“おりもの”は女性の健康のサインに。異常な時の状態を知っておこう
下着がベタベタして不快なおりものも、腟を清潔に保つなど、実は私たちの健康に不可欠な役割を担っている。病気のサインになってくれることもあるので、知っておいて損はなし!
【おりもの】女性の健康のサインになる。異常な時の状態を知っておこう。
おりものとは子宮頸部や子宮内膜、腟から出る分泌物のこと。その役割は?
「大きく2つあり、1つ目は自浄作用です。おりものにいる乳酸菌が腟内を酸性の清潔な状態に保ってくれることが、外から雑菌が侵入するのを防ぐのに一役買っています。2つ目は、腟内に潤いを保つこと。性的な快感を得ると、おりものが分泌され、性行為の際にペニスを受け入れやすくしてくれているのです」(産婦人科医・高橋幸子先生)
他にも、排卵期には透明で粘稠(ねんちゅう)なおりものになり、精子が卵子に到達できるように受精をサポートしてくれている。
ライフサイクルでいうと、女性ホルモンの分泌がピークの20~30代でおりものの量がもっとも多くなる。女性ホルモンの分泌が減少するのに伴い、おりものの量も少なくなっていく。生理周期によっても、量や色、状態が変わるため、おりものがどんな状態だと病院に行ったほうがいいのか判断するのが難しい。