セブン&アイ・ホールディングスとNECは8月6日、全国45店舗の「イトーヨーカドー」「Ario」「そごう」「西武」に合計3380台の電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド自動車(PHV)用充電器を設置し、有料充電サービスを提供すると発表した。「イトーヨーカドー」「Ario」「そごう」「西武」の駐車場には、NEC製EV/PHV用壁掛け型普通充電器のほか、複数の充電器の利用者認証や課金管理、監視・制御などを一元的に行う壁掛け型充電コントローラが設置される。NECはセブン&アイ・ホールディングスから充電インフラを借用し、EV/PHV利用者に有料充電サービスを提供する。同サービスは、国内自動車メーカー4社が設立した日本充電サービスが発行する充電カードやセブン&アイ・ホールディングスの電子マネー「nanaco」を用いた決済に対応する予定。同サービスは2015年11月以降、充電器を設置完了した店舗から順次提供開始を予定している。
2015年08月06日テスラモーターズジャパンは7月15日、同社が世界各国にて提供しているセダン型電気自動車(EV)「テスラ モデルS」の累世走行距離が10億マイルを達成したことを記念したグローバルイベント「TESLA THE NEXT BILLON TOUR (次の10億マイルへ)」を日本でも7月15日~18日にかけて開催すると発表した。また併せて、2015年8月より、電動デュアルモーターを搭載したEV「モデル S デュアル」の日本への納車を8月より開始することを発表した。イベントの開催地は東京・代官山の「DAIKANYAMA T-SITE GARDEN GALLERY」でモデル S デュアルの車両展示のほか、事前予約が必要だが、モデルSへの試乗も可能となっている。事前予約は同社Webサイトにて受付している。また、8月より納車が開始されるモデル S デュアルは、前輪駆動用のモーターと後輪駆動用のモーターを有し、フロントとリアのホイールにかかるトルクを独立的にデジタル制御することで、高いトラクションコントロールを実現することが可能となるという。また、搭載された85kWhバッテリーの電流を正確に前後のモーターに配分することで、高速道路における航続距離は、同容量のリアモーターモデルS比で16km延ばすことができるようになったとしている。さらに、モデル S デュアルでは、新型フロントドライブユニットの活用により、0-100km/h加速3.3秒を実現するモデル S85デュアルパフォーマンス(P85D)版も用意されており、同社では4ドアの市販車で史上最高の加速力を提供するとしている。なお同社は、これらの発表に併せて、従来の神奈川県横浜市にあったテスラサービスプラスセンター横浜に加え、北海道札幌市、宮城県仙台市、東京都港区、埼玉県三郷市、愛知県清須市、大阪府箕面市、岡山県岡山市、福岡県福岡市にもサービスロケーションセンターを拡充することを発表。テスラスーパーチャージャーを全国ネットワーク化し、無料で簡単に充電が可能になる環境を目指すとしている。
2015年07月16日NECとNECキャピタルソリューションは7月2日、ジョイフル本田が運営するホームセンターに、電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド自動車(PHV)用普通充電器を設置し、有料充電サービスを提供開始したと発表した。ジョイフル本田は、同社が運営するホームセンター5店舗の駐車場に、EV/PHV用壁掛け型普通充電器(NEC製)を計10台設置。また、複数の充電器の利用者認証や課金管理、監視・制御などを一元的に行う壁掛け型充電コントローラも設置した。NECはジョイフル本田から充電インフラを借用し、EV/PHV利用者に有料充電サービスを提供し、NECキャピタルソリューションは充電インフラのリースを請け負う。普通充電器が設置されている店舗は、千葉ニュータウン店(20台)、宇都宮店(20台)、千代田店(20台)、瑞穂店(20台)、ニューポートひたちなか店(20台)。
2015年07月03日日産自動車は6月3日、横須賀市と電気自動車(EV)のさらなる普及を目指す連携協定「横須賀 EV 創生 project」に合意し、同日調印式を行ったことを発表した。日産は、横須賀市内の追浜工場で、EV販売台数世界第1位である「日産リーフ」の生産を行っており、同工場をEV生産のマザー工場と位置付けている。一方、横須賀市は、購入補助制度、充電インフラ整備促進をはじめ、「日産リーフ」を活用した「EVタクシー事業」の実施など、EVの初期需要創出段階において、先駆的な取り組みを進めてきた。今回の連携に基づき、両者は「『住む・働く・遊ぶ』どこでも充電可能な「日本一」の充電環境の整備」 「EV生産『日本一』自治体として、ベンチマークとなる先駆的な普及施策の実行」「EVを新たな街づくりの礎として活用する日本一のモデルの発信」という3つの柱の下、取り組みを検討・実行していく。EVの普及に向けた課題である「集合住宅への充電インフラ整備」やオポチュニティである「通勤車両の電動化促進・従業員駐車場への充電インフラ整備」に優先的に取り組んでいくという。
2015年06月04日デンソーは5月28日、超小型電気自動車(超小型EV)を活用した独立電源ネットワークシステム「Pico Grid System」を開発し、同システムを使った構内移動の運用を愛知県安城市の安城製作所で開始したと発表した。「Pico Grid System」は小規模な太陽光発電と蓄電池、超小型EVを活用して電力を供給する独立型の直流分散電力システムに、車両管理システムを組み合わせたもの。太陽光で発電した電力を直流のまま超小型EVや蓄電池に蓄えることで、直流から交流への電力変換ロスを抑制し、効率的に自然エネルギーを活用することができるとされている。また、電力を蓄えた超小型EVを「移動する電源」として、災害時など商用電源が停止した場合でも電源供給が可能になる。車両管理システムでは、超小型EVの位置情報や充電状態を管理し、カーシェアリング機能を提供する。同社ではこのシステムを構内移動手段として用い、社員証を超小型EVの鍵として使用するほか、モバイル端末からの利用予約も可能にするなどの取り組みを行っていく。
2015年05月28日ローランドは、電気自動車のベンチャー企業であるGLMとタッグを組み、近未来的な走行音が楽しめる電気自動車(EV)向けサウンド・システムを開発したと発表した。本システムは、国産初の量産EVスポーツカー「Tommykaira ZZ」のオプションとして、GLMより2015年秋に発売される。今回発表されたサウンド・システムは、日本初の量産EVスポーツカーを開発したGLMと電子楽器メーカーのローランドによる「EVスポーツカー・サウンド・プロジェクト」にて共同開発されたもの。環境への配慮から需要増加が見込まれるEVだが、その走行音は高い静穏性が長所とされる反面、エンジンから発せられる排気音がないため、スポーツカーなどで走りを楽しむドライバーにとっては物足りないという声も多い。同システムはそういった声に応えるもので、ローランドの最新技術により、加速や減速、坂道におけるモーターへの負荷といった走行状況に応じて変化する走行音を再生でき、EVスポーツカーの魅力を飛躍的に高めることが可能という。具体的な仕組みとしては、車載ネットワークから得られる、車速やアクセルの踏み込み量、動力系への負荷といった車両の状況をリアルタイムで検知し、ローランドのシンセサイザー音源「スーパー・ナチュラル」が近未来的かつアクティブなサウンドを合成。それを車内ステレオ・スピーカーから大迫力で再生するという。サウンドタイプも数種類用意されるとのことで、ドライブシーンやユーザーの好みによって選択可能となっている。
2015年05月25日ローランドとGLMは5月25日、EV向けサウンド・システムを共同開発し、GLMのEVスポーツカー「Tommykaira ZZ」のオプションとして、2015年秋にGLMより発売すると発表した。今回開発されたのは、ローランドのシンセサイザー技術を応用し、加速や減速、モーターへの負荷など走行状況に応じた走行音を再現するシステム。車載ネットワークから得られる、車速やアクセルの踏み込み量、動力系への負荷と言った車両情報をリアルタイムで検知し、車内ステレオ・スピーカーから再生する仕組みだ。また、複数のサウンドタイプが用意されており、ドライブシーンや運転者の好みによって選択することが可能となっている。EVは需要が拡大する一方で、エンジン音がしないため、スポーツカー愛好家などから物足りないという声が上がっており、両社は今回のサウンド・システムを「従来にはない近未来的なサウンドで、EVスポーツカーの魅力を飛躍的に高めることができる新しい機能です」と説明している。
2015年05月25日次世代モビリティとして期待される超小型EVは各メーカーがコンセプト車両を発表しており、コミュニティでのカーシェアリングサービスなどの実証実験が国内外で進められている。しかし、法整備の遅れもあり、ほとんど市販に至っていないのが現状だ。2015年5月20日から22日までパシフィコ横浜で開催されている「人とくるまのテクノロジー展2015(主催:公益社団法人自動車技術会)」では、トヨタ車体が唯一市販されている超小型EV「コムス」を展示している。「コムス」は全長約2.4m、全幅約1.1mm、重量が約400kgの1人乗りのEVだ。道路交通法上はミニカーに区分され、運転するためには普通免許が必要となる。最高速度は時速60kmとなっており、約6時間の充電で市街地であれば50km程度走行できる。市販されているため、誰でも購入する事ができるが68万7085円~という価格もあり、コンビニや飲食店、書店などの配送用途での利用のほか、ゴルフ場や福祉サービスなど事業者が主な顧客となっている。小回りが利き、細い道も入っていける点がユーザーから評価されているという。今後、ユーザーからの要望が多い2人乗りの実現や、積載重量の増加などに取り組んでいくとのことで、普及のネックとなっている価格面でも機能を簡素化することなどによってコストを抑えることも検討されている。「人とくるまのテクノロジー展2015」では「コムス」をはじめとするパーソナルモビリティに試乗することができるので、興味のある方は足を運んでみてはいかがだろうか。
2015年05月20日ドイツのInfineon Technologiesがハイブリッドカー(HEV)/電気自動車(EV)用のIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)モジュールの高効率化を進めている。IGBTはシリコンで最も電流容量のとれるトランジスタである。IGBTチップとダイオードを2個ずつ集積したモジュールをハーフブリッジICとして、新型パッケージ(Infineonは第3世代のパッケージと位置付ける)を開発中だ。2016年には量産用パッケージとして登場する。同社は、これまでIGBTやSiCなどパワー半導体モジュールのパッケージとして、HEV/EV向けにHybridPACK 1、HybridPACK 2を開発してきた。開発中のHybridPACK Drive(図1)は、現世代のHybridPACK 2と比べて、同じ性能を得るなら30%小型にできる。寄生インダクタンスは従来の14nHよりも4割以上低い10nH未満を得ている。しかもこれまでのHybridPACKと同様、PressFITピンと呼ばれるドライブ回路用のピンをプリント回路基板に簡単に数秒で差し込めるように使い勝手も良い。加えて、リード端子は従来のネジ式に替えて、高速のウェルディングで圧着できるように平たい銅板端子に代えた。これにより、ユーザーのシステムコストを抑えることができるとしている。こういった特徴を備えているのは、HEV/EV市場が2020年までに年率平均(CAGR)20%で成長していくと見ているからだ。その成長のためには、3つのテクノロジーが必要とする。1つは標準化された安全技術を確立すること、2つ目はコストを下げること、そして最後は、環境対策としてCO2を削減すること、である(図2)。特に、インバータやDC-DCコンバータ、モータ駆動などにはIGBTをモジュール化することでコストダウンを推進する。クルマのパワートレイン用のモータ駆動には、直流で300V程度まで昇圧したバッテリを使うため、モジュールを用意していると使いやすい。もちろん、ユーザーによっては高耐圧半導体になれたエンジニアもいるだろうから、ベアチップでも個別トランジスタでも販売するが、モジュールはエレクトロニクスになじみの薄いユーザーにはクルマのドライブに集中し、パワー半導体を気にする必要がない。Infineonの強みは、IGBTやSiCなどパワー半導体を使った「システムノウハウを持っていることで、自動車品質を十分理解していることだ」と同社自動車部門ハイパワー事業、製開発部門のヘッドであるMarkus Thoben氏(図3)は自信を見せる。だからこそ、システムに応じて、パッケージ封止の個別トランジスタからベアチップ、モジュールなどを提案できる。実は、これまでのHybridPACK 2は、BMWのEVであるi3(図4)とスポーツタイプのプラグインハイブリッドのi8(図5)に使われている。いずれも昨年秋に、欧州で販売され、人気を博したクルマだ。筆者が昨年10月に見たミュンヘン空港のロビーに展示していたi3の周りは黒山の人だかりだった。図4と5のクルマはミュンヘン市内のBMW博物館で展示されていた製品だが、人気があり常に人が居るため撮影も難しかった。特にi3には、75種類のInfineonの半導体チップが使われているという。マイコンのAUDO Futureから、このHybridPACK 2、Cool MOS、高耐圧MOSFET、EiceDRIVERなどの半導体が搭載されている。他にもエアバッグ制御やLEDランプモジュール、ステアリングロック、フロントガラスのワイパー、シートベルトリトラクター(座席ベルト巻き取り装置)などにもパワー半導体が使われている。HybridPACKシリーズはこれまでの2世代品の累計で複数の顧客に100万モジュールを納入したという。名前を出すことを許可した顧客企業のクルマにはBMWの他に現代自動車のソナタハイブリッドや起亜自動車のオプティマなどがある。これほど多くの実績を活かし、顧客からの要求を聞いて工場へフィードバックすることで新製品開発に生かしてきた。ハイブリッドカーはもちろん、回生ブレーキを利用する「アイドリングストップ」機能にも使われている。自動車産業では、アイドリングストップ車もハイブリッドカーの一種と認められている。総じて、HybridPACKシリーズはこれまで20万kmも走行してきた実績があり、HybridPACKの性能劣化は見られなかったとしている。IGBTモジュールが使われるところは、モータ駆動のインバータだけではない。高電圧DC-DCコンバータやバッテリチャージャーなどにも使われる(図6)。加えて、ハイブリッドカーもEVも300V以上のリチウムイオンバッテリだけではなく、従来の鉛蓄電池からの電源供給も行う。高電圧まで昇圧するのは電線を細くしたいためだ。中学生でも知っているが、電力は、電圧×電流で表される。電流はケーブルの太さに比例して多く流せるが、重くなってしまう。このためケーブルを細く、そのために電流を小さくして電圧を上げることになる。鉛蓄電池を使って、マイコンを搭載したECU(電子制御ユニット)などの信号系を動かし、IGBTなどの大電力用半導体を高電圧で動作させ、動力を得る。このため、高電圧と低電圧のDC-DCコンバータが必要となる。充電器(チャージャー)も回生ブレーキなどで発電した電気を貯める機能も必要となる。開発中のIGBTモジュールHybridPACK Driveは、放熱効果のある(熱伝導率の高い)銅板をベースにする(図7)。セラミックの両面に銅板を付着させ、表面を回路配線用のパターニングをしておく。裏面は放熱として利用する。IGBTチップのボンディングパッドと銅配線セラミック基板とはワイヤーボンディングで端子を接続するが、銅基板と外部端子との接続はウェルディング圧着で接続する。低電圧の制御回路用のプリント回路基板に、パッケージから突き出たピンを差し込むだけで済む。ワイヤー状ではなく、できるだけ平らな配線にすることでインダクタンス成分を減らしている。寄生インダクタンスが大きいと、スイッチングオンからオフ、または過渡電圧を発生するためノイズの元となる。従来のHybridPACk 2だと14nHもある寄生インダクタンスはHybridPACK Driveでは、10nH未満になるとしてノイズを削減できる。このモジュールの試作品はすでに出来ているが、その製品の発売は2016年を予定している。このモジュールパッケージに搭載するパワー半導体はもちろんIGBTだが、SiCやGaNでもかまわない。すでにSiCのJFETをHybridPACKに搭載して出荷した実績もある。
2015年05月20日Infineon Technologiesは、車載用高速スイッチングアプリケーションで最高クラスの効率性を実現できる電気自動車(EV)/ハイブリッド自動車(HEV)向け650V版IGBTファミリ「TRENCHSTOP 5 AUTO」を発表した。同ファミリは、従来の車載用IGBT比で阻止電圧が50V高く、同社の薄ウェハ技術「TRENCHSTOP 5」により、最高クラスの効率性評価を達成したとする。これにより既存の先端技術と比べた場合でも、飽和電圧(VCE(sat))は200mV削減し、スイッチング損失は半分に、ゲート電荷は2.5分の1に削減され、スイッチング損失と伝導損失が抑えられることで、代替技術よりも低いジャンクション温度とケース温度への対応が可能となり、デバイスの信頼性が増すだけでなく、冷却の必要性も最小限で済むようになるという。同ファミリ製品の定格電流は40Aまたは50Aで、単一のディスクリートIGBTデバイスか、同社の超高速「Rapid」シリコンダイオードとの1パッケージ形式で提供される。いずれの場合でも、設計時の最優先基準が、最適なスイッチング速度であるか、最高の効率性であるかに応じて、「H5 HighSpeed」と「F5 HighSpeed FAST」の2種類の派生製品を選択可能だという。なお、同ファミリは、すでにTO-247パッケージにて、エンジニアリングサンプルの提供を開始しており、量産は2015年3月に開始される予定だという。
2015年03月04日新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は12月24日、米・カリフォルニア州の北部都市圏で、電気自動車(EV)の行動範囲拡大を目的とした実証事業の事前調査を開始すると発表した。同州では2025年までにZero Emission Vehicle(ZEV)を150万台まで普及することを目標として、自動車メーカーに対してEVやプラグインハイブリッド車の販売の義務付けや、EV購入者は優先レーンの通行許可を得られるなどの優遇措置を実施している。そのため、全米において自家用EVの販売台数が最も多い州となっているが、EVの利用が通勤や買い物などの近距離移動に限られており、さらなる普及に向けて課題となっている。NEDOは今回、カリフォルニア州政府と協力して、充電インフラの導入が十分でない都市間を繋ぐ幹線道路沿いに急速充電器を設置し、併せて誘導サービスシステムなどを構築・提供する。これらの取り組みによるEVユーザーの行動変化を分析することで、都市間に設置する急速充電器や誘導サービスシステムなどが持つEVの行動範囲拡大への有効性の実証、EV普及・利用拡大モデルの確立を目指す。なお、委託先は日産自動車、Nissan North America、兼松が予定されている。
2014年12月25日TUV Rheinlandの日本法人であるテュフ ラインランド ジャパンは10月30日、「電気自動車(EV)およびプラグインハイブリッド車(PHV)用充電設備の設置事業者認定」を開始したと発表した。同認定サービスは、2013年にドイツのTUV Rheinland本社で開始されたサービスで、グローバルではすでに50件を超える認定書が発行されている。今回、日本で同サービスを開始するに当たり、日本の法的要件を適用し、評価内容が日本のビジネス環境に合うよう設定したとしている。なお、すでに認定書を発行した12社の設置事業者に対して、ポルシェジャパンが指定設置事業者に決定しているという。
2014年11月04日三菱電機は11月21日、近未来のクルマに求められる環境、安全、快適を高度に実現するコンセプト電気自動車(EV)「EMIRAI 2」を開発したと発表した。今回、「EMIRAI 2」として、操縦性と安全性を向上させるパワートレイン系コンセプトカー「xEV」、および運転時の安全・安心、快適・便利を向上させる運転支援系コンセプトカー「xDAS」の2つを開発した。パワートレイン系コンセプトカー「xEV」は主に3つの技術を有する。このうち、「高精度トラクションコントロール」は、タイヤの駆動が伝わりにくい雪道などの路面で、安全な自動車走行を実現する。EVは、1msecごとの速さでモータトルクを管理することで、タイヤの滑りを検出できる。タイヤのスリップ量を検出しスリップ量に応じて最適なモータ出力をきめ細やかにコントロールすることで最適な駆動力を維持する。なお、タイヤが滑っているという情報(トラクションコントロール発生時)はインテリジェントインフォーメーションパネル(IIP)にサインが表示される。「スムーズG(加減速)コントロール」は、運転者の発進操作時や追い越しなどの加速運転時に、運転者の意図通りの加速感を実現するために用いられる。EVは、予期しない振動を検出して制御を滑らかにすることが可能であり、モータトルクが増加することで発生する自動車の振動を検知し、自動車の振動を打ち消す方向にモータトルクを制御し、不快な振動をキャンセルできる。また、モータトルクの立ち上がりを自動車の構造的な特性に合わせて滑らかに制御することで、心地の良い加速感を運転者に提供する。「低速段差通過コントロール」は、段差があるような路面においても速度を一定に保つ必要がある状況下で用いる。EVは、内燃機関車で困難な一定速度での走行ができる。段差のあるコインパーキングへの駐車や勾配がある場所での走行時に、段差などに対してモータ出力トルクを瞬時に変化させることで、余分なアクセル操作やブレーキ操作が不要になり、決められた位置に車両を制御することが容易になる。運転支援系コンセプトカー「xDAS」は、"クルマが人に調和する"をコンセプトに開発された。ドライバーの個性と走行状況に応じて、複数のディスプレイの形状と表示コンテンツをシームレスに変化させ、必要とする情報を視線移動を減らして分かりやすく表示するIIPを搭載している。走行状況に応じて3枚の可変型ディスプレイの形状とフロントガラス HUD(ヘッドアップディスプレイ)の表示内容が変化して表示する。停車時にはナビ、音楽、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)といった様々な情報を、走行時には運転の妨げにならないように運転に必要な情報のみを表示する仕組みなっている。また、ドライバーに応じて、パネルの表示内容を変化させるHMIを採用。クラウドコンテンツとの同期やパネルの着せ替え機能により、好みのインテリア空間を提供する。さらに、クルマを取り囲む膨大な情報の中から、ドライバーにとって危険性が高い情報や、ドライバーが欲している情報を抽出して、ドライバーの視線に応じてIIPに提示。「統合型イメージセンシング」では、クルマに近づく危険をカメラで検知し、フロントガラスHUDに表示する。視線センサでドライバーの気づきを判定し、危険性が高い情報を優先的に知らせる。また、「あれ何?サーチ」では、視線センサ情報と高精度自車位置情報からドライバーが見ている施設を特定して検索し、フロントガラスHUDと合成音声でドライバーに通知する。助手席に"あれ何だろう?"と話しかけるように、車両前方を見たまま簡単、安全に欲しい情報を得ることができる。この他、ドライバーの行動を先読みした操作の提案と、音声・手書き文字入力により、簡単・安全・直観的な操作を実現するナチュラルユーザーインタフェースを搭載する。「レコメンドメニュー」では、機器の操作履歴や走行状況(時間帯、道路状況など)から、その時々に最適なドライバーの希望操作を3つのメニューに絞り込んでIIPに表示。ハンドル上の3つのボタンに対応するメニューに選択でき、簡単・安全な操作に寄与する。「スマートハンドル」は、ハンドルに自由曲面対応のタッチパネルを搭載したハンドル型操作デバイス。カーソル操作や手書き文字入力などの直観的な操作性と自由曲面によるデザイン性の高さを両立している。
2013年11月22日プロの料理レシピサイト「E・レシピ」がご紹介する『今日の献立』は、旬の食材を使ったバランスのよい献立メニュー。今夜の夕食にオススメの献立を毎日ご紹介!今日の献立は「トマトとバジルの冷製パスタ」を含めた全4品。フレッシュなトマトとバジル、EVオリーブ油がからむ冷製パスタに、ジューシーなチキンソテーを添えて。 トマトとバジルの冷製パスタ フレッシュなトマトとバジルが美味! ニンニクの効いた冷製パスタ。 チキンのソテー ジューシーなチキンはシンプルにフライパンでこんがり焼いて召し上がれ! 生ハムとカブのサラダ カブがサッパリとしておいしいサラダ。生ハムがポイントです。 リキュールがけパフェ 今回はコーヒーリキュールを使用していますが、お好みのリキュールでもOK! ⇒今週の献立一覧はこちら
2013年07月04日三菱自動車は26日、EV派生型の「プラグインハイブリッドEVシステム」を搭載した新型「アウトランダーPHEV」を、2013年1月24日に発売すると発表した。アウトランダーPHEVは、SUVタイプでは世界初というプラグインハイブリッド車で、充電電力使用時の走行距離は60.2km(JC08モード)、ハイブリッド走行ではエンジン車と同等の航続可能距離である897km(JC08モード)を確保。走行モードは、電力のみで走る「EV走行モード」、エンジンを発電専用として使う「シリーズ走行モード」、高速走行時はエンジンを主体にして加速・登坂などでモーターがアシストする「パラレル走行モード」という3つが用意され、走行状況やバッテリー残量に応じて最適な走行モードを自動で選択する。また、新開発の駆動方式「ツインモーター4WD」と、車両運動統合制御システム「S-AWC」(Super All Wheel Control)の組み合わせにより、高い走行安定性と操作性を実現し、様々な路面状況に対応するとのこと。グレード展開と価格は、装備を厳選した「E」が332万4,000円(受注生産)、実用装備の「G」が356万9,000円、先進安全技術「e-Assist」(イーアシスト)標準装備の「G Safety Package」が366万4,000円、これにカーナビゲーション等を追加した「G Navi Package」が397万8,000円、本革シート等の快適装備も充実させた「G Premium Package」が429万7,000円。受注生産およびメーカーオプション装着車の生産は、2013年2月末の開始を予定。なお、エコカー減税では免税対象であり、平成24年度クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金(上限額43万円)の対象車にもなっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月26日本田技研工業は13日、国土交通省主導で検討されている超小型モビリティーの車両区分、および欧州L7カテゴリーを視野に入れた近距離移動用の超小型EV(電気自動車)「マイクロコミュータープロトタイプ」を公開した。同車は、2011年の東京モーターショーで初公開したコンセプトモデルを進化させ、超小型ボディながらドライバーと子ども2名の乗車、もしくは大人2名の乗車を実現。実証実験では、子育て層や高齢者層の近距離圏内の日常的な移動支援のほか、宅配や通勤、カーシェアリングといった用途での可能性を検証していくとのこと。バッテリー、モーター、コントローラーなどを床下やリアスペースに配置し、コンパクトに完結させたプラットフォーム「Variable Design Platform」を採用することで、さまざまな用途に合ったボディや内装を、既存の自動車より比較的容易に開発・生産することを可能にしている。その他の特徴として、タブレット端末をメーター類の表示やナビゲーション、オーディオ、バックモニターなどの機能に応用したり、ルーフに設けた太陽電池でタブレットのバッテリーを充電することが可能。将来的には、太陽電池による走行補助を目指して研究を継続し、家庭用蓄電池としても機能させることでCO2削減効果や顧客価値を検証していく予定。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月13日マツダは4日、電気自動車「デミオEV」のリース販売開始と、広島県に納入が予定されている15台のうち、リース第1号車を含む5台を納入したと発表した。今後は、広島市、呉市、府中町、三次市、山口県、防府市など、中国地方の地方自治体や法人顧客を中心に、合計で約100台を販売する予定。車両本体価格は357万7,000円。デミオEVは、高効率なリチウムイオンバッテリーや独自のモーターの採用により、優れた走行性能と航続距離は200km(JC08モード / 社内測定値)を両立したほか、ベース車の「マツダ デミオ」と同じ居住空間・荷室容量も確保したというゼロ・エミッション車。充電時間は、普通充電(満充電)で約8時間、急速充電(80%充電)で約40分。駆動方式はFF、乗車定員は5名。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月04日レンタカー事業を行っている智頭石油と岡田商店は、「全国初!県全域・産官学連携で行う鳥取式EVシェアリング」を2社共同で提案。経済産業省資源エネルギー庁の補助事業である「石油製品 販売業 構造改善 対策事業費 補助金(給油所 次世代化 対応 支援事業)」の募集に対し、同提案が採択されたとのこと。今回の給油所 次世代化 対応支援事業の実証実験(平成24~28年の4年間)では、電気自動車10台のレンタル事業を、鳥取市で6店舗、米子市岡田商店の4店舗で開始する。さらに、EVの全車種の貸出料金を、格安レンタカーと同価格まで引き下げるという。また、今では52カ所に増えた県内のEV充電施設を案内するナビを搭載することで、電池切れの不安も解消。これにより利用者にとってはEVを安心して利用でき、ガソリンの給油が不要な分、経済的なメリットも高くなる。一方、事業の協力機関である鳥取市では、市営の片原駐車場をレンタカー事業の拠点として提供するなどの事業推進支援を行い、鳥取大学では大学院工学研究科の石井晃教授の「ヒット現象の数理モデル(大ヒットの方程式)」を用いて、事業の宣伝広告調査・分析などマーケティング戦略のサポートを行っていく。同事業は、鳥取県全域、産学官連携で行う新しい鳥取式のEVレンタカー事業として発展することが期待される。事業開始は10月。10月3日にはセレモニーを予定しているとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月21日電動バイクの開発製造・販売を行うテラモーターズは、今年12月にフィリピンのマニラに現地法人を設立し、EV三輪タクシー事業に参入する。また、事業参入に先駆けて、総額2億2,810万円の第三者割当増資を決定。割当先は、ベンチャーキャピタル業務全般を行っているみずほキャピタルと、福武總一郎氏をはじめとする複数の個人協賛者とのこと。同社は今回、2つのスキームでEV三輪タクシー事業に参入する。1つめは、アジア開発銀行によるEV三輪タクシー事業への入札。これは、フィリピン政府が主導で行い、アジア開発銀行が各自治体をファイナンスする入札プロジェクトで、2016年までにフィリピン国内のトライシクルの10万台をEV化する事を発表している。今回の入札はそのうち5,000台が対象となるという。2つめは、現地民間銀行からのファイナンスによるEV三輪タクシー事業。今後2年以内に自社工場を設立し、年間1万台の量産体制に入る事を計画している。また両方のスキームで、現地アセンブラーと業務提携する。テラモーターズがこれまで培ってきたEVの開発・設計、大量生産、品質管理のノウハウを活用していく。なお、同社はこの事業参入に、「環境問題への貢献」、「雇用創出」、「タクシードライバーの経済状態の改善」という、3つの大きな社会的意義があると考えているとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月18日電気自動車企画のレッドスターは6日、「ランボルギーニ カウンタック LP400EV」を発表した。1970年代に爆発的な人気を誇ったスーパーカーがEVとなって蘇る。カウンタックは1970年代のスーパーカーブームにおいて最も人気の高かったモデル。未来的なエクステリアやガルウイングドア、300km/hに達する最高速度などが人気を集め、当時の子供たちの憧れの的になった。もちろん自動車としての評価も高く、性能面、存在感の両方でフェラーリに対抗できる唯一のエキゾチックカーだった。電気自動車として蘇った「ランボルギーニ カウンタックLP400EV」は、当時の車両を日本の提携工場でEV化したもの。出力は292PSで走行距離は150km、充電時間は8時間となっている。出力についてはユーザーの利用状況を考慮して調整するという。レッドスターはこれまでにデロリアン、ナイト2000、フィアット500などをEVカーとして復活させ、人気を博している。カウンタックLP400EVはこれらの「プレミアムRV」シリーズ企画の第6弾となる。車両は注文後約2カ月で車検や登録をクリアし、公道を走れる状態で納車される。充電設備工事も別途提携電気工事店で設置できる。充電電圧は100Vもしくは200V。各部品の1年間保証がつき、価格は2,870万円。注文後製作のため、内外装などについてカスタマイズも可能だという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月07日本田技研工業は23日、2012年夏発売予定の「フィットEV」が、国土交通省からJC08モードの交流電力量消費率(電費)で106Wh/km、一充電走行距離で225kmという、電気自動車(EV)として日本最高の電費性能の認可を取得したと発表した。同社は、電動化モビリティーとして1997年にリース販売した「Honda EV Plus」を原点として、現在のハイブリッドカーや燃料電池電気自動車の電動パワートレインの技術を進化させてきたとのこと。フィットEVは、そこで培ったモーターや制御装置の技術等を注ぎ込んだ高効率な電動パワートレインと、20kWhのリチウムイオンバッテリーにより、走って楽しく、しかも賢く使えるEVとして開発したという。日本においてフィットEVは当面、自治体や企業に向けたリース販売を中心とし、2012年8月下旬に販売を開始する予定。モーターにギアボックス同軸モーター、バッテリーに東芝製20kWhリチウムイオンバッテリーを搭載し、最高速度は時速144km、最高出力92kW、最大トルク256N・m(26.1kgf・m)。充電時間は、急速充電で約20分(80%充電)、200Vで約6時間(満充電)。乗車定員は5名。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月23日グリーンロードモータースはこのほど、EVスポーツカー「トミーカイラZZ」の量産を京都府舞鶴市で開始すると発表した。東証一部上場企業のニチコンや元ソニー会長の出井伸行氏の出資により、量産に向けての資金調達は完了しているとのこと。グリーンロードモータースは京都大学発のベンチャー企業で、本社は京都大学VBL内にある。量産を開始するのは日本製の伝説的なスポーツカー「トミーカイラZZ」のEVバージョン。「トミーカイラZZ」は12年前にガソリンエンジンを搭載して発売されたトミーカイラ社製のスポーツカーで、アルミモノコックボディに4輪ダブルウィッシュボーンなどレーシングカーそのままのボディ構造を採用。ヒーターさえもオプションとするなどシンプルに徹しており、走行性能はきわめて高かった。今回のEV版「トミーカイラZZ」の開発にあたっては、大手自動車メーカー出身のチーフエンジニアの下、当時のトミーカイラのエンジニアが集結し、車体、デザインまで含めて最新の技術で刷新され、すべてが新しく生まれ変わる。自動車生産はきわめて難易度が高いが、同社では「京都生産方式」で設備投資を大幅にコストダウン。この生産方式では、金型やロボット溶接機などの高価な設備が不要となるという。また、量産に必要な資金は一部上場企業のニチコン、元ソニー会長の出井伸行氏、元グリコ栄養食品会長の江崎正道氏など、そうそうたる顔ぶれの出資により、すでに調達は完了。同社は資本金を1億5,000万円に増資している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月22日車両の試作、モデル製作を行なうモディーはこのほど、最小限のボディサイズで組立て式のEVマイクロコンパクトカー「PIUS(ピウス)」を開発したと発表した。同社は東日本大震災で被災しており、復興のシンボルをめざし、社員一丸で開発したという。同社は岩手県一関市にあり、車両の企画、デザイン、設計、解析、モデル製作、試作車両開発および実験を行う。東日本大震災で車両デザインなど甚大な被害を受けたが、震災後に「人との絆」「支援に対する感謝」を伝えるため、「PIUS」を開発したという。「PIUS」はEVカーの基本機能をシンプルに具現化し、サスペンション、ブレーキ、ステアリングは普通乗用車と同様の設計思想による基本構造となった。当面は大学や工業高等専門学校、高校、自動車専門学校などの教育機関で電気自動車の構造を習得する教材としての活用をめざす。各種研究関連団体や産学の研究現場には、研究対象部品を組み込む対応も行い、目的の部品を評価する開発ツールのベース車両としての提供も見込んでいる。今後は完成車および組立てキットとしての商品化も進め、来春以降の販売を予定しているという。その場合は第1種原動機付き自転車としての登録が可能で、外観は標準ボディ以外、ユーザーの希望によりデザインの変更に対応する予定。全長2,500mm、車重は200kgで、最高速度は35km/h。1回の充電で25kmの走行ができる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月11日マツダは6日、電気自動車「デミオEV」のリース販売を10月より日本国内で開始すると発表した。車両本体価格は357万7,000円。同車は、「マツダ デミオ」をベースに自社開発した電気自動車。高効率なリチウムイオンバッテリーや独自のモーターを搭載することで、優れた加速性能・ハンドリング・乗り心地などを実現しながら、ベース車両と同じ居住空間・荷室容量も確保したという。航続距離は200km(JC08モード / 社内測定値)で、充電時間は、普通充電(満充電)で約8時間、急速充電(80%充電)で約40分。駆動方式はFF、乗車定員は5名。今回のリース販売では、CO2などの排出ガスを出さないゼロ・エミッション車として、中国地方の地方自治体や法人顧客を中心に合計約100台を販売する予定。同社はこれを通じ、利用者の利便性や電気駆動技術などについての知見をさらに深めていきたいとしている。マツダでは、エンジンの効率改善や車両の軽量化など、自動車の基本性能であるベース技術を徹底して改良した上で、減速エネルギー回生システムやハイブリッドシステムなどの最適な電気デバイスを段階的に導入する「ビルディングブロック戦略」を採用。電気自動車についても、様々なエネルギーのより効率的な活用が可能となる将来の社会を見据え、継続的に研究開発を行ってきたとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月06日セブン-イレブン・ジャパンは8月上旬より、トヨタ車体より発売される超小型電気自動車(EV)「コムス」を活用した「セブンらくらくお届け便」を順次運用開始する。流通業界・コンビニ業界において、店舗からの宅配サービスにEVを採用するのは初の試み。このサービスは、セブン-イレブン店内の商品(2,700~2,800アイテム)の中から、電話などで事前に注文した商品や、店舗で購入した商品を「コムス」に搭載し、宅配料無料で自宅などに届けるというもの。お食事お届けサービス「セブンミール」商品のみの場合は、500円以上の注文から無料で宅配する(500円未満の注文の場合はお届け料120円が必要)。同社はサービス開始の背景として、高齢化社会の進展と小売店舗数は減少を挙げており、「店へ買い物に行きたいが商品を持って帰るのが大変」「商品を家まで運んでくれると助かる」などの声がこれまでにも多く寄せられたという。こうした声に応えるべく、新たな買い物支援サービスを展開することに。この「セブンらくらくお届け便」のイメージ統一のため、宅配手段として環境にやさしい100%電気自動車「コムス」を導入する。2日に行われた同車の記者発表会では、セブン-イレブン・ジャパン代表取締役社長、井阪隆一氏が「コムス」を選んだ理由について、「環境に優しい電気自動車であること、非常に小型で店舗の駐車場に置いてもお客様の車の邪魔にならないこと、操作性が優れていること、この3点が大きな理由です」と語った。記者発表会では、セブン-イレブンや「セブンらくらくお届け便」のロゴをあしらった「コムス」も披露。後部のトランクには専用保冷ボックスも搭載され、温度管理が必要な商品の宅配も可能だという。「コムス」は8~9月にかけて、セブン-イレブン約200店舗に約200台導入。利用状況などの検証が行われた後、来年1月より本格的にサービスが拡大される予定となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月03日情報流通支援サービスのオークネットは、「オークネット.jp」上で、「電気自動車に関する意識調査」を実施。普段の自動車の利用から、電気自動車(EV)に対する興味・関心、購入意欲を調査し、EVの普及の可能性についてまとめた。調査は2012年5月1日~21日の間に行われ、モニター数は1,019名だった。今回の調査によると、普段の自動車の主な利用目的としては、買い物・通勤などの近距離利用(「25km以内」で62.2%、「50km以内」では77.1%)が大半を占め、現行発売されているEVの航続距離はこの条件を満たしている。しかし、今回の調査ではEVを所有しているという回答は1件も得られなかった。EVに対するイメージでは「環境に良い」(75.9%)、「音が静か」(61.8%)というEVの特徴があがる一方で、「車体の値段が高そう」(55.5%)、「充電設備がなさそう」(53.1%)といった、EV普及の課題をイメージする消費者も多い結果となった。EVへの興味・関心については62.8%が「興味ある」と回答し、「興味がない」はわずか7.1%にとどまった。さらに61.6%が「EVが次回の購入検討対象に含まれる」と回答し、「興味があり、かつ購入検討対象になる」とした回答者は過半数(50.6%)を超え、昨今問題となっている環境意識と共に、消費者がEVに対して高い関心・購入意欲を示していることがわかる。EVが購入検討対象になると回答した消費者が購入時に最も重要視する点は「価格」(49.2%)という結果になり、次いで「充電設備の充実度」(27.4%)となった。一方で「航続距離」を最重要視する消費者が11.6%にとどまった理由については、近距離移動を主とする消費者が多いこと、充電設備が充実すれば良いと考える消費者が多いことがあげられる。EVを購入する際に妥当だと考える価格帯は「100~150万円」が37.9%、「150~200万円」が37.3%となり、100~200万円で販売されている現行のガソリン車や、200万円前後のハイブリッド車と同価格帯になることが購入の条件と言えそうだ。「EVを購入検討対象としない」理由は、「充電施設が少ないから」(64.7%)、「車両価格が高いから」(61.1%)が上位となった。これは購入検討者が最重要視する点(「車両価格」49.2%/「充電設備の充実度」27.4% [択一回答方式])と重なる結果となり、あらためて“価格”と“充電設備”がEV普及への大きなポイントとなることがうかがえる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月06日デジタル家電商品企画のバリューコネクトは、米TVドラマ『ナイトライダー』に登場したスーパーカー、「ナイト2000EV」の販売を世界で初めて開始する。「ナイト2000」は、1982年に米国で放映された大人気テレビドラマ『ナイトライダー』の中で、数々の先進的な機能を有した、人工知能搭載の「未来車の原型」として起用されたスーパーコンピューター・カーである。今回の「ナイト2000EV」は、米ゼネラルモータース社生産の「ポンティアック・ファイヤーバード・トランザム」を「ナイト2000」仕様にし、それをさらにEVに改良したもの。スーパーカーブームの昭和40年代世代の、当時あこがれの一台が現代によみがえり、最新の電気自動車として手に入れることが可能となった。400ボルトACモーターを搭載し、最高出力は215キロワット(260馬力)/5,000~6,000rpm。静止状態から時速60マイル(時速96キロ)まではわずか4.9秒で加速、最高速度は、時速125マイル(時速201キロ)。航続距離は街乗りで100マイル(160キロ)以上を実現し、240ボルトで約3.5時間でフル充電を完了。バッテリー寿命も7年、もしくは10万マイルと、高いスペックを誇る。「ナイト2000EV」は完全受注生産で、メーカー希望小売価格は1,280万円(税込み)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月14日日産自動車は、中国で23日から5月2日の期間に開催される『北京モーターショー』において新型グローバルセダンを公表したほか、電気自動車(EV)のコンセプトカー3台を出展したと発表した。今回公表された新型グローバルセダンは、中国における「シルフィ」(中国名 : 軒逸)の次期型モデル。従来型車が持つ高い機能を継承しながら、デザイン、感性品質、室内の広さ、優れた燃費性能など、1クラス上の車格感を持つ新しいセダンとのこと。ロングピストンストロークとツインCVTC(吸排気可変バルブタイミングコントロール機構)により燃焼を最適化した新型1.8リッターエンジン、遊星ギヤを用いた副変速機と小型プーリーを組み合わせて効率を高めて変速比幅を拡大した副変速機付エクストロニックCVT(無段変速機)を搭載する。同車は、東風日産乗用車公司の花都工場で生産予定となっており、2012年半ばに中国で発売、その後約120カ国で順次発売していく予定とのこと。そのほかに出展される電気自動車は、近未来の都会派スマートEVという「PIVO3」、後輪駆動のゼロ・エミッションスポーツカー「エスフロー」、ゼロ・エミッションの多目的小型商用バン「e-NV200」となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月23日日産自動車はこのほど、EV(電気自動車)タクシーと従来車タクシーの相互利用を行う「EVタクシーシェアのりば」の実証実験を行うと発表した。全国初の試みとして、済生会横浜市東部病院タクシーのりばで運用する。EVカーは、走行中の排出ガスがゼロであり、低騒音、低振動、低重心による快適な乗り心地、優れたランニングコストなどの特徴があるため、タクシーでの利用が見込まれる。しかし、航続距離や充電時間の問題から、従来車のタクシーに比べ営業機会の面で不利という問題がある。これを解決する方策として行われるのが今回の実証実験。EVタクシー専用の待機所を設けた「EVタクシー シェアのりば」を設置し、EVタクシーと通常のタクシーが交互に利用(シェア)する。通常のタクシーのりばのほかにEVタクシーの専用のりばを設置するスペースがない場合や、EVタクシーの台数が少ない場合にも設置が可能となるメリットがある。この実証実験は100台のEVタクシー導入をめざす「かながわEVタクシープロジェクト」と日産自動車がリードしてすすめるプロジェクト「ヨコハマ モビリティ プロジェクト ゼロ(YMPZ)」のジョイント活動として行われ、4月18日からスタートする。参加するEVタクシーは6台。EVタクシーの利用客からアンケートを収集し、乗務データとともにその有効性を検証する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月16日パナソニックエコソリューションズは21日、電気自動車やプラグインハイブリッドカーの充電ができる屋外用コンセント「EV・PHEV充電用カバー付屋外コンセント」を発売する。いたずら防止に効果のある簡易鍵を採用したのが大きな特徴。電気自動車やプラグインハイブリッドカーの普及にともない、住宅をはじめとするさまざまな施設で充電設備のニーズが高まっている。パナソニックでは2010年に「EV・PHEV充電用 屋外コンセント」を発売しているが、需要拡大にあわせて改良版ともいえる同製品を新発売した。新たに保護カバーと簡易鍵を装備しており、充電中のケーブルやコンセント差込口へのいたずら防止に効果を発揮する。カバーは樹脂製で、コンセント本体とケーブルのプラグを完全に覆う形状。ケーブルを接続した状態でもスッキリとした外観となる効果もある。ヒンジにより横に開く構造なので取り扱いが簡単で、簡易鍵のほかに市販の南京錠を取り付けることも可能となっている。また、プラグを挿入するだけでロックされる抜け防止機能を引き続き採用。簡単かつ安全な充電作業ができる設計となっている。さらに、本体カラーは「ホワイトシルバー」、「シャンパンブロンズ」、「ホワイト」、「ブラック」の4色をラインアップ。住宅への設置ではアルミサッシの色に合わせることでデザイン的なコーディネートをはかることができる。価格は200V用が1万500円、100V用が1万80円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月04日