2020年11月5日 15:50
コロナ禍で見逃し増の懸念!下半身の症状で可能性のあるがん
がん検診を受診する人が激減している。「日本対がん協会」によると、地方自治体のがん検診での受診件数は、国内でコロナ感染が拡大した今年3月に前年比の64%まで落ち込むと、4月には前年比16%、5月には8%と激減した。
常磐病院(福島県)の乳腺外科医の尾崎章彦さんが語る。
「東日本大震災のとき、独自に調査しましたが、福島県では症状を自覚していながら病院に1年以上行かなかったケースが、震災前は4.1%でしたが、震災後には18.6%と、約4.5倍も増えました。こうした“受診控え”は、今回のコロナ禍においても実感します。なかには、非常に進行の早いがんもあるので、注意が必要です」
そこで専門医等に取材し、下半身で疑われるがんの代表的な自覚症状を作成した(※医師への取材をもとに本誌が作成。がんによって、ここにない症状が出ることもあります。症状が出なくてもがんになることもあるので、必ず定期的な検診を受けましょう。
また、ここに出る症状が別の病気によるものであることもありますので、必ず医師の判断を仰いでください)。
【お腹】
□ みぞおちの痛み、違和感、不快感=胃がん
□ 食欲不振=胃がん
□ 腹痛=大腸がん、子宮頸がん、子宮体がん
【お尻と性器】
□ 便が細くなる=大腸がん
□ 便の表面に赤、または赤黒い血が付着している=大腸がん
□ タール状の黒い便が出る=胃がん
□ 不正出血=子宮頸がん、子宮体がん
□ 水のような透明なおりものが出る=子宮体がん
□ 月経が長引いたり、月経前後の出血が少量だったり、多量である=子宮体がん
□ おりもののなかに血が混じっている=子宮頸がん
□ 排便・排尿の違和感=子宮頸がん
□ 性交後に出血がある=子宮頸がん
【その他】
□ ダイエットしていないのに、体重が半年~1年で5%落ちる=胃がん、食道がん
もちろん症状があるからといって、即がんというわけではないが……。