2020年2月6日 11:00
百日咳や風疹のワクチンは打ち直し推奨…米国は大人も保険適用
「米国では破傷風と同様、10年に1度の予防接種を推奨しています。40〜50歳をめどに検討してみましょう」
■風疹
「大人が発症しても症状は軽いですが、妊婦が感染すると、胎児に障害を引き起こすことがある。空気感染で、保菌者が少し離れた部屋にいてもうつります」
米国の研究では、定期接種を2回行った子どもでも、成人になる前にワクチンの効果が薄れることが報告されている。
「日本では30〜40代を中心に予防接種を受けていない人や1回のみの人がいます。今からでも遅くはないので、まずは不足分の接種をしてはどうでしょうか」
紹介した感染症の予防接種はすべて成人でも受けられる。しかし、費用は自己負担しなければならない。
「米国では成人も保険適用でほとんどのワクチンを接種できますが、日本はまだ、そこまで制度が充実していません。ただ、たとえばインフルエンザと3種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風)ワクチンを同時に打っても負担額は1万円程度。
これで重篤な感染症を予防できると考えれば、高すぎるものではありません」
自分だけではなく、大切な家族への感染を防ぐためにも、予防接種を検討してみよう。
「女性自身」2020年2月18日号 掲載
GWに感染拡大が懸念される感染症…はしか、破傷風に「致死率30%」の病気まで