全身、下半身、末端…タイプ別「冷え症」の傾向と対策とは
体つきはしっかりしていて熱もたくさんつくり出しているものの、その熱が下半身にうまく分散していない。骨盤内にたまった静脈血や膀胱が冷えるため月経周りの不調や膀胱炎などを起こしやすいいっぽうで、燃えたぎる熱により水分が不足しがちなので便秘になりやすい。
【末端が冷えるタイプ】
〈特徴〉
□体形は中肉中背
□末端だけが冷える
□社会でバリバリと頑張るほう
□忙しく、イライラしやすい
□ささいなことが気になる
□眠りが浅い
〈所見〉
普通体形で、仕事もバリバリ。一見するとアクティブだが、忙しさや不規則な生活によって自律神経のバランスが乱れているのがこのタイプ。手や足の裏の汗は自律神経の働きによることが多く、こうした末端だけが冷えるのはまさにこのバランスが乱れている証し。そのため精神面での不調が出やすい。
「体全体が冷える人は、たとえるなら竹久夢二の絵のような“か弱い人”。当帰芍薬散という漢方薬が効果を発揮します。
いっぽう、50代ぐらいの一見元気な女性に多いのは、上半身はのぼせているのに下半身が冷えるという人。こちらは血流の乱れが原因で、外見の特徴は“ふくよかなお母さん”タイプ。桂枝茯苓丸という薬が効くといわれています。