2020年3月17日 11:00
医療従事者はいま「お茶を飲んでいる」「抗生物質飲まない」
そのためにも、まずやめておきたいのが胃薬だという。胃酸を抑えたり、中和させるための薬を服用すると、みずからのウイルス防御機能を薄めてしまうことになる。ちょっとした胃もたれ程度であれば、服用を控えたい。
次に、抗生物質だ。
「風邪やウイルス感染には、抗生物質を飲んでも効きません。それどころか、抗生物質は腸内細菌を殺す働きをしますから、腸のバランスをくずし、免疫力を下げることになります。胃薬と同様、今いちばん避けたい薬です」
また、解熱剤や鎮痛剤は、血流を悪化させることで免疫力も低下させる。ドラッグストアなどで手軽に入手できるが、安易に服用するのは考えものだ。
「ウイルスは熱に弱いため、私たちは体温を上げることでこれと闘います。あまりに体がつらければ医療機関での診察が必要ですが、我慢できる範囲であれば、解熱剤の使用は控えてください。さらに、インフルエンザで発熱した場合、アセトアミノフェンという解熱剤しか安全が確認されていません。間違った解熱剤を飲むと、脳症を起こす可能性もあるので、解熱剤の服用には十分な注意が必要なのです」
そして、これからもピークが続く花粉症やアレルギー疾患の際に使われるステロイド系の薬も、副腎皮質の機能を抑え、免疫力を下げてしまう。