2020年4月30日 06:00
骨の健康を守る3本柱は「食生活・骨検診・適度な運動」
市区町村で行っているところもあるので、まずは保健所に問い合わせてみましょう」
検診の結果では、骨密度がパーセンテージで表示される。これは、20〜44歳の健康な成人の骨密度の平均値を100%としたときに、自身の骨密度がどの程度に相当するかを示すもの。70%以下の場合、骨粗しょう症と診断される。
「骨密度の数値は、成人してからの生活習慣ももちろん影響してきますが、成長期である思春期にどれだけ骨量を増やせたかが重要なカギとなります。私はこれを“骨貯金”と呼んでいます」
骨量は生後、成長スピードと比例して、18歳前後まで急速に増えていく。そこでピークを迎えたあとは少しずつ減っていき、閉経後に一気に減少する。
「つまり、18歳までに骨量を増やして十分に“骨貯金”できている人は、閉経後に骨量が減っても、もともとの“貯金額”が多いので、骨粗しょう症のリスクは低くなります。小・中学生時代に運動不足だったり、過度なダイエットをしていた人は骨量が少なく、“骨貯金”の残高が少なくなっている可能性があります」
自分の“残高”を確認するためにも、40代のうちから検診を受け始めよう。
「65歳の時点で骨密度の数値が80%以上あれば安心です。