多くのママが「育児が大変! つらい!」と思うことについて、3児の母である小児科医がラクになる方法をアドバイス! ママ目線で「ここまでならラクしてOK」というポイントをお伝えします。今回は、離乳食についてです。献立を考えたり、量や硬さに気をつけたり、何かと手間のかかる離乳食。毎日の育児を笑顔で楽しく続けられるように、ほんの少し肩の力を抜いて、ラクをしてみませんか? 多くのママたちが大変と感じているお世話の中で、「ここまでならラクをしてOK」というポイントを、小児科医であり、3児の母でもあるさくらんぼこどもクリニックの三日市薫先生がご紹介します。 ここが大変① 朝は忙しくて離乳食を準備できない 調理いらずの食材を活用手間をかけなくても、パンやチーズ、果物といったそのまま食べられるメニューで十分です。大人の分から取り分けられる味噌汁やスープも便利です。また、ベビーフードを活用するのもおすすめ。硬さや味つけの目安の参考にもなります。 1〜2回食の時期ならば、朝は母乳や育児用ミルクにして、昼や夕方を離乳食にすると時間にゆとりができますね。 極端な偏食ではない限り、毎食ごとの栄養バランスはこまかく気にしなくても大丈夫です。離乳食の栄養素は2~3日単位で考えます。他の食事で補いながら、バランスをとるように心がけましょう。 ここが大変② 食べこぼしが多く、後片づけが疲れる エプロン&敷物で負担を軽減服や床を汚したり、皿をひっくり返したり……赤ちゃんの食事の片づけはひと苦労ですね。とはいえ、汚れるのが嫌だからといって、すべてお母さんが食べさせるのは避けましょう。赤ちゃんがスプーンなど道具を使う経験も必要です。 ポケット付きや大きめのお食事エプロンをしたり、床に新聞紙や敷物を敷くなどの対策をすると、着替えや後片づけの負担が軽くなります。 手づかみ食べは1品だけでもOK生後9カ月ごろになると見られる手づかみ食べも、触感を養ったり、自分で食べるための練習になるなど成長に必要なことです。食べる意欲が出てきた証拠と思い、パンやバナナなど汚されにくい1品だけでもさせてあげましょう。 ここが大変③ 好き嫌いが激しく苦手な食材を食べてくれない 赤ちゃんの好き嫌いは気にしなくてもOK好き嫌いのない子に育ってほしいという思いから、心配になる気持ちもわかります。しかし、赤ちゃんの味覚は未発達で、将来的な好き嫌いにはつながりません。味覚が形成されるのは3歳ごろになります。 嫌いな物はおかゆに混ぜたり、食感を変えてみたりと工夫をしながら、気長に様子を見ていきましょう。無理に食べさせなくても、ある日突然食べるようになったりもします。 離乳食の目安量はあくまで参考程度に考えて食べる量も月齢や離乳食の進み方の目安がありますが、大人もひとりひとりで食べる量が違うように、赤ちゃんもそれぞれ違います。基本は食べたいだけ食べさせて構いません。目安量に達しなくても、体重が順調に増えているならば、その子にとっての適量と思って見守りましょう。 まとめ離乳食で疲れないために大切なのは、「離乳食は手抜きで作る」ということです。ママが一生懸命作れば作るほど、食べてもらえなかったときの不満は、つい赤ちゃんに向かいがち。お母さんが怖い顔をしてスプーンを口に持ってきたら、赤ちゃんは食事が楽しくなくなってしまいます。笑顔で食事の時間を過ごせるように、肩の力を抜いて取り組んでいきましょう。 監修者:医師 さくらんぼこどもクリニック院長 三日市 薫 先生 著者:ライター 大浦綾子
2024年03月09日保育士の中田馨さんが、実は困っている親がやりがちな生活習慣について教えてくれました。テレビなどの動画との付き合い方や離乳食で気をつけたい具体的なことについてご紹介します。こんにちは! 保育士の中田馨です。今回お話しするのは、保育園児の生活習慣のうち、「テレビ」と「離乳食」について。つい家でやりがちなNGについてお伝えします。 長時間テレビなどを見せっぱなしにする保育園から帰ってからのママは大忙しです。私自身も働く母親なのでよくわかります。子どもが中高生になっても寝るまでの時間がバタバタです。これが手のかかる乳幼児だった場合、さらにママのすることは増えます。ですので、ごはんを作っている間に、子どもがテレビを見てくれていると助かりますよね。 ただし、長時間テレビを見せっぱなしにしたり、見ていないときにもテレビをつけっぱなしにするのはやめましょう。 コミュニケーションをせずに動画を見せている以前、「毎日見るくらい大好きな映画があるんです。休日は2本立てで見ました」と教えてくれたママがいました。その映画は大人も見るような映画です。2本立てだとすると1日4時間ずっと画面を見ていることになります。映画などの動画は一方的に情報が流れるものです。その時間は人と関わる経験をしていないということになります。 子どもの集中力で考えると、1回に見るのは20分程度がいいとされています。長い映画などを見る際は、できるだけ大人もコミュニケーションを取りながら見るように心がけましょう。 食事をすべて親が食べさせている私の保育園で働く保育士から聞いた話をします。以前勤めていた保育園に2歳前に入園してきた子がいました。その子はこれまで、自分で食べ物を食べてきた経験がほぼない状態で入園してきたそうです。食事はすべてママが食べさせてきたとのこと。 スプーンやフォークを使った経験がなく、どう使うかもわかっていないようでしたし、年齢に対して手の器用さがなかったそうです。まずは手づかみ食べからスタートしました。その後は、ぐんぐんと食べる能力を発揮していったそうです。 自分で食べる経験をさせていないこれは極端な例なのですが、子どもに食事を任せるとグチャグチャになりますので、離乳食時に自分で食べさせることを避けがちなママもいます。保育園で自分で食べる経験を積んでいきますので、それでいいと言えばそうなのかもしれません。しかし、家庭で家族と一緒に自分で食べるという経験を積むことは、この時期の子どもにとってはかけがえのないことです。 「家族で食べるって楽しいな! おいしいな! よし、もっとたくさん食べるぞ!」と食べる意欲につながっていきます。ママやパパが食べさせることもしつつ、土日など少し余裕がある日は、自分で食べる経験を増やしていきましょう。 もし、少し当てはまることがあったら、少しずつ普段の生活習慣の中に取り入れてみてくださいね! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2024年03月06日日常にあふれる名前のない家事「名もなき家事」が話題を呼んでいますが、子育てに目を転じれば、当たり前すぎて気づかれにくい子どもの世話「名もなき育児」も日常にあふれています。これらの負担はママに偏ることが多く、育児ストレスの原因にもなっています。パパの育児参加について詳しい、大阪教育大学教育学部教授、小崎恭弘先生に話を伺いました。1日当たり5時間20分の差! 家事・育児時間の男女差東京都が実施した「令和3年度男性の家事・育児参画状況実態調査」では、未就学児の子育て世代の家事・育児関連時間は、1日当たり男女差が5時間20分もあることが分かりました。 「パパは名もなき育児=ママの仕事、と思い込んでいる傾向にあります。例えば、子どもの面倒をよく見ているパパでも、うんちのおむつ替えとなると『ママを呼んでいるよ〜』などとママに丸投げすることもあります。でも、『ママ=子どものお世話が得意』とは限りません。ママにだって苦手なことはある。パパだって出産とおっぱいをあげること以外は全部できますよ」と小崎先生は話します。 小崎先生が解説! 名もなき育児のリアルここで、名もなき育児のリアルを小崎先生の解説とともにお届けします。 ケース1:赤ちゃんや子どもとお出かけするときの荷物の準備赤ちゃんとのお出かけは持ち物が多いので、荷物の準備は実はとても大変なこと。とくに赤ちゃんが小さければ小さいほど、おむつ、授乳セット、着替えなど荷物が多くなります。それなのにパパが赤ちゃんや子どもとお出かけする場合、「荷物の準備だけはママにお願いする」ということも……。 小崎先生から「上手な荷物の支度は、いかに親としての経験を積むかです。隣町の公園に行くだけなのに、大きなボストンバッグで出かけたパパもいます(笑)経験することで『これはいる』『これはいらない』とわかってくる。親も試行錯誤です。ママはパパに失敗が許される機会を与えて、パパも育ててあげてほしいです」(小崎先生) ケース2:食事の献立を考える家に残っている食材を把握したり、栄養のバランスを考えたり、子どもの好きそうなものを考えたり……。献立を考えるのも実は大切な育児のひとコマです。はじめての離乳食であればわからないこと、食べさせていいものなど、調べることにもたくさんの労力と時間を費やします。 小崎先生から「料理という家事の中で、一番難しいのが献立です。子どものミルクや離乳食は、子どもの発達について理解できているかどうかも関わってきます。離乳食の初期、中期、後期のこと、アレルギーのこと、はちみつを1歳未満は食べさせてはいけないこと(※)など、子育てに関する意識・知識・技術を得る努力が必要になってきます。出産までミルクの調乳をやったことがなかった、というママは多いです。『ママが頑張っているから俺はやらなくていい』のではなく、『ママもわからないことだらけ』であることをパパに認識してもらえるとよいですね」 ※生後1年未満の乳幼児は、乳児ボツリヌス症にかかるおそれがあるため、はちみつを与えてはいけません。 ケース3:子どもの発達や病気について、知識を習得したり、相談・受診したりする子どもの発達の悩みや病気について、育児書やインターネットで調べる、保育園や支援センターに相談する、病院を探すなどもママがメインになっている家庭が多いかもしれません。 小崎先生から「保育園の面談にパパがくる家庭は少ないのですが、なかには夫婦で来る家庭もありました。保育士からすると、夫婦で来てくれるとすごく安心します。パパも関わることで、子どもの成長や様子について多様な見方ができるからです。『子どものかかりつけ医をどれだけ知っているか』も大事です。子どもが通っている内科、外科、皮膚科、耳鼻科、歯科、夜間救急など、パパは全部言えますか?」 ケース4:子どもの遊び相手になる子どもの遊び相手になることも、立派な育児の一つです。子どもの「遊びたい」に応えることも、大事な時間です。ただ、遊びを終えるとき、子どもが「いや」と言って拒むなんてことは日常茶飯事。でも、帰宅してからの夕飯の支度やお風呂、寝かしつけなどのタイムスケジュールを考えると、うまく子どもを説得しなければなりません。遊び相手になるということは、スケジュールを考えたり、説得したりと、いろいろな名もなき育児を対応しているということ。責任を感じているからこそのこの苦労! パパにもぜひ知ってもらいたい育児の大変さの一つです。 小崎先生から「育児は仕事のように段取りよくいきません。例えば絵本の読み聞かせにしても、『2回絵本読んだから、はい、おしまいね』では仕事ですよね。でも現実はこうはならない。子どもは『もう1かい! もう1かい!』を繰り返します。いったい何回読まなきゃいけないの? いつ終わるの? という状況です。そこにうまく区切りをつけたり、ほかの遊びに誘ったりしていくのが育児なんです。でもそういう経験のないパパもいます。経験がないと、仕事モードで考えて、子どもをうまく誘導できないこともあります。ママとのズレは、責任感の違いからくるものが多いかもしれません」(小崎先生) ほかにも・育児グッズ購入前のリサーチ・きょうだいゲンカの仲裁・食事、おやつのあとの片づけ・お絵描きや工作後のあと片づけ・赤ちゃんが寝ているときの安全確認・おもちゃの片づけ・水筒・お弁当の片づけ&準備・園グッズの準備・検温とサイン など「名もなき育児」は無数にあります。家庭ごとに内容も変わってくるので、オリジナルリストを作って夫婦でシェアしてみてはいかがでしょうか。 パパが育休を取って気づく親としての「責任と覚悟」 2022年4月から育児・介護休業法が大きく改正され、パパが育休を取りやすくなりやすくなりました。10月からは産後パパ育休も新設され、パパも「産休」がもらえるようになるので、パパが主体的に育児に関わるチャンスも増えそうです。男の子3人を育てた小崎先生は、3度の育休で親として成長したそうです。 「僕の場合は、3人の息子それぞれで育休を取って、育休を取る事で親になれたと思っています。もう20年以上前ですが、それぞれ3カ月取りました。育休を取って、自分が責任を持って子どもの面倒を見るようになって、親としての責任と覚悟が芽生えました。僕は育休を取るまで、“一緒に住んでいる楽しいおっちゃん”でしかありませんでした(笑)僕は保育士だったけれど、自分の子どもが泣けば『ママを呼んでいるよ〜』と丸投げしていましたし、うんちのおむつを替えることもしないほどでした。 僕はジャンクフードが大好きでしたけれど、子どもの離乳食を作ったときに人生で初めて食べ物を意識するようになったんです。僕が育休をとった約25年前、残留農薬が世間で話題になっていましたが、全然気にしてなかったんです。ところが、子どもにオレンジを絞って飲ませるときに初めて『これ大丈夫か?』と意識したんです。 育休中には、責任を持って子どもの命を守るということも覚えました。子どもがケガをして病院へ連れて行ったときには、「出生体重は何グラム?」「何週で生まれた?」「黄疸はどうだった?」と聞かれて、何も答えられなかったんですね。病院の人からしてみたら「なんでパパがきたの?」みたいな感じですよね(笑)だから次から母子手帳を持っていくようになりましたし、いろいろ答えられるようになりました」 と小崎先生は振り返ります。 家事育児の経験はパパ自身の人生が豊かになるパパが家事育児の経験を積むことで、「パパ自身の人生が豊かになる」といいます。 「パパが育児を通して生活に興味関心を抱くようになると、生活スキルが上がって、結果的にはパパ自身のQOLが上がります。人生が豊かになります。例えば洗濯物のタオル一つにしても、シワを伸ばしてきれいに干すことができれば、使い心地のいい仕上がりになる、といった具合です。こうして自分の人生がより豊かなものになるんです」 パパの家事育児での活躍は、ママの人生にもプラスの影響を与えてくれそうです。 「ママは常に健康で、いつも100%の力を育児で発揮できるとは限りません。体調を崩すこともあるでしょうし、出張が入ることだってあるでしょう。そんな時、『ママしかできない』家事育児がたくさんあると、家族は困り果ててしまいます。反対に、パパがミルクや食事を作れる、寝かしつけができるとなると、ママも安心して出張できますし、ママの可動域も広がります。育児の初期段階でパパを巻き込んで、一緒に親として成長してけるといいですね」(小崎先生) 取材・文/大楽眞衣子監修者:保育士 大阪教育大学教育学部学校教育教員養成課程家政教育部門(保育学)教授、大阪教育大学附属天王寺小学校校長 小崎恭弘 著者:ライター 大楽眞衣子
2024年03月04日3月3日は桃の節句、ひな祭りの日♪ そこでひな祭りに親子でお祝いするのにぴったりな離乳食レシピをご紹介します。お子さんは1歳から食べられます。とってもかわいいので写真に撮っておいてもいい記念になりますよ!【離乳食完了期】食パンで簡単インスタ映え♪ ひな祭りケーキ 材料(10cm丸型cottaIFトレー一個分(耐熱タッパで代用可))・食パン(10枚切り) ……4枚・ヨーグルト(水切りしたもの)……1パック分・野菜パウダー(ほうれん草)……適量・ビーツパウダー(いちごパウダーで代用可)……適量・いちご ……約10個分・(飾り用ピック※なくてもOK) ……4個 作り方① 食パンを、8~9cmの丸型で抜く。② 水切りヨーグルトを3つに分け、1つはプレーン、残り2つにほうれん草パウダー、ビーツパウダーを混ぜ3種類のヨーグルトを作る。③ 皿の底に1枚型抜きした食パンを置き、プレーンヨーグルトを塗り、薄くスライスしたいちごを乗せ、上に食パンを被せる。④ ③の食パンに②のほうれん草のヨーグルトを塗り、薄くスライスしたいちごを乗せ、食パンを被せる。⑤ ③の食パンにビーツパウダーのヨーグルトをまんべんなく塗り、プレーンヨーグルトをフリージングバッグなどに入れ角を少し切り、絞り出して飾る。⑥ ⑤にいちごを飾り、ピックなどを刺して完成。考案:yutomama 【離乳食完了期】ひな祭りに♡ 桃の花オープンサンド 材料(1食分)・食パン(10枚切り) ……1枚・ラディッシュ ……3個・ヨーグルト(水切りしたもの) ……大さじ1・野菜パウダー(かぼちゃ) ……少々 作り方① ラディッシュはきれいに洗い、葉を切り落とす。② 耐熱容器に①、水(分量外)を入れ、ラップをかけずに600Wの電子レンジで約3分加熱する。③ ②のラディッシュをキッチンペーパーなどに広げ、粗熱を取り、薄くスライスする。④ 食パンの耳を取り除き、4等分に切り、ヨーグルトを塗る。⑤ ボウルに余ったヨーグルト、かぼちゃパウダーを入れて混ぜ合わせ、フリージングバッグなどに入れ角を少し切る。⑥ ④の上に③のラディッシュを花形に並べ、真ん中に⑤のヨーグルトを絞る。考案:yutomamaベビーカレンダーには、管理栄養士監修の離乳食レシピがほかにもたくさんあります。赤ちゃんと一緒に、いろいろなレシピにチャレンジしてみてください! ※赤ちゃんの食欲や発育・発達には個人差があります。月齢や進め方は目安です。赤ちゃんのようすをみながら離乳食をすすめてください。※食物アレルギーのない赤ちゃんを対象にしています。アレルギーのリスクが疑われる場合や診断されている場合は、医師の指導にしたがってください。※アレルギー表示は目安です。実際の食材および加工食品とは異なる場合がございます。パッケージ裏などに記載の原材料やアレルギー表示、成分表等をご確認ください。 ベビーカレンダーは管理栄養士監修・離乳食レシピ数、日本最大級!月齢別の離乳食レシピを1,000以上掲載しています。レシピ内の「作った」件数を見れば、他のママがどんな離乳食をよく作っているのかわかりますよ♪ 赤ちゃんと一緒に、いろいろな離乳食にチャレンジしてみてください!
2024年03月02日こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。もうすぐ桃の節句のひな祭りですね。先日、わが家も娘のひな人形を出したところです。料理を作ってお祝いするご家庭も多いと思います。今日はひな祭りのメニューで赤ちゃんが気をつけるものをご紹介します。ひな祭りとは?ひな祭りってどんな行事でしょう? もともとは女の子の行事ではなかったようです。季節の変わり目の災いを、「流し雛」をおこなうことでお祓いするための行事だったのが、江戸時代に女の子の節句として定着したそうです。 ひな祭りのメニューで気をつけるものは?はまぐりのお吸い物はまぐりは、一生連れ添う仲のいい夫婦の意味があります。そんな縁起物のはまぐりですが、赤ちゃんはまだ食べられません。 ちらし寿司ひな祭りにちらし寿司をするご家庭は多いのではないかなと思います。中に入れる具材に気をつけましょう。たとえば、刺身やエビなどはまだ食べられません。 ひし餅ひし餅のピンクは健康。白は子孫繁栄、長寿、純潔。みどりは健やかな成長。と、それぞれの色に意味があります。原材料に餅を使っているので赤ちゃんは食べられません。 ひなあられひなあられも、ひし餅と同じピンク、白、緑ですね。健やかな成長の願いが込められています。ひなあられはかたいです。赤ちゃんがきちんと噛むことができてから与えるほうがいいでしょう。また、塩分や糖分も気になりますので、なるべく味つけが薄い物を選ぶと安心ですね。食べられる目安は1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)の後半以降。幼児期からでも遅くはないかなと思います。 甘酒桃の花のピンク(赤)と甘酒の白が紅白でめでたいという意味もある甘酒です。酒という名前ですが、米麹でつくられたものはアルコールは入っていません。酒粕で作られたものは、1%ほどのアルコールがありますので、赤ちゃんや子どもには飲ませないようにしましょう。また、甘酒は甘いです。飲ませる場合は、1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)の後半に少量だけ。薄めたり牛乳に少し混ぜるなど、甘さの調節しましょう。 年に一度のひな祭り。初めてのひな祭りという赤ちゃんもいると思いますので、楽しんでくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2024年03月01日みんさんは夫と息子ミーくんの3人家族。ミーくんは消化管アレルギーがあり、小麦や大豆、卵黄が食べられません。総合病院で、今後の検査と離乳食の進め方について説明を受けたみんさん。生後10カ月からは、アレルギーの疑いがある食品を病院で摂取して経過観察をする「負荷試験(正式には「食物経口負荷試験(OFC)」)」が始まります。試験も近づくある日、今まで順調だった食材の卵黄を食べたあとにミーくんが嘔吐! 病院からは、また少量から卵黄を試してみるように言われます。そして後日、小さじ1の卵黄で試したところ、再びミーくんは嘔吐してしまったのです。すでに1個分近くまで食べられるようになっていた卵黄だけに、激しくショックを受けるみんさんなのでした。 ついに迎えた…!久しぶりに見るミーくんの苦しそうな姿に、私はいたたまれない気持ちになってしまいました……。 負荷試験(正式には「食物経口負荷試験(OFC)」)は日帰り入院。生後10カ月のミーくんは、身体測定やPCR検査をした時点で眠くてグズります。そして、小麦の食物経口負荷試験(OFC)がスタートしました。まだ使用したことのない箸で食べさせようとしたからなのか、ミーくんはまったく食べてくれず……。 なんとか食べさせて16時までは待機時間に。途中ミーくんを看護師さんにお願いしてトイレに行ったみんさんですが、その間、ミーくんはギャン泣き。コロナ禍ということもあり、みんさんと離れる経験がほとんどなかったミーくんにとって、知らない場所でママと離れるのはとても不安だったようでした。 ミーくんがお昼ごはんを食べたあとは、ひたすら結果が出るのを待つだけ。隣でミーくんがお昼寝する中、昼食を食べられず空腹と疲労で動く気力も出ないみんさんなのでした……。 乳児期の食物経口負荷試験(OFC)は、子どもはもちろん母親の負担も相当大きいようですね。⾷物経⼝負荷試験(OFC)はアレルギーが確定しているか疑われる⾷品を単回または複数回に分割して摂取させ、症状の有無を確認する検査です。初めての検査にミーくんも不安だったと思いますが、片ときも離れられないみんさんの疲労も相当なものだったでしょう。 みんさんの心労も重なる日々で心配でしたが、帰りにご褒美的な食事で日ごろの疲れを取るなど、少しでもママ自身を癒やすことも大切にしていきたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 >>次の話 監修者・著者:管理栄養士 久野多恵 著者:マンガ家・イラストレーター みん
2024年02月29日みんさんは夫と息子ミーくんの3人家族。ミーくんは消化管アレルギーがあり、小麦や大豆、卵黄が食べられません。前回は大丈夫だった食材にもアレルギー症状が出てしまったミーくん。みんさんは、離乳食を積極的に進めることができず、だんだんと食べ慣れたメニューばかり出すようになっていきました。その後かかりつけの小児科で総合病院の紹介状をもらい、ミーくんを連れて受診したみんさん。いつもと違う雰囲気に落ち着かないのか待ち時間もミーくんはギャン泣きしてしまいます。アレルギー症状のことで気分が塞ぎがちだったみんさんは、周囲の何気ない会話も気になり、いたたまれなくなって席を移動したのでした。 また振り出しなの…?落ち着かないミーくんをなんとかなだめた私。やっと診察の順番が回ってきたのですが……! ※一般的に経口負荷試験(OFC)を行う場合の少量は1~3g程度とされています。そのため、再度原因となる食物を食べさせる場合は、医師に指示に従って量を判断してください。 初めての総合病院で、今後どのようにアレルギー検査や離乳食を進めていくのか説明を受けたみんさん。 そしてミーくんが生後9カ月になったころ、血液検査の結果を聞くために再び総合病院を訪れました。 その結果、大豆と小麦は陰性。少しずつ進めていた卵も引き続き量を増やしていくよう指示を受けます。生後10カ月からは、アレルギーの疑いがある食品を病院で摂取して経過観察をする「負荷試験(正式には「食物経口負荷試験(OFC)」)をおこなうとのこと。しかし生後10カ月目に入ったころ、卵黄を食べさせたあとにミーくんが嘔吐……!ミーくんが落ち着いた後に総合病院へ連絡して症状を説明すると、卵黄をまた少量から試してみるように言われました。 数日後、小さじ半分の卵黄を食べさせたところ、2時間後にミーくんは再び嘔吐します。嘔吐する前までは卵黄でのアレルギー症状が出ていなかっただけに、みんさんは激しくショックを受けたのでした……。 ミーくんの卵黄を食べられる量が順調に増えていただけにみんさんのショックは計り知れません。助産師さんによると、子どもがアレルギーを起こした場合は、症状が出たらかかりつけ医に相談し、指示を仰ぐことが第一。その後急激に変化したりすることもあるため、5分ごとに症状の経過を観察して、注意深く様子を見守り、嘔吐したものを誤嚥しないように、顔を横に向けることが必要とのこと。 嘔吐してしまうミーくんはもちろんしんどい日々ですが、毎日緊張しながら離乳食を与えるみんさんも一進一退の状況に無理が出ないように自分自身も気にかけてあげてしてほしいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 >>次の話 監修者・著者:管理栄養士 久野多恵 著者:マンガ家・イラストレーター みん
2024年02月28日みんさんは夫と息子ミーくんの3人家族。ミーくんは消化管アレルギーがあり、小麦や大豆、卵黄が食べられません。ある日、ミーくんがパン粥と豆腐を食べて嘔吐! 小児科を受診するものの、アレルギーの確証はなく、一旦様子見することに。前向きに離乳食づくりをするみんさんでしたが、ミーくんはパン粥を食べて再び嘔吐してしまいました。小児科の医師からは「消化管アレルギー」の可能性があると指摘され、後日総合病院を受診するよう言われます。落ち込んでばかりいられないと、離乳食を進めたいみんさんですが……? 私がしっかりしないといけないのに…ミーくんのアレルギー症状が恐怖だった私は、だんだんとアレルギーの出やすい食材や新しい食材を避けるように。今まで問題のなかったメニューばかり食べさせるようになっていたのです……。 豆腐をつかった離乳食を食べたあとに嘔吐してしまったミーくん。以前は大丈夫だっただけにみんさんは動揺しました。 その後小児科で、みんさんが離乳食を進めるのに慎重になっていることを感じた医師は、あまり怖がりすぎないようアドバイスします。 そして、総合病院の紹介状を貰ったみんさんは、ミーくんを連れて受診することに。病院では、人見知りと場所見知りでミーくんが大泣きすることも多く、待ち時間もなかなか落ち着かないみんさんなのでした。 アレルギー症状に苦しむわが子を見るのはつらいですよね。医師から離乳食の進め方をアドバイスをされても、なかなかみんさんの心は晴れませんでした。管理栄養士さんによると、アレルギー症状が出た場合、完全食物除去(アレルギーの原因となる食物を完全に取り除くこと)と診断をされる場合もあるそうなのですが、栄養不足や偏りが出てきてしまうケースもあり、アレルギー専門の医師に相談することが大切なのだそう。 通っている小児科から紹介してもらった総合病院のアレルギー専門の医師と詳しく話すことによって、みんさんの気持ちが少しでも上向きになり、みんくんの食事も一歩進めたらいいですよね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 >>次の話 監修者・著者:管理栄養士 久野多恵 著者:マンガ家・イラストレーター みん
2024年02月27日みんさんは夫と息子ミーくんの3人家族。ミーくんは消化管アレルギーがあり、小麦や大豆、卵黄が食べられません。ミーくんが離乳食を始めたのは生後5カ月ごろのこと。離乳食初期のころは大泣きして食べないことも多く、そこにみんさんの復職やミーくんの胃腸炎などが続き、みんさんは精神的に参っていました。少しずつ食べられる物も増えてきた生後7カ月ごろのこと、ミーくんが、何度か食べたことのあるメニューを食べたあとに嘔吐。小児科を受診すると、現段階ではアレルギー症状かどうか断定できないので、嘔吐したメニューを少量ずつ食べさせるようにとアドバイスされました。 ミーくんが食物アレルギーかもしれない…?せっかく離乳食に慣れてきたので、まだ食べさせたことのなかった白身魚にトライしてみることに……。 ※再度アレルギーの原因となる食物を食べさせる場合は、医師に指示に従って量を判断してください。 豆腐を少量食べさせたところ、ミーくんに体調に変化は見られませんでした。別の日、みんさんが緊張しながらパン粥を食べさせてみると、ミーくんは再び嘔吐……! 翌日小児科を受診したところ、医師から「消化管アレルギー」の可能性を指摘されます。食物アレルギーには血液検査の際に反応があるのですが、ミーくんの場合は「消化管アレルギー」の可能性があり、血液検査では「陰性」が出るのではないかとのこと。現段階で受診した小児科でできる検査がないため、小麦粉を控え、近くの総合病院を受診するよう言われます。 ミーくんが小麦アレルギーかもしれないことに落ち込むみんさん。医師はその様子に気づき、3歳くらいまでにはアレルギーを克服する子が多いと励ましてくれました。しかし、みんさんは離乳食を進めたいという焦りと、アレルギーへの恐怖に板挟みになってしまうのでした。 小麦が含まれている食品も多く、今後の食事のことを考えるとみんさんがショックを受けるのは無理もありませんよね。そして、食べさせたあとに嘔吐するかもしれない不安を抱えながら離乳食を進めるのは、相当な恐怖でしょう。ただ、助産師さんによるとみんさんが診察を受けた医師が言っていたように、消化管アレルギーは幼児期のうちに治ることが多いと報告されているそうです。焦る気持ちもあると思いますが、みんさんがあまり根詰めないように進めてほしいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 >>次の話 監修者・著者:管理栄養士 久野多恵 著者:マンガ家・イラストレーター みん
2024年02月26日みんさんは夫と息子ミーくんの3人家族。ミーくんは消化管アレルギーがあり、小麦や大豆、卵黄が食べられません。 えっ? まさかアレルギーなの…?ミーくんにアレルギー症状が初めて出たのは、生後7カ月ころでした……。 生後5カ月目に離乳食デビューしたミーくん。滑り出しは順調かと思われましたが、野菜を食べさせようとすると反り返って嫌がるように。一旦離乳食をお休みして、生後6カ月ごろに再開しましたが、ひと口だけ食べたりギャン泣きしたりと安定しない日が続きます。そこへ追い打ちをかけるように、みんさんの仕事復帰やペットとのお別れ、ミーくんの嘔吐などが重なり、みんさんは精神的に追い詰められていきました……。生後7カ月目に入るころには、少しずつ食べられる物が増えてきましたが、そんな矢先にミーくんが嘔吐! 胃腸炎の再発なのかアレルギーなのか、心配を抱えながら小児科を受診したところ、嘔吐する直前に食べたメニューだと嘔吐でのアレルギー反応は考えにくいと言われます。 医師は、もう一度同じメニューを少量から試すように助言。ミーくんが離乳食に慣れてきたところでまた振り出しに戻ったような気持ちになるみんさんですが、気を取り直して次は白身魚に初挑戦してみようと前向きに考えたのでした。 何度か試したことのある食材を食べた後に嘔吐したミーくん。小児科でも嘔吐の原因がはっきりせず、みんさんは不安な気持ちになったことでしょう。助産師さんによると、アレルギーは少量の摂取でも症状が出る場合や今まで食べることができていたものでもある日突然起こることがあるので、そこまで珍しいことではないのだそう。 ただアレルギーには、一般的に知られている典型的な即時型症状を引き起こす食物アレルギーや、遅延型症状を引き起こす消化管アレルギーなど、あまり周知されていない種類のアレルギーもあります。原因となる食物を摂取してから2時間以内に症状が出る食物アレルギーとは違い、消化管アレルギーは数時間から数日たってから、嘔吐や血便、ひどい下痢などの症状が出現する場合があるとのこと。そのため、医師は「ミーくんが食べてから2時間後に嘔吐した」という2時間という時間が気になっていたのかもしれませんね。不安な状況は続きますが、みんさんは「できることを進めていこう!」と気持ちを前向きに切り替えました。急がず医師と一緒にミーくんのこれからについて考えていけたらいいですよね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 >>次の話 監修者・著者:管理栄養士 久野多恵 著者:マンガ家・イラストレーター みん
2024年02月25日午後から母と出かける用事があり、義実家に生後8カ月の息子を預けたときのお話です。育児用ミルクと肉じゃが風のおかず、7倍がゆを義母に渡していました。どれも息子の大好物です。そして用事が終わり息子を義実家に迎えに行くと、義母から衝撃の言葉をかけられてしまったのです――。 言っていいこと、悪いこと用事を済ませた私は、母と一緒に義実家に息子を迎えに行きました。お風呂を済ませた息子を見て一安心していると、義母が話しかけてきたのです。 「ママの作った離乳食嫌いみたい、まったく食べないどころか泣きわめいて暴れてたよ」「もう好き嫌いがはっきりしてきたみたいね」 嫌味たっぷりの言い方に驚きすぎてしまい、ただ「ありがとうございました」と言って息子を連れて帰って来た私。息子を預かってもらった立場もあり、その場では何も言えませんでしたが、その場にいた母も「手作りの離乳食にあんな言い方するなんて……!」と怒っていました。 その晩、夫にも義母に言われたことを話しました。義母は昔から言っていいことと悪いことの区別がつかないようで、夫もさんざん苦労させられてきたようです。 後日、私の実家で息子を預かってもらったときに、義母に渡したものとまったく同じ離乳食を持たせましたが息子は完食。義母の嫌味を真に受けて少々ショックを受けていた私には救いに思える出来事でした。 息子にも機嫌がいいときと悪いときがあるので、離乳食を食べない原因はいろいろあると思います。ただ、義母の心ない言葉でもう傷つきたくなかったので、どうしても息子を義実家に預けないといけない場合は、市販の離乳食を持たせることに決めました。 ◇◇◇子どもにも食べムラはあるものなのに、せっかく手作りしたものをこんな風に言われたら傷ついてしまいますよね。環境が変わったことで食べなかったということも考えられるのではないでしょうか。お義母さんの発言の真意はわかりませんが、何気ない言葉に傷つけてしまうことのないよう、受け手の気持ちに配慮した言葉がけを心がけたいですね。 イラスト/きりぷち著者:大野あやみ
2024年02月24日夫の実家では、親戚一同で餅つきをおこなうのが年末の恒例行事となっていました。その年、娘がまだ生後5カ月だったので、私と娘は参加を遠慮するつもりだったのですが、「人手が足りないから」と言われて急きょ手伝いに行くことに……。すると、とんでもないことになってしまったのです――。 娘は任せられない…私と夫が餅つきを手伝っている間、親戚のおばさんが別の部屋で娘の面倒を見てくれることに。餅つきが一段落して、私が娘の様子を見に行くと……。 「はいどうぞ、お餅よ」「アーン」 と言って、おばさんが娘の口にひと口大のお餅を入れたのです! 「まだ食べられません!」と言って、すぐさま娘の口からお餅を取り除きました。「過保護すぎるわよ~」と言って笑うおばさん。もし私が見ていなかったら……と思うとゾッとします。 当時の娘は離乳食を始めたばかりでした。私は今回の一件とともに、娘には勝手に食べ物を与えないでほしいこと、そして今と昔では子育ての方法が違うことを、お互いの実家に再度伝えました。 また、あのおばさんとはあまり関わりたくないと夫には伝えています。 ※子どもにお餅を食べさせても良い年齢の目安は3歳以降です。小さく切って食べやすい大きさにし、ひと口の量は無理なく食べられる量にしましょう。また、お茶や汁物などで喉を潤してから食べ、ゆっくりとよく噛んでから飲み込むようにしましょう。子どもがお餅を食べるときには大人が注意を払い、見守るようにしてください。 ◇◇◇ 子どもにお餅を食べさせるのはリスクが伴うもの。ましてや離乳食を始めたばかりのお子さんであれば、まだまだおっぱいや育児用ミルク以外の物を飲み込むこと自体、練習段階ですよね。おばさんの行動は、良かれと思ってのことだと思いますが、危なかったと言わざるを得ません。お餅を取り除くことができてよかったです。育児の知識や経験は人によって違うので、誰かに子どもをみてもらう場合は、注意してほしいことをあらかじめ伝えておくと安心ですね。 イラスト/まげよ著者:田村咲
2024年02月22日生後5カ月ごろから始まる離乳食。これは、ある家庭の離乳食の様子を描いたお話です。張り切るパパとは裏腹に……?たくさん食べようねー! ※イナバウワー⇒イナバウアー もともと離乳食をあまり食べたくない子どもに対して、パパは少々強引に離乳食を与えます。 子どもの下唇にスプーンを近づけても口を開こうとしないわが子ですが、パパは無理やり口の中にスプーンを押し込んでしまうのです。 離乳食の正しいあげ方をママがパパへ再確認し、納得している様子を見せるものの、次の瞬間には再びわが子の口の中にスプーンを突っ込む……。 当然、子どもはのけぞって泣き始め、離乳食は難航するのでした。 離乳食が始まると、いろんな食材の味を知ってほしい、たくさん食べてほしいという気持ちになるのは、食を楽しんでほしいという親心でしょう。 しかし子ども一人ひとり、成長速度やペースは異なり、スムーズに食べてくれない子も多いです。 無理やり、強引に食べさせて食事の時間が嫌になってしまうと元も子もないので、その子のペースを理解して、楽しみながら進めていきたいものですね。著者:マンガ家・イラストレーター さぽん
2024年02月18日息子が7カ月のときのこと。離乳食をあげていたら、義母が驚くような行動をしてきて……。信じられない義母の行動義母がわが家に来たときの話です。 当時7カ月の息子に、納豆ごはんを食べさせていた私。しかし、義母がいるという、いつもと環境が違うからなのか、息子はなかなか納豆ごはんを食べてくれませんでした。 すると見ていた義母が突然、「味がないからだよー」と、息子の納豆ごはんにしょう油をドボドボドボ…!! 私はびっくりして何も言えませんでした。 聞くと、義母は離乳食を薄味で進めていくということを知らなかったようで、息子が3才になった今では、「最近は味付けしないんだってねー」と話しています。義母は、あのときの納豆ごはんのことは忘れているようですが、私にとっては忘れられない衝撃的な出来事です。 作画/きりぷち著者:佐藤 恵
2024年02月16日新生児の頃から抱っこしないと寝られず、泣きっぱなしだった娘わが家の娘、しぇーちゃん(現在9歳)は2歳4ヶ月でASD(自閉スペクトラム症)と診断されました。娘は産院を退院したその日から、寝具に置いて1時間も寝ることができない子でした。生まれた瞬間から背中センサーが搭載されていたようで、ほぼ寝かせておくことができなかったのです。立って抱っこをして揺らしながら寝かしつけ、寝入るまで40分は泣き続けます。ようやく寝入ったと思い寝具に置くと、すぐに起きてしまうので、そうすると最初からまたやり直しです。怖くなって、私は娘を寝具に置けなくなっていました。幸い実家に帰省していたので、実母が抱っこを代わってくれることもありました。1人でお世話をしていたら、産後1週間足らずで産後うつになっていたかもしれないと思います。母乳もミルクも拒否!離乳食も食べてくれず、保健師さんに相談したけれどUpload By マミヤまた、娘は生まれてすぐから食欲がありませんでした。新生児の頃は哺乳力が弱く、母乳は拒否。ミルクにすれば飲んでくれるのかと思い、すぐに母乳からミルクに切り替えましたが、たった20cc飲むのに20分かかっていました。1歳児健診で離乳食を食べないことを保健師さんに相談したところ、卒乳を勧められました。アドバイス通りにやってみると、卒乳はすんなり終わりました。きっとミルクが好きではなかったのだと思います。しかし、卒乳しても離乳食を食べるようにはならず、悩む日々は続きました。普通食になっても偏食がひどく、食べられるものが限られていました。偏食や食の細さについては、9歳になった今も続く悩みです。歩き始めてから変化が!しかし、別の困り事が出てきて……Upload By マミヤ相変わらず寝るのが苦手で泣いてばかりいた娘ですが、1歳になる頃、自分で歩行できるようになってからは、寝る前に泣かないことが増えてきました。歩き疲れてコテンと寝てくれるようになったのです。私は「ならば公園デビューだ」と意気揚々とお出かけしました。しかし、娘は公園の手前のマンホールや砂利の場所で動かなくなってしまいました。なんとか公園へ連れて行けても次の課題が出てきました。娘は家に帰るとなると全力で泣いて嫌がるのです。今思えば切り替えの悪さからきていたのですが、毎回鮮魚のように暴れて泣く娘を脇に抱えて帰りました。「公園から帰りたくない」と言って嫌がり泣くのは5歳頃まで続きました。5歳になると大暴れすることはなくなり静かに泣くようになりましたが、同級生が素直に帰宅する中で娘の切り替えの悪さはピカイチでした……。しかも、その公園には週5回は行っているのにもかかわらずです。「生まれた時からイヤイヤ期」だった娘。9歳になった今振り返るとUpload By マミヤこうして娘のイヤイヤ期を考えてみると、「生まれた時からイヤイヤ期」がしっくりきます。きっと、とても苦手な感覚や、どうしようもなく我慢できないことがたくさんあって、それを赤ちゃんの頃から一生懸命伝えてくれていたのかもしれません。なので、成長するにつれて、徐々にイヤイヤが落ち着いていったのかなと思います。また、年中の終わり頃に切り替えの悪さで泣くことがなくなってから、育児がとても楽になりました。言葉が出てくる、信頼関係が成り立つ、コミュニケーションがきちんと成立する、交渉ができる……というスキルを得る度に、娘は泣いて怒ることはなくなりました。そう考えると、娘には育児書に書いてあるような普通のイヤイヤ期はきておらず、娘なりのペースで、情緒面の成長がすすんできたのだなと思います。執筆/マミヤ(監修:新美先生より)イヤイヤ期というと、一般的には2歳頃、自我が発達して自分がああしたい、こうしたいという意思が芽生えるも感情コントロールがまだ十分でない時期に出てきます。イヤイヤ期も個人差が大きいので、お子さんによっては時期や現れ方がまちまちで、目立たない方もいます。しぇーちゃんの場合は、イヤイヤ期というよりも、記事の最後にマミヤさんがとても分かりやすくまとめて下さったように、もともとの感覚の偏りやこだわりの強さ・許容幅の狭さから、「イヤ」と感じることが多かったのが、お子さんに適した環境整備や、見通し支援、お子さん自身の発達に伴い理解できること、伝えられる手段が増えて、適切にコミュニケーションが取れるようになり、泣いて怒らなくてもよくなったという過程ですね。これはマミヤさんや周囲の方々が、しぇーちゃんに合った関わりを十分していただいた経過だと思いました。生まれ持って泣かれることが頻繁で難易度の高い子育てといえるタイプだったかもしれませんが、適切な関わりをすることで、しぇーちゃんも健やかに成長し、「楽になった」と感じられるようになったのはすごいなぁと思いました。素敵なエピソードを聞かせていただきありがとうございました。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年02月16日手づかみ食べをしなかった離乳食期息子の離乳食開始は生後5ヶ月の頃でした。以前のコラムでも書きましたが、息子は産まれてからおもちゃなどを舐めたり口に入れたりすることが全くなかったので、ちゃんと食べてくれるか少し不安でした。しかし始めてみると、好き嫌いやアレルギーなどもなく、離乳食自体はとても順調に進みました。ドロドロ状の食事から少し形ある食事に進んだ頃、手づかみ食べしやすいように一口サイズにしてお皿に並べるようにしていました。しかし、息子は手がベタベタするのがとても苦手なようで、ほとんど手づかみをしてくれませんでした。おにぎりなどのご飯粒が手にくっつくととたんに不機嫌になり、手をブンブン振り回して米粒を部屋中に飛ばしてくれました(白目)。唯一手づかみで食べていたのは手が汚れない赤ちゃんせんべいだけでした(笑)。Upload By 海乃けだま手が汚れるのが嫌ならスプーンとフォークを使ってみよう!手がベタつくのが嫌で全く手づかみ食べが進まないので、「ならばスプーンとフォークを使ってもらおう!」と試してみましたが……握る力が弱い息子は自分で食べ物に刺したり、ごはんをすくったりすることはできませんでした。それどころか……スプーンなどに興味を示したり、ママの手を引き寄せて食べようとしたりすることすらなかったのです……。息子にスプーンを握らせて、その上から手を添えてお皿からすくって口へ運ぶなど、いろいろ試しましたが、全く上達せず……。試行錯誤をずーーーーーーっと続けた結果、私がフォークに食べ物を刺した状態で息子に渡して、なんとか自分で口に運べるようになったのは、息子が1歳半になった頃でした。娘の誕生、食事の時間が苦痛に……ようやく息子がスプーンやフォークを口に運べるようになって歓喜していた頃、娘が誕生しました。それまで息子につきっきりで1対1の食事ができていましたが、そうはいかなくなりました。第2子ということで育児の要領もつかめていたし、良く母乳を飲みよく寝てくれる娘だったので、かなり育児としては楽だったのですが、それでも息子の食事に常につきっきりでいることはできません。『娘を抱っこしながら息子の食事介助~寝不足の毎日を添えて~』の時間はだんだんとストレスになり、"早くこの時間を終わらせたい"という気持ちが勝り、スプーンを口に運ぶ動作がとてもゆっくりな息子を待っていられず、サッササッサと食べさせてしまっていました。娘の離乳食開始、2人揃って手づかみ食べ…。まさに毎食地獄絵図。そうしているうちに、今度は娘の離乳食を始める時期になりました。食に対して貪欲な娘は、9ヶ月になる頃にはママの手をグイグイと引っ張って食べていました(笑)。息子も2歳2ヶ月になり、手づかみなら自分で食べられるようになってきたので、2人揃って手づかみ食べをするように……テーブルの下、椅子、服、カーテン、壁……あらゆる場所が食べ物まみれになり、それはもう地獄絵図でした(白目)。Upload By 海乃けだまスプーンとフォークの練習を始めて……。その後娘が10ヶ月を過ぎた頃からスプーンを使いたがり、これが刺激になればと、息子もスプーンとフォークの練習を本格的に始めることにしました。……が、私一人では圧倒的に大人の手が足りない!!!両手両目を駆使して子どもたちの食事介助をしていましたが、心底千手観音様になりたい気分でした。Upload By 海乃けだま息子はスプーンとフォークを使い出したものの、思うようにいかないとすぐ手づかみ食べをしていました。そして食事が終わると案の定、テーブルの下は食べかすだらけでした。お箸デビューと、お友達の何気ないひとこと……3歳半で療育の単独通園に通い出した頃から、息子が嫌がらない程度に補助箸にもチャレンジしていましたが、しっかりと補助箸を使えるようになってきたのは4歳を過ぎた頃でした。6歳になった現在は、幼稚園では補助のついていない幼児箸で頑張って給食を食べています(箸でつまむのはまだ難しく、刺したり、かき込んだりしています)。家では断固として使ってくれず、基本はスプーンとフォーク、油断すると手づかみ、たまーーに補助箸の割合で食べています。さらに左手をお皿に添えることを常に忘れているので、「お皿持って!」と毎回声かけしています。先日、夫の趣味友達のご家族とお出かけした際に、みんなで食事をしたのですが……小学1年生のお子さんから「ひとでくんって本当に6歳?手で食べてるよ?」とごもっともなひとことを言われてしまいました(発達年齢は4歳前後と言われてるので、あながち間違いではない……)。4月から地元の小学校に入学する予定なのですが、勉強に限らず日常生活も不安だらけです(白目)。執筆/海乃けだま(監修:新美先生より)離乳食時期から就学前までの、食事にまつわるご苦労のエピソードを詳しく教えていただきありがとうございます。食事に関しては、お子さんによって、感覚の偏りや手先の器用さなどさまざまな特性が影響して、いろんな「育児書通りじゃない」が起き得ます。食育は子育ての基本と思っている保護者も多く、ここがうまく進まないと不安になりやすいかもしれません。こんなふうに、独特の反応をする子どももいるのだと、似た仲間を見つけるとほっとすることもあるので、こういった具体的なエピソードを聞かせてもらえるとうれしいですね。味覚の過敏さや、舌触りの敏感さ、慣れないものへの抵抗、嗅覚、触覚の問題などなどから、食べられないものが多いお子さんもいます。また食欲に鈍感だったり、食が細かったりでそもそも食べることが大変なお子さんもいます。そして、手先の不器用さ、触覚の過敏さ、多動、興味の偏り、こだわりなどから食事動作の自立に時間がかかるお子さんもいます。いろんなトラップがあってうまく行かないことはあるかもしれません。それでもそんな様子から、ご本人の特性を理解して、長い目で見てつき合っていくことが大事です。慌てなくても、食は一生続くので、無理をかけすぎず、お子さん自身が食べることを嫌にならないように見守っていただければと思います。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年02月15日もうすぐバレンタインデーですね! 1歳6カ月ごろのお子さんと一緒に食べられる、かわいくておいしいバレンタインレシピを2品紹介します。ぜひ作ってみてくださいね。2月14日はバレンタインデー。今年のバレンタインは家族みんなで食べられるスイーツで楽しみませんか? そこで、1歳6カ月ごろから食べられるおいしいバレンタインレシピを2品ご紹介します。手づかみできるものもあるので、赤ちゃんもパクパク食べちゃいます! ※ココアパウダーにはカフェインが含まれているため、1歳6カ月近くになったら、イベント時などにごく少量使う程度にとどめましょう。砂糖が入ってないものを選びます。 【1歳6カ月ごろ】映え間違い無し! ブラウニー風 材料(15cmスクエア型一台分 )・ホットケーキミックス ……90g・ココアパウダー ……3g・牛乳 ……大さじ4と1/2・卵 ……1個・ビスケット(「赤ちゃんのおやつ+Caどうぶつビスケット」(和光堂)を使用)……1袋 作り方① オーブンを180度に予熱する。② ボウルにホットケーキミックス、ココアパウダーをはかり、泡立て器でよく混ぜ合わせる。③ ②に牛乳を加え、粉っぽさがなくなるまで混ぜたら卵を加え、全体になじむまでよく混ぜる。④ オーブンシートを敷いた型に③を流し込み、軽く底をたたきつけて生地の空気を抜いたら、ビスケットを上に並べオーブンに入れる。⑤ ④を180度で15~20分焼き、ケーキクーラーなどで粗熱を取り、6等分にカットする。 作者:yutomamaさん【1歳6カ月ごろ】バレンタインに! ストロベリーショコラプリン 材料(DAISOメタルスクリューキャップ瓶75ml使用2個)・いちご(冷凍)……20g・牛乳 ……60ml・卵 ……26g・ココアパウダー ……1g 作り方① すべての材料をミキサーまたはブレンダーにかけ、滑らかにする。② 容器に①を2等分に分けて入れる。③ 鍋に容器の3分の2の水をはり、沸騰したら弱火にして②を並べる。④ ③の鍋にフタをして5分加熱、火を消して5分放置する。鍋から取り出し粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。 作者:yutomamaさんベビーカレンダーは管理栄養士監修・離乳食レシピ数、日本最大級!月齢別の離乳食レシピを1,000以上掲載しています。レシピ内の「作った」件数を見れば、他のママがどんな離乳食をよく作っているのかわかりますよ♪ 赤ちゃんと一緒に、いろいろな離乳食にチャレンジしてみてください! ※赤ちゃんの食欲や発育・発達には個人差があります。月齢や進め方は目安です。赤ちゃんのようすをみながら離乳食をすすめてください。※食物アレルギーのない赤ちゃんを対象にしています。アレルギーのリスクが疑われる場合や診断されている場合は、医師の指導にしたがってください。※アレルギー表示は目安です。実際の食材および加工食品とは異なる場合がございます。パッケージ裏などに記載の原材料やアレルギー表示、成分表等をご確認ください。
2024年02月13日息子が2歳、娘が生後10カ月のときのエピソードです。私は子育てに奮闘し、目まぐるしい日々を過ごしていました。育児と家事の両立は大変でしたが、子どもたちの成長に幸せを感じ、2人育児にもようやく慣れてきたころ、私を一番悩ませていたのが娘の離乳食作りだったのです……。 大人の食事より難しい離乳食作り娘が生後5カ月を過ぎたころからスタートした離乳食。息子のときの経験があったため、最初のころは負担に感じていませんでした。しかし、だんだんと進んでいくにつれて、複雑になっていく離乳食のメニュー。 発達段階に合わせた調理方法や、時期によって与えられる食材を確認しながら、栄養バランスの取れた離乳食を作ることが徐々に大変になってきました。さらに卵などのアレルギー食材にも配慮しないといけないため、私は大人の食事よりも離乳食作りのほうが難しいと感じました。 お手軽なベビーフードが大活躍!当然、娘の離乳食作り意外にもすることがたくさんあり、家事全般に加え、子どもたちの遊び相手もしなくてはいけません。私は天気の良い日は毎日午前中から公園に行き、子どもたちと過ごすようにしていました。そのとき、息子と私にはおにぎり、娘には市販のベビーフードを持って行き、公園でピクニック気分で昼食をとっています。 娘はベビーフードの食いつきが良く、私も離乳食作りの負担が軽減。この経験から、公園以外でも、離乳食後期の1日3回食のうち2回はベビーフードに頼るように。そのおかげで、私は育児と家事の両立ができていました。 育児や離乳食作りの大変さがわからない夫ところが、この生活スタイルに夫が文句を言ってきたのです。「離乳食はベビーフードに頼らずに手作りをしてほしい。無理して公園に連れて行かなくていいからさ」とのこと。 私は「公園に行かずに家で遊んだら育児がラクになるわけではない! 外で遊んでも部屋の中で遊んでも育児は大変! これ以上、離乳食を作る時間はない!」と夫に訴えました。さらに「そもそも料理をしないあなたに何がわかるの!?」と、私は夫に追い打ちをかけました。 私の訴えに納得した夫は、仕事が休みの日は積極的に料理をするように。そこでようやく、料理の大変さを実感したようです。そして「離乳食の間はベビーフードに頼ってもいいね」と考えを改めてくれました。それだけでなく、次第に普段の食事作りも任せられるくらい、夫は料理をするようになりました。 著者:都 うめこ4歳男児と2歳女児のアクティブ転勤族ママ。趣味は公園巡りで、現在公園レポートを20本以上と育児に関する記事を執筆中。元銀行員でFP資格保有。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2024年02月12日2月14日はバレンタイン! 生後9~11カ月ごろ(離乳食後期)から食べられるケーキ「いちごたっぷり米粉のスチームケーキ」の作り方を紹介します。かわいいハートだからバレンタインにもぴったり♪いちごたっぷり米粉のスチームケーキ 作者:yutomamaさん 材料(10cmハート型1台分) ・米粉 ……100g ・ベーキングパウダー(アルミフリーのもの)……4g ・育児用ミルク(記載の分量で調乳したもの)……145g・いちごのコンフィチュール風 ……40g※いちごのコンフィチュール風の作り方は、離乳食レシピ「【離乳食中期】いちごのコンフィチュール風」を参照してください 作り方① フタつきの鍋に1cm程水を張り、強火で沸かし中火にしておく。型にバターを塗っておく。② 育児用ミルクといちごのコンフィチュール風を合わせ、ミキサーで滑らかになるまで撹拌する。③ 別のボウルに、米粉、ベーキングパウダー、②を合わせ、粉っぽさがなくなるまで混ぜる。生地を型に流し表面をキレイにならす。④ ①の鍋の底に耐熱のお皿を1枚かませ、その上に③をのせる。⑤ 鍋のフタを少しずらして置き、中火で15分蒸して中までしっかり火を通す(途中でお湯がなくなりそうになったらお湯を追加してください)。⑥ 蒸し上がったら表面は触らずに、型のままケーキクーラーなどに乗せしっかり冷ます(蒸したては表面が水っぽいですが乾きます)。表面が乾いたら型から外す。 ベビーカレンダーは管理栄養士監修・離乳食レシピ数、日本最大級!月齢別の離乳食レシピを1,000以上掲載しています。レシピ内の「作った」件数を見れば、他のママがどんな離乳食をよく作っているのかわかりますよ♪ 赤ちゃんと一緒に、いろいろな離乳食にチャレンジしてみてください! ※赤ちゃんの食欲や発育・発達には個人差があります。月齢や進め方は目安です。赤ちゃんのようすをみながら離乳食をすすめてください。※食物アレルギーのない赤ちゃんを対象にしています。アレルギーのリスクが疑われる場合や診断されている場合は、医師の指導にしたがってください。※アレルギー表示は目安です。実際の食材および加工食品とは異なる場合がございます。パッケージ裏などに記載の原材料やアレルギー表示、成分表等をご確認ください。
2024年02月10日夫は「1日3食の食事をする」という習慣がなく、「1食くらい食べなくても大丈夫」という考えです。私は1日3食しっかり食べたいので、結婚して以来、夫も1日3食を食べるようになりました。しかし、もともと食の優先順位が低い夫。子どもが生まれると困ったことが起きたのです。 「パンか何か食べさせておけばいい」と言う夫現在、娘は1歳1カ月の離乳食期。私は栄養バランスや食材の硬さなどに気をつかい、献立を考えています。週末に出かけるときは外食をすることがありますが、そのとき夫は「おなかが空いたら適当に食べたらいいよ。別に1食ぐらい食べなくても大丈夫でしょ」と言います。そのため、いつも私ひとりで娘の離乳食の段取りを考えて、おでかけの準備をするのです。そして先日、離乳食が始まってからは初めて、3泊4日の家族旅行へ行くことに。旅行前日のこと……。私が4日分のレトルトの離乳食を準備していたところ、夫から「離乳食は荷物になる。旅行先でパンか何か買って食べさせておけばいいんじゃない?」と言われました。 私は娘の食事を「荷物になる」と言うことが理解できず、夫に「この食事で娘は生きて、成長するんだよ! ちゃんと食事を与えないなんて虐待だよ!」と強い言葉を使ってしまいました。私の言葉に「そんな言い方をするな」と怒る夫。結局、レトルトの離乳食は日数分持って行きました。 夫は娘を虐待するつもりはなく、食に無頓着なだけだとわかっています。それでも、以前、娘のお世話を夫に任せたとき、お昼ごはんを食べさせるのを忘れて夕方になっていたことがあるなど、夫は日頃から子どもの食事に対して軽く考えていると思っていたので、怒らせてでも私の気持ちを伝えるべきだと思ったのです。 私の言葉は強すぎたかもしれませんが、その後、夫は考えを改め、旅行中に「お昼ごはんは何時くらいに食べさせる?」と食事を気にかける場面もありました。毎日の食事すべてに気をつかうことは大変で、たまにパンだけで済ませることもあります。しかし、自分の食の優先順位が低いから「子どもも適当な食事で良い」というのは違うと思います。今回のことで、夫に気持ちが伝わっていたらいいなと思っています。 作画/キヨ著者:海原えめ
2024年02月09日遠方に住む弟夫婦に第一子が誕生。移動の負担から、子どもが生後7カ月になるタイミングで初めて帰省することになりました。両親にとっては、孫との初対面です。実家の近所に住む私たち家族も、タイミングを合わせて遊びに行くことになりました。しかし、母の表情はどこか暗かったのです。 実母と弟嫁が“気まずさ”と“疲れ”を感じる帰省に… 弟家族の帰省が近づいたある日、実家へ遊びに行った私は母の表情が暗いことに気づきました。話を聞くと、弟嫁から“帰省中の娘の離乳食”に関する細かな指示があったそう。自分で用意したり、通販やネットスーパーを利用したりする考えはない弟嫁。私は「弟にフォローしてもらったら?」と提案しましたが、帰省の日が近いこともあり母は指示通りに準備を進めていました。 当日、孫との初対面に大喜びの両親。弟嫁は出産前にも何度か帰省したことがあったので、両親との関係は和やかな様子です。ただ、気がかりなのは離乳食……。「離乳食作りは自分でする」と宣言した弟嫁。実家のキッチンに立つ弟嫁は周りを寄せつけないオーラを放っています。 私はそれとなく弟嫁に“離乳食へのこだわり”を聞いてみましたが、「1人目だから頑張りたい」とだけ言われ、それ以上深掘りできませんでした。私たち家族は初日と最終日に少し顔を出しただけですが、2泊3日の帰省が終わったあと、母が疲れ切っていたのは父も夫も感じるほど明らか。準備の細かな指示、手伝えず気まずいこと、どちらも母にとっては大きなストレスだったようです。 帰省を終え、私は弟に電話で「帰省の楽しさが増す付き合い方をお互い考えよう」と提案。弟は受け入れてくれ、実は弟嫁も疲れを感じていたと教えてくれました。母と弟嫁が直接話し合うのは気まずい部分もあるはず。私と弟が間に立てば、少しはスムーズに事が進むかもしれません。その後は、無添加のベビーフードやネットスーパーの情報などを、私や弟が弟嫁に共有するように。弟嫁や母になるべく負担がかからない帰省になるよう、義姉として手助けできることはしようと感じた出来事です。 作画/Pappayappa著者:平本かおり
2024年02月07日生後8カ月の娘を連れて義実家へ行ったときのこと。離乳食をあげていたときに、義母からあることを言われ……。 子どもの離乳食を持って義実家へ当時8カ月で離乳食が始まっていた子どもを連れ、義実家へ行きました。その際、義母に子どものごはんをお願いするか作って持っていくか悩んだ末、市販の乳児用のレトルトパウチやベビーフードの瓶を持参することに。 すると義母から、「今の母親はラクでいいわね。私たちのときにはそんなのなかったわ。でも、手作りの方がいいわよ〜。ラクをするのは良くない」と言われ、気まずい雰囲気になりました。今は便利な世の中で子育てしやすい=今の母親はラクだとも言われましたが、揉めたくないのでうなずくだけにしておきました。 それからは離乳食を手作りして持っていくことに。世代によって意見が違うのもわかるので、言い合いにならないように過ごすことも大事かなと思っています。 ◇ ◇ ◇ 世代間でも夫婦間でも価値観が違うことってありますよね。お互いが自分の意見を押し付けすぎず、時代の変化も受け入れながら、みんなで子育てを楽しめるといいですね。 作画/シュー子著者:山下ひかる
2024年01月30日双子のりん君とこた君。この日は離乳食を食べていますが…お兄ちゃんのりん君はなぜだかご機嫌斜め。泣いているりん君の姿と、そんなりん君の様子を伺う弟のこた君の表情に注目ですよ。 離乳食を食べようとしたら… この日はなんだかご機嫌斜めの様子のりん君。すぐに涙が出てきてしまうようで、離乳食どころではありません…(涙) ママもりん君にお水を飲ませてみたりと色々と試してみますが、ご機嫌が直る様子はありません。そんなりん君の様子をこた君もじーっと眺めています。 どうして泣いているのかな? この日はなぜだか、なかなかご機嫌が戻らないりん君。ママも「どうして泣いているのかなぁ」と困惑中。 正反対の表情の2人 大泣きのりん君の横では、こた君が離乳食をモグモグ(笑) 一緒に食べようよ? 「ねえ、りん君も一緒に離乳食を食べようよ?」とお兄ちゃんの様子も気にしながら、ご飯を食べるこた君。 一方、りん君はまだご飯どころではないよう。 「ご飯おいしいよ?」と、こた君とママ。 僕もごはん食べようかな?すると… しばらくして、少しずつ気持ちが落ち着いてきた様子のりん君。 「おなか、すいてきたかもしれない…」とママにも訴え始めました! 今度こそご飯食べられるかな!? ママもりん君の気持ちの変化を読み取り、離乳食を与えてみます♪今度は涙を見せることなく、離乳食を食べ始めることができそうでうね! 泣かずに順調に離乳食を食べるりん君。おかわりもできそうです! こた君も一安心♪ 隣で心配そうに見ていたこた君。「もうだいじょうぶ??」とりん君の様子をうかがいます。 りん君も一緒にご飯を食べることができて、こた君も一安心ですね♪ 泣いていた理由も判明!? この日、なぜだか涙を流してしまうことの多かったりん君。どうやら、ママが「ごめんね」と話しかけていた時の表情が悲しそうで、りん君もなんだか悲しくなってしまっていたようです。 悲しい表情を見て、自分まで悲しくなってしまったんですね。ママを心配して涙を流していたりん君、りん君のことが心配で何度も様子をうかがっていたこた君。2人の優しい気持ちが動画を通しても伝わってきますね。 動画でも、「2人とも優しい」「可愛い」のコメントがたくさん寄せられていましたよ。2人の微笑ましい様子はぜひ、動画でもご覧くださいね。泣き顔のりん君と、様子をうかがうこた君の表情に思わずキュンとしてしまいますよ♪ YouTube「りとるTWINもんすたーず」(@LittleTwinMonsters)では、他にも癒される動画がたくさん配信されていますよ。双子育児についての配信はもちろん、お姉ちゃんやパパママとのかわいいらしい関わりの姿をたくさんご覧いただけます。また、グッズの販売やインスタグラムの更新なども行なっています。そちらもぜひチェックしてみてくださいね。 画像提供・協力/りとるTWINもんすたーず
2024年01月30日わが子は生まれたときは平均的な体重でした。しかし、6カ月健診で医師からショックなことを言われてしまったのです……。 把握していなかった現実わが子は飲めばご機嫌になるので、泣けば母乳と育児用ミルクをあげて……を繰り返していた私。よく飲む元気な子だと安心しながら過ごしていました。そして生後6カ月健診を迎え、病院へ行くと……。 子どもの体重が成長曲線の上限を大幅に超えていたのです……!飲ませている量を聞かれて答えると、医師からはっきりとした口調で「ちょっとお母さん!飲ませすぎ! 考えないと! ミルク量は今あげている量の半分にして!」と怒られてしまいました。 良かれと思って育児用ミルクをあげていたのが、良くなかったという衝撃的な事実が判明したのです……。その帰り道は自己嫌悪に陥り、かなりショックだったことを覚えています。 その後、言われた通りに量を調整。すると成長するにつれて成長曲線内に入るように。ご機嫌だからと、育児用ミルクを与え過ぎてはいけないということを学んだ出来事でした。 初めての育児は経験から学ぶことも多く、ときには失敗もするものと思ってはいました。が、健康に関することはきちんと知識をもっておくことが大事だと今は身に染みて感じています。 ※おっぱいの場合、生まれたばかりの赤ちゃんには欲しがったらあげるのが基本ですが、育児用ミルクの場合は消化に時間がかかるため、1日8回程度が目安です。生後2カ月~3カ月ごろは6~8回程度にし、生後4カ月ごろから1日5回程度を目安にしましょう。離乳食を始める生後5~6カ月ごろになったら、食材に慣らすため、離乳食のあとに授乳をします。ただし、飲む量、食べる量には個人差があるもの。気になることや不安なことがある場合は、自治体の保健センターや小児科などで専門家に相談するようにしましょう。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/はたこ監修/助産師 松田玲子著者:たけだ みこ
2024年01月28日生後9ヶ月で離乳食開始するもまったく食べず、何度も離乳食を中断することにUpload By 鳥野とり子わが家の息子ねこ太は現在小学校1年生。ADHDグレーゾーンで特別支援学級に在籍しています。ねこ太は在胎27週930グラムで産まれた早産児で、寝ない・飲まない・とにかくよく泣く赤ちゃんでした。新生児の頃から直接母乳を飲むことが下手で授乳には大変苦労をしました。そのうえ生後半年を過ぎた頃から、遊び飲みがひどくなりミルクを飲まなくなりました。悩んだ私は主治医に相談をして、生後9ヶ月(修正月齢6ヶ月)から離乳食を開始することにしました。ミルクには興味がないけれど、もしかしたら食には興味を持ってくれるかも?なんて淡い期待を寄せながら迎えた離乳食初日、小さじ1杯分の10倍粥を口に入れると……見事にブーっと吐き出されてしまいました。「初めての離乳食だし仕方ないな」と思っていましたが、何日経ってもこの状態。なんと、お粥を小さじ3杯食べられるようになるまで1ヶ月以上かかったのです。主治医のアドバイスで夜間断乳を決意!これで離乳食が進むかと思いきや……Upload By 鳥野とり子離乳食開始から3ヶ月、あまりにも食べないので離乳食を中断したり再開したりを繰り返していました。どうしていいか分からず、主治医に相談したところ、「思い切って夜間断乳をしてみたらその分食べるようになるかもしれない」というアドバイスを頂いたのでさっそく夜間断乳をする事に。夜間断乳を始めると夜泣きがひどくなり大変でしたが、それでも食べてくれるようになるならと夫と交代で一晩中必死であやして寝かしました。しかし夜間断乳しても食べ具合はまったく変わらず。夜泣きは悪化するし食べないし、何をしても上手くいかずクタクタになりました。さらなる苦戦!離乳食から幼児食への切り替えUpload By 鳥野とり子離乳食に苦戦しましたが、さらに苦戦したのは幼児食への移行でした。その頃のねこ太はお粥から軟飯に移行しただけでも食べなくなる状況だったので、普通のごはんなんて食べる訳がなく、かなり長い間水分が多くドロドロにすりつぶした状態の離乳食を与えていました。あまりにもドロドロの状態の物しか口にしないので、「この子はこのままずっと流動食のようなドロドロの物しか食べられないのかな……」と不安になったのを覚えています。ねこ太に気付かれないように少しずつ少しずつ食事に含まれる水分を減らし、幼児食っぽい食事を少し食べられるようになったのは2歳0ヶ月(修正月齢1歳9ヶ月)の時でした。もしかしたら口の中に問題があるのかも?と思い言語聴覚士さんに相談することにUpload By 鳥野とり子少しずつ幼児食も口にするようになりましたが、2歳を過ぎても水分が多い食事でないと食べられない息子。もしかしたら咀嚼や嚥下の機能に問題があるのかもしれないと思い病院で相談したところ、言語聴覚士さんにねこ太が食べているところを見ていただけることになりました。いつも食べさせているごはんをタッパーに詰めて病院へ行き、言語聴覚士さんの前でお昼ごはんを食べさせてみました。結果は……なんと問題なし!口の動かし方も、舌の動かし方も、飲み込み方もゆっくりだけどちゃんとできているし、大きな問題はなさそうとのことでした。言語聴覚士さんには「食べないのは咀嚼嚥下の問題ではなく、単に食に興味がないのかもしれないですね」と言われ、この時は「食に興味がないってどういう事?」と不思議に思いましたが、のちにこの言葉の意味が分かりました。無理せず息子のペースで食事を進めた幼児期。療育の給食が救いにUpload By 鳥野とり子息子が飲まない・食べないのは単に食への興味が薄いのが原因と言われ、特にこれといった対応策が見つからないので、息子の食事のペースに根気強く寄り添うしかありませんでした。その後もなかなか年齢相応の食事内容や食事ペースにはならず、私はどんどん精神的に追い詰められていきました。しかし、そんな私と息子に転機が訪れました。それは児童発達支援事業所の給食です。2歳4ヶ月から6歳3ヶ月まで通った児童発達支援事業所は給食の提供がある施設で、この給食のおかげで息子が食べられる物がどんどん増えたのです。家とは違う環境でお友達や先生と食べる給食は息子にとって刺激になったようです。今まで食べようとしなかったおかずや、私が息子に食べさせたことのないおかずを口にするようになり、食事の幅が一気に広がりました。7歳になった今でも食は細い息子。でもよく食べる日もあるし元気に成長しているのでそれだけで花マル!Upload By 鳥野とり子先日7歳になった息子ですが、今でも食への興味は薄めなので食事に集中できなくて食べながらボーっとすることが多いし、食べるスピードも相変わらず遅いです。お友達より食べる量は少な目ですが、すごく食べる日もあるし何より元気に成長しているので食事に関してはあまり気にならなくなりました。気にならなくなるまでには長い道のりがあり、息子の食事のことで私がノイローゼ気味だった時期もあります。たかが食事と思われるかもしれませんが、1日に3回もあることです。食べないと心配だし、せっかくつくった物を食べてくれないのは悲しくて親として大きな悩みでした。私は自分が食べるのが大好きなので食に興味が薄いという状態が理解できず、ごはんは本能的に食べる物なのだと思いこんでいました。でも今の息子を見ていると、言語聴覚士さんに言われた通り乳幼児期に食べなかったのは食への興味の薄さだったんだなと納得しています。今では、息子には息子の食事のペースがあると思い気長に見守っています。執筆/鳥野とり子(監修:初川先生より)ねこ太くんの食事にまつわる、とり子さんの悩みと対応の変遷のシェアをありがとうございます。ミルクをうまく飲まない、離乳食で大苦戦、幼児食も大苦戦……こうしたことに心当たりのある読者の方も多いのではないでしょうか。とり子さんも書かれていましたが、つくったものを食べてもらえないのはどうしても保護者の心情としては悲しくなりますね。折々に小児科の先生や言語聴覚士の先生など、専門家の方に見ていただきながら対応されてきたこと素晴らしいと思います。何か器質的な問題や体の使い方の問題などがあればそれはそれで対応する必要があるのでそのあたりをまず相談されてこられたことは何よりです。「食への興味が薄い」「食に執着がない」といった話は相談場面ではよくうかがいます。ただ、ご家族の中に同じような傾向の方がいないとなかなかそうした要因は思いつかないかもしれないですね。ねこ太くんは児童発達支援事業所での給食がきっかけでさまざまなものを食べられるようになったとのこと。小学校での給食をきっかけに食べられるものが増えたという方もいらっしゃいます。同世代の子たち、家族ではない大人(先生方)との食事という状況から食べることに興味を持ったり挑戦したりするということもある、ということですね。また、自分で食べ物(野菜など)を育ててみたり、調理してみたりしたことをきっかけに興味を持つお子さんもいます。食事との付き合い方もお子さんの個性が出るところです。無理強いしていいことはないので、心配なことは専門の方に相談しながら、本人のペースや興味関心の変遷を見守っていけるといいと思います。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年01月28日皆さんは、夫婦で家事や育児を協力し合っていますか?今回は、夫の言動に衝撃を受けたエピソードを紹介します。イラスト:akira離乳食をなかなか食べない息子夫はというと…ご飯を食べるようになった息子夫の衝撃発言息子に離乳食をあげていたことを、気にもとめていなかった夫。苦労していた主人公にとって、夫の言葉はショックだったことでしょう。夫婦で助け合い、家事や育児がスムーズにできるといいですね。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(CoordiSnap編集部)
2024年01月28日主人公・きよかは初めての育児に奮闘中。近所の子育て支援センターに通い、年代も性別も異なる5人のグループができましたが、アオハちゃんママから口撃されるように。あるとき人に接触され転んでしまうと「アホやな」とため息まじりに言われ、怒り心頭。近くにいた夫が合流すると、上から目線で説教され夫とプチバトルに発展し…。「あれ、みなさんお揃いで!」 支援センターの職員・犬飼が登場し、気まずい空気が一変。ミドリも「楽しんでますよ〜」と言い出し、助かったと言わんばかりに話を続けます。 その日の夜、アオハちゃんママとの言い争いを振り返るきよかたち。「あんな風に言い返したことで過ごしにくくなるかも…」と夫は反省しますが、じつはスカッとしたときよかは言い…。 次会ったらちゃんと話してみる、と決意しますが… 支援センターでアオハちゃんママに声をかけられたきよかさん。前に市販のベビーフードを利用していることについて説教されたことがあり、動揺してしまいます。 しかしアオハちゃんママはまさかの発言。「娘ちゃんのことちゃんと考えててえらいね」と理解を示してくれました。 離乳食に対する考えはさまざまですが、毛嫌いせず相手に歩み寄ることが大事ですよね。みなさんは自分と価値観が異なる人に対してどんなふうに接していますか?>>次の話著者:マンガ家・イラストレーター ぱん田ぱん太
2024年01月23日タレントの北斗晶が18日に自身のアメブロを更新。孫・寿々ちゃんを見ていると恐ろしく感じることを明かした。この日、北斗は「ちょうど、初節句の雛人形が届く頃がすーちゃんのハーフバースデー」と明かし「雛人形が届くまではなんとかいてね。とお願いしてます」と説明。「ヒナの子みたいにパクパク口を開いて離乳食を食べるすーちゃんを見てると離れる日が恐ろしくて」と心境をつづり、寿々ちゃんに離乳食を食べさせる自身の姿を公開した。続けて「この子がカナダに戻って行く日が近づいて来て大丈夫だろうか!?私」と述べつつ「大丈夫じゃない じーちゃんも泣くだろうな~」とコメント。「私が抱っこしながら、お茶を飲もうとすると我先にと、コップを取ろうとするすーちゃん」と北斗が手にしたコップを口元に引き寄せる寿々ちゃんの姿を公開し「飲めるものが、この中に入っているのが分かってる!!」とつづった。最後に「離乳食を食べるようになってまた大きくなった気がする」とコメント。「産まれたばかりのすーちゃんをアパートに連れて帰った、あの時の怖さからまだ数ヶ月」と述べ「こんな事までできるようになるなんて人の成長って早いもんですね~」と感心した様子でつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「ハーフバースデー日本でお祝い出来ると良いですね」「淋しくなっちゃうね」「ずっと側にいたいですよね」「思い出いっぱい作ってください」「北斗さんも健介さんも号泣する姿が目に浮かびます」などのコメントが多数寄せられている。
2024年01月19日もうすぐハーフバースデー(※画像は北斗晶さんオフィシャルブログより)昨年8月、初孫・寿々(すず)ちゃんがカナダで誕生した北斗晶さん。長男・健之介さんと結婚した凛さんの出産と産後の生活をサポートすべく「おばあちゃん休」を取って、渡加していました。昨年11月から健之介さんと凛さん夫妻は寿々ちゃんを連れて一時帰国しています。先日は夫の佐々木健介さんと一緒に、寿々ちゃんの雛人形を購入。ブログでは「ちょうど、初節句の雛人形が届く頃がすーちゃんのハーフバースデー雛人形が届くまではなんとかいてね。とお願いしてますが…」と、長男一家が再びカナダへ戻る日が近いことを明かしています。ちょうど先月離乳食を始めたばかりの寿々ちゃんは、「ヒナの子みたいにパクパク口を開いて」離乳食を食べ、北斗さんが抱っこしながらお茶を飲もうとすると「我先にと、コップを取ろうとする」ほど食欲旺盛。「飲めるものが、この中に入っているのが分かってる!!」「離乳食を食べるようになってまた大きくなった気がする」と、北斗さんは孫の目覚ましい成長ぶりに目を細めているようです。まさしく目に入れても痛くないほど可愛い孫娘を溺愛している北斗さんは「離れる日が恐ろしくて」といい、「この子がカナダに戻って行く日が近づいて来て大丈夫だろうか!?私」「大丈夫じゃないじーちゃんも泣くだろうな〜」と、近く訪れる別れの日に思いを馳せていました。離乳食の最初の目的は「慣れること」赤ちゃんが離乳食をパクパク食べてくれると、本当にうれしくなりますよね。しかし「なかなか食べてくれない」と悩む親御さんも多いものです。生後6ヶ月ごろの赤ちゃんの場合、栄養源としての食事というより「飲み込むこと」「舌触りや味に慣れること」が目的となります。まだ食べるのを嫌がる場合は、無理に食べさせずに様子を見てください。食べたがらない原因は、味に慣れていない、口の中に違和感があるなどが考えられます。かたすぎないか、味にくせがないかを見直して、調理方法を工夫しながら少しずつ赤ちゃんの口に合わせていってください。スプーンを嫌がって押し出してしまうこともありますが、赤ちゃんには生まれつき、固形物が口に入ると反射的に押し出してしまう「舌突出反射」というものが備わっています。ほどなく消える反射なので、どうしても押し出してしまうときは一度中断し、日を置いてから再チャレンジしてみたり、清潔にした大人の指につけて舐めさせてみるなど、抵抗の少ない方法から試してみてもいいでしょう。逆に、離乳食を嫌がらず、よく食べるからと間をおかずにどんどんあげてしまうと、もっともっととほしがって食べすぎになることも。一口あげたら「おいしいね」などと話しかけながら、次の一口までちょっと間をおいてみましょう。せっかくの離乳食の時間ですから、ゆっくりと味を確かめながら、食べるひとときを一緒に楽しめる工夫もしてみたいですね。参照:【保存版】生後6ヶ月の赤ちゃん|発育・発達、食事、睡眠のポイント【小児科医監修】離乳食初期(生後5〜6ヶ月)の基本を解説!よくある悩み・疑問も【管理栄養士監修】
2024年01月19日今回は、人気のマンガをクイズ形式で紹介します!マンガのストーリーがどんな結末になるか考えてみてくださいね。イラスト:みんみん子どもを連れて義実家へ出典:愛カツ離乳食を準備していると出典:愛カツここでクイズこのほかに義父が子どもに対して行ったことは?ヒント!主人公は怒りがこみ上げました。[nextpage title="]d0nQIfo0vd0W0f"]慌てて阻止すると出典:愛カツ正解は…正解は「天ぷらも与えた」でした。主人公が離乳食を準備している間に「よく食べるなあ!」と子どもにマカロニサラダを食べさせていた義父。衝撃の光景を目撃した主人公は「えっ!?」と顔面蒼白になり、慌てて義父を阻止しました。ところが義父はなんと天ぷらまで子どもに食べさせていたのです。悪びれる様子もなく「天ぷらも食べたよ」と笑っている義父を見て…。主人公からは笑顔が消えてしまいました。幸い子どもには何事もありませんでしたが…。義父の非常識な行動に怒りがこみ上げる主人公なのでした。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(愛カツ編集部)
2024年01月19日