有効性、安全性など十分に考慮いただくようお願い致します。記載内容は記事掲載日時点の法令や情報に基づいたものです。また紹介されている商品やサービスは、すでに提供が終了していることもあるほか、入手先など記事に掲載されている情報のみとなり、お問い合わせに応じることができません。記載内容を参考にしていただき、ご自身の暮らしにお役立ていただけますと幸いです。
2015年05月24日前回 は防災関連のものを収納する際のポイントを3つ見てきました。「でも、そもそも収納できる場所がないんです…」という場合には、まずは収納場所を作るためのオーガナイズ(片付け)を行いましょう。■防災グッズの収納場所を作るための4ステップオーガナイズの基本は、4ステップです。最初から一気に作ろうとするのではなく、まずはキッチンから、押し入れからなど、場所を区切って行いましょう。・ステップ1.頭の整理まずは、片付けをする目的や、どんな暮らしがしたいのか、自分の片付け方の特徴などについて考え、頭を整理します。防災グッズの収納場所を作るための目的は「備蓄品を収納して、家族と自分の命を守るための『場所を作る』」ことです。その目的をしっかり覚えておきましょう。・ステップ2.減らす「防災グッズをしまえるよう、ここをオーガナイズする!」と決めたら、まずはその場所にしまっているものを全部出しましょう。そして、1つ1つ、自分に(家族に)とって必要かどうか、使用頻度はどのくらいあるかを考えます。そのうえで、減らせる(捨てる、寄付する、あげる)ものは、どんどん家から出しましょう。家に残すものも、使用頻度が少ないのであれば、ちょっと使いにくいと思っている場所や取りにくい場所に移しましょう。今回の目的から考えると、もしものための備えのほうが、普段からよく使う、出しやすい場所に置く意味があるかもしれません。・ステップ3.整理する備蓄品は重要なものですが、普段の使用頻度はとても低いものです。普段まったく目にする機会がないと、整理して見直す機会も減ってしまいます。ですから、一部分は見えているようなしまい方を考えましょう。たとえば、透明なプラスチックケース(引き出し式がおすすめです。ふたを開けるタイプは上にものが重なると取り出しにくい)に入れて、上には日常品を重ねて収納しておくと、整理もしやすいですよ。・ステップ4.維持するオーガナイズ(片付け)は、一度で完成するものではありません。私たちの日々の生活には、どんどん物が入ってきます。その中で、新しく入ってくるものたちと非常への備えをどう共有させていくか、保管期限や状態の確認と共に、定期的に見直しをして、維持していきましょう。災害への備えや見直しをやらなければ…と思いつつ、手が止まっているなら、今がチャンスです。ぜひ取り組んでみてください。もしも、収納を改善するためのまとまった時間が取れないという場合には、プロにオーガナイズを頼んでみるのも1つの手です。それぞれのご家庭に合わせた方法で、収納の仕組み作りを行っていきましょう。
2015年05月03日「防災への備え、していますか?」と聞かれたら、何かしら「している」と答えるママが多いはず。でもそれが十分なのか足りないのか、はたまた何をどのくらい買い足す必要があるのかとなると、よくわからないのではないでしょうか。何も起こらないのが一番ですが「もしもの時」に備え、新年度を迎えたこのタイミングで、いま一度確認してみましょう。今回から4回にわたり、「家庭での備蓄品」という視点から2つのことを考えてみます。まずは、自分の家庭では、何をどれくらい用意する必要があるのかということ。そして次に、その備えをどこにどう保管しておくかということを考えます。具体的に必要な量を知ることで曖昧なイメージがハッキリし、優先するものを決められます。さらにそれをどうしまっておくかまで考えると、備蓄に対するモヤモヤも随分スッキリしてくるでしょう。大事な家族と自分のためにぜひ考えてみてください。それではまず、必要量を知ることから考えましょう。■まず頭の中の整理から…「非常用持ち出し品」と「備蓄品」の違いもしもに備えた物…と考えたとき、思い浮かぶものはなんですか? もし、水、ライト、食料、非常用トイレ、ホイッスルといったが思い浮かぶのなら、それはきっと非常用持ち出し袋に入っているもののイメージが近いはずです。しかし、必ずしも避難が必要になるとは限りません。自宅で数日を過ごす必要が出てくることもあります。もしもの時に備えた物=非常時に持ち出すものだけではないのです。私自身、備蓄の見直しをする中で感じたのは、「非常用持ち出し品」と「備蓄品」それぞれがごちゃ混ぜになっていることでした。よく考えてみれば、災害があった直後に避難するときに持っていくものと、その後に使うものとでは、その中身も量も変わってくるという事に気づきます。この点を踏まえた上で、最初に持ち出す袋に入れておくものと、自宅に備蓄しておくものとを分けて考えると、防災への備えがずいぶん考えやすくなってくるものです。■非常用持ち出し品と家庭備蓄品、それぞれのポイントは? 非常時に持ち出すものと、家庭に備蓄しておくもの、それぞれに押さえておくべきポイントをまとめました。<非常用持ち出し品のポイント>・最小限の必需品を揃える・重さの目安は男性で15kg、女性で10kg。・両手が使えるようにリュックタイプのもの・置き場所は「すぐに取り出せるところ」ちなみにリュックについて。整理収納アドバイザーでもあり浦安市防災備蓄を考える会の岡部梨恵子さんによると、「防炎加工」のものがよいとのこと。「火災が起こっているなかで避難する可能性もある。そんな時、背中まで気が回らないかもしれない」だからこそ、燃えにくい加工のされているものがよいそうです。たしかに、持ち出し用のリュックを防炎加工品にするのは、押さえておきたいポイントです。次に、家庭備蓄品を用意する上で押さえておきたいポイントは、以下の通りです。<家庭備蓄品のポイント>・ライフラインが復旧するまでのために準備しておくもの。・最低3日間分、できれば7日間分を用意。・なるべく普段使いの食べ慣れているもので賄う。・普段使いにくい場所を備蓄収納にするのもOK。内閣府の資料によると首都直下型地震が起きた場合、ライフライン復旧に要する時間は、一番早い電気で6日間、上水道は30日間、ガスは55日間と予測されています。 PDF:首都直下地震の国の復興対策に関する検討の視点について(参考資料) 水の配給や食料の支援もあるとは思いますが、いつどのくらい届くかはわかりません。この予測をみると、本当に7日分で足りるのか、もう少し先のことまで考えておく方がいいのではないかと考えさせられます。先述の岡部さんによれば「関東で大きな地震が起こった場合、避難所にどれだけの人が入れるかわかりませんし、自宅が過ごせる状態の人は入れてもらえないかもしれません。」とのこと。その時々の状況によりもちろん変わってくることですが、自宅で復旧を待てるよう備えることは非常に重要です。自宅で備蓄できるスペースとのバランスをとりながらしっかり考えたいところです。非常時の備えについてのポイントを確認したところで、次回は何をどれくらい用意しておけばよいのか、具体的なところをお話しします。
2015年04月02日ちゃんと備えてる? 3.11に見直したい防災対策&オシャレ備蓄食あの東日本大震災から、早くも4年。なかには防災意識が薄れてきている人もいるかもしれません。しかし、災害は忘れたころにやってくるもの。ちゃんと備えをしている人も、していない人も、この節目に防災アイテムを見直してみましょう。今回は、食料を中心にポイントを解説。普段使いもできるオシャレな備蓄食も紹介します。●一人暮らしの人は要注意! 自宅に食料はありますか?働く女性は忙しいもの。なかなか自炊ができない人も多いでしょう。まして一人暮らしだと外食やコンビニ食が多くなり、冷蔵庫を開けても何もない…なんてことも。これでは万が一何かあった場合、その日食べる物にも困ることになります。農林水産省は「最低3日分、できれば1週間分の食料品の備蓄」を各家庭に呼びかけています。大きな災害があっても、自宅がよほど大きな被害に遭わないかぎり、避難所で生活することはありません。つまり、「電気や水道などのライフラインが止まった」「食料が手に入りにくい」という状況で、しばらく自宅で生活することに。その状況を想定して備蓄しておきましょう。必須アイテムは、「水」「食料」「カセットコンロ(ボンベも忘れずに!)」の3つ。「わかってはいるけど、なかなか…」という人は、防災用食品にこだわらず、普段から保存性の高い食品を買い置きすることを意識して。お米、乾麺、カップ麺、シリアル、缶詰、乾物、レトルト食品、インスタント味噌汁などがあるといいですね。日頃から使いつつ買い足していけば期限切れの心配もありませんし、急な体調不良のときにも役立ちます。水は、飲用と調理用で、大人1人あたり1日3リットルが目安。1週間分を買い置きするのはスペース的になかなか難しいかもしれませんが、できるだけ多めに用意しておくと安心です。●オフィスで過ごすことも考えて、デスクにも食料を東日本大震災のとき、東京で発生した帰宅困難者は10万人を超えたと言われています。女性の体力で長距離を歩いて帰宅するのは大変ですし、いつもと治安状況の異なるなか、暗い夜道を歩いて犯罪に巻き込まれるリスクも。特別な理由がないなら無理に帰宅せず、職場で過ごす選択肢も検討しましょう。そのためにも、職場にも多少の食料品をストックしておくこと。近所のお店が品薄になったり、高層ビルのエレベーターが使えなくなったりするので、カップ麺のほか、お湯がなくても食べられる缶詰や日持ちするお菓子などがあるといいですね。また、忘れがちなのが衛生用品。歯磨きセットや生理用品は普段から置いている人もいると思いますが、そのほかにもコンタクト用品、ストッキングの替え、メイク落としシートなどを準備しておくと安心です。東日本大震災以降、企業にも食料や毛布を備蓄することが推進されています。自分の職場がどのような対策をしているか知らない人は、この機会に確認しておきましょう。●沈んだ気分も上がる「TERRA CAFE BAR」のオシャレ保存食備蓄食料は実用性がいちばんですが、大変なときこそ、美味しいものを食べて元気を取り戻すことも大切。世界の保存食を集めたセレクトショップ「TERRA CAFE BAR(テラ カフェ バール)」(東京都品川区・天王洲アイル)には、美味しくてオシャレな商品もそろっています。なかでも、スタッフ一押しという防災用食品はこの2つ!・防災食とは思えない美味しさとバリエーションの「ミリメシ」ミリタリーの「ミリ」と、ご飯の「メシ」で「ミリメシ」。その名のとおり、戦闘糧食の技術を活かしたレスキューフーズです。発熱セット、レンゲ、紙ナプキンまで入っているので、ほかに何もなくてもOK!アツアツの食事は、心まで温めてくれそうですね。メニューは、カレーライス、牛丼、シチュー、中華丼、ハンバーグとバラエティー豊かで、防災食であることを忘れてしまいそうなほど。保存期限は約3年半。価格はいずれも1080円(税込)。・パン好きガールは要チェック!「缶入りソフトパン」缶詰入りのパンはいろいろありますが、こちらは、独自の製法で焼きたての風味を缶に閉じ込めたという自慢の逸品だそう。たしかに缶詰とは思えない、しっとりとした食感には驚き!味はストロベリー、コーヒー、黒糖、ミルク、チョコレート、キャラメルの6種類あります。保存期限は味によって3年半~5年。価格はいずれも420円(税込)。店内にはほかにも燻製、塩漬け、干物、発酵食品、缶詰、フリーズドライなど多様な保存食がそろっていて、アウトドアや忙しい日のお助けアイテムとしても活躍してくれそうです。イートインスペースで人気の保存食をアレンジした週替わりランチは、自宅で保存食を活用するときの参考にも。季節のイベントも開催しているので、気になる人は足を運んでみて。「防災のため!」と肩ひじ張らず、まずは普段の生活に保存食を取り入れることから始めてみませんか?<取材・文/島田彩子取材協力/TERRA CAFE BAR(テラ カフェ バール)>
2015年03月11日NECは3月10日、豊島区において、防災カメラで撮影された群衆映像から混雑状況の把握・異変検知を行う「群衆行動解析技術」を用いたシステムを含む「豊島区総合防災システム構築業務委託」を受注したと発表した。同システムは2015年5月に稼働、6月に本格運用を予定している。「群衆行動解析技術」とは、異変につながる「群衆全体の動きの変化」を、個人を特定することなく解析する同社が開発した技術。混雑度を高精度に推定し、異常混雑や滞留者の流れの異常などを、カメラ映像を用いて検知する。新システムでは、群衆行動解析技術により、防災カメラの映像から、人と人が重なって見えるほどの混雑時も群衆の状況を高精度に解析すること、異常が発生した場所の混雑レベルや群衆の流れを速やかに解析することが可能。異常が発生した場合は自動的に職員に対しアラートを通知する。そのため、異常の発生場所や状況を即座に把握でき、支援要請や情報発信などが迅速に行えるようになるほか、混雑状況の監視に係る職員の業務負荷を軽減することも可能となる。豊島区では、1日約259万人の利用者を有する池袋駅をはじめとする主要駅周辺、幹線道路、救援センター(災害時の避難場所となる学校など)に、51台の防災カメラを設置。これらのカメラ映像を新庁舎災害対策センターにて収集し、災害時には区民による通報情報などとともに一元的に管理する。
2015年03月11日日立製作所は、独立行政法人防災科学技術研究所の「防災情報システム」を構築し、稼働を開始したと発表した。同研究所はこのシステムを利用して、自然災害に関するさまざまなデータをもとに大規模シミュレーション解析を行い、地震、津波、火山噴火、地すべり、風水害、雪氷災害などの自然災害に関する研究を行うとともに、これらの研究結果などをWebサービスとして随時公開していくという。このシステムは、大規模シミュレーションシステムと公開系クラウドシステムによって構成され、日立のテクニカルサーバ「HA8000-tc/HT210」を中核としており、複数のサーバ間でファイルを共有し、高速なデータ転送による並列処理を可能とする、日立独自開発の分散共有ファイルシステム「Hitachi Striping File System」により、データ処理の高速化を実現しているという。さらに、日立のユニファイドストレージ「Hitachi Unified Storage 100 シリーズ」を採用し、合計約3.3PBの大容量ストレージ環境を実現している。システムのうち、大規模シミュレーションシステムは、従来システムの約21倍となる298.9 TFLOPSの総合理論演算性能を実現。 また、公開系クラウドシステムは、「日立クラウド基盤導入ソリューションPowered by Apache CloudStack」を適用し、研究者が研究結果などを公開する際は、ポータル画面から簡単な操作によってWebサーバやストレージなどの必要なITリソースを準備することができ、オンデマンドで利用できるという。また、災害時などWebサービスにアクセスが集中する際には、Webサーバにリソースを優先的に割り当てることが可能で、さらに、従来設置していた多数の物理サーバを集約し、一元管理できるため、セキュリティレベルが統一され、効率的なシステム運用が可能となる。
2014年11月05日千趣会が運営するベルメゾンでは、地震や台風などの災害時にペットを守るための「防災グッズ」「避難グッズ」を販売している。○もしもの時のペットの移動に便利な「キャリー」避難時など移動時にペットを入れて運べるキャリー・バッグ。「ハウスにもなる"SOSペットバッグ"」は、リュック・手さげ・ショルダーの3WAYで使用できる。付属のスチールパイプを上部に差し込めば簡易ハウスにもなる。価格は1万4,040円。「抗菌仕様のコンパクトクレート」は、簡単な折りたたみ式で屋外&屋内で使える犬・ネコ用ペットハウス。布地には、ニオイのもととなる細菌やカビの繁殖を抑える銀イオンを配合している。サイズはSSからLまであり、価格は8,100~1万4,580円。「メッシュペットキャリー」は、ハードタイプのメッシュキャリー。フタと窓がクリアなので中のペットの様子が見える。持ち運びに便利なショルダーベルト付き。価格は3,899円。○ワンちゃんのためのリードやハーネス避難する際や、避難先で周囲に迷惑をかけないために、ペットのリード・ハーネスは予備にいくつか用意しておくと便利。「シンプルメッシュ胴輪&リード」は、ベーシックな色合いで、どんなウェアにも合わせやすい胴輪&リード。価格は3,132円。「どこでも係留できる"つなげるリング"」は、太さが異なる支柱や、車の座席のヘッドレストなどさまざまな場所で犬を仮つなぎできる専用リング。価格は1,026円。「ペット用"ウルトラパウブーツ"」は、ペット用の全天候型ブーツ。災害時、瓦礫(がれき)やガラスなどが飛散した場所を移動する場合、ペットの足裏の肉球を保護できる。夏のアスファルト対策にも有効。価格は6,480~7,714円。○避難先でもペットが快適に暮らせるように…「サークル」や「マット」避難時の移動に便利なペットのキャリー・バッグや、ペットの体温調節を助けるマットなども用意しておきたいアイテム。「折りたたみソフトサークル」は、組み立てや折りたたみが簡単なソフトサークル。上半分と側面扉はメッシュ素材で通気性も良い。価格は5,122円。「どこでもワンタッチドライブケージ」は、自動車で移動する際に便利に使えるケージ。飛び出しを防止するオートロック・スライダー付き。S・Mサイズには、シートベルト通し付なので、後部座席に簡単に取り付けできる。価格は3,069~5,384円。「ペット用 "あったかスパマット"」は、マット生地に使用している天然ラジウム不織布から発生する「遠赤外線効果」で、電気を使わなくても温かいマット。カバーは洗濯機で丸洗いできる。価格は1,653~2,455円。○ペットのトイレグッズどこでも使えるペットの携帯トイレや簡単処理グッズなども、種類豊富に取り揃えた。「携帯に便利なシリコン製トイレマット」は、市販のペットシーツがピッタリ付けられるシリコン製のトイレマット。価格は2,160~2,700円。「ペット用トイレシーツ"洗えるペットシーツ"」は、不織布にビニール地を裏打ちしているため、モレにくいペットシーツ。洗濯・脱水もできる。価格は1,555~3,024円。「プープバッグ・エコ レフィル4ロール」は、大型犬も余裕で使える22×31cmの大きめサイズのプープバッグ(うんち袋)。ニオイを軽減し、リラックス効果が期待できるラベンダーの香りが付いている。価格は518円。外出時のペットの排泄物は、車内に持ち込むとニオイが気になるが、「車につけられる排泄用ゴミ箱"ドンパック"」を利用すれば、排泄物を処理するまで車のボディの外で保管できる。価格は1,944円。○丈夫で持ち運びしやすい食器類外での水分補給や食事に、食器類も備えておくと便利。「やわらかいシリコン製ペットボウル」は、シリコン素材を使用しているため、丈夫で軽い。イエロー、ピンク、オレンジの3カラーを用意した。価格は1,296円。「お散歩ボトルトップ」は、市販のペットボトルのキャップ部分に取り付けて使えるボトルトップ。先端部のステンレスボールの働きで、犬が舐(な)めると適量の水が出るしくみとなっている。価格は1,111円。○健康管理に役立つフードや水ペットフードや水は、ペットの健康を維持するために備えておきたい防災グッズ。「ペットの天然水Vウォーター」は、愛犬・愛猫の健康を考えたバナジウム豊富な天然水。バナジウムなど天然のミネラルを配合しているが、マグネシウムの含有量は低い。価格は204~487円。「犬のおやつ"ビスカル"」は、ふん尿臭を軽減できる犬用スナック。米胚芽・大豆発酵抽出物、樹木抽出物、ガラクトオリゴ糖、緑茶カテキンを配合した。価格は442~1,944円。「猫のおやつ"ビスカルキャット"」は、猫に必要なタウリン・DHAを配合したスナック&フード。腸内の環境を整える米胚芽・大豆発酵抽出物、樹木抽出物入りで、ふん尿臭を軽減する。価格は288~523円。「猫専用ドリンク"アクティア またたびブレンド"」は、硬度0の純水にまたたび抽出物を加えた猫用の水。尿石の原因になりやすいマグネシウム・カルシウムは除去している。価格は324円。その他にも、ベルメゾンネットの「ペットの防災対策」で、様々な防災グッズを紹介している。※価格はすべて税込み
2014年10月16日ペット用品・ペットグッズ通販のPEPPY(ペピイ)では、ペット用の防災グッズ「防災スターターセット」を販売している。同商品は、万が一の時のために、ペットのために用意しておきたい「防災袋」。中には、軍手やビニール袋、流せるウェットティッシュなど、もしもの時に役立つグッズが入っている。その他、必要に応じて、必要なものを足していけば、それぞれのペットに応じた防災袋を準備できる。入っているものは、非常袋1枚、軍手1組、半透明ビニール袋(65×80cm)10枚、防災用ウェットティッシュ(20枚入)1個、給水バッグ(5L用)1枚、流せるウェットティッシュ(80枚入)1個、ペットシーツ「リフレカーボンシーツ(ワイドサイズ)」3枚、便処理グッズ「便利だワン!」が2枚。価格は1,404円(税込)。ペット用品・ペットグッズ通販のPEPPY(ペピイ)で販売している。
2014年10月09日9月1日は防災の日。万が一に備えて、日頃からきちんと備えをしておきたいですよね。災害に備えて家具を固定したり、防災グッズを常備したりしている人も多いと思いますが、意外と見落としがちなポイントがあるんです。■意外と忘れがちな、女子必須の防災グッズいざというときに備えて、懐中電灯やラジオ、備蓄用の水などを防災グッズとして準備している人も多いはず。必要最低限のものをまとめた市販品も多く販売されています。でも、市販品や一般的なグッズリストには入っていない、女子ならではの見落としがちなアイテムが。万が一のときに困らないよう、防災グッズにプラスしておきましょう。・生理用品もしも災害時に生理になってしまったら…可能性は決してゼロではありません。ナプキンなら長時間用の薄めタイプを、タンポンが使えるならあわせて用意しておきましょう。・シンプルな下着着替え用の下着は必ず入れておきましょう。とくにショーツは必須。このとき注意するのが、機能性重視でデザインのシンプルなものにすること。洗濯した下着が人目につくことも考えられます。派手なものやセクシーなタイプは避けるようにしましょう。・ウェットティッシュ飲料用の水は用意していても、災害時には入浴や洗顔のための水はありません。ウェットティッシュがあると、顔や体をふいたり、怪我をしたときに応急処置をしたりと何かと役立ちます。できれば、水をつかわないタイプのシャンプーなども用意しておくと安心です。■万全のつもりが…防災対策の盲点とは!?いくら防災グッズを万全に備えても、いざというときに持ち出せなければ意味がありません。普段使わないからといって、押し入れやクローゼットの中にしまいこんでしまうのはNG。防災グッズは、もっとも取り出しやすい場所に置いておくのが鉄則です。基本は玄関や部屋の出入り口。住まいがマンションなど高層階でなければ、ベランダ近くに置いておくのもよいでしょう。また、防災グッズは、「災害が起こったとき、生きのびるために必要なもの」と、「その後、避難生活を送るために必要なもの」に分けておきます。優先すべきは、懐中電灯や居場所を知らせるためのブザーやホイッスル。水や食料などの重いものは後回しです。全部を一つの袋にまとめている人は、一度中身を見直してみましょう。■防災グッズはオフィスにも仕事中に災害が起こったときのことを想定して、防災グッズはオフィスにも備えておきましょう。徒歩で帰宅しなければいけなくなった場合のために、はきなれたスニーカーは必須。できれば靴下もセットで用意しておきます。懐中電灯や救急医療品などのほか、普段から飴やチョコレート、生理用品、1泊用のスキンケアセットなどをデスクやロッカーに常備しておくと、もし会社で一晩待機、となった場合にも役立ちます。また、いつも使っている通勤バッグにもペンライトや防犯ブザーを。災害時だけでなく女性の防犯対策としてもおすすめです。携帯電話やスマートフォンの充電器も持ち歩いていると安心ですが、家族や知人と連絡をとりたいとき、必ずしも携帯電話が使えるとは限りません。公衆電話を使うときのことを考えて、必ず小銭を用意しておくようにしましょう。いつやってくるかが分からないのが災害です。見落としがないかどうかをチェックして、きちんと備えを心がけておきたいですね。
2014年09月01日9月1日は防災の日ですが、東日本大震災以来、防災について考えることは増えたのではないでしょうか。家に防災用品をそろえたり、家の近くの避難場所を確認しておいたり、やるべきことはたくさんありますね。いつくるかわからない災害だからこそ、準備はしっかりしておきたいものです。(C) naka - Fotolia.comキリンビバレッジ株式会社は、東日本大震災を機に水を扱う飲料メーカーとしての使命から、有事の際でも最低限の水分を確保できるよう、日頃から無理なく無駄なく備蓄品をストックする「スマートストック」を推進しているそう。2011年より、小学生の子どもがいる30~49歳の母親800名に対し、「震災時の備えと水分補給に関する調査」を実施し、備蓄や水分補給に対する意識を調べています。2014年7月の調査では、家庭の備蓄の実態を調査するとともに、地震以外にも備蓄が必要となる自然災害に対する意識を調査。その結果を見てみましょう。まず、普段から「自然災害」のことを意識していますか、という問いには、50.2%の人が意識していると答えました。また、普段から地震を含む自然災害を意識している人は、一世帯平均2リットルペットボトル5.22本の水を備蓄しており、そうでない人の約2倍の量の水を備蓄してることがわかりました。ただ、ひとり当たり3日間に必要な備蓄本数が2リットルペットボトル5本であることを考えると、一世帯あたりの備蓄量はまだ足りないよう。普段最も意識している自然災害は67.5%の人が「地震」と回答。地震大国日本らしい回答ですね。その一方で、17.2%が「台風」、6.0%が豪雨など、「地震」以外の自然災害を最も意識している人は全体の3割という結果に。地震以外にも水の備蓄が必要な自然災害は、実は多数発生しているのだとか。災害危機管理アドバイザーの和田隆昌さんによると、地震のほか、台風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、干害、異常低温、異常高温といった日本国内で起きうるほぼすべての自然災害において、水の供給がストップする可能性があるといいます。となると、やはり水の備蓄が大切になってきますね。実際に地震以外の自然災害で水が手に入らなくなった経験があるかを調査したところ、8.4%の人が「ある」と回答。その原因としては台風が最多で4割近く、続いて豪雨(17.9%)、干害(17.9%)と続き、天候による自然災害によって水が手に入らなくなった人が多く見受けられました。自然災害に限らず、何らかの理由で水道が止まった経験がある人は4割近く近くおり、その平均時間は約21.1時間。計画的な断水であっても、長時間水道が止まると、水の備蓄は必要。自分には関係ないと思っていられませんね。現在、2リットルペットボトルの水のストックがあると回答した人は51.6%、ストック本数は一世帯当たり平均3.77本で、昨年より0.23本分減少、震災直後の2011年と比較すると0.37本分と減少していました。備蓄をしない理由としては「消費期限の管理が難しい」 (31.5%)が最多で、続いて「継続するのが面倒」(28.2%)、「備蓄スペースがない」(26.4%)となっています。 また、実際、期限切れしてしまった備蓄品の1位は水で、約1/8の人が期限切れの経験があると回答。水の備蓄量の不足や期限切れの経験者数から、「消費しながら備蓄する」習慣が浸透していないよう。 突然に自然災害に襲われても慌てずに済むよう、「家族のあんしん、ストックしましょ。」という考え方をもとに、災害が起こったときのために必要なものを必要なだけ備蓄し、それを日常的に消費して回転させていくスマートストックの実践がオススメだとか。いざというときのために、水の備蓄はとても大切なこと。そしてそれを日常的に消費して、回転させれば、消費期限も守れますね。9月1日の防災の日を機に、スマートストックを始めてみては?・キリン アルカリイオンの水 公式サイト
2014年08月26日