そうですね。やはり精神的な負担が与える影響は大きいです。ストレスとひとことに言っても、イライラしたり落ち込んだり、人によって心の悩みというのはさまざまだと思います。
秋は、夏に消耗したエネルギーを回復させて、冬に備える大切な季節なのですが、日照時間が少なくなるにつれて鬱々とした思いを抱えてしまうという方もいます。精神的に不安定になりやすい時期なので、夏の疲れは放置せずにゆったりとした秋を過ごしていけるのが理想ですね。
体質にあった漢方を使うことが大切
――漢方は「体質にあったものを使うのが大事」と聞いたのですが、本当ですか?
本当です! 漢方は、症状だけではなく人それぞれの体質にあったものを使うことでより効果を発揮してくれます。
――体質はどのようにしてわかるものなのですか?
漢方医学の基本的な考え方のひとつとして、「気・血・水(き・けつ・すい)」というものがあります。
身体を構成する3つの要素が体内をバランス良く正常に巡っている状態が“健康”。
反対に、身体に不調が出るのはどこかが欠けてしまっていると考えられています。
足りていないものや循環していないものは、人によって違います。