Googleは29日、Google Playで子供向けの「ファミリー」カテゴリを追加するとともに、コンテンツ内容を保護者が確認できる仕組みを強化した。今後数週間かけて、世界中のGoogle Playにロールアウトされる。「ファミリー」カテゴリは、子供向けのコンテンツを集めたページ。Google Play内の「アプリ」「ゲーム」「映画&テレビ」のそれぞれのページで追加され、年齢別にコンテンツが探せるようになっている。トップチャート、特集、検索結果などの各ページも子供向けにフィルタリングして表示。また、「レゴ」「しまじろう」など、人気キャラクター別のメニューも設置された。保護者向けには、アプリの詳細ページで、アプリ内広告の有無や年齢別レーティングを簡単に確認できる表示になった。さらに、コンテンツのダウンロードや購入を制限できるペアレンタルコントロール機能を強化した。
2015年05月29日米Googleは28日(現地時間)、開発者カンファレンス「Google I/O 2015」の基調講演で、IoT(Internet of Things)向けプラットフォーム「Project Brillo」および通信プロトコル「Weave」を発表した。Brilloは、AndroidのカーネルとHAL(ハードウエアアブストラクションレイヤ) を採用したAndroid派生の軽量OSだが、IoTデバイスの小さなフットプリントに収まり、かつワイヤレスによる接続性やセキュリティなど必要な機能を提供できるようにAndroidを磨き上げた。だから「Brillo」と名付けた。一般的にBrilloは、鍋磨きなどに使われるスチールたわしの製品ブランドとして知られる。セキュリティカメラやドアロック、各種センサーなど、多種多様なIoTデバイスを連携・機能させるには、OS、通信レイヤ、ユーザー体験を含むエンドツーエンドのソリューションが必要になる。傘下のNestと共に開発したWeaveは、IoT同士を直接結び、またIoTとスマートフォンやクラウドを接続するための通信レイヤである。用意されたスキーマのコアセットによって、たとえば「lock」「unlock」といったフレーズがエコシステム全体で共通の言語として共有される。それによって火災報知器が異常を検知した時に、火災報知器がアンロックの命令を発して、ドアロックがドアを開錠するというような連動が可能になる。Weaveは広く相互運用性を実現するように設計されており、Brilloとの組み合わせだけではなく、既存のスタックの上でも動作させられる。開発者がカスタムスキーマを作成することも可能で、スキーマの正しい動作を確保するためにWeaveの認証プログラムを用意した。Project BrilloはGoogleのモバイルプラットフォームに組み込まれており、Androidによってサポートされる。BrilloまたはWeaveを採用したデバイスはAndroidデバイスに自動的に認識され、あらゆるIoTデバイスを同じ管理ツールで設定・管理できる。Brilloは今年第3四半期に開発者プレビューが登場する予定。Weaveはフルスタックのリリースが第4四半期になる見通しだ。
2015年05月29日米Googleは29日(日本時間)、開発者イベント「Google I/O 2015」にて、同社運営のストレージサービス「Google+ フォト」を容量無制限で使用可能にし、新サービス「Google フォト」として独立させることを発表した。サービスは同日より提供されている。今回発表されたGoogle フォトは、画像や動画を容量制限なしでアップロードできる無料ストレージサービス。ストレージにはPC、スマートフォン、タブレットからアクセスする。アップロード可能なファイルは、1,600万画素までの静止画と1,080pまでの動画に制限されており、それを超えるものはアップロードの際に自動でリサイズされる。主な新機能として、画像と動画のカテゴリ分けを自動で行う「ディープラーニング」と、ストレージ内での画像、動画をキーワード検索できる機能を搭載。写真のタグ付けをせずとも、必要な写真にアクセスできるようになった。新サービスへの移行は、Google フォトの設定画面で「高画質(容量制限なし、無料)」欄にチェックを入れると行える。スマートフォン、タブレット向け専用アプリの対応OSは、Android 4.0以上、iOS 8.0以降。
2015年05月29日米Googleは28日(米国時間)、メールアプリ「Inbox by Gmail」を一般公開した。Android版のほか、iOS版も用意されており、Google Play、App Storeからダウンロードできる。価格は無料。「Inbox by Gmail」は、Gmailの開発チームが手がけたメールアプリ。2014年10月の公開当初は、「inbox@google.com」にメールを送信するか、Inboxユーザーに招待をしてもらう必要があったが、一般公開され、誰でもダウンロードできるようになった。機能面では、受信トレイ内のメール管理に特化しており、購入した商品の配送状況、送られてきた写真の閲覧などをメールを開かなくてもできる「ハイライト」、類似メールを分類し、ワンタップでまとめて非表示にできる「カテゴリ」、約束や予約などをリマインドする「リマインダー」、リマインダーを指定した時間や場所などに再表示できる「スヌーズ」、必要なメールを探す「検索」といった機能を搭載している。また、一般公開に伴い、送信したメールを数秒以内であればキャンセルできる機能、スワイプでメールを削除できる機能、署名の設定機能などが追加された。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年05月29日米Googleは28日(現地時間)、開発者会議「Google I/O 2015」のキーノートにて、次世代Android OS「Android M」の新機能として、モバイル決済サービス「Android Pay」を発表した。Android PayはAndroid端末経由で支払いができるモバイル決済サービス。自分のクレジットカードやデビットカードを登録すると、米国の約70万店舗以上での支払いに加え、対応するオンラインショップでも、「Buy with Android Pay」を選択することで支払いが完了する。American Express、Master Card、VISAなど主要なクレジットカードに対応しており、GrubHub、Grouponなどのアプリに組み込まれる予定だ使い方は、支払い時にスマートフォンのロックを解除し、指紋認証を行ったあと、NFCリーダーにかざすと決済が完了する。支払いには、固有のアカウント番号が振られるため、クレジットカードの番号をやりとりする必要がない。日本でのサービス開始については未定だ。
2015年05月29日米Googleは28日(現地時間)、フォトストレージサービス「Google フォト」を容量無制限かつ無料で提供開始した。同サービスは、開発者カンファレンス「Google I/O 2015」にて発表された。Google フォトは、写真や動画をバックアップするストレージサービス。従来は、Google ドライブやGmailとの合計で15GBまで無料提供されていたが、今回のアップデートにより、容量無制限で利用できるようになった。バックアップした写真や動画は、スマートフォン、タブレットの専用アプリやWebページからアクセスできる。アプリの対応OSは、Android 4.0以上、iOS 8.0以降。アップロード可能なファイルは、1,600万画素までの静止画と1,080pまでの動画に制限されており、それを超えるものはアップロードの際に自動でリサイズされる。アップロードした画像や動画は「ディープラーニング機能」により分析し、人、場所、イベントなど撮影シーンの内容に応じて分類する。そのほか写真の検索機能を搭載。ストレージ内で探している写真にまつわるキーワードを検索すると、キーワードに合った写真がヒットする。
2015年05月29日米Googleは28日(現地時間)、開発者イベント「Google I/O 2015」にて、次期Android「Android M」のDeveloper Previewを発表した。「Android M」のDeveloper Previewでは、下記の6つのポイントが発表された。App PermissionsWeb ExperienceApp LinksMobile PaymentsFingerprint SupportPower&Charging具体的には、アプリのパーミッションが整理され、マイクやカメラ、カレンダーなど、アプリごとにアクセスできる機能を細かくカスタマイズできるようになる。また、新しいWebブラウザ体験として、セキュリティ性を高め使い勝手を改善したChromeカスタムタブを発表した。モバイル決済サービス「Android Pay」はマクドナルドやサブウェイなど、全米700以上の小売店で利用できる。また、指紋認証もサポート。ロック解除やWebでの買い物などに利用できる。このほか、USB Type-Cをサポートし、ケーブル接続時に、充電や給電、データ通信を行うかなど、接続後の挙動を選択できるようになった。電源管理システムも改善し、端末のバッテリ駆動時間を延伸。例えばNexus 9のスタンバイモード時のバッテリ駆動時間はLollipopから2倍となった。「Android M」のDeveloper Previewは、現地時間28日より、Nexus 5、Nexus 6、Nexus 9、Nexus Player向けにリリースされる。
2015年05月29日米国時間5月28日、5月29日の2日間、米Googleの開発者向けカンファレンス「Google I/O 2015」が開催される。Androidをはじめ、Googleが手がけるプロダクトの最新情報が明かされるイベント・Google I/O。昨年の「Google I/O 2014」の場合、当時の次期Androidであった「Android L Release」(現Android 5.0 Lollipop)をはじめ、ウェアラブル機器向けプラットフォームAndroid Wear、健康系アプリケーションGoogle Fit、テレビ向けのプラットフォームAndroid TVなどの重要なプロダクトが発表された。そして今年の「Google I/O 2015」では、次期Android「Android M」や、Android Wearのアップデートなどが発表されるとみられている。公開当初の公式サイトのセッション紹介ページで「Android M」と明記されたセッションがあったためだが(現在は削除されている)、既に公開されているイベントスケジュール上でも「What’s new in Android」というセッションがあり、次期AndroidもしくはAndroidに関する新機能が発表されることは間違いだろう。「Android M」のほかに噂されている発表内容は下記の通り。自動運転車(Android Auto)、スマートホーム関連「Google Cast」や「Android TV」などリビング向けデバイス関連空間の3Dモデリングを行なう「Project Tango」など仮想現実(VR)関連ユーザーが自分でスマホを組み立てられる「Project Ara」写真編集アプリ「Photos」の独立リリースなど……。イベントは日本時間の深夜1時30分から開始。「Keynote」(基調講演)や一部のセッションでは英語でライブストリーミングも行われる。ライブストリーミングを行なうセッションを本記事の最後に一覧でまとめたので、気になるユーザーは参考にしてほしい。
2015年05月28日米Googleは5月26日(現地時間)、「Roboto」フォントファミリーのオープンソース化を発表した。同社がRobotoを公開するのは今回が初めてではない。2011年にAndroid 4.0 (Ice Cream Sandwich)の一部としてApacheライセンスでリリースしているが、今回はRobotoのみのオープンソースプロジェクトとして、オープンソースツール向けに改良したツールチェーンを含めて公開した。GoogleのデザイナーChristian Robertson氏が作成したRobotoは、AndroidやChrome OSのシステムフォントに採用されており、マテリアルデザインのデザインガイドラインでも利用が推奨されている。GoogleのUIやUXを支えるモダンで実用的なフォントである。Unicode 7.0に含まれる全てのラテン文字、キリル文字、ギリシャ文字、Unicode 8.0に含まれるラリ通貨シンボルをサポートするなど今も拡張し続けており、約13,000(フォントあたり1,071)だったグリフ数は40,000以上(フォントあたり3,350)に増加した。
2015年05月27日米Googleの調査によると、オンラインサービスのセキュリティを高める目的で用いられている「セキュリティ質問」はサービス提供側やユーザーが期待するような効果を発揮していない。セキュリティの質問は、パスワード変更時などパスワードを使わずに本人を確認するために使用されている。第3者には答えにくく、しかし本人は確実に答えられるものが望ましいが、それら2つの両立は難しい。容易に覚えられる答えは安全性が低く、本人以外が答えられないような質問にすると本人も答えられなくなる可能性が高まる。例えば、「あなたの好きな食べ物は?」というセキュリティ質問だと、英語ユーザーでは「ピザ」という答えが19.7%を占める。これでは攻撃者が容易に当てられる。スペイン語ユーザーに対する「あなたの父親のミドルネームは?」という質問は10回の予想で当たる確率が21%、韓国語を話すユーザーに対する「あなたが生まれた都市は?」という質問が10回の予想で当てられる確率は39%である。攻撃者に当てられにくい質問にすると、本人の正答率も下がってしまう。例えば、「あなたの図書館カードの番号は?」の正答率は22%、「あなたのマイレージアカウントの番号は?」は9%である。また、こうした番号を答える質問に対して37%もの人がより安全性を高めようと実際とは異なった数字を登録している。ところが、人々が作る数字の組み合わせはパターン化しやすく、実際の数字よりも攻撃者に破られる可能性が高まるという逆効果が見られる。簡単な質問でも複数にすると安全性が高まる。「あたなが生まれた都市は?」「あなたの父親のミドルネームは?」に、10回の予想で攻撃者が答えを当てられる確率はそれぞれ6.9%と14.6%だが、2つともに当てられる確率は1%未満だ。しかしながら、1つずつならそれぞれ79%と74%である本人の正答率が2つだと59%に下がる。これも効果的なソリューションとは言いがたい。オンラインサービス側はセキュリティと覚えやすさのバランスを図っているものの、英語ユーザーの40%がセキュリティ質問の答えが必要な時に思い出せないのが現状だ。Googleは本人確認の手段としてセキュリティ質問の効果は低いと判断しており、セキュリティ質問の答えだけでアカウント所有者と認めることはない。セキュリティコードを受け取るSMSやバックアップのメールアドレスが機能していない時に本人を確認する手段の1つに位置付けている。そのため同社は2段階認証を有効にした上でセキュリティコードを受け取る電話番号やメールアドレスをしっかりとアップデートし、またバックアップコードなどいざという時に本人を証明する方法を準備しておくように呼びかけている。
2015年05月22日米Googleは5月19日(現地時間)、モバイル端末上のGoogle検索にTwitterからのツイートを表示することを発表した。これは両社が今年2月に結んだ提携に基づくもので、Twitterはプレゼンスの強化を狙っている。英語版でスタートし、順次拡大していく予定だ。ツイートがGoogle検索の結果に表示されるのは、モバイル(スマートフォンとタブレット)端末でのGoogleアプリとブラウザ上のGoogle検索。例えば、米航空宇宙局(NASA)のツイートを探したい場合、「NASA」「Twitter」と入力すると、NASAの公式Twitterアカウントのツイートが表示されるという。あるいは、任意のキーワードを入力すると、それに言及したツイートを表示する。またハッシュタグ(#)を付けると、ハッシュタグ付きのツイートを検索できる。Google検索によるツイート表示は、2009年から2011年まで提供されていたが、提携終了により打ち切りとなっていた。Twitterによると、月間アクティブユーザーは3億200万人を数え、このうち8割はモバイルで利用し、1日平均5億件のツイートが行き交っているという。ツイートの検索表示は英語版のGoogle.com(AndroidとiOS)およびモバイルブラウザでスタートし、他の言語にも拡大していくという。将来デスクトップ版での提供も計画しているとのことだ。なお、日本語版の知恵協についてグーグル広報部に問い合わせたところ「コメントできない」とのことだった。
2015年05月20日Googleは5月18日、日本全国の高校生たちが自由な発想で科学やテクノロジーの可能性を追求し、世界を変えるアイディアにチャレンジするプロジェクト「Science Jam 2015」を開催すると発表した。同社は2013年から2年間、東北地域の高校生を対象に、Googleサイエンスフェアin 東北を実施してきたが、全国展開にあわせて今年は名称を「Science Jam」に変更した。本プロジェクトでは、日本全国の高校生、高等専門学校生1-3年生を対象に、化学、工学、 生物学、農学、応用科学、情報工学など、幅広く科学・テクノロジーをテーマにした研究を募集すると同時に、先輩科学者として、高校生たちのメンターをつとめる理系の大学院生・大学生も募集する。また、プロジェクトに先駆けて、このプロジェクトに興味を持つ高校生、高等専門学校生1-3年生、大学生、大学院生を対象に、5月24日(日)グーグル社内会議室にて「Science Jam 合同説明会」を実施。説明会当日は、Science Jamの紹介や、メンター制度についての概要説明の他、参加者間の交流を目的としたワークショップが予定されている。同説明会への申し込みは、 オフィシャルサイト内応募フォームから行う。定員は高校生とメンターを合わせて100名で先着順。11月14日に研究発表会と最終選考が行われ、最も優秀な研究をした1チームはGoogle米国本社視察に、優秀と認められた4チームはGoogle東京オフィス視察に招待される予定だ。
2015年05月19日Googleは5月18日(米国時間)、「Google Cloud Platform Blog: Pay Less, Compute Moore」において、Google Cloud Platformの料金を値下げすると発表した。値引率はコンフィグレーションごとに異なるが、最大で30%の値下げが実施されている。同社は、こうした価格の値下げは欧州圏およびアジア圏においても実施するとしている。コンフィグレーションごとの値引き利率は以下のとおり。Standard 20%High Memory 15%High CPU 5%Small 15%Micro 30%同社は「Preemptible VM」という新しい仮想マシンも同時に発表。これは基本的には通常の仮想マシンと同じだが、リソースが使われていない時に処理を走らせることで価格の引き下げを狙ったもので、通常の仮想マシンと比較して70%ほど価格が抑えられている。また、競合するサービスと異なって価格が固定されているため、経費の予測が立てやすいことも利点として説明されている。GoogleはGoogle Cloud Platformの価格を他のパブリッククラウドサービスの価格と比較し、多くのケースでGoogle Cloud Platformのほうが約40%安いと説明し、パブリッククラウドサービスの分野において重要なポジションであり続けているとアピールしている。
2015年05月19日米Googleは5月15日、自社で設計した自動運転車のプロトタイプ車両の公道テストを今年の夏より開始すると発表した。公道テストは最高速度を時速25マイル(約40km)に制限して行い、必要に応じてセイフティードライバーが運転できるよう、車両にはハンドルやアクセル・ブレーキペダルなどが取り付けられる。同社はかねてより自動運転技術の開発を進めており、すでに約100万マイル(約160万km)ものテストを重ねてきた。最近では週に1万マイル(約1.6万km)の自動走行実験を実施しているという。プロトタイプ車両は従来の実験車両と同様のソフトウェアを搭載しており、豊富な道路情報を活用することが可能だ。Googleは「コミュニティが自動運転車にどのように反応するのかに注目している。また、工事などにより予定の場所で停車できない場合にどうするかなど、自動運転車ならではの課題が明らかとなる」とコメントしている。
2015年05月18日米Googleが2010年に明らかにした自動運転車が大きな一歩を踏み出す。Googleは米国時間15日、自社が設計した自動運転車のプロトタイプについて、今年夏に公道でのテストを開始することを明らかにした。Googleは2010年に自動運転車の取り組みを発表、それまではLexusなどの一般自動車にソフトウェアやセンサーを搭載した自動運転車の実験を行ってきた。2014年12月、Googleは自動運転向けに自分たちで完全設計したプロトタイプ自動車を披露した。このプロトタイプ自動車はこれまで、テスト施設でソフトウェアとセンサーの動作などのテストを重ねてきたが、今夏よりGoogleの本社があるカリフォルニア州マウンテンビューで、公道でのテスト運行を行う。このプロトタイプ自動車は、これまで自動運転車の実験で利用してきた「Lexus RX450h SUV」と同じソフトウェアを利用しており、すでに合計で100万マイル(約160万キロ)近くを自動走行しているという。最近では、走行距離が週1万マイル(約1.6万キロ)にアップしており、典型的なアメリカの成人運転手の75年分の経験を積んだとしている。Googleによると、テスト運転では速度を最高で時速25マイル(約40キロ)に抑え、運転手を乗せて行う。運転手が必要に応じて人間による運転を行えるように、取り外し可能なハンドル、アクセルペダル、ブレーキペダルを装着する。この実験を通じて、市民の反応や他の車との関係などを見ていきたいとしている。また、工事や渋滞などが原因で目的地で停車できない場合にどうすべきかなど、自動運転車特有の課題を見ていきたいとも記している。
2015年05月18日米Googleは現地時間15日、Googleが設計した自動運転車プロトタイプの公道走行試験を、今夏から米国カリフォルニア州マウンテンビューの公道で開始することを発表した。Googleは、数年前から自動運転車の開発に取り組んでおり、トヨタ「Lexus RX450h」をベースにした車両は、すでに公道走行試験を開始している。今回の試験は、Googleが2014年5月に発表した、一から設計した自動運転車を作るプロジェクトの一環。公道走行試験に使われる車は、Google初の「完全自動運転のための完全なプロトタイプ」としている。このプロトタイプの自動運転車は、これまでにGoogleの私有地を中心とした試験路での走行を行い、累計テスト走行距離が1,000,000マイル(約1,609,344Km)近くに達している。最近は、毎週10,000マイル(約16,093Km)を走行している。今夏から始める公道での走行試験では、最高時速は時速25マイル(約40Km)に制限され、車両には万が一のために運転者が乗車する。取り外しが可能なステアリングホイール、アクセルペダル、ブレーキペダルを備えており、必要に応じて人が運転するマニュアル走行に切り替えることができる。このプロジェクトの目標は、運転者の負担を肩代わりする車両を作ること。誰もがボタンを押すだけで、A地点からB地点へ移動できる自動車を目指しているという。
2015年05月18日Googleに続いてMicrosoftも検索サービスBingでWebサイトのモバイル対応度(モバイルフレンドリー)を重視するように検索アルゴリズムを変更する。Bingでもモバイルデバイスからの検索が増加している。しばらく前からBingのモバイル検索の結果に「Mobile-friendly (モバイルで使いやすい)」というタグを表示し始めたところ、ユーザーがモバイルフレンドリーなページを好み、またモバイルフレンドリーなページを上位に表示するほどにより早くモバイルユーザーが満足する結果にたどり付けることが明らかになった。そこでBingのモバイル検索結果の表示順決定にモバイルフレンドリーをシグナルとして考慮することにした。公式ブログにおいてShyam Jayasankar氏が、モバイルフレンドリーの4つの要素を挙げている。1つめは「ナビゲーション」。スマートフォンの画面でもタップしやすく、ナビゲーション要素の違いを見分けられるように、メニュー、ボタン、リンクを大きく表示する。2つめは「可読性」。拡大することなく本文を読めるように、フォントサイズやviewport設定に気を配る。3つめは「スクロールしやすさ」。横方向にもスクロールしなければならないページは読みにくいため、コンテンツをデバイスの幅に収める。よくデザインされたモバイルフレンドリーなページは、ポートレート、ランドスケープどちら向きでもスクロールしやすいという。4つめは「モバイル互換」。たとえば、iOSデバイスではFlashコンテンツを再生できない。モバイルデバイスでもコンテンツを楽しめるように互換性を確保する。Bingの格付けアルゴリズムによってモバイルフレンドリーであると判断されるためには、上記の4つの要素が満たされている必要があるという。ただし、モバイルフレンドリーなページ向けにランキングを見直す一方で、引き続きユーザーが必要としている情報にアクセスできるようにランキングシグナルのバランスを調整するという。モバイルフレンドリーなページでなくても、検索クエリに対して関連性の高いページは変更後も結果の上位に表示される。モバイルフレンドリー向けのアルゴリズムの変更が完了するまでには数カ月を要する見通しだ。今後Bingの公式ブログを通じて、Mobile Relevanceチームがロールアウトに関する情報を提供するほか、Webマスターがそれぞれのページのモバイル対応を確認できるように分析ページを用意するという。
2015年05月15日米Googleは12日(米国時間)、Apple Watchに対応させたiOS版「Googleニュース&天気情報」の最新バージョンを公開した。「Googleニュース&天気情報」は、ビジネス、テクノロジー、スポーツ、エンタメなどにカテゴリ分けされたニュース記事や、登録した地点、現在地などの天気情報を確認できるアプリ。Apple Watch版では、天気情報の表示はできないが、主要ニュースのヘッドラインを見ることができる。HandOff昨日に対応しており、気になったニュースは、Apple Watchを強く押すことで、続きをiPhone上で読むことが可能となる。なお同社は、iOS向けのアプリとして「Googleマップ」や「Google Earth」、「Gmail」、「Google+」などを公開しているが、いずれもApple Watchには対応していない。
2015年05月13日米Googleは12日(現地時間)、Google マップの表示を編集できる「Google マップメーカー」の編集機能を一時停止した。同社が8日に告知していたもので、米国をはじめ日本でも行われた、Google マップ上に存在しない地名や施設を表示させる悪質ないたずらに対応する目的で行われる。同社は8日、現状の対策として、Google マップメーカーから行われたユーザー投稿を、人の手を介して掲載していると公表。しかしこの方法は膨大な量のバックログが急速に溜まっていき、システムとして一時停止する必要があると判断された。サービス停止中も、Google プレイスのオーナーページであるビジネスリスティングの編集は可能。デスクトップ向けおよびモバイル向けの最新版Google マップでは、「Suggest an edit」「Add a missing place」リンクをクリックすることで編集を行える。また、「Report a problem」をクリックすることで、マッピング関連の問題を報告できる。Google マップメーカーの停止期間は一時的なものとするが、再開時期は未定。米国時間27日に再度情報を更新するという。
2015年05月13日●Googleは携帯電話事業に本気で乗り込むのか○ソフトバンクが目指したSprintとT-Mobileによる第3のキャリア米Googleが携帯電話サービスを提供するプロジェクト「Project Fi」を発表し、利用者を制限した招待制のサービスの提供に乗り出した。Googleの「MVNO参入」と騒がれているが、同社は携帯電話サービス事業に本腰でかかるのだろうか? 答えは「No」であり、「Yes」でもある。Googleは市場を奪おうとしているのではない。Project Fiを通じて同社は携帯電話サービスが進化すべき道を示し、通信キャリアに変化を促している。ただし、プロジェクトとしながら実際に消費者にサービスを提供している。「変わらないなら奪うぞ」という脅しになっている点でGoogleは本気である。GoogleがProeject Fiを提供する背景には、米国の携帯電話サービス市場の膠着がある。米国の携帯通信キャリアは「4大キャリア」と言われており、3大キャリアの日本よりも競争が激しいように思えるが、実際は2強である。トップを争うVerizonとAT&Tがそれぞれ35%前後のシェアを持ち、3位を争うSprint(ソフトバンク傘下)とT-Mobile USAが15%前後だ。トップ2が大きな市場を分け合っている。こうした市場を占有する大手は変化を好まないもので、それがモバイルの進化を鈍らせる一因になっている。ソフトバンク傘下のSprintによるT-Mobile買収によって、市場を活性化させる第3の勢力が誕生する可能性もあったが、残念ながら失敗に終わった。Project FiでGoogleは、SprintとT-Mobileと提携した。Project Fiの携帯電話サービス(以下Fi)の端末はSprintとT-Mobile、Wi-Fiの間で常に最速のネットワークを選択して接続し、シームレスに接続を切り換える。通信キャリアを動的に切り換えるなんて方法をよく受け入れたと思うが、「つながらない、遅い」という評判が定着しているのがSprintやT-Mobileがシェアを伸ばせない大きな理由になっている。単独では打破できない現状が、Fiへの協力を後押ししたのだろう。現時点でFiのネットワークの実力は未知数だが、Sprint/T-Mobile連合が誕生したことで、VerizonやAT&Tに対抗する第3のネットワークになるという期待が高まっている。●Project FiでGoogleは何を狙う?○Project Fiの狙いは?第3の勢力を作ってまでして、Googleは携帯電話サービスをどのように変えようとしているのだろうか。米国でFiは、基本料金20ドル、データサービスが1GB=10ドルとシンプルで手頃な料金が話題になっている。しかし、これが割安かというと、個人でそれほど多くはないデータ(月1-2GB程度)を使用する分にはFiの方が低額になるが、3GBを超えてたくさんのデータを使う人や家族プランを契約している場合は、通信キャリア大手のサービスの方が割安になることが多い。ユーザーのデータの未使用分を翌月の請求から差し引くなどFiのプランはユニークであるものの、既存の通信キャリアに対して低価格競争を仕掛けるようなものではない。データ無制限オプションを用意しないなど、むしろFiのプランが過度に魅力的にならないように配慮している印象すら受ける。Googleの狙いは「電話番号のクラウド管理」の普及にある。携帯電話の番号は端末のSIMカードに割り当てられた番号であり、電話番号へのテキストや通話はSIMカードを入れた端末で送受信するのが通常だ。Fiの電話番号の通話やテキストはクラウドで処理され、同じGoogle IDでログインしているPCやモバイルデバイスのHangoutsアプリでも、電話番号を使ったテキストや電話のやり取りが可能になる。電話番号のクラウド管理がなぜ重要なのかというと、たとえば今日のスマートウォッチは電話に関する機能をスマートフォンに依存しているが、スマートウォッチの独立を考えた時にスマートウォッチにSIMカードを搭載するのはスマートな方法とは言いがたい。Fi番号ならスマートフォンが近くにない時でもスマートウォッチがWi-Fi経由でネットに接続できたら、Hangoutsアプリで電話番号への通話やテキストに対応できる。クラウドで電話番号を処理することで、電話機能を活用できるデバイスが広がり、スマートウォッチやまだ見ぬ未来のモバイルデバイスの可能性も開ける。今はまだ気づいている人は少ないが、そのうちFi番号を使う人たちがPCやタブレットで電話やテキストを行うようになる。その便利さが口コミで広がり始めたら、電話/テキストの利用が限られるVerizonやAT&Tに対する圧力になるだろう。Fi番号の場合、連携するのはGoogle IDとHangoutsになる。クラウドで電話番号を管理する便利さでHangoutsユーザーを増やしたいのがGoogleの本音だろう。それを良しとするかという議論も、いずれ起こることになりそうだ。かつてPCのメールソフトで行っていた電子メールの管理を、GoogleはGmailでクラウドに移行させた。それによってメールユーザーはGoogleに縛られたものの、メールをマルチデバイス、マルチプラットフォームで使う可能性が広がった。それと同じ変化を電話やテキストでも実現しようとしている。●Project Fiは日本にも広まるか○Project Fiが日本で実現する可能性は?Project Fiと同様に、モバイルの進化を後押しするプロジェクトだったNexusは日本市場にも拡大された。では、Project Fiも日本に広がるだろうか?米国に比べると、日本は3大キャリアの競争が健全でサービスの質・料金ともに改善努力がなされている。Googleが無理に第4の勢力を作る必要はない。Fi番号を日本でも広めたいだろうが、Fi番号のベースになっていると思われるGoogle Voiceのフルサービスすら日本では実現していない。メッセンジャーアプリにコミュニケーションの軸足がさらに移動するのを警戒する日本のキャリアと対立してまで、Googleが日本をFi番号のモデル市場にする可能性は低い。ただし、SIMロックフリーにせよ、MVNOにせよ、世界が変わるとなったら日本も変化をいとわなかった。しかも、変化の加速が速いから出遅れても、普及フェーズでアッという間に米国を追い抜いたりする。米国では早くもモバイルWi-Fiルーターを開発するスタートアップKarmaが、Googleが実現した複数の通信キャリアのネットワークをシームレスに切り換える接続に関心を示している。電話番号のコミュニケーションをクラウドで処理する仕組みに興味を持ったスタートアップも多いだろう(そもそもGoogle VoiceはスタートアップGrandCentralの技術だった)。しばらくProject Fiはスタートアップを刺激する存在であり続けるだろうが、そうして電話をより便利にする試みが積み重ねられるうちに、従来の電話に縛られたコミュニケーションを人々が不便に思うようになるだろう。そうなったら、将来VerizonやAT&TもFi番号の使用を認めるかもしれない。それは容易なことではないし、時間もかかると思うが、米国のモバイル市場が変わり始めたら、日本も変化に踏み出すはずである。
2015年05月03日米Googleは28日(現地時間)、Webブラウザ「Chrome」の更新版「Chrome 42.0.2311.135」をWindows、Mac、Linux向けに公開した。今回のアップデートでは、5件のセキュリティ修正を行った。米Googleのブログによると、更新版の「Chrome 42.0.2311.135」では、危険度が4段階中2番目に高い「High」に分類された「DOMにおける解放後使用」の問題が含まれている。これに加え、社内での調査やファジングによって判明した問題も修正したという。
2015年04月30日サテライトオフィスは4月30日に、同社のGoogle Appsを使った社内情報システムの導入支援サービスで提供している、Googleサイト上で利用できる営業支援システム(SFA)と顧客管理システム(CRM)において、顧客情報、案件情報、アクション情報を表示する際に、Gmail/Googleカレンダー/Googleドキュメントの関連データを同時に表示できる機能を開発し、提供を開始した(サービス名:サテライトオフィス・クラウドCRM for Google Apps)。今回の新機能で、企業情報や担当者情報、案件/商談情報、アクション情報(各種作業メモ、議事録、見積、リマインダー、TODOなど)を開いた際に、関連したGmail/Googleカレンダー/Googleドキュメントが表示されるようになった。また、各アクション情報を登録すると、Googleカレンダーにもデータが登録される(リマインダー情報も登録される)。サテライトオフィス・クラウドCRM for Google Appsは下記のような場面で利用できるという。営業管理(SFA):企業管理、顧客管理、商談管理、活動履歴管理アウトバウンド(テレマーケティング)インバウンド(お問い合わせ、コールセンター)名刺管理機能、顧客名簿管理年賀状、お歳暮送付管理セミナー申込管理アプリケーション仮想化機能により、企業内で複数のアプリケーションを個別に運用できるという。
2015年04月30日Uber Japanは4月27日、Googleマップの経路検索でUberの配車が可能になったと発表した。Android搭載のスマートフォンまたはiPhoneからGoogleマップで行き先を検索し、経路案内をタップすると、「電車」「徒歩」のオプション内に、Uberが表示される。Googleマップ内の経路検索結果からは、行き先までの所要時間、ハイヤーが迎えに来るまでの時間、見積もり料金の3点が確認できる。また、Uberオプションをタップすることでアプリが起動。ハイヤーが迎えに来る場所や降車場所も知ることができる。その後は、ワンタップで「UberBLACK」というハイヤーを呼べる。なお、この機能を利用するためには、端末にUberアプリをインストールする必要がある。Uberは、同サービスが東京でも利用可能になることで、訪日外国人もスムーズに目的地へ移動できるようになるとしている。
2015年04月29日ヤフーは4月27日、「ヤフオク!」において、ちょうどいいタイミングで知りたい情報を表示するGoogle アプリのNowカードに対応したと発表した。これにより「ヤフオク!」上の取引中のオークションやウォッチ登録中のオークションなどの情報を、GoogleアプリのNowカードを通じて、最適なタイミングで受け取ることができるようになるGoogleアプリのNowカードは、カレンダーに登録した打ち合わせのリマインダーや、その打ち合わせ先までの移動時間、交通状況に合わせた通勤経路、出張や旅行の際には登場するフライトの情報など、知りたい情報をカードで表示する。
2015年04月28日Googleは21日、モバイル版Googleの検索結果にて、スマートフォン向け(モバイルフレンドリー)ページの掲載順位を上位にするモバイルフレンドリーアップデートを全世界で実施した。1週間ほどかけてインデックス内の全ページに反映していく。今回のアップデートは2015年2月に告知しており、PC版のみなど大画面のみを対象にしたページは、モバイル版Googleでの検索順位が大幅に下がる可能性がある。なお、同アップデートは、PC版Googleには適用されない。検索結果はサイト単位ではなくページ単位で向上する。例えば、1つのサイト内で10ページがモバイルフレンドリーとなっていた場合、検索順位は10ページのみが上がることになる。Webページがモバイルフレンドリーかどうかの判定は、ページがスマートフォン用Googlebotによりクロールされインデックスに登録される度に行われる。このため、スマートフォン用Googlebotによるクロールが禁止となっているページは、「モバイルフレンドリー」とは判定されない場合がある。同社は、提供しているサイトがモバイルフレンドリーかどうかをテストできる「モバイルフレンドリーテスト」を用意する。また、サイトについての情報は、当該サイトのページの最新クロールのデータを使用する、ウェブマスターツールのモバイルユーザビリティレポートで確認可能。
2015年04月22日Googleが提供する地図サービス「Google マップ」では、20日頃より架空施設が表示されていたが、警視庁、原爆ドーム、皇居は22日18時時点で全て修正されている。20日頃より確認された「Google マップ」の改ざんは、架空施設として東京都千代田区の皇居内に「オードリー春日トゥース」、広島県広島市の原爆ドームに「恒心教 核実験場」、東京都千代田区の警視庁本部に「恒心教警視庁サティアン」など悪質なものが多かった。「Google マップ」では、ユーザーから新店舗の開店や既存店舗の移転等の情報を募る窓口を用意しており、今回の改ざんは、そうした窓口に大量のスパムが送りつけられたことが原因だと見られる。今回の事態について同社は、「不適切な場所情報がGoogle マップに表示されたことについて、ご迷惑、ご心配をお掛けしたことをお詫び致します。Google マップには、ユーザーから新店舗の開業や既存店舗の移転等に関する場所情報が寄せられていますが、その大多数は有益なものです。Googleでは、不正確な場所情報の検出、防止、対応を強化してまいります」とコメントしている。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年04月22日スマートフォンなどモバイル端末からGoogleで検索した際に、モバイル向けに最適化されたページを結果上位に表示するように米Googleが検索アルゴリズムを変更した。Webで展開するビジネスやサービスに少なからず影響を及ぼすため、変更初日となった4月21日(米国時間)に同社は変更のポイントやサイト運営者向けの情報をまとめた記事「Rolling out the mobile-friendly update」を公開した。今回の変更は、モバイルアプリやモバイルに対応したWebページを、モバイルユーザーが発見しやすくなるようにする施策の一環であり、以下のように影響する。モバイルデバイスからの検索のみに影響 (PCやデスクトップ向けページを表示するタブレットは影響を受けない)。グローバル規模で全ての言語に影響が及ぶ変更。Webサイト単位ではなく、ページ単位で適用。Googleはモバイル端末への最適化を「モバイルフレンドリー」と呼んでいる。スマートフォンなどモバイル端末の画面で読みやすく、反応よく動作し、操作しやすいページを指す。モバイル検索アルゴリズムの変更によって、モバイルフレンドリーに対応していないページがモバイル検索から除外されるわけではない。変更後もランキングは様々なシグナルを考慮して決定する。中でも検索クエリの目的は重要なシグナルであり、「クエリに対して素晴らしいコンテンツであれば、モバイルフレンドリーではなくても結果上位に表示される可能性はある」という。しかし、モバイルフレンドリーではないページのモバイル検索における結果順位が変更前から下がるのは避けられない。Googleはサイト運営者向けに、Webページの「モバイルフレンドリー」対応を確認できるテストサイト「Mobile-Friendly Test」を用意している。Googleウェブマスターツールのモバイルユーザビリティ・レポートを通じて、サイト全体のステータスを確認することが可能。またモバイル検索アルゴリズム変更に関するFAQページや、WebmasterフォーラムのMobile Websitesセクションからも情報を入手できる。
2015年04月22日米Googleが以前から計画を明らかにしていた検索アルゴリズムの変更が、4月21日より全世界・全言語でスタートした。モバイル端末上での検索ランキングにおいて、モバイル向けに最適化されているかどうかを考慮するもので、"モバイルと親和性の高い(モバイルフレンドリー)"なサイトが上位に表示されるといわれている。今回の変更はGoogleが2月26日に明らかにしていたもの。一部では"mobilegeddon"とも言われいるもので、ユーザーがモバイルで行うGoogle検索に対し、モバイルアプリやモバイルに対応したWebページを発見しやすいようにアルゴリズムを調整する。タブレットやPCでの検索については、今回のアルゴリズム変更による影響を受けない。Googleは当時、調整実施の背景について「モバイルで検索するユーザーは関連性が高くタイムリーな検索結果を得られるべきだ」とモバイルの特性を説明し、モバイルでの検索が増加しているというトレンドにも触れている。これまでのGoogleでは、モバイル上で適切に表示されるように設定するための推奨事項やよくある設定ミスなどの情報を公開したり、ユーザーがモバイルフレンドリーなWebページをみつけやすくする"モバイルフレンドリー"ラベルを用意するなどの取り組みを行っており、今回のアルゴリズム変更はこれをさらに進めるものとなる。具体的には、「モバイルアプリ」「モバイルフレンドリーなWebサイト」の2つを変更をする。前者は、ユーザーが自分がインストールしているアプリからの情報を得やすくするためのもの。アプリをインストールしているユーザーに対し、インデックス対象のアプリからの情報をランキング要素の1つとして利用するという。この変更は2月の発表時点から有効となっている。今回問題となっているのは後者の「モバイルフレンドリーなWebサイト」に関するもの。Googleは当初、Webサイトがモバイルフレンドリーかどうかをランキング要素で使用する。これは全世界・全言語を対象とし、「Googleの検索結果に大きな変化をもたらす」と説明していた。Googleはアルゴリズム変更にあたって、自分のサイトがモバイルフレンドリーかをチェックできる「モバイルフレンドリーテスト」やWebマスター向けにモバイルのユーザビリティ問題を確認できる「モバイルユーザビリティレポート」の提供を行っている。これらの変更によるユーザーへのメリットとして、Googleは自分が使用する端末に適した高品質な検索結果を発見しやすくなる、としている。しかし、モバイル対応していないWebサイトは、表示という点で不利になると予想されている。マーケティング企業の米Portentは4月3日、2万5000のWebサイトを調べた結果、1万件がGoogleの規定する"モバイルフレンドリー"を満たしていないと報告していた。同社は合わせて、検索トラフィックの48%がモバイル端末からとも報告している。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年04月21日20日よりGoogle マップに悪質ないたずらと思われる表示が相次いでいる。東京・千代田区の皇居内には「オードリー春日トゥース」「こ恒心教 総本山」といった存在しないはずの施設名が記されている。編集時点では、広島市の原爆ドームには「核実験場」との心ない表示が。また、東京・千代田区の警視庁本部には「サティアン」との記述が現れたという(こちらはすでに消去された模様)。Googleは今回の件について、システムをハッキングされたことによる「改ざん」ではなく、「悪質ないたずら」であるとみており、誤った表示の削除を進めている。
2015年04月21日米Googleは4月20日(現地時間)、ウエアラブル端末向けプラットフォーム「Android Wear」のアップデートを発表した。ディスプレイ常時オン機能の拡大、Wi-Fiサポート、手首の回転を使ったカードナビゲーション、手書きによる絵文字入力などを追加する。Android Wearにはディスプレイを常時オンにする設定が用意されており、有効にするとユーザーが端末を使用していない時に時計が表示される。これは消費電力を抑えながら常に情報(時間)にアクセスできるようにするオプションで、使用していない時の時計表示は省電力モードになる。最新版では、このオプションがアプリに拡大される。たとえば目的地の地図や、買うものをリストしたTo-Doリストなどをいつでも確認できるように常に表示しておく。Wi-Fiサポートによって、Wi-Fi機能を内蔵するAndroid Wear端末がWi-Fiネットワークに接続し、スマートフォンがデータサービスに接続していたら、従来のBluetoothを通じたスマートフォンとの連係機能(通知、メッセージの送受信など)を使用できる。Bluetoothの接続範囲という制限を超えて、より自由にAndroid Wear端末を使用できるようになる。画面にタッチすることなくすばやく情報にアクセスできるように、新たに手首の動きで通知やGoogle Nowのカードをナビゲートできるようになった。Android Wear端末を装着した手首を外側に動かすと次のカードに移動、内側に返すと前のカードに移動する。テキストと違って絵文字は音声では入力できないが、新しい「Draw emoji」を使うと、絵文字の簡単なスケッチを手書きして絵文字をすばやく入力できる。例えば、親指を立てた手の形を描くとサムズアップの絵文字が入力される。Android Wearの最新版は間もなく発売になる「LG Watch Urbane」のほか、Google Storeで販売されている「Moto 360」「LG G Watch」「LG G Watch R」「ASUS ZenWatch」「Samsung Gear Live」「Sony SmartWatch 3」向けにも数週間中にアップデートが提供される。
2015年04月21日