糖質制限はもう古い? 太らない糖質の摂り方を管理栄養士が伝授
糖質には、砂糖やブドウ糖、果糖などさまざまな種類があり、血糖値に与える影響はそれぞれ異なる。摂取量を減らさなくても、GI(グリセミック・インデックス ※食後血糖値の上がり方を表した数値)の低い糖質を選べば、血糖値上昇を穏やかにすることができる。
人の体では、食事によって糖が吸収され血糖値が上がると、膵臓からインスリンが分泌され、糖が肝臓や骨格筋、脂肪組織に取り込まれるため、血糖値は一定に保たれる。
では、健康な人と肥満になる人とでは何が違うのか。
炭水化物だけに偏った食事や菓子などで糖質を過剰に摂取した場合、体は血糖値を一定に保とうとし、インスリン分泌量も増え、余分な糖が肝臓や脂肪組織などに蓄積される。そのため、高血糖値が続くと肥満になってしまうという。
○健康診断では見つからない「食後高血糖」
注意したいのは肥満だけではない。肥満や加齢、運動不足などが重なり、インスリンの効きが悪くなったり、インスリンの分泌量が低下したりすると、糖が肝臓や骨格筋、脂肪組織に取り込まれにくくなる。
そのため、食後血糖値が高くなりすぎてしまい、正常な範囲に戻るのに時間がかかってしまう。これを「食後高血糖」