俳優の上川隆也と観月ありさが22日、KAAT神奈川芸術劇場で行われた舞台『「シェイクスピア物語」~真実の愛~』の公開ゲネプロ、および囲み取材に、共演の十朱幸代、五関晃一(A.B.C-Z)、秋野太作、藤本隆宏、小川菜摘とともに登場した。同作は、イギリスの作家トム・ストッパードの原作をヒントに、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』がなぜ生まれたのかを紐解いていく。上川がシェイクスピア役を演じ、劇中劇を盛り込みながら、実際のシェイクスピア作品と、シェイクスピアの悲恋物語を絡めていく。女性が舞台に立つことが禁じられていた時代を描いた物語に、観月は女性ヴァイオラと、ヴァイオラが男装した役者であるトマス・ケントの姿を行き来する。上川は観月との恋愛描写について、「ご覧になってる方が妬ましく思うくらいのことをやってます」と表現し、周囲を笑わせた。昨年会社社長と結婚した観月だが、夫は「私よりも気合い入れてくると思います」と予想。恋愛シーンも「プライベートとお仕事は全然別なので」とかわした。劇場の支配人を演じる秋野は「駆けずり回って怒鳴って、年末年始でしょう。何をしてんのかって後悔してますよ」とぼやき、「上川さんが真面目すぎる」とクレーム。「全然手を抜かないんだもん。だからこっちも手が抜けないんだよね」と、文句を言いながらも、上川のことを認めている様子だった。また、観月と初共演になった上川は、観月について「ネガティブな発言を1回も聞いたことがない」「演出家、場の求めているものに自分をきちんと寄り添わせることができる」と絶賛し、「力がないとできないことなんです。それに毎日唸らされていました」と稽古を振り返った。しかし、発言した後に自分で「こういうところが真面目すぎるんでしょうかね。もうちょっと砕けたことを言えたらいいんですけど……」と反省していた。関東公演はKAAT神奈川県芸術劇場で12月23日~25日、1月7日~9日の8公演限定で行われる。大阪は1月21日~22日に梅田芸術劇場メインホール、名古屋公演は1月28日に中日劇場。
2016年12月22日映画『恋妻家宮本』の完成披露舞台挨拶が12月14日(水)、都内にて開催され、阿部寛、天海祐希らが登壇。初の夫婦役を演じた阿部さんと天海さんがお互いの印象を語った。同作は、子どもが巣立ち2人きりになった宮本夫婦で、ある日、妻が隠していた離婚届を見つけてしまうことから始まる、おかしくも愛おしい夫婦の物語。阿部さんは「天海さんとはスポーツクラブでよくお会いするのですが、ちゃんとお芝居をしたことがなかったのです」と明かした。「満を持して(監督の)遊川さんの作品でこうやって一緒にやれるというのは本当に嬉しかったです」と夫婦役の共演に歓喜したことを述懐。実際に演じてみて、「天海さんの目を見ているだけで、引き込まれると言いますか、心が見えてくる、そういう体験を映画の後半でしました」とふり返った。「僕が言うのもおこがましいけど」としたうえで、約20年前に宝塚歌劇団を退団して女優活動を始めたばかりのころの天海さんから「すごく色々なことが積み重なったのだな」と感じたそう。一方、そんな阿部さんとの共演を、天海さんは「楽しかったですよ」とにっこり。「大きいっていいなと思って。眼の前にハンサムな顔があるのはすごくすてきな経験でした」と軽快なトークで笑いを誘った。イベントには、夫婦役の2人のほか、菅野美穂、相武紗季、富司純子、遊川和彦監督も出席した。遊川監督は「現場で口を出す面倒くさい脚本家としていままでやってきましたけど、もともとは映画監督になりたくてこの世界に入りました」と告白。30数年前に母親から「お前、就職もしないでブラブラしているけど、どうするのだ」と尋ねられたときに、「映画監督になりたいのだ、俺は」と告げたエピソードを語った。母子家庭だったという遊川監督は、母親からあきれられると思っていたところ、「お前ならそういうことを言いかねないと思っていた」、「私がお前に与えられるのは自由だけだから好きにやりなさい」と母親から背中を押された思い出を、目を潤ませながら語った。遊川監督が「もしタイムマシーンがあるなら、30何年前の母をいまこの瞬間に連れて来たいくらい、自分は嬉しくて、今日はめでたい日です」と語ると、会場から大きな拍手が贈られた。『恋妻家宮本』は、2017年1月28日(土)より全国にて公開。(竹内みちまろ)
2016年12月15日阿部寛が主演を務め、人気作家・東野圭吾の100万部突破の同名小説を実写映画化した『疾風ロンド』。本作で親子役を演じた阿部さんと濱田龍臣の親子2ショットがシネマカフェに到着した。医科学研究所の主任研究員・栗林和幸(阿部さん)は、仕事に追われる毎日。息子の秀人(濱田さん)とは、うまくコミュニケーションがとれない日々を過ごしていた。そんなある日、和幸が勤める研究所施設から違法生物兵器「K-55」が盗まれてしまう。窮地に陥った和幸は、極秘で「K-55」が隠されたスキー場を息子と訪れる。秀人は久しぶりの親子水入らずを喜び、徐々に打ち解けようとするが、父が「K-55」を探すために来たことを知り、不信に思う。そして、父との関係性を修復するため、ある決断をするのだが…。大惨事へのタイムリミットが迫る中、何だかちょっと頼りない(スキーも苦手な)中年男が、スキー場のパトロール隊員・根津(大倉忠義)とスノーボードクロス選手・千晶(大島優子)も巻き込み、生物兵器の行方を探す本作。監督を務めるのは、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」や「サラリーマンNEO」の演出で知られる吉田照幸。映画『トリック劇場版』シリーズや『テルマエ・ロマエ』シリーズなど、長身でイケメンなのにコミカルな演技にも定評がある阿部さんが主演を務め、その息子役を演じるのは、子役からグンと凛々しく成長し、阿部さんとの親子役もまったく遜色のない長身イケメンぶりで魅せる濱田さん。このたび解禁となった劇中場面写真からも、“笑劇サスペンス”の一方で、親子の不器用な関係性が伺える。思わずほっこりとしてしまう親子愛も感じられるのも、本作の醍醐味といえそうだ。『疾風ロンド』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年12月04日12月3日放送のドラマスペシャル『検事の本懐』(テレビ朝日系 21:00~)の制作発表イベントが28日、東京・白金の鉄板焼き店「甚六」で行われ、上川隆也、本仮屋ユイカが出席した。同ドラマは、上川隆也演じる硬骨の検事・佐方貞夫の活躍を描く第3弾。同ドラマから新パートナーに本仮屋ユイカを迎え、大物政治家が絡んだ贈収賄事件の真相に迫っていく。この日は主人公・佐方の亡き父の謎をたどる上で重要な鍵となる「広島」という土地にちなみ、鉄板焼店の「甚六」で広島風お好み焼きの調理に挑んだ上川と本仮屋。前日の同局で放送された『日本国民がガチで投票! お菓子総選挙2016』で初めてのプレゼンターを務めた上川は「ハラハラドキドキしました(笑)。でもこの緊張感がむしろいい刺激になります」と報道陣を前にした調理に満更でもない様子で、お好み焼きの生地を作り直した本仮屋は「カッコよかったです! 次の佐方は作っているシーンを入れた方がいいですね」と上川の手際のよさを絶賛した。それぞれが調理したお好み焼きを交換して上川が作ったお好み焼きを食した本仮屋は「上川さんってちゃんとしていますね。(お好み焼きが)美しい! 美味しいしプロが作ったみたいですね」と舌鼓を打ち、上川も「美味しいです。本仮屋さんの足跡を全部知っていますので、味わう喜びがありますね。ちゃんと整っていたし、女優さんって素晴らしいです」と練習では失敗続きだった本仮屋の本番の強さを褒めちぎっていた。放送を直前にした同ドラマの見どころについて上川は「今回はそこそこあると思うんです。水族館でちょっとしたチョイスシーンがあるんですが、そこは僕らの創意工夫が溢れているといると思います。それに佐方が声を荒げている前後の流れが何故そうなるに至ったのか、今回の大きなキーポイントだと思います」とアピール。一方の本仮屋は「全く同じです。我ながらナイスコンビだと自画自賛しちゃいました(笑)」と笑みを浮かべながら「佐方が激高するシーンを撮った時、長いシーンだったので皆さんと『集中してやろう』と言いながら丁寧に撮影しました。撮影の時はみんなの集中がすごく高まっていたので、最後までカメラを回してましたよ」と自信をのぞかせていた。
2016年11月29日俳優の阿部寛が11月26日、都内で行われた主演作『疾風ロンド』の初日舞台あいさつに登壇した。原作は国民的ベストセラー作家・東野圭吾による100万部突破の同名小説。東野原作の『新参者』シリーズでも主演を務めている阿部は、「東野さんらしいサスペンスと思いきや、コミカルな部分もあるので、ぜひ用心してほしい」と笑いの要素を含んだ本作をアピールした。『疾風ロンド』舞台あいさつ その他の写真超巨大スキーリゾート地を舞台に、雪に埋められた超危険生物兵器の行方を探す使命を背負わされてしまった“何だかちょっと頼りなく、とにかくツイテない”主人公(阿部)の奮闘を描いたコメディタッチのサスペンス。舞台あいさつには阿部をはじめ、共演する大倉忠義、大島優子、ムロツヨシ、濱田龍臣、志尊淳、吉田照幸監督が顔をそろえた。スキーやスノボ、スノーモービルを多用したアクションも作品の見どころ。スキー場のパトロール隊員を演じる大倉は、「スノーモービル、気持ち良かったです」と振り返り、スノーボードクロス選手役の大島は「見たことない、体感型の映像が見られます。できれば4Dで見たいくらい」と映像の迫力を推していた。「もし一緒に映画を見るなら、誰がいい?」と質問に、阿部は「吉田監督と一緒がいいですね。『このシーンはどういうことですか?』と聞きながら、解説してもらいたい」。共演陣は「志尊くんですね。ふたり並んで映画館の座席にいたら、ザワつきそうじゃないですか?」(大倉)、「阿部さんがご自分の作品を見て、どんなリアクションをするのか見てみたい」(大島)、「いつもは優子と一緒に見てるけど(笑)、この作品は大倉くんかな」(ムロ)、「監督と一緒に見て、いろいろアドバイスをいただきたい」(濱田)、「ムロさんと一緒だと、ツッコミを入れてくれそうで楽しそう」(志尊)と思い思いの回答で、会場を沸かせていた。『疾風ロンド』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年11月26日TBSでは主演に阿部サダヲを迎え、来年1月期の金曜ドラマ枠にて「下剋上受験」を放送することが決定。なお、阿部さんのTBS連続ドラマ出演は、2006年放送の「誰よりもママを愛す」以来10年ぶりとなる。原作は、中卒の父と偏差値41の娘が最難関中学を目指した実話を描く、桜井信一の同名著書。ドラマはこの実話を基に、小5の夏から中学受験に挑むまでの約1年半にわたる家族の奮闘を描いていく。主人公・桜井信一を演じるのは、幅広くどんな役でもこなす演技派俳優・阿部さん。中卒という学歴に立ち塞がる見えない壁に何度もぶち当たったが、持ち前のポジティブさと明るさで貧乏でも楽しく前向きに生きている不動産会社社員という役どころだ。阿部さんは今回キャスト陣との本読みの段階では、「ただのお受験ドラマにはならなそうで、何かおもしろいことことが起きそう」と期待。さらに「このドラマは、“絶対に諦めない”が一つのテーマだと思います。自分自身もそういう思いで役者になり、“こうなりたい”と思っていたことを少しずつクリアしてきました。桜井信一という役を通して、そういう思いを伝えていきたい」と意気込みも語った。また、信一の妻・香夏子役に深田恭子、偏差値41から最難関中学を受験することになる娘・佳織役には、オーディションで250人の中から選ばれた山田美紅羽が抜擢されている。中学受験未経験の深田さんは、まず「塾に通わず家の中で父と娘が勉強して受験に臨む方法があるのだなと、驚き」と話し、「現代なのですが、何故か懐かしく感じるこの温かい家族の中で、妻として、母として、奮闘していきたい」とコメント。一方山田さんは、阿部さんと深田さんとの共演に「最初はすごく興奮して、あいさつのときから緊張していましたが、一緒に演技をしていてすごくおもしろく、引っ張って行ってもらっている感じがします。それに負けないように頑張りたいと思います!」と気合十分だ。さらに、東大卒で大手ゼネコン2代目社長という対照的な経歴を持つ信一の同級生・徳川直康役を要潤、中学受験経験者であることからアドバイザー的役割になる信一の職場の後輩・楢崎哲也役を風間俊介、信一の父親で中卒叩き上げの大工・桜井一夫を小林薫が演じる。そのほか若旦那、皆川猿時、岡田浩暉、川村陽介、小芝風花も登場する。メインキャストとなる阿部さん、深田さん、山田さんの3人は、放送前に“学問の神様”として知られる「湯島天満宮」にて、ドラマのヒット祈願&全受験生合格を祈願。快晴に恵まれたこの日、湯島天満宮の拝殿で神妙な面持ちでお祓いを受け、その後絵馬に願い事を書き込み奉納していた。「下剋上受験」は来年1月期より毎週金曜22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2016年11月24日俳優の上川隆也が、27日(20:58~23:10)に放送されるテレビ朝日系バラエティ特番『日本国民がガチで投票!お菓子総選挙2016』で、初の"プレゼンター"に挑む。この番組は、1万人のアンケートで日本のNo.1お菓子を決定するもので、日本のお菓子業界を代表する13社が集結。日本のチョコレート菓子や、外国からやってきたチョコレート、地方銘菓出身の米菓や根強いファンの多いスナック菓子など、注目商品が多数エントリーする。上川は、総選挙の開票を待つ、お菓子メーカーの代表たちの生の声を伝えるプレゼンテーターを、テレ朝の青山愛アナウンサーとともに担当。上川は、初めての役割に「右も左も分からず、ただただ共演者の皆さんが頼りでしたが、貴重な体験ができました」と充実の様子だ。また、「お菓子メーカーさんの、しのぎを削るような戦いに、それぞれの商品への深い愛情を目の当たりにして、お菓子への認識も少し変わったように思います」と心境の変化を語っている。また、MCを務める爆笑問題の太田光は「やっぱりお菓子メーカーはどこも日本を成長させた企業ばかりですよね」と、一同に会した光景に驚き、田中裕二は「お菓子ってみんなそれぞれに思い入れとか、好みがありますから、いつになく真剣に結果を見守っていた気がします」とコメント。同じくMCのウエンツ瑛士は「太田さんは自分の推しているものの順位が低かったりすると、本当に落ち込むんですよ(笑)」と、思い入れの強い様子を報告している。
2016年11月16日俳優・上川隆也が演じる硬骨の検事・佐方貞人シリーズ第3弾「検事の本懐」が、12月3日(土)に放送されることが決定した。ヤメ検弁護士・佐方貞人が殺人事件の驚愕の真実を暴いた「最後の証人」(2015年1月)、検事時代の佐方が痴漢冤罪事件の真相を明らかにした「検事の死命」(2016年1月)に続くシリーズの第3弾「検事の本懐」。原作は第154回直木三十五賞にノミネートされ、いま大注目の作家・柚月裕子が発表した、累計32万部を超える人気作“佐方シリーズ”。今回は、2013年第15回大藪春彦賞を受賞した同名の傑作短編集を基にドラマ化する。東京地検特捜部の応援に駆り出された佐方は、前作「検事の死命」にも登場した大物政治家・大河内定和が絡んだ贈収賄事件の真相に迫っていく。東京地検特捜部との軋轢や事件関係者との確執をものともせず、「どんな事件も真っ当に捜査し、どんな罪も真っ当に裁かせる」という信念から、佐方はただ真実を明らかにするために奔走!そして、本作のもうひとつの柱は、佐方の亡き父にまつわる“謎”。罪を背負ったまま獄中死した父・陽世の秘められた真実が解き明かされることにより、佐方の人間としての本質、検事としての矜持が育まれた背景が浮かび上がってくる。硬骨の男・佐方の“ルーツ”ともいうべきものが、第3作目にしてついに明らかに…という太い2本の柱で描かれていく。主人公・佐方を演じるのは、もちろん上川さん。また、佐方に反発しながらもしっかりと補佐する東京地検の事務官・加東栞役に、本仮屋ユイカが抜擢!本格共演は今回が初となる2人がコンビを組み、事件に挑む。上川さんは本仮屋さんについて「この佐方シリーズに、また新たな風を吹き込んでくれる方だと、強く思っています」と話し、「2人のやりとりが作品の中でホッと息抜きできるポイントになればと考えていましたが、思った以上の芝居で返してくださって、むしろ驚きました」とコメント。一方、前作を見ていたので今回のオファーに光栄と語った本仮屋さんは「一体いくつ目玉がついているのかと思うぐらい、端から端まで現場に気を配り、8人分ぐらい働いているスーパーマンみたいな方で本当にビックリ!上川さんは、この現場の灯台のような存在です!」と上川さんの印象を話した。また今回の役柄については、「とことん真面目な事務官で、いままで教わったことすべてに忠実にいようとする頑なな女性。反発を覚えつつも、佐方検事の真実への向き合い方を尊敬するようになるので、その敬意を少しずつ出していこうと思いながら演じました」と語り、「このシリーズは、佐方検事がどこまでもブレないところが魅力。“この時代にこんな人がいるんだ!”というカッコよさと、観終わった後の爽快感がいちばんの見どころ」とアピール。上川さんも「1作目、2作目をご覧になった方はもちろん、初めてご覧になる方にも楽しめる、極上のミステリー作品となることは間違いないと確信しています」と自信を見せた。さらに、佐方とともに東京地検特捜部に派遣される同期検事・庄司真生に松下由樹、佐方を陰ながら支える筒井義雄部長に伊武雅刀、疑惑の渦中にある大物議員の大河内定和を寺田農ら、“佐方ワールド”を支えるお馴染みのキャストが集結。そのほか、佐方の亡き父の謎を追う週刊誌記者・兼先守や東京地検特捜部の面々など、一癖も二癖もある人物たちが登場する。ドラマスペシャル「検事の本懐」は12月3日(土)21時~テレビ朝日にて放送。(cinemacafe.net)
2016年11月14日俳優の上川隆也が主演を務めるテレビ朝日系ドラマスペシャル『検事の本懐』が、12月3日(21:00~)に放送される。このドラマは、上川演じるヤメ検弁護士・佐方貞人が事件の真相を明らかにしていく"佐方シリーズ"の第3弾。柚月裕子氏の同名短編集をドラマ化するもので、東京~広島を舞台に、大物政治家が絡んだ贈収賄事件の真相に迫る。そして、佐方に反発しながら補佐する東京地検の事務官・加東栞役で、本仮屋ユイカの出演も決定。上川は「コメディエンヌとしての一面も秘めているのかなと。今回の撮影現場はそんな"本仮屋ワールド"に皆、楽しく巻き込まれていました(笑)」と現場の様子を報告する。その本仮屋は、上川について「一体いくつ目玉がついているのかと思うぐらい、端から端まで現場に気を配り、8人分ぐらい働いているスーパーマンみたいな方で本当にビックリ!」と驚き、「この現場の灯台のような存在です」と表現。自身の役については「反発を覚えつつも、佐方検事の真実への向き合い方を尊敬するようになるので、その敬意を少しずつ出していこうと思いながら演じました」と話している。原作の柚月氏は、上川の演技に「鳥肌が立ちました」、本仮屋には「"笑顔がとてもすてきな方"で、思わず見とれてしまいました」と印象を語っている。
2016年11月11日アイドルグループ・関ジャニ∞の大倉忠義が13日、都内で行われた阿部寛主演の映画『疾風ロンド』(11月26日公開)の完成披露プレミアムイベントに、阿部、大島優子、堀内敬子、戸次重幸、濱田龍臣、志尊淳、野間口徹、麻生祐未、柄本明、吉田照幸監督とともに登場した。原作は東野圭吾による同名ベストセラー小説。運動神経皆無の医科学研究所員・栗林和幸(阿部)が、雪山に隠された危険な生物兵器を捜索するサスペンス。『あまちゃん』『サラリーマンNEO』の吉田監督がメガホンをとった。作品の舞台となる雪山にちなんで、レッドカーペットならぬ”ホワイトカーペット”を歩いた出演者たち。野外でのイベントとなったが、大倉は「雪山での撮影は意外と日が照ってて暖かかくて、ウェアも着てますし、この作品で関わった中で、今日が一番寒いですよね」と苦笑した。阿部は、大倉との最初の撮影で、監督から1分間カットがかからずアドリブで対応することになったエピソードを披露した。阿部は初対面の大倉と「なんかやるって雰囲気」になったが、「大倉くんが早々に逃げていちゃったんですよ」と振り返り、何をするか考えた末に「穴に落ちた」ことを明かした。「1分間地獄だった」という阿部だが、実際にそのアドリブシーンが本編に採用されたという。アドリブシーンから逃げてしまった大倉は「たいしてすることがなく、できる役でもなかったですし、ここはちょっとひとまず退散ということで……」と当時の心境を語って弁解。阿部のアドリブについて「こんなに大きな方が穴に落ちてるというだけでニヤニヤしてしまったので、ずっと笑いを我慢してました」と、和やかな撮影の様子を語った。また吉田監督は、雪山での撮影時「歩いていたら、後ろから突然パーカーの大きな人が『どこ行くんですか!』と声をかけてきた」と、大倉との交流を語る。吉田監督は「大倉さんが一人で徘徊していて、『監督!』とか言っていただかないと。誰かに襲われるんじゃないかと思って逃げようとしたたことを覚えています」と振り返ると、大倉は顔を覆って照れていた。
2016年10月13日俳優の上川隆也が、出演する日本テレビ系スペシャルドラマ『ガードセンター24 広域警備指令室』(16日21:00~22:54)がアジア各国で放送されるのを受け、「とても光栄なこと」と感想を語った。このドラマは、東京中の安全と安心を守る警備会社のコントロールルーム「ガードセンター」が舞台。個性豊かな7人のチームが、さまざまな事件に立ち向かう、密室アクション作品で、アイドルグループ・Sexy Zoneの中島健人が、日テレゴールデンタイムのドラマ初主演を務める。今回は、同局が運営するアジア向け有料チャンネル「GEM」を通じ、カンボジア・香港・インドネシア・フィリピン・シンガポール・タイの6つの国と地域で、日本と同時放送。上川は「『これまでに無いことをやる』という作品に携わる機会を得られること自体、とても貴重な経験です」と喜びを語り、「『これが日本の、楽しめるドラマである』というようなところまで、持っていけたらいいですね」と、目標を話した。ほかにも、栗山千明、田中圭、ケンドーコバヤシ、堀内敬子、中村梅雀らが出演。稲熊洋介プロデューサーは「世界に向けるにふさわしいキャストがそろったと思っています」と自信を示している。
2016年09月07日●初のディズニー声優での課題ディズニー/ピクサー映画の大ファンだという俳優の上川隆也とモデルで女優の中村アンが、『ファインディング・ニモ』の続編『ファインディング・ドリー』(公開中)で、新キャラクターの日本語版吹替声優に抜てきされた。タコのハンク役の上川はディズニー/ピクサー作品の声優初挑戦、ジンベエザメのデスティニー役の中村アンは声優初挑戦となる。今回の起用について「ただただうれしい」「本当に感動」と喜びを爆発させていた2人に、実際にアフレコに挑戦した感想をインタビュー。今回初めて声優として関わって気づいたことや、本作に込められているメッセージについて、また、ピクサーを好きになったきっかけなども語ってもらった。――ハンクとデスティニーの声を演じるにあたって特に気を付けた点は?上川:どういう存在なのかわからないキャラクターなので、そのあたりですかね。でも、ピクサーの映画って、キャラクターがはっきり性格付けさせて描かれているので、それを忠実に演じることが大事なんだと思います。――後半になるにつれて、ハンクの声から優しさがにじみ出るような感じがしましたが、意識されていましたか?上川:ドリーとハンクが出会ったことで起きた一つの化学反応なんでしょうね。それは物語に組み込まれていることなので、僕はそれをいかに表現するかということだけです。でも、そう感じていただけたのならとてもうれしいです。――中村さんは?中村:明るくて元気で前向きなデスティニーなので、"元気に"ということを意識しました。でもその元気さを出すために、自分が思っている何十倍もテンションを上げる必要があってすごく難しかったですね。最初は恥ずかしさもあって、でもデスティニーに対する愛が深まっていくにつれて、少しずつできるようになりました。――クジラ語がインパクトありました。中村さんがやっているとは思えないような声で。中村:アハハハ! あれは難題でしたね。歌を歌う感じで頑張りました。――今までにない声の出し方を?中村:高いところから出すというのが難しくて。しかもちゃんと言葉になっていて、大事なことを伝えなきゃいけないというのに苦労しました。――最近、中村さんはドラマなどでも活躍されていますが、演技自体はどうですか?中村:このデスティニーの声をやらせていただいてから、声を出すことへの抵抗が減ってきて、少しずつ声が出せるようになったんです。7月からの松嶋菜々子さん主演のドラマ(フジテレビ系『営業部長 吉良奈津子』)をやらせていただいてますが、それもデスティニーのあとなので気持ちも新たに、前よりは楽しめるようになった気がします。――以前は声を出すことに抵抗があったんですね。中村:ドラマでは「もっと声を出して」ってよく言われました。バラエティ始めた時も声がちっちゃいっていうのはあって…。やっぱり自信がないと出せないんですよね。でも、少しずつですけど自信がつきました、このデスティニーで(笑)上川:今回、吹替キャストをあらかじめ聞いて見ましたけど、見ている間は中村さんだっていうことを忘れていたんですよね。そこがすごいなと。終わってからそうだったって思い出すみたいな。――上川さんのハンクの声は男らしく、そしてセクシーさも感じました。中村:そうですよね! 色気があるオクトパス(笑)上川: "色気があるオクトパス"、いいキャッチフレーズ(笑)(C)2016 Disney/Pixar. All Rights Reserved.●コンプレックスを告白――上川さんは、ハンクとは似てない、ハンクのように賢くないとおっしゃっていましたが、意外だなと。推理ものや事件ものなどの役の印象があるので、賢そうなイメージが…。上川:ドラマとかは脚本がありますから(笑)。書いてあることを言っているだけなので、全然違いますよ。中村:やっぱ俳優さんってわからないですよね。どれが本当か(笑)上川:(笑)――逆にご自身で自己分析すると?上川:賢いというのとは程遠いんですよ。――この作品で似ているキャラはいますか?上川:う~ん、難しいことをおっしゃいますね。中村:でもハンクではない?上川:ハンクではないですね(笑)中村:私はわりとデスティニーなんです。だから、思いのままやらせていただいた感じです。――せっかちなところが似ているとおっしゃっていましたね。中村:そうですね。せっかちかもしれないです。――この作品には、いろんな個性豊かな男性キャラが出てきますが、こういう男性いいなっていうキャラはいますか?中村:結局、ベイリーみたいなゆるい人が楽なのかなと思いますね。ハンクだと緊張して素が出せないのかなと。少し上から言えるくらいが長い目で見ればいいのかなと思います(笑)上川:なるほどね。――この作品には、「それぞれの持つ欠点は個性なんだ」という大切なメッセージが込められていますが、お二人はコンプレックスなんてありますか?上川:ないわけないじゃないですか、当たり前じゃないですか(笑)――あるんですか! それはどういう?上川:言えないからコンプレックスなんですよ! 吹聴して回れたらそれはコンプレックスを克服しているっていうことなんですよ。――確かに! ちなみに、克服したものはありますか?上川:これはみっともないなと思って直したのは猫背です。お芝居はじめてすぐの頃、劇団でビデオを撮っていたんですが、あまりにも姿勢が悪くて気持ち悪いくらいで…。それからちゃんとしようと思って直しましたね。これは言える(笑)――中村さんはいかがですか?中村:そうですね。いっぱいありますけど…とにかく太りやすいこと。かなり必死なんですよ。気を抜くとダメです。これも仕事の一部だって考えると管理できるんですけど、本当はだらしない感じなんです。上川:食べるのが好きなんですか?中村:好きです! しかもそれを吸収するという体質ですね。だからなんとか努力してやってますが、何もやらなくても大丈夫な人がうらやましいです。●ピクサーへの熱い思い――昔からピクサーが大好きだというお二人ですが、ピクサーを好きになったきっかけを教えてください。上川:僕は『ルクソーJr.』から。もともとその前からずっとアニメーションは見ていて、その中からいつの間にかCGアニメーションというのがジャンルとして確立されていく過程で『ルクソーJr.』があった。なんじゃこりゃって思って見て、そこから今日に至るという感じ。CGでこんな風に感情を表せるようになるってすごいなって思いましたね。中村:私は、『Mr.インクレディブル』とか『モンスターズ・インク』とか、全部見てます! 大人になっても見返すのは『モンスターズ・インク』。疲れた時とか見たくなりますね。テレビに出始めて忙しくなった時期…違うものを見て仕事から頭を切り替えたい時によく見ていたんです。違う世界に行けるものを見てリフレッシュしていましたね。――今回、見る側から制作に関わる側になったことで新しい発見はありましたか?上川:非常にオタク目線になりますけど、本国での制作と僕らの声をあてていく作業が並行作業だったので、どんどん絵がきれいになっていく過程が見られたんです。こうやって過程を経て完成品に近づいていくんだなっていうのを垣間見られたのは貴重な体験でしたね。中村:そうですね。少しだけ裏側をのぞかせてもらった気がします!――今回、上川さんはディズニーの吹替初挑戦、中村さんは声優初挑戦。お二人とも"初"でしたが、今後初挑戦したい野望はありますか?中村:なんだろう…。私、3歳からピアノ習っていて、まったくできないわけではないです。だから、またピアノをちゃんと習ってマスターして、どこかで披露して好感度をあげたいです(笑)上川:好感度!?中村:「ピアノ弾けんの?」「ピアノできるんだ!」みたいに思ってもらいたいなって(笑)――上川さんは?上川:僕は中村さんと初めてご一緒させていただいたのが、某バラエティ番組の船長企画。ナインティナインの岡村さんと2人で船長をしてお客様をもてなすっていう企画で、中村さんはお客様の1人だったんです。中村:乗らせていただきました!上川:なので、アンさんとは海つながりでご縁があるなと思っているんですが、車の免許を持っていて、船舶免許もとれたので、次は空の何かに挑戦したいなと。飛行機の免許とは言いませんので、スカイダイビングくらいはやってみたいなと思っています。■プロフィール上川隆也1965年5月7日生まれ。東京都出身。大学在学中より演劇活動を開始し、NHKドラマ『大地の子』(95)で主演に抜てき。NHK大河ドラマ『功名が辻』(06)では主人公の山内一豊役を務めた。近年の主演作に日本テレビ『エンジェル・ハート』(15)、WOWOW『沈まぬ太陽』(16)など。中村アン1987年9月17日生まれ。東京都出身。雑誌『andGIRL』『BAILA』にてレギュラーモデルを務めるなどファッション誌で活躍するほか、CMなどにも出演。現在、フジテレビ系ドラマ『営業部長 吉良奈津子』(毎週木曜22:00~)に今西朋美役で出演中。
2016年07月22日2度目に訪れた新潟は梅雨のまっ只中。降り立った長岡駅でプティローブノアー(petite robe noire)デザイナー阿部好世さんと待ち合わせをして、阿部さんのルーツを辿る短い旅に出ました。阿部好世さんが2009年に設立したブランド・プティローブノアーは、日本製へのこだわりと、“古いものと新しいものをつなぐ”という考えのもとにものづくりを行って今年で8年目を迎えました。ここ新潟県長岡市には阿部さんが、ものづくりを仕事にしたいと決めた、原点とも言える場所があります。ー高校時代にはどんな思い出がありますか?阿部さん: ものを細々と作ることはどうやら小さい時から好きだったみたいで、高校時代に自作のフォトフレームやヘアピンをラッピングして友達にあげたりしていたようです。そこから派生して、将来的にものを作りたい、アパレルの仕事に携わっていきたいと高校生の時に意志を固めたことをはっきりと覚えています。この学生時代には、今の私を築く思い出たくさんあります。当時、私の尊敬する先輩から「自分の引き出しに好きなことを沢山蓄えていることが、デザインの仕事をしていくためには何よりも重要だよ」と言われたことがあって、その時に自分のアイデアを持つ重要性について考え始めました。それから、“好き”と感情が揺れること、心に引っかかることが大切だと思って、雑誌の好きなページや好きな柄、好きな言葉など気になるものは何でもクリッピングしたり、押し花をしたり、意識的に“好き”を収集していきました。集めるだけではなくて、“何故好きなのか”を自分で明確に頭の中で整理もしていました。そんな自分の“好きなもの”を集めた結果、今現在暮らしている忙しい東京の暮らしの中でも、いつか見た、見渡す限りに広がっていた山林に突然現れた紫色の花畑や、静まり帰る夕方に生い茂る誰もいない森、赤く染まった朝焼けなど、つい忘れてしまっていた、ここで育ったからこそ感じ得た感動がフラッシュバックすることがあります。広がる田園風景の中を歩きながら当時の思い出を巡ります。阿部さん: 東京に出てきて初めて、生まれ育った場所の環境的豊かさに気がつきました。いつも側に自然があることや、水や空気が違うこと、星が綺麗に見えることなど。今、制作でデスクに向かってデザインを考える時は、ふっとそういった「自然」を自分が根底に求めていることに気がつきます。“花のモチーフ”とか、“葉っぱ”とかそういう発想という意味ではなくて、デザインに直結しないもっと深いクリエーションの源になる部分の話です。歳を重ねると見るものも考え方も変わるけれど、若い時に経験して今もまだ記憶に残っていることって、当時それだけ気持ちが振り切れたということだと思うから大切にしていきたいと思っています。そういうものをこの土地では沢山見てきたし、経験をしてきたと思います。ー最近は、より地域に根ざしたものづくりに着目していると伺いました。阿部さん: 考え方としては設立当初からのテーマでもありました。私はそこでしかできない事、その環境で生きている人によって、そこでしか成り立たないものに意味があるのではないかと思っています。単体で考えれば世の中には既にものが溢れきっているけれど、「本来何故そこでものが生まれたのか?」と、その土地土地というフィルターを通せばものづくりの意味を感じることできると思います。例えば、水が綺麗な土地でないと染色をする上で良い色に染め上がらないとか、ものづくりってそもそもそういうところがあって、だからこそ地場の産業が栄えたりしていますよね。実際にその土地に行けば肌で感じられるその理由も、ものだけで切り取ってしまうと感じにくくなってしまうこともあります。極論を言うと、そこの地域でしか会えない人を目がけて自分が動いている。または、その相手と関わることで自分も動かされる、そんな感覚です。その人じゃなきゃできない、そこでしかできないものづくりをこれからも行っていきたいと思っています。ー徐々に拡大している事業ですが、今に至るまでのビジネスプランは昔から思い描いていましたか?阿部さん: 全くです。高校生の時にどこかの組織には属さずに働いていきたいと決めてから、設立当初は一人でブランドを担っていこうと思っていました。今は、自分に負けない強さを根底に持ちつつも、仕事で関わる方々、自社のチームのメンバーのおかげで一緒に良いものづくりができています。自然と“輪”が広がるように色んな人と人とがつながりで仕事をさせてもらえる事にも大変感謝しています。お客様には、“どれだけ驚きを与えられるか?”を念頭に置いて、自分も今まで見たことが無いものをつくる、良い意味で裏切られる想定外のものづくりを目指しています。「わ、綺麗」、その一方で「うわっ」と最初は思われるかもしれないけれど、あとからその良さがじわじわ分かってもらえたらいいなと思っています。その両極端が無いと、真の感情は動かせられないと思っています。7月20日から8月1日まで、伊勢丹新宿本館3階のウエストパーク/プロモーションに、プティローブノアーのポップアップショップ「Circle of pieces ー プティローブノアーからつながるコトゴト」がオープンする。このショップには、プティローブノアーが鎚起銅器職人の渡辺和也さんやカフェ・ツバメコーヒー、G.F.G.S.など新潟に根付く職人や企業とコラボレーションしたアイテムがそろいます。【イベント情報】「Circle of pieces ー プティローブノアーからつながるコトゴト」会期:7月20日~8月1日場所:伊勢丹新宿本館3階のウエストパーク/プロモーション→次はG.F.G.S.代表の小柳雄一郎さん×阿部好世さんの対談へ。→目次へ戻る。
2016年07月16日今年、開局25周年を迎えるWOWOWが、上川隆也、渡部篤郎ら豪華キャストを迎え、ドラマ史上最大規模で贈るドラマ「沈まぬ太陽」。この度、本作の壮大なタンザニアロケのメイキング映像が到着した。国民航空の労働組合委員長・恩地元(上川隆也)とその同志で副委員長の行天四郎(渡部篤郎)は、死亡事故が起きるほど劣悪な労働環境の改善を目指し経営陣と激しく対立する。空の安全を第一に考え、時に愚直に行動する恩地は経営幹部に疎まれ、 海外の僻地へ左遷されてしまう。一方現実主義の行天は恩地と決別し、幹部に取り入りながらも自らの理想の会社像を追い求め出世していく。山崎豊子の同名最高傑作を初のテレビドラマ化する本作は、未曽有の航空機墜落事故という悲劇の裏で信念を貫き、巨大組織で生きる者たちを描き、アフリカ・中東での海外ロケなど、かつてない規模での制作に挑んでいる。脚本は大河ドラマ「軍師官兵衛」の前川洋一。監督には、連続ドラマW「マークスの山」「下町ロケット」の水谷俊之と鈴木浩介がメガホンを取っている。キャストには、主人公・恩地元役の上川さんをはじめ、ライバル・行天四郎役に渡部篤郎。そのほか、夏川結衣、檀れい、板尾創路、小泉孝太郎、草刈民代、若村麻由美、古谷一行、國村隼など豪華なキャストが多数集結している。そしてこのほど解禁されたのは、上川さんがタンザニアにて撮影しているメイキング。キリマンジャロ山やキリマンジャロコーヒーなど、タンザニアの野生動物や広大な自然の紹介から始まる本映像。キリンやゾウなど、お馴染みの動物はもちろん、カンムリヅルやウォータバックといった聞きなれない動物の姿も映し出されている。映像は変わり、上川さんの撮影がスタート。現地の人を採用したエキストラで和やかな雰囲気で撮影が進み、上川さんは、彼らの協力的な姿勢に「本当に助けられながら撮影を進めることができた」と感謝を述べている。また、現地の料理がケータリングで出されるなど順調そうな撮影も思えるのだが、ここから緊迫した映像が続いていく。まだ暗い早朝から移動が始まり、道なき道を4時間もかけロケ地に到着。そして、タンザニアならではの野生の動物たちとの撮影に挑む。ゾウを刺激しないよう最小限の撮影部隊で取り掛かり、今回のロケの中でも特に緊張感が高まった撮影。苦労の末に出来上がったシーンは、上川さん演じる恩地の緊張感もそのまま伝わってくる素晴らしい場面となっているようだ。さらにドローンを使用しての映像は迫力に満ち、まさに圧巻。最後に上川さんは、「この物語を包み込む大地が欠かすことのできない存在であり、本当にありがたく思っています」とタンザニアの撮影を感慨深くふり返っていた。連続ドラマW「沈まぬ太陽」は毎週日曜日22時~WOWOWにて放送。※6月4日(土)19時~第1話無料再放送。(cinemacafe.net)
2016年06月03日第69回カンヌ国際映画祭『ある視点』部門に出品されている是枝裕和監督の『海よりもまだ深く』の初日舞台あいさつが5月21日に、東京・新宿ピカデリーで行われ、阿部寛、真木よう子、樹木希林が登壇した。舞台あいさつ/その他の写真小説家を目指すも一向に開花しないバツイチ中年男と、そんな息子を深い愛で包み込む母の姿を感動的に描く本作。阿部ら登壇者3名に加えて、是枝監督がカンヌでの公式上映(現地時間18日)に立ちあったばかりだ。初カンヌから帰国した阿部は、「3日間の滞在でしたが、夢のような体験でした。一生忘れない」と感無量の面持ちで、上映後約7分間に及んだというスタンディング・オベーションを「本当にうれしかった。現地でもいい評判をいただいている」と振り返った。真木のカンヌ入りは、是枝監督の『そして父になる』以来2度目となり、「前回は連日の雨で、観光ができなかった。今回、晴天に恵まれて歴史ある街並みを見ることができて、うれしかった」とニッコリ。「予想をはるかに超える反応だった」とこちらも現地での高評価に喜びを示していた。一方、樹木は「ばあさんが行くところじゃない。もうヨレヨレ」と“希林節”で会場を沸かせ、「カンヌは評論家もお客さんも厳しいから、(ブーイングが起こったら)逃げる用意はしていた」。それだけに暖かな反応に安どした様子で、「やっぱり、カンヌでの是枝監督の評価がすごい」と尊敬の念。阿部も「向こうで一番人気があったのが是枝監督。改めてすごいなと思った」とうなずいていた。『海よりもまだ深く』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年05月21日是枝裕和監督のもと阿部寛と樹木希林が親子となり、“なりたかった大人”に“なれなかった大人たち”を描く『海よりもまだ深く』。本日4月26日は、阿部さん主演の大ヒット作『テルマエ・ロマエII』製作委員会によって制定された“よい(4)風呂(26)の日”であることを記念して、昔ながらの団地の風呂での入浴シーンが解禁となった。ダメダメ人生を送る中年男、良多(阿部寛)は、15年前に文学賞を1度とったきりの自称作家で、いまは探偵事務所に勤める身。元妻の響子(真木よう子)には愛想を尽かされ、息子・真悟(吉澤太陽)の養育費も満足に払えないくせに、彼女に恋人ができたことにショックを受けている。そんな良多の頼みの綱は、父亡き後、団地で気楽な独り暮らしを送る母の淑子(樹木希林)だ。ある日、たまたま淑子の家に集まった良多と響子と真吾は、台風のため、翌朝までひとつの屋根の下で過ごすことに――。小説家として再起し、再び家族の絆を取り戻すことを夢見ているものの、競輪になけなしのお金を注ぎ込んだり、元妻の新しい恋人についてアレコレ探ったりと、ちょっぴり情けなくも愛情あふれる主人公・良多を、ときに可笑しく、ときに切なく、チャーミングに好演する阿部さん。『テルマエ・ロマエ』シリーズでは、古代ローマの浴場設計技師を演じ、大きな浴槽で堂々と入浴していた阿部さんだが、“よい風呂の日”に届いた今回の映像では、189cmの身体を小さく折りたたみ、居心地悪そうにせまい正方形の風呂で入浴する姿が!台風のため急遽、実家の団地に泊まることになった良多は、年季の入った小さな浴槽につかったものの、湯船に浮かぶ“黒いふわふわとした物体”を手桶で必死にすくいだそうと悪戦苦闘する姿が映し出されている。是枝監督が9歳から28歳までの間に実際に暮らしていた、清瀬市の旭が丘団地で撮影を行っている本作。監督は、その理由について「自分の記憶の中にある団地の表情をちゃんと残しておきたかったんです。その固有名詞を観た人と共有できるかどうかはともかく、人それぞれの中に類する場所の記憶があるはずだと思い、フィクションであるものの僕自身の記憶のディティールにこだわりました」と語っている。大人になっても、実家のお風呂はやはり特別な場所。思わずクスッと笑ってしまう、阿部さん演じる良多の姿から、子どものころの懐かしい記憶をたぐり寄せてみては?『海よりもまだ深く』は5月21日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月26日WOWOW開局25周年記念「連続ドラマW 沈まぬ太陽」の第1話完成試写会が20日(水)都内で行われ、主演の上川隆也、共演の夏川結衣、檀れい、板尾創路、小泉孝太郎、草刈民代、若村麻由美、國村隼、渡部篤郎が出席した。作家・山崎豊子によるベストセラー小説にして最高傑作との呼び声高い同名小説を、全20話で完全ドラマ化。国民航空の労働組合委員長・恩地元(上川さん)とその同志で副委員長の行天四郎(渡部さん)は、劣悪な労働環境の改善を目指すが、経営陣と激しく対立する。海外の僻地へと左遷される恩地の一方で、恩地と決別し、会社上層部に取り入りながらも自らの理想の会社像を追い求め出世していく行天。やがて空の安全を軽視した国民航空は、大型旅客機の墜落事故という悲劇を引き起こす。NHK連続ドラマ「大地の子」以来約20年ぶりに山崎作品の主役を務める上川さんは「恩地は我々と同様、当たり前のどこにでもいるような等身大の人物。等身大だからこその演じる難しさや醍醐味を感じながら演じています。演じ甲斐のある役柄」と大役を紹介しながら「撮り終わったような顔をして壇上に立っていますが、実はいまも撮影続行中です」と報告。アフリカでも撮影を敢行しており「恩地という男の人生に影響を与えたアフリカの大自然そのものに、強く心を打たれて感銘を受けた」と現地ロケに感激していた。また恩地や行天を尊敬する労働組合員役の小泉さんが「上川さんと渡部さんの部下として間近でお二人の芝居を見て、一人の男として心を突き動かされた」と感銘を受ける一方で、対立する労務課長役の板尾さんは“創路ワールド”を展開。板尾さんは、上川さんと渡部さんとの共演に「ご想像の通り、上川さんと渡部さんは無臭の人なので、お芝居がやりやすかった」と独特過ぎる感想を述べ「変な臭いがしないので、芝居に集中できた。皆さんなにがしかの臭いがするけれど、この二人に関しては全くしない。素晴らしい役者さんです」と謎の角度から絶賛していた。WOWOW開局25周年記念「連続ドラマW 沈まぬ太陽」は、5月8日(日)22時~WOWOWにて放送開始(全20話・1話無料放送※第1部:1話~8話/第2部:9話~20話)。(text:cinemacafe.net)
2016年04月20日俳優・阿部寛が、小説家・東野圭吾氏の作品を実写化する映画『疾風ロンド』(11月26日公開)で主演を務めることが13日、発表された。阿部が東野氏の原作映画で主演を務めるのは『麒麟の翼~劇場版・新参者~』(11年)以来となる。原作は、東野氏の17年ぶりの文庫描き下ろしとして2013年に刊行された同名小説。100万部以上の売り上げを記録した。大学の研究所施設から違法生物兵器が盗まれ、スキー初心者の頼りない中年研究員が大惨事を食い止めようと奮闘する様を描く。NHK連続テレビ小説『あまちゃん』(13年)の演出を手がけた吉田照幸監督がメガホンを取る。阿部が演じる本作の主人公は、大学の医科学研究所に勤めているものの仕事はいま一つで、家庭でも思春期の息子とのギクシャクした関係に悩む研究員・栗林和幸。そんな"ツイテない"男・栗林は、なぜか危険な生物兵器の行方をわずかな手がかりを元に探し出すという使命を背負わされてしまう。「すごくスピード感のある」「良い意味のドタバタ感があり、スキー場を舞台にしたアクションもたくさん」と説明する阿部。そのスキーでの滑走については、「記憶が定かではありませんが、大学生ぐらいぶり」で、「演じている栗林の役とほぼ同じですね」と明かす。しかし、「ほとんど忘れているだろうな」との考えとは裏腹に身体が覚えており、「そんなにうまくはないです。でもその分、栗林が滑るシーンでは、すごくリアルで下手な演技になった」と胸を張る。そんな栗林の役どころについては、さまざまな事件が起こる中での「ある種の受け手」と表現。「ちょっとドタバタとしたキャラクター」とも言うが、「コメディ的な演技などやり過ぎないように考えながら、やりすぎることも計算して演じています」と明かし、「撮影の途中なのでまだ分かりませんが、爽快なアクションコメディが撮れているんじゃないかな」と自信を見せている。一方、東野氏の原作はほぼ全て読んでいるという吉田監督は、その作品群でも「いろいろな作風のものがあるので、やりたいなと思っていたところにお話をいただいたので、すごくうれしかった」と歓喜。本作を「軽いですよね、パウダースノーのように」と笑みを浮かべながら「本来はアクションとサスペンスとコメディは結構近いところにある」と指摘し、これまでの東野氏原作の映画ではあまり捉えられてこなかったユーモアの部分を「今回何とか表現したい」と意気込む。そんな東野氏と阿部のタッグと言えば、ドラマ『新参者』(10年)での加賀恭一郎役のシリアスなイメージもあるが、今回の栗林はそれとは違ったタイプ。その狙いとして、「真面目なキャラクターであればあるほど楽しく、しかも共感が得られるという、見せ物としての笑いではなく共感して笑えるコメディ」と分析した上で、「阿部さんは、やっぱり破壊力があります」と評する。映画『エヴェレスト 神々の山嶺』に出演した阿部だが本作のスキーのシーンは「エベレストより寒かった」そうで、吉田監督は「演技なのか本当に分からない位リアルでした(笑)」と振り返った。映画は2月の中旬にクランクイン、4月中旬のクランクアップを予定。東野氏は、「小説を読んだ多くの方が、『これを映像で見てみたい』と思ったのではないでしょうか。その夢がかなう時がきました」と呼びかけている。(C)2016「疾風ロンド」製作委員会
2016年04月13日実力派俳優・上川隆也を主演に迎え、壮大なスケールで贈るWOWOW開局25周年記念の連続ドラマW「沈まぬ太陽」。このほど、アフリカ・タンザニアと中東・ドバイで敢行されたロケのメイキング映像と新場面写真が到着。さらに、第1部の追加キャストとして長谷川京子、ミムラ、原田泰造、麻生祐未の出演が発表された。渡辺謙主演で映画化され、大ヒットした山崎豊子の最高傑作といわれる原作を、初めてTVで連続ドラマ化する本作。一社会人として、そして1人の人間として、未曽有の航空機墜落事故の裏で信念を貫いた巨大組織で生きる者たちを、上川さんをはじめ、渡部篤郎、夏川結衣、檀れい、板尾創路、小泉孝太郎、草刈民代、若村麻由美、古谷一行、國村隼ら豪華実力派キャストにより力強く描き出す。このたび公開された「ミニガイド#3 海外ロケ編」では、タンザニア連合共和国、ドバイ首長国ロケでの様子や、主人公・恩地元を演じる上川さんのインタビューなど、現地の空気感にあふれる映像が収められている。タンザニアロケでは、組合活動で会社に楯突いた恩地の赴任先となるナイロビのシーンを撮影。野生のライオンや像、キリンがいるサバンナの大自然の中での撮影に、上川さんは「とにかくこの広大さに感動しています。恩地の想いや心境を想像しながら臨みました」と、タンザニアでの本格ロケに感無量といった様子。また、ドバイでは1960年代のパキスタン・カラチの街並みを忠実に再現。現地のエキストラと共に大規模な撮影が行われた。映像では、撮影のためにスタッフが一晩かけて当時の街並みを再現する様子も収められている。タンザニアとドバイでのロケを通して上川さんは、「恩地という男の基幹にあるものを、さらに固めることができたなと思いましたね」とふり返っている。さらに今回、新たな場面写真も到着。恩地と行天(渡部さん)が共に組合活動で団交に臨むシーン、ナイロビ赴任後の恩地がサバンナの野生動物に向けてライフルを構える狩猟のシーンとともに、タンザニアとドバイの撮影風景を捉えた緊迫感があふれる写真もお披露目されている。この第1部に長谷川さん、ミムラさん、原田さん、麻生さんはどのように関わっていくのか、今後も目が離せない。連続ドラマW「沈まぬ太陽」は、5月8日(日)22時~WOWOWにて放送開始(全20話・1話無料放送※第1部:1話~8話/第2部:9話~20話)。(text:cinemacafe.net)
2016年04月07日阿部サダヲを主演に、<a href="">『武士の家計簿』</a>などの原作者で知られる“平成の司馬遼太郎”との呼び声も高い磯田道史の近著「無私の日本人」(文春文庫刊)の一編「穀田屋十三郎」を映画化する<a href="">『殿、利息でござる!』</a>。この度、4月1日(金)“エイプリルフール”である本日、阿部さん演じる穀田屋十三郎が新党“つつしみ党”を立ち上げ、その選挙ポスターが公開となった。いまから250年前の江戸時代、藩の重い年貢により夜逃げが相次ぐ宿場町・吉岡宿に住む十三郎(阿部サダヲ)は、知恵者の篤平治(瑛太)から町を救う計画を聞く。それは藩に大金を貸付け、利息を巻き上げる逆転の発想だった! 3億円の大金を水面下で集める前代未聞の頭脳戦勃発。ビンボー庶民が、殿を相手に一世一代の大勝負に挑む――!<a href="">『白雪姫殺人事件』</a><a href="">『予告犯』</a><a href="">『残穢』</a>などを手掛ける中村義洋監督がメガホンを握る本作。キャストには、主人公で造り酒屋を営む傍ら、街の行く末を心配する穀田屋十三郎役の阿部さんをはじめ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、松田龍平ら豪華俳優陣が集結している。今回完成したのは、阿部さん演じる250年前に実在した穀田屋十三郎が、“知恵”と“勇気”と“我慢”で立ち上った決意の雄姿を「選挙風」に表現したポスター。 ビンボーなわが町・吉岡宿を救うため、十三郎は知恵者の篤平治とともに「藩に大金を貸し付け、利息を巻き上げ分配する」という奇想天外な計画を思いつく。自分のことより、人のこと。私財を投げ打ち、お上に立ち向かう姿はまさにいま、日本が求める理想のリーダー!そんな計画が進む中、周囲から羨望のまなざしを集めるようになった彼ら吉岡宿のメンバーたちの間で、いい気になったり、偉そうにしたりしないよう、仲間内で「つつしみの掟」というルール立ち上げた。穀田屋十三郎が立ち上げた新党・つつしみ党の「つつしみの掟」には、「一、ケンカや争いは、つつしむ」「一、“計画”についての口外を、つつしむ」「一、寄付するときに名前を出すことを、つつしむ」「一、道を歩く際も端を歩くよう、つつしむ」「一、飲み会の席でも上座に座らず、つつしむ」と5か条が定められている。「日本を取り戻す。」と掲げ、まっすぐ前を見つめる十三郎の姿は頼もしく、思わず清き一票を投票したくなる!?新党立ち上げはエイプリルフールにちなんだジョークだが、本作で描かれる物語は実話。「町を救うために破産するほど私財を投げ打ち、遺言は“人に話すな”。こんな人がいた、ということを伝えねばならない、いまの日本を辛うじて救っているのは、こうした精神なのではないか…」と、熱い想いを抱く中村監督の描く、本編にも期待をせずにはいられない。また、4月1日限定で公式サイトもエイプリルフール仕様に変更されるという。『殿、利息でござる!』は5月14日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年04月01日上川隆也が主演を務め、「白い巨塔」「華麗なる一族」「不毛地帯」などで知られる山崎豊子の最高傑作を初のテレビドラマ化した「沈まぬ太陽」。未曽有の航空機墜落事故という悲劇の裏で信念を貫いた者たちを、WOWOWの連続ドラマWとしてはかつてないスケールの全20話で描く本作から、アフリカや中東でもロケが行われた第1部のポスタービジュアルと、場面写真が解禁となった。国民航空の労働組合委員長・恩地元(上川隆也)とその同志で副委員長の行天四郎(渡部篤郎)は、劣悪な労働環境の改善を目指し経営陣と激しく対立。空の安全を第一に考え、時に愚直に行動する恩地は経営幹部に疎まれ、海外に左遷されてしまう。一方、現実主義の行天は恩地と決別し、幹部に取り入りながら自らの理想の会社像を追い求め、出世していった。やがて、空の安全を軽視した国民航空は、未曽有の大型旅客機の墜落事故を引き起こす。日本に戻っていた恩地は遺族係となり、尊い命を奪われた遺族たちの深い悲しみに真摯に向き合う。そんな中、日本政府は国民航空の建て直しのため、関西紡績の国見にトップ就任を要請。会長に就いた国見は恩地を会長室部長として呼び寄せ、組織にはびこる不正を調査させる。恩地は失墜した会社の再生を信じて奔走するも、その前に立ちはだかったのは常務にまで上り詰めた行天だった…。1995年の山崎豊子原作ドラマ「大地の子」で新人ながらも主人公を演じ、一躍脚光を浴びた上川さんが、20年の歳月を経て、再び山崎作品の主役に挑む本作。そのライバル・行天四郎役には、「連続ドラマW 翳りゆく夏」での熱演や、フジテレビドラマ「お義父さんと呼ばせて」の軽妙な演技も記憶に新しい渡部篤郎が演じるほか、夏川結衣、檀れい、板尾創路、小泉孝太郎、草刈民代、若村麻由美、古谷一行、國村隼ら実力派キャストが第1部に出演する。解禁されたポスタービジュアルは、背景に第1部の象徴的な舞台であるアフリカを連想させる広大な大地と、その大地を照らす“太陽”を描いた壮大なスケール感を漂わせている。恩地を演じる上川さんを筆頭に、行天を演じる渡部など、名立たるキャスト陣が一堂に会し、上川さんの力強く前を見据えた眼差しには、巨大組織に翻弄されながらも、決して屈することなく信念を貫く意志がみなぎっているかのよう。だが、恩地と行天の決して交わることのない視線が、今後の2人の関係性をはっきりと浮き彫りにさせている。また、場面写真は、今後の組合について酒を酌み交わしながら真剣に語り合う行天と恩地の姿と、実際に中東で撮影された、赴任先カラチの雑踏を1人歩く恩地を映し出した臨場感あふれるものとなっている。なお、本作の放送に合わせて「山崎豊子原作映画特集」として、過去に映画化された『白い巨塔』(’66)、『華麗なる一族』(’74)、 『不毛地帯』(’76)、『女系家族』(’63)を5月3日より連日放送。上川さん出演の連続ドラマW「マークスの山」、渡部さん出演の連続ドラマW「下町ロケット」も全話一挙放送される。かつてないスケールのドラマで描く「沈まぬ太陽」が、ますます楽しみになってきた。WOWOW開局25周年記念 連続ドラマW「沈まぬ太陽」は、5月8日(日)22時~WOWOWにて放送開始(全20話・1話無料放送※第1部:1話~8話/第2部:9話~20話)。(text:cinemacafe.net)
2016年03月18日「V6」の岡田准一を主演に阿部寛、尾野真千子といった豪華俳優陣で贈る『エヴェレスト神々の山嶺』。この度、阿部さん演じる伝説のクライマー・羽生丈二の生き様が詰まった本編映像が解禁となった。山岳カメラマンの深町(岡田准一)は、ネパールの首都・カトマンドゥで古いカメラを発見する。それは、イギリスの登山家ジョージ・マロリーは1924年にエヴェレスト初登頂に成功したのかという、登攀史上最大の謎を解く可能性を秘めていた。カメラの行方を追う深町は、1人の男に辿り着く。孤高の天才クライマー、羽生(阿部寛)。突然日本から姿を消して消息不明だった彼が、なぜカトマンドゥにいるのか。羽生の目的に興味を持ち、その過去を調べるうち、深町は彼の生き様にのみ込まれていく。そして、羽生に人生を翻弄されながらも、彼を愛し続ける女性・涼子(尾野真千子)と出会う。標高8848m、氷点下50度、呼吸すら困難な極限の世界。最高に無謀で最高に熱い挑戦がいま、始まる――。全世界で翻訳され、大ベストセラーとなった夢枕獏の「神々の山嶺」を原作とし、『学校の怪談』『ターン』『笑う蛙』の平山秀幸監督が待望の実写化に挑んだ本作。撮影は現地ネパール・エヴェレストにて敢行。キャスト&クルーが実際に高度5,200m付近まで登り、10日間かけて高度順応するなど、文字取り命がけで撮影に挑んだ極限のエンターテイメント超大作だ。今回解禁された映像は、阿部さん演じる伝説のクライマー・羽生の生き様が感じられるセリフが満載。「山やらなきゃ死んだも同じだろ」、「俺がここにいるからだ。俺がいるから、山に登る」 など、常人にはとうてい理解し得ない羽生の言葉と、圧倒的存在感、鬼気迫る表情から、人生すべてをエヴェレストに賭ける男が描き出される。その反面、山のためには仲間の犠牲もいとわない羽生に、かつてのザイルパートナー・井上が「山屋としては完璧だった。人間としては、最低だったけどね」と言い捨てる。また、羽生のライバルでエリート登山家の長谷(佐々木蔵ノ介)に 「お前はスポンサーのために山に登ってるのか」と衝突したり 、 「生きて帰らなかったやつが頂上を踏んだかどうかはどうだっていい。死ねばゴミだ」 などエヴェレストに異常なまでの執念を見せるシーンも。生きることを諦めず、命を懸けた登頂に挑み、より高みを目指す熱い彼らの姿が壮大なスケールと感動の人間ドラマに胸打たれる内容となっている。阿部さんはエヴェレスト現地での撮影を「体験したとしないではぜんぜん(芝居が)違う」と話し、岡田さんも「日に日に阿部さんが火のような男になっていった」と絶賛するほど、完ぺきな羽生像を作り上げていたようだ。『エヴェレスト神々の山嶺』は3月12日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年02月18日山崎豊子の最高傑作を、WOWOW史上最大スケールの全20話で初のテレビドラマ化に挑む「沈まぬ太陽」。既にキャストとして上川隆也、渡部篤郎が発表されていた本作だが、このほど追加キャストとして夏川結衣 、檀れい、板尾創路、小泉孝太郎、草刈民代、若村麻由美、古谷一行、國村隼が第1部に出演することが決定。放送日時も明らかとなった。国民航空の労働組合委員長・恩地元(上川さん)とその同志で副委員長の行天四郎(渡部さん)は、死亡事故が起きるほど劣悪な労働環境の改善を目指し経営陣と激しく対立する。空の安全を第一に考え、時に愚直に行動する恩地は経営幹部に疎まれ、 海外の僻地へ左遷されてしまう。一方現実主義の行天は恩地と決別し、幹部に取り入りながらも自らの理想の会社像を追い求め出世していく。やがて、空の安全を軽視した国民航空は大型旅客機の墜落事故という未曽有の惨劇を引き起こす。日本に戻っていた恩地は遺族係となり、尊い命を奪われた遺族たちの深い悲しみに真摯に向き合う。そんな中、日本政府は国民航空の建て直しのため、関西紡績の国見にトップ就任を要請。会長に就いた国見は恩地を会長室部長として呼び寄せ、組織にはびこる不正を調査させる。 恩地は失墜した会社の再生を信じて奔走するも、その前に立ちはだかったのは常務にまで上り詰めた行天だった…。WOWOW開局25周年記念し、未曽有の航空機墜落事故という悲劇の裏で信念を貫き巨大組織で生きる者たちの姿を描く本作。1話~8話の第1部、9話~20話の第2部に分け、WOWOW史上最大スケールで放送される。先日発表されたキャストには、国民航空の労働組合委員長・恩地元役の上川さんと、その同志で副委員長の行天四郎役を渡部さんの二人が配役。そして今回第1部に出演が決定したのは、恩地元の妻・りつ子役に夏川さん、恩地と行天と共に組合活動に参加する国民航空の客室乗務員役に檀さん、 国民航空労務課長・八馬忠次役に板尾さん、国民航空労働組合員・沢泉正夫役に小泉さん、アフリカの女王・耀子・ヒギンズ役に草刈さん、行天の妻・麗子役に若村さん、国民航空社長・桧山衛役に古谷さん、国民航空労務担当取締役・堂本信介役に國村さんといった、日本を代表する実力派俳優が顔を揃えた。約1か月にわたる過酷なアフリカ・中東ロケを行ったという本作。豪華キャストによる全20話というスケールで描く本作は、WOWOW史上かつてない作品になること間違いなしのようだ。<以下、キャストコメント>■夏川結衣山崎豊子さんの代表作に参加するということで、光栄であると同時に身が引き締まる思いです。 恩地元を真摯に演じられている上川さんと共に、その妻であるりつ子という一人の女性を丁寧に演じていきたいです。本作は仕事や家庭といった、普遍的なテーマを扱っていて、とても身近に感じられる作品だと思います。「沈まぬ太陽」は人生そのものです。今も昔も変わらない、人間の葛藤や生き様を描いていますので、ぜひ、 毎週ご覧ください。企業のお話ですが、わかりやすい脚本ですので、女性の方にも楽しんで頂けると思います。■檀れいWOWOW開局25周年記念として、制作される「沈まぬ太陽」に出演出来ることを、本当に光栄に思っています。 実は私も宝塚で初舞台を踏んで、今年で25年になります。今回、この作品に素敵なご縁を感じ、ワクワクしながら台本を読ませて頂きました。全20話で綴られるこの大作を、成功に導く為に、精一杯「三井美樹」を演じたいと思います。豪華なキャストとスケールの大きなストーリーで、一話も見逃せない程、内容の濃い素晴らしい作品になると思います。どうぞお楽しみに待っていてくださいね。■板尾創路WOWOWのドラマには過去数本出演させていただいてますが、今回25周年記念作品に声をかけてもらい本当に嬉しかったです。 WOWOW連ドラ史上No.1の作品になると確信してますので、楽しみに待っててください。■小泉孝太郎今回WOWOW開局25周年を記念して作られる作品に参加できることを大変嬉しく思います。素晴らしい原作に素晴らしい脚本で今からワクワクしております。皆様、どうぞご期待下さい。■草刈民代アフリカの雄大さは正に、「行ってみなければわからない」ものでした。大らかで、とても素朴で、熱心に仕事に取り組んでいる人々の姿から、私自身も大きなエネルギーをいただいたような気がします。まだまだ人種間の壁が厚かったこの時代に、アフリカで生きていた日本人を想像するのはとても難しいと思っていたのですが、実際に行ってみて、耀子さんはアフリカという土地柄や自然に魅了され、そこにも支えられていたのではないかと感じました。ほんの数日でしたが、色々なことを感じ、気づくことができました。この物語の時代から半世紀が過ぎています。時代に伴う進化、また消えて無くなってしまったもの、物質的、精神的…様々なものが混沌としている時代だからこそ、今このドラマを観ることで、色々な再発見があるのではないかと思っています。全編拝見するのが楽しみです。■若村麻由美山崎豊子先生原作のドラマは「白い巨塔」以来二作目となりますが、財前夫人同様、今回の行天夫人もドラマ版として描かれています。行天夫妻はシェイクスピアのマクベス夫妻にも通じる欲望と愚かさがあり、現実的な目線で夫を叱咤激励する妻は欲望に正直で人間味溢れる役と感じています。組織に生きる様々な立場の人間の価値観と欲は、家族や周囲の思惑も含み、社会という渦に飲み込まれていきます。ご期待ください。■古谷一行この頃、どの現場に行っても自分が最年長という仕事が多くなってきました。今回の桧山も社長ですから恐らくそうなるでしょう。つい何年前は自分より年長の素晴らしい先輩達が居てくれて安心感を与えてくれていた。淋しいと思う反面、頑張らなくてはとも思います。■國村隼この作品は、原作を読んでいた時に“堂本”という人物像に特に興味をそそられていました。そんなことからオファーを貰ってたいへん嬉しく思いました。山崎豊子さん原作の「沈まぬ太陽」。その壮大な作品世界が忠実に立体化された作品になっています。楽しんで下さい。WOWOW開局25周年記念連続ドラマW「沈まぬ太陽」は、5月8日(日)22時~WOWOWにて放送開始。(全20話・1話無料放送)(cinemacafe.net)
2016年02月13日俳優の阿部寛が出演する映画『エヴェレスト 神々の山嶺』(3月12日公開)で、阿部の新たな場面写真と共に役作り秘話が明らかになった。作家・夢枕獏の小説『神々の山嶺(いただき)』を映画化した本作は、標高8,848メートル、氷点下50℃という極限の世界を舞台で、男たちが命を削って挑む物語。エヴェレスト史上最大の謎を追う野心的な山岳カメラマン・深町を岡田准一、山岳史上初の挑戦にとりつかれた孤高の天才クライマー・羽生を阿部寛が演じる。羽生は、人生のすべてをエヴェレスト登頂にかけた伝説の登山家。完成披露会見で「自分にとってすごくハードルが高かった」と語っていた通り、阿部にとっての登山は未経験に近かった。そのため、撮影前には登山練習と低酸素室でのトレーニングを重ね、高度5,200メートルでの撮影に備えた。また、岡田やヒロインを演じた尾野真千子と共に特殊な訓練も実施。世界最高齢(当時80歳)でエヴェレスト登頂を成し遂げた三浦雄一郎氏の私設・ミウラドルフィンズにて、海外高所テスト(4,000メートル低酸素体験70分間)、実戦的なマシンでのウォーキング、踏み台昇降運動(4,500メートル×90分、5,000メートル×90分)などのトレーニングメニューを消化した。新たな場面写真として公開されたのは、何かをにらみつけるような鬼気迫る鋭い眼光、佐々木蔵之介演じる長谷渉と何やら言い争う様子、体にロープを携えて岩の斜面を登る瞬間の3点。入念な役作りで本番に備えた、阿部の役者魂と迫力を伝える。(C)2016「エヴェレスト 神々の山嶺」製作委員会
2016年02月03日俳優の阿部寛(51)が、是枝裕和監督の最新作『海よりもまだ深く』(2016年5月21日公開)で主演を務めることが25日、明らかになった。阿部が是枝監督とタッグを組むのは本作で3度目となる。阿部が演じるのは、小説家を目指すも一向に才能が開花せず、生活費のために探偵事務所に勤める男・良多。バツイチでギャンブル好き、夢ばかり追いかけ続けるダメ中年でありながらも、憎めないキャラクターだ。その母親役は、樹木希林。劇中では、「大器晩成…って時間かかり過ぎですよ」「ミカンの木、花も実もつかないんだけど、あんただと思って毎日水やってんのよ」など歯に衣着せぬ物言いの親子の会話を繰り広げる。良多の前妻・響子を真木よう子が演じるほか、探偵業務の相棒役の池松壮亮、探偵事務所社長役のリリー・フランキー、良多の姉役の小林聡美、樹木の憧れのクラシックの先生役の橋爪功なども出演する。阿部は、良多のキャラクター像を、「ある種とてもダメな男。夢を追い続けているけれど、うまくいかず、嫁や子供から見放されてしまった男」と説明。続けて、「こういう役を演じるのは初めてなので、新鮮で楽しい経験でした」と笑みを浮かべながら、「"いつまでも夢を追いかけている人間"の甘えを演じることで、今までにない、面白い人間味を出せたのではないかと思います」と自信を見せる。それも、「実際、僕も10代の頃などは、夢に打ち破れ、それでも何とかやっていくような毎日の連続でした」と話す通り、阿部自身の経験にも基づいているからだ。これらを踏まえ、「強がっているのに非常に弱い、そんなダメだけど愛おしい良多を、皆さんに見ていただけたらうれしい」とアピールしている。そんな良多の母親役の樹木は、「背が高すぎて苦労した時代が長かった阿部さん、ローマ風呂だけじゃない居場所を見つけたのね」と、過去の阿部の主演作『テルマエ・ロマエ』(12年)を思わせるコメントを寄せた。別れた元妻役の真木は、響子を「将来を見ている女性です。子どもや自分の将来を見据え、それを行動に移せるしっかり者」と表現。「だから、阿部さんが演じた良多のような、夢見がちな男性が寄ってきてしまうし、反対にそういう男性を好きになってしまうのではないかと思います」と指摘する。また、阿部の出演作を多数見てきたと明かし、「ここまで"ダメ男"の役は初めてな気がします。でも、すごくハマっていらっしゃいました(笑)」「役を演じ分けられる能力がとても高くて素晴らしい俳優さん」と称賛した。映画は、2016年5月21日公開。樹木演じる母親が暮らす団地のシーンをはじめ、実際に是枝監督が9歳から28歳までの19年間住んでいたという、東京都清瀬市の旭ヶ丘団地を主な舞台として物語が展開する。(C)2016 フジテレビジョン バンダイビジュアル AOI Pro. ギャガ
2015年12月25日今日本の音楽シーンを席巻しているギター女子。そのトップランナー・阿部真央さんのニューシングルは、結婚・出産を経験したからこそ完成した1曲です。『You changed my life』(あなたが私の人生を変えた)という意味深なタイトルからもわかる通り、リリックは阿部さんがこれまで過ごしてきた人生を振り返る内容になっています。そのように書くとすごい重い内容のように思われますが、そこを全英語詞にすることで見事にポップスに昇華させています。サウンドもオーガニックなアコースティックなので、英語詞との相性もばっちりです。「今回の阿部真央は明るいぞ」なんて思っていて油断していると、カップリングの『楽になれるまで』(これまたとんでもないタイトル)でズドーンと奈落の底に叩き落されますのでご注意を。いずれにしても、阿部真央完全復活!を印象付けるにふさわしいシングルです。ギター女子のトップランナーの座は、まだまだ彼女のもののようです。リリース情報:『You changed my life/阿部真央』(2015.11.18発売/¥100(tax out)/PCCA70462)※初回限定盤(¥1500(tax out)/PCCA04294/DVD付)も同時発売
2015年11月25日阿部サダヲ主演×中村義洋監督の新作『殿、利息でござる!』が、来年5月14日(土)に公開されることが決定し、“黄金に輝くマゲ”と“鋭い眼光”が強烈なインパクトを残すポスタービジュアルが解禁された。その他の情報本作は、藩の重い年貢で苦しむ庶民が、千両(約3億円)を集めるために“知恵”と“勇気”を振り絞り、「殿様に金をお貸しし、その利息をとる!」という大胆な計画を実行しようと奮闘する姿を描く実話を基にした痛快時代劇。原作は、『武士の家計簿』などの著作で知られる磯田道史の『無私の日本人』に所収されている『穀田屋十三郎』で、阿部は、夜逃げが相次ぐ宿場町に住み、町の行く末を心配する主人公・穀田屋十三郎(こくだや・じゅうざぶろう)を演じる。ポスタービジュアルにあるキャッチコピー「ゼニと頭は、使いよう」が示すように、十三郎ら宿場町の仲間たちは、貧しい生活を立て直すため、「この行いを末代まで決して人様に自慢してはならない」という“つつしみの掟”を自らに課しながら、己の欲を捨て、仲間のため、町の将来のために私財を投げ打ち、千両という大金を水面下で集める前代未聞の頭脳戦に挑む。銭に苦しめられる彼らは、銭と頭を使い、どのような作戦で藩と殿に立ち向かうのか? 一発逆転を狙う勝負師のように未来を見据える主人公の頭には、“小判”ではなく、庶民のあつかう“小銭”で結ったマゲが輝いている。『殿、利息でござる!』2016年5月14日(土)大願成就!
2015年11月06日主演ドラマ「エンジェル・ハート」が放送中の上川隆也が10月17日(土)、東京・新宿住友ビル1Fで開幕した「シティーハンター30周年記念 北条司原画展」に主人公・冴羽リョウの劇中衣装で駆けつけた。北条氏による人気コミック「シティーハンター」の世界観を受け継ぎ、新たなストーリーが展開する本作。先週10月11日(日)に第1話が放送され、初回視聴率12.5%の好スタートを切ったばかり。ファンからも高い評価を獲得しており、「とてもいい結果が出たので、現場で喜びを分かち合っている。我々が目指すものと、皆さんが求めるものがいい形で着地したのでは。正解はないが、微妙な軌道修正をしながら『よし、このまま』と思いを新たにしている」とホッとした表情だった。さらに今回の実写化に関しては、北条氏から「ファンの皆さんが喜んでくれたことが、何よりうれしい。これからも期待しています」とメッセージが届いたといい、上川さんは残る撮影に向けて、背筋を伸ばした。会場には「シティーハンター」「エンジェル・ハート」各15点、計30点の貴重なカラー原画を展示。上川さんは「先生の画力の高さは常々存じ上げていたが、こうして原画を拝見すると“すごみ”を感じますね。印刷では伝わらないタッチや繊細な色付けも見て取れる」と食い入るように見入っていた。「シティーハンター30周年記念 北条司原画展」は東京・新宿住友ビル1Fで11月8日(日)まで開催。ドラマ「エンジェル・ハート」は日本テレビ系にて日曜22時30分から放送中。(text:cinemacafe.net)
2015年10月17日ウィメンズファッションブランド、プティローブノアー(petite robe noire)のデザイナー・阿部好世が15-16AWから新たに、ヨシヨ(YOSHIYO)を立ち上げた。彼女がインスパイアされたというベルリンを拠点に活動する現代美術家・手塚愛子と共に、「ダイアローグ(dialog)」をテーマにしたポップアップストアを8月26日から伊勢丹新宿店本館3階=ステージ#3で開催する。現在開催中の国立新美術館での展示のため、一時帰国した手塚さんと、阿部さんのオフィスで「クリエーションへの思い」「アートとファッションの関係」について話を聞いた。昨年10月、知人を介してニューヨークで出会ったという阿部さんと手塚さん。その後、2人は共通の思いや悩みなどをオンラインで会話する中で意気投合したのだという。女性が仕事とプライベートや家庭とのバランスを考える30代。2人もチームを率いる女性として、いいものを作りながら、どうすればどれも充実させていけるのかをいつも考えているという。そして、ファッションとアート、アウトプットの形こそ違えども、“物を作る”ことに対する思い、迷い、問いなど、多くの共通項があったという。■クリエーションへの思い「古いものと新しいものをつなぐ」ファッションの世界に身を置く阿部さんは、今年ブランド設立から7年を迎えたところだ。その間、阿部さんはファッションを通じてトレンドを発信するというよりは、「物を作るってどういうことだろう?」という問いに答えるかのように様々なクリエーションを生み出してきた。事実、彼女のブランドでは「古いものと新しいものをつなぐ」という一貫したテーマでコスチュームジュエリーと洋服を創作している。古き良き素材や技法への敬意や感嘆が彼女の原動力のひとつのようだ。手塚さんは完成された織物から糸を引き抜き、その柄を再構築する作風のアーティストだ。例えば、チューリッヒでファッションをテーマにしたエキシビジョンでは、ファストファッションの代名詞でもあるH&Mのスカーフから、そのテキスタイルを構成する横糸を色ごとに引き出して並べた作品を展示した。そうすることで、まったく同じに見えるスカーフを構成する要素を、異なる形状で見ることが可能となる。織物は手仕事であれ、大量生産であれ、糸を織りあげて形作られていることに違いない。この物を構築するまでの時間や、一度形を変えた要素を再度見えるものにするという行為を通じて、時間という概念に対する問いを提示しているのだ。彼女もまた、クリエーションを通じて、今あるものや価値観に対する問いを投げかけているのだ。■新たな挑戦阿部さんにヨシヨを始めたきっかけを訊いてみた。すると「プティローブノアーを初めて7年が経ち、なんとなくプティに求められていることが分かってきた。それと同時に、求められている姿を壊していく勇気を持つことが年々戦いになってきている自分がいた」と阿部さん。そこで、コスチュームジュエリーはプティローブノアー、洋服はヨシヨとブランドを分けることで、「ヨシヨでは、自分自身が躊躇することなく、“物を作り出す”という自分の解釈を洋服に落とし込んでいきたい」と話す。また「私はファッションの世界に身を置いていて、最終的には身につけてもらえる形にしないといけないことが分かっています。だからこそ、制作過程までの考えというか、これだけ物が溢れている世の中に“物を作り出す”ことの意味を少なからず考えて行きたいと思っています」と続けた。それに対し、手塚さんは「阿部さんからは、ファッションでも仕掛けたいと考えているんだと感じました。きっと、世の中のニーズに答える服作りとは違うアプローチをする人なんだと感じています」と返す。この純粋な創作への思いが、時に物作りに対する葛藤に繋がることは、想像に難くない。このクリエーターとしての葛藤を互いにシェアできたことで、阿部さんと手塚さんの距離が一気に近づいたのだ。後編に続く。
2015年08月23日阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡が出演する映画『殿、利息でござる!』が来年初夏公開になることが決定した。江戸の中期に困窮する宿場を救うために“金貸し”事業に挑む男たちの姿を描いたドラマだ。その他の情報本作は、『武士の家計簿』の著者としても知られる磯田道史の『無私の日本人』に収録されている『穀田屋十三郎』が原作。江戸中期の仙台藩吉岡宿を舞台に、困窮する宿場を救うために穀田屋十三郎(こくたやじゅうざぶろう)と仲間たちが、藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る“宿場救済計画”を立てて奔走する姿を描いていく作品で、中村義洋が監督を務める。主人公の十三郎を演じる阿部は「時代劇だと聞いて、馬に乗ったり派手な立ち回りがあるのかと勝手に思っていたのですが(笑)そういのがまったく無いのに、スゴイかっこいい男達の話で、とても新鮮でした。自分も時代劇の主演は初めてですし、中村監督も時代劇初めてお撮りになるということで、新鮮な時代劇が産まれるといいなぁと思います!!」とコメント。町一番の知恵者・菅原屋篤平治(すがわらや・とくへいじ)を演じる瑛太は「中村監督に9年ぶりに呼んでいただけて、しかも阿部サダヲさんをはじめ素晴らしい方々と映画作りを出来る事はとても幸せです。清々しい気持ちで役を演じ、良い作品になるよう日々精進して参ります」、十三郎の弟で造り酒屋の浅野屋の主・浅野屋甚内(あさのや・じんない)を演じる妻夫木は「ずっと、ご一緒したいと願っていた中村監督にお声をかけて頂けて幸せです。今はただただ撮影が楽しみでしょうがありません。一日一日を楽しみたいと思います」と語っている。撮影は今月から来月末まで山形、宮城などで行われ、来年の初夏に全国公開になる。『殿、利息でござる!』2016年初夏、全国公開
2015年07月04日