人に好かれ、自分のことも大好きになれる香り「CHANCE Eeau tendre」
と思い、あまり迷わずに買った
私は「人に好かれたい」と思って生きているので、なりたい自分のイメージにぴったりだったし、ちょうど転職活動をしていた時期だったので、チャンスという名前に運命を感じた。
……というのもあるけど、クールな感じのBAさんが「CHANCEの蓋ってサイコロみたいでいいですよね」と無邪気に何回か目の前で転がしてくれたのがおもしろかったっていうのが、正直な購入の決め手なのだけれども。
■自分のことを「ナイス」と思えなかった時期を越えて
そんなこんなで、香水を決められないフレグランス流浪の民を27歳になってやっと卒業した。CHANCEは「優しい香り」というより「優しくなれそうな香り」だと使うたびに思う。
忙しいと心に棲む、映画『セッション』に登場する鬼コーチ テレンス・フレッチャー(気になる方は映画をご覧ください)が目を覚ましそうになるけれど、CHANCEの香りを感じるとテレンス・フレッチャーを滅ぼせるし、周りのみんなにも優しくできているような気がする。
というか心にテレンス・フレッチャー棲んでるの怖すぎる……早く出ていってもらわないと。
例の彼女は、1年前に唐突にLAに移住してしまったので、今ではどんな香りをまとっているのかはわからないのだけれども、きっと今もいい匂いに違いない。