発酵食品は私たち日本人にとって、古くから馴染みのある食べもの。私自身、DNAに組み込まれてるんじゃないか(笑)!?というくらい発酵食品を体が求めてやまないことがあります。
食卓に並んでいる食材を見ても、お味噌汁にお漬物、納豆、お醤油、塩麹など、自然とたくさんの発酵食品が集まっています。
発酵食品は、主に微生物が生成します。発酵菌である微生物が、食べ物を腐らせる原因となる菌やカビの増殖を防ぐために、自身の免疫力を高める働きをします。
その過程で、でんぷんがブドウ糖、タンパク質がアミノ酸に分解され、独特のうま味や甘みが生まれるのと同時に、健康作りに役立つビタミンなど、さまざまな成分の栄養が増加するのです。
一説によると、日本の最初の発酵食品は麹菌によって発酵したお酒といわれています。「発酵」「お酒」と聞いて、甘酒を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
甘酒には「酒粕に砂糖を加える」「米麹を発酵させる」と、2種類の作り方がありますが、今回は後者についてお話したいと思います。
ご存じの方もいるかと思いますが、甘酒は「飲む点滴」といわれ、江戸時代から滋養強壮として夏に飲むのが定番だったようです。