ビューティ情報『胃がんはバリウムより胃カメラ、がんの早期発見で知るべきこと』

胃がんはバリウムより胃カメラ、がんの早期発見で知るべきこと

胃がんはバリウムより胃カメラ、がんの早期発見で知るべきこと


今年1月に岐阜市で胃がんの検診を受けた50代の女性が、7月16日に亡くなった。「要精密検査」と診断されていたにもかかわらず、「異常認めず」と誤って通知されていたのだ。市区町村が実施するがん検診への信頼を、大きく揺るがす事件であった。

「全国の自治体で行われているがん検診で、正しくがんが発見できる精度は、そもそも7〜8割。4〜5割の自治体すらあります。がんの見落としは、かなりの確率で起こりうるのです」

そう語るのは、国立がん研究センター・社会と健康研究センター検診研究部長の中山富雄医師。がん検診にはなぜ、そのように“穴”があるのだろうか?中山医師と、東京大学医学部附属病院放射線治療部門長の中川恵一医師が部位別に解説してくれた。

【乳がん】乳腺が発達している人にマンモグラフィーは不向き

女性の11人に1人がかかるといわれる乳がんは、40〜50代女性の部位別死因のトップ。
年間1万4,000人ほどが命を落としている。

「『マンモグラフィー』が乳がんの早期発見に効果があることは明らかですが、弱点もあります。画像で乳がんの部分は白く写るのですが、同時に乳腺も白く写るので“雪原で白うさぎを見つける”くらい、がんとの判別が難しいのです。

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