ビューティ情報『「認知症保険」無料事業を自治体が展開、事故の損害賠償をカバー』

2019年11月28日 15:50

「認知症保険」無料事業を自治体が展開、事故の損害賠償をカバー

’07年、愛知県大府市にあるJR東海・大府駅で、要介護度4の認知症男性(当時91歳)が、線路内に立ち入って死亡した鉄道事故が起きた。

JR東海は、要介護1の妻(当時85歳)と、離れて暮らす長男に対して損害賠償約720万円を求める裁判を起こし、二審では妻に約360万円の支払いが命じられることに。’16年最高裁で「監督義務者は不在」と判断され、家族への賠償は棄却されたものの……。

「この裁判で明確になったのは、裁判で“監督責任があった”と見なされれば、離れて暮らしていても、あるいは介護施設に入っていたとしても、認知症の家族が起こした事故の責任を取らされる可能性があるということです。そうしたケースが危惧されているなか、ここ数年、事故を起こした場合の賠償金を肩代わりする補償事業が自治体ベースで進められています。そして救済事業をすすめている多くの自治体の場合、加入にあたって患者や家族に自己負担を求めていません」

“自己負担ゼロ”で加入できる個人賠償責任保険ーーなぜそんなサービスが自治体で提供できているのかというと……。「自治体が、民間の保険会社と契約し、公費から保険料を支払っているからです。

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