性交渉の経験がある人は注意。“無症状の性感染症”が引き起こす「不妊症のリスク」
マイコプラズマに感染したまま放置すると細菌性腟症、子宮頸管炎、骨盤内炎症性疾患、不妊症、妊婦では流早産を起こすこともあり注意が必要です。
ウレアプラズマやマイコプラズマは、聞いたことがない方も多いかもしれませんが、これらの性感染症は新たに誕生したわけではなく、今まで証明する術がなかったために、診断も治療もできなかった菌です。それが新たな検査技術の誕生により診断ができるようになり、感染によるリスクや治療法なども分かってきたのです。
■見えないものが見える!疑わなくても分かる時代に
性感染症をはじめ、菌を調べる検査というのは非常に進化しています。
特筆すべきは
- 見えない菌が分かるようになってきた
- 当たりをつけなくても網羅的に調べることができるようになってきた
という2点です。
先ほどもお伝えしたように、以前は培養できる菌や顕微鏡で見ることのできる菌しか分かりませんでしたが、今では菌の遺伝子を調べる方法で菌を特定できるようになりました。
それだけではありません。以前は、症状等からある程度狙いをつけて、それに対応する検査を行っていました(ターゲット検査)。
そのため、その検査で陽性にならなければ、その菌はいないという診断にとどまっていました。