日本人女性がかかる割合は9人に1人!? 乳がんの基礎知識を医師が解説
日本人の2人に1人ががんになるといわれる時代。なかでも、女性にもっとも多いのが乳がんだ。これほど多ければ、自分だけではなく、親や姉妹、友人や同僚がかかることだってあり得る。ひとごとではない、身近な病気なのだ。
「がんと聞くと怖いですよね。でも、乳がんは治癒する病気です。まずはその認識をもつこと。そして、年齢などに応じた適切な頻度で検診を受けることが大切です」
と教えてくれたのは、乳腺科医の島田菜穂子先生。
治療法はめざましく進化していて、辛いイメージが付きものの抗がん剤治療も昔とは変わってきているという。
「薬そのものがよくなっているだけではなく、選択肢も増えています。乳がんのタイプ、体の状態、年齢、生活スタイルに応じた治療をカスタマイズできる時代になりました。それに、0期というもっとも早い段階で発見できれば、薬の治療は必要ありません。検診がいかに重要か、わかりますよね」
ここからは乳がん×クイズで基本的な知識や、勘違いしがちなポイントをチェックしていこう。
【問題1】乳がんは、乳房にできるがんのことだ。
答え…乳房の中の「乳腺」にできます。
答えはに近い。
乳房にできるといっても、正確には「乳腺」