卵子の残りの数を調べる検査も。後悔しないために知っておきたい“プレコンセプションケア”
を立ち上げ、多くの女性のAMH検査を行ってきた。
「AMH検査とは、卵子の“残りの数”を調べる検査。若い=数が多いとは限りません。20代の頃アメリカに滞在していたのですが、アメリカでは学生のうちにAMH検査を受け、その結果次第で、妊娠・出産を優先してから社会に出る人も。AMHの数値が低くても妊娠できる可能性はありますが、現時点での自分の生殖能力を把握し、ライフプランを立てる若い女性がたくさんいたことに衝撃を受けました。実際、卵巣年齢共同研究プロジェクトの被験者の中にも、数値が低いと知り、すぐに婚活・妊活を始めた人もいました」
“産むこと”がすべてではなく、多様な価値観を尊重するのは大前提とした上で細川さんは続ける。
「『子供は持たない』と今は思っていても、年を経て気が変わるかもしれないし、パートナーが子供を望む可能性も。だから、20代のうちにAMHの量を知っておいて損はないはず。
プレコンセプションケアは体を管理し、健康な生活習慣を身につけるという点で大切なことでもあると考えています」
また、日本人はアジアの中でヘルスリテラシーが最低ランクとも。
「自分の体を守れるのは自分だけ。