双子おそろコーデで動物園デビュー昨年2月に双子の女の子を出産した大山加奈さん。5月11日に更新したInstagramで、1歳3ヶ月での動物園デビューを明かしています。「雨の心配をしていましたがまさかの快晴ふたごたちやはり晴れ女!!」と、当日はお天気にも恵まれたよう。初めての動物園に、幼い姉妹は「動物たちを指差して『いた!! いた!!』とそれなりに楽しんでいる様子」だったといい、キリンを指差す娘さんの写真をアップしています。大山さんは双子が誕生する以前から柴犬のだいずくんを飼っており、Instagramで度々だいずくんと娘さんたちの仲むつまじい写真を公開しています。そのため姉妹も動物には慣れているかもしれませんが、動物園には犬よりも大きなゾウやパンダなどもいますし、迫力満点だったことでしょう。ところが、双子が一番興味を示して食いついたのは「パンダが描かれている看板」だったとか。娘さんがパンダの看板にピッタリくっついている、ほほえましい写真も公開されています。無事に動物園デビューを果たした大山さんは、「次は水族館デビューかな双子連れての外出はなかなかハードだけどできるだけ色々な経験させてあげたいしたくさんのものに触れさせてあげたいと思っています」と子どもたちへの思いを明かしています。ただ双子を連れて歩くのはとにかく大変。「昨日もたくさん歩いてヘトヘトになってしまったので…ふたりのためにも体力つけねば」とも綴っていました。 ちなみに、娘さんたちの動物園デビューコーデは「オーバーオールにキャップにふたつ結び」。おそろいのオーバーオールに、色違いのキャップがとても可愛いですね。「ふたり並べて写真撮りたかったけど動きまわって全然無理でした」とのことで、せっかくおしゃれさせても、なかなか写真を撮らせてくれないのは、赤ちゃんあるあるです。さらに「オーバーオールも大好物だけど股スナップがないやつはおむつ替えめんどくさすぎるのでNGひとりなら頑張れるけどふたりは無理だ…」と、双子とお出かけする際にはおむつ替え時の着脱のしやすさも重要だと明かしていました。どんなに可愛い洋服でも、こうした細かい部分まで配慮がされているかどうかが大事ですね。 「赤ちゃんを動物園に連れて行くと免疫力があがる」って本当?動物園といえば、「赤ちゃんを動物園に連れて行くと免疫力があがる、アレルギーの発症を抑えられる」という話もあることから、赤ちゃんのうちに連れて行きたいと考えている親御さんもいるかもしれません。このような話が広まっている背景には、農場などで動物と触れ合って育った子どもたちの喘息やアレルギー発症率が低かったという研究報告があるためだと考えられます。また、乳幼児期の感染や非衛生的な環境が、その後のアレルギーの発症を低下させるという「衛生仮説」も相まって、動物がいる環境でさまざまな菌に触れることで免疫力があがると思われているようです。しかし、動物と早くから触れ合うこととアレルギー発症との関連は明確ではなく、これらとは逆の結果になったという報告もあります。アレルギーの発症が低下したという場合でも、動物との接触があることや、動物の糞に多く含まれる物質と接触することが要因とされており、動物園の環境とは必ずしも一致しません。ゆえに、赤ちゃんの時に数回動物園に行ったからといって「アレルギーを起こしにくくなる」とは言い切れないのです。生後1ヶ月を過ぎて健診で問題がなく、近所へのお出かけに慣れた後なら、いつ動物園に行っても基本的にOKですが、「アレルギー対策に赤ちゃんのうちに行かなくては!」と焦る必要はありません。<関連記事>・第四子妊娠のラミレス美保さん、妊婦健診で要注意警報「最近お腹が急激に成長している」・藤本美貴「保護者会の前にノンアル入れてたり…」ママ友たちとの愉快な交流明かす・あいのり桃「おっぱいがバイオハザードみたいになってる!」衝撃写真と産後の授乳事情
2022年05月12日「つい先日産まれた気がするのに…」昨年2月に双子の女の子を出産した大山加奈さん。「ふたごたち無事に1歳を迎えることができました」と、自身のInstagramで喜びを表しました。お誕生日のお祝いごはんは、双子ちゃんたちが大好きなキャラクター“そらジロー”を描いたオムライス!確かに卵の黄色とケチャップの赤は完璧なそらジローカラーです。「不器用なわたしにはこれが精一杯でした」という大山さんですが、とんでもない! とっても可愛くて美味しそうなオムライスです。双子ちゃんもパクパク食べてくれたそう。 また、1歳の誕生日といえば「一升餅」や「選び取り」の儀式も恒例。大山さんはお餅ではなく小分けになったお米入りのリュックを購入したそうですが、しかもお米のパッケージそれぞれが選び取りの札になっているという優れモノ!双子ちゃんが選び取ったのは、1人は「音楽家・ミュージシャン」で、もう1人は「スタイリスト」だったそうです。 ただでさえ大変な育児1年めですが、まして双子となればその騒々しさは想像以上。大山さんは無事に成長できたことへの安堵と、周囲への感謝を綴りました。「つい先日産まれた気がするのに…びっくりするくらいあっという間に1年経ってしまいました色々な感情で胸がいっぱいですが…ほっとしているというのが1番かもしれません。。。無事にすくすく成長してくれて元気にひとまず1歳を迎えられて本当によかった」「それもこれも支えてくださったみなさんのおかげです本当に感謝の気持ちでいっぱいです。子育ては夫婦2人だけでは絶対に無理です。我が家も夫婦2人だけでは絶対に絶対に無理でした‼︎‼︎頼ってばかりで申し訳ない気持ちでいっぱいですが…快く力を貸してくださるみなさんの存在が本当にありがたいですいつかちゃんと恩返ししないとな」(大山加奈さんInstagramより)出典:育児はママ1人でするものではないという考えは徐々に社会に浸透しつつありますが、同時に夫婦だけで家庭の中だけで完結できるものでもありません。大山さんの周りにはたくさんの支えてくれる手があるのですね。元気で可愛い双子ちゃんたちがこれからもすくすくと成長してくれることを願ってやみません! 1歳の誕生日、なぜ一升餅を背負うの?(photoAC)1歳の誕生日に、赤ちゃんに「一升餅」を背負って歩かせたり、お餅の上に赤ちゃんを立たせたりする風習。重いものを背負わされて泣いてしまう赤ちゃんも多いのですが、なぜこの儀式をするのでしょうか?これは容積の単位である「一升」を「一生」にかけて、「"一生"食べ物に困らないように」「"一生"健康に育つように」「丸いお餅のように、円満な人生を送ることができるように」といった願いが込められています。一升餅は、立っても立てなくても縁起がよいとされているので、まだ立てなかったり歩けなかったりする場合でも、おすわりした状態で背負わせてみましょう。背負ったお餅は、儀式に参加した家族や親類で切り分けていただきます。・浜崎あゆみさん帝王切開での出産告白。出産方法に「正しいとか間違いとか、楽だとか大変だとかない」・辻希美が夫・杉浦太陽の前で「絶対にしないこと」結婚15年でも男と女でいる秘訣・赤ちゃんせんべいを喉に詰まらせる事故、元アイドルのママが注意喚起「救急車呼んでる間にもう息止まってしまうと思う」
2022年02月21日占いアプリ「タロット男子」で“悪魔”をモチーフにしたキャラクターの声を演じる、梅原裕一郎さん。梅原さん本人は果たして、悪魔なのか天使なのか――。いいことも、悪いことも、受け入れるしかない。今月リリースされる占いアプリ「タロット男子」で“悪魔”のカードをモチーフにしたキャラクター、アイン・バフォメットを演じている梅原裕一郎さん。占いは「いいことも、悪いことも、結果はあまり気にしないタイプ」だけど、運命は信じているのだそう。「天命というか、人間ができる範囲を超えた何か、というものはあると思います。人や仕事のご縁もそうですけど、自分ではどうしようもない大きな力や、流れみたいなものはあるんじゃないかな」梅原さんがそのことを一番感じたのは、声優の仕事を始めた時。「当時はまだ名古屋に住む大学生だったんですけど、想定していたよりずっと早く上京することになったんですよね。上京した年の末のオーディションで初めてアニメ作品の役をいただいたので、もし卒業を待って上京していたら、そのオーディションに参加することはできなかったので、あの時、無理をしてでも上京する決断をしてよかったなと、今でも思います」2013年にデビューしてから順調にキャリアを重ねるも、’18年には病気療養のため、一時休業を余儀なくされる。だが、この休養が転機に。「2~3か月くらいお休みをいただいたんですけど、そこから復帰したら、気持ち的にすごく楽になりました。当時はやらなきゃいけないことも、やりたいことも多すぎて、そこで一回キャパオーバーしちゃって。復帰してからはすごく身軽になりました。あんまり気負わず、気楽に、流れに任せようっていうのは、多分そこから来てるんじゃないかな。いい意味で力が抜けたと思いますね」声優になるために予定より早く上京することを選んだ時も、「やること自体に悩みはなかったし、親の説得に時間がかかっただけ」と言う梅原さん。仕事に限らず、思い悩むタイプではないそうで…。「悩みがゼロというわけではないんですけどね(笑)。でも、どういう結果になろうと、どうとでもなるというか。いいことも、悪いことも、受け入れるしかないですから。だから、どちらを選ぶべきか、ということではあまり悩まないです。流れに任せるというか、身を委ねるほうかもしれません」占いの中で、よく観るという姓名判断でご自身の名前を占ってみると、思い当たる節が。「僕の名前ではあんまり良い結果は出ないんですけど、『自分でどうこうするよりも、周りが動いてくれるタイプ』というのはたしかに当たってるなと(笑)。名前ってずっと背負っていくものなので、それによって性格が変わったり、影響を受けるというのはあるのかもしれないですよね。なので、姓名判断を観るのはけっこう好きです。自分の名前に限らず、知り合いの方の名前をインターネットで姓名判断してみたりします」アプリ「タロット男子」で梅原さんが演じているアイン・バフォメットは、欲望や誘惑などの意味を持つ“悪魔”のカードが元になっている。「最初に“悪魔”役ですと言われた時は、筋骨隆々ないかにもな悪役をイメージしていたんですけど、イラストを見てみたらかわいいんですよね。人を困らせるのが大好きで、自分の欲望に正直な、悪魔というより小悪魔的なキャラクターです。僕自身、あまのじゃくなところがあるので、根底では似ている部分が多いと思いますし、いい意味のカードを演じるより、悪役ではないけれど、そういう雰囲気を持ったバフォメットにキャスティングされるというのはなんだか嬉しいです」個人的に好きなタロットカードは“隠者”のカード。「『タロット男子』の番組で占っていただいた時に出たんですけど、悟りを意味するカードだそうです。僕も悟りを開きたいという欲求があるので、気になりますね」そんな梅原さんが唯一、占いで知りたいことは?「死ぬタイミングだけは知りたいんですよね。ここで終わりですってあらかじめ言われないと、計画が立てられないじゃないですか。急に人生終わられたら困るし、逆に想像以上に長生きしても…。この日が最後ですって言われたほうがいろいろ考えられるので。もし明日死ぬって言われたら、じゃあ明日の準備はしなくていいやとか、その程度のことですけどね(笑)」うめはら・ゆういちろう3月8日生まれ。静岡県出身。主な出演作に『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』ウェザー・リポート役、『ディズニー ツイステッドワンダーランド』レオナ・キングスカラー役など。※『anan』2021年12月15日号より。写真・森山将人(TRIVAL)スタイリスト・久芳俊夫ヘア&メイク・時田ユースケ(ECLAT)取材、文・尹 秀姫(by anan編集部)タロット男子~22人の見習い占い師~タロットカードの大アルカナ22枚をモチーフにしたキャラクターから好きな占い師を指名して育てる占いアプリ。毎日完全無料で占いができる他、占い師との親密度をアップさせることで、占える分野を広げていく。
2021年12月14日大山加奈さん、双子と愛犬の共存に悩み女子バレーボール日本代表として2004年のアテネ五輪に出場した大山加奈さん。私生活では2015年に結婚し、不妊治療を経て2021年2月19日に双子の女の子を出産しました。大山さんは2018年から柴犬のだいずくんを飼っており、インスタグラムではだいずくんと娘さんたちの仲むつまじい様子を公開していますが、この日の投稿では「だいずくんとふたごの共存」について悩んでいると明かしました。大山さんが悩んでいるのは、娘たちがだいずくんのお水やおもちゃで遊びたがることと、だいずくんが嫌がるために寝室のドアを閉められないこと。前者については「ひとまずお水問題は今のところごまかせているのですがもうすこし知恵がついてくるとゲートを突破されてしまいそうなのでまた策を練らねばという状況でおもちゃ問題はもう諦めることに」したそう。後者については、もうすぐ9ヶ月を迎える娘たちが一人でベッドから降りられるようになったため、だいずくんのために寝室のドアを開けていると、知らない間に子どもらが寝室を出て行ってしまう可能性があると綴っており、この悩みは袋小路のようです。ちなみに寝室に限らず、部屋のドアが閉まっているとだいずくんは「ひたすらキュンキュン鳴きながらドアをカリカリ」するそうで、人間と犬の双方にとってストレスになってしまいそうですよね。「ふたごの安全が最優先なのはわかっているのですが…ドアを閉めるとだいずくんがかわいそうで…頭を悩ませる毎日ですだいずくんは通れるけどふたごは通れないそんな柵やゲートがあったらいいのにだいずくんのニーズとふたごの安全、両方を叶えられる良い策はないのでしょうか」(大山加奈さん公式インスタグラムより)かわいすぎ…柴犬パラダイスwith赤ちゃん♡ 赤ちゃんと犬との生活で起こりやすいトラブル赤ちゃんと犬がともにストレスなく安全に生活していくために、どうすればいいのかと悩む飼い主さんは珍しくありません。好奇心旺盛で予想外の動きをする赤ちゃんの存在は、犬にとってストレスになることがあります。赤ちゃんに触られ続けられた犬が、我慢の限界を超えて噛んでしまうこともあります。犬が赤ちゃんに跳びついて倒してしまったり、寝ている赤ちゃんの上に乗ったり、ひっかかれて怪我をするケースもあります。また、犬が予防接種を受けていない場合、赤ちゃんに病気が感染することもあります。たとえば、犬の約75%、猫のほぼ100%が口腔内にもっているパスツレラ菌が赤ちゃんやお年寄り、病人など抵抗力の弱い人に感染した場合、肺炎を引き起こしたり、咬まれたりひっかかれた箇所からひどい炎症などを起こすことがあり、重篤な場合は死亡することもあります。赤ちゃんと犬がトラブルなく生活していくためにはこうしたトラブルを防ぐためには、妊娠中から赤ちゃんと犬の共同生活を十分にシミュレーションして、安全に暮らせるよう準備することが大切です。寝室だけでなく、リビングにも柵があるベビーベッドを用意して、犬が赤ちゃんを舐めたりいたずらしたりできないように対策しましょう。赤ちゃんと犬の大きな事故は、たいてい大人がいない時に起こっているため、少なくとも小学校高学年になるまでは子どもと犬だけになる時間がないよう注意してください。犬がソファやベッドの上に乗ったり、飼い主さんの顔を舐めたりすることのないよう、しっかりとしつけをすることも重要です。犬は言葉がわからなくても、飼い主さんが何かを伝えようとしていることを感じとってくれます。赤ちゃんはどんな存在なのか、犬にはどうしてほしいのか、やさしく話しかけてみてください。犬の健康状態や予防接種の漏れがないか確認し、気になることがあれば早めに受診するのも忘れずに。妊娠中から産後は慌ただしい日が続きますが、犬のシャンプー、爪切りといったケアやトリミングなどを欠かさないようにしましょう。赤ちゃんのお世話に専念してしまうと、犬が赤ちゃんに嫉妬心を抱いてストレスを感じることもあります。定期的に犬と飼い主さんだけになる時間を作り、散歩や犬が好きな遊びをして、犬がストレスを溜め込まないような生活を送れるとよいですね。<関連リンク>→【イッキ読み】強迫性障害を抱え、年子3人を育てるみっぽんぽんさんの育児漫画『今日もはいつくばっています!~ママは強迫性障害~』→初マタで夫婦のすれ違い…。みっぽんぽんさんの『新米ママは今日も心配のタネを抱えています!(妊娠・出産編)』をイッキ読み!→ワーママなのに平日昼から幼稚園で打ち合わせ!? グラハム子さんの漫画『母たちの戦場~幼稚園共働き役員ママ物語~』をイッキ読み!
2021年11月15日■前回のあらすじ悩んだ末、仕事のチャンスを諦めることにした加奈。そこに美加から緊急の呼び出しが! 行ってみると他のママたちも揃っていて…。 >>1話目を見る 駿介の本音を知り、私が仕事を続けられるよう会則に特例を設けようとしてくれるママ友たち…しかし私は申し訳ない気持ちになり、その計らいを断ることにしました。そんなとき、美加さんから想像だにしない提案が…!いままでずっと仲良くしてきた美加さんからの突然の勧めに、私は突き放されたように感じてしまいショックを受けました。この時は素直に受け止められなかったのですが、これには美加さんのある想いがあったのです…。次回に続く(全11話)毎日15時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・ なせもえみ イラスト・ ユキミ
2021年11月03日なかなか高めなお出かけのハードル大山加奈さんは今年2月に双子の女の子を出産。10月4日に、生後7ヶ月になった双子を連れて、仕事のため電車で事務所へ行ったそうです。これが双子にとって初めての電車移動。移動中はおとなしく寝てくれていて、何も問題なく帰宅することができたものの、気になることもあったそう。双子用のベビーカーは大きく、動かすのも大変ですし場所も取ります。そのため大山さんは、車椅子とベビーカー用のスペースがある車両を選んで乗車。ただ、「今日は空いていたのでわりとスムーズにいきましたが少しでも混んでいる場合はなかなか大変そうだなというのを痛感。。。」したといいます。まず車椅子とベビーカー用のスペースに立っている乗客がいて、ベビーカーで乗り込んでも移動してくれなかったということ。そして、「ドア付近に人がたくさんいた場合乗り降りするのがとても大変…」と感じたこと。さらに、車椅子とベビーカー用のスペースが設けられた車両は端にあるため、ホームが混雑していた場合、端まで行くのも大変なこと。大山さんはこうした諸々を感じ、「やっぱりお出かけのハードルはなかなか高めです。。。」「何度か乗って慣れたらハードルもすこし下がるのかな」と綴っていました。ベビーカーに乗る大山さんの双子ちゃん ベビーカーでバスに乗るとき嬉しかった気遣いただでさえベビーカーでの電車やバス乗車に困難を感じるママパパは少なくありません。エレベーターのない駅もありますし、荷物が多いうえに子どもがぐずり始めたりした日には、親も泣きたくなってしまうことも。でも、思いきって「手伝ってください」と申し出たら、案外温かく手伝ってもらえたというケースもあるようです。8月に出産したばかりの福岡在住の芸人・とんこっちゃん・ふじ子さんは、10月5日に更新したブログで、ベビーカーでバスに乗ったときのエピソードを綴っています。保育園の見学のため、子連れでバスに乗ったというふじ子さん。勝手がよくわからなかったため、同じバスに乗る人に「すいません、手伝っていただいてもいいですか?」と声をかけたところ、快く手伝ってくださったそう。さらに降車時は、行きも帰りも他の乗客が「待ちましょうか?」と声をかけてくれるなど、ベビーカー移動のふじ子さんを気遣ってくれたそうです。ふじ子さんは「こうやって外の空気に触れて人の優しさに触れて娘にとって良い経験となるんでしょうね」「あーもうまた母感激して泣きそう」と綴っていました。子どもを連れてのお出かけに、ベビーカーは心強い味方です。抱っこではママやパパの足腰がしんどくなりますし、重い荷物を持って歩くのも大変。ベビーカーに乗せれば赤ちゃんの重さに関係なく歩けますし、赤ちゃんもゆったりのびのびすることができ、荷物もたっぷり載せられます。一方で、ベビーカーは人の多い場所や狭い場所では動きづらく、エレベーターのない場所ではかえって移動が困難に。階段やエスカレーターでは持ち上げるのが大変なので、大人1人で赤ちゃんを連れているときは立ち往生してしまいます。電車に乗った遠出や長時間のお出かけの場合は、コンパクトな抱っこひもをベビーカーに載せておき、赤ちゃんのご機嫌が悪くなって抱っこをせがまれたときも対応できるようにしておくと便利です。ただ、あれこれ準備して出掛けたのに、出先で想定外のハプニングにあってつらい思いをしたことは、多くのママパパが経験しているはず。育児は思いもよらないことの連続です。だからこそ、ふじ子さんが感動したような、周囲の人の優しさがあると、もっと子育てしやすい社会になりますね。
2021年10月07日この5月に全編英語詞シングルのダンスチューン「Butter」をリリースしたばかりのBTS。公開からたった4日でMVのYouTube再生回数は2億回を突破した。これは彼らにとっても自己新の記録だ。さらにオリコン週間ストリーミングランキング(6月7日付)で2週連続1位を獲得し、週間再生数は史上最高となる3113万回に、また4作目となるビルボード1位も記録した。昨年リリースの「Dynamite」はビルボード“Hot 100”で計3週1位となり初のグラミー賞ノミネートも経験するなどすでに世界規模で活躍している彼らではあるが、まだまだその躍進はとどまることを知らないのだと感じさせる。BTSと日本の強い結びつきを感じるベストアルバム。そんな中、この度日本でリリースされるのが『BTS,THE BEST』だ。2017年からの4年半の間に日本でリリースした作品を網羅した全23曲入りのベストアルバムとなっている。ARMY(BTSのファンの総称)たちにとっては当然知っていることかもしれないが、彼らは日本語曲をとても大事にしてくれている、ということに改めて気づかされる一枚だ。BTSに“沼落ち”して驚くことは恐ろしいほどたくさんあると思うが、日本語で歌うことへの熱心な彼らの取り組みもそのひとつだろう。2013年に韓国でデビューし、その翌年シングル「NO MORE DREAM」で日本デビュー。以降、日本語版アルバムを意欲的に制作し、「DNA」「Boy With Luv」などヒットタイトルをはじめ常に楽曲を韓国語、日本語両方で届けてくれている。また本アルバムにも収録されている「Film out」をはじめ日本オリジナル曲の多さと一曲一曲のクオリティの高さも密接な関係を知る大事なポイントだ。Back numberとのコラボレーションも話題を呼んだ「Filmout」は、「Dynamite」以降「Life Goes On」に続くシングルナンバー。「Life Goes On」は韓国語曲として初の全米1位を獲得したが、その次にリリースしたのが日本語曲だったというのも、名実ともに世界的アーティストになった彼らが、それでも日本のリスナーの存在を重要視している証左だろう。結果、この曲は“Hot 100”で1963年の坂本九「SUKIYAKI」以来の日本語楽曲ランクインという快挙をもたらした。今回、収録の日本オリジナル曲は「Stay Gold」「Your eyes tell」「Crystal Snow」など全7曲。これらの曲はいずれも本人たちも制作に携わった名曲が揃っている。ベストでこれまでの軌跡を振り返り、どんなに離れても会えない今であっても、耳に届く“言葉”でたくさんの愛すべきメッセージをまっすぐに伝えてくれていることを感じてほしい。「血、汗、涙」から「DNA」「Boy With Luv」などシングル曲を中心に全23曲収録。「Film out」初収録のほか大ヒットソング「Dynamite」も収録。『BTS, THE BEST』【通常盤(2CD)】¥2,970(Def Jam Recordings)ビーティーエス左からRM、JUNG KOOK、J-HOPE、V、JIMIN、SUGA、JINの7人組ボーイズグループ。「Film out」はback numberの清水依与吏が楽曲提供し、JUNG KOOKとコラボレーション制作。6月13日に結成8周年を迎え、記念のオンラインライブも開催された。©BIGHIT MUSIC Photo by BIGHIT MUSIC※『anan』2021年6月23日号より。文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年06月20日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「デビュー5周年」です。2021年5月18日で岡崎体育デビュー5周年を迎えました。色物アーティストっぽい自分が、ソニー・ミュージックというメジャーレーベルに5年間も在籍できたとは、なかなかすごいことだなと思っています。だって、メジャーレーベルって結果を残せていないとすぐに契約解除、首を切られてしまうものですから。そういうシビアな世界で、ミュージシャンはみんなヒヤヒヤしながら日々を送っている。そんな中で、5年いられたというのはとても大きな自信になりますし、今後10年、20年とソニー・ミュージック所属のアーティストとして活躍できるようにがんばりたいと思いました。また、5年経ってもまだまだやりたいこと、作りたい曲があるというのもうれしいことです。まだまだ、これからやなと本当に思います。人生最大の目標としていた、さいたまスーパーアリーナでの単独公演を終えたあとでも、こんなにやりたいこと、世に出したいと思うものがいっぱい出てくるんだなと驚きました。そして、ファンのみなさんがデビュー当時と変わらずに注目してくれているのも、うれしいと感じたことです。ツイッターで発言すると何万も“いいね”つけてくれたりとか、そういうところで5年経ってもまだまだ面白がって僕のことを見てくれているんやな、と幸せに思っています。ただ、体感としては“まだ5年”という感じでもあります。僕は26歳でデビューしたので、そもそもスタートが遅いんです。だから、世間の印象としては、「岡崎体育ってまだデビュー5年とかそんなもの?」という感じなのではないでしょうか。自分としてももう10年くらいはやっているような感覚があります。デビュー以降、いろんなことをやらせていただいたので、その濃さからそう思ってしまうのかもしれません。仲のいいヤバTをはじめ、夜の本気ダンスなど同期のアーティストもたくさんいるので、みんなでこれからも切磋琢磨して続けていけたらいいなあと思います。いまいち注目されてませんが、2016年デビューミュージシャンってけっこういるんです。みんなで同期会もしてみたいなあ。2016年デビュー組でもっとも世界的に売れているのが「ペンパイナッポーアッポーペン」で一世を風靡したピコ太郎さんだと思うので、ぜひピコ太郎さんを中心にして集まりたいところです。おかざきたいいく11月に、横浜アリーナでのワンマイライブ「めっちゃめちゃ面白ライブ」(仮タイトル)開催が決定。『おはスタ』は7:05~放送中。※『anan』2021年6月23日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年06月18日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ロケ」です。KBS京都で『岡崎体育の京の観察日記』という、京都を街ブラするレギュラー番組をやっています。地元でレギュラー番組を持つのが夢でしたし、すごく自由に気ままにやらせていただける番組なので、毎回、収録が楽しみです。よくロケを面白く見せるにはテクニックが必要と言われますが、この番組に関しては、まったくそういうものはゼロです!むちゃくちゃダラダラしていても怒られませんし、収録中に目ヤニをとっていても注意もされません。行く場所とか、何をするかとかは事前にたいてい決まっていますけれど、そこでどういうことを僕が話すかとかは、何も制限はありません。どんなリアクションでもいいと言っていただいています。なので、とても気楽に楽しくやらせていただいています。そんなわけで、ロケテクニックはほぼ身についていないと思います。食レポとかも、ごく普通だと思います。たまにADさんが「こういうこと言ったらどうですか」と演出してくれますが、それもさらに上のディレクターさんが「それは岡崎さんに任せよう」と言ってくれるので、甘やかされています。なので、僕なりにわかりやすくどういう味かを伝えられたらいいかなと思ってやっています。でも、初めての人と会話するコミュニケーション能力はあがっているかなと思ったり、もう1年以上続いている番組なので、ロケテクは身についていないと言いましたが、多少は成長している気もします。この番組はずっと続けたいお仕事のひとつです。一応、京都の隠れ名所を紹介する番組なので、京都で行くところとかやることもう何もないんちゃうか?となるくらいまで続けたいです。まあそんな番組なので、大きなハプニングや困ったこともないですね。でもそういう番組があってもいいと思うんです。もし、僕が新しく企画するなら、そういうロケ番組がいいです。どこか有名なお店に行くとか、何か珍しいことを体験するとか、そういうのもナシ。ただただ僕が住宅地を歩くだけ、みたいな番組をやってみたい。台本もリサーチもまったくなしで、この辺を歩いてみようで、30分番組が作れるか試してみたいです。たまに僕が「すっごい急やな、この坂」とか「電信柱の間隔、短すぎない?」と、ぼそっと言うだけ。焚き火動画のような、のんびり癒しのある30分をいつかお届けできたらいいなあと思います。おかざきたいいく『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日にレギュラー出演中。約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』が好評発売中。※『anan』2021年6月16日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年06月12日大山加奈さん、双子育児と仕事再開の本音明かす女子バレーボール日本代表として2004年のアテネ五輪に出場した大山加奈さん。現在はスポーツ解説者として、また様々な方面からバレーボールの普及に努める活動をしてきました。同時に、生理や不妊など、女性アスリートの心身へスポーツが与える影響についても積極的に発信しています。大山さんは私生活では2015年に結婚し、自身も長く不妊治療を続け苦悩していたことを公表。2021年2月19日に無事、双子を出産しました。5月の終わりには、生後100日のお祝いとお食い初めを報告していました。そんな中、仕事を徐々に再開させ、「子どもたちに我慢させてまで、仕事をするべきなのか」という葛藤に直面していることを明かしています。大山さんが仕事で外出し、パパと愛犬と双子でお留守番をしていたという一日。しかし双子は最近、ミルクを拒否することが多く、母乳を飲んでいたため、ミルクで大丈夫かどうか大山さんは不安だったそう。結局、1人はミルクを飲んでくれましたが、もう1人は「断固拒否でまったく飲まずだったようです…」。ただ、哺乳瓶を拒否しているわけではなく、搾乳したおっぱいなら哺乳瓶から飲んでくれたそうで、ひとまず安心ではあるものの……。大山さんは、「すごく胸が痛みます」と記しました。「まだまだお仕事はセーブしていてぽつぽつと入っているだけですがこんな風にふたりにガマンさせたりしんどい思いさせてまでお仕事するべきなのか…って考えてしまってすごく胸が痛みます…」「とりあえずミルク飲んでくれればその思いも多少楽にはなるのですが…」「ある程度嫌がっても哺乳瓶で飲むことに慣れさせて行った方が良いのかなぁ」(大山加奈さん公式ブログより)大山さんのブログおよび、同じ投稿をしているInstagramには、「まったく同じ状況!」「すごく気持ちわかります」と共感するコメントから、「母乳と粉ミルク混ぜて哺乳瓶で飲ませてみたら?」「哺乳瓶の乳首の穴のサイズを替えたり、哺乳瓶のメーカーを色々と変えたりしてました」といったアドバイスまで様々な声が寄せられています。また、「加奈さんの体調のほうが気になりますまだまだ(産後)3ヶ月体はガタガタなはずなのに無理せずにーーあとからきますよー!」と、大山さんの体の回復を気遣うコメントもありました。双子を見守る愛犬だいずさん。幸せな光景にもほどがある! 頼れるものは全部頼ろう!産後の仕事復帰の時期は人それぞれ、環境によっていろいろですが、何のトラブルもなくスムーズに育児と仕事の両立が軌道に乗ることなんて、まずありません。保育園に預け始めれば、子どもはウイルスの洗礼を受けて免疫獲得に奮闘します。仕事の急な早退ももちろん出てきます。それ以前に、産後は女性ホルモンの減少などによる不調があるだけでなく、妊娠中の体力低下に授乳や夜泣き対応での睡眠不足が加わり、我が子の発育で細かいことも不安になったりもします。妊娠前と同じように仕事をできるだろうか、パートナーは仕事も趣味も以前と変わらないのにという不満等々……。悩める時期は誰でも訪れるものです。だからこそ、育児を全部、自分一人で抱え込もうとしないでください。仕事も子育てもママ一人の体でやろうなんて、大変すぎ!パパをはじめとした家族、実家や義実家、住んでいる自治体の制度、民間ベビーシッターや家事代行サービスなど、頼れるものはどんどん頼っちゃいましょう。また、6月3日には改正育休法が衆議院本会議で成立したばかり。これまで男性も育児休業を取得できる制度はあれど、実際の取得率はわずかに7%程度で、おまけにたった1週間内の短期間がほとんどという状態でしたが、いよいよ本格的に変わろうという機運が高まっています。改正法では、男性がパートナーの出産後から8週間のあいだに4週間の育休を取得できる仕組みができます。この4週間の育休は2回に分けての取得が可能なので、一度に長期間休むことが困難な働き方をしている場合でも、育休を取得しやすくなると見られています。
2021年06月08日さまざまなアーティストがスタジオで“一発撮り”を収録する音楽系YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」と、自宅やプライベートスタジオから収録する「THE HOME TAKE」。優里さんは2020年7月10日公開の「THE HOME TAKE」『かくれんぼ』で初登場。この曲はすでにインディーズで配信されていたためSNSで話題になっていたが、「この透明感ある歌声の美声アーティストは誰?」と、公開と同時に大きな注目を集めた。アカペラでインパクトを残したかった。「お話をいただいた時、『THE FIRST TAKE』のことはもちろん知っていました。家族全員が好きでよく観ていたんです。特にうちの父親がめちゃくちゃ好きで、LiSAさんの『紅蓮華』とかを繰り返し観ていました。だから、出演が決まった時、両親にすぐ言うか内緒にしておくべきか、まずそれに迷いました(笑)」自宅やプライベートスタジオから届ける「THE HOME TAKE」の収録も、もちろん一発撮り。この時のためのアレンジは自身で考えたものだという。「せっかくだから、何か特別なことをやりたくて。それでサビのアカペラから入ろうと決めました。インパクトのあることがしたかったんです。収録する前は、音を外したらどうしようとか、あそこで裏声を使ってみたいとかいろいろ考えていたんですが、始まったらもう記憶がなくて。とにかく気持ちを込めること、それだけをずっと考えて歌いました」配信時には、自身もパソコンの前で待機して公開を待ったそう。「確かにパフォーマンスしたはずなんだけど、なんだか実感があまりなくて。パソコンの画面を見ながら、最後まで歌いきれ!がんばれ!って自然と自分を応援していました(笑)」『かくれんぼ』は今、ストリーミング再生数1億回を超えるまでに。そして同年10月にはメジャー2ndデジタルシングル『ドライフラワー』発売直後に「THE FIRST TAKE」に登場。こちらの動画は現在までに、5500万回再生を突破中。楽曲としてもApple Musicをはじめとする音楽配信サービスで次々と1位を獲得した。2021年3月29日付のBillboard JAPAN ストリーミング・ソング・チャート“Streaming Songs”では、男性ソロ最速、歴代3位のスピードでストリーミング累計2億回再生を突破したことがニュースにもなった。この曲のバイラルヒットの火つけとなったのが「THE FIRST TAKE」であることは間違いなさそうだ。「本当にそうだと思います。僕としても『ドライフラワー』はたくさんの人の心に響いてくれるはずだと思えた自信のある曲。それをこの場所で披露することで、曲だけでなく歌っている僕のことまで伝えていただけた。それがすごくうれしかったですね」普段から「THE FIRST TAKE」をよく観ているという優里さん。藤井フミヤさんが歌う『Another Orion』には感動したと、興奮気味に話す。「僕が学生時代に大好きでずっと繰り返し聴いていた曲なんです。それをここで聴けたのは興奮しました!いち歌手としても、いろいろな方の歌を聴けるのは本当にありがたい。歌に込めているものもそれぞれ違うじゃないですか。『THE FIRST TAKE』は、それがよくわかって、めちゃくちゃ勉強になります」では、この出演を経て、優里さん自身の中で変わったことはあるのだろうか?「そうですね。度胸は確実につきましたね。テレビとかラジオとかで一発で決めないといけない時に、あの緊張する一発撮りもちゃんとできたんだから、大丈夫って。そういう強い気持ちを持てるようになりました」ゆうり2019年、SNSに投稿された歌唱動画が注目を集める。’20年8月『ピーターパン』でメジャーデビュー。『ドライフラワー』が配信サイトなどで42冠、男性ソロ最速ストリーミング2億回再生突破と大ブレイク。最新曲『飛行船』が好評配信中。※『anan』2021年6月2日号より。写真・岡本 俊(まきうらオフィス)ヘア&メイク・Yutaro Ichikawa取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年05月30日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「コント」です。3月に初めての自主企画イベント「TECHNIQUE」を開催しました。ゲストにさらば青春の光とCreepy Nutsをお迎えしました。初日がさらば青春の光で、まさか初の対バンライブの相手がコント師になるとは、僕も意外でした。でも、やはり生で見るさらばのコントはめちゃくちゃ面白かったです。みなさんは、プロのコントを生で見たことはありますか?やっぱり生で見るといいです。実際に目の前で演じてもらうことで、コントの芸術としての側面をぐっと感じられるようになります。お茶の間でTVで見ていたら気づかないようなちょっとした間だったり、声の大きさ、小道具などの使い方だとか…。ずっと腹を抱えて笑ってはいるんですけれど、いい作品を見たなという感動も一緒に味わうことができました。リハも見させていただいて、やはり、こだわっている部分がミュージシャンとは全然違うんやなというのも発見でした。ミュージシャンだったら楽器の音量のバランスチェックをしたり、外音(客席で聞こえる音)がどんな感じで出ているか確認したりとかだと思うのですが、お二人がこだわっていたのはまったく違うところ。オチで照明をどう落とすか?徐々に暗くするか、バチッと暗転させるか…などを照明さんとめっちゃ話していたり、出ハケのタイミングについてや、どれくらいで話しだすといいかなどを袖との距離感で計算されていたり。入念に準備をされていて、見ていてとても勉強になりました。もっともコントで勉強になるなあと思ったのは、強弱の大事さですね。静かな部分と盛り上がる箇所はできるだけコントラストをつけたほうが、爆笑がより大きくなるんです。自分が面白いと思うことをひたすら打ち続けるんじゃなくて、さざ波のようにじわじわと期待させる部分もすごく大事だということ。僕も茶番込みのコントじみた楽曲をよくやっているので、これは参考にしたいと思いました。森田さんに至っては、僕のライブを袖でずっと見てくれていて、それもうれしかったです。やっぱ芸人さんは袖で見るんやな、と思いました。マネージャーに聞いたら「ずっと、だはははははって笑ってらっしゃいましたよ」と言っていて、それがうれしかったです。面白いと思っている方に、面白いって言ってもらえることほどうれしいことはないですから。おかざきたいいく『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日にレギュラー出演中。約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』が好評発売中。※『anan』2021年6月2日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年05月29日2019年11月にスタートした音楽系YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」。この“一発撮りパフォーマンス”から次々とヒットが生まれている。プロジェクトの運営スタッフとクリエイティブディレクターの清水恵介さんに、いかにしてこの奇跡のチャンネルが生まれたかを聞いてみた!音楽でワクワクできるコンテンツを作りたかった。――“一発撮りで音楽と向き合う”という「THE FIRST TAKE」のコンセプトは、音楽系YouTubeの中、今までになかったコンテンツで、瞬く間に話題となりました。まず、どのようにこの企画が生まれたのか教えてください。運営スタッフ(以下、運営):様々な要因がありますが、一つに既存のメディアからのプロモーショナルなヒットが、なかなか生まれにくくなっている現状がありました。若い世代はどうやって新しい音楽を見つけているのかというと、SNSで知り、YouTubeでMVを観たり、音源をダウンロードして聴いていた。まだストリーミングが視聴習慣の主流になっていない移行期でしたが、いずれ変化するだろうと思っていました。そういった流れの中で、デジタル上でストリーミングの再生に直結できるYouTubeチャンネルを作りたいと考えたんです。清水:運営スタッフのみなさんから新しい体験ができる音楽チャンネルを作りたいとご相談を受けて、まず考えたのは「今の時代の音楽コンテンツに求められることは何か」ということです。音楽をどんな時に聴きたいと思うのか、どんな時に感動するのか、どんな時にワクワクするのか…。基本をいまいちど振り返り、ヒントを探していきました。――音楽の聴き方が変わってきた時代に寄り添った音楽コンテンツを作りたかったんですね。では、そもそも“一発撮り”ありきでスタートした企画ではないんですね。清水:そうですね。すでに世の中にあったテレビ番組や映画、動画配信サービスとは違う体験や価値を作るにはどうしたらいいのか、たくさんの動画コンテンツを研究して、チームで徹底的に考えていきました。運営:まずこだわりたいと思ったのは高音質、高画質であるということです。それを落とし込むコンテンツとして、『MTVアンプラグド』など、アーティストが音源をリアレンジして披露したくなるような、洗練されたブランディングを持ったものを作りたいと思っていました。そして緊張感のあるステージは、やはり“わざわざ観たい”と思わせる魅力がある。それをYouTubeで実現する手法として辿り着いたのが“一発撮り”だったんです。YouTubeのプレミア公開機能は、視聴者がリアルタイムで観ながら、チャット上でコミュニケーションもできる。それもまた、デジタル上でライブをみんなで観ているような感覚に繋がっていると思います。――“一発撮り”を引き立てるシンプルなビジュアルへのこだわりも、このチャンネルの魅力だと思います。清水:撮影場所については、廃銭湯で撮ろうとかビルの屋上に小屋を立てよう、思い切ってスナックで撮るのはどうか、などいろいろ話し合いましたが、結局“音楽と向き合う”というコンセプトに合わせて、ミニマルな撮影手法がいいのではと気づきました。デザインに対する僕の基本でもあるのですが、できるだけ少ない要素まで削ぎ落とすことで、残ったものに本質が宿る。その考えがぴたりとハマった感覚があります。――初回のadieuに始まり、話題性のある旬のアーティストや、注目の新人からキャリアのあるアーティストまで、ラインナップもバラエティ豊か。登場される方はどのように選んでいるのでしょうか?運営:「THE FIRST TAKE」は、ブッキングの自由度を高くしています。音楽のジャンルやキャリアを問わず、幅広いアーティストのみなさんにご出演いただきたいと思っています。大事にしているのは、その日そのアーティストのドキュメンタリー性です。白いスタジオでマイク1本、一発撮りというフレームの中では、その人の個性や音楽に向き合う考え方が際立ちます。――再生数1億回を超えた、『猫』や『紅蓮華』『夜に駆ける』など、チャンネルの知名度と楽曲の認知が同時に上がっていく相乗効果も見事だなと感じました。『猫』は、オリジナルバージョンと合わせて累計ストリーミング再生数が3億回を突破。『紅白』初出場直前に公開されたLiSA『紅蓮華』は、大きく本チャンネルの知名度を上げることに。YOASOBI『夜に駆ける』もここからさらにヒット。その後、『群青』(写真)や『優しい彗星』も披露。運営:adieuの時は、まだフォロワーゼロのチャンネルでしたが、詞曲を手がけた野田洋次郎さんが動画の感想をツイートしてくれたことも含め話題になり、再生数が伸びたんです。YouTube上の一つの音楽コンテンツが、SNSで拡散され相互に作用するのがクロスメディアの面白いところです。LiSAが圧倒的なパフォーマンスを披露してくれた『紅蓮華』にしろ、DISH//のメンバーが新たなアレンジで届けた『猫』にしろ、自宅にカメラを届けたYOASOBIの『夜に駆ける』も、ここだけにしかないパフォーマンスをしてくれたことで話題になり拡散され、動画再生数やストリーミングチャートにも結びつきました。清水:最初の話に戻りますが、僕たちが“音楽と向き合う”ことに真摯に取り組んでいると、それにアーティスト側も気づいて応えてくれました。アーティストに出演したいと思ってもらえるチャンネルであることは、とても大事だと考えています。加工やフィルターが当たり前の時代だからこそ、本物の部分を大事にしたい。歌う息遣いや、ちょっとした手の動きも見逃さないように。友人に「このチャンネルは日本の音楽リテラシーを上げた」と言われ、とてもうれしかったです。視聴者の審美眼を侮らずに、より良くなることに愛を持ち、音楽の本質を届けたい。その原点はずっと変わらないですね。一度きりのパフォーマンス。一発撮りで音楽を届ける、YouTubeチャンネル。2019年11月にスタートした音楽系YouTubeチャンネル。「白いスタジオに置かれた、一本のマイク。ここでのルールは、ただ一つ。一発撮りのパフォーマンスをすること。」と、チャンネル概要にある通り、真っ白なスタジオでアーティストたちが一発撮りに挑む姿を高画質・高音質で切り取る。その迫真のパフォーマンスの数々は大きな反響を呼び、『猫』や『紅蓮華』『夜に駆ける』など再生数1億回を超えるものも。これまでに86組のアーティストが参加、147曲を配信。チャンネル登録者数は441万人に上る(データは5月13日現在)。しみず・けいすけTHE FIRST TAKEの企画・クリエイティブディレクター。UNIQLO、SHISEIDOなどグローバルキャンペーンを手がける。※『anan』2021年6月2日号より。取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年05月28日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「矢沢永吉」です。NHKの新しい音楽番組『NHK MUSIC SPECIAL』の第1回に登場された矢沢永吉さん。僕は番組内の企画のひとつ「矢沢塾」に若手ミュージシャンの一人として参加させていただきました。もちろん、矢沢さんとはこれが初対面です。レジェンドなお方というのは、もちろん存じ上げていましたし、どんなお話が聞けるのだろう…とワクワクして収録に臨みました。「矢沢塾」はリハーサルもなしで、いきなりぶっつけ本番。僕たちが着席して待っていると、颯爽と“永ちゃん”が登場していきなり心を掴まれました。まず驚いたのが矢沢さんのお話の巧みさです。話の構成もとてもわかりやすいし、聞きやすくて無駄なお話が一切ない。しかも、お話ししていただいた音楽ビジネスへの取り組み方、ミュージシャンのモチベーションの保ち方などすべて納得できることばかりでした。僕としては、大先輩の言葉をいただいて、「やっぱりそうだよな」と自分の信じている道を再確認できた場になりました。とくにお話の中ですごいなと思ったのは矢沢さんの行動力の部分です。音楽をビジネスとして考えたときに、みんなぼんやりとやってみたい夢を語ることはできると思います。でも、矢沢さんはそれを現実にするために即行動に移します。会社を作って仲間を集める、販路を確保するために流通を作る…など、具体的な方策をすぐに考えている。いえ、考えるだけでなく、ちゃんと人を動かして形にしていっています。そこが本当にすごいです。僕もこれをやってみたい、ああいうことをしてみたいとスタッフに語ることはありますが、じゃ具体的にどうすればそれが実現できるのか、動くことに対してはなんとなく腰が重い。大きくても小さくても、夢を実際に実現するためには、お金の問題だとか、時間の問題とか、いろいろ面倒なことがあります。でも、矢沢さんにはそれを面倒と思わずに動く力と、あと、矢沢さんのためなら動きたいと周りに思わせる、人を動かす力がすごくある。それがマジで半端ない。自分のことで考えると、周囲を魅了できて求心力が半端ない矢沢さんのスタイルをそのままそっくり僕が真似できるとは思いませんが、自分なりに自分の思ったことを実行する力を見つけていきたいなと、お話を聞いて思いました。永ちゃん譲りの岡崎体育の今後の実行力にご期待ください。おかざきたいいく『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日にレギュラー出演中。5/26に約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』をリリースする。※『anan』2021年5月26日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年05月22日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「怒ること」です。ミュージシャンは感性の仕事なので、感情の起伏も激しい方が多いイメージがあります。ここだけの話、楽屋などで大ゲンカをしているバンドの方たちに遭遇したことも多々あります。僕の場合は、仕事に対しては常に真剣ですが、気に入らないことがあって怒るということはほとんどありません。僕はソロアーティストなので、メンバー間でなにか揉めるとか、意見がぶつかるということもありませんし、スタッフに対してイライラをぶつける…というようなこともしないようにしています。スタッフの方々に、甘いものが食べたいとか、ホテルの部屋は“ウォシュレット”付きにしてほしいなど、甘えていろいろお願いしてしまうことはよくあると思います。でも周りから見て、岡崎体育めっちゃ偉そうにしてるやん、怒ってるやん…と見えるような言動は絶対しないようにしようと決めています。とは言いつつも、実は僕って、めちゃくちゃイライラしがちな性格なんです。家族と小さなことでケンカをしてしまったり、車の運転で自分の思い通りにならないと悪態をついてしまったり…。10代のころからその傾向があり、30代に入り、小さなことで躓いてしまう自分のその性格が良くないなと思うようになりました。そこで、最近話題の“アンガーコントロール”をやってみようと、自分で決めたんです。でも“アンガーコントロール”といっても、そんなに大げさなことをしているわけではありません。自分は何に対して怒りやすいのか、怒っている自分を客観的に見てどう思うか、などを考えるようにして日々過ごしています。ちょっと怒ってしまうようなことがあったら、その怒りをむやみに掘り下げるのではなく、できるだけいったんストップして小休止をとるようにしています。やり方としては、もし誰かに対して怒ってしまったら、誰とも話さずにちょっと外に出てみるといいです。5分くらい散歩するイメージです。それをすることによってクールダウンができて、自分が何に怒っているのか、相手がいる場合は、相手はどういう考えだったのだろうと、落ち着いて考えることができます。僕の場合はそれをするとすごく楽になれるんです。自分の考えはこうだったけど、相手はこう思ったのかもしれない…と考えることができる。それでだいぶイライラしないで毎日を過ごせるようになったので、怒りっぽい方はぜひ試してみてください。おかざきたいいく『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日にレギュラー出演中。5/26に約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS Ⅱ』をリリースする。※『anan』2021年5月5日-12日合併号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年05月06日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ドッキリ」です。デビュー以降、1回だけですがドッキリにかけられた経験があります。それは、AbemaTVの石橋貴明さんの『石橋貴明プレミアム第3弾 急募!石橋貴明と友達になりませんか?生放送SP』という番組で、仕掛け人の綾小路翔さんと音楽について話すトーク番組だと聞いて行ったら、実は石橋さんがやってくる…というものでした。とんねるずの大ファンだという、マキシマム ザ ホルモンのナヲさんたちと一緒にドッキリを仕掛けられたのですが、これは誰かにいきなり怒られるとか、落とし穴に落とされるとか、ショッキングなものではなかったので、本当に僕が「びっっっくりしたー!」となる感じではなかったかもしれません。とはいえ、ここ2年ほどの間で何度か僕のスタッフから「岡崎くんってドッキリとか興味ある?」と聞かれたりしているので、まあ、なにかしら岡崎体育をドッキリに引っ掛けたいというオファーがきていたりするのかな?と思っていますが、こればっかりは「いつドッキリですか?」とは聞けないので、日々ソワソワしています。機嫌悪い人がいたりすると、こいつ、俺のこと騙そうとしてないか?と猜疑心がちょっと強くなっていますね。でもこういうのって、疑っていると来ないものですよね。きっと、忘れたころにやってくるんでしょうね。僕は普通に怖がりなので、ドッキリにかかればいいリアクションができそうです。でも、めちゃくちゃ客観視できるタイプなので、対人のドッキリは冷静に見抜いてしまうかも。チンピラに絡まれるとか白装束のおばけが出てくる系のドッキリは、引っかからない自信があります。いや、これは絶対役者さんやん…と冷静に判断してしまいそう。ではどんなドッキリが苦手かというと、先輩のミュージシャンにキレられる…とかはマジでビビってしまいそうです。先ほど仕掛け人でも名前が出ましたが、綾小路翔さんとかめっちゃ怖いですね。怒らなそうな人が怒るとか、逆に怖くないですか?その方向で言うと、ヤバT(ヤバイTシャツ屋さん)のこやま(たくや)とかにも怒られたらパニックになりそうです。こやまは後輩的存在ですが、長く大事に付き合っていきたい仲間なので、何か怒らせるようなことをしてしまったらマジで僕は焦ってしまうはず。どんなリアクションをしてしまうか、自分でも想像できません。おかざきたいいく『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日にレギュラー出演中。5/26に約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』をリリースする。※『anan』2021年4月28日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年04月24日今や全国区の冠番組を持ち、MCクラスの実力派となったかまいたち。YouTube「かまいたちチャンネル」もチャンネル登録者数100万人に迫る人気を獲得。そんなお二人にとって、千鳥の存在が大きかったそうで……。千鳥さんが荒野を開拓して道の歩き方を示してくれた。――関西の芸人さんが関西ローカルから東京に進出して、全国区でもう一回売れる、というのはもはや芸人出世コースの定型になっていると思います。お二人は、今まさにそのルートを着実に上っていらっしゃっていて。そのことについては、今、どのように感じていますか?山内:ステージが10まであるとしたら、やっと6まで来たな、という感覚。でもやることは東京に出てきたころから変わらなくて、ひな壇で呼んでいただいても、冠番組でも、どちらもフルスイングでいくだけかな、と思ってます。濱家:山内が大きく振ってホームランを狙いにいってくれるから、僕は僕で全力でミートできる。全部外さずに、慎重にミートするだけ。二人のそういう関係性はずっと変わらないですね。山内:東京に進出した時に、千鳥のノブさんに言われたんです。「全番組でちゃんとフルスイングしたほうがいいよ」って。それをめちゃくちゃ大事にしています。――お二人にとって、やはり千鳥さんの存在は大きいんですね。山内:そうですね。それこそ、千鳥さんが関西から先に乗り込んでくれて、荒野を開拓して、道の歩き方を示してくれている。だから、後輩の僕たちは自由にどこへでも歩いていける。そこは天才2人が先頭を行ってくれたことが本当に大きくて。僕たちが、そのすぐあとについていけたことは、本当にラッキーだと思っています。濱家:僕たちって、ほんまに強運なんですよ。トップになるってめちゃめちゃしんどいことだけど、なんとなくそれをスルーしてここまできている。キングオブコントの時も、にゃんこスターがでっかくブレイクしてくれて、優勝したけどおいしい立ち位置をもらえたし、M-1も準優勝だけど面白かったと言ってもらえた。東京進出では「千鳥の次は、かまいたち」と言っていただける。こんなにラッキーなことってないと思います。山内:今は、千鳥さんにずっとスリップストリームしてもらっているようなものです。――そうなると、“風除け”になってくれている千鳥さんの脇から、かまいたちさんがどう先頭に躍り出るのかも気になるところです。山内:それは本当にこれからですね。僕らのピークとなる2021年で全てお見せしていきたいです。濱家:山内曰く、今年、僕たちピークらしくて。不安しかないです。山内:やっぱ、ずっと売れ続けるというのはないと思うので。ある程度スピードに乗れれば、あとはその余力で走っていけると思うんです。だから、今年やりきって燃え尽きて。で、終わります。濱家:今の俺らがピークで、そのあとは余力でいくとしたら、今後2年くらいしかもたへんで。山内:いや、今年のピークの余力で、その後70歳までもたせたい。濱家:……やっぱり不安しかないです。――(笑)。濱家さんは、どういう考え方なのでしょうか?濱家:僕は逆で、このままじゃ終わってしまうと焦るから、今こそあれこれなんでも試したい。欲張って仕事したいってなってます。本当に考え方が逆なんですよ。でも、山内がこうどっしりしたこと言っていてくれるほうがいいです。僕が心配しすぎるタイプなんで。――山内さんが流れとかにあまり動じず、濱家さんのほうが心配性。性格が真逆だと、かまいたちとして、方向性で対立することなどはありませんか?濱家:それはないです。僕たち、“人生の第一目標”はビタッと合っている。だからぶれないんです。――それは、どんな目標で?山内:スーパー金持ちになる、ですね。このゴールが一緒だから、どうすればいいか意見が食い違っても、金持ちになれるほうを選べばいいのでケンカになりません。濱家:これマジで僕ら大金持ちになりたいんです。年収7億欲しい。――……それ、大御所芸人さんのリアルな数字なんですか?山内:いや、そんな人見たことないです(笑)。濱家:でも、言っておかないと絶対にできないと思うからバンバン大声で言っていきたいと思います。かまいたちは、絶対に二人でスーパー金持ちになります!『かまいガチ』(テレビ朝日)、『千鳥vsかまいたち』(日本テレビ系)、『かまいたちの知らんけど』(MBS)などレギュラー番組多数。YouTube「かまいたちチャンネル」もチャンネル登録者数100万人に迫る人気を獲得。また、お笑いのこと、家族のことなどを赤裸々に綴った山内さん初のエッセイ集『寝苦しい夜の猫』(扶桑社)も好評発売中。写真左・山内健司1981年1月17日生まれ、島根県出身。ボケ担当。右・濱家隆一1983年11月6日生まれ、大阪府出身。ツッコミ担当。共にNSC大阪校26期生。卒業後の2004年5月にコンビ結成。‘17年、キングオブコント優勝。‘17年から3年連続でM-1グランプリ決勝に進出。ラストイヤーの‘19年、ミルクボーイに敗れ惜しくも準優勝に。※『anan』2021年3月24日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年03月20日大山加奈さんは元バレーボール選手です。2001年の高校在学中には、オリンピック・世界選手権・ワールドカップと三大大会と言われるすべての試合に出場。日本を代表するプレーヤーとして「パワフルカナ」の相性で親しまれ、活躍しました。現在では、全国での講演活動やバレーボール教室、メディアの出演など活動の幅を広げるなど、さまざまな分野で活躍しています。2年間の治療をお休みしていた大山さんですが、あることをキッカケに不妊治療を再び始めることになります。前回の治療時に比べて、どういう風に気持ちの持ち方や取り組み方が変わったのか。また、コロナ禍での妊娠ということで妊娠中に気を付けていたこと、不妊治療が保険適応されるかもしれないという今、大山さん自身が思うことなどを答えてもらいました。 「もう待てない…」と思い、治療を再開ー不妊治療をやめてから2年後に、再度治療をしようと思ったのは何がきっかけだったのでしょうか。 大山さん:当時は2020年の東京オリンピックが終わってから、不妊治療のことを考えようと思っていました。でも、オリンピックが延期になったときに、これ以上は待てないと思ったんです。それまでは仕事も忙しくて治療にも通えなかったので、“今ではないな”と思っていたんですよね。でも、コロナ禍で仕事がなくなり、時間が出来たときに、今なら治療に専念できると思ったんです。もちろん、コロナ禍で妊娠することに対しての不安はありましたが、“今しかない”とも思いました。 ー時間があることで、精神的にも余裕を持てたのかもしれないですね。 大山さん:そう思います。2年前は藁にもすがる思いで、できることは何でも取り組んでいました。今思うと、自分にプレッシャーをかけすぎていたのかもしれません。年齢に対しても焦っていましたし……。でも今回は、「子どもができたらいいな」くらいの感覚で取り組めたことが、良い結果につながったような気がします。 大好きな先輩の妊娠! 「私も続きたい」という願いが叶うー不妊治療をするときに、大山さんが気を紛らわせるためにしていたことはどんなことでしたか? 大山さん:1人で抱え込むことが1番つらいことなので、同じ環境下にいた仲のいい先輩とお話をして、苦しさを共有できたことはすごく救いになりました。その先輩は、同じくらいの時期に体外受精にステップアップして、お子さんを授かることができたんです。そのときの先輩の妊娠は、心から喜ぶことができました。その成功体験を見ていたからこそ、私も続きたいなと思っていました。 ーいざ、妊娠をしたときの旦那様の反応はいかがでしたか? 大山さん:旦那さんにはLINEで「陽性だった」と伝えたら、「すごいじゃん」と返ってきました(笑)。不器用で分かりづらさはあるんですが、妊娠をしてから家事を積極的にやってくれますし、支えてくれていることは伝わりました。 ー今改めて、旦那様にどんな言葉をかけたいですか? 大山さん:はじめは積極的ではなかったかもしれないけど、不妊治療に付き合ってくれたことに対して感謝しています。また、だいずと出会うきっかけを作ってくれたことに対してもありがとうと伝えたいです。 ーこれからだいずくんと双子ちゃんたちが遊ぶ姿が見られるのが楽しみですね。ちなみに、コロナ禍での妊婦生活ではどんなことに気を付けていましたか? 大山さん:移動はできるだけタクシーや、旦那さんに送ってもらうようにしていました。また、公共の乗り物を出来るだけ避けて、人と触れ合わないように気を付けていました。ただ、心配過ぎても良くないと思うので、緊急事態宣言が出ていないころは、感染対策をきちんとおこなった上で友達とランチに行くなど、気分転換をするようにしていました。 自分の納得のいくまで治療が受けられる世の中に…ーさて、現在は不妊治療が保険適用化されるような話題が出てきています。経験者として大山さんはどのように思いますか? 大山さん:不妊治療は本当にお金がかかります。その金銭的なところで諦めてしまう人もたくさんいると思うんですが、それってすごくつらいことだと思うんですよね。だからこそ、今後は金銭的な部分で不妊治療を諦める人が出てこないような社会を作ってほしいと思います。さらに、子どもを望む方が自分の納得がいくまで治療できるような環境や制度は、しっかりと整えて欲しいと思っています。今、保険適応という言葉が出てきていますが、パフォーマンスではなく本気で取り組んでほしいですね。 ーただ、不妊治療は1人ひとりの状態に合わせて必要なオプションを付けるなど、それぞれに合った治療方法が受けられるようにしているそうですが、保険適用化することで、自分に合った治療が受けられなくなるかもしれないなど、ネット上では反対の意見も出てきているようですが……。 大山さん:そこは大きな課題だと思います。1人ひとりにあった治療がちゃんと出来なくなってしまったり、最先端のものは保険適応が難しいと聞いたりもするので、本気で子どもを望んでいる方に、ちゃんと子どもが授かれるような社会を確立してほしいです。 ーありがとうございました。では最後にメッセージをお願いします。 大山さん:子どもが欲しくても、なかなか授かることができず苦しんでいる人がたくさんいるということを、もっとたくさんの人に知ってもらいたいですね。さらに、それと同時に子どもを望まない人生も尊重されるべきだと思っています。子どもを持つ、持たない、結婚する、しないなど、どんな選択をしても、それはすべて尊重されるべきだし、お互いのことを思いやることができる社会になることを心から願っています。 1つ1つの質問に対して真摯に向き合ってくださり、ご自身の言葉でしっかりとインタビューに答えてくれた大山加奈さん。この度はリモート取材にてご協力くださり、誠にありがとうございました! また、取材日から1カ月後の2月19日に双子の女の子を無事にご出産されましたこと、本当におめでとうございます! 家族が増えて、これからますますご家庭が賑やかになるかと思いますが、お体に気を付けながら子育てを頑張ってください! PROFILE:大山加奈さん1984年6月19日生まれ。小学2年生からバレーボールを始め、小中高すべての年代で全国制覇を経験。高校卒業後は東レ・アローズ女子バレーボール部に入部。高校在学中の2001年に日本代表として初選出され、オリンピック・世界選手権・ワールドカップに出場し、小中高全ての年代で全国制覇を経験。高校卒業後は東レ・アローズ女子バレーボール部に入部した。日本代表には高校在学中の2001年に初選出され、オリンピック・世界選手権・ワールドカップと三大大会すべての試合に出場。2010年6月に現役を引退し、現在は全国での講演活動やバレーボール教室、解説、メディア出演など多方面で活躍中。著者:ライター 吉田可奈
2021年02月28日大山加奈さんは元バレーボール選手です。2001年の高校在学中には、オリンピック・世界選手権・ワールドカップと三大大会と言われるすべての試合に出場。日本を代表するプレーヤーとして「パワフルカナ」の相性で親しまれ、活躍しました。現在では、全国での講演活動やバレーボール教室、メディアの出演など活動の幅を広げています。 そんな幅広い分野で活躍する大山加奈さんですが、去年の9月に不妊治療の末、双子の赤ちゃんを授かったと公式ブログで妊娠を報告。2021年2月19日には、双子の女の子を無事出産し、念願だったママになる夢が叶いました。 今回は大山さんの不妊治療の体験談を中心に、これまでに悩んでいたことや、現役スポーツ選手時代を振り返って感じた生理と不妊の関係の重要性などを取材させていただきました。 ブログで報告する際、ためらっていた理由…ー昨年の9月にブログでの妊娠報告をされていましたが、そのときの心境を教えて下さい。 大山さん:私はずっと不妊治療をしていたので、最初は報告することをためらいました。でも、今も治療を続けている方や、不妊で悩まれている方から、「勇気をもらった」「励まされた」という声をたくさんいただいたんです。その言葉がなによりもうれしかったですし、誰かの役に少しでも立てたのなら、よかったのかなと思っています。 ー報告をためらっていた1番の大きな理由は何だったのでしょうか? 大山さん:まずは妊娠したのが双子ということで、出産のリスクが大きいからこそ、何があるか最後までわからないんですよね。なので、まだ無事に生まれていないタイミングで報告をしてもいいのだろうかということに悩みました。あとは何より、私も子どもが欲しくてもできない時期が長かったので、誰かの妊娠のニュースを目にすることでつらい想いをする方もいらっしゃると思ったんです。そんな想いが頭を駆け巡って、この報告が果たして正解なのかどうかはすごく悩みました。だからこそ、「勇気をもらった」という言葉は、本当にうれしかったです。 もっと早く知りたかった! 生理と不妊の関係性とはー不妊治療についてもお伺いさせてください。大山さんは生理不順や生理痛などに悩まされていたのでしょうか? 大山さん:いや、私は特に生理不順ではなかったです。でも、現役時代を振り返ると、厳しい練習の影響で生理痛が重くなってしまったり、生理不順になっていることに対して、知識がないためにそこに重きを置かない人たちが多かったように思います。不妊治療の先生によると、実際には生理が止まったり生理痛が重いということは、体になにか異常が起こっている可能性が高いそうです。そして、それを放っておくと「赤ちゃんが欲しい」と思ったときには不妊症になっていたり、取り返しのつかないことになっているケースもあるそうで……。だからこそ、学生時代に生理のことについてちゃんと学ぶ場所が大事だと思うんです。 ーたしかに、生理のことって、なかなか相談しづらい現状がありますよね。 大山さん:そうなんですよね。学校によってはトレーナーさんなどがいて、生理についてもちゃんと相談できる人がいるケースもあるんですが、まだまだ少ないのが現状です。なので、学校の先生や保護者と連携を取ってサポートすることが何よりも大事だと思っています。 ーこうやって発信していくことも、すごく大事ですね。 大山さん:はい。こういった記事を若い子が目にすることで、自分の生理と向き合ってもらえたらうれしいですね。実は、生理前や生理中ってホルモンのバランスの関係でケガが多くなるらしいんですよ。 ーそうなんですか!? 初めて聞きました。 大山さん:まだまだ知らない人が多いと思います。お仕事でシンポジウムなどに登壇させていただいた際に先生方がおっしゃっていたり、ネット記事やSNSなどでもそのような情報を見かけて私も知ったのですが、そう言われてみれてば……と、過去を振り返って納得したんです。その事実を指導者の方が知っていれば、その人にあったトレーニングメニューを組むことができますし、無駄なケガに苦しまなくてもすむようになると思うんです。自分自身が不妊治療を経験したからこそ、今スポーツを頑張っている方たちにはスポーツ選手として悔いがないよう選手時代を送って欲しいですし、子どもが欲しいと思ったときには手遅れにならないよう、こういったことも知っておいて欲しいです。 数値が低すぎる…! ブライダルチェックの結果にがく然ーその後、大山さんはご結婚されるときにブライダルチェックをしたとお聞きしたのですが、実際に受けてみていかがでしたか? 大山さん:私は生理不順ではありませんでしたが、体の冷えがひどかったのと現役中に腰の手術もしていたほか、痛み止めの薬をたくさん飲んできました。さらに自律神経失調症も患っていたので、精神安定剤なども飲んでいたり、基礎体温もガタガタだったんですよ。そこで一度ブライダルチェックを受けて自分の体の状態を知ろうと思いました。また、母のガンがちょうどそのころに見つかり、「孫の顔を見たい」と望んでいたので、焦りながらも妊活をスタートすることになりました。ちなみにブライダルチェックの結果は、AMH(アンチミューラリアンホルモン/発育過程にある卵胞から分泌されるホルモン)の数値が低く、当時は30歳だったのに42、3歳くらいの数値が出てきたんです。それはさすがにショックでした。 ー最初に不妊治療のクリニック外来を受けたときの心境はいかがでしたか? 大山さん:私はみなさんに顔と名前を知られていますし、体も大きいので目立つんですよね。それもあって、人の目はすごく気になりました。内診台も正直な話、すごくイヤでしたね(笑)。 ーあまり慣れるものではないですよね。ちなみに不妊治療について、旦那様とはどんなお話をされていたのでしょうか? 大山さん:実は、旦那さんはそこまで子どもを欲しいとは思っていなかったんです。さらに私がケガや自律神経失調症で苦しんでいたことも知っていたので、「そんなにつらい想いをしなくていいんじゃないか」とも言ってくれていて……。でも、私はどうしても子どもが欲しかったんです。なので、不妊治療に関しては私が主体となっておこなっていたのですが、夫婦間での温度差は感じていました。話し合いもしっかりする感じではなく、「やりたいようにやれば良い」という感じだったので、私から「こうしたいと思う」ということを伝えていくことが多かったです。私の体のことを気遣ってくれるのはうれしかったのですが、「子どもが欲しい」ということに対して、私と旦那さんでは気持ちの面でのスタートラインがお互い違っていたので、寂しさやモヤモヤを感じることも多かったですね。 ーそのモヤモヤした気持ちはどのように解消していたのでしょうか? 大山さん:う~ん……。日々モヤモヤはしていましたし、ときには泣いてしまうこともありました。ただ、それを旦那さんの“やさしさ”だと受け止めて、過ごすようにしていました。あとは、一緒の時期に不妊治療を頑張っている先輩がいたので、ランチやお茶などをしながら治療に対する苦しさやつらさを共有し合えていたことは、今思い返してもすごく大事な時間だったと思います。人に言いづらい問題だからこそ、同じような状況で頑張っている人が身近にいることで励まされたり、勇気づけられることが多かったですね。すごくありがたい存在でした。 「このインタビューが誰かのためになるなら……」と熱心に質問に答えてくれた大山加奈さん。ご自身の体験を包み隠さず、正直に話してくださる姿がとても印象的でした。次回は不妊治療ステップアップや2年間の休養期間など、大山さんの心の葛藤について答えてもらいます。 <第2回に続く> PROFILE:大山加奈さん1984年6月19日生まれ。小学2年生からバレーボールを始め、小中高すべての年代で全国制覇を経験。高校卒業後は東レ・アローズ女子バレーボール部に入部。高校在学中の2001年に日本代表として初選出され、オリンピック・世界選手権・ワールドカップに出場し、小中高全ての年代で全国制覇を経験。高校卒業後は東レ・アローズ女子バレーボール部に入部した。日本代表には高校在学中の2001年に初選出され、オリンピック・世界選手権・ワールドカップと三大大会すべての試合に出場。2010年6月に現役を引退し、現在は全国での講演活動やバレーボール教室、解説、メディア出演など多方面で活躍中。著者:ライター 吉田可奈
2021年02月26日プライベートでも仲のいい二人の声優・蒼井翔太と梅原裕一郎が、2月7日に開催される配信イベント「アルバートの扉」に出演する。あにてれpresents「アルバートの扉~蒼井翔太&梅原裕一郎」公演・チケット情報質問に答えていき「あなたはこんな人です!」というような心理テストをやったことがある人はたくさんいるが、仲のいい人気声優二人が次々と出題される50の質問に答えていき、本人たちも知らなかった二人の新たな魅力を見届けようというのが、この「アルバートの扉」という配信イベントだ。イベントタイトルである「アルバートの扉」というのは、「大切なことは質問をやめないことだ。好奇心こそ、我々の存在を示すものなのだ。」という言葉を残した、かの有名な物理学者アルバート・アインシュタインの名前からとった。前回は、プライベートでも定期的に一緒に飲みに行っているという寺島惇太と畠中祐が出演。出身地や好きな映画といったベーシックな質問から、お互いの似顔絵を描いたり、キュンとするプレゼントの渡し方を体現してもらったり、事前に募集した視聴者からの質問に答え、挙句に好きなグラビアポーズをとってもらうなどという大胆な質問にも答えてもらった。二人の答えを見届け、行動心理を分析したのは、プロフェッショナル心理カウンセラーの浮世満理子。弱点や潜在能力という切り口から二人を分析し、その診断結果に対するアドバイスが伝えられた。思いがけない分析とアドバイスに、二人はちょっと照れくさい部分がありながらも、「もっと自分のことを知りたいし、分析してほしい!またチャレンジしてみたい!」という感想を残した。そんな「アルバートの扉」第2弾に登場するのは、人気作での共演も果たしている蒼井翔太と梅原裕一郎。時に励まし、時に突っ込み、イベントを進行していく天の声は、前回に続き、豊永利行が担当。そして、プロフェッショナル心理カウンセラーの浮世満理子も再び二人の行動を分析し未来へのアドバイスをする。蒼井翔太、梅原裕一郎、一体どんな魅力が明かされるのか? ぜひみなさんに見届けていただきたい。■あにてれpresents「アルバートの扉~蒼井翔太&梅原裕一郎~」配信日:2月7日(日)14:30~/18:00~(PIA LIVE STREAMにて配信)出演:蒼井翔太、梅原裕一郎、豊永利行(声のみ)、浮世満理子(声のみ)※アーカイブ配信あり
2021年02月05日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「データ紛失」です。僕はDTMで音楽制作をしています。すべてパソコン上の作業です。なので、データの管理はとても大事。もっとも重要なことのひとつです。でもデビュー前の僕は、一切のバックアップをしていませんでした。USBに完パケのミックスデータだけを保存していて、当時はそれでいいと思っていたのです。でも実は、ひとつひとつの楽器のオーディオファイルを取り出せるパラデータというものがあって、それが残っていないと再度、制作を続けたり、ミックスやマスタリングをすることもできないんです。デビュー前、すべての楽曲データが入っているパソコンのOSをアップデートしたら音楽ソフトが立ち上がらなくなったことがありました。これはどうすればいいんだろうといろいろ調べたら、工場出荷状態に初期化したら直りますと言われました。でも当然ですが、初期化したらすべてのデータがなくなります。つまり、そのとき僕は、初期化によって、当時所持していたすべての音源の元データを失ってしまったんです。これはかなりショックでした。立ち直るのにだいぶ時間がかかりました。だから、僕にはデビュー以前の音源データがありません。曲数でいうと500~600曲くらいでしょうか。まだ形になっていない作りかけのものがほとんどですが、結構な痛手です。過去の楽曲を掘り起こして制作することができませんし、昔の音源を再ミックスしてリリースすることも不可能になってしまいました。なので、それ以来しっかりバックアップをとるようになりました。とにかく保存です。1音打ち込んだらショートカットキーの「コマンド+S」を押すくらいこまめに保存しています。常に指はキーボードの「S」上に置くくらい気を使っています。僕は、性格的にどこか抜けているところがあって、こういうことがないと気を抜いてしまうので、今となっては、あれはいい勉強だったな…と思っています。これを読んで怖いなと思った方は、本当に本当に気をつけてくださいね。仕事でさまざまなデータを取り扱う方だとか、学生さんでもパソコンでレポートを書いている方などいると思います。一瞬の気の緩みや、思いがけない負荷でパソコンが落ちることもあります。そんなときに、取り返しがつかないことにならないように、とにかくデータはこまめに保存&バックアップをきちんととること。忘れてはいけない作業です!おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。『おはスタ』(テレビ東京系)火曜レギュラー。『「劇場版ポケットモンスター ココ」テーマソング集』を12/23にリリース。※『anan』2020年12月2日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年11月27日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「譜割」です。譜割とは音符に対して、歌詞の一音一音をどういう配分で置いていくかを考えていく作業です。基本は、メロディラインの音符ひとつに対して1文字。ですが、それに限らず音便(発音上、語中・語尾の音が他の音に変化すること)によっては2音、ときには3音流し込んだほうが気持ちいい場合もある。例えば僕の「なにをやってもあかんわ」を聴いていただくとわかりやすいと思います。冒頭の歌詞「もうなにをやってもあかんわ」は、単純に文字数で言えば13文字です。しかし、このメロディの音符の数は8音。「もぅ・な・に・を・やっ・ても・あかん・わ」と割っています。「っ」や「ん」などのほか、「かきくけこ/さしすせそ/たちつてと」などは子音である「k」「s」「t」の音だけでの表現も可能です。「く」=「ku」とはっきり発音すれば1音カウントになりますが、「クッ」と「k」の音だけで母音を崩し圧縮することが可能です。と、専門的になってしまいますが、僕はけっこうこの譜割にこだわるタイプです。でも、J‐POPでは譜割を意識せず無理やり言葉を入れたり、2音あるのに1文字しか入れていなくて気持ち悪い…と思う曲もたまにあります。でも気持ちよく譜割が入っていることが正解ではなく、逆にバランス悪くいびつに入っていることで記憶に残る場合もあるので、どれが正解ということはありません。僕は歌詞に意味を持たせず音運びの良さだけで歌詞を作ることがあり(「スペツナズ」「XXL」など)、そういう楽曲で「譜割が気持ちいいね」と言っていただけると、わかってもらえたとすごくうれしい気持ちになります。今、僕が耳にしてもっとも日本語の譜割が巧みやなと思うのは、R-指定さん。ダントツで流し込みがうまいです。ラップの部分もそうですし、サビでメロディをつけつつ言葉のフックを作るのとか、めちゃくちゃ気持ちいい音選びをされていて、これはテクニックというよりも元々持っている勘の良さ、センスではないかなと。あとは、SUSHIBOYSのファームハウスくんもいいなと思います。ラッパーの方々は日本語を既存の概念で捉えすぎないから、面白い表現がいろいろできるのではないでしょうか。洋楽にある音の取り方、韻の踏み方などを日本語の中にもうまく活かせている方々に魅力を感じます。言葉の選び方に興味を持って聴くと、また音楽の聴き方の幅が広がると思うのでおすすめです。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。『おはスタ』(テレビ東京系 月~金曜7:05~7:30)の火曜レギュラーとして出演中!※『anan』2020年11月18日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年11月16日臨床心理士のみたらし加奈さんによる初の書籍『マインドトーク』(ハガツサブックス)が6月30日に発売されました。“自分との対話”を意識したエッセイで、自身の生い立ちや家族、パートナーとの関係、“顔出し”する臨床心理士としてSNSを中心に発信する理由などをつづっています。最終回は「他人をジャッジすることの暴力性」と「呪いの言葉を解く方法」をテーマに伺いました。臨床心理士のみたらし加奈さん=本人提供他人をジャッジするのは暴力——前回、「カウンセリングの場では絶対に相手を感情的にジャッジしてはいけない」というお話がありました。『マインドトーク』でも、みたらしさんが留意されていることとして、「相手の状況と自分の状況を比べてジャッジしない」「悪気がなかったとしても相手に窮屈な思いをさせてしまったときは『ごめんなさい』と謝ること」と書かれていました。今回は「ジャッジ」することについて伺えればと思います。みたらし加奈さん(以下、みたらし):私自身がわりとジャッジされることが多かったんです。バッググラウンドやセクシュアリティもそうですし、こういう見た目なので「強そう」みたいな感じでジャッジされることが多かったです。でも、私の多面性を考慮しないまま、一面性だけを切り取ってジャッジされてしまう。私をある型に押し込めようとしていると感じて腹が立ったし、悲しかったし、窮屈さを感じました。そんな自分の感情に気づいたことから私も相手を縛る呪いの言葉や決めつけの言葉を言わないように注意しようと。我が身を振り返るではないですが極力気をつけようと思うようになりました。「美人だね」相手を一つの型に押し込むのは呪い——見た目を評価するルッキズムも最近話題に上ることが多いです。みたらし:ルッキズムに関しては私自身も無意識にやってしまっていました。セクシュアリティやマイノリティの部分でジャッジはしないようにはしていたのですが、外見って触れやすい話題なんですよね。初対面で会話がなかったりすると、どうしても「きれいですね」と相手のことを褒めちゃったり、外見についてジャッジをしてしまったりって結構あるのかなって。でも、たとえ自分に悪気がなかったり褒めていたとしても外見についてあれこれ言うのは失礼なことだと知ったのがハワイにいたときです。アメリカでは「頭小さいね」とか「足長いね」とか、ポジティブな言葉であっても相手の外見について褒めるのはすごく失礼なんですよね。これって結構気軽に言ってしまう人も多いと思います。「すごく頭が小さくていいね」とか、「細くてスタイルがいいね」みたいな感じで、外見の一部だけを切り取ってポジティブにフィードバックしちゃう。——「美人に美人と言って何が悪い」という反論も聞こえてきそうです。ただ、お話を伺って、評価するという行為自体が暴力性を孕(はら)んだものである以上、気をつけないとなと思いました。みたらし:その言葉が相手を縛ってしまうことにもなり得る。「美人だね」と言われたからずっと美人でいないといけなかったり「頭小さいね」と言われたから、少しでも頭が大きく見えそうなファッションは避けて一生懸命小さく見えるようにするとか……。相手を一つの型に押し込むのは呪いの言葉ですよね。相手のここがすてきだなと思ったときは、例えば「あなたのそういう勇敢なところ、本当にすごいよね!」「あなたの雰囲気がとっても落ち着く」というように、その人のありのままの行動や無意識の部分、そして「頑張っていること」についてフィードバックしてみることはポジティブな意味合いを含むと思います。また、特定の誰かや世間の基準とは比べずに、「あなたのオリジナル、そのものが魅力だ」という伝え方はとってもうれしいですよね。ただそこでも気をつけて欲しいのは「善悪の決めつけ」です。「その部分が善い」とか「その部分が悪い」という言葉は呪いの言葉になってしまうので、その辺りだけ意識してもらえると「窮屈さ」が変わってくるのではないかと感じています。まずは自分の中にある呪いに気づく——「男って○○だよね」「女って○○だよね」のような呪いの言葉も世の中にはたくさんあります。呪いを解いていくために必要なことはどんなことでしょうか?みたらし:呪いの言葉って、最初は他人からかけられて意識すること多いと思うんですけど、やっぱり人からかけられた呪いを解くのってすごく難しいんですよね。相手に「黙って」とか、「その言葉を言わないで」というのは難しい。だから、まずは人からかけられた自分の中にある呪いを解いて、なおかつ自分がいつも発している呪いの言葉を解いてあげることが大切だと思っていてます。——自分の中にある呪い?みたらし:まずは他人に対応するのではなくて、自分のほうから直していく。例えば、友達と話していて、「もうちょっと痩せたほうがいいよ。痩せたほうがかわいいって」とAちゃんのためを思って言ったつもりの言葉も「もしかしたら呪いの言葉だったかも?」と少しずつ自分で意識したりするようになると、おのずと他人から言われる言葉も「これは呪いだ」と分かるようになる。まずは、己から出ているものに気を配って呪いと気づいてあげる。それに、明らかに自分のコンプレックスに関わることでないと、他人からの言葉が呪いと気づきにくいんですよね。——スルーしてしまうかもしれないです。みたらし:スルーしちゃったりとか、「これは悪意がないから呪いじゃないかな」とか思ったりしてしまう。だから、まずは自分のアウトプットに気づくことによって、他人からのアウトプットにもアンテナを立てるイメージですかね。もちろん、たくさん呪いの言葉をかけてくる人には距離を置いて接するのが必要なのですが、自分が他の人に呪いを発さないことによって、呪いを解いてあげる。さっきの例で言えば「痩せたほうがいいよ」と言ってしまったAちゃんに対して、「ごめん、今の言葉呪いの言葉だった。あなたはそのままですてきだと思うよ」と言い直す。そうすると、Aちゃんも呪いから少し解かれるきっかけになりますよね。そういうことによって、人間関係がすごくスムーズになったり空気感が生まれ始めたりして、相互作用で呪いが解かれていくのかなと思います。【第1回】私が“顔出し”する臨床心理士として発信し続ける理由【第2回】「自己肯定感が低いからダメ」って思っていない?自己肯定感の本当の意味【第3回】まずは自分の感覚を信じてあげる。「自分を大事にする」ってどんなこと?(聞き手:ウートピ編集部・堀池沙知子)
2020年09月29日“女子キャンプ”という言葉の生みの親、イラストレーターのこいしゆうかさんが、ご自身の体験から導き出した、女性による女性のためのキャンプスタイルを提案!「女の子だけでキャンプをしてみたい!」と活動を開始し、ここ数年は、キャンプコーディネーターとしてTVや雑誌などで活躍する、こいしゆうかさん。「まずは、“キャンプ”に対するこれまでの古いイメージは思い切って捨ててほしい」と、アドバイス。「キャンプってどうしても汚い、重たい、つらいと思われがち。でも、最近のアウトドアブームでキャンプ場はめちゃくちゃ進化しているんです。温水洗浄便座のトイレがあったり、温泉付きだったり、道具のレンタルが充実しているなど、とても高規格で環境が整っています。また、ギアも女の子向けのアイテムが充実してデザインもかわいいし、軽量化されてコンパクト。今回紹介した私の基本のキャンプ9点セットは全部、一つのバックパックに収まります」本当の女子キャンプを味わいたいなら、体験の入り口で“お客さん”にならないでと、こいしさん。「キャンプ上級者に道具を全部用意してもらって、車にも乗せてもらって、テントも立ててもらって…とお膳立てされていたら、いつまでたっても招かれる側で自分で動けるようにならない。本当のキャンプの楽しみは、行く場所や、やりたいことを自分たちでゼロから百まで考えて実践すること。女性が“自立して”やるから面白いんです。自分ひとり分の荷物なら背負えるから、なんなら車がなくたってへっちゃら。電車やバスで行けるキャンプ場もたくさんあります」ソロキャングッズを揃えたら、さあ、まずはどこへ行く?「初心者向けのキャンプ場も多いです。まず、女子だけで行くのが不安なら、女性エリアが用意された長瀞オートキャンプ場がおすすめです。電車で行くなら鬼怒川温泉オートキャンプ場もいい。駅から歩いて行けますし、温泉地ですからキャンプ場が温泉付きなのも高ポイント。関東エリア以外だと青川峡キャンピングパークも推したい。こちらはキャンプ道具のレンタルが充実。熟練のスタッフさんが親切に教えてくれるので、ひとりでテントを立てるのが不安なら助けてもらったり、試したい道具について聞いたりもできます。秋は、虫も減りますし、焚き火をしても心地いい季節。キャンプを始めるには、今が絶好のシーズンなんですよ!」フィンランド製のケトル。かわいい道具で気分を盛り上げる!スパイスを小分けにして持参する。野外での料理も意外と楽しい!こいしゆうかさんイラストレーター&キャンプコーディネーター。共著の『私でもスパイスカレー作れました!』(サンクチュアリ出版)が、紀伊國屋書店の料理レシピ本大賞コミック賞に。※『anan』2020年9月30日号より。写真・小笠原真紀取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年09月29日臨床心理士のみたらし加奈さんによる初の書籍『マインドトーク』(ハガツサブックス)が6月30日に発売されました。“自分との対話”を意識したエッセイで、自身の生い立ちや家族、パートナーとの関係、“顔出し”する臨床心理士としてSNSを中心に発信する理由などをつづっています。第3回の今回は「自分を大事にすること」について伺いました。【関連記事】吉本ばななさんに聞いた、傷との向き合い方「傷があるなと認識するだけ」「つらいのはつらい」「楽しいから楽しい」自分の感覚に向き合うこと——『マインドトーク』では、パートナーの美樹さんと出会ったことでみたらしさんが自傷行為をやめられたエピソードがつづられていました。「自分を大事にする」という言葉をよく聞きますが、ピンとこない人も実は少なくないのかなと思いました。みたらし加奈さん(以下、みたらし):「自分を大事にする」って一番難しいことかもしれない。私も美樹と出会うまでは自分を大事にできていませんでした。でも、自分を大事にできていないと分かることは、自分を大事にする第一歩なんだと思います。——どういうことですか?みたらし:すべての物事には裏と表があるんですよね。そんなふうに考えて私が出したひとつの結論は、自分の感覚を信じてあげたり、向き合ってあげることが自分を大切にすることなのかなと。——自分の感覚を信じてあげる……。みたらし:例えば、他人から投げられた言葉に傷ついたとして、それについて周りに話したり相談したりするのは自分の感覚を大切にしているからこそできることだと思うんです。自分が傷ついたことや寂しかったこと、うれしかったこと……ちょっとネガティブなことでもいいしポジティブなことでもいいし、感情に真剣に向き合う。「つらいけど大丈夫」ではなくて「つらいのはつらい」、「楽しいけど不安」ではなくて「不安なのは不安」。「○○だけど○○」というのが結構あると思うんですけど、「○○は○○」と最初に自分が感じた感情にしっかり触れあって、飲み込んで、向き合って、それで行動に移すなりしてみる。たとえ行動に移さなくてもそれをしっかり心の中で覚えておく。それが自分を大事にすることにつながるんじゃないかなと。——自分がいま、どう感じたかをちゃんと自覚するということですか?みたらし:そうですね。臨床心理士のカウンセリングでは「いまここ」という精神をすごく大事にしています。目の前のクライエント(心理療法を受ける人)がカウンセラーを前にして、過去の話や自分の話をしていく中で「私はいま傷ついた」「いますごく苦しい」という感情をいまこの場で体感するのがカウンセリングの醍醐味(だいごみ)というか目的でもあるんです。だから「いまここ」の自分の感情をしっかり捉えてあげることかなと思います。——それが治療になるんですね。みたらし:そうです。そうすると、おのずと他人の感情も大事になってきます。例えば、友達が笑いながら傷ついた体験を話していたとして、自分もそういうタイプだったら一緒に笑って終わっちゃうところを、もし自分の傷つきを大事にできるようになったら、「でも心は痛くない?」と問いかけたり「本当は傷ついたんじゃないの?私は味方だよ」という言葉を掛けられるようになる。自分の感情を大切にすると、今度は他の人の感情を大切にしてあげられるようになる。そんな連鎖を含めて、自分を大事にすることって大切だなと思います。他者への想像力を育むために必要なこと——みたらしさんは『マインドトーク』の中で「想像力を働かせて相手を見ること」「自分の『普通』を相手に押し付けないこと」を繰り返し述べられています。他人への想像力を育むために必要なことはどんなことでしょうか?みたらし:他者への想像力というのは、結局は「自分に対して想像力を働かせてくれる人」に出会わない限りはすごく難しいと思うんです。例えば、自分が一緒にいて居心地いいなと思う相手ってその人が想像力を持って自分に接してくれているからなのかなと感じとってみてください。また一方で、自分自身が想像力を持って相手に接し続けるのを心得ることもすごく大切だと思います。「日本では」という言い方はあまり好きではないのですが、「空気を読む」という言葉があるくらい、日本では自分の感情や思っていることを言語化して相手に伝えるのが大変な方が多いのかなと感じています。まずは1回メンタルケアやカウンセリングなど想像力もって接してもらえる場所に行くのがよいかもしれないですね。——カウンセリングは想像力をもって接してもらえる場所でもあるんですね。みたらし:カウンセリングの場では絶対に相手を感情的にジャッジしてはいけないんです。例えば、相手がどんな格好をしてどんな職業でどんな精神疾患を持っていても絶対に偏見を持ったジャッジをしてはいけないし、その人のすべてをしっかりと受け止めるのがカウンセリングの大原則です。だから、自分自身が想像力をもって接してもらえる場所だし、少しでも居心地がいいなと感じたら自分も同じことを相手にしてあげる。その循環が大事だなと思います。【前回】「自己肯定感が低いからダメ」って思っていない?自己肯定感の本当の意味※次回は9月29日(火)公開です。みたらしさんに「ジャッジすることの暴力性」をテーマにお話を伺います。(聞き手:ウートピ編集部・堀池沙知子)
2020年09月22日臨床心理士のみたらし加奈さんによる初の書籍『マインドトーク』(ハガツサブックス)が6月30日に発売されました。“自分との対話”を意識したエッセイで、自身の生い立ちや家族、パートナーとの関係、“顔出し”する臨床心理士としてSNSを中心に発信する理由などをつづっています。第1回目では、初の著書を執筆した経緯について伺いました。第2回目の今回は最近は日常会話にも登場することが多い「自己肯定感」について伺いました。「私は自己肯定感が低いからダメ」って思っていない?——前回「心理学の用語は注目度が高くて手に届きやすい分、間違った解釈をされやすい」というお話がありました。「自己肯定感」が一例として挙げられましたが、ウートピでも「自己肯定感」を見出しに持ってくるとアクセスがぐんと伸びるんです。たくさんの人が関心を持っているのだなと思うと同時に、間違った解釈を広めないよう使い方に気をつけないとと思いました。みたらし加奈さん(以下、みたらし):メディアやSNSでの使われ方を見渡すと、「自分を無理やりポジティブに上げていく」という意味で使われることが多いですね。外側だけをポジティブにして、少しでも自分を否定する感情が入ると、「私は自己肯定感が低いからダメ」みたいな感じで、落ちていっちゃう人は少なくないです。インスタグラムでいただくコメントやDMでも「私は本当に自己肯定感が低いんです」とか「自己肯定感を高くする方法は何かありますか?」というメッセージをいただきます。間違った知識が広がったことによって強迫的になっているのを感じます。「強迫的」というのは、その言葉にこだわりを持ってしまったり、切羽詰まった状態で向き合おうと頑張り過ぎちゃったりという状態を指すのですが、この前もタクシーに乗っていたら「自己肯定感を上げる方法とは?」という広告が出ていてついにここまで来たかと思いました。「自己肯定感」の本来の意味——元々の「自己肯定感」の意味について詳しくお聞かせください。みたらし:『マインドトーク』の「自分らしく」という項でも触れたのですが、私はいつも「自分にはプラス3の自分とマイナス3の自分がある」と説明しています。人ってコンディションが日々移り変わるものですよね。でも、どうしても自己認識として「これが私らしい」「これが自分だ」と思うのって「プラス3」のときが多いんです。例えば「今日は仕事がうまくいった」と思ったとして、その状態を自分の「0(ゼロ)」ベースにしがちなんです。本当は調子が良くてプラス3の自分なのに、なぜかゼロを置いてしまう。逆に、プラス3をゼロに置いていることによって、「今日はやる気出ない」「何をやってもうまくいかない」というマイナス3の自分をマイナス6に感じてしまうんです。そうなるとなかなか戻ってこれないし、自分を受け入れられないですよね。「自己肯定感」とは、プラス3の自分もマイナス3の自分もその間のゼロの自分も、全部自分自身だと受け入れて手綱を持ってあげることなんです。「今日はちょっとやる気が出ないな」と思ったとしても、自分の本当のゼロ地点を分かっていれば「ちょっと休めばゼロに戻れるかな」という按配(あんばい)が分かるようになるし、「今日はすごく調子がいい」というときは「これはプラス3の自分だから下がるときがくるかもしれない。それに備えよう」という感じで自分のアップダウンを把握できる。それが自己肯定感につながっていくと考えています。——プラス3の自分とマイナス3の自分を把握することが大事なんですね。みたらし:そのためにはプラス3とマイナス3の自分を書き出してみることをおすすめしています。人それぞれ調子が悪いときに出ちゃう無意識のクセがあると思うんですよ。例えば、「ベッドの中でダラダラ携帯をいじっちゃって15分くらいオーバーしちゃう」とか。心と体はつながっているので、サインみたいなものが小さくても必ず出ているはずです。それを細かく日々の日記なり、SNSでもいいんですけど、書き出してあげる。サインに気づいてあげることで、自分でも知らなかったクセを知ることができます。——自分を知る作業でもあるんですね。みたらし:まさに。自己肯定感は、あるがままの自分を受け止める感覚なので、無意識の部分まで根を伸ばしてあげる。意識的にメモしたり記録したりするのが適切な自己肯定感を持つためには大事だと思います。※次回は9月22日(火)公開です。みたらしさんに「自分を大事にすること」をテーマにお話を伺います。(聞き手:ウートピ編集部・堀池沙知子)
2020年09月15日臨床心理士のみたらし加奈さんによる初の書籍『マインドトーク』(ハガツサブックス)が6月30日に発売されました。“自分との対話”を意識したエッセイで、自身の生い立ちや家族、パートナーとの関係、“顔出し”する臨床心理士としてSNSを中心に発信する理由などをつづっています。現在はフリーランスとして活動しながらSNSやYouTube、メディアなどに出演してメンタルヘルスやLGBTQなどの情報を発信しているみたらしさんに、初の著書執筆の経緯を聞きました。全4回。毎週火曜更新。言葉を届けようと思ったきっかけ——本を執筆された経緯を教えてください。みたらし加奈さん(以下、みたらし):私は臨床心理士で文字のお仕事やライターの経験はありませんでした。でも、本の冒頭にも書いた通り、ある日渋谷駅で妹を待っているときに統合失調症の方と話す機会がありました。そのときに感じたことや考えたことをSNSで発信したところすごく反響をいただいたんです。それをきっかけに私の文章はもしかしたら誰かに届けられるのかもしれないという希望もあってSNSで発信し始めました。そのあと、勤めていた大学病院を辞めてハワイに10カ月間、語学留学をしたのですがそのときにこの本の担当となる編集者さんから連絡をいただきました。(版元の)「Hagazussa Books(ハガツサブックス)」の名前の由来は「魔女」で、垣根を越える存在、境界線を越えていく存在という意味があると伺って惹(ひ)かれたのと、メンタルヘルスに限らずLGBTQやフェミニズムなど、担当さんと私が感じている問題意識に共通点がたくさんあり、一冊の本にまとめることにしました。——本の装丁もすてきだなあと思いました。左開きで横書きというのは珍しいなあと思いました。みたらし:インスタグラムで「本を作ることになったのですが、どんな本にしてほしいとかどんな形がいいとかご要望はありますか?」とフォロワーの方に聞いたところ「普段あまり本を読まないので読みやすくしてほしい」「大事なところは太字にしてほしい」などのメッセージをいただきました。また、心理学の専門用語も入れるつもりだったのですが、専門用語が縦書きに書いてあると難しそうだと思われて、読むのをやめてしまうかなと思い、横書きにしました。——フォロワーの皆さんと意見を交わしながら作った本なのですね。みたらし:当事者意識を持って、一緒に作り上げたいと思いました。自分たちの意見が反映されたり、意見を聞いてもらったほうがフォロワーの方たちは手に取りやすいし、自分事として捉えてもらいやすいと思ったので、ご意見を賜りました。——やはり本を作る上で意識したのは「当事者意識」ですか?みたらし:そうですね、当事者意識については本当に意識をしました。あとはもう一つ、言葉のあやで自分に悪意がなかったとしても誰かを傷つけてしまったり、読み手がそこに書かれている文章や言葉を見て疎外感を感じてしまったりすることがたくさんあります。例えば、女性がテーマの話をしていたとしても、男性に当てはまる場合もあります。「性別やセクシュアリティに限らずこういう問題はあるよね」と担当さんと話し合いながら、できる限り全方位に気を配りながら書き上げました。間違った解釈で広がっている言葉を正確に伝えたい——本を読んでいい意味で教科書みたいだなと思いました。専門用語もきちんと分かりやすく説明されていてスッと入ってきました。みたらし:心理学の用語って注目度が高くて手に届きやすい分、間違った解釈をされることが多いんです。例えば、最近雑誌やネットで多く見かける「自己肯定感」という言葉もそうなのですが、「自己肯定感=自分をすべて疑いなく愛している」「自分のことを大好きでいなければいけない」のような強迫的な意味合いを含んで使われることが多いと感じていました。心理学用語としての「自己肯定感」は、自分の好きなところも嫌いなところもきちんと手綱を握って把握しておくという意味もあります。“真ん中の自分”をしっかり持っておくというのが本来の自己肯定感なのですが、メディアでは本来の意味とは違った意味で取り上げられることもあります。臨床現場で培った経験や大学院で学んだことを分かりやすく、でも正確に伝えることを意識して書きました。——SNSでは臨床心理士の「みたらし加奈」としてメンタルヘルスに関すること、YouTubeの「mimosas(ミモザ)」でも活動されています。みたらしさんが発信をし続ける理由について改めてお聞かせください。みたらし:mimosasの理念の1つに「知ることで変えられる未来がある」というものがあります。自分や自分の大切な人が性暴力の被害に遭ってしまったときに、「知っている」からこそ選択肢が広がったり、助けを求めることができるかもしれない。そんな思いを込めて、このメディアは立ち上がりました。インターネット社会って本当にいろんな情報が溢(あふ)れていて、だからこそ本当に大切な情報は、自分の気力や体力のあるときにしかつかめなかったりします。特にメンタル面でしんどさを抱えているような場合って、それがなかなか難しくなってしまうし、どの情報が正しくて、どの情報が偽物かということすら見分けることも苦しくなってきてしまうと思うんです。だからこそ、みんなが手に取りやすいSNSを上手に使いながら、正しくて分かりやすくてエンパワーメントされるような情報を発信していくことに意義を感じています。——この本を読む人へのメッセージをお願いします。みたらし:『マインドトーク』は、私を知らない方にも知っている方にも向けて、まずは私が今やっていることや活動、幼稚園時代からこれまでの生い立ち、家族やパートナーのことについて話をして「あなたはどんな感じ?」と問いかけているものです。そして、私のことを知ってもらった上で日本の未来や自分が暮らしている世界のこと、こんなふうになったらいいよね、というように読者の方との関係を築いていく構成にしています。もしかしたら、「この章は読めないな」「ここはしんどいな」と人それぞれ思うところがあるかもしれない。ぜひ本を手に取っていただいて、読みながら自分の中の気づきを最後のページに書き込んでもらったり、発信してもらえたらすごくうれしいですね。みたらし加奈さん=本人提供※次回は9月15日(火)公開です。みたらしさんに「自己肯定感」をテーマにお話を伺います。(聞き手:ウートピ編集部・堀池沙知子)
2020年09月08日YouTubeにエガちゃん降臨!彗星のごとく登場した「エガちゃんねる」は、瞬く間にチャンネル登録者数を伸ばし、驚異の200万人を突破。すでにレジェンドと化しているエガちゃんだが、チャンネルではらしさ爆発のお尻書道や股間爆破という体を張ったものから、エガちゃんのソウルを感じるザ・ブルーハーツの歌唱動画や生真面目な素顔がのぞく語りなど、ハード系からほっこり系まで縦横無尽にYouTubeを駆け回る。痛快にもほどがあるこの快進撃、一体どこまで続く?江頭2:50「エガちゃんねる」チャンネル登録者数:208万人抱かれたくない芸人とはもう言わせないぜ?そもそも、俺はYouTubeなんて知らなかったんだよ。ただ、始める前にFischer‘sのチャンネルに出たことあるんだよ。その時にそいつらがいい奴だったんだよな。だから悪いものじゃないとは思ったな。で、そのあとYouTubeは好きなことができる、世界中で見てもらえるって聞いたんだよ。それで面白そうだって思ってやることにした。けど、実際やってみたら男の乳首もNGでびっくりしたぜ。これって、オレの存在自体を否定されているのと一緒だろ?けど、逆に今となってはこのNGテープが「エガちゃんねる」の印みたいになってるから、ちょっとおいしかったな。企画は基本俺がやりたいことをやってる。でも、本当に俺がやりたいネタはだいたいCMの審査に落ちるんだよ。で、モーニングルーティンだとか、俺が風呂入っているのとかが人気になって……。みんな何求めてんだよ!アンアン読者もそっちのほうが興味あるのかよ?できれば「お尻から粉吹いて絵を描く」とか「ペットボトルロケットを口でキャッチする」とかを見てほしいんだけどな。これからはコラボをがんがんやっていきたい。この前、別の雑誌のインタビューで、「ダルビッシュ!オレのキンタマを握って、変化球の投げ方、教えてくれ」って言ったら、ダルビッシュがTwitterで「キンタマ握るのは全然いい」って言ってきたんだよ。これって完全にコラボのオファーだよな?あとは草なぎ!これ見てるか?早くコラボしようぜ!お前が飼ってる“くるみ”とも仲良くなれるように今度、犬を克服する企画をやる予定なんだからな。あとは出川さんだな。アンアンの奴らに散々「抱かれたくない芸人」ってディスられた同士だよ。出川さんとコラボしてあの地獄の時代を語り合いたいぜ。お前らの悪口も言うから覚悟しとけよ!で、アンアンで、その様子を取材してくれよ。伝説になるぜ~。全然、売れないと思うけどな!えがしら・にじごじゅっぷん1965年7月1日生まれ、佐賀県出身。1988年、芸人デビュー。『「ぷ」っすま』『めちゃ2イケてるッ!』『アメトーーク!』などで伝説的な活躍を残す。サブチャンネル「エガちゃんねる~替えのパンツ~」もあり。※チャンネル登録者数、視聴回数は、6月25日時点のものです。※『anan』2020年7月15日号より。写真・小笠原真紀取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年07月08日またしてもSNSから火がついた。2019年よりYouTubeに楽曲を投稿し、活動を開始したVaundy。一聴すればわかる、楽曲センスと天性の歌声。代表曲の「東京フラッシュ」「不可幸力」は投稿するやわずか1~2か月で100万回再生を突破した。さらに、この4月から配信のFODオリジナルドラマ『東京ラブストーリー』の主題歌にも抜擢。耳の早いリスナーや業界からの注目度は格別高い。この度、ファースト・アルバムとなる『strobo』をリリースすることに。で、彼、驚くことにまだ19歳。現役の大学生なのだ。19歳の原点。ルーツがないから自由にどこへでもいける。「作曲活動をはじめたのは高2くらいからです。でも、アルバムに収録した楽曲はここ1年間くらいにできたものばかり。僕、飽き性なんで溜め込むことができないんです(笑)。常に今いいと思うものをアウトプットしたい。1枚目だし、方向性を整理するより今の自分の原点みたいなものを詰め込みたいと思いました」センシティブな歌声が合う耳触りのいいシティポップ的な「東京フラッシュ」や「life hack」が彼の売りかと思いきや、J-ロックを真正面に捉えた「怪獣の花唄」やEDM的切り口を持つ「soramimi」など多面的な広がりに驚かされる。「小学生の頃からボーカリストになりたかったんですけど、こういうジャンルが好きとか、このアーティストに憧れているとかいうのは特になくて。で、中学2~3年生のときから動画配信サイトで投稿をはじめた。その経験があったから、バリエーションがどんどん増えていったんだと思います」現在は美術系の大学に通う。デザインを学んだことも自分の枠を広げている、とも。「この音楽飽和時代に、過去の音楽を踏襲せずに新しいものを作り出すなんて無理。デッサンと同じで、真似してみたり、特徴を捉える能力ってすごく大事だと思う。僕の音楽もコレというルーツはないけど、ソースを研究して新しいデザインを作ってる。だからジャンルに縛られないで自由にどこへでもいけるんです」刺さるソースを選べば「ヒット曲」は作れると豪語する。目指すは世界的なマルチ・アーティスト。どこまでも広がる可能性が眩しい。FODオリジナルドラマ『東京ラブストーリー』主題歌「灯火」、テレビ東京ドラマ『捨ててよ、安達さん。』オープニングテーマ「Bye by me」など全11曲収録。ファースト・アルバム『strobo』【CD】¥3,000(SDR)バウンディ作詞、作曲、アレンジのみならずアートワークや映像作品もセルフプロデュース。Vaundyというアーティスト名は中学時代の愛称に由来。10月10日には、Zepp Hanedaにてワンマンライブ開催決定。※『anan』2020年6月3日号より。取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年05月29日チュートリアル福田充徳のはじめてパパのなんでも新発見!この連載は……2017年12月、待望の第一子となる男の子が誕生!新米パパとして、まだまだわからないことだらけだと言う福田さんの育児日記です。子どもとの毎日の暮らしの中でみつけた発見や感動、ときにするどい(!?)ツッコミを赤裸々に語っていただきます!第54回寝かしつけも、お笑いもいい「フリ」が重要!前回、お正月のベトナム旅行の話題で息子を寝かしつけるために「とにかく歩いていたい」という話をしましたが、僕は息子の寝かしつけに達成感を求めている節があります。とにかく「自分の手で寝かしつけたい!」といつも思っています。息子との付き合いも長くなってきましたから、だんだん寝付く行動パターンも読めるようになってきました。大泣きしたあとは水を飲ませたら寝る、とか。抱っこして何分くらい歩いたら寝る、とか。自分の立てたプラン通りに寝てくれるとめちゃくちゃうれしいんです。例えば、川崎に東急電鉄の「電車とバスの博物館」へ行くとします。ここは、息子のお気に入りにスポットでよく2人で出かけます。ここは、プラレールで遊べる「プラレールパーク」があって、息子はそれが大好き。夢中で遊びます。プラレールで30分遊んで、館内のバスにも20〜30分乗って、お昼を食べて……とすると帰りは必ずぐっすりと寝てくれる。そうすると、帰る途中にあるカフェでコーヒー飲みながら僕はゆっくりすることができる。そこの達成感がたまらないんです!僕は、もともとそんな計画的な性格ではなく、旅行でもなんでもいきあたりばったりでやってきたタイプ。息子と一緒に動くようになって、はじめていろいろプランを立てるようになりました。どこ連れて行ったら、めちゃくちゃ遊んでそのあと寝るかな?とか、ここだったらベビーカーを持っていってベビーカーで寝かせるとええなあとか、帰りにスーパー寄りたいから今回はこのルートでまわろうとか……。目的は「寝かしつけ」ることですが、そこに至るまでのプランを考えることで「息子と一緒に遊ぶ」という寝るための「フリ」の作業も同時に楽しく、目一杯やってやろう!と、なるのがええなあと思っています。笑いと一緒で、いい「フリ」があるといい「(寝)オチ」につながるんです!取材・文〇梅原加奈
2020年05月06日