2021年3月23日に放送された、情報番組『めざましテレビ』(フジテレビ系)に出演した俳優の大泉洋さん。軽部真一アナウンサーと対談をし、反響が上がりました。大泉洋、娘からのまさかの言葉に思わず聞き返す同日時点で、大泉さんには小学3年生になる娘さんがいます。テレビ番組で娘さんの話題を出すことが多く、子煩悩な父親としての一面もよく見せていました。そんな娘さんから、ある日耳を疑うような言葉をいわれたといいます。こないだね、最高に面白かったのは「私はパパに憧れているんだ」っていうわけ。「え、なに?パパのどういうところに憧れているの?」っていったら、「だってパパは何の努力もしないでその仕事したんでしょ?」って。「はい…?」っていったの。「何の努力もしてないかな?パパは」って。めざましテレビーより引用「何の努力もしないでその仕事をしたんでしょ?」と、大泉さんに聞いてきた娘さん。大泉さんは、これまで俳優の仕事をしながらもバラエティ番組などに出演するなど、きっとコツコツと仕事に励んできたことでしょう。娘さんの発言に戸惑った大泉さんは、その後あることに気付いたようです。結局何かといったら、僕は努力とは思ってないんだなってことですよね。好きなことだから。私が娘にいうべき言葉だったのは、「努力と思わないぐらい好きなことを見つけなさい」っていう言葉だったんだなと思いますね。パパ、努力していないわけじゃないよ。自分で努力だと思っていないから好きなことだから。年がら年中やってきただけで、それが娘にいわれた3日後ぐらいに思いましたね。めざましテレビーより引用いつも楽しそうに仕事をしている大泉さんを見て、娘さんは努力をしなくても今の仕事に就けたと勘違いしてしまったのでしょう。「楽しく仕事をして、遊んでいるように見えているのはいいこと」と自論を述べる大泉さん。軽部さんは、「お父さん譲りのセンスを感じる」と娘さんを絶賛していました。【ネットの声】・「努力とは思えないくらい好きな仕事を見つける」っていい言葉だな。・洋ちゃんと娘さんのやり取りが素敵。いい親子ですね。・忘れがちだけど大事なことだと思う。朝から爆笑しました!どの仕事も、コツコツと努力をしなければいけないことがあるでしょう。しかし、その努力を苦と思わないほど楽しい仕事を見つけるというのは、長く続けていくためにも大切なことですね。[文・構成/grape編集部]
2021年03月25日2021年3月19日に放送されたバラエティ番組『ぴったんこカン・カン』(TBS系)に出演した、俳優の大泉洋さん。大泉さんは、2020年12月31日の歌番組『NHK紅白歌合戦』(NHK)で白組の司会者を務めました。その際に、事務所の先輩である俳優で歌手の福山雅治さんと、あるやりとりがあったといいます。大泉洋が語る、スター福山伝説に笑いが止まらない!以前から大泉さんは、『ぴったんこカン・カン』に出演すると、福山さんとのおもしろいやり取りを『スーパースター福山伝説』として語っていました。大泉さんが出演するたびに、福山さんとの新しいエピソードを求める、MCの安住紳一郎アナウンサー。『新作』ともいえる、今回のエピソードは『NHK紅白歌合戦』のリハーサルから始まりました。福山雅治、紅白歌合戦の本番前にまさかの…放送の前日からリハーサルを行っており、福山さんの歌唱シーンを大泉さんは横から見ていたといいます。現場では、歌唱シーンと、横から見ているシーンを撮影していました。翌日、そのリハーサル映像を見た福山さんは、大泉さんにこのように声をかけたそうです。「いや、洋ちゃん。昨日のリハーサルの画、見せてもらったよ。洋ちゃんがさー僕が歌ってるところをさ、すごいいい顔して僕の歌聴いてくれてんのよね」ぴったんこカン・カンーより引用リハーサルから、ウルっとした表情で福山さんの曲を聴いていた大泉さん。しかし、続く言葉に大泉さんは驚くのです。「洋ちゃんがさーすごくいい顔でさ、僕の歌聴いてくれてんのよ。だから僕いったのよ、ディレクターに。『この画、いる?』って。僕の顔のほうがみんな見たいでしょう」ぴったんこカン・カンーより引用「大泉さんの映像、いる?」とディレクターに確認をしてしまったという福山さん。安住さんをはじめとする出演者がつどうスタジオに、大爆笑を巻き起こしました。大泉洋、紅白歌合戦終了直後に福山雅治からいわれたこととは2020年の『NHK紅白歌合戦』は、紅組が優勝しました。白組の司会をしていた大泉さんは「すごく楽しい紅白だった。負けたか、悔しかったと思ったけど、紅白はそういうもんじゃない」と思っていたといいます。放送終了後、大泉さんの斜め後ろにいたという福山さん。大泉さんに労いの言葉をかけるかと思いきや…。「洋ちゃん、負けたじゃない!」ぴったんこカン・カンーより引用大泉さんに、大差で白組が負けたことを責めてきたのです!福山さんに「負けたけど、全然いい紅白でしたよ」と話すも、敗因は大泉さんにあると主張してきたといいます。「いや、だって4年間勝ってたんだよ?洋ちゃんが司会した途端に負けたじゃない。これはやっぱり洋ちゃんに何かあるでしょ」ぴったんこカン・カンーより引用福山さんの発言に、思わず耳を疑ったという大泉さん。しかし、その後も2人の良好な関係は続いており、福山さんは自身が出ていない番組でも大泉さんのために差し入れをするなど、優しい先輩であるようです。【ネットの声】・相変わらず福山さんとの話が面白くて、お腹が痛い!・『スーパースター福山伝説』が最強すぎる!そしてモノマネが上手い。・本当に面白くてこの2人の話が大好きです。関係性も素敵。きっと、長い間、信頼関係を築いてきた2人ゆえのやり取りだったのでしょう。面白いだけに、これからの2人の新しいエピソードにも期待してしまいますね![文・構成/grape編集部]
2021年03月22日映画『騙し絵の牙』(3月26日公開)の「大泉洋の 1 日直属部下選考・オンライン面接イベント」が18日に都内で行われ、大泉洋、松岡茉優が登場した。同作は塩田武士が大泉を主人公に当て書きし、表紙モデルにも起用した同名小説の映画化作品。創業一族の社長が急逝した大手出版社「薫風社」で、会社のお荷物雑誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水(大泉洋)は、無理難題を押し付けられて窮地に立たされるが、実は笑顔の裏にとんでもない“牙”を秘めていた。イベントは先日発表された新入社員が選ぶ「理想の上司」で俳優・歌手部門1位に選ばれた、大泉洋の1日直属部下を募集する、というプロジェクトの一環で、大泉洋本人が面接官として、エントリーシートを見つつ優秀な“部下”を採用する為の最終オンライン面接を実施した。松竹の人事部が大泉の面接官っぷりを審査することも明かされ、大泉は「松竹に何がわかるっていうんですか! 入れてくれるっていうならいいけど」とぼやきつつ、「いいところあるんだったら入れてほしいなあ。松竹に入れるんだったら入りたい」と意欲を見せる。一方で「映画の方に行くのか、歌舞伎の方に行くのかわからないからね。廊下挟んだだけで違う会社ですからね。仲が悪いんでしょう? あそこ。映画部なんて歌舞伎のことなんか何も詳しくないんですから」と好き勝手言っていた。面接では大泉のファンでエピソードトークを完コピしていた藤原菜々美さん、Amazonギフト券がほしいというさくらいとさん、映画プロデューサーを目指す田村さん、北海道在住のグリさんが登場し、それぞれにアピールする。実際に就職活動中だという田村さんが「自分が失敗したときに上司の大泉さんがどういう反応をするか見たい」と言うと、大泉は「受かると思いますか!?」とつっこむが、その態度が「圧迫面接」と批判を受ける一幕も。田村さんが映画プロデューサーを目指していることがわかると、大泉は「さっきはごめんね、圧迫面接しちゃって」と態度を一変。「今、ADなんか何年かしたらすぐ監督で撮っちゃうでしょ。ADの子とか絶対怒っちゃダメ。大事にしなきゃ行けないのはAD! ベテランの監督なんかすぐ辞めちゃうんだから!」と昨今の状況を示し、「さっきの、ほんと面白いかなと思ってやっただけですからね」と弁解していた。最終的には大泉のファンである藤原さんが選ばれ、大泉は「私に寄せてパーマまでかけてるという、お金もかかってますしね。一度お会いしてエピソードトークに磨きをかける稽古をしましょう。直々にやりましょう。福山雅治さんの『スター稼業も悪くないでしょう』という芝浜みたいな(エピソードトーク)がありますから、長編の練習をやりましょう。みっちり稽古したいと思います」と語りかける。一方で、松竹人事部からの面接官としての評価は「100点満点中30点」で、松岡も「低!」と驚く事態に。「声を荒げたり、一貫性に欠ける姿勢は面接官としてはNGな言動です。巧みなトーク力で候補者の本音を引き出している点は大変素晴らしいものの、ご自身の話が多く、会話の内容からも自分の損得を優先して判断している印象です」という評に、大泉は「返す言葉もないです」と撃沈しつつ、「会社だって散々コネで入れてるじゃないか!」と反論。「ないですよ」とたしなめる松岡は、逆に「面接官にするなら松岡さん」と評価され、「何でもします!」「すいませんお世話になります」と喜んでいた。
2021年03月18日菅義偉首相(72)の長男が「国家公務員倫理法」に抵触する可能性のある接待をしたという週刊誌報道について国会で追求された。しかし、菅首相の「明らかに無理がありすぎる逃げ回答」にネットがざわついている。2月4日発売の「週刊文春」は、放送事業会社に務める菅首相の長男が、放送事業の許認可権を握る総務相の幹部に対し接待し、タクシーチケットやお土産を贈与したと報道している。それについて、4日の衆議院予算委員会で、立憲民主党の黒岩宇洋衆院議員と菅首相の間で次のようなやりとりが行われた。ーーまず、今朝発売されました総理のご長男の事案が載っている週刊誌、お読みになりましたか?「全体像は掌握(ママ)しております」(菅首相)ーーお読みになられたのか、巻頭のグラビアの写真等はご覧になられたのか、簡単でございますからお答えください。「それは見てます」(菅首相)ーーモノクロの巻頭カラーでトップ。黒目隠しが入って長髪の方で、タクシーチケットを総務相の官僚に渡していると思しき、この方はどなたですか?「それはわかりません」(菅首相)ーー今、総理、週刊誌のグラビアも写真もご覧になったって言いましたよね。これ、総理のご長男と指摘されている方ですよ。(週刊誌の写真は)ご長男だったのか、そうでなかったのか、お答えください。「正直言って、そうかどうかはわかりません」(菅首相)会場では思わず失笑が起き、ネットでもすかさず総ツッコミ。《長男かどうかわからない親》《自分の息子か分からない?何言ってるんだ??見苦しいぞ》《グラビアは見たが自分の長男かどうかわからないし確認もしていないと>総理》《自分の長男かどうかも分からなくなってしまったスガ総理》■直後の質疑で「長男から電話があった」とその後は何事もなかったかのように、そこにいる全員が当たり前のように渦中の人物が菅首相の長男であることを前提として質疑応答が進んでいく。さらに、「長男に確認はしていない」としつつ、質疑後半では、ヒートアップした総理自身が長男から電話があったことを明かした。「長男から電話があったときに、『会社から色んなことを聞かれたらそこは事実に基づいてしっかり対応するように』ということは申し上げました」これにもネットは大盛り上がり。《長男に話聞いてるじゃねぇかwww》《長男から電話があって泣きつかれた、とw》《長男から電話があったのか。ちゃんと喋ってんじゃん!?》《週刊誌に写ってるのは誰か長男と電話で話した時に確認しなかったの?》同予算委では、この質疑の前に立憲民主党の枝野幸男代表が“女性蔑視発言”をした東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の辞任を求めた際にも、菅首相は「詳細は正直承知していない」と発言し、会場からは「えー!」と驚きの声が上がっていた。「普通に考えれば、長男から週刊誌記事の件で電話があったなら、写真の人物は確認するまでもなく本人でしょう。しかし、菅首相は最近、批判の多い『指摘は当りません』や『お答えを控える』という回答を封印しています。そのためか、知らなければ不自然な事についても『分からない』と解答するなど、無理がありすぎる逃げ方をせざるを得なくなっているのでしょう」(全国紙記者)「正直わからない」「正直承知していない」ーー。正直とは一体なんだろう。こんな答弁は普通の会社や学校では絶対に通用しない。国会でしか通用しない。
2021年02月05日2021年1月4日に放送されたトーク番組『情報ライブ ミヤネ屋新春!初笑いスペシャル〜大泉洋2021年どうでしょう!〜』(日本テレビ系)に出演した俳優の大泉洋さん。番組MCの宮根誠司さんとの対談を行い、2020年の紅白歌合戦のオファー秘話や、大学時代の話で盛り上がりました。大泉洋の左肩に憑いていた霊に大爆笑番組では、「霊視をしてもらいたい」という大泉さんたっての希望でお笑いタレントで霊視鑑定を行っている、シークエンスはやともさんに見てもらうことに。大泉さんは、霊視ができる人に会うといつも「憑いてますよ」といわれるといいます。バラエティ番組『水曜どうでしょう』(HTB)で何度か訪れた、四国八十八か所のお遍路巡りの企画の際には、毎回帰って来るたびに霊がついてきたと説明。四国に行くと、大泉さんの体調が悪くなったり、車のタイヤがパンクしたり、カメラ機材が壊れたりなど不運が重なることが多くありました。大泉さんの「左の肩が重くなる」という悩みに対して、シークエンスはやともさんが見ると…。大泉さん大好きという、生霊の人数は一番多いです。情報ライブ ミヤネ屋ーより引用右の肩には生きている人の想いとして見える『生霊』がついており、「四六時中大泉さんのことを考えている人が、数十万人いる」と説明。さらに、左の肩には…。日本のみならず、各国いろんな国々の死人が憑いています。情報ライブ ミヤネ屋ーより引用なんと大泉さんが重いと感じていた左肩には、世界各国の死人の霊が憑いていたことが判明したのです!これには大泉さんも「ちょっと待って。各国の死人が憑くってなんでよ。どうしてよ」と、パニックで納得いかない様子。シークエンスはやともさんも「こんな人は初めて見た」と驚きの様子を見せました。世界各国の死人は「なんだ、この面白い日本人は」と思い、大泉さんに憑いて日本まで来てしまったのだとか。シークエンスはやともさんがいうには、「よっぽど居心地がいいからか、まだとれていない」と説明します。世界12か国の霊が憑いているという、大泉さんの左肩。ネット上には、さまざまなコメントや予想が寄せられていました。・世界各国の死人は笑ったわ!『水曜どうでしょう』で海外に行っていた時に憑いたんじゃない?・さすが!四国のお遍路の時は、いろいろなところに異常なことが起きましたからね…。・大爆笑した!もはや世界のスターですね。これからも大泉さんは、たくさんの生霊と世界各国の死人を楽しませながら、映画やドラマのみならずバラエティ番組などでも活躍することでしょう![文・構成/grape編集部]
2021年01月05日宇梶静江さん(87)は、詩人で、アイヌの解放運動の先駆者であり、俳優・宇梶剛士さん(58)の母でもある。生まれ育った北海道浦河郡では、道を歩けばはやしたてられ犬をけしかけられ、まともに学校にも行けなかった。23歳で東京に出て、アイヌ開放活動を始めてから四半世紀の間、手ごたえを得られずに苦悩していたとき、目の前に現れた「古布絵」。それは天啓だったーー。上京後は、喫茶店のウエートレスをしながら、定時制高校に通った宇梶さん。青春を謳歌しながら、どこかでこんなふうに考えていた。「もう、アイヌのことなんて忘れてしまおう」一目で同胞とわかる人とすれ違うことが何度もあった。でも、互いに目をそらすのが常だった。そして、差別のなかった夫と結婚。子宝にも恵まれる。平穏に暮らしながら、でも、静江さんのなかで「何かが違う」という違和感が募っていた。その後、「浦川恵麻」のペンネームで詩を書き始めた。「でも、内心では忸怩たる思いもあって結局ね、アイヌの詩を書けないわけ。アイヌを表現したいのに、『アイヌだ!』と言われてしまうのが怖くて書けない。そんな自分が許せなかった」35歳になったある日、静江さんは激しい頭痛とめまいに襲われる。病院へ駆け込むと、脳炎の一種「眠り病」と診断された。働きすぎや過度のストレスが原因とされる大病だ。検査を受けながら、生まれて初めて、死を意識していた。「やっぱり死んだら、先に逝ってしまった母ちゃんや姉ちゃんのもとにいきたかった。そのためにはアイヌらしい自然な形で死を迎えたい、そう思ったんだ」東京で暮らしながら、ずっと抱え込んできた違和感が、いよいよ臨界点に達しようとしていた。〈ウタリたちよ、手をつなごう〉72年2月8日、朝日新聞の家庭欄には、こんなタイトルの投稿が掲載された。「ウタリ」とはアイヌの言葉で、同胞、仲間の意味だ。その内容は、まず自らがアイヌだという告白に始まり、アイヌがさまざまな差別に苦しんできたこと、さらに首都圏に暮らす同胞に向けて、ともに語り合う場を持とうと呼びかけるものだった。そう、静江さんはついに「私はアイヌです!」と声を上げたのだ。「生きるか死ぬかという思い、それぐらいつらい公表だったよ」反響は大きかった。「私もいわれなき差別を受けてきました」「勇気ある発言に驚きました」と、多くの便りが寄せられた。しかしほとんど、和人からのもの。同胞の反応は冷ややかだった。「せっかくアイヌであることを隠し平穏に暮らしてきたのに、なぜ寝た子を起こすようなまねを!」。なかには「自分だけいい格好して、いったい何さまのつもりだ!」と怒鳴られることも。それでも、静江さんは諦めなかった。「このままではアイヌは前に進めない」と、果敢に動き続けた。 73年には「東京ウタリ会」を設立し、アイヌの権利獲得のための活動を始めた。連日、都議会に出向くなどした結果、75年、東京都で初のアイヌ実態調査が行われた。さらに都に掛け合い、職業安定所にアイヌのための職業相談員を置くことを認めてもらった。自らが相談員になって、あちこちの会社に求人の有無を聞いて歩いた。新聞へ投稿した38歳から還暦を過ぎるまでのおよそ四半世紀。成果は乏しく、彼女は悩み続けていた。95年の暮れ。静江さんは「もっとアイヌの文化を深く知らなくては」と、つてを頼って札幌へ。「あれは4月、札幌のデパートで催されたボロ布、古布の展示会を見に行って。幼いころ、よくボロ布を繕って着たりしてたから懐かしくてね。でもそこで、雷に打たれるような衝撃を受けたんです。『え、布で絵が描けるの!?』って。描きたくても紙も鉛筆もなくて地面に棒で描いていた子供時代を思い出してね。瞬間的に、幼いころから探し求めていたものが見つかったとわかったんです」すぐに作品制作に没頭した。真っ先に描いたのは、アイヌの村の守り神、見開いた真っ赤な目が特徴的なシマフクロウ。赤い目に「アイヌはここにいるよ、見えますか?」という思いを込めたのだった。以降、作品の展示と併せて「アイヌに生まれて」と題した講演活動も行ってきた。「63歳にしてカムイが古布絵に導いてくれた。本当に感謝です」「女性自身」2020年12月29日号 掲載
2020年12月21日「明日以降で申し込んでいる人でね、自分が(Go Toキャンペーンで)割引になると確実に言える人って、ひとりもいないってことですよね?だって事業者登録でいまマルになっているところどこもないわけだから」「基本的に先生のおっしゃった通りですけど……」「ちょっと待って、それじゃ国をあげての詐欺みたいなものだよ!」7月21日に行われた「野党合同国体ヒアリング」で、立憲民主党の黒岩宇洋衆議院議員(53)と観光庁の担当者の間で、こんな驚きのやり取りがあった。7月22日から行われるGo Toトラベルキャンペーン。だが、割引になると見込んで旅行に行ったのに、後から割引の対象外だったというような事態に陥る可能性があるのだ。Go Toトラベルでは旅行代金の半額、最大2万円が支援される。この事業の対象となる宿泊施設は「参加事業者登録」が必要だ。宿泊者全員の検温や本人確認、共用施設の換気や消毒の徹底など、参加条件が細かく設定されているが、それが守られていない場合は登録が認めらないことになっている。だが、宿泊施設の登録申請が始まったのは、なんと7月21日から。つまり、現時点で、どの宿泊施設がキャンペーンの対象になるかは確定していないというのだ。観光庁の担当者がこの日程を明かした途端、ヒアリングに出席した議員からは「えっ、登録は今日から!?」「(Go Toトラベルは)明日から始まるんじゃないんですか?」といった戸惑いの声が挙がった。「割り引かれると思っていたのに、今日から登録ということは、いざフタを開けたら(宿泊施設が)割引の対象じゃないってこともあり得るってことか?」という野党議員の質問に、担当者は「そうですね」と答えた。実際に料金の割引が始まるのは最速で7月27日だという。「22日から27日までの間は宿泊したことを旅行者が証明して還付という形で旅行代金の割引支援を行いたい」(観光庁担当者)というが、宿泊した施設の「参加事業者登録」が認められなかった場合、還付が行われない可能性があるということになる。このヒアリングではさらなる杜撰な運用方針が明らかになった。東京居住者の旅行はキャンペーンの対象外になっているが、出身地から住民票を移していない都内在住の学生など、居住実態と書類上の住所が一致していない場合は多々ある。出席議員からの「居住実態よりも(免許証などで)どこに本籍があるか証明されればいいのか」という質問に対して、観光庁の担当者は「はい、そうです」と明言。実際には都内に住んでいても、証明書などの住所が都外であれば問題ないみたいなのだが、新型コロナウイルスは免許証の住所を読めるということなのか。さらに、「若者や高齢者による団体旅行」も対象外になっているが、何歳からが若者や高齢者で、何人からが団体旅行かという定義はなく、「年齢とか人数というより、感染予防対策がしっかりできているかでチェックする」(観光庁担当者)という。「感染予防対策を徹底していると称すれば若者および高齢者の団体旅行も対象になるのか?」と問われると、「そのような考え方です」と認める。それならば、年齢などで区切る必要はなく、最初から「感染予防対策の有無」を条件にすればいいと思うのだが……。7月23日からの連休に間に合わせるために、見切り発車で始まったようにみえるGo Toトラベルキャンペーン。宿泊先でクラスターが出た場合の責任の所在を問われて、「宿泊事業者や旅行事業者に感染防止対策をしっかりやっていただきたい」と答えた観光庁。政府が責任を取るつもりがないことだけははっきりしているようだ。
2020年07月21日4月のドラマに先駆けてTBSラジオにて放送中の「TBSラジオ オリジナルドラマ『半沢直樹』敗れし者の物語 by AudioMovie(R)」に、宇梶剛士と壇蜜が出演することが分かった。2月11日より、全8話を2か月に渡り放送中の本ラジオドラマ。前作のTVドラマでは、数々の不正を幾度となく暴き、痛快な逆転劇をみせた半沢直樹だが、今回のオリジナルオーディオドラマでは、その半沢の逆転劇によって敗れ去った人々の“その後の人生”に焦点を当てている。今回出演が明らかになった宇梶さん演じる西大阪スチール社長・東田満と壇蜜さん演じる愛人・藤沢未樹は、3月10日(火)・17日(火)に前後編で放送予定の第3章に登場。東田は、東京中央銀行大阪西支店長の浅野匡(石丸幹二)と手を組み、計画倒産を図り決行。見返りを浅野に渡し、自身は多額の隠し財産を作り逃走するも、全責任を押し付けられた半沢の反撃に遭い、倍返しを食らい敗れし者のひとりに。そして東田の愛人・未樹は、計画倒産でできた隠し財産で自身のネイル店をオープンさせることを夢見ていたが、東田は金が全てで自分への愛情がないと分かると、彼を裏切り隠し財産の在処をばらしてしまう…。東田と未樹はその後一体どんな人生を歩んだのか?そんなドラマでは描かれなかった物語がラジオドラマで展開する。「東田のその後の人生が描かれるとは全く想像していませんでした」と予想外だったという宇梶さんは、「この作品で怒りや悔しさに心を支配されていた東田を支えてくれた未樹の愛情の深さを改めて知ることができました。東田と未樹の『その後』の人生を、多くの方に楽しんでもらいたいと思います」とコメント。一方、壇蜜さんは「テレビドラマでなぜ未樹が東田を裏切ったか、この作品で答え合わせができたような気がします」と内容について触れ、「今回改めて二人の信頼関係の強さを知ることができたので、ストーリーだけでなくそういった人間模様も楽しんでもらいたいです」と呼びかけている。TBSラジオ オリジナルドラマ「半沢直樹」敗れし者の物語 by AudioMovie(R)は毎週火曜日、ACTION内16時10分頃から約10分間(全8話)放送。日曜劇場「半沢直樹」は4月、毎週日曜日21時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年03月03日本誌グラビア撮影で「バレンタインデー公開なので楽しそうにお願いします」というリクエストに2人はユーモアあふれる表情を次々と。大泉洋(46)と小池栄子(39)が主演する映画『グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜』(2月14日公開)は、戦後混乱期の日本を舞台にした泣き笑い必至の珠玉の喜劇。劇中で演じた偽夫婦のまんま息ピッタリの2人に話を聞きました。対談は笑いが絶えず……。小池「大泉さんが演じた田島は、情けないダメ男なのに女にやたらとモテる。その人たらしな感じは、大泉さんご自身もあると思うなあ。つい構いたくなるし、ツッコミたくなっちゃうし(笑)。それでいて時折ふと見せる表情が色っぽかったりして。この人だったらしょうがないなあって許せちゃうんです」大泉「たまに?僕のなかでは全編セクシーに決めてるつもりなんだけどな。小池さんのキヌ子は、泥だらけで担ぎ屋をしているところから絶世の美女になるのよね」小池「“小池栄子ってきれいだったんだ”と思ってもらえたらうれしい(笑)」大泉「よくさ、モテる人ってマメだって言うじゃない。田島もそうなんだけど、僕にはマメさはないなあ。面倒くさいんだもの、何をするのも(笑)」実生活で家庭を持つ2人。夫婦の間で大切だと思っていることは?小池「信頼かなあ。それさえあれば大概のことは目をつぶることができると思います。夫婦といえどもそれぞれの人生があるだろうし、同じ方向さえ向いていれば細かいことはいいのかなって。束縛するのもされるのもあまり好きじゃなくて」大泉「僕が思うのは、相手に期待しないってことかなあ。期待しないけど、何かしてくれたら感謝する。結婚したらいろんなことをしてもらえると思ってしまうんですよ、とくに男は。でも、嫁さんって肉親じゃないからね。他人だから。腹立つこともあるし、けんかすることもありますよ。でも、最終的には戻るわけ、“俺みたいな人と一生いると決めてくれたこの人に感謝しなきゃならんな”というところに」小池「素晴らしいですね」「女性自身」2020年2月25日号 掲載
2020年02月16日俳優の大泉洋が13日、新型タントPRイベント「NEW TANTO LIFE MUSEUM」1日館長就任式に出席。1日館長に就任した。ダイハツは、2019年7月にフルモデルチェンジをした新型タントの車両体感ができる「NEW TANTO LIFE MUSEUM キャラバン」を7月13日より全国各地で順次実施。そのオープニングとなったこの日は、CMキャラクターの大泉洋が「NEW TANTO LIFE MUSEUM」の1日館長として登場し、1日館長就任を記念して制作された巨大銅像、"巨大泉洋"(きょだいいずみよう)をアンベールした。あまりにもそっくりの巨大な像に「素晴らしいじゃないですか! すごい再現度ですよ」と目を丸くするも、「目の隈にウエーブ感も出ているし、この重たいまぶたにだらしない口、そして低い鼻って、やかましいわ!」と自虐ネタで笑いを誘う場面も。トークショーでは最新CMの話題となり、「東京スカパラダイスオーケストラさんのカッコいい曲に合わせて素晴らしい仕上がりになりました」と満足げで、「細かい動きを要求され、最終的にはムーンウオークをしてくださいと言われました。この歳までムーンウオークをやったことがなかったものですから、実際に習って頑張ってやりました。大変満足です」と笑顔を見せた。コミカルな演技から重厚感ある演技まで、幅広いキャラクターを演じている大泉。マルチに活躍している点について問われ、「ウチの事務所のCREATIVE OFFICE CUEの会長でもある鈴井貴之の社訓が『マルチであれ!』なんです。すべてができる人間でなければいけないと日頃から思っている訳でございます。マルチですべてをこなさなければいけないのが私のモットーです」と回答。また、現在放送中の主演ドラマ『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)にも触れて、「どうしてもコミカルのお芝居が多いですが、今やっているドラマでは重厚なシーンも多く、緊張感が半端なくて大変なんですよ。この前なんかラグビー部員が揃っている中で12ページの長ゼリフを言わなくてはいけませんでした。あの日は帰りたいと思いましたね(笑)」と振り返っていた。
2019年07月14日映画『そらのレストラン』の公開記念舞台あいさつが2日、東京・渋谷シネクイントで行われ、主演の大泉洋をはじめ、本上まなみ、岡田将生、深川栄洋監督が出席した。公開から1週間が経過したこの日は、"公開記念"と題して舞台あいさつ。主演の大泉は「共演者の皆さまが程よくおバカな方が多くて楽しかったです。深川さんが見事に撮影してくれるものですから、夜は時間があってご飯を食べに行けたりしました。みんなで食べる時間が楽しかったですね」と感謝の言葉。さらに「この映画では我々の家族が『いただきます!』と言う訳です。本当にモノを食べるということに対して感謝するようになりましたね。分かってはいるんですが、これまではおざなりに食べていて、これだけ苦労して作ったモノだったり命をいただいて生活しているんだな、と改めて思いました」と食事に対する思いを新たに感じたという。そんな大泉のコメントに「好感度上がったんじゃないんですか?」と冷やかした岡田は「僕が演じた神戸ちゃんは、東京から北海道に逃げます。僕自身も仕事に嫌気が差して逃げたくなることがあり、そうか、北海道に行けばいいんだと思いました」と過去に逃げ出したい仕事があったことを告白。すると、大泉から「悩んでいるのか? 何の仕事の時?」とツッコまれた岡田は「それは言えませんよ!」と慌てつつ、「素敵な先輩方がいてグチャグチャ喋ってちゃんとお芝居をし、帰って一緒にお風呂に入って寝るという生活が本当になかったので、青春を謳歌したような作品でした」と話した。舞台あいさつの最後には、大泉の娘が書き記した手紙をMCが朗読するというコーナーも。「最近良いことがないって言ってたけど、大丈夫だよ。私がいるからね。漢字テスト、パパのお陰で合格したよ。私は『そらのレストラン』を見てすごく感動した。大人になったらパパみたいに上手に泣ける女優さんになりたいです」という娘の手紙に大泉は「最近本当にツイてないんだな~。全然関係ないのに何で書いちゃうんだろう?」と言いながらも照れ笑いを浮かべていたが、「もう少し感動的にやって欲しいですよ。ちゃんとサプライズにして欲しい! 今朝、妻に『はい! これ映画の人に渡して』と渡されて、僕が持ってきたんですよ。中身は見てないです! 中身見たら直してましたよ」と明かして観客の笑いを誘っていた。2012年公開の映画『しあわせのパン』、2014年公開の映画『ぶどうのなみだ』に続き、大泉洋主演の北海道シリーズ第3弾となる本作。北海道道南のせたな町を舞台に、海が見える牧場で作り出されるチーズと様々な食材が仲間と家族の心を繋ぎ、絆を強めていく様を丹念に描く。主演の大泉は、様々な葛藤を抱えながらも一日限りのレストラン開店に向けて奔走する亘理役、その妻・こと絵役には本上まなみが、エリートサラリーマンだったがせなた町にやってきて本来の明るさを取り戻していく牧羊の神戸陽太郎役を岡田将生が演じている。
2019年02月03日TBS系ドラマ『中学聖日記』の黒岩晶役で注目を集めた俳優・岡田健史が18日、公式インスタグラムを開設した。『中学聖日記』の最終回終了後に初投稿。自身の写真を添えて「はじめまして、公式です。本人です。これからもよろしくお願いします。おやすみ」とあいさつした。インスタ開設にファンから「インスタ開設嬉しいです」「待ってました!」「インスタ開設待ってましたあああ!!」と歓喜の声が続々。また、「黒岩くん大好き」「最終回めっちゃ感動でしたー」「黒岩くんロス……」「中学聖日記最高すぎました!」「中学聖日記最後まで素敵なドラマでした」とドラマの感想も多数寄せられている。『中学聖日記』は、10歳年下の中学生・黒岩晶(岡田健史)に心惹かれていく女性教師・末永聖(有村架純)の“禁断の純愛”を、儚くも美しく描いたラブストーリー。岡田は、オーディションでこの役をつかみとり、今作で芸能界デビューを果たした。
2018年12月19日大泉洋主演『こんな夜更けにバナナかよ愛しき実話』の公開に先駆け、物語の舞台であり、ロケ地にもなった北海道・札幌にて上映会&舞台挨拶が行われ、大泉さんはじめ、共演の高畑充希、三浦春馬、前田哲監督が登壇した。本作は、難病を患いながら自由気ままにワガママに生きた、北海道在住の実在の人物・鹿野靖明と、そんな真っ直ぐな生き方をする彼に会って変わっていく人々の人生を描いた、実話を元にした物語。■大泉洋、札幌凱旋に「少しグッときました」まず、地元でもある北海道での舞台挨拶ということで、司会から「北海道が生んだ大スター!」と紹介されると大泉さんは「ありがとうございます!北海道が生んだ大スターだなんて、毎回本当のことを言われても(笑)緊張するばかりですね」といつもの調子で挨拶。しかし、「札幌でオールロケをした本作が初めて(札幌の)みなさんに観ていただける日がきて、なんだか少しグッときました。鹿野さんがどんなことを思って日々必死に生きていたのかを気楽に観ていただきつつ、何かを感じ取ってもらえると嬉しいです」と少し感極まった様子で言葉を続けた。高畑さんは「(役柄で)北海道が生んだ大スターの介助をしました!夏にロケをしましたが、食べ物もおいしいし空気もきれいで、いいところばかりで移り住むなら北海道だなと思いました。この空気感がギュッと映画に詰まってるかなと思います」と語り、三浦さんは「北海道が生んだ大スター!の大泉さんのすごさを、撮影現場で毎日見ていました。大泉さんにご挨拶に来るお客さんが毎日必ずなにかお土産を持って、たくさん来ていて…(大泉さんが)大司教のようでした」と、まさに“北海道が生んだ大スター!”なエピソードを激白。大泉さんは「よくみなさん陳情にいらっしゃいますね。千歳空港を歩いていた時なんかは、次から次へと新商品を持ってくる方が現れて(笑)。ぜひお願いします!と言われて、全部味見したりして」という面白エピソードも語り、冒頭から場内は大爆笑に。そして前田監督は「みなさんの厚いご協力のもと、無事に作品が完成しました。鹿野さんの部屋での撮影は、実際に鹿野さんが住んでいたお部屋をお借りして撮影しました。また、今日もいらっしゃっていますが、鹿野さんのお母様にも協力していただきました。先ほど大泉さんとも会ってもらいましたが、スクリーンを観ていたら大泉さんが自分の息子さんのように見えてしょうがなかった、と言っていただき、よかったなと思いました」と実際の鹿野さんのお母様のお話も交え、札幌での撮影した作品をアピールした。■「鹿野さんは『水どう』を観ていたんじゃないかという気が…」その札幌が舞台となったことについて、大泉さんは「実際に北海道で生活されていた鹿野さんを演じられたのは、不思議な縁を感じました」とコメント。「鹿野さんは、いろんな不安があってよく眠れなかった方だと聞いていたので、夜に『水曜どうでしょう』とかを観ていたんじゃないかなという気がなんとなくしています。番組でよく騙されていた男が、自分を演じることになっているとは鹿野さんも思わなかったんじゃないかな」と語った。また、実在の人物を演じるにあたり、撮影中に心掛けていたことを聞かれると「鹿野さんは、ぱっと見ワガママに見えるのですが、演じてみて思うのは鹿野さんが言っていたことはそんなにワガママではなくて、普通の人と同じように生活がしたかったんだなと思います。その部分と、映画としての見え方との兼ね合いをうまくつけるのが難しかったです」と難しかった側面も告白した。■高畑充希、やっぱり怒っていた?あのシーンがカットに撮影エピソードがポンポン飛び出す中、ほかに思い出に残っているエピソードを聞かれた三浦さん。「大泉さんがセッティングしてくださってスタッフ・キャストのみなさんと、ジンギスカンやシカ肉のしゃぶしゃぶなど(北海道らしい)ごはんに行けてよかったです」と話すと、前田監督からすかさず「ごはんの話だけじゃなくて撮影現場についてはもっと無いの!?」とツッコミが。すると、大泉さんが「ラストシーンあたりの朝の美瑛でのシーンなんか…」と好アシスト!三浦さんだけでなく高畑さんも「あのシーンは忘れられないですね」と同調。全員がかなり何度も走ったシーンだったそうで、「(朝早くて)すごく眠たくて…。でも景色がきれいなことを心の支えに何度も撮影したラストシーンがあったのですが、完成した本編を観たらまったくそのシーンがなくて!本当にこの監督は…って思いました」と、語尾がつい強くなってしまうほどだった高畑さん。それを聞いた前田監督が「同じシーンで大泉さんは、俺は何度でもできるよ!大丈夫だ!とものすごくポジティブなんです。その一方でひとりだけプンプン!としてる人がいたんです(笑)」と暴露。大泉さんが「僕は正直動けない役で、電動車イスなので何往復でもできるんですよ。それに付いてこなきゃいけないこの子(高畑さん)本当かわいそう…」と話すと、高畑さんは「しかもちょっと坂だったんですよね。結構大変で何回も撮ったので、ちょっと怒ってたけど…」と本音をぽろり。監督ら3人は「やっぱり怒ってたんだ」「あれ怒ってたね」と大爆笑となった。3人のコンビネーションのよさや和気あいあいとした雰囲気も垣間見れるエピソードトークが続いたが、実は大泉さんと高畑さん、三浦さんは今回が初共演。前田監督は「最初から3人のコンビネーションはすごくよかったですね」と明かし、大泉さんも「なんだかあまり気を遣わなくていいような2人でしたね。気楽な方たちでした」と3人の空気感がとてもよかったことも改めて語っていた。■SNSで「『洋ちゃんサイコー』と書いて広めて!」最後に大泉さんからは「いつもは楽しんでもらえればいいやと思うだけのところ、この映画に関して言うと鹿野さんのような障がいを持った方たちが、よりよい環境で住めれば素晴らしいことだなと思います。彼らが求めていることは、僕たちと変わらず普通に生活することだとも聞きました。この映画を機に、そんな方々の想いも知っていただけるといいなと思います」と真摯な言葉が。「それでもこの映画は本当に堅苦しくなく、ゲラゲラ笑っているうちに終わるような気楽な映画です。面白かったらSNSにそれぞれに宣伝してください!『洋ちゃんサイコー』とかファンっぽくない感想でぜひ書いて広めてください!(作品を)楽しんでください!」と笑いを誘いつつ、大盛況のうちに舞台挨拶は終了した。『こんな夜更けにバナナかよ愛しき実話』は12月28日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:こんな夜更けにバナナかよ愛しき実話 2018年12月28日より全国にて公開予定©2018「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」製作委員会
2018年11月21日俳優の大泉洋が、『怪盗グルー』シリーズで知られるイルミネーション・エンターテインメントの長編アニメーション最新作『グリンチ』(12月14日公開)でハリウッド映画の吹き替えに初挑戦することが決定し13日、大泉の吹き替え入り日本版予告映像が公開された。絵本作家ドクター・スースの名作『グリンチ』を映画アニメ化。世界中で愛される超ひねくれもの“グリンチ”が、イルミネーションの最新作として日本にやってくる。このたび、主人公・グリンチの日本語吹替え版キャストに大泉洋が決定した。大泉演じるグリンチは、常に不機嫌で周りの村人たちに意地悪をはたらくという、超ひねくれ者。小さい頃は純粋で可愛かったのに、オトナになったら超いじわるなヤツになってしまうという役どころで、少しぽっちゃり気味の全身緑の身体に、トレードマークである赤いマフラーを巻き、ふてぶてしく歩く姿は、どこか愛らしく憎めないキャラクターだ。大泉は「今回僕が演じるグリンチは、人の幸せが大嫌いでいじわるばかりしている“超ひねくれ者”です。そんなグリンチのキャラクターにぴったりということでオファーを頂いたそうなのですが、“正直でピュアな大泉洋”としましては、『なぜだろう?』と不思議に感じております!」とユーモアあふれるコメント。「でもこれがまた憎めない部分もある本当にユニークなキャラクターなので楽しんで演じ切りたいと思います!」と意気込んでいる。配給会社の担当者は「グリンチというキャラクターに出会った瞬間、真っ先に大泉洋さんを連想しました。大泉さんをもしアニメキャラ化したら、きっとこんな感じだろうな…と。いえ、決してひねくれている所が似ているという意味では無いです。違います」と、オファーの理由を明かしている。(C)UNIVERSAL PICTURES
2018年07月13日5月19日(土)放送のNHK総合「SONGS」は「SONGS×大泉洋スペシャル」と題してお届け。この4月で12年目を迎えた本番組が初となる“番組の顔”として大泉さんを起用。番組の“責任者”としてアーティストの素顔や想いを伝えていくことになる。大泉さんは北海道学園大学演劇研究会から生まれた演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバーとして1996年の「LETTER~変わり続けるベクトルの障壁」から公演を重ね続け、大泉さんが作・演出を手がけた「下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。」が全国6都市64ステージで53,000人を動員するなど同ユニットを人気劇団へと成長させた。また北海道テレビの深夜番組「水曜どうでしょう」にも出演、地方局の深夜番組ながらその面白さが評判を呼び番組は大きな人気を博するようになったほか、「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」や「ハケンの品格」NHK大河ドラマ「龍馬伝」などのドラマで全国区の注目を浴びるようになった。また2011年公開の『探偵はBARにいる』では日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。その後同作は人気シリーズとなりこれまでに3作が製作されたほか、『清須会議』『駆込み女と駆出し男』『アイアムアヒーロー』など主演作も次々と公開され、いまや日本を代表する個性派俳優の1人として知られている。そんな大泉さんが「SONGS」の“顔”となることが決定。今後は番組に毎回登場し、上質な音楽や映像をたっぷりと届けながらそのトーク力で楽しく、柔らかい番組にしていくという。ただ大泉さんは「司会」や「ナビゲーター」ではなく番組の「責任者」ということで、具体的にどんな立場で番組と関わっていくかについては先週の放送と本日の放送で明かされるとのこと。今夜の「SONGS×大泉洋スペシャル」では今後の放送ラインナップを映像で確認、責任者として果たすべき“お題”が次々と振られるなかで大泉さんが「こんなことまで責任者の責任なの!?」とボヤく場面も。新たに生まれ変わる「SONGS」に注目だ。「SONGS」は5月19日(土)23時~NHK総合で放送。(笠緒)
2018年05月19日『探偵はBARにいる3』が公開中だからというわけではないが、大泉洋は、ミステリアスだ。え? と思った人もいると思うが、まあ、話を聞いてほしい。大泉洋は、たしかに、一見、わかりやすいアイコンである。故郷の北海道をこよなく愛しながら、芝居やバラエティーをやっている、気取らず親しみやすい、ユーモアにあふれたおしゃべり上手な好人物という印象を彼に対してもっている人が多いと思う。それを、いやいや違うと覆すつもりはない。改めてプロフィールをおさらいすると、大泉洋は、北海道で劇団TEAM NACS活動と平行しながら出演していた北海道ローカルのバラエティー番組『水曜どうでしょう』から火がついて、みるみるうちに全国区の人気を獲得。テレビドラマ、映画、舞台と大活躍している。前述の魅力につけ加え、バラエティー番組では何かと弄られ、そのつどボヤくのも特徴で、困り顔が似合う俳優という印象もある。そこが愛らしい。と同時に、気になるのは、そこなのだ。ほんとうに、この人は弄られボヤくキャラなのだろうか。○ハードな事件に巻き込まれる探偵大泉洋が主演の『探偵はBARにいる3』の“探偵”(なぜか名前がなく“探偵”のみ)は、ススキノのプライベートアイとして、街を知り尽くし、困った人を助けるお仕事をしていて、しょっちゅう命の危機にさらされている。映画の1でも2でも3でも、なかなかハードな事件に巻き込まれているのだが、常に飄々としていて、どんなに酷い目にあっても、笑いにしてしまう。それは、脚本家の古沢良太の持ち味でもあるのだろうけれど、大泉洋と相乗効果を成して、よりいっそう楽しい。真冬の北海道の海の上、ハダカで小舟に磔にされる場面なんて、実際、その場にいたら笑えない寒さだと思うが、大泉洋はみごとなまでに笑いの場面以外の何ものでもなくしてしまう。3では、1と2にあった、ザッツ昭和のハードボイルド探偵もののイメージーー血がほとばしる暴力シーンやオネエチャンのハダカもいっぱいみたいな部分がずいぶんとソフトになり(これは、吉田照幸監督の個性か、テレビで放送するときのBPO対策か不明)、大泉洋はますます軽やかになった。だが、話は重い。探偵の相棒・高田(松田龍平)の知り合いに依頼された、女子大生(前田敦子)行方不明事件を追っているうちに、裏に危険な組織があることがわかる。そして、その組織に関わっている女性・マリ(北川景子)は、かつて彼女が行き倒れていたときに探偵が助けた人物だった。とても重たい秘密をもった彼女を、探偵は救おうと奔走する。そのクライマックスには誰もが驚かされるだろう。探偵が、マドンナ的役割のゲスト女優といい感じになるのはシリーズのお決まりで、とりわけ今回の探偵とマリはかなりいい感じになる。でも、そのいい感じになり方も、恋愛映画の金字塔『恋人たちの予感』にオマージュを捧げた微笑ましいものになっている。ススキノのプライベートアイとして、あらゆる意味で百戦錬磨であるはずの探偵なのに、この可愛さは何? という、いわゆるギャップ萌えを狙っただけにとどまらず、おそらく、そんなにあらゆる面で強くなんかなれない男性観客にも親近感を呼ぶこと請け合いだ。こんなふうに男からも女からも共感の眼差しを一身に受ける探偵。その一見、そんなに強そうに見えない彼が、一度やると決めたことには、危険を承知でぶつかっていく姿に胸を熱くしながら、でも、きっと、探偵はすごく強いのだと、私は勝手に思う。本当は、寒さも熱さも痛みもへっちゃらの不死身の男で、でも、ちょっと弱そうに見せているエンターテイナーなのだと。○大泉洋の魅力とはその疑惑の真偽に関してはどうでもよくて、こう見えて実は……というミステリアスな部分をちらつかせているところが探偵の魅力であり、そっくりそのまま、大泉洋の魅力ではないかと思う。古沢良太は、大泉は「どんなことを書いてもどうにかしてくれるだろうと信頼しています」とテレビブロス12月2日号で語っていた。それはつまり、大泉洋はなんでもウェルカムな最強の俳優であるということだ。だって、ふつう、ハダカで冬の海に出ないですよ。よっぽど強靭ですよ。それをやっておきながら、ボヤく。困り顔する。ほんとうに、強くて、できる男は、それを見せないということを、大泉洋は体現している。つまり、彼の人生最大の演技は、彼が本当はいじられキャラでもボヤきキャラでも困り顔キャラでもないってことなんではないか。大泉洋に何度か取材をしたことがあるが、常に話が面白くなるように気にかけてくれていることもひしひしと感じる。すべてを笑いに変えられることは、ほんとうの強さだ。大泉洋の脳みそや身体の中で、いったいどんなふうにして、すべてをエンターテインメント化しているのか、その工程こそが、最大のミステリーである。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、構成した書籍に『庵野秀明のフタリシバイ』『堤っ』『蜷川幸雄の稽古場から』などがある。最近のテーマは朝ドラと京都のエンタメ。
2017年12月08日俳優の大泉洋が11月22日(水)、丸の内TOEIにて開催された「大泉洋映画祭」の初日に、女優の前田敦子と共に登壇。最初の挨拶で「栄えある第1回大泉洋国際映画祭にご来場いただき…」と自ら“第1回”と“国際”をつけ足して映画祭の壮大さをアピールしていたが、主催の東映の関係者が、大泉さんが聞こえるところで前田さんとイベント進行の打ち合わせをしたり、大泉さんをかたどったトロフィーを受賞の前に大泉さんに見せるなど、“やや軽い”対応に「茶番感がひどいというか、もうちょっと重々しくやってほしかったな」とお得意のぼやき節も披露していた。■俳優界で自分の映画祭をやるなんて僕しかいない!「大泉洋映画祭」は、自身が主演を務める映画『探偵はBARにいる3』の公開を記念して、俳優の大泉洋をより楽しんでもらうために、11月22日より、厳選された主演映画7作品を集めて上映するというもの。期間中に『探偵はBARにいる』、『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』、『しあわせのパン』、『グッモーエビアン!』、『青天の霹靂』、『駈込み女と駆出し男』、『アイアムアヒーロー』が日替わりで上映される。大泉さんは、「おそらく日本の俳優界でこんなイベントをやるのは僕だけかなと。まあ真似する俳優さんはいないでしょうね」と自嘲気味に語っていたが「すでに公開が終わった自分の作品が、また映画館で上映されるというのは嬉しいことです。自分もまた大きなスクリーンで観たい」と笑顔をみせる。この日は、上映7作品の中から、最優秀主演男優賞が発表されることに。プレゼンターを務めた前田さんが、渡された封筒をから受賞者が書かれた紙を出す姿を、舞台中央で祈りを込めながら見つめていた大泉さんは、自身の名前がコールされると感極まった表情を浮かべる。「まさか取れると思っていなかったので正直驚いています」と大泉さんは感情を込めて語ると、いつもの大泉ワールドに場内は大爆笑に包まれた。■大泉洋&前田敦子が互いに俳優としての魅力を語る!大泉さんの大ファンだと公言している前田さんは「“みんなの友達、大泉さん”みたいな感じで、誰にでも明るく楽しく接してくれる人柄も素敵です」と大泉愛を爆発させると「いろいろな役柄を演じていて、普通にファンです。現場でも格好いいですし、演技についてちゃんと相談にも乗ってくれて、自身の悩みとかも隠さず見せてくれるので、とても救われます」と俳優の先輩として、尊敬する存在であることを明かしていた。そんな前田さんに「忙しいなか、遅い時間に(『探偵はBARにいる3』のロケ地である)北海道に来てフラフラになりながら撮影しているのが印象に残っています。お芝居が好きで、本作でも馬鹿っぽいけどずるがしこい役をうまく演じていていました。あっちゃんが出演してくれたおかげで作品に厚みがでました」と大泉さんも絶賛していた。■大泉洋が語る映画とテレビドラマの違いさらに大泉さんは「映画もテレビも映像であることは変わらないのですが、映画は時間の掛け方が違う。とことんこだわることにより、絵に奥行きや広がりがあると思うんです」と映画とテレビドラマの違いを語ると、「『探偵はBARにいる3』もみんなで一生懸命作った映画です。この映画祭でパート1と2が観られるので、続けて観ていただいてもいいですし、パート3だけ観ても十分楽しめる作品になっています」と映画をアピールしていた。『探偵はBARにいる3』は12月1日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月22日世界トップレベルのスピードを誇るサーブを武器に大活躍中のバレーボール・柳田将洋選手にお話を伺いました!新天地でも体幹を鍛え、より精度を増したい。世界を切り裂くビッグサーブと称される、柳田将洋選手の高速ジャンプサーブ。平均時速120kmと、世界でもトップレベルのスピードがある。この秋に約2年在籍したサントリーサンバーズから、ドイツ・ブンデスリーガ1部のTVインガーソル・ビュールとプロ契約し、移籍。新天地での選手生活が始まった。「9月のグラチャンバレーが5敗に終わったのは、海外のチームに対し、高さとパワー、それ以外にも劣っている部分があっての結果だと思っています。次のステージではそれをしっかり踏まえ、個々の力を上げ、僕自身はまた代表に戻ってきたいと思っています」本人は新天地に向かう気負いを微塵も見せず、淡々と冷静に話す。「最初は言葉で苦労しそうですね。生活ではドイツ語、チームでは英語が必要だと思うので、できるだけ話せるようになりたいです。プレー自体は言葉がなくともやれる部分はありますが、話せないとプレー以外の場で伝えられないので、最初はそこが課題です。人見知りなんで積極的にコミュニケーションをとるのは苦手ですが(笑)、バレーボールを通じてチームメイトともうまく交流していければと思います」そしてファンが気になるのは、3年後に迫ってきた2020年東京オリンピックに向けての動向。「高さ以外はすべて課題。精度であったり、体の機敏さもまだまだ。ドイツでも新しいチームのトレーナーと相談しつつ、自分がやってきたトレーニング法とすり合わせて、高いところを目指せたらと」実際、柳田選手は体幹トレーニングを強化した結果、ジャンプサーブの精度が格段に上がるという実績を積んできた。「体幹は器具がなくても、自重をコントロールして鍛えられる。全日本のメンバーの中で僕はまだまだ体幹が弱いと思うので、体づくりをしっかりしてステップアップしたいですね」最後にバレーボールの試合に女性をガイドするなら、どんなふうに観戦を?と聞いたところ、「いやぁ、むずかしいですね(しばし頭を抱えつつ)。男子バレーは、実際に観るとスピードがすごく速いんです。サイドから両チームを観るのもおもしろいけど、実は選手の後方となるエンドからがお勧め。サーブが自分に向かってくるから迫力があるし、奥のチームが見えず、手前のチームに集中でき、どのぐらいの高さから打ってくるのか、ブロックやレシーブの様子もしっり楽しめます。だからエンドに案内しましょう!」プライベートも気になります!・オフの日の楽しみは?「楽しくお酒が飲みたい。これからは、ドイツビールが楽しみです。お酒を飲んでリラックスすると、異国の地でも日常に戻れる。日本でも買い物は気分転換になったので、ショッピングもしたいです」・応援の声、伝わってますか?「コートで応援の声はよく聞こえます。個人的にはみんなが揃うかけ声より、一本決まったあと、個々があげた声で会場がうわっと盛り上がる瞬間にモチベーションが、がーっと一気にあがります」※写真はサントリーサンバーズ在籍時やなぎだ・まさひろ1992年7月6日生まれ。東京都出身。2013年全日本メンバー入り。今秋ドイツ・TVインガーソル・ビュールとプロ契約。インナー¥9,000シャツ¥23,000パンツ¥26,000(以上ジュンハシモト 表参道ヒルズ店TEL:03・5414・1400)※『anan』2017年11月1日号より。写真・酒井貴生(aosora)インタビュー、文・今井 恵(by anan編集部)
2017年10月25日俳優の大泉洋、松田龍平、北川景子が1日、映画『探偵はBARにいる3』(2017年冬公開)の製作発表会見に登場した。同作はミステリー作家・東直己の「ススキノ探偵シリーズ」を実写化。2011年、2013年に映画化し、シリーズ第3弾となる。札幌・ススキノを舞台に、探偵・大泉と、その相棒・松田が様々な事件に関わっていく。今回のヒロインとして、北川が新たに加わることとなった。4年ぶりとなる新作に、松田が「大泉さんが忙しいから」と言い訳すると、大泉は「あなたこそ、連ドラ(TBS系ドラマ『カルテット』)やってるよね今?」と抗議。大泉は「なんで連ドラ受けるの!?決まってましたよねこっち」と責めたが、松田は「とにかくうれしいです。ありがとうございます」とかわしていた。2月中旬からの撮影に、大泉はなおも「本当に心配なのは松田くんのスケジュール」と不安げな様子に。「(『カルテット』が)『トリオ』っていうタイトルに変わるんじゃないか、なんとか残りの3人でやってもらうしかない」とドラマについて心配しながら、「アクションとかもあるので、『バイオリン弾いてんじゃねーよ』と私は思っちゃいますけど」と、訴えていた。大泉の心配に「大丈夫です」と主張していた松田だが、『3』の脚本の印象を聞かれると「ちょっとまだ読んでなくて……ドラマが忙しくて」と爆弾発言。大泉は「嘘でしょ!?」と驚愕し、「絶対言わないほうがいいよ! すごくないですか、この役者!!」と会場に訴えた。松田が「全体的になんとなく読んで。シンプルに面白さを凝縮した……」と言いつくろうと、大泉が「読んでないんでしょ!!読んでないのにやめてよ!!」と激しくつっこんだ。松田がさらに「『探偵』の面白さの原点回帰ですかね」と強引にまとめると、大泉は「なんで言おうとする!? 読んでないのに!!」と驚いた。オフマイクで「やばいやばい」と言う松田に、大泉は「まだありますから、じっくり読んでいただいて。面白いんですよ今回も」とフォロー。松田も「面白いんですよね」と読んだ体で頷いていた。
2017年02月01日俳優の宇梶剛士が、14日に放送された日本テレビ系バラエティ番組『メレンゲの気持ち』(毎週土曜12:00~13:30)に出演し、昨年放送され話題となったTBS系ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』で共演した女優の新垣結衣について「普通の価値観を持っている人」と語った。同ドラマで新垣演じる主人公・森山みくりの父親・森山栃男を演じた宇梶。「『みくりパパ! みくりパパ!』と言われる」と反響を明かした。そして、新垣について「普通の価値観を持っている人」と話し、「若いときから芸能活動すると、仕事を進めている上で、例えば好き勝手ウロウロできないけど、彼女は普通の感覚でいる人」と語った。また、津崎平匡役を演じた星野源についても、「なんなんだ、この人のよさっていうか…とにかくたたずまいがよくて」と印象を説明。「すごく音楽に通じていて、彼の中に音楽性とかいろんな芸術が漂っているんだろうな」と話した。さらに、大ブームとなった"恋ダンス"について「踊れるでしょ?」と聞かれると、「踊れない」と苦笑。「覚えた方がいいと思って数回見たんですけど、これは無理だなと」と笑い、「変に踊れたら、こいつ踊りたかったんじゃないかって」という心配も明かした。
2017年01月14日「anan」2028号11/9発売は「大人の男2016」特集。今週の表紙は大泉洋さん。表紙撮影ストーリーを紹介します。表紙の素敵さにビビったあなたに、大泉さんのカッコよさをさらに熱弁!大人の男特集も今回で早くも3回目。西島秀俊さん、長谷川博己さんに続く表紙は、大泉洋さん!今回はじめてカバーを飾っていただくことになります。大泉さんがスタジオに入られて、さっそく衣装をご相談。「今回、こんな感じで…」と過去2号の『大人の男』のバックナンバーをお見せすると、「わかりました、できます!」と胸を反らせながらも、「あの、ちなみにこのタイトル(『大人の男』)、今回だけ急に変わったりしませんよねえ?」ととぼけてみせ、笑いを取るのも忘れません。「大丈夫です。最後に疑問符とかも、たぶん入りませんし!」私も胸を張って答えます。お着替えを済ませて登場された大泉さんを見たとき、カッコよすぎて腰が抜けるかと思いました、いや大げさではなく!私は『水曜どうでしょう』を録画して毎週見ていた人間で、大泉さんのことは「大好き!」なのですが、はっきり言って「カッコいい」という意識を持ったことが、あまりありませんでした(すいません!)。いつだってご本人が面白すぎて、まるで気取らないから危うく気が付きませんが、私は今回声を大にして言いたい。大泉洋さんは実はものすごくカッコいいんです!まずスタイルが良いです。長身で180センチメートル近くあります(これも意外じゃありませんか?)。そして立ち姿がすごく様になります。これは舞台をやっている人ならではの感じかもしれません。そしてお顔立ちも、非常にバランスが整っています。髪は、まあクルクルしていますが…それだって素敵です!というわけで、編集部の女子一同、撮影にうっとりしちゃったわけです。一方、大泉さんを囲むスタッフ、言ってみれば“チーム大泉”は、かなり男度が高い方ばかり。女性誌でよくお見かけする中性的な感じじゃなくて、「女心ってよくわかんねえんだよな~、ガハハハ!」とか言いそうな“骨太”な男性ばかり。そんな大人男子のなかで、中心にいて大きな笑いを取っているのが、大泉さんなのでした。TEAM NACSといい、大泉さんは男の人のチームのなかにいてつるんでいる感じがすごく似合うなあ、とそれもまた萌えた私でした。というわけで、とにかく素敵な大泉洋さんのお写真は、ぜひ誌面でご覧ください!インタビューも必見です。(S)
2016年11月08日俳優の大泉洋が4月23日に、都内で行われた主演作『アイアムアヒーロー』の初日舞台あいさつに登壇。日本公開を前に、ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭をはじめ、海外の映画祭で旋風を巻き起こしており、「優秀な子どもを持った親の気持ち。初めて見たときから、世界に通用する作品だと思っていたので、とても誇らしい」と胸を張った。初日舞台あいさつ/その他の写真原因不明の感染が原因で理性を失い、人々を襲う謎の生命体ZQN(ゾキュン)が日本全土にパニックを引き起こす。舞台あいさつには大泉をはじめ、有村架純、長澤まさみ、吉沢悠、片瀬那奈、マキタスポーツ、塚地武雅、原作者の花沢健吾氏、佐藤信介監督が登壇した。撮影は約2年前に行われ、有村は「待ちに待った初日。やっと公開され、今はすごく嬉しいです」と喜びのコメント。「正直、怖いしグロイし魂が抜かれた気分。見終わった後はすぐに席を立てず、『この映画、大丈夫なのかな』って思ったほど」とその衝撃度を振り返った。また、ZQNと戦う看護師を演じた長澤は、「現場でZQN(の特殊メイク)が出来あがる様子を見るのが日課でした。私もZQNやりたいなと思いながら(笑)」と話した。佐藤監督は「日本映画にはめずらしい作品。やるからには、力いっぱいやろうと決めた」と自信のアピール。花沢氏は「3回見ましたが、やっぱり面白い。原作者としては嬉しい限り」と手放しで絶賛した。『アイアムアヒーロー』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年04月23日4月23日公開の映画『アイアムアヒーロー』の試写イベントが14日、東京・飯田橋の神楽座で行われ、主演の大泉洋が出席した。本作は、累計600万部を超える花沢健吾原作の同名漫画を『GANTZ』や『図書館戦争』シリーズを手掛けるヒットメーカー、佐藤信介監督が実写化。謎の感染によって人々が変ぼうを遂げた生命体"ZQN"(ゾキュン)から逃れるため、冴えない漫画家・鈴木英雄(大泉洋)の生き残りを掛けたサバイバルを描く。公開を間近に控えたこの日は、65人の"おネエ"や"ドラァグクイーン"を招き、「おネエ絶叫試写会&ティーチイン」と題したイベントを実施。試写会後に主演の大泉が登壇し、65人のおネエを前にして「胸がいっぱい。胸やけがする…」と笑わせながら「本当に感動しています。こういう光景はあまり見られないですから」と目を丸くし、「ド偉い方を集めましたけど、この映画、マスコミの方に見ていただく完成披露試写会をやってないんです。初めての試写がなんでおネエなの? 正しいサンプルが取れないじゃないですか!」とスタッフに注文をつける場面も。とはいえ、終始おネエたちを楽しませ、後半にはおネエたちの質問に応えるコーナーも。「普段は妄想します?」という質問に「やっぱり誰しもがあるんじゃないんですか? 良い妄想、悪い妄想。今日なんか出る前にどういうリアクションになるか妄想しましたよ。男だからエッチな妄想もしますし、メイクさんやスタイリストさんが時たま接近されるトキがあって、そのままチューされたらどうしよう?とか。この前、オードリーの春日俊彰さんが同じドッキリをやられていて、羨ましいドッキリだと思いました」と答えておネエたちを喜ばせた。そんな大泉が主演を果たした本作。スペインのシッチェス・カタロニア国際映画祭とポルトガルのポルト国際映画祭で観客賞ほか4冠、ベルギーのブリュッセルファンタスティック映画祭でグランプリを獲得するなど、世界三大ファンタスティック映画祭を制覇した。「最初にこの映画を見た時、世界基準だと思い、『映画祭に出してください』とお願いしました。正しく評価していただいたという気持ちですよ。ファンタスティック映画祭はホラーやサスペンスなどに限定したモノですが、3つで全部賞を獲ったということは、この世界で負けなしの映画ですよ」と胸を張った。映画『アイアムアヒーロー』は、4月23日より全国公開。
2016年04月15日現在開幕中のV・プレミアリーグ男子に出場しているほか、FIVBワールドカップバレーボール2015での活躍も記憶に新しい、柳田将洋選手(サントリーサンバーズ)。試合や練習に大勢のファンが詰めかける人気の秘密はどこにあるのだろうか。今回はマイナビニュース会員のうち「柳田選手が好き」という女性100人に、その好きなところを教えてもらった。Q.バレーボール・柳田将洋選手の好きなところを教えてください。○プレーに惚れた・「きめるところ」(48歳女性/東京都/学校・教育関連/クリエイティブ職)・「プレーが素晴らしい。バレーに真摯に向き合っている感じがする」(35歳女性/東京都/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「サーブが凄いところ」(32歳女性/愛知県/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・「サーブの決まった瞬間がかっこいい感じがするんです。バシッと決まる感じが爽快です」(25歳女性/神奈川県/食品・飲料/技術職)・「瞬発力とジャンプ力に魅了されるから」(27歳女性/大阪府/団体・公益法人・官公庁/営業職)・「バレーがうまいところ」(25歳女性/宮城県/建設・土木/技術職(設計・エンジニア))・「良い仕事をするところ」(32歳女性/神奈川県/学校・教育関連/技術職)・「イケメンで、実力もあるところ」(29歳女性/東京都/ソフトウェア/技術職)○かわいい・「顔がかわいい」(26歳女性/愛知県/その他/秘書・アシスタント職)・「目がクリクリしてかわいい」(33歳女性/神奈川県/アパレル・繊維/販売職・サービス系)・「ちょっと童顔でかわいらしいところ」(24歳女性/山口県/食品・飲料/専門職)・「かわいらしさを備えたイケメン」(27歳女性/茨城県/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「さわやかで笑顔がかわいい」(33歳女性/京都府/金属・鉄鋼・化学/技術職)○スタイルがいい・「細身なのに強いとこ」(27歳女性/埼玉県/金融・証券/営業職)・「色白ですらっとしているところ。ジャンクスポーツでの話がうまかったところ」(23歳女性/埼玉県/金融・証券/販売職・サービス系)・「たくましいところ」(27歳女性/広島県/情報・IT/事務系専門職)・「華奢」(31歳女性/愛知県/食品・飲料/技術職)・「背が高くてバランスがいい」(26歳女性/北海道/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)○真面目な性格・「真面目そうなところ」(47歳女性/岩手県/医療・福祉/専門職)・「自分に厳しそうなところ」(31歳女性/福岡県/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「とても一生懸命で負けず嫌いそうなところがかっこいい」(29歳女性/埼玉県/医療・福祉/専門職)・「ストイックなところ」(29歳女性/北海道/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)○親しみが持てる・「やさしそう」(40歳女性/愛知県/学校・教育関連/その他)・「自然体で、近くにいそうな雰囲気」(32歳女性/東京都/食品・飲料/事務系専門職)・「身近にいそうな雰囲気だから親しみが持てる」(35歳女性/岡山県/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)○その他・「チームワークを大切にするところ」(29歳女性/東京都/医薬品・化粧品/事務系専門職)・「爽やかなのに芯が強いところ」(32歳女性/千葉県/その他/事務系専門職)・「自分のミスで点を取られても必ず自分で取り返そうと闘志を燃やす様子が伝わって来る」(39歳女性/東京都/運輸・倉庫/技術職)・「若々しくて見ていて元気が出そう」(50歳以上女性/北海道/商社・卸/販売職・サービス系)「かっこいい」の声が圧倒的多数を占めた、今回のアンケート。「きめるところ」「サーブが凄いところ」「サーブの決まった瞬間がかっこいい感じがするんです。バシッと決まる感じが爽快です」などのコメントが寄せられた。「イケメン」「笑顔がかわいい」「色白ですらっとしている」とそのルックスに注目する声も。また、「自分のミスで点を取られても必ず自分で取り返そうと闘志を燃やす様子が伝わってくる」「とても一生懸命で負けず嫌いそうなところがかっこいい」「チームワークを大切にするところ」などバレーボールに対する姿勢についての声もあった。調査時期: 2015年11月20日~22日調査対象: マイナビニュース会員(柳田将洋選手が好きな女性限定)調査数: 100人調査方法: インターネットログイン式アンケート※写真と本文は関係ありません
2015年11月30日セガフレード・ザネッティ・エスプレッソ・ワールドワイド・ジャパンは10月6日~11月2日、「ティーカプチーノ ~洋ナシとカスタードのタルト~」(税込480円)を全国の「セガフレード・ザネッティ・エスプレッソ」店舗で期間限定販売する。同商品は、洋ナシを使ったタルトをイメージした紅茶のカプチーノ。エスプレッソのように濃く抽出した紅茶と、きめ細やかなミルクフォームが生み出したリッチなテイストが味わえる。トッピングのクラッシュビスケットの香ばしさとマシュマロの甘さがアクセントとなり、香ばしいタルトのような味わいを生み出しているとのこと。
2015年10月01日「出来上がりを観て、原田監督は本当に天才だなと思いました」と手放しの感想を漏らす大泉洋。原田眞人監督の『駆込み女と駆出し男』で、大泉は“駆込み女”たちと出会う主人公の“駆出し男”中村信次郎に扮し、圧倒的なスピードのセリフ回しやコミカルさだけでなく、人を包み込むような穏やかな魅力をいかんなく発揮している。本作を「何かを迷っている人にとっては背中をひと押しされる感覚があるんじゃないですかね」という大泉に話を聞いた。その他の写真原案は井上ひさしの時代小説。江戸時代、離縁(離婚)したい妻は、幕府公認の寺・東慶寺に駆込んだ。まず行われるのは離縁調停人による聞き取り調査。御用宿の源兵衛(樹木希林)のもとに居候することになった、見習い医者かつ駆出し戯作者の信次郎は、そこでさまざまな事情を抱えた女たち(戸田恵梨香、満島ひかり)と出会う。原田監督と初めて組んだ大泉は現場を次のように振り返る。「監督はワンシーンを止めずに撮るスタイルなんです。とにかくお芝居の勢いを大事にする。ルールは、どれだけ間違っても芝居を止めないでという点だけ。気持ちが繋がりやすいので、やっていて楽しいですよ。ただ長いシーンの頭から最後までを何回もやる必要があるので、体力的にはキツイですけど(笑)」。かなりの尺を回した感覚があったが、完成した作品を観てビックリしたという。「とにかく展開が速い。セリフ回しも速いし、編集のテンポもすごく速い。まるでジェットコースターに乗っているような感覚。時代劇にそういうイメージがなく、撮影の感覚では、この映画、4時間になるんじゃないかと思うくらいだったんですけど、監督は最初から、2時間ちょっとだと話されていました。編集の妙というんでしょうか。本当に素晴らしくて。美しい景色はゆっくり見せてくれるし、テンポが速いところは畳みかけてくる。その緩急がとっても気持ちよかったですね」と笑みを見せた。自らを、「(舞台挨拶などで)人前に立つからには笑わせたいんですよね。面白いから人前に立っているんだという人でありたいんです。そこはちょっと純粋な役者の方とは考え方が違うかもしれません」と語る大泉洋だが、今や“しゃべり”だけでなく、皆が認める一級の俳優なのは説明不要。むしろ役者・大泉からは笑いというより、人の温かみや“可笑しみ”、さらにはペーソスまでが感じられる。観る者を笑わせ、泣かせ、引き込み、感動させる。その快進撃は留まるところを知らない。『駆込み女と駆出し男』公開中スタイリスト:九(Yolken)、ヘアメイク:西岡達也(vitamins)取材・文・写真:望月ふみ
2015年05月18日ここ数か月、朝のお茶の間を最もイライラさせている男。NHKの連続テレビ小説「まれ」のダメな父親が見事なまでに板についている大泉洋。15分という短い時間の中で“きっちりと”視聴者の怒りの炎に油を注ぎつつ、その流れでヒロインや周囲の人間を心配、応援する気持ちにさせてしまうのは、この男の高い演技力があってこそである。そんな大泉さんが、ドラマとは打って変わって、ダメ男たちから逃れてきたワケありの女たちを救うヒーロー(?)を演じているのが映画『駆込み女と駆出し男』である。2010年にこの世を去った人気作家・井上ひさしが晩年に11年をかけて紡いだ小説「東慶寺花だより」を原案にした本作。実は現代よりも離婚の数が2倍もあったと言われる江戸時代、離婚を望む女たちのための駆込み寺となっていた鎌倉・東慶寺に集った者たちの笑いと涙のドラマを描き出す。大泉さんが演じるのは、離婚を望む女たちを一時的に預かる御用宿「柏屋」で“離婚調停人”を務める信次郎。見習い医者であり戯作者でもある信次郎は、様々な事情や過去を抱える女たちと接し、彼女たちを助けていくのだが、目を瞠るのは大泉さんの“受け”の芝居。戸田恵梨香、満島ひかりらが演じる女性キャラクターの個性、その魅力が大泉さん演じる信次郎とのやりとりの中でグイグイと引き出されていくのが分かる。先述の朝ドラの「まれ」然り、とぼけたコミカルな芝居で自身も存在感を放ちつつ、共演陣のキャラクターを浮かび上がらせるのは、この男の“本領”とも言えるが、当人は「意識してやっているわけではない」という。「僕自身は、満島さん自身を立たせてあげようという思いで芝居するわけではないです。単純に“役”としてですね。満島さんが演じて出来上がった“お吟”さんという女性がいて、この人と対峙した信次郎がどうなるか?というだけで、あくまで映画としてそのシーンを成立させるためにどうすればいいのか?を考えます。だから相手のお芝居を見るまでは事前に自分の芝居を固めることもないですね。結果として共演者の“役”がシーンの中で立てばいいなとは思ってます」。一方で、信次郎の憎めないキャラクターが生き生きと浮かび上がってくるのが、「柏屋」の主人・源兵衛を演じた樹木希林や番頭の妻・お勝を演じるキムラ緑子らベテラン女優とのシーン。大泉さんはまず、樹木さんとの共演について「すごいとしか言いようがない。人間国宝を見ているようだった」と振り返る。「こんな機会はめったにないという気持ちで(樹木さんの芝居を)見てましたね。何を言っても面白くておかしみがある。人間国宝の落語を聞いてるようで、特に何って面白いことを言っているわけじゃないはずなのになぜか面白い。でも決めるところはしっかりと決めて、シリアスなお芝居もされるんです。現場は本当に和気あいあいとしてて、とにかく寒いからみんなで集まって火にあたるんですけど、そういう時の希林さんの話は、わりとゴシップが多いんです(笑)。あとはモノマネですね…。やたら似てるし最高に面白いんですけど、非常にブラックなモノマネ――メディアでは話せないものばっかりなんですけど(笑)」。メガホンを握ったのは『クライマーズ・ハイ』や『わが母の記』などで知られる原田眞人監督。これが時代劇初挑戦であり、大泉さんとも初タッグとなった。「撮影中は言ってくれず、その後のキャンペーンを一緒に回っている時に教えてくださったんですが、原田監督は井上ひさしさんの原案小説を読み終える頃には『信次郎役は大泉くんしかいない』と思っていたそうです。僕が喋りまくる『ドレッサー』という舞台(作・演出:三谷幸喜)があるんですが、それを見てくださって『大丈夫だ』と。現場でも原田監督からお芝居に関して『もっとこうして』というお話はほとんどなかったですね。『ゴチャゴチャ言うより、大泉くんに好きにやってもらった方がいいと思ってた』と仰ってました」。大泉さんにとってはNHK大河ドラマ「龍馬伝」、映画『清須会議』に続く時代劇出演。キムラさんと2人で話し合いながら、稽古を重ねて作り上げたという狭い布団部屋でのシーンなどを例に挙げ、大泉さんは原田監督の現場を「舞台の稽古的」と評する。「『龍馬伝』で大友(啓史)監督の演出を経験していますが、共通するところがありましたね。ワンシーンを止めずに撮り続ける。カメラを据え置いて『ここからここまでのカット』という撮り方ではなく、とにかくお芝居の勢いを大事にする。『龍馬伝』で大友監督と会った時に、非常に面食らったんですが、その経験があったから今回は面食らわずにいられました。カメラがどう動くか分からない中で、役者は縦横無尽に動いて好きにやっていい。ルールはひとつ、どんなに間違っても芝居を止めないこと。(この手法は)役者にとっては2つの面があって、楽しいことは楽しいんです。止めないので気持ちは繋がりやすいし、『前のカットでこれを右手に持っていたので…』といった細かい部分を気にしなくていいので気持ちよく演じられます。その代わり、そのワンシーンを何度も演じないといけないんです。どこをどう繋いで編集するのか分からないので、頭から最後まで何度もやる。体力的にはすごくキツかったですね」。芝居の勢い、役者の息吹を大切にしつつ、巧みな編集で繋ぎ合わされて完成した本作に大泉さんは驚きを覚え「これまでにない時代劇」と言うべき面白さを感じたという。「とにかくビックリしましたね。展開が早くて。実際のセリフ回しも速いんですが、編集のテンポも速いのでジェットコースターのよう。時代劇と言うと、じっくりゆっくり進むというイメージだったので…。撮影当初は4時間になるんじゃないか?というくらいの量があったんです。でも監督は『2時間ちょっとだ』とおっしゃられていて『どうやって?』と思ってたんですが…。決してバッサバッサとシーンを削ってるわけでもないし、映像をきれいに見せるところはゆっくりときれいに見せてくれる。編集の妙と言いますか、早いところは畳みかけてきて、緩急が気持ちいい作品。原田監督は本当に天才だなと思いました」。戯作者の卵である信次郎は、“離婚調停人”という役回りを人間を知る絶好の機会、ドラマの宝庫と捉えつつも、いざ仕事を始めると、時に命の危険も顧みず、女たちのためにあれやこれやと世話を焼く。あふれんばかりのサービス精神は、大泉さん自身とも重なる…いや、むしろこれこそ、この男を語る上で欠かすことのできないポイントである。大泉さんが出席した記者会見やイベントのニュースがポータルサイトのトップに掲載され、多くのアクセスを記録することがいかに多いか!「人気俳優だから」というだけが理由ではない。時に共演の女優からネタにされ、些細な発言をツッコまれ、イジられつつ、それが大きなニュースとなる。「常に“面白い人”でありたい。僕が人前に出た時に考える事は単純に笑って帰ってほしいってことだけなんです」――それが大泉洋のスタンスである。「人前に立つからには笑わせたいんですよね。『面白いから人前に立っている』という人でありたい、そこは純粋な役者さんとは考え方が違うのかもしれません。『面白かったね、大泉』と笑ってお客さんに帰ってほしい。以前『東方神起』のライヴを見に行ったんですが、トークがすごく面白くて、韓国の人なのに日本語でしっかり笑いを取ってるんです。そこで何を思ったかというと、僕が韓国語を話せたら、韓国人だって笑わせられるんだということ。それをマネージャーに言ったら『それは韓国語を覚えて韓国映画に出たいって話じゃないんですか?』と。確かに、そうは思わなかったんですよねぇ。咄嗟に思ったのは“韓国人を笑わせたい“だったんですよね(笑)。やっぱり根っこにあるのは『人を笑わせたい』ってことなのかな笑)」。ヘアメイク:西岡達也(vitamins) Nishioka Tatsuyaスタイリスト:九(Yolken) Kyu(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:駆込み女と駆出し男 2015年5月16日より全国にて公開(C) 2015「駆込み女と駆出し男」製作委員会
2015年05月15日小さな町で起こる“奇跡の瞬間”と愛に満ちあふれた感動の物語『トワイライト ささらさや』。主演の大泉洋さんのインタビューをお届します。──鑑賞直後にインタビューということで、号泣されていたらどうしようかと思っていたんですが……。大泉:ご多分に漏れず、泣いてしまいました。深川さんの映画はだいたい泣いちゃうんですよ。監督が泣きなさいと言っているところで全部泣いてしまいましたよ(笑)。ダイヤくんの本当の気持ちをエリカさんが知るところ、ユウタロウとサヤの今生の別れ、それと最後の回想シーンですよね。回想シーンの10分ぐらいずっと泣いてしまいました。──回想シーンはセリフがありませんが、脚本はどういうふうに書かれていたんですか? 大泉:要するにト書きだけですね。こういうことがあって、という。台本をいろいろ直す段階から私は読ませていただいていて。父親の描き方が難しくて、私もいろいろ意見を出させてもらって、そこがどんどん厚くなっていったんですね。撮影に入ってからも父親のパートは厚くなっていったんじゃないですかね。石橋(凌)さんは大変だったと思います。石橋さんが監督に“今日の降水確率は何%ぐらいですか?”とよく聞いてらっしゃって。つまり、どれぐらい泣かないといけないのかということです(笑)。“70%ぐらいでしょうか”と監督が答えて。石橋さんは現場に来るたびに泣かなくちゃいけないっておっしゃられていてました。でも、やっぱりその父親のパートはこっちも泣けるんですよねぇ。──最初から落語家の設定だったのでしょうか? 大泉:そうです。私がいろんな人に乗り移っていくという話において、大変よくできたからくりだなと思いました。私がその声を演じるならわかりやすいですけど、私が乗り移ったという設定で小松(政夫)さんや富司(純子)さんが演じられるというのは、難しいですよね。そこをわかりやすくするために、落語家の口調にするというのは、よくできたアイディアだなと思いました。乗り移ったことを表現するのに最適な設定だなと。高座の時だけでなく、ふだんもわりと落語家の口調にするということでうまくいったと思います。──乗り移ったシーンの出来上がりはいかがでしたか? 大泉:いやー、素晴らしかったですね。どうしても僕のセリフは早いですからね。落語家さんは立て板に水みたいなイメージもありますし。私はペラペラとしゃべるもんですから、それを小松さんや富司さんのようなお年の方があのセリフ回しをするのは大変だったろうなって思いました。ダイヤくんにいたっては、アッパレの一言ですね。また天才子役が生まれちゃったなと思いました。蒼くんは表情まで似てましたもんね。撮影の時に言われたんですけど、“今、日本で一番大泉さんを見てます”って。毎日毎日僕が演じたDVDを観ていたそうです。イケメンなのによくあんなおもしろい表情ができるなって思いました。驚いた時の表情とか、よく私の特徴を捉えているなと感心してしまいました。──お気に入りのシーンはどこでしょうか? 大泉:新垣(結衣)さん演じるサヤが連れ去られた子供を取り返して、“私はこの子の母親です”とユウタロウの父親に啖呵を切るシーンはグッときましたね。──新垣さんの印象は? 大泉:ものすごく落ち着いた方なんですよね。冷静に役をしっかりと考えて演じられていると思いましたね。赤ちゃん役の子との相性の問題もあるじゃないですか。相手は本当に何ケ月かの赤ちゃんですから。私は撮影の最初と最後に参加して、真ん中がっつりと空いていたんですね。後半参加した時、赤ちゃんの扱いがすごく上手になられているのを見て、撮影が大変だったんだろうな、本当にお母さんのように扱えるようになったんだなと、すごく印象に残りましたね。──すんなり夫婦役になりきることはできましたか? 大泉:そうですね。年はけっこう離れているんですけど、そんなに違和感はなかったですね。何度も言いますけど、すごく落ち着いた方でしたからね。CMなんかで踊っている、常に元気なイメージを持っていたんですけど、初めてお会いした時にすごく落ち着いた大人の女性だなと思ったんですよね。くだらない話をいっぱいしていたんですけど、くだらなすぎて覚えてないんですよね。最後の別れのシーンはまるまる一日かけて撮ったんですけど、新垣さんの素直な涙に助けられました。こんな奥さんと子供を残して死んじゃいかんなと。私にも奥さんと3歳の娘がいますんで、素直に涙が出ましたね。──この作品の良さをアピールするとしたら? 大泉:誰にでも安心して観てもらえる作品かなと思います。日本中の人が好きな物語がそこにあるって感じですよね。鉄板じゃないですか。娯楽として必要なものが全部ある。幽霊ものとくくると怒られるかもしれませんけど、亡くなった人が成仏できずに近くにいるという話は絶対泣けますからね。私もすごくやられてしまいました。コメディとしてもすごく質がいいと思います。──ちなみに、亡くなっている人の役は初めてですか? 大泉:そうですねぇ、初めてですね。死んじゃってるのに出てるというのは(笑)。今後もなるべく亡くなっている人の役をやっていきたいということはないですけど(笑)。昔、ねずみ男という妖怪の役はやったことがあるんですけど、あれがお化けなのかどうか、私にはわかんないです(笑)。幽霊は成仏という結末があるものですからね、泣けますよね。演じていてその切なさを感じていたので、そういうのはクセになるところがあるかもしれないですね。映画『トワイライト ささらさや』は11月8日(土)より公開 公式サイト
2014年11月04日映画『トワイライト ささらさや』の完成披露試写会が10月28日(火)に開催されたが、上映前の舞台挨拶に加え、上映後にも主演の新垣結衣、大泉洋、深川栄洋監督が再び壇上に姿を現し、映画を観終えたばかりの観客の喝采を浴びた。新垣さんが初の母親&妻役に挑戦した本作。夫を亡くし、生まれたばかりの赤ん坊と新しい生活を始めたさやと彼女の周囲の人々に乗り移りながら彼女の成長を支える死んだ夫のユウタロウの姿を描く。上映後、壇上にはピアノが用意され、本作で音楽を担当した平井真美子さんの演奏で劇中音楽が会場に響き渡る中、後方より客席の間を通って新垣さん、大泉さん、深川監督が再登場。サプライズ演出となったが、800人の観客は拍手で3人を迎えた。新垣さんが「いかがでしたか?」と客席に問いかけると再び大きな拍手。新垣さんは「(映画を)どう感じてもらうかは、こちらが決めることではないと最近、思うようになりました。みなさんが2時間の中のどこの何を感じるのか?お任せしようと思ってましたが、私の『どうでしたか?』という問いかけに拍手を返していただけました。これ以上のことはないです」と嬉しそうな笑みを浮かべて力強く語った。大泉さんは、“乗り移る”役柄にちなんで、上映前の舞台挨拶で「もしも誰かに乗り移るなら?」と聞かれ「映画会社の社長に乗り移って、僕のギャラを上げたい」と語っていたが、久々に観たという映画本編、観客の温かい反応、そして平井さんの奏でる美しいピアノの音色で汚れた(?)心が洗われたのか「自分を恥じています…(苦笑)」と反省しきり。「ギャラはいりませんとこれから言おうと思います!」とまで語り、会場の笑いを誘っていたが、本心から感動したようで「訳も分からず泣きそうになりました」と目を少し赤くして語っていた。新垣さんは改めて、これから映画を観る人に向けて「私がこの映画を観て一番感じたのは、一生懸命生きるっていいなってこと。一生懸命生きていこうと思ったし、これまで26年生きてきた時間もキラキラしていたんだと気づかされました。みなさんにとってもこの映画が、そうしたきっかけになれば」と呼びかけ、会場は再び熱い拍手に包まれた。『トワイライト ささらさや』は11月8日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トワイライト ささらさや 2014年11月8日より全国にて公開(C) 2014 映画「トワイライト ささらさや」製作委員
2014年10月29日映画『トワイライト ささらさや』の完成披露試写会が10月28日(火)に開催され、主演の新垣結衣をはじめ、大泉洋、中村蒼、小松政夫、富司純子、子役の寺田心くん、そして深川栄洋監督が舞台挨拶に登壇した。加納朋子のベストセラー「ささら さや」の映画化。息子を生んだばかりで夫に先立たれたさやが、風変わりな町の人々に支えられて成長していく姿と、死んだはずの夫のユウタロウが、他人の体に乗り移ってさやと息子を見守るさまを描いた、現実とファンタジーの交錯したドラマが展開する。キャスト陣が姿を見せると客席からは黄色い歓声がわき起こったが、大泉さんは、主演の新垣さんに大きな声援が飛ぶことは理解しつつも、心くんに「かわいい!」との声が集中したことに納得がいかない様子。「私だって子どもの頃はあれくらいかわいかったんですが…」と仏頂面で負け惜しみを口にし、いきなり会場を笑いに包む。挨拶でも心くんが、なんともかわいい声で「はい!よろしくお願いします」と受け応えをし声援を受けるが、大泉さんは「調子に乗るなよ!おれだってそうやれば『かわいい』って言われるんだ」とライバル心を露わにする。新垣さんは本作で母親役、そして妻役に初めて挑戦したが「私を知っている方は学生服姿の新垣結衣の方がイメージしやすいと思うので、そう(=母・妻に)見えるか不安はあったけど、成長していく役なので、気負わずに成長していければと思いました」と語る。大泉さんは、すぐに亡くなってしまうとはいえ新垣さんの夫を演じたことについて「新垣さんと夫婦役ってだけで、この仕事を受けたようなもの」と語るが、新垣さんは「普段からこちらの伝えたいことをくみ取ってくださる方なので、夫婦の近い距離を出せたと思います」と充実の表情を見せた。中村さん、小松さん、富司さん、心くんは、大泉さんが演じる死んだユウタロウが乗り移る役をそれぞれ演じたが、中村さんは、大泉さんの動きや表情を事細かに研究したそう。大泉さんは「僕の顔を見たら、うんざりって顔されました(笑)。僕が乗り移った時から、このイケメンがブサイクに見えるんですよ!」と苦笑交じりに中村さんの演技を称賛する。同様に大泉さんは、自身が乗り移った富司さんの演技についても「あんな下品な富司さんは見たことない(苦笑)!」と絶賛。深川監督も、普段は美しく上品で優雅な富司さんに大泉さんそっくりの芝居をさせることへの葛藤を明かしつつ「普段の富司さんの3倍か4倍汚く見せています!」と語り、笑いを誘っていた。心くんもこどもながらに大人のユウタロウが乗り移った演技を見せているが「乗り移られちゃいました!カッコよく大人みたいにコップを回すのが難しかったです」と語りつつ、セリフを覚えるのは大変だった?という質問に「簡単でしたね」とあっさりと答え、大物ぶりを発揮し、会場は再び笑いに包まれた。『トワイライト ささらさや』は11月8日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トワイライト ささらさや 2014年11月8日より全国にて公開(C) 2014 映画「トワイライト ささらさや」製作委員
2014年10月28日