糖質制限はもう古い? 太らない糖質の摂り方を管理栄養士が伝授
そして、キウイに加え、油や繊維を一緒に摂ると、血糖値はよりなだらかに下降することが示され、腹持ちもよくなることがわかった。
これらのことから、食物繊維と脂質の「足し算食べ」、炭水化物の「後食べ」を組み合わせることで、食後血糖値の急上昇・急降下(血糖値スパイク)が抑制されることが示唆された。
○食事にキウイを足したい理由
足立氏の実験では、「足し算食べ」にキウイを使用することで不足しがちな栄養素を補っている。
一般的に「果糖で太る」というイメージが果物にはあるが、日本人は果物の摂取量が足りていないという現状がある。厚生労働省のデータによると、1日に必要な果物摂取量(200g)を摂取できていると思われる人は、総数のわずか20%。20~40代までは10%未満にとどまっている(厚生労働省「平成26年 国民健康・栄養調査による果物摂取量」より)。
キウイは低GIで、他の果物に比べて栄養素充足率(※)が高い。まず健康に関わる部分では、血糖値の上昇を穏やかにする「食物繊維」のほか、血圧を正常に保つ働きをする「カリウム」、骨粗しょう症予防に欠かせない「カルシウム」を多く含んでいる。
※17種類の栄養素について、1日必要量に対して可食部100gでどれだけ摂取できるか(%)