食物繊維たっぷり!ごぼうの健康効果と栄養&風味を残す調理のコツ
ごぼうの食物繊維の特徴とは?
イヌリン(水溶性食物繊維)
イヌリンは非消化性の多糖類で、腸内細菌が利用できる食物繊維です。腸内細菌の働きなどでイヌリンが分解されると、フラクトオリゴ糖というものに変わりますが、これが腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えてお通じを良くしてくれます。
また、食後の急な血糖値の上昇を抑える、コレステロール値を下げるなどの働きもあります。
リグニン(不溶性食物繊維)
リグニンは食べても消化されず、腸内細菌による分解もほとんど受けません。そのためリグニンを摂ると便のかさが増し、腸が刺激されて通じが良くなり、大腸ガンの予防が期待できます。またイヌリン同様、血中コレステロールの抑制作用があります。
栄養価は加熱すると変わる?
食物繊維は加熱調理によって変化することはほとんどないため、生でも加熱しても健康効果にそれほど違いはありません。ちなみにごぼうは生食も可能です。特に新ごぼうはさっと水でアク抜きするだけで、ごぼうならではの食感を存分にたのしめます。
一方、クロロゲン酸は、前に説明したとおりアクの成分になるため、アク抜きをし過ぎると栄養価、効果ともに下がってしまいます。